JP2024013449A - 疲労評価装置、疲労評価システム、疲労評価プログラム、及び疲労評価方法 - Google Patents

疲労評価装置、疲労評価システム、疲労評価プログラム、及び疲労評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 被測定者の客観疲労度と主観疲労度とに基づいて適切に疲労を評価する。【解決手段】 疲労評価装置20は、被測定者の疲労を評価する疲労評価システムであって、被測定者の生体情報を取得する生体情報取得部241と、生体情報に基づいて客観疲労度を算出する客観疲労度算出部243と、疲労度に関する質問に対する被測定者の回答を取得する回答取得部242と、回答に基づいて主観疲労度を算出する主観疲労度算出部244と、客観疲労度と主観疲労度とが一致する基準からの客観疲労度及び/又は主観疲労度の相違度に応じて被測定者の疲労を評価する疲労評価部248とを備えている。【選択図】 図2

Description

本発明は、被測定者の疲労を評価する疲労評価装置、疲労評価システム、疲労評価プログラム、及び疲労評価方法に関する。
従来技術
近年、アスリートのコンディション管理が重要視されるようになってきている。アスリートの疲労の評価は、その者のコンディションを推定する際の重要な指標となる。ここで、疲労には、被測定者の主観に基づく主観的な疲労と、被測定者の生体情報を測定することで得られる客観的な疲労とがある。主観的な疲労と客観的な疲労とを考慮することで、アスリートにとって適切な練習メニューや休養の決定をすることができ、それによってアスリートの適切なコンディション管理が可能になる。具体的には、例えば、アスリートの主観的な疲労度だけで練習の有無を決定するのではなく、自律神経バランスや体水分量の増減などの客観的な疲労度の値を測定して、その値を加味して決定することが望ましい。
従来技術として、客観疲労度と主観疲労度とを二次元座標にプロットし、その座標が4象限のうちのどこに位置するかによって被測定者にアドバイスを提示する疲労度評価システムが提案されている(例えば、特許文献1)。この疲労度評価システムによれば、アスリートのコンディションを推定するうえで重要な指標となる疲労度を評価できる。
特許第6535865号公報
しかしながら、従来の疲労評価システムによれば、第一象限や第三象限にプロットされているが客観疲労度と主観疲労度とが一致していない場合でも、それらが一致する場合と同じ評価になってしまう。例えば、客観疲労度が100であり主観疲労度が100である場合、及び客観疲労度が55であり、主観疲労度が90である場合のいずれにおいても、第三象限にプロットされることとなり、いずれの場合も同じアドバイスが提示されることになる。
本発明は、上記の課題にかんがみてなされたものであり、その目的の一つは、被測定者の客観疲労度と主観疲労度とに基づいて適切に疲労を評価することである。
第1の態様の疲労評価装置は、被測定者の疲労を評価する疲労評価装置であって、前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得部と、前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得部と、客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価部とを備えた構成を有している。
この構成により、客観疲労度と主観疲労度との相違に応じて疲労を評価できる。
第2の態様の疲労評価装置は、上記第1の態様の疲労評価装置において、前記客観疲労度取得部は、前記被測定者から取得した生体情報に基づいて前記客観疲労度を算出する構成を有している。
この構成により、被測定者の生体情報から客観疲労度を算出することで、客観疲労度を取得できる。
第3の態様の疲労評価装置は、上記第1又は第2の態様の疲労評価装置において、前記主観疲労度取得部は、前記被測定者から取得した疲労度に関する質問に対する回答に基づいて前記主観疲労度を算出する構成を有している。
この構成により、疲労度に関する質問に対する被測定者の回答から主観疲労度を算出できる。
第4の態様の疲労評価装置は、第1~第3のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記基準は、客観疲労度と主観疲労度とが一致する状態である構成を有している。
この構成により、主観疲労度と客観疲労度とが一致する状態からの相違度(ずれ)に応じて疲労を評価することができる。
第5の態様の疲労評価装置は、上記第1~第4のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記疲労評価部は、前記被測定者の客観疲労度が前記基準より大きい場合と前記被測定者の主観疲労度が前記基準より大きい場合とで異なる評価をする構成を有している。
この構成により、客観疲労度が大きい場合と主観疲労度が大きい場合とで異なる疲労度の評価をできる。
第6の態様の疲労評価装置は、上記第1~第5のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記疲労評価部は、前記相違度の大きさに応じて前記被測定者の疲労を評価する構成を有している。
この構成により、客観疲労度と主観疲労度との相違の大きさに応じた疲労度の評価をできる。
第7の態様の疲労評価装置は、上記第1~第6のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記被測定者の客観疲労度、前記被測定者の主観疲労度、及び前記相違度に基づいて、総合疲労度を算出する総合疲労度算出部をさらに備え、前記疲労評価部は、前記総合疲労度に応じて前記被測定者の疲労を評価する構成を有している。
この構成により、客観疲労度及び主観疲労度だけでなく、相違度にも基づいて総合疲労度を算出できる。
第8の態様の疲労評価装置は、上記第1~第7のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記客観疲労度算出部が算出した前記被測定者の客観疲労度を、前記被測定者の過去の客観疲労度に基づいて補正する補正部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、客観疲労度を過去の客観疲労度に基づいて補正できる。
第9の態様の疲労評価装置は、上記第1~第8のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記主観疲労度算出部が算出した前記被測定者の主観疲労度を、前記被測定者の過去の主観疲労度に基づいて補正する補正部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、主観疲労度を過去の主観疲労度に基づいて補正できる。
第10の態様の疲労評価装置は、上記第7の態様の疲労評価装置において、前記総合疲労度算出部が算出した前記総合疲労度を、前記被測定者の過去の総合疲労度に基づいて補正する補正部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、総合疲労度を過去の総合疲労度に基づいて補正できる。
