JP2024031805A - モータの液冷構造 - Google Patents

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伸介 小谷
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Abstract

【課題】冷却性能の向上を図る。【解決手段】略円筒状のケーシングと、ケーシングの側端部に環設される略円環状の側面プレートと、ケーシング内に収容されるステータと、ステータの中空部においてステータの中心を通る軸線回りに回転自在に保持されるロータと、側面プレートの内側面から軸線の延長方向に延在し、ケーシングの内側に冷媒の流通可能な間隙を隔てて対向配置される略円筒状のバルクヘッドとを備え、ケーシングは、外周面から内周面に亘って貫設され、外部から供給される冷媒を間隙に導く冷媒導入口を有し、ステータは、内周部に複数のティースが突設される略円環状のステータコアと、バルクヘッドの内側において各ティースに巻回されるコイルとを有し、バルクヘッドは、外周面から内周面に亘って貫設され、且つ全周に亘って周方向に複数並設され、間隙を流通する冷媒をバルクヘッドの内側に噴出させるノズル孔部を有している。【選択図】図5

Description

本発明は、自動車や農業機械、建設機械等に用いられるモータの液冷構造に関する。
ロータに永久磁石を使用した電動モータ、所謂PMモータは、小型で且つ高出力であるため、自動車や農業機械、建設機械等の駆動モータに用いられている。ところが、一般に、永久磁石は、温度上昇に伴って減磁し、キュリー点を超えると完全に磁力を失う。そのため、この種のモータでは、ロータの減磁を回避して正常な回転動作特性を持続させるために、定常動作状態においてモータ全体を効率的に冷却することが求められる。そこで、自動車や農業機械、建設機械等に用いられるモータでは、単位体積当たりの冷却量が大きく、冷却効率の高い液冷構造が広く採用されている。
従来のモータの液冷構造として、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1に開示されたモータは、分割された複数のステータコアと、それら各ステータコアに巻回される複数のコイルとを有している。モータの内部には、オイル入口(冷媒導入口)から供給されるオイル(冷媒)をモータの軸方向に沿って噴出する複数の噴出孔が設けられている。噴出孔は、モータの軸方向一方に、モータの周方向に沿って環状に配列されており、隣接するステータコアの間またはコイルの間にオイルを噴出させることでモータを冷却させる。
特許第5347380号公報
しかしながら、上記従来のモータの液冷構造によれば、ステータコアやコイル等の発熱部における軸方向の一方(噴射孔側)に集中してオイルが噴き付けられるため、軸方向の一方側と他方側とでモータの冷却度合に偏りが生じ、所望の動作特性が得られない虞があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、冷却性能の向上を図り、モータの所望の動作特性を得ることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明の一態様に係るモータの液冷構造は、略円筒状のケーシングと、前記ケーシングの側端部に環設される略円環状の側面プレートと、前記ケーシング内に収容されるステータと、前記ステータの中空部において当該ステータの中心を通る軸線回りに回転自在に保持されるロータと、を備えたモータの液冷構造であって、前記側面プレートの内側面から前記軸線の延長方向に延在し、前記ケーシングの内側に冷媒の流通可能な間隙を隔てて対向配置される略円筒状のバルクヘッドを備え、前記ケーシングは、当該ケーシングの外周面から内周面に亘って貫設され、外部から供給される冷媒を前記間隙に導く冷媒導入口を有し、前記ステータは、内周部に複数のティースが突設される略円環状のステータコアと、前記バルクヘッドの内側において前記各ティースに巻回されるコイルと、を有し、前記バルクヘッドは、当該バルクヘッドの外周面から内周面に亘って貫設され、且つ全周に亘
って周方向に複数並設され、前記間隙を流通する前記冷媒を前記バルクヘッドの内側に噴出させるノズル孔部を有している。
前記各ノズル孔部は、前記バルクヘッドの周方向へ等間隔に並設されてもよい。
前記コイルは、前記ティースから前記軸線の延長方向外側に突出するコイルエンドを有し、前記ノズル孔部は、前記各コイルエンドに前記ステータの外周側から対向配置されてもよい。
前記間隙は、前記冷媒導入口から遠くなるに従って径方向に縮小する流路幅を有してもよい。
前記バルクヘッドは、前記冷媒導入口から遠くなるに従って径方向に拡大する周壁厚を有してもよい。
前記各ノズル孔部は、前記冷媒導入口から遠い位置にあるものほど、前記バルクヘッドの径方向に長いノズル長を有してもよい。
前記ノズル孔部の入口側開口は、前記ノズル孔部の出口側開口よりも大きな開口径を有してもよい。
