JP2024017589A - 容器減容装置 - Google Patents

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Shoichi Shiotani
雅和 齋藤
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Abstract

Figure 2024017589000001
【課題】
ペットボトルを圧し潰して減容させて回収袋に収容する容器減容装置について、動作状況を明確に確認できる等のより使い易い仕様が求められていたことに対処する。
【解決手段】
空容器を回収する容器減容装置であって、空容器を減容する減容部と、減容された空容器を収納する収容部と、前記収容部を照らす発光部と、を備え、前記発光部が所定条件に応じて発光することを特徴とする。
【選択図】図16

Description

本発明は、容器減容装置に関する。
容器減容装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の容器減容装置では、ペットボトル等の空容器を投入口に投入する。
特開2009-175789号公報
容器減容装置は、ペットボトルを圧し潰して減容させて回収袋に収容するものである。この容器減容装置については、動作状況を明確に確認できる等のより使い易い仕様が求められていた。
本発明に係る容器減容装置は、少なくとも以下の構成を具備する。
空容器を回収する容器減容装置であって、空容器を減容する減容部と、減容された空容器を収納する収容部と、前記収容部を照らす発光部と、を備え、前記発光部が所定条件に応じて発光することを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る容器減容装置(空容器回収装置)の全体概念図であり、(a)は容器減容装置の正面図、(b)は容器減容装置の左側面図、(c)は容器減容装置の上面図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の斜視図(左斜視図、右斜視図)である。 容器減容装置(空容器回収装置)の側断面図であり、図1(a)のA-A線での断面図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の前面左扉を開放している状態を示す図であり、(a)は容器減容装置の正面図、(b)は容器減容装置の左側面図、(c)は容器減容装置の上面図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の前面左扉を開放している状態を示す図であり、容器減容装置(空容器回収装置)の斜視図(左斜視図、右斜視図)である。 袋保持部のみを示す斜視図である。 容器減容装置(空容器回収装置)を説明するための図であり、(a)は容器減容装置(空容器回収装置)の電気的な機能ブロック図、(b)は制御部の機能ブロック図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の容器投入部の概念図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の検出部などを説明するための図であり、詳細には、(a)は容器投入部の左側斜視図、(b)は容器投入部の右側斜視図、(c)は容器投入部の正面図である。 外扉が閉状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す斜視図である。 外扉が閉状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す側面概念図である。 外扉が開状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す斜視図である。 外扉が開状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す側面概念図である。 外扉が閉状態(不図示)で内扉が開状態の容器減容装置(空容器回収装置)の一例を示す正面側からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る容器減容装置の清掃モード時に内扉が僅かに開状態の図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の右側の一部を切り欠いた下側斜視図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の上部の一部を切り欠いた斜視図であって、(a)は、偏向機構が左前を向いた状態を、(b)は、偏向機構が左後を向いた状態を、それぞれ示す図である。 容器減容装置(空容器回収装置)の前面左扉及び前面右扉を共に開放した状態で、上部の一部を切り欠いた斜視図である。 偏向機構の折り曲げ加工された円盤が左前方に向かって傾斜している状態を示す図であって、(a)は、図17(a)をC方向の前方から観た正面図であり、(b)は、図17(a)をC方向の後方から観た背面図である。 偏向機構の折り曲げ加工された円盤が水平となっている状態を示す図であって、(a)は、図18をD方向の前方から観た正面図であり、(b)は、図18をD方向の後方から観た背面図である。 本発明の別実施形態に係る容器減容装置(空容器回収装置)の斜視図である。 袋保持部の別の例を示す斜視図である。 袋保持部のさらに別の例を示す斜視図である。 偏向機構の折り曲げ加工された円盤の別の例を示す斜視図及び側面図である。 受付手段の表示画面例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。また、図面は説明を目的に作成されたもので、分かりやすくするため、説明に不要な部材を意図的に図示していない場合がある。また、説明のため部材を意図的に大きくまたは小さく図示している場合があり、正確な縮尺を示す図面ではない。特に、発光部については、強調して大きく示されている。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
(容器減容装置の基本構成)
図1は本発明の実施形態に係る容器減容装置として、回収対象の空容器(PETボトル等)を回収する空容器回収装置100の一例を示す図であり、(a)は容器減容装置の正面図、(b)は容器減容装置の左側面図、(c)は容器減容装置の上面図である。図2は、容器減容装置(空容器回収装置)の斜視図である。図3は、図1(a)のA-A断面図である。
空容器回収装置100は、待機時、容器投入部の外扉111が閉状態であり、容器投入部110と袋保持部140の間に開閉自在に設けられた内扉112が閉状態である。袋保持部140は、空容器を回収するために用いられる袋(ビニール袋)を保持するものである。容器回収時に、容器投入部110の外扉111が開状態となり、判別部により、容器投入部110の載置部へ載置された物が回収対象物の容器(例えば、PETボトル等の樹脂製の空容器)であるか否かが判別される。回収対象物の容器(空容器)であると判別された場合、外扉111が閉状態となり、容器投入部110と袋保持部140(本実施形態においては、袋保持部140は2つ備えられている。)の間に設けられた内扉112が開状態となり、袋保持部140に保持された袋に容器が回収される。この袋が設置される空間が、本発明の実施形態における「収容部」ということになる。すなわち、本実施形態は、二つの収容部を有する。本実施形態では、空容器回収装置が減容機構(減容部120又は容器減容部ともいう)を備え、減容機構(減容部120)により容器を減容することで、規定容量の2つの袋(ビニール袋)によって確定される収容部に多量の減容された空容器を回収可能である。また、偏向機構151によって、空容器の送出方向を前後左右の様々な方向に異ならせることができるため、回収効率の良い袋交換が可能である。このことについては、後で、詳しく述べる。
詳細には、図1~3に示したように、本発明の実施形態に係る容器減容装置としての空容器回収装置100は、装置の本体部100Bの上部に容器投入部110が設けられており、容器投入部110の開口部の外側には外扉111が設けられている。装置の本体部100Bは、外扉111よりも上部付近の正面側に、表示操作部3、送受信部4(通信部)、リーダライタ17(カードリーダライタ)が設けられている。これら表示操作部3やリーダライタ17は、空容器の回収を受け付ける受付部として機能する。また、装置の本体部100Bの正面側には、荷物フック100fが設けられている。
また、容器投入部110の下方には、袋保持部140へと導くための空間が設けられており、当該空間へ向けて空容器Pを送出するための内扉112が容器投入部110に設けられている。
