JP2024022185A - 医療用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、拭き取りやすく、扱いやすいコネクタを提供することを目的とする。【解決手段】発明に係る医療用コネクタ(100,200)は、所定部材と嵌合する先端部(30)と、基端部(50,250)とを有するコネクタ本体(20)、及び、環状に形成され、コネクタ本体(20)が貫通して先端部(30)から基端部(50,250)までスライド可能に保持されており、所定部材とねじ嵌合可能であるロック部材(70)を備え、基端部(50,250)は、ロック部材(70)の小径部内面(77)に接触して摺動可能に保持する摺動面を有している、【選択図】図1

Description

本発明は、胃瘻カテーテルチューブ等が備える医療用コネクタに関する。
特許文献1に記載されているように、医療分野において、栄養剤等を患者の体内に注入する胃瘻カテーテルチューブが用いられている。胃瘻カテーテルチューブは、オスコネクタをメスコネクタに挿入し、オスコネクタのロック部材を回転させて両者をねじ嵌合して構成されている。
注入の終了時、又はチューブを付け替える時には、ロック部材の連結を解除して、コネクタの接続が外される。外されたオスコネクタの表面には、チューブに流した栄養剤等が付着しており、そのまま放置すると付着している栄養剤等はコネクタ表面に固着する。栄養剤等は粘度が高いものが多く、固着すると落としにくい。コネクタの接続部分は、キャップの装着、及び再使用に備えて清潔にしておく必要がある。そのため、コネクタを外した時には、使用者がコネクタの接続部分の栄養剤等を拭き取っている。
実用新案登録3231085号公報
しかしながら、オスコネクタはメスコネクタにねじ嵌合するロック部材を有しているため、オスコネクタの接続部分全体には手が届きにくく、付着している栄養剤等はふき取りにくい。そのため、拭き取りやすく、扱いやすいコネクタが望まれていた。
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであり、拭き取りやすく、扱いやすいコネクタを提供することを目的とする。
本発明に係る医療用コネクタは、所定部材と嵌合する先端部と、基端部とを有するコネクタ本体、及び、環状に形成され、コネクタ本体が貫通して先端部から基端部までスライド可能に保持されており、所定部材とねじ嵌合可能であるロック部材を備え、基端部は、ロック部材の内周面に径方向に接触してロック部材をコネクタ本体の中心軸線方向に摺動可能に保持する保持面を有している。
本発明に係る医療用コネクタは、先端部と、基端部とを有するコネクタ本体、及び、環状に形成され、コネクタ本体が貫通して先端部から基端部までスライド可能に保持されており、所定部材とねじ嵌合可能であるロック部材を備えており、基端部は、ロック部材の内周面に径方向に接触してロック部材をコネクタ本体の中心軸線方向に摺動可能に保持する保持面を有している。それにより、ロック部材を基端部にスライドさせて、基端部に保持することができる。したがって、ロック部材を基端部に保持することでコネクタ本体の先端部を露出させることができるので、先端部を容易に拭き取ることができる。
また、本発明に係る医療用コネクタの基端部は、基端部の外面に、基端部の中心軸線方向に平行に形成されている第1突条を有しており、ロック部材は、ロック部材の内面に第1突条に対応する溝を有していることが好ましい。
本発明に係る医療用コネクタは、基端部の外面に、基端部の中心軸線方向に平行に形成されている第1突条を有し、ロック部材の内面に第1突条に対応する溝を有している。そのため、第1突条をロック部材の溝に嵌合させて、コネクタ本体をロック部材とともに一体的に回転させることができる。したがって、コネクタ本体が所定部材と強く嵌合して接続されている場合でも、ロック部材を介して回転力をコネクタ本体に加え、引っ張り力だけの場合に比べて、コネクタ本体を容易に取り外すことができる。
また、本発明に係る医療用コネクタの保持面は、基端部の中心軸線方向に平行な円筒面の一部であることが好ましい。
