JP2024027391A - 電気接続箱 - Google Patents

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光彦 戸塚
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Abstract

【課題】本発明は、メンテナンス時の作業性の向上を図った電気接続箱を提供することを目的とする。【解決手段】電気接続箱1は、電気部品11と、該電気部品に搭載されて該負荷に電力を分配するヒューズ部品2と、電気部品11およびヒューズ部品2を収容するケース10と、を備え、ヒューズ部品2は、導電性のバスバ3と、該バスバ3を被覆する絶縁性のハウジング4と、を備え、バスバ3は、板状のバスバ本体30と、過電流が流れた際に溶断する可溶体32を介してバスバ本体30に連続する負荷接続部33と、を有し、可溶体32よりも負荷接続部33がバスバ本体30から離れた上方Z1に位置し、ヒューズ部品2は、電気部品11から上方Z1に引き出し可能に構成されているとともに、電気部品11から上方Z1に引き出された際に、負荷接続部33がケース10から上方Z1に露出するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
例えば、移動体としての車両には、車両に搭載された様々な電子機器等に電力を供給する電源供給源としてのバッテリが搭載されている。バッテリと、電子機器等に接続された電線とは、例えばヒューズユニットを介して電気的に接続されて、バッテリからの電力が電子機器等に供給される。ヒューズユニットは、それぞれの電子機器等にバッテリからの電力を分配するとともに該電子機器等に過度な電力が供給されることを防止する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたヒューズユニットは、ヒューズバスバと、このヒューズバスバが埋設されるハウジングと、を備える。
ヒューズバスバは、所定の通電電流で溶断可能な可溶体を介して接続された第1のバスバおよび第2のバスバを備える。第1のバスバはバッテリ側からの電流を通電する。第2のバスバはオルタネータ側からの電流を通電する。第1のバスバおよび第2のバスバは、それぞれ、入力接続部と、該入力接続部に連続する導通部と、該導通部に所定の通電電流で溶断可能な可溶体を介して連続する出力接続部と、を備える。出力接続部は、可溶体の下方に配置されている。
ハウジングは、ヒューズバスバを埋設した埋設状態で、第1のバスバおよび第2のバスバの各入力接続部が、ハウジングの外方へ突出するように構成されている。また、ハウジングの背面にはハウジング側係止部が設けられ、ハウジング側係止部が、リレーボックスの内壁に設けられたリレーボックス側係止部に係止されることによりヒュージブルリンクユニットがリレーボックスの内壁に組み付けられるようになっている。
特開2011-9159号公報
しかしながら従来のヒュージブルリンクユニットは、メンテナンス等でリレーボックスから引き出す際、可溶体の下側に配置されている出力接続部(負荷接続部)をリレーボックスの上方まで引き上げる必要があり、作業性が悪かった。
本発明は、メンテナンス時の作業性の向上を図った電気接続箱を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、負荷に電力を分配するための電気接続箱であって、電気部品と、該電気部品に搭載されて該負荷に電力を分配するヒューズ部品と、前記電気部品および前記ヒューズ部品を収容するケースと、を備え、前記ヒューズ部品は、導電性のバスバと、該バスバを被覆する絶縁性のハウジングと、を備え、前記バスバは、板状のバスバ本体と、過電流が流れた際に溶断する可溶体と、該可溶体を介して前記バスバ本体に連続する負荷接続部と、を有し、前記可溶体よりも前記負荷接続部が前記バスバ本体から離れた上方に位置し、前記ヒューズ部品は、前記電気部品から上方に引き出し可能に構成されているとともに、前記電気部品から上方に引き出された際に、前記負荷接続部が前記ケースから上方に露出するように構成されていることを特徴とする電気接続箱である。
