JP2024027675A - 積層バスバー - Google Patents

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Abstract

【課題】バスバーと、絶縁層と、バスバーおよび絶縁層とは空気などの異なる領域とが互いに接する三重点付近における電界集中を緩和して、絶縁層の厚みの増大を抑制可能な積層バスバーを提供する。【解決手段】この積層バスバー(100)は、第1の電位に接続するバスバー(1)と、第1の電位とは異なる第2の電位に接続するバスバー(2)と、バスバー(1)とバスバー(2)との間に挟まれるように配置される絶縁層(3)とを備える。絶縁層(3)、バスバー(1)に接触するように配置されている絶縁層(31)と、絶縁層(31)に対してバスバー(2)側に配置されている絶縁層(32)とを含む。絶縁層(31)は、絶縁層(3)が延びる所定方向における端部(31a)の位置が、所定方向におけるバスバー(1)の端部(1a)の位置と揃うように形成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、積層バスバーに関し、特に、複数のバスバーの間に挟まれるように配置される絶縁層を備える積層バスバーに関する。
従来、複数のバスバーの間に挟まれるように配置される絶縁層を備える積層バスバーが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、正極バスバーと、負極バスバーと、正極バスバーおよび負極バスバーに挟まれるように配置される絶縁層(絶縁板)とを備える積層バスバーが開示されている。この積層バスバーでは、絶縁層が正極バスバーおよび負極バスバーに接触している。そして、上記特許文献1では、絶縁層の端部を、絶縁層が伸びる方向において正極バスバーおよび負極バスバーの各々の端部よりも突出させるように絶縁層を形成することによって、正極バスバーと負極バスバーとの間の沿面距離を確保し、正極バスバーと負極バスバーとの間における絶縁性能を確保している。
特開2010-259139号公報
ここで、上記特許文献1には記載されていないが、正極バスバーに接触する絶縁層の端部が、正極バスバーよりも外側に突出する場合には、正極バスバーと、絶縁層と、正極バスバーおよび絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する(互いに異なる3つの領域が互いに接する)三重点付近において、等電位線同士の間隔が密になり、電界集中が発生してしまう。そして、三重点付近における電界集中に起因して、三重点付近において部分放電が発生する場合がある。そのため、上記特許文献1に記載されるような従来の積層バスバーでは、電界集中に起因した部分放電による絶縁破壊を防止するために、絶縁層の厚みを増大させる必要がある。しかしながら、絶縁層の厚みを増大させると、正極バスバーと負極バスバーとの間の距離が大きくなり、正極バスバーと負極バスバーとの間におけるインダクタンスが増大してしまう。そのため、バスバーと、絶縁層と、バスバーおよび絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する三重点付近における電界集中を緩和して、絶縁層の厚みの増大を抑制可能な積層バスバーが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、バスバーと、絶縁層と、バスバーおよび絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する三重点付近における電界集中を緩和して、絶縁層の厚みの増大を抑制可能な積層バスバーを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による積層バスバーは、第1の電位に接続する第1バスバーと、第1の電位とは異なる第2の電位に接続する第2バスバーと、第1バスバーと第2バスバーとの間に挟まれるように配置され、第1バスバーおよび第2バスバーを互いに絶縁する絶縁層とを備え、絶縁層は、第1バスバーに接触するように配置されている第1絶縁層と、第1絶縁層に対して第2バスバー側に配置されている第2絶縁層とを含み、第1絶縁層は、絶縁層が延びる所定方向における端部の位置が、所定方向における第1バスバーの端部の位置と揃うように、または、所定方向における第1バスバーの端部の位置よりも内側になるように形成されている。
上記一の局面による積層バスバーでは、上記のように、絶縁層は、第1の電位に接続する第1バスバーに接触するように配置されている第1絶縁層と、第1絶縁層に対して第2バスバー側に配置されている第2絶縁層とを含む。そして、第1絶縁層は、絶縁層が延びる所定方向における端部の位置が、所定方向における第1バスバーの端部の位置と揃うように、または、所定方向における第1バスバーの端部の位置よりも内側になるように形成されている。ここで、本願発明者は、絶縁層が延びる所定方向における端部の位置が、所定方向における第1バスバーの端部の位置と揃うように、または、所定方向における第1バスバーの端部の位置よりも内側になるように第1絶縁層を形成することによって、第1バスバーと、第1絶縁層と、第1バスバーおよび第1絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する三重点付近における等電位線の傾きが緩やかになり、等電位線同士の間隔が拡がる点に着目して、三重点付近における電界集中を緩和できることを見出した。