JP2024004045A - 自動走行方法、自動走行システム、及び自動走行プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】作業車両が予め異なる車速に設定された複数の経路を走行する際の加減速の発生を抑制することが可能な自動走行方法、自動走行システム、及び自動走行プログラムを提供する。【解決手段】走行処理部111は、旋回車速が予め設定された旋回経路r3に続く、直進車速が予め設定された直進経路r4において、コンバイン1を、直進経路r4の長さL1が所定長さ以上の場合に直進車速で走行させ、直進経路r4の長さL1が前記所定長さ未満の場合に旋回車速で走行させる。【選択図】図6
Description
本発明は、作業車両を自動走行させることが可能な自動走行方法、自動走行システム、及び自動走行プログラムに関する。
従来、圃場などの作業領域において、作業車両の位置情報に基づいて、予め設定された目標経路を自動走行する作業車両が知られている。例えば、前記作業車両は、予め設定された前進走行時の車速、後進走行時の車速、及び旋回走行時の車速に基づいて、車速を制御しながら目標経路に沿って自動走行する(例えば特許文献1参照)。
ここで、例えば作業車両が旋回走行する領域(枕地領域など)に対して旋回経路が生成される場合に、旋回経路に距離の短い直進経路が含まれることがある。例えば、作業車両が180度旋回する旋回領域において、略90度の2つの旋回経路の間に距離の短い直進経路が含まれる場合がある。一般的に直進経路は旋回経路よりも速い車速に設定されるため、作業車両がこのような経路を走行すると、直進経路の前後の短時間の間に加減速が発生し、作業車両の挙動が不安定になったり、作業車両に搭乗する作業者の乗り心地が悪くなったりする問題が生じる。
本発明の目的は、作業車両が予め異なる車速に設定された複数の経路を走行する際の不要な加減速の発生を抑制することが可能な自動走行方法、自動走行システム、及び自動走行プログラムを提供することにある。
本発明に係る自動走行方法は、第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させることを実行する。
本発明に係る自動走行システムは、第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させる走行処理部を備える。
本発明に係る自動走行プログラムは、第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させることを一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、作業車両が予め異なる車速に設定された複数の経路を走行する際の不要な加減速の発生を抑制することが可能な自動走行方法、自動走行システム、及び自動走行プログラムを提供することができる。
以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[実施形態1]
本発明の作業車両の一例として、コンバイン1を挙げて説明する。図1に示すように、本発明の実施形態に係る自動走行システム10は、コンバイン1と操作端末3とを含んでいる。コンバイン1及び操作端末3は、通信網N1を介して通信可能である。例えば、コンバイン1及び操作端末3は、携帯電話回線網、パケット回線網、又は無線LANを介して通信可能である。
本発明の作業車両の一例として、コンバイン1を挙げて説明する。図1に示すように、本発明の実施形態に係る自動走行システム10は、コンバイン1と操作端末3とを含んでいる。コンバイン1及び操作端末3は、通信網N1を介して通信可能である。例えば、コンバイン1及び操作端末3は、携帯電話回線網、パケット回線網、又は無線LANを介して通信可能である。
コンバイン1は、圃場(作業領域の一例)において刈取等の農作業を行う作業車両である。コンバイン1は、走行しながら作業を行うとともに、コンバイン1に搭載されたGNSSアンテナのGNSS情報、すなわちコンバイン1の自車位置を計測点データとして操作端末3に送信する。
また、コンバイン1は、予め設定された目標経路に沿って自動走行を行う自動走行車両として構成される。また、コンバイン1は、操作端末3から各種の設定情報を受信して、設定情報に従って自動走行を行う。
操作端末3は、コンバイン1を遠隔操作可能な携帯端末であって、例えば、タブレット端末、ノート型のパーソナルコンピュータ、スマートフォン等で構成される。なお、操作端末3と同様の操作装置がコンバイン1に搭載されていてもよい。
