JP2024017692A - 出入口施解錠システム - Google Patents

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森重寿弘
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Abstract

【課題】電子鍵ID等の認証情報を不正に取得した携帯端末からの解錠要求だけで電子錠システムが解錠信号を出力すること避け、よって、セキュリティの向上を図ること。【解決手段】建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置と、施解錠制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバと、ネットワークを介して接続し、かつ前記出入口を利用する利用者の携帯端末とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末の入力部は、出入口に配置された固定型のゲートID取得部よりゲートIDを取得し、本人証明情報と固定型のゲートIDを前記管理サーバに送信し、管理サーバは、前記携帯端末から受信した本人証明情報と固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、該携帯端末から要求受け入れ可能状態となる、出入口施解錠システム。【選択図】図4

Description

本発明は入退出管理装置の一種で、特に、集合住宅の共用出入口に適合する出入口施解錠システムに関する。
従来、ビルデイング、マンションなどの建物の扉には、電子錠が取り付けられており、この電子錠を施解錠する電子錠システムに於いて、電子鍵として、非接触型ICカードを使用するものと、スマートフォンなどの携帯端末を使用するものが知られている。これらは共に近距離無線通信技術を用いるもので、一般には、非接触型ICカードの場合は国際標準規格として承認されているNFC(Near Field Communication)通信規格を利用し、携帯端末の場合は同じく国際標準規格として承認されているBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信規格を利用している。
特許文献1の発明の課題は、非接触型ICカードと携帯端末は、無線が届く範囲が相違するNFC方式とBLEが採用されている実情に鑑み、電子鍵の使用者が自己の生活様式に合わせて、いずれかの電子鍵を選択し、あるいは、両者を必要に応じて使い分けて、安全に使用できることが望ましいと考え、「電子鍵として非接触型ICカードと携帯端末とを使用可能で、電子錠と携帯端末間におけるペアリングの際の安全性を確保した電子錠システム」を提供するものである。
そこで、特許文献1には、「電子錠と、電子鍵管理サーバとを備え、前記電子錠は、非接触型ICカードと通信するNFC通信部と、携帯端末と通信するBLE通信部と、これら各通信部で受信した電子鍵IDなどを記憶するメモリと、電子鍵IDが暗号化されているとこれを復号化する暗号復号部と、電子鍵IDが正規か否かを認証する認証部と、電子鍵IDが正規であると施錠信号または解錠信号を出力する施解錠信号出力御部と、各動作を制御する制御部とを備えた電子錠システム」が記載されている。
近年、スマートフォンなどの携帯端末(ここでは「スマホ」ともいう)の普及により、スマホでカギを開けたいというニーズが増えつつある。
すでに「電子錠と、電子鍵管理サーバとを備え、携帯端末が電子鍵管理サーバとクラウド上で通信し、携帯端末より受信した電子鍵IDなどを記憶するメモリと、電子鍵IDが暗号化されているとこれを復号化する暗号復号部と、電子鍵IDが正規か否かを認証する認証部と、電子鍵IDが正規であると施錠信号を出力する施錠信号出力御部と、各動作を制御する制御部とを備えた電子錠システム」が存在する。例えば特許出願人の製品wiremo(登録商標)がそれである。
上記電子錠システムは、解錠する際も応用できるが、施錠する際より厳しいセキュリティを必要とする。例えば電子鍵ID等の認証情報を不正に取得した携帯端末からの解錠要求だけで電子錠システムが解錠信号を出力すること、いわゆる「なりすまし」による不正解錠行為は極力避けなければならない。
またスマホは現地にいなくてもクラウド上で通信することで解錠要求することが可能であるため、不正解錠行為を判別することが難しいという課題が存在する。
さらにビルデイング、マンションなどの建物、例えば集合住宅にはメインエントランスと称される共用出入口(ここでは「入口」ともいう)が存在するが、共用部の施設としてエレベータホールや他の入口もあるため、どの入口を開けるかに関してスマホを立上げ、その都度入口を選択する必要がある。これは建物が存在する現地操作の場合も同様で、入口が目の前にあるのに、「わざわざ」スマホを立上げ、操作表示部を操作して入口を選択する必要がある。これは面倒であり、また開け間違いの操作をする場合もある。
さらに、現地操作での認証に関しても、スマホは非接触型ICカードのNFC方式の通信ではなく、BLE方式の通信なので、電波が飛びすぎるという問題がある。なお、特許文献2には、携帯端末の位置を算出する位置検出手段に関する技術が記載されている。
特開2017-133286号公報 特開2016-2453号公報
本発明の主たる目的は、出願人は、背景技術で述べた実情に鑑み、スマートフォン等の携帯端末を用いてネットワーク越しに建物の入口(現地)の電子錠を解錠する際に、前記現地のゲート情報と本人証明情報を管理サーバへ送り、前記情報が認証されると出入口を開錠させるようにすることである。すなわち、スマホを電子鍵として利用する場合に於いて、電子鍵ID等の認証情報を不正に取得した携帯端末からの解錠要求だけで電子錠システムが解錠信号を出力することを避け、よって、セキュリティの向上を図ることである。本発明の二次的な目的は、不正解錠行為を判別する手段としてスマホが少なくとも現地操作したかどうかの記録が残るようにすることである。
さらに、例えば現地操作の場合に、入口が目の前にあるのに、「わざわざ」スマホを立上げ、操作表示部を操作して入口を選択する必要がないようにし、特に、利用者の出入りが多い建物の共用出入口の通過に際し、ゲートの解錠を即時に実行して通過の利便性の向上を図ることである。なお、実施形態によっては、非接触型ICカードの利点を生かし、電波が飛びすぎないようにすることである。
本発明の出入口施解錠システムは、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置と、前記施解錠制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバと、前記ネットワークを介して接続し、かつ前記出入口を利用する利用者の携帯端末とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末の入力部は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部よりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを前記管理サーバに送信し、前記管理サーバは、前記携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、該携帯端末から要求受け入れ可能状態となることを特徴とする。
上記構成に於いて、前記管理サーバは、前記認証成立後に、前記携帯端末から、少なくとも解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を受信すると、該管理サーバは、前記施解錠制御装置に対して前記ネットワークを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることを特徴とする。また、前記固定型のゲートID取得部は、NFCタグ或いは又はNFC機能を有すると共に、固定型のゲートIDを含む非接触型IC部材又は二次元バーコードのいずれか一方であることを特徴とする。
また本発明の共用出入口施解錠システムは、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置と、前記施解錠制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバと、前記ネットワークを介して接続し、かつ前記出入口を利用する利用者の携帯端末とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末の入力部は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部よりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを含む解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を前記管理サーバに送信し、前記管理サーバは、前記携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、前記要求情報に基づき前記施解錠制御装置に対して前記ネットワークを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることを特徴とする。
