JP2024004722A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024004722000001
【課題】高周波増幅回路の特性が変化することをコンデンサバンクによって効果的に抑制することができるアンテナ装置を得ること。
【解決手段】アンテナ装置100が、RF信号を送信する際の信号処理およびRF信号を受信する際の信号処理を実行するRFモジュール2と、外部電源装置7から供給されるとともにRFモジュール2がRF信号を送信する際の信号処理に用いられる送信駆動用電源を蓄えるコンデンサバンクB1と、送信駆動用電源を蓄えるコンデンサバンクB2と、RFモジュール2に接続されるとともにRF信号を送受信する素子アンテナ1と、を備え、コンデンサバンクB2は、複数のRFモジュール2のうちの一部が置き換えられてRFモジュール2が配置されていた位置に配置されている。
【選択図】図1

Description

本開示は、複数の素子アンテナと、素子アンテナに接続された高周波(RF:Radio Frequency)増幅回路とを備えたアンテナ装置に関する。
従来のアンテナ装置は、複数の素子アンテナ、RFモジュール、RFモジュールに給電する給電回路、RFモジュールを制御する制御回路等を備えている。レーダ装置に用いられるアンテナ装置は、目標物に向かってRF信号を送信するとともに目標物にて反射されたRF信号を受信するために、アンテナ装置に具備されるRF増幅回路が、RF信号の送信と受信とを繰り返すパルス動作を行う。このアンテナ装置は、送信時には特に大出力のRF信号を送信するために、受信時よりも高電圧の大電流をRF増幅回路に供給する必要がある。この場合において、RF増幅回路に供給される電圧の値が変動すると、RF増幅回路の特性が変化し、アンテナ装置の特性(例えば、送信出力、ビーム指向性等)が劣化することが知られている。
アンテナ装置に用いられる外部電源装置は、送信および受信のパルス動作に依らず出力電圧値を一定としている。このため、アンテナ装置は、RF増幅回路の動作によって電流が流れると電源供給ハーネスの抵抗値によって電圧ドロップの影響を受けてRF増幅回路に印加される電圧が大きく変化し、この変化によってRF増幅回路の特性が変化する。この対策として、アンテナ装置内にコンデンサバンクを設ける方法がある(例えば、特許文献1参照)。
実公昭59-112163号公報
アンテナ装置において電圧ドロップの影響を少なくするためには、コンデンサバンクを、負荷であるRFモジュールのできるだけ近傍に置く必要がある。しかしながら、特許文献1に記載のアンテナ装置では、RFモジュールの近傍にスペースが無く、コンデンサバンクをRFモジュールの近傍に配置することができない。このため、コンデンサバンクは、RFモジュールから離れたスペースに配置されることとなる。この結果、RF増幅回路の特性が変化することをコンデンサバンクによって抑制する効果が低下するという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、高周波増幅回路の特性が変化することをコンデンサバンクによって効果的に抑制することができるアンテナ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のアンテナ装置は、高周波信号を送信する際の信号処理および高周波信号を受信する際の信号処理を実行する高周波モジュールを備える。また、本開示のアンテナ装置は、外部電源装置から供給されるとともに高周波モジュールが高周波信号を送信する際の信号処理に用いられる送信駆動用電源を蓄える第1のコンデンサバンクと、送信駆動用電源を蓄える第2のコンデンサバンクとを備える。また、本開示のアンテナ装置は、高周波モジュールに接続されるとともに高周波信号を送受信する素子アンテナを備える。また、本開示のアンテナ装置では、第2のコンデンサバンクは、複数の高周波モジュールのうちの一部が置き換えられて高周波モジュールが配置されていた位置に配置されている。