このことは、後述するシミュレーションにおいて確認済みである。これにより、絶縁層が延びる所定方向における第1絶縁層の端部の位置を、所定方向における第1バスバーの端部の位置と揃うように、または、所定方向における第1バスバーの端部の位置よりも内側になるように形成することによって、三重点付近における電界集中を緩和することができる。その結果、三重点付近における部分放電の発生を防止することができるので、三重点付近における電界集中を緩和しない場合に比べて、第1絶縁層の厚みをより小さくすることができる。これにより、第1バスバーと、第1絶縁層と、第1バスバーおよび絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する三重点付近における電界集中を緩和して、絶縁層の厚みの増大を抑制することができる。
上記一の局面による積層バスバーにおいて、好ましくは、第2絶縁層は、所定方向における第1絶縁層の端部よりも外側に突出する突出絶縁層を含む。このように構成すれば、第1絶縁層および第2絶縁層の厚みを大きくしなくても、第2絶縁層における突出絶縁層を突出させることによって、突出絶縁層を突出させた分だけ、第1バスバーと第2バスバーとの間における絶縁層全体の沿面距離(絶縁層3の外表面に沿った距離)を延ばすことができる。その結果、絶縁層全体の厚みの増大を抑制しつつ、第1バスバーと第2バスバーとの間において、絶縁層の外表面を伝わって放電が発生(沿面放電の発生)することを防止することができる。これにより、絶縁層全体の厚みの増大を抑制しつつ、第1バスバーと第2バスバーとの間における短絡の発生を防止することができる。
上記第2絶縁層が突出絶縁層を含む構成において、好ましくは、第2バスバーは、対地とは異なる電位である第2の電位に接続され、第2絶縁層は、突出絶縁層に対して第2バスバー側に配置され、第2バスバーに接触するように配置されている接触絶縁層をさらに含み、接触絶縁層は、所定方向における端部の位置が、所定方向における第2バスバーの端部の位置と揃うように、または、所定方向における第2バスバーの端部の位置よりも内側になるように形成されている。このように構成すれば、所定方向における接触絶縁層の端部の位置を、所定方向における第2バスバーの端部の位置と揃うように、または、所定方向における第2バスバーの端部の位置よりも内側になるように形成することによって、第2バスバーと、接触絶縁層と、第2バスバーおよび接触絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する三重点付近における電界集中を緩和することができる。その結果、第2バスバーと、接触絶縁層と、第2バスバーおよび接触絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する三重点付近において電界集中が発生する場合においても、電界集中を緩和して、接触絶縁層の厚みの増大を抑制することができる。
上記第2絶縁層が突出絶縁層を含む構成において、好ましくは、第2バスバーは、対地と同電位である第2の電位に接続され、突出絶縁層は、第2バスバーに接触するように配置されている。このように構成すれば、第2バスバーは、対地と同電位である第2の電位に接続されるので、第1の電位に接続する第1バスバーに接触する第1絶縁層に比べて、電界集中による影響が小さい。このため、突出絶縁層を第1絶縁層の端部よりも外側に突出させても、第2バスバー側の電界集中による影響は大きくならない。
上記一の局面による積層バスバーにおいて、好ましくは、第1バスバーおよび第2バスバーの各々は、一対ずつ設けられており、一対の第1バスバー同士、および、一対の第2バスバー同士は、接続端部において互いに接続されており、一対の第1バスバーの各々に接触する第1絶縁層は、所定方向における端部の位置が、一対の第1バスバーの接続端部の位置よりも内側になるように形成されている。このように構成すれば、一対の第1バスバーの各々の接続端部と、空気などの第1バスバー以外の領域とが互いに接触する三重点付近における電界集中を緩和して、絶縁層の厚みの増大を抑制することができる。
上記第1バスバーおよび第2バスバーの各々が一対ずつ設けられる構成において、好ましくは、一対の第1バスバーの各々に接触する第1絶縁層は、一対の第1バスバーに跨って形成される絶縁層の凹部の内側の空間により互いに分離されるように、所定方向における端部の位置が、一対の第1バスバーの各々の接続端部の位置よりも内側になるように形成されている。このように構成すれば、一対の第1バスバーに跨って形成される絶縁層の凹部の内側の空間により、一対の第1バスバーの各々に接触する第1絶縁層が互いに分離されるので、一対の第1バスバーの各々の接続端部と接触する空気などの第1バスバー以外の領域が拡大され、一対の第1バスバーの各々と、空気などの第1バスバー以外の領域とが互いに接触する三重点付近における等電位線の傾きが緩やかになる。その結果、一対の第1バスバーの各々と、空気などの第1バスバー以外の領域とが互いに接触する三重点付近における電界集中を緩和して、絶縁層の厚みの増大を抑制することができる。