本実施形態では、空容器回収装置100は、内扉112と、袋保持部140の間に減容部120(減容機構)と偏向機構151が設けられている。減容部120は、内扉112が開状態の場合、容器投入部110からの空容器Pを押し潰して減容し、減容された容器を、偏向機構151の上面に送出する。偏向機構151は、空容器の送出方向を前後左右の様々な方向に異ならせる。また、偏向機構151の左右両側にはLEDライト等による左右一対の発光部20(図1~3においては不図示)が設けられている。
空容器回収装置100の本体部100Bは、従来のものに比べてサイズが大きくされている。高さ寸法や奥行き寸法が大きくされたことにより、回収袋の交換1回当りの回収量アップが見込まれる。特に、幅寸法については、2つの袋(ビニール袋)を並べて配置できるように、従来の倍のサイズとなっている。2つの袋への空容器の回収を、例えば、片方の袋が満杯になると、もう片方の袋へ切り替えて回収を行うようにすることで、装置ダウンタイムを殆ど発生させることなく、回収可能となる空容器の数を大幅に増大させることができる。
空容器回収装置100の本体部100Bは、2つの袋保持部140を装置内収容位置と袋交換位置とに進退可能に移動させる移動部として機能するスライドレール(不図示)を有する。本体部100Bは、2つの袋保持部140のそれぞれに対応して、前面左扉100LDと前面右扉100RDを有する。
前面左扉100LDと前面右扉100RDのそれぞれの正面側には、大きな透光部100A(透光窓)が設けられており、前面左扉100LDと前面右扉100RDそれぞれのやや上方に位置するLEDライト等による左右一対の発光部20(不図示)が点灯した際に、外部から装置内部を明瞭に視認できるようにされている。このことによって、顧客等の装置利用者や店員等の作業者は、装置内部の動作状況や、ビニール袋内の空容器収容についての状態を明確に把握することが可能である。容器減容装置が設置される場所は屋外であることが少なくなく、十分な照明がない場合も存在するところ、発光部20の点灯により、遠目でも動作状況や状態を認識できるのである。
なお、この左右一対の発光部20は、前面左扉100LD又は前面右扉100RDが開放された場合でも状況に応じて点灯可能とされており、店員等の作業者が暗所で袋交換の作業を行う等に際して、作業がし易いという点でも、大きな意味を持つものである。
また、装置の本体部100Bは、正面側にキャップ投入部108を備え、キャップ投入部108に投入されたキャップがキャップ用通路(不図示)を介してキャップ収容部(不図示)に収容されるように構成されている。従来のものでは、空容器収容空間の一部を犠牲にしてキャップ収容部を配置しなければならなかったが、本実施形態では、幅寸法が倍にされたことから、空容器収容空間よりも高い位置に余裕をもって、キャップ収容部を配置することが可能となった。
尚、キャップ用通路(不図示)は、キャップと、キャップよりも小さなものを仕分けする機構を有してもよい。具体的には、キャップ用通路(不図示)が分岐されて、分岐部に網の目状の部材を設け、飲み残し吸い殻、雨水等を別経路で排出、蓄積し、キャップのみがキャップ収容部(不図示)へ収まるようにしてもよい。
図1に示される減容部120は、具体的には、容器減容装置(空容器回収装置100)の側断面図(図1(a)のA-A線での断面図)である図3に示されるように、一対の回転軸811、911が回転自在に軸支された構造となっている。回転軸811の一方の端部には歯車が設けられており、回転軸911の一方の端部に設けられた歯車と噛合するように構成されている。この回転軸811、911は、駆動モータ(不図示)により回転駆動される。図3中の破線で描かれた円Bで囲まれた領域の背面の空間には、一対の回転軸811、911それぞれにおいて、軸方向の両側面に刃面を備えた圧縮ローラ81、91と、当該圧縮ローラ81、91よりも小さい径で当該圧縮ローラ81、91の厚みよりも僅かに厚いスペーサ(不図示)とが軸方向に沿って交互に並設されている(図16も、併せて参照されたい。)。
一方の回転軸811に設けられた圧縮ローラ81の外周部が、他方の回転軸911に設けられた圧縮ローラ91の間に配置されており、当該他方の回転軸911に設けられた当該圧縮ローラ91の間に設けられたスペーサに対して所定の距離だけ離れた位置に配置されている。
また、減容部120の上部には、送り機構(不図示)が設けられている。送り機構(不図示)は、回転軸に、パドルとして複数の羽根部(不図示)を有する。送り機構(不図示)は、回転軸が回転することにより、羽根部(不図示)が回転軸を回転中心として回転し、空容器Pを減容部120へ案内する。
回転軸811、911は、駆動モータ(不図示)により回転駆動される。駆動時、回転軸811、回転軸911が互いに逆方向に回転し、中央部に投入された空容器Pが圧縮ローラ81、91により圧縮されて、減容された空容器が下方へ出力される。
減容部120の下方には、空容器の送出方向を前後左右の様々な方向に異ならせるための偏向機構151が配置されている。偏向機構151は、円盤であって、かつ、左右部分を僅かに傾斜させるように折り曲げ加工された円盤を、左右に回転させることによって、右前、左前、右後、左後に円盤が傾くように構成されている。なお、円盤を前方に正対させた場合には、円盤は水平状態となる。図3は、この状態を示している。
また、本発明の実施形態に係る空容器回収装置100は、袋保持部140に保持されている袋(ビニール袋)が満杯になった場合などに、その旨を報知する処理を行う。具体的には、満杯になった収容部側の発光部20を発光(点灯や点滅)させて周囲の者に知らせる。この報知に併せて、適宜の通信手段(後記する送受信部4)により、別途、離れた場所、例えば、レジカウンターに居る店員等の端末装置に報知を行うようにしても良い。空容器回収装置100は、例えば、管理者や清掃者等による、袋保持部140の開放に係る操作、詳細には、袋保持部140を袋交換位置に引き出すための解錠操作などを検出した場合、空容器が載置される載置部の清掃を行うように報知する処理を行う。
図4は、本発明の一実施形態に係る容器減容装置(空容器回収装置100)の前面左扉100LDを開放し袋保持部140を引出した状態を示す図であり、(a)は容器減容装置の正面図、(b)は容器減容装置の左側面図、(c)は容器減容装置の上面図である。図5は、袋保持部140を引出した状態での容器減容装置(空容器回収装置100)の斜視図である。
図4に示すように袋保持部140は、枠体を中心に構成されるものであって、側板や底板を備えるものではない。従来の容器減容装置は、左右の側板部、後板、前板部から成る箱体の中に袋(ビニール袋)を設置し、この箱体ごと前面に引き出して袋の交換を行うものであった。そのため、袋を設置する際には何ら問題がなくとも、空容器で満杯となった袋を交換のために外す際には、箱体の中から重量物である袋を真上に持ち上げる必要があり、作業者の負担は相当に大きなものとなっていた。一方、側板や前板を備えない本実施形態では、袋の開口方向である上方向以外に、前方向や左右方向に向けて、袋を取り外しつつ、移動させることができるため、重い袋を持ち上げる必要がない。さらに、底板も有しないため、台車を空容器回収装置100に隣接させた状態で、袋保持部140を引き出すことによって、袋交換作業をより負担なく行うことができる。図4に示すように、前面左扉100LDを開放し、前面右扉100RDが閉鎖された状態であれば、台車を右側よりアプローチさせることができ、便利である。また、前面左扉100LDと前面右扉100RDの双方ともを180度まで開かせることができるように構成しても良い。このように構成することで、何処からでも台車をアプローチさせることが可能となる。
なお、図4(a)には、発光部20が示されている。ここで、発光部20は、球形ランプ形状のLEDを分かり易く大きく描いているが、実際には、他の部材等と干渉しないようなサイズのものである。また、球形状ではなく、平板形状のLEDランプとしても良い。
図4(a)に示される発光部20は、偏向手段151の左右両側であって、左右の収容部の上方に配置されているが、収容部の下部や、側面、袋保持部140の枠、扉の内側の面に発光部20を配置するようにして、間接照明の如く収容部自体が光って見えるようにしてもよいし、扉の窓枠が光るようにしてもよい。このような構成とすることで、幻想的な演出を醸し出すことができる。
