JP2024010817A - 配車装置、配車システム及び配車方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】配車車両が、設定された地点に予定の走行時間内に到着できるか否かを判定できる配車装置、配車システム及び配車方法を提供する。【解決手段】第2地点P2まで走行する走行経路Rが設定された後に、配車車両2を第1地点P1に配車する配車指示を取得した場合に、配車車両2が第1地点P1を経由して第2地点P2まで走行する第1走行時間を算出する。また、第1走行時間が、第2地点P2までの走行時間として許容される許容時間より短く、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下である場合は、配車車両2が第1地点P1を経由して第2地点P2まで走行する第2走行時間を算出する。そして、第1走行時間と第2走行時間と許容時間に基づき、配車車両2が第1地点P1を経由して許容時間内に第2地点P2に到着できるか否かを判定する。【選択図】図4

Description

本発明は、配車装置、配車システム及び配車方法に関するものである。
自車両が、地図データベースに記憶されていない新規道路を走行したか否かを判定し、自車両が新規道路を走行したと判定した場合は、自車両の走行軌跡を、自車両が走行している間に累積された誤差を補正したうえで、新規道路として地図データベースに記憶する道路学習装置が知られている(特許文献1)。
特開2011-145159号公報
上記従来技術では、配車車両が、設定された地点まで走行する場合に、地図情報に登録された道路と接していない経由地を経由するときは、経由地まで走行する間に、地図情報に登録されていない道路を走行することになるため、設定された地点までの走行時間を正確に算出できない。そのため、上記従来技術では、配車車両が、予定の走行時間で、設定された地点に到着できるか否かを判定できない場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、配車車両が、設定された地点に予定の走行時間内に到着できるか否かを判定できる配車装置、配車システム及び配車方法を提供することである。
本発明は、第2地点まで走行する走行経路が設定された後に、配車車両を第1地点に配車する配車指示を取得した場合に、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定し、当該道路が地図情報に登録されていないと判定した場合は、配車指示を取得する前に設定された走行経路に沿って第2地点まで走行する走行時間と、当該走行経路と第1地点との最短距離を走行する走行時間と、第1地点における所定停車時間と、に基づき、配車車両が第1地点を経由して第2地点まで走行する第1走行時間を算出する。また、第1走行時間が、第2地点までの走行時間として許容される許容時間より短く、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下である場合は、過去に第1地点まで走行した走行履歴を用いて、配車車両が第1地点を経由して第2地点まで走行する第2走行時間を算出する。そして、第1走行時間と許容時間との差と、第2走行時間と許容時間との差に基づき、配車車両が第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できるか否かを判定することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、配車車両が、設定された地点に予定の走行時間内に到着できるか否かを判定できる。
本発明に係る配車システムの実施形態の一例を示すブロック図である。 図1に示す制御装置の一例を示すブロック図である。 図1に示す配車装置の一例を示すブロック図である。 図1に示す配車システムにて配車を実行する走行シーンの一例を示す平面図である。 図1に示す配車システムにおける処理手順の一例を示すフローチャートである(その1)。 図1に示す配車システムにおける処理手順の一例を示すフローチャートである(その2)。 図1に示す配車システムにおける処理手順の一例を示すフローチャートである(その3)。
以下、本発明に係る配車装置、配車システム及び配車方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
[配車システムの構成]
図1は、本発明に係る配車システム10を示すブロック図である。配車システム10は、ユーザに配車サービスを提供するためのシステムである。配車サービスとは、ユーザを乗車地から降車地まで運ぶ車両を、ユーザに割り当てて差し向けることを言い、有人及び無人タクシーの配車、空港、駅、ホテル、式場、催事場、保育園、学校、老人ホームなどの送迎サービスに用いる車両の配車、レンタカーやライドシェアのサービスに用いる車両の配車などが挙げられる。配車サービスに対する対価を適切に支払うことができる限り、ユーザは特に限定されない。図1に示すように、配車システム10は、端末機1、配車車両2、配車サーバ3及びネットワークNWを備える。端末機1、配車車両2及び配車サーバ3は、ネットワークNWを介して互いに情報を授受できる。
ネットワークNWとは、インターネットやLAN(local area network)などの電気通信回線網のことをいい、端末機1、配車車両2及び配車サーバ3の間で情報を授受できれば特に限定されず、公知のものを用いることができる。また、通信方式は有線であっても無線であってもよく、4G/LTE、5Gといったモバイル通信を利用するものであってもよい。以下、配車システム10を構成する各装置について説明する。
端末機1は、配車システム10の提供する配車サービスを利用するユーザによって操作される装置であり、たとえば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はPDA(Personal Digital Assistant)その他の可搬型の装置である。また、端末機1は、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブル端末であってもよい。端末機1は、検出装置11、表示装置12、入力装置13、通信装置14及び制御装置15を備える。端末機1が備える各装置は、有線又は無線LANなどによって接続され、互いに情報を授受することができる。
検出装置11は、ユーザの状態及びユーザの周囲の状態を検出するための装置であり、たとえば、ユーザの位置情報を検出するためのGPS(Global Positioning System)ユニット、ジャイロセンサ、オドメトリなどを含む測位システムである。ユーザの位置情報には、緯度及び経度の情報、ユーザの周囲の道路情報などが含まれる。また、検出装置11は、測位システムに加えて温度センサ、湿度センサ、振動センサ、加速度センサ、マイクロフォンなどを含んでもよい。
表示装置12は、情報を表示し、ユーザに情報を提供するための装置であり、液晶ディスプレイ、プロジェクターなどが挙げられる。表示装置12の形状、位置及び大きさは、ユーザが適切に情報を取得できる範囲内で適宜に設定できる。
入力装置13は、ユーザが端末機1に操作を入力するための装置であり、たとえば、ユーザの指触又はスタイラスペンによる入力を受け付けるタッチパネルである。また、入力装置13は、ジョイスティック、ユーザの音声による入力が可能なマイクロフォンなどを含んでもよい。入力装置13がタッチパネルである場合は、表示装置12である液晶ディスプレイ上に設けられていてもよい。
通信装置14は、有線LAN規格、無線LAN規格などの各種通信規格に対応する通信インターフェースである。通信装置14は、端末機1とネットワークNWとの間で情報を授受するための装置であり、インターネットなどのネットワークを介して他の機器との通信が可能な装置であれば特に限定されず、公知のものを用いることができる。なお、図1に示す通信装置14は一個であるが、通信装置14の数は特に限定されず、複数個の通信装置14を用いてもよい。複数個の通信装置14を用いる場合は、端末機1に含まれる各機器と通信装置14との接続関係は特に限定されない。
制御装置15は、端末機1の各装置を制御して協働させることで配車サービスを利用するユーザに必要な情報を表示し、さらに、ユーザの状態及び要求を配車サーバ3に出力させるための装置である。制御装置15は、たとえばコンピュータであり、図2に示すように、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)151、プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)152、及びアクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)153を備える。CPU151は、ROM152に格納されたプログラムを実行し、制御装置15が有する機能を実現するための動作回路である。
