JP2024006336A - 冷媒量測定システム及び冷媒使用システム - Google Patents

冷媒量測定システム及び冷媒使用システム Download PDF

Info

Publication number
JP2024006336A
JP2024006336A JP2022107129A JP2022107129A JP2024006336A JP 2024006336 A JP2024006336 A JP 2024006336A JP 2022107129 A JP2022107129 A JP 2022107129A JP 2022107129 A JP2022107129 A JP 2022107129A JP 2024006336 A JP2024006336 A JP 2024006336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
pipe
amount
measuring system
refrigeration cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022107129A
Other languages
English (en)
Inventor
龍三郎 矢嶋
Ryuzaburo Yajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2022107129A priority Critical patent/JP2024006336A/ja
Priority to PCT/JP2023/023655 priority patent/WO2024004958A1/ja
Publication of JP2024006336A publication Critical patent/JP2024006336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B43/00Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B45/00Arrangements for charging or discharging refrigerant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B49/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25B49/02Arrangement or mounting of control or safety devices for compression type machines, plants or systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】 冷凍サイクル装置に対して外付け接続され、追加の冷媒量や圧力損失を生じさせず、冷凍サイクル装置の使用開始から廃棄に至るまでの冷媒漏洩量を明確化する冷媒量測定システムを提案する。【解決手段】 冷媒量測定システム4は、接続部400と、貯留部460と、測定部401と、記憶部472とを備える。接続部400は、第1冷凍サイクル装置100Aの第1冷媒回路に接続される。貯留部460は、接続部400を介して第1冷媒回路の中の冷媒Rを貯留し、貯留している冷媒Rを接続部400を介して第1冷媒回路に戻す。測定部401は、貯留部460の中の冷媒Rの量を測定する。記憶部472は、測定部401が測定した測定結果を記憶する。【選択図】図1

Description

冷媒量測定システム及び冷媒使用システムに関する。
空気調和装置等の冷凍サイクル装置を修理するため、冷凍サイクル装置の冷媒の初期充填量と修理時に回収された冷媒量との差に基づいて冷媒を充填する場合がある。
特許文献1(特開2010-190545号公報)は、冷媒回路に対して内付け接続するレシーバタンクにより、冷媒の不足状態を検出できる冷凍装置を開示している。特許文献1の冷凍装置は、装置内部に組み込まれたレシーバタンクの液面検出部による冷媒の検出値に基づいて、冷媒量不足の表示を行う。
特許文献1の冷凍装置は、冷媒回路に対して内付け接続するレシーバタンクにより、冷媒の不足状態を検出する。冷媒は、通常運転(空調運転など)時においても装置内部に組み込まれたレシーバタンクに流れる。そのため、特許文献1の冷凍装置は、既存の冷媒回路に対応する冷媒量に加え、レシーバタンクの体積に対応する冷媒量を要する。また、特許文献1の冷凍装置は、冷媒がレシーバタンクを通過する際に、冷媒の圧力損失を生じさせる。
本開示は、冷凍サイクル装置の冷媒回路に対して外付け接続し、追加の冷媒量や圧力損失を生じさせず、冷凍サイクル装置の使用開始から廃棄に至るまでの冷媒漏洩量を明確化する冷媒量測定システムを提案する。
第1観点の冷媒量測定システムは、接続部と、貯留部と、測定部と、記憶部とを備える。接続部は、第1冷凍サイクル装置の第1冷媒回路に接続される。貯留部は、接続部を介して第1冷媒回路の中の冷媒を貯留し、貯留している冷媒を接続部を介して第1冷媒回路に戻す。測定部は、貯留部の中の冷媒の量を測定する。記憶部は、測定部が測定した測定結果を記憶する。
本冷媒量測定システムは、第1冷媒回路に対して外付け接続する貯留部に、第1冷媒回路の中の冷媒を貯留する。冷媒量測定システムは、貯留部の中の冷媒の量を測定し、測定結果を記憶する。冷媒量測定システムは、貯留している冷媒を、第1冷媒回路に対して外付け接続する貯留部から第1冷媒回路に戻す。このため、冷媒量測定システムは、追加の冷媒量や圧力損失を生じさせず、第1冷媒回路の冷媒の漏洩量を明確化できる。
第2観点の冷媒量測定システムは、第1観点の冷媒量測定システムであって、接続部が第1管および第2管を有する。また、第1管および第2管のそれぞれに開閉弁が設けられている。
本冷媒量測定システムの接続部は、第1管および第2管を有する。このため、本冷媒量測定システムは、冷媒の状態ごとに第1管と第2管に分けて、第1冷媒回路と接続できる。また、第1管および第2管のそれぞれに開閉弁が設けられている。このため、本冷媒量測定システムは、第1管および第2管の連通を許容又は遮断できる。
第3観点の冷媒量測定システムは、第2観点の冷媒量測定システムであって、制御部をさらに備える。制御部は、第1の冷媒量測定動作を行う。第1の冷媒量測定動作は、第1冷凍サイクル装置および開閉弁を制御して、第1冷媒回路から貯留部に冷媒を移し、測定部に冷媒の量を測定させ、冷媒を貯留部から第1冷媒回路に戻させる動作である。
本冷媒量測定システムの制御部は第1の冷媒量測定動作を行う。このため、冷媒量測定システムは、第1冷媒回路の冷媒の漏洩量を明確化する作業にかかる手間を削減できる。
第4観点の冷媒量測定システムは、第3観点の冷媒量測定システムであって、第2冷凍サイクル装置の第2冷媒回路にも接続部が接続される。また、制御部は、それぞれ開閉弁が設けられた第3管および第4管をさらに有する。さらに、接続部は、第1管および第2管により第1冷媒回路に接続され、第3管および第4管により第2冷媒回路に接続される。
本冷媒量測定システムの接続部は、第2冷凍サイクル装置の第2冷媒回路にも接続される。このため、本冷媒量測定システムは、第2冷媒回路の冷媒の漏洩量も明確化できる。また、本冷媒量測定システムの接続部は、第3管および第4管を有する。このため、本冷媒量測定システムは、冷媒の状態ごとに第3管と第4管に分けて、第2冷媒回路と接続できる。また、第3管および第4管のそれぞれに開閉弁が設けられている。このため、本冷媒量測定システムは、第3管および第4管の連通を許容又は遮断できる。
第5観点の冷媒量測定システムは、第4観点の冷媒量測定システムであって、制御部が第2の冷媒量測定動作をさらに行う。第2の冷媒量測定動作は、第2冷凍サイクル装置および開閉弁を制御して、第2冷媒回路から貯留部に冷媒を移し、測定部に冷媒の量を測定させ、冷媒を貯留部から第2冷媒回路に戻させる動作である。
本冷媒量測定システムの制御部は、第2の冷媒量測定動作をさらに行う。このため、冷媒量測定システムは、第2冷媒回路の冷媒の漏洩量を明確化する作業にかかる手間も削減できる。
第6観点の冷媒量測定システムは、第5観点の冷媒量測定システムであって、制御部が、第1の冷媒量測定動作と第2の冷媒量測定動作を、時間をずらして行う。
本冷媒量測定システムの制御部は、第1の冷媒量測定動作と第2の冷媒量測定動作を、時間をずらして行う。このため、本冷媒量測定システムは、第1冷媒回路の冷媒の漏洩量と第2冷媒回路の冷媒の漏洩量を分けて、それぞれを明確化できる。
第7観点の冷媒量測定システムは、第5観点又は第6観点の冷媒量測定システムであって、制御部が、第1冷凍サイクル装置の通常運転が停止されている時間帯に、第1の冷媒量測定動作を行う。また、制御部は、第2冷凍サイクル装置の通常運転が停止されている時間帯に、第2の冷媒量測定動作を行う。
本冷媒量測定システムの制御部は、第1冷凍サイクル装置の通常運転が停止されている時間帯に、第1の冷媒量測定動作を行う。このため、本冷媒量測定システムは、第1冷凍サイクル装置の通常運転の影響を受けず、第1冷媒回路の冷媒の漏洩量をより明確化できる。また、制御部は、第2冷凍サイクル装置の通常運転が停止されている時間帯に、第2の冷媒量測定動作を行う。このため、本冷媒量測定システムは、第2冷凍サイクル装置の通常運転の影響を受けず、第2冷媒回路の冷媒の漏洩量をより明確化できる。
第8観点の冷媒量測定システムは、第5観点から第7観点のいずれかの冷媒量測定システムであって、制御部が、第1の貯留動作および第2の貯留動作を行う。第1の貯留動作は、第1冷媒回路から冷媒が漏洩した場合に、第1冷媒回路から貯留部に冷媒を移す動作である。第2の貯留動作は、第2冷媒回路から冷媒が漏洩した場合に、第2冷媒回路から貯留部に冷媒を移す動作である。
本冷媒量測定システムの制御部は、第1の貯留動作を行う。このため、本冷媒量測定システムは、第1冷媒回路の冷媒が漏洩した場合に、第1冷媒回路の冷媒を貯留部に貯留し、冷媒の大気放出を抑制できる。また、本冷媒量測定システムの制御部は、第2の貯留動作を行う。このため、本冷媒量測定システムは、第2冷媒回路の冷媒が漏洩した場合に、第2冷媒回路の冷媒を貯留部に貯留し、冷媒の大気放出を抑制できる。
第9観点の冷媒量測定システムは、第1観点から第8観点のいずれかの冷媒量測定システムであって、測定部が、電極棒を有する。
本冷媒量測定システムの測定部は、電極棒を有する。このため、本冷媒量測定システムは、電極棒を用いて冷媒の漏洩量をより明確化できる。
第10観点の冷媒量測定システムは、第9観点の冷媒量測定システムであって、測定部が、電極棒を囲う筒部材をさらに有する。
本冷媒量測定システムの測定部は、電極棒を囲う筒部材をさらに有する。このため、本冷媒量測定システムは、筒部材を用いて冷媒の漏洩量をより明確化できる。
第11観点の冷媒量測定システムは、第1観点から第10観点のいずれかの冷媒量測定システムであって、測定部が、電波式、超音波式、フロート式、圧力式、差圧式、静電容量式の少なくともいずれかの方式により、冷媒の量を測定する。
本冷媒量測定システムの測定部は、電波式、超音波式、フロート式、圧力式、差圧式、静電容量式の少なくともいずれかの方式により、冷媒の量を測定する。このため、本冷媒量測定システムは、多様な方式に基づいて、冷媒の漏洩量をより明確化できる。
