JP2024032284A - 弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネジ部のバックラッシを簡素な構成により解消させることができる弁装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、水路切替弁1において、バルブシャフト15は、当該バルブシャフト15の軸方向について、一端側にてバルブ14が設けられ、他端側にて筒状部ネジ部32を備え、アクチュエータ16は、ロータシャフト41を備え、ロータシャフト41は、当該ロータシャフト41の軸方向について、一端側にて回転軸ネジ部42を備え、筒状部ネジ部32と、回転軸ネジ部42とが螺合しており、ロータシャフト41が当該ロータシャフト41の中心軸を中心にして回転することにより、バルブシャフト15が当該バルブシャフト15の軸方向に移動して、バルブ14がシート13に対して当接および離間するものであって、ハウジング12とバルブシャフト15との間に往復部シール部材181が設けられている。【選択図】図3
Description
本開示は、弁装置に関する。
特許文献1には、弁軸の他端部に設けられる雄ネジと、アクチュエータに設けられる雌ネジとが螺合している弁装置(EGR弁)が開示されている。
特許文献1に開示される弁装置において、ネジ部(すなわち、弁軸の雄ネジとアクチュエータの雌ネジとの間)にはバックラッシがあるので、安定して弁体を移動させるためには、ネジ部のバックラッシを解消(すなわち、ガタ寄せ)するための専用のスプリングが必要になる。そのため、弁装置の構成が複雑になるおそれがある。
そこで、本開示は上記した課題を解決するためになされたものであり、ネジ部のバックラッシを簡素な構成により解消させることができる弁装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、流路を備えるハウジングと、前記流路に設けられる弁座と、前記弁座に対して当接および離間する弁体と、前記ハウジングの内部に配置され前記弁体が設けられている弁軸と、前記弁軸を当該弁軸の軸方向に移動させるアクチュエータと、を有する弁装置において、前記弁軸は、当該弁軸の軸方向について、一端側にて前記弁体が設けられ、他端側にて弁軸ネジ部を備え、前記アクチュエータは、軸状の回転軸を備え、前記回転軸は、当該回転軸の軸方向について、一端側にて回転軸ネジ部を備え、前記弁軸ネジ部と、前記回転軸ネジ部とが螺合しており、前記回転軸が当該回転軸の軸を中心にして回転することにより、前記弁軸が当該弁軸の軸方向に移動して、前記弁体が前記弁座に対して当接および離間するものであって、前記ハウジングと前記弁軸との間に第1のシール部材が設けられていること、を特徴とする。
この態様によれば、第1のシール部材が設けられているので、流路とアクチュエータとの間をシールすることができ、アクチュエータへの流体の侵入を抑制できる。
また、弁体の移動時にて、第1のシール部材が弁軸の動作の抵抗として作用する。そして、これにより、ネジ部のバックラッシ(すなわち、弁軸ネジ部と回転軸ネジ部との間のバックラッシ)を解消させることができる。そのため、ネジ部のバックラッシについて、専用のスプリングを設ける必要がなく、簡素な構成により解消させることができる。
上記の態様においては、前記第1のシール部材よりも前記アクチュエータ側の位置にて、前記ハウジングと前記回転軸との間に第2のシール部材が設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、第2のシール部材が設けられていることにより、第1のシール部材とアクチュエータとの間をシールすることができる。そのため、第1のシール部材から流
体が漏れ出ても、アクチュエータへの流体の侵入を防止できる。
体が漏れ出ても、アクチュエータへの流体の侵入を防止できる。
上記の態様においては、前記弁装置は、前記流路として、内部流路と、前記内部流路に流体を流入させる流入流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータ側に設けられる第1流出流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータとは反対側に設けられる第2流出流路と、を有する三方弁であり、前記弁座として、前記内部流路における前記第1流出流路側に配置される第1弁座と、前記内部流路における前記第2流出流路側に配置される第2弁座と、を備え、前記弁体として、前記第1弁座に対して前記内部流路側にて当接および離間する第1弁体と、前記第2弁座に対して前記内部流路側にて当接および離間する第2弁体と、を備えていること、が好ましい。
