JP2024027237A - 電気機器用の電源装置、画像処理装置、電気機器の電源供給方法及びプログラム - Google Patents

電気機器用の電源装置、画像処理装置、電気機器の電源供給方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オーバーシュートの抑制と起動遅延の防止との両立を実現しやすい電気機器用の電源装置、画像処理装置、電気機器の電源供給方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】電源装置3は、電源回路31と、調節処理部32と、を備えている。電源回路31は、1つ以上の電気負荷に電気的に接続されており、1つ以上の電気負荷に対して電力供給する。調節処理部32は、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節する。ここで、調節処理部32は、(電源回路31に接続されている)1つ以上の電気負荷と、1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気機器用の電源装置、画像処理装置、電気機器の電源供給方法及びプログラムに関する。
関連技術として、本体に対して着脱可能な拡張機器(オプションユニット)を備える画像処理装置(画像形成装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。関連技術に係る画像処理装置では、電源装置(電源部)から、本体各部及び拡張機器といった複数の電気負荷への電力供給が行われる。ここで、関連技術に係る画像処理装置は、各々の拡張機器から本体に送信される消費電力情報をもとにシステムの総電力を算出し、当該総電力が規定値を超えていないかどうかを検出する。
特開2003-80804号公報
上記関連技術の構成では、本体に接続し得る全ての拡張機器が装着されている状態でも、電源投入時の突入電流によりオーバーシュートが生じないように、電源装置の出力電圧の立ち上がりを緩く設定すると、一部の拡張機器しか装着されない状態では、必要以上に拡張機器の起動が遅延することがある。また、拡張機器の起動の遅延を回避するために電源装置の出力電圧の立ち上がりが急峻に設定すると、全ての拡張機器が装着されている状態で、電源投入時の突入電流によりオーバーシュートを生じる可能性がある。
本発明の目的は、オーバーシュートの抑制と起動遅延の防止との両立を実現しやすい電気機器用の電源装置、画像処理装置、電気機器の電源供給方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一の局面に係る電気機器用の電源装置は、電源回路と、調節処理部と、を備える。前記電源回路は、1つ以上の電気負荷に電気的に接続され、前記1つ以上の電気負荷に対して電力供給する。前記調節処理部は、前記1つ以上の電気負荷と、前記1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、前記電源回路の出力電圧の立ち上がりを調節する。
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記電気機器用の電源装置と、画像処理機能を有する本体と、を備える。前記本体には、拡張機器が取り外し可能に接続され、前記1つ以上の電気負荷は、前記本体及び前記拡張機器を含む。
本発明の他の局面に係る電源供給方法は、1つ以上の電気負荷に電気的に接続される電源回路から前記1つ以上の電気負荷に対して電力供給させることと、前記1つ以上の電気負荷と、前記1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、前記電源回路の出力電圧の立ち上がりを調節することと、を有する。
本発明の他の局面に係るプログラムは、1つ以上の電気負荷に電気的に接続される電源回路から前記1つ以上の電気負荷に対して電力供給させることと、前記1つ以上の電気負荷と、前記1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、前記電源回路の出力電圧の立ち上がりを調節することと、を1以上のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、オーバーシュートの抑制と起動遅延の防止との両立を実現しやすい電気機器用の電源装置、画像処理装置、電気機器の電源供給方法及びプログラムを提供することができる。
図1は、実施形態1に係る画像処理装置の概略ブロック図である。 図2は、実施形態1に係る画像処理装置の外観を示す概略図である。 図3は、実施形態1に係る画像処理装置の概略ブロック図である。 図4は、実施形態1に係る画像処理装置における電源装置の概略構成図である。 図5は、実施形態1に係る電源装置の動作例のフローチャートである。 図6は、実施形態1に係る画像処理装置の本体に接続し得る全ての拡張機器を接続した最大負荷時における、電源投入時の電流挙動を例示する説明図である。 図7は、実施形態1に係る画像処理装置の電源回路の出力電圧の立ち上がりが同一の場合における、電源投入時の電流挙動を例示する説明図である。 図8は、実施形態1に係る画像処理装置の電源回路における電解コンデンサー等の容量性素子の残電荷量を示す説明図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
[1]画像処理装置の全体構成