空容器回収装置100の前面開放側の底板内面には、図5の右斜視図に示されるように、180度開きヒンジで取り付けられたスロープSLが設けられている。普段は、バネにより跳ね上げられた状態となっているが、袋保持部材140を引き出そうとする際には、空容器で満杯となった袋(ビニール袋)に押されることで、スロープSLは自然と倒れることになる。このスロープSLにより、空容器回収装置100から台車へと、空容器で満杯となった袋(ビニール袋)を円滑に移すことができる。新しい袋を取り付ける際には、スロープSLは、跳ね上がった状態に戻っていることになるが、軟質な空のビニール袋とスロープSLの干渉は然程の問題とならず、容易く袋を取り付けることができる。
図6は、袋保持部140のみを示した斜視図である。
装置の本体部100Bの左右の内側面と中央部の仕切り部には、袋保持部140を装置内収容位置と袋交換位置とに進退可能に移動させる移動部として機能するスライドレール(不図示)が設けられている。袋保持部140は、上部の枠体を基本として、構造体として機能すると共に袋保持部140を袋交換位置に進出させる際に袋を背面から押出すように機能する袋押出部143と、3以上の複数の柱部141(本実施形態では四隅の柱部141)と、複数の柱部141のそれぞれに対応し、上部又は上部付近に設けられた掛止部142と、取手部147とから構成される。スライドレール(不図示)と掛止部142の位置関係から明らかなように、スライドレール(不図示)は、袋を保持した状態において袋の底面よりも袋の開口面寄りの高さ位置に設けられた配置となる。袋を支える底板がないため、掛止部142に袋重量による力が掛かるところ、当該配置は重量バランスの点で好適である。
掛止部142は、例えばエラストマー性を有し、詳細には、ゴムなどの樹脂等からなる弾性体や難滑性材により構成されている。このような形状や素材を使用することにより、袋の掛け外しが安全で、容易になり、さらに、ゴム等の密着性がある素材を用いることで袋の上部間口がたるまず引っ掛かることができる。
また、掛止部142は、外側へ向けて突出した形状であり、袋が掛止しやすい構造となっている。また、掛止部142は、先端部が略球形状に形成されているので、袋が破れ難い。
容器回収用の袋(ビニール袋)の交換方法の一例を説明する。
図5に示すように、例えば、前面左扉100LDを開放した状態で、装置の本体部100Bの前面側ないし右側から、台車を装置の本体部100Bの左側前面に隣接させる。次に、袋保持部140を前方に引き出す。袋保持部140が引き出されると、それに伴って、袋押出部143も前方に移動することになるため、空容器で満杯となった袋を押し出すことになる。満杯の袋は、スロープSLを押し倒して、このスロープSLの上を滑動することで、重量のある満杯の袋を台車の上に簡単に移動させることができる。袋が台車の上に完全に位置した状態で、掛止部142に引っ掛けられている袋の四隅を取り外して、袋を台車上に載せるようにする。このようにして、大きな力を要することなく、空容器で満杯となった袋を回収することができる。
適当なサイズの台車がない場合や、配置上の制約から台車を隣接して横づけできない際には、多少の負担が生じることになるが、それでも、重量物である袋を真上に持ち上げる必要が無く、前方や右手方向に引き出すことができることから、作業負担は軽くなる。
満杯となった袋の回収後には、空の袋(ビニール袋)の端(上端)を四隅のゴムボール(掛止部142)に引っ掛けた後、袋の下端がスロープSLを避けるように配慮しつつ、袋保持部140を装置の本体部100B内に押し入れる。
(容器減容装置の電気的構成)
図7は、本発明の実施形態に係る容器減容装置としての空容器回収装置100の電気的構成の一例を説明するための図であり、図7(a)は容器減容装置(空容器回収装置)の電気的な機能ブロック図であり、図7(b)は制御部の機能ブロック図である。
図8は空容器回収装置100の容器投入部110の概念図である。図9は空容器回収装置の検出部などを説明するための図であり、詳細には、図9(a)は容器投入部の左側斜視図、図9(b)は容器投入部の右側斜視図、図9(c)は容器投入部の正面図である。
図7に示すように、空容器回収装置100は、制御部1(CPU)、記憶部2、表示操作部3、送受信部4、外扉駆動部5、内扉駆動部6、計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903、扉位置センサ10、扉ロック部11、減容駆動部15、リーダライタ17、偏向駆動部18、撮像部19、発光部20等を有する。また、収納部が満杯となったことを検出する満杯検出部181も備えている。各構成要素は、信号線等により電気的に接続されている。
本実施形態では、例えば、PETセンサ901、容器検出センサ902、及び安全検出センサ903は、光センサ9により構成されている。
また、計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903、撮像部19は、載置部116の近傍又は載置部116自体に設けられ、制御部1の処理モードとして所定のモード、詳細には、第1のモード(通常処理モード)や第2のモード(清掃モード)、又は回収装置の状態によって、載置部116に対して清掃が行われているかを検出する清掃検出手段180として機能する。制御部1は、第1のモード(通常処理モード)または第2のモード(清掃モード)で、一つ又は複数の検出部(計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903、撮像部19等)の制御を異ならせる。また、制御部1は、満杯検出部181の検出結果を判定して、ペットボトルを落とす場所や落とす収納部を決定するようにしてもよい。
制御部1(CPU)は、容器減容装置(空容器回収装置100)の各構成要素を統括的に制御する。制御部1は、例えば、制御用プログラムを実行することにより、本実施形態の発明に係る機能をコンピュータに実行させる。制御部1は、清掃検出手段180等からの検出結果に基づいて、回収装置100の載置部116に対する清掃が行われたかを判定する判定部101を有する。また、制御部1は、所定条件に応じて、発光部20を動作させ、収容部を照らす制御を実行する。
記憶部2は、RAMやROMなどの記憶装置である。記憶部2は、制御用プログラムなどを記憶する。また、記憶部2は、回収対象物の空容器の特徴を記憶している。空容器の特徴とは、例えば、容器質量の範囲、樹脂材料であるか否かといった容器の材質の別等である。
表示操作部3は、制御部1の制御により所定の表示を行う。また、表示操作部3は、ユーザ等の操作に応じた信号を制御部1へ出力する。表示操作部3は、例えば、タッチパネル式表示装置などであり、空容器の回収を受け付ける受付部としての機能も担うことになる。
送受信部4は、制御部1の制御により、無線式通信路または有線式通信路を介して他の端末装置(コンピュータ)と所定の通信を行う。
リーダライタ17(カードリーダライタ)は、非接触式ICカードやICタグ等に対して通信を行う送受信装置であり、制御部1の制御により、所定の通信を行う。また、回収装置100は、リーダライタ17の代わりに、会員カードCDに記録されているカード識別子(会員識別子)を示すバーコードや2次元コードを読み取るコードリーダーを有していてもよい。
外扉駆動部5は、外扉111を開閉させるためのモータ等であり、制御部1から出力される制御信号により、外扉を開状態、又は閉状態とするべく駆動制御される。
内扉駆動部6は、内扉112を開閉させるためのモータ等であり、制御部1から出力される制御信号により、内扉を開状態、又は閉状態とするべく駆動制御される。
偏向駆動部18は、一方の袋が満杯になると他方の袋へ切り替えて回収を行うようにしたり、袋内で空容器が偏って溜まらないようにしたりするべく、偏向機構151の折り曲げ加工された円盤を右前、左前、右後、左後に傾くように回転駆動させるための制御を行うものである。
計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された空容器、又は非回収対象物の質量を計量する(第1のモード(通常処理モード)時)。計量部7はロードセルなどの計量装置である。
また、計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された容器内の飲み残し等を重量(計量値)として検出することで、回収可否を判断するセンサとして利用される。また、計量部7は、回収可と判断した容器の重量値を積算することで、袋保持部140に収容されている総重量を特定することも可能に構成されている。この機能により、袋保持部140に計量手段を設ける必要がなく、大きな容量の袋保持部140を確保することができ、かつ計量部7自体を小さくすることができる。計量する対象が比較的小さいため、大きな計量手段を設ける必要がない。
