JP2024004122A - データ作成装置及び部品実装システム - Google Patents

データ作成装置及び部品実装システム Download PDF

Info

Publication number
JP2024004122A
JP2024004122A JP2022103607A JP2022103607A JP2024004122A JP 2024004122 A JP2024004122 A JP 2024004122A JP 2022103607 A JP2022103607 A JP 2022103607A JP 2022103607 A JP2022103607 A JP 2022103607A JP 2024004122 A JP2024004122 A JP 2024004122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
component
mounting
data
simultaneous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022103607A
Other languages
English (en)
Inventor
涼司 新井
Ryoji Arai
主章 浜崎
Kazuki Hamazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2022103607A priority Critical patent/JP2024004122A/ja
Publication of JP2024004122A publication Critical patent/JP2024004122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

【課題】複数の吸着ノズルによって同時吸着される吸着部品を基板上に搭載する場合の周囲部品に対する位置関係を考慮して、同時吸着される吸着部品のグループを適切に設定することが可能なデータ作成装置及び部品実装システムを提供する。【解決手段】データ作成装置(3)の制御部(32)は、複数の吸着ノズル(25N)によって同時吸着される吸着部品のグループを示す同時吸着グループ(GN)を複数作成する。また、制御部(32)は、同時吸着グループ(GN)に属する各吸着部品と周囲部品との間の基板上での位置関係について、各吸着部品と周囲部品とが所定の狭隣接の位置関係となるか否かを判定する。そして、制御部(32)は、複数の同時吸着グループ(GN)のうち、所定の除外条件を満たす特定の同時吸着グループを除外した残りの同時吸着グループの中から登録データに含まれる登録グループを選定する。【選択図】図6

Description

本発明は、部品実装機の制御に関するデータを作成するデータ作成装置及びそれを備えた部品実装システムに関する。
特許文献1に開示されるように、部品供給ユニットによって供給された部品を複数の吸着ノズルによって同時に吸着し、当該複数の吸着ノズルに吸着された各吸着部品を基板に搭載する部品実装機が知られている。特許文献1に開示される部品実装機では、同時吸着を実行する際の部品と吸着ノズルとの位置関係を、同時吸着の対象の各部品の外形に応じて算出する。これにより、部品に対して適切な位置関係をそれぞれ有する複数の吸着ノズルによって部品を同時吸着することが可能である。
特開2019-121761号公報
ところで、複数の吸着ノズルによって同時吸着された吸着部品と、基板上において吸着部品の周囲に搭載される周囲部品との間の基板上での位置関係について、吸着部品と周囲部品との間隔が狭い狭隣接の位置関係となる場合がある。この場合、同時吸着された吸着部品の吸着ノズルに対する吸着位置のずれ量の大きさによっては、吸着ノズルに吸着された吸着部品を基板上に搭載するときに、吸着ノズルと周囲部品との干渉が生じる虞がある。従来は、複数の吸着ノズルによって部品を同時吸着する場合において、基板上で吸着部品と周囲部品とが狭隣接の位置関係となるかを必ずしも考慮していない。このため、複数の吸着ノズルによって同時吸着される吸着部品を基板上に搭載する場合の周囲部品に対する位置関係を考慮して、同時吸着される吸着部品のグループを適切に設定するという点で改善の余地がある。
本発明の目的は、複数の吸着ノズルによって同時吸着される吸着部品を基板上に搭載する場合の周囲部品に対する位置関係を考慮して、同時吸着される吸着部品のグループを適切に設定することが可能なデータ作成装置及び部品実装システムを提供することである。
本発明の一の局面に係るデータ作成装置は、複数の部品供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給ユニットと、前記複数の部品供給位置に供給された部品をそれぞれ吸着するとともに当該吸着した部品を基板上に搭載する複数の吸着ノズルを含むヘッドユニットと、を有する部品実装機の制御に関する部品吸着搭載データの一部としての登録データを作成する装置であって、前記登録データを作成する処理を行う制御部を備える。前記制御部は、前記複数の部品供給位置に供給される各部品について、前記複数の吸着ノズルによって同時に吸着される少なくとも2個の吸着部品のグループを示す同時吸着グループを複数作成するグループ作成処理と、前記同時吸着グループに属する各吸着部品と、前記基板上において前記各吸着部品の周囲に搭載される周囲部品との間の前記基板上での位置関係について、前記各吸着部品と前記周囲部品とが所定の狭隣接の位置関係となるか否かを、複数の前記同時吸着グループごとに判定する判定処理と、複数の前記同時吸着グループのうち、前記判定処理の判定結果に基づく所定の除外条件を満たす特定の同時吸着グループを除外した残りの同時吸着グループの中から、前記登録データに含まれる登録グループを選定する選定処理と、を行う。
このデータ作成装置によれば、制御部は、複数の吸着ノズルによって同時吸着される吸着部品のグループを示す同時吸着グループを複数作成する。また、制御部は、同時吸着グループに属する各吸着部品と周囲部品との間の基板上での位置関係について、各吸着部品と周囲部品とが所定の狭隣接の位置関係となるか否かを、複数の同時吸着グループごとに判定する。そして、制御部は、複数の同時吸着グループのうち、各吸着部品と周囲部品との基板上における位置関係に関する判定結果に基づく所定の除外条件を満たす特定の同時吸着グループを除外した残りの同時吸着グループの中から、部品実装機の制御に関する部品吸着搭載データに登録する登録グループを選定する。これにより、複数の吸着ノズルによって同時吸着される吸着部品を基板上に搭載する場合の周囲部品に対する位置関係が狭隣接の位置関係となるか否かを考慮して、部品吸着搭載データの一部の登録データに含まれる登録グループとしての同時吸着グループを適切に設定することが可能となる。