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態に係る画像処理装置10の全体構成について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置10は、一例として、原稿から画像データを取得するスキャン機能、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能、ファクシミリ機能、及びコピー機能等の複数の機能を有する複合機である。画像処理装置10は、画像を形成する機能と画像データを取得する機能との少なくとも一方を含む画像処理機能を有していればよく、プリンター、スキャナー、ファクシミリ装置、及びコピー機等であってもよい。
図2に示すように、画像処理装置10は、大きく分けて本体1(本体ユニット)と拡張機器2(エンハンスユニット)とを備えている。本体1は、画像処理機能(画像を形成する機能と画像データを取得する機能との少なくとも一方)を有する。本開示でいう「拡張機器」は、本体1に対して取外し可能に接続されるオプション機器であって、各種の拡張機能を画像処理装置に付加するエンハンスである。本体1と拡張機器2とは、電気的かつ機械的に接続された状態で使用される。
すなわち、画像処理装置10は、本体1の機能を基本としつつ、ユーザーが所望する各種の拡張機能を、本体1に対して所望の拡張機器2を組み合わせることによって実現可能である。言い換えれば、画像処理装置10は、画像処理機能を有する本体1を備え、本体1には、拡張機器2が取り外し可能に接続される。拡張機器2の具体例として、ステープル機、折り機、インサーター、ブックレットフォルダー及びメールフォルダー等の機器がある。これらの拡張機器2は、例えば、本体1にて画像が形成されたシートに対して、ステープル処理等の後加工を実施する。
本実施形態では一例として、画像処理装置10は、ステープル機としての機能を有するフィニッシャーを拡張機器2として含み、更に、折り機、インサーター、ブックレットフォルダー又はメールフォルダー等から選択される任意の拡張機器2を含む。つまり、画像処理装置10は、1台の本体1に対して、1台以上の拡張機器2を接続可能であって、本実施形態では一例として、3台の拡張機器2が接続される場合を想定する。以下、複数台の拡張機器2を区別する場合には、フィニッシャーからなる拡張機器2を「拡張機器201」と呼び、その他の拡張機器2を「拡張機器202」、「拡張機器203」と呼ぶことがある。
本体1は、図1に示すように、自動原稿搬送装置11と、画像読取部12と、画像形成部13と、給紙部14と、操作表示部15と、電源装置3と、を備える。自動原稿搬送装置11は、ADF(Auto Document Feeder)であるので、図1では「ADF」と表記し、かつ以下の説明でも「ADF11」と称する。本実施形態では、図2に示すように、本体1は筐体101を備えている。ADF11、画像読取部12、画像形成部13、給紙部14、操作表示部15及び電源装置3は、筐体101に設けられている。
ADF11は、画像読取部12によって画像が読み取られる原稿を搬送する。ADF11は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ及び排紙部等を有する。
画像読取部12は、原稿から画像を読み取り、読み取られた画像に対応する画像データを出力する。画像読取部12は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)等を有する。
画像形成部13は、画像読取部12から出力される画像データに基づいて、電子写真方式でシートに画像を形成する。また、画像形成部13は、パーソナルコンピューター等の、画像処理装置10の外部の情報処理装置から入力される画像データに基づいて、シートに画像を形成する。画像形成部13は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の4色に対応する4つの画像形成ユニット、光走査装置、中間転写ベルト、二次転写ローラー並びに定着装置等を有する。画像形成部13は、例えば、インクジェット方式等、電子写真方式以外の画像形成方式により、シートに画像を形成する構成であってもよい。
画像形成部13は、現像剤としてのトナーを用いて、シートに画像を形成する。画像形成部13がインクジェット方式で画像を形成する場合、トナーに代えてインク(現像剤の他の一例)が供給される。画像形成部13に供給されるトナーとしては、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の複数色のトナーがある。画像形成部13での画像形成後のシートは、後加工のため拡張機器2に排出(供給)される。
給紙部14は、画像形成部13にシートを供給する。給紙部14は、給紙カセット、手差しトレイ、シート搬送路及び複数の搬送ローラー等を有する。画像形成部13は、給紙部14から供給されるシートに画像を形成する。画像形成部13に供給されるシートは、一例として紙であるが、紙に限らず、例えば、樹脂フィルム等であってもよい。
操作表示部15は、画像処理装置10におけるユーザーインターフェイスである。操作表示部15は、本体の制御部からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレー等の表示部、及びユーザーの操作に応じて本体の制御部に各種の情報を入力するスイッチ又はタッチパネル等の操作部を有する。また、画像処理装置10は、ユーザーインターフェイスとして、操作表示部15に加えて又は代えて、例えば、音声出力部及び音声入力部等を備えていてもよい。