また、第2のモード(清掃モード)時、載置部116の汚れを落とす場合に、載置部116に力を入れて清掃するための荷重が掛かり、計量部7の計量値を示す信号のレベルが変動する。正しく充分に清掃がされた場合には、比較的大きな数値(計量値)となり変動幅が大きくなり、一方、清掃が不充分な場合には、比較的小さな数値(計量値)となり変動幅が小さくなる。制御部1は、清掃モード時、計量部7による計量値の変動幅に基づいて、清掃がきちんと行なわれたか否かを判断する。詳細には、計量値の変動幅が設定閾値以上の場合に、清掃がきちんと行なわれたと判断し、設定閾値未満の場合に、清掃が不充分であると判断する。
なお、清掃が行われているか否かの判断処理は、上述した実施形態に限られるものではなく、例えば、計量部7から出力される計量値が変動し続けている間は、実際に清掃が行なわれている状態であるとみなす。詳細には、制御部1は、計量部7から出力される計量値が変動し続けている時間が設定時間以上の場合に、正しく充分に清掃されていると判別し、設定時間未満の場合に清掃が不充分であると判別してもよい。
金属検出センサ8は、容器投入部110の載置部116に載置された物が金属であるか非金属であるかを検出する(第1モード(通常モード)時)。本実施形態では、制御部1は、金属検出センサ8により載置部116に載置された物が金属であると検出された場合、載置部116に載置された物が非回収対象物であると判別する。
本実施形態では、金属検出センサ8は、図9(c)に示すように、内扉112に設けられている。なお、金属検出センサ8は、載置部116に設けられていてもよい。
また、第2のモード(清掃モード)時、例えば、清掃者が金属製の指輪等の金属製品を指や手首などに装着しているときや清掃用具に金属が含まれているとき、金属検出センサ8がその金属を検出する。制御部1は、清掃モード時、金属検出センサ8による金属の検出結果や検出している時間の長さ等に基づいて、清掃が正しく充分に行なわれたか否かを判別する。
本実施形態では、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903は、光センサ9である。光センサ9は、載置部116の左側、右側のうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。
PETセンサ901は、図9に示すように、載置部116の左右側壁部116Wのうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。また、PETセンサ901は、偏光板を備え、その偏光板を介して受光するよう構成されており、PETボトルなどの透光性の空容器を透過し、かつ偏光された光を検出することにより回収対象の空容器を検出可能に構成されている(第1のモード(通常処理モード)時)。
制御部1は、容器投入部の載置部に載置された透光性の空容器を透過して受光した光を、PET901の受光部(光センサ9)で検出し、その光センサ9からの検出信号に基づいて、回収対象の空容器であるか否かを判別する(第1のモード(通常処理モード)時)。
容器検出センサ902は、図9に示すように、載置部116の左右側壁部のうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。制御部1は、容器投入部の載置部116に空容器などが載置された場合、容器検出センサ902の受光部で受光される光の強度に基づいて、空容器が載置されているか否かを判別する(第1のモード(通常処理モード)時)。
安全検出センサ903は、図9に示すように、投入口の近傍の左側及び右側に発光部と受光部が設けられており、詳細には、外扉111が閉状態となる位置に設けられており、左側、右側の一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。制御部1は、安全検出センサ903の受光部で受光される光の強度に基づいて、例えば、人の手などが投入口又は投入口の近傍にあるか否かを検出する。制御部1は、安全検出センサ903の発光部からの光が受光部で受光できた場合、投入口に人の手などがないと判別し、受光部で受光できない場合、投入口に人の手などがあると判別し、例えば外扉111を安全に閉じることができないと判断する(第1のモード(通常処理モード)時)。
第2のモード(清掃モード)時、上述したPETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903は、光検出センサであり、制御部1は、各センサの発光部から受光部へ向けて出射した光を、例えば、清掃者の手や清掃用具が遮った回数やその光を遮った時間に基づいて、清掃の有無を検出してもよい。
また、上述した3つのセンサ(PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903)のうち2つ以上のセンサ出力の組み合わせにより、清掃が行なわれているか否かを制御部1が判断しても良い。
また、第2のモード(清掃モード)時に、光が遮られた光検出センサの種類によって、載置部のどの部分まで清掃が行なわれているかの判断を制御部1が行なっても良い。
詳細には、制御部1は、載置部の手前側に設けられた安全検出センサ903だけで、光の遮りが検出された場合に、載置部の手前部分しか清掃していないと判断し、上述したPETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903により、光が遮られたことを検出した場合に、載置部の手前部分も奥部分も清掃していると判断してもよい。
例えば、載置部116を撮像する撮像部19が、載置部116の近傍に設けられていてもよい。撮像部19は、例えば、載置部116に載置された容器が回収対象であるか非回収対象であるかを判断するために用いられる(第1のモード(通常処理モード)時)。また、ペットボトルにフィルムが貼り付けられた儘であるか否かや、キャップが嵌められた儘であるか否かを判断してもよい。また、一度に載置部に載置された本数を判断して、本数に応じた減容処理を行うように構成してもよく、その場合には1回収で複数本のカウントアップをするとよい。これとは逆に、処理不能となる数のペットボトルが載置された場合に受け入れをしないように構成してもよい。さらに、この撮像部19は、制御部1の処理モードとして所定のモード、詳細には、第1のモード(例えば通常処理モード)や第2のモード(清掃モード)、又は回収装置の状態によって、清掃者などにより載置部116が清掃されたか否かを判別するために用いられてもよい。
尚、容器減容装置は、載置部周辺に回収要否を判定するための上記センサ類が設けられている。例えば、従来の回収装置では、装置内に容器を取り込み、回収対象であるか否かを判定し、投入口とは異なる排出口から非対象物を排出しており、装置内に判定部が備えられているため、排出口を設ける必要がある。
一方、本発明の実施形態に係る容器減容装置は、装置の投入口にあたる載置部に回収要否を判定するセンサ類が設けられているため、装置内に回収対象物を取り込む必要がない構成となっている。よって、排出口を設ける必要がなく、小型の容器減容装置を提供することができる。
扉位置センサ10は、外扉111の位置や内扉112の位置を検出し、外扉111の位置や内扉112の位置に関する信号を制御部1に出力する。制御部1は、その信号に基づいて外扉111、内扉112の開閉状態を制御する。
扉ロック部11は、例えば、ソレノイドなどのロック装置を有し、制御部1からの制御により、必要に応じて外扉111や内扉112の移動をロックする。
発光部20は、先述したように、偏向機構151の左右両側に設けられており、LEDライトにより構成されている。すなわち、本実施形態では、複数の収容部に対応させて複数のLEDライトが配設されている。ただし、飽くまで、本実施形態でのことであり、LEDライト以外の他の照明手段により構成されていてもよい。また、図4や図16に示されるLEDライトは球形状であるが、平板形状のものであってもよい。また、容器減容装置が単一の収容部しか備えない後記する別実施形態においては、発光部も一つのみが配設されることになる。
発光部20は、制御部1の制御の下、所定条件に応じて駆動され、収容部を照らす。例えば、空容器の回収を受け付ける受付部において、受付がされた時に発光部20が点灯制御される。また、受付がされた時に、偏向機構151が空容器を振り分けるように制御される収容部側の発光部20が点灯制御される。ただし、点灯タイミングは、受付がされた時点でなく、実際に空容器が投入された後や振り分けが決定した時点でも構わない。また、容器回収が終了すると、発光部20は消灯される。このような発光態様は、顧客に意外感を与え、楽しみながら容器減容装置を利用させることに繋がる。容器減容装置については、小型化が進んでおり、背丈の小さい子供が利用する状況であるにも関わらず、面白みに欠ける面があり、発光部20の発光は、魅力的な装置として利用者に映ることになる。この他、装置を利用していない他の顧客にも装置の存在感を示すことになる。このような観点から、減容中は点灯として、減容された空容器が収容部に落ちてくる際に点滅させるといった発光制御態様とすることで、演出効果を高めることも可能である。