本開示にかかるアンテナ装置は、高周波増幅回路の特性が変化することをコンデンサバンクによって効果的に抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態にかかるアンテナ装置の構成を示す図 実施の形態にかかるアンテナ装置が備えるRFモジュールの構成を示す図 実施の形態にかかるアンテナ装置が備えるコンデンサバンクの構成を示す図 比較例のアンテナ装置の構成を示す図 比較例のアンテナ装置に含まれる送信用駆動電力系統の等価回路を示す図 実施の形態にかかるアンテナ装置に含まれる送信用駆動電力系統の等価回路を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかるアンテナ装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかるアンテナ装置の構成を示す図である。アンテナ装置100は、n個(nは2以上の整数)の素子アンテナ1と、m個(mは1以上の整数)のコンデンサバンクB2と、(n-m)個のRFモジュール2と、コンデンサバンクB1と、RF給電回路5と、制御回路C1とを備えている。コンデンサバンクB1が第1のコンデンサバンクであり、コンデンサバンクB2が第2のコンデンサバンクである。
コンデンサバンクB1は、アンテナ装置100の外部に設けられた外部電源装置7に接続されている。給電回路であるRF給電回路5は、アンテナ装置100の外部に設けられた外部送受信機8に接続されている。制御回路C1は、アンテナ装置100の外部に設けられた外部制御装置9に接続されている。制御回路C1が第1の制御回路である。制御回路C1は、例えば、外部制御装置9からの制御信号を各RFモジュール2へ一斉分配伝送する処理と、各RFモジュール2への個別指定伝送を行う処理とを実行する。また、制御回路C1は、制御回路C1に実装されたメモリで記憶されている各RFモジュール2に接続された素子アンテナ1の座標データおよび素子アンテナ1で波面を形成するための位相データなどを、各RFモジュール2へ伝送する処理を実行する。また、制御回路C1は、各RFモジュール2から正常または異常の状態を示す信号を受け付けて、外部制御装置9に伝送する処理を実行する。
外部電源装置7は、制御用の駆動電力である制御用電源を、制御回路C1およびRFモジュール2に供給する。また、外部電源装置7は、高周波モジュールであるRFモジュール2に、受信用の駆動電力である受信駆動用電源を供給する。また、外部電源装置7は、RFモジュール2に、送信用の駆動電力である送信駆動用電源を、コンデンサバンクB1を介して供給する。
外部送受信機8は、送信時にはRF信号を発出してRF給電回路5に送信する。このRF信号は、RF給電回路5で分配されてRFモジュール2に入力される。外部送受信機8は、受信時には、アンテナ装置100のRF給電回路5から外部送受信機8に送信されたRF信号を受信する。
外部制御装置9は、RFモジュール2との間で制御回路C1を介して制御信号の送受信を行う。外部制御装置9は、制御信号として、例えばアンテナ装置100へのビーム指向方向信号を、制御回路C1を介してRFモジュール2に送信する。また、外部制御装置9は、RFモジュール2から、制御信号として、RFモジュール2内の状態を示す信号を、制御回路C1を介して受信する。RFモジュール2内の状態を示す信号は、例えば、RFモジュール2の起動が確認されたことを示す信号である起動確認信号、RFモジュール2が計算した移相量の結果である移相量計算結果などである。
アンテナ装置100では、素子アンテナ1とコンデンサバンクB2とが1対1で接続され、素子アンテナ1とRFモジュール2とが1対1で接続されている。換言すると、1つの素子アンテナ1に対して1つのコンデンサバンクB2が接続され、1つの素子アンテナ1に対して1つのRFモジュール2が接続されている。
コンデンサバンクB1は、m個のコンデンサバンクB2および(n-m)個のRFモジュール2に接続されており、m個のコンデンサバンクB2および(n-m)個のRFモジュール2への電源供給が可能となっている。
m個のコンデンサバンクB2は、(n-m)個のRFモジュール2に接続されている。m個のコンデンサバンクB2は、(n-m)個のRFモジュール2への電源供給が可能となっている。
RF給電回路5は、m個のコンデンサバンクB2および(n-m)個のRFモジュール2に接続されている。また、制御回路C1は、m個のコンデンサバンクB2および(n-m)個のRFモジュール2に接続されている。
RFモジュール2は、外部制御装置9が送信した制御信号を、制御回路C1を介して受信する。RFモジュール2は、外部制御装置9から受け付けた制御信号に基づいて、RF信号の送受信などを実行する。