作業者(オペレータ)は、操作端末3において、各種の設定項目について設定操作を行うことが可能である。また、操作端末3は、自動走行中のコンバイン1の作業状況、走行状況などの情報を表示させる。作業者は、操作端末3において作業状況、走行状況を把握することが可能である。
図3には、圃場Fに対して生成された目標経路の一例を示している。例えば、コンバイン1は、圃場F内において、目標経路に従って作業開始位置Sから作業終了位置Gまで、外周側から内周側へ向かって渦巻状に走行しながら刈取作業(「回り刈り」)を行う。具体的には、コンバイン1は、圃場Fの外周側の外周領域Faでは、圃場端(外周)に沿って走行しながら刈取作業を行う。また、圃場Fの内周側の内周領域Fbでは、コンバイン1は、図3の上下方向において直進走行しながら刈取作業を行い、左右方向において刈取作業を行わずに旋回走行及び直進走行を行って作業経路間を移動する。
ここで、例えばコンバイン1が旋回走行する内周領域Fbに対して旋回経路が生成される場合に、旋回経路に距離の短い直進経路が含まれることがある。例えば、コンバイン1が180度旋回する旋回領域において、略90度の2つの旋回経路の間に距離の短い直進経路が含まれる場合がある。図6には、目標経路におけるコンバイン1の走行方法の一例を示している。図6の目標経路には、作業領域A1内の直進経路r1と、作業領域A1外(例えば枕地領域)の直進経路r2、旋回経路r3、直進経路r4、旋回経路r5、及び直進経路r6と、作業領域A1内の直進経路r7とが含まれる。このように、旋回領域において、2つの旋回経路r3、r5の間に距離の短い直進経路r4が含まれる。
前記目標経路において、直進経路には直進走行用の車速(直進車速)が予め設定され、旋回経路には旋回走行用の車速(旋回車速)が予め設定される(図5参照)。また、一般的に、直進車速は旋回車速よりも速い車速が設定される。図6に示す目標経路において、コンバイン1は、直進経路r1及び直進経路r2を直進車速で走行し、旋回経路r3を旋回車速で走行し、直進経路r4を直進車速で走行し、旋回経路r5を旋回車速で走行し、直進経路r6及び直進経路r7を直進車速で走行する。
ここで、例えば旋回経路r3及び旋回経路r5の間に生成される直進経路r4の長さL1が短い場合、コンバイン1は、旋回経路r3から直進経路r4に移行した後に加速し、その直後に旋回経路r5で減速する。このように、直進経路r4を走行する前後の短時間の間に加減速が発生するため、作業車両の挙動が不安定になったり、作業車両に搭乗する作業者の乗り心地が悪くなったりする問題が生じる。
これに対して、本実施形態に係る自動走行システム10は、以下に示すように、コンバイン1が予め異なる車速に設定された複数の経路を走行する際の不要な加減速の発生を抑制することが可能な構成を備える。以下、コンバイン1及び操作端末3のそれぞれについて、上記構成を実現するための具体的構成について説明する。
[操作端末3]
図1に示すように、操作端末3は、操作制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信部34などを備える情報処理装置である。操作端末3は、例えばタブレット端末で構成される。
図1に示すように、操作端末3は、操作制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信部34などを備える情報処理装置である。操作端末3は、例えばタブレット端末で構成される。
通信部34は、操作端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して一又は複数のコンバイン1などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。作業者は、前記表示部に表示される操作画面において、前記操作部を操作して各種の設定情報を登録する操作を行うことが可能である。また、作業者は、前記操作部を操作してコンバイン1に対する自動走行指示を行うことが可能である。さらに、作業者は、コンバイン1から離れた場所において、操作端末3に表示される走行軌跡により、圃場内を自動走行するコンバイン1の走行状態を把握することが可能である。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。記憶部32には、操作制御部31に所定の制御処理を実行させるための制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、フラッシュROM、EEPROM、CD、又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、操作端末3が備える所定の読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。なお、前記制御プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して操作端末3にダウンロードされて記憶部32に記憶されてもよい。また、記憶部32は、コンバイン1から送信される作業情報を記憶してもよい。
