JP2024007833A - コンクリートブロックの敷設方法 - Google Patents

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Masanori Kurihara
光生 戸木田
Mitsuo Tokita
淳市 弘中
Junichi Hironaka
亮太 小川
Ryota Ogawa
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Abstract

【課題】法面長が短い施工現場であっても複数のコンクリートブロックをまとめて敷設することができるコンクリートブロックの敷設方法を提供すること。【解決手段】河川側法面10に吊り上げ用敷材20を敷設する工程、吊り上げ用敷材20の上にコンクリートブロック30を複数載置し、互いに隣接するコンクリートブロック30どうしを連結具により連結して複数ブロック体36を形成する工程、シャックル73が取り付けられた第1吊ワイヤ70を連結具34およびH鋼60に係合する工程、第2吊ワイヤ74を吊り上げ用敷材20およびH鋼60に係合する工程、吊搬装置50で吊りH鋼60を吊り上げ用敷材20および複数ブロック体36を一体に吊り上げてこれらを所定敷設位置に敷設する工程および第1吊ワイヤ70と第2吊ワイヤ74を複数ブロック体36およびH鋼60から分離させる工程を具備するコンクリートブロック30の敷設方法である。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年11月24日、アスザック株式会社は、七ケ巻護岸災害復旧工事の工事現場(長野県下高井郡野沢温泉村大字七ケ巻)において、受注者である藤森建設工業株式会社と共に、栗原正徳(アスザック株式会社)、戸木田光生(三井化学産資株式会社)、弘中淳市(三井化学産資株式会社)、小川亮太(三井化学産資株式会社)らが発明した『コンクリートブロックの敷設方法』による護岸工事を公開。
本発明はコンクリートブロックの敷設方法に関する。
河川、湖沼および海における岸辺の法面を水の浸食から保護するための護岸工事において、既設のコンクリートブロックを法面に沿って敷設するいわゆる護岸ブロック工がある。このような護岸ブロック工の一例として出願人は、特許文献1(特開2022-029969号公報)に開示されているようなコンクリートブロックの敷設方法を提案している。
特開2022-029969号公報
特許文献1に開示されている方法は、コンクリートブロックの敷設位置における法面長さが不十分であると、法面上にコンクリートブロックを複数並べることができず、特許文献1で提案している施工方法が適用できないことがある。
そこで本発明は、コンクリートブロックの敷設位置における法面長さ(敷設位置の広さ)にかかわらず適用することが可能なコンクリートブロックの敷設方法の提案を目的とする。
すなわち本発明は、コンクリートブロックの敷設方法であって、地表面に吊り上げ用敷材を敷設する工程と、前記吊り上げ用敷材に前記コンクリートブロックを複数配設すると共に、互いに隣接する前記コンクリートブロックどうしを連結具により連結して複数ブロック体を形成する工程と、両端部に第1係合体がそれぞれ取り付けられていると共に同じ長さに形成された複数本の第1吊ワイヤの各々における第1端部側第1係合体を前記連結具に係合すると共に第2端部側第1係合体を吊り上げ補助体に係合する工程と、両端部に第2係合体がそれぞれ取り付けられた第2吊ワイヤを前記吊り上げ用敷材の両端部および前記吊り上げ補助体に係合する工程と、前記吊り上げ補助体を吊搬装置で吊り上げることにより、前記吊り上げ用敷材および前記複数ブロック体を一体に吊り上げて前記吊り上げ用敷材および前記複数ブロック体を所定敷設位置に敷設する工程と、前記複数ブロック体および前記吊り上げ補助体から前記第1吊ワイヤを分離させると共に前記吊り上げ用敷材および前記吊り上げ補助体から前記第2吊ワイヤを分離させる工程と、を具備することを特徴とするコンクリートブロックの敷設方法である。
これにより、コンクリートブロックの敷設位置における法面長さ(敷設位置の広さ)にかかわらず、複数のコンクリートブロックをまとめて敷設することが可能になる。
