JP2024014165A - 液処理設備及び液処理設備における液処理方法 - Google Patents

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智子 松崎
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Abstract

【課題】スカーリングの実施に起因する処理水の水質の低下及び液処理装置の処理効率の低下を抑制可能な液処理設備及び液処理設備における液処理方法を提供する。【解決手段】液処理設備10は処理槽11と膜ユニット20と処理水路13と散気管22と生物膜流出阻止装置30A、30Bとを備える。膜ユニット20は、中空糸膜23と生物膜24とを有し、生物膜24により被処理液Sを処理する。処理水路13は、膜ユニット20により処理された被処理液Sを処理槽11の外部へ排出させる。散気管22は、中空糸膜23の外部に空気を供給する。生物膜流出阻止装置30A、30Bは、中空糸膜23から剥離した生物膜24が処理水路13から処理槽11の外部へ流出することを阻止する。生物膜流出阻止装置30A、30Bは、処理槽11での被処理液Sの流れFを規制することで、処理槽11から処理水路13への生物膜24の流入を阻止する。【選択図】図1

Description

本発明は、生物膜によって被処理液を処理する液処理設備及び液処理設備における液処理方法に関する。
従来、この種の液処理設備では、特許文献1に示すような液処理装置を備えている。特許文献1の液処理装置は、処理槽内の被処理液に浸漬され上下が開口したケーシングと、ケーシングの内部に配置されたガス透過性を有する複数の中空糸膜と、中空糸膜の内部にガスを供給するガス供給手段と、ケーシングの下方に設置され中空糸膜の外部に空気等のガスを供給する散気手段と有する。特許文献1の液処理装置は、中空糸膜の外表面に、中空糸膜の内部に供給されるガスを利用する生物膜が形成されている。
特許文献1の液処理装置では、中空糸膜の表面に繁殖する生物膜の厚さを適正に維持するために、定期的に中空糸膜を揺動させることで生物膜の剥離を促す操作(スカーリング)を行う。ここで、中空糸膜は、ケーシングの下部からの曝気によってケーシングの内部に発生する比較的早いガスの上向流により揺動される。
特開2006-101805号
しかしながら、特許文献1の液処理設備では、液処理装置において上記スカーリングを行う際に、剥離された生物膜がガスの上向流に乗ってケーシングの上部から流出する。そのため、スカーリングの実施中或いは実施直後にケーシングの近傍から流出される処理液中には、大量の生物膜が含まれる。それゆえに、スカーリングの実施によって処理液の水質が悪化するという問題があった。
このようなことから、従来の液処理設備では、上記スカーリングの実施中に、処理槽への被処理液の供給を一時的に停止することで処理液の水質の悪化を抑制している。しかしながら、大規模な液処理設備では、処理槽への被処理液の供給を一時的に停止することが難しい場合が多い。そのため、被処理液の供給を一時的に停止することで却って液処理装置の処理効率が低下するという問題があった。
本発明は、スカーリングの実施に起因する処理水の水質の低下及び液処理装置の処理効率の低下を抑制可能な液処理設備及び液処理設備における液処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液処理設備は、被処理液が供給される処理槽と、前記処理槽内の前記被処理液中に浸漬させた気体透過性を有する気体透過膜と、前記気体透過膜の外表面に形成されて前記気体透過膜内に供給される酸素含有の気体を利用する生物膜と、を有し、前記生物膜によって前記被処理液を処理する液処理装置と、前記液処理装置によって処理された前記被処理液を前記処理槽の外部へ排出する排出部と、前記気体透過膜の下方に位置して前記気体透過膜の外部に気体を供給する散気装置と、前記散気装置から供給される前記気体によって前記気体透過膜から剥離した前記生物膜が前記排出部から前記処理槽の外部へ流出することを阻止する生物膜流出阻止装置と、を備え、前記生物膜流出阻止装置は、前記処理槽における前記被処理液の流れを規制することで、前記処理槽から前記排出部への前記生物膜の流入を阻止するものである。
ここで、前記生物膜が前記排出部から前記処理槽の外部へ流出することを阻止する生物膜流出阻止装置とは、前記生物膜が前記処理槽の外部へ流出することを完全に阻止する装置だけではなく、前記生物膜が前記処理槽の外部へ流出する量を大幅に削減する装置も含まれる。また、前記処理槽から前記排出部への前記生物膜の流入を阻止するとは、前記生物膜の流入を完全に阻止するたけではなく、前記生物膜の流入量を大幅に削減することも含まれる。
