JP2024014781A - 放射線診断装置及び計数損失補正方法 - Google Patents

放射線診断装置及び計数損失補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】計数損失を補正するためのより正確な計数損失補正因子を決定すること。【解決手段】実施形態に係る放射線診断装置は、処理回路を備える。処理回路は、被検体のスキャンによって得られたスキャンデータを取得し、前記スキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウ内の第1の計数率を測定し、前記スキャンデータに基づいて、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる第2のエネルギーウィンドウ内の第2の計数率を測定し、前記第1の計数率及び前記第2の計数率に基づいて、特定の計数損失補正因子を決定し、前記スキャンデータ及び前記特定の計数損失補正因子に基づいて、画像を再構成する。【選択図】図6

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、放射線診断装置及び計数損失補正方法に関する。
具体的には、本開示は、ポジトロン放出断層撮影(Positron Emission Tomography:PET)診断装置などの放射線診断装置における検出器の不感時間に基づく計数損失補正方法に関する。
通常、光子検出器は、入射した光子に反応し、対応する信号を処理し、処理された信号の対応する値をデジタル化するための時間を必要とする。最初のイベントから一定の時間の間は、検出器は他のイベントを登録することができない。この時間は、検出器の不感時間となる。したがって、光子検出器を用いて高放射線源の濃度を測定する場合、このような不感時間を正確に推定して補正することが重要である。通常、不感時間は、特定の不感時間モデル(例えば、麻痺型モデル(paralyzable model)、非麻痺型モデル(non-paralyzable model)、ハイブリッドモデルなど)を用いて、測定された計数率に基づいて推定される。
例えば、麻痺型不感時間モデルを用いると、測定されるシングル計数率は、以下の式のように表される。
Figure 2024014781000002
ここで、fdetectedは、検出器によって光子が検出される計数率(計数/秒(counts per second:cps))であり、tdeadtimeは、検出された計数ごとの検出器の不感時間である。また、再構成の間に、以下の式を用いて、測定された計数率に補正因子が適用されて、実際に検出された計数率が推定される。
Figure 2024014781000003
ここで、Csingle(fmeasured)は、シングル計数損失補正(Count Loss Correction:CLC)因子であり、通常は1より大きい。式(1)に基づき、Csingle(fmeasured)の明確な解析形式は存在しない。そのため、実際には、近似された解析形式又はルックアップテーブルが用いられる。
PET再構成では、光子イベントのペアが用いられるため、ペア計数損失補正(CLC)因子が算出される必要がある。ほとんどのシステムにおいて、シングルa及びbを有するイベントに対するペアCLC因子は、以下の式によって与えられる。
Figure 2024014781000004
ここで、fa及びfbは、各検出器の計数率である。ペアCLC因子は、イベントごとに推定されて、再構成処理に適用されるか、又は、平均ペアCLC因子が算出されて、再構成された画像のスケーリング因子として適用される。
さらに、全体のペアCLC因子が、以下のように、システムのシングル計数率の関数として簡略化される。
Figure 2024014781000005
複数の異なる検出器からの計数損失が相互に関連するシステムでは、ペアCLC因子の推定は、より複雑になる。
ここで、計数損失補正に一定の不感時間を用い、ファントム/患者依存性を無視すると、ファントム/患者が、不感時間の初期較正に用いられたファントム/患者と大きく異なる場合に、高い計数率で定量測定に誤差が生じる。
米国特許出願公開第2014/0233693号明細書 米国特許出願公開第2014/0233694号明細書 米国特許出願公開第2018/0203141号明細書 特開2011-185716号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、計数損失を補正するためのより正確な計数損失補正因子を決定することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置付けることもできる。
実施形態に係る放射線診断装置は、処理回路を備える。処理回路は、被検体のスキャンによって得られたスキャンデータを取得し、前記スキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウ内の第1の計数率を測定し、前記スキャンデータに基づいて、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる第2のエネルギーウィンドウ内の第2の計数率を測定し、前記第1の計数率及び前記第2の計数率に基づいて、特定の計数損失補正因子を決定し、前記スキャンデータ及び前記特定の計数損失補正因子に基づいて、画像を再構成する。