本発明に係る医療用コネクタの保持面は、基端部の中心軸線方向に平行な円筒面の一部であるので、ロック部材の内周面と、保持面とは点接触、又は線接触ではなく面接触して、ロック部材が保持される。そのため、ロック部材を確実、かつ安定して保持することができる。
また、本発明に係る医療用コネクタの第1突条は、基端部の外面において、周方向等間隔に複数設けられていることが好ましい。
本発明に係る医療用コネクタの第1突条は複数設けられており、基端部の外面において、周方向等間隔に設けられている。そのため、複数、かつ周方向等間隔に設けられている第1突条は変形しにくく、ロック部材に強い回転力を伝えることができる。したがって、コネクタ本体が所定部材と強く嵌合している場合でも、ロック部材を回してコネクタ本体を強く回転させて、コネクタ本体を取り外すことができる。
また、本発明に係る医療用コネクタの基端部は基端側中心孔を有し、保持面は基端部の中心軸線X方向において、保持面の少なくとも一部が基端側中心孔と重なっていることが好ましい。
本発明に係る医療用コネクタの基端部は基端側中心孔を有し、保持面は基端部の中心軸線X方向において、保持面の少なくとも一部が基端側中心孔と重なっている。そのため、チューブを挿入して固定する基端側中心孔を形成する部分を、基端部とは別な部分として基端部に続けて設ける場合に比べ、コネクタ本体の中心軸線X方向の全長を短くすることができる。したがって、短い医療用コネクタを求める使用者の要求に応えることができる。
また、本発明に係る医療用コネクタは、少なくとも基端部に、コネクタ本体の中心軸線方向に平行な第2突条を有し、保持面は第2突条の外面であり、コネクタ本体の中心軸線方向において、第1突条の先端部側位置は第2突条の先端部側位置より先端部側であることが好ましい。
本発明に係る医療用コネクタは、少なくとも基端部に、コネクタ本体の中心軸線方向に平行、かつ外面は保持面である第2突条を有し、コネクタ本体の中心軸線方向において、第1突条の先端部側位置は第2突条の先端部側位置より先端部側である。そのため、ロック部材を先端部側から基端部側にスライドさせた時に、ロック部材はロック部材の内周面に摺動する第2突条に接触する前に第1突条に到達する。したがって、使用者はロック部材が第2突条に接触しない回しやすい状態で、ロック部材を回転させてロック部材の溝を第1突条に合わせることができ、容易に第2突条に嵌合させることができる。
また、本発明に係る医療用コネクタのコネクタ本体は、基端部の先端部側に対し反対側に把持部を備えていることが好ましい。
本発明に係る医療用コネクタのコネクタ本体は把持部を備えているので、使用者はコネクタ本体を確実に保持することができる。したがって、医療用コネクタ同士の接続、コネクタ本体の先端部の拭き取り、等の作業を行うときに、使用者は容易、かつ確実に作業を行うことができる。
本発明の第1実施例に係るコネクタの使用状態を示す側面図である。 図1において、ロック部材が第1位置にある状態の、オスコネクタの断面を示した断面図である。 図1において、ロック部材が第2位置にある状態の、オスコネクタの断面を示した断面図である。 図1のロック部材の右側面図である。 図3におけるV-V断面を示す断面図である。 本発明の第2実施例に係るコネクタの使用状態を示す側面図である。 図6において、ロック部材が第1位置にある状態の、オスコネクタの断面を示した断面図である。 図6において、ロック部材が第2位置にある状態の、オスコネクタの断面を示した断面図である。 図8におけるIX-IX断面を示す断面図である。
<第1実施例>
図1を参照して、本発明の第1実施例に係る医療用コネクタであるオスコネクタ100の使用状態を説明する。図1は、チューブ5が取り付けられたオスコネクタ100がメスコネクタ10に嵌合している状態を示している。オスコネクタ100は、対応する所定部材であるメスコネクタ10と嵌合するコネクタ本体20、コネクタ本体20にスライド可能に保持されているロック部材70、及びコネクタ本体20に保持されているキャップ90を備えている。メスコネクタ10は、例えばISO80369-3規格に適合した形状のメスコネクタ10である。
