JP2024013282A - ルームシューズ - Google Patents

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聖子 徳武
Seiko Tokutake
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】広い開口部を有し、踏みつけて履いた後も復元性が高い踵部を備えるルームシューズの提供。
【解決手段】甲部材2と、かかと基部5と、底部材8と、を備えるルームシューズ1であり、かかと基部5の内側に張り合わされ、かかと基部5から上方に延出する立ち上がり部6をさらに備え、甲部材2が、甲の長手方向の中心を縫製された生地により構成されており、立ち上がり部6に弾性生地が張り合わされており、立ち上がり部6により着用者の踵を保持する履き方、および、立ち上がり部6を着用者が踏みつける履き方ができる、ルームシューズ。
【選択図】図1

Description

本発明は、踏みつけて履いた後も復元性が高い踵部を備えるルームシューズに関する。
室内履きの代表的な足被覆具としてスリッパがある。このスリッパは、足の後部(かかと部)が覆われることなく露出するため歩く時に足先に若干力を入れないと脱げ易いといった問題があった。短期入院の時など、病院での転倒は、居室内のベッド脇などで発生することが多く、開口部が広いという利便性をもたせながら、すっぽり包んで使用することができるホールド性を高めたルームシューズが求められる。スリッパの脱げやすい問題点を解決するために、足を被覆する部分を増やして足から抜け難い靴の形状に近い室内履き(ルームシューズ)も利用されている。例えば、特許文献1には、履き心地が良く、滑りにくいルームシューズが開示されている。
履きやすくすると歩行の際に脱げやすくなり、また歩行の際に脱げにくくすると、それを足に着脱する時に、時間を要し着脱が簡単にできない。健康な人であっても、履物の着脱は、しばしば忙しいときなどには、煩わしく、時間を要して着脱を行っている。
特開2018-23615号公報
身体の不調な人にとっては、また、日常の環境と異なる生活においては、従来の履物ではその着脱に健常人以上に時間を要し、その取扱いに苦労している。本発明は、着脱のための容易な操作を得ることができ、着用している間に着用者の踵骨を覆う深さをもたせて外反傾向を安定させかかとをしっかりと固定しずれることがなく、歩きやすいルームシューズを提供することを目的とする。さらに、本底と一体化する中底形式のインソールとすることで足裏にフィットし足をサポートして履き心地良く疲労の少ないルームシューズを提供することを目的とする。
本発明は、身体の不調な人にとっては、また、日常の環境と異なる生活においては、従来のかかとありのルームシューズではその着脱のための容易な操作を得ることができないというかかとありルームシューズの問題点を、踏みつけて履いた後に復元するかかととすることにより解決するものである。すなわち、本発明は以下のルームシューズを要旨としている。
(1)爪先部、足側部、および、かかと基部を構成する甲部材と、底部材と、を備えるルームシューズにおいて、前記かかと基部の内側に張り合わされ、前記かかと基部から上方に延出するかかと立ち上がり部をさらに備え、前記甲部材が、甲の長手方向の中心を縫製された生地により構成されており、前記かかと立ち上がり部に弾性生地が張り合わされており、前記かかと立ち上がり部により着用者の踵を保持する履き方、および、前記かかと立ち上がり部を着用者が踏みつける履き方ができる、ルームシューズ。
(2)前記甲部材が、同一形状の一対の生地を甲の長手方向の中心部分で縫製して構成される、(1)に記載のルームシューズ。
(3)前記弾性生地が、前記かかと立ち上がり部の少なくとも半分を占める面積を有する、(1)に記載のルームシューズ。
(4)前記弾性生地が、EVA素材を含んだ生地である、(3)に記載のルームシューズ。
(5)前記かかと基部は、前記かかと立ち上がり部を縫い付けるための縫い付け線を備え、前記かかと立ち上がり部を踏み込んだ際に前記縫い付け線に沿って折れ曲がることを特徴とする、(1)ないし(4)のいずれかに記載のルームシューズ。
(6)側面から視た場合に、前記かかと基部と鉛直線の間の角度が10~30度である、(1)ないし(4)のいずれかに記載のルームシューズ。
本発明によれば広い開口部を有し、踏みつけて履いた後も復元性が高い踵部を備えるルームシューズを提供することができる。
