JP2024018987A - 長尺シートの輸送形態 - Google Patents

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伸二 荒井
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Abstract

【課題】輸送時において長尺シートに損傷が生じることを効果的に防止することができる長尺シートの輸送形態を提供する。【解決手段】長尺シートが巻回される複数の巻付リールを一体的に多段に積み重ねた巻付リール体と、保護部材とを備え、前記各巻付リールに巻回される長尺シートは、隣接する巻付リール間で連続して構成されており、前記保護部材は、前記巻付リール体を定位置回転可能に支持する第1載置台と、前記巻付リール体を覆うカバー部材とを備え、前記カバー部材は、前記巻付リール体の周囲において上下方向に延びる支持部と、前記巻付リール体の上方に位置する天井部とを備え、前記支持部は、前記第1載置台と前記天井部との間に位置し、前記天井部を支持するように構成されており、前記巻付リール体の上方端部と前記天井部との間に配置され、前記巻付リール体の回転を規制する固定部材を更に備える長尺シートの輸送形態。

Description

本発明は、長尺シートの輸送形態に関する。
従来、ボトル等の容器に巻回等されて装着されるラベル形成基材等の長尺状のシートは、巻付リールに巻回されて出荷元から出荷先に輸送され、出荷先(ユーザ)において、この巻付リールをラベリング装置等の繰出装置にセットし、繰出装置の駆動源によって巻付リールを回転させることで、長尺シートを連続的に繰り出して、ボトル等の容器の周囲に巻回装着する作業が行われている。
このような長尺シートが巻回された巻付リールを出荷元から出荷先に輸送する際の輸送形態としては、例えば、図16に示す輸送形態が知られている。この輸送形態は、長尺シートが巻回される複数の巻付リール101を一体的に多段に積み重ねた巻付リール体102と、この巻付リール体102を立てた状態で定位置回転可能に支持する載置台103とを備えて構成され、出荷先において、載置台103に定位置回転可能に支持される巻付リール体102をそのままの状態でラベリング装置等の繰出装置にセットし、載置台103上に配置される巻付リール体102を直接的に回転させることで、長尺シートを連続的に繰り出すことができるように構成されている。
上述のような長尺シートの輸送形態は、ラベリング装置等の繰出装置へのセッティングを効率的に行うことができるものではあるが、巻付リールに巻回された長尺シートが輸送時に巻付リールからほどけることに起因して長尺シートの損傷が生じるおそれがあった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、輸送時において長尺シートに損傷が生じることを効果的に防止することができる長尺シートの輸送形態を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、長尺シートが巻回される複数の巻付リールを一体的に多段に積み重ねた巻付リール体と、保護部材とを備え、前記各巻付リールに巻回される長尺シートは、隣接する巻付リール間で連続して構成されており、前記保護部材は、前記巻付リール体を定位置回転可能に支持する第1載置台と、前記巻付リール体を覆うカバー部材とを備え、前記カバー部材は、前記巻付リール体の周囲において上下方向に延びる支持部と、前記巻付リール体の上方に位置する天井部とを備え、前記支持部は、前記第1載置台と前記天井部との間に位置し、前記天井部を支持するように構成されており、前記巻付リール体の上方端部と前記天井部との間に配置され、前記巻付リール体の回転を規制する固定部材を更に備える長尺シートの輸送形態により達成される。
上記長尺シートの輸送形態においては、前記支持部は、前記巻付リール体の周方向を覆う側面部によって構成されており、前記天井部は、前記側面部における上部開口部分を覆うように構成されており、前記固定部材は、前記側面部における上部開口部分の開口形状と略同一形状に形成される緩衝部材であることが好ましい。
また、前記固定部材は、前記巻付リール体の上方側回転軸端が挿入される挿通孔を備えることが好ましい。
また、前記固定部材は、前記保護部材と前記巻付リール体とを接続固定するように構成してもよい。
また、前記第1載置台は、リフターの差し込み爪を案内する第1ガイド部を備えることが好ましい。
また、前記第1ガイド部は、前記第1載置台の下面側に設けられていることが好ましい。
また、前記第1載置台の上面において、前記第1ガイド部に対応する位置に目印が設けられていることが好ましい。
また、前記保護部材は、前記第1載置台が載置される第2載置台を備えており、前記カバー部材は、前記第2載置台上に配置されることが好ましい。
また、前記第1載置台は、該第1載置台の移動を可能とする複数の車輪を備えており、前記第2載置台は、前記車輪の位置ずれを防止する位置ずれ防止手段を備えることが好ましい。
また、前記第2載置台は、該第2載置台の移動を可能とする複数の車輪を備えていることが好ましい。
また、前記第2載置台は、リフターの差し込み爪を案内する第2ガイド部を備えることが好ましい。
本発明によれば、輸送時において長尺シートに損傷が生じることを効果的に防止することができる長尺シートの輸送形態を提供することができる。