また、部品吸着搭載データの一部の登録データに含まれる登録グループとして選定された同時吸着グループは、複数の吸着ノズルによって同時吸着される各吸着部品が基板上において周囲部品に対して狭隣接の位置関係となるか否かを考慮したグループである。このため、選定された同時吸着グループに属する各吸着部品を吸着ノズルによって基板上に搭載するときに、狭隣接の位置関係に基づく吸着ノズルと周囲部品との干渉のリスクを低減することができる。
上記のデータ作成装置において、前記制御部は、前記選定処理において、前記各吸着部品に対応して前記狭隣接の位置関係となると判定された数が所定数以上の同時吸着グループを、前記除外条件を満たす前記特定の同時吸着グループとして認識してもよい。
この態様では、基板上において周囲部品に対して狭隣接の位置関係となる吸着部品の数が所定数以上の特定の同時吸着グループを、部品吸着搭載データに登録する登録グループを選定する際の選定候補から除外することができる。
上記のデータ作成装置において、前記制御部は、前記判定処理において、前記各吸着部品を前記基板上に搭載するときの前記吸着ノズルの存在予測範囲を示すノズル予測範囲を算出するとともに、前記基板上における前記周囲部品の存在予測範囲を示す周囲部品予測範囲を算出し、前記ノズル予測範囲と前記周囲部品予測範囲とが重なる場合に、前記各吸着部品と前記周囲部品とが前記狭隣接の位置関係となると判定してもよい。
この態様では、制御部は、ノズル予測範囲と周囲部品予測範囲とに基づいて、同時吸着グループに属する各吸着部品が基板上において周囲部品に対して狭隣接の位置関係となるか否かを判定することができる。この際、ノズル予測範囲は、複数の吸着ノズルによって同時吸着される各吸着部品を基板上に搭載するときの吸着ノズルの存在予測範囲を示し、周囲部品予測範囲は、基板上における周囲部品の存在予測範囲を示す。ノズル予測範囲と周囲部品予測範囲とが重なる場合には、吸着ノズルと周囲部品との干渉のリスクが生じる程度に、同時吸着グループに属する各吸着部品が基板上において周囲部品に対して狭隣接の位置関係となると予測される。すなわち、制御部は、ノズル予測範囲と周囲部品予測範囲とに基づく判定によって、吸着ノズルと周囲部品との干渉のリスクを指標として狭隣接の位置関係となるか否かを判定することができる。
上記のデータ作成装置において、前記制御部は、部品のサイズを示す部品サイズデータと、前記吸着ノズルに対する部品の吸着可能範囲を示す吸着可能範囲データと、前記吸着ノズルのサイズを示すノズルサイズデータと、前記基板上における部品の搭載位置のずれ量の許容範囲を示す搭載ずれ許容データと、を取得する取得処理を行ってもよい。この場合、前記制御部は、前記判定処理において、前記取得処理によって取得した各データに基づいて、前記ノズル予測範囲と前記周囲部品予測範囲とを算出する。
この態様では、制御部は、同時吸着グループに属する各吸着部品に対応した部品サイズデータ、吸着可能範囲データ及び搭載ずれ許容データと、各吸着部品を同時吸着する吸着ノズルに対応したノズルサイズデータと、に基づいて、ノズル予測範囲を的確に算出することができる。また、制御部は、周囲部品に対応した部品サイズデータ及び搭載ずれ許容データに基づいて、周囲部品予測範囲を的確に算出することができる。
上記のデータ作成装置において、前記制御部は、前記選定処理において、前記基板に対する前記各吸着部品の搭載効率に関する所定の評価値に基づいて、前記残りの同時吸着グループの中から前記登録グループを選定してもよい。
この態様では、制御部は、複数の吸着ノズルによって同時吸着される各吸着部品が基板に搭載されるときの搭載効率に関する評価値を考慮して、部品吸着搭載データの一部の登録データに含まれる登録グループとしての同時吸着グループを選定することができる。
本発明の他の局面に係る部品実装システムは、複数の部品供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給ユニットと、前記複数の部品供給位置に供給された部品をそれぞれ吸着するとともに当該吸着した部品を基板上に搭載する複数の吸着ノズルを含むヘッドユニットと、を有する部品実装機と、前記部品実装機の制御に関する部品吸着搭載データに登録する登録データを作成する、上記のデータ作成装置と、を備える。
この部品実装システムによれば、データ作成装置により作成された登録データが登録された部品吸着搭載データに基づいて、部品実装機が制御される。登録データには、複数の吸着ノズルによって同時吸着される吸着部品のグループを示す同時吸着グループに関する情報が含まれている。このため、部品実装機は、同時吸着グループに属する各吸着部品について、部品供給ユニットによって供給された部品を複数の吸着ノズルによって同時に吸着し、当該複数の吸着ノズルに吸着された各吸着部品を基板に搭載することができる。
以上説明したように、本発明によれば、複数の吸着ノズルによって同時吸着される吸着部品を基板上に搭載する場合の周囲部品に対する位置関係を考慮して、同時吸着される吸着部品のグループを適切に設定することが可能なデータ作成装置及び部品実装システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るデータ作成装置が適用された部品実装システムのブロック図である。 部品実装システムに備えられる部品実装機の実装機本体の構成を示す平面図である。 実装機本体に備えられるヘッドユニットを拡大して示す正面図である。 部品実装機の実装制御部がヘッドユニットを制御するときの部品吸着処理及び部品搭載処理を説明する図である。 データ作成装置の制御部が行う処理フローを示すフローチャートである。 データ作成装置の制御部が行うグループ作成処理、判定処理及び選定処理の処理内容を説明する図である。 データ作成装置の制御部の判定処理における判定手法を説明する図である。
以下、本発明の実施形態に係るデータ作成装置及び部品実装システムについて、図面に基づいて説明する。
[部品実装システムの全体構成]
図1に示されるように、部品実装システム1は、部品実装機2とデータ作成装置3とを備える。部品実装システム1では、部品実装機2とデータ作成装置3とがデータ通信可能に接続されている。部品実装機2は、記憶部2Dに記憶された部品吸着搭載データD1に基づいて、プリント基板等の基板上に電子部品等の部品が搭載された電子回路基板を生産する。データ作成装置3は、部品実装機2の制御に関する部品吸着搭載データD1の一部としての登録データD8を作成する。
[部品実装機の構成]
図1に加えて図2~図4を参照しながら部品実装機2について説明する。なお、以下では、方向関係については水平面上において互いに直交するXY直交座標を用いて説明する。また、X軸方向の一方向側を「+X側」と称し、X軸方向の一方向側とは反対の他方向側を「-X側」と称する。同様に、Y軸方向の一方向側を「+Y側」と称し、Y軸方向の一方向側とは反対の他方向側を「-Y側」と称する。