なお、本発明の「建物の出入口に配置された固定型のゲートID取得部」の典型例としては、NFCやBLEの通信機能を有する「近距離無線通信部」を含むが、必ずしも通信機能を有するものに限定されず、携帯端末(スマホ)がカメラを利用して固定型のゲートID取得部からゲートIDを取得可能であれば、換言すると、ゲートIDを貰うことが可能であれば、非接触型IC部材のみならず、二次元バーコードを読み取る方式であっても良い。さらに、位置情報を電波で発信することができる通信部と位置情報信号発生手段(ビーコン信号を発生させるIC)との組み合わせから成るゲート取得用IC部材も、発明の主たる課題を達成する範囲で固定型の近距離無線通信部の概念に含めることができる。
本発明は、スマートフォン等の携帯端末を用いてネットワーク越しに建物の入口(現地)の電子錠を解錠する際に、前記現地のゲート情報と本人証明情報を管理サーバへ送り、前記情報が認証されると出入口を開錠させることができる。付言すると、スマホを電子鍵として利用する場合に於いて、電子鍵ID等の認証情報を不正に取得した携帯端末からの解錠要求だけで電子錠システムが解錠信号を出力すること避け、よって、セキュリティの向上を図ることができる。実施形態によっては、不正解錠行為を判別する手段としてスマホが少なくとも現地操作したかどうかの記録が残るようにすることができる。またスマホを電子鍵として利用する場合に於いて、例えば現地操作の場合に、入口が目の前にあるのに、「わざわざ」スマホを立上げ、操作表示部を操作して入口を選択する必要がないようにし、特に、利用者の出入りが多い建物の共用出入口の通過に際し、ゲートの解錠を即時に実行して通過の利便性の向上を図ることができる、共用出入口施解錠システムを構築することができる。
図1乃至図5は本発明の第1実施形態、図6及び図7は、第1実施形態の各変形例である。
本発明の実施の形態である出入口施解錠システムの全体の構成を示した概略説明図。 識別情報の発行・取得・送信・登録等を概略的に示した概略説明図。 識別情報登録後の管理サーバの制御のログイン可能状態を示した概略説明図。 出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。 解錠制御処理手順を示すシーケンス図。 要部の変形例1(第2実施形態)による出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。 要部の変形例2(第3実施形態)による出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<システム全体の構成>
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態である共用出入口施解錠システムを示す。図1に於いて、Xは共用出入口施解錠システムである。1は建物の共用出入口で、この共用出入口1は、例えば建物に複数個の共用出入口がある場合には、メインエントランス1a、エレベータホール1b、その他図示しない第2エントランス等が含まれる。周知の如く、例えば集合住宅の利用者が出入りするメインエントランス1aには、扉2やロック部を含む施解錠制御装置3が設けられている。またエレベータホール1bには、エレベータ4が設けられている。実施形態では、共用出入口の代表例としてのメインエントランス1aには、携帯端末で通信可能な固定型のゲートID取得部の一例である固定型の近距離無線通信部5が配置(例えば壁面に設置、貼付等)されている。この固定型の近距離無線通信部5は、位置情報としてのゲートIDを取得するために利用される。
6はネットワークNを介して建物の前記施解錠制御装置3に接続する管理サーバで、この管理サーバ6は、携帯端末7から識別情報を貰う第1サーバ6aと、この第1サーバ6aと連携しかつ利用者の建物側(ここでは「現場」ともいう)に設置されていると共に、前記施解錠制御装置3にネットワークNを介して解錠指示をする第2サーバ6bを有している。7は利用者Uが所持する携帯端末(例えばスマホ)である。携帯端末7は、管理サーバ6から見れば認証対象の通信端末である。なお、管理サーバ6は単数であっても良い。またエレベータホール1bには、携帯端末7をかざすことができるリーダ8が設けられている。
しかして、この第1実施形態は、利用者(典型例として居住者)Uの携帯端末(ここでは「スマホ」という場合もある)7を使ってネットワックN経由で住宅共用部の共用出入口1a(例えば扉を含む集合住宅のエントランス)に設置された施解錠制御装置3に対しての解錠操作を行うとき、利用者Uが操作したい出入口1aの扉2の位置を特定することができる固定型の近距離無線通信部(例えばNFCタグ5)を前記住宅共用部の入口(例えばエントランスの自動扉2、その周辺の壁面や周辺に設置された付属物・従物を含む)に設けておくことにより、最終的には、利用者Uが住宅共用部の扉2を通過する際、スマホ7の操作表示部にタッチして扉2の選択操作を使用しなくても、管理サーバ6からの解錠指示がネットワックN経由で住宅共用部の入口1aの施解錠制御装置3に対して即時に発令され、これにより、前記施解錠制御装置3の錠制御部がロック部に対して制御信号(例えば解錠信号)を出力する。
したがって、利用者Uは、いわやるフリーハンドの状態で、住宅共用部の入口1aを通過することができる。好ましい実施形態では、利用者Uはエレベータホール1bの昇降体4もフリーハンドの状態で利用することができる。なお、住宅共用部の入口の自動扉2が閉じた時、自動時に施錠する場合には必要ないが、自動時に施錠しない場合には、所定時間経過後、管理サーバ6は施解錠制御装置3に対して施錠信号を与える。
<識別情報の発行・取得・送信・登録>
図2は、管理サーバ側の固定型の近距離無線通信部5の発行、携帯端末7が前記固定型の近距離無線通信部と通信することにより、該固定型の近距離無線通信部の位置を、位置情報記憶部34により「ゲートID」として取得し、該ゲートIDを含む識別情報の送信、管理サーバ側が受信した前記識別情報の登録等をフローチャート的に示した概略説明図である。
まず、第1実施形態では、管理サーバ側(図2の左側)のステップSOは、管理サーバ6側が携帯端末7と非常に短い近距離で無線通信が可能な固定型の近距離無線通信部5を、建物を管理する管理業者に発行する。固定型のゲートID取得部としての近距離無線通信部5は、例えばNFCタグが望ましい。なお、固定型のゲートID取得部の付与形式として、管理サーバ6側は、例えば郵便、宅配等の配達手段を介して固定型の近距離無線通信部5を管理業者に渡す。前記管理業者(例えば管理組合の理事長)は、前記固定型の近距離無線通信部5を管理サーバ6側から受け取ったならば、例えば集合住宅のメインエントランス1aの壁に設置或いは貼付する。
次にステップS1は、利用者が所持している携帯端末7を現場の固定型の近距離無線通信部5に近付け、NFC方式の近距離無線通信部を利用し、かつ、位置情報取得部34により位置情報としてのゲートIDを取得する(近接)。
ところで、普通一般に携帯端末7のカメラは撮影と例えばQRコードの読み取りが可能なので、前記カメラでQRコードを読み込んだところのURLにリンクする程度の機能しかできない。そこで、実施形態では、固定型の近距離無線通信部5の一例として無線通信機能を有するNFCタグ5を採用し、携帯端末7が同一の通信方式(NFC)によって通信した場合には、前記固定型の近距離無線通信部5の位置情報を算出する機能を有する専用のアプリケーションソフト(以下、ここでは「管理アプリ」ともいう)」を該携帯端末7の記憶部35にダウンロードし、位置情報取得部34を、携帯端末7の位置或いは固定型の近距離無線通信部5の位置を検出する位置検知手段(例えばGPSなどを利用)としての機能を付与する。なお、「管理アプリ」はどこにあるかと言えば、例えばインストールしなくとも、携帯端末7自体が既に保持しているスマホアプリでも良く、或いは管理サーバ6自体が保持している管理アプリのいずれであっても良い。前者の場合には利用者はスマホアプリを利用することに同意等をし、一方、後者の場合には利用者は管理アプリを、インストールをして携帯端末の操作表示部にアイコンを表示するのが望ましい。 上記の如く、携帯端末7は予め管理アプリ9が設定されていることが前提である。そこでステップS1は、携帯端末7が、そのカメラを固定型の近距離無線通信部5にかざすことにより「近接取得」をする。ステップS2は、本システムの管理アプリ9が起動し、普通一般に携帯端末7の操作表示部31に色々と現れるように、例えば本システムに関するバナー通知が文章で現れる。そこで、ステップS3は、利用者が操作表示部31を操作し、現在、現地にいることの証明情報(当該メインエントランス1aの位置情報)の送信が可能になるので、「ログイン処理」を行う。
付言すれば、利用者Uは、例えば集合住宅のメインエントランス1aから現に所持している携帯端末7で、当該固定型の近距離無線通信部5との通信により、位置情報取得部34から取得した位置情報としてのゲートIDと共に本人証明情報(ここではまとめて「識別情報」という場合がある)を管理サーバ6に対して送信可能な状態となる。