第12観点の冷媒使用システムは、第1観点から第11観点のいずれかの冷媒量測定システムと、冷凍サイクル装置を有する。
本冷媒使用システムは、冷媒量測定システムと、冷凍サイクル装置を有する。このため、本冷媒使用システムは、本冷媒使用システムに含まれる冷凍サイクル装置の冷媒の漏洩量を明確化できる。
冷媒使用システム1を示す概略構成図である。 制御部140の制御ブロック図である。 演算装置470の制御ブロック図である。 冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。 冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。 冷媒Rが貯留されている貯留部460及び電極棒461を示した概略構成図である。 温度による静電容量Cと液面高さhの関係を示した図である。 冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。 冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。 第1の貯留動作の前半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。 第1の貯留動作の後半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。 貯留部460と、電極棒461及び筒部材462を示した概略構成図である。 図12AにおけるA断面を示す断面図である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
本開示の第1実施形態に係る冷媒使用システム1について説明する。図1は、冷媒使用システム1を示す概略構成図である。
冷媒使用システム1は、第1冷凍サイクル装置100Aおよび第2冷凍サイクル装置100Bと、冷媒量測定システム4とを備える。冷媒量測定システム4は、第1冷凍サイクル装置100Aおよび第2冷凍サイクル装置100Bの冷媒Rの量を測定する。第1冷凍サイクル装置100Aは、第1管410および第2管420により、冷媒量測定システム4に連通される。また、第2冷凍サイクル装置100Bは、第3管430および第4管440により、冷媒量測定システム4に連通される。
第1冷凍サイクル装置100Aと、冷媒量測定システム4の制御部140aは、電気的に接続される。第2冷凍サイクル装置100Bと、冷媒量測定システム4の制御部140bは、電気的に接続される。
図1は、第1冷凍サイクル装置100Aおよび第2冷凍サイクル装置100Bに冷媒量測定システム4が取り付けられた状態を示している。なお、冷媒使用システム1が備える冷凍サイクル装置100の数は、2台に限定されず、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
第1冷凍サイクル装置100Aと第2冷凍サイクル装置100Bとは、同様の機器を有し、同様の機能を有する。このため、以下では、第1冷凍サイクル装置100Aと第2冷凍サイクル装置100Bとに共通する説明では、冷凍サイクル装置100として説明をする。第1冷凍サイクル装置100Aと第2冷凍サイクル装置100Bとの区別が必要な説明では、それぞれを構成する機器の参照符号に「A」又は「B」を付して区別をする。
制御部140aと制御部140bとは、同様の機器を有し、同様の機能を有する。このため、以下では、制御部140aと制御部140bとに共通する説明では、制御部140として説明をする。制御部140aと制御部140bとの区別が必要な説明では、それぞれを構成する機器の参照符号に「a」又は「b」を付して区別をする。
なお、以下の説明では、各実施形態、変形例の間で同一又は対応する構成については、同一の参照符号を付して適宜説明を省略する。
(2)詳細構成
(2-1)冷凍サイクル装置
冷凍サイクル装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを利用して、空調対象空間(図示省略)の冷房及び暖房を行う空気調和装置である。冷凍サイクル装置100は、室内ユニット110と、室外ユニット120と、ガス側連絡配管131と、液側連絡配管132とを有する。冷凍サイクル装置100は、2台の室内ユニット110を有するビル用マルチタイプの空気調和装置である。冷凍サイクル装置100が有する室内ユニット110の数は、2台に限定されず、1台であってもよいし、3台以上であってよい。
詳細は後述するが、室内ユニット110は室内冷媒流路111を有し、室外ユニット120は室外冷媒流路121を有する。室内冷媒流路111と、室外冷媒流路121と、ガス側連絡配管131と、液側連絡配管132とは、冷媒循環路150を形成する。第1冷凍サイクル装置100Aの冷媒循環路150は、第1冷媒回路の一例である。また、第2冷凍サイクル装置100Bの冷媒循環路150は、第2冷媒回路の一例である。冷媒循環路150には、冷媒Rが充填される。冷媒循環路150に充填される冷媒Rは、限定するものではないが、例えば微燃性(A2L)を有するR32、R410A等のフルオロカーボン系の冷媒Rである。冷媒Rは、可燃性又は毒性を有するものであってもよい。なお、冷凍サイクル装置100は、空気調和装置に限定されず、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、給湯器、床暖房装置等であってよい。
(2-1-1)室内ユニット
室内ユニット110は、空調対象空間に設置される。室内ユニット110は、室内冷媒流路111と、検出部116とを有する。
室内冷媒流路111は、冷媒循環路150の一部を構成する。室内冷媒流路111は、室内熱交換器112と、室内膨張機構113とが冷媒配管を介して接続されることにより形成される。
室内熱交換器112は、室内熱交換器112の内部を流れる冷媒Rと、空調対象空間の空気との間での熱交換を行う。室内熱交換器112は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒Rの放熱器として機能する。室内熱交換器112の一端は、冷媒配管を介してガス側接続部114と接続される。室内熱交換器112の他端は、冷媒配管を介して室内膨張機構113と接続される。
室内膨張機構113は、冷媒循環路150を流れる冷媒Rの圧力や流量の調節を行う。室内膨張機構113は、図示しないアクチュエータによって開度が調整される電子膨張弁である。室内膨張機構113は、冷媒配管を介して室内熱交換器112と液側接続部115とに接続される。室内膨張機構113の開度は、制御部140により制御される。
ガス側接続部114は、室内冷媒流路111の一端である。ガス側接続部114は、ガス側連絡配管131に接続される。
液側接続部115は、室内冷媒流路111の他端である。液側接続部115は、液側連絡配管132に接続される。
検出部116は、冷媒循環路150からの冷媒Rの漏洩を検出する。検出部116は、室内ユニット110のケーシング(図示省略)内部に設置される。検出部116は、冷媒循環路150からの冷媒Rの漏洩を検出できれば態様は限定されず、冷媒Rを検知するセンサであってもよいし、室内ユニット110のケーシング内部の気温や配管の温度の急激な変化により冷媒Rの漏洩を検出してもよい。検出部116は、冷媒Rの漏洩を検出すると制御部140に冷媒Rの漏洩を示す信号を送信する。
(2-1-2)室外ユニット
室外ユニット120は、空調対象空間の外に配置される。室外ユニット120は、たとえば、冷凍サイクル装置100の設置される建物の屋上や、建物に隣接して設置される。室外ユニット120は、室外冷媒流路121と、ガス側分岐配管128と、液側分岐配管129とを有する。
室外冷媒流路121は、冷媒循環路150の一部を構成する。室外冷媒流路121は、第1圧縮機122と、室外熱交換器123と、室外膨張機構124と、流路切換機構125と、ガス側接続部126と、液側接続部127とが冷媒配管121aを介して接続されることにより形成される。冷媒配管121aは、第1冷媒配管121bと、第2冷媒配管121cと、第3冷媒配管121dとを含む。
第1圧縮機122は、吸入管122aから冷凍サイクルにおける低圧の冷媒Rを吸入し、圧縮機構(図示省略)で冷媒Rを圧縮して、圧縮した冷媒Rを吐出管122bへと吐出する。第1圧縮機122の運転は、制御部140により制御される。
室外熱交換器123は、室外熱交換器123の内部を流れる冷媒Rと室外ユニット120の設置場所の空気(熱源空気)との間での熱交換を行う。室外熱交換器123は、冷房運転時には冷媒Rの放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒Rの蒸発器として機能する。室外熱交換器123の一端は、冷媒配管を介して流路切換機構125に接続される。室外熱交換器123の他端は、冷媒配管を介して室外膨張機構124に接続される。
室外膨張機構124は、冷媒循環路150を流れる冷媒Rの圧力や流量の調節を行う。室外膨張機構124は、図示しないアクチュエータによって開度が調整される電子膨張弁である。室内膨張機構113の開度は、制御部140により制御される。室外膨張機構124は、冷媒配管を介して室外熱交換器123と液側接続部127とに接続される。
流路切換機構125は、冷媒Rの流向を切り換えることで、冷媒循環路150の状態を、第1状態と第2状態との間で変更する。冷媒循環路150が第1状態にある時には、室外熱交換器123が冷媒Rの放熱器として機能し、室内熱交換器112が冷媒Rの蒸発器として機能する。冷媒循環路150が第2状態にあるときには、室外熱交換器123が冷媒Rの蒸発器として機能し、室内熱交換器112が冷媒Rの放熱器として機能する。流路切換機構125は、制御部140により制御される。本実施形態では、流路切換機構125は四路切換弁である。ただし、流路切換機構125は四路切換弁に限られるものではない。例えば、流路切換機構125は、複数の電磁弁及び冷媒管が下記のような冷媒Rの流れ方向の切り換えを実現できるように組み合わせられて構成されてもよい。
冷房運転時には、流路切換機構125は冷媒循環路150の状態を第1状態とする。言い換えれば、冷房運転時には、流路切換機構125は、吸入管122aをガス側接続部126と連通させ、吐出管122bを室外熱交換器123と連通させる(図1中の流路切換機構125内の破線参照)。暖房運転時には、流路切換機構125は、冷媒循環路150の状態を第2状態とする。言い換えれば、暖房運転時には、流路切換機構125は、吸入管122aを室外熱交換器123と連通させ、吐出管122bをガス側接続部126と連通させる(図1中の流路切換機構125内の実線参照)。
ガス側接続部126は、室外冷媒流路121の一端である。ガス側接続部126には、ガス側連絡配管131が接続される。
液側接続部127は、室外冷媒流路121の他端である。液側接続部127は、液側連絡配管132が接続される。
第1冷媒配管121bは、流路切換機構125及びガス側接続部126を接続する。
第2冷媒配管121cは、室外熱交換器123及び室外膨張機構124を接続する。
第3冷媒配管121dは、室外膨張機構124及び液側接続部127を接続する。