また、RFモジュール2は、外部電源装置7から、受信時の駆動に用いる受信駆動用電源と、送信時の駆動に用いる送信駆動用電源とを受ける。受信駆動用電源は、RFモジュール2が信号の受信処理を実行する際に用いる電源であり、送信駆動用電源は、RFモジュール2が信号の送信処理を実行する際に用いる電源である。すなわち、RFモジュール2は、受信駆動用電源を用いてRF信号の受信処理を実行し、送信駆動用電源を用いてRF信号の送信処理を実行する。
また、RFモジュール2は、RF給電回路5との間でRF信号の授受を行う。具体的には、RFモジュール2は、外部送受信機8が送信してRF給電回路5が分配したRF信号を受信する。また、RFモジュール2は、RF給電回路5から受信したRF信号に対して、増幅、移相といった信号処理を実行する。RFモジュール2は、増幅、移相といった信号処理を実行したRF信号を素子アンテナ1に送る。
また、RFモジュール2は、素子アンテナ1が空間から受信した電波としてのRF信号を素子アンテナ1から受け付ける。RFモジュール2は、受け付けたRF信号に増幅、移相といった信号処理を実行し、信号処理を実行したRF信号をRF給電回路5に送る。
また、RFモジュール2は、外部制御装置9との間で制御回路C1を介して制御信号の送受信を行う。具体的には、RFモジュール2は、外部制御装置9から制御回路C1を介して送られてくるビーム指向方向信号等の制御信号などを受信する。また、RFモジュール2は、RFモジュール2内の状態等を示す制御信号を、制御回路C1を介して外部制御装置9に送信する。
素子アンテナ1は、RF信号を送受信する。RF給電回路5は、外部送受信機8から発出されたRF信号を受付けて各RFモジュール2に分配する。また、RF給電回路5は、各RFモジュール2から送られてくる、増幅および移相が実行されたRF信号を受け付ける。RF給電回路5は、受け付けたRF信号を合成し、合成したRF信号を外部送受信機8に送る。
コンデンサバンクB1は、外部電源装置7から送られてくる送信駆動用電源を蓄えるとともに、蓄えた送信駆動用電源をRFモジュール2およびコンデンサバンクB2に供給する。
コンデンサバンクB2は、コンデンサバンクB1を介して外部電源装置7から送られてくる送信駆動用電源を蓄えるとともに、蓄えた送信駆動用電源をRFモジュール2に供給する。コンデンサバンクB2は、複数のRFモジュール2のうちの一部が置き換えられてRFモジュール2が配置されていた位置に配置されている。これにより、コンデンサバンクB2が配置されていないアンテナ装置に対して、複数のRFモジュール2のうちの一部をコンデンサバンクB2に置き換えることでアンテナ装置100を実現できる。したがって、アンテナ装置100の全体を再設計しなくてもRFモジュール2とコンデンサバンクB2とが入れ替えられたアンテナ装置100を作製することが可能となる。
このように、アンテナ装置100では、コンデンサバンクB1が、RFモジュール2がRF信号を送信する際の送信駆動に用いられる送信駆動用電源を蓄える。また、コンデンサバンクB2が、コンデンサバンクB1と同様に、RFモジュール2がRF信号を送信する際の送信駆動に用いられる送信駆動用電源を蓄える。
図2は、実施の形態にかかるアンテナ装置が備えるRFモジュールの構成を示す図である。RFモジュール2は、信号処理部10と、制御回路C2とを有している。信号処理部10は、素子アンテナ1、コンデンサバンクB1,B2、RF給電回路5、外部電源装置7、および制御回路C2に接続されている。制御回路C2は、制御回路C1および外部電源装置7に接続されている。信号処理部10および制御回路C2は、それぞれアース接続されている。制御回路C2が第2の制御回路である。
信号処理部10は、コンデンサバンクB1,B2から送信駆動用電源を受ける。また、信号処理部10は、RF給電回路5からRF信号を受ける。また、信号処理部10は、外部電源装置7から受信駆動用電源を受ける。信号処理部10は、送信駆動用電源を用いて送信処理を実行し、受信駆動用電源を用いて受信処理を実行する。
信号処理部10は、RF増幅回路21A,21B、移相器22、および経路切替スイッチ23を具備している。高周波増幅回路であるRF増幅回路21A,21Bは、RF信号を増幅する。RF増幅回路21Aは、送信するRF信号を増幅し、RF増幅回路21Bは、受信したRF信号を増幅する。