この他、空容器で収容部が満杯となった場合に、左右の収容部のうち満杯となった側の収容部の発光部を発光させるように制御してもよい。容器回収時でないにも関わらず、発光部20が点灯していることで、満杯であることが、関係者に直ぐに理解される。この場合、前面扉を開放して、袋交換作業が完了するまで、発光部の発光を継続させるようにするのが望ましい。このように構成することで、容器回収装置100が暗い場所に設置されている場合に袋交換作業を行い易くなる。
また、満杯になっている場合には、空容器の投入受付がされた場合であっても、満杯となった側の収容部に対応する発光部20を発光させないようにして、満杯であることを利用者に認識させるようにしてもよい。
さらに、容器減容装置の異常時や、清掃が不十分なまま、装置が第1のモード(通常処理モード)に戻された場合などに、発光部20を発光させるようにしてもよい。この場合には、左右両方の収納部に対応する両方の発光部20を発光させたり、点灯でなく点滅制御としたりする等、特別な場合であることを強調するように制御すると良い。
(容器投入部の具体的構成)
図10は、外扉111が閉状態で内扉112が閉状態の空容器回収装置100の一例を示す斜視図である。図11は、外扉111が閉状態で内扉112が閉状態の空容器回収装置100の一例を示す側面概念図である。図12は、外扉111が開状態で内扉112が閉状態の空容器回収装置100の一例を示す斜視図である。図13は、外扉が開状態で内扉が閉状態の空容器回収装置100の一例を示す側面概念図である。図14は、外扉111が閉状態で内扉112が開状態の空容器回収装置100の一例を示す正面側からの斜視図である。なお、図14では、外扉111を図示していない。図15は、本発明の一実施形態に係る容器減容装置の清掃モード時に内扉が僅かに開状態の図である。
図10~図15に示すように、本発明の実施形態に係る空容器回収装置100の容器投入部110は、載置部116、外扉111、内扉112、計量部7、外扉用支持部S111、内扉用支持部S112(不図示)、外扉駆動部5(不図示)、内扉駆動部6、第1の制限部K111、第2の制限部K112などを有する。
載置部116は、回収対象物などを載置可能に構成されている。載置部116の側壁部116wには、受光部9aや発光部9bなどの光センサ9(図10~図15においては不図示)などが設けられている。また、載置部116の下部には計量部7(図10~図15においては不図示)が設けられている。
また、本実施形態では、載置部116は、その載置面が水平ではなく、容器の投入口側(外扉111が開状態のときの開口側)よりも袋保持部140側が低くなるように傾斜をつけて設けられている。すなわち、載置部116は、投入された容器が自重により袋保持部140側(又は減容部120側)へ落ちることを促すように構成されている。これにより、容器(投入物)を袋保持部140へ送るための搬送機構を設ける必要がなく、小型の容器減容装置を提供することができる。
また、載置部116は、載置面の表面に表面処理が施され凹凸部が形成されており、投入された容器が載置部に貼りつくことを防止する構造を有する。容器が濡れていたとしても、容器表面と載置部の凹凸形状の表面との接触面積が比較的小さいので濡れによる表面張力が小さくなり、容器が袋保持部140側へ容易に移動する。すなわち、濡れている容器が容器収容部側へ落ちないといった不具合を防ぐことができる。
外扉111は、載置部116の外側に設けられている。外扉駆動部5は、外扉111を開閉自在に駆動する。
内扉112は、載置部116と減容部120との間に設けられている。内扉駆動部6は、内扉112を開閉自在に駆動する。この内扉112には、図12に示すように、空容器の載置状態を案内する案内部112Dが設けられている。案内部112Dは、外扉111が開放されている場合に、装置本体部から視認可能な位置に設けられている。案内部112Dは、容器(PETボトルなどの空容器等)を規定の向き、規定の位置(例えば、350ml、500ml、2000mlなど)に載置するように情報として案内表示されている。この案内部112Dは、内扉112の表面に設けられた凹部、凸部、ステッカー、LED表示部、LCDなどであってもよい。
また、容器減容装置は、撮像部19などの検出センサにより、案内部112Dにより示された載置位置に、正しく容器が載置されているかを判定するための判定手段を備えていてもよい。また、撮像処理や光学センサなどの検知部により、載置向き及び位置が正しくない場合は、報知などを行うこともできる。
図8に示すように、本実施形態では、空容器回収装置100は、台座118を有し、この台座118は外扉111、及び外扉駆動部5を支持する外扉用支持部S118、S111を有する。詳細には、2つの外扉用支持部S118の上端部には外扉駆動部5、回転軸C111が設けられ、回転軸C111に扇形状の外扉用支持部S111が回動自在に設けられ、扇形状の外扉用支持部S111により外扉111が支持されている。2つの回転軸C111のうち一方の回転軸C111は、外扉駆動部5のモータの回転軸に接続されている。
扇形状の外扉用支持部S111には、内扉112の回転軸C112が貫通する孔部S111hが設けられている。
計量部7は、台座118と載置部116の間に配置され、載置部116を支持する。
また、内扉112は、開状態で、載置部116に載置された空容器を減容部120へ案内するように構成されている。また、本実施形態では、計量部7上に配置され、計量部7と載置部116の間から延出した構造の内扉用支持部S112により、内扉駆動部6や内扉112が支持されている。内扉駆動部6には、内扉112の回転軸C112が設けられ、その回転軸C112に内扉112が設けられている。内扉112を開状態とすることで、回収対象物を装置本体部内の袋保持部140へ案内することができる。また、内扉用支持部S112は、回転軸C111が貫通される孔部S112hを有する。
すなわち、台座118の外扉用支持部S111により外扉駆動部5や外扉111が支持され、台座118上に配置された計量部7の上部に載置部116が設けられているので、計量部7により、載置部116に載置された回収対象物などの質量を高精度に計量することができる。詳細には、計量部7が外扉111や外扉駆動部5を全く支持していない構造であるため、計量部7は、外扉111や外扉駆動部5の振動等の影響を受けにくい構造となっており、載置部116上の回収対象物の質量を高精度に計量することができる。
また、本発明の実施形態に係る容器減容装置としての空容器回収装置100の外扉111は、載置部116を露出する開位置と、載置部116を覆う閉位置との間を移動可能に構成されており、外扉111が閉じる場合、外扉111が開位置から、載置部116に向かって閉位置へ移動可能に構成されている。すなわち、外扉111が開状態から、載置部116へ向かって動き閉じるように構成されているので、例えば、ユーザの手や腕などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたとき、計量部7による計量値が変動し、制御部がその変動を検出することで、ユーザの手や腕、異物などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたことを容易に検知することができる。
また、本発明の実施形態に係る容器減容装置としての空容器回収装置100において、外扉111は、内扉112の移動を制限する第1の制限部K111を備える。内扉112は、外扉111の移動を制限する第2の制限部K112を備える。第1の制限部K111と、第2の制限部K112により、外扉111及び内扉112の両方が開状態となることを制限する機構を有する。
すなわち、空容器回収装置100は、外扉111に設けられた第1の制限部K111と、内扉112に設けられた第2の制限部K112を有するので、機械的に簡単な構造で、外扉111と内扉112それぞれの開閉状態に応じて、各扉の開閉動作を制限することができる。
また、容器減容装置としての空容器回収装置100の第1の制限部K111は、外扉111の移動に応動するように構成されている。第2の制限部K112は、内扉112の移動に応動するように構成されている。また、空容器回収装置100は、外扉111が開状態の場合、第1の制限部K111が内扉112の移動を制限するように構成されており、内扉112が開状態の場合、第2の制限部K112が外扉111の移動を制限するように構成されている。
