JP2024008637A - 接合構造 - Google Patents

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Shinji Takatani
昌典 久田
Masanori Hisada
淳 久保田
Atsushi Kubota
大樹 日向
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Abstract

【課題】強度面や意匠面に優れた柱と梁の接合構造等を提供する。【解決手段】接合構造1は、柱2と梁4を接合するものである。柱2は、外周部の外郭木材21の内側にコンクリートCを充填して構成され、梁4は、柱2の側方に配置され、柱2から外側へと水平方向に突出する鋼棒25が、梁4に挿入される。梁4は、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された複数の木部材41を組み合わせて形成され、木部材41同士の対向面に溝411が形成され、鋼棒25が溝411によって形成された空間内に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、柱と梁の接合構造に関する。
柱と梁を木部材とした木造ラーメン架構における木部材同士の接合時には、GIR(Glue In Rod)など、一方の木部材から突出する鋼材を他方の木部材の材軸方向の孔に挿入することが多く行われており、当該孔に接着材等の充填材を充填することで、木部材同士を剛接合することができる(例えば、特許文献1など)。
特開2022-8273号公報
一般的に柱と梁の繊維方向は直交するため、柱と梁の接合部に上記の工法を適用すると、GIR等の鋼材がいずれかの部材の繊維直交方向に挿入されることになり、架構の強度が、繊維方向に比べ強度の低い繊維直交方向の強度で決まってしまうという課題が生じる。
さらに、木部材は耐火性能が必要となる場合があり、その際は耐火被覆で表面を覆う必要があるが、それでは木造本来の美さを表現できない。
加えて、木部材同士の接合に前記の工法を用いると、鋼材を木部材の孔に挿入するために、当該木部材を材軸方向に移動させる必要が生じる。特に、当該木部材が梁である場合、これを梁軸方向に移動させるだけのスペースが無いことも多く、施工が難しくなる。また木部材の材軸方向に孔をあける際にも、削孔技術の面(例えば削孔具の長さなど)から深さ方向の削孔限界があり、鋼棒の定着長が削孔限界により制限される。
本発明は前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、強度面や意匠面に優れた柱と梁の接合構造等を提供することである。
前述した目的を達成するための本発明は、柱と梁の接合構造であって、前記柱は、外周部に位置する外郭木材の内側にコンクリートを充填して構成され、前記梁は、前記柱の側方に接合され、前記柱から外側へと水平方向に突出する鋼棒が、前記梁に挿入されたことを特徴とする接合構造である。
本発明では、柱をコンクリートと木の合成構造とし、柱から突出する鋼棒を梁に挿入することで柱と梁の接合を行う。これにより、本発明では柱の外観を木現しとして意匠面で優れた架構とでき、且つ、柱は内部にコンクリートを有することで耐火性能に優れたものとなる。また柱にコンクリートを用いているので、前記したように、鋼棒が繊維直交方向に配置されて強度上の課題が生じるのを回避でき、強度面でも優れた架構とできる。
前記外郭木材の前記梁に対応する位置に開口が形成され、前記鋼棒が前記開口に通され、前記開口に前記コンクリートが充填されることが望ましい。前記開口に、鋼板が配置されることも望ましい。
外郭木材の梁に対応する位置を開口させ、当該開口にコンクリートが充填される構造とすることで、接合構造の剛性と耐力を高めやすくなり、鋼棒を開口に通して配置することで施工も容易になる。また開口に鋼板を配置することで、鋼板をコンクリート充填時の型枠として機能させることができる。
前記梁が、梁軸方向に平行な面で分割された複数の木部材を組み合わせて形成され、前記木部材同士の対向面の少なくとも一方に溝が形成され、前記鋼棒が前記溝に配置されることが望ましい。
このように、梁軸方向に平行な面で分割された複数の木部材により梁を構成し、木部材の表面に形成された溝に鋼棒を配置することで、梁を設置する際に、木部材を梁軸方向に移動させる必要が無く、施工が容易になる。また、梁軸方向に木部材を削孔する必要も無くなるので事前の加工が簡単になり、溝の長さが加工技術の面から制限を受けることもない。