ガス側分岐配管128は、第1冷媒配管121bと冷媒量測定システム4とを連通する配管である。本実施形態では、ガス側分岐配管128の一端は、第1冷媒配管121bに接続される。ガス側分岐配管128の他端は、第1管410又は第3管430に連通する。
液側分岐配管129は、第2冷媒配管121cと冷媒量測定システム4とを連通する配管である。本実施形態では、液側分岐配管129の一端は、第2冷媒配管121cに接続される。液側分岐配管129の他端は、第2管420又は第4管440に連通する。
(2-1-3)ガス側連絡配管及び液側連絡配管
ガス側連絡配管131及び液側連絡配管132は、室内冷媒流路111と室外冷媒流路121とを接続する。
ガス側連絡配管131は、室内冷媒流路111のガス側接続部114と室外冷媒流路121のガス側接続部126に接続される。
室内冷媒流路111は、室内冷媒流路111の液側接続部115と室外冷媒流路121の液側接続部127に接続される。
(2-2)冷媒量測定システム
冷媒量測定システム4は、冷凍サイクル装置100の冷媒Rを貯留し、冷媒Rの量を測定して、冷凍サイクル装置100に冷媒Rを戻すシステムである。冷媒量測定システム4は、開閉弁230、第1管410、第2管420、第3管430、第4管440、ガス側配管451、液側配管452、貯留部460、電極棒461、演算装置470、制御部140を有する。開閉弁230、第1管410、第2管420、第3管430、第4管440は接続部400を構成する。電極棒461、測定演算部471は測定部401を構成する。
冷媒量測定システム4は、第1管410および第2管420により第1冷凍サイクル装置100Aに対して外付け接続する。また、冷媒量測定システム4は、第3管430および第4管440により第2冷凍サイクル装置100Bに対して外付け接続する。冷媒量測定システム4が接続する冷凍サイクル装置100の数は、2台に限定されず、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
(2-2-1)貯留部
貯留部460は、後述する冷媒量測定動作により冷媒循環路150の冷媒Rを貯留する円筒型容器である。貯留部460は、ガス側配管451、液側配管452を介して第1管410、第2管420、第3管430、第4管440により、冷凍サイクル装置100に接続される。貯留部460は、円筒型容器に限定されず、冷媒Rを貯留できる他の形状の容器であってもよい。
(2-2-2)ガス側配管および液側配管
ガス側配管451は、第1管410および第3管430と、貯留部460とを連通させるための配管である。ガス側配管451の一端は、貯留部460に接続される。ガス側配管451の他端は、第1管410又は第3管430を介してガス側分岐配管128に接続される。
液側配管452は、第2管420および第4管440と、貯留部460とを連通させるための配管である。液側配管452の一端は、貯留部460に接続される。液側配管452の他端は、第2管420又は第4管440を介して液側分岐配管129に接続される。
(2-2-3)接続部
接続部400は、冷凍サイクル装置100の冷媒循環路150と、貯留部460とを連通させる。接続部400は、開閉弁230、第1管410、第2管420、第3管430、第4管440を有する。
(2-2-3-1)第1管
第1管410は、第1冷凍サイクル装置100Aのガス側分岐配管128Aとガス側配管451を連通する配管である。第1管410の一端は、第1冷凍サイクル装置100Aのガス側分岐配管128Aに接続される。第1管410の他端は、ガス側配管451に接続される。
(2-2-3-2)第2管
第2管420は、第1冷凍サイクル装置100Aの液側分岐配管129Aと液側配管452を連通する配管である。第2管420の一端は、第1冷凍サイクル装置100Aの液側分岐配管129Aに接続される。第2管420の他端は、液側配管452に接続される。
(2-2-3-3)第3管
第3管430は、第2冷凍サイクル装置100Bのガス側分岐配管128Bとガス側配管451を連通する配管である。第3管430の一端は、第2冷凍サイクル装置100Bのガス側分岐配管128Bに接続される。第3管430の他端は、ガス側配管451に接続される。
(2-2-3-4)第4管
第4管440は、第2冷凍サイクル装置100Bの液側分岐配管129Bと液側配管452を連通する配管である。第4管440の一端は、第2冷凍サイクル装置100Bの液側分岐配管129Bに接続される。第4管440の他端は、液側配管452に接続される。
(2-2-3-5)開閉弁
開閉弁230は、第1管410、第2管420、第3管430、第4管440に設けられる。冷媒量測定システム4に含まれる開閉弁230は、開閉弁230a、開閉弁230b、開閉弁230c、開閉弁230dがある。
(2-2-3-5-1)開閉弁230a
開閉弁230aは第1管410に設けられる。開閉弁230aは第1管410の連通を許容又は遮断する。開閉弁230aは、電磁開閉弁であって制御部140aにより開閉制御される。
(2-2-3-5-2)開閉弁230b
開閉弁230bは第2管420に設けられる。開閉弁230bは第2管420の連通を許容又は遮断する。開閉弁230bは、電磁開閉弁であって制御部140aにより開閉制御される。
(2-2-3-5-3)開閉弁230c
開閉弁230cは第3管430に設けられる。開閉弁230cは第3管430の連通を許容又は遮断する。開閉弁230cは、電磁開閉弁であって制御部140bにより開閉制御される。
(2-2-3-5-4)開閉弁230d
開閉弁230dは第4管440に設けられる。開閉弁230dは第4管440の連通を許容又は遮断する。開閉弁230dは、電磁開閉弁であって制御部140bにより開閉制御される。
(2-2-4)電極棒
電極棒461は、貯留部460の冷媒Rの量を測定するための装置である。電極棒461は、測定演算部471と電気的に接続される。電極棒461は、測定演算部471を介して制御部140により制御される。電極棒461は、電極棒461と貯留部460の位置関係は変化しないように設けられる。電極棒461に関わる詳細な動作については後述する。
(2-2-5)制御部
制御部140は、冷凍サイクル装置100及び冷媒量測定システム4を構成する各部の動作を制御する。制御部140は、室内膨張機構113、検出部116、第1圧縮機122、室外膨張機構124、流路切換機構125、開閉弁230及び演算装置470と制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
図2は、制御部140の制御ブロック図である。本実施形態では、制御部140は、冷凍サイクル装置100の外部に設置される。制御部140は、室外ユニット120のケーシング内部、冷凍サイクル装置100から離れたサーバーに設けられてもよい。
制御部140は、冷凍サイクル装置100及び冷媒量測定システム4を構成する各部の動作を制御して、空調運転と、冷媒量測定動作を実行する。空調運転は、冷房運転及び暖房運転を含む。冷媒量測定動作は、第1の冷媒量測定動作及び第2の冷媒量測定動作を含む。冷媒量測定動作は、冷媒循環路150から冷媒Rを貯留部460に移し、測定部401に冷媒Rの量を測定させ、冷媒Rを貯留部460から冷媒循環路150に戻させる動作である。
第1冷凍サイクル装置100Aは制御部140aと接続する。第2冷凍サイクル装置100Bは制御部140bと接続する。制御部140aと制御部140bは相互電気的に接続される。制御部140aと制御部140bとは、互いに連携して空調運転、冷媒量測定動作を実行するため、以下では、制御部140aと制御部140bとをまとめて制御部140とよぶ。
冷房運転時及び暖房運転時の冷凍サイクル装置100の制御について説明する。冷媒量測定動作の詳細については、後述する。
(冷房運転)
冷凍サイクル装置100に対して冷房運転の実行が指示されると、制御部140は、冷媒循環路150の状態が前述の第1状態になるよう、流路切換機構125を図1において破線で示す状態に制御し、第1圧縮機122を運転する。
第1圧縮機122が運転されると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、流路切換機構125を経由して室外熱交換器123に送られ、熱源空気と熱交換を行って凝縮し、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、全開にされた室内膨張機構113及び液側連絡配管132を経由して室内ユニット110へと送られる。室内ユニット110へと送られた気液二相状態の冷媒Rは、開度が絞られた室内膨張機構113において第1圧縮機122の吸入圧力近くまで減圧されて気液二相状態の冷媒Rとなり室内熱交換器112に送られる。気液二相状態の冷媒Rは、室内熱交換器112において、空調対象空間の空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、ガス側連絡配管131を経由して室外ユニット120に送られ、流路切換機構125を経由して、再び、第1圧縮機122に吸入される。室内熱交換器112に供給された空気は、室内熱交換器112を流れる冷媒Rと熱交換することで温度が低下する。室内熱交換器112で冷却された空気は、空調対象空間に吹き出される。
(暖房運転)
冷凍サイクル装置100に対して暖房運転の実行が指示されると、制御部140は、冷媒循環路150の状態が前述の第2状態になるよう、流路切換機構125を図1において実線で示す状態に制御し、第1圧縮機122を運転する。
第1圧縮機122が運転されると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、流路切換機構125及びガス側連絡配管131を経由して室内ユニット110へと送られる。室内ユニット110へと送られた冷媒Rは、室内熱交換器112に送られ空調対象空間の空気と熱交換を行って凝縮し、高圧の液冷媒となる。室内熱交換器112に供給された空気は、室内熱交換器112を流れる冷媒Rと熱交換することで温度が上昇する。室内熱交換器112で加熱された空気は、空調対象空間に吹き出される。室内熱交換器112から流出する高圧の液冷媒は、全開にされた室内膨張機構113及び液側連絡配管132を経由して室外ユニット120に送られる。室外ユニット120に送られた冷媒Rは、開度が絞られた室外膨張機構124において第1圧縮機122の吸入圧力近くまで減圧され気液二相状態の冷媒Rとなり室外熱交換器123に送られる。気液二相状態の冷媒Rは、室外熱交換器123において、熱源空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、流路切換機構125を経由して、再び、第1圧縮機122に吸入される。
制御部140は、コンピュータにより実現されるものである。制御部140は、制御演算装置と記憶装置とを備える(いずれも図示省略)。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。記憶装置は、データベースとして用いることができる。制御部140により実現される具体的な機能については後述する。