そこで、携帯端末7はゲートIDを取得したならば、少なくとも予め設定した(a)の本人証明情報(個人識別IDとパスワード)と(b)の現地証明情報(ゲートID)を管理サーバ6にネットワークN経由で送信する。ステップS4は、管理サーバ6が前記本人証明情報及び現地証明情報等の識別情報を、サーバ通信部を介して受信したならば、該識別情報をサーバ記憶部に登録する。
<登録後の管理サーバの制御>
図3は識別情報登録後の管理サーバ6の制御を示した概略説明図である。符号Aと符号Bで区分けし、判りやすく説明する。符号Aに於いて、管理サーバ6は、(a)本人証明情報と(b)現地証明情報を関連付けてサーバ記憶部に登録した場合に於いて、前者(a)又は後者(b)のいずれか一方の情報だけでは、ログイン可能状態(解錠受入れ準備状態)にはならない。また同様に前者(a)及び後者(b)の両方の情報を最初に記録した初期段階であっても、直ちにログイン可能状態にはならない。
実施形態ではセキュリティの向上を図るために、ステップ5で、管理サーバ6は、さらに、携帯端末7の利用者Uに対して識別情報の送信を要求するのが好ましい。前記識別情報は、前述したように登録時の(a)本人証明情報と(b)現地証明情報の両方である。もちろん、実施形態如何によっては、前記(a)本人証明情報と(b)現地証明情報の識別情報に、(c)解錠又は施錠の要求情報を加味しても良い。
そこで、ステップS6は、利用者Uが携帯端末7から管理サーバ6に対して、好ましくは(a)本人証明情報と(b)現地証明情報の両方を確認用の識別情報として送信する。管理サーバ6は、携帯端末7から受信した前記(a)と(b)の識別情報が登録済みの登録情報(a)と(b)と一致した場合には、該携帯端末7からの少なくとも解錠要求を受け入れるログイン可能状態(解錠受入れ準備状態)となる(ステップS7)。
次に、図3の符号Bに於いて、ステップS8は、管理サーバ6が前記ログイン可能状態になった後に携帯端末7から、少なくとも解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報と共に識別情報を受信すると、該管理サーバ6は、施解錠制御装置3に対してネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与える(ステップS9)。
ステップS10は、管理サーバ6からの命令信号が、例えば解錠指示である場合、施解錠制御装置3の錠制御部22は、ロック部25に対して制御信号(解除信号)を出力する。出入口1aの扉2が自動ドアである場合には、該自動ドアはドア開閉手段を介して自動的に開く。そこで、利用者Uはスマホの操作表示部31を操作しなくても、そのままメインエントランス1aを通過することができる。また実施形態では、エレベータホール1bのリーダ8にスマホ7をかざすことにより、エレベータ4を利用することができる。なお、前記フローチャートは、一実施形態であって、これに限定するものではない(後述の変形例1を参照)。
<登録後の管理サーバの制御>
図4は共用出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。この図4では、図の上方に管理サーバ6を描き、インターネットNを介して図面左側の携帯端末7と、図面右側の入口1及び施解錠制御装置3を示している。管理サーバ6、インターネットN、携帯端末7及び施解錠制御装置3の各構成は、周知技術なので、ここでは、本発明の関連する構成を簡単に図示して説明する。
まず管理サーバ6は、インターネットNと接続するサーバ通信部11、サーバ制御部12及びサーバ記憶部13等を有している。前記サーバ記憶部13は、管理アプリ、利用者の識別情報、情報処理に必要なプログラム等を記憶する。実施形態では、管理サーバ6側は前述した固定型の近距離無線通信部5を発行する、管理サーバ6は管理アプリをスマホ7に提供する、スマホ7から識別情報を、サーバ通信部11を介して貰ってサーバ記憶部13で管理する、初期段階で、サーバ制御部12はログイン可能状態(例えば解錠受入れ状態)にする、その後、前記スマホ7から貰った識別情報と登録済の登録情報とが成立するか否かの認証を実行する、前記認証が成立したならば、即時に施解錠制御装置3に対して、例えば解錠命令を出力する。加えて、サーバ記憶部13は、不正解錠行為を判別する手段としてスマホ7が少なくとも現地操作したかどうかの記録が残るようにする(履歴情報の保持)。
次に、入口1と施解錠制御装置3について、前記入口1には位置情報取得部34が設置位置を取得することができる固定型の近距離無線通信部5が設置或いは貼付されている。固定型の近距離無線通信部5はRFID機能を用いた「NFCタグ」と称されているものである。
前記施解錠制御装置3は、図示しない電源の他、外部通信ユニット21、錠制御部22、記憶部23、計時部24、電子制御キーとして機能するロック部25等を有している。施解錠制御装置3は、例えばメインエントランス1aの付近に設置され、そのロック部25は扉2に直接又は間接的に設置されている。施解錠制御装置3は、ネットワークNを介して管理サーバ6に接続される。
なお、外部通信ユニット21は、公知又は周知の通信方式により、ネットワークNを介して管理サーバ6に接続する通信インタフェースである。また錠制御部22は施解錠制御装置3全体を制御する制御部であり、管理サーバ6からネットワークNを介して解錠又施錠の命令信号を受けると、即時にロック部25に解錠指示又施錠指示のいずれか一方を与える。ロック部25は前述したように、駆動源としての電動モータ、動力伝達機構、ラッチボルト、デッドボルトなどの施錠片等を有している。記憶部23には錠前IDが格納されている。記憶部は解錠、及び施錠の履歴を記録することができる。計時部は、例えば履歴を記録する際に利用される。
最後に、携帯端末7は、操作表示部31、外部通信部32、近距離無線通信部33、位置情報取得部34、記憶部35、制御部36及び計時部37を有する。操作表示部31は、例えばタッチパネル式の液晶表示デバイスであり、各種データの操作入力及び各種データの表示出力、例えば、管理アプリ9のアイコンなどの表示を行う入出力インタフェースである。外部通信部32は、例えば、LTE(登録商標)などの通信方式により、ネットワークNを介して管理サーバ6と通信接続する通信インタフェースである。近距離無線通信部33は、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFCなどの通信方式を用いて近距離無線通信を行う通信インタフェースであるが、実施形態では電波が飛び過ぎないようにNFC通信方式を採用している。付言すると固定型の近距離無線通信部5に対応させている。
位置情報取得部34は、現場にある固定型の近距離無線通信部5の位置を、図示しない位置算出手段(例えばGPSを利用)を利用して読取り、ゲート1Dを取得する。記憶部35は、情報を処理するためのプログラムを始めとし、管理アプリ9、前述した利用者の識別情報(a)と(b)、その他音声入力手段等を所定領域に格納している。なお、前記ゲート1Dは、狭義では固定型の近距離無線通信部5の位置であるが、広義では固定型の近距離無線通信部5に直近している携帯端末7の位置情報も含まれる。
制御部36は、携帯端末7全体を制御する制御部であり、図示しない錠前管理制御部を有する。錠前管理制御部は、入口2の施解錠制御装置3から放射される電波領域内に利用者Uの携帯端末7が入り込むと、該施解錠制御装置3が携帯端末7に接近したことを検知し、実施形態では、少なくとも識別情報(a)と(b)を自動的に外部通信部32に出力し、外部通信部32はネットワークNを介して前記接近通知を管理サーバ6に与える。また、実施形態によっては、エレベータホール1bにあるリーダ8との間で、エレベータ4の扉の開閉管理制御を行うものであり、図示しないエレベータ管理アプリによって実現される。
<解錠制御処理>
図5は、解錠制御処理手順を示すシーケンス図である。図5では携帯端末7と管理サーバ6と施解錠制御装置3のやり取りを縦軸に描いた示したものである。図5に於いて、ステップSO~ステップS10は、図2及び図3に説明したステップSO~ステップS10と全く同一である。例えばステップS10に関して、施解錠制御機能3のロック部25が作動する前提として、錠制御部22は、入口2の施解錠制御装置3から放射される電波領域内に利用者Uの携帯端末7が入り込むと、該施解錠制御装置3は、呼応して前記携帯端末7が前記施解錠制御装置3に接近した旨の接近通知、実施形態では識別情報(a)と(b)を自動的に外部通信部32に出力し、ネットワークNを介して前記接近通知を管理サーバ6に与える。
以上の通りであるから、第1実施形態の出入口施解錠システムX1は、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置3と、施解錠制御装置とネットワークNを介して接続する管理サーバ6と、ネットワークNを介して接続し、かつ出入口を利用する利用者Uの携帯端末7とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末7の入力部は、出入口に配置された固定型のゲートID取得部5よりゲートIDを取得し、本人証明情報と固定型のゲートIDを管理サーバ6に送信し、管理サーバ6は、携帯端末7から受信した本人証明情報と固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、該携帯端末から要求受け入れ可能状態となるものである。