制御装置15で用いるプログラムは、たとえば、配車システム10の提供する配車サービスを利用するためのアプリケーションであり、制御装置15による情報の表示と、ユーザの状態及び要求の出力とを実現するための機能ブロックである端末制御部4を備える。端末制御部4は、配車サービスを利用するユーザの配車の要求を受け付け、ユーザに必要な情報を提供する機能を有する。図2に示すように、端末制御部4は、検出部41及び表示部42を備える。図2には、各部を便宜的に抽出して示す。以下、ユーザが当該アプリケーションを利用して配車サービスを利用する場合に、制御装置15の各機能ブロックが果たす機能について説明する。
検出部41は、ユーザの状態及びユーザの周囲の状態を取得する機能を有する。制御装置15は、検出部41の機能により検出装置11の検出結果を取得し、ユーザの状態及びユーザの周囲の状態を認識する。たとえば、ユーザの乗降地を設定するため、配車サーバ3の配車装置32がユーザの現在位置の情報を要求することがある。この場合に、制御装置15は、GPSユニットなどの測位システムから、端末機1の現在位置の情報を、端末機1を所持するユーザの現在位置の情報として取得する。
表示部42は、表示装置12に情報を表示させる機能を有する。表示装置12に表示させる情報としては、降車地を検索するための地図情報、降車地の位置情報及び到着予定時刻、想定される利用料金、希望する車種情報、配車の要請を確定又はキャンセルさせるためのアイコンなど、ユーザが配車を要請するために必要なアプリケーションの情報が挙げられる。また、表示装置12に表示させる情報には、通信装置14から取得した配車計画の情報が含まれる。
配車計画とは、乗車地から降車地までユーザを運ぶための計画のことを言い、乗車地と降車地の位置情報、乗車地で配車車両を待つ待ち時間、乗車地までの移動時間、配車車両の車種、乗車地から降車地までの走行経路、降車地への到着予定時刻、相乗りする他のユーザの有無、相乗りするユーザの乗車地及び乗車予定時刻、相乗りするユーザの降車地及び降車予定時刻、配車サービスの料金などの情報が含まれる。
配車計画の情報は、端末制御部4の機能により配車装置32から取得される。制御装置15は、配車計画を、配車計画を含む配車情報として配車装置32から取得する。配車情報には、配車計画に加えて、ユーザの現在位置から乗車地までの移動経路、乗車地及び降車地周辺の地図情報、乗車地及び降車地周辺の交通規制の有無などの情報が含まれている。
配車システム10の他の装置(具体的には配車サーバ3)との間で情報を授受する機能は、端末制御部4が有する。具体的には、端末制御部4は、入力装置13から入力されたユーザの指示を取得する機能を有する。制御装置15は、端末制御部4の機能により、配車サービスを利用したいユーザにより入力されたアプリケーションへの操作を取得し、取得した操作を実行するために各装置を制御する。たとえば、ユーザが、タッチパネルへの指触又はマイクロフォンを介した音声入力によりアプリケーションを起動する指示を入力した場合は、制御装置15は、入力された指示を取得してアプリケーションを起動させる。
また、端末制御部4は、ユーザが希望する配車条件を含む情報を、図1に示す通信装置14から配車装置32に出力する機能を有する。配車条件とは、乗車地から降車地までユーザを運ぶ際の制約条件のことをいい、ユーザの降車地の指定、ユーザを含めた乗車人数、配車車両の希望車種、他のユーザが相乗りすることへの許可の有無などの情報が含まれる。また、制御装置15は、検出装置11から取得したユーザの現在位置の情報及び/又は配車要請の前後のユーザの予定の情報を通信装置14に出力する。
図1に戻り、配車車両2は、配車システム10の提供する配車サービスに用いる車両であり、ユーザが指定する降車地までの移動手段を提供する。配車車両2は、ユーザが乗車することができる自動車であれば特に限定されず、たとえば、軽自動車、小型自動車(コンパクトカー)、普通自動車などの乗用車、有人又は無人のタクシー、バス、トラックなどを挙げることができる。また、配車車両2は、自動運転車であってもよい。
配車車両2は、通信装置21及び走行制御装置22を備える。通信装置21は、4G/LTEモバイル通信機能を備えた車載機器、Wi-Fi(登録商標)通信機能を備えた車載デバイスなどである。また、走行制御装置22は、配車車両2を構成する装置を協働させ制御するための装置であり、制御装置15と同様に、CPU、ROM及びRAMとを備える。
配車車両2を構成する装置としては、通信装置21及び走行制御装置22に加えて、撮像装置、測距装置、配車車両の位置を検出する測位システム、ナビゲーション装置、駆動制御装置、操舵制御装置などが挙げられる。これらの装置は、CAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続され、互いに情報を授受することができる。測位システムは、GPS(Global Positioning System)ユニット、ジャイロセンサ、オドメトリなどを含む。走行制御装置22は、配車装置32の要求により、測位システムから配車車両2の現在位置の情報を取得し、通信装置21からネットワークNWを介して配車サーバ3に出力する。
配車サーバ3は、配車サービスにおいて、乗車地から降車地までユーザを運ぶ車両を、ユーザに割り当てて差し向けるための装置である。配車サーバ3は、たとえば、配車サービスを提供する者によって運営されるサーバであるが、配車サービスを提供する者以外の者が運営するサーバであってもよい。この場合、配車サービスを提供する者は、サーバを運営する者からサーバの一部の領域をレンタルする。配車サーバ3は、通信装置31と、配車装置32と、データベースDBとを備える。配車サーバ3に含まれる装置は、有線又は無線LANなどによって接続され、互いに情報を授受することができる。
通信装置31は、有線LAN規格、無線LAN規格などの各種通信規格に対応する通信インターフェースである。通信装置31は、配車サーバ3とネットワークNWとの間で情報を授受するための装置であり、インターネットなどのネットワークを介して他の機器との通信が可能な装置であれば、特に限定されず、公知のものを用いることができる。なお、図1に示す通信装置31は一個であるが、通信装置31の数は特に限定されず、複数個の通信装置31を用いてもよい。
配車装置32は、ユーザが希望する配車条件に基づいて、ユーザに配車車両を割り当てて差し向けるためのための装置である。図3に示すように、配車装置32は、たとえばコンピュータであり、プロセッサであるCPU321、プログラムが格納されたROM322、及びアクセス可能な記憶装置として機能するRAM323を備える。CPU321は、ROM322に格納されたプログラムを実行し、配車装置32が有する機能を実現するための動作回路である。
なお、配車装置32の動作回路としては、CPUに代えて又はこれとともに、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。制御装置15の動作回路についても同様である。
配車装置32で用いるプログラムは、たとえば、配車条件に応じて配車車両をユーザに割り当てるためのプログラムであり、配車条件に応じた配車車両の割り当てを実現するための機能ブロックである配車制御部5を含む。図3には、配車制御部5を便宜的に抽出して示す。本実施形態の配車制御部5は、配車制御機能として、たとえば、第2地点で降車するユーザが乗車した配車車両2を、第2地点に向かう途中で、第1地点から第2地点まで乗車するユーザに配車する場合などに、配車車両2が第1地点を経由して第2地点まで走行する場合に、第2地点までの走行時間として許容される許容時間内に、配車車両2が第2地点に到着できるか否かを判定する機能を有する。
第1地点は、第2地点に向かう際の経由地であり、配車サービスのユーザが配車車両2に乗車及び/又は降車する地点、配車車両2を用いて運搬する荷物を積み込み及び/又は積み下ろしする地点などの地点である。第1地点は、必ずしも、データベースDBに格納された地図情報に登録された地点である必要はなく、当該地図情報にその位置が登録されていない地点であってもよい。
第1地点が地図情報に登録されていない場合とは、たとえば、第1地点が大規模施設の敷地に存在する場合である。すなわち、総合病院や大学病院のような大規模な病院、郊外に位置するアウトレットモール、敷地面積の大きいテーマパークなどの大規模施設では、地図情報に登録された道路(たとえば公道)から、施設内のユーザの乗降地点(つまり第1地点)まで到達するために施設の敷地内を走行する場合がある。この場合、施設の敷地は私有地であるため、乗降地点の正確な位置と、敷地内を走行する道路とが地図情報に登録されていないことがある。
第2地点は、配車車両2の目的地であり、第1地点と同様に、配車サービスのユーザが配車車両2に乗車及び/又は降車する地点、配車車両2を用いて運搬する荷物を積み込み及び/又は積み下ろしする地点などの地点である。ただし、本実施形態の目的地は、必ずしも最終的な目的地だけを示すものではない。たとえば、第2地点は、次の目的地に向かって走行する場合の経由地であってもよく、第2地点の先に、配車車両2が走行する走行経路がさらに設定されていてもよい。また、第2地点は、配車車両2の車両基地であってもよく、配車車両2の整備を行う整備工場であってもよい。つまり、第2地点には、配車車両2を利用するユーザが存在しなくともよい。