電源装置3は、画像処理装置10の動作のための電力を生成(出力)する装置である。電源装置3は、電源回路31を備えている。電源回路31は、1つ以上の電気負荷に電気的に接続されており、1つ以上の電気負荷に対して電力供給する。本実施形態では、本体1の各部及び複数台の拡張機器2の各々が「電気負荷」となり、電源回路31は、これらの電気負荷に対して電力を供給する。すなわち、電源装置3から電力供給される1つ以上の電気負荷は、本体1及び拡張機器2を含む。
本実施形態では一例として、電源装置3は、例えば、スイッチング方式の電源回路31を有し、後述する制御信号により、電源回路31の動作を制御することが可能である。本実施形態では、電源回路31は、ACプラグに電気的に接続されており、ACプラグに印加される交流100V(又は200V)の電圧を、直流24Vの電圧に変換するAC/DCコンバーターを含む。つまり、ACプラグをアウトレット(コンセント)に接続した状態では、電源回路31には、系統電源等の交流電源から交流電力が印加されるので、電源回路31は、この交流電力から直流電力を生成する。
さらに、電源回路31は、DC/DCコンバーター311(図3参照)を含む。DC/DCコンバーター311は、AC/DCコンバーターから出力される電圧を、本体1の各部に適した電圧に変換する。本実施形態では一例として、DC/DCコンバーター311は、直流24Vの電圧を、直流3.3V及び直流5Vといった所望の電圧に変換する。DC/DCコンバーター311は、少なくとも一次側(入力側)に電解コンデンサー等の容量性素子を有する。
電源装置3は、例えば、本体1の制御部からの制御信号を受けて、電源回路31から1つ以上の電気負荷(本体1及び拡張機器2を含む)に対する電力の供給状態を決定する。具体的に、本体1は省エネ(省エネルギー)モードと通常モードとを含む、複数の動作モードを有している。本体1は、省エネモードで動作する際には「電源オフ」の制御信号を出し、電源装置3に電力の生成及び出力(供給)を停止させ、通常モードで動作する際には「電源オン」の制御信号を出し、電源装置3に電力の生成及び出力(供給)を行わせる。
また、画像処理装置10は、制御部、記憶部及び通信部等を更に備える。制御部は、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するコンピューターシステムを主構成とし、画像処理装置10を統括的に制御する。画像処理装置10では、1以上のプロセッサーがプログラムを実行することにより、制御部の機能が実現される。記憶部は、1以上の不揮発性のメモリーを含んでおり、制御部に各種の処理を実行させるための制御プログラム等の情報が予め記憶されている。通信部は、画像処理装置10と、例えば、インターネット又はLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して接続される外部装置との間で、データ通信を実行するインターフェイスである。
本実施形態では、複数台(本実施形態では3台以上)の拡張機器201~203のうち、フィニッシャーとしての拡張機器201が本体1に直接的に接続され、その他の拡張機器202,203は拡張機器201に接続されることで本体1に間接的に接続される。つまり、本体1を「親」とみなした場合に、拡張機器201は「子」とみなすことができ、拡張機器202,203は「孫」とみなすことができる。これにより、拡張機器201(子エンハンス)に対し、拡張機器202,203(孫エンハンス)として、例えば折り機又はインサーター等の任意の機器を組み合わせることで、フィニッシャーに対して任意の機能を付加することが可能である。ただし、これら複数台の拡張機器2は、以下に説明する限りにおいては、基本的に共通の構成を採用している。したがって、以下では、拡張機器201を例に拡張機器2の構成を説明するが、特に断りがない限り、他の拡張機器202,203についても同様の構成を有することとする。
拡張機器2は、図2に示すように筐体102を備えている。ここで、筐体102は、1つの筐体102に複数台の拡張機器2が集約して設けられてもよいし、拡張機器2ごとに分割(分離)可能に構成されてもよい。
拡張機器2は、拡張機器2として本体1に付加する機能を実現する。つまり、拡張機器2がステープル機であれば、拡張機器2はステープル処理を実行し、拡張機器2が折り機であれば、拡張機器2はシート折り処理を実行する。ここで、拡張機器2は、拡張機器2を統括的に制御する拡張制御部を有している。拡張制御部は、例えば、シリアル通信等の通信により、本体1の制御部との間でデータ(信号)の授受が可能である。さらに、複数台の拡張機器201~203同士でも、拡張制御部間の通信によりデータ(信号)の授受が可能である。
本体1と拡張機器2との間の接続作業は、ユーザー(サービスマン等の施工業者を含む)が行う。つまり、ユーザーは、例えば、所望の拡張機器201~203を本体1に対して電気的に接続する。このように、ユーザーは、本体1に接続される拡張機器2の構成(組み合わせ)に合わせて、本体1と拡張機器2との接続作業を行う。
ところで、この種の画像処理装置10の関連技術として、本体に対して着脱可能な拡張機器(オプションユニット)を備える画像処理装置(画像形成装置)が知られている。関連技術に係る画像処理装置では、電源装置(電源部)から、本体各部及び拡張機器といった複数の電気負荷への電力供給が行われる。ここで、関連技術に係る画像処理装置は、各々の拡張機器から本体に送信される消費電力情報をもとにシステムの総電力を算出し、当該総電力が規定値を超えていないかどうかを検出する。
