JP2024005594A - 螺旋階段、水処理施設 - Google Patents

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耕作 村野
Kosaku Murano
圭佑 後藤
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弘輔 佐藤
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Abstract

【課題】螺旋階段の耐久性を高める。【解決手段】複数の踏板が心柱挿入用孔に心柱10を挿通させた状態で積層されて構成される。踏板20Lと踏板20Mの間に踏板支持用フランジ30が設置されている。踏板支持用フランジ30は、その中心が心柱10の鉛直方向に沿った中心軸と一致するように心柱10に対して固定される。固定時において、踏板支持用フランジ30はその下側の踏板20Lとは当接せず、これらの間に間隔Dが設けられている。その上側の踏板20Mはこの状態で心柱10に対して装着されるため、踏板支持用フランジ30はその上側の踏板20Mと当接する。踏板支持用フランジ30をこのようにその下側の踏板20Lと非接触とすることにより、踏板20Mを含む上側の踏板20の積層構造の荷重は、踏板20Lを含む下側の踏板20の積層構造には加わらない。【選択図】図8

Description

本発明は、作業者が昇降のために用いられる、螺旋形状の構成を具備する螺旋階段の構造に関する。また、この螺旋階段が設置された水処理施設に関する。
鉛直方向に延伸する心柱に対して、平板状の上面を具備する複数の踏板が階段を形成するように螺旋状に装着されて積層された構造を具備する螺旋階段が、例えば特許文献1等に記載されている。ここで、防災用の大型の水処理施設内にこの螺旋階段を設ければ、作業者が作業の際にこの螺旋階段を昇降することができる。一方、この螺旋階段の上部から水が投入される構成とすれば、この螺旋階段を水の案内のためにも用いることができる。
特許文献1に記載されたように、心柱周りの角度を隣接する2つの踏板間で一定値だけずらし、かつこの2つの踏板の高さを一定値だけ変えることによってこれらの間で部分的に重複する領域を設けて段差を形成し、この2つの踏板で階段を構成することができ、多数の踏板を同様に心柱に対して装着することによって、螺旋階段を形成することができる。
また、特許文献1に記載の技術においては、手摺を固定するための2本の手摺柱が単一の踏板に対して装着され、この2本の手摺柱の間に手摺が装着される。この際、隣接する踏板が重複した部分で1本の手摺柱を共有するような構成とすることによって、隣接する踏板の位置関係を固定することができる。この構成を全ての踏板間で採用することによって、全ての踏板間の位置関係が固定された螺旋階段を得ることができる。
このような構造を有する共通の構造の複数の踏板を、例えば FRP(Fiber Reinforced Plastics)製とすれば、踏板を安価とすることができる。上記のような螺旋階段を水処理施設内に用いる場合においては、この螺旋階段には、作業者の昇降の際の荷重と、水が投入される際に印加される荷重が加わるため、前記のように、中心の心柱は特に機械的強度の高い鋼製とされる。これによって安価な螺旋階段、水処理施設を得ることができる。
特開2017-78313号公報
前記のように、この螺旋階段は、複数の踏板が心柱に対して積層されて構成されるため、心柱だけでなく、上側の踏板と比べて、特に下側の踏板には大きな荷重が加わる。前記のように、心柱は特に機械的強度の高い鋼製とされるのに対して、踏板はこれよりも機械的強度が低いFRP製とされる。このため、下側の踏板には特に大きな荷重が加わり、これによって破損するおそれがあった
このため、螺旋階段の耐久性を高くすることが求められた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明は、鉛直方向に延伸する心柱を中心として複数の踏板が螺旋状に配置されて積層されることによって、複数の前記踏板により階段が形成される螺旋階段であって、鉛直方向において、隣接して積層される2つの前記踏板の間で、当該2つの前記踏板のうちの上側である一方と当接し、かつ、当該2つの前記踏板のうちの他方とは当接しないように、前記心柱に対して装着された踏板支持用フランジを具備することを特徴とする。
本発明は、複数の前記踏板支持用フランジが、鉛直方向において間に二つ以上の前記踏板を挟んで前記心柱に対して装着されたことを特徴とする。
