JP2024027857A - 墨出し用治具および墨出し方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業員の技量によって墨出し精度にばらつきが生じることや、取付面が水滴などで濡れていると作業が出来ないため天候によって作業可否が左右されるといった問題点及び従来手法では複数人の作業者が必要となるため、工数が増大し、作業者が集まらない場合には工程遅延を生じるといった問題点を解決すること。【解決手段】四分円形又は半円形の基板と、前記基板の四分円又は半円の中心部近傍に設けられた中心孔と、前記中心孔を中心として所定の角度毎に放射状に設けられた塔時計における略字を取付けるための少なくとも2つの墨出し孔と、を備えた墨出し用治具及び前記墨出し用治具の前記中心孔を塔時計中心に合わせたうえで、前記墨出し用治具のいずれかの直線部が水平になるように水平器を用いて設置し、前記墨出し孔に従って塔時計取付け壁面に印付けを行い、前記中心孔を基準に前記墨出し用治具を回転させて前記印付け作業を繰り返す墨出し方法。【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、墨出し用治具および墨出し方法に関する。
従来の塔時計の略字取付けの施工方法では、塔時計の実寸大に相当する型紙を塔時計の略字取付け箇所にあたる壁面に直接養生テープ等で貼り付け、墨出しを行っている。また、墨出し用具として、墨出し用具に円弧状や直線状の孔を形成し、これらの孔に沿って墨出しする用具(特許文献1、特許文献2)も知られている。
従来手法における塔時計の略字を取付ける際の墨出しは、墨出し用の型紙が作業中にずれることがあるため作業員の技量によって墨出し精度にばらつきが生じることや、取付面が水滴などで濡れていると作業が出来ないため天候によって作業可否が左右されるといった問題点があった。また、従来手法では複数人の作業者が必要となるため、工数が増大し、作業者が集まらない場合には工程遅延を生じるといった問題点もあった。なお、従来の墨出し用具においては円形及び直行方向の墨出しが可能であるが、放射線方向の墨出しは不可能であったため、塔時計の略字取付けにおける墨出しとしては不適であった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、これらの問題点を解決する墨出し用治具および墨出し方法を提供することである。
四分円形又は半円形の基板と、前記基板の四分円又は半円の中心部近傍に設けられた中心孔と、前記中心孔を中心として所定の角度毎に放射状に設けられた塔時計における略字を取付けるための少なくとも2つの墨出し孔と、を備えた墨出し用治具及び前記墨出し用治具の前記中心孔を塔時計中心に合わせたうえで、前記墨出し用治具のいずれかの直線部が水平になるように水平器を用いて設置し、前記墨出し孔に従って塔時計取付け壁面に印付けを行い、前記中心孔を基準に前記墨出し用治具を回転させて前記印付け作業を繰り返す墨出し方法。
以下、図面を参照して発明を実施するための実施形態について説明する。
なお、本実施形態で適用される塔時計とは、図1に示すように建造物の壁面101等が文字盤となり、時間を表す略字102が壁面101等に直接設置されている。また、時計の時針(短針)103及び分針(長針)104が塔時計中心105を中心として回転するようになっている。このような塔時計は遠方から目視可能で、かつ、広く周囲から見やすい必要があるため、時計台や時計塔等の高所及び屋外に設置されることが一般的で、略字102が設置される位置の直径Dは例えば、1500mmや2000mmと極めて大型である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の墨出し用治具の一例を図2に示す。図2に示される第1の実施形態の墨出し用治具10は、図1に示すような塔時計の略字102を設置するための位置を決めるための墨出し作業に使用される。従来方法のように塔時計の実寸大に相当する墨出し用型紙を用いると、塔時計の直径が2000mmの場合、その直径は2000mmを超える大きさが必要となるが、第1の実施形態では、塔時計の略字102が配置される塔時計全体の面積の1/4程度の四分円形である基板11で構成されている。従って、基板11の半径は略1000mmである。
