JP2024021466A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合に、スライドレールの前部の変形量を抑えてシートバックフレームの後傾変位量を軽減することができる車両用シートを得る。【解決手段】車両用シートは、シートバックフレーム14F、シートクッションフレーム12F、リフター機構20、ライザー30、スライドレール34を備える。スライドレール34のロアレール38は前側被固定部38F及び後側被固定部38Rが車体フロア40に固定されている。前側被固定部38Fは、アッパレール36がスライド中央位置にある状態で、シート側面視で前側支持部30Fと前側リンク部材22との連結部である第一連結部Bの直下となる位置に設定される。ロアレール38において前側被固定部38Fと後側被固定部38Rとの間のシート前後方向中間部には補強固定部50が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。
車両用シートにおいては、シート本体をシート前後方向にスライド移動させるために、シート本体の下方側にアッパレールとロアレールとを備えたスライドレールが設けられると共に、アッパレールの上面にライザーが固定され、このライザーの前部及び後部に部材を介してシートクッションフレームが取り付けられている技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2018-94990号公報
ところで、上記先行技術では、左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態、言い換えれば、シートポジションがフロントモースト(最前方位置)とリヤモースト(最後方位置)との間のシート前後方向中央位置にある状態で、左右一対のロアレールの車体フロアへの前側の固定位置は、ライザーの前部に対してシート前後方向前側にオフセットした位置に設定されている。
しかしながら、このような構成では、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態で後面衝突(以下「後突」という)等によってシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合、荷重が伝達される経路(ロードパス)がライザーの前部からロアレールの車体フロアへの前側の固定位置へ向かう部分において略L字状に屈曲されたものとなってしまう。そのような場合、シートバックにシート後方側への荷重が入力されると、前記経路における前記略L字状の屈曲に起因してスライドレールの前部を逆V字状に曲げようとするモーメント荷重が発生する。そして、仮にスライドレールの前部が逆V字状に曲げられてしまうと、シートバックフレームの後傾変位量を増加させてしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合に、スライドレールの前部の変形量を抑えてシートバックフレームの後傾変位量を軽減することができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用シートは、シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、シートクッションの骨格を構成し、後端部に前記シートバックフレームが連結されるシートクッションフレームと、前記シートクッションフレームのシート下方側におけるシート幅方向両側に配置されて前記シートクッションフレームに直接又は他の部材を介して取り付けられ、前記シートクッションフレームの前部を支持する前側支持部と、前記シートクッションフレームの後部を支持する後側支持部と、を備える左右対のライザーと、前記左右対のライザーの下部が固定されてシート前後方向に沿って延在された左右一対のアッパレールと、前記左右一対のアッパレールと共に左右一対のスライドレールを構成し、シート前後方向に沿って延在されて前記左右一対のアッパレールをシート前後方向にスライド移動可能に支持し、前部に設けられた前側被固定部及び後端部側に設けられた後側被固定部が車体フロアに固定された左右一対のロアレールと、を有し、前記前側被固定部は、前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態で、シート側面視で前記前側支持部と前記シートクッションフレーム又は前記他の部材との連結部に対して直下となる位置に設定され、前記左右一対のロアレールにおいて前記前側被固定部と前記後側被固定部との間のシート前後方向中間部には、前記連結部からシート後方斜め下方側へ作用する荷重を前記車体フロアに伝達させる荷重伝達部が設けられている。
上記構成によれば、シートバックフレームが連結されたシートクッションフレームは、直接又は他の部材を介してライザーに支持される。ここで、シートクッションフレームの前部は、ライザーの前側支持部によって支持され、シートクッションフレームの後部は、ライザーの後側支持部によって支持される。また、ライザーは、アッパレールを介してロアレールに支持され、ロアレールは、前側被固定部及び後側被固定部が車体フロアに固定されて車体フロアに支持される。このため、後突時等に車両用シートのシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合、当該荷重は、シートバックフレームからシートクッションフレーム、ライザー、アッパレール及びロアレールを介して車体フロアに伝達される。このとき、荷重の一部は、ロアレールに設けられた荷重伝達部から車体フロアへ伝達される。