移相器22は、RF信号に移相値を与える。具体的には、移相器22は、送信時には送信するRF信号に移相値を与え、受信時には受信したRF信号に移相値を与える。経路切替スイッチ23は、送信時と受信時とで信号の経路を切り替える。具体的には、経路切替スイッチ23は、送受信のタイミングに応じて使用する増幅回路を、送信用のRF増幅回路21Aと、受信用のRF増幅回路21Bとの何れかに切り替える。
送信時には、移相器22によって移相値を与えられたRF信号をRF増幅回路21Aが増幅する。RF増幅回路21Aで増幅されたRF信号は、各々のRFモジュール2に接続されている素子アンテナ1に伝送され、素子アンテナ1から電波として放射される。
また、受信時には、素子アンテナ1が受信したRF信号をRF増幅回路21Bが増幅する。移相器22は、RF増幅回路21Bによって増幅されたRF信号に移相値を与えてRF給電回路5に伝送する。これにより、RF給電回路5は、各RFモジュール2から伝送されてくるRF信号を合成して外部送受信機8に出力する。
制御回路C2は、外部電源装置7から受信駆動用電源を受ける。また、制御回路C2は、制御回路C1から制御信号を受ける。制御回路C2は、受信駆動用電源を用いて信号処理部10を制御する。制御回路C2は、制御信号に基づいて信号処理部10を制御する。制御回路C2は、例えば、経路切替スイッチ23を制御することで、RF増幅回路21A,21Bのオンとオフとを制御する。
図3は、実施の形態にかかるアンテナ装置が備えるコンデンサバンクの構成を示す図である。図3では、RFモジュール2の近傍に配置されているコンデンサバンクB2の構成を示している。
コンデンサバンクB2は、コンデンサアレー12と、整合負荷13,14と、制御回路C3とを有している。コンデンサアレー12は、コンデンサバンクB1およびRFモジュール2に接続されている。整合負荷13は、素子アンテナ1に接続されている。すなわち、整合負荷13は、RFモジュール2からコンデンサバンクB2に置き換えられる前のRFモジュール2に接続されていた素子アンテナ1に接続されている。
整合負荷14は、RF給電回路5に接続されている。このように、コンデンサバンクB2は、整合負荷13,14によって整合終端されている。整合負荷13が第1の整合負荷であり、整合負荷14が第2の整合負荷である。
制御回路C3は、外部電源装置7および制御回路C1に接続されている。制御回路C3が第3の制御回路である。コンデンサアレー12、整合負荷13,14、および制御回路C3は、それぞれアース接続されている。
ここで比較例のアンテナ装置について説明する。図4は、比較例のアンテナ装置の構成を示す図である。アンテナ装置101は、n個の素子アンテナ1と、n個のRFモジュール2と、コンデンサバンクB1と、RF給電回路5と、制御回路C1とを備えている。
比較例のアンテナ装置101は、アンテナ装置100と比較して、コンデンサバンクB2の箇所にRFモジュール2が配置されている。すなわち、アンテナ装置101は、RFモジュール2がコンデンサバンクB2に置き換えられる前のアンテナ装置である。
まず、アンテナ装置101の動作について説明する。外部電源装置7は、制御回路C1およびRFモジュール2に、駆動用の電力を供給する。具体的には、外部電源装置7は、RF増幅回路21A,21B、移相器22、経路切替スイッチ23、および制御回路C2に受信駆動用電源を供給し、制御回路C1に制御用電源を供給する。
また、外部電源装置7は、コンデンサバンクB1を介して、RFモジュール2に送信駆動用電源を供給する。外部電源装置7からRFモジュール2に供給される送信駆動用電源は、RF増幅回路21AによるRF信号の増幅等に用いられる。
外部制御装置9と、制御回路C1と、各RFモジュール2との間では制御信号が伝送されている。例えば、アンテナ装置101のビーム指向方向信号が、外部制御装置9から制御回路C1を経てRFモジュール2の制御回路C2に伝送される。制御回路C2は、ビーム指向方向信号から移相量の計算を行い、計算結果に基づいて、移相器22に移相を設定する。また、RFモジュール2内の状態、例えばRFモジュール2の起動確認信号、移相量計算結果等が、制御回路C2から制御回路C1を介して外部制御装置9に伝送される。
