JP2024010600A - 二酸化炭素回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能の劣化を効果的に抑制することが可能な二酸化炭素回収システムを提供する。【解決手段】二酸化炭素回収システム10は、大気中に含まれる、電気化学セル12aに付着する可能性がある物質に関する情報を取得する情報取得部(S200、S220、S300、S310)を備える。そして、制御装置17は、情報取得部によって取得された情報に基づいて、少なくとも、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替えるように構成される。【選択図】図1

Description

本開示は、二酸化炭素を含有する大気から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムに関する。
特許文献1には、電気化学反応によって、二酸化炭素を含有する混合ガスから二酸化炭素を分離するガス分離システムが提案されている。このガス分離システムでは、二酸化炭素を含む混合ガスが、電気化学セルが配置された筐体内に導入される。電気化学セルの負極に電子を向かわせる充電モードにおいて、負極に設けられた電気活性材料が還元される。このため、負極における電気活性材料と二酸化炭素との結合が生じて、混合ガスから二酸化炭素が分離される。一方、充電モード中の電子流とは逆方向に電子流を生じさせる放電モードにおいて、負極における電気活性材料が酸化される。これにより、負極の電気活性材料から二酸化炭素が放出される。
特表2018-533470号公報
上述したような電気化学セルでは、電気活性材料が二酸化炭素との結合、及び、結合した二酸化炭素の放出を繰り返すことに伴い、電気活性材料の二酸化炭素との結合量が低下する。すなわち、繰り返しの使用により、電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能が劣化する。二酸化炭素の吸着性能が劣化した電気化学セルは、洗浄や交換などのメンテナンスが必要となる。このため、電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制し、メンテナンス期間を伸長することができれば、使用者の大きなメリットとなる。
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能の劣化を効果的に抑制することが可能な二酸化炭素回収システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示による二酸化炭素回収システムは、
電気化学反応によって、二酸化炭素を含有する大気から二酸化炭素を回収するものであって、
筐体内に配置され、印加される電位に応じて、二酸化炭素を吸着したり、吸着した二酸化炭素を脱離したりする電気化学セル(12a)と、
電気化学セルから脱離された二酸化炭素を回収する回収部(11、12、13、14、16)と、
電気化学セルに吸着電位を印加して、筐体内に導入された大気に含まれる二酸化炭素を前記電気化学セルに吸着させ、電気化学セルに脱離電位を印加して、電気化学セルから二酸化炭素を脱離させ、回収部に回収させるように、電気化学セル及び回収部を制御する制御部(17)と、
大気に含まれる、電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報を取得する情報取得部(S200、S220、S300、S310)と、を備え、
制御部は、情報取得部によって取得された情報に基づいて、少なくとも、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替えるように構成される。
電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能の劣化を促進する要因の1つとして、例えば、大気中に含まれる塩分、黄砂、微小粒子状物質(例えば、PM2.5)などの物質が、電気化学セルに付着することが挙げられる。このような物質が、電気化学セルに付着すると、二酸化炭素の吸着面積が減少する。このため、電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能の劣化が促進されてしまう。逆に言えば、このような物質の電気化学セルへの付着を抑えることができれば、電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制することが可能となる。
そこで、本開示による二酸化炭素回収システムは、大気中に含まれる、電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報を取得する情報取得部を備える。そして、制御部は、情報取得部によって取得された情報に基づいて、少なくとも、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替えるように構成される。このように、電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報を取得し、取得した情報に応じて、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替えることにより、電気化学セルに物質が付着する状況では、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないようにすることができる。その結果、電気化学セルへの物質の付着を抑えて、電気化学セルの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制することが可能となる。
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本開示の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上記した本開示の特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