本願は、添付の図面とともに非限定的に与えられる説明を考慮することで、より良く理解されるであろう。
図1Aは、光子検出器の不感時間のエネルギー依存性を示す図である。 図1Bは、光子検出器の不感時間のエネルギー依存性を示す図である。 図2は、異なるファントムについて、測定されたエネルギースペクトルを説明する図である。 図3Aは、異なるファントムについて、不感時間の患者/ファントム依存性によって、総シングル計数率の関数である異なるペア計数損失補正因子が必要であることを示す図である。 図3Bは、不感時間の患者/ファントム依存性を無視した方法を用いた場合の、異なるファントムについて、基準のファントムと比較した、総シングル計数率の関数であるCLCの誤差を示す図である。 図4は、異なるファントムについて、エネルギースペクトル内の光電ウィンドウ及びフルエネルギーウィンドウを示す図である。 図5Aは、本開示に係る方法を用いた場合の、異なるファントムについて、基準ファントムと比較した、総有効シングル計数率の関数であるCLCの誤差を示す図である。 図5Bは、本開示に係る方法を用いた場合の、異なるファントムについて、総有効シングル計数率の関数であるペア計数損失補正因子を示す図である。 図6は、本開示に係る方法のフローチャートである。 図7は、本開示の一実施形態に係るポジトロン放出断層撮影(PET)スキャナ装置を示す斜視図である。 図8は、本開示の一実施形態に係るPETスキャナ装置及び関連ハードウェアの概略図である。
本開示の一実施形態は、放射線診断装置における検出器の不感時間に基づく計数損失補正方法に関する。本方法は、放射線診断装置を用いて行われた患者のスキャンからスキャンデータを取得することと、取得されたスキャンデータから、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウで発生する第1の計数率を決定することと、取得されたスキャンデータから、第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる、第2のウィンドウで発生する第2の計数率を決定することと、決定された第1の計数率と決定された第2の計数率とに基づいて特定の計数損失補正因子を算出することと、取得されたスキャンデータと算出された特定の計数損失補正因子とに基づいて画像を再構成することとを含む。
本開示の別の実施形態は、放射線診断装置を対象とし、放射線診断装置のスキャン装置を用いて行われた患者のスキャンからスキャンデータを取得し、取得されたスキャンデータから、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウで発生する第1の計数率を決定し、取得されたスキャンデータから、第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる、第2のウィンドウで発生する第2の計数率を決定し、決定された第1の計数率と決定された第2の計数率とに基づいて特定の計数損失補正因子を算出し、取得されたスキャンデータと算出された特定の計数損失補正因子とに基づいて画像を再構成するように構成された回路を備える。
本開示のさらなる実施形態は、放射線診断装置における検出器の不感時間に基づく計数損失補正方法を対象とし、前記方法は、前記放射線診断装置内の複数の検出器の各検出器について、前記放射線診断装置を用いて行われた患者のスキャンから、前記検出器の対応する検出器スキャンデータを取得することと、前記複数の検出器の各検出器について、前記対応する検出器スキャンデータから、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウで発生する第1の検出器計数率を決定することと、前記複数の検出器の各検出器について、前記対応する検出器スキャンデータから、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる第2のウィンドウで発生する第2の検出器計数率を決定することと、前記複数の検出器の各検出器について、前記決定された検出器の第1の計数率と前記決定された検出器の第2の計数率とに基づいて、検出器計数損失補正因子を算出することと、前記複数の検出器に対応する前記算出された複数の検出器計数損失補正因子に基づいて特定の計数損失補正因子を算出することと、前記取得されたスキャンデータと前記算出された特定計数損失補正因子とに基づいて画像を再構成することとを含む。
図1A及び1Bに示すように、通常、光子検出器の不感時間は、光子検出器で測定されるイベントのエネルギーに依存する。タイミング測定に用いられる比較器を一例とすると、信号が比較器の閾値を超えている場合、タイムオーバー閾値(Time-Over-Threshold:TOT)内の他の信号は、新たなタイミング測定をトリガーしない。したがって、検出器の不感時間は、信号が閾値を超えている期間と相関し、この期間は、図1Aに示すように、信号の振幅に依存するため、最初のイベントのエネルギーに依存することになる。
また、PETスキャンでは、検出される光子のエネルギースペクトルは、検出器によって検出される際の散乱及び吸収により、スキャンされる被検体に依存する。したがって、検出器がエネルギーに依存した不感時間を有する場合、計数損失補正は、ファントム/患者に依存することになる。このファントム/患者依存性を無視すると、後述するように、系統的な誤差が発生する。