前記ノズル孔部は、前記入口側開口から前記バルクヘッドの径方向内側に向かって延長形成される入口側流路と、前記出口側開口から前記バルクヘッドの径方向外側に向かって延長形成され、前記入口側流路に連通する出口側流路と、を有し、前記各入口側流路は、前記冷媒導入口から遠い位置にあるものほど、前記バルクヘッドの径方向に長い流路長を有してもよい。
前記出口側流路はそれぞれ、同一の流路長を有してもよい。
前記ケーシングは、当該ケーシングの内周面中央に沿って円環状に突出し、前記ステータを径方向外側から支持するステータ受部を有し、前記バルクヘッドは、前記ステータ受部における前記軸線の延長方向両外側に設けられ、前記ステータ受部は、前記冷媒導入口から分岐して前記各バルクヘッドの外周の前記間隙に至る案内溝を有してもよい。
前記ケーシングに対して前記バルクヘッドを連結固定させる連結ピンを備え、前記ケーシングおよび前記バルクヘッドはそれぞれ、前記連結ピンを保持するピン差込部を有してもよい。
前記ステータは、前記ステータコアの外周面に沿って前記軸線の延長方向に延在し、前記連結ピンの胴部に掛合されるピン掛合部を有してもよい。
前記ピン掛合部は、前記外周面における前記冷媒導入口との対向位置に配置されてもよい。
前記ピン掛合部は、前記外周面における前記軸線を挟んで前記冷媒導入口と反対側に配置されてもよい。
上記モータの液冷構造によれば、外部から供給される冷媒をコイルおよびその周辺の発熱部に対して均一に噴き付けることができるから、冷却性能が格段に向上する。これによ
り、モータの所望の動作特性を得ることが可能となる。
冷媒循環回路の概略構成図である。 モータの概略構成を示す斜視図である。 モータの概略構成を示す分解斜視図である。 モータの概略構成を示す軸方向断面図である。 モータの概略構成を示す径方向断面図である。 上流ノズル孔部の縦断面図である。 中流ノズル孔部の縦断面図である。 連結ピンの配設部周辺の軸方向断面図である。 第2例のモータの径方向断面図である。 連結ピンの配設部周辺の一部分解斜視図である。 第2ピン差込部周辺の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のモータは、主に自動車や農業機械、建設機械等に用いられる。具体的には、油圧ポンプの駆動モータや、原動機および発電機として機能するモータジェネレータとして使用される。尚、モータを冷却する冷媒としては、例えば、自動変速機用のフルード、所謂ATFが用いられる。
図1に示すように、本実施形態のモータ1は、冷媒貯留部Tと、オイルポンプPと、熱交換器Cとを備えた冷媒循環回路100に組み込まれる。オイルポンプPは、冷媒貯留部Tに貯留された冷媒を汲み上げてモータ1に供給する。熱交換器Cは、オイルポンプPによって冷媒貯留部Tから汲み上げた冷媒を熱交換冷却する。尚、本実施形態の熱交換器Cは、液冷式熱交換器であり、冷媒循環回路100と異なる二次回路にて循環冷却される二次冷媒によって、冷媒循環回路100に循環される冷媒(一次冷媒)を熱交換冷却させる。また、図1に示す冷媒循環回路100では、熱交換器Cは、冷媒貯留部TからオイルポンプPに冷媒を導入する流路(オイルポンプPの吸込側の流路)に配置されているが、熱交換器Cは、オイルポンプPからモータ1に冷媒を導出する流路(オイルポンプPの吐出側の流路)に配置されてもよい。
図2~図5に示すように、本実施形態のモータ1は、ケーシング2と、側面プレート3と、ステータ4と、ロータ5とを備えている。ケーシング2は、両側端部2aが開口する略円筒状に形成されている。側面プレート3は、略円環状の板体であり、ケーシング2の両側端部2aの内側に環設されている。ステータ4は、ステータコア6やコイル7により構成された略円環状の部材であり、ケーシング2内に収容固定されている。ロータ5は、ロータコア8や磁石9により構成された略円環状の部材であり、ステータ4の中空部S1においてステータ4の中心を通る軸線L1回りに回転自在に保持されている。尚、本実施形態では、上記軸線L1の延長方向(図2~図4の矢視X1,X2方向、図5の手前側奥側方向)を軸方向、上記軸線L1に対して垂直に交差する方向を径方向として説明する。
ケーシング2の周壁(以下、適宜「ケース周壁」という)2bには、冷媒導入口11が設けられている。冷媒導入口11は、外部から供給される冷媒をケーシング2の内部に導入するための孔であり、ケース周壁2bの軸方向中央位置においてケース周壁2bの外周面から内周面に亘って貫設されている。尚、冷媒導入口11は、ケーシング2内へ適切に冷媒を導入可能であれば、ケース周壁2bにおける側端部2a寄りの位置に設けられてもよい。
図3~図5に示すように、ケース周壁2bの内周面には、ステータ受部12が設けられている。ステータ受部12は、ケース周壁2bの内周面に沿って円環帯状に突出形成されており、ステータ4を径方向外側から保持する。ステータ受部12における冷媒導入口11の開設部には、案内溝13が設けられている。案内溝13は、冷媒導入口11の開設部から軸方向両外側に延長形成されており、冷媒導入口11とケーシング2内の後述する環状流路20とを連通している。