また、前記吊り上げ用敷材に前記コンクリートブロックを複数配設する前に、前記吊り上げ用敷材と前記コンクリートブロックとの間に吸い出し防止シートを配設する工程をさらに有していることが好ましい。
これにより、コンクリートブロックの敷設位置における法面とコンクリートブロックとの間に吸い出し防止シートを介在させることが可能になる。
また、前記吊り上げ用敷材と前記コンクリートブロックとの間に前記吸い出し防止シートを配設する工程は、前記吸い出し防止シートの端部位置を前記複数ブロック体の平面領域からはみ出すように敷設する工程であることが好ましい。
これにより、複数ブロック体を複数回繰り返して敷設する際には、互いに隣接する複数ブロック体どうしの吸い出し防止シートをラップさせた状態で敷設することができるので、特に護岸工事におけるコンクリートブロックの敷設作業において好適である。
また、前記第2吊ワイヤを前記吊り上げ用敷材の両端部および前記吊り上げ補助体に係合する前に、前記吊り上げ用敷材の両端部に吊り上げ部を取り付ける工程と、前記吊り上げ用敷材および前記複数ブロック体を一体にして前記所定敷設位置に敷設した後、前記吊り上げ用敷材から前記吊り上げ部を分離させる工程をさらに有し、前記第2吊ワイヤを前記吊り上げ用敷材の両端部および前記吊り上げ補助体に係合する工程は、前記第2吊ワイヤの中間部を前記吊り上げ用敷材の両端部に取り付けられた前記吊り上げ部に掛け渡すと共に前記第2吊ワイヤの両端部の前記第2係合体を前記吊り上げ補助体に係合する工程であることが好ましい。
これにより、複数ブロック体の敷設完了後において、第2吊ワイヤを掛け渡しする吊り上げ用敷材の両端部のうちの少なくとも一方の端部を他の複数ブロック体の吊り上げ時において繰り返し使用することができる。
また、前記吊り上げ用敷材における前記複数ブロック体の両端部位置にはL字型に形成されたブロック固定用枠体が配設されており、前記吊り上げ用敷材に前記コンクリートブロックを複数配設する際は、前記ブロック固定用枠体の第1端辺を前記複数ブロック体の両端部における前記コンクリートブロックの下面に進入させることが好ましい。
これにより、複数ブロック体を傾斜面に敷設する際に、重力の作用で複数ブロック体が斜面に沿ってずり落ち、敷設位置が位置ずれしてしまうことが防止できる。また、吊搬装置による吊り上げ補助体および複数ブロック体の吊り上げ時における安定性が向上し、吊り上げ中における荷崩れを防止することが期待できる。
また、前記第1端部側第1係合体はシャックルであって、前記シャックルにおける閉塞ピンにはロープ体が連結されていると共に前記ロープ体が前記閉塞ピンから所要長さ引き出されていて、前記複数ブロック体から前記第1吊ワイヤを分離させる際には、前記ロープ体を手繰り寄せて前記閉塞ピンを前記シャックルの本体部から引き抜くことが好ましい。
これにより、複数ブロック体からの第1端部側第1係合体の分離作業が容易になる。とくに、敷設箇所が堤防の法面である場合、複数ブロック体の一部が水中に敷設された場合においては作業性を高めることができる。
本発明の構成によれば、敷設位置における法面長さ(敷設位置の広さ)にかかわらず、複数のコンクリートブロックをまとめて敷設することができ、作業効率を大幅に向上させることが可能になる。
本実施形態におけるコンクリートブロックの敷設方法の概略工程図である。 本実施形態における第1工程を示す説明図である。 吊り上げ用敷材の平面図である。 本実施形態における第2工程を示す説明図である。 本実施形態における第3工程を示す説明図である。 本実施形態における第4工程を示す説明図である。 本実施形態における第5工程を示す説明図である。 本実施形態における第6工程を示す説明図である。 本実施形態における第7工程を示す説明図である。 図9に続く第7工程を示す説明図である。 図10に続く第7工程を示す説明図である。 本実施形態における第8工程を示す説明図である。 図12に続く第8工程の一部を示す説明図である。 図13に続く第8工程の一部を示す説明図である。
以下に、本発明を河川の護岸工事における河川側法面へのコンクリートブロック敷設工事に適用した実施形態に基づいて説明する。なお、本発明の適用範囲は河川の護岸工事の他、地表面を保護するためのコンクリートブロックの敷設工事に適用することが可能である。