この態様によれば、第1弁体が第1弁座に突き当たって第1流出流路が全閉状態になったときや、第2弁体が第2弁座に突き当たって第2流出流路が全閉状態になったときにおいて、アクチュエータを構成するステップモータが脱調しても、流体圧により、第1流出流路や第2流出流路を全閉状態に維持することができる。
上記の態様においては、前記弁装置は、前記流路として、内部流路と、前記内部流路に流体を流入させる流入流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータ側に設けられる第1流出流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータとは反対側に設けられる第2流出流路と、を有する三方弁であり、前記弁座として、前記内部流路における前記第1流出流路側に配置される第1弁座と、前記内部流路における前記第2流出流路側に配置される第2弁座と、を備え、前記弁体として、前記第1弁座に対して前記第1流出流路側にて当接および離間する第1弁体と、前記第2弁座に対して前記第2流出流路側にて当接および離間する第2弁体と、を備え、前記第1弁座と前記第2弁座に、それぞれ弾性部材が設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、第1弁体が第1弁座に突き当たって第1流出流路が全閉状態になったときや、第2弁体が第2弁座に突き当たって第2流出流路が全閉状態になったときにおいて、アクチュエータを構成するステップモータが脱調しても、弾性部材の弾性力による追従により、第1流出流路や第2流出流路を全閉状態に維持することができる。
上記の態様においては、前記弁装置は、水の流路を切り替える水路切替弁であること、が好ましい。
この態様によれば、アクチュエータへの水の侵入を抑制でき、かつ、水圧を利用して弁体を付勢することができる。
本開示の弁装置によれば、ネジ部のバックラッシを簡素な構成により解消させることができる。
以下、本開示の弁装置の実施形態について説明する。以下の説明では、本開示の弁装置の実施形態の一例である水路切替弁1について説明する。この水路切替弁1は、水(以下、一例として「冷却水」を例に挙げる)を流す流路を切り替える弁である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。
まず、第1実施形態について説明する。
(水路切替弁の概要説明)
図1と図2に示すように、本実施形態の水路切替弁1は、流路を備えるハウジング12と、シート13と、バルブ14と、バルブシャフト15と、アクチュエータ16と、軸受17と、シール構造部18とを有する。
図1と図2に示すように、本実施形態の水路切替弁1は、流路を備えるハウジング12と、シート13と、バルブ14と、バルブシャフト15と、アクチュエータ16と、軸受17と、シール構造部18とを有する。
水路切替弁1は、ハウジング12に備わる流路として、内部流路11と、1つの流入流路21と、2つの流出流路(すなわち、第1流出流路22と第2流出流路23)と、を有する三方弁である。
流入流路21は、内部流路11に冷却水を流入させる流路である。第1流出流路22は、内部流路11から冷却水を流出させる流路であって、内部流路11に対してアクチュエータ16側に設けられる流路である。第2流出流路23は、内部流路11から冷却水を流出させる流路であって、内部流路11に対してアクチュエータ16とは反対側に設けられる流路である。
シート13は、ハウジング12に備わる流路に設けられている。本実施形態では、シート13として、第1シート131と第2シート132とを備えている。第1シート131は、内部流路11における第1流出流路22側に配置されている。第2シート132は、内部流路11における第2流出流路23側に配置されている。
なお、ハウジング12は、樹脂により形成されている。シート13は、樹脂により形成されているが、ゴムにより形成されていてもよい。また、シート13は本開示の「弁座」の一例であり、第1シート131は本開示の「第1弁座」の一例であり、第2シート132は本開示の「第2弁座」の一例である。
バルブ14は、ハウジング12に備わる流路に設けられており、バルブシャフト15に
固定され、シート13に対して当接および離間する。本実施形態では、バルブ14として、第1バルブ141と第2バルブ142とを備えている。第1バルブ141は、第1シート131に対して内部流路11側にて当接および離間する。また、第2バルブ142は、第2シート132に対して内部流路11側にて当接および離間する。
