JP2024026945A - 乗物用内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数およびコスト低減を図りつつ、天井の意匠性を高めることが可能な乗物用内装材を提供する。【解決手段】ルーフトリム22にサンバイザ42を収容可能な凹所50を形成し、バニティミラー44が、サンバイザ42の裏面、あるいは、凹所50の底壁部54に設けられており、ランプユニット46は、凹所50の側壁部52,53に沿ってルーフトリム22の裏面側に配され、ルーフトリム22における凹所50の縁部から下方に向かって光を出射する第1出射状態と、サンバイザ42が遮光位置にある場合に側壁部52,53と底壁部54との少なくとも一方から光を出射させる第2出射状態と、を実現する構成とする。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物の天井に用いられる乗物用内装材に関する。
自動車等の乗物の天井を構成する内装材には、サンバイザ,バニティミラー,バニティランプ,マップランプ等の種々の機能部品が設けられる。下記特許文献1には、照明装置が増えるほど、そのための配線も増えるため、その配線を削減することを目的として、サンバイザの裏面(遮光位置において車室内に向く面,その遮光位置において乗員に対向する面)に設けたランプユニットが、バニティランプとマップランプとを兼用する構成となっている。
特開2007-196955号公報
上記特許文献1に記載の技術では、バニティランプとマップランプとを兼用させて部品点数削減が図られているものの、サンバイザを回動可能に保持している回動軸の内部に照明装置の配線を配策する構成とする必要があることで、部品点数の増加,コストアップに繋がると考えられる。また、サンバイザに照明装置を設けるため、サンバイザ自体の厚みが大きくなることや、マップランプとして使用するためにサンバイザ自体から光を出射させる構造を持つことによって、サンバイザの意匠の自由度が低下すると考えられる。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、部品点数およびコスト低減を図りつつ、天井の意匠性を高めることが可能な乗物用内装材を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用内装材は、
ルーフトリム,サンバイザ,バニティミラーおよびランプユニットを備え、乗物のルーフパネルを覆う乗物用内装材であって、
前記ルーフトリムには、乗物室内の天井に沿う姿勢である格納位置にある前記サンバイザを収容する凹所が形成され、
前記凹所は、
乗物の幅方向において対向する一対の側壁部と、
一対の前記側壁部の上端を連結して該凹所の底面を形成し、前記格納位置にある前記サンバイザの板面に対向する底壁部と、
を有し、
前記バニティミラーは、フロントウィンドウに対向する姿勢である遮光位置において乗物室側を向く前記サンバイザの裏面、あるいは、前記底壁部に設けられており、
前記ランプユニットは、一対の前記側壁部の少なくとも一方に沿って前記ルーフトリムの裏面側に配され、前記ルーフトリムにおける前記凹所の縁部から下方に向かって光を出射する第1出射状態と、前記サンバイザが前記遮光位置にある場合に前記側壁部と前記底壁部との少なくとも一方から光を出射させる第2出射状態と、を実現することを特徴とする。
本願に開示の乗物用内装材は、ランプユニットの第1出射状態における光をマップランプとして使用するとともに、第2出射状態における光を、バニティミラーを使用する際のバニティランプとして使用することができる。また、サンバイザ自体にランプユニットを設ける場合、回動軸の内部に配線を配策する必要があるが、本願に開示の乗物用内装材によれば、ルーフトリムの裏面側のみの配線ですむ。また、本願に開示の乗物用内装材によれば、単一のランプユニットによって、マップランプとバニティランプとを兼用できるため、部品点数の削減およびコストの低減を図ることができる。さらに言えば、サンバイザ自体も、凹所内に格納される構成とされるため、すっきりとした意匠の天井を実現することができる。