また、記憶部32には、コンバイン1を自動走行させるための専用アプリケーションがインストールされている。操作制御部31は、前記専用アプリケーションを起動させて、コンバイン1に関する各種設定情報の設定処理、コンバイン1に対する自動走行指示などを行う。
操作制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリーとして使用される。そして、操作制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより操作端末3を制御する。
図1に示すように、操作制御部31は、設定処理部311、出力処理部312などの各種の処理部を含む。なお、操作制御部31は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
設定処理部311は、コンバイン1が自動走行を行うための各種の設定情報を設定する。具体的には、設定処理部311は、圃場に関する圃場情報を設定する。前記圃場情報は、例えば、圃場最外周の形状、大きさ、及び位置情報(座標など)、圃場最外周を構成する計測点データ、圃場で作業を行う圃場内作業領域の形状、大きさ、及び位置情報(座標など)などを含む。また、前記圃場情報は、圃場の住所、圃場情報の登録名及び登録日、圃場内作業領域の登録名及び登録日などを含む。設定処理部311は、作業者による圃場情報の登録操作を受け付けて圃場情報を設定する。
また、設定処理部311は、目標経路(作業経路)を作成する。例えば、作業者は、図4に示す設定画面D1において、経路パターン、旋回タイプなどを選択する。前記経路パターンには、複数の行程を往復する「往復刈り」と、圃場内作業領域の内周に沿った行程の周回を中央側にずらしながら繰り返す「回り刈り」とが含まれ、作業者はいずれかの経路パターンを選択する。前記旋回タイプには、コンバイン1が通常時に旋回可能な状態を最小旋回半径とする「標準タイプ」と、標準タイプよりも小さい旋回半径となる「小回りタイプ」と、標準タイプよりも大きい旋回半径でコンバイン1が悪条件(ぬかるみ等)で安全に旋回する状態を最小旋回半径とする「ソフトタイプ」とが含まれ、作業者はいずれかの旋回タイプを選択する。また、作業者は、設定画面D1において、往復刈り及び回り刈りの目標経路で旋回する際の旋回半径を補正することが可能である。
また、設定処理部311は、前記圃場情報、前記経路パターン、前記旋回タイプ、前記旋回半径などの情報に基づいて目標経路を作成する。設定処理部311は、作成した作業経路を圃場に対応付けて登録する。なお、図3に示す目標経路は、「回り刈り」の経路パターンに対応する経路を示している。
また、設定処理部311は、コンバイン1の走行速度(車速)を設定する。例えば、作業者は、図5に示す設定画面D2において、コンバイン1の車速を設定することが可能である。設定画面D2には、コンバイン1の主変速レバーで設定された設定速度に対して自動走行時の車速の割合、自動走行時の加速度の段階などを設定する設定欄が含まれる。なお、自動走行時の車速には、作業時及び非作業時の直進車速、旋回車速、後進車速などが含まれる。作業者は、設定画面D2において、主変速レバーの設定速度に対する各車速の割合を百分率で設定することが可能である。また、作業者は、設定画面D2において、自動走行時の加速度を、「ソフト」、「標準」、「クイック」などの複数段階からいずれかを選択することが可能である。
設定処理部311は、上述の情報に加えて、コンバイン1の種類(最大刈取条数)、車幅、車両長さなど周知の情報を設定する。
出力処理部312は、設定処理部311により設定された各種の設定情報をコンバイン1に出力する。また、出力処理部312は、作業者の操作に基づいて、作業開始指示及び作業終了指示をコンバイン1に出力する。
操作制御部31が作業者から前記作業開始指示操作を受け付けると、出力処理部312は前記作業開始指示をコンバイン1に出力する。これにより、コンバイン1の制御装置11は、操作端末3から前記作業開始指示を取得する。制御装置11は、前記作業開始指示を取得すると、コンバイン1の作業及び走行を開始させる。また、操作制御部31が作業者から前記作業停止指示操作を受け付けると、出力処理部312は前記作業停止指示をコンバイン1に出力する。これにより、コンバイン1の制御装置11は、操作端末3から前記作業停止指示を取得する。制御装置11は、前記作業停止指示を取得すると、コンバイン1の作業及び走行を停止させる。
