JP2024024303A - ハンドルグリップ、およびハンドルグリップの内部筐体 - Google Patents

ハンドルグリップ、およびハンドルグリップの内部筐体 Download PDF

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tray
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哲生 亀岡
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Abstract

【課題】耐熱性が低い温度センサや電線でも適用可能にする。【解決手段】ハンドルグリップ100は、筒状の内部筐体110と、内部筐体110の外周側に設けられる発熱体120と、上記内部筐体110および発熱体120を覆う被覆部材130と、温度センサが収容されたトレイ150とを有し、温度センサが収容されたトレイ150は、内部筐体110および/または被覆部材130に形成されたトレイ挿入穴160挿入されている。【選択図】図1

Description

本発明は、オートバイやスノーモービル等に設けられるハンドルのグリップに関するものである。
二輪車等において人が握るハンドルのハンドルグリップでは、握る手を温めるためにヒータを内蔵したものがある。また、そのようなハンドルグリップでは、ヒータの発熱量などを制御するために温度センサを備えたものも知られている。そのような温度センサを樹脂から成る内部筐体に組み付けてから合成ゴムでモールドする場合、ゴムの流動で温度センサが破損したり位置がずれたりすることがある。そこで、内部筐体の外周面に凹部を形成し、温度センサが嵌め込むようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2016-185748号公報
上記のように内部筐体の凹部に温度センサを嵌め込む場合でも、ゴムのモールド時には温度センサや電線は高温に晒されるため、その高熱に耐えられる仕様の温度センサや、電線が必要とされる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、耐熱性が低い温度センサや電線でも適用可能にすることを目的としている。
上記の目的を達成するために、
本発明は、
筒状の内部筐体と、
上記内部筐体の外周側に設けられる発熱体と、
上記内部筐体、および発熱体を覆う被覆部材と、
を有するハンドルグリップであって、
さらに、
温度センサと、
上記温度センサを収容するトレイと
を有し、
上記温度センサが収容されたトレイが、上記内部筐体および/または被覆部材に形成されたトレイ挿入穴に挿入されていることを特徴とする。
これにより、被覆部材をモールドした後に、トレイ挿入穴に、温度センサが収容されたトレイを挿入することによって温度センサを取り付けることができるので、耐熱性が低い温度センサや電線でも適用可能になる。
本発明では、耐熱性が低い温度センサや電線でも適用可能になる。
ハンドルグリップ100の要部の構成を示す斜視図である。 トレイおよび温度センサの構成を示す斜視図である。 内部筐体および/または被覆部材に形成される穴の例を示す端面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
ハンドルグリップ100は、図1に示すように、筒状の内部筐体110(グリップコア)の外周に、発熱体120が巻き付けられ、合成ゴム等から成る被覆部材130によりモールドされて構成されている。上記内部筐体110は、例えば可撓性のゴムや樹脂から形成されている。また、発熱体120は、例えばステンレス箔や銅箔等で形成された細幅帯状の金属箔で所定の抵抗値を有するように構成されている。
上記内部筐体110の外周面、および被覆部材130の内周面には、それぞれハンドルグリップ100の長手方向に延びる溝111、または溝131が形成されている。これらの溝111と溝131によって、トレイ150が挿入されるトレイ挿入穴160が形成されている。
トレイ150は、図2に示すように温度センサ140が取り付けられ状態で上記トレイ挿入穴160に挿入されることによって、被覆部材130のモールド後に温度センサ140を取り付けたり交換したりできるようになっている。より詳しくは、トレイ150には、長手方向の凹部151が形成され、温度センサ140が嵌め込まれている。温度センサ140は、サーミスタ等から成る検出素子143にリード線141・142が接続されて構成されている。上記リード線141・142は、例えば、トレイ150の凹部151の内壁と突起152との間に嵌め込まれている。
ここで、トレイ150の凹部151や突起152は、温度センサ140がフィットする形状に形成して、トレイ内部での温度センサ140の動きを抑え、検知バラつきを抑えやすいようにしてもよい。なお、検出素子143やリード線141・142に添った形状にするためには、突起152を設けるのに限らず、検出素子143が嵌まり込む凹部が形成されるなどしてもよい。また、検出素子143等を接着剤などで固定するようにしてもよい。また、上記接着剤として熱伝導率の高いものを用いて温度の検出性能を高め得るようにしてもよい。また、検出性能の点では、接着剤に限らず熱伝導率の高い充填剤を充填するようにしてもよい。
上記のように、温度センサ140がトレイ150に取り付けられていることによって、被覆部材130をモールドする際に温度や流動圧の影響を回避することができ、温度センサ140(検出素子143およびリード線141・142)として耐熱性が低いものを用いることが容易にできる。また、温度センサ140の位置ずれを防止することも容易にできるので、ハンドルグリップ100の温度検出の精度を向上させることも容易に可能になる。さらに、温度センサ140がトレイ150の凹部151内に嵌め込まれていれば、被覆部材130の外側から押圧力が加わった場合でも、温度センサ140に作用する力が軽減されやすくなるので、検出素子143の破損やリード線141・142の断線を防止できるとともに、温度センサ140の寿命低下を防止することなども容易にできる。また、温度センサ140を内部筐体110に粘着テープ等で固定したりしなくても位置決めすることが容易にできるので、製造工程の簡素化を図ることも容易にできる。
また、被覆部材130のモールド後に温度センサ140を取り付けたり交換したりできることによって、作業性を向上させたりハンドルグリップ100の寿命を長くしたりできる。
(変形例)
トレイ150が挿入されるトレイ挿入穴160は、内部筐体110に形成された溝111と被覆部材130に形成された溝131によって構成されるのに限らず、例えば図3(a)に示すように、内部筐体110だけに溝111が形成されて構成されるようにしてもよいし、図3(b)に示すように被覆部材130だけに溝131が形成されて構成されるようにしてもよい。また、図3(c)に示すように、内部筐体110だけにトレイ挿入穴160を形成したり、被覆部材130だけにトレイ挿入穴160を形成するようにしてもよい。これらによって被覆部材130の成形を容易にしたり、成形時のインサートを不要にしたり、発熱体120の組付けを容易にしたりすることができる。
100 ハンドルグリップ
110 内部筐体
111 溝
120 発熱体
130 被覆部材
131 溝
140 温度センサ
141・142 リード線
143 検出素子
150 トレイ
151 凹部
152 突起
160 トレイ挿入穴

Claims (4)

  1. 筒状の内部筐体と、
    上記内部筐体の外周側に設けられる発熱体と、
    上記内部筐体、および発熱体を覆う被覆部材と、
    を有するハンドルグリップであって、
    さらに、
    温度センサと、
    上記温度センサを収容するトレイと
    を有し、
    上記温度センサが収容されたトレイが、上記内部筐体および/または被覆部材に形成されたトレイ挿入穴に挿入されていることを特徴とするハンドルグリップ。
  2. 請求項1のハンドルグリップであって、
    上記トレイが、着脱可能に設けられていることを特徴とするハンドルグリップ。
  3. 請求項2のハンドルグリップであって、
    上記トレイの内側形状が、上記温度センサの検出素子、または上記検出素子に接続される配線の少なくとも一方に添った形状に形成されていることを特徴とするハンドルグリップ。
  4. 請求項1のハンドルグリップに用いられる上記トレイ挿入穴、または上記トレイ挿入穴を形成する溝が形成されたハンドルグリップの内部筐体。
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