部品実装機2は、実装機本体2Aと、実装通信部2Bと、実装制御部2Cと、記憶部2Dとを備える。実装機本体2Aは、部品吸着搭載動作を行う構造部分を構成する。実装通信部2Bは、データ作成装置3との通信を実現するインターフェイス回路である。記憶部2Dは、実装機本体2Aの部品吸着搭載動作の際に参照される部品吸着搭載データD1を記憶する。実装制御部2Cは、記憶部2Dに記憶されている部品吸着搭載データD1を読み出し、当該部品吸着搭載データD1に基づいて実装機本体2Aの部品吸着搭載動作を制御する。
実装機本体2Aによる部品の搭載前において基板PPには、半田ペーストのパターンが印刷されている。つまり、実装機本体2Aは、印刷装置により半田ペーストのパターンが印刷された基板PPに部品を搭載する。図2に示されるように、実装機本体2Aは、本体フレーム21と、コンベア23と、部品供給ユニット24と、ヘッドユニット25と、基板支持ユニット28とを備える。
本体フレーム21は、実装機本体2Aを構成する各部が配置される構造体であり、X軸方向及びY軸方向の両方向と直交する方向(鉛直方向)から見た平面視で略矩形状を呈している。コンベア23は、X軸方向に延び、本体フレーム21に配置される。コンベア23は、基板PPをX軸方向に搬送する。コンベア23上を搬送される基板PPは、所定の作業位置(基板PP上に部品が搭載される部品搭載位置)に、基板支持ユニット28によって位置決めされる。基板支持ユニット28は、プッシュアップピンにより基板PPを支持することにより、当該基板PPを位置決めする。
部品供給ユニット24は、本体フレーム21におけるY軸方向の+Y側及び-Y側のそれぞれの領域部分に、コンベア23を挟んで配置される。部品供給ユニット24は、X軸方向に並んだ複数の部品供給位置24P(図4)に部品E0を供給する。具体的には、部品供給ユニット24は、X軸方向に並設された複数のフィーダー24Fによって各部品供給位置24Pに部品E0を供給する。部品供給ユニット24には、後述のヘッドユニット25に備えられる搭載ヘッド251の吸着ノズル25Nによる吸着対象の部品E0ごとに、各フィーダー24Fのセット位置が区画されている。フィーダー24Fは、部品供給ユニット24に着脱自在に装着される。フィーダー24Fは、複数の部品E0を保持し、その保持した部品E0をフィーダー内に設定された部品供給位置24Pに供給できるものであれば特に限定されず、例えばテープフィーダーである。テープフィーダーは、部品E0を所定間隔おきに収納した部品収納テープが巻回されたリールを備え、そのリールから部品収納テープを送出することにより、部品E0を供給するように構成されたフィーダーである。フィーダー24Fは、保持する部品E0が同じである限り、例えばテープフィーダーの場合は同じ部品種の部品E0を収納した部品収納テープが巻回されたリールを装着している限り、同じ種類の部品E0を供給する。
ヘッドユニット25は、移動フレーム27に保持されている。本体フレーム21上には、Y軸方向に延びる固定レール261と、Y軸サーボモータ263により回転駆動されるボールねじ軸262とが配設されている。移動フレーム27は固定レール261上に配置され、この移動フレーム27に設けられたナット部分271がボールねじ軸262に螺合している。また、移動フレーム27には、X軸方向に延びるガイド部材272と、X軸サーボモータ274により駆動されるボールねじ軸273とが配設されている。このガイド部材272にヘッドユニット25が移動可能に保持され、このヘッドユニット25に設けられたナット部分がボールねじ軸273に螺合している。そして、Y軸サーボモータ263の作動により移動フレーム27がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ274の作動によりヘッドユニット25が移動フレーム27に対してX軸方向に移動する。すなわち、ヘッドユニット25は、移動フレーム27の移動に伴ってY軸方向に移動可能であり、且つ、移動フレーム27に沿ってX軸方向に移動可能である。ヘッドユニット25は、部品供給ユニット24とコンベア23により搬送された基板PPの所定の作業位置とにわたって移動可能である。
ヘッドユニット25は、X軸方向に配列された複数の搭載ヘッド251を備えている。各搭載ヘッド251には、その先端(下端)に吸着ノズル25Nが装着されている。すなわち、ヘッドユニット25は、X軸方向に配列された複数の吸着ノズル25Nを有している。各吸着ノズル25Nは、部品供給ユニット24の各セット位置に配置された各フィーダー24Fにより各部品供給位置24Pに供給された部品E0を吸着するとともに、当該吸着した吸着部品E1を基板PP上の搭載目標位置APに搭載する。各吸着ノズル25Nは、電動切替弁を介して負圧発生装置、正圧発生装置及び大気の何れかに連通可能とされている。つまり、各吸着ノズル25Nに負圧が供給されることで当該吸着ノズル25Nによる吸着部品E1の吸着保持が可能となり、その後、正圧が供給されることで当該吸着部品E1の吸着保持が解除される。
搭載ヘッド251は、ヘッドユニット25のフレームに対してZ軸方向(鉛直方向)に昇降可能であるとともに、Z軸方向に延びるヘッド軸回りの回転が可能である。搭載ヘッド251は、フィーダー24Fによって部品供給位置24Pに供給された部品E0の吸着ノズル25Nによる吸着が可能な吸着可能位置と、吸着可能位置に対して上方側の退避位置との間で、Z軸方向に沿って昇降可能である。つまり、部品供給位置24Pに供給された部品E0を吸着ノズル25Nによって吸着するときには、搭載ヘッド251は、退避位置から吸着可能位置へ向かって下降する。搭載ヘッド251が吸着可能位置に配置されると、吸着ノズル25Nは、部品供給位置24Pに供給された部品E0を吸着する。一方、吸着ノズル25Nによって吸着部品E1が吸着された状態で、搭載ヘッド251は、吸着可能位置から退避位置へ向かって上昇する。更に、搭載ヘッド251は、吸着ノズル25Nによって吸着された吸着部品E1を基板PP上の搭載目標位置APに搭載することが可能な搭載可能位置と、前記退避位置との間で、Z軸方向に沿って昇降可能である。つまり、吸着ノズル25Nによって吸着された吸着部品E1を基板PP上に搭載するときには、搭載ヘッド251は、退避位置から搭載可能位置へ向かって下降する。搭載ヘッド251が搭載可能位置に配置されると、吸着ノズル25Nは、吸着部品E1を基板PP上に搭載する。
なお、上記では、ヘッドユニット25がX軸方向に配列された複数の搭載ヘッド251を備えた構造について説明したが、ヘッドユニット25の構造はこれに限定されない。ヘッドユニット25は、Z軸方向に延びる軸回りに回転可能な回転体に、回転方向に所定の間隔をおいて複数の搭載ヘッド251が配設された、所謂ロータリヘッドタイプの構造を有していてもよい。