例えば、図2に、表1に示す5つの例の異なるファントムについて観測されたシングルエネルギースペクトルを示す。
Figure 2024014781000006
このように、従来の計数損失補正のモデルを用い、ファントム/患者依存性を無視すると、ファントム/患者が、計数損失補正の較正に用いられるファントム/患者と大きく異なる場合に、高い計数率で定量測定に誤差が生じる。例えば、図3Aは、表1の5つのファントムについて、総シングル計数率の関数であるペア計数損失補正(CLC)因子を示す(ここでは、NECR(Noise Equivalent Count Rate))ファントムを用いて較正された一般的なCLC曲線を用いる)。一方、図3Bは、(NECRファントムを基準として、)他の各ファントムについて、総シングル計数率の関数である、結果として生じるCLC誤差を示している。図3Bに示すように、他のファントムの画像における定量化の誤差は、10%より大きくなる。
このことから、一実施形態では、広範囲の患者にわたってより良好な定量的精度が達成されるように、複数のカウンタを用いて、複数の異なるエネルギーウィンドウ内のシングル計数率を測定し、測定された計数率を用いて、計数損失を補正するためのより正確なCLC因子を決定する。
理想的には、検出器の平均不感時間は、以下の式で表される。
Figure 2024014781000007
ここで、τ(E)は、エネルギーEを有する前回の単一イベントによって生じる不感時間であり、f(E)は、検出された光子のエネルギー分布である。エネルギースペクトルが測定され、かつ、エネルギーの関数である不感時間が既知であれば、平均不感時間を数値的に算出することができる。
現実には、フルエネルギースペクトルは測定されないのが普通である。しかしながら、一実施形態では、式(5)が、以下のように、より少ないエネルギーウィンドウ内で測定された計数を用いた重み付け加算によって近似される。
Figure 2024014781000008
ここで、τ0は、一定の不感時間であり、fiは、各エネルギーウィンドウi内の計数率であり、wiは、各計数率fiに適用される重みである。また、ここでは、以下の式のように、有効シングル計数率(Effective Singles Rate:ESR)と呼ばれる新たな数量を定義している。
Figure 2024014781000009
有効シングル計数率を構築し、それにより不感時間の算出におけるファントム/患者依存性の全てを吸収することによって、一般的なCLC曲線のC(feffective)を用いて、幅広いスキャン条件に対処することができる。
一実施形態では、複数の異なるエネルギーウィンドウ内の計数率が測定される。例えば、図4に示すように、ピークエネルギー(例えば、PETの511keV)を囲む光電(photoelectric:PE)ウィンドウ、及び、エネルギースペクトルの全域にまたがるフルエネルギーウィンドウが用いられて、PE計数率fPE及び総計数率ftotalが測定される。一実施形態では、これらの計数率は、全ての検出器から集計されたシステム全体の計数率であり、PETスキャンごとに測定される。本開示と矛盾しないように、他のエネルギーウィンドウが用いられて、他の対応する計数率が決定されてもよい。
その後、以下の式のように、2つの測定された計数率の線形結合として、結合された有効シングル計数率feffectiveが算出される。
Figure 2024014781000010
ここで、線形係数α及びβは、例えば、複数の異なるファントムを用いて計数損失補正の誤差を最小にすることによって、特定の検出器システムごとに較正される。図5Aは、この処理の結果の一例を示しており、表1の5つの異なるファントムについて、例えば、補正されたシングル計数率の関数であるCLCの残留誤差を、相違が最小になるように又は平均誤差が最小になるようにα及びβの値を最適化することによって、共同で最小化した場合の例を示している。図5Bは、5つの異なるファントムについて、(補正されたシングル計数率の関数である、)結果として得られたペアCLC曲線を示している。
最終的なペアCLC曲線は、全てのCLC曲線の平均とされるか、又は、中間の範囲の典型的なファントム、例えば、NECRファントムから導出される。本開示に記載の有効シングル計数率法は、計数損失補正が±3%以内の精度であることを保証する。
スキャンごとに、最初に、有効シングル計数率が測定され、次に、CLC曲線に基づいてCLC因子が決定される。最後に、平均ペアCLC因子が、例えば、乗算によって、再構成された画像に適用される。
具体的に、図6は、本開示の一実施形態に係るCLC補正処理のフローチャートである。
ステップS601では、患者又は被検体のスキャンによって得られたスキャンデータが取得される。スキャンデータは、放射線診断装置(例えば、PETスキャナ装置)内の複数の検出器について取得される。
ステップS602では、第1のエネルギーウィンドウの境界及び第2のエネルギーウィンドウの境界が設定される。例えば、図4に示すように、第1のエネルギーウィンドウは、ピークエネルギー(例えば、PETの511keV)を囲む光電(Photoelectric:PE)ウィンドウ(フォトピークウィンドウ)とされる。また、例えば、第2のエネルギーウィンドウは、フルエネルギースペクトルとされる。