第1の実施形態の墨出し用治具の一例を図2に示す。図2に示される第1の実施形態の墨出し用治具10は、図1に示すような塔時計の略字102を設置するための位置を決めるための墨出し作業に使用される。従来方法のように塔時計の実寸大に相当する墨出し用型紙を用いると、塔時計の直径が2000mmの場合、その直径は2000mmを超える大きさが必要となるが、第1の実施形態では、塔時計の略字102が配置される塔時計全体の面積の1/4程度の四分円形である基板11で構成されている。従って、基板11の半径は略1000mmである。
ここで、第1の実施形態における四分円形とは、互いに直交する2本の直線で円形状を4つに分割したうち、その円形状の中心を含んでいる形状の1つをいう。なお、円形状が互いに直交する直径によって分割された4つの部分のうちの1つである正確な四分円形も第1の実施形態における四分円形に含むものとする。
この基板11は、図1に示す塔時計の略字を設置する位置に墨出しする第1の実施形態の墨出し用治具10の本体部分を構成する主部材である。基板11の材質は天候による影響を受けず、日差しや温度による劣化、変形等が生じないアルミ等の金属製であることが望ましいが、樹脂、繊維、木材等の他の材料でも適用可能である。基板11の形状は図2のような四分円形であって、この形状によって後述する本実施形態の効果を発揮しうるものである。
また、塔時計はその直径が1500mmや2000mm等の大型の時計になる。このため、基板の厚さは厚くなるほど重量が増し、建造物の壁面への取付けや、後述する回転操作する際に重労働となりうる。このような重量を考慮してその材料を選定するとともに、厚さを例えば2mm等の素材で構成することが好ましい。
直線部11a及び11bは、互いに直交する直線であって、図2に示すように基板11の端辺である直線部分をいう。直線部11aと11bが基板11の半径に該当する場合、基板11は正確な四分円形となる。なお、基板11は正確な四分円形に限定されるものではなく、円形の直交する半径に平行な直交する直線で円形の板材を分割したものであってもよい。
中心孔12は、上記基板11の四分円形を形成する四分円の中心11cの近傍(四分円の中心部近傍)に設置される貫通孔であって、第1の実施形態の墨出し用治具10が使用される際には塔時計の中心位置と中心孔12とを重ね合わせて使用される。ここで、四分円形の円の中心11cとは、直線部11aと直線部11bの交点のことをいう。また、墨出し施工時にはこの中心孔12にボルトを通して塔時計の中心位置に第1の実施形態の墨出し用治具10を固定し、墨出し用治具を回転する際には回転中心として用いられる。上記のように、中心孔12は固定用だけでなく回転中心としても利用されるため、円形であることが望ましい。なお、中心孔12の孔径は第1の実施形態の墨出し用治具10を固定する際に使用されるボルトに適した孔径を選定する必要がある。
墨出し孔13は、上記中心孔12を同心とする塔時計の略字を取付けるための墨出し用の貫通孔であり、中心孔12を中心に塔時計の略字の位置に従って放射状に4つ配置されている。略字の大きさにもよるが、各略字につき少なくとも1つの墨出し孔13が配置される。図2では略字毎に墨出し孔13を2つずつ設けた例を示している。中心孔12を中心とした各略字の配置される角度は、略字として「時」「分」のどちらを選択するのかによって異なるが、図2のように「時」を選択した場合は、各略字は中心孔12を中心に30度毎の角度となるため、各略字における各墨出し孔13も中心孔12を中心に所定の角度毎である30度毎に放射状に設けられている。墨出し孔13の中心孔12からの寸法は、塔時計の大きさに合わせた任意の寸法に適用することができる。なお、本実施形態において、この墨出し孔13の形状は円形状であるが、他にも矩形、星形、×印等で印が認識できるものであれば代替も可能である。
