JP2024007377A - 防護隔離施設 - Google Patents

防護隔離施設 Download PDF

Info

Publication number
JP2024007377A
JP2024007377A JP2023098805A JP2023098805A JP2024007377A JP 2024007377 A JP2024007377 A JP 2024007377A JP 2023098805 A JP2023098805 A JP 2023098805A JP 2023098805 A JP2023098805 A JP 2023098805A JP 2024007377 A JP2024007377 A JP 2024007377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
pressure
passage
protective isolation
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023098805A
Other languages
English (en)
Inventor
信一 円谷
Shinichi Tsuburaya
真一 横山
Shinichi Yokoyama
喜光 木下
Yoshimitsu Kinoshita
裕人 鈴木
Yuto Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Publication of JP2024007377A publication Critical patent/JP2024007377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

【課題】放射能汚染から居住者を防護するとともに、内部での感染症の拡大を防止することが可能な防護隔離施設を提供する。【解決手段】防護隔離施設は、第一室と、第一室に連通する通路と、通路に連通する第二室と、第一室、第二室、及び通路に大気を供給する供給部と、供給部に併設され、大気中の汚染物質を除去する第一フィルタと、第二室内の空気を通路に排出する排気部と、排気部に併設され、空気中の汚染物質を除去する第二フィルタと、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、防護隔離施設に関する。
例えば、感染症に罹患した患者を収容するための施設として、陰圧室がこれまでに広く用いられている(例えば下記特許文献1)。陰圧であることから、感染症を媒介するウイルスや菌が陰圧室の外部に漏れ出しにくく、外部への感染拡大を抑えることができるとされている。
ここで、近年では、原子力災害によって大気が放射能汚染されている場合の避難者の収容施設に関して種々の提唱がなされている。このような収容施設として、既存の病院施設(入院病棟)を用いる例が考えられる。
特開2003-139367号公報
しかしながら、病院施設には上述のような感染症患者も収容されていることから、避難者と患者との間の感染防止策について措置を講じる必要が生じる。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、放射能汚染から居住者を防護するとともに、内部での感染症の拡大を防止することが可能な防護隔離施設を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る防護隔離施設は、第一室と、前記第一室に連通する通路と、該通路に連通する第二室と、前記第一室、前記第二室、及び前記通路に大気を供給する供給部と、該供給部に併設され、大気中の汚染物質を除去する第一フィルタと、前記第二室内の空気を前記通路に排出する排気部と、該排気部に併設され、前記空気中の汚染物質を除去する第二フィルタと、を備える。
本開示によれば、放射能汚染から居住者を防護するとともに、内部での感染症の拡大を防止することが可能な防護隔離施設を提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る防護隔離施設の構成を示す模式平面図である。 本開示の第一実施形態に係る制御部の構成を示す機能ブロック図である。 本開示の第一実施形態に係る制御部の制御フローを示すフローチャートである。 本開示の第一実施形態に係る防護隔離施設の変形例を示す模式平面図である。 本開示の第二実施形態に係る供給部の構成を示す模式断面図である。 本開示の第二実施形態に係る供給部の第一変形例を示す模式断面図である。 本開示の第二実施形態に係る供給部の第二変形例を示す模式断面図である。 本開示の各実施形態に係る制御部のハードウェア構成図である。
<第一実施形態>
以下、本開示の第一実施形態に係る防護隔離施設1について、図1から図3を参照して説明する。
(防護隔離施設の構成)
この防護隔離施設1は、外部で放射能汚染や化学汚染が広まっている際に、既存の病院施設を活用して避難者、及び患者をともに居住させるために用いられる。特に、感染症患者と避難者との併存を可能にするべく構成された施設である。
図1に示すように、防護隔離施設1は、第一室11と、第二室12と、通路13と、扉20と、供給部30と、第一フィルタ31と、排気部40と、第二フィルタ41と、仕切部50と、圧力調整部60と、を備えている。
第一室11は、避難者を収容するための空間であり、通路13に扉20を介して連通している。扉20は、スライドドアである。また、扉20の横には、一定程度のスペースが確保されている。これは、扉20を開けて第一室11に入室した居住者や作業者がすぐに当該スペースに退避して扉20の開閉を迅速に行うためである。なお、扉20としてスイング式のドアを用いることも可能である。図1の例では、複数(2つ)の第一室11が設けられている。なお、第一室11の数は任意に決定されてよい。