実施形態に係る、二酸化炭素回収システムの構成を示す図である。 二酸化炭素回収のための一連の制御シーケンスを実行するための制御装置における処理を示すフローチャートである。 (a)-(c)は、一連の制御シーケンスに含まれる、吸着モード、掃気モード、及び脱離・回収モードについて説明するための説明図である。 大気中に含まれる塩分が電気化学セルに付着することを抑制するための塩害抑制処理を示すフローチャートである 送風機の送風ファンを逆方向に回転駆動することにより、回収器への大気の導入方向を逆転させた場合の、大気の流れを示す図である。 大気中に含まれる黄砂や微小粒子状物質などの微粒子が電気化学セルに付着することを抑制するための微粒子付着抑制処理を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態に係る二酸化炭素回収システムが、図面を参照して、詳細に説明される。なお、複数の図面にわたって、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号が付されている。本実施形態に係る二酸化炭素回収システムは、二酸化炭素を含有する大気から二酸化炭素を回収するものである。二酸化炭素が除去された大気は外部に排出される。図1は、本実施形態に係る二酸化炭素回収システム10の構成を概略的に示している。
図1に示す二酸化炭素回収システム10は、流路開閉弁11、回収器12、ポンプ13、流路切替弁14、COセンサ15、CO回収タンク16、制御装置17、送風機19、風向き及び風速センサ20、並びに外部サーバ21を備えている。
流路開閉弁11は、制御装置17によって開閉状態が制御される。流路開閉弁11が開かれると、大気と回収器12内とを連通する流路配管を介して、二酸化炭素を含有した大気が回収器12内に導入可能となる。一方、流路開閉弁11が閉じられると、大気と回収器12内とを連通する流路配管が遮断され、回収器12は密閉される。その結果、流路開閉弁11が設けられた流路配管を介して、大気が回収器12内に侵入することができなくなる。
送風機19は、いずれも図示は省略されているが、モータによって回転される送風ファンを有する。流路開閉弁11が開かれているときに、送風機19の送風ファンが制御装置17によって回転駆動される。その結果、大気と回収器12内とを連通する流路配管を介して、二酸化炭素を含有した大気が回収器12内に送り込まれる。ただし、送風機19は省略されても良い。あるいは、送風機19の送風ファンが、制御装置17によって、順方向と逆方向の両方向に回転駆動可能に構成されても良い。送風ファンは、順方向に回転駆動されると、流路開閉弁11が設けられた流路配管を介して大気を回収器12内に送り込む。一方、送風ファンが、逆方向に回転駆動されると、後述する、二酸化炭素を脱離した大気を放出するための流路配管を介して、大気を回収器12内に取り込み、流路開閉弁11が設けられた流路配管を介して、二酸化炭素が除去された大気を外部に放出する。
回収器12は、例えば金属製の筐体の内部に配置された電気化学セル12aを備える。電気化学セル12aは、電気化学反応によって、二酸化炭素を吸着して、大気から二酸化炭素を分離したり、吸着した二酸化炭素を脱離して、ポンプ13により、脱離した二酸化炭素をCO回収タンク16に蓄積させたりすることが可能なものである。回収器12は、2つの開口部を有している。開口部の1つは、外部から二酸化炭素を含む大気を回収器12の筐体内部に導入するための導入口である。開口部のもう1つは、二酸化炭素が除去された大気や、電気化学セル12aから脱離された二酸化炭素を排出するための排出口である。上述した流路開閉弁11が設けられた流路配管が導入口に接続され、ポンプ13が設けられた流路配管が排出口に接続される。なお、回収器12内とは、筐体の内部と同意である。
回収器12の筐体内部には、複数の電気化学セル12aが積層して配置されている。複数の電気化学セル12aの積層方向は、大気の流れ方向に直交する方向となっている。個々の電気化学セル12aは板状に構成されており、板面がセル積層方向と交差するように配置されている。隣接する電気化学セル12aの間には、所定の隙間が設けられている。隣接する電気化学セル12aの間に設けられた隙間は、大気が流れる流路となる。
各電気化学セル12aは、例えば、作用極集電層、作用極、セパレータ、対極、及び対極集電層などが、記載された順序で積層されて構成されている。なお、作用極は負極であり、作用極と対をなす対極は正極である。これら作用極と対極との間に印加する電位差を変化させることにより、作用極に電子を与えて、作用極の二酸化炭素吸着材に二酸化炭素を吸着させたり、作用極から電子を放出させて、吸着した二酸化炭素を脱離させたりすることができる。すなわち、電気化学セル12aの作用極と対極との間に吸着電位を印加することにより、電気化学セル12a(作用極の二酸化炭素吸着材)に二酸化炭素を吸着させることができる。また、電気化学セル12aの作用極と対極との間に、吸着電位とは異なる脱離電位を印加することにより、電気化学セル12aから二酸化炭素を脱離させることができる。
作用極集電層は、二酸化炭素を含んだ大気が通過可能な孔を有する多孔質の導電性材料からなる。作用極集電層は、ガス透過性と導電性を有していればよく、作用極集電層の形成材料として、例えば金属材料や炭素質材料を用いることができる。
作用極は、二酸化炭素吸着材、導電性物質、バインダなどを混合した材料から形成される。二酸化炭素吸着材は、電子を受け取ることで二酸化炭素を吸着し、電子を放出することで吸着していた二酸化炭素を脱離する性質を有する。二酸化炭素吸着材としては、例えばポリアントラキノンを用いることができる。導電性物質は、二酸化炭素吸着材への導電路を形成する。導電性物質としては、例えばカーボンナノチューブ、カーボンブラック、グラフェン等の炭素材料を用いることができる。バインダは、二酸化炭素吸着材や導電性物質を保持するためのものである。バインダとしては、例えば導電性樹脂を用いることができる。導電性樹脂は、例えば、導電性フィラーとしてAg等を含有するエポキシ樹脂やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素樹脂等を用いることができる。
対極は、電気活性補助材、導電性物質、バインダなどを混合した材料から形成される。対極の導電性物質、バインダは、作用極の導電性物質、バインダと同様であるため説明を省略する。対極の電気活性補助剤は、電子供与剤となる活物質を有する材質で構成される。対極の電気活性補助材は、作用極の二酸化炭素吸着材との間で電子の授受を行う補助的な電気活性種である。電気活性補助材としては、例えば金属イオンの価数が変化することで、電子の授受を可能とする金属錯体を用いることができる。このような金属錯体としては、フェロセン、ニッケロセン、コバルトセン等のシクロペンタジエニル金属錯体、あるいはポルフィリン金属錯体等を挙げることができる。これらの金属錯体は、ポリマーでもモノマーでもよい。対極集電層は、作用極集電層と同様に、金属材料や炭素質材料などの導電性材料にて形成される。