これによると、スカーリングの実施によって気体透過膜から剥離した生物膜が、処理槽から排出部へ流入することを阻止できる。
本発明の液処理設備では、前記膜流出阻止装置は、前記処理槽から前記排出部へ流入する前記被処理液の流れを規制可能な可動堰を備え、前記可動堰は、前記被処理液の流れを規制することで、前記処理槽から前記排出部へ流入する前記生物膜を堰き止めるものである。
これによると、スカーリングの実施によって気体透過膜から剥離した生物膜を、処理槽から排出部へ流入する前に堰き止めることができる。
本発明の液処理設備では、前記膜流出阻止装置は、前記液処理装置の上部における前記被処理液の流れを規制する仕切部を備え、前記仕切部は、前記液処理装置を取り囲むように前記液処理装置に対して昇降可能に形成され、前記処理槽の液面から上方に突出するように上昇して前記被処理液の流れを規制することで、前記液処理装置から流出する前記生物膜を堰き止めるものである。
これによると、スカーリングの実施によって気体透過膜から剥離した生物膜を、液処理装置から流出する前に堰き止めることができる。
本発明の液処理設備では、前記仕切り部は、前記被処理液の流れを規制する部分であって、前記液処理装置を取り囲むように形成される部分の径が漸次拡大して形成されるものである。
これによると、流れを規制することが可能な被処理液の容量が増加するため、被処理液が仕切り部を越流し難くなる。そのため、被処理液とともに流出する生物膜を、液処理装置から流出する前に効率良く堰き止めることができる。
本発明の液処理設備では、前記仕切り部は、前記被処理液の流れを規制する部分であって、前記液処理装置を取り囲むように形成される部分の径が漸次縮小して形成されるものである。
これによると、仕切り部が被処理液の流れに対して逆方向に傾斜して形成されるため、被処理液とともに流出する生物膜を仕切り部の返しによって下方に留め易くすることができる。そのため、生物膜を、液処理装置から流出する前に効率良く堰き止めることができる。
本発明の液処理設備では、前記生物膜流出阻止装置は、前記散気装置が前記気体透過膜の外部に供給する気体を利用して駆動されるものである。
これによると、散気装置が供給する気体を、生物膜の洗浄と、生物膜が処理槽から排出部へ流入することを阻止することの両方に使用することができる。
本発明の液処理設備における液処理方法は、被処理液が供給される処理槽と、前記処理槽内の前記被処理液中に浸漬させた気体透過性を有する気体透過膜と、前記気体透過膜の外表面に形成されて前記気体透過膜内に供給される酸素含有の気体を利用する生物膜と、を有し、前記生物膜によって前記被処理液を処理する液処理装置と、前記液処理装置によって処理された前記被処理液を前記処理槽の外部へ排出する排出部と、前記気体透過膜の下方に位置して前記気体透過膜の外部に気体を供給する散気装置と、を備える液処理設備において、前記散気装置によって供給される前記気体によって前記気体透過膜から前記生物膜を剥離する生物膜剥離工程と、前記膜剥離工程によって前記気体透過膜から剥離された前記生物膜が、前記排出部から前記処理槽の外部へ流出することを阻止する膜流出阻止工程と、を含み、前記生物膜流出阻止工程では、前記処理槽における前記被処理液の流れを規制することで、前記処理槽から前記排出部への前記生物膜の流入を阻止する方法である。
これによると、スカーリングの実施によって気体透過膜から剥離した生物膜が、処理槽から排出部へ流入することを阻止できる。
本発明の液処理設備によれば、スカーリングの実施によって気体透過膜から剥離した生物膜が排出部から処理槽の外部へ流出することがないため、スカーリングの実施に起因する処理液の水質の悪化を抑制できる。また、スカーリングの実施時に、処理槽への被処理液の供給を一時的に停止する必要がないため、液処理装置の処理効率(処理能力、処理時間)が低下しない。
本発明の一実施形態に係る液処理設備の概略構成図である。 同液処理設備の概略平面図である。 同液処理設備の膜モジュールにおける中空糸膜及び生物膜の部分拡大断面図である。 同液処理設備の生物膜流出阻止装置における可動堰が下方に向けて倒れた場合の図である。 本発明の別実施形態に係る液処理設備の概略構成図である。 同液処理設備の生物膜流出阻止装置の平面図である。 図6のA-A断面図である。 図6のB-B断面図である。 同液処理設備の生物膜流出阻止装置におけるバッフルの上部が処理槽の液面から上方に突出した場合の図である。 本発明の別実施形態に係る液処理設備の概略構成図である。 本発明の別実施形態に係る液処理設備の概略構成図である。