なお、ここで説明する制御部140の構成は一例に過ぎず、以下で説明する制御部140の機能は、ソフトウェアで実現されても、ハードウェアで実現されても、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
(2-2-6)演算装置
演算装置470は、貯留部460の冷媒Rの量の測定に関わる演算を行い、測定結果を記憶部472に記録し、記憶する装置である。図3は、演算装置470の制御ブロック図である。演算装置470は、測定演算部471と、記憶部472を有する。演算装置470は、電極棒461および制御部140と電気的に接続される。演算装置470は、制御部140により制御される。
演算装置470は、貯留部460が設けられる場所の付近、冷凍サイクル装置100又は貯留部460が設けられる建物内、冷凍サイクル装置100から離れたサーバーなどに設けられてもよい。測定演算部471と記憶部472は、異なる場所に設けられてもよい。
演算装置470は、コンピュータにより実現されるものである。演算装置470は、制御演算装置と記憶装置とを備える(いずれも図示省略)。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。記憶装置は、データベースとして用いることができる。
なお、ここで説明する演算装置470の構成は一例に過ぎず、以下で説明する演算装置470の機能は、ソフトウェアで実現されても、ハードウェアで実現されても、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
(2-2-6-1)測定演算部
測定演算部471は、貯留部460の冷媒Rの量の測定に関わる演算を行い、測定結果を記憶部472に記録する。測定演算部471は、電極棒461および制御部140と電気的に接続される。測定演算部471は、制御部140により制御される。測定演算部471の詳細動作は後述する。
(2-2-6-2)記憶部
記憶部472は、貯留部460の冷媒Rの量の測定結果を記憶する記憶装置である。記憶部472は、測定演算部471および制御部140と電気的に接続される。記憶部472は、制御部140により制御される。
(3)動作
冷媒量測定システム4の制御部140が実行する、冷媒量測定動作について説明をする。
(3-1)冷媒量測定動作
冷媒量測定動作は、冷媒循環路150から冷媒Rを貯留部460に移し、測定部401に冷媒Rの量を測定させ、冷媒Rを貯留部460から冷媒循環路150に戻させる動作である。冷媒量測定動作は、冷凍サイクル装置の使用開始から廃棄に至る各時点における冷凍サイクル装置内の冷媒充填量を測定し、使用開始時の冷媒充填量、使用開始後の冷媒充填量、廃棄直前の冷媒充填量、及び、使用開始時と各時点での冷媒充填量の差から冷媒Rの漏洩量、を明確化するために行われる動作である。冷媒量測定動作は、第1の冷媒量測定動作及び第2の冷媒量測定動作を含む。
(3-1-1)第1の冷媒量測定動作
第1の冷媒量測定動作は、第1冷凍サイクル装置100Aの冷媒循環路150から冷媒Rを貯留部460に移し、測定部401に冷媒Rの量を測定させ、冷媒Rを貯留部460から第1冷凍サイクル装置100Aの冷媒循環路150に戻させる動作である。第1の冷媒量測定動作を、冷媒Rを貯留部460に移す動作と、測定部401に冷媒Rの量を測定させる動作と、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作に分けて説明する。
(3-1-1-1)冷媒を貯留部に移す動作
(前半の動作)
冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作は、冷媒循環路150内の冷媒Rの内の、主に液冷媒を貯留する動作である。図4は、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。
冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作において制御部140aは、全ての室内ユニット110Aについて、室内膨張機構113Aを開状態とする。また、制御部140aは、室外ユニット120Aについて、第1冷凍サイクル装置100Aの室外膨張機構124Aを閉状態とし、流路切換機構125Aを第1状態とし、第1圧縮機122を運転する(On)。さらに、制御部140aは、冷媒量測定システム4について、開閉弁230bを開状態とし、開閉弁230b以外の開閉弁230を閉状態とする。具体的には、制御部140aは、開閉弁230a、開閉弁230c及び開閉弁230dを閉状態とする。
冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作が実行されることにより、図4に矢印で示されるように、室内冷媒流路111Aの冷媒Rは、室外ユニット120Aの第1圧縮機122Aにより吸入される。第1圧縮機122Aに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Aから吐出された後、流路切換機構125A及び室外熱交換器123Aを通過する。室外熱交換器123Aを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Aに送られるが、室外膨張機構124Aは閉状態にあることから、液側分岐配管129Aに流入する。液側分岐配管129Aに流入した冷媒Rは、第2管420及び液側配管452を通過して貯留部460に流入する。冷媒量測定システム4の開閉弁230b以外の開閉弁230は閉状態にあるため、流入した冷媒Rは貯留部460内に貯留される。
制御部140aは、あらかじめ設定された所定時間T1の間、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作を実行すると冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作を終了して冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作を開始する。所定時間T1は、例えば、冷媒循環路150A内の液冷媒を貯留部460に貯留できる長さに設定される。
(後半の動作)
冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作は、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作の実行によっても貯留部460に貯留しきれず室外冷媒流路121に残留した、主にガス冷媒を貯留部460に貯留するための動作である。図5は、冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。
冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作においては、制御部140aは、貯留部460について、開閉弁230aを開状態とする。それ以外の機器については、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作の状態が維持される。
冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作が実行されることにより、図5に矢印で示されるように、貯留部460に貯留された冷媒Rの内、ガス冷媒が開閉弁230aを通して第1管410に流入する。第1管410に流入した冷媒Rは、室外冷媒流路121Aに送られて、流路切換機構125Aを通過して第1圧縮機122Aにより吸入される。第1圧縮機122Aに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Aから吐出され、室外熱交換器123Aを通過する。室外熱交換器123Aを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Aに送られるが、室外膨張機構124Aは閉状態にあることから、液側分岐配管129Aに流入する。液側分岐配管129Aに流入した冷媒Rは、第2管420を通過して貯留部460に戻る。
制御部140aは、あらかじめ設定された所定時間T2の間、冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作を実行すると、冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作を終了する。所定時間T2は、例えば、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作の実行後に冷媒循環路150A内に残留した冷媒Rを貯留部460に回収できる長さに設定される。
(3-1-1-2)測定部401に冷媒の量を測定させる動作
測定部401に冷媒Rの量を測定させる動作は、貯留部460に貯留されている冷媒Rの量を測定させる動作である。制御部140aは、冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作が終了した時刻から、あらかじめ設定された所定時間T3が経過すると、測定部401に冷媒Rの量を測定させる動作を実行する。
(測定の原理)
図6は、冷媒Rが貯留されている貯留部460及び電極棒461を示した概略構成図である。静電容量Cは、電極棒461と貯留部460の間の距離Xと、空気及び冷媒Rの誘電率εと、電極面積Sにより決まる。
電極棒461と貯留部460の位置関係は変化しない。このため、電極棒461と貯留部460の間の距離Xは固定値である。
温度が一定である場合、空気及び冷媒Rの誘電率εも固定値である。例えば、温度が0度である場合、空気の誘電率εは1.00059である。温度が25度であり、冷媒RがR32である場合、誘電率εは14.27である。温度が25度であり、冷媒RがR410Aである場合、誘電率εは7.88である。
このため、静電容量Cは、電極面積Sにより変動する。円筒型の貯留部460の幅dは固定値ある。このため、電極面積Sは冷媒Rの液面高さhに比例する。
図7は、温度による静電容量Cと冷媒Rの液面高さhの関係を示した図である。冷媒Rの誘電率εは、高温になると低くなり、低温になると高くなる。
従って、静電容量Cと冷媒Rの温度を測定して他の固有値を用いると、冷媒Rの液面高さhを算出でき、冷媒量を算出できる。
(測定の動作)
記憶部472には、距離X、幅d、温度と関連付けられた空気及び冷媒Rの誘電率εなどがあらかじめ記録される。
測定部401に冷媒Rの量を測定させる動作が実行されると、制御部140aは、測定演算部471を介して電極棒461に貯留部460内の静電容量Cを測定させる。また、制御部140aは、温度計(図示しない)に冷媒Rの温度を測定させる。測定演算部471は、測定された冷媒Rの温度を、記憶部472に記録されている温度と関連付けられた空気及び冷媒Rの誘電率εに照らし合わせて、空気及び冷媒Rの誘電率εを求める。測定演算部471は、測定された静電容量Cと、記憶部472に記録されている距離X及び幅dと、求められた空気及び冷媒Rの誘電率εにより、冷媒Rの液面高さh及び冷媒Rの量を求める。測定演算部471は、求めた冷媒Rの量を記憶部472に記録する。測定演算部471は、求めた冷媒Rの量を制御部140aに送信してもよい。
測定演算部471は、温度の変化に関わらず、空気の誘電率εを1として演算してもよい。