本発明に係る長尺シートの輸送形態の一実施形態に係る概略構成断面図である。 図1のA‐A断面図である。 巻付リール体の構造を説明するための概略構成断面図である。 図1に示す長尺シートの輸送形態の変形例を示す概略構成断面図である。 図4に係る長尺シートの輸送形態が有する保護部材の斜視図である。 図4に示す長尺シートの輸送形態における要部拡大断面図である。 図4に示す長尺シートの輸送形態に関して、第2載置台から第1載置台を下ろす方法を説明する斜視図である。 (a)は、図1に示す長尺シートの輸送形態の変形例を示す概略構成断面図であり、(b)は、そのB-B断面図である。 (a)は、図4に示す長尺シートの輸送形態の変形例を示す概略構成断面図であり、(b)は、そのC-C断面図である。 (a)は、図4に示す長尺シートの輸送形態の変形例を示す概略構成断面図であり、(b)は、そのD-D断面図である。 図1に示す長尺シートの輸送形態の変形例を示す概略構成断面図である。 実施形態2に係る輸送形態を正面方向から模式的に示す断面図である。 実施形態2に係る輸送形態を側面方向から模式的に示す断面図である。 図12のE-E断面を模式的に示す図である。 第1ガイド部が第1載置台の下面側に設けられることによる効果の一例を説明するための図である。 従来の長尺シートの輸送形態を説明するための概略構成断面図である。
以下、本発明に係る長尺シートの輸送形態について添付図面を参照して説明する。なお、各図は、構成の理解を容易ならしめるために部分的に拡大・縮小している。
本発明に係る長尺シートの輸送形態1は、図1の概略構成断面図及び図1のA‐A断面図である図2に示すように、長尺シートZが巻回される複数の巻付リール21を一体的に多段に積み重ねた巻付リール体2と、保護部材3とを備えるボックスパレット形態を有している。
長尺シートZは、ボトル等の容器に巻回等されて装着されるラベル形成基材等の長尺状のシートであり、隣接する巻付リール21間で連続するように構成されている。例えば、単一の長尺シートZを最も下方側に位置する巻付リール21を巻回開始巻付リールとし、当該巻付リール21に対する長尺シートZの巻回が完了した後、一つ上段側の巻付リール21に長尺シートZを巻回し、更に上段側の巻付リール21に長尺シートZを巻回するという巻回作業を最上段に位置する巻付リール21まで行うことにより、隣接する巻付リール21間で長尺シートZが連続した形態で巻付リール体2に長尺シートZを巻回することができる。
あるいは、各巻付リール21に対して個別に長尺シートZを巻回し、各巻付リール21に巻回される長尺シートZ同士を接続することにより、隣接する巻付リール21間で長尺シートZが連続するように構成することもできる。なお、各巻付リール21に対して個別に長尺シートZを巻回する場合、各巻付リール21に巻回される長尺シートZの巻始め部分は、予め巻付リール21外に引き出しておき、当該長尺シートZの巻始め部分と、下方側に配置される巻付リール21に巻回される長尺シートZの巻き終わり部分とを接続するように構成される。
巻付リール体2は、上述のように複数の巻付リール21を一体的に多段に積み重ねた構造を有している。この巻付リール体2は、図1に示すように、回転軸体22と、回転軸体22の軸方向に沿って所定間隔をあけて配置される円盤状の鍔部材23とを備えて構成されており、上下方向に並ぶ鍔部材23によって各巻付リール21が構成されている。各鍔部材23は回転軸体22の軸心と同軸となるように該回転軸体22に固定されており、回転軸体22の回転(軸心周りの回転)に伴って、鍔部材23も回転軸体22の軸心周りに回転するように構成される。回転軸体22を形成する材料としては、特に限定されないが、強度の観点から例えば金属材料から形成することが好ましい。また、鍔部材23を形成する材料についても特に限定されないが、強度及び軽量化の観点から例えば樹脂材料から形成されることが好ましい。
ここで、複数の巻付リール21を一体的に多段に積み重ねた形態を有する巻付リール体2の具体的構造は、上述のような構造に特に限定されず、例えば、図3(a)(b)の概略構成断面図に示すように、筒状のコア部材25の下面側開口縁部に円盤状の鍔部材23を設けるような構成で各巻付リール21を形成し、一の巻付リール21のコア部材25の上側に、他の巻付リール21を順に載置する態様で巻付リール21を多段に配置し、上下方向に沿って並ぶ複数のコア部材25の内腔に回転軸体22を挿入し、各巻付リール体2と回転軸体22とを一体的に接続するようにして巻付リール体2を構成してもよい。なお、コア部材25を形成する材料についても特に限定されないが、強度及び軽量化の観点から例えば樹脂材料から形成されることが好ましい。
保護部材3は、図1や図2に示すように、第1載置台31と、立設部材32と、カバー部材33とを備えて構成される。第1載置台31は、第1基台34と、第1基台34の上面側中央に配置される回転支持部35と、第1ガイド部36と、複数の車輪37とを備えている。
第1基台34は、例えば金属材料から形成される板状体であり、長尺シートZが巻回される巻付リール体2の回転軸体22を立てた状態で載置可能な大きさであり、かつ、この立てた状態の巻付リール体2の周囲に後述のカバー部材33が有する側面部331を配置できる大きさに形成されている。
回転支持部35は、巻付リール体2の下方側回転軸端部(回転軸体22の下方側端部)を収容する収容凹部と、当該収容凹部に下方側回転軸端部が挿入された巻付リール体2を回転可能に支持する機構とを備えている。巻付リール体2を回転可能に支持する機構に関しては、特に限定されず、収容凹部を有する円柱状等の支持部本体をベアリングを介して第1基台34上に回転可能に取り付けるような機構を例示することができる。このような回転支持部35を備えることにより、巻付リール体2は定位置回転可能に第1載置台31に支持される。