作業者は、図1に示すコンクリートブロックの敷設方法の概略工程図に沿って順次コンクリートブロックの敷設を行う。まず第1工程として作業者は、図2に示すように、施工対象範囲である河川堤防の河川側法面10の周辺における地表面(ここでは河川堤防の天端)に、所要広さ範囲に吊り上げ用敷材20を敷設する(S-1)。本実施形態においては、図3に示すように4条の吊り上げ用敷材20を連続的に敷設しているが、地表面に敷設する吊り上げ用敷材20の数は特に限定されるものではない。なお、図3においては、図中横方向が法面長さ方向であり、同縦方向が河川の流れ方向である。また、本実施形態においては、吊り上げ用敷材20として合成樹脂製の格子状体であるテンサー(登録商標)に代表されるジオテキスタイルを用いているが、吊り上げ用敷材20はジオテキスタイルに限定されるものではない。
次に作業者は、第2工程として、図4に示すように、吊り上げ用敷材20の上面に吸い出し防止シート22を敷設する(S-2)こともできる。吊り上げ用敷材20に複数枚の吸い出し防止シート22を敷設する場合には、隣り合う吸い出し防止シート22の端部どうしを所要寸法重複させた状態で敷設することが好ましい。また、吊り上げ用敷材20の縦方向の両端部および横方向の両端部においては、吸い出し防止シート22の端部が所要寸法はみ出すようにして敷設することもできる。さらに吸い出し防止シート22は、結束バンドに代表される結束材や面ファスナーに代表される係止体(いずれも図示はせず)を用いて吊り上げ用敷材20に固定させておくことが好ましい。
次に作業者は、第3工程として、図5に示すように、吸い出し防止シート22の上に行列状配列でコンクリートブロック30を複数配設する。ここでは、吊り上げ用敷材20の敷設範囲とコンクリートブロック30の配設範囲を一致させた状態でコンクリートブロック30が配設されている。コンクリートブロック30のそれぞれ角部には連結体32が埋設されているので、作業者は、互いに隣接するコンクリートブロック30どうしを連結体32の部分で連結具34を用いて連結する(S-3)ことができる。本実施形態においては連結具34としてC字状に形成された連結フック(図7(B)参照)が用いられているが、連結具34はこの形態に限定されるものではない。
このようにして複数のコンクリートブロック30が行列状配置で連結された複数ブロック体36が形成される。なお、本実施形態における複数ブロック体36は、4つのコンクリートブロック30が隣接する部分における連結体32のみを連結具34で連結しているが、複数ブロック体36の外周縁に位置する連結体32を連結具34で連結することもできる。複数ブロック体36の外周縁位置(平面領域)からは、吸い出し防止シート22の端部位置が所要幅ではみ出した状態になっている。
次に第4工程として作業者は、図6に示すように、吊り上げ用敷材20の法長方向における両端部に吊り上げ部24を取り付けることもできる(S-4)。本実施形態における吊り上げ部24は、吊り上げ用敷材20と同様にテンサー(登録商標)に代表されるジオテキスタイルにより形成することができる。本実施形態における吊り上げ部24の法長方向における一方の端部には、吊り上げ部24の端部を他方の端部側に湾曲させた状態で折り返し、テンサージョイナーに代表される挿通材27で本体部分に係止してなる筒状部25が形成されている。筒状部25の内部空間には丸鋼パイプに代表される軸体26が挿通されている。また、本実施形態においては、吊り上げ用敷材20の両端部に取り付けられた吊り上げ部24のうち一方(法尻側)の筒状部25に挿通した軸体26に引き抜き用のワイヤ(図示はせず)が連結されている。吊り上げ部24の筒状部25とは反対側の端部は挿通材27により吊り上げ用敷材20に連結されている。
また、本実施形態における複数ブロック体36の法面方向における両端部位置には、L字型鋼製枠に代表されるブロック固定用枠体28がU字体をなす挿通材27により取り付けられている。本実施形態におけるブロック固定用枠体28は、法面において法長方向と直交方向(河川の流れ方向)に所要間隔をあけて配設されたL字体28Aと、各々のL字体28Aを連結するための線材28Bとを有するL字型鋼製枠に形成されたものが用いられている。ブロック固定用枠体28は、L字体28Aの法面に平行な端辺(第1端辺)を複数ブロック体36の端部におけるコンクリートブロック30の下面に進入させた状態で吊り上げ部24に取り付けられていることが好ましい。なお、本実施形態においては吊り上げ用敷材20、吸い出し防止シート22、吊り上げ部24および複数ブロック体36により敷設ユニット40が構成されている。
