JP2024030335A - 半導体装置、電子機器、車両 - Google Patents

半導体装置、電子機器、車両 Download PDF

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克明 山田
Katsuaki Yamada
誠 佐田
Makoto Sada
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Abstract

【課題】ラッチアップを防止する。【解決手段】半導体装置1は、N型の半導体基板(Nsub)をドレインとするように構成されたパワートランジスタ10と、N型の半導体基板(Nsub)に付随する寄生素子が動作したことを検出してパワートランジスタ10を強制的にオフするように構成された寄生動作防止回路80と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、半導体装置、及び、これを用いた電子機器並びに車両に関する。
本願出願人は、車載IPD[intelligent power device]などの半導体装置(例えば、ハイサイドスイッチLSI又はローサイドスイッチLSI)に関して、これまでに数多くの新技術を提案している(例えば特許文献1を参照)。
国際公開第2017/187785号
しかしながら、車載IPDなどの半導体装置では、ラッチアップ防止機能についてさらなる検討の余地があった。
例えば、本明細書中に開示されている半導体装置は、N型の半導体基板をドレインとするように構成されたパワートランジスタと、前記半導体基板に付随する寄生素子が動作したことを検出して前記パワートランジスタを強制的にオフするように構成された寄生動作防止回路と、を備える。
なお、その他の特徴、要素、ステップ、利点、及び、特性については、以下に続く発明を実施するための形態及びこれに関する添付の図面によって、さらに明らかとなる。
本開示によれば、ラッチアップを防止することのできる半導体装置、及び、これを用いた電子機器並びに車両を提供することが可能となる。
図1は、半導体装置を用いた電子機器の全体構成を示す図である。 図2は、ゲート制御回路20の一構成例を示す図である。 図3は、寄生サイリスタの一構成例を示す図である。 図4は、半導体装置の素子構造を示す図である。 図5は、寄生動作防止回路の一構成例を示す図である。 図6は、寄生動作防止回路の一動作例を示す図である。 図7は、半導体装置の第1構成例を示す図である。 図8は、半導体装置の第2構成例を示す図である。 図9は、半導体装置の第3構成例を示す図である。 図10は、半導体装置の第4構成例を示す図である。 図11は、半導体装置の第5構成例を示す図である。 図12は、半導体装置の第6構成例を示す図である。 図13は、車両の一構成例を示す図である。
<全体構成>
図1は、半導体装置を用いた電子機器の全体構成を示す図である。本構成例の電子機器Aは、半導体装置1と、直流電源2と、負荷3と、を備える。
半導体装置1は、負荷3と接地端との間を導通/遮断するローサイドスイッチIC(IPDの一種)である。本図に即して述べると、半導体装置1は、パワートランジスタ10と、ゲート制御回路20と、異常保護回路30と、アクティブクランプ回路40と、電流制限抵抗50と、静電保護素子60と、を備える。
また、半導体装置1は、装置外部との電気的な接続を確立するための手段として、複数の外部端子(本図では入力端子IN、出力端子OUT及び接地端子GND)を備える。
入力端子INは、直流電源2の正極端(=入力電圧Vinの印加端)又は接地端のいずれかに接続され得る。例えば、パワートランジスタ10がオン状態とされるときには、本図で示すように、入力端子INが直流電源2の正極端に接続される。一方、パワートランジスタ10がオフ状態とされるときには、入力端子INが接地端に接続される。
このように、入力端子INに印加される電気信号(Vin又はGND)は、パワートランジスタ10のオン/オフ制御信号として理解され得る。また、パワートランジスタ10がオン状態とされるときに入力端子INに印加される入力電圧Vinは、半導体装置1の電源電圧としても理解され得る。
負荷3の第1端は、直流電源2の正極端に接続される。負荷3の第2端は、半導体装置1の出力端子OUTに接続される。負荷3としては、本図で示すように、ソレノイドなどの誘導性負荷が接続され得る。半導体装置1の接地端子GNDと直流電源2の負極端は、いずれも接地端に接続される。
<半導体装置>
引き続き、図1を参照しながら、半導体装置1の内部構成について説明する。
パワートランジスタ10は、ゲート制御信号VGに応じて出力端子OUTと接地端子GNDとの間を導通/遮断するローサイドスイッチ素子として機能する。本図では、パワートランジスタ10として、NMOSFET[N-channel type metal oxide semiconductor field effect transistor]が用いられている。この場合、パワートランジスタ10は、ゲート制御信号VGがハイレベルであるときにオン状態となり、ゲート制御信号VGがローレベルであるときにオフ状態となる。なお、パワートランジスタ10がオン状態であるときには、出力端子OUTと接地端子GNDとの間が導通される。従って、直流電源2の正極端から負荷3及び半導体装置1(特にパワートランジスタ10)を介して接地端に向かう方向に出力電流Ioutが流れる。