以下、本発明の液処理設備について説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る液処理設備10は、下水処理場或いは産業排水処理場等において、処理槽11内の被処理液S(例えば、有機性排水、汚泥等)を好気性生物処理する設備である。液処理設備10は、処理槽11と、膜ユニット20(「液処理装置」の一例)と、第1生物膜流出阻止装置30Aを主に備える。
処理槽11は、被処理液Sが供給される槽である。処理槽11には、流入水路12と、処理水路13(「排出部」の一例)と、が接続されている。
流入水路12は、被処理液Sを槽内に供給するための水路である。図2に示すように、流入水路12は、処理槽11の一端側(上流側)に処理槽11に沿って形成されている。流入水路12は、処理槽11の一端側から被処理液Sを槽内に供給する。
処理水路13は、被処理液Sを処理槽11の外部へ排出するための水路である。図2に示すように、処理水路13は、処理槽11の他端側(下流側)に処理槽11に沿って形成されている。処理水路13は、処理槽11の他端側から槽内の被処理液Sを処理槽11の外部へ排出する。
図1及び図2に示すように、液処理設備10では、被処理液S(原水)が流入水路12から処理槽11に供給される。さらに、膜ユニット20によって処理された被処理液S(処理水)が処理槽11から処理水路13に排出される。被処理液S(原水)は、初沈流出水路(不図示)から原水槽(不図示)を経て流入水路12を介して処理槽11に供給される。処理槽11に供給された被処理液Sは、循環ポンプ(不図示)によって槽内を循環する。膜ユニット20によって処理された被処理液S(処理水)は、処理水路13を介して処理槽11の外部へ排出される。
図2に示すように、処理槽11には、複数の膜ユニット20が所定の間隔をあけて並列に配置されている。なお、図2では、一例として3台の膜ユニット20が配置されているが、これに限定されるものではなく、4台以上或いは2台以下の膜ユニット20を配置しても構わない。
膜ユニット20は、処理槽11内の被処理液Sを処理する装置である。図1に示すように、膜ユニット20は、膜モジュール21と、散気管22(「散気装置」の一例)と、から主に構成されている。
膜ユニット20には、複数枚の膜モジュール21が所定の間隔をあけて並列に配置されている。なお、図1では、一例として6枚の膜モジュール21が配置されているが、これに限定されるものではなく、実際には多数(例えば、数十枚から数百枚)の膜モジュール21が配置される。
図3に示すように、膜モジュール21は、多数本の束ねられた中空糸膜23(「気体透過膜」の一例)と、生物膜24と、から主に構成されている。
中空糸膜23は、処理槽11内の被処理液S中に浸漬させた膜である。中空糸膜23は、処理槽11の上下方向に延びるように配置される。中空糸膜23は、気体透過性を有しており、空気中の酸素を選択的に透過させることができる。中空糸膜23は主に非多孔性膜によって構成されるが、非多孔質と多孔質の複合膜等であっても構わない。
図1及び図3に示すように、中空糸膜23の内部には、処理槽11の外部に設けられる第1ブロワ14から送気管15を介して空気A(「酸素含有の気体」の一例)が供給される。第1ブロワ14によって供給される空気Aは、気泡となることなく、中空糸膜23の膜面を透過して処理槽11内の被処理液Sに溶解する。
図3に示すように、中空糸膜23の外表面には、生物膜24が形成されている。生物膜24では、生物が、中空糸膜23からの空気A中に含まれる酸素を利用して被処理液S中の被処理物質(例えば、有機物、窒素化合物等)を生物学的に除去する。生物膜24は、中空糸膜23の外表面から所定の膜厚Mで形成されている。生物膜24の膜厚Mは、生物膜24(生物膜24中の生物)と酸素との接触効率、生物膜24における酸素の移動効率等の条件を考慮して設定される。
膜ユニット20では、中空糸膜23に形成される生物膜24を適正な膜厚Mで維持するために、散気管22から供給される洗浄用空気(「気体」の一例)によって、生物膜24の洗浄(スカーリング)を定期的に(例えば、1日に1回から数回)実施する。具体的には、散気管22から洗浄用空気を吐出することで上向流を発生させる。発生した上向流によって中空糸膜23を揺動させることで、生物膜24を中空糸膜23から剥離させて、膜厚Mを調節する。
図1に示すように、散気管22は、膜モジュール21(中空糸膜23)の下方に位置して中空糸膜23(図3参照)の外部に洗浄用空気を供給する。散気管22は、膜モジュール21の下方から中空糸膜23(図3参照)に向けて洗浄用空気を間欠的に吐出する。散気管22から吐出される洗浄用空気は、処理槽11の外部に設けられる第2ブロワ16から空気供給配管17を介して散気管22に供給される。ここで、空気供給配管17は、一端部が第2ブロワ16に接続され、他端部が散気管22に接続される。空気供給配管17は、処理槽11内では、処理槽11の上方から膜ユニット20に沿って鉛直方向に配置される。