続いて、アンテナ装置101におけるRF信号について説明する。アンテナ装置101では、送信時は、外部送受信機8が、RF信号を発出し、RF給電回路5がRF信号をRFモジュール2に分配する。RFモジュール2では、経路切替スイッチ23が、増幅回路をRF増幅回路21Aに切り替える。そして、RF増幅回路21AがRF信号を増幅し、移相器22がRF信号の移相を変化させる。RFモジュール2によって増幅されて移相が変えられたRF信号は、素子アンテナ1から空間に電波として放射される。
アンテナ装置101では、受信時は、素子アンテナ1が空間から電波としてのRF信号を受信し、RFモジュール2に送る。RFモジュール2では、経路切替スイッチ23が、増幅回路をRF増幅回路21Bに切り替える。そして、RF増幅回路21BがRF信号を増幅し、移相器22がRF信号の移相を変化させる。RFモジュール2によって増幅されて移相が変えられたRF信号は、RF給電回路5に送られる。RF給電回路5は、各RFモジュール2から送られてくるRF信号を合成してアンテナ装置101から出力する。アンテナ装置101から出力されたRF信号は、外部送受信機8に入力される。
ここで、アンテナ装置101における、外部電源装置7、コンデンサバンクB1、およびRFモジュール2を含んだ送信用駆動電力系統の等価回路について説明する。図5は、比較例のアンテナ装置に含まれる送信用駆動電力系統の等価回路を示す図である。
比較例のアンテナ装置101に含まれる送信用駆動電力系統の等価回路には、外部電源装置7、コンデンサバンクB1、およびRFモジュール2が含まれている。コンデンサバンクB1は、送信用駆動電力系統に対して並列にコンデンサが接続されることで構成されている。また、各RFモジュール2も、送信用駆動電力系統に対して並列に接続されている。送信用駆動電力系統では、RFモジュール2の送信用のRF増幅回路21Aが、それぞれ並列に接続されている。
外部電源装置7からの供給電力は、RF信号の受信時にコンデンサバンクB1で充電される。RF信号の送信時には、外部電源装置7から直接供給される電力と、コンデンサバンクB1から放電される電力とが、RFモジュール2の送信用のRF増幅回路21Aに供給される。
実施の形態のアンテナ装置100は、比較例のアンテナ装置101に対し、RFモジュール2の一部をコンデンサバンクB2に置き換えた装置である。コンデンサバンクB2の寸法は、RFモジュール2の収容領域に収まる大きさとする。コンデンサバンクB2のコンデンサアレー12は、RFモジュール2に入力される送信用のRF増幅回路21Aの駆動用電力系統に接続される。この駆動用電力系統は、送信駆動用電源の回路である。すなわち、ここでの駆動用電力系統は、外部電源装置7から出力され、コンデンサバンクB1を経由して、各RFモジュール2に分配され、RF増幅回路21Aに接続される回路である。
ここで、実施の形態にかかるアンテナ装置100に含まれる送信用駆動電力系統の等価回路について説明する。図6は、実施の形態にかかるアンテナ装置に含まれる送信用駆動電力系統の等価回路を示す図である。
実施の形態にかかるアンテナ装置100に含まれる送信用駆動電力系統の等価回路には、外部電源装置7、コンデンサバンクB1,B2、およびRFモジュール2が含まれている。
アンテナ装置100のコンデンサバンクB1は、送信用駆動電力系統に対して並列にコンデンサが接続されることで構成されている。また、各RFモジュール2およびコンデンサバンクB2も、送信用駆動電力系統に対して並列に接続されている。送信用駆動電力系統では、RFモジュール2の送信用のRF増幅回路21Aと、コンデンサバンクB2のコンデンサアレー12とが、それぞれ並列に接続されている。
外部電源装置7からの供給電力は、RF信号の受信時にコンデンサバンクB1,B2で充電される。RF信号の送信時には、外部電源装置7から直接供給される電力と、コンデンサバンクB1,B2から放電される電力とが、RFモジュール2の送信用のRF増幅回路21Aに供給される。
このように、アンテナ装置100では、コンデンサバンクB2のコンデンサアレー12は、RFモジュール2が有する送信用のRF増幅回路21Aの駆動用電力系統に接続されている。これにより、アンテナ装置100では、駆動用電力系統の容量が増加される。