ここで、ロアレールの前側被固定部は、左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態で、シート側面視で前側支持部とシートクッションフレーム又は前記他の部材との連結部に対して、直下となる位置に設定されている。このため、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合におけるライザーの前側支持部から車体フロアに至るまでの荷重伝達経路は、従来技術(ロアレールの前部における車体フロアへの固定位置がライザーの前側支持部よりもシート前後方向前側にオフセットした位置にのみ設定されている対比構造)と比べると、ライザーの前側支持部から車体フロアに対して垂直に垂下される最短直線経路に近付けられる。これにより、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合、車体フロアに固定された前側被固定部を含むスライドレールの前部でシート上方側への引っ張り荷重を受けることができるので、スライドレールの前部を逆V字状に曲げようとするモーメント荷重の発生が抑えられる。
さらに、荷重伝達部は、左右一対のロアレールにおいて前側被固定部と後側被固定部との間のシート前後方向中間部に設けられ、前記連結部からシート後方斜め下方側へ作用する荷重を車体フロアに伝達させる。このため、前記連結部からシート後方斜め下方側へ作用する荷重に起因した変形が抑えられる。以上により、スライドレールの前部の変形量が抑えられてシートバックフレームの後傾変位量が軽減される。
請求項2に記載する本発明の車両用シートは、請求項1に記載の構成において、前記左右対のライザーは、高さ調整機構を介して、前記シートクッションフレームに取り付けられ、前記高さ調整機構は、前記シートクッションフレームの前部と前記ライザーの前記前側支持部とを連結する前側リンク部材と、前記シートクッションフレームの後部と前記ライザーの前記後側支持部とを連結する後側リンク部材と、を備え、前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態でかつ前記前側リンク部材のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、前記前側支持部と前記前側リンク部材との連結部分である前記連結部としての第一連結部と前記荷重伝達部とを結ぶ第一仮想直線が、前記前側リンク部材と前記シートクッションフレームとの連結部分である第二連結部と前記車体フロアにおける前記前側被固定部の固定部分である前側フロア固定部とを結ぶ第二仮想直線に対して、直交するように、前記荷重伝達部の位置が設定されている。
なお、「前側リンク部材のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態」における「標準的な傾き」とは、車両用シートが使用される国の標準的な体格の乗員が標準的な着座姿勢で着座して高さ調整機構によって標準的な高さ調整がなされた場合における前側リンク部材のシート側面視における傾きを指す。
上記構成によれば、前側リンク部材及び後側リンク部材を備えた高さ調整機構によって、スライドレールに対するシートクッションフレームの高さを調整することができる。また、荷重伝達部は、上述した位置に設定されているため、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でかつ前側リンク部材のシート側面視における傾きが標準的な傾きであるときに、シートバックに対するシート後方側への荷重入力によって第二連結部を前側リンク部材の長手方向に沿ってシート後方斜め上方側に引っ張る荷重が発生した場合に、それに伴って発生する第一連結部からシート後方斜め下方側へ向かう荷重を荷重伝達部において圧縮荷重として効率的に受けて車体フロアへ伝達することができる。
より詳細に説明すると、仮に前記荷重伝達部が設定されていないとすると、第二連結部を前側リンク部材の長手方向に沿ってシート後方斜め上方側に引っ張る荷重の発生時に、第二仮想直線と第一連結部とのオフセットによって、第一連結部を第二仮想直線に近づけようとする曲げ荷重が発生するため、この曲げ荷重に起因した変形が懸念される。これに対して、本発明では、荷重伝達部が前述した位置に設定されることで、荷重伝達部によって前記曲げ荷重を効率良く受けることができ、前記曲げ荷重の分力が発生することを防止することができる。このため、前記曲げ荷重に起因した変形を防止又は効果的に抑制することができる。
請求項3に記載する本発明の車両用シートは、請求項2に記載の構成において、前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態でかつ前記前側リンク部材のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、前記第一仮想直線上に前記ライザーにおける前記アッパレールとの固定部が設定されている。
上記構成によれば、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でかつ前側リンク部材のシート側面視における傾きが標準的な傾きであるときに、第一連結部側から荷重伝達部側への荷重が作用した場合、その荷重を第一連結部からライザーにおけるアッパレールとの固定部を経由して荷重伝達部へ効率的に(シート側面視で直線的に)伝達することができる。
請求項4に記載する本発明の車両用シートは、請求項2又は請求項3に記載の構成において、前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態でのシート側面視で前記第一連結部に対して直下に前記ライザーにおける前記アッパレールとの固定部が設定されている。