キャップ90は、オスコネクタ100がメスコネクタ10に接続されていない時のコネクタ本体20の汚れ防止、又は栄養剤等の垂れ防止のために、オスコネクタ100に取り付けられる部材である。キャップ90は、コネクタ本体20の対応部分に嵌合可能な閉塞部91、キャップ90をコネクタ本体20に摺動可能に保持する取り付け部92、及び閉塞部91と取り付け部92とを連結する連結部93を有している。取り付け部92は、中心軸線X方向に関する平行視にて、開口部を有する略C形状に形成されている。取り付け部92は、開口部が開かれてコネクタ本体20に取り付けられる。取り付け部92は、コネクタ本体20の外面に一定の隙間をもって保持されており、コネクタ本体20の所定範囲を中心軸線X方向に摺動可能である。閉塞部91は、コネクタ本体20と嵌め合った状態でロック部材70とねじ嵌合するねじ突条95が形成されている嵌合部94、及び閉塞部91をつまんで回転させるつまみ部96が形成されている。
図2、及び図3を参照して、オスコネクタ100の構造を説明する。図2は、オスコネクタ100がメスコネクタ10に嵌合しており、ロック部材70が第1位置にある状態の、オスコネクタ100の中心軸線X方向に平行な平面による断面を示した断面図である。図3は、図2において、ロック部材70が第2位置にある状態の断面図である。
コネクタ本体20は、メスコネクタ10と嵌合する端部の先端部30、先端部30に対し反対側の端部である基端部50、及び、先端部30と基端部50との間に設けられている中間部40を有している。先端部30、中間部40、及び基端部50は、中心軸線X方向にその順で配置されている。コネクタ本体20は、熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネート、又はABS等で一体的に形成されている。
先端部30と、中間部40とにわたって、一定の内径d1である先端側中心孔39が設けられている。内径d1は、嵌合するISO80369-3のメスコネクタ10の中心孔径の規格最大値2.95mm以上に形成されており、例えば2.95mm~5mmである。そのため、オスコネクタ100を通して供給する栄養剤等を従来に対しより多く流すことができる。また、内径d1が大きいことにより、オスコネクタ100を通して胃瘻内視鏡を挿入することが可能である。
先端部30は、オスコネクタ100のメスコネクタ10の中心孔に嵌合する部分である。先端部30は、先端円筒部31、及び環状突条部32を有している。環状突条部32は、先端部30の基端部50側の外面上において、全周に設けられている。
先端円筒部31は、先端円筒部31の先端側端部に第1外面33、及び第1外面33と環状突条部32との間の先端円筒部31の外面を形成している第2外面34を有している。第1外面33は、中心軸線Xを通る平面による断面において、中心軸線Xに対して約45°の角度をなす直線が、中心軸線Xを中心とする周方向における全周にわたって連続して形成された円錐面である。第2外面34は、第2円錐面35と、第2円筒面36と、を有している。第2円錐面35は、中心軸線Xを通る平面による断面において、中心軸線Xに対して所定角度を有する直線が、中心軸線Xを中心とする周方向における全周にわたって連続して形成された円錐面である。前記所定角度は、例えば約2°~約4°である。円錐面35の中心軸線X方向の長さは、先端部第2外面34の約半分である。また、第2円筒面36は、第2円錐面35に接続し、中心軸線Xに平行な円筒状面である。先端部30の上記テーパー形状により、先端部30はメスコネクタ10にテーパー嵌合可能である。
環状突条部32は、第3円錐面37、及び第3垂直面38を有している。第3円錐面37は、中心軸線Xに平行、かつ中心軸線Xを通る断面において、中心軸線Xに対して所定角度を有する直線が、中心軸線Xを中心とする周方向における全周にわたって連続して形成された円錐面である。前記所定角度は、例えば約20°~約30°である。第3垂直面38は、第3円錐面37の基端部50側に接して設けられており、中心軸線Xに対して略垂直な円形平面である。第3円錐面37は、先端部30がメスコネクタ10の中心孔に嵌合する際に、外径が徐々に大きくなる第3円錐面37の外面の全周が、メスコネクタ10の中心孔の内面に対して環状に線接触して、液漏れ、及びコネクタの外れを確実に防止する。第3垂直面38は、後述するように、スライドするロック部材70が当接して、ロック部材70のスライド可能な範囲の一方端の位置を画定している。