セパレータは、作用極と対極との間に配置され、作用極と対極とを分離する。セパレータは、作用極と対極との物理的な接触を防いで電気的短絡を抑制するとともに、イオンを透過させる絶縁性イオン透過膜である。セパレータとして、セルロース膜やポリマー、ポリマーとセラミックの複合材料等を用いることができる。
なお、電気化学セル12aには、電解質が作用極及び対極にまたがるように設けられている。電解質は、例えばイオン液体を用いることができる。イオン液体は、常温常圧下で不揮発性を有する液体の塩である。
ポンプ13は、回収器12内に残された、二酸化炭素が除去された残留大気を回収器12から吸引して外部に放出(すなわち、回収器12内の残留大気を掃気)したり、二酸化炭素吸着材が吸着した二酸化炭素を脱離する際に、脱離された二酸化炭素を回収器12から吸引して、CO回収タンク16へ向けて排出したりする。ポンプ13が、回収器12内の残留大気を掃気するとき、上記の流路開閉弁11は、外部と回収器12内とを連通する流路配管を遮断する。換言すれば、流路開閉弁11は、制御装置17が、二酸化炭素の回収のための制御を実行して、電気化学セル12a(二酸化炭素吸着材)に二酸化炭素を吸着させる吸着モードの間だけ開かれ、残留大気を回収器12内から掃気する掃気モード、及び電気化学セル12aが吸着した二酸化炭素を脱離し、CO回収タンク16に回収する脱離・回収モードの間は閉じられる。従って、回収器12内の残留大気の掃気は、ポンプ13による真空引きによって行われる。また、その後に行われる二酸化炭素のCO回収タンク16への排出も、大気よりも真空に近い状態で行われる。
流路切替弁14は、ポンプ13の下流側の配管を流れるガス(大気又は二酸化炭素)の流路を切り替える三方弁である。流路切替弁14の流路の切り替えは、制御装置17によって制御される。具体的には、制御装置17は、回収器12に二酸化炭素を含む大気が導入されるとき、及び回収器12内の残留大気がポンプ13によって掃気されるとき、ポンプ13の下流側の配管を外部(大気)に連通するように流路切替弁14を制御する。これにより、二酸化炭素が除去された大気や、回収器12内の残留大気は、外部へ放出される。一方、制御装置17は、電気化学セル12aが吸着した二酸化炭素を脱離する際に、ポンプ13が、脱離された二酸化炭素を回収器12から吸引して排出するとき、ポンプ13の下流側の配管をCO回収タンク16側に連通するように流路切替弁14を制御する。これにより、回収器12が回収した二酸化炭素をCO回収タンク16に蓄積することができる。
COセンサ15は、CO回収タンク16に接続された配管を流れるガスの二酸化炭素濃度及び流量を所定の時間間隔で検出する。制御装置17は、COセンサ15によって検出された二酸化炭素濃度及び流量から、CO回収タンク16に回収された二酸化炭素回収量を算出(検出)することができる。なお、二酸化炭素回収量は、COセンサ15が算出してもよい。この場合、COセンサ15は、算出した二酸化炭素回収量を制御装置17に出力する。
制御装置17は、CPU、ROM及びRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺装置から構成されている。周辺装置には、外部サーバ21などと通信を行う送受信部、記憶媒体を有する記憶部18などが含まれる。記憶部18は、二酸化炭素回収システム10の設置場所や、回収器12の導入孔に接続された流路配管の開口が向けられた方向に関する情報を記憶する。記憶部18は、二酸化炭素回収システム10の設置場所に加えて、二酸化炭素回収システム10が塩害の発生する虞がある沿岸地域に設置されている場合、その旨を示す情報を記憶しても良い。なお、二酸化炭素回収システム10の設置場所については、記憶部18への記憶に代えて、例えば、GPS受信機によって設置場所を検出するように構成しても良い。
風向き及び風速センサ20は、二酸化炭素回収システム10の周辺における、風向き、及び風速に関する情報を検出する。検出された風向き及び風速に関する情報は、制御装置17に提供される。外部サーバ21は、二酸化炭素回収システム10が設置された地域の、大気中に含まれる黄砂、及び/又は微小粒子状物質(例えば、PM2.5)の量に関する情報を制御装置17に提供する。外部サーバ21は、大気中に含まれる黄砂、及び/又は微小粒子状物質(例えば、PM2.5)の量に関する情報を、例えば環境省や気象庁が公開する情報から取得することができる。
制御装置17は、ROM等の記憶媒体に記憶された制御プログラムに基づいて各種の演算処理を行い、流路開閉弁11、回収器12、ポンプ13、流路切替弁14、送風機19などの各種制御対象機器の作動を制御する。さらに、制御装置17は、送受信部を介して、外部サーバ21と通信を行う。制御装置17は、記憶部18に記憶された情報、風向き及び風速センサ20によって検出された情報、及び外部サーバ21との通信により取得した情報に基づいて、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替える。記憶部18に記憶された情報、風向き及び風速センサ20によって検出された情報、及び外部サーバ21との通信により取得した情報が、情報取得部によって取得された情報に相当する。
本実施形態の制御装置17は、二酸化炭素の回収のための制御を実行する場合、二酸化炭素回収システム10において、吸着モード、掃気モード、脱離・回収モードを少なくとも含む、一連の制御シーケンスが実行されるように、各種制御対象機器の作動を制御する。なお、脱離・回収モードは、脱離モードと回収モードを一つのモードとしていることを示している。
以下に、二酸化炭素回収システム10において実行される、吸着モード、掃気モード、及び脱離・回収モードを少なくとも含む、二酸化炭素回収のための一連の制御シーケンスについて説明する。図2は、制御シーケンスを実行するため、制御装置17において実施される処理を示すフローチャートである。図3(a)-(c)は、一連の制御シーケンスに含まれる、吸着モード、掃気モード、及び脱離・回収モードについて説明するための説明図である。