図2に示されるように、本体フレーム21上において部品供給ユニット24とコンベア23との間には、第1撮像部29Aが設置されている。第1撮像部29Aは、例えばCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)やCCD(Charged-coupled device)等の撮像素子を備えた撮像カメラである。第1撮像部29Aは、フィーダー24Fの部品供給位置24Pから基板PPの作業位置へ向かってヘッドユニット25が移動している間において、吸着ノズル25Nによって吸着された吸着部品E1を、下方側から撮像して吸着部品画像を取得する。第1撮像部29Aにより取得された吸着部品画像は、実装制御部2Cに入力される。
また、ヘッドユニット25には、第2撮像部29Bが取り付けられている。第2撮像部29Bは、例えばCMOSやCCD等の撮像素子を備えた撮像カメラである。第2撮像部29Bは、コンベア23により搬送された基板PPの上面に付されたマークなどを上方側から撮像し、基板PPを認識するための基板認識画像を取得する。
図1に示されるように、記憶部2Dは、部品吸着搭載データD1を記憶する。部品吸着搭載データD1は、実装制御部2Cがヘッドユニット25を制御する際に参照される部品実装機2の制御に関するデータである。部品吸着搭載データD1は、例えば、搭載順データD2と、部品供給位置データD3と、部品データD4と、搭載目標位置データD5と、ノズルデータD6と、搭載ずれ許容データD7と、登録データD8とを含む。
搭載順データD2は、複数の吸着ノズル25Nによって吸着された各吸着部品E1を基板PP上の搭載目標位置APに搭載するときの搭載順序を示すデータである。部品供給位置データD3は、部品供給ユニット24に配列された複数のフィーダー24Fによって供給される部品E0の各部品供給位置24Pの位置を示すデータである。部品データD4は、各部品供給位置24Pに供給される部品E0、複数の吸着ノズル25Nによって各部品供給位置24Pから吸着された吸着部品E1、基板PP上において吸着部品E1の周囲に搭載される周囲部品E2などの、基板PPに搭載される部品に関する情報を示すデータである。部品データD4は、部品の種類を示す部品種データD41と、部品のX軸方向及びY軸方向の外形寸法、部品のZ軸方向の高さなどの部品のサイズを示す部品サイズデータD42と、を含む。
搭載目標位置データD5は、基板PP上に設定された部品の搭載目標位置APに関する座標の情報を示すデータである。搭載目標位置データD5には、例えば、基板PP上における部品のX軸方向の搭載目標位置APに関する座標X、基板PP上における部品のY軸方向の搭載目標位置APに関する座標Yなどが含まれる。ノズルデータD6は、吸着ノズル25Nに関するデータである。ノズルデータD6は、ノズルサイズデータD61と、吸着可能範囲データD62とを含む。ノズルサイズデータD61は、吸着ノズル25Nの軸方向(Z軸方向)に吸着ノズル25Nを見たときの、X軸方向及びY軸方向に広がる吸着ノズル25Nの外形寸法に関するサイズを示すデータである。吸着可能範囲データD62は、吸着ノズル25Nに対する部品の吸着可能範囲を示すデータである。搭載ずれ許容データD7は、基板PP上における部品の実際の搭載位置(実搭載位置)の搭載目標位置APに対するずれ量の許容範囲を示すデータである。
登録データD8は、後記のデータ作成装置3によって作成されるデータであって、複数の部品供給位置24Pに供給される各部品について、複数の吸着ノズル25Nによって同時に吸着される少なくとも2個の吸着部品E1のグループを示す同時吸着グループGNが含まれるデータである。同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1は、吸着する吸着ノズル25Nと対応付けられている。登録データD8は、基板PP上に搭載される全ての部品が網羅されるように、複数の同時吸着グループGNを含む。つまり、基板PP上に搭載される各部品は、登録データD8に含まれる何れかの同時吸着グループGNに属する。また、登録データD8に含まれる複数の同時吸着グループGNは、ヘッドユニット25における吸着ノズル25Nの数に応じて複数のセットに区分される。1つのセット内の同時吸着グループGNに属する吸着部品E1の合計数は、ヘッドユニット25における吸着ノズル25Nの数と一致している。つまり、ヘッドユニット25における全ての吸着ノズル25Nが対応付けられるように同時吸着グループGNのセットが設定される。
実装制御部2Cは、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶領域、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されている。実装制御部2Cは、CPUがHDDやフラッシュメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、記憶部2Dに記憶されている部品吸着搭載データD1を参照して、実装機本体2Aのヘッドユニット25を含む各構成要素の動作を制御する。
実装制御部2Cは、コンベア23による基板PPの搬送動作を制御するとともに、部品供給ユニット24に配列された複数のフィーダー24Fの各々の部品供給動作を制御する。
更に、実装制御部2Cは、ヘッドユニット25のX軸方向及びY軸方向の移動動作、搭載ヘッド251の昇降動作及び回転動作、吸着ノズル25Nの吸着及び吸着解除を制御することにより、吸着ノズル25Nによる部品の吸着動作と基板PPに対する部品の搭載動作とを制御する。この際、実装制御部2Cは、部品吸着搭載データD1を参照する。
[実装制御部によるヘッドユニットの制御]
実装制御部2Cによるヘッドユニット25の制御について、図4を参照しながら説明する。実装制御部2Cは、部品吸着処理T1と部品搭載処理T2とを行う。実装制御部2Cは、基板PPに対する全ての部品の搭載が完了するまで、部品吸着処理T1及び部品搭載処理T2を繰り返して行う。
(部品吸着処理)
実装制御部2Cは、部品吸着処理T1において、ヘッドユニット25における複数の吸着ノズル25Nのそれぞれに部品を吸着させる。具体的には、実装制御部2Cは、搭載順データD2で示される基板PPに対する部品の搭載順序に従って、吸着ノズル25Nにより吸着される吸着部品E1を部品データD4に基づき特定する。この際、実装制御部2Cは、登録データD8に基づいて、吸着部品E1が属する同時吸着グループGNを特定する。実装制御部2Cは、登録データD8に含まれる複数の同時吸着グループGNのうち、1回の部品吸着処理T1に対応した1つのセットの同時吸着グループGNを特定する。実装制御部2Cは、部品供給位置データD3に基づいて、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1が供給される各部品供給位置24Pを特定する。