中間部40は、先端部30と、基端部50との間において、ロック部材70をスライド可能に保持する部分である。中間部40は円筒状に形成されている。中間部40の外径は、第2円筒面36の外径よりわずかに小さく形成されている。中間部40は、先端部30から連続して一定の内径d1である先端側中心孔39が設けられている。中間部40は、ロック部材70の中心軸線X方向のスライド可能範囲の一部を構成している。
基端部50は、スライドするロック部材70を中心軸線Xに関する回転を規制し、かつ中心軸線X方向に摺動可能に保持する部材である。基端部50は、基端部外面51、第1突条52、端部突条53、及び基端側中心孔54を有している。
基端部外面51は、中心軸線Xに平行である円筒形状の外面である。基端部外面51の外径は、ロック部材70の内面が接して摺動可能、すなわちしまり嵌めとなる寸法である。基端部外面51は、ロック部材を摺動可能に保持する保持面である。保持面である基端部外面51は、前記基端部50の中心軸線X方向に平行な円筒面の少なくとも一部である。基端部外面51の中間部40側には、中間部40の外面から徐々に拡径し、基端部外面51の円筒形状面につながる円錐状部を有している。
基端部外面51には、基端部外面51の中心軸線X方向の全長にわたって、第1突条52が設けられている。第1突条52は、ロック部材70の対応する溝と嵌合して、ロック部材70を回転させることでコネクタ本体20をロック部材70と一体的に回転させるための突条である。第1突条52は、基端部外面51において、中心軸線Xに平行、かつ周方向に等間隔の180°間隔で2つ設けられている。第1突条52の中間部40側端部には斜面部が形成されており、ロック部材70を基端部50側にスライドさせた時に、第1突条52がロック部材70の対応する溝に容易に嵌合するようにされている。
第1突条52は、中心軸線Xに平行に1本、又は3本以上設けられていてもよい。第1突条52が3本、4本、等、3本以上設けられる場合は、第1突条52は基端部外面51において周方向角度が等間隔となるように設けられていてもよい。又は、1本ごとに任意の周方向角度間隔に設けられていてもよい。第1突条52の本数は、2本に対し、3本、4本、等に増やした場合、型加工の手間が増え、成型に必要な樹脂量が増えるが、本数が多くなるほどロック部材70を回転させる時の第1突条52の強度を上げることができる。したがって、ロック部材70を比較的強い力で回転させても、第1突条52が変形することなくコネクタ本体20に回転力を伝達することができる。
端部突条53は、基端部50の中間部40側に対して反対側の端部の全周に設けられており、基端部外面51から垂直に延びて形成されている環状の突条である。端部突条53の半径は、中心軸線Xから第1突条52の外面までの距離よりわずかに大きく形成されている。端部突条53は、移動可能なキャップ90の取り付け部92を抜け止めする部材である。
基端部50の内部には、一定の内径d2の基端側中心孔54が形成されている。基端側中心孔54は、チューブ5が挿入されて固定される孔である。基端側中心孔54のd2は先端側中心孔39のd1より大きく、基端側中心孔54は先端側中心孔39と段差を介して連通している。保持面である基端部外面51は、基端部50の中心軸線X方向において、基端部外面51のほぼ全体が基端側中心孔54と重なっている。そのため、チューブ5を挿入して固定する基端側中心孔54を形成する部分を、基端部50とは別な部分として基端部50に続けて設ける場合に比べ、コネクタ本体20の中心軸線X方向の全長を短くすることができる。したがって、短い医療用コネクタを求める使用者の要求に応えることができる。