ステータ4は、ステータコア6と、コイル7とを有している。ステータコア6は、略円環状の鋼板を軸方向に複数積層して構成された略円環状の厚板である。ステータコア6の外周面は、ステータ受部12の内周面に径方向内側から面合わせの状態で当接支持されている。ステータコア6の軸方向の幅は、ステータ受部12の軸方向の幅と同一に設定されている。従って、ステータコア6の軸方向外側の端面は、ステータ受部12の軸方向外側の端面と同一平面を構成している(図4参照)。また、それらステータコア6およびステータ受部12の軸方向外側の端面によってケース周壁2bの内側に形成される環状の平面部(以下、適宜「内環部」という)2Pは、側面プレート3に軸方向内側から対面している(図4参照)。
ステータコア6の内周部には、径方向に突出するティース14が複数設けられている。ティース14は、ステータコア6の内周部の全周に亘って周方向へ等間隔に並設されている。本実施形態では、ステータコア6は、24個のティース14を有している。
コイル7は、各ティース14に巻回されている。コイル7は、ティース14に対して軸方向外側の両面相互間を往復するように巻回されており、ティース14の軸方向両外側にU字状のコイルエンド15を曲成している。このように、ステータコア6の内周部における軸方向外側両面には、複数のコイルエンド15が周方向へ等間隔に並設されている。コイルエンド15は、ケース周壁2bの径方向内側にバルクヘッド16を隔てて配置されている。バルクヘッド16の詳細については後述する。
図3、図5に示すように、ロータ5は、ロータコア8と、磁石9とを有している。ロータコア8は、ステータコア6の内周部より小径の円筒体であり、その周壁に磁石9が複数埋設されている。ロータコア8の軸方向の幅は、ステータコア6の軸方向の幅と同一に設定されている。従って、ロータコア8の軸方向外側の端面もステータコア6の軸方向外側の端面と同様、ステータ受部12の軸方向外側の端面と同一平面を構成している(図4参照)。磁石9は、平板状に形成された永久磁石であり、ロータコア8の周壁の全周に亘って等間隔に並設されている。本実施形態では、ロータ5は、20個の磁石9を有している。
図3~図5に示すように、本実施形態のモータ1は、ケース周壁2bの内周面とコイルエンド15の配設部との間にバルクヘッド16が設けられている。バルクヘッド16は、ケース周壁2bの内周面より小径の円筒体であり、側面プレート3の内側面からステータ受部12およびステータコア6の軸方向外側の端面に亘って軸方向に延在し、ケース周壁2bの内周面とコイルエンド15の配設部との間を径方向に分割している。尚、本実施形態では、バルクヘッド16は、側面プレート3の内側面に一体形成されているが、側面プレート3と別体で構成されてもよい。
バルクヘッド16は、ケーシング2の内側に所定の間隙20を隔てて対向配置されている。また、バルクヘッド16は、ステータ受部12における軸方向両外側にそれぞれ設けられている。このように、ケーシング2の内側におけるステータ受部12の軸方向両外側にはそれぞれ、ケース周壁2bの内周面、バルクヘッド16の外周面、側面プレート3の内側面、およびケース周壁2bの内環部2Pによって間隙20が画成されている。尚、コ
イル7は、バルクヘッド16の内周面よりも内側において各ティース14に巻回されている。
間隙20はそれぞれ、案内溝13を通じて冷媒導入口11に連通している。換言すると、案内溝13は、冷媒導入口11から分岐してケーシング2内における軸線方向両外側位置に設けられた間隙(以下、適宜「環状流路」という)20に繋がっている。従って、冷媒導入口11に導入される冷媒は、案内溝13を通じてケーシング2内における軸方向両外側の環状流路20へ分流される。
図5に示すように、環状流路20は、ケース周壁2bの内周面に沿ってその全周に亘って形成されている。また、環状流路20は、径方向の流路幅が冷媒導入口11から遠くなるに従って縮小するように形成されている。これにより、環状流路20は、冷媒導入口11から遠い位置(下流側)においても、冷媒導入口11に近い位置(上流側)と同等の内圧が維持される。このように、環状流路20は、全周に亘って均一な内圧になるように構成されている。
本実施形態では、バルクヘッド16の周壁は、その径方向の厚みが冷媒導入口11から遠くなるに従って拡大するように形成されており、これに伴って、環状流路20の流路幅が上記のように縮小変化している。詳しくは、バルクヘッド16は、軸方向から見てその外周円の中心がバルクヘッド16の内周円の中心、即ち、ステータ4の中心(軸線L1上の点)よりも冷媒導入口11の反対側へ偏心している。これに伴い、バルクヘッド16の周壁厚は、冷媒導入口11から遠くなるに従って拡大している。これにより、環状流路20の流路幅は、冷媒導入口11から遠くなるほど狭くなっている。