図1に示すように、散気管22は、洗浄用空気を気泡として被処理液S中に供給する。散気管22から吐出した気泡が上昇することで、処理槽11内に上向流が発生する。散気管22は、発生させた上向流によって生物膜24(図3参照)の表面で乱流或いは剪断力を作り出すことで、生物膜24の洗浄を行う。なお、散気管22から吐出されるガスは洗浄用空気に限定されるものではなく、生物膜24を洗浄可能なガスであれば、例えば、窒素ガス、バイオガス等であっても構わない。
液処理設備10では、生物膜24の洗浄(スカーリング)を実施することで、中空糸膜23から剥離した生物膜24が、上記洗浄用空気による上向流に乗って、膜ユニット20の上部(近傍部)から流出する。そのため、スカーリングの実施中或いは実施直後に膜ユニット20の近傍から流出される被処理液S中には、大量の生物膜24が含まれる。それゆえに、スカーリングの実施によって、処理水路13から処理槽11の外部へ排出される処理液の液質が悪化する。そこで、液処理設備10は、第1生物膜流出阻止装置30Aを備えることで、散気管22から供給される洗浄用空気によって中空糸膜23から剥離した生物膜24が処理水路13から処理槽11の外部へ流出することを阻止している。ここで、生物膜24が処理水路13から処理槽11の外部へ流出することを阻止しているとは、生物膜24が処理槽11の外部へ流出することを、液処理設備10(第1生物膜流出阻止装置30A)が完全に阻止するだけではなく、生物膜24が処理槽11の外部へ流出する量を大幅に削減することも含まれる。
図1に示すように、第1生物膜流出阻止装置30Aは、処理槽11から処理水路13へ流入する被処理液Sの流れF(図2参照)を規制可能な可動堰31と、可動堰31を作動させるための駆動部32と、を備える。
可動堰31は、処理水路13が接続される側における処理槽11の側壁の上部(処理槽11と処理水路13との境界部)に設けられる。可動堰31は、処理槽11の側壁の上部において揺動可能な平板状の堰によって構成される。可動堰31は、処理槽11の側壁の上部において上方に向けて起立することで、処理槽11から処理水路13へ流入する被処理液Sの流れFを規制し、被処理液Sを処理水路13へ流入させる前に堰き止める。すなわち、可動堰31は、処理槽11の側壁の上部において上方に向けて起立することで、堰レベル(越流高さ)を高くする。さらに、可動堰31は、処理水路13へ流入する被処理液Sの流れFを規制することで、被処理液Sに含まれる生物膜24を処理水路13へ流入させる前に堰き止める。
一方で、図4に示すように、可動堰31は、処理槽11の側壁の上部において下方に向けて倒れることで、被処理液Sの流れFの規制を解除し、被処理液Sを処理槽11から処理水路13へ流入させる。すなわち、可動堰31は、処理槽11の側壁の上部において下方に向けて倒れることで、堰レベル(越流高さ)を低くする。
図1及び図4に示すように、可動堰31は、駆動部32の駆動によって作動する。駆動部32は、エアシリンダ33と、切換バルブ34とを主に備える。
エアシリンダ33は、切換バルブ34を介して空気供給配管17に接続されている。エアシリンダ33は、膜ユニット20の散気管22に供給される洗浄用空気によって駆動される。すなわち、エアシリンダ33は、散気管22が中空糸膜23の外部に供給する洗浄用空気を利用して駆動される。つまりは、可動堰31は、散気管22が中空糸膜23の外部に供給する洗浄用空気を利用して作動する。
エアシリンダ33は、可動堰31を上方に向けて起立させる場合には、図1に示すように、ピストンロッド33aを収縮させる。一方で、エアシリンダ33は、可動堰31を下方に向けて倒す場合には、図4に示すように、ピストンロッド33aを伸長させる。
図2に示すように、液処理設備10では、複数の可動堰31(図2では3台の可動堰31)が処理水路13に沿って並列に配置されている。各可動堰31は、処理槽11に配置される複数の膜ユニット20(図2では3台の膜ユニット20)のうちのいずれかの膜ユニット20と対向するように配置される。なお、図2では、一例として3台の可動堰31が配置されているが、これに限定されるものではなく、膜ユニット20の数と対応させて配置すれば、4台以上或いは2台以下の可動堰31を配置しても構わない。
次に、第1生物膜流出阻止装置30Aを備える液処理設備10における生物膜24の洗浄(スカーリング)実施時の液処理方法について説明する。
上述のように、液処理設備10では、生物膜24に対して定期的にスカーリングを実施する。スカーリングは、複数の膜ユニット20のうちのいずれか1台の膜ユニット20に対して実施する。例えば、図2における左側の膜ユニット20(第1膜ユニット20A)に対してスカーリングを実施する。