図2から図4を参照して、ロック部材70を説明する。図4は、ロック部材70の右側面図である。ロック部材70は、メスコネクタ10にねじ嵌合して、オスコネクタ100と、メスコネクタ10とを互いに連結する部材である。ロック部材70は、略円筒状の大径部71、及び大径部71より小径の略円筒状の小径部72が、互いの中心軸を同軸にして、中心軸線X方向に接続して形成されている。
大径部71は、ロック部材70の中心軸線X方向におけるメスコネクタ10側に配置されており、ロック部材外面73、及び内面に形成されたねじ突条74を有している。ロック部材外面73には、ロック部材70をつまんで回し易いように中心軸線X方向に平行な凹凸形状が全周に形成されている。ねじ突条74は、メスコネクタ10に形成されているねじ突条にねじ嵌合可能な形状に形成されている。
図4に示すように、小径部72は、小径部72の大径部71に対し反対側の端部に小径部端面75を有している。小径部端面75は、コネクタ本体20が通る中心孔が設けられた環状の部材である。小径部端面75は、小径部端面75の中心孔を画定する面である小径部内周面77を有している。小径部内周面77は、円筒状の内周面である。
小径部端面75は、小径部端面75の中心軸線Xに垂直、かつ内側の面である小径部第1当接面76、及び小径部端面75の外側の面であり、小径部第1当接面76の反対面である小径部第2当接面79を有している。小径部端面75は、小径部端面75の内周側の端面に設けられた溝78を有している。溝部78は、後述するように、ロック部材70が基端部50側にスライドした時に、基端部50の第1突条52が嵌合することが可能な溝である。第1突条52は、周方向、及び径方向に隙間をもって溝78に嵌合する。溝78は、小径部端面75において、中心軸Xを中心として周方向180°ごとに2本設けられている。
[ロック部材70が第1位置]
図2を参照しながら、ロック部材70が第1位置にある状態を説明する。第1位置とは、オスコネクタ100がメスコネクタ10に嵌合し、ロック部材70がメスコネクタ10にねじ嵌合している位置であり、図2に示されているロック部材70の位置である。ロック部材70が第1位置において、小径部端面75の小径部第1当接面76は、環状突条部32の第3垂直面38に当接している。ロック部材70はメスコネクタ10にねじ嵌合しており、オスコネクタ100はメスコネクタ10に連結されている。
[ロック部材70が第2位置]
図3、及び図5を参照しながら、ロック部材70が第2位置にある状態を説明する。図5は、図3におけるV-V断面図であり、オスコネクタ100の中心軸線Xに平行な方向視での断面図である。第2位置とは、ロック部材70が基端部50まで移動した位置であり、図3に示されているロック部材70の位置である。キャップ90の取り付け部92の基端側面98は、基端部50の端部突条53に当接している。また、ロック部材70の小径部第2当接面79は、取り付け部92の先端側面97に当接している。ロック部材70を基端部50側にスライドさせると、基端部50の第1突条52がロック部材70の溝78にわずかな隙間をもって嵌合する。
ロック部材70が中間部40にある時は、ロック部材70はコネクタ本体20に対して自由に相対回転可能である。ロック部材70が基端部50にスライドし、ロック部材70の溝78と、第1突条52とが嵌合すると、ロック部材70はコネクタ本体20に対して相対回転できなくなる。その状態では、ロック部材70をつまんで回転させることにより、コネクタ本体20に回転力を伝えることができる。したがって、例えば先端部30がメスコネクタ10にきつく嵌合していて、引っ張り力だけでは外しにくい場合、ロック部材70を介してコネクタ本体20をロック部材70と一体的に回転させて、両者を容易に外すことができる。