固定され、シート13に対して当接および離間する。本実施形態では、バルブ14として、第1バルブ141と第2バルブ142とを備えている。第1バルブ141は、第1シート131に対して内部流路11側にて当接および離間する。また、第2バルブ142は、第2シート132に対して内部流路11側にて当接および離間する。
なお、バルブ14は、樹脂により形成されているが、金属により形成されていてもよい。また、バルブ14は本開示の「弁体」の一例であり、第1バルブ141は本開示の「第1弁体」の一例であり、第2バルブ142は本開示の「第2弁体」の一例である。
バルブシャフト15は、ハウジング12の内部に配置され、バルブ14が設けられている。バルブシャフト15は、アクチュエータ16と第2バルブ142との間に設けられ、ハウジング12を垂直に貫通して形成された組付孔24(図3参照)の内部を通るようにして配置されている。なお、バルブシャフト15は、樹脂により形成されているが、金属により形成されていてもよい。
本実施形態では、バルブシャフト15は、当該バルブシャフト15の軸方向について、一端側にてバルブ14が設けられ、他端側にて筒状部31を備えている。バルブシャフト15は、当該バルブシャフト15の中心軸方向であるスラスト方向に移動可能である。なお、バルブシャフト15は、本開示の「弁軸」の一例である。
また、組付孔24には、バルブシャフト15を中心にして軸受17とシール構造部18が配置されている。
アクチュエータ16は、バルブシャフト15を当該バルブシャフト15の軸方向に移動させる駆動部である。本実施形態では、アクチュエータ16は、ステップモータにより構成されており、ステップモータのロータの一部であって動力が出力される軸状の回転軸として、ロータシャフト41を備えている。このロータシャフト41は、例えば金属により形成され、バルブシャフト15の筒状部31の内側に配置されている。そして、ロータシャフト41における当該ロータシャフト41の軸方向の一端側の外面に形成されるロータシャフトネジ部42(雄ネジ)が、バルブシャフト15の筒状部31の内面に形成される筒状部ネジ部32(雌ネジ)と螺合している。なお、ロータシャフトネジ部42は本開示の「回転軸ネジ部」の一例であり、筒状部ネジ部32は本開示の「弁軸ネジ部」の一例である。
そして、アクチュエータ16のロータシャフト41が当該ロータシャフト41の中心軸を中心にして回転することにより、筒状部31を備えるバルブシャフト15が当該バルブシャフト15の軸方向に移動して、バルブ14がシート13に対して当接および離間する。
軸受17は、アクチュエータ16とシール構造部18との間の位置にて、ハウジング12とアクチュエータ16のロータシャフト41との間に設けられており、ロータシャフト41を回転可能に支持している。
シール構造部18は、内部流路11(バルブ14)と軸受17との間の位置にて設けられており、内部流路11と軸受17(アクチュエータ16)との間を封止している。本実施形態では、シール構造部18は、往復部シール部材181と回転部シール部材182とを備えている。なお、シール構造部18の詳細については後述する。
このような構成の水路切替弁1は、アクチュエータ16によってバルブシャフト15を当該バルブシャフト15の軸方向に移動させることにより、図1に示す第1の開弁状態(
第1流出流路22の全開状態、第2流出流路23の全閉状態)と、図2に示す第2の開弁状態(第1流出流路22の全閉状態、第2流出流路23の全開状態)とに切り替えることができる。
第1流出流路22の全開状態、第2流出流路23の全閉状態)と、図2に示す第2の開弁状態(第1流出流路22の全閉状態、第2流出流路23の全開状態)とに切り替えることができる。
そして、図1に示す第1の開弁状態では、第1バルブ141が第1シート131に対して離間し、かつ、第2バルブ142が第2シート132に対して当接しており、流入流路21から導入される冷却水は、第1流出流路22から導出される。また、図2に示す第2の開弁状態では、第1バルブ141が第1シート131に対して当接し、かつ、第2バルブ142が第2シート132に対して離間しており、流入流路21から導入される冷却水は、第2流出流路23から導出される。
(シール構造部に関して)
次に、シール構造部18に関して説明する。
次に、シール構造部18に関して説明する。