ゲート制御回路20は、入力端子INに印加される電気信号(Vin又はGND)に応じてゲート制御信号VGを生成する。例えば、入力端子INに入力電圧Vinが印加されているときには、ゲート制御回路20が動作状態となり、ゲート制御信号VGがハイレベルとなる。従って、パワートランジスタ10がオン状態となる。一方、入力端子INが接地端に接続されているときには、ゲート制御回路20が非動作状態となり、ゲート制御信号VGがローレベルとなる。従って、パワートランジスタ10がオフ状態となる。
また、ゲート制御回路20は、異常保護回路30から出力される種々の異常保護信号に応じて適切な保護動作(出力電流Ioutの制限動作又はパワートランジスタ10の強制オフ動作など)を発動する機能も備えている。
異常保護回路30は、入力電圧Vinの供給を受けて動作し、半導体装置1の異常状態を検出する。本図に即して述べると、異常保護回路30は、低入力保護回路31と、過電流保護回路32と、第1過熱保護回路33と、第2過熱保護回路34と、を含む。
低入力保護回路31(いわゆるUVLO[under voltage lock out]回路)は、入力電圧Vinが低入力状態であるか否かを検出して低電圧保護信号を出力する。
過電流保護回路32(いわゆるOCP[over current protection]回路)は、出力電流Ioutが過電流状態であるか否かを検出して過電流保護信号を出力する。
第1過熱保護回路33は、パワートランジスタ形成領域と同領域以外の温度差ΔTjが過熱状態であるか否かを検出して第1過熱保護信号を出力する。
第2過熱保護回路34(いわゆるTSD[thermal shut down]回路)は、パワートランジスタ形成領域の検出温度(例えばpnジャンクション温度)が過熱状態であるか否かを検出して第2過熱保護信号を出力する。
アクティブクランプ回路40は、負荷3が誘導性負荷である場合に生じ得る逆起電力からパワートランジスタ10を保護する。本図に即して述べると、アクティブクランプ回路40は、出力端子OUTとパワートランジスタ10のゲートとの間に直列接続される複数のダイオード(pn接合ダイオード又はツェナダイオード)を含んでいてもよい。
電流制限抵抗50の第1端は、入力端子INに接続されている。電流制限抵抗50の第2端は、ゲート制御回路20及び異常保護回路30に接続されている。このように接続された電流制限抵抗50により、入力端子INからゲート制御回路20及び異常保護回路30に向けて流れる電流が制限される。
静電保護素子60は、入力端子INを静電破壊から保護する。例えば、静電保護素子60としては、本図で示すように、カソードが入力端子INに接続されてアノードが接地端子GNDに接続されたツェナダイオードが用いられる。
<ゲート制御回路>
図2は、ゲート制御回路20の一構成例(特に、ゲート制御回路20の出力段周辺)を示す図である。
なお、本図では、図1の電流制限抵抗50に代えて、電流制限抵抗51及び52が描写されている。電流制限抵抗51(=第1抵抗に相当)は、入力端子INからゲート制御回路20の出力段(本図ではトランジスタP1)に流れる第1電流I1を制限する。一方、電流制限抵抗52(=第2抵抗に相当)は、入力端子INから内部回路70のトランジスタP2に流れる第2電流I2を制限する。内部回路70は、ゲート制御回路20の出力段を除く回路ブロックであり、例えば、先出の異常保護回路30がこれに相当する。
本構成例のゲート制御回路20は、トランジスタP1(本図では、PMOSFET[P-channel MOSFET])と、トランジスタN1と、ゲート抵抗RGと、を含む。トランジスタP1のソース及びバックゲートは、いずれも電流制限抵抗51を介して入力端子INに接続されている。トランジスタN1のソース及びバックゲートは、いずれも接地端子GNDに接続されている。トランジスタP1及びN1それぞれのドレインは、いずれもゲート抵抗RGの第1端に接続されている。ゲート抵抗RGの第2端は、パワートランジスタ10のゲートに接続されている。
本構成例のゲート制御回路20では、トランジスタP1がオン状態であってトランジスタN1がオフ状態であるときに、ゲート制御信号VGがハイレベル(≒Vin)となる。このとき、パワートランジスタ10がオン状態となる。一方、トランジスタP1がオフ状態であってトランジスタN1がオン状態であるときに、ゲート制御信号VGがローレベル(≒GND)となる。このとき、パワートランジスタ10がオフ状態となる。
<ラッチアップに関する考察>
ところで、半導体装置1の内部には、一般にpnpn型の寄生サイリスタが付随する。そのため、出力端子OUTの断線などに起因して寄生サイリスタが一旦オンすると、半導体装置1のラッチアップ(=寄生サイリスタを介する電流経路に異常な電流が流れ続ける状態)を生じ得る。
図3は、トランジスタP1に付随する寄生サイリスタの一構成例を示す図である。