請求項1に記載の発明によれば、メンテナンス時の作業性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図である。 図1に示された形態を上方から見た図である。 前記電気接続箱を分解して示す斜視図である。 前記電気接続箱を構成する電気部品およびヒューズ部品を示す斜視図である。 前記ヒューズ部品を前方から見た図である。 前記ヒューズ部品を側方から見た図である。 前記電気接続箱を構成するケースに、前記電気部品および前記ヒューズ部品が収容された状態を示す図である。 前記ヒューズ部品を組み立てる組み立て手順を説明するための図である。 図8の後工程を示す図である。 図9の後工程を示す図であり、組み立て状態のヒューズ部品を示す図である。 本実施形態の作用効果を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1~11に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電気接続箱1を示す斜視図である。図2は、図1に示された形態を上方Z1から見た図である。図3は、電気接続箱1を分解して示す斜視図である。
本発明の一実施形態にかかる電気接続箱1は、図1~3に示すように、請求項における電気部品としてのリレーボックス11と、該リレーボックス11と不図示の負荷との間に接続されて負荷に電力を分配するヒューズ部品2と、該ヒューズ部品2およびリレーボックス11を収容するケース10と、を備える。ケース10は、電気接続箱1の一部である。
本実施形態では、上下方向Z、左右方向Y、前後方向Xは、互いに直交する方向である。以下では、ヒューズ部品2において後述する各負荷端子接続部33(負荷接続部)が並ぶ方向を左右方向Yと記し、リレーボックス11の後述するスリット135が延在する方向を上下方向Zと記す場合がある。また、前後方向Xのうち、ヒューズ部品2の後述する各負荷端子接続部33のボルト軸部39が突出する方向を「前方(X1方向)」と記し、これとは反対方向を「後方(X2方向)」と記す場合がある。
リレーボックス11は、図3に示すように、請求項における電気部品本体としてのリレーボックス本体12と、該リレーボックス本体12の左右方向Yの両側に設けられた一対の挿入固定部13、13と、を備える。
各挿入固定部13は、図3に示すように、挿入部本体130と、該挿入部本体130に設けられて、後述するヒューズ部品2のバスバ接続部31を締結するリレー締結部131と、を備える。
挿入部本体130は、図3に示すように、方体状に形成された設置台132と、該設置台132の前方X1の端部から上方Z1に板状に延びて形成された請求項における第1板部としてのリレー立設壁133と、該リレー立設壁133の後方X2側の面に設けられて後述するヒューズ部品2のハウジング係合部42と係合可能な請求項における第1係合部としてのリレー係合片134と、を備える。
この設置台132には、図3に示すように、後述するバスバ接続部31の挿入板部34が挿入されるスリット135が形成されている。スリット135は、リレー立設壁133の後方X2に隣接する位置に設けられているとともに、設置台132の上方Z1の端縁を切り欠いて下方Z2に延びて形成されている。また、設置台132の上面には、後述するリレー締結部131が設置されている。
リレー立設壁133は、図3に示すように、上下方向Zおよび左右方向Yを含む板状に形成されている。このリレー立設壁133の上端はリレーボックス本体12の上面と略同一高さとなるように形成されている。
リレー締結部131は、図3、4に示すように、設置台132の上面に設置された導電性の導電板136と、該導電板136から上方Z1に立設する軸部137と、を備える。この導電板136の一端は、リレーボックス本体12に電気的に接続されている。導電板136の他端には、軸部137が設けられている。このリレー締結部131は、図3に示すように、ワッシャー付きのナットNを用いて、後述するヒューズ部品2のバスバ接続部31と締結されるように構成されている。
ヒューズ部品2は、図5、6、9に示すように、導電性の金属板から構成されたバスバ3と、該バスバ3の一部を被覆する絶縁性のハウジング4と、カバー5(図5、9に示す)と、を備える。なお、図5は、ヒューズ部品2を前方X1から見た図であり、カバー5を透過して示す図である。
バスバ3は、図5、8に示すように、板状のバスバ本体30と、該バスバ本体30の左右方向Yの両側に設けられてリレーボックス11の各リレー締結部131に締結される一対のバスバ接続部31、31と、バスバ本体30の上端に連続するとともに過電流が流れた際に溶断される可溶体32と、該可溶体32を介してバスバ本体30に連続する請求項における負荷接続部としての負荷端子接続部33と、を備える。即ち、各負荷端子接続部33は、各可溶体32の上方Z1に位置している。
本実施形態では、可溶体32が5個(複数)、負荷端子接続部33が5個(可溶体32および負荷端子接続部33は同数)設けられている。5個の可溶体32は、図5に示すように、左右方向Yに並んで設けられている。各負荷端子接続部33は、各可溶体32の上方Z1に連続して設けられ、5個の負荷端子接続部33は、左右方向Yに並んで設けられている。
バスバ本体30は、図8に示すように、上下方向Zおよび左右方向Yを含む長方形の板状に形成されている。