この場合、好ましくは、絶縁層は、複数の層によって構成されており、第2絶縁層を構成する層の少なくとも1つの層が、一対の第1バスバーおよび一対の第2バスバーの各々の接続端部を跨ぐように連続して形成されている。このように構成すれば、第2絶縁層を構成する層の少なくとも1つの層が、一対の第1バスバーの各々の接続端部と、一対の第2バスバーの各々の接続端部との間に形成されるので、一対の第1バスバーの各々の接続端部と、一対の第2バスバーの各々の接続端部との間において短絡が発生することを防止することができる。
本発明によれば、上記のように、バスバーと、絶縁層と、バスバーおよび絶縁層とは異なる空気などの領域とが互いに接する三重点付近における電界集中を緩和して、絶縁層の厚みの増大を抑制可能な積層バスバーを提供することができる。
本発明の第1実施形態による積層バスバーを示した部分断面図である。 第1実施形態による積層バスバーの端部周辺を示した部分断面図である。 図1の900―900線に沿った部分断面図である。 電界集中が緩和されていない状態の空気、バスバーおよびアラミド紙の三重点付近の等電位線を示した第1図である。 第1実施形態による積層バスバーの三重点付近の等電位線を示した図である。 第2実施形態による積層バスバーの端部周辺を示した部分断面図である。 電界集中が緩和されていない状態のエポキシ樹脂、バスバーおよびアラミド紙の三重点付近の等電位線を示した第2図である。 第2実施形態による積層バスバーの三重点付近の等電位線を示した図である。 第3実施形態による積層バスバーの端部周辺を示した部分断面図である。 第3実施形態による積層バスバーにおける空気と、絶縁層と、バスバーとが互いに接する三重点付近の等電位線を示した図である。 第3実施形態による表面絶縁層と、絶縁層と、バスバーとが互いに接する三重点付近の等電位線を示した図である。 第4実施形態による積層バスバーの端部周辺を示した部分断面図である。 第5実施形態による積層バスバーを示した側面図である。 第5実施形態による積層バスバーの接続端部周辺を示した部分断面図である。 第1変形例による積層バスバーの端部周辺を示した部分断面図である。 第2変形例による積層バスバーの端部周辺を示した部分断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図3を参照して、本発明の第1実施形態による積層バスバー100の全体構成について説明する。
(積層バスバーの全体構成)
図1に示すように、積層バスバー100は、第1の電位に接続するバスバー1と、第1とは異なる第2の電位に接続するバスバー2と、絶縁層3とを備える。図1に示すように、積層バスバー100は、対地(接地電位)と異なる電位である第1の電位に接続されるバスバー1と、対地(接地電位)と同じ電位に接続されるバスバー2と、絶縁層3とを備える。第1実施形態では、バスバー2は、対地と同じ電位(接地電位)に接続するN相側のバスバーである。また、バスバー1は、対地(接地電位)より高電位に接続するP相側のバスバーである。なお、バスバー2と、対地(接地電位)との間には、接地抵抗または接地コンデンサが配置されてもよい。バスバー1および2は、板状の導電性部材である。たとえば、バスバー1および2は、銅バーである。なお、バスバー1およびバスバー2は、それぞれ特許請求の範囲の「第1バスバー」および「第2バスバー」の一例である。積層バスバー100は、たとえば、インバータなどの電力変換装置に用いられる。
また、積層バスバー100は、ボス4および5を備える。ボス4および5には、それぞれ積層バスバー100を、他の部品に締結固定する際に用いられる締結孔4aおよび5aが設けられている。
(絶縁層の構成)
絶縁層3は、バスバー1とバスバー2との間に挟まれるように配置され、バスバー1およびバスバー2を互いに絶縁する。絶縁層3は、バスバー1に接触するように配置される絶縁層31と、絶縁層31に対してバスバー2側(Z2方向側)に配置される絶縁層32とを含む。絶縁層31および32は、アラミド紙を含む平板状の部材である。図2に示すように、Z1方向側からバスバー1、絶縁層31、絶縁層32、バスバー2が、この順で配置されている。なお、絶縁層31は、それぞれ特許請求の範囲の「第1絶縁層」の一例である。また、絶縁層32は、特許請求の範囲の「第2絶縁層」および「突出絶縁層」の一例である。
絶縁層3は、X方向に延びるように形成されている。X方向は、絶縁層3の長手方向である。第1実施形態では、絶縁層31は、絶縁層3が延びるX方向における端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置と揃うように形成されている。また、絶縁層32は、X方向における絶縁層31の端部31aよりも外側に突出する。具体的には、絶縁層32のX方向における端部32aが、絶縁層31のX方向における端部31aよりも外側に位置する。また、第1実施形態では、絶縁層32は、バスバー2に接触するように配置されている。なお、X方向は、特許請求の範囲の「所定方向」の一例である。また、第1実施形態では、バスバー1のX方向における端部1aの位置は、X方向におけるバスバー2の端部2aの位置と揃っている。
