JP2024016658A - 衛生陶器 - Google Patents

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木村 聖司
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康秀 前原
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暁史 柴山
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Abstract

【課題】被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる衛生陶器を提供すること。【解決手段】実施形態に係る衛生陶器は、被設置面に設置される衛生陶器であって、衛生陶器は、被設置面に設置されるための設置面を有し、設置面は、被設置面に表面が接触することで衛生陶器が被設置面に設置される凸状の接触部を有する。【選択図】図3

Description

開示の実施形態は、衛生陶器に関する。
従来、キャビネットなどの被設置面に設置されて使用される洗面器などの衛生陶器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、衛生陶器は、原料(泥漿)を調製する泥漿調製工程、型に泥漿を注入する注入工程、泥漿の水分を取り除いて着肉させる着肉工程、着肉していない泥漿を排出する排泥工程、型から成形体を取り出す離型工程、各部位を接着し、所望の形状を形成する接合工程、成形体を乾燥させる乾燥工程、成形体に釉薬を塗布する施釉工程、成形体を焼成する焼成工程を経て製造される。
上記した製造工程のうち乾燥工程および焼成工程において成形体に収縮や曲がりが発生し、乾燥工程および焼成工程後には成形体が変形して衛生陶器の設置面に表面がうねっているうねり部が形成されてしまい、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じることがある。
このため、乾燥工程および焼成工程を経ることによる変形を抑制するために、衛生陶器(小便器)の裏面に長い凸状の補強部を設ける技術がある(たとえば、特許文献2参照)。
特開2018-89264号公報 特開2001-95720号公報
しかしながら、上記したような従来技術では、乾燥工程および焼成工程における成形体の変形を抑制しきれず、依然として、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じていた。なお、大型の衛生陶器においては、変形による影響がさらに大きくなる。
実施形態の一態様は、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる衛生陶器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る衛生陶器は、被設置面に設置される衛生陶器であって、前記衛生陶器は、前記被設置面に設置されるための設置面を有し、前記設置面は、前記被設置面に表面が接触することで前記衛生陶器が前記被設置面に設置される凸状の接触部を有する。
このような構成によれば、被設置面に設置される衛生陶器の設置面にうねりが生じていても(設置面がうねり部を有していても)、接触部の表面が被設置面と接触するため、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、上記した衛生陶器において、前記接触部は、前記衛生陶器の使用者から見えない位置に設けられる。
このような構成によれば、衛生陶器の接触部と被設置面との接触部分が使用者から見えないため、見栄えがよく、高い意匠性を保つことができる。
また、上記した衛生陶器において、前記接触部は、複数設けられるとともに、前記設置面を4つの象限領域に分けた場合にすべての前記象限領域に設けられる。
このような構成によれば、接触部が複数あり、設置面の4つの象限領域のすべてに接触部が設けられることで、被設置面に設置された衛生陶器の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、上記した衛生陶器において、前記接触部は、複数設けられるとともに、前記設置面の中心線に対して線対称に設けられる。
このような構成によれば、接触部が設置面の中心線に対して線対称に設けられることで、被設置面に設置された衛生陶器の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、上記した衛生陶器において、前記接触部は、複数設けられるとともに、前記設置面の四隅に設けられる。
このような構成によれば、接触部が複数あり、衛生陶器の設置面の四隅に接触部が設けられることで、被設置面に設置された衛生陶器の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、上記した衛生陶器において、前記設置面は、該設置面の表面がうねっているうねり部を有し、前記うねり部は、前記衛生陶器の設置状態において前記被設置面と接触しない。
このような構成によれば、衛生陶器の設置状態においては、うねり部は被設置面と接触せず、接触部のみが被設置面と接触する。これにより、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを効果的に抑制することができる。
また、上記した衛生陶器において、前記接触部は、陶器製であり、前記衛生陶器と一体的に設けられる。
