JP2007158707A - マイクロストリップアンテナおよび同マイクロストリップアンテナを用いた高周波センサ - Google Patents

マイクロストリップアンテナおよび同マイクロストリップアンテナを用いた高周波センサ Download PDF

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Abstract

【課題】給電素子からの距離が異なる複数の無給電素子を有するマイクロストリップアンテナにおいて、より遠い無給電素子にも大きい高周波電流が誘起され、無給電素子の作用がより強くなるようにする。
【解決手段】給電素子12A〜12Dのアレイの両側に、無給電素子18A〜18Dのアレイと別の無給電素子52A〜52Dのアレイが配置される。給電素子12A〜12Dから遠くの方に配置された無給電素子18A、18C、52B、52Cが、給電素子12A〜12Dに近い方に配置された無給電素子18B、18D、52A、52Cに、ライン66A、66B、68A、68Bを介して、それぞれ電気的に接続される。近い方の無給電素子18B、18D、52A、52Cは、それぞれの接地点22B、22D、56A、56Cにて、グランドレベルに接続されたり切り離されたりすることができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、誘電体基板上に少なくとも一つの給電素子と複数の無給電素子とを有するマイクロストリップアンテナおよび同マイクロストリップアンテナを用いた高周波センサに関する。
特開2003−142919号には、少なくとも一つの給電素子と複数の無給電素子を基板表面上に備えた給電点切換型のマルチビームアンテナが記載されている。このマルチビームアンテナでは、複数の給電素子の全部又は一部が、スイッチを介して給電端子に接続・開放可能になっており、スイッチにより給電される給電素子を切り換えることにより、放射方向の違う電波ビームが選択できるようになっている。
特開2003−142919号公報
このように給電素子と無給電素子とを有するマイクロストリップアンテナでは、給電素子のみが高周波を印加され、その給電素子に誘導されて無給電素子に高周波電流が誘起され、そして、高周波電流の誘起された無給電素子が作用して、指向性やゲインなどのアンテナ特性を調整、改善あるいは変化させる。
ところで、給電素子からの距離が異なる複数の無給電素子を有するマイクロストリップアンテナでは、給電素子からより遠く離れた無給電素子ほど、そこに誘起される高周波電流がより小さくなるので、その無給電素子がアンテナ特性に与える作用もより小さくなる。このことは、いずれの無給電素子にも或る程度に大きい高周波電流を誘起させて、いずれの無給電素子にもアンテナ特性に対する或る程度に強い作用を発揮させたいという場合に障害となる。
従って、本発明の目的は、給電素子からの距離が異なる複数の無給電素子を有するマイクロストリップアンテナにおいて、より遠い無給電素子にも大きい高周波電流が誘起されるようにし、それにより、いずれの無給電素子もアンテナ特性に対して強く作用するようにすることにある。
本発明に従うマイクロストリップアンテナは、基板と、前記基板上に配置され、高周波信号を印加するための給電点をもつ、1以上の給電素子と、前記基板上に前記給電素子から異なる距離離れて配置された複数の無給電素子と、前記異なる距離離れて配置された複数の給電素子を相互に電気的に接続する素子間接続手段とを備える。
本発明のマイクロストリップアンテナによれば、給電素子からの距離が遠い方の無給電素子が、近い方の無給電素子に電気的に接続されるため、遠い方の無給電素子にも大きい高周波電流が誘起され、その結果、無給電素子の作用より強くなり、ゲインや指向性などのアンテナ特性が向上する。
本発明のマイクロストリップアンテナには、少なくとも一つの無給電素子を接地するか否かを切り替える接地手段がさらに設けられてもよい。少なくとも一つの無給電素子を接地するか否かを切り替えることで、電波ビームの指向方向を変化させることができる。
接地手段の構成には複数のバリエーションが採用できる。一つの実施形態では、給電素子に近い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えるための第1の接地手段と、給電素子から遠い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えるための第2の接地手段とが設けられる。第1の接地手段により、近い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えることで、電波ビームの指向方向を大きく変化させることができる。これに対し、第2の接地手段により、遠い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えることで、電波ビームの指向方向を小さく変化させることができる。大きい変化と小さい変化とを組み合わせることで、より多くの段階で電波ビームの指向方向を変化させることができる。また、別の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナは、上述した第1の接地手段は備えるが、上述した第2の接地手段は備えない。また別の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナは、素子間接続ラインを接地するか否かを切り替えるための接地手段を更に備える。