第1ガイド部36は、リフターの差し込み爪(フォーク)を案内する手段であり、第1基台34の上面側に配置固定されている。第1ガイド部36の具体的構成については、リフターの差し込み爪が案内され、リフターの差し込み爪の昇降に伴って、巻付リール体2が載置される第1載置台31自体が昇降できる構成であれば特に限定されない。本実施形態においては、第1基台34の上面側の四隅部分に矩形状の開口部を形成するように、断面視凵状の金属部材を溶接等することにより固定して第1ガイド部36を形成している。ここで、凵状の金属部材を第1基台34上に固定するに際しては、凵状の金属部材の底部分が開口部の天井部分となる向きで固定される。また、各開口部は、同一の方向を向いて開口するように構成される。なお、リフターとは、マストに沿って昇降可能に、且つ荷物を載置する差し込み爪(フォーク)を有して構成され、荷物を所望の位置に搬送し得るように構成されたものをいう。このようなリフターとしては、自動車エンジンを搭載して走行し得るように構成したフォークリフトや、バッテリとモーターを搭載して走行し得るように構成したパワーリフター、或いは作業員が手作業で走行し得るように構成したハンドリフターを例示することができる。
複数の車輪37は、第1載置台31の移動を可能とする部材であり、第1基台34の下面側の四隅部にそれぞれ配置されている。第1載置台31の使用時の位置決めを可能とするために、各車輪には、ストッパが装着されていることが好ましい。また、第1基台34の下面側の四隅部にそれぞれ配置される車輪37のうち、第1基台34の前端側に相当する位置に配置される車輪37(前輪)は、いわゆる固定キャスターとして構成され、第1基台34の後端側に相当する位置に配置される車輪37(後輪)は、いわゆる自在キャスターとして構成されることが好ましい。
また、立設部材32は、第1載置台31から立設する部材であり、本実施形態においては、この立設部材32は、手押し用のハンドルとして構成されており、第1基台34の後端側に相当する位置に立設されている。具体的には、第1基台34の上面側の四隅部分に固定される凵状の金属部材の内、2つの金属部材上にそれぞれ立設される棒状の支柱部材321と、当該各支柱部材321の上端部に接続される棒状の水平部材322とにより構成されている。
カバー部材33は、巻付リール体2を覆う部材である。本実施形態においては、第1基台34の周縁部に立設され、第1基台34上に載置される巻付リール体2の周方向を覆う側面部331と、巻付リール体2の上方側に配置され、側面部331における上部開口部分を覆うパネル状の天井部332とを備えて構成されている。側面部331は巻付リール体2の周囲において上下方向に延びており、天井部332は巻付リール体2の上方に位置している。側面部331は、第1載置台31と天井部332との間に位置し、天井部332を支持するように構成されている。側面部331は、第1基台34に脱着可能となるように構成されている。具体的には、第1基台34の各側縁部分にパネル状体を立設し、各パネル状体を枠部材や取付部材を介して互いに接続して組み立てることによって構成される。また、第1基台34の上面の周縁部には、側面部331を形成する各パネル状体の下方縁が差し込まれる収容溝を備えるように構成することが好ましい。なお、側面部331の各面を構成するパネル状体は、単一のパネルを用いて構成してもよく、或いは、例えば、上下方向や左右方向に分割される複数のパネルを枠部材や取付部材等を介して接続することにより構成してもよい。天井部332は、第1基台34の各側縁部分に立設されるパネル状体により形成される側面部331の上部開口部分を塞ぐための部材であり、当該側面部331の上部開口部分に対して脱着可能となるように配置される。また、天井部332が側面部331の上部開口部分からずれることを防止するために、天井部332と側面部331とはゴムバンド等の連結部材により互いに連結されることが好ましい。ここで、カバー部材33を形成する材料としては、比較的剛性の高いパネルを用いることが好ましく、例えば、プラダンと呼ばれる段ボール風プラスチック板などのプラスチック板や、硬質発泡体などの発泡体などを挙げることができる。
また、本実施形態においては、巻付リール体2の上方端部と天井部332との間に配置され、巻付リール体2が回転することを規制する固定部材4を備えている。この固定部材4の作用により、輸送時の振動等によって、巻回されている長尺シートZの巻方向とは反対側に巻付リール体2が回転して長尺リールがほどけてしまうことを防止することができる。本実施形態においては、固定部材4は、保護部材3と巻付リール体2とを接続固定するように構成している。この固定部材4としては、例えばベルト部材やワイヤー部材等の長尺部材を挙げることができる。固定部材4を用いて保護部材3と巻付リール体2とを接続固定する具体的態様は特に限定されず、例えば、保護部材3が有するカバー部材33と巻付リール体2とを接続するように構成してもよく、或いは、保護部材3が有する立設部材32と巻付リール体2とを接続するように構成してもよい。また、巻付リール体2と固定部材4との接続を容易にするために、例えば、図1や図2に示すように、巻付リール体2の上方側回転軸端に配置される固定補助部材41を設け、当該固定補助部材41と保護部材3とを固定部材4により接続固定してもよい。固定補助部材41としては、巻付リール体2の上方側回転軸端に設けることができるものであれば特に限定されないが、例えば、巻付リール体2の上方側回転軸端に螺合して取り付けられるアイボルトを好ましく挙げることができる。また、カバー部材33に固定部材4を取り付ける場合には、例えば、カバー部材33の側壁部の内側面や、側壁部を構成する各パネル状体を接続する枠部材等にベルト部材等の固定部材4の一方端を係合することができる係合部材を設けるように構成すること好ましい。