ステップS603では、取得されたスキャンデータに基づいて、第1のエネルギーウィンドウに関する第1の計数率(例えば、PE計数率fPE)と、第2のエネルギーウィンドウに関する第2の計数率(例えば、総計数率ftotal)とが決定される。一実施形態では、これらの計数率は、全ての検出器から集計されたシステム全体の計数率であり、PETスキャンごとに測定される。
ステップS604では、例えば、式(8)を用いて、PE計数率fPE及び総計数率ftotalの線形結合として、有効シングル計数率(ESR)が算出される。
Figure 2024014781000011
ここで、係数α及びβは、例えば、複数のファントムを用いた最適化処理によって予め決定され、メモリに格納される。
ステップS605では、所定のCLC関数Cが用いられ、当該CLC関数に算出された有効シングル計数率が与えられることで、CLC因子、即ちC(feffective)が求められる。別の実施形態では、ステップS605がスキップされ、有効シングル計数率に基づいて、ペアCLC曲線から直接ペアCLC因子が決定される。
ステップS606では、例えば、式(4)を用いて、全体のペアCLC因子が決定される。
Figure 2024014781000012
一実施形態では、平均ペアCLC因子が算出されて、再構成された画像へのスケーリング因子として適用される。または、再構成処理において、LORごとにペアCLC因子が適用される。
ステップS607では、決定されたペアCLC因子を用いて、計数が補正されて、画像が再構成される。
上述したように、一実施形態では、イメージングシステムにおいて総有効シングル計数率が測定及び算出され、当該総有効シングル計数率を用いて、画像の再構成のための全体のペアCLC因子が決定される。また、有効シングル計数率の算出方法が、シングル計数損失補正又はペア計数損失補正に適用される。
さらに、別の実施形態では、個々の検出器要素の計数率に基づいて、個々の検出器要素ごとにシングルCLC係数が決定されてもよい。具体的には、検出器ごとに測定されたエネルギースペクトルを用いてfeffectiveを決定することで、検出器のシングルCLC因子が決定されてもよい。また、有効シングル計数率及びシングルCLC因子が検出器ごとに決定され、複数の検出器が一般的なCLCカーブ/LUTを共有してもよいし、又は、各検出器が独自のCLCカーブ/LUTを有してもよい。この実施形態では、個々の検出器のシングルCLC因子を全て組み合わせることで、システムのシングルCLC因子又はペアCLC因子が定式化される。
また、別の実施形態では、ステップS605で用いられる所定のCLC関数Cが、複数の異なるエネルギーウィンドウからの計数率を直接入力すること、即ち、関数C(f1,f2,・・・)を用いることで、多次元関数又はルックアップテーブルの形態をとってもよい。ここで、例えば、f1、f2は、fPE及びftotalである。
また、別の実施形態では、スキャン中に計数率が著しく変化する場合の精度を高めるために、スキャンの部分ごとに、例えば、10秒のスキャンのうちの1秒の部分ごとに、シングルCLC因子又はペアCLC因子が決定されてもよい。
また、別の実施形態では、ファントム/患者依存性を低減するために、エネルギーウィンドウの数及び/又は範囲がさらに最適化されてもよい。一実施形態では、簡略化のために、一般的に利用可能なPEウィンドウ及びフルエネルギーウィンドウが選択される。この一方で、より広い応用範囲でスキャナを動作させることができるように、エネルギーウィンドウの数及び範囲の両方が最適化されてもよい。
また、別の実施形態では、シングル計数率の代わりに、計数率を反映した他の測定量、例えば、データ率、検出器電源電流、HV電流、等価の重み付けされた平均計数率などが用いられてもよい。この場合、計数損失補正方法は、取得されたスキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲に関連する第1の測定量を測定するステップと、取得されたスキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲に関連する第2の測定量、又は、第1のエネルギー範囲に関連する第1の測定量とは異なる第2の測定量を測定するステップと、測定された第1の測定量及び測定された第2の測定量に基づいて、特定の計数損失補正因子を決定するステップとを含む。
本開示の方法は、既存の方法より優れたいくつかの利点を有し、その利点は、簡単な実装で、より正確にCLC因子を決定し、濃度(患者内の放射線量の分布)の定量的測定を向上させることを含む。例えば、CLC因子における10%の誤差は、画像の定量化における10%の誤差につながる。
図7及び8に、本明細書に開示された実施形態で使用可能なPETスキャナ装置を示す。PETスキャナ装置700は、それぞれが長方形の検出器モジュールとして構成される複数のガンマ線検出器(gamma-ray detectors:GRD)701(例えば、GRD1、GRD2、・・・GRDN)を含む。一実施態様によれば、これらの検出器は、リング状に配置され、ガントリー704に対して円形ボア702を形成している。この例では、リングは、40個のGRD701を含む。リングは、円形ボア702の所望のサイズなどの要因によって、異なる数のGRD701を有してもよい。GRD701は、ガンマ線をシンチレーション光子(例えば、光、赤外線、及び紫外線の波長)に変換するためのシンチレータ結晶アレイを含んでおり、シンチレーション光子は、光子検出器によって検出される。各GRD701は、ガンマ放射を吸収してシンチレーション光子を放出する、複数の個別の検出器結晶からなる2次元アレイを有してもよいし、モノリシックアレイ又はスラットアレイを有してもよい。シンチレーション光子は、同じくGRD701に配置されたSiPM(不図示)などの機器からなる2次元アレイによって検出されてもよい。また、検出器結晶のアレイとSiPMとの間にライトガイドが配置されてもよい。