上記構成において、前記ランプユニットは、前記ルーフパネルの裏面側に前記側壁部と前記底壁部とが連結された箇所に沿って配された概してL字形状断面の導光体を有し、前記導光体は、前記側壁部に沿う部分である側壁部対向部と、前記底壁部に沿う部分である底壁部対向部と、が連結された形状とされ、前記ランプユニットは、前記側壁部対向部の先端から前記凹所の縁部を介して光を出射して前記第1出射状態を実現するとともに、前記底壁部対向部から前記底壁部を介して光を出射して前記第2出射状態を実現する構成とすることができる。
この構成の乗物用内装材は、ランプユニットの構成が具体化されており、第1出射状態と第2出射状態を、簡便な構成により実現することができる。
上記構成において、前記ルーフトリムは、前記ルーフパネルを覆う主体となる第1天井材と、前記第1天井材とフロントウィンドウとの間で乗物の幅方向に延び、前記ルーフパネルの前端部における乗物室内側を覆って、種々の機能部品が搭載されるオーバーヘッドモジュールを構成する第2天井材と、を有し、前記凹所は、前記第2天井材に形成されている構成とすることができる。
この構成の乗物用内装材は、各構成要素がモジュール化されており、製造作業の簡便化が図られるとともに、乗物天井の意匠性の向上を図ることができる。なお、一般的な車両等において、この構成の乗物用内装材が採用された場合、第1天井材と第2天井材との見切りは、フロントウィンドウの上縁から後方に下がった箇所に位置するため、運転席や助手席に着座した乗員から、視認し難くすることができる。そのことからも、意匠性の向上を図ることができる。
上記構成において、前記サンバイザは、バイザ本体と、乗物の幅方向における両側の側面の各々から前記幅方向に突出する一対の軸部と、を有し、一対の前記側壁部の各々において前記軸部が回転可能に保持されることで、回動可能とされている構成とすることができる。
この構成の乗物用内装材は、サンバイザを両端側から支持するとともに、サンバイザを任意の姿勢に保持できる構成となっている。つまり、サンバイザ自体には、従来の構造のサンバイザのように、任意の姿勢に保持するための機構が設けられておらず、サンバイザの軽量化を図ることができる。また、サンバイザの軸は、バイザ本体を両端で支持するため、従来の構造のサンバイザに比較して、細くすることができる。さらに言えば、サンバイザの軸は、バイザ本体に固定された構造で良いため、バイザ本体の両端の各々に、一対の軸部のみを設けた構成とすることも可能である。以上のことから、バイザ本体自体を従来の構造のサンバイザに比較して、軽量で、かつ、薄型化を図ることができるとともに、従来の構造のサンバイザに設けられた切欠をなくした矩形状に形成することができる。したがって、この構成のサンバイザを用いれば、乗物室内の意匠性の向上を図ることができる。
本発明によれば、部品点数およびコスト低減を図りつつ、天井の意匠性を高めることが可能な乗物用内装材を提供するができる。
本発明の実施形態である車両用内装材が採用された車両の天井を示す平面図 本実施形態の車両用内装材の要部を示す斜視図 本実施形態の車両用内装材の側面断面図 オーバーヘッドモジュール部に設けられた機能部品の使用状態を示す斜視図 本実施形態の車両用内装材の後方からの視点において示す断面図 ランプユニットにおける第1出射状態を示す断面図 ランプユニットにおける第2出射状態を示す断面図 ランプユニットを車室内からの視点において示す斜視図 ランプユニットの照射範囲を示す図 収納状態にあるアシストグリップを示す平面断面図 アシストグリップを引き出した状態を示す平面断面図
本発明の実施形態である乗物用内装材は、車両(自動車)の天井に配される車両用内装材10であり、本実施形態の車両用内装材10について、図1から図11を参照しつつ説明する。なお、図面の一部には、符号Fr,Rr,L,R,U,Dを用いて方向を示しており、それぞれ、車両の前方側,後方側、車幅方向(乗物の幅方向)における左側,右側、上側,下側を表している。