本発明のマイクロストリップアンテナには、多数の無給電素子が備えられてよい。そして、多数の無給電素子の相互接続の仕方にも複数のバリエーションが採用でできる。一つの実施形態にかかるマイクロストリップアンテナは、給電素子の一側に給電素子から所定距離離れて配置された複数の第1の無給電素子と、給電素子の同じ側に給電素子から前記第1の無給電素子よりも遠くに離れて配置された複数の第2の無給電素子とを備える。そして、複数の第1の無給電素子同士が接続され、複数の第2の無給電素子同士も接続され、さらに、複数の第1の無給電素子と複数の第2の無給電素子も相互に接続される。
また、別の実施形態では、上記複数の第1の無給電素子の各々と上記複数の第2の無給電素子の各々とが相互に接続されるが、複数の第1の無給電素子の相互間は電気的に離され、複数の第2の無給電素子の相互間も電気的に分離される。加えて、第1の無給電素子の各々を接地するか否かを切り替えるための接地手段が更に備えられる。この構成によると、第1の無給電素子のいずれを接地するかを選択することで、電波ビームの指向方向を2次元的な多くの方向へ切り替えることができる。
本発明に従う高周波センサは、本発明に従うマイクロストリップアンテナを送信アンテナおよび受信アンテナとして備え、前記送信アンテナから放射した電波ビームの物体からの反射波または透過波を前記受信アンテナで受信し、受信信号に基づいて前記物体をセンスする。
本発明によれば、給電素子から異なる距離に配置された複数の無給電素子のうち、給電素子から遠い方に配置された無給電素子にも大きい高周波電流が誘起されるので、いずれの無給電素子もアンテナ特性に対して強く作用する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図である。
図1に示されたマイクロストリップアンテナ2は、電気絶縁性の誘電体材料製の基板10の前面上に、それぞれ矩形の金属薄膜からなる1以上(例えば4つ)の給電素子12A、12B、12C、12Dと、同じく矩形の金属薄膜からなる複数(例えば4つ)の無給電素子18A、18B、18C、18Dとを有する。4つの給電素子12A、12B、12C、12Dは、規則的に例えば2×2マトリックスになるように配列されている。同様に、4つの無給電素子18A、18B、18C、18Dも、規則的に例えば2×2マトリックスになるように配列されている。
基板10の前面上には、また、金属薄膜線である4本に別れた枝をもつ給電ライン14が設けられる。変形例として、給電ライン14は、基板10の裏面上または厚み内部に設けられてもよい。給電ライン14の4本の枝は、4つの給電素子12A、12B、12C、12Dの相対的に同一位置の点(以下、給電点という)に、それぞれ接続される。この給電ライン14の中央に位置する元給電点16には、図示しない高周波発振回路の出力端子が接続される。元給電点16から給電素子12A、12B、12C、12Dのそれぞれの給電点までの給電ライン14の長さは同一である。従って、給電素子12A、12B、12C、12Dのそれぞれには、給電ライン14を通じて、それぞれの給電点にて、高周波発振回路から出力された同一位相の高周波信号が印加される。
基板10の前面上には、さらに、金属薄膜線である4本に別れた枝をもつ素子間接続ライン24が設けられる。変形例として、素子間接続ライン24は、基板10の裏面上または厚み内部に設けられてもよい。素子間接続ライン24の4本の枝は、4つの無給電素子18A、18B、18C、18Dの相対的に同一位置の点(以下、素子間接続点という)に、それぞれ接続される。素子間接続ライン24は、給電ライン14と同様の形状をしており、無給電素子18A、18B、18C、18Dにおける素子間接続点の相対位置は、給電素子12A、12B、12C、12Dにおける給電点に相対位置に一致する。素子間接続ライン24は、給電ライン14とは違い、高周波発振回路に接続されない。素子間接続ライン24は、4つの無給電素子18A、18B、18C、18Dを相互に電気的に接続する。
給電素子12A、12B、12C、12Dは、それぞれの給電点に高周波信号を印加されることにより、図中縦(上下)方向に励振される。無給電素子18A、18B、18C、18Dでは、給電素子12A、12B、12C、12Dからの誘導作用で高周波が誘起されて、同じく図中縦(上下)方向に励振される。給電素子12A、12B、12C、12Dのアレイが配置された領域30を、以下、給電素子アレイ領域といい、無給電素子18A、18B、18C、18Dのアレイが配置された領域32を、無給電素子アレイ領域という。給電素子アレイ領域30と無給電素子アレイ領域32とは、上記励振方向に直交する方向(つまり図中横(左右)方向)に沿って列状にかつ互いに近接して配置される。無給電素子アレイ領域32内の2つの無給電素子18Bと18Dは、給電素子アレイ領域30に対してより近くに位置するが、他の2つの無給電素子18Aと18Cはより遠くに位置する。給電素子アレイ領域30からの距離が異なる2つの隣り合う無給電素子18Aと18B(または18Cと18D)は、上記励振方向に直交する方向(つまり図中横(左右)方向)に沿って、列状に配置されている。