しかして、管理サーバ6は、認証成立後、識別情報と同時又は異時(認証成立前又は認証成立後)に「要求情報(解錠又は施錠)」を受信する或いは受信した場合には、ネットワークNを介して、現場にある施解錠制御装置3に解錠又は施錠のいずれか一方の指令を出す。
次に、図6を参照にして、本発明の第2実施形態(変形例1)を説明する。図6は、第1実施形態の図4と同様に、共用出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図である。したがって、両方の同一構成には、同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
図4と図6のブロック図を対比すると理解できるように、第1実施形態の入口1に設置された通信手段は、固定型のゲートID取得部の一例としての「固定型の近距離無線通信部5」であるのに対して、第2実施形態の通信手段は固定型のゲートID取得部の他の例としての「表示型のゲートID取得部5A」である点が相違する。
前述したように、本発明の「建物の出入口に配置された固定型のゲートID取得部」の典型例としては、NFCやBLEの通信機能を有する「近距離無線通信部」を含むが、必ずしも通信機能を有するものに限定されず、携帯端末(スマホ)7がカメラを利用して固定型からゲートIDを取得可能であれば、換言すると、ゲートIDを建物側から貰うことが可能であれば、非接触型IC部材のみならず、建物の出入口等やその付近に設けられた二次元バーコードを読み取る方式であっても良い。なお、二次元バーコード41は印刷物のみならず、固定型或いは設置型電子機器の表示画面41に表れた二次元バーコードも含まれる。
前記固定型或いは設置型電子機器の表示画面41の固定型のゲートID取得部5Aの実施形態では、好ましくは、入口1に貼付した二次元バーコード又は入口1に設置した電子機器の表示画面41にNFCタグ5Aを表示する。電源を節約するために図示しない電源スッ表示画面41の筐体枠部に設けられ、前記電源スッチをONにすると、表示画面41にNFCタグ5と同様の電子型のNFCタグ5Aが現れる。そこで、利用者の携帯端末7を表示画面41のNFCタグ5AにあてがいゲートIDを貰うことが可能となる。なお、ゲートIDを貰う方式は、公知又は新規な構成を採用するのが望ましい。
したがって、この第2実施形態(変形例1)の共用出入口施解錠システムX1は、管理サーバ6が受入れ可能状態でなくても携帯端末から貰った情報及び要求情報に対応させるものである。
すなわち、変形例1は、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置3と、施解錠制御装置とネットワークNを介して接続する管理サーバ6と、ネットワークを介して接続し、かつ出入口を利用する利用者の携帯端末7とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末7の入力部34は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部5AよりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを含む解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を前記管理サーバ6に送信し、管理サーバ6が受入れ可能状態でなくても、携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、即時に前記要求情報に基づき前記施解錠制御装置3に対して前記ネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与える。
上記構成を変形例1に即して具体的に説明すると、変形例1は、望ましくはマンション等の建物の共用出入口1に設置されたロック部25を含む施解錠制御装置3と、施解錠制御装置とネットワークNを介して接続する管理サーバ6と、ネットワークを介して接続し、かつ共用出入口1を利用する利用者の携帯端末7を含む共用出入口施解錠システムX1であって、まず前記施解錠制御装置3が固定型のゲートID取得部5Aの表示画面41に二次元バーコード表示し、次に前記利用者の携帯端末7は、そのカメラを利用して二次元バーコードを読み取り、固定型のゲートID取得部5Aの位置を位置情報取得部34でゲートIDとして取得し、次に前記携帯端末7は前記ゲートIDを取得したならば、本人証明情報と前記ゲートIDを関連付けて記憶部35に登録する。
次に、携帯端7は、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを含む解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を前記管理サーバに送信する。そして、管理サーバ6は、前記携帯端末7から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、前記要求情報に基づき施解錠制御装置に対してネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与える。
なお、前記構成に於いて、管理サーバ6は、前記携帯端末7から受信した識別情報(本人証明情報及びゲートID情報)が前記登録済みの登録情報と一致した場合には、該携帯端末7から解錠要求を受け入れる受入れ可能状態(ログイン可能状態)となるように構成しても良い。
後者の実施形態の場合には、例えばログイン可能状態になった後に、管理サーバ6が携帯端末7から、少なくとも解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報と共に、識別情報(本人証明情報及びゲートID情報)を受信すると、該管理サーバ6は、即時に前記施解錠制御装置3に対して前記ネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることも可能である。
最後に図7は、要部の変形例2(第3実施形態)による共用出入口施解錠システムX2の制御系を示すブロック図である。この第3実施形態が第1実施形態と主に異なる点は、固定型の近距離無線通信部5Bが、施解錠制御装置3の錠制御部22と接続している点、NFC機能を有しかつゲートIDを含む非接触型IC部材である点である。このように構成しても、本発明の主たる課題を達成することができる。第3実施形態の非接触型IC部材には、例えばパスモ(登録商標)のようなカード状の記憶媒体、位置情報を電波で発信することができる通信部と位置情報信号発生手段(ビーコン信号を発生させるIC)との組み合わせから成るゲートID取得用のIC部材等が含まれる。
なお、主たる発明の課題との関係では、第1実施形態乃至第3実施形態は、施解錠制御装置3の錠制御部22は、入口2の施解錠制御装置3から放射される電波領域内に利用者Uの携帯端末7が入り込むと、該携帯端末7は固定型の近距離無線通信部(5、5A、5B)位置信号を受信して、或いは該施解錠制御装置3と該携帯端末とが呼応して、前記該施解錠制御装置3は前記携帯端末7が前記施解錠制御装置3に接近した旨の接近通知、実施形態では(a)の本人証明情報(個人識別IDとパスワード)と(b)の現地証明情報(ゲートID)を自動的に外部通信部32に出力し、ネットワークNを介して前記接近通知を管理サーバ6に与え、管理サーバ6は、認証が成立後、即時にネットワークNを介して前記施解錠制御装置3に解除命令を通知するのが望ましい。
本発明は、集合住宅等の建物の出入口のゲートを施・解錠する技術分野で利用することができる。
X、X1、X2…出入口施解錠システム、
1…共用出入口(入口)、
1a…メインエントランス、1b…エレベータホール、
2…扉、
3…施解錠制御装置、
4…エレベータ、
5…固定型のゲートID取得部。固定型の近距離無線通信部(例えばNFCタグ)、
5A…固定型のゲートID取得部(例えば二次元バーコード)。
6…管理サーバ、
7…携帯端末、
8…リーダ、
33…携帯端末の近距離無線通信部(例えばNFC通信方式)、
34…入力部(位置情報取得部)、
41…表示画面。
本発明は入退出管理装置の一種で、特に、集合住宅の共用出入口に適合する出入口施解錠システムに関する。
従来、ビルデイング、マンションなどの建物の扉には、電子錠が取り付けられており、この電子錠を施解錠する電子錠システムに於いて、電子鍵として、非接触型ICカードを使用するものと、スマートフォンなどの携帯端末を使用するものが知られている。これらは共に近距離無線通信技術を用いるもので、一般には、非接触型ICカードの場合は国際標準規格として承認されているNFC(Near Field Communication)通信規格を利用し、携帯端末の場合は同じく国際標準規格として承認されているBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信規格を利用している。