本発明において、前記踏板は、前記心柱と交差する板状の構成を有する上板部と、前記心柱を挿通させる箇所において前記上板部よりも下側に突出した心柱支持部を具備し、積層された複数の前記踏板において、間に前記踏板支持用フランジを介さずに隣接して積層された2つの前記踏板においては、当該2つの前記踏板のうちの上側である一方の前記心柱支持部と、当該2つの前記踏板のうちの他方の前記上板部とが当接し、前記踏板支持用フランジに対して上側で隣接する前記踏板の前記心柱支持部が前記踏板支持用フランジと当接することを特徴とする。
本発明において、前記心柱は、鉛直方向における第1の部分を構成する第1心柱と、前記第1の部分の上側で隣接する第2の部分を構成し前記第1心柱とは異なる材料で構成された第2心柱と、を具備し、前記踏板支持用フランジは、前記第1心柱と前記第2心柱とを連結して前記第1心柱及び前記第2心柱に対して固定されたことを特徴とする。
本発明の螺旋階段は、前記螺旋階段が投入された水を案内するように立坑の内部に設置された構成を具備することを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、螺旋階段の耐久性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る螺旋階段が用いられた水処理施設の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段が用いられた水処理施設の断面図である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段の部分的な斜視図である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段の部分的な上面図である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段の踏板の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段の踏板の上面図(a)、下面図(b)である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段の踏板の2方向からみた側面図である 本発明の実施の形態に係る螺旋階段において、踏板支持用フランジ周辺の構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段における心柱の構造の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る螺旋階段における心柱の構造の一例における、踏板支持用フランジ周辺の構造を示す断面図である。
本発明の実施の形態に係る螺旋階段について説明する。図1は、この螺旋階段1が設けられる水処理施設200の構成を示す斜視図である。この水処理施設200においては、例えばhttps://www.nipponhume.co.jp/product/pcwellmeth.htmlに記載されたウェルマンである。ここで、ウェルマンは、PCウェル工法によって地中において円環状のプレキャストコンクリートブロックが積層されて構築された立坑100であり、地中で水を溜める構造として特に好ましく用いることができる。
図1においては、立坑100は点線で簡略化されて記載され、底版Bの上に、鉛直方向(z方向)に沿った中心軸をもつ短い円筒形状のプレキャストコンクリートブロック100A~100Cが積層されて構成されることによって、長い円筒形状に形成されている。この内径は例えば4m~10mの範囲である。このため、作業者が昇降できる螺旋階段1を立坑100の内部に設置することができ、この螺旋階段1に沿って水を導入することもできる。図1における螺旋階段1に沿った矢印は、この際の作業者及び水の動きを示す。鉛直方向に沿った心柱10が螺旋階段1の中心軸となり、螺旋階段1は、共通の構造を有する多数の踏板20が心柱10に装着、積層されて構成される。螺旋階段1の記載も図1において簡略化されて示され、ここでは心柱10と踏板20、踏板支持用フランジ30以外の構成要素の記載は省略されている。
ここで、鉛直方向に沿った心柱10が螺旋階段1の中心軸となり、螺旋階段1は、共通の構造を有する多数の踏板20が心柱10に装着されて構成される。この螺旋階段1は、心柱10が底版Bに固定されることによって、この水処理施設200において固定される。