例えば、前記梁はダブルビームであり、前記ダブルビームの2本の前記梁のそれぞれが、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された2つの木部材を組み合わせて形成され、前記溝が、当該2つの木部材のそれぞれに形成されてもよい。
これにより、鋼棒の本数を多くして梁の強度を高めることができる。また木部材を落とし込んだ後水平移動させて梁を設置でき、木部材の建て込みが容易になる。
また前記柱のコンクリートに主筋が埋設され、当該コンクリート内ではフープ筋が省略されることが望ましい。
柱の内部はコンクリートに主筋を埋設した鉄筋コンクリート造とし、柱の構造性能を高めることができる。また本発明では外郭木材にせん断補強機能を持たせることが可能であり、フープ筋を省略することもできる。
本発明によれば、強度面や意匠面に優れた柱と梁の接合構造等を提供できる。
接合構造1を示す図。 柱2と梁4の断面を示す図。 接合構造1の構築方法を示す図。 接合構造1の構築方法を示す図。 木部材41の建て込み方法について説明する図。 接合構造1a、1bを示す図。 プレキャスト柱を示す図。 梁4aを示す図。 梁4bを示す図。 梁4cを示す図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
(1.接合構造1)
図1(a)は、本発明の実施形態に係る接合構造1を含むラーメン架構を示す図である。この架構は、建物の外周部の架構であり、柱2と梁4から構成される単一構面のラーメン構造を有する。また梁4の上にはコンクリートによるスラブ5が設けられる。柱2と梁4、およびスラブ5は、上下複数層に設けられる。なおこの例では、各層の梁4の高さが、各層の柱2の上端からスラブ5の厚さ程度低い位置にあるが、スラブ5を梁4の上に設けない場合もあり、そのようなケースでは、各層の梁4をより高い位置とできる。
本実施形態の接合構造1は、柱2と梁4を接合するものである。図1(b)は接合構造1を示す斜視図である。接合構造1では、柱2の側面に梁4が接合される。梁4は、柱2の上端より若干下方に配置される。なお図1(b)では、図中の柱2の上に積層される上層の柱2、および図中の梁4の上に配置されるスラブ5の図示を省略している。
図2は、図1(b)の接合構造1に関し、柱2と梁4の断面を示したものである。図2(a)は柱2と梁4の鉛直方向の断面であり、図2(b)は柱2と梁4の水平方向の断面である。また図2(c)は柱2の水平方向の断面、図2(d)は梁4の鉛直方向の断面である。図2(b)、(c)は、それぞれ、図2(a)の線a-a、b-bに沿った断面であり、図2(a)は図2(b)の線c-cに沿った断面である。また図2(d)は図2(b)の線d-dに沿った断面である。
柱2は、コンクリートCと木の合成構造柱であり、その水平方向の断面は矩形状となっている。ただし、柱2の断面形状はこれに限定されず、その他の多角形あるいは円形でもよい。柱2は、外周部に外郭木材21を有し、その内側に主筋22が配置され、コンクリートCが充填される。
外郭木材21にはLVL(Laminated Veneer Lumber)やCLT(Cross Laminated Timber)などの木質材からなる板材が用いられる。外郭木材21は、矩形状断面の各辺に対応して4枚配置され、断面の隅部において、外郭木材21の端部同士がラグスクリューボルト等のボルト23で接合される。なお、外郭木材21としては、集成材やBP材などその他の木質材を用いることも可能である。
外郭木材21は、柱2の外観を形成することで意匠性を向上させる他、コンクリートCの充填時の型枠としても機能する。本実施形態では、コンクリートCの充填時の側圧に抵抗させるため、対向する外郭木材21同士がセパレータ24により接続される。コンクリートC内ではフープ筋が省略され、フープ筋の代わりに、外郭木材21とセパレータ24がせん断補強部材として機能する。外郭木材21は、その面内剛性によりせん断補強機能を発揮する。
外郭木材21は、上記した型枠機能、せん断補強機能の他、火災時の燃え代となることで、フープ筋を省略した柱2(フープ筋の省略によりコンクリート部分の耐火性能が低下する恐れがある)の耐火性能を補う役割も期待される。そのため、外郭木材21の厚さは、コンクリートCの打設時の側圧に抵抗でき、十分な面内剛性を有するとともに、燃え代として機能し得る最小の厚さとすることが望ましい。