第11の態様の疲労評価装置は、上記の第1~10のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記客観疲労度算出部が算出した前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の主観疲労度の少なくとも一方を、被測定者のパフォーマンスに基づいて補正する補正部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、客観疲労度及び/又は主観疲労度を被測定者のパフォーマンスに基づいて補正できる。
第12の態様の疲労評価装置は、上記の第7の態様の疲労評価装置において、前記総合疲労度算出部が算出した前記総合疲労度を、前記被測定者のパフォーマンスに基づいて補正する補正部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、総合疲労度を被測定者のパフォーマンスに基づいて補正できる。
第13の態様の疲労評価装置は、上記第1~第12のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記被測定者の客観疲労度と前記被測定者の主観疲労度とを前記基準と一致させるために必要な前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の客観疲労度の修正量を前記相違度として算出する相違度算出部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、客観疲労度のずれと主観疲労度のずれに基づいて相違度を算出できる。
第14の態様の疲労評価装置は、上記第1~第13のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記被測定者の客観疲労度と前記被測定者の主観疲労度とを前記基準と一致させるために必要な前記被測定者の客観疲労度の修正量を前記相違度として算出する相違度算出部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、客観疲労度のずれに基づいて相違度を算出できる。
第15態様の疲労評価装置は、上記第1~第13のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記被測定者の客観疲労度と前記被測定者の主観疲労度とを前記基準と一致させるために必要な前記被測定者の主観疲労度の修正量を前記相違度として算出する相違度算出部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、主観疲労度のずれに基づいて相違度を算出できる。
第16の態様の疲労評価装置は、上記第1~第13のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記疲労評価部は、さらに、前記評価に応じたアドバイスを決定する構成を有している。
この構成により、疲労の評価に応じたアドバイスを決定できる。
第17の態様の疲労評価装置は、上記第1~第16のいずれかの態様の疲労評価装置において、以前に算出した前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の主観疲労度から、その後に算出した前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の主観疲労度への変化を算出する変化算出部をさらに備えた構成を有している。
この構成により、客観疲労度及び主観疲労度の変化を算出できる。
第18の態様の疲労評価装置は、上記第17の態様の疲労評価装置において、前記疲労評価部は、前記変化に応じたアドバイスを決定する構成を有している。
この構成により、変化に応じたアドバイスを決定できる。
第19の態様の疲労評価装置は、上記第1~第18のいずれかの態様の疲労評価装置において、前記疲労評価部は、さらに、現在までの前記被測定者の客観疲労度の推移を示すとともに、過去の好例の前記被測定者の客観疲労度の推移に基づいて、目標とする未来の前記被測定者の客観疲労度を生成する構成を有している。
この構成により、目標までの客観疲労度の理想の推移を提示できる。
第20の態様の疲労評価装置は、上記第7の態様の疲労評価装置において、前記疲労評価部は、さらに、現在までの前記総合疲労度の推移を示すとともに、目標とする未来の前記総合疲労度として、過去の好例の前記総合疲労度の推移を示す提示情報を生成する構成を有している。
この構成により、目標までの総合疲労度の理想の推移を提示できる。
第21の態様の疲労評価システムは、被測定者の疲労を評価する疲労評価システムであって、前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得部と、前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得部と、客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価部とを備えた構成を有している。
この構成によっても、客観疲労度と主観疲労度との相違に応じて疲労を評価できる。
第22の態様の疲労評価プログラムは、被測定者の疲労を評価する疲労評価プログラムであって、コンピュータに、前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得ステップと、前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得ステップと、客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価ステップとを実行させる構成を有している。
この構成によっても、客観疲労度と主観疲労度との相違に応じて疲労を評価できる。
第23の態様の疲労評価方法は、被測定者の疲労を評価する疲労評価方法であって、前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得ステップと、前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得ステップと、客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価ステップとを含む構成を有している。
この構成によっても、客観疲労度と主観疲労度との相違に応じて疲労を評価できる。
図1は、実施の形態の疲労評価システムの外観図である。 図2は、実施の形態の疲労評価システムの構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態の客観疲労度を求めるためのグラフを示す図である。 図4は、実施の形態の相違度の算出を説明するためのグラフを示す図である。 図5は、実施の形態の相違度の算出の他の例を説明するためのグラフを示す図である。 図6は、実施の形態の疲労度の評価とアドバイスの内容との関係を示す表である。 図7は、実施の形態の疲労度の変化を示すグラフである。 図8は、実施の形態の疲労度の変化とアドバイスの内容との関係を示す表である。 図9Aは、ある被測定者の過去の複数の総合疲労度を示すグラフである。 図9Bは、補正後の過去の複数の総合疲労度を示すグラフである。 図10は、実施の形態の過去の疲労度の推移を示すグラフである。 図11は、実施の形態の過去の疲労度の推移を示すグラフである。 図12は、実施の形態の疲労評価システムによる疲労評価方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
