JP2024007942A - 送給速度可変速制御アーク溶接方法 - Google Patents

送給速度可変速制御アーク溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送給速度可変速制御アーク溶接方法において、給電チップ・母材間距離が変動しても、溶接終了時の突出し長を適正長に迅速に自動調整すること。【解決手段】溶接電流平均値Iwaが溶接電流設定値と等しくなるように溶接ワイヤの送給速度Fwを可変速制御して溶接する送給速度可変速制御アーク溶接方法において、時刻t3の溶接終了時点における可変速制御によって制御された溶接終了時送給速度Fwを検出し、溶接終了時送給速度Fwと基準送給速度との送給速度差分値から溶接終了時突出し長を算出し、溶接収容時突出し長と突出し長設定値との距離差分値を算出し、時刻t4において、距離差分値が正の値であるときは後退送給を行い、距離差分値が負の値であるときは前進送給を行い、距離差分値によって移動距離を設定する。【選択図】 図2

Description

本発明は、溶接電流平均値が溶接電流設定値と等しくなるように溶接ワイヤの送給速度を可変速制御して溶接する送給速度可変速制御アーク溶接方法に関するものである。
溶接電流平均値が溶接電流設定値と等しくなるように溶接ワイヤの送給速度を可変速制御して溶接する送給速度可変速制御アーク溶接方法が慣用されている(特許文献1参照)。通常の消耗電極アーク溶接では、溶接中の送給速度は一定値である。これに対して、特許文献1の発明では、給電チップ・母材間距離が変化しても溶接電流平均値が一定になるように、送給速度が可変速制御される。母材の溶込み深さは溶接電流の平均値に略比例するので、溶接電流の平均値が一定になると溶込み深さが均一化される。通常のアーク溶接においては、給電チップ・母材間距離を一定に保持して溶接が行われる。しかし、深い開先の溶接、多層盛り溶接等の場合には、給電チップ・母材間距離を一定値に保持することが、溶接トーチと母材との干渉の問題等から困難な場合も生じる。このように給電チップ・母材間距離が変動する溶接において、特許文献1の発明では、送給速度を可変速制御して溶接電流平均値を一定に維持するので、重要な溶接品質の一つである溶込み深さの変動を抑制して、均一化することができる。
溶接を開始するときに、前回の溶接終了時の突出し長が長い場合、溶接開始作業がしにくいために、突出し長が適正長になるように切断する必要がある。また、溶接を開始するときに、前回の溶接終了時の突出し長が短い場合、溶接開始作業がしにくいために、突出し長が適正長になるように溶接ワイヤを前進送給してから溶接を開始する必要がある。上述した送給速度の可変速制御によって溶接を行う場合には、給電チップ・母材間距離が大きく変動するために、溶接終了時の突出し長も大きく変化することになる。このために、次の溶接開始を良好にするためには、突出し長を適正長に調整する作業が必須となる。
特許文献2の発明では、溶接が終了すると溶接ワイヤをワイヤ先端粒が給電チップの先端部に当たって移動できなくなるまで後退送給し、その後に所定距離だけ前進送給することによって突出し長を適正長さに調整している。しかし、この方法では、一旦後退送給してから前進送給するので、時間がかかり、生産効率が低下するという問題がある。
特開平7-51854号公報 特開2000-202629号公報
そこで、本発明では、送給速度可変速制御アーク溶接方法において、給電チップ・母材間距離が変動しても、溶接終了時の突出し長を適正長に迅速に自動調整することができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
溶接電流平均値が溶接電流設定値と等しくなるように溶接ワイヤの送給速度を可変速制御して溶接する送給速度可変速制御アーク溶接方法において、
溶接終了時点における前記可変速制御によって制御された溶接終了時送給速度を検出し、
溶接終了後に前記溶接終了時送給速度に基づいて溶接ワイヤを所定長だけ後退送給又は前進送給する、
ことを特徴とする送給速度可変速制御アーク溶接方法である。
請求項2の発明は、
前記溶接終了時送給速度と基準送給速度との送給速度差分値から溶接終了時突出し長を算出し、
前記溶接収容時突出し長と突出し長設定値との距離差分値を算出し、