バルクヘッド16には、ノズル孔部21が設けられている。ノズル孔部21は、バルクヘッド16の外周面から内周面に亘って貫設された孔であり、バルクヘッド16の全周に亘って周方向へ等間隔に複数並設されている。本実施形態では、バルクヘッド16は、コイルエンド15と同数(24個)のノズル孔部21を有している。ノズル孔部21は、各コイルエンド15にステータ4の外周側から対向配置されている。また、ノズル孔部21は、バルクヘッド16の周壁をその外周面から軸線L1に対して垂直に交差する方向に貫通している。これにより、冷媒導入口11から案内溝13を通じて環状流路20に導かれる冷媒は、ノズル孔部21からバルクヘッド16の内側中心方向に噴出され、各コイルエンド15に噴き付けられる。また、コイルエンド15に噴き付けられた冷媒は、その周囲に飛散してステータコア6等の発熱部の表面に接触した後、ケーシング2の外部に排出されて、冷媒貯留部Tに回収される。
ノズル孔部21は、冷媒導入口11から遠い位置にあるものほど、バルクヘッド16の径方向に長いノズル長H1を有している。詳しくは、図6、図7に示すように、ノズル孔部21は、バルクヘッド16の外周面(環状流路20側)にて開口する入口側開口(ノズル入口)22と、バルクヘッド16の内周面(コイルエンド15側)にて開口する出口側開口(ノズル出口)23とを有している。ノズル入口22の開口径D1は、ノズル出口23の開口径D2よりも大きく形成されている。例えば、ノズル入口22の開口径D1は、ノズル出口23の開口径D2の略3倍の大きさに設定されている。これにより、環状流路20からノズル孔部21に導かれる冷媒は、ノズル入口22からノズル出口23へ流れる間に圧力を上昇させ、ノズル出口23の外部へ所定以上の流速で噴出される。
また、ノズル孔部21は、ノズル入口22からバルクヘッド16の径方向内側に向かってノズル入口22と略同径で延長される入口側流路24と、ノズル出口23からバルクヘッド16の径方向外側に向かってノズル出口23と略同径で延長され、入口側流路24に連通する出口側流路25とを有している。入口側流路24の下流側(ノズル入口22と反
対側)の端部は、出口側流路25の上流側(バルクヘッド16の外周側)の端部に向かって縮径し、当該端部に連結されている。
各ノズル孔部21の入口側流路24は、冷媒導入口11から遠い位置にあるものほど、バルクヘッド16の径方向に長い流路長E1を有している。例えば、ノズル孔部21のうち、冷媒導入口11に最も近い位置に配される上流ノズル孔部21Aの入口側流路24の流路長E1は、ノズル出口23の開口径D2の略1.5倍の大きさに設定されている。また、上流ノズル孔部21Aからバルクヘッド16の周方向へ90度の位置に配される中流ノズル孔部21Bの入口側流路24の流路長E1は、ノズル出口23の開口径D2の略4倍の大きさに設定されている。これにより、ノズル孔部21は、冷媒導入口11から遠い位置にあるものにおいても、冷媒導入口11に近い位置のノズル孔部21と同等の内圧が維持される。即ち、各ノズル孔部21は、全周に亘って均一な噴出流速になるように構成されている。一方、各ノズル孔部21の出口側流路25は、バルクヘッド16の径方向へ全て同一の流路長E2を有している。これにより、各ノズル孔部21においてノズル出口23から噴出される冷媒の拡散範囲や流速の均一化が図られる。
<他の実施形態>
尚、上記実施形態では、バルクヘッド16の外周円を冷媒導入口11の反対側へ偏心させる(バルクヘッド16の周壁厚を冷媒導入口11から遠くなるに従って径方向外側へ拡大変化させる)ことによって、環状流路20の流路幅を上記のように変化させているが、ケース周壁2bの内周円を冷媒導入口11側へ偏心させる(ケース周壁2bの厚みを冷媒導入口11から遠くなるに従って径方向内側へ拡大変化させる)ことによって、環状流路20の流路幅を上記のように変化させてもよい。
また、上記実施形態では、各ノズル孔部21は、バルクヘッド16の周方向へ等間隔に並設されているが、コイルエンド15やその周辺の発熱部に対して冷媒を適切に噴き付け可能であれば、各ノズル孔部21は、バルクヘッド16の周方向へ異なる間隔で並設されてもよいし、各コイルエンド15に対向して配置されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、ノズル孔部21は、大径のノズル入口22から略同径で延長形成される入口側流路24と、小径のノズル出口23から略同径で延長形成される出口側流路25とを有する大小2段円筒状に形成されているが、冷媒をノズル出口23の外部へ所定以上の流速で噴出可能であれば、ノズル孔部21は、出口側流路25が入口側流路24側からノズル出口23に向かって縮径する漏斗状に形成されてもよいし、全体がノズル入口22からノズル出口23に向かって縮径する漏斗状に形成されてもよい。
ところで、上記実施形態のモータ1は、バルクヘッド16を加熱し膨張させた状態でステータコア6の外周面に環装させた後、冷却することによって双方を固着させる所謂焼き嵌め工法を採用することができる。ところが、この工法は、バルクヘッド16を加熱したり冷却したりする工程に時間と手間がかかる上、バルクヘッド16をステータコア6の外周面に環装させる際に組付け誤差が生じ易く、コイルエンド15に対してノズル孔部21を適正な位置に配置できない虞もある。