なお、本実施形態の第2地点は、配車車両2の現在位置から第2地点までの走行経路が生成できる地点とする。また、本実施形態では、配車車両2の現在位置から第2地点までの所要時間は正確に算出できるものとする。
第2地点までの走行時間として許容される許容時間とは、ユーザに対して予め通知された、第2地点までの予定走行時間に対して、ユーザ又は配車サービスの管理者が第2地点への配車車両2の到着遅れを許容できる許容待機時間を加えた時間である。許容待機時間は、適宜の所定値(たとえば5~15分)を設定できる。これに代え、第2地点の周囲の環境、第2地点において配車車両2から降車した後のユーザの予定などに基づいて許容待機時間を設定してもよい。たとえば、配車車両2から降車した後、第2地点の近くで打ち合せの予定があるユーザに対しては、当該打合せの開始時刻までの時間を許容時間として設定する。また、第2地点までの走行時間に予め誤差が設定されている場合は、第2地点までの予定走行時間に当該誤差の時間を加えた時間を許容時間に設定してもよい。この場合、誤差の時間は、予めユーザに通知してもよい。
また、配車制御部5は、許容時間から、第2地点の到着時刻として許容される許容時刻を算出する機能を有してもよい。たとえば、許容時間が10分と設定された場合に、第2地点の到着予定時刻が算出されているときは、到着予定時刻に許容時間を加えた時刻(この場合、到着予定時刻から10分後の時刻)を許容時刻として算出する。他の例として、配車車両2から降車した後、第2地点の近くで打ち合せの予定があるユーザに対しては、当該打合せの開始時刻を許容時間として設定する。配車装置32は、許容時間及び許容時刻の少なくとも一方を端末機1に出力し、表示装置12を用いてユーザに通知してもよい。
また、配車制御部5は、配車システム10の他の装置(具体的には端末機1及び配車車両2)との間で情報を授受する機能を有する。たとえば、配車制御部5は、ユーザが希望する配車条件を含む情報を端末機1から取得する機能を有する。これに加え、配車制御部5は、端末機1の検出装置11から取得したユーザの現在位置の情報を取得する機能を有する。またこれに加え、配車制御部5は、配車計画を含む配車情報を端末機1に出力する機能を有する。また、配車制御部5は、走行制御装置22から配車車両2の現在位置の情報と走行状態の情報とを取得する機能を有する。これに加え、配車制御部5は、配車車両2の走行制御装置22に走行指示を出力する機能を有する。配車システム10を構成する装置間の通信には、通信装置14,21,31及びネットワークNWを用いる。
配車装置32は、配車車両2が第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できるか否かを判定するとして、判定機能、算出機能及び抽出機能を有する。ROM322に格納されたプログラムはこれらの機能を実現するためのプログラムを備え、CPU321がROM322に格納されたプログラムを実行することで、これらの機能が実現される。図3には、上述の各機能を実現する機能ブロックとして、登録判定部51、第1算出部52、時間判定部53、第2算出部54、実行判定部55及び抽出部56を便宜的に抽出して示す。以下、図3に示す各機能ブロックが有する機能について説明する。
登録判定部51は、判定機能の一つとして、配車車両2が第2地点まで走行する走行経路が設定された後に、配車車両2を第1地点に配車する配車指示を取得した場合に、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定する機能を有する。第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていない場合は、第1地点まで走行する走行経路が生成できないため、走行経路が生成できる場合の通常の方法ではなく、以下に説明する方法で第1地点までの走行時間を算出する必要があるためである。
配車装置32は、配車制御部5の機能により、端末機1の制御装置15から、第1地点に配車車両2を配車する配車指示を取得した後、登録判定部51の機能により、第1地点から所定範囲内に存在する配車車両2の位置と配車計画の情報とを、各配車車両2の走行制御装置22又は配車サービスを管理するサーバ(図示しない)に要求する。所定範囲は、ユーザが第1地点で配車車両2を待つことを許容できる許容待機時間に基づいて適宜の範囲を設定できる。たとえば、許容待機時間が5~15分であれば、配車車両2が5~15分以内で第1地点に到達できる範囲を設定する。また、ある決まった範囲(たとえば、第1地点から100~500m以内)を所定範囲として設定してもよい。所定範囲内に配車車両2が存在しない場合は、登録判定部51の機能により、所定範囲を広げ、再度、配車車両2の位置と配車計画の情報とを要求する。
配車車両2の走行制御装置22は、配車装置32の要求に応じて、配車車両2の位置と配車計画の情報とを配車装置32に出力する。配車車両2の位置は、配車車両2の測位システムから取得する。また、配車装置32は、位置情報に加えて、配車車両2の走行状態を取得してもよい。配車車両2の各種センサ(車速センサ、加速度センサ、舵角センサなど)から取得した情報に基づき、配車車両2の走行状態を把握する。たとえば、配車車両2の位置が車両基地内であり、走行速度が0km/hである場合は、配車車両2は待機中であると判定できる。
配車装置32は、第1地点から所定範囲内の配車車両2について、それらの位置情報と配車計画の情報を取得した後、第1地点から所定範囲内の配車車両2の中から、第2地点への走行経路が設定されているものを抽出する。第2地点への走行経路が設定されているか否かは、各配車車両2の配車計画の情報から判定できる。第2地点へ向かって走行する配車車両2の中から第1地点を経由できる配車車両2を抽出することで、ユーザの配車車両2への相乗りを促進し、配車車両2の運用効率を高めることができる。
配車装置32は、第2地点への走行経路が設定されている配車車両2の抽出とともに、登録判定部51の機能により、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定する。配車装置32が端末機1から取得する配車指示には、配車条件として、ユーザにより設定された第1地点の位置情報が含まれている。配車装置32は、データベースDBに格納された地図情報を用いて、配車車両2の現在位置から第1地点まで走行する走行経路の生成を試みる。当該走行経路が生成できた場合は、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていると判定する。これに対し、当該走行経路が生成できなかった場合は、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていないと判定する。
これに代え、又はこれに加え、配車装置32は、第1地点が、地図情報に登録された道路上に存在するか否かを判定し、第1地点が当該道路上に存在する場合は、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていると判定し、第1地点が当該道路上に存在しない場合は、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていないと判定してもよい。ここで、第1地点が、地図情報に登録された道路上に存在する場合には、第1地点が当該道路に接する場合が含まれるものとする。
配車装置32が、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定するタイミングは、第2地点への走行経路が設定されている配車車両2の抽出より前又は後のタイミングであってもよく、同時であってもよい。なお、第1地点は、ユーザにより設定される地点である限り特に限定されないが、周囲に配車車両2が回避できない障害物が存在する地点、配車車両2が走行できない領域として登録されている領域内の地点、地図情報に登録された道路であるが、他の道路と接続されていない道路上の地点など、配車車両2が到達できないことが明らかな地点については、登録判定部51の機能による判定を行わない。この場合、配車装置32は、第1地点への配車ができないとの情報を端末機1に出力し、制御装置15は、表示装置12を用いて当該情報をユーザに通知する。
配車装置32は、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていると判定した場合は、各配車車両2について、配車制御部5の機能により、第1地点を経由して第2地点まで走行する走行経路を生成する。これにより、第1地点を経由して第2地点まで走行する走行時間と、第2地点の到着予定時刻が算出できる。これに対し、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていないと判定した場合は、第1算出部52の機能により、配車車両2が第1地点を経由して第2地点まで走行する走行時間を概算する。