一対のバスバ接続部31、31は、それぞれ、図8に示すように、バスバ本体30の左右方向Yの両端に連続して設けられて、リレーボックス11のスリット135に挿入される請求項における挿入部としての挿入板部34と、該挿入板部34の上端側で折れ曲がってリレー締結部131の導電板136に重なる重なり部35と、該重なり部35に設けられるとともにリレー締結部131の軸部137に挿通される第1孔部3aと、を備える。
各可溶体32は、図5に示すように、幅狭の幅狭部36と、例えばSnから構成された低融点金属37と、を備えて構成されている。各可溶体32は、バスバ3に過電流が流れた際に溶断されて回路を遮断するように構成されている。各可溶体32において幅狭部36の下端はバスバ本体30に連続し、幅狭部36の上端は後述する各負荷端子接続部33の端子接触部38に連続して設けられている。また、図8に示すように、左右方向Yにおいて、幅狭部36は、各負荷端子接続部33の端子接触部38より小さい寸法(幅狭)を有して構成されている。また、幅狭部36の上端は各バスバ接続部31の重なり部35と略同一高さとなるように形成されている。即ち、各バスバ接続部31の重なり部35に重ねられる設置台132よりも後述する各負荷端子接続部33は上方Z1に設けられている。
各負荷端子接続部33は、図5、8に示すように、第2孔部3bを有する矩形板状の端子接触部38と、該端子接触部38の第2孔部3bに挿通されるボルト軸部39を有するボルト39B(図8に示す)と、を備えて構成されている。この端子接触部38は、図8に示すように、上下方向Zおよび左右方向Yを含む板状に延在して設けられている。また、負荷端子接続部33は、後述するハウジング4の端子支持部48に支持されて、端子接触部38およびボルト軸部39が前方X1に露出した状態となるように構成されている。
また、各負荷端子接続部33は、図3に示すように、ワッシャー付きのナットNを用いて後述するワイヤハーネス6の丸型端子6Cに電気的かつ機械的に接続される。
ワイヤハーネス6は、図3に示すように、他端側が負荷に接続される電線6Aと、該電線6Aの一端側の端末部に加締めにより当該電線6Aに電気的かつ機械的に接続される端子部6Bと、該端子部6Bに連続するとともに各負荷端子接続部33に接続される丸型端子6Cと、を備える。
このような各負荷端子接続部33にワイヤハーネス6を接続する場合には、図3に示すように、各負荷端子接続部33の端子接触部38に、ワイヤハーネス6の丸型端子6Cを近付けてボルト軸部39を挿通し、この状態でナットNを螺合する。このようにして各負荷端子接続部33にワイヤハーネス6が電気的かつ機械的に接続される。
ハウジング4は、図5、9に示すように、ハウジング本体40と、該ハウジング本体40の左右方向Yの両側に設けられてリレーボックス11の各リレー立設壁133に対向する請求項における第2板部としての対向壁41と、該対向壁41に設けられてリレー係合片134と係合可能な請求項における第2係合部としてのハウジング係合部42と、補強リブ43と、請求項における当接部としての押圧突起44と、を備える。
ハウジング本体40は、図5、9に示すように、バスバ本体30を被覆する被覆部45と、該被覆部45の左右方向Yの両端に設けられて左右方向Yに対向する一対の壁部46、46と、一対の壁部46、46の間に設けられて隣接する各可溶体32同士を絶縁する4個(複数)の絶縁壁47と、壁部46および絶縁壁47の上方Z1に連続して、各負荷端子接続部33を支持する端子支持部48と、を一体に備える。
被覆部45には、図5、9に示すように、後述するカバー5のカバー係止部52に係止される係止受け部49が設けられている。係止受け部49は、図9に示すように、被覆部45の下端部において、前後方向Xに突出して設けられているとともに、後述するカバー5のカバー係止部52に係止可能に構成されている。
一対の壁部46、46は、図5、9に示すように、バスバ本体30と各バスバ接続部31との境界位置に設けられているとともに、被覆部45の下端より下方Z2に突出するように構成されている。4個の絶縁壁47は、左右方向Yに互いに対向して設けられている。
端子支持部48は、図5、9に示すように、各負荷端子接続部33における端子接触部38の後方X2側を支持する不図示の設置面部と、左右方向Yに対向する一対の内側面4A、4Aと、一対の内側面4A、4Aの上方Z1に連続する弧状面4Bと、一対の内側面4A、4A間に架け渡されて各可溶体32および各負荷端子接続部33の境界位置に設けられた仕切り部481と、を備え、前方X1に開口するように構成されている。この仕切り部481は、図3に示すように、各可溶体32および各負荷端子接続部33の前方X1に設けられて、各負荷端子接続部33にワイヤハーネス6の丸型端子6Cが接続された際に、丸型端子6Cを支持するように構成されている。