詳細には、本実施形態では、空容器回収装置100は、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態のまま、開状態となることを制限するように構成されている。すなわち、外扉111が開口状態で、投入された物が載置部116に載置された時には、内扉112は閉状態であり、開状態とはならず、載置部116に載置された物が、回収対象物、又は非回収対象物であるに関わらず、回収装置の本体部100B内の袋保持部140にそれを収容しないように構成されている。すなわち、この状態では、内扉112に容器(回収対象物、又は非回収物)が当接した状態であり、内扉112は載置部の一部を兼ねる構造となっている。
また、この第1の制限部K111と第2の制限部K112は、移動経路が重なるように構成されている。また、本実施形態では、空容器回収装置100は、第1の制限部K111と第2の制限部K112のうち一方が、他方の移動を制限する場合、第1の制限部K111と第2の制限部K112が弧形状に僅かに間隔をあけて隣接する構造となっている。詳細には、本実施形態では、第1の制限部K111は略扇形状に形成されている。第1の制限部K111は凸状弧形状部K111aと、凹形状部K111bを有する。また、第2の制限部K112は略扇形状に形成されている。詳細には、第2の制限部K112は、凸状弧形状部K112aと、凹形状部K112bを有する。
図12、図13に示したように、外扉111が開状態で内扉112が閉状態で、第1の制限部K111が、第2の制限部K112の移動を制限する場合、第1の制限部K111の凸状弧形状部K111aと第2の制限部K112の凹形状部K112bが弧形状に僅かに間隔をあけて隣接する構造となっている。
すなわち、本発明の実施形態では、上述したように、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態で、第1の制限部K111により、第2の制限部K112の移動が制限されるので、内扉112が閉状態のまま維持され、開状態にはならない。
また、図14に示したように、内扉112が開状態で外扉111が閉状態で、第2の制限部K112が、第1の制限部K111の移動を制限する場合、第2の制限部K112の凸状弧形状部K112aと、第1の制限部K111の凹形状部K111bが弧形状に僅かに間隔をあけて隣接する構造となっている。
すなわち、本発明の実施形態の容器減容装置としての空容器回収装置は、外扉111が閉状態で、内扉112が開状態の場合、第2の制限部K112により、第1の制限部K111の移動が制限されるので、外扉111が閉状態のまま維持され、開状態にはならない構造となっている。ただし、図15に示すように、清掃モード時には、載置部116の奥側端部を清掃しやすいように、内扉112を僅かに開状態とできる。第1の制限部K111と第2の制限部K112との位置関係には、その程度の遊びの空間が設けられている。
また、本実施形態では、空容器回収装置100は、第1の制限部K111と第2の制限部K112の一方又は両方の移動を禁止する禁止手段を有してもよい。詳細には、禁止手段は、例えば、ソレノイドを有する。このソレノイドは、例えば、コイル内に金属製の可動ピン(プランジャ)が配置され、コイルに対して非通電時には、付勢部によりコイル端部から可動ピン(プランジャ)が突出した位置に配置された構造であり、コイルに対して通電時に可動ピンがコイル内へ移動するように構成されている。
例えば、外扉111の閉状態から開状態への移動を禁止可能な禁止手段として、外扉用のソレノイドの可動ピン(プランジャ)が、第1の制限部K111に設けられた孔部に係合可能に構成されていてもよく、第1の制限部K111の閉状態を維持し、開状態への動きを禁止する場合には、その孔部に可動ピンを係合し、動きを禁止しない場合には、可動ピンを非係合状態とするように、制御部により制御が行われる構成となっている。すなわち、禁止手段は、簡単な構造で、第1の制限部K111の閉状態から開状態への動きを禁止することができる。
また、内扉112の閉状態から開状態への移動を禁止可能な禁止手段として、内扉用のソレノイドの可動ピン(プランジャ)が、第2の制限部K112に設けられた孔部に係合可能に構成されていてもよく、第2の制限部K112の閉状態を維持し、開状態への動きを禁止する場合には、その孔部に可動ピンを係合し、動きを禁止しない場合には、可動ピンを非係合状態とするように、制御部により制御が行われる構成となっている。すなわち、禁止手段は、簡単な構造で、第2の制限部K112の閉状態から開状態への動きを禁止することができる。
(偏向機構の具体的構成)
図16は、容器減容装置(空容器回収装置100)の右側の一部を切り欠いた下側斜視図である。図17は、容器減容装置(空容器回収装置100)の上部の一部を切り欠いた斜視図であって、(a)は、偏向機構151が左前を向いた状態を、(b)は、偏向機構151が左後を向いた状態を、それぞれ示している。図18は、容器減容装置(空容器回収装置100)の前面左扉及び前面右扉を共に開放した状態で、上部の一部を切り欠いた斜視図である。
図16において、容器減容装置(空容器回収装置)を下から覗き込むことでよく理解できるように、減容部120の下部には、偏向機構151が配置されており、減容部120により減容された容器を前後左右等の様々な方向に異ならせて放出することができる。より詳細に、偏向機構151は、円盤であって、かつ、両端の左右部分を僅かに傾斜させるように折り曲げ加工された円盤を、左右に回転させることによって、右前、左前、右後、左後に円盤が傾くように構成されている。図17(a)は、折り曲げ加工された円盤の傾斜面が左前方に向けられている状態を示している。この状態では、減容された容器は、左の袋(ビニール袋)の前方に放出される。図17(b)は、折り曲げ加工された円盤の傾斜面が左後方に向けられている状態を示している。この状態では、減容された容器は、左の袋(ビニール袋)の後方に放出される。図示は省略するが、右前方や右後方に、減容された容器を放出する場合には、折り曲げ加工された円盤の傾斜面が右前方や右後方に向けられるようにすればよい。
折り曲げ加工された円盤は、図18に示されるように水平姿勢を保つ場合もある。この場合としては、(メンテナンスモードを含む)清掃モード、片方ないし両方の収容部が満杯となったタイミング、何らかのエラーが発生したタイミング、前面左扉100LD又は前面右扉100RDが解錠されたタイミング等が想定される。また、後述する制御態様の位置である減容したペットボトルを都度左右の収納部に振り分けるような制御を行う際には、水平姿勢を待機時の位置としてもよい。
図18の状態では、折り曲げ加工された円盤は傾くことなく、水平の姿勢が保たれることになる。このことによって、折り曲げ加工された円盤と干渉させることなく、袋保持部140を装置内収容位置と袋交換位置とに進退可能に移動させることが可能となる。
図19は、偏向機構151の折り曲げ加工された円盤が左前方に向かって傾斜している状態を示す図であって、(a)は、図17(a)をC方向の前方から観た正面図であり、(b)は、図17(a)をC方向の後方から観た背面図である。図20は、偏向機構151の折り曲げ加工された円盤が水平となっている状態を示す図であって、(a)は、図18をD方向の前方から観た正面図であり、(b)は、図18をD方向の後方から観た背面図である。
折り曲げ加工された円盤は垂直軸1511を中心に回転駆動される。円盤は垂直軸1511より偏倚した位置に重心が存在し、かつ、垂直軸1511の上部部品に設けられた水平軸により揺動可能となっているため、支えが無ければ、重心側に傾くようになっている。図19(a)及び(b)からは、円盤が左前方に向かって傾斜している様子を看て取ることができる。
円盤の下部には、偏向用ローラ1513が配設され、この偏向用ローラ1513が垂直軸1511の上方側の周囲に設けられた山型斜面1512に当接されつつ、円盤が回転すると円盤の傾きは小さくなっていく。この様子を示しているのが図20である。
本実施形態では、円盤に偏向用ローラ1513が設けられ、垂直軸1511の上部部品に傾斜面(山形斜面)が設けられているが、この関係を逆にして、円盤に傾斜面を設け、垂直軸1511の上部部品に偏向用ローラを設けるようにしてもよい。円盤の折り曲げ加工は、空容器の放出先の方向付けがより正確にされることに寄与するものであるが、円盤が傾くことによって、放出先の方向付けは一定程度なされるため、折り曲げ加工を省くことも可能ではある。
(偏向機構の制御態様)