図1は、実施の形態の疲労評価システムの外観図である。本実施の形態の疲労評価システム100は、生体測定装置10と、疲労評価装置20とで構成される。本実施の形態では、生体測定装置10は体組成を測定する体組成計であり、疲労評価装置20は実施の形態の疲労評価プログラムを実行するスマートフォンであるが、生体測定装置10は、体組成計に限られず、後述する客観疲労度を算出するための生体情報を取得できる装置であればよい。また、疲労評価装置20は、スマートフォンに限らず、疲労評価プログラムを実行できる情報処理装置であればよく、例えば、タブレット、ラップトップ、デスクトップ等の他の形式のコンピュータ装置であってもよい。また、生体測定装置10と疲労評価装置20とが一体の装置となって、疲労評価システム100が構成されてもよい。
疲労評価システム100は、それぞれ異なる生体情報を測定する複数種類の生体測定装置10を備えていてもよい。例えば、体組成を測定する生体測定装置10、即ち体組成計と、心拍数を測定する生体測定装置10、即ち心拍計とが別々の装置として、疲労評価システム100に含まれていてよい。さらに、被測定者の血圧を測定する血圧計、被測定者の歩数を計数する活動量計、血液の成分分析を行う生化学自動分析装置等の他の装置が生体測定装置10として疲労評価システム100に含まれていてよい。
生体測定装置10と疲労評価装置20とは近距離無線通信で互いに通信可能である。生体測定装置10は、測定によって取得した被測定者の生体情報を近距離無線通信で疲労評価装置20に送信する。なお、これに代えて、生体測定装置10及び疲労評価装置20がそれぞれクラウドに接続して、クラウド経由で被測定者の生体情報を共有するようにしてもよい。
図1に示すように、生体測定装置10である体組成計は、概略平板状の形状を有し、その上面には、左足用前側電極101と、左足用後側電極102と、右足用前側電極103と、右足用後側電極104と、表示パネル105とを備えている。本実施の形態では、左足用前側電極101及び右足用前側電極103は、通電用電極として用いられ、左足用後側電極102及び右足用後側電極104は、測定用電極として用いられる。このように、本実施の形態の生体測定装置10としての体組成計は、4つの電極を備えたBI方式の体組成計である。
被測定者は、疲労評価装置20を生体測定装置10の近くに置いた状態で、素足で生体測定装置10の上に直立することで体重、体組成、及び心拍の計測を行うことができる。このとき、左足用前側電極101には左足の指の付け根が接触し、左足用後側電極102には左足のかかとが接触し、右足用前側電極103には右足の指の付け根が接触し、右足用後側電極104には右足のかかとが接触する。
疲労評価装置20は、表示部と入力部とを兼ねたタッチパネル201を備えており、その他、側面や前面に機械式のボタンを備えている。疲労評価装置20では、本実施の形態のアプリケーションプログラムを起動して、生体測定装置10との通信を確立した状態とする。これにより、生体測定装置10で取得された生体情報が疲労評価装置20に送信される。また、生体測定装置10で取得された生体情報は、表示部105にも表示される。
図2は、実施の形態の疲労評価システムの構成を示すブロック図である。生体測定装置10は、体重測定装置11と、生体電気インピーダンス測定装置12と、通信装置13とを備えている。
体重測定装置11は、荷重に応じて変形する金属部材の起歪体と、起歪体に貼られる歪みゲージとによって構成されるロードセルを備えている。被測定者が生体測定装置10の上に乗ると、被測定者の体重によってロードセルの起歪体が撓んで歪みゲージが伸縮する。歪みゲージの抵抗値(出力値)は、その伸縮に応じて変化する。体重測定装置11は、荷重がかかっていないときのロードセルの出力値(ゼロ点)と荷重がかかったときの出力値との差から体重を演算する。なお、ロードセルを用いた体重の測定に関する構成は、一般のデジタル式の体重計と同様の構成を用いればよい。
生体電気インピーダンス測定装置12は、通電用電極である左足用前側電極101及び右足用前側電極103に微弱な交流電流を流して、測定用電極である左足用後側電極103及び右足用後側電極104で電位差を測定する。これにより、生体電気インピーダンス測定装置12は、リアクタンス成分X及びレジスタンス成分Rからなる生体電気インピーダンスを取得する。生体電気インピーダンス測定装置12は、例えば、5kHz、及び50kHz等の複数の周波数でそれぞれ生体電気インピーダンスを測定する。なお、生体測定装置10が8電極式のときは、生体電気インピーダンス測定装置12は、身体の各部位の生体電気インピーダンスを測定できる。
図2では、図示は省略しているが、体組成計としての生体測定装置10は、被測定者の身長、年齢、性別と、体重測定装置11で測定された体重と、生体電気インピーダンス測定装置12で測定された生体電気インピーダンスとを所定の回帰式に適用して演算をすることにより、脂肪率、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、内臓脂肪量、内臓脂肪レベル、内蔵脂肪面積、皮下脂肪量、基礎代謝量、骨量、体水分率、BMI(Body Mass Index)、細胞内液量、細胞外液量等の体組成情報を取得する体組成測定装置としての機能を有している。
通信装置13は、体重測定装置11で測定された体重、及び生体電気インピーダンス測定装置12で測定された生体電気インピーダンスを疲労評価装置20に送信する。
本実施の形態では、生体測定装置10は、生体情報として被測定者の体重及び生体電気インピーダンスを測定し、疲労評価装置20は、被測定者のしたい情報として体重及び生体電気インピーダンスを取得するが、これに限られず、生体測定装置10は、生体情報として、心拍数(脈拍数)、心拍変動(脈拍変動)、活動量や睡眠状況等のライフログ、血圧、血液成分、唾液成分、生理活性物質(ホルモン)の濃度、抗酸化物質の濃度、代謝物の濃度、体内中のウィルスの情報を測定する装置であってもよい。あるいは、生体測定装置10は、1つに限られず、上記の各生体情報を取得する複数の種類の生体測定装置10が疲労評価装置20と通信可能であってよい。
疲労評価装置20は、通信装置21と、記憶装置22と、入力装置23と、演算装置(プロセッサ)24と、表示装置25とを備えている。通信装置21は、生体測定装置10の通信装置13と近距離通信を確立したうえで、通信装置13から送られてくる体重、及び生体電気インピーダンスを受信する。記憶装置22は、演算装置24で算出された疲労度を記憶する。入力装置23は、被測定者からの操作による入力を受け付ける。