図2のフローチャートに示すように、制御装置17は、まず、ステップS100において、一連の制御シーケンスの最初の動作モードである吸着モードを開始する。この吸着モードでは、図3(a)に示すように、二酸化炭素を含有する大気を回収器12内に導入可能とするため、流路開閉弁11が開かれる。送風機19を設けている場合には、送風機19を予め定められた一定の回転速度で駆動して、定められた量の大気が回収器12内に導入されるようにする。
また、吸着モードでは、回収器12の電気化学セル12aの作用極と対極との間に、作用極の二酸化炭素吸着材が二酸化炭素を吸着可能となる吸着電位が印加される。この吸着電位は、予め定められた一定の電位である。さらに、吸着モードでは、図3(a)に示すように、流路切替弁14が、ポンプ13の下流側の流路配管を外部に連通するように制御される。
このような流路開閉弁11、回収器12の電気化学セル12a、及び流路切替弁14などの制御により、吸着モードにおいては、図3(a)に点線矢印で示すように、二酸化炭素を含有した大気が、流路開閉弁11を通過して、回収器12内に進入する。回収器12内に進入した大気に含まれる二酸化炭素は、複数の電気化学セル12aに吸着される。その結果、大気から二酸化炭素が除去される。二酸化炭素が除去された大気は、ポンプ13を通過し、流路切替弁14にて外部へ向かう流路配管に導かれ、その流路配管を介して、外部に放出される。
図2のフローチャートのステップS110では、制御装置17が、吸着モード実行時間が経過したか否かを判定する。吸着モード実行時間は、制御装置17によって設定される。ステップS110では、設定された吸着モード実行時間が経過したか否かが判定される。
ステップS110の判定処理において、設定された吸着モード実行時間が経過したと判定されるとステップS120に進む。一方、設定された吸着モード実行時間が経過していないと判定されると、吸着モード実行時間が経過するまで、ステップS110の判定処理が繰り返し実行される。
ステップS120では、吸着モード終了処理が実行される。具体的には、制御装置17は、流路開閉弁11を閉じて、外部から回収器12に流入する大気を遮断する。また、送風機19を設けている場合には、制御装置17は、送風機19の駆動を停止する。制御装置17は、吸着モード実行時間をカウントするカウンタのカウント値のリセットなども行なう。
ステップS130では、制御装置17は、一連の制御シーケンスの2番目の動作モードである掃気モードを開始する。この掃気モードでは、図3(b)に示すように、流路開閉弁11が閉じられたままとなる。回収器12の電気化学セル12aの作用極と対極との間に印加されている吸着電位は、そのまま維持される。流路切替弁14による、ポンプ13の下流側の流路配管と、外部との連通も維持される。
掃気モードでは、ポンプ13の駆動が開始される。上述したように、流路開閉弁11は閉じられているので、ポンプ13の上流側において、回収器12は密閉された状態となっている。この状態でポンプ13が駆動されると、密閉された回収器12内に残された、二酸化炭素が除去された大気である残留大気が、回収器12内から吸引され、外部に放出される。これにより、回収器12内の残留大気を掃気することができる。なお、ポンプ13の上流側の回収器12は密閉されているので、回収器12内の残留大気の掃気は、ポンプ13による真空引きによって行われる。
このような流路開閉弁11、回収器12の電気化学セル12a、ポンプ13及び流路切替弁14の制御により、掃気モードにおいては、図3(b)に点線矢印で示すように、回収器12内の、二酸化炭素が除去された残留大気が、ポンプ13を通過し、流路切替弁14にて外部へ向かう流路配管に導かれ、その流路配管を介して、外部に放出される。
図2のフローチャートのステップS140では、制御装置17が、掃気モード実行時間が経過したか否かを判定する。この掃気モード実行時間は、回収器12内の残留大気を掃気するのに十分な時間に予め定められている。
ステップS140の判定処理において、予め定められた掃気モード実行時間が経過したと判定されるとステップS150に進む。一方、設定された掃気モード実行時間が経過していないと判定されると、掃気モード実行時間が経過するまで、ステップS140の判定処理が繰り返し実行される。ステップS150では、掃気モード終了処理が実行される。具体的には、制御装置17は、掃気モード実行時間をカウントするカウンタのカウント値のリセットなどを行なう。
ステップS160では、制御装置17は、一連の制御シーケンスの3番目の動作モードである脱離・回収モードを開始する。この脱離・回収モードでは、図3(c)に示すように、流路開閉弁11は閉じた状態に維持される。また、ポンプ13も、電気化学セル12aの吸着材から脱離された二酸化炭素の吸引を大気よりも真空に近い状態で行うため、掃気モードと同等の駆動出力による駆動が継続される。
一方、回収器12の電気化学セル12aの作用極と対極との間には、作用極から電子を放出させて、作用極の二酸化炭素吸着材が吸着した二酸化炭素を脱離可能となる脱離電位が印加される。この脱離電位は、予め定められた一定の電位である。さらに、脱離・回収モードでは、図3(c)に示すように、流路切替弁14が、ポンプ13の下流側の配管をCO回収タンク16に連通するように制御される。
このような流路開閉弁11、回収器12の電気化学セル12a、ポンプ13及び流路切替弁14の制御により、脱離・回収モードにおいては、図3(c)に点線矢印で示すように、電気化学セル12aの吸着材から脱離された二酸化炭素が、ポンプ13を通過し、流路切替弁14にてCO回収タンク16へ向かう流路配管に導かれ、その流路配管を介して、CO回収タンク16に蓄積される。従って、流路開閉弁11、回収器12、ポンプ13、流路切替弁14、及びCO回収タンク16が、電気化学セル12aから脱離された二酸化炭素を回収する回収部に相当する。
この際、CO回収タンク16に向かって流路配管を流れる二酸化炭素の濃度及び流量が、COセンサ15によって検出される。制御装置17は、COセンサ15の検出結果に基づき、一連の制御シーケンスの実行によってCO回収タンク16に回収された二酸化炭素回収量を算出することができる。なお、CO回収タンク16に向かって流路配管を流れる二酸化炭素の濃度は、通常、100%に近い濃度となる。このため、COセンサ15として、二酸化炭素の流量を検出することだけが可能なセンサを用いても良い。