このような構成によれば、接触部が衛生陶器と一体的に設けられるため、接触部として別部材を用意する必要がなくなり、接触部を容易に設けることができる。
実施形態の一態様に係る衛生陶器によれば、被設置面に設置された衛生陶器にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
図1は、衛生陶器の製造工程の手順を示すフローチャートである。 図2は、第1実施形態に係る衛生陶器の一例を示す概略斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る衛生陶器の一例を示す概略底面図である。 図4は、第1実施形態に係る衛生陶器における接触部の配置(その1)の説明図である。 図5は、第1実施形態に係る衛生陶器における接触部の配置(その2)の説明図である。 図6は、第1実施形態に係る衛生陶器における接触部の他の例の説明図である。 図7は、第2実施形態に係る衛生陶器の一例を示す概略斜視図である。 図8は、第2実施形態に係る衛生陶器における接触部の配置の説明図である。 図9は、第3実施形態に係る衛生陶器の一例を示す概略斜視図である。 図10は、第4実施形態に係る衛生陶器の一例を示す概略斜視図である。 図11は、第5実施形態に係る衛生陶器の一例を示す概略斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する衛生陶器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<衛生陶器の製造工程>
まず、図1を参照して衛生陶器の製造工程について説明する。図1は、衛生陶器の製造工程の手順を示すフローチャートである。
大便器、小便器および洗面器などの衛生陶器は、陶器素地の原料を含む泥漿を調製し、泥漿を用いて鋳込み成形することで成形体を形成し、成形体を乾燥させ、乾燥させた成形体に釉薬を塗布し、釉薬を塗布した成形体を焼成することによって製造される。
具体的には、図1に示すように、衛生陶器の製造工程では、まず、泥漿調製工程において、陶器素地の原料を含む泥漿を調製する(ステップS101)。この場合、泥漿は、水分を多量に含む粘性の低いものである。また、泥漿として、衛生陶器を製造するために使用可能な公知の泥漿を使用することが可能である。次いで、注入工程において、型に泥漿を注入する(ステップS102)。この場合、型には、たとえば、樹脂型または石膏型が用いられる。
次いで、着肉工程において、泥漿の水分を取り除いて、型の成形面に泥漿を着肉させる(ステップS103)。なお、石膏型の場合には、石膏型自体に水分を吸収する力があるため、石膏が含んだ水分を乾燥させる。一方、樹脂型の場合には、加圧して水分を押し出す必要があり、着肉の様子を見ながら着肉時間で調整する。なお、着肉厚さが異なるように作製したい場合は、部位(パーツ)ごとに作製する。
次いで、排泥工程において、着肉していない液状の泥漿を排出する(ステップS104)。次いで、離型工程において、型から成形体を取り出す、すなわち、型から成形体を離脱させる(ステップS105)。ここで、注入工程であるステップS102から排泥工程であるステップS104までを所望の形状の成形体を成形するための成形工程とする(ステップS110)。次いで、接合工程において、各部位(パーツ)の成形体を接着し、所望の形状を形成する(ステップS106)。この場合、たとえば、水洗大便器であれば、胴部とリム部とを接着して大便器の便器本体を形成する。
次いで、乾燥工程において、成形体を乾燥させる(ステップS107)。乾燥工程では、成形体は、乾燥することで、3%程度収縮する。次いで、施釉工程において、乾燥させた成形体に釉薬を塗布する(ステップS108)。
次いで、焼成工程において、釉薬を塗布した成形体を、1000~1300℃の温度で焼成する(ステップS109)。焼成工程では、成形体は、焼成することで、10%程度収縮する。また、乾燥工程および焼成工程においては、成形体は、自重によって、乾燥工程および焼成工程における静止状態で重力を受ける方向(上下方向)に収縮する。
このように、乾燥工程および焼成工程において成形体に収縮や曲がりが発生し、乾燥工程および焼成工程後には成形体が変形して衛生陶器1の後述する設置面13(図3参照)に表面がうねっている後述するうねり部15(図6参照)が形成されてしまい、衛生陶器1が設置される被設置面18(図1参照)に設置された場合に、衛生陶器1にがたつきや傾きが生じることがある。被設置面18にがたつきや傾きが生じることなく衛生陶器1を設置するために、衛生陶器1の設置面13を加工する方法が考えられ、たとえばうねり部15を被設置面18の形状に沿って研削加工する方法がある。しかし、この方法では、加工作業が大変であり、特に大型の衛生陶器の場合は、変形しやすく、かつ加工が必要な設置面13が大きいため、さらに加工作業が大変である。このため、以下で説明する実施形態は、被設置面18に設置された衛生陶器1のがたつきや傾きを抑制可能な構成を有する。
<第1実施形態>
次に、図2~6を参照して第1実施形態に係る衛生陶器1について説明する。図2は、第1実施形態に係る衛生陶器1の一例を示す概略斜視図である。図3は、第1実施形態に係る衛生陶器1の一例を示す概略底面図である。図4および5は、第1実施形態に係る衛生陶器1における接触部14の配置の説明図である。なお、図4および5には、図中の上半部に衛生陶器1の底面を模式的に示し、図中の下半部に衛生陶器1の正面を模式的に示している。