本図で示したように、トランジスタP1に付随する寄生サイリスタ100は、npn型の寄生トランジスタQ1と、pnp型の寄生トランジスタQ2と、寄生抵抗R1及びR2と、を含む。
寄生トランジスタQ2のエミッタと寄生抵抗R1の第1端は、いずれもトランジスタP1のソースに接続されている。寄生トランジスタQ2のベース、寄生トランジスタQ1のコレクタ、及び、寄生抵抗R1の第2端は、いずれもトランジスタP1のバックゲートに接続されている。寄生トランジスタQ2のコレクタと寄生トランジスタQ1のベースは、いずれも寄生抵抗R2の第1端に接続されている。寄生トランジスタQ1のエミッタと寄生抵抗R2の第2端は、いずれも出力端子OUTに接続されている。
図4は、半導体装置1(特にパワートランジスタ10及びトランジスタP1)の素子構造を示す図である。例えば、大電流供給能力(延いては低オン抵抗)を求められる半導体装置1では、パワートランジスタ10の素子構造として、一般に、N型半導体基板201をドレイン電極(=出力端子OUT)とする縦型構造が多く採用される。この場合には、トランジスタP1も必然的にN型半導体基板201上に形成されることになる。
本図に即して具体的に述べると、トランジスタP1は、N型半導体基板201と、N型エピタキシャル層202と、高耐圧P型ウェル203と、N型ウェル204と、P型コンタクト領域205と、ソース領域206と、ドレイン領域207と、N型コンタクト領域208と、ゲート絶縁層209と、ゲートメタル層210と、を含む。
N型半導体基板201は、先にも述べたように、パワートランジスタ10のドレイン電極(=出力端子OUT)と電気的に導通している。
N型エピタキシャル層202は、N型半導体基板201の表面一面に積層形成されたN型半導体領域である。
高耐圧P型ウェル203は、N型エピタキシャル層202の一部領域における表面から所定の深さまで井戸状に形成されたP型半導体領域である。なお、高耐圧P型ウェル203は、P型コンタクト領域205を介して定電位端(例えば接地端)に接続されている。従って、高耐圧P型ウェル203は、N型半導体基板201及びN型エピタキシャル層202の電位とN型ウェル204の電位を分離するための電位分離層として機能する。
N型ウェル204は、高耐圧P型ウェル203の一部領域における表面から所定の深さまで井戸状に形成されたN型半導体領域である。なお、N型ウェル204は、トランジスタP1のバックゲートに相当する。また、N型ウェル204とN型エピタキシャル層202との間には、先出の高耐圧P型ウェル203が介在する。従って、トランジスタP1のバックゲートの電位は、N型半導体基板201及びN型エピタキシャル層202の電位から分離されている。
P型コンタクト領域205は、高耐圧P型ウェル203の表面のうち、N型ウェル204が形成されていない領域に形成された高濃度P型半導体領域である。なお、P型コンタクト領域205は、定電位端(例えば接地端)に接続されている。
ソース領域206は、N型ウェル204の表面において、ドレイン領域207から所定のチャネル長を隔てて形成された高濃度P型半導体領域である。なお、ソース領域206は、トランジスタP1のソースに相当する。
ドレイン領域207は、N型ウェル204の表面に形成された高濃度P型半導体領域である。なお、ドレイン領域207は、トランジスタP1のドレインに相当する。
N型コンタクト領域208は、N型ウェル204の表面に形成された高濃度N型半導体領域である。
ゲート絶縁層209は、ソース領域206とドレイン領域207との間を隔てるチャネル領域の表面上に形成されている。
ゲートメタル層210は、ゲート絶縁層209の表面上に形成されている。なお、ゲートメタル層210は、トランジスタP1のゲートに相当する。
また、上記の素子構造を持つトランジスタP1には、npn型の寄生トランジスタQ1及びpnp型の寄生トランジスタQ2が付随する。寄生トランジスタQ1は、N型ウェル204をコレクタとし、N型エピタキシャル層202をエミッタとし、高耐圧P型ウェル203及びP型コンタクト領域205をベースとする。寄生トランジスタQ2は、ソース領域206をエミッタとし、高耐圧P型ウェル203をコレクタとし、N型ウェル204及びN型コンタクト領域208をベースとする。これらの寄生トランジスタQ1及びQ2は、先述のように、pnpn型の寄生サイリスタ100(図3を参照)を形成する。
図3及び図4で示したように、半導体装置1には、pnpn型の寄生サイリスタ100が付随する。そのため、N型半導体基板201の印加電圧、すなわち、出力端子OUTに印加される出力電圧Voutが低電位(接地電位、負電位またはオープン状態など)であるときには、上記の寄生サイリスタ100がオンしてラッチアップを生じ得る。
例えば、負荷3の通常駆動中、すなわち、パワートランジスタ10がオン状態とされて負荷3に出力電流Ioutが供給されているときに、出力端子OUTと負荷3との間が断線した場合を考える。このとき、負荷3がソレノイドなどの誘導性負荷である場合には、負荷3の逆起電力により出力電圧Voutが負電位(<GND)となり得る。