そして、実装制御部2Cは、特定した各部品供給位置24Pの上方に同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1に対応付けられた各吸着ノズル25Nが配置されるように、ヘッドユニット25の移動動作を制御する。この際、実装制御部2Cは、ノズルデータD6に含まれる吸着可能範囲データD62に基づいて、当該吸着可能範囲データD62で示される部品の吸着可能範囲内の上方に各吸着ノズル25Nが配置されるように、ヘッドユニット25の移動動作を制御する。各吸着ノズル25Nが各部品供給位置24Pの上方に配置される位置にヘッドユニット25が到着すると、実装制御部2Cは、搭載ヘッド251の昇降動作及び回転動作を制御し、吸着ノズル25Nに部品を吸着させる。この際、実装制御部2Cは、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1が、それぞれに対応付けられた各吸着ノズル25Nによって同時に吸着されるように、搭載ヘッド251の昇降動作及び回転動作と、吸着ノズル25Nの吸着動作とを制御する。
(部品搭載処理)
ヘッドユニット25における複数の吸着ノズル25Nのそれぞれによって吸着部品E1が吸着されると、実装制御部2Cは、部品搭載処理T2を行う。実装制御部2Cは、部品搭載処理T2において、複数の吸着ノズル25Nによって吸着された各吸着部品E1を基板PP上の搭載目標位置APに搭載させる。具体的には、実装制御部2Cは、搭載目標位置データD5に基づいて、複数の吸着ノズル25Nによって吸着された各吸着部品E1を搭載する基板PP上の各搭載目標位置APを特定する。そして、実装制御部2Cは、特定した搭載目標位置APの上方に、当該搭載目標位置APに搭載すべき吸着部品E1を吸着した吸着ノズル25Nが配置されるように、ヘッドユニット25の移動動作を制御する。
吸着部品E1を吸着した吸着ノズル25Nが搭載目標位置APの上方に配置される位置にヘッドユニット25が到着すると、実装制御部2Cは、搭載ヘッド251の昇降動作及び回転動作を制御し、吸着ノズル25Nに吸着された吸着部品E1が搭載目標位置APに搭載されるように吸着ノズル25Nの吸着解除動作を制御する。この際、実装制御部2Cは、基板PP上における吸着部品E1の実搭載位置の搭載目標位置APに対するずれ量が、搭載ずれ許容データD7で示される許容範囲内に収まるように、搭載ヘッド251の昇降動作及び回転動作、吸着ノズル25Nの吸着解除動作を制御する。これにより、複数の吸着ノズル25Nによって吸着された各吸着部品E1が基板PP上の各搭載目標位置APに搭載される。
ここで、図4に示されるように、複数の吸着ノズル25Nによって同時吸着された吸着部品E1と、基板PP上において吸着部品E1の周囲に搭載される周囲部品E2との間の基板PP上での位置関係について、吸着部品E1と周囲部品E2との間隔が狭い狭隣接の位置関係となる場合がある。この場合、同時吸着された吸着部品E1の吸着ノズル25Nに対する吸着位置のずれ量の大きさによっては、吸着ノズル25Nに吸着された吸着部品E1を基板PP上に搭載するときに、吸着ノズル25Nと周囲部品E2との干渉が生じる虞がある。このため、複数の吸着ノズル25Nによって同時吸着される吸着部品E1を基板PP上に搭載する場合の周囲部品E2に対する位置関係を考慮して、同時吸着される吸着部品E1のグループを示す同時吸着グループGNを、適切に設定する必要がある。
そこで、図1に示されるように、本実施形態に係る部品実装システム1は、データ作成装置3を備えている。
[データ作成装置の構成]
図1に加えて図5~図7を参照しながらデータ作成装置3について説明する。データ作成装置3は、部品実装機2の制御に関する部品吸着搭載データD1の一部としての登録データD8であって、同時吸着グループGNを含む登録データD8を作成する装置である。図1に示されるように、データ作成装置3は、通信部31と制御部32とを備える。
通信部31は、部品実装機2の実装通信部2Bとの通信を実現するインターフェイス回路である。通信部31は、実装通信部2Bとの間のデータ通信によって、部品実装機2の記憶部2Dに記憶された部品吸着搭載データD1を受信することができる。また、通信部31は、データ作成装置3の制御部32により作成された同時吸着グループGNを含む登録データD8を部品実装機2に送信する。部品実装機2では、データ作成装置3から送信された登録データD8を実装通信部2Bが受信すると、当該登録データD8が記憶部2Dに記憶された部品吸着搭載データD1の一部として登録される。
制御部32は、CPU、制御プログラムを記憶するHDDやフラッシュメモリなどの記憶領域、CPUの作業領域として使用されるRAM等から構成されている。制御部32は、CPUがHDDやフラッシュメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、登録データD8を作成する各処理を行う。図5に示されるように、制御部32は、登録データD8を作成する処理として、取得処理S1、グループ作成処理S2、判定処理S3、選定処理S4、及び登録処理S5を行う。
(取得処理)
取得処理S1において、制御部32は、通信部31を介して部品実装機2から部品吸着搭載データD1を取得する。なお、制御部32は、部品実装機2とは異なる他の管理装置から部品吸着搭載データD1を取得してもよい。また、データ作成装置3に記憶部が備えられている場合には、制御部32は、その記憶部から部品吸着搭載データD1を取得してもよい。
(グループ作成処理)
図6に示されるように、グループ作成処理S2において、制御部32は、複数の部品供給位置24Pに供給される各部品について、複数の吸着ノズル25Nによって同時に吸着される少なくとも2個の吸着部品E1のグループを示す同時吸着グループGNを複数作成する。同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1は、吸着する吸着ノズル25Nと対応付けられている。制御部32は、例えば、部品吸着搭載データD1に含まれる部品供給位置データD3、部品データD4、及び搭載目標位置データD5などの各種データに基づいて、複数の同時吸着グループGNを作成する。図6に示される例では、制御部32は、同時吸着グループGN1,GN2,GN3の3つの同時吸着グループGNを作成する。同時吸着グループGN1には2個の吸着部品E1が含まれており、各吸着部品E1は吸着ノズル25N1及び吸着ノズル25N3にそれぞれ対応付けられている。同時吸着グループGN2には2個の吸着部品E1が含まれており、各吸着部品E1は吸着ノズル25N1及び吸着ノズル25N2にそれぞれ対応付けられている。同時吸着グループGN3には3個の吸着部品E1が含まれており、各吸着部品E1は吸着ノズル25N1、吸着ノズル25N3、吸着ノズル25N5にそれぞれ対応付けられている。