本実施形態の車両用内装材10は、図1から図3に示すように、車体の天井側の部分の車室(乗物室)内側を覆う、いわゆるルーフトリムである。具体的には、本車両用内装材10は、車体の天井を構成するルーフパネル12と、車体の前側(フロントウィンドウ14の車幅方向における両側)のフロントピラー16を構成するフロントピラーパネルと、の車室内側を覆うものである。なお、ルーフパネル12は、図3に示すように、概して板状のパネル本体12Aと、パネル本体12Aの少なくとも外縁に沿う部分を含んでパネル本体12Aの車室内側に固定されたフレーム12Bと、からなる。
本車両用内装材10は、大きく分けて、2つの天井材20,22からなる。第1天井材20は、ルーフパネル12の前端を除く大部分を覆うものである。この第1天井材20は、従来から広く知られている構成のものであり、図3に示すように、例えば、表面側から順にガラス繊維マット,発泡ウレタン,ガラス繊維マット,不織布が積層された多孔質材料からなる基材24に、表皮材26が貼着されたものとされている。なお、第1天井材20は、平板状の部材からプレス成形によって成形されたものである。この第1天井材20は、比較的軽量で、自重による撓みを抑える程度の剛性を有するものとされている。したがって、例えば、センターランプのような機能部品を天井に取り付ける場合には、第1天井材20に貫通孔を形成し、ルーフパネル12に対して固定するようになっている。また、この第1天井材20は、図3に示すように、ルーフパネル12のフレーム12Bによる開口を塞ぐように、フレーム12Bにボルト28によって取り付けられている。
第2天井材22は、第1天井材20の前方側に配されている。詳しく言えば、第2天井材22は、車両の天井の前端に、車幅方向に延びる形で配されたオーバーヘッドモジュールを構成するものとなっている。また、第2天井材22は、ルーフパネル12の前端側の車室内側のみでなく、車幅方向両側のフロントピラーパネルの車室内側も覆っている。つまり、第2天井材22は、第1天井材20とフロントウィンドウ14との間で車幅方向に延び、ルーフパネル12の前端部における車室内側を覆って、種々の機能部品が搭載されるオーバーヘッドモジュールを構成するオーバーヘッドモジュール部30と、フロントピラーパネルにおける車室内側を覆う一対のピラーガーニッシュ部32と、を含んで構成される。なお、オーバーヘッドモジュール部30は、種々の機能部品を取り付けるための基材であってルーフパネル12の前端部を覆う主体となるモジュール本体40を主体として構成される。
モジュール本体40は、例えばポリプロピレン等の熱可塑性樹脂から射出成形によって成形されたものである。このモジュール本体40は、図3に示すように、パネル本体12Aとフロントウィンドウ14との境界と、パネル本体12A,フレーム12Bおよび第1天井材20の取付部を含む前側の縁部20Aと、を覆うようにして、フレーム12Bにクリップ40A等を用いて固定されている。つまり、第2天井材22は、第1天井材20の前側の縁部20Aに下方から重畳して第1天井材20を支持する構成となっている。
また、一対のピラーガーニッシュ部32は、上述した熱可塑性樹脂によって、モジュール本体40と一体的に成形されたものとなっており、オーバーヘッドモジュール部30に対して連続する意匠を形成している。なお、第2天井材22は、オーバーヘッドモジュール部30と一対のピラーガーニッシュ部32とが連続する意匠を形成する構成であれば、オーバーヘッドモジュール部30とピラーガーニッシュ部32とが別部材とされた構成でもよく、オーバーヘッドモジュール部30が分割されて、オーバーヘッドモジュール部30の一部とピラーガーニッシュ部32とが一体的に形成された構成でもよい。
なお、第2天井材22は、第1天井材20に比較して気孔率が低い(ほぼ0)のものとされている。つまり、第2天井材22は、第1天井材20より剛性が高いものとなっており、機能部品を、ルーフパネル12に固定する必要がなく、モジュール本体40自体に取り付けた構成とすることができる。また、第2天井材22は、第1天井材20の前側の縁部20Aを下方からしっかりと支持することができる。