図3に示すように、絶縁層3は、Y方向に延びるように形成されている。Y方向は、絶縁層3の短手方向である。また、絶縁層31は、絶縁層3が延びるY方向における端部31bの位置が、Y方向におけるバスバー1の端部1bの位置と揃うように形成されている。また、絶縁層32は、Y方向における絶縁層31の端部31bよりも外側に突出する。具体的には、絶縁層32のY方向における端部32bが、絶縁層31のY方向における端部31bよりも外側に位置する。なお、Y方向は、特許請求の範囲の「所定方向」の一例である。また、第1実施形態では、バスバー1のY方向における端部1bの位置は、Y方向におけるバスバー2の端部2bの位置と揃っている。
(三重点付近における電界緩和)
空気と、アラミド紙と、バスバー(銅バー)とが互いに接する三重点P(図4参照)のように、互いに異なる3つの領域が互いに接する三重点付近においては、電界集中が発生する。なお、二点鎖線で示す複数の等電位線同士の間が狭い箇所ほど電解が集中している。図4は、空気とアラミド紙とバスバーとが互いに接する三重点P付近の電界集中が緩和されていない状態における等電位線のシミュレーション結果を示している。具体的には、アラミド紙がバスバーよりも外側(X2方向側)に突出しており、空気の領域の等電位線がバスバー側に傾き、空気とアラミド紙とバスバーとが互いに接する三重点P付近に電界が集中している。一方で、第1実施形態による積層バスバー100においては、絶縁層31を、絶縁層3が延びるX方向における端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置と揃うように形成する(図2参照)ことによって、図5に示すシミュレーション結果のように、等電位線の傾きが緩くなり、空気と、絶縁層31と、バスバー1とが互いに接する三重点P付近の電界集中が緩和される。なお、Y方向におけるバスバー1の端部1bと、Y方向における絶縁層31の端部31bと、空気とが互いに接する三重点においても、同様に電界集中が緩和される。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、絶縁層3は、第1の電位に接続するバスバー1に接触するように配置されている絶縁層31と、絶縁層31に対してバスバー2側に配置されている絶縁層32とを含む。そして、絶縁層31は、絶縁層3が延びるX方向における端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置と揃うように形成されている。これにより、バスバー1と、絶縁層31と、空気とが互いに接する三重点P付近における電界集中を緩和することができる。その結果、三重点P付近における部分放電の発生を防止することができるので、三重点P付近における電界集中を緩和しない場合に比べて、絶縁層31の厚みをより小さくすることができる。これにより、バスバー1と、絶縁層31と、空気とが互いに接する三重点P付近における電界集中を緩和して、絶縁層3の厚みの増大を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、絶縁層32は、X方向における絶縁層31の端部31aよりも外側に突出する。これにより、絶縁層31および絶縁層32の厚みを大きくしなくても、絶縁層32を突出させることによって、絶縁層32を突出させた分だけ、バスバー1とバスバー2との間における絶縁層3全体の沿面距離(絶縁層3の外表面に沿った距離)を延ばすことができる。その結果、絶縁層3全体の厚みの増大を抑制しつつ、バスバー1とバスバー2との間において、絶縁層3の外表面を伝わって放電が発生(沿面放電の発生)することを防止することができる。これにより、絶縁層3全体の厚みの増大を抑制しつつ、バスバー1とバスバー2との間における短絡の発生を防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、バスバー2は、対地と同電位である第2の電位に接続され、絶縁層32は、バスバー2に接触するように配置されている。これにより、バスバー2は、対地と同電位である第2の電位に接続されるので、第1の電位に接続するバスバー1に接触する絶縁層31に比べて、電界集中による影響が小さい。このため、絶縁層32を絶縁層31の端部31aよりも外側に突出させても、バスバー2側の電界集中による影響は大きくならない。
[第2実施形態]
図6~図8を参照して、本発明の第2実施形態による積層バスバー200の構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態における積層バスバー200は、バスバー1、バスバー2、および、絶縁層3を覆う表面絶縁膜6を備える。表面絶縁膜6は、バスバー1、バスバー2、および、絶縁層3を一体的に覆うように形成されている。表面絶縁膜6は、絶縁層3とは異なる種類の絶縁性の物質を含む。表面絶縁膜6は、たとえば、エポキシ樹脂を含む絶縁膜である。第2実施形態による積層バスバー200では、第1実施形態と同様に、絶縁層3が延びるX方向における絶縁層31の端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置と揃うように絶縁層31が形成されている。