(判定処理)
判定処理S3において、制御部32は、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1と、基板PP上において各吸着部品E1の周囲に搭載される周囲部品E2との間の基板PP上での位置関係について、各吸着部品E1と周囲部品E2とが所定の狭隣接の位置関係となるか否かを、複数の同時吸着グループGNごとに判定する。図6に示される例では、制御部32は、同時吸着グループGN1については、吸着ノズル25N1及び吸着ノズル25N3にそれぞれ対応付けられた2個の吸着部品E1が何れも周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係とはならないと判定する。同時吸着グループGN2については、制御部32は、吸着ノズル25N1に対応付けられた吸着部品E1が周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係とはならないと判定し、吸着ノズル25N2に対応付けられた吸着部品E1が周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係となると判定する。同時吸着グループGN3については、制御部32は、吸着ノズル25N1に対応付けられた吸着部品E1が周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係とはならないと判定し、吸着ノズル25N3及び吸着ノズル25N5にそれぞれ対応付けられた2個の吸着部品E1が周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係となると判定する。
図7を参照しながら制御部32の判定処理S3について詳細に説明する。制御部32は、判定処理S3において、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1を基板PP上に搭載するときの、各吸着部品E1に対応付けられた各吸着ノズル25Nの存在予測範囲を示すノズル予測範囲AAを算出するとともに、基板PP上における周囲部品E2の存在予測範囲を示す周囲部品予測範囲BBを算出する。
制御部32は、取得処理S1によって取得した部品吸着搭載データD1に含まれる各種データに基づいて、ノズル予測範囲AAと周囲部品予測範囲BBとを算出する。具体的には、ノズル予測範囲AAの算出に際して制御部32は、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1に対応した部品データD4に含まれる部品サイズデータD42に基づいて、吸着部品E1に対応した搭載目標位置データD5で示される搭載目標位置APを中心とした吸着部品E1の範囲を示す吸着部品範囲AA1を算出する。更に、制御部32は、吸着部品E1に対応した搭載ずれ許容データD7に基づいて、基板PP上における吸着部品E1の実搭載位置の搭載目標位置APに対するずれ量の許容範囲を考慮して、吸着部品範囲AA1を外方から取り囲む範囲を示す搭載ずれ考慮範囲AA2を算出する。そして、制御部32は、吸着部品E1に対応したノズルデータD6に含まれるノズルサイズデータD61及び吸着可能範囲データD62に基づいて、搭載ずれ考慮範囲AA2を外方から取り囲む範囲を、吸着ノズル25Nの存在予測範囲を示すノズル予測範囲AAとして算出する。このように、制御部32は、部品吸着搭載データD1に含まれる各種データに基づいて、ノズル予測範囲AAを的確に算出することができる。
一方、周囲部品予測範囲BBの算出に際して制御部32は、周囲部品E2に対応した部品データD4に含まれる部品サイズデータD42に基づいて、周囲部品E2に対応した搭載目標位置データD5で示される搭載目標位置APを中心とした周囲部品E2の範囲を示す周囲部品範囲BB1を算出する。そして、制御部32は、周囲部品E2に対応した搭載ずれ許容データD7に基づいて、基板PP上における周囲部品E2の実搭載位置の搭載目標位置APに対するずれ量の許容範囲を考慮して、周囲部品範囲BB1を外方から取り囲む範囲を、基板PP上における周囲部品E2の存在予測範囲を示す周囲部品予測範囲BBとして算出する。このように、制御部32は、部品吸着搭載データD1に含まれる各種データに基づいて、周囲部品予測範囲BBを的確に算出することができる。
ノズル予測範囲AA及び周囲部品予測範囲BBを算出すると、制御部32は、ノズル予測範囲AAと周囲部品予測範囲BBとが重なるか否かに応じて、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1と周囲部品E2との基板PP上での位置関係が狭隣接の位置関係となるか否かを判定する。図7に示されるように、ノズル予測範囲AAと周囲部品予測範囲BBとが重ならない場合、制御部32は、各吸着部品E1と周囲部品E2との基板PP上での位置関係が狭隣接の位置関係とはならないと判定する。一方、ノズル予測範囲AAと周囲部品予測範囲BBとが重なる場合、制御部32は、各吸着部品E1と周囲部品E2との基板PP上での位置関係が狭隣接の位置関係となると判定する。
上記の通り、ノズル予測範囲AAは、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1を基板PP上に搭載するときの、各吸着部品E1に対応付けられた各吸着ノズル25Nの存在予測範囲を示す。また、周囲部品予測範囲BBは、基板PP上における周囲部品E2の存在予測範囲を示す。ノズル予測範囲AAと周囲部品予測範囲BBとが重なる場合には、吸着ノズル25Nと周囲部品E2との干渉のリスクが生じる程度に、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1が基板PP上において周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係となると予測される。すなわち、制御部32は、ノズル予測範囲AAと周囲部品予測範囲BBとに基づく判定によって、吸着ノズル25Nと周囲部品E2との干渉のリスクを指標として狭隣接の位置関係となるか否かを判定することができる。
(選定処理)