冷媒量測定システム4は、温度計により測定された冷媒Rの温度に基づいて、冷媒Rの量を測定する。このため、冷媒量測定システム4は、温度が変化しても冷媒Rの量を正確に求めることができる。
なお、測定演算部471は、測定した冷媒量と使用開始時の冷媒充填量との差を求める演算処理を行ってもよい。この場合、記憶部472には、予め、使用開始時の冷媒充填量が記録される。測定演算部471は、記憶部472が記憶している使用開始時の冷媒充填量と測定した冷媒量により、演算処理を行う。これにより、冷媒量測定システム4は、冷媒Rの漏洩量を明確化する作業の負担を軽減できる。
また、測定演算部471は、使用開始時の冷媒充填量、使用開始後の冷媒充填量、廃棄直前の冷媒充填量、及び、測定した冷媒量と使用開始時の冷媒充填量との差に基づいて、冷媒Rが漏洩したか否かを判定してもよい。この場合、記憶部472には、予め、使用開始時の冷媒充填量、使用開始後の冷媒充填量、廃棄直前の冷媒充填量の少なくとも何れかの冷媒充填量が記録される。測定演算部471は、記憶部472が記憶している使用開始時の冷媒充填量、使用開始後の冷媒充填量、廃棄直前の冷媒充填量の少なくとも何れかの冷媒充填量と、測定した冷媒量と使用開始時の冷媒充填量との差により、冷媒Rが漏洩したか否かを判定する。これにより、冷媒量測定システム4は、冷媒Rの漏洩量を明確化する作業の負担を軽減できる。
さらに、測定演算部471は、冷媒Rが漏洩したと判定した場合、使用開始時の冷媒充填量、使用開始後の冷媒充填量、廃棄直前の冷媒充填量、及び、測定した冷媒量と使用開始時の冷媒充填量との差に基づいて、冷媒Rの漏洩量を求める演算処理を行ってもよい。これにより、冷媒量測定システム4は、冷媒Rの漏洩量を明確化する作業の負担を軽減できる。
(3-1-1-3)冷媒を冷媒循環路150に戻させる動作
冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作は、貯留部460に貯留された冷媒Rを冷媒循環路150に充填する運転である。以下の説明では、第1冷凍サイクル装置100Aに冷媒Rを戻させる場合を例にして説明をする。図8は、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。
冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作において制御部140aは、室外ユニット120Aについて、第1冷凍サイクル装置100Aの室外膨張機構124Aを開状態とし、流路切換機構125Aを第1状態とし、第1圧縮機122Aを運転する(On)。また、制御部140aは、開閉弁230aを開状態とし、開閉弁230b、開閉弁230c、開閉弁230dを閉状態とする。
冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作が実行されることにより、図8に矢印で示されるように、室外ユニット120Aの第1圧縮機122Aの吸入圧が、流路切換機構125、ガス側分岐配管128A、及び第1管410を経由して貯留部460内に作用する。貯留部460内に作用した吸入圧により、貯留部460内の冷媒Rは、第1管410に流入し、ガス側分岐配管128Aを経由して冷媒循環路150に充填される。
制御部140aは、あらかじめ設定された所定時間T4の間、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作を実行すると、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作を終了する。所定時間T4は、たとえば、貯留部460内に貯留された冷媒Rを冷媒循環路150に充填できる長さに設定される。
(3-1-2)第2の冷媒量測定動作
第2の冷媒量測定動作は、第2冷凍サイクル装置100Bの冷媒循環路150から冷媒Rを貯留部460に移し、測定部401に冷媒Rの量を測定させ、冷媒Rを貯留部460から第2冷凍サイクル装置100Bの冷媒循環路150に戻させる動作である。第2の冷媒量測定動作は、第1の冷媒量測定動作と同様である。このため、第2の冷媒量測定動作を簡潔に説明する。
(3-1-2-1)冷媒を貯留部に移す動作
(前半の動作)
冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作において制御部140bは、全ての室内ユニット110Bについて、室内膨張機構113Bを開状態とする。また、制御部140bは、室外ユニット120Bについて、第2冷凍サイクル装置100Bの室外膨張機構124Bを閉状態とし、流路切換機構125Bを第1状態とし、第1圧縮機122を運転する(On)。さらに、制御部140bは、開閉弁230dを開状態とし、開閉弁230d以外の開閉弁230を閉状態とする。具体的には、制御部140bは、開閉弁230a、開閉弁230b及び開閉弁230cを閉状態とする。
冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作が実行されることにより、室内冷媒流路111Bの冷媒Rは、室外ユニット120Bの第1圧縮機122Bにより吸入される。第1圧縮機122Bに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Bから吐出された後、流路切換機構125B及び室外熱交換器123Bを通過する。室外熱交換器123Bを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Bに送られるが、室外膨張機構124Bは閉状態にあることから、液側分岐配管129Bに流入する。液側分岐配管129Bに流入した冷媒Rは、第4管440及び液側配管452を通過して貯留部460に流入する。冷媒量測定システム4の開閉弁230d以外の開閉弁230は閉状態にあるため、流入した冷媒Rは貯留部460内に貯留される。
制御部140dは、あらかじめ設定された所定時間T1の間、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作を実行すると冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作を終了して冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作を開始する。所定時間T1は、例えば、冷媒循環路150B内の液冷媒を貯留部460に貯留できる長さに設定される。
(後半の動作)
冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作においては、制御部140dは開閉弁230cを開状態とする。それ以外の機器については、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作の状態が維持される。
冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作が実行されることにより、貯留部460に貯留された冷媒Rの内、ガス冷媒が開閉弁230cを通して第3管430に流入する。第3管430に流入した冷媒Rは、室外冷媒流路121Bに送られて、流路切換機構125Bを通過して第1圧縮機122Bにより吸入される。第1圧縮機122Bに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Bから吐出され、室外熱交換器123Bを通過する。室外熱交換器123Bを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Bに送られるが、室外膨張機構124Bは閉状態にあることから、液側分岐配管129Bに流入する。液側分岐配管129Bに流入した冷媒Rは、第4管440を通過して貯留部460に戻る。
制御部140bは、あらかじめ設定された所定時間T2の間、冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作を実行すると、冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作を終了する。所定時間T2は、例えば、冷媒Rを貯留部460に移す動作の後半の動作の実行後に冷媒循環路150B内に残留した冷媒を貯留部460に回収できる長さに設定される。
(3-1-2-2)測定部401に冷媒の量を測定させる動作
第2の冷媒量測定動作における測定部401に冷媒の量を測定させる動作は、第1の冷媒量測定動作における測定部401に冷媒の量を測定させる動作と同様である。
(3-1-2-3)冷媒を冷媒循環路150に戻させる動作
冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作において制御部140bは、室外ユニット120Bについて、第2冷凍サイクル装置100Bの室外膨張機構124Bを開状態とし、流路切換機構125Bを第1状態とし、第1圧縮機122Bを運転する(On)。また、制御部140bは、開閉弁230cを開状態とし、開閉弁230a、開閉弁230b、開閉弁230dを閉状態とする。
冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作が実行されることにより、室外ユニット120Bの第1圧縮機122Bの吸入圧が、流路切換機構125、ガス側分岐配管128B、及び第3管430を経由して貯留部460内に作用する。貯留部460内に作用した吸入圧により、貯留部460内の冷媒Rは、第3管430に流入し、ガス側分岐配管128Bを経由して冷媒循環路150に充填される。
制御部140bは、あらかじめ設定された所定時間T4の間、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作を実行すると、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作を終了する。所定時間T4は、たとえば、貯留部460内に貯留された冷媒Rを冷媒循環路150に充填できる長さに設定される。
(4)特徴
(4-1)
冷媒量測定システム4は、接続部400と、貯留部460と、測定部401と、記憶部472とを備える。接続部400は、第1冷凍サイクル装置100Aの第1冷媒回路に接続される。貯留部460は、接続部400を介して第1冷媒回路の中の冷媒Rを貯留し、貯留している冷媒Rを接続部400を介して第1冷媒回路に戻す。測定部401は、貯留部460の中の冷媒Rの量を測定する。記憶部472は、測定部401が測定した測定結果を記憶する。
特許文献1の冷凍装置は、冷媒回路に対して内付け接続するレシーバタンクにより、冷媒の不足状態を検出する。冷媒は、通常運転(空調運転など)時においても装置内部に組み込まれたレシーバタンクに流れる。そのため、特許文献1の冷凍装置は、既存の冷媒回路に対応する冷媒量に加え、レシーバタンクの体積に対応する冷媒量を要する。また、特許文献1の冷凍装置は、冷媒がレシーバタンクを通過する際に、冷媒の圧力損失を生じさせる。