演算装置24は、本実施の形態の疲労評価プログラムを実行することにより、生体情報取得部241、回答取得部242、客観疲労度算出部243、主観疲労度算出部244、相違度算出部245、総合疲労度算出部246、補正部247、疲労評価部248、及び変化算出部249として機能する。疲労評価プログラムは、アプリケーションプログラムとして、通信又は記憶媒体を介して、スマートフォンからなる疲労評価装置20に提供されて、演算装置24によって実行される。
表示装置25は、液晶パネル等の複数の画素で構成される装置である。表示装置25は、演算装置24による演算の結果を表示する。
生体情報取得部241は、通信装置21で生体測定装置10から受信した被測定者の体重及び生体電気インピーダンスを取得する。上述のように、生体測定装置10は、体重及び生体電気インピーダンス以外の生体情報を測定する装置であってもよく、その場合は、生体情報取得部241は、そのような装置で測定された生体情報を取得する。あるいは、これらの生体情報は、入力装置23を介して入力されてもよい。
回答取得部242は、疲労による障害に関する質問、疲労VAS(Visual Analogue Scale)、チャルダー疲労指標(Chalder Farigue Scale;CFQ)、CFQのうち11項目を用いて算出する疲労症状スコア(CFQ11)(Tanaka M et al.,Psychol Rep_2010,106,2、567-575)、プレゼンティズムに関する質問票またはVAS、及び疲労に関する質問票の1または複数に対する被測定者の回答を取得する。
これらの回答は、被測定者が入力装置23を用いて入力をすることにより取得される。回答取得部242は、表示装置25に質問及び回答入力フォームを表示させ、表示装置25に表示された回答入力フォームに関連して被測定者により入力装置23に入力された回答を取得する。にあるいは、回答取得部242は、被測定者が他の装置を用いて入力した回答を通信等により取得してもよい。
「疲労による障害に関する質問」とは、疲労と何らかの障害との因果関係の有無について対象者の主観的評価を確認するものをいう。「疲労による障害に関する質問」とは、例えば、疲労によって仕事、家事または学業に支障があると感じているかどうか、疲労の原因と考えられる疾病の質問などであり得る。「疲労に関する質問票」とは、疲労の任意の症状について自覚があるかどうかを質問するものであり、例えば、倦怠感を感じるかどうか、一晩寝ても疲れが取れないと感じるかどうかなどであり得る。プレゼンティズムの質問票としては、例えばWHOのHealth and Work Performance Questionnaire(HPQ)や、Work Limitations Questionnaire(WLQ)などを使用してもよい。
客観疲労度算出部243は、生体情報取得部241が取得した生体情報に基づいて客観疲労度を算出する。具体的には、客観疲労度算出部243は、生体測定装置10の体組成測定装置12で取得された被測定者のリアクタンスX及びレジスタンスRに基づいて、客観疲労度を算出する。
図3は、実施の形態の客観疲労度を求めるためのグラフを示す図である。図3において、縦軸はリアクタンスXであり、横軸はレジスタンスRである。このグラフには、疲労がないと評価される基準を示す基準線31が設定されている。基準線31は、XとRの一次関数の直線として設定されている。客観疲労度算出部243は、得られたリアクタンスX及びレジスタンスRの基準線からの距離を第1の疲労度として算出する。
すなわち、客観疲労度算出部243は、基準線31に直交する軸Dの値を第1の客観疲労度とする。例えば、図3に示すようにリアクタンスX、レジスタンスRの生体電気インピーダンスAが得られた場合には、生体電気インピーダンスAの軸D上の値Dが客観疲労度となる。客観疲労度算出部243は、客観疲労度が0点(疲労度最小)から100点(疲労度最大)の範囲となるように軸Dのレンジを設定する。ここで、疲労度最小とは疲労が蓄積している状態であり、疲労度最大は、疲労が蓄積していない状態である。
図3に示すグラフは、所定の体重範囲ごとに用意されている。よって、客観疲労度算出部243は、生体情報取得部241で取得された体重に基づいて用意された複数のグラフの中から該当するグラフを選択して、生体電気インピーダンスをグラフ上にプロットすることで、客観疲労度を算出する。
上述のように、客観疲労度を算出するための生体情報は生体電気インピーダンスに限られない。例えば、客観疲労度を算出するための生体情報は心拍数であってよい。この場合は、客観疲労度算出部243は、測定時の安静時心拍数を疲労がないときの安静時心拍数と比較することで客観疲労度を算出する。あるいは、客観疲労度算出部243は、心拍数が160~180まで上がる運動中の最後の30秒間の平均心拍数から60秒後の心拍数を引くことで客観疲労度を求めてもよい。
また、生体情報取得部241が、生体電気インピーダンスと心拍数とをいずれも取得する場合には、客観疲労度算出部243は、生体電気インピーダンスに基づく第1の客観疲労度と、心拍数に基づく第2の客観疲労度とを重みづけ加算することで、客観疲労度を算出してよい。客観疲労度算出部243は、客観疲労度が0点(疲労度最小)から100点(疲労度最大)の範囲となるように第1の客観疲労度と第2の客観疲労度とを重みづけ加算する。
また、生体情報取得部241は、生体情報として、体重測定装置11で測定された体重を取得してもよい。激しい運動を実施することで発汗により脱水が起こり、体重が落ちることがある。また、その後の適切な水分補給や栄養補給を怠ると疲労を引き起こす要因になる。そのため、客観疲労度算出部243は、体重が前日よりも急激に減少している場合には疲労が蓄積している判断して客観疲労度を算出する。
主観疲労度算出部244は、回答取得部242が取得した回答に基づいて主観疲労度を算出する。各回答にはあらかじめ得点が定義されており、主観疲労度算出部244は、質問票に対する被測定者の複数の回答の得点を合計する。回答取得部242が複数の質問票の回答を取得している場合には、主観疲労度算出部244は、各質問票の合計得点をさらに合算する。主観疲労度算出部244は、主観疲労度が0点(疲労度最小)から100点(疲労度最大)の範囲をとなるように、主観疲労度を算出する。
図4は、実施の形態の相違度の算出を説明するためのグラフを示す図である。図4のグラフは、横軸を客観疲労度Dとし、縦軸を主観疲労度Dとする二次元座標を表している。客観疲労度算出部243が算出した客観疲労度及び主観疲労度算出部244が算出した主観疲労度に対応する点が図4のグラフ上にプロットされるが、図4のグラフでは、プロット位置が右であるほど客観疲労度Dが小さく、上であるほど主観疲労度Dが小さいものとして二次元座標が定義されている。
図4のグラフにおいて、第一象限は客観疲労度及び主観疲労度がともに低い領域であり、第二象限は客観疲労度が高く、主観疲労度が低い領域であり、第三象限は客観疲労度及び主観疲労度がともに高い領域であり、第四象限は客観疲労度が低く、主観疲労度が高い領域である。。各軸は0点(疲労度最小)から100点(疲労度最大)の範囲をとる。