前記距離差分値が正の値であるときは前記後退送給を行い、前記距離差分値が負の値であるときは前記前進送給を行い、前記距離差分値によって前記所定長を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送給速度可変速制御アーク溶接方法である。
請求項3の発明は、
給電チップ・母材間距離が基準距離であるときの前記溶接電流平均値と前記送給速度との関係を示す電流送給速度変換関数を予め定め、
前記基準送給速度は前記溶接電流設定値を前記電流送給速度変換関数に入力して算出される、
ことを特徴とする請求項2に記載の送給速度可変速制御アーク溶接方法である。
本発明によれば、送給速度可変速制御アーク溶接方法において、給電チップ・母材間距離が変動しても、溶接終了時の突出し長を適正長に迅速に自動調整することができる。
本発明の実施の形態に係る送給速度可変速制御アーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成図である。 溶接中に給電チップ・母材間距離が長くなるように変動した場合の、本発明の実施の形態に係る送給速度可変速制御アーク溶接方法を示す図1の溶接装置における各信号のタイミングチャートである。 溶接中に給電チップ・母材間距離が短くなるように変動した場合の、本発明の実施の形態に係る送給速度可変速制御アーク溶接方法を示す図1の溶接装置における各信
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る送給速度可変速制御アーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成図である。以下、同図を参照して各構成物について説明する。
溶接電源PSは、3相200V等の交流商用電源(図示は省略)を入力として、後述する起動信号OnがHighレベルのときはインバータ制御等の出力制御を行い、アーク3を発生させるための溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。溶接電源PSは、消耗電極式アーク溶接を行うために、定電圧特性の電源である。
溶接電流設定回路IRは、上記の溶接電流Iwの平均値Iwaを設定するための予め定めた溶接電流設定信号Irを出力する。
溶接電流平均値検出回路IDは、上記の溶接電流Iwの平均値Iwaを検出して、溶接電流平均値検出信号Idを出力する。
電流誤差増幅回路EIは、上記の溶接電流設定信号Ir及び上記の溶接電流平均値検出信号Idを入力として、両値の誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。
基準距離設定回路LRは、給電チップ・母材間距離の基準距離を設定するための基準距離設定信号Lrを出力する。基準距離設定信号Lrは、例えば20mmに設定される。
基準送給速度設定回路FRは、上記の溶接電流設定信号Irを入力として、予め定めた電流送給速度変換関数によって算出された基準送給速度設定信号Frを出力する。電流送給速度変換関数は、給電チップ・母材間距離が上記の基準距離設定信号Lrの値であるときに、溶接電流の平均値が溶接電流設定信号Irの値となる送給速度Fwを算出する関数であり、予め実験によって定義されている。
送給速度修正回路FCRは、上記の基準送給速度設定信号Fr及び上記の電流誤差増幅信号Eiを入力として、Fcr=Fr+∫Ei・dtの演算を行い、送給速度修正信号Fcrを出力する。この回路によって、溶接電流平均値検出信号Idの値が溶接電流設定信号Irの値と等しくなるように可変速制御が行われて送給速度修正信号Fcrが出力される。
溶接終了時送給速度検出回路FEDは、上記の送給速度修正信号Fcr及び後述する起動信号Onを入力として、起動信号OnがHighレベルからLowレベルに変化して溶接が終了した時点における送給速度修正信号Fcrの値を溶接終了時送給速度検出信号Fedとして出力する。
送給速度差分値回路EFは、上記の溶接終了時送給速度検出信号Fed及び上記の基準送給速度設定信号Frを入力として、Ef=Fed-Frの演算を行い、送給速度差分値信号Efを出力する。