本冷媒量測定システム4は、第1冷媒回路に対して外付け接続する貯留部460に、第1冷媒回路の中の冷媒Rを貯留する。冷媒量測定システム4は、冷媒Rの量を測定し、測定結果を記憶する。冷媒量測定システム4は、貯留している冷媒Rを、第1冷媒回路に対して外付け接続する貯留部460から第1冷媒回路に戻す。貯留部460が外付け接続されるため、第1冷凍サイクル装置100Aが普通運転される場合、第1冷媒回路の中の冷媒Rは貯留部460に流れない。このため、冷媒量測定システムは、追加の冷媒量や圧力損失を生じさせず、第1冷媒回路の冷媒の充填量及び漏洩量を明確化できる。
特許文献1の冷凍装置は、液面検出部により液面高さの差を計測する。当冷凍装置のユーザーは、液面検出部を用いた時点同士の液面高さの差を把握でき、冷媒の不足(冷媒の漏洩)を把握できる。しかし、当冷凍装置のユーザーは、充填量(初期充填量、任意の時点における充填量など)そのものを把握するのは困難である。そのため、当冷凍装置のユーザーは、充填量と時点を関連付けて、充填及び漏洩に関わる経緯を詳細に把握できない。
本冷媒量測定システム4は、任意の時点における充填量を測定できる。本冷媒量測定システム4のユーザーは、冷媒Rが漏洩したか否かだけでなく、任意の時点と充填量を関連付けて把握できる。本冷媒量測定システム4のユーザーは、充填及び漏洩に関わる経緯を詳細に把握できる。このため、冷媒量測定システム4は、第1冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化できる。
手作業で充填量の測定結果を記録する場合、作業の手間が増え、人的ミスによる測定結果の漏れや記録媒体の経年劣化による測定結果の流失のおそれがある。本冷媒量測定システム4は、測定部401が測定した測定結果を記憶部472で記憶する。本冷媒量測定システム4のユーザーは、漏れなく充填量の測定結果を把握でき、測定結果を記憶させるための作業の手間を削減できる。このため、冷媒量測定システム4は、第1冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化でき、測定結果を記憶させるための作業の手間を削減できる。
(4-2)
冷媒量測定システム4は、接続部400が第1管410および第2管420を有する。また、第1管410および第2管420のそれぞれに開閉弁230が設けられている。
本冷媒量測定システム4の接続部400は、第1管410および第2管420を有する。このため、本冷媒量測定システム4は、冷媒Rの状態ごとに第1管410と第2管420に分けて、第1冷媒回路と接続できる。また、第1管410および第2管420のそれぞれに開閉弁230が設けられている。このため、本冷媒量測定システム4は、第1管410および第2管420の連通を許容又は遮断できる。
(4-3)
冷媒量測定システム4は、制御部140をさらに備える。制御部140は、第1の冷媒量測定動作を行う。第1の冷媒量測定動作は、第1冷凍サイクル装置100Aおよび開閉弁230を制御して、第1冷媒回路から貯留部460に冷媒Rを移し、測定部401に冷媒Rの量を測定させ、冷媒Rを貯留部460から第1冷媒回路に戻させる動作である。
本冷媒量測定システム4の制御部140は第1の冷媒量測定動作を行う。このため、冷媒量測定システム4は、第1冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量を明確化する作業にかかる手間を削減できる。
本冷媒量測定システム4は、制御部140により、自動で充填量を測定できる。本冷媒量測定システム4は、自動で測定した充填量を記憶部472で記憶する。本冷媒量測定システム4のユーザーは、記憶部472により、過去の時点において自動で測定された充填量を把握できる。このため、本冷媒量測定システム4のユーザーは、充填量と過去の時点を関連付けて、充填及び漏洩に関わる経緯をより詳細に把握できる。このため、冷媒量測定システム4は、第1冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化できる。
(4-4)
冷媒量測定システム4は、第2冷凍サイクル装置100Bの第2冷媒回路にも接続部400が接続される。また、制御部140は、それぞれ開閉弁230が設けられた第3管430および第4管440をさらに有する。さらに、接続部400は、第1管410および第2管420により第1冷媒回路に接続され、第3管430および第4管440により第2冷媒回路に接続される。
本冷媒量測定システム4の接続部400は、第2冷凍サイクル装置100Bの第2冷媒回路にも接続される。このため、本冷媒量測定システム4は、第2冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量も明確化できる。また、本冷媒量測定システム4の接続部400は、第3管430および第4管440を有する。このため、本冷媒量測定システム4は、冷媒Rの状態ごとに第3管430と第4管440に分けて、第2冷媒回路と接続できる。また、第3管430および第4管440のそれぞれに開閉弁230が設けられている。このため、本冷媒量測定システム4は、第3管430および第4管440の連通を許容又は遮断できる。
(4-5)
冷媒量測定システム4は、制御部140が第2の冷媒量測定動作をさらに行う。第2の冷媒量測定動作は、第2冷凍サイクル装置100Bおよび開閉弁230を制御して、第2冷媒回路から貯留部460に冷媒Rを移し、測定部401に冷媒Rの量を測定させ、冷媒Rを貯留部460から第2冷媒回路に戻させる動作である。
本冷媒量測定システム4の制御部140は、第2の冷媒量測定動作をさらに行う。このため、冷媒量測定システム4は、第2冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量を明確化する作業にかかる手間も削減できる。
(4-6)
冷媒量測定システム4は、測定部401が、電極棒461を有する。
本冷媒量測定システム4の測定部401は、電極棒461を有する。このため、本冷媒量測定システム4は、電極棒461を用いて冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化できる。
(4-7)
冷媒使用システム1は、冷媒量測定システム4と、冷凍サイクル装置100を有する。
本冷媒使用システム1は、冷媒量測定システム4と、冷凍サイクル装置100を有する。このため、本冷媒使用システム1は、本冷媒使用システム1に含まれる冷凍サイクル装置100の冷媒Rの充填量及び漏洩量を明確化できる。
(5)変形例
(5-1)変形例1A
上述の実施形態の冷媒量測定動作では、吸入圧により冷媒Rを冷媒循環路150に戻させた。しかしながら、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作はこれに限定しない。例えば、冷媒Rを第1冷凍サイクル装置100Aの冷媒循環路150に戻させる動作を説明する。図9は、冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。
冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作において制御部140aは、室外ユニット120Aについて、第1冷凍サイクル装置100Aの室外膨張機構124Aを開状態とし、流路切換機構125Aを第2状態とし、第1圧縮機122Aを運転する(On)。また、制御部140aは、開閉弁230a及び開閉弁230bを開状態とし、開閉弁230c、開閉弁230dを閉状態とする。
冷媒Rを冷媒循環路150に戻させる動作が実行されることにより、図9に矢印で示されるように、室外ユニット120Aの第1圧縮機122Aの吐出圧が、流路切換機構125、ガス側分岐配管128A、及び第1管410を経由して貯留部460内に作用する。貯留部460内に作用した吐出圧により、貯留部460内の冷媒Rは、逆止弁455を迂回して、第2管420に流入し、液側分岐配管129を経由して冷媒循環路150に充填される。
なお、冷媒Rを第2冷凍サイクル装置100Bの冷媒循環路150に戻させる動作も、上述同様に行われてもよい。
(5-2)変形例1B
制御部140は、第1の冷媒量測定動作と第2の冷媒量測定動作を、時間をずらして行ってもよい。制御部140aと制御部140bが電気的に接続して相互連携することにより、制御部140a及び制御部140bは、第1の冷媒量測定動作と第2の冷媒量測定動作を、時間をずらして行える。
本実施形態にかかる冷媒量測定システム4の制御部140は、第1の冷媒量測定動作と第2の冷媒量測定動作を、時間をずらして行う。このため、本冷媒量測定システム4は、第1冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量と、第2冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量を分けて、それぞれを明確化できる。
(5-3)変形例1C
制御部140は、第1冷凍サイクル装置100Aの通常運転が停止されている時間帯に、第1の冷媒量測定動作を行ってもよい。また、制御部140は、第2冷凍サイクル装置100Bの通常運転が停止されている時間帯に、第2の冷媒量測定動作を行ってもよい。通常運転の例としては、冷房運転、暖房運転、給湯運転、冷蔵運転、冷凍運転、床暖房運転などが挙げられる。
本実施形態にかかる冷媒量測定システム4の制御部140は、第1冷凍サイクル装置100Aの通常運転が停止されている時間帯に、第1の冷媒量測定動作を行う。このため、本冷媒量測定システム4は、第1冷凍サイクル装置100Aの通常運転の影響を受けず、第1冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化できる。また、制御部140は、第2冷凍サイクル装置100Bの通常運転が停止されている時間帯に、第2の冷媒量測定動作を行う。このため、本冷媒量測定システム4は、第2冷凍サイクル装置100Bの通常運転の影響を受けず、第2冷媒回路の冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化できる。
(5-4)変形例1D
上述の実施形態の開閉弁230は制御部140により制御され、自動で管の連通を許容又は遮断する。しかし、開閉弁230は、上述の実施形態に加えて又は上述の実施形態に代えて、手動で管の連通を許容又は遮断してもよい。
手動で開閉弁230が管の連通を許容又は遮断することにより、制御部140による制御が困難な状況などにおいても、管の連通を許容又は遮断できる。
<第2実施形態>
(1)構成
本開示の第2実施形態に係る冷媒使用システム1について、第1実施形態に係る冷媒使用システム1と相違を中心に説明する。
第2実施形態に係る冷媒使用システム1の制御部140は、第1実施形態に係る冷媒使用システム1の制御部140が実行する動作に加えて、貯留動作を行う。
(2)動作
(2-1)貯留動作
貯留動作は、冷媒循環路150から冷媒Rが漏洩した場合に、冷媒循環路150から貯留部460に冷媒Rを移す動作である。貯留動作は、たとえば、冷媒循環路150から冷媒Rが漏洩した際に、さらに冷媒Rが漏洩することを抑制するために実行される。貯留動作には、第1の貯留動作及び第2の貯留動作が含まれる。
(2-1-1)第1の貯留動作
第1の貯留動作は、第1冷凍サイクル装置100Aの冷媒循環路150から冷媒Rが漏洩した場合に、冷媒循環路150から貯留部460に冷媒Rを移す動作である。第1の貯留動作は、前半の動作と後半の動作を含む。