また、各図には、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示している場合がある。以下では、説明の便宜上、X軸の正方向を左方、X軸の負方向を右方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方と規定し、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という。
図2に示すように、第1実施形態に係る衛生陶器である洗面器1は、化粧室などに設置される。洗面器1は、たとえば、洗面台の上面に形成される、平坦面である被設置面18に設置される。洗面器1は、湯水を受けるボウル面11を有する。また、洗面器1には、たとえば、洗面器1の後部略中央に、水栓装置16が取り付けられる。洗面器1の使用者は、水栓装置16を操作して吐水口(図示せず)から湯水を出して、手洗いや洗顔などを行う。
また、洗面器1のボウル面11の略中央には、ボウル面11で受けた湯水を排水管(図示せず)へ排出するための排水口12が形成される。排水口12には、ボウル面11に湯水を溜めたり、ボウル面11から排水管へ湯水を排出したりすることを制御するための排水装置17が設けられる。
図3に示すように、洗面器1の底面13は、洗面器1が被設置面18(図2参照)に設置されるための設置面となる。なお、「設置面」とは、洗面器1が被設置面18に設置される場合に、被設置面18と接触する面であり、洗面器1の場合は、被設置面18に載置するための面を設置面13という。この他、たとえば、衛生陶器1が壁掛け式の大便器や小便器の場合には、壁に取り付けるために、この壁に接触する面を設置面13という。なお、図3においては、洗面器1の内部構造を省略している。
洗面器1の底面(以下、設置面という)13は、接触部14を有する。接触部14は、設置面13から外方(下方)へ突出するように、設置面13上に凸状に形成される。接触部14は、洗面器1が被設置面18に設置される場合に、被設置面18と接触する。このように、洗面器1は、被設置面18に接触部14の表面が接触することで、被設置面18に設置される。
接触部14は、陶器製の洗面器1と同様、陶器製であっても別の材料からなるものであっても良い。陶器製の場合、たとえば、接合工程において洗面器1の成形体に接触部14の成形体が接着されることで、洗面器1と一体的に設けられる。なお、接触部14は、成形工程において洗面器1の成形体と一体的に接触部14用の凸部が設けられ、つまり、接触部14用の凸部を有する洗面器1の成形体を成形し、焼成工程後にこの接触部14用の凸部に研削加工が施されることで設けられてもよいし、焼成工程後に後付けによって設けられてもよい。接触部14(凸部)の表面は、被設置面18の表面形状に合わせがたつき等が生じないように研削加工されることが好ましい。
また、接触部14は、洗面器1の底面(設置面)13に設けられるため、洗面器1の使用者などから見えない位置に設けられる。言い換えると、接触部14は、洗面器1の使用者などから見えないように隠蔽されており、外部から隠れた位置に設けられる。
また、接触部14は、設置面13に複数設けられる。図4および5に示すように、設置面13は、左右方向の中心線L1および前後方向の中心線L2によって、4つの象限領域(第1~第4象限領域A1~A4)に区画される。接触部14は、第1~第4象限領域A1~A4のすべてに配置されるように設けられる。
図4に示すように、接触部14は、設置面13の中心線L1,L2の少なくともいずれか一方に対して線対称に設けられる。なお、「線対称」は、厳密な線対称でなくてよく、たとえば、製造上の誤差やずれを許容可能なように、所定量の幅を有する。また、接触部14は、4つであり、第1~第4象限領域A1~A4に1つずつ設けられる。接触部14は、好ましくは、設置面13の四隅に設けられる。
また、図5に示すように、接触部14は、3つであってもよい。接触部14は、3つの場合も、設置面13の中心線L1,L2の少なくともいずれか一方に対して線対称に設けられる。また、この場合、設置面13の前部に設けられる接触部14は、1つの接触部14が第1象限領域A1および第2象限領域A2にわたって設けられる。
なお、図4および5に示す例では、いずれも接触部14が点状に形成されたものであるが、これに限定されず、たとえば、接触部14が線状に形成されたものであってもよい。
また、洗面器1の製造工程における乾燥工程および焼成工程において成形体が変形することで、設置面13の表面がうねっている(平坦面のみの面ではなく、略平坦な部分と隆起した部分とが交互しているような面である)うねり部15が形成される場合がある。なお、うねり部15の形成は、衛生陶器である洗面器1の製造上、避けることが困難なことから、設置面13は、うねり部15を有すると言える。
図4および5に示すように、洗面器1では、接触部14が被設置面18と接触するため、設置面13上に形成されたうねり部15は、洗面器1の設置状態において被設置面18と接触しない。
図6は、第1実施形態に係る衛生陶器1における接触部14の他の例の説明図である。図6に示すように、他の例に係る接触部14は、うねり部15の隆起した部分となる。なお、うねり部15の隆起した部分を接触部14として利用する場合、焼成工程後において隆起した部分の表面を削る研削加工が施される。