本実施形態では、折り曲げ加工された円盤を左右に回転させることで、右前、左前、右後、左後に円盤が傾くように制御されている。左と右に切り替えることで、左右2つの袋(ビニール袋)に減容された容器の放出先を振り分けることができる。左右の袋の切り替えは、一つの袋に連続して放出されるようにして、収容されている空容器の量を本実施形態の計量部7、或いは、重量センサや近接スイッチによるレベルセンサ等の適宜の手段で監視し、片方の袋が満杯若しくは満杯に近くなった時点で、もう一方の袋へ、放出先を切り替える制御を行うことによって、袋交換に伴う装置ダウンタイムによる影響を低減させることができる。このような制御は、顧客が空容器回収装置100を頻繁に利用する状況が長く続く店舗において、特に有効である。一方、空容器回収装置100を頻繁に利用する状況が然程には長く続かないような店舗においては、空容器1個ずつの放出ごとや、或いは、顧客の1回の利用ごとに偏向機構151の向きを切り替えるような制御を行って、業者の袋交換による大量の空容器回収作業を一度に済ませるようにすることも可能である。このように、店舗の状況に応じて、偏向機構151の制御態様を異ならせて設定することが可能である。さらには、本実施形態の清掃検出手段や清掃モードについて、履歴情報を記録するようにして、当該履歴情報と連関させることによって、清掃が十分であると判断される場合にはダウンタイム低減を優先させ、暫く清掃が実行されていないと判断されるような場合には十分な袋交換時間と清掃時間を確保できるように制御するといったことも可能である。
放出先を前と後ろに切り替えても、左右の袋への振り分けは行われないが、前後にすることで、一様方向に容器を放出した際に生じがちなブリッジ現象の発生を抑え、袋内に均等に容器を収納することが可能となる。また、4つの袋を保持するような大型の空容器回収装置とした際には、4つの袋への振り分けとして利用することも可能となる。さらに、放出方向は、4方向に限定されるものではなく、8方向など、より大きな数として、制御することも可能である。
(別実施形態)
図21は、本発明の別実施形態に係る容器減容装置として、回収対象の空容器(PETボトル等)を回収する空容器回収装置100’の一例を示す斜視図である。
第一の実施形態において、袋保持部140は枠体を中心に構成されるものであって、側板や底板を備えるものではなかったが、別実形態では、従来の容器減容装置と同様に、箱型の引き出し部を備えるものであって、図21に示すように、左右の側板部145と底板部146を備えている。この場合、収容部は一つのみとなるし、発光部20(不図示)も一つとなる。従来の容器減容装置と異なり、装置本体に開き戸が備えられているため、箱型の引き出し部に前板は略存在しない。一方、従来の容器減容装置と比べて、容器減容装置自体の高さ寸法は大きくされている。
従来の容器減容装置においても、空容器で満杯となった袋を交換する際には、引き出しの前板部を超えるまで、袋を持ち上げる必要があり、作業負担は大きかったのであるが、高さ寸法を大きくするとなれば、より高く持ち上げる必要が生じる。しかし、本発明の別実施形態の箱型の引き出し部は前板部が略存在しないため、袋の開口方向以外の方向である前方方向へ袋を取り外せるようになっている。台車への載せ替え等も然程の力を要することなく、簡単に行うことが可能である。
発光部20は、第一の実施形態のように、振り分け方向を知らせる機能を果たすものではないが、袋満杯報知や異常報知としての機能は果たす。特に、顧客にとっては、回収容器満杯や異常発生を原因として、空容器回収装置100’が現在利用できないことを、遠目にであっても確認することができて、便利である。
図21においては、図示されていないが、装置の内部には、偏向機構151が設けられており、減容された容器の放出方向を適宜のタイミングで切り替えることが可能となっている。このため、一様方向に容器を放出した際に生じがちなブリッジ現象の発生を抑え、袋内に均等に容器を収納することが可能となる。
(袋保持部の別の例)
図22は、袋保持部140の別の例を示す斜視図である。袋保持部140を袋交換位置に進出させる際に袋を背面から押出すように機能する袋押出部143’と、複数の柱部141と、複数の柱部141のそれぞれに対応し、上部又は上部付近に設けられた掛止部142と、取手部147とから構成される点は、先に示した例と同じである。この別の例では、複数の柱部141が6本とされると共に、掛止部142も6つとされている点が、先の例と異なる大きな特徴である。この他、袋押出部143’の構造も異なっている。
袋(ビニール袋)については、容器減容装置に適したサイズ以外にも大小様々なものがある。規定容量よりも小さいサイズの袋は、収容量が小さくなってしまい、問題があるため、用いられることはないが、規定容量よりも大きいサイズの袋であれば、収容量の面では問題がない。ところが、サイズが大きい故に、掛止部142に係止する際に余長部分が生じ、このため係止が不十分となり、袋が脱落する虞がある。また、大きいサイズの袋の場合、余った袋が内側に膨らみ収容量が少なくなってしまう恐れもある。図22に示される構成では余長部分を2つの柱部141の間に通すことによって、袋が不用意に脱落することがなくなる。また、2つの柱部141の間に袋を通すことによって、余った袋を収納部の外側にて保持することができ、収納部内側の収容量を確保することが可能である。更に、掛止部142間で袋による壁を作ることもでき、収容量を多くすることも可能である。このように、2つの柱部141の間に余った袋の一部を通すことによって、簡単に袋の設置が可能となる他、様々なメリットがある。
ところで、袋保持部140を装置内部から引き出す際、収容袋内に容器の山が築かれている場合、その頂部にある容器は引き出し時の振動や他部品と接触等により崩れることがある。崩れた容器が、引き出し方向反対側(装置奥)に落下した場合、図6に示す袋押出部143の構成では、装置筐体背面部と袋押出部143との間に容器が位置することとなり、袋保持部140を装置内に戻すことができなくなるという問題がある。そこで袋押出部143’では、ヒンジHを設け、袋押出部143’の下方側を引き出し方向への回動のみを可能とする構成とした。当該構成により、第1の実施形態と同様に、収容袋を押し出す機能を残しつつ、背面側に落下した容器や他のごみが堆積していたとしても、ヒンジHによりこれを交わしながら袋保持部140全体としては、装置内に収容される位置まで戻ることが可能となる。当該堆積物は、袋保持部140を装置内にセットしたままの状態で、袋押出部143’の下方側をめくりあげ、取り除くことができる。利用客が待っている状況などでは、袋の交換を優先し堆積物を残しつつ、利用客のいない清掃の際に堆積物を取り除けばよいため、装置としてのダウンタイム(顧客が利用できない状況、時間)を軽減することができる。
図23は、袋保持部140のさらに別の例を示す斜視図である。袋保持部140を袋交換位置に進出させる際に袋を背面から押出すように機能する袋押出部143’と、複数の柱部141と、複数の柱部141のそれぞれに対応して設けられた掛止部142と、取手部147とから構成される点は、これまでに説明した例と同じである。この例では、6本の柱部141のうち、2本の柱部141が下に向けて突設し、それに対応する2つの掛止部142も下方に配設される点が、これまでの例とは異なっている。
一旦、上方に配設された掛止部142に袋を係止させた後、余長部分を下に折り返して、下方に配設された掛止部142に係止させることによって、袋が不用意に脱落することがなくなる。なお、袋押出部143’がヒンジHにより、引き出し方向への回動のみを可能とする構成とされている点は、別の例と同様である。
袋(ビニール袋)については、容器減容装置に適したサイズ以外にも大小様々なものがある。規定容量よりも小さいサイズの袋は、収容量が小さくなってしまい、問題があるため、用いられることはないが、規定容量よりも大きいサイズの袋であれば、収容量の面では問題がない。ところが、サイズが大きい故に、掛止部142に係止する際に余長部分が生じ、このため係止が不十分となり、袋が脱落する虞がある。また、大きいサイズの袋の場合、余った袋が内側に膨らみ収容量が少なくなってしまう恐れもある。図23に示される構成では、一旦、上方に配設された掛止部142に袋を係止させた後、余長部分を下に折り返して、下方に配設された掛止部142に係止させることによって、袋が不用意に脱落することがなくなる。また、余った袋を収納部の外側にて保持することができ、収納部内側の収容量を確保することが可能である。このように、余長部分を下に折り返して、下方に配設された掛止部142に係止させることによって、様々なメリットがある。