それぞれの第一室11には、供給部30と、第一フィルタ31の組が、各室で独立して1つずつ設けられている。供給部30は、例えばブロワ(送風機)であり、外部の空気(大気)を第一室11内に圧送する。第一フィルタ31は、供給部30に併設されており、第一室11内に供給される空気に含まれる汚染物質を捕集・除去するために設けられている。第一フィルタ31として具体的にはHEPAフィルタやEPAフィルタが好適に用いられる。この供給部30と第一フィルタ31によって空気が圧送されることで、第一室11、及び通路13の気圧は、大気圧よりも高い状態(陽圧状態)となっている。
第二室12は、隔離が必要な感染症等に罹患している患者が収容される。第二室12には、上記と同様の供給部30、及び第一フィルタ31に加えて、仕切部50と、排気部40と、第二フィルタ41とがさらに設けられている。仕切部50は、第二室12を3つの空間に区画している。通路13に連通する空間は第一小室121とされている。第一小室121の通路13側の壁には、通路13に連通するための扉21、及び換気口(図示省略)が設けられている。第一小室121に隣接するようにして第二小室122が設けられている。第二小室122は、扉21を介して第一小室121に連通している。また、第二小室122と第一小室121との間に換気口が設けられていてもよい。第二小室122に隣接するようにして、最も大きな空間である室本体123が設けられている。室本体123と第二小室122とは扉21、及び換気口を介して連通している。以上のように、第一小室121は、通路13、及び第二小室122のみに連通している。第二小室122は、第一小室121、及び室本体123のみに連通している。室本体123は第二小室122のみに連通している。
室本体123には、患者が収容される。第一小室121、及び第二小室122は、医療従事者が室本体123に入退室するに際して、医療用ガウンや手袋等の防護資材を着脱するためのスペースとして用いられる。
室本体123には、第一室11と同様に、供給部30と、第一フィルタ31が設けられている。これにより、第二室12の気圧は、第一室11と同様に大気圧よりも高い状態となっている。また、室本体123の空気は、排気部40によって通路13に排出される。排気部40は、供給部30と同様にブロワである。排気部40には、第二フィルタ41が併設されている。第二フィルタ41として、例えばHEPAフィルタやEPAフィルタが好適に用いられる。なお、第二フィルタ41として、ウイルスの捕集・吸着にさらに適した他のフィルタ材を用いることも可能である。つまり、第一フィルタ31と第二フィルタ41は、必ずしも材質が同一でなくてもよい。この排気部40を駆動することによって、第二室12の気圧は、大気圧より高いながらも、第一室11、及び通路13よりも低い状態となっている。つまり、第一室11、及び通路13の気圧を基準とすると、第二室12は負圧状態となっている。
第二室12に設けられたそれぞれの扉21は、この負圧側の空間に向かって閉じるようなスイングドアによって構成されている。また、第二室12の扉20は、第一室11の扉20よりも小型であることが望ましい。これにより、通路13から第二室12に向かう空気の流路の断面積は、通路13から第一室11に向かう空気の流路の断面積よりも小さくなっている。言い換えると、通路13と第二室12との間の流路では、通路13と第一室11との間の流路よりも圧力損失が大きい。また、2つの扉21は、両方が同時に開放状態とならないように構成されている。つまり、第一小室121の扉21が開放されている時には、第二小室122の扉21はロックされた状態となる。その反対の場合も同様である。さらに、扉20や扉21の開放に伴って、換気口は閉止される。これは、第二室12内の負圧状態が不用意に破壊されることを防ぐためである。
(圧力調整部の構成)
圧力調整部60は、上述した第一室11、第二室12、及び通路13の圧力状態を自律的に調整するための装置である。圧力調整部60は、第一計測部71と、第二計測部72と、制御部80と、を有する。
第一計測部71は、第一室11内の気圧を計測・数値化して「第一圧力」として制御部80に送信する。第二計測部72は、第二室12内の気圧を計測・数値化して「第二圧力」として制御部80に送信する。第一計測部71、及び第二計測部72は、例えば圧力計や圧力センサである。
(制御部の構成)
図2に示すように、制御部80は、圧力取得部81と、第一判定部82と、第二判定部83と、第一駆動部84と、第二駆動部85と、記憶部86と、を有する。
圧力取得部81は、第一計測部71、及び第二計測部72が計測した圧力値を取得する。第一判定部82は、第一圧力が、予め定められた閾値(第一閾値)よりも高いか否かを判定する。第二判定部83は、第二圧力が、予め定められた閾値(第二閾値)よりも低いか否かを判定する。第一駆動部84は、第一圧力が第一閾値よりも低いと判定された場合(つまり、第一室11の気圧が大気圧に比べて十分に高くない場合)に、供給部30による空気の供給量を増加する方向に調整する。第二駆動部85は、第二圧力が第二閾値よりも高いと判定された場合(つまり、第二室12の気圧が第一室11、及び通路13の気圧に比べて十分に低くない場合)に、排気部40による空気の排出量を増加する方向に調整する。記憶部86は、第一閾値や第二閾値を電気信号として記憶している。