図2には、比較例として、図1に示した本発明の第1実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ2から素子間接続ライン24を除去した構造、すなわち、無給電素子18A、18B、18C、18Dが互いに切り離されている構造をもつマイクロストリップアンテナ4が示されている。その他の構造については、図2のマイクロストリップアンテナ4は、図1のマイクロストリップアンテナ2と全く同じである。以下、図2に示されたマイクロストリップアンテナ4を、第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナとよぶ。
また、図3には、図2に示されたマイクロストリップアンテナ4から、給電素子12A〜12Dから遠い方の2つの無給電素子18Aと18Cを除去した構造をもつマイクロストリップアンテナ6が示されている。以下、図3に示されたマイクロストリップアンテナ6を、第2比較例にかかるマイクロストリップアンテナとよぶ。
発明者らは、或る特定の共通の設計条件に従って設計された、図1に示される本発明の第1実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ2と、図2に示される第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナ4と、図3に示された第2比較例にかかるマイクロストリップアンテナ6について、ゲインと指向性(Directivity)と指向方向(基板10表面に垂直な方向に対する電波ビームの指向方向の傾き角度)という3種類のアンテナ特性に関して性能試験を実施した。その結果は次のとおりであった。
(1) 図1に示す本発明の第1実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ2
ゲイン=12.6db、
指向性=13.7db、
指向方向=無給電素子アレイ領域32の側へ(図中左側へ)12度の傾き。
(2) 図2に示す第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナ4
ゲイン=10.7db、
指向性=11.9db、
指向方向=図中左側へ15度の傾き。
(3) 図3に示す第2比較例にかかるマイクロストリップアンテナ
ゲイン=10.6db、
指向性=11.8db、
指向方向=図中左側へ18度の傾き。
この性能試験結果から分かるように、図1に示された本発明の第1実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ2は、図2および図3に示された第1および第2の比較例にかかるマイクロストリップアンテナ4、6よりも、ゲインおよび指向性の双方のアンテナ特性において、より優れた性能を発揮する。その理由は、給電素子12A〜12Dが互いに(特に、遠い方の無給電素子18Aと18Cが、近い方の無給電素子18Bと18Dに)電気的に接続されることにより、遠い方の無給電素子18Aと18Dに、図2に示された第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナ4の場合より、大きな高周波電流が誘起されるからである。これに対し、図2に示された第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナ4では、遠い方の無給電素子18Aと18Dには非常に小さい電流しか誘起されず、よって、遠い方の無給電素子18Aと18Dの作用は非常に小さい。このことは、上述した性能試験結果において、第1比較例と第2比較例とがゲインと指向性においてほぼ同じ性能を示したこと、換言すれば、遠い方の無給電素子18Aと18Dの有無がゲインと指向性にほとんど影響しなかったことからも裏付けられる。
図4は、本発明の第2の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図であり、図5は、図4のA-A線に沿った同マイクロストリップアンテナの断面図である。
図4と図5に示されるマイクロストリップアンテナ40は、図1に示されたマイクリストリップアンテナ2と同一の構造に加え次のような追加構造を有する。すなわち、全ての無給電素子18A〜18Dの上述した素子間接続点とは別の相対的に同一位置の点(以下、接地点という)22A〜22Dに、それぞれ、基板10を貫通する導電路(以下、スルーホールという)44A、44Cの一端が接続される(代表的に2つの無給電素子18Aと18Cに対応する2本のスルーホール44A、44Cのみしか図示されていないが、他の2つ無給電素子18Bと18Dに対応する他の2本のスルーホールも存在する。)。無給電素子18A〜18Dの背後に相当する基板10の裏面上の4箇所には、それぞれ、スイッチ42A、42Cが搭載されている(図示してないが、無給電素子18Bと18Dに対応する他の2つのスイッチも存在する。)。これらのスイッチ42A、42Cの一方の端子は、対応するスルーホール44A、44Cの他端にそれぞれ接続され、他方の端子は、基板10の裏面上または厚み内部に設けられたグランドレベルを提供するアース電極46に接続される。ここで、スイッチ42A、42Cの各々には、使用高周波帯域での通過特性やアイソレーション特性の高い高周波スイッチ(例えば、MMICタイプの高周波スイッチ)を用いることもできるし、或いは、使用高周波帯域での通過特性やアイソレーション特性があまり高くない通常の単体の半導体スイッチング素子(例えば、単体の電界効果トランジスタまたは単体のバイポーラトランジスタなど)を用いることもできる。