膜ユニット20に対するスカーリングは、散気管22のよって供給される洗浄用空気によって実施する。具体的には、スカーリングの対象である第1膜ユニット20Aの散気管22から洗浄用空気を中空糸膜23の外部に対して間欠的に吐出する。散気管22が洗浄用空気を吐出することで洗浄用空気の気泡による上向流が生じる。生じた洗浄用空気の上向流によって、中空糸膜23から生物膜24を剥離させる(生物膜剥離工程)。
ここで、図2に示すように、第1膜ユニット20Aに対してスカーリングを実施する場合には、第1膜ユニット20Aに近接する可動堰31(第1可動堰31A及び第2可動堰31B)を上方に向けて起立させることで、処理槽11から処理水路13へ流入する被処理液Sの流れFを規制する。具体的には、図2に示すように、第1可動堰31A及び第2可動堰31Bを作動させるエアシリンダ33を、空気供給配管17から供給される洗浄用空気によって駆動させることで、第1可動堰31A及び第2可動堰31Bを上方に向けて起立させる(図1参照)。これによって、第1可動堰31A及び第2可動堰31Bが上方に向けて起立して、処理槽11から処理水路13への被処理液Sの流れFを規制する。このため、上記生物膜剥離工程にて中空糸膜23から剥離された生物膜24が、処理槽11から処理水路13へ流入することが阻止される。すなわち、上記生物膜剥離工程によって中空糸膜23から剥離された生物膜24が、処理水路13から処理槽11の外部へ流出することが阻止される(膜流出阻止工程)。
一方で、第1膜ユニット20Aに対してスカーリングを実施する場合には、図2に示すように、第1膜ユニット20Aから離れた場所に位置する可動堰31(第3可動堰31C)を下方に向けて倒すこと(図4参照)で、被処理液Sを処理槽11から処理水路13へ流入させる。すなわち、上記膜剥離工程によって剥離された生物膜24が処理水路13に流入し難い位置にある可動堰31(第3可動堰31C)を倒すことで、スカーリングを実施中の第1膜ユニット20Aから離れた場所より集中的に被処理液Sを処理水路13へ流入させる。このように、スカーリングを実施している膜ユニット20から離れた場所に位置する可動堰31を倒して、被処理液Sを処理槽11から処理水路13へ限定的に流入させることで、スカーリング実施中に、処理槽11への被処理液Sの供給を一時的に停止することなく、膜ユニット20に対するスカーリングと、生物膜24による被処理液Sの処理とを同時に行うことができる。これによって、第3可動堰31Cを通って処理水路13から処理槽11の外部へ流出する生物膜24の流出量が削減される。
また、液処理設備10においては、中空糸膜23から剥離した生物膜24が処理水路13から処理槽11の外部へ流出することを阻止する生物膜流出阻止装置を、図1に示す第1生物膜流出阻止装置30Aから図5に示す第2生物膜流出阻止装置30Bに変更しても構わない。
図5に示すように、第2生物膜流出阻止装置30Bは、膜ユニット20の上部における被処理液Sの流れF1(図6参照)を規制するバッフル40(「仕切部」の一例)と、バッフル40を昇降させるための昇降部50と、を備える。
図6に示すように、バッフル40は、膜ユニット20の周りを取り囲むように、4枚の仕切り板41を組み合わせて筒状に形成した部材である。図7及び図8に示すように、仕切り板41は、平行な2枚の板材の上端部を閉じ、下端部を開放して内部に空間を有する中空の部材である。仕切り板41の内部空間は、空気等の気体を供給可能なエアだまり42となっている。このため、バッフル40を膜ユニット20に取り付けて処理槽11に沈めた際に、エアだまり42に空気等の気体を供給することで、バッフル40に浮力が付与され、バッフル40が処理槽11の液面Eから上方に突出するように上昇する。
図6及び図7に示すように、バッフル40は、4枚の仕切り板41のうちの対向する2枚の仕切り板41の内側面(膜ユニット20と対向する側の面)に、ガイド溝を形成する一対のガイド板43a、43bが設けられている。ガイド板43a、43bは、バッフル40が昇降する際に、空気供給配管17、送気管15、又はガイド管53に案内される部分である。ガイド板43a、43bは、溝状の部分が鉛直方向に形成される。
図7に示すように、一対の第1ガイド板43aは、溝状の部分が空気供給配管17に嵌り込み、空気供給配管17に沿って摺動する。一対の第2ガイド板43bは、溝状の部分が送気管15又はガイド管53に嵌り込み、送気管15及びガイド管53に沿って摺動する。このように、一対の第1ガイド板43aが空気供給配管17に沿って摺動し、一対の第2ガイド板43bが送気管15及びガイド管53に沿って摺動することで、バッフル40が、空気供給配管17、送気管15及びガイド管53に案内されて鉛直方向に昇降可能となる。