次いで、オーバーヘッドモジュール部30について詳しく説明する。オーバーヘッドモジュール部30は、車両の運転席と助手席との各々に対応して、サンバイザ42,バニティミラー44,ランプユニット46,アシストグリップ48が設けられている。なお、オーバーヘッドモジュール部30は、基本的には、左右対称形状とされており、運転席側(車幅方向右側)のものと、助手席側(車幅方向左側)のものとが同じ構成であるため、以下に、運転席側のものを用いて説明することとする。ただし、運転席側のものと助手席側のものとを区別する必要がある場合には、運転席側(右側)のものには、符号にRを付し、助手席側のものには、符号にLを付すこととする。
サンバイザ42は、車幅方向に延びる軸線まわりに回動可能に保持されている。サンバイザ42は、図3に示すように、天井に沿う姿勢である格納位置と、フロントウィンドウ14に対向する姿勢である展開位置との間で姿勢を変更可能とされている。
モジュール本体40は、図4および図5に示すように、格納位置にあるサンバイザ42を収容する凹所50を有している。凹所50は、図4に示すように、右側を向く側面を有する側壁部52と、左側を向く側面を有する側壁部53と、これら一対の側壁部52,53の上端を連結して凹所50の底面を構成する底壁部54と、によって形成されている。なお、サンバイザ42は、板状のバイザ本体42Aと、そのバイザ本体42Aの車幅方向における両側の側面の各々から外側に突出する一対の軸部42B(図3参照)と、を有し、その一対の軸部42Bの各々が、凹所50の一対の側壁部52,53において回転可能に保持される。詳しい説明は省略するが、一対の側壁部52,53の内側には、軸部42Bを支持する軸受部材が設けられており、その軸受部材によって、任意の回転位置において支持されることで、サンバイザ42は、格納位置と展開位置との間の任意の姿勢で保持されること、つまり、例えば走行による振動等では回動せず、乗員によって力が加えられた場合に容易に回動動作することが可能となっている。
また、サンバイザ42が格納位置にある場合には、上面が底壁部54に対向し、下面が、一対の側壁部52,53の下端(モジュール本体40の下面)とほぼ面一となる。つまり、サンバイザ42が格納位置にある場合、図2に示すように、第2天井材22は、フラットな面が形成されており、すっきりとした意匠が実現されている。
図4に示すように、凹所50の底壁部54には、バニティミラー44が設けられている。このバニティミラー44は、サンバイザ42を格納位置から回動させて、下方に延びる遮光状態とすることで、使用可能となる。バニティミラー44の使用状態は、図示していないが、後端側に指を掛けることができるツマミ部44Aが設けられており、前端を回動軸として後端側を下ろすようにして使用状態とすることができる。
次に、上記バニティミラー44の使用時の照明であるバニティランプとしても機能するランプユニット46について説明する。ランプユニット46は、運転席側と助手席側との各々にそれぞれ設けられており、モジュール本体40の裏面(上面)側で、一対の側壁部52,53の各々に対応して設けられた2つの照明装置60,61(図1に示すように、第2天井材22全体で4つ)を含んで構成される。これら照明装置60,61は、ほぼ同様の構成であるため、運転席側の車幅方向外側に位置する照明装置60を代表して説明することとする。
照明装置60は、光源ユニット62と、導光体64と、レンズ部材66と、を含んで構成される。導光体64は、概してL字断面形状で車両前後方向に延びる長手状のものである。この導光体64は、図5に示すように、凹所50の側壁部53と底壁部54とが連結された箇所に沿って、その連結された箇所を裏面側から覆うように配されている。つまり、導光体64は、側壁部53の裏面に対向してその側壁部53に沿う部分である側壁部対向部70と、底壁部54の裏面(上面)に対向してその底壁部54に沿う部分である底壁部対向部72と、が連結された形状とされている。