この第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40では、4つのスイッチ42A、42Cを操作して、4つの無給電素子18A〜18Dをアース電極46に接続するかしないかを選択することにより、電波ビームの放射方向を可変制御することができる。
図6は、図4と図5に示された第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40から素子間接続ライン20を除去した構造のマイクロストリップアンテナ50を示している。図6に示されたマイクロストリップアンテナ50を、以下、第3比較例にかかるマイクロストリップアンテナという。
発明者らは、上記特定の共通の設計条件に従って設計された、図4と図5に示された第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40と、図6に示された第3の比較例にかかるマイクロストリップアンテナ50について、電波ビームの方向を可変制御する性能に関して試験を実施した。この性能試験の結果、4つのスイッチ42A、42Cの全てをオンにして4つの無給電素子18A〜18Dの全てをアース電極46に接続した場合には、第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40でも、第3の比較例にかかるマイクロストリップアンテナ50でも、同じゲイン、同じ指向性および同じ指向方向が得られた。すわち、双方のマイクロストリップアンテナ40と60において、ゲインは11.4db、指向性は12.4db、そして、電波ビームの指向方向は0度(基板面に垂直)であった。このことから、無給電素子18A〜18Dが相互接続されているか否かに関わらず、無給電素子18A〜18Dを全て接地することで、全ての無給電素子18A〜18Dに誘起される高周波電流を実質的にゼロにして、無給電素子18A〜18Dの作用を実質的に無くすことができることが分かる。
一方、4つのスイッチ42A、42Cの全てをオンにして4つの無給電素子18A〜18Dの全てをアース電極46から切り離した場合には、図4と図5に示された第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40は、図1に示された第1実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ2と実質的に同じ構造になり、また、図6に示された第3の比較例にかかるマイクロストリップアンテナ50は、図2に示された第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナ4と実質的に同じ構造になる。よって、この場合には、第1実施形態に関わる性能試験結果として既に説明したように、図4と図5に示された第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40の方が、図6に示された第3の比較例にかかるマイクロストリップアンテナ50よりも、ゲインおよび指向性においてより高い値が得られる。
従って、図4と図5に示された第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40の方が、図6に示された第3の比較例にかかるマイクロストリップアンテナ50よりも、スイッチ42A、42Cを制御することで、ゲインと指向性のより強い電波ビームの方向切り替えを行なうこと、換言すれば、電波ビームの指向方向をより明確に切り替えることができる。
さらに、図4と図5に示された第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40によれば、無給電素子18A〜18Dを全てを接地するか否かに加え、さらに、遠い方の無給電素子18Aと18Cのみを接地し近い方の給電素子18Aと18Cは接地しないという3種類の状態を選択するようにすることで、電波ビームの指向方向を3段階に変化させることもできる。
図7は、本発明の第3の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図である。
図7に示された第3実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ60は、図4と図5に示した第2実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ40と同じ構造に加え、さらに、第2の無給電素子アレイ領域34を同一の基板10上に有している。第2の無給電素子アレイ領域34は、給電素子アレイ領域30を中心にして、第1の無給電素子アレイ領域32と対称に配置されている。第2の無給電素子アレイ領域34内には、第1の無給電素子アレイ領域32内の4つの無給電素子18A〜18Dのアレイと全く同じ構造をもつ、追加の4つの無給電素子52A〜52Bのアレイが設けられる。従って、給電素子12A〜12Dのアレイが、左右の両側から、無給電素子18A〜18Dのアレイと無給電素子52A〜52Bのアレイとによって挟まれる。
この第3実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ60によれば、給電素子のアレイの両側に無給電素子のアレイが存在するので、電波ビームの指向方向を、基板10の表面に垂直な方向を中心とした左右両側の範囲で、より多くの段階で変化させることができる。