図6から図8に示すように、昇降部50は、給気支管51と、排気管52と、ガイド管53と、ストッパ54と、を主に備える。
給気支管51は、空気供給配管17から分岐した給気管である。図7に示すように、給気支管51は、バッフル40を膜ユニット20に取り付けて処理槽11に沈めた際に、エアだまり42(仕切り板41の下端部)に挿入される。給気支管51は、散気管22に供給される洗浄用空気の一部をエアだまり42に供給する。給気支管51からエアだまり42に洗浄用空気が供給されることで、バッフル40に浮力が付与され、バッフル40の上部が処理槽11の液面Eから上方に突出するように上昇する。加えて、散気管22から吐出した洗浄用空気の一部が気泡となってバッフル40の下方からエアだまり42内に流入することで、バッフル40に浮力が付与され、バッフル40の上部が処理槽11の液面Eから上方に突出するように上昇する。つまり、バッフル40は、散気管22が中空糸膜23の外部に供給する洗浄用空気を利用して作動する。
排気管52は、エアだまり42に溜められた洗浄用空気を外部に排気するための配管である。図7及び図8に示すように、排気管52は、仕切り板41の上端部に形成されている。排気管52は、その上端部が処理槽11の液面Eから上方に突出するように延設される。排気管52は、その下端部が仕切り板41のエアだまり42と通気可能に形成されている。エアだまり42に溜められた洗浄用空気が排気管52から排気されることで、バッフル40に付与される浮力が小さくなり、バッフル40の上部が処理槽11の液面Eより下方に下降(沈降)する。
ガイド管53は、バッフル40を鉛直方向に案内するためのガイドである。図7に示すように、ガイド管53は、送気管15の下方から鉛直方向に延設される。ガイド管53は、鉛直方向に延設される送気管15と同一直線状に形成される。ガイド管53は、空気供給配管17と平行に膜ユニット20を挟むように配置される。
ストッパ54は、処理槽11内で下降するバッフル40を所定の下限位置で停止させるための部材である。図7及び図8に示すように、ストッパ54は、空気供給配管17及びガイド管53に固定されている。ストッパ54は、バッフル40の下端(仕切り板41の下端)が当接することで、バッフル40の下降を制止する。
次に、第2生物膜流出阻止装置30Bを備える液処理設備10における生物膜24の洗浄(スカーリング)実施時の液処理方法について説明する。
上述のように、空気供給配管17から散気管22に洗浄用空気を供給して、洗浄用空気を吐出させる。続いて、散気管22が洗浄用空気を吐出することで生じる上向流によって、中空糸膜23から生物膜24を剥離させる(膜剥離工程)。また同時に、空気供給配管17から散気管22に洗浄用空気を供給することで、図9に示すように、バッフル40の上端部が処理槽11の液面Eから上方に突出するように、バッフル40を膜ユニット20に対して上昇させる。これによって、膜ユニット20の上部における被処理液Sの流れF1(図6参照)がバッフル40によって規制される。
具体的には、バッフル40のエアだまり42に給気支管51から洗浄用空気を供給してバッフル40に浮力を付与する。なお、エアだまり42には、給気支管51から供給される洗浄用空気に加えて、散気管22から吐出される洗浄用空気が流入する。これによって、図9に示すように、バッフル40が上昇(浮上)して、バッフル40の上部が処理槽11の液面Eから上方に突出する。そして、図6に示すように、バッフル40が膜ユニット20の上方を取り囲む。このため、上記生物膜剥離工程にて中空糸膜23から剥離された生物膜24が膜ユニット20の上部から流出することをバッフル40によって阻止できる(生物膜流出阻止工程)。すなわち、上記生物膜剥離工程にて中空糸膜23から剥離された生物膜24が処理水路13から処理槽11の外部へ流出することがない。
一方で、散気管22からの洗浄用空気の吐出を停止する(空気供給配管17から散気管22への洗浄用空気の供給を停止する)ことで、給気支管51からエアだまり42への洗浄用空気の供給及び散気管22からエアだまり42への洗浄用空気の流入が停止する。これによって、エアだまり42に溜められた洗浄用空気が排気管52から排気されて、バッフル40への浮力の付与が解除される。そのため、バッフル40は、自重によって自動的に所定の下限位置まで下降(沈降)する。バッフル40が所定の下限位置まで下降すると、循環ポンプ(不図示)による処理槽11内の被処理液Sの循環を再開する。なお、バッフル40によって膜ユニット20の上方で堰き止められている生物膜24は、散気管22からの洗浄用空気の吐出が停止して洗浄用空気の気泡による上向流が無くなることで、自重によって処理槽11の底まで沈降する。