図7は、被検体OBJから放出されるガンマ線を検出するように構成されたGRDを有するPETスキャナ装置の概略図を示している。GRDは、検出された各ガンマ線に対応するタイミング、位置、エネルギーを測定することができる。なお、PETスキャナ装置の軸長に沿って任意の数のPET検出器リングを有するように、図7に示す一つのPET検出器リングがさらに設けられてもよい。
図8は、PETスキャナ装置800の構成例を示しており、ここでは、イメージングされる被検体OBJが天板806に戴置され、GRDモジュールGRD1~GRDNが被検体OBJ及び天板806の周囲に周方向に配置されている。GRDは、PET検出器リングを備えてもよく、ガントリー804に固定的に接続された円筒ボア802に固定的に接続されてもよい。ガントリー804は、PETスキャナ装置の多くの部品を収容する。また、PETスキャナ装置に含まれるガントリー804は、円筒ボア802によって規定され、被検体OBJと天板806が通過可能な開口部を含む。そして、対消滅イベントによって被検体OBJから反対方向に放出されたガンマ線がGRDによって検出され、タイミング及びエネルギーの情報を用いてガンマ線ペアの同時発生が決定される。
また、図8には、ガンマ線検出データの取得、保存、処理及び配信を行うための回路及びハードウェアも示されている。回路及びハードウェアは、プロセッサ807、ネットワークコントローラ803、メモリ805及びデータ取得システム(Data Acquisition System:DAS)808を含む。また、PETスキャナ装置は、GRDからの検出測定結果をDAS808、プロセッサ(処理回路)807、メモリ805及びネットワークコントローラ803にルーティングするデータチャネルを含む。データ取得システム808は、検出器からの検出データの取得、デジタル化及びルーティングを制御する。一実施態様では、データ取得システム808は、天板806の移動を制御する。プロセッサ807は、配置誤差の特定、検出データの再構成前処理、画像再構成及び画像データの再構成後処理を含む機能を実行する。
一実施形態によれば、図8のPETスキャナ装置800のプロセッサ807が、本明細書に記載された方法を実行するように構成される。プロセッサ807は、ディスクリート論理ゲート、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)として実装可能なCPUを含んでもよい。FPGA又はCPLDの実装は、VHDL、Verilog、又はその他のハードウェア記述言語でコード化されてもよく、そのコードはFPGA又はCPLD内の電子メモリに直接格納されてもよいし、別の電子メモリに格納されてもよい。さらに、メモリ805は、ハードディスクドライブ、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、FLASH(登録商標)ドライブ、RAM、ROM、又は、当技術分野で既知である他の電子記憶装置とすることができる。また、メモリ805は、ROM、EPROM、EEPROM、FLASH(登録商標)メモリなどの不揮発性メモリであってもよい。また、メモリ805は、スタティックRAM又はダイナミックRAMなどの揮発性であってもよいし、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサなどのプロセッサが、電子メモリを管理するとともに、FPGA又はCPLDとメモリとの間の相互作用を管理するために提供されてもよい。
または、プロセッサ807のCPUは、本明細書に記載された方法を実行するコンピュータ可読命令のセットを含むコンピュータプログラムを実行することができ、このプログラムは、上述した非一時的電子メモリのいずれか、及び/又は、ハードディスクドライブ、CD、DVD、フラッシュドライブ又は他の既知の記憶媒体に格納される。さらに、コンピュータ可読命令は、Intel製のXenonプロセッサ又はAMD製のOpteronプロセッサなどのプロセッサ、及び、Microsoft VISTA、UNIX(登録商標)、Solaris、LINUX、Apple製のMAC-OS及び当業者に知られているその他のオペレーティングシステムなどとともに実行されるユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、オペレーティングシステムのコンポーネント又はそれらの組み合わせとして提供されてもよい。さらに、CPUは、命令を実行するように協調して並列に動作する複数のプロセッサとして実装されてもよい。また、命令は、メモリ25に、又は、コントローラ203内に配置されたメモリ(図示せず)に格納されてもよい。
一実施態様では、PETスキャナ装置は、再構成された画像等を表示するためのディスプレイを含んでもよい。ディスプレイは、LCDディスプレイ、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、OLED、LED、又は、当技術分野で既知の他のディスプレイであり得る。