次いで、制御部80の制御フローについて、図3を参照して説明する。この制御フローは、供給部30を駆動するステップS1と、第一圧力と第一閾値の大小を判定するステップS2と、排気部40を駆動するステップS3と、第二圧力と第二閾値の大小を判定するステップS4と、を含む。
ステップS1では、第一駆動部84から信号を送ることによって供給部30を駆動する。これにより、第一室11、第二室12、及び通路13の気圧が大気圧よりも絶対的に高い状態(陽圧状態)となる。次いで、ステップS2では、第一判定部82が、第一室11の圧力が第一閾値よりも高いか否かを判定する。ステップS2でNoと判定された場合、再びステップS1に戻り、供給部30を駆動し続けつつ、空気の供給量を増やすことで各空間の気圧を高める。この他、上述した扉20、扉21や換気口の開口面積を調整することで、各空間の気圧を変化させてもよい。
一方で、ステップS2でYesと判定された場合、各空間の気圧が大気圧に比べて十分に高くなったものと判断して、ステップS3を実行する。ステップS3では、第二駆動部85から信号を送ることによって排気部40を駆動する。これにより、第二室12内の空気が通路13に排出され、当該第二室12の気圧は、第一室11、及び通路13の気圧よりも低い状態となる(つまり、相対的に負圧状態となる。)。続くステップS4では、第二判定部83が、第二室12の気圧(第二圧力)が、第二閾値よりも低いか否かを判定する。
ステップS4でNoと判定された場合、再びステップS3に戻り、排気部40を駆動し続けつつ、空気の排出量を増やすことで、第二室12の気圧をさらに下げる。この他、上述した扉20、扉21や換気口の開口面積を調整することで、第二室12の気圧を調整しもよい。一方で、ステップS4でYesと判定された場合、第二室12の気圧が第一室11、及び通路13の気圧に比べて十分に低くなったものと判断して、制御を終了する。なお、これらのステップS1からS4の制御は、防護隔離施設1の運用中にわたって、断続的、又は連続的に行われることが望ましい。上述の圧力状態を常態的に維持できるようにするためである。
(作用効果)
ここで、近年では、原子力災害によって大気が放射能汚染されている場合の避難者の収容施設に関して種々の提唱がなされている。このような収容施設として、既存の病院施設(入院病棟)を用いる例が考えられる。しかしながら、病院施設には上述のような感染症患者も収容されていることが想定されるため、避難者と患者との間の感染防止策について措置を講じる必要が生じる。そこで、本実施形態では上述の各構成を採っている。
上記構成によれば、供給部30によって大気が供給されることで、第一室11、第二室12、及び通路13の気圧は、大気圧よりも高い状態となる(陽圧状態となる)。これにより、外部から屋内への空気の流れが規制されるため、外部からこれら空間に汚染物質が流入する可能性を低減することができる。他方で、第二室12の空気は排気部40によって通路13に排出される。これにより、当該第二室12の気圧は、大気圧より高いながらも、第一室11、及び通路13よりも低い状態となる。したがって、ウイルスや菌を第二室12内に留め、他の空間に飛散してしまう可能性を低減することが可能となる。このように、施設全体を陽圧状態としつつも、第二室12のみ相対的に陰圧状態とすることで、外部の汚染物質から居住者を防護するとともに、同一の構内における避難者と感染症患者の併存をも実現することができる。
さらに、上記構成によれば、各室に独立して供給部30、及び第一フィルタ31が設けられている。これにより、各室に安定的に空気を供給することができるため、例えば単一の供給部30によって空間全体を陽圧状態とする場合に比べて、精緻な圧力設計をすることなく、第一室11、及び第二室12を陽圧状態とすることができる。その結果、有事の際に、迅速かつ容易に防護隔離施設1を立ち上げ、運用開始することが可能となる。
また、上記構成によれば、第二室12から通路13に向かう空気の流路の断面積が相対的に小さいことから、当該第二室12に向かう空気に対して大きな圧力損失を生じさせることができる。これにより、通路13から第二室12に空気が流れ込みにくくなることから、第二室12から排気部40によって空気を排出した際に、当該第二室12の気圧と他の空間の気圧との差をより安定して作り出すことができる。これにより、第二室12にとどめておくべきウイルスや菌が通路13や第一室11に飛散してしまう可能性を大きく低減することができる。
加えて、上記構成によれば、仕切部50によって第二室12を、第一小室121、第二小室122、及び室本体123に区画することで、通路13から室本体123に流れ込む空気の流れに大きな圧力損失を生じさせることができる。具体的には、複数の扉20を介して通路13と室本体123とが連通した状態となる。これにより、通路13から第二室12内に向かう空気の流れが低減される。その結果、室本体123の気圧が他の空間よりも低い状態を安定して維持することができる。また、感染症患者を室本体123に収容した場合には、医療用ガウンや手袋等の汚染された資材を、従事者が通路13に出る前にこれら第一小室121や第二小室122で適切に処分することが可能となる。このように仕切部50を設けることによって、所定の圧力状態を作り出すことと、従事者の作業性を向上させることとを両立させることができる。
さらに、上記構成によれば、第二室12の扉20は、圧力が低い側に向かって閉じるように構成されている。このため、入退室に際して、扉20を開け放した状態でも、第二室12と通路13との気圧差によって、第二室12側に向かって自動的に扉20が閉まる。このため、第二室12から他の空間に菌やウイルスが拡散する可能性をさらに小さく抑えることができる。