実施例1のルームシューズ(片足)の斜め上方から見た斜視図を示す。 実施例1のルームシューズ(片足)の上方から見た外観図(平面図)を示す。 実施例1のルームシューズ(片足)の下方から(本底側から)見た外観図(底面図)を示す。 (a)実施例1のルームシューズ(片足)の右方から見た外観図(右側面図)を示す。 (b)実施例1のルームシューズ(片足)の左方から見た外観図(左側面図)を示す。 (a)実施例1のルームシューズ(片足)の前方から見た外観図(正面図)を示す。 (b)実施例1のルームシューズ(片足)の後方から見た外観図(背面図)を示す。 実施例1のルームシューズのインソール形状縫い代突出部を有する底部材の右足の斜め上方から見た斜視図を示す。 (a)比較例1のルームシューズ(片足)の上方から見た斜視図を示す。 (b)実施例1のルームシューズ(片足)の上方から見た斜視図を示す。
本発明の常に広くオープンな履き口をもった復元性の高いかかとを有するルームシューズの特徴点は以下のとおりである。
(1)幅広甲高スリッパと同じ形状の甲部材に、爪先側に傾斜するかかとパーツが付加されている。爪先から足甲と足側部を覆う甲部、およびその両端が着用者の踵骨の一部がかかと部から露出する高さで延長して構成するかかと基部で形成された幅広甲高スリッパと略同じ形状の甲部材に、踏みつけて履いた後に復元するかかとパーツが縫い付けられてかかと立ち上がり部を形成して全体で、本発明のルームシューズのアッパーを構成している。
(2)甲部分が立体形状になるように、甲中心に縫製がある。その結果、履き口が常に広くオープンになる。
(3)立体縫製により、甲が深く潰れにくい。爪先の幅・高さともにゆとりがある。
(4)脱ぎ履きが容易な履き込み口のデザインである。歩行時、脱げにくい甲部の深さと形状である。例えば、病院での転倒は、居室内のベッド脇などで発生することが多いが、本発明のルームシューズは大きく開いた履き口で、かつ、踏みつけて履けるかかとパーツがあるので、履きやすく、履いた後すぐ復元するので、着用者の踵骨を覆う深さをもたせて外反傾向を安定させかかとをしっかりと固定し、すっと履ける。かかと立ち上がり部を構成するかかとパーツは、柔軟性と弾力性を持たせた材料の着用者の踵骨を覆う深さをもたせて外反傾向を安定させかかとをしっかりと固定する。好ましくは、前記柔軟性と弾力性を持たせた材料が、ゴム材を混合したエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)を貼り合わせた生地である。かかと立ち上がり部を構成するかかとパーツが縫い付けられる。かかとパーツはその下縁でかかと基部の生地下縁に重ねられる。重ねられた二つの生地は、かかとパーツの上縁および基部の上縁で縫い合わせて、全体のアッパーを構成する。基部の上縁の縫い付け線が踏み込む際の折れ線を形成することで踏めるかかとになることを特徴とする。
(5)本底の接地面はスエード生地に滑り止め加工を施し滑りにくい仕様になっている。底材には、軽い滑り止め材を全体に使用し、特にかかとと中足部により効果のある滑り止め材を使用して、歩行時の安全性を高めている。
アッパーとは、底部材から上の部分であり、爪先を含む甲部、足側部(腰部)および踵部分からなる部分の総称である。本発明のアッパーは、足当たりが良いように伸縮性のあるやさしい布材である甲材を使用している。そうした布材は通常の室内履きに用いられる縫製可能な布材であれば特に制限はない。伸縮性があり肌触りの良い布地で作成したことにより、感触がよく安定した履き心地を得ることができ、足に確実にフィットする。
足をぶつけた場合の衝撃を緩和すべく、甲部材の表布にウレタンフォームを貼り合わせた布材に裏布を重ねて縫い合わせてクッション性をもたせるのが望ましい。例えば、ニットにスポンジ布を貼り合わせた厚手の生地が好ましい素材としてあげられる。裏布は足入れがし易いように滑り性のある丈夫なニット生地が好ましい。そのようにフィット感ないしホールド感を維持しながら開口部を更に拡大できるように、伸縮性のある布材で構成するのが好ましい。さらに、履き口が大きく開いた立体形状になるのを確実にするために、甲の長手方向中心に縫製がある。その結果、履き口が常に広くオープンになる。
本発明のルームシューズにおいて好ましい底部材として、中底および本底が一体になった底部材が挙げられるが、通常の室内履きに用いられる底部材であれば特に制限はない。