なお、操作端末3は、サーバー(不図示)が提供する農業支援サービスのウェブサイト(農業支援サイト)に通信網N1を介してアクセス可能であってもよい。この場合、操作端末3は、操作制御部31によってブラウザプログラムが実行されることにより、前記サーバーの操作用端末として機能することが可能である。そして、前記サーバーは、上述の各処理部を備え、各処理を実行する。
[コンバイン1]
図2には、コンバイン1を側方から見た外観図を示している。図1及び図2に示すように、コンバイン1は、脱穀部4、選別部5、排藁処理部6、動力部8、操縦部9、制御装置11、記憶部12、測位ユニット13、走行部14、刈取部15、貯留部16、通信部17などを備える。コンバイン1は、いわゆる自脱型コンバインで構成される。コンバイン1は、走行部14によって走行しつつ、刈取部15によって刈り取った穀稈を脱穀部4で脱穀し、選別部5で穀粒を選別して貯留部16に貯える。コンバイン1は、脱穀後の排藁を排藁処理部6によって処理する。コンバイン1は、動力部8が供給する動力によって、走行部14、刈取部15、貯留部16、脱穀部4、選別部5、及び排藁処理部6を駆動する。
図2には、コンバイン1を側方から見た外観図を示している。図1及び図2に示すように、コンバイン1は、脱穀部4、選別部5、排藁処理部6、動力部8、操縦部9、制御装置11、記憶部12、測位ユニット13、走行部14、刈取部15、貯留部16、通信部17などを備える。コンバイン1は、いわゆる自脱型コンバインで構成される。コンバイン1は、走行部14によって走行しつつ、刈取部15によって刈り取った穀稈を脱穀部4で脱穀し、選別部5で穀粒を選別して貯留部16に貯える。コンバイン1は、脱穀後の排藁を排藁処理部6によって処理する。コンバイン1は、動力部8が供給する動力によって、走行部14、刈取部15、貯留部16、脱穀部4、選別部5、及び排藁処理部6を駆動する。
走行部14は、機体フレーム29の下方に設けられており、左右一対のクローラ式走行装置2と、トランスミッション(不図示)とを備える。走行部14は、動力部8のエンジン27から伝達される動力(例えば回転動力)によって、クローラ式走行装置2のクローラを回転することで、コンバイン1を前後方向に走行させたり、左右方向に旋回させたりする。トランスミッションは、動力部8の動力(回転動力)をクローラ式走行装置2に伝達するものであり、回転動力を変速することもできる。
刈取部15は、走行部14の前方に設けられ、刈取可能条数以内の条列の刈取作業を行う。刈取部15は、デバイダ28と、引起装置20と、切断装置23と、搬送装置7とを備える。デバイダ28は、圃場の穀稈を一条毎に分草して、刈取可能条数以内の所定条数分の穀稈を引起装置20へ案内する。引起装置20は、デバイダ28によって案内された穀稈を引き起こす。切断装置23は、引起装置20によって引き起こされた穀稈を切断する。搬送装置7は、切断装置23によって切断された穀稈を脱穀部4へ搬送する。
脱穀部4は、刈取部15の後方に設けられる。脱穀部4は、フィードチェーン18と、扱胴19とを備える。フィードチェーン18は、刈取部15の搬送装置7から搬送された穀稈を脱穀のために搬送し、更に脱穀後の穀稈、すなわち排藁を排藁処理部6へ搬送する。扱胴19は、フィードチェーン18によって搬送されている穀稈を脱穀する。
選別部5は、脱穀部4の下方に設けられる。選別部5は、揺動選別装置21と、送風選別装置22と、穀粒搬送装置(不図示)と、藁屑排出装置(不図示)とを備える。揺動選別装置21は、脱穀部4から落下した脱穀物をふるいにかけて穀粒と藁屑等に選別する。送風選別装置22は、揺動選別装置21によって選別された脱穀物を送風によって更に穀粒と藁屑等に選別する。穀粒搬送装置は、揺動選別装置21及び送風選別装置22によって選別された穀粒を貯留部16へ搬送する。藁屑排出装置は、揺動選別装置21及び送風選別装置22によって選別された藁屑等を機外へ排出する。
貯留部16は、脱穀部4の右側方に設けられる。貯留部16は、貯留タンク(グレンタンク)24と、排出装置25とを備える。貯留タンク24は、選別部5から搬送されてきた穀粒を貯留する。排出装置25は、任意の位置に設定される排出位置において、オーガ等で構成され、貯留タンク24に貯留されている穀粒を排出場又は排出場に停車された搬送車に排出する。
排藁処理部6は、脱穀部4の後方に設けられる。排藁処理部6は、排藁搬送装置(不図示)と、排藁切断装置(不図示)とを備える。排藁搬送装置は、脱穀部4のフィードチェーン18から搬送された排藁を排藁切断装置へ搬送する。排藁切断装置は、排藁搬送装置によって搬送された排藁を切断して機外へ排出する。