このとき、寄生トランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧Vbe(Q1)がオン閾値電圧Vf(Q1)よりも高くなると、寄生トランジスタQ1がオン状態となる。オン状態となった寄生トランジスタQ1は、入力端子INから寄生抵抗R1を介して寄生電流IQ1を引き込む。従って、寄生トランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧Vbe(Q2)(=R1×IQ1)が上昇する。
そして、寄生トランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧Vbe(Q2)がオン閾値電圧Vf(Q2)よりも高くなると、寄生トランジスタQ2もオン状態となる。オン状態となった寄生トランジスタQ2は、入力端子INから寄生抵抗R2を介して寄生電流IQ2を引き込む。その結果、寄生トランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧Vbe(Q1)(=R2×IQ2)がさらに上昇し、寄生トランジスタQ1のオン状態が維持される。
このように、寄生トランジスタQ1及びQ2は、pnpn型の寄生サイリスタ100を形成している。そのため、寄生サイリスタ100が一旦オンすると、寄生電流IQ1及びIQ2が際限なく流れ続ける。その結果、入力電圧Vinが本来の電圧値から低下してしまい、パワートランジスタ10が意図しないハーフオン状態(=フルオン状態でもフルオフ状態でもない不安定なオン状態)に陥る。
なお、入力端子INから寄生サイリスタ100を介してN型半導体基板201に流れる寄生電流IQ1及びIQ2は、低入力保護回路31による低入力保護動作が掛からない限り、ハーフオン状態のパワートランジスタ10に形成されるチャネルを通じて接地端子GNDに流れ続ける(図4の破線矢印を参照)。
特に、パワートランジスタ10の高速スイッチングが要求される半導体装置1では、ゲート制御回路20からパワートランジスタ10のゲートに向けて比較的大きいチャージ電流(例えばmAオーダー)を流す必要がある。そのため、トランジスタP1の素子サイズが大きくなり、寄生サイリスタ100がオンしやすくなる。より詳細に述べると、トランジスタP1における高耐圧P型ウェル203のサイズが大きくなると、寄生トランジスタQ1のベース面積が大きくなり、オン閾値電圧Vf(Q1)が小さくなる。その結果、寄生トランジスタQ1(延いては寄生サイリスタ100)がオンしやすくなる。
ところで、一般的なラッチアップ対策としては、例えば、電流制限抵抗51の抵抗値を高めたり、直流電源2と入力端子INとの間に電流制限抵抗を外付けしたりすることで、電源インピーダンスを増やすことが考えられる。しかしながら、安易に電源インピーダンスを増やすことができない場合もあり得る。
例えば、図2の半導体装置1では、電流制限抵抗51の抵抗値を高めるほど、ゲート制御回路20の出力段(カレントミラー型の定電流駆動段)を形成するトランジスタP1の動作レンジが厳しくなる。そのため、動作レンジ確保のため、電流制限抵抗51の抵抗値を増やすことが難しい。
以下では、上記の考察に鑑み、電源インピーダンスを増やすことなく半導体装置1のラッチアップを防止することのできる寄生動作防止回路について説明する。
<寄生動作防止回路>
図5は、寄生動作防止回路の一構成例を示す図である。なお、既出の構成要素については、先出の図1~図4と同様の符号が付されており、重複した説明が省略され得る。
本構成例の寄生動作防止回路80は、N型の半導体基板(Nsub)に付随する寄生素子(図3及び図4の寄生サイリスタ100を参照)が動作したことを検出してパワートランジスタ10を強制的にオフする。
本図に即して述べると、寄生動作防止回路80は、抵抗R11~R17と、トランジスタN11~N20(本図ではNMOSFET)と、トランジスタP11~P13(本図ではPMOSFET)と、コンパレータCMP1及びCMP2を含む。なお、トランジスタN16はデプレッション型であり、その余のトランジスタはエンハンスメント型である。
抵抗R11の第1端は、電流制限抵抗51の第1端(=ノード電圧VDD_chgの印加端)に接続されている。なお、ノード電圧VDD_chgは、入力端子INに印加される入力電圧Vinであってもよい。抵抗R11の第2端及び抵抗R12の第1端は、いずれも第1閾値電圧Vth1の印加端としてコンパレータCMP1の非反転入力端(+)に接続されている。抵抗R12の第2端は、トランジスタN11のドレインに接続されている。トランジスタN11のソースは、接地端子GNDに接続されている。トランジスタN11のゲートは、イネーブル信号ENの印加端に接続されている。
抵抗R12の第1端は、電流制限抵抗51の第2端(=ノード電圧VDD_chg_oの印加端)に接続されている。なお、ノード電圧VDD_chg_o(=VDD_chg-I1×R51、ただしR51は電流制限抵抗51の抵抗値)は、第1電流I1が大きいほど低下する。ノード電圧VDD_chg_oは、ゲート制御回路20に供給されてもよい。抵抗R12の第2端は、第1検出電圧V1の印加端としてコンパレータCMP1の反転入力端(-)に接続されている。