また本実施形態では、柱2の側面の梁4に対応する位置において、外郭木材21に開口211が設けられており、この開口211内にもコンクリートCが充填される。開口211は、柱2の側面の梁4に対応する位置でのみ設けられる。
また柱2と梁4の接合部分では、柱2に鉄筋などの鋼棒25が埋設される。鋼棒25は水平方向に配置され、その両端部が、対向する外郭木材21の開口211を通って外側に突出する。本実施形態では、鋼棒25が上下2段に配置されている。
鋼棒25の端部は、梁4の内部に挿入される。梁4は、間隔を空けて前後一対に配置されるダブルビームであり、開口211に充填されたコンクリートCに各梁4の端面が当接するように配置される。なお、前後方向は、柱2と梁4による構面に直交する方向であり、図2(a)の紙面法線方向、図2(b)、(c)の上下方向、および図2(d)の左右方向に対応する。上記の開口211や鋼棒25も、前後の梁4のそれぞれに対応して前後一対に設けられる。
梁4は、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された2つの木部材41から形成される。これらの木部材41同士の対向面には溝411が形成され、梁4では、木部材41同士を組み合わせることで、各木部材41の溝411により、鋼棒25の端部を挿入するための空間が形成される。この空間内に鋼棒25の端部を配置し、接着材などの充填材412を充填することで、鋼棒25の端部が梁4に定着され、柱2と梁4が接合される。木部材41同士は、図示しないボルト等の接合手段で一体化される。また木部材41には、充填材412を充填するための注入孔(不図示)なども予め設けられる。
(2.接合構造1の構築方法)
接合構造1の構築時には、まず図3(a)に示すように柱2の主筋22を立ち上げ、その後、矢印eに示すように、予め筒状に組み立ててユニット化した外郭木材21を上から落とし込んで建て込む。図3(b)は外郭木材21の建て込みを行った後の状態である。
次に、図3(c)に示すように、開口211のやや下方に当たる位置までコンクリートCを打設、充填し、図4(a)に示すように、鋼棒25を開口211に通して所定の位置に配筋する。そして、図4(a)の矢印fに示すように木部材41を上方から建て込み、図4(b)に示すように梁4の設置を行う。
木部材41を建て込む際は、まず図5(a)に示すように、木部材41を鋼棒25をかわして鋼棒25の側方に落とし込んだ後、矢印g~jに示すように各木部材41を前方または後方に水平移動させ、図5(b)に示すように、鋼棒25を溝411の間に挟み込むように一対の木部材41の対向面同士を当接させる。その後、ボルト等で木部材41同士を一体化し、両木部材41の溝411により形成された空間内に充填材412を充填する。なお図5(a)、(b)は図2(d)と同様の断面を示す図であり、これは後述する図8~図10においても同様である。
図2(d)に示すように、本実施形態では梁4がダブルビームとされており、前後の梁4の間に隙間を有するので、それぞれの梁4の、別の梁4側に位置する木部材41についても、上記の落とし込みと水平移動(図5(a)の矢印h、i参照)ができるだけのスペースが生まれている。
図4(b)に示すように梁4を設置した後、柱2の上端の高さまでコンクリートCを打設することで、図2(a)等に示すように、柱2と梁4の接合構造1が構築される。なお本実施形態では、この柱2の上に新たな柱2を設置することで、更に上層の架構が構築される。図2(a)では柱2の上方に主筋22が突出しているが、上層の柱2の主筋22は、この突出部分に機械式継手等を用いて連結される。
このように、本実施形態では、柱2をコンクリートCと木の合成構造とし、柱2から突出する鋼棒25を梁4に挿入することで柱2と梁4の接合を行う。これにより、本実施形態では柱2の外観を木現しとして意匠面で優れた架構とでき、且つ、柱2は内部にコンクリートCを有することで耐火性能に優れたものとなる。また外郭木材21は燃え代として機能することで、コンクリートCの温度上昇を抑えることができ、コンクリートCの爆裂防止などの効果も生じる。