上記関連技術の構成では、本体に接続し得る全ての拡張機器が装着されている状態でも、電源投入時の突入電流によりオーバーシュートが生じないように、電源装置の出力電圧の立ち上がりを緩く設定すると、一部の拡張機器しか装着されない状態では、必要以上に拡張機器の起動が遅延することがある。また、拡張機器の起動の遅延を回避するために電源装置の出力電圧の立ち上がりが急峻に設定すると、全ての拡張機器が装着されている状態で、電源投入時の突入電流によりオーバーシュートを生じる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、以下に説明する構成により、オーバーシュートの抑制と起動遅延の防止との両立を実現しやすい電気機器用の電源装置3を実現する。
[2]電源装置の構成
次に、図1、図3及び図4を参照しつつ、電気機器に電力(電源)を供給する電気機器用の電源装置3の構成について、より詳細に説明する。本実施形態では、画像処理装置10は、電源装置3から電力供給される電気機器の一例である。
電源装置3は、電源回路31と、調節処理部32と、を備えている。電源回路31は、1つ以上の電気負荷に電気的に接続されており、1つ以上の電気負荷に対して電力供給する。調節処理部32は、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節する。ここで、調節処理部32は、(電源回路31に接続されている)1つ以上の電気負荷と、1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節する。本実施形態では、本体1及び拡張機器2は、電源回路31に電気的に接続される電気負荷の一例である。
本開示でいう「立ち上がり」は、電源回路31から電気負荷への電力供給を開始する際における電源回路31の出力電圧の時間経過に伴う増加の程度を意味し、単位時間における電圧変化量を表すスルーレート(Slew Rate)と同義である。例えば、立ち上がりが急峻であるほど、つまりスルーレートが大きいほどに、電源の投入(電力供給の開始)時点から、電源回路31の出力電圧が所定電圧に達するまでに要する時間が短くなる。反対に、立ち上がりが緩いほど、つまりスルーレートが小さいほどに、電源の投入(電力供給の開始)時点から、電源回路31の出力電圧が所定電圧に達するまでに要する時間が長くなる。
この構成によれば、例えば、電源回路31に接続されている1つ以上の電気負荷に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節できる。そのため、例えば、本体1に接続し得る複数の拡張機器2のうち一部の拡張機器しか装着されていない状態では、立ち上がりを急峻に調節することで、拡張機器2の起動の遅れを回避することが可能となる。一方、本体1に接続し得る全ての拡張機器2が装着されている状態では、立ち上がりを緩く調節することで、電源投入時の突入電流によるオーバーシュートを抑制することが可能となる。
また、例えば、1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節できる。そのため、例えば、電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間が短く、電源回路31における電解コンデンサー等の容量性素子の残電荷が多い状態では、立ち上がりを急峻に調節することで、拡張機器2の起動の遅れを回避することが可能となる。一方、電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間が長く、電源回路31における電解コンデンサー等の容量性素子の残電荷がほぼ無い状態では、立ち上がりを緩く調節することで、電源投入時の突入電流によるオーバーシュートを抑制することが可能となる。
結果的に、本実施形態によれば、オーバーシュートの抑制と起動遅延の防止との両立を実現しやすい、電気機器(画像処理装置10)用の電源装置3を実現することができる。
さらに、電源装置3については、全ての電流経路にヒューズを挿入し、イレギュラー動作時に保護する設計思想が採用されているところ、例えば、電気負荷の定格電流に対して過大な定格電流のヒューズが用いられると、保護としての機能が十分でない場合がある。一方、電気負荷の定格電流に対して余裕のないヒューズが用いられると、電源投入時のオーバーシュート等でヒューズが溶断(遮断)される可能性がある。また、近年の画像処理装置10は多電源化が進んでおり、DC/DCコンバーター311(電源)の数が多くなるほど遅延時間が積み重なって起動時間への影響が大きくなる。これらの事情から、本実施形態に係る電源装置3により、オーバーシュートの抑制と起動遅延の防止との両立を実現できることは非常に有用である。
ところで、本実施形態では一例として、電源装置3は電源制御部30を有している。電源制御部30は、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するコンピューターシステムを主構成とする。電源装置3では、1以上のプロセッサーがプログラムを実行することにより、電源制御部30の機能が実現される。プログラムはメモリーに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード又は光学ディスク等の、コンピューターシステムで読み取り可能な非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。1以上のプロセッサーは、半導体集積回路を含む1以上の電子回路で構成される。さらに、本開示でいうコンピューターシステムは、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するマイクロコントローラーを含む。電源制御部30は、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部と兼用されてもよい。