また、上記構成によれば、圧力調整部60を設けることによって、第一室11、第二室12、及び通路13の気圧や、これら空間同士の間の差圧を、制御部80によって自律的に維持することができる。これにより、防護隔離施設1の居住性や安全性をさらに安定的に維持することが可能となる。
<第二実施形態>
次に、本開示の第二実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、供給部30の構成が第一実施形態とは異なっている。図5に示すように、本実施形態に係る供給部30は、導入流路91と、送風機92と、接続流路93と、チャンバー94(消音部)と、室内側流路95と、乱流発生部96と、を有する。
送風機92は、上述した第一室11、又は第二室12の外部に設けられている。送風機92は、導入流路91を通じて導かれた外部の空気を圧送するブロワである。送風機92の下流側出口には、接続流路93を介してチャンバー94が接続されている。チャンバー94は、例えば直方体状の容器であり、内部には空間が形成されている。チャンバー94のさらに下流側には、第一室11、又は第二室12に連通する室内側流路95が接続されている。送風機92を作動させることによって、第一室11、又は第二室12に外部の空気が供給される。
チャンバー94では、接続流路93の出口側端部93aから見た投影面とは異なる位置に、室内側流路95の入口側端部95aが配置されている。言い換えると、これら接続流路93と室内側流路95は、同一の直線上には配置されていない。さらに言い換えれば、直方体状をなすチャンバー94の6つの内面のうち、互いに異なる2つの面にそれぞれ出口側端部93a、及び入口側端部95aが配置されている。また、室内側流路95の入口側端部95aは、接続流路93の出口側端部93aよりも流路断面積が小さく設定されている。
さらに、チャンバー94の内面における接続流路93の出口側端部93aと対向する領域には、乱流発生部96が設けられている。乱流発生部96は、チャンバー94内に流れ込む空気の流れに乱流成分を付加するための部材である。具体的には、乱流発生部96として、表面に凹凸のある板材や、パンチングメタル、多孔板を複数重ねた部材等が好適に用いられる。
(作用効果)
ここで、第一実施形態で説明した防護隔離施設1では、傷病者を収容するという施設の用途・目的から、室内の居住性はもとより、静粛性が特に重要視される。特に、医療機器が発する各種の警報音等を医療従事者が適切に認知できる程度の静粛性が要求される。しかしながら、送風機92の作動音が騒音となってしまい、室内の静粛性・居住性が損なわれてしまうという可能性があった。そこで、本実施形態では上述の各構成を採用している。
上記構成によれば、送風機92が第一室11、及び第二室12の外部に設けられ、当該送風機92から延びる接続流路93と室内側流路95との間には消音部としてのチャンバー94が設けられている。チャンバー94内で作動音が拡散することにより、送風機92の作動音が室内に伝播してしまう可能性を低減することができる。したがって、室内の環境を静粛に維持することができる。特に、医療的ケアを必要とする施設の場合、各種医療機器の発する警報音等が容易に認知可能であることが重要である。上記構成によれば、このような警報音等が送風機の騒音にかき消されてしまう可能性が低減されるため、医療的ケアの信頼性をさらに向上させることができる。
また、上記構成によれば、消音部としてのチャンバー94を有することによって、当該チャンバー94内で騒音の音波が大きく拡散される。これにより、送風機92の作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性を大きく低減することができる。したがって、室内の環境を静粛に維持することができる。
さらに、上記構成によれば、室内側流路95の入口側端部95aが、接続流路93の出口側端部93aから見た投影面上とは異なる位置に設けられている。これにより、接続流路93を経てチャンバー94内に伝播した送風機92による空気の流れは、室内側流路95に直接的には流れ込まずに、当該チャンバー94内で乱流を発生させる。この乱流によって送風機92の作動音の音線が乱されるため、作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性をさらに大きく低減することができる。したがって、室内の環境を静粛に維持することができる。
加えて、上記構成によれば、室内側流路95の入口側端部95aの流路断面積は、接続流路93の出口側端部93aの流路断面積よりも小さいことから、チャンバー94内では空気の流れに圧力損失が生じる。この圧力損失によって、空気の流れの乱流成分がさらに増大する。この乱流成分の増大によって送風機92の作動音の音線がさらに乱されるため、作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性をさらに大きく低減することができる。したがって、室内の環境を静粛に維持することができる。
また、上記構成によれば、乱流発生部96が設けられていることによって、チャンバー94内の乱流成分がさらに増大する。この乱流成分によって送風機92の作動音の音線がより一層大きく乱されるため、作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性をさらに大きく低減することができる。したがって、室内の環境を静粛に維持することができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の各実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。