なお、図3は図2の変形例である。図2では基板11が四分円形であるが、図3では、半円形である。後述するが、図2の第1の実施形態の墨出し用治具10は四分円形であるため、塔時計の全ての略字の墨出しを行うためには3回の回動を行って墨出しを行う必要があるが、図3に記載された変形例では、半円形であるため、形状は大きくなるが、塔時計の全ての略字の墨出しを行うためには1回のみの回動によって全ての略字の墨出しを行うことができる。また、図3に示す半円形は、円形の板を円の中心を通る直径で分割し、その半円形を形成する半円の中心部近傍に中心孔12が形成されてもよいし、円の中心を通る直径に平行な直線部11dで分割し、円の中心に中心孔12を形成するようにしてもよい。
次に、図4及び図5を参照して、第1の実施形態の墨出し用治具10を用いた塔時計設置方法の一例を説明する。
最初に、あらかじめ塔時計を設置する壁面に、塔時計の中心孔を設ける(S11)。
次に、上記塔時計の中心孔と第1の実施形態の墨出し用治具10の中心孔12とを合わせて、第1の実施形態の墨出し用治具10側より図示しない固定ボルトを通す(S12)。この状態で、第1の実施形態の墨出し用治具10とは別体の図示しない水平器を用いて直線部11aが水平になるように第1の実施形態の墨出し用治具10の角度を調整し、壁面の裏側からナットで固定する(S13)。
上記ナットでの固定後に、上記別体の図示しない水平器を用いて直線部11aが水平であることを再度確認する(S14)。これは、ナットの締付時に基板11も回転し、墨出し位置がずれてしまうことを防止するためである。
この状態で全ての略字を取付けるための墨出し孔13の位置について、塔時計を取付ける壁面にマーキングペンで印をつける(S15)。
全ての墨出しが完了していないときは(S16のNo)壁面裏側のナットを緩め、第1の実施形態の墨出し用治具10を中心孔12を基準に時計方向に90度回転させて(S19)、図5の(b)、(c)、(d)に示す位置に順に回転させて、上記別体の図示しない水平器を用いてもう一方の直線部11bが水平になるように墨出し用治具の角度を調整し、壁面の裏側からナットで固定する(S13)。
再度上記ナットでの固定後に、上記別体の水平器を用いて直線部11bが水平であることを再確認する(S14)。これは、ナットの締付時に基板11も回転し、墨出し位置がずれてしまうことを防止するためである。
図5の(a)~(d)に示すように上記第1の実施形態の墨出し用治具10の90度回転、墨出し孔の印付けをそれぞれ3回繰り返すと、塔時計の全ての略字部分への墨出しが完了する(S16のYes)。
全ての作業が完了したらボルト、ナット及び第1の実施形態の墨出し用治具10を取り外す(S17)。
上記作業によって印を付けられた墨出し位置に、略字を設置する(S18)。図6には直方体の略字を取付ける場合の取付け方法が示されている。図6(a)は平面図を示し、図6(b)は断面図を示す。直方体の略字は壁面側部材Aとカバー部材Bに分割された構成になっており、まず、壁面61の裏側からボルト62を通して壁面側部材Aをナット63で固定する。壁面側部材Aが固定されたらカバー部材Bを壁面側部材Aに被せて、カバー部材Bをネジ止めによって壁面側部材Aに固定する。この略字の設置を全ての略字に対しての固定を行うことにより、略字の設置が完了する。その後、時計の駆動部と時針(短針)、分針(長針)の設置を行うことで塔時計取付け作業が完了するものである。
本実施形態によれば、以下に示すような効果が得られる。
従来方法である型紙を使用した場合に、型紙がずれることによる墨出し精度のばらつきについて解決することができる。例えば、本実施形態においては中心孔12を通してボルト止めにて第1の実施形態の墨出し用治具10を固定できるため、従来のように型紙を養生テープで固定する方法よりも強固に固定することができる。
従来方法である塔時計の実寸大に相当する型紙を使用した場合に、天候によって作業可否が左右されるといった問題を解決することができる。例えば、第1の実施形態の墨出し用治具10の材質は金属製であるため、雨に濡れても第1の実施形態の墨出し用治具10への影響は、型紙を使用した場合よりも小さくなる。
従来方法である塔時計の実寸大に相当する型紙を使用した場合に、複数の作業員が必要となる問題を解決することができる。例えば、本実施形態においては塔時計の実寸大に相当する型紙を使用する従来方法よりも第1の実施形態の墨出し用治具10の大きさが小さくなるため、従来よりも少ない作業員で扱えるようになる。そのため、工数増大や工程遅延の懸念を取り除くことができる。