本実施形態では、図3に示すように、シール構造部18は、2つのシール部材を備えている。すなわち、シール構造部18は、内部流路11側に設けられる往復部シール部材181と、アクチュエータ16側に設けられる回転部シール部材182とを備えている。なお、往復部シール部材181と回転部シール部材182は、例えばゴムにより形成されている。また、往復部シール部材181は本開示の「第1のシール部材」の一例であり、回転部シール部材182は本開示の「第2のシール部材」の一例である。
往復部シール部材181は、ハウジング12とバルブシャフト15の筒状部31との間に設けられている。また、回転部シール部材182は、往復部シール部材181よりもアクチュエータ16側(すなわち、内部流路11とは反対側、図3の上側)の位置にて、ハウジング12とアクチュエータ16のロータシャフト41との間に設けられている。
このようにして、往復部シール部材181により、ハウジング12の流路とアクチュエータ16との間を封止する。これにより、往復部シール部材181からアクチュエータ16側への冷却水の漏れを滲み程度に抑えて、アクチュエータ16への冷却水の侵入を抑えることができる。
また、往復部シール部材181により、ハウジング12の流路から、バルブシャフト15の筒状部ネジ部32やアクチュエータ16のロータシャフトネジ部42へ冷却水や異物が侵入することを抑えることができる。
さらに、往復部シール部材181からアクチュエータ16側への冷却水の漏れが生じたとしても、回転部シール部材182により、アクチュエータ16および軸受17へ冷却水が侵入することを防止できる。特に、回転部シール部材182と摺動するアクチュエータ16のロータシャフト41は、上下方向(ロータシャフト41の軸方向)へは移動しないで回転するものである。そのため、ロータシャフト41に付着した冷却水は、回転部シール部材182よりもアクチュエータ16側および軸受17側へ漏れ難くなっている。
また、本実施形態では、バルブ14を移動させるアクチュエータ16の駆動時に往復部シール部材181がバルブシャフト15の動作の抵抗として作用し、バルブシャフト15の筒状部ネジ部32とアクチュエータ16のロータシャフトネジ部42との間のバックラッシの解消(すなわち、ガタ寄せ)が可能になっている。
すなわち、図4に示すようにバルブ14が降下するときを考える。このとき、図5に示すように、往復部シール部材181のリップ51のシール緊迫力(すなわち、リップ51がバルブシャフト15の筒状部31を押圧する力)により、バルブシャフト15の筒状部
31が降下し難くなり、ロータシャフトネジ部42のネジ山71の下側73に対して、筒状部ネジ部32のネジ山81の上側82が押し当てられる。そのため、バックラッシを解消するための専用のスプリングを設けることなく、筒状部ネジ部32とロータシャフトネジ部42との間のバックラッシを解消させることができる。したがって、バルブシャフト15の筒状部31とアクチュエータ16のロータシャフト41との接地状態を維持できる。ゆえに、ロータシャフト41を回転させることにより、安定して、バルブシャフト15の筒状部31を降下させて、バルブ14を降下させることができる。
31が降下し難くなり、ロータシャフトネジ部42のネジ山71の下側73に対して、筒状部ネジ部32のネジ山81の上側82が押し当てられる。そのため、バックラッシを解消するための専用のスプリングを設けることなく、筒状部ネジ部32とロータシャフトネジ部42との間のバックラッシを解消させることができる。したがって、バルブシャフト15の筒状部31とアクチュエータ16のロータシャフト41との接地状態を維持できる。ゆえに、ロータシャフト41を回転させることにより、安定して、バルブシャフト15の筒状部31を降下させて、バルブ14を降下させることができる。
なお、その後、図6に示すように、第2バルブ142が第2シート132に突き当たって、第2流出流路23が全閉状態になったときには、図7に示すように、アクチュエータ16(を構成するステップモータ)の脱調により、ロータシャフト41が上側(第2バルブ142の開弁方向側)に移動しようとする。しかしながら、第2バルブ142は、水圧(すなわち、内部流路11を流れる冷却水の圧力)により、下側(閉弁方向側)に押されるので、第2流出流路23の全閉状態を維持できる。
次に、図8に示すように、バルブ14が上昇するときを考える。このとき、図9に示すように、往復部シール部材181のリップ51のシール緊迫力により、バルブシャフト15の筒状部31が上昇し難くなり、ロータシャフトネジ部42のネジ山71の上側72に対して、筒状部ネジ部32のネジ山81の下側83が押し当てられる。そのため、バックラッシを解消するための専用のスプリングを設けることなく、筒状部ネジ部32とロータシャフトネジ部42との間のバックラッシを解消させることができる。したがって、バルブシャフト15の筒状部31とアクチュエータ16のロータシャフト41との接地状態を維持できる。ゆえに、ロータシャフト41を回転させることにより、安定して、バルブシャフト15の筒状部31を上昇させて、バルブ14を上昇させることができる。