上記構成によれば、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合、第一連結部から車体フロアに至るまでの荷重伝達経路は、第一連結部から車体フロアに対して垂直に垂下される最短直線経路に一層近付けられる。よって、スライドレールの前部を逆V字状に曲げようとするモーメント荷重の発生が極めて効果的に抑えられる。
以上説明したように、本発明の車両用シートによれば、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバックにシート後方側への荷重が入力された場合に、スライドレールの前部の変形量を抑えてシートバックフレームの後傾変位量を軽減することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両用シートを示す側面図である。 図1の車両用シートの骨格構造の一部及びシートスライド機構を拡大して示す側面図である。 図2の3-3線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。
本発明の一実施形態に係る車両用シートについて図1~図3を用いて説明する。これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。
(実施形態の構成)
図1には、本実施形態に係る車両用シート10の左側面図が示され、図2には、車両用シート10の骨格構造の一部等の左側面図が拡大された状態で示されている。なお、車両用シート10は、基本的には左右対称に構成されているため、車両用シート10及びその骨格構造等を右側から見た状態の図示は省略する。また、図1では、シートベルト装置の図示を省略するが、その他の点に関する車両用シート10の状態は、例えば、日本国の自動車アセスメント(JNCAP)において規定されている後面衝突頭部保護性能試験が実施される場合の車両用シートの状態と実質的に同様であるものと把握される。
図1に示されるように、車両用シート10はシート本体10Hを有している。シート本体10Hは、着座部を構成して着座乗員Pの臀部PC及び大腿部PDを支持するシートクッション12と、着座乗員Pの背部PBを支持するシートバック14と、着座乗員Pの頭部PAを支持するヘッドレスト16と、を備えている。
シートクッション12は、その骨格を構成するシートクッションフレーム12F(図2参照)にクッションパッド12Pが被せられている。また、シートバック14は、その骨格を構成するシートバックフレーム14F(図2参照)にシートバックパッド14Pが被せられている。ヘッドレスト16は、左右一対のヘッドレストステー15によってシートバック14の上端部に連結されている。また、図2に示されるシートバックフレーム14F及びシートクッションフレーム12Fは、車両用シートフレーム10Fを構成し、いずれも車両用シート10のシート幅方向中央線に対して左右対称に構成されている。
シートバックフレーム14Fは、サイドフレーム14Sとアッパフレーム14Uとを備えている。サイドフレーム14Sは、シートバックフレーム14Fの両サイドでシートバック上下方向に延在し、左右一対で設けられている。アッパフレーム14Uは、シートバック正面視で逆U字状とされて左右のサイドフレーム14Sの上端部同士を繋いでいる。アッパフレーム14Uの上辺部のシート幅方向中間部には、前述した左右一対のヘッドレストステー15が取り付けられている。左右一対のサイドフレーム14Sの下部同士は、その後部側に設けられたロアパネル14Aによってシート幅方向に連結されている。ロアパネル14Aは、シートバックフレーム14Fの一部を構成している。
また、左右一対のサイドフレーム14S同士の間には、複数のシートバックスプリング(図示省略)がシート幅方向に掛け渡されている。これら複数のシートバックスプリングは、シート上下方向に並ぶように配置され、シートバックパッド14P(図1参照)をシート後方側から弾性的に支持する。
シートクッションフレーム12Fは、シートクッション12(図1参照)のシート幅方向の両サイドに設けられてシート前後方向に延在する左右一対のサイドフレーム12Sを備える。左右一対のサイドフレーム12Sの前端部同士は、フロントフレーム12Aによってシート幅方向に連結されている。また、左右一対のサイドフレーム12Sの前部同士は、前側シャフト12Bによってシート幅方向に連結されている。前側シャフト12Bは、フロントフレーム12Aよりもシート後方側に配置され、左右一対のサイドフレーム12Sに対してシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能に取り付けられている。また、左右一対のサイドフレーム12Sの後端部同士は、後側シャフト12Cによってシート幅方向に連結されている。後側シャフト12Cは、左右一対のサイドフレーム12Sに対してシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能に取り付けられている。フロントフレーム12A、前側シャフト12B及び後側シャフト12Cは、それぞれシートクッションフレーム12Fの一部を構成している。
また、シートクッションフレーム12Fにおける前側シャフト12Bと後側シャフト12Cとの間には、複数のクッションスプリング(図示省略)がシート前後方向に掛け渡されている。これら複数のクッションスプリングは、シート幅方向に並ぶように配置され、クッションパッド12P(図1参照)をシート下方側から弾性的に支持する。