抵抗R14の第1端は、電流制限抵抗52の第1端(=ノード電圧VDD_cntの印加端)に接続されている。なお、ノード電圧VDD_cntは、入力端子INに印加される入力電圧Vinであってもよい。抵抗R14の第2端及び抵抗R15の第1端は、いずれも第2閾値電圧Vth2の印加端としてコンパレータCMP2の非反転入力端(+)に接続されている。抵抗R15の第2端は、トランジスタN12のドレインに接続されている。トランジスタN12のソースは、接地端子GNDに接続されている。トランジスタN12のゲートは、イネーブル信号ENの印加端に接続されている。
抵抗R16の第1端は、電流制限抵抗52の第2端(=ノード電圧VDD_cnt_oの印加端)に接続されている。なお、ノード電圧VDD_cnt_o(=VDD_cnt-I2×R52、ただしR52は電流制限抵抗52の抵抗値)は、第2電流I2が大きいほど低下する。ノード電圧VDD_cnt_oは、内部回路70に供給されてもよい。抵抗R16の第2端は、第2検出電圧V2の印加端としてコンパレータCMP2の反転入力端(-)に接続されている。
トランジスタN13のドレインは、コンパレータCMP1の出力端(=第1比較信号S1の印加端)に接続されている。トランジスタN14のドレインは、コンパレータCMP2の出力端(=第2比較信号S2の印加端)に接続されている。トランジスタN13及びN14それぞれのドレインは、いずれも接地端子GNDに接続されている。トランジスタN13及びN14それぞれのゲートは、いずれも反転イネーブル信号ENB(=イネーブル信号ENの論理反転信号)の印加端に接続されている。
抵抗R17の第1端は、電流制限抵抗52の第1端(=ノード電圧VDD_cntの印加端)に接続されている。抵抗R17の第2端は、コンパレータCMP1及びCMP2それぞれの電源端と、トランジスタP11~P13それぞれのソースに接続されている。トランジスタP11~P13それぞれのゲートは、いずれもトランジスタP11のドレインに接続されている。
トランジスタP11のドレインは、トランジスタN15のドレインに接続されている。トランジスタN15のソースは、トランジスタN16のドレインに接続されている。トランジスタN15のゲートは、イネーブル信号ENの印加端に接続されている。トランジスタN16のゲート及びソースは、いずれも接地端子GNDに接続されている。
トランジスタP12のドレインは、トランジスタN17及びN18それぞれのドレインに接続されている。トランジスタN17及びN18それぞれのソースは、いずれも接地端子GNDに接続されている。トランジスタN17のゲートは、コンパレータCMP1の出力端に接続されている。トランジスタN18のゲートは、コンパレータCMP2の出力端に接続されている。
トランジスタP13のドレインは、トランジスタN19のドレインに接続されている。トランジスタN19のソースは、接地端子GNDに接続されている。トランジスタN19のゲートは、トランジスタP12のドレイン(=否定論理和信号S3の印加端)に接続されている。
トランジスタN20のドレインは、パワートランジスタ10のゲート(=ゲート制御信号VGの印加端)に接続されている。トランジスタN20のソースは、接地端子GNDに接続されている。トランジスタN20のゲートは、トランジスタP13のドレイン(=寄生動作防止信号S4の印加端)に接続されている。
本構成例の寄生動作防止回路80は、ノード電圧VDD_chgの印加端からゲート制御回路20に向けて流れる第1電流I1、及び、ノード電圧VDD_cntの印加端から内部回路70に向けて流れる第2電流I2をそれぞれ検出して、N型の半導体基板(Nsub)に付随する寄生素子が動作したか否かを判定する。
例えば、寄生動作防止回路80は、第1電流I1が流れる第1電流経路に設けられた電流制限抵抗51で発生する第1検出電圧V1(≒VDD_chg_o)と、第2電流I2が流れる第2電流経路に設けられた電流制限抵抗52で発生する第2検出電圧V2(≒VDD_cnt_o)をそれぞれ監視する。
本図に即して具体的に述べると、コンパレータCMP1(=第1コンパレータに相当)は、反転入力端(-)に入力される第1検出電圧V1と、非反転入力端(+)に入力される第1閾値電圧Vth1とを比較して、第1比較信号S1を生成する。従って、第1比較信号S1は、第1検出電圧V1が第1閾値電圧Vth1よりも高いときにローレベルとなり、第1検出電圧V1が第1閾値電圧Vth1よりも低いときにハイレベルとなる。
すなわち、ラッチアップが生じて第1電流I1が増大し、第1検出電圧V1が第1閾値電圧Vth1を下回ると、第1比較信号S1がハイレベルに立ち上がる。
なお、抵抗R11及びR12は、ノード電圧VDD_chgを分圧して第1閾値電圧Vth1(≒VDD_chg×R12/(R11+R12)を生成する第1分圧回路として機能する。
また、コンパレータCMP2(=第2コンパレータに相当)は、反転入力端(-)に入力される第2検出電圧V2と、非反転入力端(+)に入力される第2閾値電圧Vth2とを比較して、第2比較信号S2を生成する。従って、第2比較信号S2は、第2検出電圧V2が第2閾値電圧Vth2よりも高いときにローレベルとなり、第2検出電圧V2が第2閾値電圧Vth2よりも低いときにハイレベルとなる。