ハウジング係合部42は、バスバ3の各バスバ接続部31の各挿入板部34が、リレーボックス11の各スリット135に挿入され、各バスバ接続部31の重なり部35がリレーボックス11の設置台132の上面に設置された導電板136に重なった際に、リレー係合片134と係合するように構成されている。即ち、ハウジング係合部42は、リレー係合片134に上方Z1から近付いて係合するように構成されている。
補強リブ43は、図5、6に示すように、ハウジング本体40の各壁部46と各対向壁41との境界位置において、各対向壁41の上端および下端と同じ高さ位置にそれぞれ設けられている。また、各補強リブ43は、各壁部46から離れるにしたがって、対向壁41に近付くような傾斜を有して構成されている。
押圧突起44は、図6、9に示すように、ハウジング本体40から後方X2に突出して設けられている。この押圧突起44は、ハウジング係合部42が突出する方向(前方X1)とは反対方向(後方X2)に突出して設けられている。また、押圧突起44は、図6に示すように、ハウジング本体40の各壁部46と各対向壁41との境界位置において、各対向壁41の上端および下端と同じ高さ位置にそれぞれ設けられている。この押圧突起44は、図7に示すように、ハウジング係合部42とリレー係合片134とが係合した状態で、リレーボックス本体12を押圧して、ハウジング4の対向壁41をリレー立設壁133に押し付けるように構成されている。
カバー5は、図9に示すように、ハウジング4の一対の壁部46、46の間に設けられて各可溶体32を覆うカバー本体51と、該カバー本体51の内面に設けられてハウジング4の係止受け部49に係止するカバー係止部52と、を備える。
カバー本体51は、図9に示すように、長方形板状の底板53と、該底板53から立設して前後方向Xに対向する一対の対向板部54F、54Bと、各対向板部54F、54Bの左右方向Yの両端縁から前後方向Xに突出する各一対の側板部55、55と、該一対の側板部55、55の間に設けられて被覆部45を挿通させる挿通部56と、を備える。
また、図9に示すように、一対の対向板部54F、54Bのうち、前方X1に位置する対向板部54Fには、該対向板部54Fの上端縁を切り欠いて下方Z2に延びて形成された切り欠き部57が設けられている。切り欠き部57は、4個設けられている。各切り欠き部57の内側に、ハウジング4の各絶縁壁47が挿通されるようになっている。
カバー係止部52は、カバー本体51の内部にハウジング4の被覆部45が挿入され、カバー本体51の上端がハウジング4の仕切り部481に近接する位置で、ハウジング4の係止受け部49に係止するように構成されている。
ケース10は、図7に示すように、ヒューズ部品2およびリレーボックス11を収容可能な直方体状に形成されているとともに、上方Z1に開口する開口部10Aを有して構成されている。また、ケース10には、ワイヤハーネス6の電線6Aの他端側を引き出すための引き出し孔10Bが設けられている。引き出し孔10Bは、ケース10の下方Z2側に設けられている。尚、図7では、電線6Aの一部が示されており、電線6Aの他端側が引き出し孔10Bより引き出された状態は示されていない。
また、図7に示すように、ケース10にヒューズ部品2およびリレーボックス11が収容された状態で、ヒューズ部品2およびリレーボックス11の各上面2A、11A(図7のみに示す)は、開口部10Aに近接する所定位置に設置されている。また、図1に示すように、ヒューズ部品2およびリレーボックス11がケース10の所定位置に設置された状態で、ケース10の下方Z2側には、ヒューズ部品2に接続されたワイヤハーネス6の電線6Aの余長部分が収容されるように構成されており、そして、電線6Aの他端側が引き出し孔10Bより引き出されている。
続いて、ヒューズ部品2の組み立て手順について、図8~10を参照して説明する。
まず、一枚の金属板にプレス加工および曲げ加工を施して、図8に示すように、互いに連続するバスバ本体30、一対のバスバ接続部31、31、各可溶体32、及び各負荷端子接続部33を構成する端子接触部38を含んで構成された打ち抜き体を形成する。この後、各端子接触部38の第2孔部3bにボルト軸部39を挿通し、この状態で、インサート成形により、打ち抜き体とハウジング4とが一体に構成された成形品20(図9に示す)を形成する。なお、図8では、各可溶体32の低融点金属37は省略されている。
次に、図9に示すように、成形品20における被覆部45の下端にカバー本体51を近付けて、カバー本体51の内部に被覆部45を挿入させる。挿入が進んで、カバー5の各挿通部56に被覆部45が挿通され、各切り欠き部57に各絶縁壁47が挿通される。また、カバー本体51の上端がハウジング4の仕切り部481に近接する位置で、カバー係止部52がハウジング4の係止受け部49に係止する。このようにして成形品20にカバー5を組み付ける(図10に示す)。これによりヒューズ部品2の組み立てが完了する。