動力部8は、走行部14の上方、かつ、貯留部16の前方に設けられる。動力部8は、回転動力を発生させるエンジン27を備える。動力部8は、エンジン27が発生させた回転動力を、走行部14、刈取部15、貯留部16、脱穀部4、選別部5、及び排藁処理部6に伝達する。
操縦部9は、動力部8の上方に設けられる。操縦部9は、作業者が座る座席である運転席の周囲に、コンバイン1の走行を操縦するための操作具として、コンバイン1の機体の旋回を指示するためのハンドル、コンバイン1の前後進の速度変更を指示するための主変速レバー及び副変速レバー等を備える。コンバイン1の手動走行は、操縦部9のハンドル、主変速レバー、及び副変速レバーの操作を受け付けた走行部14によって実行される。また、操縦部9は、刈取部15による刈取作業、脱穀部4による脱穀作業、貯留部16の排出装置25による排出作業等を操作するための機構を備える。
測位ユニット13は、GPS等の衛星測位システムを利用してコンバイン1の自車位置を取得する。例えば、測位ユニット13は、測位アンテナを介して測位衛星から測位信号を受信し、測位信号に基づいて測位ユニット13の位置情報、すなわちコンバイン1の自車位置(計測点データ)を取得する。
通信部17(図1参照)は、コンバイン1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して操作端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD又はSSDなどの不揮発性の記憶部である。記憶部12には、制御装置11に後述の自動走行処理(図8参照)を実行させるための自動走行プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記自動走行プログラムは、フラッシュROM、EEPROM、CD、又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、所定の読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。なお、前記自動走行プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介してコンバイン1にダウンロードされて記憶部12に記憶されてもよい。また、記憶部12には、操作端末3から取得する各種設定情報が記憶される。
制御装置11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリーとして使用される。そして、制御装置11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりコンバイン1を制御する。
具体的には、図1に示すように、制御装置11は、走行処理部111、設定処理部112、受付処理部113などの各種の処理部を含む。なお、制御装置11は、前記CPUで前記自動走行プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記自動走行プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
走行処理部111は、圃場に対して設定された目標経路に従ってコンバイン1を自動走行させる。具体的には、走行処理部111は、圃場に対して設定される各種設定情報を操作端末3から取得する。例えば、走行処理部111は、圃場F(図3参照)の刈取作業において、測位ユニット13からコンバイン1の自車位置を取得し、自車位置と目標経路とに基づいて、コンバイン1が目標経路に沿って自動走行及び刈取作業を行うように動力部8、走行部14、及び刈取部15を制御する。
設定処理部112は、自動走行中のコンバイン1の車速を制御する。具体的には、設定処理部112は、予め設定された車速(図5の直進車速、旋回車速、後進車速など)に基づいて、目標経路に含まれる直進経路及び旋回経路のそれぞれにおいてコンバイン1の車速を制御する。コンバイン1の車速が例えば図5に示す速度に設定されている場合、設定処理部112は、以下のように、自動走行するコンバイン1の車速を制御する。
具体的には、コンバイン1が圃場Fの作業領域において直進経路を直進走行する場合に、設定処理部112は、コンバイン1の車速を「100%」に設定する。また、コンバイン1が圃場Fの非作業領域において直進経路を直進走行する場合に、設定処理部112は、コンバイン1の車速を「75%」に設定する。また、コンバイン1が旋回経路を旋回走行する場合に、設定処理部112は、コンバイン1の車速を「50%」に設定する。また、コンバイン1が後進走行する場合に、設定処理部112は、コンバイン1の車速を「5%」に設定する。