左右一対のサイドフレーム12Sの後端側の上部には、それぞれベースブラケット12Rの下部が締結部材12Xによって締結されている。ベースブラケット12Rにはリクライニング機構13(図中では簡略化して図示)のリクライナ(詳細図示省略)等が組み付けられており、左右一対のベースブラケット12R同士は、前記リクライナ等を介してリクライニングロッド13Aによってシート幅方向に連結されている。リクライニングロッド13Aは、リクライニング機構13の一部を構成してシートバックフレーム14Fの左右のサイドフレーム14Sの下端部同士をシート幅方向に連結しており、シートバック14のリクライニング中心となる。そして、リクライニング機構13により、シートクッションフレーム12Fの後端部にシートバックフレーム14Fが傾倒可能に連結される。なお、リクライニング機構は、周知技術であるため、詳細説明を省略する。
シートクッションフレーム12Fのシート下方側におけるシート幅方向両側には、左右一対のライザー30が配置されている。左右一対のライザー30は、シートクッションフレーム12Fの左右一対のサイドフレーム12Sに、他の部材としての前側リンク部材22及び後側リンク部材24を介して取り付けられている。
図3には、図2の3-3線に沿って切断した状態の拡大断面図が示されている。なお、図3では、シート幅方向一方側の断面のみを図示しており、シート幅方向他方側の断面の図示を省略しているが、シート幅方向他方側の断面は、図3に図示される断面とは左右対称の断面とされる。図3に示されるように、ライザー30は、例えば板金製とされてシート前後方向から見た断面形状が略U字状をなしている。すなわち、ライザー30は、下壁部30Aと、下壁部30Aのシート幅方向両端からシート上方側に曲げられて延出された左右一対の側壁部30Bと、を備えている。
図2及び図3に示されるように、ライザー30の側壁部30Bにおける前側部分には、シートクッションフレーム12Fの前部を支持する前側支持部30Fが形成されている。また、図2に示されるように、ライザー30の側壁部30Bにおける後側部分には、シートクッションフレーム12Fの後部を支持する後側支持部30Rが形成されている。また、ライザー30の側壁部30Bは、前側支持部30Fと後側支持部30Rとをシート前後方向に繋ぐ繋ぎ部30Mを備えている。繋ぎ部30Mは、前側支持部30F及び後側支持部30Rに比べてシート上方側への突出量が小さい。
一方、前側リンク部材22及び後側リンク部材24は、それぞれ高さ調整機構としてのリフター機構20の一部を構成している。前側リンク部材22及び後側リンク部材24は、例えば板金材料によって長尺状に形成されており、厚さ方向がシート幅方向に沿う状態で配置されている。
図2及び図3に示されるように、前側リンク部材22は、シートクッションフレーム12Fのサイドフレーム12Sの前部とライザー30の前側支持部30Fとを連結する。すなわち、前側リンク部材22の長手方向一端部は、ライザー30の前側支持部30Fに前側連結軸体26を介して回転可能に連結されており、前側リンク部材22の長手方向他端部は、サイドフレーム12Sの前部に前側シャフト12Bを介して回転可能に連結されている。なお、以下の説明では、前側支持部30Fと前側リンク部材22との連結部分を第一連結部Bといい、前側リンク部材22とシートクッションフレーム12Fとの連結部分を第二連結部Aという。
図3に示されるように、前側連結軸体26は、一例として軸状部材26Aと筒状部材26Bの二部材が一体化されたものとされ、前側シャフト12Bと同様に、軸線方向がシート幅方向に沿っている。この前側連結軸体26は、ライザー30の前側支持部30Fに対してシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能に取り付けられている。図2及び図3に示される前側リンク部材22は、ライザー30及びサイドフレーム12Sに対してシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
図2に示される後側リンク部材24は、シートクッションフレーム12Fのサイドフレーム12Sの後部とライザー30の後側支持部30Rとを連結する。すなわち、後側リンク部材24の長手方向一端部は、ライザー30の後側支持部30Rに後側連結軸体28を介して回転可能に連結されており、後側リンク部材24の長手方向他端部は、サイドフレーム12Sの後端部に後側シャフト12Cを介して回転可能に連結されている。後側連結軸体28は、後側シャフト12Cと同様に、軸線方向がシート幅方向に沿っており、後側リンク部材24は、ライザー30及びサイドフレーム12Sに対してシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
以上により、前側リンク部材22、後側リンク部材24、サイドフレーム12S及びライザー30によって四節リンク機構が構成されており、シートクッションフレーム12Fが左右一対のライザー30に対して上下動可能に連結されている。
なお、本実施形態のリフター機構20は、一例として、一方のサイドフレーム12Sに取り付けられた図示しないポンプ式リフター装置に設けられたリフタレバーが操作されると、その操作力が前記一方の側の後側リンク部材24に伝達されるように構成されている。これにより、左右一対の後側リンク部材24及び左右一対の前側リンク部材22が回転することで、左右一対のライザー30に対するシートクッションフレーム12F(ひいてはシートクッション12(図1参照))の上下位置(高さ位置)が調整される構成になっている。
一方、ライザー30の下部は、シート前後方向に沿って延在されたアッパレール36に固定されている。アッパレール36はライザー30に対応するように左右一対で設けられており、左右一対のライザー30の下部が左右一対のアッパレール36に対して一対一で対応して固定されている。固定形態について補足説明すると、図3に示されるように、ライザー30の下壁部30Aは、アッパレール36の上壁部36Aに対して、締結具であるリベット32を用いたかしめ締結によって固定されている。なお、図2及び図3では、ライザー30の前側支持部30Fの下部におけるアッパレール36との固定部(狭義には「締結部」として把握される部分)に符号30Dを付す。