すなわち、ラッチアップが生じて第2電流I2が増大し、第2検出電圧V2が第2閾値電圧Vth2を下回ると、第2比較信号S2がハイレベルに立ち上がる。
なお、抵抗R14及びR15は、ノード電圧VDD_cntを分圧して第2閾値電圧Vth2(≒VDD_cnt×R15/(R14+R15))を生成する第2分圧回路として機能する。
ゲート・ソース間がショートされたデプレッション型のトランジスタN16は、一定の基準電流Iaを生成する電流源として機能する。
トランジスタP11~P13は、トランジスタP11のドレインに入力される基準電流Iaからミラー電流Ib及びIcを生成してトランジスタP12及びP13それぞれのドレインから出力するカレントミラーとして機能する。
トランジスタN17は、第1比較信号S1がハイレベルであるときにオン状態となり、第1比較信号S1がローレベルであるときにオフ状態となる。また、トランジスタN18は、第2比較信号S2がハイレベルであるときにオン状態となり、第2比較信号S2がローレベルであるときにオフ状態となる。
従って、第1比較信号S1及び第2比較信号S2の少なくとも一方がハイレベルであるときには、否定論理和信号S3がローレベル(≒GND)となる。その結果、トランジスタN19がオフ状態となり、寄生動作防止信号S4がハイレベル(≒VDD_cnt)となる。これにより、トランジスタN20がオン状態となるので、ゲート制御信号VGがローレベル(≒GND)に引き下げられる。すなわち、パワートランジスタ10が強制的にオフ状態とされる。
なお、パワートランジスタ10が強制的にオフ状態とされれば、入力端子INから寄生サイリスタ100を介してN型半導体基板201に流れる寄生電流IQ1及びIQ2の経路が遮断される(図4の破線矢印を参照)。その結果、ラッチアップが解除される。
一方、第1比較信号S1及び第2比較信号S2の双方がローレベルであるときには、否定論理和信号S3がハイレベル(≒VDD_cnt)となる。その結果、トランジスタN19がオン状態となり、寄生動作防止信号S4がローレベル(≒GND)となる。これにより、トランジスタN20がオフ状態となるので、寄生動作防止回路80がゲート制御信号VGの印加端から切り離される。
このように、上記のトランジスタN15~N20及びトランジスタP11~P13は、第1比較信号S1及び第2比較信号S2に応じてパワートランジスタ10を強制的にオフするロジックLGCとして理解され得る。
抵抗R17は、コンパレータCMP1、コンパレータCMP2及びロジックLGCへの電源経路に設けられた第3抵抗に相当する。なお、抵抗R17は、電流制限抵抗51及び52よりも高抵抗であってもよい。このような構成であれば、抵抗R17の後段(下流)に寄生素子が付随していたとしてもラッチアップが生じ難くなる。
また、寄生動作防止回路80は、イネーブル信号ENに応じて動作可否が切り替えられる。本図に即して述べると、イネーブル信号ENがハイレベル(=動作時の論理レベル)であるときには、トランジスタN11及びN12がいずれもオン状態とされる。従って、第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧Vth2がそれぞれ生成される。また、イネーブル信号ENがハイレベルであるときには、トランジスタN13及びN14がいずれもオフ状態とされる。従って、第1比較信号S1及び第2比較信号S2がそれぞれロジックLGCに伝達される。さらに、イネーブル信号ENがハイレベルであるときには、トランジスタN15がオン状態とされる。従って、基準電流Iaが生成されてロジックLGCが動作状態となる。
一方、イネーブル信号ENがローレベル(=非動作時の論理レベル)であるときには、トランジスタN11及びN12がいずれもオフ状態とされる。従って、第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧Vth2それぞれの生成が停止される。また、イネーブル信号ENがローレベルであるときには、トランジスタN13及びN14がいずれもオン状態とされる。従って、第1比較信号S1及び第2比較信号S2がいずれもローレベル(≒GND)に固定される。さらに、イネーブル信号ENがローレベルであるときには、トランジスタN15がオフ状態とされる。従って、基準電流Iaの生成が停止されてロジックLGCが非動作状態となる。
このように、イネーブル信号ENがローレベルであるときには、寄生動作防止回路80の動作が停止されて消費電流が削減される。
図6は、寄生動作防止回路80の一動作例を示す図である。本図では上から順に、ノード電圧VDD_chg(破線)並びにVDD_chg_o(実線)、ノード電圧VDD_cnt(破線)並びにDD_cnt_o(実線)、イネーブル信号EN、反転イネーブル信号ENB、第1電流I1、第2電流I2、第1検出電圧V1(実線)並びに第1閾値電圧Vth1(破線)、第1比較信号S1、第2検出電圧V2(実線)並びに第2閾値電圧Vth2(破線)、第2比較信号S2、及び、寄生動作防止信号S4が描写されている。
まず、時刻t1~t2に着目して、半導体装置1のラッチアップが生じていない場合の挙動について説明する。