なお、エポキシ樹脂と、アラミド紙と、バスバーとが互いに接する三重点Pにおいて、電界集中が発生する場合(図7のシミュレーション結果参照)においても、空気と、アラミド紙と、バスバーとが互いに接する三重点Pの場合と同様に、絶縁層31のX方向における端部31aの位置を、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置と揃うように形成することによって、表面絶縁膜6(エポキシ樹脂)と、絶縁層31(アラミド紙)と、バスバー1とが互いに接する三重点P付近の電界集中が緩和(図8参照)されることは、シミュレーション結果によって確認済みである。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、絶縁層3が延びるX方向における絶縁層31の端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置と揃うように絶縁層31を形成することによって、バスバー1と、絶縁層31と、表面絶縁膜6とが互いに接する三重点P付近における電界集中を緩和して、絶縁層3の厚みの増大を抑制することができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図9を参照して、本発明の第3実施形態による積層バスバー300の構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図9に示すように、第3実施形態による積層バスバー300では、絶縁層31は、絶縁層3が延びるX方向における端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置よりも内側になるように形成されている。これにより、絶縁層31のX方向における端部31aの位置を、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置に揃える場合に比べて、容易に絶縁層31を形成することができる。また、絶縁層32は、X方向における絶縁層31の端部31aよりも外側に突出する。
なお、第3実施形態のように、絶縁層31の端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置よりも内側になるように、絶縁層31を形成する場合においても、上記第1実施形態と同様に、空気と、絶縁層31(アラミド紙)と、バスバー1とが互いに接する三重点P付近の電界集中が緩和(図10参照)されることは、シミュレーション結果によって確認済みである。
また、第3実施形態のように絶縁層31を形成し、かつ、表面絶縁膜6によって、バスバー1を覆う場合においても、表面絶縁膜6(エポキシ樹脂)と、絶縁層31(アラミド紙)と、バスバー1とが互いに接する三重点P付近の電界集中が緩和(図11参照)されることは、シミュレーション結果によって確認済みである。
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、絶縁層3が延びるX方向における端部31aの位置が、X方向におけるバスバー1の端部1aの位置よりも内側になるように絶縁層31を形成することによって、上記第1実施形態と同様に、バスバー1と、絶縁層31と、空気とが互いに接する三重点P付近における電界集中を緩和して、絶縁層3の厚みの増大を抑制することができる。
第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
図12を参照して、本発明の第4実施形態による積層バスバー400の構成について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態では、絶縁層3は、絶縁層31および32に加えて、絶縁層33を含む。絶縁層33は、絶縁層32に対してバスバー2側(Z2方向側)に配置され、バスバー2に接触するように配置されている。絶縁層33は、アラミド紙を含む平板状の部材である。なお、絶縁層33は、特許請求の範囲の「第2絶縁層」および「接触絶縁層」の一例である。図12に示すように、Z1方向側からバスバー1、絶縁層31、絶縁層32、絶縁層33、バスバー2が、この順で配置されている。第4実施形態では、バスバー2は、第1の電位(バスバー1の電位)と異なり、対地電位とも異なる電位に接続されている。そのため、第4実施形態では、第1~第3実施形態と異なり、バスバー1と、絶縁層31と、空気とが互いに接する三重点P1付近における電界集中の発生の緩和に加えて、バスバー2と、絶縁層33と、空気とが互いに接する三重点P2付近における電界集中の発生を緩和する必要がある。
図12に示すように、第4実施形態による積層バスバー400では、絶縁層33は、X方向における端部33aの位置が、X方向におけるバスバー2の端部2aの位置よりも内側になるように形成されている。これにより、バスバー2と、絶縁層33と、空気とが互いに接する三重点P2付近における電界集中を緩和することができる。また、絶縁層33のX方向における端部33aの位置を、X方向におけるバスバー2の端部2aの位置に揃える場合に比べて、容易に絶縁層33を形成することができる。また、絶縁層32の端部32aは、バスバー1、バスバー2、絶縁層31および絶縁層32のそれぞれの端部1a、2a、31aおよび32bよりも外側に位置する。また、絶縁層31の端部31a、および、絶縁層33の端部33aは、バスバー1の端部1aおよびバスバー2の端部2bよりも内側に位置する。