中底および本底が一体になった底部材は、好ましくはその外周縁にアッパーの下縁部の全周を縫着するための縫い代突出部を有する。すなわち、底部材は、本底、中底および縫い代突出部が一体になった構造のものである。底部材は中底および本底が一体になり、その外周縁にアッパー部分の下縁部の全周を縫着するための縫い代突出部を有する。本底および/または中底および/または縫い代突出部は同一の材料または異なる材料からなる。縫い代突出部は、本底と中底の境界位置の外周縁の端面から外方に突出しているフランジ形状、または、中底の周縁部が上方に延出した土手部を形成しているインソール形状をなしている。本底または中底からはみ出すように出っ張ったフランジ形状をなしているフランジ形状縫い代突出部は、縫い代突出部から上部が中底を形成し、その下部が本底を形成し、また、縫い代突出部、本底および中底は一体に形成されている。その厚みや突出幅は、逢着によりアッパーを係止することができるとともに、ルームシューズの使用中に破損などが生じない範囲とすることが好ましい。
また、インソール形状縫い代突出部は、本底と一体に形成されている中底を囲繞しており、また、その縫い代突出部は中底の周辺部を立ち上がり、その縁は靴のアッパーに沿ってその厚みや突出幅は、逢着によりアッパーを係止することができるとともに、ルームシューズの使用中に破損などが生じない範囲とする。すなわち、オーバーの縫製により縫い代突出部とアッパー部とを縫い合わせることができる幅と厚さで外方にまたは上方に突出している。この土手部の内面は足の外面に沿うように傾斜していること、また、その外面はアッパーと縫製に好適な形状とすることが望ましい。その厚みや上方への延出長さは、逢着によりアッパーを係止することができるとともに、ルームシューズの使用中に破損などが生じない範囲とすることが好ましい。
また、本底および中底と同一の材料でつくると、製造方法が簡易となり望ましい。縫い代突出部の材料としては、アッパーと縫い代突出部が縫合されてルームシューズとしての使用に耐久性を有する材料であれば特に制限はない。
本底は中底および縫い代突出部と一体になった構造のものであり、それらは同一の材料または異なる材料からなる。好ましい実施態様においては本底の接地面はスエード生地に滑り止め加工を施し滑りにくい仕様になっている。底材には、軽い滑り止め材を全体に使用し、特にかかとと中足部により効果のある滑り止め材を使用して、歩行時の安全性を高めている。本底の床に接触する面は、滑り止めとなる凹凸模様(溝)が形成されている。なお、滑り止めは例示されたものに限定されることはない。本底は、縫い代突出部を有する中底に、あるいは中底と縫い代突出部を積層したものに、凹凸模様を刻設した防滑性の高い本底成形品を接合する、または、それら三者を同時に成形することで製造することができる。
本底の材料として、滑り止め加工を施したスエード生地を用いた場合、軽量性に優れ、滑りにくく耐摩耗性に優れる本底が得られるが、それに限定されない。
中底は、縫い代突出部を有する中底も同様に、その表面が人の足の裏の構造に適合した形状であることができる。足との接触面側には、足の骨格の内側縦アーチ、外側縦アーチおよび横アーチを支える凸曲面状隆起部を備えていることが好ましく、これらは装着者の疲労を軽減するための隆起部である。また、足との接触面側の外周には、足の安定性を高めるための外周隆起部を備えていてもよい。これは、周側縁沿いにゆるやかな立ち上がり隆起部を側縁に形成したものである。この外周隆起部を形成することで足のホールド性の向上を図っている。このように足が中底(インソール)面から移動またはずれることを防止することにより足の位置を安定させて履き心地を向上させることができる。
中底の材料として、EVAの発泡体を用いた場合、軽量性に優れ、クッション性があるので足の疲れが軽減されるが、それに限定されない。
底部材の中底の足との接触面側(中底の表面)には、布を貼付することができる。その場合、ルームシューズの中底の表面が布などでカバーされることにより、着用者の足の裏面と接触し、柔軟な布地と中底の緩衝効果により履き心地を改善することができる。縫い代突出部を使ってアッパー部分の下縁部を縫着するまえに、布を貼付することが望ましい。布を貼付する前に中底の表面の足のかかとと接触する部分にスポンジを置いて布でカバーすることが好ましい。スポンジが着用者の足の裏面と接触し、スポンジと柔軟な布地と中底の緩衝効果により履き心地を改善することができる。
以下では、本発明の詳細を実施例に基づき説明するが、本発明の技術思想は実施例に限定されるものではない。
実施例1の常に広くオープンな履き口をもったかかとが踏めるかかとありルームシューズ1を、図1から図5に示す。
図1には、ルームシューズの斜め上方から見た斜視図であり、中心縫製の生地により形成されている甲部材、および、踏みつけて履いた後に復元するかかとパーツが縫い付けられてかかと立ち上がり部を有するルームシューズの全体の外観を示す。各図では、片足のみが示されているが、左右同じ形状である。