第1算出部52は、登録判定部51の機能により、第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されていないと判定した場合に、配車車両2が第1地点を経由して第2地点まで走行する大凡の走行時間を算出する機能を有する。この大凡の走行時間を第1走行時間と言うこととする。第1走行時間は、配車装置32が第1地点への配車指示を取得する前に設定した走行経路に沿って、配車車両2が第2地点まで走行する走行時間と、配車車両2が当該走行経路と第1地点との最短距離を走行する走行時間と、第1地点における配車車両2の所定停車時間とに基づき算出する。
第1地点への配車指示を取得する前に設定された走行経路とは、配車車両2が、ユーザにより指定された位置(たとえば、ユーザの所在地)から第2地点まで、第1地点を経由せずに走行する走行経路である。当該走行経路は、データベースDBに格納された地図情報を用いて、配車制御部5の機能により生成される。具体的には、ユーザにより指定された位置から、ユーザにより設定された第2地点までの経路を探索し、探索された経路の中から、たとえば最も走行距離が短い経路を選択して走行経路に設定する。また、当該走行経路を走行する走行時間は、たとえば、配車車両2が当該走行経路に沿って第2地点まで法定速度で走行した場合の所要時間を走行時間として算出する。この走行時間の算出に用いる走行速度は、過去に配車車両2が第2地点まで走行したときの走行履歴に記録されたものを用いてもよい。第1地点を経由せずに第2地点まで走行する走行時間は、配車車両2の走行制御装置22から取得した配車計画の情報に含まれている。
第1地点への配車指示を取得する前に設定された走行経路と、第1地点との最短距離は、たとえば、走行経路の形状と第1地点の位置情報とを用いた幾何的な処理により求める。具体的には、第1地点を通る、走行経路の垂線を生成し、第1地点と、走行経路と当該垂線の交点との距離を算出し、当該距離を最短距離とする。これに代え、第1地点を中心とする円を生成し、生成した円の円周が走行経路と接するまで円の半径を拡大し、当該円周が走行経路と接したときの円の半径を最短距離として算出してもよい。以下、垂線により最短距離を算出する場合を、図4を用いて説明する。
図4は、第1算出部52の機能により走行経路と第1地点との最短距離を求める方法の一例を示す平面図である。図4に示す走行シーンでは、現在位置Pcを走行している配車車両2に対し、第2地点P2まで走行する走行指示が出力され、配車車両2が、配車装置32により生成された走行経路Rに沿って走行しているものとする。この場合に、端末機1から配車装置32に第1地点P1を経由する配車指示が出力されたときは、配車装置32は、第1算出部52の機能により、第1地点P1を通る、走行経路Rに対する垂線X(図4において破線にて示す)を生成する。次に、走行経路Rと垂線Xとの交点Pxを算出する。交点Pxは、走行経路R上で第1地点P1との距離が最短となる地点であり、最短地点とも言う。そして、第1地点P1と交点(最短地点)Pxとの距離Dを最短距離として算出する。
当該最短距離を配車車両2が走行する走行時間は、配車車両2が、最短地点Pxから第1地点P1まで予め設定された走行速度で走行した場合の走行時間として算出する。予め設定された走行速度とは、大規模施設の敷地内の道路を走行する場合などを想定し、歩行者との接触を確実に回避できる範囲内で適宜の値(たとえば5~15km/h)を設定できる。これに代え、当該最短距離を配車車両2が走行する走行時間は、配車車両2が、最短地点Pxから第1地点P1まで、配車車両2が過去に最短地点Pxを通過したときの平均走行速度で走行した場合の走行時間として算出してもよい。これにより、第1地点周辺の走行環境を反映した走行時間を算出できる。
また、第1算出部52は、走行経路R上に最短地点Pxが生成された場合は、配車車両2が現在位置Pcから最短地点Pxまで走行する走行時間と、配車車両2が最短地点Pxから第1地点P1まで最短距離で走行する走行時間とを算出し、算出したこれらの時間を足し合わせ、配車車両2が現在位置Pcから第1地点P1まで走行する走行時間を算出する機能を有してもよい。さらに、第1算出部52は、配車車両2が現在位置Pcから第1地点P1まで走行する走行時間から、配車車両2が第1地点P1に到着する到着時刻を算出する機能を有してもよい。たとえば、配車装置32は、現在の時刻に、配車車両2が現在位置Pcから第1地点P1まで走行する走行時間を加えた時刻を、第1地点P1の到着時刻として算出する。算出された到着時刻は、端末機1に出力され、表示装置12によりユーザに通知されてもよい。
第1地点P1における配車車両2の所定停車時間は、第1地点P1において、乗車していたユーザが配車車両2から降車し、配車車両2に乗車するユーザが乗車を完了できる範囲内で適宜の時間を設定できる。これに代え、又はこれに加え、配車車両2を用いて運搬する荷物の積み込み及び/又は積み下ろしが完了する範囲内で適宜の時間を設定してもよい。所定停車時間は、たとえば2~6分である。
配車装置32は、第1算出部52の機能により算出された走行時間、すなわち、配車装置32が第1地点P1への配車指示を取得する前に設定された走行経路Rに沿って、配車車両2が第2地点P2まで走行する走行時間と、配車車両2が当該走行経路Rと第1地点P1との最短距離を走行する走行時間と、第1地点P1における配車車両2の所定停車時間とを足し合わせ、第1走行時間を算出する。そして、算出された第1走行時間を許容時間と比較する。
図3に戻り、時間判定部53は、第1走行時間が許容時間より短いか否かを判定する機能を有する。また、時間判定部53は、第1走行時間が許容時間より短い場合は、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下であるか否かを判定する機能を有する。配車装置32は、時間判定部53の機能により、第1走行時間と許容時間とを比較し、どちらがより短いかを判定する。これに加え、配車装置32は、第1走行時間が許容時間より短い場合は、許容時間と第1走行時間との差を算出し、当該差が所定時間以下であるか否かを判定する。
所定時間は、配車車両2が第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できるか否かを適切に判定できる範囲内で適宜の時間を設定できる。所定時間としては、ある特定の値(たとえば1~5分)を設定してもよく、第1地点と走行経路との最短距離(つまり、第1地点と最短地点との距離)の長さに応じて設定してもよい。具体的には、第1地点と走行経路との最短距離が長いほど、所定時間を長く設定する。第1地点が走行経路から離れているほど、第1走行時間と、実際に第1地点まで走行する走行時間との差が大きくなるからである。これに代え、又はこれに加え、第1地点から第2地点までの距離が長いほど、所定時間を長く設定してもよい。またこれに代え、又はこれに加え、配車装置32の処理負荷が小さいほど、所定時間を短く設定してもよい。
第2算出部54は、時間判定部53の機能により、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下であると判定された場合は、過去に第1地点まで走行した走行履歴を用いて、配車車両が第1地点を経由して第2地点まで走行する第2走行時間を算出する機能を有する。第2走行時間は、第1走行時間と異なり、実際に第1地点まで走行したときの走行履歴を用いて算出されるため、第2地点までの走行時間としては第1走行時間より正確な走行時間となる。ただし、第2走行時間を算出する負荷(データベースDBと配車装置32との通信負荷、配車装置32のプロセッサの処理負荷など)は、第1走行時間を算出する負荷より高いため、第1走行時間と許容時間との差が所定時間より長い場合(つまり、第1地点を経由して許容時間内に第2地点まで走行できない可能性が低い場合)は、第2走行時間を算出せず、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下である場合(つまり、第1地点を経由して許容時間内に第2地点まで走行できない可能性が高い場合)に、第2走行時間を算出する。
配車装置32は、第2算出部54の機能により、データベースDBから、過去に第1地点まで走行した走行履歴を取得する。走行履歴には、各配車車両2が第1地点まで走行した日時、走行経路、走行速度、走行時間などが記録されている。第2走行時間の算出に用いる走行履歴は、必ずしも同じ配車車両2の走行履歴である必要はなく、複数台の配車車両2の走行履歴を用いてもよい。
配車装置32は、たとえば、走行履歴から走行経路と走行時間の情報を取得し、第1地点からの最短地点を、取得した走行経路上に生成し、最短地点から第1地点までの走行に要した走行時間を算出する。走行経路において最短地点を生成する場合には、第1算出部52の機能により実行される幾何的な処理と同様の処理を行う。これに代え、又はこれに加え、配車装置32は、走行履歴から走行経路と時刻の情報を取得し、配車車両2が、地図情報に登録されていない道路に進入した時刻と、第1地点に到着した時刻との差から、地図情報に登録されていない道路の走行に要した走行時間を算出してもよい。