また、コンデンサバンクB2の整合負荷13は、素子アンテナ1に接続され、コンデンサバンクB2の整合負荷14は、RF給電回路5に接続されている。これにより、素子アンテナ1側およびRF給電回路5側からコンデンサバンクB2を見たインピーダンスは、素子アンテナ1側およびRF給電回路5側からRFモジュール2を見たインピーダンスと同じになるので、素子アンテナ1およびRF給電回路5のRF特性への影響はない。
コンデンサバンクB2の制御回路C3は、制御回路C1に接続されており、制御回路C1からの制御信号を受信すると、RFモジュール2がコンデンサバンクB2に置き換えられる前に制御回路C2が制御回路C1に送出していた制御信号と同じ制御信号を制御回路C1に送出する。すなわち、コンデンサバンクB2の制御回路C3、およびコンデンサバンクB1の制御回路C2は、何れも制御回路C1から制御信号を受信すると、起動確認信号などの制御信号を制御回路C1に送信する。
制御回路C2,C3が送出した制御信号は、制御回路C1から外部制御装置9に送られる。制御回路C1から制御回路C2,C3へ送られる制御信号が第1の制御信号であり、制御回路C2,C3から制御回路C1へ送られる制御信号が第2の制御信号である。
このように、外部制御装置9および制御回路C1は、制御回路C3から制御回路C2と同様の制御信号を受信することで、コンデンサバンクB2をRFモジュール2と同じモジュールであると認識する。
例えば、コンデンサバンクB2からもRFモジュール2の起動確認信号が送出されるので、制御回路C1が起動不良を検出することはない。なお、外部制御装置9側のソフトウェア、外部制御装置9側のソフトウェアを構成するFPGA(Field Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)のソースコード、および制御回路C1側のソフトウェア、制御回路C1側のソフトウェアを構成するFPGAのソースコードは、コンデンサバンクB2用に変更されてもよい。
なお、コンデンサバンクB2の個数mと、RFモジュール2の個数(n-m)は、アンテナ装置100を適用するレーダ装置に要求される、有効放射電力、受信利得、パルス諸元、および許容される電圧低下量とのトレードオフとなる。
このように実施の形態のアンテナ装置100では、RFモジュール2の一部がコンデンサバンクB2に置き換えられているので、負荷であるRFモジュール2の近傍で送信用駆動電力系統の容量を増やすことが可能となる。したがって、高周波増幅回路の特性が変化することをコンデンサバンクB2によって効果的に抑制することが可能となる。
また、コンデンサバンクの容量を増やす必要が発生した場合に、既存のコンデンサバンクB1に追加するコンデンサバンクを収容するスペースがない場合であっても、アンテナ装置100は、コンデンサバンクB2をRFモジュール2の近傍に設置することができる。すなわち、アンテナ装置100に対してコンデンサバンクの容量を増やしたい場合には、増やしたいコンデンサバンクの容量に応じた個数だけRFモジュール2をコンデンサバンクB2に置き換えることでコンデンサバンクの容量を容易に増やすことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
高周波信号を送信する際の信号処理および前記高周波信号を受信する際の信号処理を実行する高周波モジュールと、
外部電源装置から供給されるとともに前記高周波モジュールが前記高周波信号を送信する際の信号処理に用いられる送信駆動用電源を蓄える第1のコンデンサバンクと、
前記送信駆動用電源を蓄える第2のコンデンサバンクと、
前記高周波モジュールに接続されるとともに前記高周波信号を送受信する素子アンテナと、
を備え、
前記第2のコンデンサバンクは、複数の前記高周波モジュールのうちの一部が置き換えられて前記高周波モジュールが配置されていた位置に配置されている、
ことを特徴とするアンテナ装置。
(付記2)
前記第2のコンデンサバンクは、前記素子アンテナに接続されている、
ことを特徴とする付記1に記載のアンテナ装置。
(付記3)
外部送受信機から発出された前記高周波信号を前記高周波モジュールに分配する給電回路をさらに備え、
前記第2のコンデンサバンクは、前記給電回路に接続されている、
ことを特徴とする付記1または2に記載のアンテナ装置。
(付記4)
前記第2のコンデンサバンクは、コンデンサアレーを有し、
前記コンデンサアレーは、前記第1のコンデンサバンクと並列に接続されている、
ことを特徴とする付記1から3の何れか1つに記載のアンテナ装置。