溶接終了時突出し長算出回路LEDは、上記の基準距離設定信号Lr及び上記の送給速度差分値信号Efを入力として、Led=Lr+K・Ef-Aを演算して、溶接終了時突出し長算出信号Ledを出力する。Kは送給速度差分値信号Efの値を突出し長に変換するための正の定数であり、例えばK=2である。Aは溶接終了時の溶接ワイヤの燃え上がり距離を示す正の定数であり、例えばA=5mmである。
突出し長設定回路LERは、溶接開始時の突出し長の適正長を設定するための予め定めた突出し長設定信号Lerを出力する。突出し長設定信号Lerは例えば15mmに設定される。
距離差分値回路ELは、上記の溶接終了時突出し長算出信号Led及び上記の突出し長設定信号Lerを入力として、El=Led-Lerの演算を行い、距離差分値信号Elを出力する。
送給機WFは、後述する起動信号On、上記の送給速度修正信号Fcr、上記の距離差分値信号Elを入力として、以下の処理を行い、溶接ワイヤ1を送給する。
1)起動信号OnがHighレベルのときは、送給速度修正信号Fcrの値に相当する送給速度Fwで溶接ワイヤ1を前進送給する。
2)起動信号OnがHighレベルからLowレベルに変化して溶接が終了すると溶接ワイヤの送給を停止する。その後、遅延期間(100ms程度)が経過すると、距離差分値信号Elが正の値であるときは、その絶対値だけ溶接ワイヤを後退送給する。
3)起動信号OnがHighレベルからLowレベルに変化して溶接が終了すると溶接ワイヤの送給を停止する。その後、遅延期間(100ms程度)が経過すると、距離差分値信号Elが負の値であるときは、その絶対値だけ溶接ワイヤを前進送給する。
溶接トーチWTは、装着された給電チップ(図示は省略)を介して溶接ワイヤ1に給電し、溶接ワイヤ1を母材2の被溶接部に送出する。溶接ワイヤ1と母材2との間にアーク3が発生する。給電チップと母材2との間に溶接電圧Vwが印加し、溶接電流Iwが通電する。給電チップの先端と母材2との距離が給電チップ・母材間距離Lw(mm)となる。
ノズル4は、溶接トーチWTの先端部に取り付けられており、その内側をシールドガス5が流出されて、アーク3を大気から遮蔽する。シールドガス5は、炭酸ガス、炭酸ガスとアルゴンガスとの混合ガス等である。
ロボットRMは、上記の溶接トーチWTを搭載しており、後述する動作制御信号Mcに従って移動する。
ロボット制御装置RCは、予め定めた作業プログラムに従って上記のロボットRMを溶接線にそって移動させるための動作制御信号Mcを出力し、溶接を開始するための起動信号Onを出力する。
図2は、溶接中に給電チップ・母材間距離が長くなるように変動した場合の、本発明の実施の形態に係る送給速度可変速制御アーク溶接方法を示す図1の溶接装置における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は起動信号Onの時間変化を示し、同図(B)は給電チップ・母材間距離Lwの時間変化を示し、同図(C)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(D)は溶接電流平均値Iwaの時間変化を示す。以下、同図を参照して各信号の動作について説明する。
時刻t1において、同図(A)に示すように、起動信号OnがHighレベルに変化すると、溶接が開始される。これに応動して、溶接電源が起動されて、同図(D)に示すように、溶接電流が通電を開始する。同時に、同図(C)に示すように、送給速度Fwは図1の基準送給速度設定信号Frの値で溶接ワイヤの前進送給を開始する。ここで、基準送給速度は10m/minの場合とする。同図(B)に示すように、給電チップ・母材間距離Lwは、図1の基準距離設定信号Lrの値となり、20mmとなっている。
溶接中の時刻t2において、同図(B)に示すように、給電チップ・母材間距離Lwが25mmへと長くなる。これに応動して、送給速度可変速制御が動作し、同図(C)に示すように、送給速度Fwは、12m/minへと加速される。この結果、同図(D)に示すように、溶接電流平均値Iwaは図1の溶接電流設定信号Irの値のままで一定値となる。
時刻t3において、同図(A)に示すように、起動信号OnがLowレベルに変化すると、溶接が終了する。これに応動して、同図(C)に示すように、送給速度Fwは0となり、送給を停止する。このときに、図1の溶接終了時送給速度検出回路FEDによって、溶接終了直前の送給速度Fwの値が溶接終了時送給速度検出信号Fedとして検出される。同様に、同図(D)に示すように、溶接電流平均値Iwaも0となる。同図(B)に示すように、給電チップ・母材間距離Lwは25mmのままである。