例えば、上記第一実施形態では、各室(第一室11、及び第二室12)にそれぞれ独立して供給部30、及び第一フィルタ31が設けられている例について説明した。しかしながら、変形例として図4に示すように、1つの第一室11のみに供給部30、及び第一フィルタ31を配置する構成を採ることも可能である。この場合、当該第一室11の扉20は常態的に開放されていることが望ましい。また、供給部30の出力・容量も、上記実施形態の場合に比べて大きく設定されていることが望ましい。この構成によれば、1つの供給部30、及び第一フィルタ31のみによって空間全体の陽圧状態を作り出すことができる。これにより、コストの削減や、防護隔離施設1の立ち上げに要する時間の短縮化を実現することが可能となる。
また、上記第一実施形態では、第一計測部71、及び第二計測部72によって各室の気圧を計測し、制御部80によって自律的に供給部30、及び排気部40の動作を制御する例について説明した。しかしながら、各室の気圧を作業員が計測して、自身の判断によって供給部30、及び排気部40の動作を制御する構成を採ることも可能である。さらに、上記の制御部80による制御や作業員による圧力調整は、防護隔離施設1の立ち上げ時に一度のみ行うだけでもよい。
さらに、図6に第二実施形態の第一変形例として示すように、チャンバー94の内面に吸音材97を設けてもよい。吸音材97としてはウレタン樹脂等の発泡材料や、スチールウール等が好適に用いられる。この構成によれば、吸音材97によって送風機92の作動音の一部を吸収することができる。これにより、室内側に作動音が伝播してしまう可能性をより一層低減することができる。
また、図7に第二実施形態の第二変形例として示すように、消音部としてのチャンバー94に代えて、流路屈曲部98を適用することも可能である。流路屈曲部98は、接続流路93と室内側流路95の間に設けられ、かつ、これら流路同士が同一直線上で連通しないように、空気の流れ方向、及び音波の伝わる方向を変更する。一例として、流路屈曲部98は、接続流路93、及び室内側流路95に対して直交する方向に延びている。また、チャンバー94とは異なり、流路屈曲部98の流路断面積は、接続流路93、又は室内側流路95の流路断面積と同等である。この構成によっても、上述したものと同様の作用効果を得ることができる。また、装置の寸法体格が小さく抑えられることから、コスト削減や省スペース化の点でも有利である。
さらに、上記第二実施形態において、接続流路93や室内側流路95の内面に吸音材97を設けることも可能である。これにより、さらなる消音効果を得ることができる。同様に、乱流発生部96をチャンバー94の内面全体に設けることも可能である。これにより、乱流がさらに発生しやすくなり、送風機92の作動音が室内に伝播してしまう可能性をさらに低減することができる。
また、図示は省略するが、第一実施形態で説明した排気部40に、第二実施形態で説明した消音部(チャンバー94、又は流路屈曲部98)を適用することも可能である。この場合であっても、第二実施形態で説明したものと同様の作用効果を得ることができる。
なお、本開示の各実施形態における制御部80の処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本開示の実施形態における記憶部86、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部86、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
上述した制御部80による処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ100が読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータ100が読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータ100の具体例を以下に示す。
図8に示すように、コンピュータ100は、CPU101と、メインメモリ102と、ストレージ103と、インターフェース104と、を備える。
例えば、上述の制御部80はコンピュータ100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ103に記憶されている。CPU101は、プログラムをストレージ103から読み出してメインメモリ102に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU101は、プログラムに従って、上述した記憶部86に対応する記憶領域をメインメモリ102に確保する。
ストレージ103の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ103は、コンピュータ100のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース104または通信回線を介してコンピュータ100に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ100に配信される場合、配信を受けたコンピュータ100が当該プログラムをメインメモリ102に展開し、上記処理を実行してもよい。なお、ストレージ103は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータ100にすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