以上説明した第1実施形態によれば、洗面器1の設置面13が凸状の接触部14を有することで、被設置面18に設置される洗面器1の設置面13にうねりが生じていても(設置面13がうねり部15を有していても)、接触部14の表面が被設置面18と接触するため、被設置面18に設置された洗面器1にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、洗面器1の接触部14と被設置面18との接触部分が使用者から見えないため、見栄えがよく、高い意匠性を保つことができる。
また、接触部14が複数(たとえば、3つまたは4つ)あり、設置面13の4つの象限領域A1~A4のすべてに接触部14が設けられることで、被設置面18に設置された洗面器1の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面18に設置された洗面器1にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部14が設置面13の中心線L1,L2に対して線対称に設けられることで、被設置面18に設置された洗面器1の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面18に設置された洗面器1にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部14が複数(たとえば、4つ)あり、洗面器1の設置面13の四隅に接触部14が設けられることで、被設置面18に設置された洗面器1の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面18に設置された洗面器1にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、洗面器1の設置状態においては、うねり部15が被設置面18と接触せず、接触部14のみが被設置面18と接触する。これにより、被設置面18に設置された洗面器1にがたつきや傾きが生じるのを効果的に抑制することができる。
また、接触部14が洗面器1と一体的に設けられるため、接触部14として別部材を用意する必要がなくなり、接触部14を容易に設けることができる。
<第2実施形態>
次に、図7および8を参照して第2実施形態に係る衛生陶器2について説明する。図7は、第2実施形態に係る衛生陶器2の一例を示す概略斜視図である。図8は、第2実施形態に係る衛生陶器2における接触部23の配置の説明図である。なお、図8には、図中の上半部に衛生陶器2の底面を模式的に示し、図中の下半部に衛生陶器2の正面を模式的に示している。
図7に示すように、第2実施形態に係る衛生陶器である小便器2は、トイレ室などに設置される。小便器2は、たとえば、トイレ室の壁面WSに形成される、平坦面である被設置面26に設置される。小便器2は、壁面WSに取り付けられる、いわゆる壁掛け式の小便器である。小便器2は、使用者の尿などを受けるボウル面21を有する。また、小便器2には、たとえば、ボウル面21の上部略中央に、吐水装置(スプレッダ)25が取り付けられる。吐水装置25は、使用者の排尿後などにボウル面21へ洗浄水を吐出する。
また、ボウル面21の底部には、ボウル面21で受けた尿や洗浄水を排水管(図示せず)へ排出するための排水口(図示せず)が形成される。排水口には、排水管へ異物が入り込むのを防止するための目皿(図示せず)が設けられる。
図7に示すように、小便器2の背面22は、小便器2が被設置面26に設置されるための設置面となる。
小便器2の背面(以下、設置面という)22は、接触部23を有する。接触部23は、設置面22から外方(後方)へ突出するように、設置面22上に凸状に形成される。接触部23は、小便器2が被設置面26に設置される場合に、被設置面26と接触する。このように、小便器2は、被設置面26に接触部23の表面が接触することで、被設置面26に設置される。
接触部23は、陶器製の小便器2と同様、陶器製であっても別の材料からなるものであっても良い。陶器製の場合、たとえば、接合工程において小便器2の成形体に接触部23の成形体が接着されることで、小便器2と一体的に設けられる。なお、接触部23は、成形工程において小便器2の成形体と一体的に接触部23用の凸部が設けられ、つまり、接触部23用の凸部を有する小便器2の成形体を成形し、焼成工程後にこの接触部23用の凸部に研削加工が施されることで設けられてもよいし、焼成工程後に後付けによって設けられてもよい。接触部23(凸部)の表面は、被設置面26の表面形状に合わせがたつき等が生じないように研削加工されることが好ましい。
また、接触部23は、小便器2の背面(設置面)22に設けられるため、小便器2の使用者などから見えない位置に設けられる。言い換えると、接触部23は、小便器2の使用者などから見えないように隠蔽されており、外部から隠れた位置に設けられる。
また、接触部23は、たとえば、上下方向に延びた線状に形成され、設置面22に複数(たとえば、2つ)設けられる。図8に示すように、設置面22は、左右方向の中心線L1および前後方向の中心線L2によって、4つの象限領域(第1~第4象限領域A1~A4)に区画される。接触部23は、第1~第4象限領域A1~A4のすべてに配置されるように設けられる。
図8に示すように、接触部23は、設置面22の中心線L1,L2のそれぞれに対して線対称に設けられる。
なお、図8に示す例では、接触部23が線状に形成されたものであるが、これに限定されず、たとえば、接触部23が点状に形成されたものであってもよい。