また、第2生物膜流出阻止装置30Bは、対象となる1台の膜ユニット20に対してのみ作動する。そのため、図2に示すように、膜ユニット20が複数ある場合には、スカーリングを実施していない膜ユニット20に設けられる第2生物膜流出阻止装置30Bを停止させ、スカーリングを実施している膜ユニット20(例えば、第1膜ユニット20A)に設けられる第2生物膜流出阻止装置30Bのみを作動させる。このように、スカーリングを実施している膜ユニット20に設けられる第2生物膜流出阻止装置30Bのみを作動させることで、スカーリング実施中に、処理槽11への被処理液Sの供給を一時的に停止することなく、膜ユニット20に対するスカーリングと、被処理液Sの処理とを同時に行うことができる。
以上のように、本実施の形態によると、スカーリングの実施によって中空糸膜23から剥離した生物膜24が処理水路13から処理槽11の外部へ流出することがないため、スカーリングの実施に起因する処理液の水質の悪化を抑制できる。また、スカーリングの実施時に、処理槽11への被処理液Sの供給を一時的に停止する必要がないため、膜ユニット20の処理効率(処理能力、処理時間)が低下しない。
特に、第1生物膜流出阻止装置30Aは、スカーリングを実施している膜ユニット20から離れた場所に位置する可動堰31を倒して、被処理液Sを処理水路13へ限定的に流入させることできるため、膜ユニット20の台数が多く、膜ユニット20と処理水路13との距離を充分に確保できる大規模な液処理設備では、膜ユニット20に対するスカーリングと、被処理液Sの処理とを同時に行うことができ、液処理設備全体の処理能力を著しく低下させない。
また、第2生物膜流出阻止装置30Bは、バッフル40を膜ユニット20の周りに設ける構造であるため、既存の膜ユニット20に容易に設けることができる。そのため、既存の処理槽11の形状等に影響されることなく、容易に第2生物膜流出阻止装置30Bを処理槽11に導入することができる。
さらに、第2生物膜流出阻止装置30Bは、1台の膜ユニット20の上部(近傍部)を取り囲むことで、膜ユニット20の上部から流出する生物膜24を阻止するため、処理水路13の直前で生物膜24を阻止する第1生物膜流出阻止装置30Aと比べて、中空糸膜23から剥離された生物膜24が、液処理設備10全体の被処理液Sの処理に及ぼす影響を軽減することができる。
さらにまた、第2生物膜流出阻止装置30Bは、1台の膜ユニット20の上部(近傍部)を取り囲むことで、膜ユニット20の上部から流出する生物膜24を阻止するため、膜ユニット20のスカーリングを1台毎に実施する液処理設備(例えば、小規模液処理設備)では、効率良く、膜ユニット20のスカーリングと、被処理液Sの処理とを行うことができる。
なお、本実施の形態では、可動堰31の作動を、エアシリンダ33の駆動によって行っているが、これに限定されるものではなく、モータの駆動によって可動堰31を作動させても構わない。
また、本実施の形態では、可動堰31を平板状の堰によって構成しているが、これに限定されるものではなく、処理槽11と処理水路13との境界部における堰レベル(越流高さ)を変更可能構成であれば、堰の内部を空気等で満たすことによって発生する浮力によって堰レベル(越流高さ)を高くする方式であっても構わない。
さらに、本実施の形態では、処理水路13を凹状の溝によって構成しているが、これに限定されるものではなく、パイプ部材の一部を開口させて、内部に被処理液Sを流入させることが可能な構造としても構わない。
さらにまた、本実施の形態では、図9に示すように、バッフル40の上部を鉛直方向に形成しているが、これに限定されるものではなく、図10に示すように、バッフル40の上部が外方向に拡がるように形成しても構わない。すなわち、膜ユニット20の上部における被処理液Sの流れF1を規制する部分であって、膜ユニット20を取り囲むように形成される部分の径を漸次拡大して形成しても構わない。このようにバッフル40の上部を形成することで、バッフル40の上部を鉛直方向に形成した場合と比べて、バッフル40の上部の被処理液Sの容量(流れを規制することが可能な被処理液Sの容量)が増加するため、被処理液Sがバッフル40を越流し難くなる。そのため、被処理液Sとともに流出する生物膜24を、膜ユニット20から流出する前に効率良く堰き止めることができる。