なお、基板11は図3に示すように半円形を適用することも可能である。ここで、第1の実施形態における半円形とは、1本の直線で円形状を2つに分割したうち、その円形状の中心を含んでいる形状の1つをいう。なお、円形状が1本の直径によって分割された2つの部分のうちの1つである正確な半円形も含むものとする。
ここで、第1の実施形態の変形例である図3における円の中心とは直線部11dの中点であり、中心孔12は、直線部11dの中点を通る直線部11dと直交した直線上であって、円の中心である直線部11dの中点の近傍である。
このような半円形を用いた場合の効果は四分円形の場合と同様であるが、半円形の場合は、全ての略字の墨出しにおいて、四分円形が3回の回動を要するのに対して回動回数を1回とすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の墨出し用治具の一例を図7に示す。
第2の実施形態の墨出し用治具の一例を図7に示す。
第2の実施形態の墨出し用治具20は、構成の一部が第1の実施形態と異なっている。本実施形態に係る治具について、図7を参照して説明する。なお、図7において、第1の実施形態の墨出し用治具10と同等の構成については、第1の実施形態と同じ符号を付与しており、説明を省略する。
第2の実施形態の墨出し用治具20は、基板11と、直線部11a及び11bと、中心孔12と、開口部23と、目盛り24とを有する。
開口部23は、上記中心孔12から放射方向に連続して形成された開口部であり、中心孔12を同心とする塔時計の略字を取付けるための墨出し用の貫通孔であり、図7に示すように中心孔12を中心に塔時計の略字の位置に従って放射方向に細長く配置される。中心孔12を中心にした各略字の角度は、略字として「時」「分」のどちらを選択するのかによって異なるが、略字として「時」を選択した場合は、各略字は中心孔12を中心に30度毎の角度となるため、各略字における各開口部23も中心孔12を中心に30度毎の角度となる。開口部23の形状は、墨出しが可能な形状であれば良く、例えば、楕円形状、矩形状又は連続孔形状等が選択可能である。
目盛り24は、墨出し位置を容易に把握できるようにするために各開口部23の長辺部分に中心孔12からの距離を測定可能なように設置される。目盛りの単位はメートル、センチメートル、ミリメートル、インチ等あらゆる単位を任意に設定することができる。表示される目盛りは線による表示、数字による表示若しくはその両方を併せて表示する等、中心孔12からの距離を認識できる表示であればどのような表示方法でも適用可能である。
以上より、本実施形態によれば、以下に示すような効果が得られる。
第1の実施形態の墨出し用治具10を使用した場合の効果に加えて、開口部23を有することにより現場で任意の位置に墨出しすることが可能である。そのため、第3の実施形態の墨出し用治具30があれば、ある特定の大きさの塔時計に限らず、様々な大きさの塔時計を取付ける際の墨出しが可能となる。さらに、各開口部23の長辺部には目盛りが設置されているため、墨出し位置を容易に正確に把握することができるため、より高い精度の墨出しが短時間で可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の墨出し用治具の一例を図8に示す。
第3の実施形態の墨出し用治具の一例を図8に示す。
第3の実施形態の墨出し用治具30は、構成の一部が第1の実施形態と異なっている。本実施形態に係る治具について、図8を参照して説明する。なお、図8において、第1の実施形態の墨出し用治具10と同等の構成については、第1の実施形態と同じ符号を付与しており、説明を省略する。
第3の実施形態の墨出し用治具30は、基板11と、直線部11a及び11bと、中心孔12と、墨出し孔13と、水平器34aと、水平器34bとを有する。
水平器34a及び水平器34bは、第3の実施形態の墨出し用治具30が塔時計に対して正しく水平に設置されているかを確認するために基板11に設置されるものである。水平器34aは直線部11aが水平であることが確認できるように直線部11aの近傍に設置される。一方、水平器34bは直線部11bが水平であることが確認できるように直線部11bの近傍に設置される。