また、脱離・回収モードは、二酸化炭素の脱離・回収を同時に行なうのではなく、電気化学セル12aからの二酸化炭素の脱離を先行して行い、二酸化炭素の脱離から所定時間経過後に、脱離された二酸化炭素の回収を開始しても良い。すなわち、脱離モードと回収モードとを分離し、回収モードの実行開始時間を脱離モードの実行開始時間よりも遅らせることにより、回収モードの実行時間を脱離モードの実行時間よりも短縮しても良い。この場合、脱離モードの開始時に、一旦、ポンプ13の駆動が停止される。そして、ポンプ13を停止したまま、電気化学セル12aの作用極と対極との間に脱離電位を印加して、作用極の二酸化炭素吸着材から二酸化炭素を脱離させる。脱離モードの開始から所定時間が経過し、ある程度、二酸化炭素の脱離が進行した状態で、回収モードを開始して、ポンプ13を再駆動する。これにより、ポンプ13は回収モードで駆動されるだけで済むので、ポンプ13を効率的に駆動することが可能となる。ただし、ポンプ13が駆動される回収モード中も、電気化学セル12aの作用極と対極との間には脱離電位が印加され、電気化学セル12aから二酸化炭素の脱離が継続される。すなわち、回収モードが実行されるとき、脱離モードの実行も継続されており、回収モードと脱離モードとが同時に実行される。
図2のフローチャートのステップS170では、制御装置17が、脱離・回収モード実行時間又は回収モード実行時間(以下、回収モード実行時間と記載)が経過したか否かを判定する。回収モード実行時間は、制御装置17によって設定される。ステップS170では、設定された回収モード実行時間が経過したか否かが判定される。
ステップS170の判定処理において、設定された回収モード実行時間が経過したと判定されるとステップS180に進む。一方、設定された回収モード実行時間が経過していないと判定されると、回収モード実行時間が経過するまで、ステップS170の判定処理が繰り返し実行される。
ステップS180では、回収モード終了処理が実行される。具体的には、制御装置17は、流路開閉弁11を開いて、回収器12を外部に連通させる。ただし、流路開閉弁11は、吸着モードの開始時に開かれるようにし、回収モードの終了時点では、閉じたままとしても良い。制御装置17は、電気化学セル12aへの脱離電位の印加を停止する。制御装置17は、ポンプ13の駆動を停止する。制御装置17は、流路切替弁14を切り替えて、ポンプ13の下流側の流路配管を外部に連通させる。このポンプ13の下流側の流路配管の外部への連通も、吸着モードの開始時に行われても良い。さらに、制御装置17は、回収モード実行時間をカウントするカウンタのカウント値のリセットなども行なう。
ここで、上述した電気化学セル12aの二酸化炭素吸着性能は、電気化学セル12aの繰り返しの使用により劣化する。二酸化炭素の吸着性能が劣化した電気化学セル12aは、洗浄や交換などのメンテナンスが必要となる。このため、電気化学セル12aの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制し、メンテナンス期間を伸長することができれば、使用者の大きなメリットとなる。
電気化学セル12aの二酸化炭素の吸着性能の劣化を促進する要因の1つとして、例えば、大気中に含まれる塩分、黄砂、微小粒子状物質(例えば、PM2.5)などの物質が、電気化学セル12aに付着することが挙げられる。このような物質が、電気化学セル12aに付着すると、吸着材の二酸化炭素の吸着面積が減少する。このため、電気化学セル12aの二酸化炭素の吸着性能の劣化が促進されてしまう。逆に言えば、このような物質の電気化学セル12aへの付着を抑えることができれば、電気化学セル12aの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制することが可能となる。
そこで、本開示による二酸化炭素回収システム10は、大気中に含まれる、塩分、黄砂、微小粒子状物質などの物質に関する情報を取得し、その取得した情報に基づいて、少なくとも、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替えるように構成される。これにより、塩分、黄砂、微小粒子状物質などの物質が電気化学セル12aに付着する可能性が高い状況では、制御装置17は、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないようにすることができる。その結果、電気化学セル12aへの物質の付着を抑えて、電気化学セル12aの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制することが可能となる。
まず、大気中に含まれる塩分が電気化学セル12aに付着することを抑制するための塩害抑制処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4のフローチャートに示す塩害抑制処理は、制御装置17により、例えば、二酸化炭素回収システム10の稼働開始時、二酸化炭素回収システム10において一連の制御シーケンスの吸着モードの実行前、一連の制御シーケンスが実行されているとき定期的に、及び/又は一定の時刻に実行され得る。
最初に、ステップS200において、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10の設置場所に関する情報を取得する。上述したように、制御装置17は、記憶部18又はGPS受信機により、二酸化炭素回収システム10の設置場所に関する情報を取得することができる。
ステップS210では、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10の設置場所が沿岸地域に属するか否かを判定する。沿岸地域に関する情報は、制御装置17が予め記憶しておいても良いし、外部サーバ21から取得しても良い。記憶部18に、二酸化炭素回収システム10が塩害の発生する虞がある沿岸地域に設置されていることが記憶されている場合には、ステップS210では、その旨の情報が記憶されているか否か判定される。二酸化炭素回収システム10が沿岸地域に設置されていると判定された場合、制御装置17は、ステップS220の処理に進む。二酸化炭素回収システム10が沿岸地域に設置されていないと判定された場合、塩害を抑制する必要はないので、制御装置17は、ステップS280の処理に進む。