このようなヒューズ部品2をリレーボックス11に搭載させる場合には、図3に示すように、ヒューズ部品2における各バスバ接続部31の各挿入板部34を、リレーボックス11の各スリット135に近付けて挿入する。
挿入が進んで、対向壁41とリレー立設壁133とが対向した際に、ハウジング係合部42とリレー係合片134とが係合する。この際、各押圧突起44がリレーボックス本体12に当接して、対向壁41をリレー立設壁133に向けて押し付けている。
また、各バスバ接続部31の第1孔部3aが、リレーボックス11の軸部137に近付いて挿通され、各バスバ接続部31の重なり部35がリレーボックス11の導電板136に重ねられる。この状態でナットNを、軸部137に螺合する。このようにしてヒューズ部品2の各バスバ接続部31とリレーボックス11のリレー締結部131とを締結する。これにより、ヒューズ部品2とリレーボックス11とが電気的に接続される。このようにしてヒューズ部品2をリレーボックス11に搭載させる。
さらに、ヒューズ部品2の各負荷端子接続部33に各ワイヤハーネス6が接続され、ヒューズ部品2およびリレーボックス11が、ケース10内部の所定位置に設置される。これにより電気接続箱1が完成する。電気接続箱1が完成した状態で、ワイヤハーネス6の電線6Aの他端側は引き出し孔10Bから引き出されている。
上述した電気接続箱1をメンテナンスする際には、図11(A)に示す状態において、リレー締結部131のナットNを緩め、ナットNを外して、ヒューズ部品2の各バスバ接続部31とリレー締結部131との締結を解除し、ヒューズ部品2のハウジング係合部42と、リレーボックス11のリレー係合片134との係合を解除して、図11(B)に示すように、ヒューズ部品2をリレーボックス11に対して上方Z1に引き上げて、各負荷端子接続部33をケース10の開口部10Aから露出させ、各負荷端子接続部33とワイヤハーネス6の丸型端子6Cとの接続を解除する必要がある。
ここで、本実施形態の電気接続箱1を構成するヒューズ部品2は、可溶体32よりも負荷端子接続部33(負荷接続部)が上方Z1に位置し、リレーボックス11(電気部品)から上方Z1に引き出し可能に構成されているとともに、リレーボックス11から上方Z1に引き出された際に、負荷端子接続部33がケース10から上方Z1に露出するように構成されていることにより、従来技術の可溶体の下側に出力接続部(負荷接続部)が配置されている構成に比して、ヒューズ部品2の引き出し量を小さくすることができることにより、メンテナンス時の作業性の向上を図ることができる。
また、ヒューズ部品2と負荷との間に接続される電線6Aを備え、電線6Aは、負荷端子接続部33(負荷接続部)に接続されて、ケース10の内部において、下方Z2に延在して設けられている。これによれば、ヒューズ部品2の引き出し量を小さくすることができることにより、電線6Aの余長を低減することができるとともに、ケース10における電線6Aの余長を収容するためのスペースを削減することができる。
また、リレーボックス11(電気部品)は、リレーボックス本体12(電気部品本体)と、該リレーボックス本体12の端部に設けられた方体状の設置台132と、を備え、設置台132は上下方向Zに延在するスリット135を有し、バスバ3は、バスバ本体30から延出して設けられてスリット135に挿入される挿入板部34(挿入部)と、該挿入板部34の上方Z1側が折れ曲がって設置台132の上面に重なる重なり部35と、を有し、設置台132の上面よりも負荷端子接続部33(負荷接続部)が上方Z1に設けられている。これによれば、ヒューズ部品2は、リレーボックス11から上方Z1に引き出し可能であるとともに、リレーボックス11から上方Z1に引き出された際に、負荷端子接続部33がケース10から上方Z1に露出する構成を実現できる。
また、リレーボックス11(電気部品)は、設置台132から上方Z1に向かって板状に突出するリレー立設壁133(第1板部)と、該リレー立設壁133のスリット135側(後方X2)の面に設けられたリレー係合片134(第1係合部)と、を備え、ハウジング4は、バスバ本体30を保持するハウジング本体40と、該ハウジング本体40から延出して設けられてリレー立設壁133に対向する対向壁41(第2板部)と、該対向壁41に設けられてリレー係合片134に係合するハウジング係合部42(第2係合部)と、を備え、重なり部35が設置台132の上面に重なった際に、リレー係合片134およびハウジング係合部42は互いに係合するように構成されている。即ち、ヒューズ部品2の挿入板部34を、リレーボックス11のスリット135に挿入させることにより、重なり部35が設置台132の上面に重なって、リレー係合片134およびハウジング係合部42は互いに係合する。これによれば、電気接続箱1の組み立て作業性の向上を図ることができる。