特許文献1の発明の課題は、非接触型ICカードと携帯端末は、無線が届く範囲が相違するNFC方式とBLEが採用されている実情に鑑み、電子鍵の使用者が自己の生活様式に合わせて、いずれかの電子鍵を選択し、あるいは、両者を必要に応じて使い分けて、安全に使用できることが望ましいと考え、「電子鍵として非接触型ICカードと携帯端末とを使用可能で、電子錠と携帯端末間におけるペアリングの際の安全性を確保した電子錠システム」を提供するものである。
そこで、特許文献1には、「電子錠と、電子鍵管理サーバとを備え、前記電子錠は、非接触型ICカードと通信するNFC通信部と、携帯端末と通信するBLE通信部と、これら各通信部で受信した電子鍵IDなどを記憶するメモリと、電子鍵IDが暗号化されているとこれを復号する暗号復号部と、電子鍵IDが正規か否かを認証する認証部と、電子鍵IDが正規であると施錠信号または解錠信号を出力する施解錠信号出力御部と、各動作を制御する制御部とを備えた電子錠システム」が記載されている。
近年、スマートフォンなどの携帯端末(ここでは「スマホ」ともいう)の普及により、スマホでカギを開けたいというニーズが増えつつある。
すでに「電子錠と、電子鍵管理サーバとを備え、携帯端末が電子鍵管理サーバとクラウド上で通信し、携帯端末より受信した電子鍵IDなどを記憶するメモリと、電子鍵IDが暗号化されているとこれを復号する暗号復号部と、電子鍵IDが正規か否かを認証する認証部と、電子鍵IDが正規であると施錠信号を出力する施錠信号出力御部と、各動作を制御する制御部とを備えた電子錠システム」が存在する。例えば特許出願人の製品wiremo(登録商標)がそれである。
上記電子錠システムは、解錠する際も応用できるが、施錠する際より厳しいセキュリティを必要とする。例えば電子鍵ID等の認証情報を不正に取得した携帯端末からの解錠要求だけで電子錠システムが解錠信号を出力すること、いわゆる「なりすまし」による不正解錠行為は極力避けなければならない。
またスマホは現地にいなくてもクラウド上で通信することで解錠要求することが可能であるため、不正解錠行為を判別することが難しいという課題が存在する。
さらにビルデイング、マンションなどの建物、例えば集合住宅にはメインエントランスと称される共用出入口(ここでは「入口」ともいう)が存在するが、共用部の施設としてエレベータホールや他の入口もあるため、どの入口を開けるかに関してスマホを立上げ、その都度入口を選択する必要がある。これは建物が存在する現地操作の場合も同様で、入口が目の前にあるのに、「わざわざ」スマホを立上げ、操作表示部を操作して入口を選択する必要がある。これは面倒であり、また開け間違いの操作をする場合もある。
さらに、現地操作での認証に関しても、スマホは非接触型ICカードのNFC方式の通信ではなく、BLE方式の通信なので、電波が飛びすぎるという問題がある。なお、特許文献2には、携帯端末の位置を算出する位置検出手段に関する技術が記載されている。
特開2017-133286号公報 特開2016-2453号公報
本発明の主たる目的は、出願人は、背景技術で述べた実情に鑑み、スマートフォン等の携帯端末を用いてネットワーク越しに建物の入口(現地)の電子錠を解錠する際に、前記現地のゲート情報と本人証明情報を管理サーバへ送り、前記情報が認証されると出入口を開錠させるようにすることである。すなわち、スマホを電子鍵として利用する場合に於いて、電子鍵ID等の認証情報を不正に取得した携帯端末からの解錠要求だけで電子錠システムが解錠信号を出力することを避け、よって、セキュリティの向上を図ることである。本発明の二次的な目的は、不正解錠行為を判別する手段としてスマホが少なくとも現地操作したかどうかの記録が残るようにすることである。
さらに、例えば現地操作の場合に、入口が目の前にあるのに、「わざわざ」スマホを立上げ、操作表示部を操作して入口を選択する必要がないようにし、特に、利用者の出入りが多い建物の共用出入口の通過に際し、ゲートの解錠を即時に実行して通過の利便性の向上を図ることである。なお、実施形態によっては、非接触型ICカードの利点を生かし、電波が飛びすぎないようにすることである。
本発明の出入口施解錠システムは、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置と、前記施解錠制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバと、前記ネットワークを介して接続し、かつ前記出入口を利用する利用者の携帯端末とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末の入力部は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部よりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを前記管理サーバに送信し、前記管理サーバは、前記携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、該携帯端末から要求受け入れ可能状態となることを特徴とする。
上記構成に於いて、前記管理サーバは、前記認証成立後に、前記携帯端末から、少なくとも解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を受信すると、該管理サーバは、前記施解錠制御装置に対して前記ネットワークを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることを特徴とする。また、前記固定型のゲートID取得部は、NFCタグ或いは又はNFC機能を有すると共に、固定型のゲートIDを含む非接触型IC部材又は二次元バーコードのいずれか一方であることを特徴とする。
また本発明の出入口施解錠システムは、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置と、前記施解錠制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバと、前記ネットワークを介して接続し、かつ前記出入口を利用する利用者の携帯端末とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末の入力部は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部よりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを含む解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を前記管理サーバに送信し、前記管理サーバは、前記携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、前記要求情報に基づき前記施解錠制御装置に対して前記ネットワークを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることを特徴とする。
なお、本発明の「建物の出入口に配置された固定型のゲートID取得部」の典型例としては、NFCやBLEの通信機能を有する「近距離無線通信部」を含むが、必ずしも通信機能を有するものに限定されず、携帯端末(スマホ)がカメラを利用して固定型のゲートID取得部からゲートIDを取得可能であれば、換言すると、ゲートIDを貰うことが可能であれば、非接触型IC部材のみならず、二次元バーコードを読み取る方式であっても良い。さらに、位置情報を電波で発信することができる通信部と位置情報信号発生手段(ビーコン信号を発生させるIC)との組み合わせから成るゲート取得用IC部材も、発明の主たる課題を達成する範囲で固定型の近距離無線通信部の概念に含めることができる。
本発明は、スマートフォン等の携帯端末を用いてネットワーク越しに建物の入口(現地)の電子錠を解錠する際に、前記現地のゲート情報と本人証明情報を管理サーバへ送り、前記情報が認証されると出入口を開錠させることができる。付言すると、スマホを電子鍵として利用する場合に於いて、電子鍵ID等の認証情報を不正に取得した携帯端末からの解錠要求だけで電子錠システムが解錠信号を出力すること避け、よって、セキュリティの向上を図ることができる。実施形態によっては、不正解錠行為を判別する手段としてスマホが少なくとも現地操作したかどうかの記録が残るようにすることができる。またスマホを電子鍵として利用する場合に於いて、例えば現地操作の場合に、入口が目の前にあるのに、「わざわざ」スマホを立上げ、操作表示部を操作して入口を選択する必要がないようにし、特に、利用者の出入りが多い建物の共用出入口の通過に際し、ゲートの解錠を即時に実行して通過の利便性の向上を図ることができる、共用出入口施解錠システムを構築することができる。
図1乃至図5は本発明の第1実施形態、図6及び図7は、第1実施形態の各変形例である。