本実施形態においては、クローラークレーンに代表される吊搬装置50に直接吊り上げられる吊り上げ補助体としてのH鋼60を介して敷設ユニット40が吊り上げられる。作業者は、第5工程として、図7に示すように、第1吊ワイヤ70により敷設ユニット40(複数ブロック体36)の連結具34とH鋼60とを接続している。なお、図7中の(A)は、図6中のVII部分における拡大図であり、図7中の(B)は図7(A)中の矢印Bの方向に臨んだ際の概略斜視図である。第1吊ワイヤ70の両端部には、第1端部側第1係合体および第2端部側第1係合体(第1係合体)としてのシャックル73が取り付けられている。作業者が第1吊ワイヤ70の両端部に取り付けられたシャックル73を敷設ユニット40(複数ブロック体36の連結具34)およびH鋼60の第1フック62にそれぞれ係合(S-5)する。本実施形態における第1吊ワイヤ70の長さはすべて等しい長さに形成されている。
なお、本実施形態におけるシャックル73は、U字状の本体部73Aと本体部73Aの開口部どうしに挿通させることにより本体部73Aの開口部を閉塞する閉塞ピン73Bとを有している。また、本実施形態においては、複数本の第1吊ワイヤ70の各々における第1端部第1係合部としてのシャックル73の閉塞ピン73Bが1本のロープ体75に各々連結されている。ここでは、1本のロープ体75の長さ方向に沿って各々の閉塞ピン73Bを順次連結した形態としているが、それぞれの閉塞ピン73Bに連結させた複数のロープ体75により閉塞ピン73Bと連結させた形態が採用されてもよい。また、1本のロープ体75から分岐させた分岐体(図示はせず)が各々の閉塞ピン73Bと連結する形態を採用することもできる。このように第1吊ワイヤ70の第1端部側第1係合部としてのシャックル73の閉塞ピン73Bの各々にロープ体75を連結させる理由は後述する。
次に第6工程として作業者は、図8に示すように、第2吊ワイヤ74の中間部を筒状部25に挿通した軸体26の外周面に掛け渡し、第2吊ワイヤ74の両端部に取り付けられた第2係合体であるシャックル73をH鋼60の第2フック64に係合する(S-6)。第2吊ワイヤ74は、軸体26の長さ方向(図8の紙面奥行方向)に所要間隔をあけた複数箇所でH鋼60の第2フック64に係合されている。第2吊ワイヤ74の長さは、第1吊ワイヤ70の長さの1.7倍程度であることが好ましいが、この長さに限定されるものではない。第5工程および第6工程を行うことにより、敷設ユニット40を法長方向において所要間隔でH鋼60に係合することができる。なお、本実施形態におけるH鋼60は、平面視した際における輪郭が四角形の格子体に組み立てられたものが用いられている。
次に作業者は、第7工程として、図9~図11に示すように吊搬装置50でH鋼60を吊り上げて所定敷設位置に敷設ユニット40を敷設する(S-7)。先に説明したとおり第1吊ワイヤ70の長さと第2吊ワイヤ74の半分の長さとの間に極端な差が無く、ブロック固定用枠体28を有しているので敷設ユニット40は略平坦な状態で吊り上げられ、安定した状態で敷設ユニット40の搬送作業および敷設作業を行うことができる。本実施形態のように傾斜面に敷設ユニット40を敷設する場合、敷設ユニット40は法肩側から法面に載置されることになる。河川側法面10に載置された敷設ユニット40には重力が作用することになるが、敷設ユニット40の法尻側端部にブロック固定用枠体28が取り付けられているので位置ずれが生じることはなく、当初の敷設位置を維持することができる。なお、図9以降の図面においては、簡略化のため一部構成の表示を省略している。