図2に示されるように、車両用シート10は、アッパレール36をシート前後方向にスライド移動可能に支持するロアレール38を有する。図2では、アッパレール36がスライド移動可能な範囲(矢印Xで示す範囲)の最前方位置にある状態のアッパレール36の前部を二点鎖線で示して符号36Fを付すと共に、アッパレール36がスライド移動可能な範囲の最後方位置にある状態のアッパレール36の後部を二点鎖線で示して符号36Rを付す。
ロアレール38は、シート前後方向に沿って延在され、左右一対のアッパレール36に対応するように左右一対で設けられている。左右一対のロアレール38は、左右一対のアッパレール36と共に、左右一対のスライドレール34(広義には「スライド機構」として把握される要素である。)を構成している。
なお、図示を省略するが、スライドレール34には、ロアレール38に対するアッパレール36のスライド移動をロックするスライドロック機構が設けられている。前記スライドロック機構によるロックは、スライドレール34の前部に設けられたロック解除レバー39が操作されることにより、解除されるようになっている。
左右一対のロアレール38の底壁部38A(図3参照)には、その後端部側に後側被固定部38Rが設けられている。後側被固定部38Rは、その下方側に配置されるリング状のスペーサ44Sを介して車体フロア40に支持されている。そして、後側被固定部38R、スペーサ44S及び車体フロア40を車両上方側から貫通したボルト44Aが、車体フロア40の裏面に予め固着されたウエルドナット(広義には「ナット」)44Bに螺合されることで、後側被固定部38Rは車体フロア40に固定されている。なお、左右一対のロアレール38の後端部側に対応して配置される左右一対のウエルドナット44Bのうちの一方又は両方に代えて、フローティングナット(広義には「ナット」)が設けられてもよい。すなわち、ボルト44Aを螺合させるために配置するナットの種類は適宜選択することができる。
また、左右一対のロアレール38の底壁部38A(図3参照)には、その前部に前側被固定部38Fが設けられている。前側被固定部38Fは、その下方側に配置されるリング状のスペーサ42Sを介して車体フロア40に支持されている。なお、図1及び図2では、車体フロア40の断面を便宜上太線で示している。図2に示されるように、前側被固定部38F、スペーサ42S及び車体フロア40を車両上方側から貫通したボルト42Aが、車体フロア40の裏面に予め固着されたウエルドナット(広義には「ナット」)42Bに螺合されることで、前側被固定部38Fは車体フロア40に固定されている。なお、左右一対のロアレール38の前端部側に対応して配置される左右一対のウエルドナット42Bのうちの一方又は両方に代えて、フローティングナット(広義には「ナット」)が設けられてもよい。すなわち、ボルト42Aを螺合させるために配置するナットの種類は適宜選択することができる。
ここで、図2に示されるように、前側被固定部38Fは、左右一対のアッパレール36がスライド移動可能な範囲(矢印Xで示す範囲)のシート前後方向中央位置にある状態(図2において実線で示されている状態であり、以下、「スライド中央位置にある状態」と略す)で、シート側面視で第一連結部Bに対して直下となる位置に設定されている。また、本実施形態では、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でのシート側面視で第一連結部Bに対して直下にライザー30におけるアッパレール36との固定部30Dが設定されている。
すなわち、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態では、シート側面視で、第一連結部Bと、ライザー30の前側支持部30Fの下部におけるアッパレール36との固定部30Dと、前側被固定部38Fとは、同一直線上に設定され、かつその直線は、車体フロア40に対する垂線となっている。なお、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態は、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態である。
また、左右一対のロアレール38において前側被固定部38Fと後側被固定部38Rとの間のシート前後方向中間部には、荷重伝達部としての補強固定部50が設けられている。補強固定部50は、前側被固定部38F及び後側被固定部38Rが車体フロア40に固定される構造と実質的に同様の構造でロアレール38の底壁部38A(図3参照)の一部が車体フロア40に固定された構造部分とされる。以下、補強固定部50について詳細に説明する。
左右一対のロアレール38の底壁部38Aには、補強固定部50における被固定部分として中間被固定部38Xが設けられている。中間被固定部38Xは、その下方側に配置されるリング状のスペーサ46Sを介して車体フロア40に支持されている。そして、中間被固定部38X、スペーサ46S及び車体フロア40を車両上方側から貫通したボルト46Aが、車体フロア40の裏面に予め固着されたウエルドナット46Bに螺合されることで、中間被固定部38Xは車体フロア40に固定されている。