ロック部材70の小径部72が基端部50と中心軸線X方向において重なっている場合、円筒状の内周面である小径部72の小径部内周面77は、基端部50の基端部外面51に接触する。ロック部材70の小径部内周面77の内径は、基端部50の基端部外面51の外径よりわずかに小さく形成されている。したがって、基端部50はロック部材70を指でスライドできるはめ合い状態で、ロック部材70を保持することができる。オスコネクタ100は、ロック部材70を基端部50にスライドさせることができるため、先端部30を拭き取る時には、ロック部材70が邪魔にならず、先端部30を十分に露出させて、先端部30を手入れすることができる。また、スライドさせたロック部材70は、基端部50に摺動可能に保持されるので、ロック部材70が先端部30側に意図せず移動してしまうことが防止できる。さらに、ロック部材70をロック部材70と基端部50との間のわずかなラップ代によるしまり嵌めの摩擦力のみで保持している。そのため、本構造は、ロック部材70の保持のための複雑な構造、及び操作は不要であり、容易にロック部材70をスライド、及び保持させることができる。
<第2実施例>
図6を参照して、本発明の第2実施例に係るオスコネクタ200を説明する。オスコネクタ200は、第1実施例のオスコネクタ100に対し、基端部250のみが異なっている。具体的には、ロック部材70の小径部内周面77が摺動する摺動面は、基端部外面51のように外周面全体として形成されておらず、第2突条255として形成されている点が異なっている。以下の説明におけるオスコネクタ200について、オスコネクタ100に含まれる部材と同じ部材は同じ符号を用い、その説明を省略する。
図6は、チューブ5が取り付けられたオスコネクタ200がメスコネクタ10に嵌合している状態を示しており、図1に相当する図面である。オスコネクタ200は、対応する所定部材であるメスコネクタ10と嵌合するコネクタ本体220、コネクタ本体220にスライド可能に保持されているロック部材70、及びコネクタ本体220に保持されているキャップ90を備えている。メスコネクタ10は、例えばISO80369-3規格に適合した形状のメスコネクタ10である。
図7、及び図8を参照して、オスコネクタ200の構造を説明する。図7は、オスコネクタ200がメスコネクタ10に嵌合しており、ロック部材70が第1位置にある状態であり、図2に相当する断面図である。図8は、図7において、ロック部材70が第2位置にある状態の断面図であり、図3に相当する断面図である。
コネクタ本体220は、メスコネクタ10と嵌合する先端部30、中間部40、基端部250、把持部256を有しており、前記の各部は、中心軸線X方向に上記の順で配置されている。コネクタ本体220は、熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネート、又はABS等で一体的に形成されている。
先端部30、中間部40、及び基端部250にわたって、一定の内径d1である先端側中心孔39が設けられている。内径d1は、嵌合するISO80369-3のメスコネクタ10の中心孔径の規格最大値2.95mm以上、例えば2.95mm以上5mm以下の寸法で形成されている。そのため、オスコネクタ100を通して流れる栄養剤等の流量を従来から増やすことが可能である。また、オスコネクタ100に胃瘻内視鏡を挿入することが可能である。
基端部250は、スライドするロック部材70を中心軸線Xに関する回転を規制し、かつ中心軸線X方向に摺動可能に保持する部材である。基端部250は、基端部外面251、第1突条252、端部253、及び第2突条255を有している。
基端部外面251は、中心軸線Xに平行な外面である円筒形状面である。基端部外面251は、中間部40から連続して同一面に形成されている。基端部外面251には、端部253から中間部40側に向かって基端部外面251の中心軸線X方向に平行に、第1突条252、及び第2突条255が設けられている。第1突条252は、ロック部材70の溝78に隙間をもって嵌合し、ロック部材70の回転規制をする部材である。また、第2突条255の外面は、小径部内周面77に接触し、ロック部材70をスライド可能に保持する部材である。すなわち、第2突条255の外面は、ロック部材を摺動可能に保持する基端部の保持面である。保持面である第2突条255の外面は、基端部50の中心軸線X方向に平行な円筒面の少なくとも一部である。