配車装置32は、走行履歴から、最短地点から第1地点まで走行時間(つまり、地図情報に登録されていない道路の走行時間)を算出した後、この算出した走行時間に、第1地点への配車指示を取得する前に設定された走行経路に沿って第2地点まで走行する走行時間と、第1地点における配車車両2の所定停車時間とを足し合わせて第2走行時間を算出する。第1地点への配車指示を取得する前に設定された走行経路に沿って、配車車両2が第2地点まで走行する走行時間と、所定停車時間は、第1走行時間の算出に用いたものと同様である。
また、第2算出部54は、第1算出部52の機能と同様に、配車車両2が現在位置から第1地点まで走行する走行時間を算出する機能を有してもよい。ただし、第2算出部54の場合は、第1算出部52と異なり、配車車両2が最短地点から第1地点まで走行する走行時間は、配車車両2が過去に第1地点まで走行した走行履歴を用いて算出される。さらに、第2算出部54は、第1算出部52の機能と同様に、配車車両2が現在位置から第1地点まで走行する走行時間から、配車車両2が第1地点に到着する到着時刻を算出する機能を有してもよい。
なお、配車車両2が第1地点まで走行した走行履歴が存在しない場合は、配車装置32は、第2走行時間を算出できない。この場合、配車装置32は、配車車両2が第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できないと判定する。
実行判定部55は、第1走行時間と許容時間との差と、第2走行時間と許容時間との差に基づき、配車車両2が第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できるか否かを判定する機能を有する。配車装置32は、実行判定部55の機能により、第1走行時間と許容時間との差と、第2走行時間と許容時間との差とをそれぞれ算出する。そして、第1走行時間が許容時間より短く、第1走行時間と許容時間との差が所定時間より長い場合、及び第2走行時間が許容時間より短い場合は、配車車両2が第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できると判定する。それ以外の場合(つまり、第1走行時間又は第2走行時間が許容時間と同じ場合、及び第1走行時間又は第2走行時間が許容時間より長い場合)は、配車装置32は、配車車両2が第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できないと判定する。
第1地点から所定範囲内に複数台の配車車両2が存在する場合は、上述した各処理を複数台の配車車両2に対して行う。すなわち、配車装置32は、所定範囲内を走行している一又は複数の配車車両2について、第1算出部52の機能により、配車車両2ごとに第1走行時間を算出し、時間判定部53の機能により、配車車両2ごとに、第1走行時間が許容時間より短いか否かを判定する。第1走行時間が許容時間より短い場合は、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下であるか否かを判定する。また、配車装置32は、時間判定部53の機能により、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下であると判定した配車車両2について、第2算出部54の機能により第2走行時間を算出し、実行判定部55の機能により、配車車両2ごとに、第1走行時間と許容時間との差と、第2走行時間と許容時間との差を算出する。そして、算出した2つの差に基づき、配車車両2ごとに、第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できるか否かを判定する。
抽出部56は、第1地点から所定範囲内を走行している一又は複数の配車車両2の中から、実行判定部55の機能により、第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できると判定された配車車両2を抽出する機能を有する。配車装置32は、複数台の配車車両2に対して実行判定部55の機能による判定を行った場合は、抽出部56の機能により、第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できると判定された配車車両2を抽出する。
実行判定部55の機能により、第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できると判定された配車車両2が、抽出部56の機能により抽出された場合は、配車装置32は、抽出された配車車両2の情報を端末機1に出力する。つまり、配車装置32は、第1地点への配車ができるとの情報を端末機1に出力し、制御装置15は、表示装置12を用いて、抽出された配車車両2の情報をユーザに通知する。
ユーザには、配車計画として、たとえば、第1地点で配車車両2を待つ待ち時間、配車車両2の車種、配車車両2の走行経路、第2地点への到着予定時刻などが通知される。また、相乗りする他のユーザの存在する場合は、当該他のユーザの存在を通知する。この場合に、配車装置32は、抽出部56の機能により抽出された配車車両2のみの位置を端末機1に出力してもよい。ユーザの配車車両2への相乗りを促進し、配車車両2の運用効率を高めるためである。
これに対し、実行判定部55の機能により、第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できると判定された配車車両2が、抽出部56の機能により抽出できなかった場合は、第1地点から所定範囲内に、第1地点を経由して許容時間内に第2地点に到着できる配車車両2が存在しないことになる。この場合は、登録判定部51の機能により、所定範囲を広げ、再度、配車車両2の位置と配車計画の情報とを要求する。これに代え、配車装置32は、第1地点への配車ができないとの情報を端末機1に出力してもよい。この場合、制御装置15は、表示装置12を用いて当該情報をユーザに通知する。又はこれに代え、配車装置32は、第1地点から所定範囲内に存在する、ユーザにより第2地点が設定されていない配車車両2(つまり、待機中の配車車両2)を配車車両2として抽出し、その情報を端末機1に出力してもよい。
配車装置32は、ユーザから配車車両2を指定する情報を取得した場合は、当該情報を取得した後、抽出部56の機能により抽出された配車車両2のうち、ユーザに指定された配車車両2の走行制御装置22に対し、第1地点を経由して第2地点まで走行する走行指示を出力する。当該走行指示は、配車制御部5の機能により行われる。
また、第1算出部52は、第1走行時間から、配車車両2が第1地点を経由して第2地点に到着する第1到着時刻を算出する機能を有してもよく、第2算出部54は、第2走行時間から、配車車両2が第1地点を経由して第2地点に到着する第2到着時刻を算出する機能を有してもよい。配車装置32は、現在の時刻に第1走行時間を加えて第1到着時刻を算出し、現在の時刻に第2走行時間を加えて第2到着時刻を算出する。これにより、第1走行時間、第2走行時間及び許容時間に代えて第1到着時刻、第2到着時刻及び許容時刻を用いた処理が可能になる。
すなわち、配車装置32は、時間判定部53の機能により第1到着時刻と許容時刻を比較し、第1到着時刻が許容時刻より早い場合は、第1到着時刻と許容時刻との差が所定時間以下であるか否かを判定する。また、配車装置32は、実行判定部55の機能により、第1到着時刻と許容時刻との差と、第2到着時刻と許容時刻との差に基づき、配車車両2が第1地点を経由して許容時刻までに第2地点に到着できるか否かを判定する。具体的には、第1到着時刻と許容時刻との差と、第2到着時刻と許容時刻との差とをそれぞれ算出する。そして、第1到着時刻が許容時刻より早く、第1到着時刻と許容時刻との差が所定時間より長い場合、及び第2到着時刻が許容時刻より早い場合は、配車車両2が第1地点を経由して許容時刻までに第2地点に到着できると判定する。これら以外の場合(つまり、第1到着時刻又は第2到着時刻が許容時刻と同じ場合、及び第1到着時刻又は第2到着時刻が許容時刻より遅い場合)は、配車装置32は、配車車両2が第1地点を経由して許容時刻までに第2地点に到着できないと判定する。
具体的な例を挙げて配車装置32の処理を説明する。たとえば、図4に示す走行シーンにおいて、現在の時刻が9時であり、第2地点P2の到着予定時刻が9時20分であり、許容時間が5分であるとする。つまり、予定走行時間は20分であり、許容時刻は9時25分である。この場合に、最短地点Pxと第1地点P1との最短距離である距離Dを、予め設定された走行速度(たとえば10km/h)で走行すると1分かかり、所定停車時間が2分だとすると、現在位置Pcから第1地点P1を経由して第2地点P2まで走行する第1走行時間は、第1算出部52の機能により、予定走行時間の20分に、最短地点Pxと第1地点P1を往復するための2分間と、所定停車時間が2分とを加えた24分と算出される。つまり、第1到着時刻は、9時24分である。