図2にはルームシューズの上方から見た外観図(平面図)を示し、図3にはルームシューズの下方から(本底側から)見た外観図(底面図)を示す。本底の接地面はスエード生地に滑り止め加工を施し滑りにくい仕様が示されている。
図4(a)にはルームシューズの右方から見た外観図(右側面図)、(b)には左方から見た外観図(左側面図)を示している。図5(a)にはルームシューズの前方から見た外観図(正面図)、(b)には後方から見た外観図(背面図)を示している。
図5には底部材の全体の外観を示し、斜め上方からから見た斜視図である。底部材の本底の床に接する外面である接地面底の滑り止め模様の一例は図3に示されている。
ルームシューズ1は、甲部材2と、かかと基部5と、で形成されたアッパーと、中底部材7が一体になった底部材8とを備えた幅広甲高スリッパ型を基本構造とする。
爪先部21から足甲部22と足側部23を覆う甲部材2が、中心縫製3の生地により、幅広甲高で広くオープンな履き口(開口部4)になる立体形状に形成されている。換言すれば、甲部材2は、同一形状の一対の生地をそれぞれがアーチ形を構成するように対向配置し、相互に当接する両端部を縫製することにより構成されている。また、甲部材2は、船状骨からかかと踵骨に向かって鉛直方向と交わる方向に延びる開口縁部41を備えることにより、開口部4の開口面積を大きく構成している。開口縁部41をバイアステープで覆って縫製することにより、アーチ形状の保持力を高めてもよい。
図7(a)は比較例1のルームシューズを示す斜視図であり、(b)は実施例1のルームシューズ1を示す斜視図である。中心縫製が施されていない比較例1のルームシューズにおいては、甲部材が変形してしまい開口部が常に広く形成されない。
甲部材2の足側部23は、かかと基部5と連続している。爪先部21、足甲部22、足側部23およびかかと基部5は、同一のアッパー生地からなる甲部材2により構成されている。甲部材2は、足当たりがよくなるように、ソフトな生地(例えば、ウレタン生地)が内側に貼り合わされている。
かかと基部5は、踏まれた時に違和感を覚えない高さ(例えば、1~2.5cm)に構成されている。かかと基部5の内側には、かかと基部5よりも背が高い立ち上がり部6が張り合わされている。かかと基部5には、立ち上がり部6を縫い付けるための縫い付け線51が施されている。縫い付け線51は、かかと基部5の上縁部に沿ったU字形部分と、U字形部分の端部からフランジ形状縫い代突出部721に向かって延びる一対の稜線部とから構成される。縫い付け線51の稜線部は、立ち上がり部6の上端縁と略平行である。
立ち上がり部6は、少なくとも踵骨の最も突出した部分を覆う高さ(例えば、3~8cm)であり、踵部分に一定のホールド感を確保しながら踏みつけて履くことが可能である。図4に示すように、立ち上がり部6は、踏み込み容易性を高めるために、踵部の最後端から爪先部21側に傾斜している。側面から視た場合に、立ち上がり部6と鉛直線の間の角度が、例えば10~30度または10~20度となるように構成することが開示される。立ち上がり部6は、踏まれた後に復元するように弾性生地(例えば、EVA)が縫い付けられている。弾性生地は、立ち上がり部6の少なくとも半分を占める面積を有することが好ましく、7割以上を占める面積を有することがより好ましく、8割以上を占める面積または約10割を占める面積を有することがさらに好ましい。さらに、本実施例では、かかとパーツの縁部411をバイアステープで覆って縫製することにより、復元力を高めている。
中底部材7が一体になった底部材8は、インソール形状縫い代突出部72(721)を有する。中底(インソール)71と本底81が一体化して形成され、底部材8の外周にはフランジ形状縫い代突出部72(721)が設けられている。本実施例では、中底(インソール)71の表面の足のかかとと接触する部分にスポンジを貼付して足のかかとを支える凸曲面状隆起部を設けている。縫い代突出部721は、例えば中底(インソール)71と本底81との境界をなし、上部がインソール71、下部が本底81と概略分けることができる。フランジ形状縫い代突出部721はその境界付近から外側に突出している(図4(a)および(b)参照)。
ルームシューズ1の構成部材と製作手順の概略を示す。