また、第2実施形態においても、小便器2の製造工程における乾燥工程および焼成工程において成形体が変形することで、図8に示すように、設置面22にうねり部24が形成される場合がある。すなわち、設置面22は、うねり部24を有する。
図8に示すように、小便器2では、接触部23が被設置面26と接触するため、設置面22上に形成されたうねり部24は、小便器2の設置状態において被設置面26と接触しない。なお、第2実施形態においても、上記同様、接触部23として、うねり部24の隆起した部分を利用してもよい。
以上説明した第2実施形態によれば、小便器2の設置面22が凸状の接触部23を有することで、被設置面26に設置される小便器2の設置面22にうねりが生じていても(設置面22がうねり部24を有していても)、接触部23の表面が被設置面26と接触するため、被設置面26に設置された小便器2にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、小便器2の接触部23と被設置面26との接触部分が使用者から見えないため、見栄えがよく、高い意匠性を保つことができる。
また、接触部23が複数(たとえば、2つ)あり、設置面22の4つの象限領域A1~A4のすべてに接触部23が設けられることで、被設置面26に設置された小便器2の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面26に設置された小便器2にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部23が設置面22の中心線L1,L2に対して線対称に設けられることで、被設置面26に設置された小便器2の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面26に設置された小便器2にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、小便器2の設置状態においては、うねり部24が被設置面26と接触せず、接触部23のみが被設置面26と接触するため、被設置面26に設置された小便器2にがたつきや傾きが生じるのを効果的に抑制することができる。
また、接触部23が小便器2と一体的に設けられるため、接触部23として別部材を用意する必要がなくなり、接触部23を容易に設けることができる。
<第3実施形態>
次に、図9を参照して第3実施形態に係る衛生陶器3について説明する。図9は、第3実施形態に係る衛生陶器3の一例を示す概略斜視図である。
図9に示すように、第3実施形態に係る衛生陶器である小便器3は、トイレ室などに設置される。小便器3は、たとえば、トイレ室の床面FSに形成される、平坦面である被設置面35に設置される。小便器3は、床面FSに載置される、いわゆる床置き式の小便器である。小便器3は、使用者の尿などを受けるボウル面31を有する。また、小便器3には、たとえば、ボウル面31の上部略中央に、吐水装置(スプレッダ)34が取り付けられる。
また、ボウル面31の底部には、ボウル面31で受けた尿や洗浄水を排水管(図示せず)へ排出するための排水口(図示せず)が形成される。排水口には、排水管へ異物が入り込むのを防止するための目皿(図示せず)が設けられる。
図9に示すように、小便器3の底面32は、小便器3が被設置面35に設置されるための設置面となる。
小便器3の底面(以下、設置面という)32は、接触部33を有する。接触部33は、設置面32から外方(下方)へ突出するように、設置面32上に凸状に形成される。接触部33は、小便器3が被設置面35に設置される場合に、被設置面35と接触する。このように、小便器3は、被設置面35に接触部33の表面が接触することで、被設置面35に設置される。
接触部33は、陶器製の小便器3と同様、陶器製であっても別の材料からなるものであっても良い。陶器製の場合、たとえば、接合工程において小便器3の成形体に接触部33の成形体が接着されることで、小便器3と一体的に設けられる。なお、接触部33は、成形工程において小便器3の成形体と一体的に接触部33用の凸部が設けられ、つまり、接触部33用の凸部を有する小便器3の成形体を成形し、焼成工程後にこの接触部33用の凸部に研削加工が施されることで設けられてもよいし、焼成工程後に後付けによって設けられてもよい。接触部33(凸部)の表面は、被設置面35の表面形状に合わせがたつき等が生じないように研削加工されることが好ましい。
また、接触部33は、小便器3の底面(設置面)32に設けられるため、小便器3の使用者などから見えない位置に設けられる。言い換えると、接触部33は、小便器3の使用者などから見えないように隠蔽されており、外部から隠れた位置に設けられる。
また、接触部33は、設置面32に複数(たとえば、3つまたは4つ)設けられる。そして、第3実施形態においても、接触部33は、設置面32の第1~第4象限領域A1~A4(図4または5参照)のすべてに配置されるように設けられる。また、接触部33は、設置面32の中心線L1,L2(図4または5参照)の少なくともいずれか一方に対して線対称に設けられる。
また、接触部33は、たとえば、4つであり、第1~第4象限領域A1~A4に1つずつ設けられる。接触部33は、好ましくは、設置面32の四隅に設けられる。
なお、図9に示す例では、接触部33が点状に形成されたものであるが、これに限定されず、たとえば、接触部33が線状に形成されたものであってもよい。
また、第3実施形態においても、小便器3の製造工程における乾燥工程および焼成工程において成形体が変形することで、設置面32にうねり部が形成される場合がある。すなわち、設置面32は、うねり部を有する。