時刻t3から遅延期間(100ms程度)が経過した時刻t4において、以下のようにして図1の距離差分値信号Elが算出される。
1)図1の送給速度差分値回路EFによって、溶接終了時送給速度検出信号Fedから基準送給速度設定信号Frを減算して、送給速度差分値信号Efが出力される。ここで、Fed=12m/min、Fr=10m/minであるので、Ef=12-10=2となる。
2)溶接終了時突出し長算出回路LEDは、上記の基準距離設定信号Lr及び上記の送給速度差分値信号Efを入力として、Led=Lr+K・Ef-Aを演算して、溶接終了時突出し長算出信号Ledを出力する。Kは送給速度差分値信号Efの値を突出し長に変換するための正の定数であり、例えばK=2である。Aは溶接終了時の溶接ワイヤの燃え上がり距離を示す正の定数であり、例えばA=5mmである。ここで、Lr=20mm、Ef=2m/min、K=2、A=5mmであるので、Led=20+2・2-5=19mmとなる。
3)図1の距離差分値回路ELによって、溶接終了時突出し長算出信号Ledの値から目標値である突出し長設定信号Lerの値を減算して、距離差分値信号Elが算出される。ここで、Ler=15mmとすると、Led=19mmであるので、El=19-15=4mmとなる。
時刻t4において、上述したように、距離差分値信号El=4mmと正の値であるので、同図(C)に示すように、送給速度Fwは負の値となり、後退送給を開始する。時刻t5において、距離差分値信号El=4mmだけ後退送給されると、送給を停止する。この期間中は、溶接電源は起動されないので、溶接電圧及び溶接電流は出力されない。
したがって、本実施の形態では、溶接中に給電チップ・母材間距離Lwが変動しても、溶接が終了した後に、突出し長は適正長の15mmへと迅速に自動調整される。この結果、次の溶接開始作業が円滑になり、溶接品質も良好になる。
図3は、溶接中に給電チップ・母材間距離が短くなるように変動した場合の、本発明の実施の形態に係る送給速度可変速制御アーク溶接方法を示す図1の溶接装置における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は起動信号Onの時間変化を示し、同図(B)は給電チップ・母材間距離Lwの時間変化を示し、同図(C)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(D)は溶接電流平均値Iwaの時間変化を示す。以下、同図を参照して各信号の動作について説明する。
時刻t1において、同図(A)に示すように、起動信号OnがHighレベルに変化すると、溶接が開始される。これに応動して、溶接電源が起動されて、同図(D)に示すように、溶接電流が通電を開始する。同時に、同図(C)に示すように、送給速度Fwは図1の基準送給速度設定信号Frの値で溶接ワイヤの前進送給を開始する。ここで、基準送給速度は10m/minの場合とする。同図(B)に示すように、給電チップ・母材間距離Lwは、図1の基準距離設定信号Lrの値となり、20mmとなっている。
溶接中の時刻t2において、同図(B)に示すように、給電チップ・母材間距離Lwが15mmへと短くなる。これに応動して、送給速度可変速制御が動作し、同図(C)に示すように、送給速度Fwは、8m/minへと減速される。この結果、同図(D)に示すように、溶接電流平均値Iwaは図1の溶接電流設定信号Irの値のままで一定値となる。
時刻t3において、同図(A)に示すように、起動信号OnがLowレベルに変化すると、溶接が終了する。これに応動して、同図(C)に示すように、送給速度Fwは0となり、送給を停止する。このときに、図1の溶接終了時送給速度検出回路FEDによって、溶接終了直前の送給速度Fwの値が溶接終了時送給速度検出信号Fedとして検出される。同様に、同図(D)に示すように、溶接電流平均値Iwaも0となる。同図(B)に示すように、給電チップ・母材間距離Lwは15mmのままである。
時刻t3から遅延期間(100ms程度)が経過した時刻t4において、以下のようにして図1の距離差分値信号Elが算出される。