なお、その後、図10に示すように、第1バルブ141が第1シート131に突き当たって、第1流出流路22が全閉状態になったときには、図11に示すように、アクチュエータ16の脱調により、ロータシャフト41が下側(第1バルブ141の開弁方向側)に移動しようとする。しかしながら、第1バルブ141は、水圧により、上側(閉弁方向側)に押されるので、第1流出流路22の全閉状態を維持できる。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、水路切替弁1において、ハウジング12とバルブシャフト15の筒状部31との間に往復部シール部材181が設けられている。
本実施形態によれば、水路切替弁1において、ハウジング12とバルブシャフト15の筒状部31との間に往復部シール部材181が設けられている。
このようにして往復部シール部材181が設けられているので、ハウジング12の流路とアクチュエータ16や軸受17との間をシールすることができ、アクチュエータ16や軸受17への冷却水の侵入を抑えることができる。
また、バルブ14の降下時および上昇時にて、往復部シール部材181のリップ51のシール緊迫力がバルブシャフト15の動作の抵抗として作用する。そして、これにより、筒状部ネジ部32とロータシャフトネジ部42との間のバックラッシを解消させることができる。そのため、バックラッシを解消するための専用のスプリングを設ける必要がないので、筒状部ネジ部32とロータシャフトネジ部42との間のバックラッシを簡素な構成により解消させることができる。
また、往復部シール部材181により、流路からネジ部(バルブシャフト15の筒状部ネジ部32やアクチュエータ16のロータシャフトネジ部42)へ異物が侵入することを抑制できる。
さらに、往復部シール部材181がシールする力により、ネジ部に存在するガタによるバルブシャフト15の筒状部31やアクチュエータ16のロータシャフト41の偏心を抑制することもできる。
また、水路切替弁1において、往復部シール部材181よりもアクチュエータ16側の位置にて、ハウジング12とアクチュエータ16のロータシャフト41との間に回転部シール部材182が設けられている。
このように回転部シール部材182が設けられていることにより、往復部シール部材181とアクチュエータ16や軸受17との間をシールすることができる。そのため、往復部シール部材181のリップ51とバルブシャフト15の筒状部31との間から漏れ出た冷却水が、アクチュエータ16や軸受17に侵入することを防止できる。
また、回転部シール部材182に摺動するアクチュエータ16のロータシャフト41は、当該ロータシャフト41の中心軸を中心に回転するものであって、ロータシャフト41の軸方向に移動しない。そのため、ロータシャフト41の駆動による回転部シール部材182からアクチュエータ16や軸受17への冷却水の漏れ(滲み)が生じ難い。
また、本実施形態の水路切替弁1は、バルブ14として、第1シート131に対して内部流路11側にて当接および離間する第1バルブ141と、第2シート132に対して内部流路11側にて当接および離間する第2バルブ142と、を備えている。
これにより、第1流出流路22や第2流出流路23が全閉状態になったときに、アクチュエータ16を構成するステップモータが脱調しても、水圧により第1バルブ141や第2バルブ142が押されて、第1流出流路22や第2流出流路23を全閉状態に維持することができる。
このように、本実施形態の水路切替弁1は、アクチュエータ16への冷却水の侵入を防止でき、かつ、冷却水の水圧を利用してバルブ14を付勢することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を説明し、第1実施形態と共通する点の説明は省略する。
次に、第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を説明し、第1実施形態と共通する点の説明は省略する。
本実施形態では、第1バルブ141は、第1シート131に対して第1流出流路22側にて当接および離間する。また、第2バルブ142は、第2シート132に対して第2流出流路23側にて当接および離間する。さらに、第1シート131に弾性部材として第1ゴムシート部材133が設けられ、第2シート132に弾性部材として第2ゴムシート部材134が設けられている。