ステップS220では、制御装置17は、風向き及び風速センサ20の検出結果から、風向き及び風速に関する情報を取得する。例えば、制御装置17は、所定期間における風向き及び風速をそれぞれ平均化することにより、風向き及び風速に関する情報を取得しても良い。そして、ステップS230において、制御装置17は、風向きが海から陸地に向かう方向であるか否かを判定する。換言すれば、風向きが、大気中に塩分が多く含まれる方向であるか否かを判定する。ステップS230にて、風向きが海から陸地に向かう方向であると判定されると、制御装置17は、ステップS240の処理に進む。一方、風向きが海から陸地に向かう方向ではないと判定されると、塩害の発生する虞は低いので、制御装置17は、ステップS280の処理に進む。
ステップS240では、制御装置17は、風速が第1基準以上の強風であるか否かを判定する。風速が第1基準値以上の強風である場合、海水が風によって巻き上げられ、二酸化炭素回収システム10に吹き付けられる風には、多くの塩分が含まれる可能性がある。そのため、ステップS240において、風速が第1基準値以上と判定された場合、制御装置17は、ステップS250の処理に進む。ステップS250では、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10の稼働を停止することを決定する。これにより、制御装置17は、上述した二酸化炭素回収のための一連の制御シーケンスの実行を停止する。この際、制御装置17が、流路開閉弁11を閉じ、及び/又は、流路切替弁14をポンプ13の下流側の配管とCO回収タンク16とを連通する状態とすることにより、回収器12内への大気導入経路が実質的に遮断され、塩分を含んだ大気が回収器12内に侵入することを防ぐことができる。
一方、ステップS240において、風速が第1基準値未満と判定された場合、制御装置17は、ステップS260の処理に進む。ステップS260では、制御装置17は、風速が第1基準値未満で、かつ第2基準値以上のやや強い風であるか否かを判定する。風速が第1基準値未満で、かつ第2基準値以上のやや強い風である場合、制御装置17は、ステップS270の処理に進む。ステップS270では、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10を条件付きで稼働することを決定する。その条件とは、回収器12への大気導入方向を、海から陸地に向かう風向きと逆向きにすることである。これにより、多くの塩分を含んだ大気を回収器12内に導入することを抑制することができる。
例えば、回収器12の導入孔に接続された流路配管の開口が海に向かって開かれている場合、制御装置17は、上述した一連の制御シーケンスの吸着モードを実行する際、図5に点線矢印で示すように、陸地に向かって開かれている二酸化炭素が除去された大気を放出するための放出口から大気を取り入れ、ポンプ13及び回収器12を介して、回収器12の導入孔に接続された流路配管の開口から外部に放出されるように、送風機19の送風ファンを逆方向に回転駆動する。あるいは、回収器12の導入孔に接続された流路配管の開口が陸地に向かって開かれている場合、制御装置17は、吸着モードを実行する際、図3(a)に点線矢印で示すように、回収器12の導入孔に接続された流路配管の開口から大気を取り入れ、回収器12及びポンプ13を介して、二酸化炭素が除去された大気を放出するための放出口から外部に放出されるように、送風機19の送風ファンを順方向に回転駆動する。
一方、風速が第1基準値未満で、かつ第2基準値以上のやや強い風ではない、すなわち、風速が第2基準値未満の弱風であると判定された場合、塩害の発生する虞は低いので、制御装置17は、ステップS280の処理に進む。ステップS280において、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10を通常稼働することを決定する。
このようにして、制御装置17は、塩害抑制処理において、二酸化炭素回収システム10を停止するか、条件付きで稼働するか、それとも通常稼働するかを決定する。従って、塩分が電気化学セル12aに付着する可能性が高い状況では、制御装置17は、二酸化炭素の回収のための一連の制御シーケンスを実行しないようにすることができる。さらに、やや強い風の中で二酸化炭素回収システム10を稼働するにしても、極力、塩分が回収器12内に導入されないようにすることができる。その結果、電気化学セル12aへの塩分の付着を抑えて、電気化学セル12aの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制することが可能となる。なお、やや強い風の場合、二酸化炭素回収システム10を条件付きで稼働するのではなく、稼働を停止させても良い。
次に、大気中に含まれる黄砂や微小粒子状物質(以下、PM2.5と言う)などの微粒子が電気化学セル12aに付着することを抑制するための微粒子付着抑制処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。図6のフローチャートに示す微粒子付着抑制処理も、塩害抑制処理と同様に、制御装置17により、例えば、二酸化炭素回収システム10の稼働開始時、二酸化炭素回収システム10において一連の制御シーケンスの吸着モードの実行前、一連の制御シーケンスが実行されているとき定期的に、及び/又は一定の時刻に実行され得る。
最初に、ステップS300において、制御装置17は、大気中に含まれる微粒子(黄砂及び/又はPM2.5)の量に関する情報を取得する。上述したように、制御装置17は、外部サーバ21と通信することにより、二酸化炭素回収システム10が設置された地域における、微粒子の量に関する情報を取得することができる。ステップS310では、制御装置17は、風向き及び風速センサ20から、風向き及び風速に関する情報を取得する。
そして、ステップS320において、制御装置17は、大気中に含まれる微粒子の量が第3基準値以上であり、多量の微粒子が大気中に含まれているか否かを判定する。微粒子の量が第3基準値以上と判定された場合、制御装置17は、ステップS330の処理に進む。ステップS330では、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10の稼働を停止することを決定する。これにより、制御装置17は、上述した二酸化炭素回収のための一連の制御シーケンスの実行を停止する。この際、制御装置17が、流路開閉弁11を閉じ、及び/又は、流路切替弁14をポンプ13の下流側の配管とCO2回収タンク16とを連通する状態とすることにより、回収器12内への大気導入経路が実質的に遮断され、微粒子を含んだ大気が回収器12内に侵入することを防ぐことができる。