さらに、本実施形態では柱2にコンクリートCを用いているので、前記したように、鋼棒25が繊維直交方向に配置されて強度上の課題が生じるのを回避して強度面でも優れた架構とでき、柱2と梁4の接合部の剛性と耐力を安定させることで、地震時の繰り返し荷重などに対して良好な性能を確保できるラーメン架構が得られる。また木材だけで柱2を構成する場合と比較してコストも低減できる。
また本実施形態では、外郭木材21の梁4に対応する位置に開口211が設けられ、当該開口211にコンクリートCが充填されることで、梁4をコンクリートCに当接させ、接合構造1の剛性と耐力を高めやすくなる。また鋼棒25を開口211に通して配置することで、施工も容易になる。
また本実施形態では、木部材41の表面に形成された溝411に鋼棒25を配置することで、梁4を設置する際に、木部材41を梁軸方向に移動させる必要が無く、施工が容易になる。また、梁軸方向に木部材41を削孔する必要も無くなるので事前の加工が簡単になり、溝411の長さが加工技術の面から制限を受けることもない。
また本実施形態では、梁4をダブルビームとすることで、鋼棒25の本数を多くして梁4の強度を高めることができる。また、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された2つの木部材41を落とし込んだ後水平移動させて梁4の設置を行うことができ、木部材41の建て込みが容易になる。
また本実施形態では、柱2の内部を、コンクリートCに主筋22を埋設した鉄筋コンクリート造とし、柱2の構造性能を高めることができる。また本実施形態では外郭木材21にせん断補強機能を持たせることが可能であり、フープ筋を省略することができる。
しかしながら、本発明が上記の実施形態に限られることはない。例えば本実施形態では、主筋22の配置後、ユニット化した外郭木材21を落とし込んでおり、これにより施工コストが低減できるが、主筋22と外郭木材21のユニットを同時に落とし込んで設置してもよい。この場合、主筋22の下端部が外郭木材21から下方に突出した状態で落とし込みを行うことで、当該主筋22を下層の柱2の主筋22と連結するための作業空間を確保することができる。
また外郭木材21のユニットを落とし込むのではなく、主筋22の配置後、その側方から外郭木材21を設置して組み立てても良い。この場合、柱2にフープ筋を設けることもできる。一方、外郭木材21のユニットを落とし込む場合は、セパレータ24がフープ筋と干渉するので、柱2にフープ筋を設けることは難しい。
また、図6(a)の接合構造1aに示すように、柱2aの外郭木材21の開口211に鋼板26を配置して開口211を閉じ、梁4の端面をこの鋼板26に当接させてもよい。この場合、鋼板26がコンクリートCの充填時の型枠として機能し、木部材41の型枠としての性能が向上するともに、接合構造1aの剛性や強度が低下することもない。あるいは、図6(b)の接合構造1bに示すように、柱2bの外郭木材21の開口211を省略し、外郭木材21に梁4の端面が当接するようにしてもよい。この場合は細かい加工が省略できて外郭木材21の製作が容易になる。図6(a)の場合、鋼棒25は鋼板26を貫通し、図6(b)の場合、鋼棒25は外郭木材21を貫通する。
その他、外郭木材21の開口211に粘弾性体などのエネルギー吸収部材を配置して梁4の端面をこれに当接させてもよく、これにより架構全体の振動減衰性能を高めることができる。
また図7(a)に示すように、外郭木材21と主筋22、および開口211のやや下方の高さまでのコンクリートCを予めプレキャスト柱として工場等で製作し、現場に搬入して設置してもよい。この後、鋼棒25を配置して図4(a)以降の工程を実施することで、接合構造1が構築される。
また図7(b)に示すように、主筋22と、梁4のやや下方の高さまでの外郭木材21およびコンクリートCとを予めプレキャスト柱として工場等で製作し、現場に搬入して設置してもよい。この後、上記外郭木材21の上方に位置する外郭木材21、および鋼棒25を配置して図4(a)以降の工程を実施することで、接合構造1が構築される。
また図7(c)に示すように、主筋22と、柱2の全長に亘る外郭木材21およびコンクリートCとを予めプレキャスト柱として工場等で製作し、現場に搬入して設置してもよい。この後、鋼棒25を配置し図4(a)、(b)の工程を実施して梁4の設置を行うことで、接合構造1が構築される。プレキャスト柱のコンクリートCには、鋼棒25を通すための貫通孔Tが予め形成されている。あるいは、鋼棒25がプレキャスト柱に予め一体化されていてもよい。