本発明の実施の形態である出入口施解錠システムの全体の構成を示した概略説明図。 識別情報の発行・取得・送信・登録等を概略的に示した概略説明図。 識別情報登録後の管理サーバの制御のログイン可能状態を示した概略説明図。 出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。 解錠制御処理手順を示すシーケンス図。 要部の変形例1(第2実施形態)による出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。 要部の変形例2(第3実施形態)による出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<システム全体の構成>
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態である共用出入口施解錠システムを示す。図1に於いて、Xは共用出入口施解錠システムである。1は建物の共用出入口で、この共用出入口1は、例えば建物に複数個の共用出入口がある場合には、メインエントランス1a、エレベータホール1b、その他図示しない第2エントランス等が含まれる。周知の如く、例えば集合住宅の利用者が出入りするメインエントランス1aには、扉2やロック部を含む施解錠制御装置3が設けられている。またエレベータホール1bには、エレベータ4が設けられている。実施形態では、共用出入口の代表例としてのメインエントランス1aには、携帯端末で通信可能な固定型のゲートID取得部の一例である固定型の近距離無線通信部5が配置(例えば壁面に設置、貼付等)されている。この固定型の近距離無線通信部5は、位置情報としてのゲートIDを取得するために利用される。
6はネットワークNを介して建物の前記施解錠制御装置3に接続する管理サーバで、この管理サーバ6は、携帯端末7から識別情報を貰う第1サーバ6aと、この第1サーバ6aと連携しかつ利用者の建物側(ここでは「現場」ともいう)に設置されていると共に、前記施解錠制御装置3にネットワークNを介して解錠指示をする第2サーバ6bを有している。7は利用者Uが所持する携帯端末(例えばスマホ)である。携帯端末7は、管理サーバ6から見れば認証対象の通信端末である。なお、管理サーバ6は単数であっても良い。またエレベータホール1bには、携帯端末7をかざすことができるリーダ8が設けられている。
しかして、この第1実施形態は、利用者(典型例として居住者)Uの携帯端末(ここでは「スマホ」という場合もある)7を使ってネットワックN経由で住宅共用部の共用出入口1a(例えば扉を含む集合住宅のエントランス)に設置された施解錠制御装置3に対しての解錠操作を行うとき、利用者Uが操作したい出入口1aの扉2の位置を特定することができる固定型の近距離無線通信部(例えばNFCタグ5)を前記住宅共用部の入口(例えばエントランスの自動扉2、その周辺の壁面や周辺に設置された付属物・従物を含む)に設けておくことにより、最終的には、利用者Uが住宅共用部の扉2を通過する際、スマホ7の操作表示部にタッチして扉2の選択操作を使用しなくても、管理サーバ6からの解錠指示がネットワックN経由で住宅共用部の入口1aの施解錠制御装置3に対して即時に発令され、これにより、前記施解錠制御装置3の錠制御部がロック部に対して制御信号(例えば解錠信号)を出力する。
したがって、利用者Uは、いわやるフリーハンドの状態で、住宅共用部の入口1aを通過することができる。好ましい実施形態では、利用者Uはエレベータホール1bの昇降体4もフリーハンドの状態で利用することができる。なお、住宅共用部の入口の自動扉2が閉じた時、自動時に施錠する場合には必要ないが、自動時に施錠しない場合には、所定時間経過後、管理サーバ6は施解錠制御装置3に対して施錠信号を与える。
<識別情報の発行・取得・送信・登録>
図2は、管理サーバ側の固定型の近距離無線通信部5の発行、携帯端末7が前記固定型の近距離無線通信部と通信することにより、該固定型の近距離無線通信部の位置を、ゲートの位置情報取得部34により「ゲートID(扉の位置を特定することができる識別情報)」として取得し、該ゲートIDを含む識別情報の送信、管理サーバ側が受信した前記識別情報の登録等をフローチャート的に示した概略説明図である。
まず、第1実施形態では、管理サーバ側(図2の左側)のステップSOは、管理サーバ6側が携帯端末7と非常に短い近距離で無線通信が可能な固定型の近距離無線通信部5を、建物を管理する管理業者に発行する。固定型のゲートID取得部としての近距離無線通信部5は、例えばNFCタグが望ましい。なお、固定型のゲートID取得部の付与形式として、管理サーバ6側は、例えば郵便、宅配等の配達手段を介して固定型の近距離無線通信部5を管理業者に渡す。前記管理業者(例えば管理組合の理事長)は、前記固定型の近距離無線通信部5を管理サーバ6側から受け取ったならば、例えば集合住宅のメインエントランス1aの壁に設置或いは貼付する。
次にステップS1は、利用者が所持している携帯端末7を現場の固定型の近距離無線通信部5に近付け、NFC方式の近距離無線通信部を利用し、かつ、位置情報取得部34により位置情報としてのゲートIDを取得する(近接)。
ところで、普通一般に携帯端末7のカメラは撮影と例えばQRコードの読み取りが可能なので、前記カメラでQRコードを読み込んだところのURLにリンクする程度の機能しかできない。そこで、実施形態では、固定型の近距離無線通信部5の一例として無線通信機能を有するNFCタグ5を採用し、携帯端末7が同一の通信方式(NFC)によって通信した場合には、前記固定型の近距離無線通信部5の位置情報を算出する機能を有する専用のアプリケーションソフト(以下、ここでは「管理アプリ」ともいう)」を該携帯端末7の記憶部35にダウンロードし、位置情報取得部34を、携帯端末7の位置或いは固定型の近距離無線通信部5の位置を検出する位置検知手段(例えばGPSなどを利用)としての機能を付与する。なお、「管理アプリ」はどこにあるかと言えば、例えばインストールしなくとも、携帯端末7自体が既に保持しているスマホアプリでも良く、或いは管理サーバ6自体が保持している管理アプリのいずれであっても良い。前者の場合には利用者はスマホアプリを利用することに同意等をし、一方、後者の場合には利用者は管理アプリを、インストールをして携帯端末の操作表示部にアイコンを表示するのが望ましい。上記の如く、携帯端末7は予め管理アプリ9が設定されていることが前提である。そこでステップS1は、携帯端末7が、そのカメラを固定型の近距離無線通信部5にかざすことにより「近接取得」をする。ステップS2は、本システムの管理アプリ9が起動し、普通一般に携帯端末7の操作表示部31に色々と現れるように、例えば本システムに関するバナー通知が文章で現れる。そこで、ステップS3は、利用者が操作表示部31を操作し、現在、現地にいることの証明情報(当該メインエントランス1aの位置情報)の送信が可能になるので、「ログイン処理」を行う。
付言すれば、利用者Uは、例えば集合住宅のメインエントランス1aから現に所持している携帯端末7で、当該固定型の近距離無線通信部5との通信により、位置情報取得部34から取得した位置情報としてのゲートIDと共に本人証明情報(ここではまとめて「識別情報」という場合がある)を管理サーバ6に対して送信可能な状態となる。
そこで、携帯端末7はゲートIDを取得したならば、少なくとも予め設定した(a)の本人証明情報(個人識別IDとパスワード)と(b)の現地証明情報(ゲートID)を管理サーバ6にネットワークN経由で送信する。ステップS4は、管理サーバ6が前記本人証明情報及び現地証明情報等の識別情報を、サーバ通信部を介して受信したならば、該識別情報をサーバ記憶部に登録する。
<登録後の管理サーバの制御>
図3は識別情報登録後の管理サーバ6の制御を示した概略説明図である。符号Aと符号Bで区分けし、判りやすく説明する。符号Aに於いて、管理サーバ6は、(a)本人証明情報と(b)現地証明情報を関連付けてサーバ記憶部に登録した場合に於いて、前者(a)又は後者(b)のいずれか一方の情報だけでは、ログイン可能状態(解錠受入れ準備状態)にはならない。また同様に前者(a)及び後者(b)の両方の情報を最初に記録した初期段階であっても、直ちにログイン可能状態にはならない。
実施形態ではセキュリティの向上を図るために、ステップ5で、管理サーバ6は、さらに、携帯端末7の利用者Uに対して識別情報の送信を要求するのが好ましい。前記識別情報は、前述したように登録時の(a)本人証明情報と(b)現地証明情報の両方である。もちろん、実施形態如何によっては、前記(a)本人証明情報と(b)現地証明情報の識別情報に、(c)解錠又は施錠の要求情報を加味しても良い。
そこで、ステップS6は、利用者Uが携帯端末7から管理サーバ6に対して、好ましくは(a)本人証明情報と(b)現地証明情報の両方を確認用の識別情報として送信する。管理サーバ6は、携帯端末7から受信した前記(a)と(b)の識別情報が登録済みの登録情報(a)と(b)と一致した場合には、該携帯端末7からの少なくとも解錠要求を受け入れるログイン可能状態(解錠受入れ準備状態)となる(ステップS7)。