この場合、第1電流I1及び第2電流I2として、ゲート制御回路20及び内部回路70それぞれの駆動電流(例えば1mA程度)が流れる。このとき、第1検出電圧V1及び第2検出電圧V2は、いずれも第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧Vth2を下回らない。従って、第1比較信号S1及び第2比較信号S2がいずれもローレベルとなり、延いては、寄生動作防止信号S4がローレベルとなる。その結果、パワートランジスタ10は、強制的にオフ状態とされることなく、ゲート制御信号VGに応じて駆動される。
なお、第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧Vth2は、それぞれ、第1電流I1及び第2電流I2が過大(例えば20mA以上)となったことを検出するために、適切な電圧値に設定されていればよい。
次に、時刻t3~t4に着目して、半導体装置1(特に、ゲート制御回路20のトランジスタP1に付随する寄生サイリスタ100、図3及び図4を参照)のラッチアップが生じている場合の挙動について説明する。
この場合、第1電流I1として、入力端子INから寄生サイリスタ100を介してN型半導体基板201に向けた寄生電流IQ1及びIQ2(例えば25mA程度)が流れる。このとき、第1検出電圧V1は、第1閾値電圧Vth1を下回る。その結果、第1比較信号S1がハイレベルに立ち上がるので、寄生動作防止信号S4がハイレベルとなる。その結果、パワートランジスタ10が強制的にオフ状態とされるので、寄生サイリスタ100のラッチアップが解消される。
<バリエーション>
図7~図12は、それぞれ、半導体装置1の第1~第6構成例を示す図である。
図7、図9及び図11で示すように、ゲート制御回路20及び内部回路70は、共通の電流制限抵抗50を介して、入力端子IN(=入力電圧Vinの印加端)、電源端子VDD(=電源電圧Vddの印加端)又はその他の外部端子EXTに接続されていてもよい。このような構成例は、先出の図1でも示した通りである。
また、図8、図10及び図12で示したように、ゲート制御回路20及び内部回路70は、それぞれに対応する電流制限抵抗51及び52を介して、入力端子IN、電源端子VDD又はその他の外部端子EXTに接続されていてもよい。このような構成例は、先出の図2でも示した通りである。
また、図9及び図10で示したように、半導体装置1は、入力端子IN、出力端子OUT、電源端子VDD及び接地端子GNDだけでなく、任意の外部端子EXT1及びEXT2を備えていてもよい。
<車両への適用>
図13は、車両の一構成例を示す図である。本構成例の車両Xは、バッテリから電力供給を受けて動作する種々の電子機器を搭載している。
車両Xには、エンジン車のほか、電動車(BEV[battery electric vehicle]、HEV[hybrid electric vehicle]、PHEV/PHV(plug-in hybrid electric vehicle/plug-in hybrid vehicle]、又は、FCEV/FCV(fuel cell electric vehicle/fuel cell vehicle]などのxEV)も含まれる。
なお、先に説明した半導体装置1は、車両Xに搭載される電子機器のいずれにも組み込むことが可能である。
<総括>
以下では、上記で説明した種々の実施形態について総括的に述べる。
例えば、本明細書中に開示されている半導体装置は、N型の半導体基板をドレインとするように構成されたパワートランジスタと、前記半導体基板に付随する寄生素子が動作したことを検出して前記パワートランジスタを強制的にオフするように構成された寄生動作防止回路と、を備える構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成による半導体装置は、入力信号又は電源電圧を受けて動作するように構成されたゲート駆動回路及びその他の内部回路をさらに備える構成(第2の構成)にしてもよい。
また、上記第2の構成による半導体装置において、前記寄生動作防止回路は、前記入力信号若しくは前記電源電圧の印加端又は外部端子から前記ゲート駆動回路及び前記内部回路それぞれに向けて流れる第1電流及び第2電流のうち少なくとも一方を検出して前記寄生素子が動作したか否かを判定する構成(第3の構成)にしてもよい。
また、上記第3の構成による半導体装置において、前記寄生動作防止回路は、前記第1電流が流れる第1電流経路に設けられた第1抵抗で発生する第1検出電圧及び前記第2電流が流れる第2電流経路に設けられた第2抵抗で発生する第2検出電圧のうち少なくとも一方を監視する構成(第4の構成)にしてもよい。
また、上記第4の構成による半導体装置において、前記寄生動作防止回路は、前記第1検出電圧と第1閾値電圧とを比較して第1比較信号を生成するように構成された第1コンパレータと、前記第2検出電圧と第2閾値電圧とを比較して第2比較信号を生成するように構成された第2コンパレータと、前記第1比較信号及び前記第2比較信号に応じて前記パワートランジスタを強制的にオフするように構成されたロジックと、を含む構成(第5の構成)にしてもよい。