図2は、図1における心柱10に沿った断面図である。ここでは、構成を模式化して示すために、縦横の縮尺は実際のものとは異なる。また、各踏板20の断面形状は後述する形状とは異なり、単純化されて矩形形状とされている。この立坑100においては、図2における上側の流入口101から水が投入されて螺旋階段1に沿って水が溜められ、溜められた水は下側の流出口102から排出される。ただし、立坑100に流出口102が設けられている必要はない。この場合には、例えば立坑100の内部に溜められた水をポンプ等を用いて汲み上げることによって、水が排出される。
前記の通り、この螺旋階段1は、複数の踏板20が積層されて構成されるが、このうちの一部の間には、心柱10に対して固定された踏板支持用フランジ30が設けられている。図2においては、踏板支持用フランジ30が鉛直方向で離間した3箇所で設けられている。
図3は、この螺旋階段1における13枚の踏板20に対応した部分の構成を示す斜視図であり、ここでは図1、2で省略された構成要素も記載されている。ここでは、下側から順に踏板20A~20Mが心柱10に対して、下側からみて右回りで上側に向かう螺旋状で装着されている。各踏板は、下側からみて右回りで上側に向かう螺旋状で心柱10に装着されている。ここで、ある一つの踏板20(例えば踏板20E)は、その下側で隣接する踏板20(踏板20D:下側踏板)、その上側で隣接する踏板20(踏板20F:上側踏板)と、鉛直方向から見て(平面視において)部分的に重複する。
また、図3において、前記の踏板支持用フランジ30は、踏板20Aの下側と、踏板20Lと踏板20Mの間に設けられている。踏板支持用フランジ30は、鉛直方向(心柱10の延伸方向)と垂直な円板形状とされて、心柱10に対して固定される。踏板支持用フランジ30は、機械的強度が高い材料、例えば鋼材で構成される。
図4は、このような心柱10と踏板20A~20Kまでの位置関係を示す、上面図である。ここでは、各踏板と心柱10の位置関係のみが示され、踏板支持用フランジ30の記載は省略されている。図4において、ある一つの踏板20(例えば踏板20E)に対して、その下側で隣接する踏板20(踏板20D:下側踏板)は、中心(心柱10)の周りで時計回りの側(第1の側)で30°ずれた角度で存在し、これらは平面視において部分的に重複する。同様に、踏板20Eに対して、その上側で隣接する踏板20(踏板20F:上側踏板)は、心柱10の周りで反時計回りの側(第2の側)で30°ずれた角度で存在し、これらは平面視において部分的に重複する。同様の位置関係は、上端部と下端部の踏板20以外の全てで成立するため、全ての踏板によって螺旋状に階段が形成される。この際、この螺旋階段1は、連続した12枚の踏板20を一周期とした周期的構造を有する。
また、図3、4に示されるように、各踏板20における心柱10からみた外側には、第1の側、第2の側のそれぞれにおいて、鉛直方向に沿って上側に延伸する側壁部材支持柱(踏板固定部材)31が設置される。ここで、例えば踏板20Eにおける第1の側の側壁部材支持柱31は、踏板20Eを下側に向けて上下方向で貫通し、下側の踏板20Dにおける第2の側の側壁部材支持柱31となっており、踏板20Eにおける第2の側の側壁部材支持柱31は、踏板20Eを上側に向けて上下方向で貫通し、上側の踏板20Fを貫通し、踏板20Fにおける第1の側の側壁部材支持柱31となっている。他の踏板においても、同様に側壁部材支持柱31が装着され、これによって鉛直方向で隣接する2つの踏板20間の水平方向における位置関係が定まる。
図3、4に示されるように、隣接する側壁部材支持柱31間には、鉛直方向に広がる板状の側壁部材32が固定されている。側壁部材32とその下側の踏板20との間には隙間が生じないように設定される。側壁部材32は、作業者がこの螺旋階段1を昇降する際の手摺になると共に、水をこの螺旋階段1に流す際に、水を螺旋階段1に沿って流し外側に漏らさないために機能する。側壁部材支持柱31は、側壁部材32を支持するため、及び前記のように上下方向で隣接する踏板20の水平方向の位置関係を固定するために機能する。上記のような踏板20、側壁部材支持柱31、側壁部材32の関係は、特許文献1に記載されたものと同様である。
図5は、この踏板20の構造を示す、上側かつ第1の側(下側踏板がある側)からみた斜視図(a)、上側かつ第2の側(上側踏板がある側)からみた斜視図(b)である。また、図6は、この踏板20の上面図(a)、下面図(b)である。図5等において、鉛直方向をz方向(上側を正とする)、径方向をx方向(心柱10からみた外側を正とする)、z方向及びx方向と垂直な方向をy方向(第1の側を正とする)とする。図7は、図6(a)における図中上側(心柱10を中心とした径方向外側:x方向正側)からみた側面図(a)、図中左側(y方向負側)からみた側面図(b)である。