本実施形態に係る電源装置3は、電源回路31及び調節処理部32に加えて、特定処理部33、時間管理部34及び記憶部35を更に備えている。電源装置3は、調節処理部32と、特定処理部33と、時間管理部34と、記憶部35と、を電源制御部30に有している。つまり、電源装置3は、調節処理部32、特定処理部33、時間管理部34及び記憶部35を電源制御部30の一機能として備えている。
特定処理部33は、本体1に電気的に接続されている拡張機器2を特定する。具体的には、本体1と拡張機器2との間の通信を用いて、特定処理部33では、拡張機器2を特定する。一例として、本体1が拡張機器2との通信により、拡張機器2からMAC(Media Access Control)アドレス等の識別情報を取得することで、いずれの拡張機器2が接続されているかを特定できる。これにより、種々の拡張機器2の中から、実際に本体1に接続されている拡張機器2を特定可能となる。
特に、本実施形態では、本体1には、拡張機器2が複数台接続可能である。そのため、特定処理部33は、複数台の拡張機器2の組み合わせを特定する。一例として、本体1に、複数台の拡張機器201~203が接続されている場合には、特定処理部33は、これら複数台の拡張機器201~203の組み合わせを特定できる。
本実施形態では、特定処理部33は、1つ以上の電気負荷(本体1及び拡張機器2を含む)への電力供給の開始後に、電源回路31に電気的に接続されている1つ以上の電気負荷を特定する。つまり、特定処理部33は、画像処理装置10の通電開始前においては、電源回路31に接続されている電気負荷の特定を行わず、画像処理装置10の通電開始後に初めて、電源回路31に接続されている電気負荷の特定を行う。
時間管理部34は、1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間を管理する。具体的に、時間管理部34は、本体1の動作モードが通常モードから省エネモードに移行することをトリガにして、タイマーカウントを開始する。これにより、タイマーカウント値が、電力供給を遮断してからの経過時間に相当するので、時間管理部34は、タイマーカウント値をもって経過時間を管理する。
記憶部35は、電源回路31に接続されている1つ以上の電気負荷(以下、「接続負荷」ともいう)、及び電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間と、電源回路31の出力電圧の立ち上がり(スルーレート)と、の対応関係を表すテーブルデータを記憶している。これにより、接続負荷と経過時間との少なくとも一方に対応して、電源回路31の出力電圧の立ち上がり(スルーレート)を特定することが可能となる。
すなわち、調節処理部32は、記憶部35に記憶されているテーブルデータを参照することで、特定処理部33にて特定される接続負荷と、時間管理部34で管理される経過時間との少なくとも一方に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がり(スルーレート)を調節する。本実施形態では一例として、調節処理部32は、特定処理部33にて特定される接続負荷と、時間管理部34で管理される経過時間との両方に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを特定する。
ここで、調節処理部32は、1つ以上の電気負荷が軽負荷になるほど立ち上がりを急峻にする。例えば、本体1に接続される拡張機器2が少なくなる、又は消費電力が低い機器になるほど、電源回路31に接続される電気負荷は軽負荷になるので、調節処理部32は、立ち上がりを急峻にする。反対に、本体1に接続される拡張機器2が多くなる、又は消費電力が高い機器になるほど、電源回路31に接続される電気負荷は重負荷になるので、調節処理部32は、立ち上がりを緩やかにする。したがって、接続負荷の状態に応じて、適切に、拡張機器2の起動の遅れを回避しつつ、電源投入時の突入電流によるオーバーシュートを抑制することが可能となる。
さらに、電源回路31は、複数の電気負荷に電気的に接続されており、調節処理部32は、複数の電気負荷の組み合わせに応じて、立ち上がりを調節する。すなわち、本体1に複数の拡張機器2が接続される場合において、本体1に接続される拡張機器2の組み合わせによって、突入電流は変化する。そこで、本実施形態では、本体1に装着(接続)される拡張機器2の組み合わせごとに、調節後の立ち上がりが予めテーブルデータとして設定されている。そのため、複数の電気負荷の組み合わせごとに、より適切に、出力電圧の立ち上がりを調節でき、拡張機器2の起動の遅れを回避しつつ、電源投入時の突入電流によるオーバーシュートを抑制することが可能となる。