甲部材2となる同一形状の一対の生地をそれぞれがアーチ形を構成するように対向配置し、かかとパーツを甲部材2に縫い付けることでかかと立ち上がり部6を形成する。甲部材2の表布としてはニットにスポンジ布を貼り合わせた厚手の生地に、足入れがし易い滑り性のある丈夫なニット生地の裏布を重ねて、中心縫製3により立体形状に縫い合わせて、開口部を拡大させた幅広甲高スリッパと同じ形状のアッパーを作る。かかとパーツの上縁はバイアステープで覆って縫製された縁部411となっている。かかと基部5に設けられた縫い付け線51のU字形部分が踏み込む際の折れ線を形成することで、立ち上がり部6を軽快に踏むことが可能となる。かかと立ち上がり部6は、EVAを貼り合わせた生地の柔軟性と弾力性により踏みつけて履いた後も、立ち上がった形状に復元する。
底部材8は中底(インソール)71と本底81が一体化して形成され、外周にはフランジ形状縫い代突出部72(721)が設けられている。本実施例のフランジ形状縫い代突出部721は、縫い代突出部の甲部材2との縫い目は、バイアステープを巻いて縫い付け覆う処理がされている。
本実施例とは異なり、縫い代突出部が中底の周縁部が上方に延出した土手部を形成しているインソール形状としてもよく、この場合は、甲部材2の縁部内側と縫い代突出部の外周縁が勘合状態になっていて、縫い代突出部のアッパー縁部との縫い目はアッパー縁部外側に現れる。
本底の接地面811は、例えばスエード生地に滑り止め加工を施し滑りにくい仕様になっている。中底71の足との接触面側(中底の表面)には、布を貼付する。その場合、中底の表面の足のかかとと接触する部分にスポンジを置いて布でカバーすることにより、着用者の足の裏面と接触し、スポンジと柔軟な布地と中底の緩衝効果により履き心地を改善することができる。縫い代突出部を使ってアッパー生地の下縁部を縫着するまえに、スポンジと布を貼付することが望ましい。
縫い代突出部が本底81と中底71の境界位置の外周縁の端面から外方に突出しているフランジ形状縫い代突出部721は、縫い代突出部の甲部材2の下縁部との縫い目は、バイアステープを巻いて縫い付け覆う処理がされている。縫い代突出部72と全体の甲部材2の下縁部を縫い合わせ、その縫い合わせ部分をバイアステープで覆って縫製することで、一体化してルームシューズ1を完成させる。
以上に説明した実施例1のルームシューズ1によれば、立ち上がり部6を踏みつけて履いた後も、高い復元性をもって立ち上がり部6がもとの形状に戻るので、着用者は長期間にわたり、立ち上がり部6で踵を保持する履き方、および、立ち上がり部6を踏みつける履き方を実施することが可能である。
実施例1により、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。
ルームシューズ1は、意匠性も良好である。各図においてグレーで着色した部分が意匠的に特徴のある部分であり、本願を意匠登録出願に変更する際には、意匠登録を受けようとする部分となる。
1:ルームシューズ
2:甲部材
21:爪先部
22:足甲部
23:足側部(腰部)
3:中心縫製
4:開口部(履き口)
41:開口縁部
5:かかと基部
51:縫い付け線
6:かかと立ち上がり部
7:中底部材
71:中底(インソール)
72:縫い代突出部
721:フランジ形状縫い代突出部
8:底部材
81:本底
811:靴底面(ルームシューズの接地面底)

Claims (6)

  1. 爪先部、足側部、および、かかと基部を構成する甲部材と、底部材と、を備えるルームシューズにおいて、
    前記かかと基部の内側に張り合わされ、前記かかと基部から上方に延出するかかと立ち上がり部をさらに備え、
    前記甲部材が、甲の長手方向の中心を縫製された生地により構成されており、
    前記かかと立ち上がり部に弾性生地が張り合わされており、
    前記かかと立ち上がり部により着用者の踵を保持する履き方、および、前記かかと立ち上がり部を着用者が踏みつける履き方ができる、ルームシューズ。
  2. 前記甲部材が、同一形状の一対の生地を甲の長手方向の中心部分で縫製して構成される、請求項1に記載のルームシューズ。
  3. 前記弾性生地が、前記かかと立ち上がり部の少なくとも半分を占める面積を有する、請求項1に記載のルームシューズ。
  4. 前記弾性生地が、EVA素材を含んだ生地である、請求項3に記載のルームシューズ。
  5. 前記かかと基部は、前記かかと立ち上がり部を縫い付けるための縫い付け線を備え、前記かかと立ち上がり部を踏み込んだ際に前記縫い付け線に沿って折れ曲がることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のルームシューズ。
  6. 側面から視た場合に、前記かかと基部と鉛直線の間の角度が10~30度である、請求項1ないし4のいずれかに記載のルームシューズ。

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