さらにまた、図11に示すように、バッフル40の上部が内側に狭まるように形成しても構わない。すなわち、膜ユニット20の上部における被処理液Sの流れF1を規制する部分であって、膜ユニット20を取り囲むように形成される部分の径を漸次縮小して形成しても構わない。このようにバッフル40の上部を形成することで、バッフル40の上部が被処理液Sの流れF1に対して逆方向に傾斜して形成されるため、被処理液Sとともに流出する生物膜24をバッフル40の上部の返しによって下方に留め易くすることができる。そのため、生物膜24を、膜ユニット20から流出する前に効率良く堰き止めることができる。なお、図11では、バッフル40の上部自体が内側に狭まるように形成されているが、図9に示すような鉛直方向に形成されるバッフル40の上部に対して内側に延びる返し片(不図示)を設けても構わない。鉛直方向に形成されるバッフル40の上部に対して返し片を設けることで、膜ユニット20の上部における被処理液Sの流れF1を規制する部分の径を漸次縮小して形成することができる。
10 液処理設備
11 処理槽
13 処理水路(排出部)
20 膜ユニット(液処理装置)
22 散気管(散気装置)
23 中空糸膜(気体透過膜)
24 生物膜
30A 第1生物膜流出阻止装置(生物膜流出阻止装置)
30B 第2生物膜流出阻止装置(生物膜流出阻止装置)
F 被処理液の流れ
F1 被処理液の流れ
S 被処理液

Claims (7)

  1. 被処理液が供給される処理槽と、
    前記処理槽内の前記被処理液中に浸漬させた気体透過性を有する気体透過膜と、前記気体透過膜の外表面に形成されて前記気体透過膜内に供給される酸素含有の気体を利用する生物膜と、を有し、前記生物膜によって前記被処理液を処理する液処理装置と、
    前記液処理装置によって処理された前記被処理液を前記処理槽の外部へ排出する排出部と、
    前記気体透過膜の下方に位置して前記気体透過膜の外部に気体を供給する散気装置と、
    前記散気装置から供給される前記気体によって前記気体透過膜から剥離した前記生物膜が前記排出部から前記処理槽の外部へ流出することを阻止する生物膜流出阻止装置と、
    を備え、
    前記生物膜流出阻止装置は、前記処理槽における前記被処理液の流れを規制することで、前記処理槽から前記排出部への前記生物膜の流入を阻止すること
    を特徴とする液処理設備。
  2. 前記生物膜流出阻止装置は、前記処理槽から前記排出部へ流入する前記被処理液の流れを規制可能な可動堰を備え、
    前記可動堰は、前記被処理液の流れを規制することで、前記処理槽から前記排出部へ流入する前記生物膜を堰き止めること
    を特徴とする請求項1に記載の液処理設備。
  3. 前記生物膜流出阻止装置は、前記液処理装置の上部における前記被処理液の流れを規制する仕切部を備え、
    前記仕切部は、
    前記液処理装置を取り囲むように前記液処理装置に対して昇降可能に形成され、
    前記処理槽の液面から上方に突出するように上昇して前記被処理液の流れを規制することで、前記液処理装置から流出する前記生物膜を堰き止めること
    を特徴とする請求項1に記載の液処理設備。
  4. 前記仕切り部は、前記被処理液の流れを規制する部分であって、前記液処理装置を取り囲むように形成される部分の径が漸次拡大して形成されること
    を特徴とする請求項3に記載の液処理設備。
  5. 前記仕切り部は、前記被処理液の流れを規制する部分であって、前記液処理装置を取り囲むように形成される部分の径が漸次縮小して形成されること
    を特徴とする請求項3に記載の液処理設備。
  6. 前記生物膜流出阻止装置は、前記散気装置が前記気体透過膜の外部に供給する気体を利用して駆動されること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の液処理設備。
  7. 被処理液が供給される処理槽と、
    前記処理槽内の前記被処理液中に浸漬させた気体透過性を有する気体透過膜と、前記気体透過膜の外表面に形成されて前記気体透過膜内に供給される酸素含有の気体を利用する生物膜と、を有し、前記生物膜によって前記被処理液を処理する液処理装置と、
    前記液処理装置によって処理された前記被処理液を前記処理槽の外部へ排出する排出部と、
    前記気体透過膜の下方に位置して前記気体透過膜の外部に気体を供給する散気装置と、
    を備える液処理設備において、
    前記散気装置によって供給される前記気体によって前記気体透過膜から前記生物膜を剥離する生物膜剥離工程と、
    前記生物膜剥離工程によって前記気体透過膜から剥離された前記生物膜が、前記排出部から前記処理槽の外部へ流出することを阻止する生物膜流出阻止工程と、
    を含み、
    前記生物膜流出阻止工程では、前記処理槽における前記被処理液の流れを規制することで、前記処理槽から前記排出部への前記生物膜の流入を阻止すること
    を特徴とする液処理設備における液処理方法。
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