ここで、設定処理部112は、予め設定された車速を経路の長さに基づいて変更してもよい。具体的には、設定処理部112は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ未満の場合に、予め設定された直進車速を、当該直進車速よりも遅い速度に変更する。例えば図6に示す例において、コンバイン1が旋回経路r3に続く直進経路r4を走行する際に、設定処理部112は、直進経路r4の長さL1が所定長さ未満の場合に、予め設定された非作業領域の直進車速「75%」を、75%未満に設定する。具体的には、設定処理部112は、直進経路r4に対して、直進経路r4の直前の旋回経路r3に対応する旋回車速「50%」と同じ速度「50%」を設定する。
これにより、走行処理部111は、直進経路r4において、コンバイン1を予め設定された車速(「75%」)よりも遅い速度で走行させる。例えば、走行処理部111は、直進経路r4において、コンバイン1を旋回経路r3の旋回車速(「50%」)で走行させる。
設定処理部112が直進経路r4の車速を旋回車速に設定した場合、走行処理部111は、旋回経路r3、直進経路r4、及び旋回経路r5において、コンバイン1を同じ速度(旋回車速「50%」)で走行させる。これにより、旋回経路r3、r5の間の直進経路r4の前後におけるコンバイン1の加減速が抑制される。
これに対して、設定処理部112は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ以上の場合には、予め設定された直進車速を維持する。例えば図7に示す例において、コンバイン1が旋回経路r3に続く直進経路r4を走行する際に、設定処理部112は、直進経路r4の長さL1が所定長さ以上の場合に、予め設定された非作業領域の直進車速「75%」を維持する。
これにより、走行処理部111は、直進経路r4において、コンバイン1を予め設定された車速(「75%」)で走行させる。直進経路r4の長さが長い場合には、コンバイン1を予め設定された車速に基づいて走行させることにより、作業効率の低下を防ぐことができる。
受付処理部113は、自動走行中に作業者の操作を受け付ける。例えば、コンバイン1が自動走行中にコンバイン1に搭乗している作業者が主変速レバーを操作した場合に、受付処理部113は、当該操作を受け付ける。受付処理部113が主変速レバーの操作を受け付けると、設定処理部112は、予め設定された車速(図5参照)に基づいて、コンバイン1の車速を変更する。
図6に示す例では、作業者は、旋回経路r3、直進経路r4、及び旋回経路r5に対して設定された旋回車速「50%」の範囲内で、主変速レバーを操作してコンバイン1の車速を変更することができる。例えば、直進車速(「100%」)の最高速度が4km/hに設定されている場合には、作業者は、主変速レバーを操作して、旋回経路r3、直進経路r4、及び旋回経路r5を「2km/h」(上限速度)以内で変更することができる。
以上のように、走行処理部111は、旋回経路に続く直進経路の長さL1が所定長さ未満の場合に、当該直進経路においてコンバイン1を、予め設定された車速(直進車速)よりも遅い速度で走行させる。また、走行処理部111は、前記直進経路の長さL1が所定長さ未満の場合に、当該直進経路においてコンバイン1を旋回経路に対応する車速(旋回車速)で走行させる。
なお、直進経路及び旋回経路の車速が割合ではなく具体的な速度として設定され、コンバイン1が設定速度に応じて目標経路を自動走行してもよい。
[自動走行処理]
以下、図8を参照しつつ、実施形態1に係る自動走行システム10が実行する前記自動走行処理の一例について説明する。
以下、図8を参照しつつ、実施形態1に係る自動走行システム10が実行する前記自動走行処理の一例について説明する。
なお、本発明は、前記自動走行処理に含まれる一又は複数のステップを実行する自動走行方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記自動走行処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記自動走行処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御装置11が前記自動走行処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーが当該自動走行処理における各ステップを分散して実行する自動走行方法も他の実施形態として考えられる。