光源ユニット62は、図6および図7に示すように、導光体64の上方に配されている。光源ユニット62は、複数のLED62A,62Bが、LED基板62Cの下面に、前後方向に2列に並んで実装されたものである。そして、第1のLED62Aは、底壁部対向部72における車幅方向外側の縁部(底壁部対向部72と側壁部対向部70との連結する部分と考えること、側壁部対向部70の上端と考えることもできる)に沿って前後方向に並んでいる。第2のLED62Bは、底壁部対向部72における車幅方向内側の縁部に沿って並んでいる。光源ユニット62は、第1のLED62Aの光と、第2のLED62Bの光を、それぞれ独立して、導光体64の上面から入射するようになっている。
一方、導光体64に入射された光は、車室側面から出射される。レンズ部材66は、透光性を有する材料から形成され、図8に示すように、前述したモジュール本体40のうち、導光体64と対向する部分を形成している。詳しく言えば、レンズ部材66は、図6から図8に示すように、モジュール本体40における側壁部53を構成する側壁部形成部74と、側壁部形成部74の上端から車幅方向内側に延び出して底壁部54の一部を形成する底壁部形成部76と、側壁部形成部74の下端から車幅方向外側に延び出して凹所50の縁部(側壁部53の下端側から車幅方向外側の一部)を形成する凹所縁部形成部78と、を有しており、導光体64の車室側面から出射された光を、車室に向かって出射するようになっている。
導光体64は、第1のLED62Aの光を、側壁部対向部70内を通して、その側壁部対向部70の下端から出射させる。レンズ部材66には、凹所縁部形成部78に柄78Aが形成されており、その柄78Aに応じた光が車室側に出射される。また、導光体64における側壁部対向部70の下端には、車幅方向内側(図6における左側)のエッジ70Aが柄状に切り欠かれており、レンズ部材66における側壁部形成部74と凹所縁部形成部78との連結部分(角部)から車室に向かって光が出射される。つまり、第1のLED62Aを点灯させることで、凹所50の縁部から下方に向かって光を出射する第1出射状態が実現される。
また、導光体64の底壁部対向部72には、その下面72Aにブラスト処理が施されており、第2のLED62Bの光が、その下面72Aから拡散されつつ、レンズ部材66を介して下方に向かって出射されるようになっている。なお、この底壁部対向部72から出射される光は、サンバイザ42を使用状態(遮光位置)にある場合に車室に向かって光が出射されるものである。つまり、第2のLED62Bを点灯させることで、サンバイザ42が遮光位置にある場合に底壁部54から光を出射させる第2出射状態が実現される。なお、第2のLED62Bは、前述したバニティミラー44が開かれたことに連動して点灯状態とされるとともに、バニティミラー44が閉じられることで消灯状態とされるようになっており、第2出射状態による光は、バニティランプとして利用される。
また、第1のLED62Aによる第1出射状態における光は、図1および図2に示すスイッチ80によって操作されるようになっている。つまり、乗員によってスイッチ80が操作され、第1のLED62Aが点灯状態とされると、第1出射状態における光は、対応する座席に着座した乗員の手元付近を照らすマップランプとして機能することとなる。ただし、ランプユニット46の照明装置60は、図9に示すように、車幅方向におけるサンバイザ42の外側に設けられているため、サイドドア82が開かれた状態においては、第1のLED62Aによる第1出射状態における光が、シート84の座面から車両の外側までが照射されることになる(図9におけるθの範囲)。つまり、車両に乗降する乗員の足元を照らすウェルカムランプとしても機能するのである。さらに、ランプユニット46は、第1出射状態の光を、スイッチ80の操作によって、サイドドア82の車室内側の上部に向けて光を出射させるようにすること(図9におけるθの範囲)も可能となっている。これにより、ランプユニット46の光を、夜間演出に利用することもできる。したがって、本車両用内装材10によれば、1つのランプユニット46に複数の機能を持たせることができるため、照明装置の数を減らして、コストダウンを図ることができる。