時間判定部53の機能による判定において所定時間が2分と設定された場合は、第1到着時刻が許容時刻より早く、これらの差が所定時間以下(つまり1分)であるため、第2算出部54の機能により、第2走行時間を算出することになる。データベースDBに格納された過去の走行履歴から、最短地点Pxから第1地点P1までの走行時間が1.5分であるとの情報が取得されたとすると、現在位置Pcから第1地点P1を経由して第2地点P2まで走行する第2走行時間は、予定走行時間の20分に、最短地点Pxと第1地点P1を往復するための3分間と、所定停車時間が2分とを加えた25分になる。つまり、第2到着時刻は、9時25分である。この場合、許容時刻と第2到着時刻とが同じ時刻であるため、実行判定部55の機能による判定では、配車装置32は、配車車両2が第1地点を経由して許容時刻までに第2地点に到着できないと判定される。
[配車システムにおける処理]
図5A~5Cを参照して、配車装置32が情報を処理する際の手順を説明する。図5A~5Cは、本実施形態の配車システム10における情報の処理を示すフローチャートの一例である。フローチャートの左側のルーチンは、端末機1にて実行されるステップを示し、中央のルーチンは、配車サーバ3にて実行されるステップを示し、右側のルーチンは、配車車両2にて実行されるステップを示す。以下に説明する処理は、端末機1の制御装置15、配車サーバ3の配車装置32、及び配車車両2の走行制御装置22において、ユーザが配車を要求したときに実行される。
まず、図5AのステップS1にて、制御装置15は、端末制御部4の機能により、ユーザが入力装置13に入力した配車要請を受け付け、続くステップS2にて、ユーザの指定した位置から第2地点へ向かう配車指示を配車サーバ3に出力する。ステップS3にて、配車装置32は、配車制御部5の機能により端末機1から配車指示を取得した後、ユーザが指定した位置から所定範囲内に存在する配車車両2に対し、各配車車両2の位置情報を要求する。ステップS4にて、各配車車両2の走行制御装置22は、配車装置32からの要求を取得し、配車サーバ3に配車車両2の位置情報を出力する。
ステップS5にて、各配車車両2から位置情報を取得した後、ユーザが指定した位置から所定範囲内の配車車両2について、ユーザの指定した位置から第2地点まで走行する走行経路を生成する。続くステップS6にて、配車装置32は、生成した走行経路と、第2地点までの走行時間とを含む配車情報を端末機1に出力する。ステップS7にて、制御装置15は、配車情報を取得した後、表示装置12を用いてユーザに各配車車両2の走行経路と走行時間を表示する。ステップS8にて、制御装置15は、入力装置13へのユーザの入力を取得し、ユーザが指定した配車車両2の情報を配車サーバ3に出力する。
ステップS9にて、配車装置32は、端末機1から、ユーザが指定した配車車両2の情報を取得し、指定された配車車両2に、ユーザの指定した位置から第2地点まで走行する走行指示を出力する。そして、ステップS10にて、走行制御装置22は、配車車両2から走行指示を取得し、取得した走行指示に従って第2地点まで配車車両2を走行させる。なお、ユーザの指定した位置は、ユーザの現在位置であってもよく、それ以外の位置であってもよい。
次に、図5BのステップS11にて、制御装置15は、端末制御部4の機能により、ユーザが入力装置13に入力した、第1地点への配車要請を受け付け、続くステップS12にて、第1地点を経由して第2地点へ向かう配車指示を配車サーバ3に出力する。ステップS13にて、配車装置32は、配車制御部5の機能により端末機1から配車指示を取得した後、登録判定部51の機能により、第1地点から所定範囲内に存在する配車車両2に対し、各配車車両2の位置情報と配車計画の情報に要求する。ステップS14にて、各配車車両2の走行制御装置22は、配車装置32からの要求を取得し、配車サーバ3に配車車両2の位置情報と配車計画の情報とを出力する。
ステップS15にて、各配車車両2から位置情報と配車計画の情報を取得した後、配車装置32は、登録判定部51の機能により、第1地点から所定範囲内に存在する配車車両2の中から、第2地点への走行経路が設定された配車車両2を抽出し、続くステップS16にて、配車車両2が第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定する。ステップS17にて、第1算出部52の機能により、ステップS5にて生成された走行経路と、第1地点との最短地点を算出し、続くステップS18にて、走行経路と第1地点との幾何的な処理により、第1地点を経由して第2地点まで走行する第1走行時間を算出する。
ステップS19にて、時間判定部53の機能により、第1走行時間が許容時間より短いか否かを判定し、第1走行時間が許容時間より短いと判定された場合は、続くステップS20にて、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下であるか否かを判定する。そして、第1走行時間が許容時間より短く、第1走行時間と許容時間との差が所定時間以下であると判定された場合は、ステップS21にて、第2算出部54の機能により、第1地点まで走行した走行履歴を用いて、第1地点を経由して第2地点まで走行する第2走行時間を算出する。
次に、図5CのステップS22にて、実行判定部55の機能により、第1走行時間と許容時間との差、及び第2走行時間と許容時間との差を算出し、続くステップS23にて、抽出部56の機能により、第1走行時間が許容時間より短く、第1走行時間と許容時間との差が所定時間より長い配車車両2と、第2走行時間が許容時間より短い配車車両2を抽出する。ステップS24にて、配車制御部5の機能により、ステップS23にて抽出した配車車両2について、第1地点を経由して第2地点まで走行する走行経路を生成し、続くステップS25にて、抽出した配車車両2について、第1地点までの予定走行時間を算出する。ステップS26にて、生成した走行経路と、第1地点までの予定走行時間を、抽出した配車車両2の情報と共に端末機1に出力する。
ステップS27にて、制御装置15は、ステップS26にて生成された走行経路と、第1地点までの予定走行時間を、配車車両2の情報と共に、表示装置12を用いてユーザに表示する。ステップS28にて、制御装置15は、入力装置13へのユーザの入力を取得し、ユーザが指定した配車車両2の情報を配車サーバ3に出力する。ステップS29にて、配車装置32は、端末機1から、ユーザが指定した配車車両2の情報を取得し、指定された配車車両2に、第1地点を経由して第2地点まで走行する走行指示を出力する。そして、ステップS30にて、走行制御装置22は、配車車両2から走行指示を取得し、取得した走行指示に従って、経由地である第1地点まで配車車両2を走行させる。
なお、ステップS1,S2,S7,S8にて用いられる端末機1と、ステップS11,S12,S27,S28にて用いられる端末機1とは、同じ端末機であってもよく、異なる端末機であってもよい。また、第1地点への配車要請と第2地点への配車要請は、同じユーザにより入力されてもよく、異なるユーザにより入力されてもよい。
[本発明の実施態様]
以上のとおり、本実施形態によれば、配車車両2が第1地点を経由して第2地点まで走行する場合に、前記第2地点までの走行時間として許容される許容時間内に、前記配車車両2が前記第2地点に到着できるか否かを判定する、配車装置32であって、前記配車車両2が前記第2地点まで走行する走行経路が設定された後に、前記配車車両2を前記第1地点に配車する配車指示を取得した場合に、前記第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定する登録判定部51と、前記登録判定部51が、前記道路が前記地図情報に登録されていないと判定した場合に、前記配車指示を取得する前に設定された前記走行経路に沿って、前記配車車両が前記第2地点まで走行する走行時間と、前記配車車両2が前記走行経路と前記第1地点との最短距離を走行する走行時間と、前記第1地点における前記配車車両2の所定停車時間と、に基づき、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第1走行時間を算出する第1算出部52と、前記第1走行時間が前記許容時間より短い場合に、前記第1走行時間と前記許容時間との差が所定時間以下であるか否かを判定する時間判定部53と、前記時間判定部53が、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であると判定した場合に、過去に前記第1地点まで走行した走行履歴を用いて、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第2走行時間を算出する第2算出部54と、前記第1走行時間と前記許容時間との差と、前記第2走行時間と前記許容時間との差に基づき、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できるか否かを判定する実行判定部と55、を備える、配車装置32が提供される。