上記第5の構成による半導体装置において、前記寄生動作防止回路は、前記第1コンパレータ、前記第2コンパレータ及び前記ロジックへの電源経路に設けられた第3抵抗をさらに含む構成(第6の構成)にしてもよい。
また、上記第6の構成による半導体装置において、前記第3抵抗は、前記第1抵抗及び前記第2抵抗よりも高抵抗である構成(第7の構成)にしてもよい。
上記第1~第7いずれかの構成による半導体装置において、前記寄生動作防止回路は、イネーブル信号に応じて動作可否が切り替えられる構成(第8の構成)にしてもよい。
また、例えば、本明細書中に開示されている電子機器は、上記第1~第8いずれかの構成による半導体装置と、前記半導体装置に接続される負荷とを備える構成(第9の構成)とされている。
また、例えば、本明細書中に開示されている車両は、上記第9の構成による電子機器を備える構成(第10の構成)とされている。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。また、本開示の技術的範囲は、特許請求の範囲により規定されるものであって、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
1 半導体装置
2 直流電源
3 負荷
10 パワートランジスタ
20 ゲート制御回路
30 異常保護回路
31 低入力保護回路
32 過電流保護回路
33 第1過熱保護回路
34 第2過熱保護回路
40 アクティブクランプ回路
50、51、52 電流制限抵抗
60 静電保護素子
70 内部回路
80 寄生動作防止回路
100 寄生サイリスタ
201 N型半導体基板
202 N型エピタキシャル層
203 高耐圧P型ウェル
204 N型ウェル
205 P型コンタクト領域
206 ソース領域
207 ドレイン領域
208 N型コンタクト領域
209 ゲート絶縁層
210 ゲートメタル層
A 電子機器
CMP1、CMP2 コンパレータ
EXT、EXT1、EXT2 外部端子
GND 接地端子
IN 入力端子
LGC ロジック
N1、N11~N20 トランジスタ(NMOSFET)
OUT 出力端子
P1、P2、P11~P13 トランジスタ(PMOSFET)
Q1、Q2 寄生トランジスタ
R1、R2 寄生抵抗
R11~R17 抵抗
RG ゲート抵抗
VDD 電源端子
X 車両

Claims (10)

  1. N型の半導体基板をドレインとするように構成されたパワートランジスタと、
    前記半導体基板に付随する寄生素子が動作したことを検出して前記パワートランジスタを強制的にオフするように構成された寄生動作防止回路と、
    を備える、半導体装置。
  2. 入力信号又は電源電圧を受けて動作するように構成されたゲート駆動回路及びその他の内部回路をさらに備える、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記寄生動作防止回路は、前記入力信号若しくは前記電源電圧の印加端又は外部端子から前記ゲート駆動回路及び前記内部回路それぞれに向けて流れる第1電流及び第2電流のうち少なくとも一方を検出して前記寄生素子が動作したか否かを判定する、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記寄生動作防止回路は、前記第1電流が流れる第1電流経路に設けられた第1抵抗で発生する第1検出電圧及び前記第2電流が流れる第2電流経路に設けられた第2抵抗で発生する第2検出電圧のうち少なくとも一方を監視する、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記寄生動作防止回路は、
    前記第1検出電圧と第1閾値電圧とを比較して第1比較信号を生成するように構成された第1コンパレータと、
    前記第2検出電圧と第2閾値電圧とを比較して第2比較信号を生成するように構成された第2コンパレータと、
    前記第1比較信号及び前記第2比較信号に応じて前記パワートランジスタを強制的にオフするように構成されたロジックと、
    を含む、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記寄生動作防止回路は、前記第1コンパレータ、前記第2コンパレータ及び前記ロジックへの電源経路に設けられた第3抵抗をさらに含む、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第3抵抗は、前記第1抵抗及び前記第2抵抗よりも高抵抗である、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記寄生動作防止回路は、イネーブル信号に応じて動作可否が切り替えられる、請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体装置と、
    前記半導体装置に接続される負荷と、
    を備える、電子機器。
  10. 請求項9に記載の電子機器を備える、車両。
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