小便器3では、接触部33が被設置面35と接触するため、設置面32上に形成されたうねり部は、小便器3の設置状態において被設置面35と接触しない。なお、第3実施形態においても、上記同様、接触部33として、うねり部の隆起した部分を利用してもよい。
以上説明した第3実施形態によれば、小便器3の設置面32が凸状の接触部33を有することで、被設置面35に設置される小便器3の設置面32にうねりが生じていても(設置面32がうねり部を有していても)、接触部33の表面が被設置面35と接触するため、被設置面35に設置された小便器3にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、小便器3の接触部33と被設置面35との接触部分が使用者から見えないため、見栄えがよく、高い意匠性を保つことができる。
また、接触部33が複数(たとえば、3つまたは4つ)あり、設置面32の4つの象限領域A1~A4のすべてに接触部33が設けられることで、被設置面35に設置された小便器3の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面35に設置された小便器3にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部33が設置面32の中心線L1,L2に対して線対称に設けられることで、被設置面35に設置された小便器3の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面35に設置された小便器3にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部33が複数(たとえば、4つ)あり、小便器3の設置面32の四隅に接触部33が設けられることで、被設置面35に設置された小便器3の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面35に設置された小便器3にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、小便器3の設置状態においては、うねり部が被設置面35と接触せず、接触部33のみが被設置面35と接触する。これにより、被設置面35に設置された小便器3にがたつきや傾きが生じるのを効果的に抑制することができる。
また、接触部33が小便器3と一体的に設けられるため、接触部33として別部材を用意する必要がなくなり、接触部33を容易に設けることができる。
<第4実施形態>
次に、図10を参照して第4実施形態に係る衛生陶器4について説明する。図10は、第4実施形態に係る衛生陶器4の一例を示す概略斜視図である。
図10に示すように、第4実施形態に係る衛生陶器であるタンク4は、トイレ室などに設置された大便器43の上面に設置され、大便器43のボウル部44へ供給される洗浄水を貯留する。この場合、大便器43の上面は、タンク4が設置されるための平坦面である被設置面45となる。なお、タンク4は、使用者が大便器43の使用後に操作することで、ボウル部44へ洗浄水を供給する。
また、図10に示すように、タンク4の底面41は、タンク4が被設置面45に設置されるための設置面となる。
タンク4の底面(以下、設置面という)41は、接触部42を有する。接触部42は、設置面41から外方(下方)へ突出するように、設置面41上に凸状に形成される。接触部42は、タンク4が被設置面45に設置される場合に、被設置面45と接触する。このように、タンク4は、被設置面45に接触部42の表面が接触することで、被設置面45に設置される。
接触部42は、陶器製のタンク4と同様、陶器製であっても別の材料からなるものであっても良い。陶器製の場合、たとえば、接合工程においてタンク4の成形体に接触部42の成形体が接着されることで、タンク4と一体的に設けられる。なお、接触部42は、成形工程においてタンク4の成形体と一体的に接触部42用の凸部が設けられ、つまり、接触部42用の凸部を有するタンク4の成形体を成形し、焼成工程後にこの接触部42用の凸部に研削加工が施されることで設けられてもよいし、焼成工程後に後付けによって設けられてもよい。接触部42(凸部)の表面は、被設置面45の表面形状に合わせがたつき等が生じないように研削加工されることが好ましい。
また、接触部42は、タンク4の底面(設置面)41に設けられるため、タンク4および大便器43の使用者などから見えない位置に設けられる。言い換えると、接触部42は、タンク4および大便器43の使用者などから見えないように隠蔽されており、外部から隠れた位置に設けられる。
また、接触部42は、設置面41に複数(たとえば、3つまたは4つ)設けられる。そして、第4実施形態においても、接触部42は、設置面41の第1~第4象限領域A1~A4(図4または5参照)のすべてに配置されるように設けられる。また、接触部42は、設置面41の中心線L1,L2(図4または5参照)の少なくともいずれか一方に対して線対称に設けられる。
また、接触部42は、たとえば、4つであり、第1~第4象限領域A1~A4に1つずつ設けられる。接触部42は、好ましくは、設置面41の四隅に設けられる。
なお、図10に示す例では、接触部42が点状に形成されたものであるが、これに限定されず、たとえば、接触部42が線状に形成されたものであってもよい。
また、第4実施形態においても、タンク4の製造工程における乾燥工程および焼成工程において成形体が変形することで、設置面41にうねり部が形成される場合がある。すなわち、設置面41は、うねり部を有する。