図4のグラフでは、客観疲労度Dと主観疲労度Dとが一致する点を結んだ線分D=Dが基準線41として設定される。相違度算出部245は、客観疲労度Dと主観疲労度Dとを一致させるために必要な客観疲労度D及び客観疲労度Dの修正量、即ち、図4のグラフにおけるプロットされた点から基準線41に下した垂線の長さを相違度dとして算出する。図4のグラフから明らかなように、相違度dは、d=(√2/2)×|D-D|で算出される。
なお、図4のグラフでは、客観疲労度Dと主観疲労度Dとに基づいて定まる基準の一例として、客観疲労度Dと主観疲労度Dとが一致する点を結んだ線分が設定されている。被測定者の疲労度(D,D)がこの線分上にあるときは、被測定者の客観疲労度Dと主観疲労度Dとが一致している状態にあることを意味している。しかしながら、客観疲労度Dと主観疲労度Dとに基づいて定まる基準は、客観疲労度Dと主観疲労度Dとが一致するという条件を満たすものでなくてもよい。客観疲労度Dと主観疲労度Dとに基づいて定まる基準は、例えば、被測定者のパフォーマンスが良くなる客観疲労度Dと主観疲労度Dとの交点を通る直線や曲線で表されるものであってもよいし、客観疲労度Dと主観疲労度Dの少なくとも一方を高めた又は低めた交点を通る直線や曲線で表されてもよい。また、基準は、図4のグラフの基準線41を縦軸方向又は横軸方向にシフトさせたものであってよく、図4のグラフの基準線41の傾きを変えたものであってもよい。あるいは、基準は、非連続な複数の線で表されてもよく、例えば図4のグラフの縦軸及び/又は横軸において非連続となる線で表されてもよい。
プロットされた点と基準線41との距離(相違度d)から、客観疲労度Dと主観疲労度Dとのずれが評価される。プロットされた点が基準線41よりも上側に位置している場合は、客観疲労度Dが主観疲労度Dよりも高いことを示している。反対に、プロットされた点が基準線41よりも下側に位置している場合は、主観疲労度Dが客観疲労度Dよりも高いことを示し、気分が乗っていなかったり、インピーダンスや脈拍では判別できない部分の疲労を抱えていたりする可能性が考えられる。この相違度dの大きさと、結果のプロット位置が基準線41より上にあるか下にあるかによって、主観疲労度Dと客観疲労度Dとのずれを定量的に評価することが可能になる。
図5は、実施の形態の相違度の算出の他の例を説明するためのグラフを示す図である。客観疲労度Dと主観疲労度Dとのずれ(相違度)を評価する指標は、結果をプロットした座標と基準線の直交距離dに限らず、プロットされた点から基準線41に交わる座標まで客観疲労度Dや主観疲労度Dを示す軸と平行な直線を用いてもよい。すなわち、相違度算出部245は、客観疲労度Dと主観疲労度Dとを一致させるために必要な客観疲労度Dの修正量dを相違度として算出してもよい。あるいは、相違度算出部245は、客観疲労度Dと主観疲労度Dとを一致させるために必要な主観疲労度Dの修正量dを相違度として算出してもよい。
総合疲労度算出部246は、客観疲労度Dと主観疲労度Dと相違度dとに基づいて、総合疲労度Dを算出する。具体的には、総合疲労度算出部246は、客観疲労度Dと主観疲労度Dのうち高値の点数から、相違度dを引いた値を総合疲労度Dとして算出する。例えば、客観疲労度Dが80点、主観疲労度Dが60点であった場合、d=(√2/2)×|D-D|=(√2/2)×|80-60|=10√2となり、総合疲労度Dは、80-10√2≒66点と算出される。
この算出方法により、客観疲労度Dと主観疲労度Dの各点数だけでなく、客観疲労度Dと主観疲労度Dの相違度dも加味した点数を提示することが可能である。他の算出方法としては、客観疲労度Dと主観疲労度Dの点数の平均値から相違度dを引いて求めることも考えられるが、この方法では値が低く算出されるため、客観疲労度Dと主観疲労度Dのうち高値の点数から、相違度dを引いた値を総合疲労度Dとするのが望ましい。
このように総合疲労度算出部246が、総合疲労度Dを算出することで、総合疲労度Dを定量的に評価できる。これにより、客観疲労度Dと主観疲労度Dを1つにまとめた疲労度を把握することが可能である。また、これにより、過去の総合疲労度の推移を評価することもできる。
疲労評価部248は、客観疲労度、主観疲労度、総合疲労度、客観疲労度と主観疲労度との相違度に基づいて、被測定者の疲労を評価する。客観疲労度と主観疲労度とは一致することが理想的ではあるが、それらがずれることがある。そこで、疲労評価部248は、客観疲労度が主観疲労度より大きい場合と主観疲労度が客観疲労度より大きい場合とで、被測定者の疲労について異なる評価をする。さらに、疲労評価部248は、相違度の大きさに応じて被測定者の疲労を評価する。
疲労評価部248は、上記のように被測定者の疲労を評価した上で、評価に応じたアドバイスを決定する。疲労評価部248は、あらかじめ用意された複数のアドバイスの中から、疲労の評価に応じたアドバイスを選択することで、アドバイスを決定する。以下、具体的に説明する。
図6は、実施の形態の疲労度の評価とアドバイスの内容との関係を示す表である。疲労評価部248は、客観疲労度及び主観疲労度(以下、単に「疲労度」という。)(D,D)の基準線41に対する位置(基準線41よりも上であるか下であるか)、疲労度(D,D)と基準線41との距離(相違度d)、及び総合疲労度Dの3つの数値に基づいて、図6の表に従って、被測定者へ提示するアドバイスを決定する。
上述のように、疲労度(D,D)が基準線41よりも上ならば主観疲労度Dよりも客観疲労度Dが高いことを示し、疲労度(D,D)が基準線41よりも下ならば客観疲労度Dよりも主観疲労度Dが高いことを示す。相対的に客観疲労度Dが高い場合、感覚的には疲労が少ないと感じるが実際には疲労が溜まっているため、運動量が多くなり怪我をするリスクが大きくなることが考えられる。そのため、疲労評価部248は、そのようなことが起こる可能性があることを知らせるアドバイスを提示するアドバイスとして決定する。反対に、相対的に主観疲労度Dが高い場合、集中力不足など不注意による怪我のリスクが大きくなることが考えられる。そのため、疲労評価部248は、気分をリフレッシュさせたり、注意力を向上させたりするアドバイスを提示するアドバイスとして決定する。
疲労評価部248は、相違度dを用いることで、客観疲労度Dと主観疲労度Dのずれを評価し、それに対するアドバイスを決定する。例えば、d<5であれば、実際の体の疲労が感覚とほぼ一致しているという評価ができ、d>20であれば、かなりずれているという評価ができる。
また、疲労評価部248は、総合疲労度Dを用いることにより、客観疲労度Dと主観疲労度Dを加味した疲労度の評価が可能である。疲労評価部248は、例えば、総合疲労度Dが100に近い数値であれば、ほとんど疲労がなく、良い身体パフォーマンスが発揮できる旨のアドバイスを決定でき、総合疲労度Dが0に近い数値であれば休息を促すというようなアドバイスを決定できる。
ここで、図6に示した、提示すべきアドバイスを決定するための数値の設定は、単なる例示に過ぎず、疲労評価部248は、図6の例と異なる数値を設定してもよい。また、図6の示したアドバイスの内容も例示に過ぎず、疲労評価部248は、図6の例と異なるアドバイスが用意されていてもよい。