ここで、補強固定部50は、第一連結部Bからシート後方斜め下方側へ作用する荷重Fdを車体フロア40に伝達させるようになっている。本実施形態では、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でかつ前側リンク部材22のシート側面視における傾きが図2に示される標準的な傾きである状態で、シート側面視において、第一連結部Bと補強固定部50とを結ぶ第一仮想直線L1が、第二連結部Aと車体フロア40における前側被固定部38Fの固定部分である前側フロア固定部Cとを結ぶ第二仮想直線L2に対して、直交するように補強固定部50の位置が設定されている。なお、前側フロア固定部Cは、本実施形態では車体フロア40において前側被固定部38Fがスペーサ42Sを介して固定される部分である。
また、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でかつ前側リンク部材22のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、第一仮想直線L1上にライザー30におけるアッパレール36との固定部30Eが設定されている。この固定部30Eにおける固定形態は、図3に示されるライザー30の前側支持部30Fの下部におけるアッパレール36との固定部30Dにおける固定形態と同様とされ、ライザー30の下壁部30Aがアッパレール36の上壁部36Aに対して締結具であるリベット(図3に示すリベット32と同様のリベット)を用いたかしめ締結によって固定された形態となっている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、シートバックフレーム14Fが連結されたシートクッションフレーム12Fは、前側リンク部材22及び後側リンク部材24を介して、ライザー30によって支持される。ここで、シートクッションフレーム12Fの前部は、ライザー30の前側支持部30Fによって支持され、シートクッションフレーム12Fの後部は、ライザー30の後側支持部30Rによって支持される。また、ライザー30は、アッパレール36を介してロアレール38に支持され、ロアレール38は、前側被固定部38F及び後側被固定部38Rが車体フロア40に固定されて車体フロア40に支持される。
このため、例えば車両の後突時に図1に示される着座乗員Pの後方慣性移動によって車両用シート10のシートバック14にシート後方側への荷重Fが入力されると、当該荷重Fは、図2に示されるシートバックフレーム14Fからシートクッションフレーム12F、後側リンク部材24、前側リンク部材22、ライザー30、アッパレール36及びロアレール38を介して車体フロア40に伝達される。このとき、荷重の一部は、ロアレール38に設けられた補強固定部50から車体フロア40へ伝達される。
ここで、ロアレール38の前側被固定部38Fは、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態で、シート側面視で第一連結部Bに対して直下となる位置で車体フロア40に固定されている。このため、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバック14にシート後方側への荷重Fが入力された場合におけるライザー30の前側支持部30Fから車体フロア40に至るまでの荷重伝達経路(ロードパス)は、従来技術(ロアレールの前部における車体フロアへの固定位置がライザーの前側支持部よりもシート前後方向前側にオフセットした位置にのみ設定されている対比構造)と比べると、ライザー30の前側支持部30Fから車体フロア40に対して垂直に垂下される最短直線経路に近付けられる。
これにより、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバック14にシート後方側への荷重Fが入力された場合、第一連結部Bで発生するシート上方側への引っ張り荷重Fcを、車体フロア40に固定された前側被固定部38Fを含むスライドレール34の前部で受けることができ、スライドレール34の前部を逆V字状に曲げようとするモーメント荷重の発生が抑えられる。なお、図2において二点鎖線で示される細帯状の経路100は本実施形態における荷重伝達経路の一部を簡略化して示したものである。
また、本実施形態では、左右一対のロアレール38において前側被固定部38Fと後側被固定部38Rとの間のシート前後方向中間部に補強固定部50が設けられており、この補強固定部50は、第一連結部Bからシート後方斜め下方側へ作用する荷重Fdを車体フロア40に伝達させる。このため、第一連結部Bからシート後方斜め下方側へ作用する荷重Fdに起因した変形が抑えられる。
さらに、詳細に説明すると、本実施形態では、前側リンク部材22及び後側リンク部材24を備えたリフター機構20によって、スライドレール34に対するシートクッションフレーム12Fの高さを調整することができる。そして、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でかつ前側リンク部材22のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、第一連結部Bと補強固定部50とを結ぶ第一仮想直線L1が、第二連結部Aと前側フロア固定部Cとを結ぶ第二仮想直線L2に対して、直交するように補強固定部50の位置が設定されている。このため、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でかつ前側リンク部材22のシート側面視における傾きが標準的な傾きであるときに、シートバック14に対するシート後方側への荷重Fの入力に起因して第二連結部Aを前側リンク部材22の長手方向に沿ってシート後方斜め上方側に引っ張る荷重F1が発生した場合に、それに伴って発生する第一連結部Bからシート後方斜め下方側へ向かう荷重Fdを補強固定部50において圧縮荷重として効率的に受けて車体フロア40へ伝達することができる。