(前半の動作)
第1の貯留動作の前半の動作は、冷媒循環路150内の冷媒Rの内の、主に液冷媒を貯留する動作である。図10は、第1の貯留動作の前半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。
第1の貯留動作の前半の動作において制御部140aは、全ての室内ユニット110Aについて、室内膨張機構113Aを開状態とする。また、制御部140aは、室外ユニット120Aについて、第1冷凍サイクル装置100Aの室外膨張機構124Aを閉状態とし、流路切換機構125Aを第1状態とし、第1圧縮機122を運転する(On)。さらに、制御部140aは、冷媒量測定システム4について、開閉弁230bを開状態とし、開閉弁230b以外の開閉弁230を閉状態とする。具体的には、制御部140aは、開閉弁230a、開閉弁230c及び開閉弁230dを閉状態とする。
第1の貯留動作の前半の動作が実行されることにより、図10に矢印で示されるように、室内冷媒流路111Aの冷媒Rは、室外ユニット120Aの第1圧縮機122Aにより吸入される。第1圧縮機122Aに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Aから吐出された後、流路切換機構125A及び室外熱交換器123Aを通過する。室外熱交換器123Aを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Aに送られるが、室外膨張機構124Aは閉状態にあることから、液側分岐配管129Aに流入する。液側分岐配管129Aに流入した冷媒Rは、第2管420及び液側配管452を通過して貯留部460に流入する。冷媒量測定システム4の開閉弁230b以外の開閉弁230は閉状態にあるため、流入した冷媒Rは貯留部460内に貯留される。
制御部140aは、あらかじめ設定された所定時間T5の間、第1の貯留動作の前半の動作を実行すると第1の貯留動作の前半の動作を終了して第1の貯留動作の後半の動作を開始する。所定時間T5は、例えば、冷媒循環路150A内の液冷媒を貯留部460に貯留できる長さに設定される。
(後半の動作)
第1の貯留動作の後半の動作は、第1の貯留動作の前半の動作の実行によっても貯留部460に貯留しきれず室外冷媒流路121に残留した、主にガス冷媒を貯留部460に貯留するための動作である。図11は、第1の貯留動作の後半の動作における冷媒Rの流れを示した概略構成図である。
第1の貯留動作の後半の動作においては、制御部140aは、開閉弁230aを開状態とする。それ以外の機器については、第1の貯留動作の前半の動作の状態が維持される。
第1の貯留動作の後半の動作が実行されることにより、図11に矢印で示されるように、貯留部460に貯留された冷媒Rの内、ガス冷媒が開閉弁230aを通して第1管410に流入する。第1管410に流入した冷媒Rは、室外冷媒流路121Aに送られて、流路切換機構125Aを通過して第1圧縮機122Aにより吸入される。第1圧縮機122Aに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Aから吐出され、室外熱交換器123Aを通過する。室外熱交換器123Aを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Aに送られるが、室外膨張機構124Aは閉状態にあることから、液側分岐配管129Aに流入する。液側分岐配管129Aに流入した冷媒Rは、第2管420を通過して貯留部460に戻る。
制御部140aは、あらかじめ設定された所定時間T6の間、第1の貯留動作の後半の動作を実行すると、第1の貯留動作の後半の動作を終了する。所定時間T6は、例えば、第1の貯留動作の前半の動作の実行後に冷媒循環路150A内に残留した冷媒Rを貯留部460に回収できる長さに設定される。
以上説明をしたように、制御部140aが第1の貯留動作を実行することにより、冷媒循環路150Aから冷媒Rが漏洩した場合であっても、冷媒循環路150A内の冷媒Rが貯留部460に貯留されるため、さらに冷媒Rが漏洩することが抑制される。
(2-1-2)第2の貯留動作
第2の貯留動作は、第2冷凍サイクル装置100Bの冷媒循環路150から冷媒Rが漏洩した場合に、冷媒循環路150から貯留部460に冷媒Rを移す動作である。第2の貯留動作は、第1の貯留動作と同様である。
(前半の動作)
第2の貯留動作の前半の動作において制御部140bは、全ての室内ユニット110Bについて、室内膨張機構113Bを開状態とする。また、制御部140bは、室外ユニット120Bについて、第2冷凍サイクル装置100Bの室外膨張機構124Bを閉状態とし、流路切換機構125Bを第1状態とし、第1圧縮機122を運転する(On)。さらに、制御部140bは、開閉弁230dを開状態とし、開閉弁230d以外の開閉弁230を閉状態とする。具体的には、制御部140bは、開閉弁230a、開閉弁230b及び開閉弁230cを閉状態とする。
第2の貯留動作の前半の動作が実行されることにより、室内冷媒流路111Bの冷媒Rは、室外ユニット120Bの第1圧縮機122Bにより吸入される。第1圧縮機122Bに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Bから吐出された後、流路切換機構125B及び室外熱交換器123Bを通過する。室外熱交換器123Bを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Bに送られるが、室外膨張機構124Bは閉状態にあることから、液側分岐配管129Bに流入する。液側分岐配管129Bに流入した冷媒Rは、第4管440及び液側配管452を通過して貯留部460に流入する。冷媒量測定システム4の開閉弁230d以外の開閉弁230は閉状態にあるため、流入した冷媒Rは貯留部460内に貯留される。
制御部140dは、あらかじめ設定された所定時間T7の間、第2の貯留動作の前半の動作を実行すると第2の貯留動作の前半の動作を終了して第2の貯留動作の後半の動作を開始する。所定時間T7は、例えば、冷媒循環路150B内の液冷媒を貯留部460に貯留できる長さに設定される。
(後半の動作)
第2の貯留動作の後半の動作においては、制御部140dは開閉弁230cを開状態とする。それ以外の機器については、冷媒Rを貯留部460に移す動作の前半の動作の状態が維持される。
第2の貯留動作の後半の動作が実行されることにより、貯留部460に貯留された冷媒Rの内、ガス冷媒が開閉弁230cを通して第3管430に流入する。第3管430に流入した冷媒Rは、室外冷媒流路121Bに送られて、流路切換機構125Bを通過して第1圧縮機122Bにより吸入される。第1圧縮機122Bに吸入された冷媒Rは、第1圧縮機122Bから吐出され、室外熱交換器123Bを通過する。室外熱交換器123Bを通過した冷媒Rは室外膨張機構124Bに送られるが、室外膨張機構124Bは閉状態にあることから、液側分岐配管129Bに流入する。液側分岐配管129Bに流入した冷媒Rは、第4管440を通過して貯留部460に戻る。
制御部140bは、あらかじめ設定された所定時間T8の間、第2の貯留動作の後半の動作を実行すると、第2の貯留動作の後半の動作を終了する。所定時間T8は、例えば、第2の貯留動作の後半の動作の実行後に冷媒循環路150B内に残留した冷媒を貯留部460に回収できる長さに設定される。
以上説明をしたように、制御部140bが第2の貯留動作を実行することにより、冷媒循環路150Bから冷媒Rが漏洩した場合であっても、冷媒循環路150B内の冷媒Rが貯留部460に貯留されるため、さらに冷媒Rが漏洩することが抑制される。
(3)特徴
冷媒量測定システム4は、制御部140が、第1の貯留動作および第2の貯留動作を行う。第1の貯留動作は、第1冷媒回路から冷媒Rが漏洩した場合に、第1冷媒回路から貯留部460に冷媒Rを移す動作である。第2の貯留動作は、第2冷媒回路から冷媒Rが漏洩した場合に、第2冷媒回路から貯留部460に冷媒Rを移す動作である。
本冷媒量測定システム4の制御部140は、第1の貯留動作を行う。このため、本冷媒量測定システム4は、第1冷媒回路の冷媒Rが漏洩した場合に、第1冷媒回路の冷媒Rを貯留部460に貯留し、冷媒Rの大気放出を抑制できる。また、本冷媒量測定システム4の制御部140は、第2の貯留動作を行う。このため、本冷媒量測定システム4は、第2冷媒回路の冷媒Rが漏洩した場合に、第2冷媒回路の冷媒Rを貯留部460に貯留し、冷媒Rの大気放出を抑制できる。
<第3実施形態>
(1)全体構成
本開示の第3実施形態に係る冷媒使用システム1について、第1実施形態に係る冷媒使用システム1と相違を中心に説明する。
第3実施形態に係る冷媒使用システム1の測定部401は、第1実施形態に係る冷媒使用システム1の測定部401の構成要素に加えて、筒部材462をさらに備える。測定部401は、測定演算部471と、電極棒461及び筒部材462を備える。
(2)詳細構成
図12Aは、貯留部460と、電極棒461及び筒部材462を示した概略構成図である。筒部材462は、電極棒461を囲う部材である。図12Bは、図12AにおけるA断面を示す断面図である。測定演算部471は、第1実施形態とは異なり、冷媒量の測定において電極棒461と筒部材462との間の距離Xを用いる。
筒部材462により、測定部401は、貯留部460と電極棒461との位置関係が変化する場合又は貯留部460の壁面の形状が変化する場合でも、冷媒量を精度高く測定できる。また、貯留部460の形状、電極棒461の形状、電極棒461の位置などに関わらず、冷媒量を精度高く測定できるため、冷媒量測定システム4の設計及び製造が容易になる。
(3)特徴
冷媒量測定システム4は、測定部401が、電極棒461を囲う筒部材462をさらに有する。
本冷媒量測定システム4の測定部401は、電極棒461を囲う筒部材462をさらに有する。このため、本冷媒量測定システム4は、筒部材462を用いて冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化できる。
(4)変形例
(4-1)変形例1A
上記の実施形態では、測定部401が静電容量式の方式により冷媒Rの量を測定した。しかし、測定部401の冷媒量の測定方法はこれに限定しない。測定部401は、電波式、超音波式、フロート式、圧力式、差圧式、静電容量式の少なくともいずれかの方式により、冷媒Rの量を測定してもよい。
電波式は、電波が冷媒Rの液面に反射して返ってくるまでの時間を測ることにより、冷媒量を測定する方式である。超音波式は、超音波が冷媒Rの液面に反射して返ってくるまでの時間を測ることにより、冷媒量を測定する方式である。フロート式は、冷媒Rの液面に浮ぶフロートの高さを測ることにより、冷媒量を測定する方式である。圧力式は、冷媒Rの液底面の圧力値を測ることにより、冷媒量を測定する方式である。差圧式は、液底面と貯留部460上面との差圧値を測ることにより、冷媒量を測定する方式である。
本実施形態に係る冷媒量測定システム4は、測定部401が、電波式、超音波式、フロート式、圧力式、差圧式、静電容量式の少なくともいずれかの方式により、冷媒Rの量を測定する。