これらの図に示されるように、踏板20は、平面視において、心柱10を中心とする円弧形状の外周と、心柱10がある側からこの外周側に向かうそれぞれ第1の側(y方向正側)、第2の側(y方向負側)における2つの側面を具備する。また、図5(b)に示されるように、この踏板20の上側には、水平(xy方向)に広がる上面を具備する板状の上板部21が設けられる。踏板20の上面側はこの上板部21で占められる。上板部21には、心柱10が挿通する孔部である心柱挿入用孔21Aと、心柱10からみた外側において側壁部材支持柱31が挿通する孔部である側壁部材支持柱挿入用孔(踏板固定部材挿入用孔)21B(2つ)が設けられる。踏板20の上面側(上板部21)は、これらの孔部以外では平坦な水平面を構成する。このため、作業者は上板部21の上面に足を乗せることができる。
また、図5(a)、図6に示されるように、踏板20の第1の側(y方向正側)においては、上板部21から下側に向けて突出する板状の側板部22が設けられる。側板部22は、心柱10を中心とした径方向(x方向)、及び鉛直方向(z方向)に広がる、上板部21と直交する板状とされる。図3の構成においては、側板部22の下端は、この踏板20の下側で隣接する踏板20の上板部21に当接する。このため、図5(a)における上板部21、側板部22と、この踏板20の下側で隣接する踏板20の上板部21で、階段が形成される。
また、上板部21の下側かつ径方向外側における側壁部材支持柱挿入用孔21Bに対応する2箇所には、鉛直方向に延伸する柱状の側壁部材支持柱支持部(踏板固定部材支持部)25が設けられ、前記の側壁部材支持柱挿入用孔21Bは、上板部21と側壁部材支持柱支持部25を貫通するように形成される。これによって、側壁部材支持柱31をこの踏板20で強固に支持することができる。同様に、心柱挿入用孔21Aに対応した柱状の心柱支持部26が心柱10側かつ上板部21の下側に設けられ、心柱挿入孔21は上板部21と心柱支持部26を貫通するように形成される。踏板20をFRPで構成すれば、上板部21、側板部22、側壁部材支持柱支持部25、心柱支持部26を一体化して容易に形成することができる。また、上板部21の下面側には、上板部21(踏板20)の機械的強度を補強するための構造(リブ構造等)を適宜向けてもよい。
図3、4等に示されるように、この踏板20は心柱10の周りの設定角度が上側からみて30°ずつ反時計回りにずれるように装着、積層され、この設定角度は踏板12枚で一回りするように、平面視における周期的な構成を具備する。この際、図3に示されるように上側の踏板20において下側に突出する側板部22、心柱支持部26、第1の側にある側壁部材支持柱支持部25は、その下側で隣接する踏板20の上板部21と当接する。このうち、特に心柱支持部26は、その中心を心柱10が貫通するため、平面視において全ての踏板20において共通の位置に存在する。
この螺旋階段1においては、上記の踏板支持フランジ30が設けられたことが、特許文献1に記載の螺旋階段と大きく異なる。以下にこの点について説明する。
図2、3に示されたように、この螺旋階段1においては、複数の踏板20が心柱挿入用孔21Aに心柱10を挿通させた状態で積層されて構成される。図8は、図2において、一つの踏板支持用フランジ30が設けられた箇所の周囲の状況を拡大して模式的に示す図である。ここでは、図3に示されたように、踏板20Lと踏板20Mの間に踏板支持用フランジ30が心柱10に対して固定されている。ここでは、踏板20Mの上側の踏板20N、20O、20P、20Qも記載されている。各踏板20において、上板部21と心柱支持部26以外の記載は省略されている。
円板形状の踏板支持用フランジ30は、その中心が心柱10の鉛直方向に沿った中心軸と一致するように心柱10に対して固定される。また、踏板支持用フランジ30の外径は、踏板20における心柱支持部26の外径よりも大きくされる。踏板支持用フランジ30は、その直下の踏板20L以下の全ての踏板が心柱10に対して装着された後で、心柱10に対して固定される。この固定は、例えば固定時に踏板支持用フランジ30の上面から突出しないようなボルト・ナットを用いた固定具を用いてもよく、固定時にその上下の踏板20と干渉しない固定用のステーを用いて固定してもよい。