また、ハウジング4は、リレーボックス本体12(電気部品本体)に向かって突出して設けられて該リレーボックス本体12に当接可能な押圧突起44(当接部)を有し、押圧突起44がリレーボックス本体12に当接した状態で、対向壁41(第2板部)がリレー立設壁133(第1板部)に押し付けられている。これによれば、対向壁41がリレー立設壁133に押し付けられていることにより、リレー係合片134(第1係合部)とハウジング係合部42(第2係合部)との係合状態を強固に維持することができる。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、請求項における電気部品としてリレーボックス11を一例として説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。ヒューズ部品2を搭載可能な構成を有していれば、リレーボックス11以外の他の電気部品であってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 電気接続箱
2 ヒューズ部品
3 バスバ
4 ハウジング
6A 電線
10 ケース
11 リレーボックス(電気部品)
12 リレーボックス本体(電気部品本体)
30 バスバ本体
32 可溶体
33 負荷端子接続部(負荷接続部)
34 挿入板部(挿入部)
35 重なり部
40 ハウジング本体
41 対向壁(第2板部)
42 ハウジング係合部(第2係合部)
44 押圧突起(当接部)
132 設置台
133 リレー立設壁(第1板部)
134 リレー係合部(第1係合部)
135 スリット

Claims (5)

  1. 負荷に電力を分配するための電気接続箱であって、
    電気部品と、該電気部品に搭載されて該負荷に電力を分配するヒューズ部品と、前記電気部品および前記ヒューズ部品を収容するケースと、を備え、
    前記ヒューズ部品は、導電性のバスバと、該バスバを被覆する絶縁性のハウジングと、を備え、
    前記バスバは、板状のバスバ本体と、過電流が流れた際に溶断する可溶体と、該可溶体を介して前記バスバ本体に連続する負荷接続部と、を有し、
    前記可溶体よりも前記負荷接続部が前記バスバ本体から離れた上方に位置し、
    前記ヒューズ部品は、前記電気部品から上方に引き出し可能に構成されているとともに、前記電気部品から上方に引き出された際に、前記負荷接続部が前記ケースから上方に露出するように構成されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記ヒューズ部品と前記負荷との間に接続される電線を備え、
    前記電線は、前記負荷接続部に接続されて、前記ケースの内部において、下方に延在して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記電気部品は、電気部品本体と、該電気部品本体の端部に設けられた方体状の設置台と、を備え、前記設置台は上下方向に延在するスリットを有し、
    前記バスバは、前記バスバ本体から延出して設けられて前記スリットに挿入される挿入部と、該挿入部の上方側が折れ曲がって前記設置台の上面に重なる重なり部と、を有し、
    前記設置台の上面よりも前記負荷接続部が上方に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気接続箱。
  4. 前記電気部品は、前記設置台から上方に向かって板状に突出する第1板部と、該第1板部の前記スリット側の面に設けられた第1係合部と、を備え、
    前記ハウジングは、前記バスバ本体を保持するハウジング本体と、該ハウジング本体から延出して設けられて前記第1板部に対向する第2板部と、該第2板部に設けられて前記第1係合部に係合する第2係合部と、を備え、
    前記重なり部が前記設置台の上面に重なった際に、前記第1係合部および前記第2係合部は互いに係合するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記ハウジングは、前記電気部品本体に向かって突出して設けられて該電気部品本体に当接可能な当接部を有し、
    前記当接部が前記電気部品本体に当接した状態で、前記第2板部が前記第1板部に押し付けられていることを特徴とする請求項4に記載の電気接続箱。
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