以上のように構成される長尺シートZの輸送形態1では、出荷先において、カバー部材33の天井部332、固定部材4、及び側面部331が取り外された後、長尺シートZが巻回される複数の巻付リール21を一体的に多段に積み重ねた巻付リール体2が載置される第1載置台31をラベリング装置等の繰出装置にセットし、繰出装置の駆動源によって巻付リール体2を直接回転させることで、長尺シートZを連続的に繰り出して、ボトル等の容器の周囲に巻回装着する作業が行われる。ここで、巻付リール体2が載置される第1載置台31を繰出装置にセットするに際して、カバー部材33の側面部331を構成する全てのパネル状体を取り外してもよく、或いは、一部のパネル状体を取り外して、残りのパネル状体を第1基台34上に立設させた状態で繰出装置にセットしてもよい。
また、巻付リール体2に巻回される長尺シートZが全てなくなった場合には、出荷先であるユーザは、長尺シートZがなくなった巻付リール体2が載置される第1載置台31をラベリング装置等の繰出装置から離脱させ、第1基台34上に側面部331、固定部材4、天井部332を再度セットし直し、出荷元に返送する。
以上のように構成される長尺シートZの輸送形態1においては、長尺シートZが巻回される巻付リール体2を覆うカバー部材33を備えていることから、出荷作業中や輸送途中において、長尺シートZが巻回される巻付リール体2に傷等の損傷が生じることを効果的に抑制することができ、また、長尺シートZにほこり等のゴミが付着することを効果的に防止することができる。また、カバー部材33は、第1基台34から取り外したのち、再度取付可能となるように構成されているため、出荷先から返送される際にも、長尺シートZの無い巻付リール体2を保護した状態で輸送等されることになるため、再使用される巻付リール体2に傷等の損傷が生じることを効果的に抑制することができる。また、上述のように、カバー部材33は、第1基台34から取り外したのち、再度取付けられて出荷元に返送できるように構成されているため、出荷先において廃棄される廃棄物を減じることができ、環境保全等の観点からも優れたものとなる。
また、保護部材3と巻付リール体2とをベルト部材等の固定部材4により接続固定することにより、輸送時の振動等によって、巻付リール体2が、巻回されている長尺シートZの巻方向とは反対側に回転して長尺リールがほどけてしまい、長尺シートZの適正な巻回状態が阻害されることを効果的に防止することができる。なお、出荷先にて長尺シートZが使用されて返送される際においても、保護部材3と巻付リール体2とを固定部材4により接続固定することにより、返送輸送時の巻付リール体2の姿勢を安定化させることができ、輸送時の衝撃等によって巻付リール体2が損傷することを効果的に防止することができる。
以上、本発明の一実施形態に係る長尺シートZの輸送形態1について説明したが、その具体的構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、図4の概略構成断面図や図5の斜視図に示すように、保護部材3が、第1載置台31が載置される第2載置台5を更に備え、カバー部材33が、第2載置台5上に配置されるように構成してもよい。ここで、図4や図5に示す構成においては、第2載置台5は、2台の第1載置台31を載置できる大きさとして構成されているが、このような構成に特に限定されず、単一の第1載置台31を載置できる大きさ、或いは、3台以上の第1載置台31を載置できる大きさとして構成してもよい。
第2載置台5は、例えば金属材料から形成される板状体から構成される第2基台51を備えており、当該第2基台51の下面側の四隅部分に複数の車輪52を備えて構成される。これら複数の車輪52は、第2載置台5の移動を可能とする部材であり、第2載置台5の位置決めを可能とするために、各車輪52には、ストッパが装着されていることが好ましい。また、第2基台51の下面側には、リフターの差し込み爪(フォーク)を案内する第2ガイド部53が設けられている。この第2ガイド部53の具体的構成については、上述の第1ガイド部36の構成と同じく、リフターの差し込み爪が案内され、リフターの差し込み爪の昇降に伴って、第1載置台31が載置される第2載置台5自体が昇降できる構成であれば特に限定されない。図4においては、一対のL字状の長尺金属部材を第2基台51の下面側に溶接等することにより固定して第2ガイド部53を形成している。このような第2ガイド部53を備えることにより、第1載置台31が載置される第2載置台5を輸送トラック等に載置する際の作業性が向上する。
また、第2載置台5は、上面側に載置される第1載置台31が有する車輪37の位置ずれを防止する位置ずれ防止手段6を備えるように構成することが好ましい。位置ずれ防止手段6としては、図5の斜視図や図6の要部拡大断面図に示すように、第2載置台5の上面の所定位置に配置され、車輪37の一部(車輪の下側1/3程度の部分)の前後左右部分が収容される車輪収容部61(6)を例示することができる。この車輪収容部61(6)は、車輪37の一部の前後左右部分にそれぞれ対向する壁部分を有する部材である。各車輪収容部61(6)は、第1載置台31に設けられる車輪の位置や大きさ等に合わせて形成される。また、図6に示す構成においては、第1載置台31が有する複数の車輪37の内、前輪(固定キャスター)に相当する車輪を車輪収容部61(6)によって位置ずれを防止し、後輪(自在キャスター)に相当する車輪については、第2基台51の上面に貼着されるゴムシート62(6)との摩擦によって位置ずれを防止するように構成されている。ここで、車輪収容部61(6)は、図6に示すように、車輪の前後方向に対向する壁部分が、傾斜面となるように構成し、車輪の一部の前後部分が当該傾斜面に乗り上げるように構成されている。これにより、輸送時の振動によって車輪が損傷することを抑制することができる。また、車輪の前後方向としては、第1載置台31に形成される第1ガイド部36に差し込まれるリフターの差し込み爪の差し込み方向に沿う方向を前後方向として、上記傾斜面が形成されることが好ましい。これにより、リフターを用いて第2載置台5に第1載置台31を積み下ろす際に、第1載置台31が有する車輪が損傷することを効果的に防止することができる。