ここで、固定時において、踏板支持用フランジ30はその下側の踏板20Lとは当接せず、これらの間に間隔Dが設けられている。Dは例えば1cm程度とされる。一方、その上側の踏板20Mはこの状態で心柱10に対して装着されるため、踏板支持用フランジ30はその上側の踏板20M(踏板20Mの心柱支持部26)と当接する。また、この状態でこの上に踏板20N、20O、20P、20Qが順次装着されるため、踏板20M~20Qは、その心柱支持部26がある箇所が当接するようにして積層される。なお、踏板支持用フランジ30よりも下側の踏板20I~20Lも、同様に積層され、図示の範囲外である踏板20Qよりも上側の踏板20、踏板20Iよりも下側の踏板20も、上記の積層構造内で同様に積層される。
このため、踏板支持用フランジ30を境として、これよりも上側の全ての踏板20、これよりも下側の全ての踏板20はそれぞれ積層されるが、踏板支持用フランジ30をこのようにその下側の踏板20Lと非接触とすることにより、踏板20Mを含む上側の踏板20の積層構造の荷重は、踏板20Lを含む下側の踏板20の積層構造には加わらない。このため、踏板支持用フランジ30よりも下側の踏板20に加わる荷重を低減することができる。図2に示されたように、踏板支持用フランジ30を鉛直方向で複数設ければ、踏板支持用フランジ30の直上にある踏板20には、更にその上側の踏板支持用フランジ30までの間にある全ての踏板20による荷重が加わるものの、このような踏板20の数は限定され、この数は、図2においては、例えば一番上の踏板支持用フランジ30よりも上側では14個、一番上の踏板支持用フランジ30と上から2番目の踏板支持用フランジ30の間では12個、上から2番目の踏板支持用フランジ30と最も下の踏板支持用フランジ30の間では13個とされる。これに対して、踏板支持用フランジ30を設けず、全ての踏板20を、隣接する踏板20が当接するように積層した場合には、最も下側の踏板20には全て(39個)の踏板20による荷重が加わる。
すなわち、上記のように踏板支持用フランジ30を心柱10に対して装着することによって、踏板20に加わる最大荷重を低減することができる。これによって、この螺旋階段1の耐久性を高めることができる。
装着される踏板20の数に応じた荷重が加わるという点では、下側の踏板20だけではなく、心柱10についても同様である。このため、心柱10における下側の部分に加わる荷重は大きいのに対して、上側の部分に加わる荷重は小さい。前記のように、心柱10は大きな荷重が加わるために機械的強度の高い鋼製とされるが、このように特に高い機械的強度を要するのは下側であり、上側ではこのような高い機械的強度は必ずしも必要ではない。
このため、心柱10を、高い機械的強度を要する下側の部分と、このような機械的強度を要さない上側の部分とで、異なる材料で構成することができる。この場合には、図9にその鉛直方向に沿った断面図を模式的に示すように、心柱10を、下側の第1心柱10Aと、これと異なる材料で構成された上側の第2心柱10Bとを連結させて構成することができる。前記の踏板支持用フランジ30を、この連結のために用いることができる。図9においては、踏板20の記載は省略されている。
このための具体的な構造の例について説明する。図10は、図9における踏板支持用フランジ30周辺の構造を示す断面図である。ここで、下側の第1心柱10Aは鋼製の中空のパイプとし、上側の第2心柱10Bを、踏板20と同様のFRP製とする。図10において、踏板支持用フランジ30は、アンカー(アンカーナット)を用いた固定具41によって第2心柱10Bの下面に固定される。この状態で、固定用のステー42を、固定具43によって踏板支持用フランジ30に、固定具44によって第1心柱10Aに固定すれば、第1心柱10A、第2心柱10B、踏板支持用フランジ30が固定される。前記のように、踏板支持用フランジ30の下側には空間が設けられているため、この部分を用いた固定方法は適宜設定が可能である。
図2において、心柱10の、最も上側の踏板支持フランジ30よりも上側の部分をこのような第2心柱10Bとし、その下側の部分をこのような第1心柱10Aとすることができる。心柱10だけでなく、このような第1心柱10Aと第2心柱10Bの連結部分に対しても、上側においては高い機械的強度が要求されないため、このような構造を用いることができる。なお、第1心柱と第2心柱を共に同一材料(鋼材)のパイプ製とした場合にも、第2心柱の下端側に対して踏板支持用フランジを固定できる構造とした場合には、図10と同様の構造でこれに対して第1心柱を固定することができる。このためには、装着される踏板と干渉しないような固定具を用いて踏板支持用フランジを第2心柱に固定すればよい。