なお、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、GPU(Graphics Processing Unit)、及びこれらに類する処理装置を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
<付記>
各実施形態に記載の防護隔離施設1は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る防護隔離施設1は、第一室11と、前記第一室11に連通する通路13と、該通路13に連通する第二室12と、前記第一室11、前記第二室12、及び前記通路13に大気を供給する供給部30と、該供給部30に併設され、大気中の汚染物質を除去する第一フィルタ31と、前記第二室12内の空気を前記通路13に排出する排気部40と、該排気部40に併設され、前記空気中の汚染物質を除去する第二フィルタ41と、を備える。
上記構成によれば、供給部30によって大気が供給されることで、第一室11、第二室12、及び通路13の気圧は、大気圧よりも高い状態となる。これにより、外部からこれら空間に汚染物質が流入する可能性を低減することができる。他方で、第二室12の空気は排気部40によって通路13に排出される。これにより、当該第二室12の気圧は、大気圧より高いながらも、第一室11、及び通路13よりも低い状態となる。したがって、ウイルスや菌を第二室12内に留め、他の空間に飛散してしまう可能性を低減することが可能となる。
(2)第2の態様に係る防護隔離施設1は、(1)の防護隔離施設1であって、前記供給部30は、前記第一室11、及び前記第二室12にそれぞれ独立して設けられている。
上記構成によれば、精緻な圧力設計をすることなく、第一室11、及び第二室12の気圧を大気圧よりも高い状態とすることができる。
(3)第3の態様に係る防護隔離施設1は、(1)又は(2)の防護隔離施設1であって、前記第二室12から前記通路13に向かう空気の流路の断面積は、前記第一室11から前記通路13に向かう空気の流路の断面積よりも小さい。
上記構成によれば、第二室12から通路13に向かう空気の流路の断面積が相対的に小さいことから、当該第二室12に向かう空気に対して大きな圧力損失を生じさせることができる。これにより、通路13から第二室12に空気が流れ込みにくくなることから、第二室12から排気部40によって空気を排出した際に、当該第二室12の気圧と他の空間の気圧との差をより安定して作り出すことができる。
(4)第4の態様に係る防護隔離施設1は、(1)から(3)のいずれか一態様に係る防護隔離施設1であって、前記第二室12内に設けられ、該第二室12を、前記通路13に連通する第一小室121と、該第一小室121に連通する第二小室122と、該第二小室122に連通する室本体123とに区画する仕切部50をさらに備え、前記第一小室121は、前記通路13、及び前記第二小室122のみに連通し、前記第二小室122は、前記第一小室121、及び前記室本体123のみに連通し、前記室本体123は前記第二小室122のみに連通している。
上記構成によれば、仕切部50によって第二室12を、第一小室121、第二小室122、及び室本体123に区画することで、通路13から室本体123に流れ込む空気の流れに大きな圧力損失を生じさせることができる。これにより、室本体123の気圧が他の空間よりも低い状態を安定して維持することができる。また、感染症患者を室本体123に収容した場合には、医療用ガウンや手袋等の汚染された資材を、従事者が通路13に出る前にこれら第一小室121や第二小室122で適切に処分することが可能となる。
(5)第5の態様に係る防護隔離施設1は、(4)の防護隔離施設1であって、前記仕切部50に設けられた扉21をさらに備え、該扉21は、圧力が低い側に向かって閉じるようにその開閉方向が設定されている。
上記構成によれば、扉20を開け放した状態でも、第二室12内の各空間の気圧差によって、負圧側に向かって自動的に扉21が閉まる。このため、第二室12から他の空間に菌やウイルスが拡散する可能性をさらに小さく抑えることができる。
(6)第6の態様に係る防護隔離施設1は、(1)から(5)のいずれか一態様に係る防護隔離施設1であって、前記第一室11の圧力である第一圧力を計測する第一計測部71と、前記第二室12の圧力である第二圧力を計測する第二計測部72と、前記第一圧力、及び前記第二圧力に基づいて前記供給部30、及び前記排気部40の動作状態を制御する制御部80と、をさらに備え、前記制御部80は、前記第一圧力、及び前記第二圧力を取得する圧力取得部81と、前記第一圧力が予め定められた第一閾値よりも高いか否かを判定する第一判定部82と、前記第二圧力が予め定められた第二閾値よりも低いか否かを判定する第二判定部83と、前記第一判定部82によって前記第一圧力が前記第一閾値よりも低いと判定された場合に前記供給部30による空気の供給量を増加する方向に調整する第一駆動部84と、前記第二判定部83によって前記第二圧力が前記第二閾値よりも高いと判定された場合に前記排気部40による空気の排出量を増加する方向に調整する第二駆動部85と、を有する。
上記構成によれば、第一室11、第二室12、及び通路13の気圧や、これら空間同士の間の差圧を、制御部80によって自律的に維持することができる。
(7)第7の態様に係る防護隔離施設1は、(1)の防護隔離施設1であって、前記供給部30は、前記第一室11の外部、及び前記第二室12の外部の少なくとも一方に設けられた送風機92と、該送風機92に空気を導く導入流路91と、前記送風機92に接続流路93を介して接続された消音部と、該消音部から前記第一室11の内部、及び前記第二室12の内部の少なくとも一方に延びる室内側流路95と、を有する。