次に第3の実施形態の墨出し用治具30を用いた墨出し方法の一例を説明する。なお、本実施形態に係る墨出し方法は第1の実施形態の墨出し用治具10を用いた墨出し方法と構成の一部が異なっている。第1の実施形態の墨出し用治具10を用いた墨出し方法と同等の構成については説明を省略する。
第3の実施形態の墨出し用治具30は水平器34a及び水平器34bを有するため、別体の水平器を用いなくともこれらの水平器を用いて直線部11a及び直線部11bがそれぞれ水平であることを確認することが出来る。第3の実施形態の墨出し用治具30は90度毎に回転して使用されるため、第3の実施形態の墨出し用治具30を90度回転する度に水平器34a及び水平器34bによって交互に直線部11a及び直線部11bが水平であることを確認することができる。すなわち、第3の実施形態の墨出し用治具30を図5(a),(c)の状態で固定したときは、水平器34aによって水平を確認し、図5(b),(d)の状態で固定したときは水平器34bによって水平を確認すればよい。
以上より、本実施形態によれば、以下に示すような効果が得られる。
第1の実施形態の墨出し用治具10を使用した場合の効果に加えて、第3の実施形態の墨出し用治具30自体が水平器34a及び水平器34bを有することにより、墨出しを実施する際に水平器を持ち運ぶ必要がなくなり、作業時の持ち物を削減することができる。
水平器34a及び水平器34bは、第3の実施形態の墨出し用治具30に備え付けられているため、第3の実施形態の墨出し用治具30とずれることがなく、より高い精度の墨出しが可能である。また、水平器が2ケ設置されているため第1の実施形態の墨出し用治具10を回転して固定する作業が簡便、迅速に可能である。さらに、別体の水平器を用いる必要がないため、高所作業となる塔時計の墨出し作業において、作業者は安全に作業を行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1の実施形態に係る墨出し用治具、11…基板、11a,11b…直線部、12…中心孔、13…墨出し孔、20…第2の実施形態に係る墨出し用治具、23…開口部、24…目盛り、30…第3の実施形態に係る墨出し用治具、34a,34b…水平器、61…壁面、62…ボルト、63…ナット、A…壁面側部材、B…カバー部材、D…略字が設置される位置の直径、101…壁面、102…略字、103…時針(短針)、104…分針(長針)、105…塔時計中心
Claims (9)
- 四分円形又は半円形の基板と、
前記基板の四分円又は半円の中心部近傍に設けられた中心孔と、
前記中心孔を中心として所定の角度毎に放射状に設けられた塔時計における略字を取付けるための少なくとも2つの墨出し孔と、を備えた墨出し用治具。 - 前記所定の角度は30度である請求項1に記載の墨出し用治具。
- 前記墨出し孔は、前記中心孔から放射方向に連続して形成された開口部である請求項1又は請求項2に記載の墨出し用治具。
- 前記開口部の近傍には、前記中心孔からの距離を測定可能な目盛りが形成されている請求項3に記載の墨出し用治具。
- 前記基板に少なくとも1つの水平器が設けられている請求項1または請求項2に記載の墨出し用治具。
- 前記基板は四分円形であり、前記水平器は、前記基板の直交する直線部近傍にそれぞれ1つずつ設けられている請求項5に記載の墨出し用治具。
- 四分円形又は半円形の基板と、前記基板の四分円又は半円の中心部近傍に設けられた中心孔と、前記中心孔を中心として所定の角度毎に放射状に設けられた塔時計における略字を取付けるための少なくとも2つの墨出し孔と、を備えた墨出し用治具の前記中心孔を塔時計中心に合わせたうえで、前記墨出し用治具のいずれかの直線部が水平になるように水平器を用いて設置し、前記墨出し孔に従って塔時計取付け壁面に印付けを行い、前記中心孔を基準に前記墨出し用治具を回転させて前記印付け作業を繰り返す墨出し方法。
- 前記墨出し用治具が請求項3に記載の墨出し用治具である請求項7に記載の墨出し方法。
- 前記墨出し用治具が請求項5に記載の墨出し用治具であって、前記墨出し用治具に設置されている水平器を利用する請求項7に記載の墨出し方法。
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