次に、図3の符号Bに於いて、ステップS8は、管理サーバ6が前記ログイン可能状態になった後に携帯端末7から、少なくとも解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報と共に識別情報を受信すると、該管理サーバ6は、施解錠制御装置3に対してネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与える(ステップS9)。
ステップS10は、管理サーバ6からの命令信号が、例えば解錠指示である場合、施解錠制御装置3の錠制御部22は、ロック部25に対して制御信号(解除信号)を出力する。出入口1aの扉2が自動ドアである場合には、該自動ドアはドア開閉手段を介して自動的に開く。そこで、利用者Uはスマホの操作表示部31を操作しなくても、そのままメインエントランス1aを通過することができる。また実施形態では、エレベータホール1bのリーダ8にスマホ7をかざすことにより、エレベータ4を利用することができる。なお、前記フローチャートは、一実施形態であって、これに限定するものではない(後述の変形例1を参照)。
<登録後の管理サーバの制御>
図4は共用出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図。この図4では、図の上方に管理サーバ6を描き、インターネットNを介して図面左側の携帯端末7と、図面右側の入口1及び施解錠制御装置3を示している。管理サーバ6、インターネットN、携帯端末7及び施解錠制御装置3の各構成は、周知技術なので、ここでは、本発明の関連する構成を簡単に図示して説明する。
まず管理サーバ6は、インターネットNと接続するサーバ通信部11、サーバ制御部12及びサーバ記憶部13等を有している。前記サーバ記憶部13は、管理アプリ、利用者の識別情報、情報処理に必要なプログラム等を記憶する。実施形態では、管理サーバ6側は前述した固定型の近距離無線通信部5を発行する、管理サーバ6は管理アプリをスマホ7に提供する、スマホ7から識別情報を、サーバ通信部11を介して貰ってサーバ記憶部13で管理する、初期段階で、サーバ制御部12はログイン可能状態(例えば解錠受入れ状態)にする、その後、前記スマホ7から貰った識別情報と登録済の登録情報とが成立するか否かの認証を実行する、前記認証が成立したならば、即時に施解錠制御装置3に対して、例えば解錠命令を出力する。加えて、サーバ記憶部13は、不正解錠行為を判別する手段としてスマホ7が少なくとも現地操作したかどうかの記録が残るようにする(履歴情報の保持)。
次に、入口1と施解錠制御装置3について、前記入口1には位置情報取得部34が設置位置を取得することができる固定型の近距離無線通信部5が設置或いは貼付されている。固定型の近距離無線通信部5はRFID機能を用いた「NFCタグ」と称されているものである。
前記施解錠制御装置3は、図示しない電源の他、外部通信ユニット21、錠制御部22、記憶部23、計時部24、電子制御キーとして機能するロック部25等を有している。施解錠制御装置3は、例えばメインエントランス1aの付近に設置され、そのロック部25は扉2に直接又は間接的に設置されている。施解錠制御装置3は、ネットワークNを介して管理サーバ6に接続される。
なお、外部通信ユニット21は、公知又は周知の通信方式により、ネットワークNを介して管理サーバ6に接続する通信インタフェースである。また錠制御部22は施解錠制御装置3全体を制御する制御部であり、管理サーバ6からネットワークNを介して解錠又施錠の命令信号を受けると、即時にロック部25に解錠指示又施錠指示のいずれか一方を与える。ロック部25は前述したように、駆動源としての電動モータ、動力伝達機構、ラッチボルト、デッドボルトなどの施錠片等を有している。記憶部23には錠前IDが格納されている。記憶部は解錠、及び施錠の履歴を記録することができる。計時部は、例えば履歴を記録する際に利用される。
最後に、携帯端末7は、操作表示部31、外部通信部32、近距離無線通信部33、位置情報取得部34、記憶部35、制御部36及び計時部37を有する。操作表示部31は、例えばタッチパネル式の液晶表示デバイスであり、各種データの操作入力及び各種データの表示出力、例えば、管理アプリ9のアイコンなどの表示を行う入出力インタフェースである。外部通信部32は、例えば、LTE(登録商標)などの通信方式により、ネットワークNを介して管理サーバ6と通信接続する通信インタフェースである。近距離無線通信部33は、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFCなどの通信方式を用いて近距離無線通信を行う通信インタフェースであるが、実施形態では電波が飛び過ぎないようにNFC通信方式を採用している。付言すると固定型の近距離無線通信部5に対応させている。
位置情報取得部34は、現場にある固定型の近距離無線通信部5の位置を、図示しない位置算出手段(例えばGPSを利用)を利用して読取り、ゲート1Dを取得する。記憶部35は、情報を処理するためのプログラムを始めとし、管理アプリ9、前述した利用者の識別情報(a)と(b)、その他音声入力手段等を所定領域に格納している。なお、前記ゲート1Dは、狭義では固定型の近距離無線通信部5の位置であるが、広義では固定型の近距離無線通信部5に直近している携帯端末7の位置情報も含まれる。
制御部36は、携帯端末7全体を制御する制御部であり、図示しない錠前管理制御部を有する。錠前管理制御部は、入口2の施解錠制御装置3から放射される電波領域内に利用者Uの携帯端末7が入り込むと、該施解錠制御装置3が携帯端末7に接近したことを検知し、実施形態では、少なくとも識別情報(a)と(b)を自動的に外部通信部32に出力し、外部通信部32はネットワークNを介して前記接近通知を管理サーバ6に与える。また、実施形態によっては、エレベータホール1bにあるリーダ8との間で、エレベータ4の扉の開閉管理制御を行うものであり、図示しないエレベータ管理アプリによって実現される。
<解錠制御処理>
図5は、解錠制御処理手順を示すシーケンス図である。図5では携帯端末7と管理サーバ6と施解錠制御装置3のやり取りを縦軸に描いた示したものである。図5に於いて、ステップSO~ステップS10は、図2及び図3に説明したステップSO~ステップS10と全く同一である。例えばステップS10に関して、施解錠制御機能3のロック部25が作動する前提として、錠制御部22は、入口2の施解錠制御装置3から放射される電波領域内に利用者Uの携帯端末7が入り込むと、該施解錠制御装置3は、呼応して前記携帯端末7が前記施解錠制御装置3に接近した旨の接近通知、実施形態では識別情報(a)と(b)を自動的に外部通信部32に出力し、ネットワークNを介して前記接近通知を管理サーバ6に与える。
以上の通りであるから、第1実施形態の出入口施解錠システムX1は、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置3と、施解錠制御装置とネットワークNを介して接続する管理サーバ6と、ネットワークNを介して接続し、かつ出入口を利用する利用者Uの携帯端末7とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末7の入力部は、出入口に配置された固定型のゲートID取得部5よりゲートIDを取得し、本人証明情報と固定型のゲートIDを管理サーバ6に送信し、管理サーバ6は、携帯端末7から受信した本人証明情報と固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、該携帯端末から要求受け入れ可能状態となるものである。
しかして、管理サーバ6は、認証成立後、識別情報と同時又は異時(認証成立前又は認証成立後)に「要求情報(解錠又は施錠)」を受信する或いは受信した場合には、ネットワークNを介して、現場にある施解錠制御装置3に解錠又は施錠のいずれか一方の指令を出す。
次に、図6を参照にして、本発明の第2実施形態(変形例1)を説明する。図6は、第1実施形態の図4と同様に、共用出入口施解錠システムの制御系を示すブロック図である。したがって、両方の同一構成には、同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
図4と図6のブロック図を対比すると理解できるように、第1実施形態の入口1に設置された通信手段は、固定型のゲートID取得部の一例としての「固定型の近距離無線通信部5」であるのに対して、第2実施形態の通信手段は固定型のゲートID取得部の他の例としての「表示型のゲートID取得部5A」である点が相違する。
前述したように、本発明の「建物の出入口に配置された固定型のゲートID取得部」の典型例としては、NFCやBLEの通信機能を有する「近距離無線通信部」を含むが、必ずしも通信機能を有するものに限定されず、携帯端末(スマホ)7がカメラを利用して固定型からゲートIDを取得可能であれば、換言すると、ゲートIDを建物側から貰うことが可能であれば、非接触型IC部材のみならず、建物の出入口等やその付近に設けられた二次元バーコードを読み取る方式であっても良い。なお、二次元バーコード41は印刷物のみならず、固定型或いは設置型電子機器の表示画面41に表れた二次元バーコードも含まれる。