図7は、実施の形態の疲労度の変化を示すグラフである。図8は、実施の形態の疲労度の変化とアドバイスの内容との関係を示す表である。変化算出部249は、以前に算出した客観疲労度及び主観疲労度から、その後に算出した客観疲労度及び主観疲労度への変化を算出する。変化算出部249は、過去の疲労度を始点とし、今回の疲労度を終点とするベクトル(以下、「疲労度変化ベクトル」という。)を生成する。
疲労評価部248は、変化算出部249が生成した疲労度変化ベクトルの向きと大きさに応じて、提示するアドバイスを決定する。具体的には、疲労度評価部249は、例えば、疲労度変化ベクトルの横軸成分(客観疲労度)の大きさにより体の回復度合いを示し、疲労度変化ベクトルの縦軸成分(主観疲労度)の大きさによりリフレッシュができているかの度合いを示すアドバイスを提示するアドバイスとして決定する。
疲労評価部248は、図8に示す表を用いて、疲労度変化ベクトルの大きさに従って程度を表す副詞を選択するとともに、主観疲労度及び客観疲労度がそれぞれ増加しているか減少しているかに応じてアドバイスの内容を選択することで、最終的に提示するアドバイスを決定する。
疲労評価部248は、さらに、過去における疲労度変化ベクトルと現在の疲労度変化ベクトルとを比較してもよい。例えば、運動をすることにより疲労度変化ベクトルは、疲労度が増大する方向を向くことになるが、同じ運動をしているにもかかわらず、疲労度変化ベクトルの大きさが以前の疲労度変化ベクトルより小さくなることがある。このとき、特に客観疲労度の変化が小さくなった場合には、疲労評価部248は、その運動に身体が適用しているというアドバイス、筋肉量が増加しているというアドバイス、あるいは栄養摂取が抗疲労に有効であった旨のアドバイスを、提示するアドバイスとして決定してよい。また、主観疲労度の変化が小さくなった場合には、疲労評価部248は、メンタル面の強化が起こったというアドバイスを提示するアドバイスとして決定してよい。
また、運動後に休息をとることで、疲労度変化ベクトルは、疲労度が減少する方向を向くことになるが、同程度の疲労をしていた場合であっても、疲労度変化ベクトルの大きさが以前の疲労度変化ベクトルより大きくなっていることがある。このとき、特に客観疲労度の変化が大きくなった場合には、疲労評価部248は、栄養摂取や休息が抗疲労に有効であったというアドバイスを提示するアドバイスとして決定してよい。また、主観疲労度の変化が大きくなった場合には、疲労評価部248は、メンタル面の強化が起こったというアドバイスを提示するアドバイスとして決定してよい。
このように、疲労評価部248が過去における疲労度変化ベクトルと現在の疲労度変化ベクトルとを比較し、その結果に基づくアドバイスを提示するアドバイスとして決定することで、被測定者は自身の成長度を把握することが可能になる。
疲労度の絶対値が偏っている場合には、個人の過去データを基準とする相対化を行うことが有効である。そこで、補正部247は、総合疲労度算出部246が算出した総合疲労度を、それぞれ被測定者の過去の総合疲労度に基づいて補正する。
図9Aは、ある被測定者の過去の複数の総合疲労度を示すグラフである。図9Bは、補正後の過去の複数の総合疲労度を示すグラフである。補正部247は、総合疲労度の過去データの平均値が50以上の場合は、最も右上にプロットされいている総合疲労度を固定し、総合疲労度の平均値が50未満の場合は、最も左下にプロットされている総合疲労度を固定し、過去データの平均値が50になるような変換式を求める。
補正部247は、新たな総合疲労度が得られると、上記で求めた変換式で総合疲労度を補正する。これにより、総合疲労度を複数回にわたって算出した際に、それらに偏りがある場合には、それを補正して偏りがない総合疲労度を取得できる。これにより、例えば、疲労度の値のばらつきが小さい人だと、ばらつきが小さいために、微妙な疲労度の変化を捉えづらいが、補正(個人内相対化)をすることで、より、個人内の変化を捉えやすくなる。
図9A及び図9Bの例では、総合疲労度の補正を説明したが、補正部247は、客観疲労度算出部243で算出された客観疲労度を補正してもよい。この場合にも、補正部247は、客観疲労度の過去データの平均値が50以上の場合は、最も右にプロットされいている客観疲労度を固定し、客観疲労度の平均値が50未満の場合は、最も左にプロットされている客観疲労度を固定し、過去データの平均値が50になるような変換式を求める。
あるいは、補正部247は、主観疲労度算出部244で算出された主観疲労度を補正してもよい。この場合にも、補正部247は、客観疲労度の過去データの平均値が50以上の場合は、最も上にプロットされいている客観疲労度を固定し、客観疲労度の平均値が50未満の場合は、最も下にプロットされている客観疲労度を固定し、過去データの平均値が50になるような変換式を求める。
これらの場合に、総合疲労度算出部246は、補正された客観疲労度Dと主観疲労度Dを用いて相違度dを算出し、そのようにして算出した相違度dと、補正された客観疲労度Dと主観疲労度Dとを用いて総合疲労度Dを算出してよい。あるいは、疲労評価部248が、補正された客観疲労度及び主観疲労度を用いて、被測定者に提示するアドバイスを決定してよい。
さらに、補正部247は、被測定者の過去の客観疲労度Dと主観疲労度Dの推移に基づいて、疲労評価部248においてアドバイスを決定するための相違度dの閾値、総合疲労度Dの閾値(図6参照)を補正してもよい。疲労評価部248は、補正された閾値を用いて相違度d及び総合疲労度Dに基づくアドバイスを決定する。
また、補正部247は、基準線41を過去の推移に基づいて補正してもよい。例えば、補正部247は、主観疲労を高めに回答しがちな被測定者については基準線を図4における下方向にずらしてよい。
また、補正部247は、総合疲労度、客観疲労度及び主観疲労度の少なくとも1つを被測定者の過去の推移に基づいて補正するだけでなく、被測定者のパフォーマンスとの相関に基づいて、総合疲労度、客観疲労度及び主観疲労度の少なくとも1つを補正してもよい。例えば、補正部247は、被測定者のパフォーマンスが高ければ、算出された被測定者の主観疲労度D及び客観疲労度Dの少なくとも一方が低くなるように補正してもよい。また、例えば、補正部247は、被測定者のパフォーマンスが高ければ、算出された総合疲労度が低くなるように補正してもよい。
このように補正することによって、例えば、個人毎にパフォーマンスと相関のある疲労度が算出されやすくなり、パフォーマンスを高められるコンディションを目指しやすくなる。なお、被測定者のパフォーマンスとは、被測定者の運動で発揮できる能力、実績、成果、成績等を含む概念であり、被測定者のパフォーマンスの高低は、試合や選考の結果に基づいて判定されてもよく、被測定者自身による評価又は被測定者の周囲の人(監督やコ―チ等)による評価に基づいて判定されてもよい。疲労評価システムは、このような被測定者のパフォーマンスの高低を判定する手段をさらに備えていてもよい。
また、補正部247は、客観と主観で少しずれていたほうがいいパフォーマンスをする被測定者については、それに合わせて図4における基準線41を上下又は左右方向にずらしてもよく、基準線41の傾きを修正してよく、あるいは、基準線41を曲線で形成してもよい。例えば、補正部247は、被測定者の過去のパフォーマンスと、被測定者の過去の客観疲労度D及び主観疲労度Dと、を分析してパフォーマンスとの相関関係が強くなるような客観疲労度D及び主観疲労度Dの組み合わせを通る直線又は曲線を基準線41として再形成してもよい。また、補正部247は、この基準線41の再形成を単位期間毎に行ってもよい。