第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記第1実施形態と同様に、バスバー1と、絶縁層31と、空気とが互いに接する三重点P1付近における電界集中を緩和して、絶縁層3の厚みの増大を抑制することができる。
また、第4実施形態では、上記のように、バスバー2は、第1の電位(バスバー1の電位)と異なり、対地とも異なる電位である第2の電位に接続され、絶縁層33は、絶縁層32に対してバスバー2側に配置され、バスバー2に接触するように配置されている。これにより、バスバー2と、絶縁層33と、空気とが互いに接する三重点P2付近における電界集中を緩和することができる。その結果、バスバー2と、絶縁層33と、空気とが互いに接する三重点P2付近において電界集中が発生する場合においても、電界集中を緩和して、絶縁層33の厚みの増大を抑制することができる。
第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第5実施形態]
図13および図14を参照して、本発明の第5実施形態による積層バスバー500の構成について説明する。
図13に示すように、第5実施形態における積層バスバー500では、バスバー501およびバスバー502の各々が、一対ずつ設けられている。一方側(X1方向側)のバスバー501および502は、コンデンサモジュールCに対応して設けられるバスバーである。また、他方側(X2方向側)のバスバー501および502は、半導体モジュールなどの電子機器Eに対応して設けられるバスバーである。すなわち、積層バスバー500のバスバー501および502は、電子機器EとコンデンサモジュールCとを電気的に接続するための配線である。バスバー501および502は、板状の導電性部材である。たとえば、バスバー501および502は、銅バーである。なお、バスバー501およびバスバー502は、それぞれ特許請求の範囲の「第1バスバー」および「第2バスバー」の一例である。また、バスバー502は、第1の電位(バスバー501の電位)と異なる電位に接続されている。バスバー501およびバスバー502は、対地(接地電位)と異なる電位である。そのため、第5実施形態では、第4実施形態と同様に、バスバー501と、絶縁層531と、空気とが互いに接する三重点P1付近における電界集中の発生の緩和に加えて、バスバー502と、絶縁層533と、空気とが互いに接する三重点P2付近における電界集中の発生を緩和する必要がある。
また、バスバー501および502は、図14に示すように、Y1方向側から見てL字形状を有する。そして、一対のバスバー501同士は、接続端部501aにおいて互いに接続されている。具体的には、一対のバスバー501の各々の接続端部501a同士が接触するように、一対のバスバー501同士が、ボルト7およびナット8によって互いに締結固定されている。また、一対のバスバー502同士は、接続端部502aにおいて互いに接続されている。具体的には、一対のバスバー502の各々の接続端部502a同士が接触するように、一対のバスバー502同士が、ボルト7およびナット8によって互いに締結固定されている。
絶縁層503は、複数の層によって構成されている。具体的には、絶縁層503は、絶縁層531、532および533を含む。絶縁層531、532および533は、アラミド紙を含む平板状の部材である。なお、絶縁層531は、特許請求の範囲の「第1絶縁層」の一例であり、絶縁層532および533は、特許請求の範囲の「第2絶縁層」の一例である。また、図14に示すように、Z1方向側からバスバー501、絶縁層531、絶縁層532、絶縁層533、バスバー502が、この順で配置されている。絶縁層531、絶縁層532および絶縁層533は、積層バスバー500の組み立ての際に、バスバー501およびバスバー502によって挟まれる。絶縁層531は、一対(2つ)のバスバー501に対応して一対(2つ)設けられている。また、絶縁層533は、一対(2つ)のバスバー502に対応して一対(2つ)設けられている。
一対のバスバー501の各々に接触する絶縁層531は、X方向における端部531aの位置が、一対のバスバー501の接続端部501aの位置よりも内側になるように形成されている。これにより、バスバー501と、絶縁層531と、空気とが互いに接する三重点P1付近における電界集中を緩和して、絶縁層503の厚みの増大を抑制することができる。
具体的には、一対のバスバー501の各々に接触する絶縁層531は、一対のバスバー501に跨って形成される絶縁層503の凹部A1の内側の空間S1により互いに分離されるように、X方向における端部531aの位置が、一対のバスバー501の各々の接続端部501aの位置よりも内側になるように形成されている。なお、一対(2つ)の絶縁層531の代わりに、接続端部501aに対応する箇所に開口を設けた1つの絶縁層が、絶縁層532と一対のバスバー501との間に挟まれてもよい。