タンク4では、接触部42が被設置面45と接触するため、設置面41上に形成されたうねり部は、タンク4の設置状態において被設置面45と接触しない。なお、第4実施形態においても、上記同様、接触部42として、うねり部の隆起した部分を利用してもよい。
以上説明した第4実施形態によれば、タンク4の設置面41が凸状の接触部42を有することで、被設置面45に設置されるタンク4の設置面41にうねりが生じていても(設置面41がうねり部を有していても)、接触部42の表面が被設置面45と接触するため、被設置面45に設置されたタンク4にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、タンク4の接触部42と被設置面45との接触部分が使用者から見えないため、見栄えがよく、高い意匠性を保つことができる。
また、接触部42が複数(たとえば、3つまたは4つ)あり、設置面41の4つの象限領域A1~A4のすべてに接触部42が設けられることで、被設置面45に設置されたタンク4の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面45に設置されたタンク4にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部42が設置面41の中心線L1,L2に対して線対称に設けられることで、被設置面45に設置されたタンク4の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面45に設置されたタンク4にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部42が複数(たとえば、4つ)あり、タンク4の設置面41の四隅に接触部42が設けられることで、被設置面45に設置されたタンク4の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、被設置面45に設置されたタンク4にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、タンク4の設置状態においては、うねり部が被設置面45と接触せず、接触部42のみが被設置面45と接触する。これにより、被設置面45に設置されたタンク4にがたつきや傾きが生じるのを効果的に抑制することができる。
また、接触部42がタンク4と一体的に設けられるため、接触部42として別部材を用意する必要がなくなり、接触部42を容易に設けることができる。
<第5実施形態>
次に、図11を参照して第5実施形態に係る衛生陶器5について説明する。図11は、第5実施形態に係る衛生陶器5の一例を示す概略斜視図である。
図11に示すように、第5実施形態に係る衛生陶器である大便器5は、トイレ室などの床面または壁面に設置される。大便器5の上面52には、ボウル部51へ供給される洗浄水を貯留するタンク54が載置(設置)される。第5実施形態では、大便器5の上面52が、タンク54が設置されるための設置面となり、タンク54の底面55が被設置面となる。
大便器5の上面(以下、設置面という)52は、接触部53を有する。接触部53は、設置面52から外方(上方)へ突出するように、設置面52上に凸状に形成される。接触部53は、大便器5が被設置面55に設置される場合に、被設置面55と接触する。このように、大便器5は、被設置面55に接触部53の表面が接触することで、被設置面55に設置される。
接触部53は、陶器製の大便器5と同様、陶器製であっても別の材料からなるものであっても良い。陶器製の場合、たとえば、接合工程において大便器5の成形体に接触部53の成形体が接着されることで、大便器5と一体的に設けられる。なお、接触部53は、成形工程において大便器5の成形体と一体的に接触部53用の凸部が設けられ、つまり、接触部53用の凸部を有する大便器5の成形体を成形し、焼成工程後にこの接触部53用の凸部に研削加工が施されることで設けられてもよいし、焼成工程後に後付けによって設けられてもよい。接触部53(凸部)の表面は、被設置面55の表面形状に合わせがたつき等が生じないように研削加工されることが好ましい。
また、接触部53は、大便器5の上面(設置面)52に設けられるため、大便器5およびタンク54の使用者などから見えない位置に設けられる。言い換えると、接触部53は、大便器5およびタンク54の使用者などから見えないように隠蔽されており、外部から隠れた位置に設けられる。
また、接触部53は、設置面52に複数(たとえば、3つまたは4つ)設けられる。そして、第5実施形態においても、接触部53は、設置面52の第1~第4象限領域A1~A4(図4または5参照)のすべてに配置されるように設けられる。また、接触部53は、設置面52の中心線L1,L2(図4または5参照)の少なくともいずれか一方に対して線対称に設けられる。
また、接触部53は、たとえば、4つであり、第1~第4象限領域A1~A4に1つずつ設けられる。接触部53は、好ましくは、設置面52の四隅に設けられる。
なお、図11に示す例では、接触部53が点状に形成されたものであるが、これに限定されず、たとえば、接触部53が線状に形成されたものであってもよい。
また、第5実施形態においても、大便器5の製造工程における乾燥工程および焼成工程において成形体が変形することで、設置面52にうねり部が形成される場合がある。すなわち、設置面52は、うねり部を有する。