また、調節処理部32は、経過時間が短くなるほど立ち上がりを急峻にする。例えば、電源回路31に接続される電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間が短くなるほど、電源回路31における電解コンデンサー等の容量性素子の残電荷が多くなるので、調節処理部32は、立ち上がりを急峻にする。反対に、電源回路31に接続される電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間が長くなるほど、電源回路31における電解コンデンサー等の容量性素子の残電荷が少なくなるので、調節処理部32は、立ち上がりを緩やかにする。したがって、電気負荷への電力供給を遮断してからの経過時間に応じて、適切に、拡張機器2の起動の遅れを回避しつつ、電源投入時の突入電流によるオーバーシュートを抑制することが可能となる。
ここで、調節処理部32は、記憶部35に記憶されているテーブルデータを用いる構成に限らず、例えば、接続負荷に応じた突入電流量を算出し、当該突入電流量から、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを特定してもよい。つまり、調節処理部32は、立ち上がりを演算により求めてもよい。
このように、調節処理部32は、特定処理部33で特定される1つ以上の電気負荷に応じて、立ち上がりを調節するところ、特定処理部33は、電気負荷の電力供給の開始後に接続負荷の特定を行う。そのため、電気負荷への電力供給の開始後、つまり、画像処理装置10の通電開始後に初めて、調節処理部32は、特定処理部33にて特定される接続負荷に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節する。言い換えれば、画像処理装置10の通電開始前においては、調節処理部32は、接続負荷に応じた立ち上がりの調節は行わない。
図3及び図4は、電源回路31の一例を示す。近年の画像処理装置10等の電気機器では多電源化された機器が増えており、例えば、図3に示すように、電源装置3は複数のDC/DCコンバーター311を有している。また、各DC/DCコンバーター311には、1つ以上の電気負荷(本体1及び拡張機器2を含む)が電気的に接続される。
ここで、各DC/DCコンバーター311の出力には、電力供給を遮断可能な負荷スイッチ312(図3では「Load SW」と表記)を介して、又は直接的に、本体1及び複数の拡張機器2が接続される。DC/DCコンバーター311と負荷スイッチ312との少なくとも一方は、突入電流を抑えるために、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを緩やかにするソフトスタート機能を有している。
具体的に、図4に示すように、DC/DCコンバーター311のソフトスタート端子(図4では「SS」と表記)にコンデンサー313が電気的に接続されている。DC/DCコンバーター311を用いて流れ込む電流量により、立ち上がり(スルーレート)を調節することが可能である。そのため、例えば、図4に示すように、コンデンサー313の容量を切り替えるセレクター314が設けられ、セレクター314にてコンデンサー313の容量を変化させることによって、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節することが可能である。つまり、電源制御部30(図4では「PMIC」と表記)の調節処理部32は、セレクター314を制御することにより、コンデンサー313の容量を段階的に切り替えて、DC/DCコンバーター311の出力電圧の立ち上がりを変化させる。
本実施形態では、コンデンサー313の容量を3段階以上で切り替え可能であって、これにより、調節処理部32は、出力電圧の立ち上がりを3段階以上で段階的に切り替え可能である。つまり、調節処理部32は、立ち上がりを3通り以上のパターン間で切り替え可能である。したがって、2通りのパターン間でのみ立ち上がりが切り替え可能である場合に比べて、出力電圧の立ち上がりを細かく調節可能であって、より適切な立ち上がりに設定することができる。
[3]電気機器の電源供給方法
以下、図5~図8を参照しつつ、電源装置3で実行される電気機器の電源供給方法の手順の一例について説明する。ここで、図5に示すフローチャートにおけるステップS1、S2・・・は、いずれも電源装置3により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。以下に説明する動作は、一例として、ユーザーが接続作業を含むセットアップを完了した後に行われる。
<ステップS1>
ステップS1において、電源装置3の電源制御部30は、電源が投入されたか否かを判断する。画像処理装置10の電源が投入されることをもって、電源制御部30は、電源が投入されたと判断し(S1:Yes)、処理をステップS2に移行させる。一方、画像処理装置10の電源が投入されなければ、電源が投入されていないと判断し(S1:No)、処理をステップS1に移行させる。
<ステップS2,S3>
ステップS2において、電源制御部30の特定処理部33は、本体1と拡張機器2との間で通信することによって、本体1に接続されている拡張機器2を特定する。ステップS3において、電源制御部30の調節処理部32は、記憶部35に記憶されているテーブルデータを参照し、特定処理部33にて特定された接続負荷に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がり(スルーレート)を変更する。このとき、本体1に接続される拡張機器2が少ない、又は消費電力が低い機器になるほど、電源回路31に接続される電気負荷は軽負荷になるので、調節処理部32は、立ち上がりを急峻にする。これにより、1つ以上の電気負荷(本体1及び拡張機器2を含む)の突入電流量に合わせて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節することが可能である。