上記の例では、踏板支持用フランジ30は円板形状とされたが、その上側の踏板20(心柱支持部26)を支持できる限りにおいて、その形状は任意である。あるいは、図3のような踏板20の配置を実現できる限りにおいて、心柱10の水平面上の断面形状を円形とする必要はなく、これに応じて心柱支持部、踏板支持用フランジの形状は適宜設定が可能である。
また、図2においては、踏板支持用フランジ30は3つ設けられ、踏板支持用フランジ30間の踏板20の数は12個程度とされたが、この数は、踏板の耐荷重等に応じて適宜設定され、例えばこの耐荷重が低い場合にはこの数をより少なくし、踏板支持用フランジの数をより多くすることができる。
なお、前記の例においては、図4に示されたように、隣接する踏板20の間のなす角度が30°であるものとされた。しかしながら、この設定は適宜行うことができる。例えば、螺旋階段が平面視において大きな場合には、隣接する踏板20の間の間の角度をより小さくすることができる。ただし、、隣接する2つの踏板の間のなす角度を、360の整数分の1とすることによって、図4に示されたような平面視における踏板20の配置を周期的とすることができる。また、前記の例では、上板部21の上面は心柱10の延伸方向(z方向)と垂直とされたが、これらの間が厳密に垂直である必要はない。
また、上記の例では、螺旋階段1は水処理施設200(立坑100)内に設置されるために水を案内するために用いられるものとしたが、水の案内には用いられず、作業者の昇降のためにおいてのみ用いられる場合においても、踏板(階段)の段数が大きい場合、加わる荷重が大きな場合に、上記の構造が有効であることは明らかである。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 螺旋階段
10 心柱
10A 第1心柱
10B 第2心柱
20、20A~20Q 踏板
21 上板部
21A 心柱挿入用孔
21B 側壁部材支持柱挿入用孔(踏板固定部材挿入用孔)
22 側板部
25 側壁部材支持柱支持部(踏板固定部材支持部)
26 心柱支持部
30 踏板支持用フランジ
31 側壁部材支持柱(踏板固定部材)
32 側壁部材
41、43、44 固定具
42 ステー
100 立坑
100A~100C プレキャストコンクリートブロック(プレキャスト部材)
101 流入口
102 流出口
200 水処理施設
B 底版

Claims (5)

  1. 鉛直方向に延伸する心柱を中心として複数の踏板が螺旋状に配置されて積層されることによって、複数の前記踏板により階段が形成される螺旋階段であって、
    鉛直方向において、隣接して積層される2つの前記踏板の間で、当該2つの前記踏板のうちの上側である一方と当接し、かつ、当該2つの前記踏板のうちの他方とは当接しないように、前記心柱に対して装着された踏板支持用フランジを具備することを特徴とする螺旋階段。
  2. 複数の前記踏板支持用フランジが、鉛直方向において間に二つ以上の前記踏板を挟んで前記心柱に対して装着されたことを特徴とする請求項1に記載の螺旋階段。
  3. 前記踏板は、
    前記心柱と交差する板状の構成を有する上板部と、
    前記心柱を挿通させる箇所において前記上板部よりも下側に突出した心柱支持部を具備し、
    積層された複数の前記踏板において、
    間に前記踏板支持用フランジを介さずに隣接して積層された2つの前記踏板においては、当該2つの前記踏板のうちの上側である一方の前記心柱支持部と、当該2つの前記踏板のうちの他方の前記上板部とが当接し、
    前記踏板支持用フランジに対して上側で隣接する前記踏板の前記心柱支持部が前記踏板支持用フランジと当接することを特徴とする請求項1又は2に記載の螺旋階段。
  4. 前記心柱は、
    鉛直方向における第1の部分を構成する第1心柱と、
    前記第1の部分の上側で隣接する第2の部分を構成し前記第1心柱とは異なる材料で構成された第2心柱と、
    を具備し、
    前記踏板支持用フランジは、前記第1心柱と前記第2心柱とを連結して前記第1心柱及び前記第2心柱に対して固定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の螺旋階段。
  5. 請求項1又は2に記載の螺旋階段が投入された水を案内するように立坑の内部に設置された構成を具備することを特徴とする水処理施設。
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