すなわち、発明者らは、上記特定の設計条件に従って設計された第3実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ60について、接地される無給電素子を変えることでゲイン、指向性、指向方向がどのように変化するかに関して、試験を実施した。その結果は次のとおりであった。
(1) 両側共に遠い方の無給電素子18A、18C、52Bおよび52Dのみを接地した場合
ゲイン=12.0db、
指向性=13.2db、
指向方向=0度。
(2) 左側の全ての無給電素子18A〜18Dのみを接地した場合
ゲイン=12.6db、
指向性=13.7db、
指向方向=右側へ12度の傾き。
(3) 左側の全ての無給電素子18A〜18Dと右側の遠い方の無給電素子52Bと52Dのみを接地した場合
ゲイン=12.0db、
指向性=13.0db、
指向方向=右側へ9度の傾き。
(4) 左側の遠い方の無給電素子18Aと18Cのみを接地した場合
ゲイン=11.9db、
指向性=13.1db、
指向方向=右側へ6度の傾き。
なお、上記と接地する無給電素子の選択を左右逆にした場合には、ゲインと指向性は上記と同じであったが、指向方向は上記とは左右逆になった。
以上の試験結果から分かるように、電波ビームの指向方向を垂直方向の両側へ他段階に切り替えることができる。特に、各側の無給電素子のアレイ全部を接地するか否かの切り替えで、指向方向を大きいステップで変化させることができ、他方、左右各側における遠い方の無給電素子を接地するか否かの切り替えで、指向方向を小さいステップで変化させることができ、それらを組み合わせることで、多段階に指向方向を切り替えることができる。
図8は、本発明の第4の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図である。
図8に示された第4実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ62は、図7に示した第3実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ60から、給電素子アレイ領域30から遠い方の無給電素子18A、18C、52Bおよび52Dを接地するための部品(スルーホールとスイッチ)を除去した構造を有する。換言すれば、この第4実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ62では、給電素子アレイ領域30に近い方の無給電素子18B、18D、52Aおよび52Cのみが、接地するか否かをスイッチ(図示省略)で切り替えられるようになっている。
上記特定の設計条件に従って設計された第4実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ62について、発明者らが実施した性能試験の結果は次のとおりであった。
(1) 両側共に近い方の無給電素子18B、18D、52Aおよび52Cの全て接地した場合
ゲイン=11.6db、
指向性=12.5db、
指向方向=0度。
(2) 左側の近い方の無給電素子18Bおよび18Dのみを接地した場合
ゲイン=12.6db、
指向性=13.7db、
指向方向=右側へ12度の傾き。
なお、上記と接地する無給電素子の選択を左右逆にした場合には、ゲインと指向性は上記と同じであったが、指向方向は上記とは左右逆になった。
この試験結果と上述した図7に示した第3実施形態についての試験結果、特に両試験結果の(2)項を対比すると分かるように、図8に示された第4実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ62では、左側(または右側)の近い方の2つの無給電素子18Bと18D(または52Aと52C)を接地すると、同側の4つの無給電素子18A〜18D(または52A〜52D)の全部を接地した場合とほぼ同様の状態が得られる。従って、電波ビームの指向方向を第3実施形態のように細かく変化させる必要はなく、ある程度大きく変化させることができれば十分である用途においては、第4実施形態形にかかるマイクロストリップアンテナ62のように、近い方の無給電素子のみにスイッチが設けられてスイッチの個数が減らされた簡素な構成を採用することができる。
図9は、本発明の第5の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図である。
図9に示された第5実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ64は、図8に示した第4実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ62から、無給電素子アレイ領域32、34の各々内で図中上下の位置関係にある給電素子同士を接続する素子間接続ライン20、54の部分を除去した構造を有する。換言すれば、この第5実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ64では、給電素子アレイ領域30に対して同じ側で等距離に位置する無給電素子同士(例えば、無給電素子18Aと18C同士、無給電素子18Bと18D同士、無給電素子52Aと52C同士、および無給電素子52Bと52D同士)は相互接続されず、同じ側で異なる距離に位置する隣り合う無給電素子同士(例えば、無給電素子18Aと18B同士、無給電素子18Cと18D同士、無給電素子52Aと52D同士、および無給電素子52Cと52D同士)だけが、素子間接続線66A、66B、68Aおよび68Bで相互接続される。別の見方をすれば、励振方向に直交する方向に沿って列状に配置された隣り合う無給電素子同士(例えば、無給電素子18Aと18B同士、無給電素子18Cと18D同士、無給電素子52Aと52D同士、および無給電素子52Cと52D同士)だけが相互接続される。