上記構成によれば、送風機92が第一室11、及び第二室12の外部に設けられ、当該送風機92から延びる接続流路93と室内側流路95との間には消音部が設けられている。これにより、送風機92の作動音が室内に伝播してしまう可能性を低減することができる。したがって、室内の環境を静粛に維持することができる。
(8)第8の態様に係る防護隔離施設1は、(7)の防護隔離施設1であって、前記消音部は、前記接続流路93、及び前記室内側流路95よりも流路断面積が大きいチャンバー94を有する。
上記構成によれば、消音部がチャンバー94を有することによって、当該チャンバー94内で騒音の音波が拡散される。これにより、送風機92の作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性を大きく低減することができる。
(9)第9の態様に係る防護隔離施設1は、(8)の防護隔離施設1であって、前記チャンバー94では、前記室内側流路95の入口側端部95aが、前記接続流路93の出口側端部93aから見た投影面上とは異なる位置に設けられている。
上記構成によれば、室内側流路95の入口側端部95aが、接続流路93の出口側端部93aから見た投影面上とは異なる位置に設けられている。これにより、接続流路93を経てチャンバー94内に伝播した送風機92による空気の流れは、室内側流路95に直接的には流れ込まずに、当該チャンバー94内で乱流を発生させる。この乱流によって送風機92の作動音の音線が乱されるため、作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性をさらに大きく低減することができる。
(10)第10の態様に係る防護隔離施設1は、(8)又は(9)の防護隔離施設1であって、前記室内側流路95の入口側端部95aの流路断面積は、前記接続流路93の出口側端部93aの流路断面積よりも小さい。
上記構成によれば、室内側流路95の入口側端部95aの流路断面積は、接続流路93の出口側端部93aの流路断面積よりも小さいことから、チャンバー94内では空気の流れに圧力損失が生じる。この圧力損失によって、空気の流れの乱流成分がさらに増大する。この乱流成分によって送風機92の作動音の音線が乱されるため、作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性をさらに大きく低減することができる。
(11)第11の態様に係る防護隔離施設1は、(8)又は(9)の防護隔離施設1であって、前記チャンバー94の内面における前記接続流路93の出口側端部93aと対向する領域に設けられた乱流発生部96をさらに有する。
上記構成によれば、乱流発生部96が設けられていることによって、チャンバー94内の乱流成分がさらに増大する。この乱流成分によって送風機92の作動音の音線がより一層大きく乱されるため、作動音がチャンバー94を通過して室内側に到達してしまう可能性をさらに大きく低減することができる。
(12)第12の態様に係る防護隔離施設1は、(8)又は(9)の防護隔離施設1であって、前記チャンバー94の内面に沿って設けられた吸音材97をさらに有する。
上記構成によれば、吸音材97によって送風機92の作動音の一部を吸収することができる。これにより、室内側に作動音が伝播してしまう可能性をより一層低減することができる。
1…防護隔離施設
11…第一室
12…第二室
13…通路
20…扉
21…扉
30…供給部
31…第一フィルタ
40…排気部
41…第二フィルタ
50…仕切部
60…圧力調整部
71…第一計測部
72…第二計測部
80…制御部
81…圧力取得部
82…第一判定部
83…第二判定部
84…第一駆動部
85…第二駆動部
86…記憶部
91…導入流路
92…送風機
93…接続流路
94…チャンバー
95…室内側流路
96…乱流発生部
97…吸音材
98…流路屈曲部
100…コンピュータ
101…CPU
102…メインメモリ
103…ストレージ
104…インターフェース
121…第一小室
122…第二小室
123…室本体

Claims (12)

  1. 第一室と、
    前記第一室に連通する通路と、
    該通路に連通する第二室と、
    前記第一室、前記第二室、及び前記通路に大気を供給する供給部と、
    該供給部に併設され、大気中の汚染物質を除去する第一フィルタと、
    前記第二室内の空気を前記通路に排出する排気部と、
    該排気部に併設され、前記空気中の汚染物質を除去する第二フィルタと、
    を備える防護隔離施設。
  2. 前記供給部は、前記第一室、及び前記第二室にそれぞれ独立して設けられている請求項1に記載の防護隔離施設。
  3. 前記第二室から前記通路に向かう空気の流路の断面積は、前記第一室から前記通路に向かう空気の流路の断面積よりも小さい請求項1又は2に記載の防護隔離施設。
  4. 前記第二室内に設けられ、該第二室を、前記通路に連通する第一小室と、該第一小室に連通する第二小室と、該第二小室に連通する室本体とに区画する仕切部をさらに備え、前記第一小室は、前記通路、及び前記第二小室のみに連通し、前記第二小室は、前記第一小室、及び前記室本体のみに連通し、前記室本体は前記第二小室のみに連通している請求項1に記載の防護隔離施設。
  5. 前記仕切部に設けられた扉をさらに備え、
    該扉は、圧力が低い側に向かって閉じるようにその開閉方向が設定されている請求項4に記載の防護隔離施設。
  6. 前記第一室の圧力である第一圧力を計測する第一計測部と、
    前記第二室の圧力である第二圧力を計測する第二計測部と、