ネットワークコントローラ803は、Intel製のIntel Ethernet PROネットワークインターフェースカードなどであり、PETイメージャの様々な部分の間をインターフェースする。さらに、ネットワークコントローラ803は、外部ネットワークとインターフェースすることができる。理解され得るように、外部ネットワークは、インターネットなどのパブリックネットワーク、LANやWANネットワークなどのプライベートネットワーク、又は、それらの任意の組み合わせとすることができ、PSTN又はISDNサブネットワークも含めることができる。外部ネットワークは、イーサネットのネットワークのような有線にすることができ、EDGE、3G、4Gワイヤレスセルラーシステムを含むセルラーネットワークなどの無線にすることもできる。また、無線ネットワークは、WiFi、Bluetooth、その他の既知の無線通信形態であり得る。
以下の付記により、実施形態の例をさらに提示する。
(付記1)放射線診断装置における検出器の不感時間に基づく計数損失補正の方法であって、
前記放射線診断装置を用いて行われた患者のスキャンからスキャンデータを取得することと、前記取得されたスキャンデータから、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウで発生する第1の計数率を決定することと、
前記取得されたスキャンデータから、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第のエネルギー範囲にまたがる第2のエネルギーウィンドウで発生する第2の計数率を決定することと、
前記決定された第1の計数率と前記決定された第2の計数率とに基づいて特定の計数損失補正因子を算出することと、
前記取得されたスキャンデータと前記算出された特定の計数損失補正因子とに基づいて画像を再構成することと
を含む、計数損失補正の方法。
(付記2)前記第1の計数率を決定するステップは、前記第1の計数率として、光電ウィンドウである前記第1のエネルギーウィンドウにおける、前記放射線診断装置の全ての検出器からの総計数率を決定することを含む、(付記1)に記載の方法。
(付記3)前記第2の計数率を決定するステップは、前記第2の計数率として、前記放射線診断装置のエネルギースペクトルの全域にまたがる前記第2のエネルギーウィンドウにおける前記放射線診断装置の全検出器から、総計数率を決定することを含む、(付記1)に記載の方法。
(付記4)前記算出するステップは、前記第1の計数率と前記第2の計数率の重み付けされた組み合わせとして、有効シングル計数率を算出することをさらに含む、(付記1)に記載の方法。
(付記5)前記有効シングル計数率を算出するステップは、複数のファントムについて算出される計数損失補正誤差が最小になるようにあらかじめ設定される重みを用いて前記有効シングル計数率を算出することを含む、(付記4)に記載の方法。
(付記6)前記算出するステップは、前記算出された有効シングル計数率を所定の計数損失補正関数に適用することによって、前記算出された有効シングル計数率に基づいてシングル計数損失補正因子を決定すること、をさらに含む、(付記4)に記載の方法。
(付記7)前記算出するステップは、前記特定の計数損失補正因子として、前記決定されたシングル計数損失補正因子に基づいて、ペア計数損失補正因子を決定することをさらに含む、(付記6)に記載の方法。
(付記8)放射線診断装置における検出器不感時間に基づく計数損失補正の方法であって、
前記放射線診断装置の前記複数の検出器の各検出器について、前記放射線診断装置を用いて行われた患者のスキャンから、前記検出器の対応する検出器スキャンデータを取得することと、
前記複数の検出器の各検出器について、前記対応する検出器スキャンデータから、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウで発生する第1の検出器計数率を決定することと、
前記複数の検出器の各検出器について、前記対応する検出器スキャンデータから、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる第2のエネルギーウィンドウで発生する第2の検出器計数率を決定することと、
前記複数の検出器の各検出器について、前記決定された検出器の第1の計数率と前記決定された検出器の第2の計数率とに基づいて、検出器計数損失補正因子を算出することと、
前記複数の検出器に対応する前記算出された複数の検出器計数損失補正因子に基づいて特定の計数損失補正因子を算出することと、
前記取得されたスキャンデータと前記算出された特定計数損失補正因子とに基づいて画像を再構成することと
を含む、計数損失補正の方法。
(付記9)前記各検出器の第1の検出器計数率を決定するステップは、前記第1の検出器計数率として、光電ウィンドウである前記第1のエネルギーウィンドウにおける前記検出器の総計数率を決定することを含む、(付記8)に記載の方法。
(付記10)前記各検出器の第2の検出器計数率を決定するステップは、前記第2の検出器計数率として、前記放射線診断装置の前記エネルギースペクトルの全域にまたがる前記第2のエネルギーウィンドウにおける前記検出器の総計数率を決定することを含む、(付記8)に記載の方法。