また、一対のバスバー502の各々に接触する絶縁層533は、一対のバスバー502に跨って形成される絶縁層503の凹部A2の内側の空間S2により互いに分離されるように、X方向における端部533aの位置が、一対のバスバー502の各々の接続端部502aの位置よりも内側になるように形成されている。これにより、バスバー502と、絶縁層533と、空気とが互いに接する三重点P2付近における電界集中を緩和して、絶縁層503の厚みの増大を抑制することができる。なお、一対(2つ)の絶縁層533の代わりに、接続端部502aに対応する箇所に開口を設けた1つの絶縁層が、絶縁層532と一対のバスバー502との間に挟まれてもよい。
また、絶縁層503の絶縁層532は、一対のバスバー501の各々の接続端部501a、および、一対のバスバー502の各々の接続端部502aを跨ぐように連続して形成されている。具体的には、一対のバスバー501および一対のバスバー502の間の空間を空間S1と空間S2とを区切るように、絶縁層532が、一方側(X1方向側)から他方側(X2方向側)にわたって延びるように形成されている。なお、絶縁層532は、特許請求の範囲の「第2絶縁層を構成する層の少なくとも1つの層」の一例である。すなわち、絶縁層532は、一対のバスバー501および一対のバスバー502に対して共通に設けられている。
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第5実施形態では、上記第1実施形態と同様に、一対のバスバー501と、絶縁層531と、空気とが互いに接する三重点P1付近における電界集中を緩和して、絶縁層503の厚みの増大を抑制することができる。
また、第5実施形態では、上記のように、バスバー501およびバスバー502の各々は、一対ずつ設けられている。そして、一対のバスバー501同士、および、一対のバスバー502同士は、それぞれ接続端部501aおよび502aにおいて互いに接続されている。さらに、一対のバスバー501の各々に接触する絶縁層531は、X方向における端部531aの位置が、一対のバスバー501の接続端部501aの位置よりも内側になるように形成されている。これにより、一対のバスバー501の各々の接続端部501aと、空気とが互いに接触する三重点P1付近における電界集中を緩和して、絶縁層503の厚みの増大を抑制することができる。
また、第5実施形態では、上記のように、一対のバスバー501の各々に接触する絶縁層531は、一対のバスバー501に跨って形成される絶縁層503の凹部A1の内側の空間S1により互いに分離されるように、X方向における端部531aの位置が、一対のバスバー501の各々の接続端部501aの位置よりも内側になるように形成されている。これにより、一対のバスバー501に跨って形成される絶縁層503の凹部A1の内側の空間S1により、一対のバスバー501の各々に接触する絶縁層531が互いに分離されるので、一対のバスバー501の各々の接続端部501aと接触する空気の領域が拡大され、一対のバスバー501の各々と、空気とが互いに接触する三重点P1付近における等電位線の傾きが緩やかになる。その結果、一対のバスバー501の各々と、空気とが互いに接触する三重点P1付近における電界集中を緩和して、絶縁層503の厚みの増大を抑制することができる。
また、第5実施形態では、上記のように、絶縁層503に含まれる絶縁層532が、一対のバスバー501の各々の接続端部501a、および、一対のバスバー502の各々の接続端部502aを跨ぐように連続して形成されている。これにより、絶縁層532が、一対のバスバー501の各々の接続端部501aと、一対のバスバー502の各々の接続端部502aとの間に形成されるので、一対のバスバー501の各々の接続端部501aと、一対のバスバー502の各々の接続端部502aとの間において放電が発生することを防止することができる。
第5実施形態のその他の効果は、上記第4実施形態と同様である。
なお、上記第1~第5実施形態のうち、2つ以上の実施形態の構成が組み合わされてもよい。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、積層バスバー100は、バスバー1(第1バスバー)と、バスバー2(第2バスバー)と備える例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、積層バスバーは、交流三相電圧であるU相、V相およびW相に対応する3つのバスバーが積層されてもよいし、対地と同電位、対地電位に対し高い直流電圧、対地に対し低い直流電圧に対応する3つのバスバーが積層されていても良い。また、これらの積層バスバーを含む4つ以上のバスバーが積層されていても良い。
また、上記第1実施形態では、バスバー1(第1バスバー)のX方向(所定方向)における端部1aの位置が、X方向におけるバスバー2(第2バスバー)の端部2aの位置と揃っている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図15に示す変形例による積層バスバー600のように、所定方向におけるバスバー2(第2バスバー)の端部2aの位置が、所定方向におけるバスバー1(第1バスバー)の端部1aの位置よりも外側に配置されてもよい。また、本発明では、所定方向における第1バスバーの端部の位置が、所定方向における第2バスバーの端部の位置よりも外側に配置されてもよい。