一方、ステップS320において、大気中に含まれる微粒子の量が第3基準値未満と判定された場合、制御装置17は、ステップS340の処理に進む。ステップS340では、制御装置17は、大気中に含まれる微粒子の量が第3基準値未満で、かつ第4基準値以上であり、やや多い量の微粒子が大気中に含まれているか否かを判定する。微粒子の量が、第3基準値未満で、かつ第4基準値以上である場合、制御装置17は、ステップS350の処理に進む。一方、微粒子の量が、第3基準値未満で、かつ第4基準値以上ではない、すなわち、第4基準値未満である場合、制御装置17は、ステップS370の処理に進む。ステップS370では、大気中に含まれる微粒子の量がそれほど多くはないので、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10を通常稼働することを決定する。
ステップS350では、制御装置17は、風速が第5基準値未満の弱風であるか否かを判定する。なお、第5基準値は第2基準値と同じであっても良いし、異なっていても良い。風速が第5基準値未満の弱風である場合、制御装置17は、ステップS360の処理に進む。ステップS360では、制御装置17は、二酸化炭素回収システム10を条件付きで稼働することを決定する。その条件とは、回収器12への大気導入方向を、風向きと逆向きにすることである。これにより、やや多い量の微粒子を含んだ大気を回収器12内に導入することを抑制することができる。一方、風速が第5基準値以上である場合、制御装置17は、ステップS330の処理に進んで、二酸化炭素回収システム10の稼働を停止することを決定する。
このようにして、制御装置17は、微粒子付着抑制処理において、二酸化炭素回収システム10を停止するか、条件付きで稼働するか、それとも通常稼働するかを決定する。従って、黄砂やPM2.5などの微粒子が電気化学セル12aに付着する可能性が高い状況では、制御装置17は、二酸化炭素の回収のための一連の制御シーケンスを実行しないようにすることができる。さらに、大気中の微粒子の量がやや多い状況の中で二酸化炭素回収システム10を稼働するにしても、風向きと逆方向から大気を回収器12内に導入することで、極力、微粒子が回収器12内に進入しないようにすることができる。その結果、電気化学セル12aへの微粒子の付着を抑えて、電気化学セル12aの二酸化炭素の吸着性能の劣化を抑制することが可能となる。なお、大気中の微粒子の量がやや多い場合、二酸化炭素回収システム10を条件付きで稼働するのではなく、稼働を停止させても良い。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することができる。
例えば、前述した実施形態では、電気化学セル12aを収容する筐体の個数には言及されていない。この筐体の個数は、1つのみであっても良いし、複数であっても良い。それぞれ電気化学セル12aを収容する筐体が複数設けられる場合、複数の筐体は、CO回収タンク16に対して並列に接続され得る。そして、制御装置17は、複数の筐体の各々の電気化学セル12aから個別に二酸化炭素を回収する個別回収モードと、少なくとも2個以上の筐体の各々の電気化学セル12aから同時に二酸化炭素を回収する同時回収モードとを実行可能に構成されても良い。同時回収モードは、例えば、二酸化炭素回収システム10の使用時間が所定時間に達したことなどに応じて実行されても良い。
上述した実施形態では、記憶部18が制御装置17の内部に設けられていたが、記憶部18は、制御装置17の外部に設けられても良い。あるいは、記憶部18は、外部サーバ21に設けられても良い。さらに、制御装置17の少なくとも一部の処理が、外部サーバ21によって実行されても良い。
最後に、この明細書には、以下に列挙する複数の技術的思想と、それらの複数の組み合わせが開示されている。
(技術的思想1)
電気化学反応によって、二酸化炭素を含有する大気から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムであって、
筐体内に配置され、印加される電位に応じて、二酸化炭素を吸着したり、吸着した二酸化炭素を脱離したりする電気化学セル(12a)と、
前記電気化学セルから脱離された二酸化炭素を回収する回収部(11、12、13、14、16)と、
前記電気化学セルに吸着電位を印加して、筐体内に導入された大気に含まれる二酸化炭素を前記電気化学セルに吸着させ、前記電気化学セルに脱離電位を印加して、前記電気化学セルから二酸化炭素を脱離させ、前記回収部に回収させるように、前記電気化学セル及び前記回収部を制御する制御部(17)と、
大気に含まれる、前記電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報を取得する情報取得部(S200、S220、S300、S310)と、を備え、
前記制御部は、前記情報取得部によって取得された情報に基づいて、少なくとも、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替えるように構成される二酸化炭素回収システム。
(技術的思想2)
前記制御部が、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないことは、前記筐体内への大気導入経路を遮断することが含まれる、技術的思想1に記載の二酸化炭素回収システム。
(技術的思想3)
前記電気化学セルに付着する可能性がある物質は、塩分、黄砂、微小粒子状物質の内の少なくとも1つを含む、技術的思想1又は2に記載の二酸化炭素回収システム。
(技術的思想4)
前記電気化学セルに付着する可能性がある物質が塩分である場合、前記情報取得部は、前記電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報として、前記二酸化炭素回収システムが設置された場所、風向き、及び風速を取得し、
前記制御部は、前記二酸化炭素回収システムが設置された場所が沿岸地域であり、風向きが海から陸地に向かっており、かつ、風速が第1基準値以上である場合、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないように構成される技術的思想3に記載の二酸化炭素回収システム。
(技術的思想5)
ファンの順方向の回転により、前記筐体内に向けて大気を送り込む送風部(19)を備え、