1)図1の送給速度差分値回路EFによって、溶接終了時送給速度検出信号Fedから基準送給速度設定信号Frを減算して、送給速度差分値信号Efが出力される。ここで、Fed=8m/min、Fr=10m/minであるので、Ef=8-10=-2となる。
2)溶接終了時突出し長算出回路LEDは、上記の基準距離設定信号Lr及び上記の送給速度差分値信号Efを入力として、Led=Lr+K・Ef-Aを演算して、溶接終了時突出し長算出信号Ledを出力する。Kは送給速度差分値信号Efの値を突出し長に変換するための正の定数であり、例えばK=2である。Aは溶接終了時の溶接ワイヤの燃え上がり距離を示す正の定数であり、例えばA=5mmである。ここで、Lr=20mm、Ef=-2m/min、K=2、A=5mmであるので、Led=20-2・2-5=11mmとなる。
3)図1の距離差分値回路ELによって、溶接終了時突出し長算出信号Ledの値から目標値である突出し長設定信号Lerの値を減算して、距離差分値信号Elが算出される。ここで、Ler=15mmとすると、Led=11mmであるので、El=11-15=-4mmとなる。
時刻t4において、上述したように、距離差分値信号El=-4mmと負の値であるので、同図(C)に示すように、送給速度Fwは正の値となり、全身送給を開始する。時刻t5において、距離差分値信号El=-4mmの絶対値だけ前進送給されると、送給を停止する。この期間中は、溶接電源は起動されないので、溶接電圧及び溶接電流は出力されない。
したがって、本実施の形態では、溶接中に給電チップ・母材間距離Lwが変動しても、溶接が終了した後に、突出し長は適正長の15mmへと迅速に自動調整される。この結果、次の溶接開始作業が円滑になり、溶接品質も良好になる。
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 ノズル
5 シールドガス
EF 送給速度差分値回路
Ef 送給速度差分値信号
EL 距離差分値回路
El 距離差分値信号
FCR 送給速度修正回路
Fcr 送給速度修正信号
FED 溶接終了時送給速度検出回路
Fed 溶接終了時送給速度検出信号
FR 基準送給速度設定回路
Fr 基準送給速度設定信号
Fw 送給速度
ID 溶接電流平均値検出回路
Id 溶接電流平均値検出信号
IR 溶接電流設定回路
Ir 溶接電流設定信号
Iw 溶接電流
Iwa 溶接電流平均値
LED 溶接終了時突出し長算出回路
Led 溶接終了時突出し長算出信号
LER 突出し長設定回路
Ler 突出し長設定信号
LR 基準距離設定回路
Lr 基準距離設定信号
Lw 給電チップ・母材間距離
On 起動信号
PS 溶接電源
RC ロボット制御装置
RM ロボット
Vw 溶接電圧
WF 送給機
WT 溶接トーチ

Claims (3)

  1. 溶接電流平均値が溶接電流設定値と等しくなるように溶接ワイヤの送給速度を可変速制御して溶接する送給速度可変速制御アーク溶接方法において、
    溶接終了時点における前記可変速制御によって制御された溶接終了時送給速度を検出し、
    溶接終了後に前記溶接終了時送給速度に基づいて溶接ワイヤを所定長だけ後退送給又は前進送給する、
    ことを特徴とする送給速度可変速制御アーク溶接方法。
  2. 前記溶接終了時送給速度と基準送給速度との送給速度差分値から溶接終了時突出し長を算出し、
    前記溶接収容時突出し長と突出し長設定値との距離差分値を算出し、
    前記距離差分値が正の値であるときは前記後退送給を行い、前記距離差分値が負の値であるときは前記前進送給を行い、前記距離差分値によって前記所定長を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送給速度可変速制御アーク溶接方法。
  3. 給電チップ・母材間距離が基準距離であるときの前記溶接電流平均値と前記送給速度との関係を示す電流送給速度変換関数を予め定め、
    前記基準送給速度は前記溶接電流設定値を前記電流送給速度変換関数に入力して算出される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の送給速度可変速制御アーク溶接方法。
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