これにより、配車車両2が、設定された地点に、経由地を経由して予定の走行時間内に到着できるか否かを判定できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記第1地点から所定範囲内を走行している一又は複数の前記配車車両2の中から、前記実行判定部55が、前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できると判定した前記配車車両2を抽出する抽出部56と、前記抽出部56が抽出した前記配車車両2のうち、ユーザに指定された前記配車車両2の走行制御装置22に対し、前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する指示を出力する配車制御部5と、を備える。これにより、複数台の配車車両2から、設定された地点に、経由地を経由して予定の走行時間内に到着できるものをだけを抽出できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記配車制御部5は、前記抽出部56が抽出した前記配車車両2のみの位置を前記ユーザの端末機1に出力する。これにより、ユーザの配車車両2への相乗りを促進し、配車車両2の運用効率を高めることができる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記第1算出部52は、前記所定範囲内を走行している一又は複数の前記配車車両2について、前記配車車両2ごとに前記第1走行時間を算出し、前記時間判定部53は、前記配車車両2ごとに、前記第1走行時間が前記許容時間より短い場合に、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であるか否かを判定し、前記第2算出部54は、前記時間判定部53が、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であると判定した前記配車車両2について、前記第2走行時間を算出し、前記実行判定部55は、前記配車車両2ごとに、前記第1走行時間と前記許容時間との差と、前記第2走行時間と前記許容時間との差に基づき、前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できるか否かを判定する。これにより、複数台の配車車両2に対して、設定された地点に、経由地を経由して予定の走行時間内に到着できか否かを判定ができる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記第1算出部52は、前記走行経路上で前記第1地点との距離が最短となる最短地点を算出し、前記配車車両2が前記最短地点まで走行する走行時間と、前記配車車両2が前記最短地点から前記第1地点まで最短距離で走行する走行時間とを算出し、前記配車車両2が前記最短地点まで走行する走行時間と、前記配車車両2が前記最短地点から前記第1地点まで前記最短距離で走行する走行時間とに基づき、前記配車車両2が前記第1地点まで走行する走行時間を算出する。これにより、第1地点まで走行する走行時間を算出できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記第1算出部52は、前記最短地点から前記第1地点までの走行時間を算出する場合に、予め設定された走行速度と、前記配車車両2が過去に前記最短地点を通過したときの平均走行速度とのうちいずれか一方を用いる。これにより、第1地点の走行環境に応じた第1地点までの走行時間が算出できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記第1算出部52は、前記配車車両2が前記第1地点まで走行する走行時間から、前記配車車両2が前記第1地点に到着する到着時刻を算出する。これにより、第1地点に到着する時刻をユーザに通知できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記時間判定部53は、前記第1地点から前記第2地点までの距離が長いほど、前記所定時間を長く設定する。これにより、走行審に応じて、配車車両2が、設定された地点に、経由地を経由して予定の走行時間内に到着できるか否かを判定できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記時間判定部53は、前記配車装置32の処理負荷が小さいほど、前記所定時間を短く設定する。これにより、配車サーバ3の負荷を抑制しつつ、配車車両2が、設定された地点に、経由地を経由して予定の走行時間内に到着できるか否かをより正確に判定できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記実行判定部55は、前記第1走行時間が前記許容時間より短く、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間より長い場合、及び前記第2走行時間が前記許容時間より短い場合は、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できると判定し、前記第1走行時間又は前記第2走行時間が前記許容時間と同じ場合、及び前記第1走行時間又は前記第2走行時間が前記許容時間より長い場合は、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できないと判定する。これにより、配車車両2が、設定された地点に予定の走行時間内に到着できるか否かをより正確に判定できる。
また、本実施形態の配車装置32によれば、前記許容時間から、前記第2地点の到着時刻として許容される許容時刻を算出する配車制御部5を備え、前記第1算出部52は、前記第1走行時間から、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記第2地点に到着する第1到着時刻を算出し、前記時間判定部53は、前記第1到着時刻が前記許容時刻より早い場合に、前記第1到着時刻と前記許容時刻との差が前記所定時間以下であるか否かを判定し、前記第2算出部54は、前記第2走行時間から、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記第2地点に到着する第2到着時刻を算出し、前記実行判定部55は、前記第1到着時刻と前記許容時刻との差と、前記第2到着時刻と前記許容時刻との差に基づき、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記許容時刻までに前記第2地点に到着できるか否かを判定する。これにより、第1走行時間、第2走行時間及び許容時間に代えて第1到着時刻、第2到着時刻及び許容時刻を用いた処理が可能になる。
また、本実施形態によれば、ユーザの端末機1と、前記配車車両2と、本実施形態の配車装置32と、を含む、配車システム10が提供される。これにより、配車車両2が、設定された地点に、経由地を経由して予定の走行時間内に到着できるか否かを判定できる。
また、本実施形態によれば、配車車両2が第1地点を経由して第2地点まで走行する場合に、前記第2地点までの走行時間として許容される許容時間内に、前記配車車両2が前記第2地点に到着できるか否かを判定する、プロセッサにより実行される配車方法であって、前記プロセッサは、前記配車車両2が前記第2地点まで走行する走行経路が設定された後に、前記配車車両2を前記第1地点に配車する配車指示を取得した場合は、前記第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定し、前記道路が前記地図情報に登録されていないと判定した場合は、前記配車指示を取得する前に設定された前記走行経路に沿って、前記配車車両が前記第2地点まで走行する走行時間と、前記配車車両2が前記走行経路と前記第1地点との最短距離を走行する走行時間と、前記第1地点における前記配車車両2の所定停車時間と、に基づき、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第1走行時間を算出し、前記第1走行時間が前記許容時間より短い場合は、前記第1走行時間と前記許容時間との差が所定時間以下であるか否かを判定し、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であると判定した場合は、過去に前記第1地点まで走行した走行履歴を用いて、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第2走行時間を算出し、前記第1走行時間と前記許容時間との差と、前記第2走行時間と前記許容時間との差に基づき、前記配車車両2が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できるか否かを判定する、配車方法が提供される。これにより、配車車両2が、設定された地点に、経由地を経由して予定の走行時間内に到着できるか否かを判定できる。
10…配車システム
1…端末機
11…検出装置
12…表示装置
13…入力装置
14…通信装置
15…制御装置
151…CPU(プロセッサ)
152…ROM
153…RAM
2…配車車両
21…通信装置
22…走行制御装置
3…配車サーバ
31…通信装置
32…配車装置
321…CPU(プロセッサ)
322…ROM
323…RAM
DB…データベース
NW…ネットワーク
4…端末制御部