そして、本実施形態においても、バルブ14を移動させるアクチュエータ16の駆動時に往復部シール部材181がバルブシャフト15の動作の抵抗として作用し、バルブシャフト15の筒状部ネジ部32とアクチュエータ16のロータシャフトネジ部42との間のバックラッシの解消が可能になる。
すなわち、図12に示すようにバルブ14が降下するときを考える。このとき、第1実施形態と同様に図5に示すように、往復部シール部材181のリップ51のシール緊迫力により、筒状部ネジ部32とロータシャフトネジ部42との間のバックラッシを解消させることができ、バルブシャフト15の筒状部31とロータシャフト41との接地状態を維持できる。
そして、その後、図13に示すように、第1バルブ141が第1シート131に突き当たって、第1流出流路22が全閉状態になったときには、図14に示すように、アクチュエータ16の脱調により、ロータシャフト41が上側(第1バルブ141の開弁方向側)に移動しようとする。しかしながら、第1バルブ142も第1ゴムシート部材133の反力(弾性力)で上側に押されるものの、ロータシャフトネジ部42で上側への移動が抑制されるので(水圧が作用しても移動が抑制されるので)、第1ゴムシート部材133の弾性力による追従により第1バルブ141が第1ゴムシート部材133に当接した状態を維持して、第1流出流路22の全閉状態を維持できる。
次に、図15に示すように、バルブ14が上昇するときを考える。このとき、第1実施形態と同様に図9に示すように、往復部シール部材181のリップ51のシール緊迫力により、筒状部ネジ部32とロータシャフトネジ部42との間のバックラッシを解消させることができ、バルブシャフト15の筒状部31とロータシャフト41との接地状態を維持できる。
そして、その後、図16に示すように、第2バルブ142が第2シート132に突き当たって、第2流出流路23が全閉状態になったときには、図17に示すように、アクチュエータ16の脱調により、ロータシャフト41が下側(第2バルブ142開弁方向側)に移動しようとする。しかしながら、第2バルブ142も第2ゴムシート部材134の反力(弾性力)で下側に押されるものの、ロータシャフトネジ部42で下側への移動が抑制されるので(水圧が作用しても移動が抑制されるので)、第2ゴムシート部材134の弾性力による追従により第2バルブ142が第2ゴムシート部材134に当接した状態を維持して、第2流出流路23の全閉状態を維持できる。
本実施形態の水路切替弁1は、バルブ14として、第1シート131に対して第1流出流路22側にて当接および離間する第1バルブ141と、第2シート132に対して第2流出流路23側にて当接および離間する第2バルブ142と、を備えている。そして、第1シート131と第2シート132に、それぞれ第1ゴムシート部材133と第2ゴムシート部材134が設けられている。
これにより、第1流出流路22や第2流出流路23が全閉状態になったときに、アクチュエータ16を構成するステップモータが脱調しても、第1ゴムシート部材133と第2ゴムシート部材134の弾性力による追従により、第1流出流路22や第2流出流路23を全閉状態に維持することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、本開示の内容は、水路切替弁1が二方弁である場合にも適用できる。
また、例えば、ロータシャフト41がその軸方向の一端側に筒状部を備え、その筒状部の内側にバルブシャフト15が配置されており、ロータシャフト41の筒状部の内面に形成されるネジ部(雌ネジ)と、バルブシャフト15の外面に形成されるネジ部(雄ネジ)とが螺合していてもよい。そして、このとき、バルブシャフト15におけるネジ部ではない部分とハウジング12との間に往復部シール部材181を設けておく。
1 水素切替弁
11 内部流路
12 ハウジング
13 シート
131 第1シート
132 第2シート
133 第1ゴムシート部材
134 第2ゴムシート部材
14 バルブ
141 第1バルブ
142 第2バルブ
15 バルブシャフト
16 アクチュエータ
18 シール構造部
181 往復部シール部材
182 回転部シール部材
21 流入流路
22 第1流出流路
23 第2流出流路
31 筒状部
32 筒状部ネジ部
41 ロータシャフト
42 ロータシャフトネジ部
11 内部流路
12 ハウジング
13 シート
131 第1シート
132 第2シート
133 第1ゴムシート部材
134 第2ゴムシート部材
14 バルブ
141 第1バルブ
142 第2バルブ
15 バルブシャフト