<ステップS4,S5>
ステップS4において、電源制御部30は、本体1の動作モードが通常モードから省エネモードに移行するか否かを判断する。ここで、電源制御部30は、本体1の制御部から「電源オフ」の制御信号を受信することをもって、本体1の動作モードが省エネモードに移行したと判断し(S4:Yes)、処理をステップS5に移行させる。ステップS5では、時間管理部34は、タイマーカウントを開始する。一方、電源制御部30は、本体1の制御部から「電源オフ」の制御信号を受信しなければ、本体1の動作モードが省エネモードに移行していないと判断し(S4:No)、処理をステップS4に移行させる。
<ステップS6,S7>
ステップS6において、電源制御部30は、本体1の動作モードを省エネモードから通常モードに復帰させるか否かを判断する。ここで、電源制御部30は、本体1の制御部から「電源オン」の制御信号を受信することをもって、本体1の動作モードが省エネモードから復帰したと判断し(S6:Yes)、処理をステップS7に移行させる。一方、電源制御部30は、本体1の制御部から「電源オン」の制御信号を受信しなければ、本体1の動作モードが省エネモードから復帰していないと判断し(S6:No)、処理をステップS5に移行させ、時間管理部34は、タイマーカウントを継続する。
ステップS7では、時間管理部34は、タイマーカウント値を確認し、省エネモードに移行した時点からの経過時間を求め、経過時間と所定時間とを比較する。ここで、経過時間が所定時間以下であれば(S7:Yes)、電源制御部30は、処理をステップS8に移行させる。一方、経過時間が所定時間より長ければ(S7:No)、電源制御部30は、ステップS8をスキップして処理をステップS9に移行させる。
<ステップS8,S9>
ステップS8において、電源制御部30の調節処理部32は、記憶部35に記憶されているテーブルデータを参照し、時間管理部34にて特定された経過時間に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がり(スルーレート)を変更する。このとき、電源回路31に接続される電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間が短くなるほど、電源回路31における電解コンデンサー等の容量性素子の残電荷が多くなるので、調節処理部32は、立ち上がりを急峻にして、拡張機器2等の起動遅延を小さく抑える。これにより、1つ以上の電気負荷(本体1及び拡張機器2を含む)の突入電流量に合わせて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりを調節することが可能である。ステップS9において、本体1の動作モードが省エネモードから通常モードに復帰する。つまり、本体1の制御部は、省エネモードからの復帰時に電源制御部30へ「電源オン」の制御信号を伝達し、設定されたスルーレートで電源回路31の出力を立ち上げる。
以上説明した動作により、オーバーシュートの抑制と起動遅延の防止との両立を実現しやすい、電気機器(画像処理装置10)用の電源装置3を実現することができる。以上説明した電源供給方法の手順は一例に過ぎず、図5のフローチャートに示す処理の順番が適宜入れ替わってもよい。
<具体例>
図6は、本体1に接続し得る全ての拡張機器2を接続した最大負荷時における、電源投入時(省エネモードから通常モードに移行する際)の電流挙動を示す。図6では、電源回路31の出力電圧の立ち上がりが異なる3つのグラフG11,G12,G13を示している。電源回路31の出力電圧の立ち上がりが急峻になるほど、突入電流によりオーバーシュートが発生しやすくなるため、最も立ち上がりが急峻であるグラフG11では、ヒューズの定格電流I10を超えるオーバーシュートが生じている。これに対して、立ち上がりが緩やかであるグラフG12,G13では、オーバーシュートが軽減される。
図7は、電源回路31の出力電圧の立ち上がりが同一の場合における、電源投入時(省エネモードから通常モードに移行する際)の電流挙動を示す。図7では、接続負荷が異なる2つのグラフG21,G22を示している。すなわち、本体1に接続し得る全ての拡張機器2を接続した重負荷時には、グラフG21のように、突入電流が大きくなるため、立ち上がりが急峻であればオーバーシュートが生じやすい。これに対して、本体1に接続し得る複数の拡張機器2の一部のみを接続した軽負荷時には、グラフG22のように、突入電流は小さくなるため、立ち上がりが急峻でもオーバーシュートは生じにくい。
図8は、電源回路31における電解コンデンサー等の容量性素子の残電荷量を示している。図8では、時点t0で電源が遮断される(通常モードから省エネモードに移行する)場合を想定している。ここで、時点t0からの経過時間T1が短い時点t1で通常モードに移行すると、容量性素子の電荷が抜けきっておらず、残電荷量が比較的多いため、図7のグラフG22のように、突入電流は小さくなり、立ち上がりが急峻でもオーバーシュートは生じにくい。一方、時点t0からの経過時間T2が長い時点t2で通常モードに移行すると、容量性素子の電荷が抜けきっており、残電荷量が比較的少ないため、図7のグラフG21のように、突入電流が大きくなり、立ち上がりが急峻であればオーバーシュートが生じやすい。
本実施形態に係る電源装置3では、接続負荷と経過時間との両方に応じて、電源回路31の出力電圧の立ち上がりが調節されるので、上述したようなオーバーシュートを抑制しつつ、起動遅延の防止を図ることが可能である。
[4]変形例