そこで、図8~図11に示すモータ1は、ケーシング2に対してバルクヘッド16を連結ピン28によって連結固定させている(第2例)。詳しくは、この第2例のモータ1では、ケーシング2は、一方の側端部2aが開口し、且つ他方の側端部2aにパネル部(壁板)2Wを有する略円筒状に形成されている。パネル部2Wは、ケーシング2内に収容されたステータ4およびロータ5を軸線L1の延長方向から覆っている。
図8、図10に示すように、側面プレート3のうち、第1の側面プレート(第1側面プ
レート)3Aは、ケーシング2に対して複数(例えば、4つ)の固定ボルト29により固定されている。一方、側面プレート3のうち、第2の側面プレート(第2側面プレート)3Bは、ケーシング2のパネル部2Wに一体形成されている。
図8~図10に示すように、ケーシング2は、第1ピン差込部(ピン差込部)31を有している。第1ピン差込部31は、軸線L1の延長方向一方に開口する円孔であり、ケーシング2のパネル部2Wに穿設されている。より具体的には、第1ピン差込部31は、パネル部2Wに沿って形成された第2側面プレート3Bに穿設されている。図9に示すように、第1ピン差込部31は、第1バルクヘッド16Aにおける軸線L1を挟んで対角位置に一対設けられている。第1ピン差込部31は、第2側面プレート3Bにおける冷媒導入口11に最も近い位置と、第2側面プレート3Bにおける冷媒導入口11から最も遠い位置と、に設けられている。
図8、図10に示すように、バルクヘッド16は、第1側面プレート3Aにおけるケーシング2の内側の面と、第2側面プレート3Bにおけるケーシング2の内側の面と、に設けられている。図8、図11に示すように、バルクヘッド16のうち、第1のバルクヘッド(第1バルクヘッド)16Aは、第1側面プレート3Aに一体形成されている。一方、図8、図10に示すように、バルクヘッド16のうち、第2のバルクヘッド(第2バルクヘッド)16Bは、ケーシング2のパネル部2Wに形成された第2側面プレート3Bに対して連結ピン28により固定されている。
図8、図11に示すように、第1バルクヘッド16Aは、第2ピン差込部(ピン差込部)32を有している。第2ピン差込部32は、軸線L1の延長方向一方に開口する円孔である。第2ピン差込部32は、第1バルクヘッド16Aにおける軸線L1を挟んで対角位置に一対設けられている。即ち、第2ピン差込部32は、第1バルクヘッド16Aをケーシング2に取り付けたときに、軸線L1の延長方向から見てケーシング2の第1ピン差込部31と重なり合う位置に設けられている。
図8~図10に示すように、第2バルクヘッド16Bは、第3ピン差込部(ピン差込部)33を有している。第3ピン差込部33は、軸線L1の延長方向に開口する円筒状の貫通孔である。図9に示すように、第3ピン差込部33は、第2バルクヘッド16Bにおける軸線L1を挟んで対角位置に一対設けられている。即ち、第3ピン差込部33は、第2バルクヘッド16Bをケーシング2に取り付けたときに、軸線L1の延長方向から見てケーシング2の第1ピン差込部31と重なり合う位置に設けられている。
図8~図10に示すように、ステータ4は、ピン掛合部34を有している。ピン掛合部34は、径方向断面略半円弧状の溝であり、ステータコア6の外周面6Sに沿って軸線L1の延長方向に延長形成されている。図9に示すように、ピン掛合部34は、ステータコア6の外周面6Sにおける軸線L1を挟んで対角位置に一対設けられている。即ち、ピン掛合部34は、ステータ4をケーシング2内に収容させたときに、軸線L1の延長方向から見てケーシング2の第1ピン差込部31と重なり合う位置に設けられている。
このように、ケーシング2の第1ピン差込部31、第2バルクヘッド16Bの第3ピン差込部33、ステータ4のピン掛合部34、および第1バルクヘッド16Aの第2ピン差込部32はそれぞれ、軸線L1の延長方向へ一直線上に重なり合うように構成されている。
図8、図9に示すように、連結ピン28は、上記のように重なり合った第1ピン差込部31、第3ピン差込部33、および第2ピン差込部32にそれぞれ軸線L1の延長方向から差し込まれて固定保持される。またこのとき、連結ピン28は、ピン掛合部34に掛合
保持される。
詳しくは、連結ピン28は、円柱状の軸体であり、ケース周壁2bの内周面とステータコア6の外周面6Sとの間に画成された環状の冷媒流路35にて軸線L1の延長方向に延在している。連結ピン28の一方側(図9における矢視X1側)の端部28aは、第1バルクヘッド16Aの第2ピン差込部32に圧入状態で差し込まれる。連結ピン28の他方側(図9における矢視X2側)の端部28bは、第2バルクヘッド16Bの第3ピン差込部33を通してケーシング2の第1ピン差込部31に圧入状態で差し込まれる。また、連結ピン28の胴部28cは、ステータ4のピン掛合部34にステータコア6の外周側から面接触した状態で掛合される。これにより、第1バルクヘッド16Aおよび第2バルクヘッド16Bはそれぞれ、ケーシング2に対して位置決め状態および回り止め状態で連結固定され、且つステータ4は、モータ1の回転トルクに抗して、ケーシング2の内部にて回り止め状態で保持される。