前記固定型或いは設置型電子機器の表示画面41の固定型のゲートID取得部5Aの実施形態では、好ましくは、入口1に貼付した二次元バーコード又は入口1に設置した電子機器の表示画面41にNFCタグ5Aを表示する。電源を節約するために図示しない電源スイッチの表示画面の筐体枠部に設けられ、前記電源スッチをONにすると、表示画面41にNFCタグ5と同様の電子型のNFCタグ5Aが現れる。そこで、利用者の携帯端末7を表示画面41のNFCタグ5AにあてがいゲートIDを貰うことが可能となる。なお、ゲートIDを貰う方式は、公知又は新規な構成を採用するのが望ましい。
したがって、この第2実施形態(変形例1)の共用出入口施解錠システムX1は、管理サーバ6が受入れ可能状態でなくても携帯端末から貰った情報及び要求情報に対応させるものである。
すなわち、変形例1は、建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置3と、施解錠制御装置とネットワークNを介して接続する管理サーバ6と、ネットワークを介して接続し、かつ出入口を利用する利用者の携帯端末7とを含む出入口施解錠システムであって、前記携帯端末7の入力部34は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部5AよりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを含む解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を前記管理サーバ6に送信し、管理サーバ6が受入れ可能状態でなくても、携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、即時に前記要求情報に基づき前記施解錠制御装置3に対して前記ネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与える。
上記構成を変形例1に即して具体的に説明すると、変形例1は、望ましくはマンション等の建物の共用出入口1に設置されたロック部25を含む施解錠制御装置3と、施解錠制御装置とネットワークNを介して接続する管理サーバ6と、ネットワークを介して接続し、かつ共用出入口1を利用する利用者の携帯端末7を含む共用出入口施解錠システムX1であって、まず前記施解錠制御装置3が固定型のゲートID取得部5Aの表示画面41に二次元バーコード表示し、次に前記利用者の携帯端末7は、そのカメラを利用して二次元バーコードを読み取り、固定型のゲートID取得部5Aの位置を位置情報取得部34でゲートIDとして取得し、次に前記携帯端末7は前記ゲートIDを取得したならば、本人証明情報と前記ゲートIDを関連付けて記憶部35に登録する。
次に、携帯端7は、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを含む解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を前記管理サーバに送信する。そして、管理サーバ6は、前記携帯端末7から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、前記要求情報に基づき施解錠制御装置に対してネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与える。
なお、前記構成に於いて、管理サーバ6は、前記携帯端末7から受信した識別情報(本人証明情報及びゲートID情報)が前記登録済みの登録情報と一致した場合には、該携帯端末7から解錠要求を受け入れる受入れ可能状態(ログイン可能状態)となるように構成しても良い。
後者の実施形態の場合には、例えばログイン可能状態になった後に、管理サーバ6が携帯端末7から、少なくとも解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報と共に、識別情報(本人証明情報及びゲートID情報)を受信すると、該管理サーバ6は、即時に前記施解錠制御装置3に対して前記ネットワークNを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることも可能である。
最後に図7は、要部の変形例2(第3実施形態)による共用出入口施解錠システムX2の制御系を示すブロック図である。この第3実施形態が第1実施形態と主に異なる点は、固定型の近距離無線通信部5Bが、施解錠制御装置3の錠制御部22と接続している点、NFC機能を有しかつゲートIDを含む非接触型IC部材である点である。このように構成しても、本発明の主たる課題を達成することができる。第3実施形態の非接触型IC部材には、例えばパスモ(登録商標)のようなカード状の記憶媒体、位置情報を電波で発信することができる通信部と位置情報信号発生手段(ビーコン信号を発生させるIC)との組み合わせから成るゲートID取得用のIC部材等が含まれる。
なお、主たる発明の課題との関係では、第1実施形態乃至第3実施形態は、施解錠制御装置3の錠制御部22は、入口2の施解錠制御装置3から放射される電波領域内に利用者Uの携帯端末7が入り込むと、該携帯端末7は固定型の近距離無線通信部(5、5A、5B)位置信号を受信して、或いは該施解錠制御装置3と該携帯端末とが呼応して、前記該施解錠制御装置3は前記携帯端末7が前記施解錠制御装置3に接近した旨の接近通知、実施形態では(a)の本人証明情報(個人識別IDとパスワード)と(b)の現地証明情報(ゲートID)を自動的に外部通信部32に出力し、ネットワークNを介して前記接近通知を管理サーバ6に与え、管理サーバ6は、認証が成立後、即時にネットワークNを介して前記施解錠制御装置3に解除命令を通知するのが望ましい。
本発明は、集合住宅等の建物の出入口のゲートを施・解錠する技術分野で利用することができる。
X、X1、X2…出入口施解錠システム、
1…共用出入口(入口)、
1a…メインエントランス、1b…エレベータホール、
2…扉、
3…施解錠制御装置、
4…エレベータ、
5…固定型のゲートID取得部固定型の近距離無線通信部(例えばNFCタグ)、
5A…固定型のゲートID取得部(例えば二次元バーコード)
6…管理サーバ、
7…携帯端末、
8…リーダ、
33…携帯端末の近距離無線通信部(例えばNFC通信方式)、
34…入力部(位置情報取得部)、
41…表示画面。

Claims (4)

  1. 建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置と、
    前記施解錠制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバと、
    前記ネットワークを介して接続し、かつ前記出入口を利用する利用者の携帯端末と
    を含む出入口施解錠システムであって、
    前記携帯端末の入力部は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部よりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバは、前記携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、該携帯端末から要求受け入れ可能状態となる、出入口施解錠システム。
  2. 請求項1の出入口施解錠システムに於いて、前記管理サーバは、前記認証成立後に、前記携帯端末から、少なくとも解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を受信すると、該管理サーバは、前記施解錠制御装置に対して前記ネットワークを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることを特徴とする、出入口施解錠システム。
  3. 請求項1の共用出入口施解錠システムに於いて、前記固定型のゲートID取得部は、NFCタグ或いは又はNFC機能を有すると共に、固定型のゲートIDを含む非接触型IC部材又は二次元バーコードのいずれか一方であることを特徴とする、出入口施解錠システム。
  4. 建物の出入口に設置されたロック部を含む施解錠制御装置と、
    前記施解錠制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバと、
    前記ネットワークを介して接続し、かつ前記出入口を利用する利用者の携帯端末と
    を含む出入口施解錠システムであって、
    前記携帯端末の入力部は、前記出入口に配置された固定型のゲートID取得部よりゲートIDを取得し、本人証明情報と前記固定型のゲートIDを含む解錠又は施錠のいずれか一方の要求情報を前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバは、前記携帯端末から受信した前記本人証明情報と前記固定型のゲートID情報と登録済みの登録情報との認証が成立した場合には、前記要求情報に基づき前記施解錠制御装置に対して前記ネットワークを介して解錠指示又は施錠指示のいずれかの命令信号を与えることを特徴とする、出入口施解錠システム。


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