補足説明すると、仮に補強固定部50が設定されていないとすると、第二連結部Aを前側リンク部材22の長手方向に沿ってシート後方斜め上方側に引っ張る荷重F1の発生時に、第二仮想直線L2と第一連結部Bとのオフセットによって、第一連結部Bを第二仮想直線L2に近づけようとする曲げ荷重Fdが発生するため、この曲げ荷重Fdに起因した変形が懸念される。これに対して、本実施形態では、補強固定部50が前述した位置に設定されることで、補強固定部50によって曲げ荷重Fdを効率良く受けることができ、曲げ荷重Fdの分力が発生することを防止することができる。このため、曲げ荷重Fdに起因した変形を防止又は効果的に抑制することができる。なお、図2では、図を見易くする便宜上、荷重Fdを示す矢印を第一仮想直線L1上から僅かにずらして図示している。
また、本実施形態では、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でかつ前側リンク部材22のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、第一仮想直線L1上にライザー30におけるアッパレール36との固定部30Eが設定されている。このため、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でかつ前側リンク部材22のシート側面視における傾きが標準的な傾きであるときに、第一連結部B側から補強固定部50側への荷重Fdが作用した場合、その荷重Fdを第一連結部Bからライザー30におけるアッパレール36との固定部30Eを経由して補強固定部50へ効率的に(シート側面視で直線的に)圧縮荷重として伝達することができる。
さらに、本実施形態では、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でのシート側面視で第一連結部Bに対して直下にライザー30におけるアッパレール36との固定部30Dが設定されている。このため、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバック14にシート後方側への荷重Fが入力された場合、第一連結部Bから車体フロア40に至るまでの荷重伝達経路は、第一連結部Bから車体フロア40に対して垂直に垂下される最短直線経路に一層近付けられる。よって、スライドレール34の前部を逆V字状に曲げようとするモーメント荷重の発生が極めて効果的に抑えられる。
以上説明したように、本実施形態の車両用シート10によれば、シートポジションがシート前後方向中央位置にある状態でシートバック14にシート後方側への荷重Fが入力された場合に、スライドレール34の前部の変形量を抑えてシートバックフレーム14Fの後傾変位量を軽減することができる。その結果、図1に示されるヘッドレスト16による着座乗員Pの頭部PAの拘束性が向上し、頭部G(頭部の加速度)とT1G(第1胸椎の加速度)との差が少なくなる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図1~図3に示されるように、車両用シート10は高さ調整機構としてのリフター機構20を備えているが、上記実施形態の変形例として、荷重伝達部としての補強固定部(50)が設けられた車両用シートは、高さ調整機構(リフター機構20)を備えず、かつシートクッションフレーム(12F)のシート下方側に配置された左右一対のライザー(30)がシートクッションフレーム(12F)のサイドフレーム(12S)に直接取り付けられているようなものであってもよい。
また、上記実施形態では、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でかつ前側リンク部材22のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、第一仮想直線L1上にライザー30におけるアッパレール36との固定部30Eが設定されており、そのような構成が好ましいが、第一仮想直線(L1)上にライザー(30)におけるアッパレール(36)との固定部(30E)が設定されない、という構成も採り得る。
また、上記実施形態では、左右一対のアッパレール36がスライド中央位置にある状態でのシート側面視で第一連結部Bに対して直下にライザー30におけるアッパレール36との固定部30Dが設定されており、そのような構成が好ましいが、そのような設定位置からシート前後方向位置が僅かにずれた位置にライザー(30)におけるアッパレール(36)との固定部が設定される、という構成も採り得る。
また、上記実施形態では、ロアレール38はスペーサ42S、44S、46Sを介して車体フロア40に固定されているが、上記実施形態の変形例として、ロアレール(38)が車体フロア(40)に直接固定されている、という構成も採り得る。
また、上記実施形態では、荷重伝達部として締結構造の補強固定部50が設けられているが、荷重伝達部は、必ずしも締結構造を備えなくてもよく、上記実施形態の第一連結部Bに相当する連結部からシート後方斜め下方側へ作用する荷重(Fd)を車体フロア(40)に伝達させるものであればよい。例えば、上記実施形態の変形例として、補強固定部50に代えて、例えば補強固定部(50)と同様のシート前後方向位置においてロアレール(38)の下面に固定されてシート側面視で車両後方側に開口されたフックが車体フロア(40)に形成された係止孔に引っ掛けられているような係止構造部が荷重伝達部として設けられてもよい。また、上記実施形態の他の変形例として、例えば、上記実施形態のボルト46A、スペーサ46S及びウエルドナット46Bを用いる締結構造を設けないで、スペーサ46Sと同様のリング状の又は貫通孔のない円板状等のスペーサを上記実施形態のスペーサ46Sと同様の位置にてロアレール(38)に対して変位不能に配置しかつ当該スペーサを直接又は異音低減用の緩衝材(例えばフロアカーペット等)を介在させて車体フロア(40)に当てるという構成を採ることよって荷重伝達部を構成してもよい。