次に作業者は、第8工程として、図12に示すように第1吊ワイヤ70を複数ブロック体36およびH鋼60から分離すると共に、法肩側の第2吊ワイヤ74を吊り上げ部24およびH鋼60から分離する(S-8)。本実施形態においては、ロープ体75の第1端部を法肩側にいる作業者が保持し、ロープ体75の長さ方向における中間位置に法肩側の閉塞ピン73Bを連結し、ロープ体75の第2端部に向けて(法尻側の)閉塞ピン73Bを配設順にロープ体75に連結している。作業者はロープ体75を引き上げることにより、第1吊ワイヤ70のシャックル73を敷設ユニット40(複数ブロック体36)から分離させることができる。本実施形態のように敷設ユニット40の一部が水中になっていても安全に第1吊ワイヤ70を敷設ユニット40から分離させることが可能になり好都合である。
全ての第1吊ワイヤ70のシャックル73が複数ブロック体36の連結具34から分離された後、作業者は第8工程の一部を引き続き実行する。作業者は、図13に示すように、吊搬装置50によりH鋼60を法肩側に移動させた後、作業者は、H鋼60から第1吊ワイヤ70をすべて取り外すと共に法肩側の第2吊ワイヤ74を吊り上げ部24から完全に分離させる。この後、作業者は第8工程の一部として、図14に示すように吊搬装置50によりH鋼60を吊り上げて法尻側の第2吊ワイヤ74を法尻側の吊り上げ部24(軸体26)から分離させる。法尻側の第2吊ワイヤ74はH鋼60に吊るしたままにしておくこともできるが、作業者は第8工程の一部として、吊搬装置50によりH鋼60を法肩側に移動させると共に、法尻側の第2吊ワイヤ74をH鋼60から取り外す(図示はせず)こともできる。
次に作業者は、第9工程として、吊り上げ用敷材20の法肩側端部から吊り上げ部24の取り外しを行う(S-9)。吊り上げ用敷材20からの吊り上げ部24の取り外し作業は、吊り上げ用敷材20への吊り上げ部24の取り付け作業を逆手順で行えばよいため、図面を用いた説明は省略する。
次に作業者は、第10工程として、法尻側の吊り上げ部24の筒状部25に挿入されている軸体26の回収を行う(S-10)。第2吊ワイヤ74は、軸体26の外周面の一部(軸体26の下側半分)に沿って掛け渡されているのみであるため、作業者が軸体26に連結した引き抜き用ワイヤ(図示はせず)を引き上げることで筒状部25に挿通されている軸体26を引き抜くことができる。なお、第9工程と第10工程の順番を入れ替えることもできる。
次に作業者は、第11工程として、先ほど敷設した敷設ユニット40が敷設範囲の最後の敷設位置であるかの確認(S-11)を行う。最後の敷設位置である場合には、作業を終了(END)し、敷設位置が最後でなければ、第1工程に戻り、第1工程から第11工程を繰り返し実行する。2回目以降の敷設ユニット40を敷設する際には、敷設ユニット40からはみ出させている吸い出し防止シート22どうしが重複するように敷設ユニット40の敷設を行い、隣り合う敷設ユニット40の端部どうしを公知の手法により連結すればよい。
本実施形態によれば、敷設ユニット40の全体を吊り上げた状態で敷設位置に敷設する形態であるため、法面で敷設ユニット40を構築する必要がない。これにより、敷設位置における法面長さ(敷設位置の広さ)にかかわらず、1回の吊搬で複数のコンクリートブロック30をまとめて敷設することができる。また、吊り上げ時における敷設ユニット40は、法面長さ方向における両端部に位置するコンクリートブロック30がわずかに上方に向けて屈曲するものの、敷設ユニット40を略平坦な状態で吊り上げることができる。これにより、敷設ユニット40を安定した状態で搬送することができると共に、所定敷設位置に正確に位置決めして敷設することができる。
また、敷設ユニット40の一部が水中に敷設された場合であっても、第1吊ワイヤ70や軸体26を確実に回収することができる。本実施形態における複数ブロック体36は、端部位置におけるコンクリートブロック30の下面と吸い出し防止シート22(吊り上げ用敷材20)の間にブロック固定用枠体28が取り付けられている。これにより法面に敷設した複数ブロック体36が重力の作用によりずり落ちて敷設位置が位置ずれしてしまうことを防止できる。
以上に、本実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、吊り上げ用敷材20の上に吸い出し防止シート22を敷設しているが、吸い出し防止シート22の敷設は省略することもできる。