(付記5)
前記第2のコンデンサバンクは、
置き換えられる前の前記高周波モジュールに接続されていた素子アンテナに接続される第1の整合負荷と、
前記給電回路に接続される第2の整合負荷と、
を有し、
前記第1の整合負荷および前記第2の整合負荷によって整合終端されている、
ことを特徴とする付記3に記載のアンテナ装置。
(付記6)
前記高周波モジュールに第1の制御信号を送信することによって前記高周波モジュールを制御する第1の制御回路をさらに備え、
前記高周波モジュールは、前記第1の制御回路に接続されるとともに前記高周波信号の増幅および移相を制御する第2の制御回路を有し、
前記第2のコンデンサバンクは、前記第1の制御回路に接続されるとともに前記第1の制御回路から前記第1の制御信号を受信すると、前記第2のコンデンサバンクに置き換えられる前に前記第2の制御回路が前記第1の制御回路に送出していた第2の制御信号と同じ信号を前記第1の制御回路に送出する第3の制御回路を有する、
ことを特徴とする付記1から5の何れか1つに記載のアンテナ装置。
1 素子アンテナ、2 RFモジュール、5 RF給電回路、7 外部電源装置、8 外部送受信機、9 外部制御装置、10 信号処理部、12 コンデンサアレー、13,14 整合負荷、21A,21B RF増幅回路、22 移相器、23 経路切替スイッチ、100,101 アンテナ装置、B1,B2 コンデンサバンク、C1~C3 制御回路。

Claims (6)

  1. 高周波信号を送信する際の信号処理および前記高周波信号を受信する際の信号処理を実行する高周波モジュールと、
    外部電源装置から供給されるとともに前記高周波モジュールが前記高周波信号を送信する際の信号処理に用いられる送信駆動用電源を蓄える第1のコンデンサバンクと、
    前記送信駆動用電源を蓄える第2のコンデンサバンクと、
    前記高周波モジュールに接続されるとともに前記高周波信号を送受信する素子アンテナと、
    を備え、
    前記第2のコンデンサバンクは、複数の前記高周波モジュールのうちの一部が置き換えられて前記高周波モジュールが配置されていた位置に配置されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第2のコンデンサバンクは、前記素子アンテナに接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 外部送受信機から発出された前記高周波信号を前記高周波モジュールに分配する給電回路をさらに備え、
    前記第2のコンデンサバンクは、前記給電回路に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2のコンデンサバンクは、コンデンサアレーを有し、
    前記コンデンサアレーは、前記第1のコンデンサバンクと並列に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2のコンデンサバンクは、
    置き換えられる前の前記高周波モジュールに接続されていた素子アンテナに接続される第1の整合負荷と、
    前記給電回路に接続される第2の整合負荷と、
    を有し、
    前記第1の整合負荷および前記第2の整合負荷によって整合終端されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  6. 前記高周波モジュールに第1の制御信号を送信することによって前記高周波モジュールを制御する第1の制御回路をさらに備え、
    前記高周波モジュールは、前記第1の制御回路に接続されるとともに前記高周波信号の増幅および移相を制御する第2の制御回路を有し、
    前記第2のコンデンサバンクは、前記第1の制御回路に接続されるとともに前記第1の制御回路から前記第1の制御信号を受信すると、前記第2のコンデンサバンクに置き換えられる前に前記第2の制御回路が前記第1の制御回路に送出していた第2の制御信号と同じ信号を前記第1の制御回路に送出する第3の制御回路を有する、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1つに記載のアンテナ装置。
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