また、上記実施形態では、荷重伝達部としての補強固定部50においては、左右一対のロアレール38の底壁部38Aの一部である中間被固定部38Xを車体フロア40への被固定部分としているが、上記実施形態の変形例として、荷重伝達部としての補強固定部は、中間被固定部(38X)を被固定部分としないで、例えば、中間被固定部(38X)と同様のシート前後方向位置において左右一対のロアレール(38)からシート幅方向両側に張り出したフランジ部を車体フロア(40)への被固定部分とするような補強固定部であってもよい。
また、上記実施形態の変形例として、ライザー(30)の下部は、アッパレール(36)に対して、ボルト締結によって固定されてもよいし、溶接によって固定されてもよい。言い換えれば、ライザー(30)におけるアッパレール(36)との固定部は、ボルト締結によって固定された部分でもよいし、溶接によって固定された部分でもよい。
また、上記実施形態では、ライザー30の前側支持部30Fと後側支持部30Rとは繋ぎ部30Mによって繋がれているが、上記実施形態の変形例として、ライザーの前側支持部(30F)と後側支持部(30R)とは別体とされてもよい。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
12F シートクッションフレーム
14 シートバック
14F シートバックフレーム
20 リフター機構(高さ調整機構)
22 前側リンク部材(他の部材)
24 後側リンク部材(他の部材)
30 ライザー
30D ライザーにおけるアッパレールとの固定部
30E ライザーにおけるアッパレールとの固定部
30F 前側支持部
30R 後側支持部
34 スライドレール
36 アッパレール
38 ロアレール
38F 前側被固定部
38R 後側被固定部
40 車体フロア
50 補強固定部(荷重伝達部)
A 第二連結部
B 第一連結部(連結部)
C 前側フロア固定部
L1 第一仮想直線
L2 第二仮想直線

Claims (4)

  1. シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、
    シートクッションの骨格を構成し、後端部に前記シートバックフレームが連結されるシートクッションフレームと、
    前記シートクッションフレームのシート下方側におけるシート幅方向両側に配置されて前記シートクッションフレームに直接又は他の部材を介して取り付けられ、前記シートクッションフレームの前部を支持する前側支持部と、前記シートクッションフレームの後部を支持する後側支持部と、を備える左右対のライザーと、
    前記左右対のライザーの下部が固定されてシート前後方向に沿って延在された左右一対のアッパレールと、
    前記左右一対のアッパレールと共に左右一対のスライドレールを構成し、シート前後方向に沿って延在されて前記左右一対のアッパレールをシート前後方向にスライド移動可能に支持し、前部に設けられた前側被固定部及び後端部側に設けられた後側被固定部が車体フロアに固定された左右一対のロアレールと、
    を有し、
    前記前側被固定部は、前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態で、シート側面視で前記前側支持部と前記シートクッションフレーム又は前記他の部材との連結部に対して直下となる位置に設定され、
    前記左右一対のロアレールにおいて前記前側被固定部と前記後側被固定部との間のシート前後方向中間部には、前記連結部からシート後方斜め下方側へ作用する荷重を前記車体フロアに伝達させる荷重伝達部が設けられている、車両用シート。
  2. 前記左右対のライザーは、高さ調整機構を介して、前記シートクッションフレームに取り付けられ、
    前記高さ調整機構は、前記シートクッションフレームの前部と前記ライザーの前記前側支持部とを連結する前側リンク部材と、前記シートクッションフレームの後部と前記ライザーの前記後側支持部とを連結する後側リンク部材と、を備え、
    前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態でかつ前記前側リンク部材のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、前記前側支持部と前記前側リンク部材との連結部分である前記連結部としての第一連結部と前記荷重伝達部とを結ぶ第一仮想直線が、前記前側リンク部材と前記シートクッションフレームとの連結部分である第二連結部と前記車体フロアにおける前記前側被固定部の固定部分である前側フロア固定部とを結ぶ第二仮想直線に対して、直交するように、前記荷重伝達部の位置が設定されている、請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態でかつ前記前側リンク部材のシート側面視における傾きが標準的な傾きである状態で、シート側面視において、前記第一仮想直線上に前記ライザーにおける前記アッパレールとの固定部が設定されている、請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記左右一対のアッパレールがスライド移動可能な範囲のシート前後方向中央位置にある状態でのシート側面視で前記第一連結部に対して直下に前記ライザーにおける前記アッパレールとの固定部が設定されている、請求項2又は請求項3に記載の車両用シート。
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