また、位置ずれ防止手段6としては、第2載置台5(第2基台51)に形成される凹部や、貫通孔等の種々の形態を採用することができる。これら凹部や貫通孔は、第1載置台31に設けられる車輪の前後方向位置、幅、車輪の大きさ等に合わせて形成される。
また、図4や図5においては、カバー部材33が、第2載置台5上に配置されるように構成されている。このカバー部材33は、第2載置台5上に載置される第1載置台31上に配置される巻付リール体2を覆う部材であり、第2基台51の周縁部に脱着可能に立設される側面部331と、当該側面部331の上部開口部分を塞ぐ天井部332とを備えている。側面部331は、図1や図2に示す構成と同じく、第2基台51の各側縁部分にパネル状体を立設し、各パネル状体を枠部材や取付部材を介して互いに接続して組み立てることによって構成される。また、第2基台51の上面の周縁部には、側面部331を形成する各パネル状体の下方縁が差し込まれる収容溝を備えるように構成することが好ましい。なお、側面部331の各面を構成するパネル状体は、単一のパネルを用いて構成してもよく、或いは、例えば、上下方向や左右方向に分割される複数のパネルを枠部材や取付部材等を介して接続することにより構成してもよいことは言うまでもない。天井部332についても図1や図2に示す構成と同じく、側面部331の上部開口部分に対して脱着可能となるように構成されており、側面部331とはゴムバンド等の連結部材により互いに連結されることが好ましい。
また、図4や図5に示す構成においては、カバー部材33の側面部331を構成するパネル状体の下方領域に面当接可能な補助プレート7が第2基台51の側縁部に沿って立設されている。このような補助プレート7を備えることにより、カバー部材33の側面部331をより安定的に第2基台51上に配置することが可能とる、また、この補助プレート7は、カバー部材33の側面部331を構成する各パネル状体が差し込まれる案内部を備えるように構成することが好ましい。このような案内部を備えることにより、カバー部材33の側面部331を組み立てる際の作業性を向上させることが可能となる。なお、図4や図5において示される補助プレート7は、図1や図2に示す態様の輸送形態における第1基台34が備えるように構成してもよい。
この図4や図5に示すような長尺シートZの輸送形態1では、出荷先において、カバー部材33の天井部332、固定部材4、及び側面部331が取り外された後、図7の斜視図に示すように、長尺シートZが巻回される複数の巻付リール21を有する巻付リール体2が載置される第1載置台31の第1ガイド部36にリフターの差し込み爪を差し込むとともに上方に持ち上げ、第2載置台5から下ろした後、ラベリング装置等の繰出装置にセットされる。ここで、第2載置台5から第1載置台31を下ろす際には、カバー部材33の側面部331を構成する全てのパネル状体を取り外してもよく、或いは、一部のパネル状体を取り外して、残りのパネル状体を第2基台51上に立設させた状態で繰出装置にセットしてもよい。
また、巻付リール体2に巻回される長尺シートZが全てなくなった場合には、出荷先であるユーザは、長尺シートZがなくなった巻付リール体2が載置される第1載置台31をラベリング装置等の繰出装置から離脱させ、リフターを用いて再度第2載置台5上に載置し、第2基台51上に側面部331、固定部材4、天井部332を再度セットし直し、出荷元に返送する。
また、上記実施形態においては、第1載置台31から立設する立設部材32として、手押し用のハンドルとして構成される態様を備えているが、必ずしもこのようなハンドルとして構成する必要はなく、第1載置台31から立設する棒状部材として構成してもよい。このような態様であっても、例えば、棒状部材(立設部材32)と巻付リール体2とをベルト部材等の固定部材4によって接続固定することができ、輸送時の振動等によって、巻付リール体2が、巻回されている長尺シートZの巻方向とは反対側に回転して長尺リールがほどけてしまうことを効果的に防止することができ、また、出荷先から出荷元に返送される際においても、返送輸送時の巻付リール体2の姿勢を安定化させることができ、輸送時の衝撃等によって巻付リール体2が損傷することを効果的に防止することができる。
また、上記実施形態においては、輸送時の振動等によって巻付リール体2が回転することを規制する固定部材4として、保護部材3と巻付リール体2とを接続固定するベルト部材やワイヤー部材等の長尺部材を採用しているが、例えば、図8や図9に示すように、巻付リール体2の上方端部と天井部332との間に配置される緩衝部材により構成してもよい。なお、図8(a)及び図9(a)は、長尺シートの輸送形態1の概略構成断面図であり、図8(b)及び図9(b)は、図8(a)、図9(a)のそれぞれにおけるB-B断面、C-C断面を示す概略構成断面図である。この緩衝部材は、例えば、弾性変形可能なウレタンゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム等から形成することができる。また、緩衝部材(固定部材4)として、内部に空気が封入されたいわゆるエアークッション部材を使用することもできる。