またこのとき、連結ピン28の胴部28cは、外周面の略半部がステータ4のピン掛合部34に面接触した状態で掛合される。即ち、連結ピン28は、胴部28cの略半部がピン掛合部34に埋没した状態で掛合される。これにより、冷媒導入口11からケーシング2内に導入される冷媒は、冷媒流路35において冷媒導入口11の対向位置に配置された連結ピン28の胴部28cの外周半面部に沿ってその周方向に分散され、ステータコア6の外周面6Sに沿って冷媒流路35の下流側(冷媒導入口11と反対側)に導かれる。
なお、冷媒流路35は、ケーシング2と各バルクヘッド16A,16Bとの間に設けられた2つの間隙20にそれぞれ、全周に亘って連通している。従って、冷媒導入口11から冷媒流路35に導入された冷媒は、上記間隙20に分流された後、各ノズル孔部21に導かれる。
上記第2例のモータ1では、ステータ4は、2つの連結ピン28によってケーシング2に回り止め状態で保持されているが、ケーシング2の内部にて適切に回り止め状態で保持可能であれば、ステータ4は、1つの連結ピン28のみによってケーシング2に回り止め状態で保持されるようにしてもよい。また、ステータ4は、モータ1の回転トルクの大きさに合わせて、3つ以上の連結ピン28によってケーシング2に回り止め状態で保持されるようにしてもよい。
また、上記第2例のモータ1では、第1側面プレート3Aは、複数の固定ボルト29によってケーシング2に固定されているが、ケーシング2に対して強固に固定保持可能であれば、第1側面プレート3Aは、1つの固定ボルト29のみによってケーシング2に固定されてもよい。
<効果>
このように、上記実施形態のモータ1の液冷構造は、略円筒状のケーシング2と、ケーシング2の側端部2aに環設される略円環状の側面プレート3と、ケーシング2内に収容されるステータ4と、ステータ4の中空部S1においてステータ4の中心を通る軸線L1回りに回転自在に保持されるロータ5と、を備えたモータ1の液冷構造であって、側面プレート3の内側面から軸線L1の延長方向に延在し、ケーシング2の内側に冷媒の流通可能な間隙20を隔てて対向配置される略円筒状のバルクヘッド16を備え、ケーシング2は、ケーシング2の外周面から内周面に亘って貫設され、外部から供給される冷媒を間隙20に導く冷媒導入口11を有し、ステータ4は、内周部に複数のティース14が突設される略円環状のステータコア6と、バルクヘッド16の内側において各ティース14に巻回されるコイル7と、を有し、バルクヘッド16は、バルクヘッド16の外周面から内周面に亘って貫設され、且つ全周に亘って周方向に複数並設され、間隙20を流通する冷媒
をバルクヘッド16の内側に噴出させるノズル孔部21を有している。
この構成によれば、外部から冷媒導入口11を通じてケーシング2の内側の間隙(環状流路)20に供給される冷媒を、コイル7の外周外側からコイル7およびその周辺の発熱部へ均一に噴き付けることができるから、軸方向の一方側と他方側とでモータ1の冷却度合に偏りが生じ難く、モータ1全体を均一に冷却することが可能となる。即ち、冷却性能が向上する。これにより、モータ1の所望の動作特性が得られる。
また、各ノズル孔部21は、バルクヘッド16の周方向へ等間隔に並設されている。この構成によれば、上記間隙(環状流路)20に供給される冷媒を、コイル7の外周外側からコイル7およびその周辺の発熱部に対してより均一に噴き付けることができるから、冷却性能が一層向上する。
また、コイル7は、ティース14から軸線L1の延長方向外側に突出するコイルエンド15を有し、ノズル孔部21は、各コイルエンド15にステータ4の外周側から対向配置されている。この構成によれば、特に高温となる各コイルエンド15に対して冷媒を直接的に噴き付けることができるから、冷却効率が格段に向上する。これにより、モータ1の動作特性をより高めることが可能となる。
また、間隙20は、冷媒導入口11から遠くなるに従って径方向に縮小する流路幅を有している。この構成によれば、間隙(環状流路)20において、冷媒導入口11に近い位置(上流側)と遠い位置(下流側)とで内圧の均一化が図られるから、各ノズル孔部21から発熱部に対して冷媒をより均一に噴き付けることができる。これにより、冷却性能が一層向上する。
また、バルクヘッド16は、冷媒導入口11から遠くなるに従って径方向に拡大する周壁厚を有している。この構成によれば、間隙(環状流路)20の流路幅を、冷媒導入口11から遠くなるに従って径方向に縮小するように形成することができるから、間隙20において冷媒導入口11に近い位置(上流側)と遠い位置(下流側)とで内圧の均一化を図ることが可能となる。これにより、各ノズル孔部21から発熱部に対して冷媒をより均一に噴き付けることができる。よって、冷却性能が一層向上する。しかも、このものでは、冷媒導入口11に近い位置にある上流側のノズル孔部21に比べて、冷媒導入口11から遠い位置にある下流側のノズル孔部21のノズル長H1を長く形成することができるから、それら上流側のノズル孔部21と下流側のノズル孔部21とで冷媒の噴出圧の均一化を図ることが可能となる。これにより、各ノズル孔部21から発熱部に対して冷媒をより均一に噴き付けることができる。よって、冷却性能が一層向上する。