(付記11)前記算出するステップは、前記複数の検出器の各検出器について、前記第1の検出器計数率と前記第2の検出器計数率との重み付けされた組み合わせとして有効シングル検出器計数率を算出することをさらに含む、(付記8)に記載の方法。
(付記12)放射線診断装置であって、
前記放射線診断装置のスキャン装置を用いて行われた患者のスキャンからスキャンデータを取得し、
前記取得されたスキャンデータから、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウで発生する第1の計数率を決定し、
前記取得されたスキャンデータから、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる、第2のエネルギーウィンドウで発生する第2の計数率を決定し、
前記決定された第1の計数率と前記決定された第2の計数率とに基づいて特定の計数損失補正因子を算出し、
前記取得されたスキャンデータと前記算出された特定の計数損失補正因子とに基づいて画像を再構成する
ように構成された回路を備える、放射線診断装置。
(付記13)前記患者の前記スキャンを実行してスキャンデータを取得するように構成されたスキャン装置をさらに備える、(付記12)に記載の放射線診断装置。
(付記14)前記回路は、前記第1の計数率を決定する際に、前記第1の計数率として、光電ウィンドウである前記第1のエネルギーウィンドウにおける前記放射線診断装置の全ての検出器からの総計数率を決定するようにさらに構成される、(付記12)に記載の放射線診断装置。
(付記15)前記回路は、前記第2の計数率を決定する際に、前記第2の計数率として、前記放射線診断装置のエネルギースペクトルの全域にまたがる前記第2のエネルギーウィンドウにおける前記放射線診断装置の全ての検出器からの総計数率を決定するようにさらに構成される、(付記12)に記載の放射線診断装置。
(付記16)前記回路は、前記特定の計数損失補正因子を算出する際に、前記第1の計数率と前記第2の計数率との重み付けされた組み合わせとして有効シングル計数率を算出するようにさらに構成される、(付記12)に記載の放射線診断装置。
(付記17)前記回路は、前記有効シングル計数率を算出する際に、複数のファントムについて算出される計数損失補正誤差が最小になるようにあらかじめ設定される重みを用いて前記有効シングル計数率を算出するようにさらに構成される、(付記16)に記載の放射線診断装置。
(付記18)前記回路は、前記特定の計数損失補正因子を算出する際に、前記算出された有効シングル計数率を所定の計数損失補正関数に適用することによって、前記算出された有効シングル計数率に基づいてシングル計数損失補正因子を決定するようにさらに構成される、(付記16)に記載の放射線診断装置。
(付記19)前記回路は、前記特定の計数損失補正因子として、前記決定されたシングル計数損失補正因子に基づいて、ペア計数損失補正因子を決定するようにさらに構成される、(付記18)に記載の放射線診断装置。
(付記20)前記算出するステップは、決定された第1の計数率と決定された第2の計数率とを多次元関数又はルックアップテーブルに直接適用することによって、前記特定の計数損失補正因子を算出することをさらに含む、(付記1)に記載の方法。
(付記21)放射線診断装置における検出器不感時間に基づく計数損失補正の方法であって、
前記放射線診断装置を用いて行われた患者のスキャンからスキャンデータを取得することと、
前記取得されたスキャンデータから、第1のエネルギー範囲に関連する第1の測定量を決定することと、
前記取得されたスキャンデータから、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲に関連する第2の測定量を決定する、又は、前記第1のエネルギー範囲に関連するが前記第1の測定量とは異なる前記第2の測定量を決定することと、
前記決定された第1の測定量と前記決定された第2の測定量とに基づいて特定の計数損失補正因子を算出することと、
前記取得されたスキャンデータと前記算出された特定の計数損失補正因子とに基づいて画像を再構成することと
を含む、計数損失補正の方法。
本開示の多くの変更及び変形が、上述する教示に照らして可能である。したがって、添付の特許請求項の範囲内において、本発明は、本明細書に具体的に記載された以外の方法で実施され得ることが理解されるであろう。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、計数損失を補正するためのより正確なCLC因子を決定することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
800 PETスキャナ装置
807 プロセッサ

Claims (12)

  1. 被検体のスキャンによって得られたスキャンデータを取得し、
    前記スキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウ内の第1の計数率を測定し、
    前記スキャンデータに基づいて、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる第2のエネルギーウィンドウ内の第2の計数率を測定し、
    前記第1の計数率及び前記第2の計数率に基づいて、特定の計数損失補正因子を決定し、