前記送風部は、前記ファンを逆方向に回転させることにより、前記筐体内に導入される大気の流れを逆向きにすることが可能であり、
前記制御部は、風速が前記第1基準値よりも低く、第2基準値以上である場合、前記筐体内に導入される大気の流れの向きが、海から陸地に向かう風向きとは逆となるように、前記送風部を制御しつつ、二酸化炭素の回収のための制御を実行するように構成される技術的思想4に記載の二酸化炭素回収システム。
(技術的思想6)
前記電気化学セルに付着する可能性がある物質が黄砂又は微小粒子状物質である場合、前記情報取得部は、前記電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報として、大気中に含まれる黄砂又は微小粒子状物質の量に関する情報を取得し、
前記制御部は、大気中に含まれる黄砂又は微小粒子状物質の量が第3基準値以上である場合、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないように構成される技術的思想3乃至5のいずれか1項に記載の二酸化炭素回収システム。
(技術的思想7)
ファンの順方向の回転により、前記筐体内に向けて大気を送り込む送風部(19)を備え、
前記送風部は、前記ファンを逆方向に回転させることにより、前記筐体内に導入される大気の流れを逆向きにすることが可能であり、
前記情報取得部は、前記情報として、風向き及び風速を取得し、
前記制御部は、大気中に含まれる黄砂又は微小粒子状物質の量が前記第3基準値よりも低く、第4基準値以上であって、風速が第5基準値よりも低い場合、前記筐体内に導入される大気の流れの向きが、取得された風向きとは逆となるように、前記送風部を制御しつつ、二酸化炭素の回収のための制御を実行するように構成される技術的思想6に記載の二酸化炭素回収システム。
10:二酸化炭素回収システム10、11:流路開閉弁、12:回収器、12a:電気化学セル、13:ポンプ、14:流路切替弁、15:COセンサ、16:CO回収タンク、17:制御装置、18:記憶部、19:送風機、20:風向き及び風速センサ、21:外部サーバ

Claims (7)

  1. 電気化学反応によって、二酸化炭素を含有する大気から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムであって、
    筐体内に配置され、印加される電位に応じて、二酸化炭素を吸着したり、吸着した二酸化炭素を脱離したりする電気化学セル(12a)と、
    前記電気化学セルから脱離された二酸化炭素を回収する回収部(11、12、13、14、16)と、
    前記電気化学セルに吸着電位を印加して、筐体内に導入された大気に含まれる二酸化炭素を前記電気化学セルに吸着させ、前記電気化学セルに脱離電位を印加して、前記電気化学セルから二酸化炭素を脱離させ、前記回収部に回収させるように、前記電気化学セル及び前記回収部を制御する制御部(17)と、
    大気に含まれる、前記電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報を取得する情報取得部(S200、S220、S300、S310)と、を備え、
    前記制御部は、前記情報取得部によって取得された情報に基づいて、少なくとも、二酸化炭素の回収のための制御を実行するか、実行しないかを切り替えるように構成される二酸化炭素回収システム。
  2. 前記制御部が、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないことは、前記筐体内への大気導入経路を遮断することが含まれる、請求項1に記載の二酸化炭素回収システム。
  3. 前記電気化学セルに付着する可能性がある物質は、塩分、黄砂、微小粒子状物質の内の少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の二酸化炭素回収システム。
  4. 前記電気化学セルに付着する可能性がある物質が塩分である場合、前記情報取得部は、前記電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報として、前記二酸化炭素回収システムが設置された場所、風向き、及び風速を取得し、
    前記制御部は、前記二酸化炭素回収システムが設置された場所が沿岸地域であり、風向きが海から陸地に向かっており、かつ、風速が第1基準値以上である場合、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないように構成される請求項3に記載の二酸化炭素回収システム。
  5. ファンの順方向の回転により、前記筐体内に向けて大気を送り込む送風部(19)を備え、
    前記送風部は、前記ファンを逆方向に回転させることにより、前記筐体内に導入される大気の流れを逆向きにすることが可能であり、
    前記制御部は、風速が前記第1基準値よりも低く、第2基準値以上である場合、前記筐体内に導入される大気の流れの向きが、海から陸地に向かう風向きとは逆となるように、前記送風部を制御しつつ、二酸化炭素の回収のための制御を実行するように構成される請求項4に記載の二酸化炭素回収システム。
  6. 前記電気化学セルに付着する可能性がある物質が黄砂又は微小粒子状物質である場合、前記情報取得部は、前記電気化学セルに付着する可能性がある物質に関する情報として、大気中に含まれる黄砂又は微小粒子状物質の量に関する情報を取得し、
    前記制御部は、大気中に含まれる黄砂又は微小粒子状物質の量が第3基準値以上である場合、二酸化炭素の回収のための制御を実行しないように構成される請求項3に記載の二酸化炭素回収システム。
  7. ファンの順方向の回転により、前記筐体内に向けて大気を送り込む送風部(19)を備え、
    前記送風部は、前記ファンを逆方向に回転させることにより、前記筐体内に導入される大気の流れを逆向きにすることが可能であり、
    前記情報取得部は、前記情報として、風向き及び風速を取得し、
    前記制御部は、大気中に含まれる黄砂又は微小粒子状物質の量が前記第3基準値よりも低く、第4基準値以上であって、風速が第5基準値よりも低い場合、前記筐体内に導入される大気の流れの向きが、取得された風向きとは逆となるように、前記送風部を制御しつつ、二酸化炭素の回収のための制御を実行するように構成される請求項6に記載の二酸化炭素回収システム。
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