電源装置3に含まれる複数の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。例えば、調節処理部32、特定処理部33、時間管理部34及び記憶部35の少なくとも1つは、電源制御部30の一機能として実現される構成に限らず、電源制御部30とは別に設けられてもよいし、本体1以外の拡張機器2等に設けられてもよい。
また、特定処理部33は、電気負荷の電力供給の開始後に接続負荷の特定を行う構成に限らない。例えば、ユーザーによる所定の操作、又は拡張機器2の増設等をトリガにして、特定処理部33が接続負荷を特定してもよい。この場合、調節処理部32は、画像処理装置10の通電開始前であっても、接続負荷に応じた立ち上がりの調節を行う。
〔発明の付記〕
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
<付記1>
1つ以上の電気負荷に電気的に接続され、前記1つ以上の電気負荷に対して電力供給する電源回路と、
前記1つ以上の電気負荷と、前記1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、前記電源回路の出力電圧の立ち上がりを調節する調節処理部と、を備える、
電気機器用の電源装置。
<付記2>
前記調節処理部は、前記1つ以上の電気負荷が軽負荷になるほど前記立ち上がりを急峻にする、
付記1に記載の電気機器用の電源装置。
<付記3>
前記調節処理部は、前記経過時間が短くなるほど前記立ち上がりを急峻にする、
付記1又は2に記載の電気機器用の電源装置。
<付記4>
前記調節処理部は、前記立ち上がりを3通り以上のパターン間で切り替え可能である、
付記1~3のいずれかに記載の電気機器用の電源装置。
<付記5>
前記1つ以上の電気負荷への電力供給の開始後に、前記電源回路に電気的に接続されている前記1つ以上の電気負荷を特定する特定処理部を更に備え、
前記調節処理部は、前記特定処理部で特定される前記1つ以上の電気負荷に応じて、前記立ち上がりを調節する、
付記1~4のいずれかに記載の電気機器用の電源装置。
<付記6>
前記電源回路は、複数の電気負荷に電気的に接続されており、
前記調節処理部は、前記複数の電気負荷の組み合わせに応じて、前記立ち上がりを調節する、
付記1~5のいずれかに記載の電気機器用の電源装置。
<付記7>
付記1~6のいずれかに記載の電気機器用の電源装置と、
画像処理機能を有する本体と、を備え、
前記本体には、拡張機器が取り外し可能に接続され、
前記1つ以上の電気負荷は、前記本体及び前記拡張機器を含む、
画像処理装置。
1 本体(電気負荷)
2,201,202,203 拡張機器(電気負荷)
3 (電気機器用の)電源装置
10 画像処理装置(電気機器)
31 電源回路
32 調節処理部
33 特定処理部
T1,T2 経過時間

Claims (9)

  1. 1つ以上の電気負荷に電気的に接続され、前記1つ以上の電気負荷に対して電力供給する電源回路と、
    前記1つ以上の電気負荷と、前記1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、前記電源回路の出力電圧の立ち上がりを調節する調節処理部と、を備える、
    電気機器用の電源装置。
  2. 前記調節処理部は、前記1つ以上の電気負荷が軽負荷になるほど前記立ち上がりを急峻にする、
    請求項1に記載の電気機器用の電源装置。
  3. 前記調節処理部は、前記経過時間が短くなるほど前記立ち上がりを急峻にする、
    請求項1又は2に記載の電気機器用の電源装置。
  4. 前記調節処理部は、前記立ち上がりを3通り以上のパターン間で切り替え可能である、
    請求項1又は2に記載の電気機器用の電源装置。
  5. 前記1つ以上の電気負荷への電力供給の開始後に、前記電源回路に電気的に接続されている前記1つ以上の電気負荷を特定する特定処理部を更に備え、
    前記調節処理部は、前記特定処理部で特定される前記1つ以上の電気負荷に応じて、前記立ち上がりを調節する、
    請求項1又は2に記載の電気機器用の電源装置。
  6. 前記電源回路は、複数の電気負荷に電気的に接続されており、
    前記調節処理部は、前記複数の電気負荷の組み合わせに応じて、前記立ち上がりを調節する、
    請求項1又は2に記載の電気機器用の電源装置。
  7. 請求項1又は2に記載の電気機器用の電源装置と、
    画像処理機能を有する本体と、を備え、
    前記本体には、拡張機器が取り外し可能に接続され、
    前記1つ以上の電気負荷は、前記本体及び前記拡張機器を含む、
    画像処理装置。
  8. 1つ以上の電気負荷に電気的に接続される電源回路から前記1つ以上の電気負荷に対して電力供給させることと、
    前記1つ以上の電気負荷と、前記1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、前記電源回路の出力電圧の立ち上がりを調節することと、を有する、
    電気機器の電源供給方法。
  9. 1つ以上の電気負荷に電気的に接続される電源回路から前記1つ以上の電気負荷に対して電力供給させることと、
    前記1つ以上の電気負荷と、前記1つ以上の電気負荷への電力供給を遮断してから復帰させるまでの経過時間との少なくとも一方に応じて、前記電源回路の出力電圧の立ち上がりを調節することと、
    を1以上のプロセッサーに実行させるためのプログラム。
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