    前記スキャンデータ及び前記特定の計数損失補正因子に基づいて、画像を再構成する
    処理回路を備える、放射線診断装置。
  2. 前記処理回路は、前記第1のエネルギーウィンドウを光電ウィンドウとし、前記第1の計数率として、装置が有する全ての検出器に基づく前記光電ウィンドウ内の総計数率を測定する、
    請求項1に記載の放射線診断装置。
  3. 前記処理回路は、前記第2のエネルギーウィンドウをフルエネルギーウィンドウとし、前記第2の計数率として、装置が有する全ての検出器に基づく前記フルエネルギーウィンドウ内の総計数率を測定する、
    請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
  4. 前記処理回路は、前記第1の計数率と前記第2の計数率との線形結合である有効シングル計数率を算出する、
    請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
  5. 前記処理回路は、複数のファントムについて算出された計数損失補正の誤差が最小になるように予め設定された線形係数を用いて、前記有効シングル計数率を算出する、
    請求項4に記載の放射線診断装置。
  6. 前記処理回路は、前記有効シングル計数率に基づいて、前記有効シングル計数率を所定の計数損失補正関数に適用することによって、シングル計数損失補正因子を決定する、
    請求項4に記載の放射線診断装置。
  7. 前記処理回路は、前記シングル計数損失補正因子に基づいて、前記特定の計数損失補正因子として、ペア計数損失補正因子を決定する、
    請求項6に記載の放射線診断装置。
  8. 前記処理回路は、
    複数の検出器それぞれについて、前記スキャンデータを取得し、
    前記検出器ごとに、前記スキャンデータに基づいて、前記第1のエネルギーウィンドウ内の第1の計数率を測定し、
    前記検出器ごとに、前記スキャンデータに基づいて、前記第2のエネルギー範囲にまたがる第2のエネルギーウィンドウ内の第2の計数率を測定し、
    前記検出器ごとに、前記第1の計数率及び前記第2の計数率に基づいて、検出器計数損失補正因子を決定し、
    前記検出器ごとに決定された前記検出器計数損失補正因子に基づいて、前記特定の計数損失補正因子を決定する、
    請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
  9. 前記処理回路は、前記第1の計数率及び前記第2の計数率を多次元関数又はルックアップテーブルに直接適用することによって、前記特定の計数損失補正因子を決定する、
    請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
  10. 放射線診断装置を用いて行われた被検体のスキャンによって得られたスキャンデータを取得するステップと、
    前記スキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲にまたがる第1のエネルギーウィンドウ内の第1の計数率を測定するステップと、
    前記スキャンデータに基づいて、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲にまたがる第2のエネルギーウィンドウ内の第2の計数率を測定するステップと、
    前記第1の計数率及び前記第2の計数率に基づいて、特定の計数損失補正因子を決定するステップと、
    前記スキャンデータ及び前記特定の計数損失補正因子に基づいて、画像を再構成するステップと
    を含む、計数損失補正方法。
  11. 被検体のスキャンによって得られたスキャンデータを取得し、
    前記スキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲に関連する第1の測定量を測定し、
    前記スキャンデータに基づいて、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲に関連する第2の測定量、又は、第1のエネルギー範囲に関連する前記第1の測定量とは異なる第2の測定量を測定し、
    前記第1の測定量及び前記第2の測定量に基づいて、特定の計数損失補正因子を決定し、
    前記スキャンデータ及び前記特定の計数損失補正因子に基づいて、画像を再構成する
    処理回路を備える、放射線診断装置。
  12. 放射線診断装置を用いて行われた被検体のスキャンによって得られたスキャンデータを取得するステップと、
    前記スキャンデータに基づいて、第1のエネルギー範囲に関連する第1の測定量を測定するステップと、
    前記スキャンデータに基づいて、前記第1のエネルギー範囲とは異なる第2のエネルギー範囲に関連する第2の測定量、又は、第1のエネルギー範囲に関連する前記第1の測定量とは異なる第2の測定量を測定するステップと、
    前記第1の測定量及び前記第2の測定量に基づいて、特定の計数損失補正因子を決定するステップと、
    前記スキャンデータ及び前記特定の計数損失補正因子に基づいて、画像を再構成するするステップと
    を含む、計数損失補正方法。
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