記憶装置22は、演算装置24で算出された客観疲労度D、主観疲労度D、及び総合疲労度D、変化算出部249で生成された疲労度変化ベクトルを記憶する。
疲労評価部248は、さらに、記憶装置22に記憶された過去の客観疲労度、主観疲労度、総合疲労度を読み出して、それらの推移を示すグラフを提示情報として生成する。
図10は、実施の形態の過去の疲労度の推移を示すグラフである。図10のグラフでは、横軸が日付であり、縦軸は客観疲労度、主観疲労度、及び総合疲労度である。なお、図10のグラフにおいて、縦軸(疲労度)は、上に行けば行くほど疲労が蓄積していない状態、即ち、コンディションがよい状態であることを示している。このグラフによって、被測定者がそれぞれの疲労度の変動を直感的に把握することができる。また、コンディションを万全に整えたい試合日や選考日などをアプリケーションのカレンダー上で設定することでグラフ上にもマークされるようになり、その日に疲労がない状態にコンディショニングをする行動を促すことができる。
図11は、実施の形態の過去の疲労度の推移を示すグラフである。疲労評価部248は、現在までの客観疲労度の推移を示すとともに、目標とする未来の客観疲労度として、過去の好例の客観疲労度の推移を示す提示情報を生成する。このために、被測定者は、まず、自分が最もよいパフォーマンスを発揮できた過去の日と、最もよいパフォーマンスを発揮したい未来の日付(例えば、試合日や選考日)をアプリケーション上で指定する。
疲労評価部248は、現在から指定された未来の日付までの日数を計算し、過去の指定された日から、算出された日数分の過去の客観疲労度を記憶装置22から読み出す。疲労評価部248は、この読み出した過去の客観疲労度の推移を、現在までの客観疲労度の推移とともに、現在から未来の目標とする客観疲労度の推移として示すグラフを提示情報として生成する。
被測定者は、このような提示情報を確認することで、その日から客観疲労度の推移を過去の推移と同様になるようにトレーニングや休息等のコンディショニングの計画を立てることができる。疲労評価部248は、現在の客観疲労度と目標とする客観疲労度の推移とに基づいて、コンディショニングに関するアドバイスを決定する。例えば、疲労度を上げた方がよい時期には運動量を増やすアドバイスを決定し、回復期に入る時期には休息を促すアドバイスを決定する。なお、疲労評価部248は、過去の推移をそのまま重ねるのではなく、過去の好ましい推移を現状の実際の値に変換するなどして補正して提示してもよい。
図11の例では、疲労評価部248は、客観疲労度について提示情報を生成したが、これに代えて、総合疲労度について同様に提示情報を生成してよい。この場合には、疲労評価部248は、記憶装置22に記憶された過去の総合疲労度を読み出して、現在までの総合疲労度の推移を示すとともに、目標とする未来の総合疲労度として、過去の好例の総合疲労度の推移を示す提示情報を生成する。
なお、主観疲労度は、バイアスによる操作が容易であるため、コンディショニングに関するアドバイスを決定するためには、客観疲労度か総合疲労度を用いることが望ましい。総合疲労度の推移を確認することで、大まかな疲労度の推移の目標を確認できる。また、客観疲労度の推移を確認することで、その日にどれだけの運動負荷を与える練習メニューにするか、どのくらい睡眠時間を確保するかといった行動の判断材料とすることができる。
表示装置25は、演算装置24で得られた客観疲労度、主観疲労度、総合疲労度を表示するとともに、それらに基づいて疲労評価部248で決定されたアドバイスを表示する。また、表示装置25は、変化算出部249で生成された疲労度変化ベクトル、及び疲労度変化ベクトルに応じて疲労評価部248で決定されたアドバイスを表示する。さらに、表示装置25は、疲労評価部248で生成された各疲労度の推移の提示情報、及び目標とする将来の疲労度の推移の提示情報、及びそれらに関連するアドバイスとして疲労評価部248で決定されたアドバイスを表示する。
図12は、実施の形態の疲労評価システムによる疲労評価方法のフローチャートである。図12の例は、総合疲労度に基づくアドバイスの提示をする例を示している。まず、被測定者は、疲労評価プログラムを起動する(ステップS121)。被測定者は、入力装置23を介して、主観疲労度を算出するための複数の質問に対する回答を入力する(ステップS122)。回答取得部242は、入力装置23に入力された回答を取得する。主観疲労度算出部244は、回答取得部242が取得した回答に基づいて主観疲労度を算出する(ステップS123)。
被測定者は、生体測定装置10を起動させる(ステップS124)。生体測定装置10の体重測定装置11は、被測定者の体重を測定する(ステップS125)。そして、生体インピーダンス測定装置12は、被測定者の生体電気インピーダンスを測定する(ステップS126)。客観疲労度算出部243は、生体測定装置10で測定されて生体情報取得部241が生体測定装置10から取得した体重及び生体電気インピーダンスに基づいて、客観疲労度を算出する(ステップS127)。
補正部247は、主観疲労度算出部244で算出された主観疲労度を、過去の複数の主観疲労度に基づく変換式で変換して主観疲労度を補正する(ステップS128)。相違度算出部245は、客観疲労度算出部243で算出された客観疲労度と、主観疲労度算出部で算出されて補正部247で補正された主観疲労度との相違度を算出する(ステップS129)。総合疲労度算出部246は、客観疲労度算出部243で算出された客観疲労度と、主観疲労度算出部で算出されて補正部247で補正された主観疲労度と、相違度算出部245で算出された相違度を用いて、総合疲労度を算出する(ステップS130)。
疲労評価部248は、総合疲労度算出部で算出された総合疲労度に基づいて、提示するアドバイスを決定する(ステップS131)。表示装置25は、疲労評価部248で決定されたアドバイスを表示することで、被測定者に提示する(ステップS132)。
なお、図12の例では、先に主観疲労度を算出するための回答を入力し(ステップS122)、その後に、客観疲労度を算出するための生体情報の測定(ステップS125、S126)を行っているが、回答の入力と生体情報の測定とは、同時に行ってもよく、並行して行ってもよく、それぞれ異なるタイミングで行ってもよい。主観疲労度の算出(ステップS123)と客観疲労度の算出(ステップS127)とはいずれが先であってもよい。ただし、図12の例のように、客観疲労度を算出する(ステップS127)前に被測定者の回答を入力する(ステップS122)ことで、被測定者にかかるバイアスを取り除くことができる。すなわち、被測定者が先に客観疲労度を知ってから主観疲労度算出のための回答を入力すると、被測定者はその日の客観疲労度に近い値を入力しようとする傾向があるが、そのようなバイアスがなくなる。
以上のように、本実施の形態の疲労評価システム100によれば、客観疲労度と主観疲労度との相違度を加味して疲労度を評価して、アドバイスを提示できる。