また、各ノズル孔部21は、冷媒導入口11から遠い位置にあるものほど、バルクヘッド16の径方向に長いノズル長H1を有している。この構成によれば、冷媒導入口11に近い位置にある上流側のノズル孔部21と冷媒導入口11から遠い位置にある下流側のノズル孔部21とで冷媒の噴出圧の均一化を図ることができるから、冷却性能が一層向上する。
また、ノズル孔部21の入口側開口22は、ノズル孔部21の出口側開口23よりも大きな開口径を有している。この構成によれば、間隙(環状流路)20に供給される冷媒を、ノズル孔部21の入口側開口(ノズル入口)22から出口側開口(ノズル出口)23へ流れる間に圧力上昇させ、ノズル出口23から外部へ噴出させることができるから、発熱部に対してより確実に冷媒を噴き付けることが可能となる。これにより、冷却性能が一層向上する。
また、ノズル孔部21は、入口側開口22からバルクヘッド16の径方向内側に向かって延長形成される入口側流路24と、出口側開口23からバルクヘッド16の径方向外側に向かって延長形成され、入口側流路24に連通する出口側流路25と、を有し、各入口側流路24は、冷媒導入口11から遠い位置にあるものほど、バルクヘッド16の径方向に長い流路長E1を有している。
この構成によれば、間隙(環状流路)20に供給される冷媒を、入口側流路24から出口側流路25へ流れる間に圧力上昇させ、出口側開口(ノズル出口)23から外部へ噴出させることができるから、発熱部に対してより確実に冷媒を噴き付けることが可能となる。よって、冷却性能が一層向上する。しかも、このものでは、冷媒導入口11に近い位置にある上流側のノズル孔部21と冷媒導入口11から遠い位置にある下流側のノズル孔部21とで冷媒の噴出圧の均一化を図ることができるから、冷却性能がより一層向上する。
さらに、上記モータ1において、出口側流路25はそれぞれ、同一の流路長E2を有している。この構成によれば、各ノズル孔部21における出口側開口(ノズル出口)23からの冷媒の噴出抵抗を一定にすることができるから、発熱部に対してより均一に冷媒を噴き付けることが可能となる。これにより、冷却性能が一層向上する。
また、ケーシング2は、ケーシング2の内周面中央に沿って円環状に突出し、ステータ4を径方向外側から支持するステータ受部12を有し、バルクヘッド16は、ステータ受部12における軸線L1の延長方向両外側に設けられ、ステータ受部12は、冷媒導入口11から分岐して各バルクヘッド16の外周の間隙20に至る案内溝13を有している。
この構成によれば、冷媒導入口11に導入される冷媒を、ケーシング2内における軸線L1の延長方向(軸方向)両外側の間隙(環状流路)20へ分流させることができるから、発熱部の全体へより均一に冷媒を噴き付けることが可能となる。これにより、冷却性能が一層向上する。
また、第2例のモータ1は、ケーシング2に対してバルクヘッド16を連結固定させる連結ピン28を備え、ケーシング2およびバルクヘッド16はそれぞれ、連結ピン28を保持するピン差込部31,32,33を有している。
この構成によれば、連結ピン28によってバルクヘッド16がケーシング2に位置決め状態で連結されるから、コイルエンド15に対してノズル孔部21を適正な位置に配置できる。これにより、コイル7およびその周辺の所定の位置へ正確に冷媒を噴き付けることができる。よって、冷却性能が一層向上する。また、ケーシング2にバルクヘッド16を組み付けるのに要する時間および手間を削減できるから、生産性も向上する。
また、上記第2例のモータ1では、ステータ4は、ステータコア6の外周面6Sに沿って軸線L1の延長方向に延在し、連結ピン28の胴部28cに掛合されるピン掛合部34を有している。
この構成によれば、連結ピン28に対してステータ4が回り止め状態で掛合保持されるから、ノズル孔部21に対してコイルエンド15を適正な位置に配置できる。これにより、コイル7およびその周辺の所定の位置へ正確に冷媒を噴き付けることができる。よって、冷却性能が一層向上する。
また、ピン掛合部34は、上記外周面6Sにおける冷媒導入口11との対向位置に配置されている。
この構成によれば、冷媒導入口11からケーシング2内に導入された冷媒は、冷媒導入口11の対向位置に配置された連結ピン28の胴部28cに沿ってその周方向に分散され、ステータコア6の外周面6Sに導かれるから、ステータコア6の外周面6Sの全体へ均一に冷媒を供給できる。これにより、冷却性能が一層向上する。
また、ピン掛合部34は、上記外周面6Sにおける軸線L1を挟んで冷媒導入口11と反対側に配置されている。