制御装置11は、作業者が操作端末3において作業開始指示を入力し、操作端末3から前記作業開始指示及び設定情報を取得すると、コンバイン1を当該設定情報に含まれる圃場Fに対して生成された目標経路(図3参照)に従って自動走行を開始させる。また、制御装置11は、圃場F内の作業領域において、コンバイン1を目標経路に従って自動走行させながら作業(刈取作業)を実行させる。なお、制御装置11は、コンバイン1に搭乗する作業者による主変速レバーの操作を受け付け可能であってもよい。この場合、制御装置11は、作業者の操作に応じて、自動走行するコンバイン1の車速を変更する。例えば、前記設定情報において、直進車速が100%に設定され、旋回車速が50%に設定されている場合に(図5参照)、制御装置11は、コンバイン1が直進経路を走行する際に作業者が主変速レバーを最高速度の位置に操作すると、コンバイン1の車速を100%の速度(上限速度)に設定し、コンバイン1が旋回経路を走行する際に作業者が主変速レバーを最高速度の位置に操作すると、コンバイン1の車速を上限速度の50%の速度に設定する。
また、制御装置11は、コンバイン1が目標経路に従って自動走行する際に、図8に示す処理を実行することによりコンバイン1の車速を制御する。
先ずステップS1において、制御装置11は、コンバイン1が現在走行中の走行経路が旋回経路であるか否かを判定する。制御装置11は、コンバイン1が現在走行中の走行経路が旋回経路であると判定すると(S1:Yes)、処理をステップS2に移行させる。一方、制御装置11は、コンバイン1が現在走行中の走行経路が旋回経路ではないと判定、すなわち直進経路であると判定すると(S1:No)、処理をステップS11に移行させる。
ステップS2において、制御装置11は、旋回経路に続く次の経路が直進経路であるか否かを判定する。制御装置11は、旋回経路に続く次の経路が直進経路であると判定すると(S2:Yes)、処理をステップS3に移行させる。一方、制御装置11は、旋回経路に続く次の経路が直進経路ではないと判定、すなわち旋回経路に続く次の経路が旋回経路であると判定すると(S2:No)、処理をステップS4に移行させる。
ステップS3において、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ未満であるか否かを判定する。制御装置11は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ未満であると判定すると(S3:Yes)、処理をステップS4に移行させる。例えば図6に示すように、制御装置11は、旋回経路r3に続く直進経路r4の長さL1が所定長さ未満であると判定すると(S3:Yes)、処理をステップS4に移行させる。
一方、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ以上であると判定すると(S3:No)、処理をステップS12に移行させる。例えば図7に示すように、制御装置11は、旋回経路r3に続く直進経路r4の長さL1が所定長さ以上であると判定すると(S3:No)、処理をステップS12に移行させる。
ステップS4において、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路に対応するコンバイン1の車速を旋回車速に設定する。例えば図6に示す例では、制御装置11は、旋回経路r3に続く直進経路r4におけるコンバイン1の車速を旋回経路r3に対応する旋回車速「50%」に設定する。
ステップS12において、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路に対応するコンバイン1の車速を直進車速に設定する。例えば図7に示す例では、制御装置11は、旋回経路r3に続く直進経路r4におけるコンバイン1の車速を直進車速「75%」に設定(維持)する。
コンバイン1が現在走行中の走行経路が直進経路である場合(S1:No)、ステップS11において、制御装置11は、直進経路に続く次の経路が旋回経路であるか否かを判定する。制御装置11は、直進経路に続く次の経路が旋回経路であると判定すると(S11:Yes)、処理をステップS4に移行させて、コンバイン1の車速を旋回車速「50%」に設定する。一方、制御装置11は、直進経路に続く次の経路が直進経路であると判定すると(S11:No)、処理をステップS12に移行させて、コンバイン1の車速を直進車速に設定(維持)する。
制御装置11は、ステップS4及びステップS12の後、処理をステップS1に戻し、上述の処理を繰り返す。制御装置11は、圃場Fにおいてコンバイン1が目標経路に従って作業開始位置Sから作業終了位置Gまで自動走行する間、上述の処理を繰り返し実行してコンバイン1の車速を制御する。