なお、スイッチ80は、運転席側のランプユニット46R,助手席側のランプユニット46Lの各々に対して設けられており、いずれも、モジュール本体40に対して、車幅方向におけるサンバイザ42の外側に設けられている。つまり、ランプユニット46(詳しく言えば、第1のLED62A)のスイッチ80は、2つの座席の間(車両の中央)ではなく、隣り合う座席の乗員から離れた位置に設けられているのである。これにより、乗員は、隣りの乗員に気兼ねなく、スイッチ80の操作を行うことができる。
次に、アシストグリップ48について説明する。アシストグリップ48は、図2および図4に示すように、第1天井材20と第2天井材22との見切り位置に設けられており、それら第1天井材20と第2天井材22の間から引き出すことが可能な構成となっている。第2天井材22は、ピラーガーニッシュ部32と、そのピラーガーニッシュ部32の上端から連続するオーバーヘッドモジュール部30と、を有している。つまり、このオーバーヘッドモジュール部30におけるピラーガーニッシュ部32の上端から後方に向かって延び出す部分が後方延出部30Aとして機能しており、その後方延出部30Aの後端と、第1天井材20との間から、引き出し部材の一例であるアシストグリップ48を引き出すことが可能とされている。
アシストグリップ48は、図10および図11に示すように、可撓性を有する帯状のバンド部材90と、乗員が指で摘まむことができるツマミ部材92と、を含んで構成される。バンド部材90は、通常状態において、図8に示すように、一端90Aが第2天井材22の内部で固定されて後方に延びて車室側に延び出すとともに、他端90B側が前方側に向かって折り返されて、他端90Bが一端90Aを大きく前方側に超えた形状のものとなっている。つまり、バンド部材90の折り返された部分である折り返し部90Cが、後方に突出する状態で第2天井材22の内部に収容されている。なお、一端90Aは、固定部材94によって、第1天井材20を貫通してルーフパネル12に固定されている。ツマミ部材92は、バンド部材90に対して、バンド部材90を挿通させた状態で、バンド部材90の第2天井材22から突出した部分、つまり、折り返し部90Cの近傍に配されている。また、このツマミ部材92は、バンド部材90に沿って摺動可能とされている。
このような構成から、乗員は、ツマミ部材92を摘まんで後方に引っ張ると、図11に示すように、折り返し部90Cが後方にずらされつつ、他端90B側が後方に移動させられるのである。なお、他端90Bは、フランジが形成されており、そのフランジが第2天井材22の内面に固定されたストッパ95に当接することで、それ以上の引き出しが禁止される。この状態が、図4に示した状態であり、乗員はバンド部材90を把持することができるようになる。ちなみに、バンド部材90は、引き出された状態において、図10に示した形状に復帰しようとするため、引き出された部分は車幅方向に膨らんだ形状をなすことになり、乗員が把持し易い構造となっている。また、アシストグリップ48を収容する場合に、バンド部材90の他端90Bを前方に向かって押し込んでいくと、バンド部材90の復元力によって、他端90Bは前方に向かって勝手に移動することになる。つまり、この構成のアシストグリップ48は、収納し易い構成となっているのである。さらに言えば、第2天井材22の内部には、帯状のバンド部材90のみが入り込む構成であるため、大きなスペースを必要としない。つまり、図5に示すように、アシストグリップ48が収納される箇所には、サイドエアバッグ96等が格納されているが、それらに支障をきたすことなく、アシストグリップ48を収納することができる。
また、本実施形態の車両用内装材10は、もう1つの引き出し部材として、カードホルダ98も備えている。カードホルダ98は、図2および図4に示すように、モジュール本体40における2つのサンバイザ42の間、つまり。モジュール本体40の車幅方向中央と、第1天井材20との間から、引き出し可能とされている。