緩衝部材により固定部材4を構成する場合、図8(b)や図9(b)に示すように、側面部331の上部開口部分の開口形状と略同一形状の輪郭を有するように固定部材4を形成することが好ましい。また、緩衝部材(固定部材4)の厚みは、該緩衝部材を巻付リール体2の上方に配置し、更にその上部に天井部332をセットした際に、セットされる天井部332によって、緩衝部材(固定部材4)が巻付リール体2の上部を押圧できる程度の厚みとして形成することが好ましい。
また、図8及び図9に示されるように、緩衝部材(固定部材4)が巻付リール体2の上方に配置される際に、巻付リール体2の上方側回転軸端が挿入される挿通孔42を緩衝部材(固定部材4)が備えることが好ましい。この挿通孔42は、図8等に示されるように、緩衝部材(固定部材4)の一方面側から他方面側に向けて貫通する孔として形成してもよく、或いは、巻付リール体2の上方側回転軸端が挿入される凹部として形成してもよい。
図8に示すような長尺シートZの輸送形態1では、出荷先において、カバー部材33の天井部332、緩衝部材(固定部材4)、及び側面部331が取り外された後、巻付リール体2が載置される第1載置台31をラベリング装置等の繰出装置にセットして使用に供される。また、巻付リール体2に巻回される長尺シートZが全てなくなった場合には、出荷先であるユーザは、長尺シートZがなくなった巻付リール体2が載置される第1載置台31をラベリング装置等の繰出装置から離脱させ、側面部331、緩衝部材(固定部材4)、及び天井部332を再度セットし直し、出荷元に返送する。
また、図9に示すような長尺シートZの輸送形態1では、出荷先において、カバー部材33の天井部332、緩衝部材(固定部材4)、及び側面部331が取り外された後、第1載置台31の第1ガイド部36にリフターの差し込み爪を差し込むとともに上方に持ち上げ、第2載置台5から巻付リール体2が載置される第1載置台31を下ろした後、ラベリング装置等の繰出装置にセットして使用に供される。巻付リール体2に巻回される長尺シートZが全てなくなった場合には、出荷先であるユーザは、長尺シートZがなくなった巻付リール体2が載置される第1載置台31をラベリング装置等の繰出装置から離脱させ、リフターを用いて再度第2載置台5上に載置し、側面部331、固定部材4、及び天井部332を再度セットし直し、出荷元に返送する。
図8や図9に示すように、固定部材4を緩衝部材により構成する場合であっても、緩衝部材(固定部材4)によって巻付リール体2が抑え込まれるため、輸送時の振動等によって巻付リール体2が回転することを防止することができ、巻回されている長尺シートZの巻方向とは反対側に巻付リール体2が回転して長尺リールがほどけてしまうことを効果的に防止することができる。
また、緩衝部材(固定部材4)によって上方側から巻付リール体2が抑え込まれるように構成しているため、特に、図9に示すように、第2載置台5上に第1載置台31が配置されるような輸送形態1においては、第2ガイド部53にリフターの差し込み爪(フォーク)を差し込んで斜めに持ち上げるような場合であっても、第1載置台31の下面に設けられる車輪37と、第2載置台5に設けられる位置ずれ防止手段6との係合状態が外れてしまうことを効果的に防止することが可能となり、輸送時に巻付リール体2が損傷してしまうことを効果的に抑止することができる。
また、上記実施形態においては、巻付リール体2の最上段に配置される巻付リール21が上側に配設される鍔部材23を備えるように構成しているが、この鍔部材23を省略するようにして輸送形態1を構成してもよい。このような構成を採用するとともに、固定部材4として緩衝部材を採用する場合、例えば、図10に示すように、最上段の巻付リール21と固定部材4との間に配置される補助プレート7を更に備えるように構成することが好ましい。この補助プレート7は、巻付リール体2の上部に配置される際に、巻付リール体2の上方側回転軸端が挿入される貫通孔を備えている。補助プレート7としては、表面が平滑な板材を用いることが好ましく、例えば、プラダンと呼ばれる段ボール風プラスチック板などのプラスチック板や金属板を用いることができる。このような補助プレート7を更に備えることにより、ウレタンゴム等によって形成される緩衝部材(固定部材4)との摩擦接触により最上段の巻付リール21に巻回される長尺シートZの側縁部分に損傷が生じてしまうことを効果的に防止することができる。また、補助プレート7の表面の摩擦係数は、(緩衝部材)固定部材4の表面における摩擦係数よりも小さくなるように構成することが好ましい。
また、上記実施形態においては、巻付リール体2を一段積みする輸送形態1を示しているが、このような形態に特に限定されず、多段積み可能な輸送形態1として構成してもよい。具体的には、例えば、第2載置台5の下面四隅に、当該下面に対して垂直下方に突出する第1係合部材をそれぞれ設けるとともに、第2載置台5の上面四隅に配置され側面部31を構成する各パネル状体が設置される枠部材の上端部に第2係合部材を設けるように構成する。各第2係合部材は、第2載置台5の上面に対して垂直上方に突出するように形成されており、第1係合部材と第2係合部材とは互いに係合し、上方側に配置されるボックスパレットと下方側に配置されるボックスパレットとが一体化されるように構成されている。なお、輸送時において、上方側に配置されるボックスパレットが落下しないような構造であれば、第1係合部材と第2係合部材との具体的な係合構造は特に限定されない。
また、図1や図8に示す長尺シートの輸送形態1においては、リフターの差し込み爪(フォーク)を案内する第1ガイド部36として、第1基台34の上面側の四隅部分に矩形状の開口部を形成するように、断面視凵状の金属部材を溶接等することにより形成する構成を備えているが、このような構成に特に限定されず、例えば、図4や図5に示される第2載置台5が備える第2ガイド部53と類似構造を有するように第1ガイド部36を構成してもよい。具体的には、図11の概略構成断面図に示すように、第1基台34の下面に一対のL字状の長尺金属部材を溶接等することにより固定して第1ガイド部36を形成することができる。このような第1ガイド部36は、第1基台34の下面に設けられる車輪37よりも内側に配置されることが好ましい。