大便器5では、接触部53が被設置面55と接触するため、設置面52上に形成されたうねり部は、大便器5の設置状態において被設置面55と接触しない。なお、第5実施形態においても、上記同様、接触部53として、うねり部の隆起した部分を利用してもよい。
以上説明した第5実施形態によれば、大便器5の設置面52が凸状の接触部53を有することで、被設置面55に設置される大便器5の設置面52にうねりが生じていても(設置面52がうねり部を有していても)、接触部53の表面が被設置面55と接触するため、タンク54にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、大便器5の接触部53と被設置面55との接触部分が使用者から見えないため、見栄えがよく、高い意匠性を保つことができる。
また、接触部53が複数(たとえば、3つまたは4つ)あり、設置面52の4つの象限領域A1~A4のすべてに接触部53が設けられることで、タンク54の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、タンク54にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部53が設置面52の中心線L1,L2に対して線対称に設けられることで、タンク54の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、タンク54にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、接触部53が複数(たとえば、4つ)あり、大便器5の設置面52の四隅に接触部53が設けられることで、タンク54の荷重が一部に偏るのを抑制することができる。これにより、タンク54にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、大便器5がタンク54の荷重を受けている設置状態においては、うねり部が被設置面55と接触せず、接触部53のみが被設置面55と接触する。これにより、タンク54にがたつきや傾きが生じるのを効果的に抑制することができる。
また、接触部53が大便器5と一体的に設けられるため、接触部53として別部材を用意する必要がなくなり、接触部53を容易に設けることができる。
なお、衛生陶器である大便器5が床面に設置される床置き式の場合、大便器5の床面(被設置面)に対する設置面に接触部が設けられてもよい。このような構成によれば、大便器5にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、衛生陶器である大便器5が壁面に取り付けられる壁掛け式の場合、大便器5の壁面(被設置面)に対する設置面に接触部が設けられてもよい。このような構成によれば、大便器5にがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
また、衛生陶器が汚物流しユニットであってもよい。汚物流しユニットは、たとえば、公共施設のトイレ室に設置され、排泄物などの汚物を処理するための陶器製の器具である。汚物流しユニットが、たとえば、床面に設置される場合に、床面(被設置面)に対する汚物流しユニットの設置面に接触部が設けられてもよい。このような構成によれば、汚物流しユニットにがたつきや傾きが生じるのを抑制することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 衛生陶器(洗面器)
13 設置面(底面)
14 接触部
15 うねり部
18 被設置面
A1 象限領域
A2 象限領域
A3 象限領域
A4 象限領域
L1 中心線
L2 中心線

Claims (7)

  1. 被設置面に設置される衛生陶器であって、
    前記衛生陶器は、
    前記被設置面に設置されるための設置面を有し、
    前記設置面は、
    前記被設置面に表面が接触することで前記衛生陶器が前記被設置面に設置される凸状の接触部を有する
    ことを特徴とする衛生陶器。
  2. 前記接触部は、前記衛生陶器の使用者から見えない位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生陶器。
  3. 前記接触部は、複数設けられるとともに、前記設置面を4つの象限領域に分けた場合にすべての前記象限領域に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生陶器。
  4. 前記接触部は、複数設けられるとともに、前記設置面の中心線に対して線対称に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生陶器。
  5. 前記接触部は、複数設けられるとともに、前記設置面の四隅に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生陶器。
  6. 前記設置面は、該設置面の表面がうねっているうねり部を有し、
    前記うねり部は、前記衛生陶器の設置状態において前記被設置面と接触しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生陶器。
  7. 前記接触部は、陶器製であり、前記衛生陶器と一体的に設けられる
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の衛生陶器。
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