16 アクチュエータ
18 シール構造部
181 往復部シール部材
182 回転部シール部材
21 流入流路
22 第1流出流路
23 第2流出流路
31 筒状部
32 筒状部ネジ部
41 ロータシャフト
42 ロータシャフトネジ部
Claims (5)
- 流路を備えるハウジングと、
前記流路に設けられる弁座と、
前記弁座に対して当接および離間する弁体と、
前記ハウジングの内部に配置され前記弁体が設けられている弁軸と、
前記弁軸を当該弁軸の軸方向に移動させるアクチュエータと、
を有する弁装置において、
前記弁軸は、当該弁軸の軸方向について、一端側にて前記弁体が設けられ、他端側にて弁軸ネジ部を備え、
前記アクチュエータは、軸状の回転軸を備え、
前記回転軸は、当該回転軸の軸方向について、一端側にて回転軸ネジ部を備え、
前記弁軸ネジ部と、前記回転軸ネジ部とが螺合しており、
前記回転軸が当該回転軸の軸を中心にして回転することにより、前記弁軸が当該弁軸の軸方向に移動して、前記弁体が前記弁座に対して当接および離間するものであって、
前記ハウジングと前記弁軸との間に第1のシール部材が設けられていること、
を特徴とする弁装置。 - 請求項1の弁装置において、
前記第1のシール部材よりも前記アクチュエータ側の位置にて、前記ハウジングと前記回転軸との間に第2のシール部材が設けられていること、
を特徴とする弁装置。 - 請求項1または2の弁装置において、
前記弁装置は、前記流路として、内部流路と、前記内部流路に流体を流入させる流入流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータ側に設けられる第1流出流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータとは反対側に設けられる第2流出流路と、を有する三方弁であり、
前記弁座として、前記内部流路における前記第1流出流路側に配置される第1弁座と、前記内部流路における前記第2流出流路側に配置される第2弁座と、を備え、
前記弁体として、前記第1弁座に対して前記内部流路側にて当接および離間する第1弁体と、前記第2弁座に対して前記内部流路側にて当接および離間する第2弁体と、を備えていること、
を特徴とする弁装置。 - 請求項1または2の弁装置において、
前記弁装置は、前記流路として、内部流路と、前記内部流路に流体を流入させる流入流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータ側に設けられる第1流出流路と、前記内部流路から前記流体を流出させるものであって前記内部流路に対して前記アクチュエータとは反対側に設けられる第2流出流路と、を有する三方弁であり、
前記弁座として、前記内部流路における前記第1流出流路側に配置される第1弁座と、前記内部流路における前記第2流出流路側に配置される第2弁座と、を備え、
前記弁体として、前記第1弁座に対して前記第1流出流路側にて当接および離間する第1弁体と、前記第2弁座に対して前記第2流出流路側にて当接および離間する第2弁体と、を備え、
前記第1弁座と前記第2弁座に、それぞれ弾性部材が設けられていること、
を特徴とする弁装置。 - 請求項1または2の弁装置において、
前記弁装置は、水の流路を切り替える水路切替弁であること、
を特徴とする弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022135862A JP2024032284A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022135862A JP2024032284A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024032284A true JP2024032284A (ja) | 2024-03-12 |
Family
ID=90193179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022135862A Pending JP2024032284A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024032284A (ja) |
-
2022
- 2022-08-29 JP JP2022135862A patent/JP2024032284A/ja active Pending
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