その他、本実施形態では、梁4を前後一対に配置してダブルビームとしたが、これに限ることはなく、梁4を柱2の左右両側に1本ずつ配置してもよい。また、木部材41は、梁軸方向に平行な鉛直面で梁4を2つに分割したものであるが、例えば図8(a)に示すように、柱2の側方に配置される1本の梁4aを、梁軸方向に平行な水平面で分割された3つの木部材41から構成してもよい。この場合、上下の2つの木部材41のみに溝411が形成され、中段の木部材41には溝411が設けられない。
梁4aの設置時は、各木部材41を鋼棒25をかわして水平移動させ、図8(b)に示すように、上段の木部材41を上段の鋼棒25の上、下段の木部材41を下段の鋼棒25の下、中段の木部材41を上下の鋼棒25の間にそれぞれ配置する。その後、上下の木部材41を中段の木部材41に向けて鉛直方向に移動させることで、鋼棒25が上下の木部材41の溝411内に配置される。
また図9(a)に示すように、柱2の側方に配置される1本の梁4bを、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された3つの木部材41から構成してもよい。この場合、前後の2つの木部材41(図9(a)の左右の木部材41)のみに溝411が形成され、中間の木部材41には溝411が設けられない。
梁4bの設置時は、各木部材41を鋼棒25をかわして上から落とし込み、図9(b)に示すように、前方の木部材41を前方の鋼棒25の前、後方の木部材41を後方の鋼棒25の後ろ、中間の木部材41を前後の鋼棒25の間にそれぞれ配置する。その後、前後の木部材41を中間の木部材41に向けて水平方向に移動させることで、鋼棒25が前後の木部材41の溝411内に配置される。
また、本実施形態では梁4を木造としているが、鉄筋コンクリート造でもよいし、柱2と同様、コンクリートと木による合成構造としてもよい。図10は合成構造を有する梁4cの例であり、凹状に配置された木部材42の内部に鋼棒25の端部が配置され、コンクリートCが充填される。
また本実施形態の接合構造1は、建物の外周部において、図1(a)に示す単一構面のラーメン構造に適用することを想定しているが、建物の内部において、図1(a)に示す構面と、当該構面と直交する構面内の二方向のラーメン構造の接合箇所に適用してもよい。この場合、梁4は柱2の前後にも設けられ、鋼棒25は前後方向にも配置される。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b:接合構造
2、2a、2b:柱
4、4a、4b、4c:梁
21:外郭木材
22:主筋
25:鋼棒
26:鋼板
41:木部材
211:開口
411:溝
C:コンクリート

Claims (6)

  1. 柱と梁の接合構造であって、
    前記柱は、外周部に位置する外郭木材の内側にコンクリートを充填して構成され、
    前記梁は、前記柱の側方に接合され、
    前記柱から外側へと水平方向に突出する鋼棒が、前記梁に挿入されたことを特徴とする接合構造。
  2. 前記外郭木材の前記梁に対応する位置に開口が形成され、
    前記鋼棒が前記開口に通され、
    前記開口に前記コンクリートが充填されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  3. 前記開口に鋼板が配置されたことを特徴とする請求項2記載の接合構造。
  4. 前記梁が、梁軸方向に平行な面で分割された複数の木部材を組み合わせて形成され、
    前記木部材同士の対向面の少なくとも一方に溝が形成され、前記鋼棒が前記溝に配置されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  5. 前記梁はダブルビームであり、前記ダブルビームの2本の前記梁のそれぞれが、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された2つの木部材を組み合わせて形成され、
    前記溝が、当該2つの木部材のそれぞれに形成されたことを特徴とする請求項4記載の接合構造。
  6. 前記柱のコンクリートに主筋が埋設され、当該コンクリート内ではフープ筋が省略されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
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