次に、本発明に係る長尺シートの輸送形態の実施形態2について図面を用いて説明する。なお、以下では上記実施形態と異なる点を中心に説明する。また、図中上記実施形態と同一又は相当する部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図12は、実施形態2に係る輸送形態1Aを正面方向から模式的に示す断面図である。図13は、実施形態2に係る輸送形態1Aを側面方向から模式的に示す断面図である。図14は、図12のE-E断面を模式的に示す図である。
図12、図13及び図14を参照して、輸送形態1Aは、巻付リール体2と、保護部材3Aとを備えている。保護部材3Aは、第1載置台31Aと、カバー部材33Aとを備えている。第1載置台31Aは、第1基台34Aと、回転支持部35と、第1ガイド部36Aと、複数の車輪37とを備えている。
第1基台34Aは、例えば金属材料によって形成される板状体である。平面視における第1基台34A上の略中央部分には、回転支持部35が固定されている。第1基台34Aは、回転支持部35を介して巻付リール体2を支持するように構成されている。第1基台34Aの上面の四隅の各々には、カバー部材33Aの棒状部331A(後述)の下側端部が位置している。
第1基台34Aの上面の四隅のうち3つの隅においては、棒状部331Aの下側端部が第1基台34Aに溶接等を通じて固定されている。第1基台34Aの上面の四隅のうち残りの1つの隅においては、棒状部331Aの下側端部が挿入される筒状部材が第1基台34Aに溶接等を通じて固定されている。棒状部331Aが筒状部材に挿入されることによって、棒状部331Aは筒状部材に支持される。また、棒状部331Aは、筒状部材から抜き取り可能である。
なお、第1基台34Aの上面の四隅のうち1つ、2つ又は4つの隅において、棒状部331Aの下側端部が第1基台34Aに溶接等を通じて固定されていてもよい。また、この場合には、第1基台34Aの上面の四隅のうち、棒状部331Aの下側端部が溶接等を通じて固定されていない隅には、棒状部331Aの下側端部が挿入される筒状部材が溶接等を通じて固定されていてもよい。
また、第1基台34Aの上面には、複数(4つ)の目印M(図14)が設けられている。各目印Mは、例えば、印刷又はシール等によって形成されたマークである。各目印Mは、リフターの差し込み爪を挿入すべき位置を示している。目印Mが設けられているため、リフターの操作者は、差し込み爪の挿入位置を比較的正確に認識することができる。なお、目印Mは、例えば、図1、図8及び図11の各々に示される保護部材3においても設けられてもよい。図1及び図8の各々に示される保護部材3においては、例えば、各第1ガイド部36の上面に目印Mが設けられてもよい。また、図11に示される保護部材3においては、例えば、第1基台34の上面に複数の目印Mが設けられてもよい。これにより、リフターの操作者は、差し込み爪の挿入位置を比較的正確に認識することができる。
第1ガイド部36Aは、リフターの差し込み爪(フォーク)を案内する手段であり、上記実施形態における第1ガイド部36(図1参照)とは異なり、第1基台34Aの下面側に配置固定されている。第1ガイド部36Aの具体的構成については、リフターの差し込み爪が案内され、リフターの差し込み爪の昇降に伴って、巻付リール体2が載置される第1載置台31A自体が昇降できる構成であれば特に限定されない。本実施形態2において、第1ガイド部36Aは、例えば、断面視矩形状の金属製の2つの角筒部材を溶接等によって第1基台34Aの下面に固定することにより形成されている。2つの角筒部材は、輸送形態1Aの幅方向において互いに隣接した位置に並んでいる。2つの角筒部材が一体となった状態で、第1ガイド部36Aは、輸送形態1Aの幅方向の略中央に位置している。各角筒部材においては、輸送形態1Aの前後方向に断面視矩形状の貫通孔が延びている。これらの貫通孔にリフターの差し込み爪が案内される。なお、上述の各目印M(図14)は、第1基台34Aの上面において、輸送形態1Aの幅方向における角筒部材の略中央部分に対応する位置に設けられている。
図15は、第1ガイド部36Aが第1載置台31Aの下面側に設けられることによる効果の一例を説明するための図である。図15を参照して、巻付リール体2の輸送時にカバー部材33Aを袋9で覆うことが考えられる。これにより、輸送時に生じ得る巻付リール体2の汚れの発生が抑制される。この例においては、カバー部材33Aの全体が袋9によって覆われたとしても、第1ガイド部36Aが袋9から露出している。すなわち、実施形態2に従う輸送形態1Aによれば、カバー部材33Aが袋9に覆われたとしても、第1ガイド部36Aにフォークを挿入することによって巻付リール体2を運搬することできる。
再び図12、図13及び図14を参照して、カバー部材33Aは、巻付リール体2を覆う部材である。カバー部材33Aは、複数の棒状部331Aと、天井部332Aとを備えている。天井部332Aは、例えば、平面視矩形状の金属製の板状体であり、巻付リール体2の上方に位置している。平面視における天井部332Aの略中央部分には、固定補助部材41が貫通する孔(不図示)が形成されている。天井部332Aの孔に固定補助部材41(例えば、アイボルト)が貫通した状態で、固定補助部材41の回転が規制される。
複数(4本)の棒状部331Aの各々は、例えば金属製の円柱部材で形成される。複数の棒状部331Aの各々は、巻付リール体2の周囲において上下方向に延びている。複数の棒状部331Aの各々は、第1載置台31Aと天井部332Aとの間に位置し、天井部332Aを支持するように構成されている。