なお、上記の実施の形態では、アスリートの疲労度管理ないしコンディショニングを想定して疲労評価システム100を説明したが、疲労評価システム100は、アスリート以外のユーザに適用しても有効である。
100 疲労評価システム
10 生体測定装置
101 左足用前側電極
102 左足用後側電極
103 右足用前側電極
104 右足用後側電極
105 表示パネル
11 体重測定部
12 生体電気インピーダンス測定装置
13 通信装置
20 疲労評価装置
21 通信装置
22 記憶装置
23 入力装置
24 演算装置
241 生体情報取得部
242 回答取得部
243 客観疲労度算出部
244 主観疲労度算出部
245 相違度算出部
246 総合疲労度算出部
247 補正部
248 疲労評価部
249 変化算出部
25 表示装置
41 基準線

Claims (23)

  1. 被測定者の疲労を評価する疲労評価装置であって、
    前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得部と、
    前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得部と、
    客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価部と、
    を備えた疲労評価装置。
  2. 前記客観疲労度取得部は、前記被測定者から取得した生体情報に基づいて前記客観疲労度を算出する、請求項1に記載の疲労度評価装置。
  3. 前記主観疲労度取得部は、前記被測定者から取得した疲労度に関する質問に対する回答に基づいて前記主観疲労度を算出する、請求項1に記載の疲労評価装置。
  4. 前記基準は、客観疲労度と主観疲労度とが一致する状態である、請求項1に記載の疲労評価装置。
  5. 前記疲労評価部は、前記被測定者の客観疲労度が前記基準より大きい場合と前記被測定者の主観疲労度が前記基準より大きい場合とで異なる評価をする、請求項1に記載の疲労評価装置。
  6. 前記疲労評価部は、前記相違度の大きさに応じて前記被測定者の疲労を評価する、請求項1に記載の疲労評価装置。
  7. 前記被測定者の客観疲労度、前記被測定者の主観疲労度、及び前記相違度に基づいて、総合疲労度を算出する総合疲労度算出部をさらに備え、
    前記疲労評価部は、前記総合疲労度に応じて前記被測定者の疲労を評価する、請求項1に記載の疲労評価装置。
  8. 前記客観疲労度算出部が算出した前記被測定者の客観疲労度を、前記被測定者の過去の客観疲労度に基づいて補正する補正部をさらに備えた、請求項1に記載の疲労評価装置。
  9. 前記主観疲労度算出部が算出した前記被測定者の主観疲労度を、前記被測定者の過去の主観疲労度に基づいて補正する補正部をさらに備えた、請求項1に記載の疲労評価装置。
  10. 前記総合疲労度算出部が算出した前記総合疲労度を、前記被測定者の過去の総合疲労度に基づいて補正する補正部をさらに備えた、請求項7に記載の疲労評価装置。
  11. 前記客観疲労度算出部が算出した前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の主観疲労度の少なくとも一方を、被測定者のパフォーマンスに基づいて補正する補正部をさらに備えた、請求項1に記載の疲労評価装置。
  12. 前記総合疲労度算出部が算出した前記総合疲労度を、前記被測定者のパフォーマンスに基づいて補正する補正部をさらに備えた、請求項7に記載の疲労評価装置。
  13. 前記被測定者の客観疲労度と前記被測定者の主観疲労度とを前記基準と一致させるために必要な前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の客観疲労度の修正量を前記相違度として算出する相違度算出部をさらに備えた、請求項1に記載の疲労評価装置。
  14. 前記被測定者の客観疲労度と前記被測定者の主観疲労度とを前記基準と一致させるために必要な前記被測定者の客観疲労度の修正量を前記相違度として算出する相違度算出部をさらに備えた、請求項1に記載の疲労評価装置。
  15. 前記被測定者の客観疲労度と前記被測定者の主観疲労度とを前記基準と一致させるために必要な前記被測定者の主観疲労度の修正量を前記相違度として算出する相違度算出部をさらに備えた、請求項1に記載の疲労評価装置。
  16. 前記疲労評価部は、さらに、前記評価に応じたアドバイスを決定する、請求項1に記載の疲労評価装置。
  17. 以前に算出した前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の主観疲労度から、その後に算出した前記被測定者の客観疲労度及び前記被測定者の主観疲労度への変化を算出する変化算出部をさらに備えた、請求項1に記載の疲労評価装置。
  18. 前記疲労評価部は、前記変化に応じたアドバイスを決定する、請求項14に記載の疲労評価装置。
  19. 前記疲労評価部は、さらに、現在までの前記被測定者の客観疲労度の推移を示すとともに、過去の好例の前記被測定者の客観疲労度の推移に基づいて、目標とする未来の前記被測定者の客観疲労度を生成する、請求項1に記載の疲労評価装置。
  20. 前記疲労評価部は、さらに、現在までの前記総合疲労度の推移を示すとともに、目標とする未来の前記総合疲労度として、過去の好例の前記総合疲労度の推移を示す提示情報を生成する、請求項7に記載の疲労評価装置。
  21. 被測定者の疲労を評価する疲労評価システムであって、
    前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得部と、
    前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得部と、
    客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価部と、
    を備えた疲労評価システム。
  22. 被測定者の疲労を評価する疲労評価プログラムであって、コンピュータに、
    前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得ステップと、
    前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得ステップと、
    客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価ステップと、
    を実行させる、疲労評価プログラム。
  23. 被測定者の疲労を評価する疲労評価方法であって、
    前記被測定者の客観疲労度を取得する客観疲労度取得ステップと、
    前記被測定者の主観疲労度を取得する主観疲労度取得ステップと、
    客観疲労度と主観疲労度とに基づいて定まる基準からの、前記被測定者の客観疲労度及び/又は前記被測定者の主観疲労度の相違度に応じて前記被測定者の疲労を評価する疲労評価ステップと、
    を含む、疲労評価方法。
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