同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1と周囲部品E2とが狭隣接の位置関係となるか否かについて、複数の同時吸着グループGNごとの判定が終了すると、制御部32は、選定処理S4を行う。図6に示されるように、制御部32は、選定処理S4において、グループ作成処理S2で作成した複数の同時吸着グループGNのうち、判定処理S3の判定結果に基づく所定の除外条件を満たす特定の同時吸着グループGNを除外した残りの同時吸着グループGNの中から、部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる登録グループとしての同時吸着グループGNを選定する。図6に示される例では、制御部32は、複数の同時吸着グループGN1,GN2,GN3のうち、判定処理S3の判定結果に基づく所定の除外条件を満たす特定の同時吸着グループGN3を除外した残りの同時吸着グループGN1,GN2の中から、部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる同時吸着グループGN2を選定する。
具体的には、制御部32は、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1に対応して狭隣接の位置関係となると判定された数が所定数(例えば「2」)以上の同時吸着グループGNを、除外条件を満たす特定の同時吸着グループGNとして認識する。図6に示される例では、制御部32は、複数の同時吸着グループGN1,GN2,GN3のうち、各吸着部品E1に対応して狭隣接の位置関係となると判定された数が所定数「2」以上の同時吸着グループGN3を、除外条件を満たす特定の同時吸着グループGNとして認識する。これにより、基板PP上において周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係となる吸着部品E1の数が所定数「2」以上の特定の同時吸着グループGN3を、部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる登録グループとしての同時吸着グループGNを選定する際の選定候補から除外することができる。
そして、制御部32は、基板PPに対する各吸着部品E1の搭載効率に関する所定の評価値EVに基づいて、複数の同時吸着グループGN1,GN2,GN3のうち特定の同時吸着グループGN3を除外した残りの同時吸着グループGN1,GN2の中から、部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる同時吸着グループGN2を選定する。搭載効率に関する評価値EVとしては、例えば、基板PPに各吸着部品E1を搭載するのに要する時間を示すサイクルタイムを挙げることができる。制御部32は、複数の吸着ノズル25Nによって同時吸着される各吸着部品E1が基板PPに搭載されるときの搭載効率に関する評価値EVを考慮して、部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる登録グループとしての同時吸着グループGNを選定することができる。
(登録処理)
部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる登録グループとしての同時吸着グループGNが選定されると、制御部32は、登録処理S5を行う。登録処理S5において、制御部32は、選定処理S4で選定した同時吸着グループGNを部品吸着搭載データD1の一部として登録することにより登録データD8を作成する。
図5に示されるように、制御部32は、ヘッドユニット25における全ての吸着ノズル25Nに対応して同時吸着グループGNの登録が終了したか否かを判断する(ステップS6)。全ての吸着ノズル25Nに対応して同時吸着グループGNの登録が終了していない場合(ステップS6でNOの場合)には、制御部32は、全ての吸着ノズル25Nが対応付けられた同時吸着グループGNのセットが部品吸着搭載データD1の登録データD8として登録されるまで、グループ作成処理S2、判定処理S3、選定処理S4及び登録処理S5の各処理を繰り返す。そして、制御部32は、基板PP上に搭載される全ての部品が網羅されるまで、同時吸着グループGNのセットを部品吸着搭載データD1の登録データD8として登録する処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係るデータ作成装置3では、制御部32は、グループ作成処理S2において、複数の吸着ノズル25Nによって同時吸着される吸着部品E1のグループを示す同時吸着グループGNを複数作成する。また、制御部32は、判定処理S3において、同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1と周囲部品E2との間の基板PP上での位置関係について、各吸着部品E1と周囲部品E2とが所定の狭隣接の位置関係となるか否かを、複数の同時吸着グループGNごとに判定する。そして、制御部32は、選定処理S4において、複数の同時吸着グループGNのうち、判定処理S3の判定結果に基づく所定の除外条件を満たす特定の同時吸着グループGNを除外した残りの同時吸着グループGNの中から、部品実装機2の制御に関する部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる登録グループとしての同時吸着グループGNを選定する。これにより、複数の吸着ノズル25Nによって同時吸着される吸着部品E1を基板PP上に搭載する場合の周囲部品E2に対する位置関係が狭隣接の位置関係となるか否かを考慮して、部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる登録グループとしての同時吸着グループGNを適切に設定することが可能となる。
また、部品吸着搭載データD1の一部の登録データD8に含まれる登録グループとして選定処理S4において選定された同時吸着グループGNは、複数の吸着ノズル25Nによって同時吸着される各吸着部品E1が基板PP上において周囲部品E2に対して狭隣接の位置関係となるか否かを考慮したグループである。このため、選定された同時吸着グループGNに属する各吸着部品E1を吸着ノズル25Nによって基板PP上に搭載するときに、狭隣接の位置関係に基づく吸着ノズル25Nと周囲部品E2との干渉のリスクを低減することができる。
1 部品実装システム
2 部品実装機
24 部品供給ユニット
24P 供給位置
25 ヘッドユニット
251 搭載ヘッド
25N 吸着ノズル
3 データ作成装置
32 制御部
D1 部品吸着搭載データ
D8 登録データ
E1 吸着部品
E2 周囲部品
GN 同時吸着グループ

Claims (6)

  1. 複数の部品供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給ユニットと、前記複数の部品供給位置に供給された部品をそれぞれ吸着するとともに当該吸着した部品を基板上に搭載する複数の吸着ノズルを含むヘッドユニットと、を有する部品実装機の制御に関する部品吸着搭載データの一部としての登録データを作成するデータ作成装置であって、