この第5実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ64では、どの無給電素子を接地するかを選択することで、電波ビームの指向方向を図中横(左右)方向へ変化させるだけでなく、図中(上下)方向にも変化させることができ、この横方向と縦方向の変化を組み合わせることで、斜めの方向にも変化させることができる。この点に関し、上記特定の設計条件に従って設計された第5実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ64について、発明者らが実施した性能試験の結果は次の通りである。
(1) 図中右下の無給電素子52Cのみを接地した場合
指向方向=図中左上方向へ傾く。
(2) 図中下側の2つの無給電素子52Cと18Dのみを接地した場合
指向方向=図中上方向へ傾く。
(3) 図中左下の無給電素子18Dのみを接地した場合
指向方向=図中右上方向へ傾く。
(4) 図中右側の2つの無給電素子52Aと52Cのみを接地した場合
指向方向=図中左方向へ傾く。
(5) 4つの無給電素子18B、18D、52Aおよび52Cの全てを接地した場合
指向方向=0度。
(6) 図中左側の2つの無給電素子18Bと18Dのみを接地した場合
指向方向=図中右方向へ傾く。
(7) 図中右上の無給電素子52Aのみを接地した場合
指向方向=図中左下方向へ傾く。
(8) 図中上側の2つの無給電素子52Aと18Bのみを接地した場合
指向方向=図中下方向へ傾く。
(9) 図中左上の無給電素子18Bのみを接地した場合
指向方向=図中右下方向へ傾く。
図10は、本発明の第6の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図である。
図10に示された第6実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ70は、図7に示した第3実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ60から、無給電素子18A〜18Dおよび52A〜52Dを個別に接地するための部品(スルーホールとスイッチ)を除去し、代わりに、素子間接続ライン20と54を、それぞれの中央に設けられた接地点72と74にて、それぞれアース電極(図示せず)に接続するか否かを切り替えるための部品(スルーホールとスイッチ(図示省略))を追加した構造を有する。要するに、個々の無給電素子ではなく、素子間接続ライン20と54が、それを接地するか否か切り替えられるようになっている。
上記特定の設計条件に従って設計された第6実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ70について、発明者らが実施した性能試験の結果は次のとおりであった。
(1) 両側の素子間接続ライン20と54を共に接地した場合
ゲイン=10.4db、
指向性=11.6db、
指向方向=0度。
(2) 左側の素子間接続ライン20のみを接地した場合
ゲイン=12.6db、
指向性=13.8db、
指向方向=右側へ12度の傾き。
(3) 右側の素子間接続ライン54のみを接地した場合
ゲイン=12.6db、
指向性=13.8db、
指向方向=左側へ12度の傾き。
従って、この第6実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ70では、左側の素子間接続ライン20を接地することで、左側の無給電素子18A〜18Dの全てを接地したとほぼ同様の状態が得られ、右側の素子間接続ライン54を接地することで、右側の無給電素子52A〜52Dの全てを接地したとほぼ同様の状態が得られる。従って、この第6実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ70は、図8に示された第4実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ64と比較すると、それとほぼ同様の電波ビーム方向制御性能を奏することができつつ、スイッチ数はさらに半減して一層簡素な構造であるという利点がある。
図11は、アンテナ特性が無給電素子の位置により変化することを説明するための、本発明の第7の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図である。
図11に示された第7実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ80は、図1に示された第1実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ2を変形して、給電素子アレイ領域30からの距離が異なる隣り合う2つの無給電素子同士、すなわち無給電素子18Aと18B同士および無給電素子18Cと18D同士だけが、それぞれ相互接続されるようにした構造をもつ。