第1突条252、及びの第2突条255の中間部40側端部には斜面部が形成されており、スライド時にロック部材70が嵌合し易くされている。また、第1突条252は、第2突条255より、中間部40側に長く形成されている。そのため、ロック部材70を先端部30側から基端部250側にスライドさせた時に、ロック部材70は小径部内周面77に摺動する第2突条255に接触する前に第1突条252に到達する。したがって、使用者はロック部材70が第2突条255に接触せずに回転可能な状態で、ロック部材70を回転させて第1突条252をロック部材70の溝78の回転方向角度位置に合わせることができる。
第1突条252を溝78に嵌合させることで、コネクタ本体220をロック部材70とともに一体的に回転させることができる。したがって、コネクタ本体220がメスコネクタ10ときつく嵌合して接続されている場合でも、ロック部材70を介して回転力をコネクタ本体220に加え、引っ張り力だけの場合に比べて、コネクタ本体220を容易に取り外すことができる。第1突条252は、周方向に等間隔の180°間隔で2つ設けられている。また、第2突条255は、第1突条252の周方向位置に対して90°ずれた位置において、周方向に等間隔の180°間隔で2つ設けられている。すなわち、第1突条252と、第2突条255とは、基端部外面251上に90°間隔で交互に形成され、中心軸X方向視で十字状に設けられている。
第1突条252、及び第2突条255は、それぞれ中心軸線Xに平行に1本、又は3本以上設けられていてもよい。両者の何れか、又は両方が3本、4本等、3本以上設けられる場合は、基端部外面51において第1突条252、及び第2突条255のそれぞれの周方向角度が等間隔となるように設けられていてもよい。それぞれの突条は、2本に対し、3本、4本と増やした場合、型加工の手間が増え、成型に必要な樹脂量が増える一方、第1突条252の本数が多いとロック部材70を回転させる時の第1突条252の強度を上げることができ、比較的強い力で回転させても第1突条252が壊れることなくコネクタ本体20を回転させることができる。
端部253は、基端部250の中間部40側に対して反対側の端部の全周に設けられており、基端部外面251から垂直に延びて形成されている環状の突条である。端部253の半径は、中心軸線Xから第1突条252の外面までの距離より大きく形成されている。端部253は、移動可能なキャップ90の取り付け部92を抜け止めする部材である。
把持部256は、コネクタ本体220を把持するための略円筒形状の部材である。把持部256は、把持部256の中心軸線Xをコネクタ本体220の中心軸線Xと同軸にして、基端部250の端部253に接続されている。把持部256は、把持部256の内部に、一定の内径d2、かつ中心軸線Xと平行に把持部中心孔257が設けられている。把持部中心孔257は、端部253に対して反対側が開口されており、チューブ5が挿入されて固定される。把持部256があることで、その分コネクタ本体220の全長は長くなるが、持ち易くなり、コネクタ本体220のメスコネクタ10との接続、先端部30の清掃、等において作業性を向上させることができる。
[ロック部材70が第1位置]
図7を参照しながら、ロック部材70が第1位置にある状態を説明する。第1位置とは、オスコネクタ200がメスコネクタ10に嵌合し、ロック部材70がメスコネクタ10にねじ嵌合している位置であり、図7のロック部材70の位置である。ロック部材70が第1位置において、小径部端面75の小径部第1当接面76は、環状突条部32の第3垂直面38に当接している。ロック部材70はメスコネクタ10に嵌合しており、オスコネクタ200はメスコネクタ10に連結されている。
[ロック部材70が第2位置]
図8、及び図9を参照しながら、ロック部材70が第2位置にある状態を説明する。図9は、図8におけるIX-IX断面図であり、オスコネクタ100の中心軸線Xに平行な方向視での断面図である。第2位置とは、ロック部材70が基端部250まで移動した位置であり、図8に示されているロック部材70の位置である。キャップ90の取り付け部92の基端側面98は、基端部250の端部253に当接している。また、ロック部材70の小径部第2当接面79は、取り付け部92の先端側面97に当接している。ロック部材70を基端部250側にスライドさせた時は、基端部250の第1突条252がロック部材70の溝78にわずかな隙間をもって嵌合する。