    前記登録データを作成する処理を行う制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の部品供給位置に供給される各部品について、前記複数の吸着ノズルによって同時に吸着される少なくとも2個の吸着部品のグループを示す同時吸着グループを複数作成するグループ作成処理と、
    前記同時吸着グループに属する各吸着部品と、前記基板上において前記各吸着部品の周囲に搭載される周囲部品との間の前記基板上での位置関係について、前記各吸着部品と前記周囲部品とが所定の狭隣接の位置関係となるか否かを、複数の前記同時吸着グループごとに判定する判定処理と、
    複数の前記同時吸着グループのうち、前記判定処理の判定結果に基づく所定の除外条件を満たす特定の同時吸着グループを除外した残りの同時吸着グループの中から、前記登録データに含まれる登録グループを選定する選定処理と、を行う、データ作成装置。
  2. 前記制御部は、前記選定処理において、前記各吸着部品に対応して前記狭隣接の位置関係となると判定された数が所定数以上の同時吸着グループを、前記除外条件を満たす前記特定の同時吸着グループとして認識する、請求項1に記載のデータ作成装置。
  3. 前記制御部は、前記判定処理において、前記各吸着部品を前記基板上に搭載するときの前記吸着ノズルの存在予測範囲を示すノズル予測範囲を算出するとともに、前記基板上における前記周囲部品の存在予測範囲を示す周囲部品予測範囲を算出し、前記ノズル予測範囲と前記周囲部品予測範囲とが重なる場合に、前記各吸着部品と前記周囲部品とが前記狭隣接の位置関係となると判定する、請求項1に記載のデータ作成装置。
  4. 前記制御部は、
    部品のサイズを示す部品サイズデータと、前記吸着ノズルに対する部品の吸着可能範囲を示す吸着可能範囲データと、前記吸着ノズルのサイズを示すノズルサイズデータと、前記基板上における部品の搭載位置のずれ量の許容範囲を示す搭載ずれ許容データと、を取得する取得処理を行い、
    前記判定処理において、前記取得処理によって取得した各データに基づいて、前記ノズル予測範囲と前記周囲部品予測範囲とを算出する、請求項3に記載のデータ作成装置。
  5. 前記制御部は、前記選定処理において、前記基板に対する前記各吸着部品の搭載効率に関する所定の評価値に基づいて、前記残りの同時吸着グループの中から前記登録グループを選定する、請求項1に記載のデータ作成装置。
  6. 複数の部品供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給ユニットと、前記複数の部品供給位置に供給された部品をそれぞれ吸着するとともに当該吸着した部品を基板上に搭載する複数の吸着ノズルを含むヘッドユニットと、を有する部品実装機と、
    前記部品実装機の制御に関する部品吸着搭載データの一部としての登録データを作成する、請求項1~5のいずれか1項に記載のデータ作成装置と、を備える、部品実装システム。
JP2022103607A 2022-06-28 2022-06-28 データ作成装置及び部品実装システム Pending JP2024004122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022103607A JP2024004122A (ja) 2022-06-28 2022-06-28 データ作成装置及び部品実装システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022103607A JP2024004122A (ja) 2022-06-28 2022-06-28 データ作成装置及び部品実装システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024004122A true JP2024004122A (ja) 2024-01-16

Family

ID=89538062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022103607A Pending JP2024004122A (ja) 2022-06-28 2022-06-28 データ作成装置及び部品実装システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024004122A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5791408B2 (ja) 電子部品実装装置
JP6181758B2 (ja) 部品実装装置
US20200170156A1 (en) Mounting order determination device, mounting order examination device, mounting order determination method, and mounting order examination method
JP4769232B2 (ja) 実装機および部品吸着装置
JP2016219474A (ja) 部品取出し装置および部品取出し方法ならびに部品実装装置
EP2961253B1 (en) Component mounting system and bulk component determination method used for same
JP2016219472A (ja) 部品取出し装置および部品取出し方法ならびに部品実装装置
KR20120070517A (ko) 전자 부품 장착 장치, 및, 전자 부품 장착 방법
JP6294891B2 (ja) 搭載位置最適化プログラム
JP6154130B2 (ja) 電子部品装着装置及び電子部品装着方法
EP2897449B1 (en) Work system for substrate and workbench-quantity-determining program
CN109792859A (zh) 元件安装机
JP2024004122A (ja) データ作成装置及び部品実装システム
JP2003347794A (ja) 電子回路部品取出し方法および取出し装置
CN114271043A (zh) 元件安装机
JP2006324421A (ja) 実装処理の最適化方法および部品実装システム
JP2010067723A (ja) 対基板作業システム
US11153999B2 (en) Work machine
JP7195914B2 (ja) 部品実装システム
JP2006013044A (ja) 電子部品搭載装置
JP5331061B2 (ja) 部品実装方法、部品実装機
JP2009170524A (ja) 部品の実装方法および表面実装機
JP6906706B2 (ja) 電子部品装着装置および制御方法
JP7343442B2 (ja) データ作成装置及び部品実装システム
JP2023136692A (ja) 部品実装装置