この構成によれば、冷媒導入口11からケーシング2内に導入された冷媒がステータコア6の外周面6Sに沿って流れる際に、連結ピン28が流通抵抗になり難いから、ノズル孔部21からコイル7およびその周辺の発熱部へ冷媒を安定して噴き付けることができる。これにより、冷却性能が一層向上する。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータ
2 ケーシング
3 側面プレート
4 ステータ
5 ロータ
6 ステータコア
6S ステータコアの外周面
7 コイル
11 冷媒導入口
12 ステータ受部
13 案内溝
14 ティース
15 コイルエンド
16 バルクヘッド
20 環状流路(間隙)
21 ノズル孔部
22 ノズル入口(入口側開口)
23 ノズル出口(出口側開口)
24 入口側流路
25 出口側流路
28 連結ピン
28c 連結ピンの胴部
31 第1ピン差込部(ピン差込部)
32 第2ピン差込部(ピン差込部)
33 第3ピン差込部(ピン差込部)
34 ピン掛合部
L1 軸線

Claims (14)

  1. 略円筒状のケーシングと、前記ケーシングの側端部に環設される略円環状の側面プレートと、前記ケーシング内に収容されるステータと、前記ステータの中空部において当該ステータの中心を通る軸線回りに回転自在に保持されるロータと、を備えたモータの液冷構造であって、
    前記側面プレートの内側面から前記軸線の延長方向に延在し、前記ケーシングの内側に冷媒の流通可能な間隙を隔てて対向配置される略円筒状のバルクヘッドを備え、
    前記ケーシングは、当該ケーシングの外周面から内周面に亘って貫設され、外部から供給される冷媒を前記間隙に導く冷媒導入口を有し、
    前記ステータは、内周部に複数のティースが突設される略円環状のステータコアと、前記バルクヘッドの内側において前記各ティースに巻回されるコイルと、を有し、
    前記バルクヘッドは、当該バルクヘッドの外周面から内周面に亘って貫設され、且つ全周に亘って周方向に複数並設され、前記間隙を流通する前記冷媒を前記バルクヘッドの内側に噴出させるノズル孔部を有しているモータの液冷構造。
  2. 前記各ノズル孔部は、前記バルクヘッドの周方向へ等間隔に並設されている請求項1に記載のモータの液冷構造。
  3. 前記コイルは、前記ティースから前記軸線の延長方向外側に突出するコイルエンドを有し、
    前記ノズル孔部は、前記各コイルエンドに前記ステータの外周側から対向配置されている請求項1に記載のモータの液冷構造。
  4. 前記間隙は、前記冷媒導入口から遠くなるに従って径方向に縮小する流路幅を有している請求項1に記載のモータの液冷構造。
  5. 前記バルクヘッドは、前記冷媒導入口から遠くなるに従って径方向に拡大する周壁厚を有している請求項1に記載のモータの液冷構造。
  6. 前記各ノズル孔部は、前記冷媒導入口から遠い位置にあるものほど、前記バルクヘッドの径方向に長いノズル長を有している請求項1に記載のモータの液冷構造。
  7. 前記ノズル孔部の入口側開口は、前記ノズル孔部の出口側開口よりも大きな開口径を有している請求項1~6のいずれか1項に記載のモータの液冷構造。
  8. 前記ノズル孔部は、前記入口側開口から前記バルクヘッドの径方向内側に向かって延長形成される入口側流路と、前記出口側開口から前記バルクヘッドの径方向外側に向かって延長形成され、前記入口側流路に連通する出口側流路と、を有し、
    前記各入口側流路は、前記冷媒導入口から遠い位置にあるものほど、前記バルクヘッドの径方向に長い流路長を有している請求項7に記載のモータの液冷構造。
  9. 前記出口側流路はそれぞれ、同一の流路長を有している請求項8に記載のモータの液冷構造。
  10. 前記ケーシングは、当該ケーシングの内周面中央に沿って円環状に突出し、前記ステータを径方向外側から支持するステータ受部を有し、
    前記バルクヘッドは、前記ステータ受部における前記軸線の延長方向両外側に設けられ、
    前記ステータ受部は、前記冷媒導入口から分岐して前記各バルクヘッドの外周の前記間
    隙に至る案内溝を有している請求項1に記載のモータの液冷構造。
  11. 前記ケーシングに対して前記バルクヘッドを連結固定させる連結ピンを備え、
    前記ケーシングおよび前記バルクヘッドはそれぞれ、前記連結ピンを保持するピン差込部を有している請求項1に記載のモータの液冷構造。
  12. 前記ステータは、前記ステータコアの外周面に沿って前記軸線の延長方向に延在し、前記連結ピンの胴部に掛合されるピン掛合部を有している請求項11に記載のモータの液冷構造。
  13. 前記ピン掛合部は、前記外周面における前記冷媒導入口との対向位置に配置されている請求項12に記載のモータの液冷構造。
  14. 前記ピン掛合部は、前記外周面における前記軸線を挟んで前記冷媒導入口と反対側に配置されている請求項12または13に記載のモータの液冷構造。
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