また、本実施形態においては、吊り上げ用敷材20の両端部に吊り上げ部24を取り付けた後に第1吊ワイヤ70を複数ブロック体36の連結具34およびH鋼60の第1フック62に係合させた形態が例示されているがこの順番でなくてもよい。第1吊ワイヤ70を複数ブロック体36の連結具34およびH鋼60の第1フック62に係合させた後に、吊り上げ用敷材20の両端部に吊り上げ部24を取り付けることもできる。さらには、吊り上げ部24の構成を省略した形態を採用することもできる。この場合、第2吊ワイヤ74は吊り上げ用敷材20の格子部分に適宜掛け渡した状態(係合させた状態)にすればよい。また、第2吊ワイヤ74を第1吊ワイヤ70と同一の構成にし、第1吊ワイヤ70と同様にそれぞれの端部を吊り上げ用敷材20または吊り上げ部24およびH鋼60に係合させた形態を採用することもできる。
また、本実施形態では、敷設ユニット40を河川側法面10に敷設し終わった後に作業者が1本のロープ体75を引き上げることで第1吊ワイヤ70を複数ブロック体36(敷設ユニット40)から分離させる形態を例示しているがこの形態に限定されるものではない。敷設ユニット40の一部が河川側法面10に載置された後に、作業者が順次ロープ体75を引き上げることにより法肩側の第1吊ワイヤ70から法尻側の第1吊ワイヤ70を順番に複数ブロック体36から分離させる形態を採用することもできる。また、複数本のロープ体75を用いた場合であっても、作業者は各々のロープ体75をまとめて引き上げてもよいし、各々のロープ体75を個別に引き上げることも可能である。
また、本実施形態では、堤防法面における護岸工事用のコンクリートブロック30の敷設方法について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。コンクリートブロック30の敷設工事であれば、敷設工事の対象は法面に限定されるものではない。敷設位置において敷設ユニット40を構築するスペースが確保することができない現場において本発明は好適に適用され、敷設位置での敷設ユニット40の構築が可能な現場であっても本発明を適用することはもちろん可能である。
さらに、以上に説明した本実施形態の構成に対し、明細書中に記載されている変形例や、他の公知の構成を適宜組み合わせた形態を採用することもできる。
10:河川側法面
20:吊り上げ用敷材
22:吸い出し防止シート
24:吊り上げ部,25:筒状部,26:軸体,27:挿通材,
28:ブロック固定用枠体,28A:L字体,28B:線材
30:コンクリートブロック
32:連結体,34:連結具,36:複数ブロック体
40:敷設ユニット
50:吊搬装置
60:H鋼(吊り上げ補助体)
62:第1フック,64:第2フック
70:第1吊ワイヤ
73:シャックル(第1係合体,第1端部側第1係合体,第2端部側第1係合体)
73A:本体部,73B:閉塞ピン
74:第2吊ワイヤ
75:ロープ体

Claims (10)

  1. コンクリートブロックの敷設方法であって、
    地表面に吊り上げ用敷材を敷設する工程と、
    前記吊り上げ用敷材に前記コンクリートブロックを複数配設すると共に、互いに隣接する前記コンクリートブロックどうしを連結具により連結して複数ブロック体を形成する工程と、
    両端部に第1係合体がそれぞれ取り付けられていると共に同じ長さに形成された複数本の第1吊ワイヤの各々における第1端部側第1係合体を前記連結具に係合すると共に第2端部側第1係合体を吊り上げ補助体に係合する工程と、
    両端部に第2係合体がそれぞれ取り付けられた第2吊ワイヤを前記吊り上げ用敷材の両端部および前記吊り上げ補助体に係合する工程と、
    前記吊り上げ補助体を吊搬装置で吊り上げることにより、前記吊り上げ用敷材および前記複数ブロック体を一体に吊り上げて前記吊り上げ用敷材および前記複数ブロック体を所定敷設位置に敷設する工程と、
    前記複数ブロック体および前記吊り上げ補助体から前記第1吊ワイヤを分離させると共に前記吊り上げ用敷材および前記吊り上げ補助体から前記第2吊ワイヤを分離させる工程と、
    を具備することを特徴とするコンクリートブロックの敷設方法。