ロック部材70が中間部40にある時は、ロック部材70はコネクタ本体220に対して自由に相対回転可能である。ロック部材70が基端部250にスライドし、ロック部材70の溝78と、第1突条252とが嵌合すると、ロック部材70はコネクタ本体220に対して相対回転できなくなる。その状態では、ロック部材70をつまんで回転させることにより、コネクタ本体220に回転力を伝えることができる。したがって、例えば先端部30がメスコネクタ10に強く嵌合していて、引っ張り力だけでは外しにくい場合、ロック部材70を介してコネクタ本体220を一体的に回転させて、両者を容易に外すことができる。
ロック部材70は、ロック部材70の小径部72が基端部250と中心軸線X方向において重なっている位置にある場合、小径部72の小径部内周面77は基端部250の第2突条255の外面に接触する。ロック部材70の小径部内周面77の内径は、基端部250の中心軸線Xと第2突条255の外面との間の距離よりわずかに小さく形成されている。したがって、基端部250はロック部材70を指でスライドできるはめ合い状態で、ロック部材70を保持することができる。オスコネクタ200は、ロック部材70を基端部250に保持させることができるため、先端部30を拭き取る時には、ロック部材70が邪魔にならず、先端部30を十分に露出させて、先端部30を手入れすることができる。また、ロック部材70のスライド操作について、ロック部材70をロック部材70と基端部250との間の摩擦力のみで保持しているため、ロック部材70の保持のための複雑な構造、及び操作は不要であり、簡単にロック部材70をスライド、及び保持させることができる。
本発明により、拭き取りやすく、扱いやすいコネクタを提供することができる。
20 コネクタ本体、30 先端部、50,250 基端部、
51 基端部外面(保持面)、52,252 第1突条、
54 基端側中心孔、70 ロック部材、77 小径部内面、
78 溝、 255 第2突条(保持面)、256 把持部。

Claims (7)

  1. 所定部材と嵌合する先端部と、基端部とを有するコネクタ本体、及び、
    環状に形成され、前記コネクタ本体が貫通して前記先端部から前記基端部までスライド可能に保持されており、前記所定部材とねじ嵌合可能であるロック部材を備え、
    前記基端部は、前記ロック部材の内周面に径方向に接触して前記ロック部材を前記コネクタ本体の中心軸線方向に摺動可能に保持する保持面を有している、医療用コネクタ。
  2. 前記基端部は、前記基端部の外面に、前記基端部の中心軸線方向に平行に形成されている第1突条を有しており、
    前記ロック部材は、前記ロック部材の内面に前記第1突条に対応する溝を有している、請求項1に記載の医療用コネクタ。
  3. 前記保持面は、前記基端部の中心軸線方向に平行な円筒面の少なくとも一部である、請求項2に記載の医療用コネクタ。
  4. 前記第1突条は、前記基端部の外面において、周方向等間隔に複数設けられている、請求項3に記載の医療用コネクタ。
  5. 前記基端部は基端側中心孔を有し、
    前記保持面は、前記基端部の中心軸線X方向において、前記保持面の少なくとも一部が前記基端側中心孔と重なっている、請求項1~4に記載の医療用コネクタ。
  6. 少なくとも前記基端部に、前記コネクタ本体の中心軸線方向に平行な第2突条を有し、
    前記保持面は前記第2突条の外面であり、
    前記コネクタ本体の中心軸線方向において、前記第1突条の先端部側位置は前記第2突条の先端部側位置より先端部側である、請求項2~4に記載の医療用コネクタ。
  7. 前記コネクタ本体は、前記基端部の前記先端部側に対し反対側に把持部を備えている、請求項1~4に記載の医療用コネクタ。
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