この第7実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ80において、相互接続された隣り合う無給電素子間の距離D1が変わると、ゲイン、指向性および指向方向などのアンテナ特性も変化する。この点に関して、上記特定の設計条件に従って設計された第7実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ80いついて、発明者らは試験を実施した。この試験では、給電素子アレイ領域30に近い方の無給電素子18Bと18Dの位置は湖底とし、遠い方の無給電素子18Aと18Cの位置を図中横(左右)方向に移動させて、上記距離D1を変化させた。その試験結果によると、上記距離D1が高周波信号の基板10表面での半波長であるとき、相互接続された隣り合う無給電素子間の誘起高周波の位相差がゼロとなり、ゲインおよび指向性は共に最大値となった。上記距離D1が上記半波長より大きくても小さくても、上記位相差はゼロ以外の値となり、ゲインおよび指向性は共に上記最大値より小さくなった。従って、大きいゲインおよび指向性を得るためには、上記距離D1を上記半波長にすることが望ましい。
図12は、本発明の第8の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図である。
図12に示された第8実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ90では、給電素子アレイ領域30と無給電素子アレイ領域78とが図中縦(上下)方向に沿って列状に配置される。無給電素子アレイ領域78では、複数、例えば4つの無給電素子72A〜72Dが、給電素子12A〜12Dと同様の相対配置で、すなわち、例えば2×2マトリックスの相対配置で、配列される。無給電素子72A〜72Dと給電素子12A〜12Dの励振方向は、他の実施形態と同様、図中縦(上下)方向である。従って、励振方向に沿って、給電素子アレイ領域30と無給電素子アレイ領域78が配列される。給電素子アレイ領域30からの距離の異なる2つの隣り合う無給電素子72Aと72C(または72Bと72D)も、励振方向に沿って、列状に配置される。この距離の異なる2つの隣り合う無給電素子同士、すなわち無給電素子72Aと72C同士、および無給電素子72Bと72D同士は、それぞれ、素子間接続ライン74と76により相互接続される。2本の素子間接続ライン74と76は、それらを合わせた全体的な形状は、給電ライン14とほぼ同様である。
上記特定の設計条件に従って設計された第8実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ90についての試験結果によると、ゲインは12.3db、指向性は13.6db、および指向方向は図中上側に6度傾いた。このアンテナ特性と、図2に示した第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナ4のアンテナ特性、すなわち、ゲインが10.7db、指向性が110.db、指向方向が図中左側へ15度の傾き、とを比較すると分かるように、第8実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ90においても、給電素子12A〜12Dからの距離の異なる無給電素子同士が接続されていることで、ゲインおよび指向性が共に向上する。
第8実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ90においても、相互接続された無給電素子同士の距離D2が代わると、ゲイン、指向性および指向方向などのアンテナ特性が変る。また、素子間接続ライン74と76の長さ、例えば、素子間接続ライン74と76の矛方向に張り出した長さL1および/またはL2を変えた場合にも、ゲイン、指向性および指向方向などのアンテナ特性が変る。
第8実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ90では、素子間接続ライン74、76の一部が、給電素子12A、12Bとそれに隣接する無給電素子72C、72Dの間に入り込んでおり、それにより、無給電素子72C、72Dでの高周波電流の誘起が弱められるおそれがある。このおそれを解消するために、素子間接続ライン74、76を基板10の前面ではなく裏面または厚み内部に配置してもよい。
本発明の一実施形態に従う高周波センサは、上述した本発明のいずれかの実施形態に従うマイクロストリップアンテナを用いた送信アンテナおよび受信アンテナを有する。送信アンテナとしてのマイクロストリップアンテナと、受信アンテナとしてのマイクロストリップアンテナとが別個に設けられていてもよいし、或いは、両者が同じ一つのマイクロストリップアンテナであってもよい。この高周波センサは、本発明に従うマイクロストリップアンテナから所望方向へ電波ビームを放射し、その方向に存在する物体からの電波ビームの反射波または透過波を本発明に従うマイクロストリップアンテナで受信し、その受信信号に基づいて(受信信号のみに基づいてもよいし、受信信号と送信信号をミキシングして得られるドップラ信号に基づいてもよい)、物体の有無や状態などをセンスする。