ところで、袋保持部140を装置内部から引き出す際、収容袋内に容器の山が築かれている場合、その頂部にある容器は引き出し時の振動や他部品と接触等により崩れることがある。崩れた容器が、引き出し方向反対側(装置奥)に落下した場合、図6に示す袋押出部143の構成では、装置筐体背面部と袋押出部143との間に容器が位置することとなり、袋保持部140を装置内に戻すことができなくなるという問題がある。そこで袋押出部143’では、ヒンジHを設け、袋押出部143’の下方側を引き出し方向への回動のみを可能とする構成とした。当該構成により、第1の実施形態と同様に、収容袋を押し出す機能を残しつつ、背面側に落下した容器や他のごみが堆積していたとしても、ヒンジHによりこれを交わしながら袋保持部140全体としては、装置内に収容される位置まで戻ることが可能となる。当該堆積物は、袋保持部140を装置内にセットしたままの状態で、袋押出部143’の下方側をめくりあげ、取り除くことができる。利用客が待っている状況などでは、袋の交換を優先し堆積物を残しつつ、利用客のいない清掃の際に堆積物を取り除けばよいため、装置としてのダウンタイム(顧客が利用できない状況、時間)を軽減することができる。
(偏向機構の別の例)
図24は、偏向機構151の折り曲げ加工された円盤の別の例を示す斜視図及び側面図である。図24から明確に理解されるように、この例では、折り曲げ加工された円盤と、偏向用ローラや山型斜面(何れも不図示)等の円盤を(水平姿勢や傾き姿勢といった)姿勢制御するための機構部とが互いに脱着できる構成とされている。両者は、係合し合う凹凸形状とされており、マグネットで固定される。外す際には、図示されるレバー1514を抑えつつ、円盤を持ち上げれば、簡単に外れるようになっている。空容器には、非回収対象が選別された後であっても、少量の液体が付着している場合もあるところ、偏向機構の円盤を取り外して清掃可能であることは、メンテナンスの観点では、大いに有利である。
(袋交換時の受付制御)
図25は、袋交換時の表示画面例である。ハードウェアとしては、図7に示した表示操作部3が、受付部の機能を担うことになる。画面左側の領域には、袋交換の手順を示すイラストが表示される。また、画面下方領域には、「回収袋に大きなシワが残っていると適正本数を回収できません。しっかり内側の隅に沿うようにシワを伸ばして取り付けてください。」とのメッセージが表示される。左側領域のイラスト表示は時間経過とともに切替表示され、満杯の袋を外して、新しい袋を取り付けるのに適度なタイミングで、図示されるように、袋が点線表示されるようになる。一方、画面右側の領域は、袋交換を受け付ける受付手段を意味するタッチボタンである。本実施形態において、袋保持部140は左右に2つ備えられているため、左右2つのタッチボタンが表示されている。上の図では、左側のタッチボタンに「満杯」との表示がされており、左側の収容部が空容器で一杯となっていることを容易に認識できる。この状態で、左側のタッチボタンを押下すると、左側の発光部20は点灯するようになる。若しくは点滅させるようにしてもよく、この場合には、引き出しを開けると点灯に変わるように制御される。袋交換が終わると、発光部20は消灯される。また、両側を点灯させるようにしてもよく、この場合には、扉を閉めると消灯する。要するに、発光部20の点灯、点滅、消灯制御によって、袋交換作業における状態遷移を確認できるようにするのである。
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、容器減容装置に関する。
[背景技術]
容器減容装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の容器減容装置では、ペットボトル等の空容器を投入口に投入する。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2009-175789号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
容器減容装置は、ペットボトルを圧し潰して減容させて回収袋に収容するものである。この容器減容装置が設置される場所は屋外であることが少なくなく、十分な照明がない場合も存在するところ、機器構成各部分の動作状況や状態について確認や作業のし易い装置が求められていた。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、空容器を回収する容器減容装置100であって、空容器を減容する減容部120と、減容された空容器を収納する収容部(袋保持部140及び袋により確定される空間)と、前記収容部を照らす発光部20と、を備え、前記発光部20は、所定条件に応じて、前記発光部20を発光することを特徴とする容器減容装置100である。
上記構成によれば、機器構成各部分の動作状況や状態について確認できる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の容器減容装置100であって、空容器の回収を受け付ける受付部(表示操作部3)を更に備え、前記受付部で回収の受付がされた場合に、前記発光部を発光させる。
上記構成によれば、装置の動作状況(受付けがなされたこと)を明確に確認できる。
(3)本実施形態の一態様は、(1)又は(2)に記載の容器減容装置100であって、前記収容部(袋保持部140及び袋により確定される空間)は、複数から成り、前記発光部20は、複数の前記収容部に応じて複数存在する。
上記構成によれば、収容部に対応した発光制御を行うことが可能となる。
(4)本実施形態の一態様は、(3)に記載の容器減容装置100であって、さらに、減容された空容器を前記複数の収納部の内どちらか一方に振り分ける偏向機構151を備え、振り分け方向の前記発光部20が発光する。
上記構成によれば、楽しみながら容器減容装置を利用させることに繋がる他、装置を利用していない他の顧客にも装置の存在感を示すことになる。
(5)本実施形態の一態様は、(3)に記載の容器減容装置100であって、空容器で満杯となった収容部の前記発光部20が発光する。
上記構成によれば、袋交換をすべき収容部が何れであるのか直ちに判断することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。特に、重要な点として、容器減容装置の対象は、PETボトル以外の缶やビンであってもよいし、さらには、牛乳パック、トレー、インクカートリッジ、図書館やレンタル店への返却物(本やDVDなど)、クリーニング品、電池、電球など、回収の対象となる容器であれば、あらゆるものが含まれるということである。
また、上述の各図で示した実施形態は、目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容は独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1…制御部(CPU)
2…記憶部
3…表示操作部
7…計量部(ロードセル等)
8…金属検出センサ
9…光センサ
17…リーダライタ(取得手段)
18…偏向駆動部
19…撮像部
20…発光部
100…空容器回収装置(容器減容装置)
100’…空容器回収装置(容器減容装置)
100B…本体部(回収装置の本体部)
101…判定部
110…容器投入部
111…外扉
112…内扉
116…載置部
120…減容部(減容機構)
140…袋保持部
141…柱部
142…掛止部
143…袋押出部
145…側板部
146…底板部
151…偏向機構
1511…垂直軸
1512…山型斜面
1513…偏向用ローラ
1514…レバー
180…清掃検出手段
901…PETセンサ(光センサ)
902…容器検出センサ(光センサ)
903…安全検出センサ(光センサ)
P…空容器

Claims (5)

  1. 空容器を回収する容器減容装置であって、
    空容器を減容する減容部と、
    減容された空容器を収納する収容部と、
    前記収容部を照らす発光部と、
    を備え、
    前記発光部が所定条件に応じて発光する
    ことを特徴とする容器減容装置。
  2. 空容器の回収を受け付ける受付部を更に備え、
    前記受付部で回収の受付がされた場合に、前記発光部が発光する
    ことを特徴とする請求項1に記載の容器減容装置。
  3. 前記収容部は、複数から成り、
    前記発光部は、複数の前記収容部に応じて複数存在する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器減容装置。
  4. さらに、減容された空容器を前記複数の収納部の内どちらか一方に振り分ける偏向機構を備え、
    振り分け方向の前記発光部が発光する
    ことを特徴とする請求項3に記載の容器減容装置。
  5. 空容器で満杯となった収容部の前記発光部が発光する
    ことを特徴とする請求項3に記載の容器減容装置。
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