  2. 前記吊り上げ用敷材に前記コンクリートブロックを複数配設する前に、前記吊り上げ用敷材と前記コンクリートブロックとの間に吸い出し防止シートを配設する工程をさらに有していることを特徴とする請求項1記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  3. 前記吊り上げ用敷材と前記コンクリートブロックとの間に前記吸い出し防止シートを配設する工程は、前記吸い出し防止シートの端部位置を前記複数ブロック体の平面領域からはみ出すように敷設する工程であることを特徴とする請求項2記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  4. 前記第2吊ワイヤを前記吊り上げ用敷材の両端部および前記吊り上げ補助体に係合する前に、前記吊り上げ用敷材の両端部に吊り上げ部を取り付ける工程と、
    前記吊り上げ用敷材および前記複数ブロック体を一体にして前記所定敷設位置に敷設した後、前記吊り上げ用敷材から前記吊り上げ部を分離させる工程をさらに有し、
    前記第2吊ワイヤを前記吊り上げ用敷材の両端部および前記吊り上げ補助体に係合する工程は、前記第2吊ワイヤの中間部を前記吊り上げ用敷材の両端部に取り付けられた前記吊り上げ部に掛け渡すと共に前記第2吊ワイヤの両端部の前記第2係合体を前記吊り上げ補助体に係合する工程であることを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  5. 前記吊り上げ用敷材における前記複数ブロック体の両端部位置にはL字型に形成されたブロック固定用枠体が配設されており、
    前記吊り上げ用敷材に前記コンクリートブロックを複数配設する際は、前記ブロック固定用枠体の第1端辺を前記複数ブロック体の両端部における前記コンクリートブロックの下面に進入させることを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  6. 前記吊り上げ用敷材における前記複数ブロック体の両端部位置にはL字型に形成されたブロック固定用枠体が配設されており、
    前記吊り上げ用敷材に前記コンクリートブロックを複数配設する際は、前記ブロック固定用枠体の第1端辺を前記複数ブロック体の両端部における前記コンクリートブロックの下面に進入させることを特徴とする請求項4記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  7. 前記第1端部側第1係合体はシャックルであって、
    前記シャックルにおける閉塞ピンにはロープ体が連結されていると共に前記ロープ体が前記閉塞ピンから所要長さ引き出されていて、
    前記複数ブロック体から前記第1吊ワイヤを分離させる際には、前記ロープ体を手繰り寄せて前記閉塞ピンを前記シャックルの本体部から引き抜くことを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  8. 前記第1端部側第1係合体はシャックルであって、
    前記シャックルにおける閉塞ピンにはロープ体が連結されていると共に前記ロープ体が前記閉塞ピンから所要長さ引き出されていて、
    前記複数ブロック体から前記第1吊ワイヤを分離させる際には、前記ロープ体を手繰り寄せて前記閉塞ピンを前記シャックルの本体部から引き抜くことを特徴とする請求項4記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  9. 前記第1端部側第1係合体はシャックルであって、
    前記シャックルにおける閉塞ピンにはロープ体が連結されていると共に前記ロープ体が前記閉塞ピンから所要長さ引き出されていて、
    前記複数ブロック体から前記第1吊ワイヤを分離させる際には、前記ロープ体を手繰り寄せて前記閉塞ピンを前記シャックルの本体部から引き抜くことを特徴とする請求項5記載のコンクリートブロックの敷設方法。
  10. 前記第1端部側第1係合体はシャックルであって、
    前記シャックルにおける閉塞ピンにはロープ体が連結されていると共に前記ロープ体が前記閉塞ピンから所要長さ引き出されていて、
    前記複数ブロック体から前記第1吊ワイヤを分離させる際には、前記ロープ体を手繰り寄せて前記閉塞ピンを前記シャックルの本体部から引き抜くことを特徴とする請求項6記載のコンクリートブロックの敷設方法。
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