    前記第一圧力、及び前記第二圧力に基づいて前記供給部、及び前記排気部の動作状態を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第一圧力、及び前記第二圧力を取得する圧力取得部と、
    前記第一圧力が予め定められた第一閾値よりも高いか否かを判定する第一判定部と、
    前記第二圧力が予め定められた第二閾値よりも低いか否かを判定する第二判定部と、
    前記第一判定部によって前記第一圧力が前記第一閾値よりも低いと判定された場合に前記供給部による空気の供給量を増加する方向に調整する第一駆動部と、
    前記第二判定部によって前記第二圧力が前記第二閾値よりも高いと判定された場合に前記排気部による空気の排出量を増加する方向に調整する第二駆動部と、
    を有する請求項1に記載の防護隔離施設。
  7. 前記供給部は、
    前記第一室の外部、及び前記第二室の外部の少なくとも一方に設けられた送風機と、
    該送風機に空気を導く導入流路と、
    前記送風機に接続流路を介して接続された消音部と、
    該消音部から前記第一室の内部、及び前記第二室の内部の少なくとも一方に延びる室内側流路と、
    を有する請求項1に記載の防護隔離施設。
  8. 前記消音部は、前記接続流路、及び前記室内側流路よりも流路断面積が大きいチャンバーを有する請求項7に記載の防護隔離施設。
  9. 前記チャンバーでは、前記室内側流路の入口側端部が、前記接続流路の出口側端部から見た投影面上とは異なる位置に設けられている請求項8に記載の防護隔離施設。
  10. 前記室内側流路の入口側端部の流路断面積は、前記接続流路の出口側端部の流路断面積よりも小さい請求項8又は9に記載の防護隔離施設。
  11. 前記チャンバーの内面における前記接続流路の出口側端部と対向する領域に設けられた乱流発生部をさらに有する請求項8又は9に記載の防護隔離施設。
  12. 前記チャンバーの内面に沿って設けられた吸音材をさらに有する請求項8又は9に記載の防護隔離施設。
JP2023098805A 2022-06-30 2023-06-15 防護隔離施設 Pending JP2024007377A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022106007 2022-06-30
JP2022106007 2022-06-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024007377A true JP2024007377A (ja) 2024-01-18

Family

ID=89543516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023098805A Pending JP2024007377A (ja) 2022-06-30 2023-06-15 防護隔離施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024007377A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6770761B2 (ja) 感染症病室
EP1739405A1 (en) Method and apparatus for detecting and removing airborne microbes
KR200406536Y1 (ko) 인공지능형 공기차압장치를 이용한 바이오 클린룸의 세균오염방지 시스템
KR20200044741A (ko) 다기능 공압기
KR101350852B1 (ko) 바이오 클린룸의 세균오염 방지시스템
US20070130844A1 (en) Isolation Shelter Pressurized to Avoid Transfer of Contaminants Between an Isolation Space and the Outside Environment
JP4961366B2 (ja) 安全キャビネット
JP2017153576A (ja) 発汗量検出装置
JP2024007377A (ja) 防護隔離施設
JP2001355572A (ja) 空気吸入器用カプセル及び該カプセルを有する構成群
KR101624697B1 (ko) 인공지능형 공기차압장치를 이용한 바이오 클린룸의 세균오염방지 시스템
Herrin et al. A guide to the application of microperforated panel absorbers
JP2005334771A (ja) 清浄作業台
JP4436331B2 (ja) 消音機能を備えた通気装置及びこれを用いた換気構造
JP3970506B2 (ja) 送風ユニットおよび無菌病室
JP2000213369A (ja) 発電装置
JP2018050588A (ja) ペット用収納ボックス
JP2006071233A (ja) バイオハザード対策室監視システム及びその装置
JP3550338B2 (ja) 医療用酸素濃縮気体供給装置
JP2009119391A (ja) 安全キャビネット
JP2008281299A (ja) 吸音式クリーンルーム装置
Hikichi et al. Aerosol extractor for COVID-2019 prevention during endoscopic procedure
JP2007170737A (ja) ダクト部品
JPH08199702A (ja) 遮音壁及び遮音室
KR102610393B1 (ko) 비말차단장치