以上のように、本実施形態の車両用内装材10によれば、第1天井材20より剛性の高い第2天井材22に対して種々の機能部品が取り付けられているため、第1天井材20を貫通させてルーフパネル12に機能部品を取り付ける場合に比較して、車両の製造作業を容易化することができる。また、第2天井材22を射出成形によって成形できるため、機能部品を考慮して、統一感のある意匠を実現することができ、車室内の意匠性を高めることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、バニティミラー44が凹所50の底壁部54に設けられていたが、サンバイザ42に設けられていてもよい。その場合、バニティミラー44と第2のLED62Bの点灯・消灯を連動させるためには、サンバイザに配線を配策する必要があるため、本実施形態のように天井材22側に設けられる方が望ましい。
(2)また、上記実施形態においては、第1天井材20と第2天井材22に分割された構成とされていたが、1枚のルーフトリムに対して凹所が設けられた構成であってもよい。
(3)上記実施形態において、本発明の乗物用内装材は、車両(自動車)に提供されるものとされていたが、それに限定されず、本発明の乗物用内装材は、種々の乗物において提供されるものに適用することができる。
10…車両用内装材〔乗物用内装材〕、12…ルーフパネル、14…フロントウィンドウ、20…第1天井材、20A…前端側の縁部、22…第2天井材、30…オーバーヘッドモジュール部、30A…後方延出部、32…ピラーガーニッシュ部、42…サンバイザ、44…バニティミラー、46…ランプユニット、48…アシストグリップ〔引き出し部材〕、50…凹所、52…側壁部、53…側壁部、54…底壁部、64…導光体、80…スイッチ、82…サイドドア、84…シート、90…バンド部材、98…カードホルダ〔引き出し部材

Claims (4)

  1. ルーフトリム,サンバイザ,バニティミラーおよびランプユニットを備え、乗物のルーフパネルを覆う乗物用内装材であって、
    前記ルーフトリムには、乗物室内の天井に沿う姿勢である格納位置にある前記サンバイザを収容する凹所が形成され、
    前記凹所は、
    乗物の幅方向において対向する一対の側壁部と、
    一対の前記側壁部の上端を連結して該凹所の底面を形成し、前記格納位置にある前記サンバイザの板面に対向する底壁部と、
    を有し、
    前記バニティミラーは、フロントウィンドウに対向する姿勢である遮光位置において乗物室側を向く前記サンバイザの裏面、あるいは、前記底壁部に設けられており、
    前記ランプユニットは、一対の前記側壁部の少なくとも一方に沿って前記ルーフトリムの裏面側に配され、前記ルーフトリムにおける前記凹所の縁部から下方に向かって光を出射する第1出射状態と、前記サンバイザが前記遮光位置にある場合に前記側壁部と前記底壁部との少なくとも一方から光を出射させる第2出射状態と、を実現する乗物用内装材。
  2. 前記ランプユニットは、前記ルーフパネルの裏面側に前記側壁部と前記底壁部とが連結された箇所に沿って配された概してL字形状断面の導光体を有し、
    前記導光体は、前記側壁部に沿う部分である側壁部対向部と、前記底壁部に沿う部分である底壁部対向部と、が連結された形状とされ、
    前記ランプユニットは、前記側壁部対向部の先端から前記凹所の縁部を介して光を出射して前記第1出射状態を実現するとともに、前記底壁部対向部から前記底壁部を介して光を出射して前記第2出射状態を実現する請求項1に記載の乗物用内装材。
  3. 前記ルーフトリムは、
    前記ルーフパネルを覆う主体となる第1天井材と、
    前記第1天井材とフロントウィンドウとの間で乗物の幅方向に延び、前記ルーフパネルの前端部における乗物室内側を覆って、種々の機能部品が搭載されるオーバーヘッドモジュールを構成する第2天井材と、
    を有し、
    前記凹所は、前記第2天井材に形成されている請求項1または請求項2に記載の乗物用内装材。
  4. 前記サンバイザは、バイザ本体と、乗物の幅方向における両側の側面の各々から前記幅方向に突出する一対の軸部と、を有し、
    一対の前記側壁部の各々には、前記軸部を嵌合させるとともに前記軸部を回転可能に保持する支持部が設けられ、
    前記サンバイザは、一対の前記支持部によって回動可能とされている請求項1または請求項2に記載の乗物用内装材。
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