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 第1比較例にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 第2比較例にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第2の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第2の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの断面図。 第3比較例にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第3の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第4の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第5の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第6の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第7の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。 本発明の第8の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの平面図。
符号の説明
2、40、60、62、64、70、80、90 マイクロストリップアンテナ
10 基板
12A〜12D 給電素子
14 給電ライン
16 元給電点
18A〜18D、52A〜52D、72A〜72D 無給電素子
20、24、74、76 素子間接続ライン
30 給電素子アレイ領域
32、34、78 無給電素子アレイ領域
42A、42C スイッチ
44A、44C スルーホール
46 アース電極

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置され、高周波信号を印加するための給電点をもつ、1以上の給電素子と、
    前記基板上に前記給電素子から異なる距離離れて配置された複数の無給電素子と、
    前記異なる距離離れて配置された複数の無給電素子を相互に電気的に接続する素子間接続手段と
    を備えたマイクロストリップアンテナ。
  2. 請求項1記載のマイクロストリップアンテナにおいて、
    少なくとも一つの無給電素子を接地するか否かを切り替える接地手段をさらに備えたマイクロストリップアンテナ。
  3. 請求項1記載のマイクロストリップアンテナにおいて、
    前記給電素子に近い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えるための第1の接地手段と、
    前記給電素子から遠い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えるための第2の接地手段と
    を備えるマイクロストリップアンテナ。
  4. 請求項1記載のマイクロストリップアンテナにおいて、
    前記給電素子に近い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えるための第1の接地手段を更に備え、
    前記給電素子から遠い方に配置された無給電素子を接地するか否かを切り替えるための第2の接地手段は備えないマイクロストリップアンテナ。
  5. 請求項1記載のマイクロストリップアンテナにおいて、
    前記素子間接続ラインを接地するか否かを切り替えるための接地手段を更に備えるマイクロストリップアンテナ。
  6. 請求項1記載のマイクロストリップアンテナにおいて、
    前記複数の無給電素子には、前記給電素子の一側に前記給電素子から所定距離離れて配置された複数の第1の無給電素子と、前記給電素子の前記一側に前記給電素子から前記第1の無給電素子よりも遠くに離れて配置された複数の第2の無給電素子とが含まれ、
    前記素子間接続手段は、前記複数の第1の無給電素子を相互に接続し、前記複数の第2の無給電素子を相互に接続し、さらに、前記複数の第1の無給電素子と前記複数の第2の無給電素子を相互に接続するマイクロストリップアンテナ。
  7. 請求項1記載のマイクロストリップアンテナにおいて、
    前記複数の無給電素子には、前記給電素子の一側に前記給電素子から所定距離離れて配置された複数の第1の無給電素子と、前記給電素子の前記一側に前記給電素子から前記第1の無給電素子よりも遠くに離れて配置された複数の第2の無給電素子とが含まれ、
    前記素子間接続手段は、前記複数の第1の無給電素子の各々と前記複数の第2の無給電素子の各々とを相互に接続し、前記複数の第1の無給電素子の相互間および前記複数の第2の無給電素子の相互間を切り離した状態とし、
    前記第1の無給電素子の各々を接地するか否かを切り替えるための接地手段を更に備えるマイクロストリップアンテナ。
  8. 請求項1のマイクロストリップアンテナを送信アンテナおよび受信アンテナとして備え、前記送信アンテナから放射した電波ビームの物体からの反射波または透過波を前記受信アンテナで受信し、受信信号に基づいて前記物体をセンスする高周波センサ。
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