本冷媒量測定システム4の測定部401は、電波式、超音波式、フロート式、圧力式、差圧式、静電容量式の少なくともいずれかの方式により、冷媒Rの量を測定する。このため、本冷媒量測定システム4は、多様な方式に基づいて、冷媒Rの充填量及び漏洩量をより明確化できる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 冷媒使用システム
4 冷媒量測定システム
100 冷凍サイクル装置
100A 第1冷凍サイクル装置
100B 第2冷凍サイクル装置
110 室内ユニット
111 室内冷媒流路
112 室内熱交換器
113 室内膨張機構
114 ガス側接続部
115 液側接続部
116 検出部
120 室外ユニット
121 室外冷媒流路
121b 第1冷媒配管
121c 第2冷媒配管
121d 第3冷媒配管
122 第1圧縮機
123 室外熱交換器
124 室外膨張機構
125 流路切換機構
126 ガス側接続部
127 液側接続部
128 ガス側分岐配管
129 液側分岐配管
131 ガス側連絡配管
132 液側連絡配管
140(140a、140b) 制御部
150 冷媒循環路
230(230a、230b、230c、230d) 開閉弁
400 接続部
401 測定部
410 第1管
420 第2管
430 第3管
440 第4管
451 ガス側配管
452 液側配管
455 逆止弁
460 貯留部
461 電極棒
462 筒部材
470 演算装置
471 測定演算部
472 記憶部
特開2010-190545号公報

Claims (12)

  1. 第1冷凍サイクル装置(100A)の第1冷媒回路に接続される接続部(400)と、
    前記接続部を介して前記第1冷媒回路の中の冷媒(R)を貯留し、貯留している前記冷媒を前記接続部を介して前記第1冷媒回路に戻す、貯留部(460)と、
    前記貯留部の中の前記冷媒の量を測定する測定部(401)と、
    前記測定部が測定した測定結果を記憶する記憶部(472)と、
    を備える冷媒量測定システム(4)。
  2. 前記接続部は、第1管(410)および第2管(420)を有し、
    前記第1管および前記第2管のそれぞれに開閉弁(230)が設けられている、
    請求項1に記載の冷媒量測定システム。
  3. 前記第1冷凍サイクル装置および前記開閉弁を制御して、前記第1冷媒回路から前記貯留部に前記冷媒を移し、前記測定部に前記冷媒の量を測定させ、前記冷媒を前記貯留部から前記第1冷媒回路に戻させる、第1の冷媒量測定動作を行う制御部(140)、
    をさらに備える、
    請求項2に記載の冷媒量測定システム。
  4. 第2冷凍サイクル装置(100B)の第2冷媒回路にも前記接続部が接続され、
    前記接続部は、それぞれ開閉弁が設けられた第3管(430)および第4管(440)をさらに有し、
    前記接続部は、前記第1管および前記第2管により前記第1冷媒回路に接続され、前記第3管および前記第4管により前記第2冷媒回路に接続される、
    請求項3に記載の冷媒量測定システム。
  5. 前記制御部は、前記第2冷凍サイクル装置および前記開閉弁を制御して、前記第2冷媒回路から前記貯留部に前記冷媒を移し、前記測定部に前記冷媒の量を測定させ、前記冷媒を前記貯留部から前記第2冷媒回路に戻させる、第2の冷媒量測定動作をさらに行う、
    請求項4に記載の冷媒量測定システム。
  6. 前記制御部は、前記第1の冷媒量測定動作と前記第2の冷媒量測定動作を、時間をずらして行う、
    請求項5に記載の冷媒量測定システム。
  7. 前記制御部は、前記第1冷凍サイクル装置の通常運転が停止されている時間帯に、前記第1の冷媒量測定動作を行い、
    前記制御部は、前記第2冷凍サイクル装置の通常運転が停止されている時間帯に、前記第2の冷媒量測定動作を行う、
    請求項5または請求項6に記載の冷媒量測定システム。
  8. 前記制御部は、前記第1冷媒回路から前記冷媒が漏洩した場合に、前記第1冷媒回路から前記貯留部に前記冷媒を移す、第1の貯留動作を行い、
    前記制御部は、前記第2冷媒回路から前記冷媒が漏洩した場合に、前記第2冷媒回路から前記貯留部に前記冷媒を移す、第2の貯留動作を行う、
    請求項5または請求項6に記載の冷媒量測定システム。
  9. 前記測定部は、電極棒(461)を有する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の冷媒量測定システム。
  10. 前記測定部は、前記電極棒を囲う筒部材(462)をさらに有する、
    請求項9に記載の冷媒量測定システム。
  11. 前記測定部は、電波式、超音波式、フロート式、圧力式、差圧式、静電容量式の少なくともいずれかの方式により、前記冷媒の量を測定する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の冷媒量測定システム。
  12. 冷凍サイクル装置と、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の冷媒量測定システムを有する、
    冷媒使用システム(1)。
JP2022107129A 2022-07-01 2022-07-01 冷媒量測定システム及び冷媒使用システム Pending JP2024006336A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022107129A JP2024006336A (ja) 2022-07-01 2022-07-01 冷媒量測定システム及び冷媒使用システム
PCT/JP2023/023655 WO2024004958A1 (ja) 2022-07-01 2023-06-26 冷媒量測定システム及び冷媒使用システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022107129A JP2024006336A (ja) 2022-07-01 2022-07-01 冷媒量測定システム及び冷媒使用システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024006336A true JP2024006336A (ja) 2024-01-17

Family

ID=89383099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022107129A Pending JP2024006336A (ja) 2022-07-01 2022-07-01 冷媒量測定システム及び冷媒使用システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2024006336A (ja)
WO (1) WO2024004958A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07218008A (ja) * 1994-02-01 1995-08-18 Hitachi Ltd 冷凍サイクル
US10563894B2 (en) * 2015-08-28 2020-02-18 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus
JP6817787B2 (ja) * 2016-11-04 2021-01-20 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024004958A1 (ja) 2024-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4503646B2 (ja) 空気調和装置
JP5247833B2 (ja) 空気調和装置
JP6604051B2 (ja) 空気調和システム
CN101504177B (zh) 空调装置和用于确定空调装置的制冷剂含量的方法
ES2222962T3 (es) Metodo y aparato para indicar el comportamiento de un serpentin condensador en refrigeradores enfriados por aire.
US20040111239A1 (en) Apparatus and method for detecting faults and providing diagnostics in vapor compression cycle equipment
CN107110539A (zh) 空调系统的控制装置、空调系统以及空调系统的异常判定方法
EP2511630A1 (en) Air conditioner and refrigerant amount detection method for air conditioner
KR20090013187A (ko) 공기 조화 장치
CN110050159A (zh) 空调机
JPWO2020003528A1 (ja) 空調管理システム、空調管理方法、及びプログラム
CN101910759A (zh) 空气调节装置和制冷剂量判定方法
JP2007255818A (ja) 冷凍サイクル装置の診断装置並びにその診断装置を有する熱源側ユニット、利用側ユニット及び冷凍サイクル装置
EP2511629A1 (en) Air conditioner and method for detecting amount of refrigerant in air conditioner
Sieres et al. Influence of the refrigerant charge in an R407C liquid-to-water heat pump for space heating and domestic hot water production
CA2984964A1 (en) System and method for charging a refrigeration system
WO2024004958A1 (ja) 冷媒量測定システム及び冷媒使用システム
KR100670603B1 (ko) 공기조화장치의 자동 냉매 충진장치
JPH08121917A (ja) 冷媒量判定装置
JP2011102652A (ja) 冷媒状態判定装置及び冷媒状態判定システム及び冷媒液面位置の検出方法
JP5369953B2 (ja) 多室型空気調和装置の性能計算装置
Eldredge et al. Improving the accuracy and scope of control-oriented vapor compression cycle system models
Bailey et al. Creating an automated chiller fault detection and diagnostics tool using a data fault library
JPH11108511A (ja) 冷媒封入量判定装置付き空気調和機及び冷媒封入量判定方法
CN117321362A (zh) 制冷循环装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240227

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240425