上述のように3本の棒状部331Aの下側端部は第1基台34Aに溶接等を通じて固定されている。下側端部が第1基台34Aに溶接等を通じて固定されている各棒状部331Aの上側端部は、例えばボルトによって天井部332Aに固定されている。すなわち、ボルトを取り外すことによって、棒状部331Aと天井部332Aとの接続が解除される。
また、残り1本の棒状部331Aの下側端部は、第1基台34Aに設けられた筒状部材に挿入されている。この棒状部331Aの上側端部は、天井部332Aに溶接等を通じて固定されている。すなわち、本実施形態2においては、棒状部331Aと天井部332Aとを接続している3本のボルトを取り外すことによって、天井部332Aを第1載置台31Aから取り外すことができる。なお、天井部332Aには1本の棒状部331Aが溶接等を通じて固定されているため、3本のボルトを取り外すことによって、天井部332A及び1本の棒状部331Aが第1載置台31Aから取り外される。
本実施形態2においては、巻付リール体2の回転軸体22の上方端部と天井部332Aとの間に固定部材4Aが配置されている。固定部材4Aは、例えばゴムによって形成される円柱状の部材である。固定部材4Aの直径は、回転軸体22の直径よりも僅かに小さい。固定部材4Aの上下方向の長さは、回転軸体22の上側端部と天井部332Aとの間の長さよりも僅かに長い。固定部材4Aには、固定補助部材41が貫通する孔H(図14)が形成されている。固定部材4Aの上下方向の長さが回転軸体22の上側端部と天井部332Aとの間の長さよりも僅かに長いため、天井部332Aが各棒状部331Aに固定された場合に、固定部材4Aは回転軸体22と天井部332Aとによって挟み込まれる。その結果、回転軸体22に対して回転方向の力が掛かった場合に、回転軸体22と固定部材4Aとの間、及び、固定部材4Aと天井部332Aとの間の各々に摩擦が生じ、回転軸体22の回転が規制される。すなわち、本実施の形態2に従う輸送形態1Aによれば、固定部材4Aの作用により、輸送時の振動等によって、巻回されている長尺シートZの巻方向とは反対側に巻付リール体2が回転して長尺リールがほどけてしまうことを防止することができる。
以上のように、本実施形態2に従う輸送形態1Aによれば、巻付リール体2の回転軸体22の上方端部と天井部332Aとの間に固定部材4Aが配置されているため、長尺シートZの輸送時において長尺シートZに損傷が生じることを効果的に防止することができる。
1 長尺シートの輸送形態
2 巻付リール体
21 巻付リール
22 回転軸体
23 鍔部材
3 保護部材
31 第1載置台
32 立設部材
33 カバー部材
331 側面部
332 天井部
34 第1基台
35 回転支持部
4 固定部材
42 挿通孔
5 第2載置台
51 第2基台
6 位置ずれ防止手段
7 補助プレート

Claims (11)

  1. 長尺シートが巻回される複数の巻付リールを一体的に多段に積み重ねた巻付リール体と、保護部材とを備え、
    前記各巻付リールに巻回される長尺シートは、隣接する巻付リール間で連続して構成されており、
    前記保護部材は、前記巻付リール体を定位置回転可能に支持する第1載置台と、前記巻付リール体を覆うカバー部材とを備え、
    前記カバー部材は、前記巻付リール体の周囲において上下方向に延びる支持部と、前記前記巻付リール体の上方に位置する天井部とを備え、
    前記支持部は、前記第1載置台と前記天井部との間に位置し、前記天井部を支持するように構成されており、
    前記巻付リール体の上方端部と前記天井部との間に配置され、前記巻付リール体の回転を規制する固定部材を更に備える、長尺シートの輸送形態。
  2. 前記支持部は、前記巻付リール体の周方向を覆う側面部によって構成されており、
    前記天井部は、前記側面部における上部開口部分を覆うように構成されており、
    前記固定部材は、前記側面部における上部開口部分の開口形状と略同一形状に形成される緩衝部材である、請求項1に記載の長尺シートの輸送形態。
  3. 前記固定部材は、前記巻付リール体の上方側回転軸端が挿入される挿通孔を備える、請求項1又は請求項2に記載の長尺シートの輸送形態。
  4. 前記固定部材は、前記保護部材と前記巻付リール体とを接続固定する、請求項1に記載の長尺シートの輸送形態。
  5. 前記第1載置台は、リフターの差し込み爪を案内する第1ガイド部を備える、請求項1又は請求項2に記載の長尺シートの輸送形態。
  6. 前記第1ガイド部は、前記第1載置台の下面側に設けられている、請求項5に記載の長尺シートの輸送形態。
  7. 前記第1載置台の上面において、前記第1ガイド部に対応する位置に目印が設けられている、請求項6に記載の長尺シートの輸送形態。
  8. 前記保護部材は、前記第1載置台が載置される第2載置台を備えており、前記カバー部材は、前記第2載置台上に配置される、請求項1又は請求項2に記載の長尺シートの輸送形態。
  9. 前記第1載置台は、該第1載置台の移動を可能とする複数の車輪を備えており、
    前記第2載置台は、前記車輪の位置ずれを防止する位置ずれ防止手段を備える、請求項8に記載の長尺シートの輸送形態。
  10. 前記第2載置台は、該第2載置台の移動を可能とする複数の車輪を備えている請求項8に記載の長尺シートの輸送形態。
  11. 前記第2載置台は、リフターの差し込み爪を案内する第2ガイド部を備える、請求項8に記載の長尺シートの輸送形態。

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