また、上記第1実施形態では、絶縁層32(第2絶縁層)は、X方向(所定方向)における絶縁層31(第1絶縁層)の端部31aよりも外側に突出する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2絶縁層は、所定方向における端部の位置が、所定方向における第1絶縁層の端部の位置と揃うように形成されてもよい。
また、上記第4実施形態では、絶縁層33(接触絶縁層)は、X方向(所定方向)における端部33aの位置が、所定方向におけるバスバー2の端部2aの位置よりも内側になるように形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図16に示す第2変形例による積層バスバー700のように、絶縁層33(接触絶縁層)は、X方向(所定方向)における端部33aの位置が、X方向(所定方向)におけるバスバー2の端部2aの位置と揃うように形成されてもよい。
また、上記第5実施形態では、絶縁層503に含まれる絶縁層532(第2絶縁層を構成する層の少なくとも1つの層)が、一対のバスバー501(第1バスバー)の各々の接続端部501a、および、一対のバスバー502(第2バスバー)の各々の接続端部502aを跨ぐように連続して形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2絶縁層を構成する全ての層が、一対の第1バスバーの各々の接続端部、および、一対の第2バスバーの各々の接続端部を跨ぐように連続して形成されてもよい。
1、501 バスバー(第1バスバー)
1a、1b 端部
2、502 バスバー(第2バスバー)
2a、2b 端部
3、503 絶縁層
31、531 絶縁層(第1絶縁層)
31a、31b、531a 端部
31b 端部
32 絶縁層(第2絶縁層)
32a、32b 端部
33 絶縁層(第2絶縁層)
33a、33b、533a 端部
100、200、300、400、500、600、700 積層バスバー
501a 接続端部
502a 接続端部
532 絶縁層(第2絶縁層)
533 絶縁層(第2絶縁層)
A1 凹部
S1 空間

Claims (7)

  1. 第1の電位に接続する第1バスバーと、
    前記第1の電位とは異なる第2の電位に接続する第2バスバーと、
    前記第1バスバーと前記第2バスバーとの間に挟まれるように配置され、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーを互いに絶縁する絶縁層とを備え、
    前記絶縁層は、前記第1バスバーに接触するように配置されている第1絶縁層と、前記第1絶縁層に対して前記第2バスバー側に配置されている第2絶縁層とを含み、
    前記第1絶縁層は、前記絶縁層が延びる所定方向における端部の位置が、前記所定方向における前記第1バスバーの端部の位置と揃うように、または、前記所定方向における前記第1バスバーの端部の位置よりも内側になるように形成されている、積層バスバー。
  2. 前記第2絶縁層は、前記所定方向における前記第1絶縁層の端部よりも外側に突出する突出絶縁層を含む、請求項1に記載の積層バスバー。
  3. 前記第2バスバーは、対地とは異なる電位である前記第2の電位に接続され、
    前記第2絶縁層は、前記突出絶縁層に対して前記第2バスバー側に配置され、前記第2バスバーに接触するように配置されている接触絶縁層をさらに含み、
    前記接触絶縁層は、前記所定方向における端部の位置が、前記所定方向における前記第2バスバーの端部の位置と揃うように、または、前記所定方向における前記第2バスバーの端部の位置よりも内側になるように形成されている、請求項2に記載の積層バスバー。
  4. 前記第2バスバーは、対地と同電位である前記第2の電位に接続され、
    前記突出絶縁層は、前記第2バスバーに接触するように配置されている、請求項2に記載の積層バスバー。
  5. 前記第1バスバーおよび前記第2バスバーの各々は、一対ずつ設けられており、
    前記一対の第1バスバー同士、および、前記一対の第2バスバー同士は、接続端部において互いに接続されており、
    前記一対の第1バスバーの各々に接触する前記第1絶縁層は、前記所定方向における端部の位置が、前記一対の第1バスバーの前記接続端部の位置よりも内側になるように形成されている、請求項1に記載の積層バスバー。
  6. 前記一対の第1バスバーの各々に接触する前記第1絶縁層は、前記一対の第1バスバーに跨って形成される前記絶縁層の凹部の内側の空間により互いに分離されるように、前記所定方向における端部の位置が、前記一対の第1バスバーの各々の前記接続端部の位置よりも内側になるように形成されている、請求項5に記載の積層バスバー。
  7. 前記絶縁層は、複数の層によって構成されており、
    前記第2絶縁層を構成する層の少なくとも1つの層が、前記一対の第1バスバーおよび前記一対の第2バスバーの各々の前記接続端部を跨ぐように連続して形成されている、請求項5に記載の積層バスバー。
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