41…検出部
42…表示部
5…配車制御部
51…登録判定部
52…第1算出部
53…時間判定部
54…第2算出部
55…実行判定部
56…抽出部
D…距離
P1…第1地点
P2…第2地点
Pc…現在位置
Px…交点(最短地点)
R…走行経路

Claims (13)

  1. 配車車両が第1地点を経由して第2地点まで走行する場合に、前記第2地点までの走行時間として許容される許容時間内に、前記配車車両が前記第2地点に到着できるか否かを判定する、配車装置であって、
    前記配車車両が前記第2地点まで走行する走行経路が設定された後に、前記配車車両を前記第1地点に配車する配車指示を取得した場合に、前記第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定する登録判定部と、
    前記登録判定部が、前記道路が前記地図情報に登録されていないと判定した場合に、前記配車指示を取得する前に設定された前記走行経路に沿って、前記配車車両が前記第2地点まで走行する走行時間と、前記配車車両が前記走行経路と前記第1地点との最短距離を走行する走行時間と、前記第1地点における前記配車車両の所定停車時間と、に基づき、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第1走行時間を算出する第1算出部と、
    前記第1走行時間が前記許容時間より短い場合に、前記第1走行時間と前記許容時間との差が所定時間以下であるか否かを判定する時間判定部と、
    前記時間判定部が、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であると判定した場合に、過去に前記第1地点まで走行した走行履歴を用いて、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第2走行時間を算出する第2算出部と、
    前記第1走行時間と前記許容時間との差と、前記第2走行時間と前記許容時間との差に基づき、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できるか否かを判定する実行判定部と、を備える、配車装置。
  2. 前記第1地点から所定範囲内を走行している一又は複数の前記配車車両の中から、前記実行判定部が、前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できると判定した前記配車車両を抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した前記配車車両のうち、ユーザに指定された前記配車車両の走行制御装置に対し、前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する指示を出力する配車制御部と、を備える、請求項1に記載の配車装置。
  3. 前記配車制御部は、前記抽出部が抽出した前記配車車両のみの位置を前記ユーザの端末機に出力する、請求項2に記載の配車装置。
  4. 前記第1算出部は、前記所定範囲内を走行している一又は複数の前記配車車両について、前記配車車両ごとに前記第1走行時間を算出し、
    前記時間判定部は、前記配車車両ごとに、前記第1走行時間が前記許容時間より短い場合に、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であるか否かを判定し、
    前記第2算出部は、前記時間判定部が、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であると判定した前記配車車両について、前記第2走行時間を算出し、
    前記実行判定部は、前記配車車両ごとに、前記第1走行時間と前記許容時間との差と、前記第2走行時間と前記許容時間との差に基づき、前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できるか否かを判定する、請求項2に記載の配車装置。
  5. 前記第1算出部は、
    前記走行経路上で前記第1地点との距離が最短となる最短地点を算出し、
    前記配車車両が前記最短地点まで走行する走行時間と、前記配車車両が前記最短地点から前記第1地点まで最短距離で走行する走行時間とを算出し、
    前記配車車両が前記最短地点まで走行する走行時間と、前記配車車両が前記最短地点から前記第1地点まで前記最短距離で走行する走行時間とに基づき、前記配車車両が前記第1地点まで走行する走行時間を算出する、請求項1に記載の配車装置。
  6. 前記第1算出部は、前記最短地点から前記第1地点までの走行時間を算出する場合に、予め設定された走行速度と、前記配車車両が過去に前記最短地点を通過したときの平均走行速度とのうちいずれか一方を用いる、請求項5に記載の配車装置。
  7. 前記第1算出部は、前記配車車両が前記第1地点まで走行する走行時間から、前記配車車両が前記第1地点に到着する到着時刻を算出する、請求項5に記載の配車装置。
  8. 前記時間判定部は、前記第1地点から前記第2地点までの距離が長いほど、前記所定時間を長く設定する、請求項1に記載の配車装置。
  9. 前記時間判定部は、前記配車装置の処理負荷が小さいほど、前記所定時間を短く設定する、請求項1に記載の配車装置。
  10. 前記実行判定部は、
    前記第1走行時間が前記許容時間より短く、前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間より長い場合、及び前記第2走行時間が前記許容時間より短い場合は、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できると判定し、
    前記第1走行時間又は前記第2走行時間が前記許容時間と同じ場合、及び前記第1走行時間又は前記第2走行時間が前記許容時間より長い場合は、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できないと判定する、請求項1に記載の配車装置。
  11. 前記許容時間から、前記第2地点の到着時刻として許容される許容時刻を算出する配車制御部を備え、
    前記第1算出部は、前記第1走行時間から、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記第2地点に到着する第1到着時刻を算出し、
    前記時間判定部は、前記第1到着時刻が前記許容時刻より早い場合に、前記第1到着時刻と前記許容時刻との差が前記所定時間以下であるか否かを判定し、
    前記第2算出部は、前記第2走行時間から、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記第2地点に到着する第2到着時刻を算出し、
    前記実行判定部は、前記第1到着時刻と前記許容時刻との差と、前記第2到着時刻と前記許容時刻との差に基づき、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記許容時刻までに前記第2地点に到着できるか否かを判定する、請求項1に記載の配車装置。
  12. ユーザの端末機と、前記配車車両と、請求項1~11のいずれか一項に記載の配車装置と、を含む、配車システム。
  13. 配車車両が第1地点を経由して第2地点まで走行する場合に、前記第2地点までの走行時間として許容される許容時間内に、前記配車車両が前記第2地点に到着できるか否かを判定する、プロセッサにより実行される配車方法であって、
    前記プロセッサは、
    前記配車車両が前記第2地点まで走行する走行経路が設定された後に、前記配車車両を前記第1地点に配車する配車指示を取得した場合は、前記第1地点まで走行する道路が地図情報に登録されているか否かを判定し、
    前記道路が前記地図情報に登録されていないと判定した場合は、前記配車指示を取得する前に設定された前記走行経路に沿って、前記配車車両が前記第2地点まで走行する走行時間と、前記配車車両が前記走行経路と前記第1地点との最短距離を走行する走行時間と、前記第1地点における前記配車車両の所定停車時間と、に基づき、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第1走行時間を算出し、
    前記第1走行時間が前記許容時間より短い場合は、前記第1走行時間と前記許容時間との差が所定時間以下であるか否かを判定し、
    前記第1走行時間と前記許容時間との差が前記所定時間以下であると判定した場合は、過去に前記第1地点まで走行した走行履歴を用いて、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記第2地点まで走行する第2走行時間を算出し、
    前記第1走行時間と前記許容時間との差と、前記第2走行時間と前記許容時間との差に基づき、前記配車車両が前記第1地点を経由して前記許容時間内に前記第2地点に到着できるか否かを判定する、配車方法。
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