以上説明したように、実施形態1に係る自動走行システム10は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ未満の場合に、直進経路に対して予め設定された車速(直進車速)を当該直進車速未満の速度に変更する。例えば、自動走行システム10は、前記直進経路におけるコンバイン1の車速を、前記旋回経路に対して予め設定された車速(旋回車速)に変更する。すなわち、自動走行システム10は、前記直進経路の車速を、前記旋回車速を上限とする速度に制限する。
これにより、例えば旋回経路の間に距離の短い直進経路が生成される場合に(図6参照)、設定車速の違いによるコンバイン1の不要な加減速の発生を抑制することができる。このため、コンバイン1の挙動が不安定になったり、コンバイン1に搭乗する作業者の乗り心地が悪くなったりすることを防ぐことができる。また、旋回経路の間に生成される直進経路の長さが長い場合には、直進経路におけるコンバイン1の車速は設定車速(直進車速)が適用されるため、不要に減速して作業効率が低下することを防ぐことができる。
本発明は上述した実施形態1に限定されない。本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、以下の実施形態において、上述した実施形態1と同一の構成については、その説明を省略する。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路において、コンバイン1を、直進経路の長さが所定長さ以上の場合に直進車速で走行させ、直進経路の長さが所定長さ未満の場合に直進車速を変更(減速)して走行させている。例えば、制御装置11は、直進経路の長さが所定長さ未満の場合に、直進経路においてコンバイン1を旋回車速で走行させている。
上述の実施形態1では、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路において、コンバイン1を、直進経路の長さが所定長さ以上の場合に直進車速で走行させ、直進経路の長さが所定長さ未満の場合に直進車速を変更(減速)して走行させている。例えば、制御装置11は、直進経路の長さが所定長さ未満の場合に、直進経路においてコンバイン1を旋回車速で走行させている。
これに対して、実施形態2では、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路において、コンバイン1を、旋回経路の長さが所定長さ以上の場合に旋回車速で走行させ、旋回経路の長さが所定長さ未満の場合に旋回車速を変更して走行させる。この構成について、図9を用いて具体的に説明する。
図9には、目標経路におけるコンバイン1の走行方法の一例を示している。図9の目標経路には、作業領域A1内の直進経路r11と、作業領域A1外(例えば枕地領域)の直進経路r12、旋回経路r13、直進経路r14、後進方向の直進経路r15、後進方向の旋回経路r16、後進方向の直進経路r17、及び直進経路r18と、作業領域A1内の直進経路r19とが含まれる。図9に示す目標経路において、コンバイン1は、直進経路r11及び直進経路r12を直進車速で走行し、旋回経路r13を旋回車速で走行し、直進経路r14を直進車速で走行し、位置p1で停止する。その後、コンバイン1は、後進方向に切り替えて、直進経路r15を後進直進車速で走行し、旋回経路r16を後進旋回車速で走行し、直進経路r17を後進直進車速で走行し、位置p2で停止する。その後、コンバイン1は、前進方向に切り替えて、直進経路r18及び直進経路r19を直進車速で走行する。
ここで、例えば直進経路r12及び直進経路r14の間に生成される旋回経路r13の長さが短い場合、コンバイン1は、直進経路r12から旋回経路r13に移行した後に減速し、その直後に直進経路r14で加速する。このように、旋回経路r13を走行する前後の短時間の間に加減速が発生するため、図6に示した例と同様に、作業車両の挙動が不安定になったり、作業車両に搭乗する作業者の乗り心地が悪くなったりする問題が生じる。
そこで、設定処理部112は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満の場合に、予め設定された旋回車速を、当該旋回車速よりも速い速度に変更する。例えば図9に示す例において、コンバイン1が直進経路r12に続く旋回経路r13を走行する際に、設定処理部112は、旋回経路r13の長さが所定長さ未満の場合に、予め設定された旋回車速「50%」を、50%よりも高い値に設定する。具体的には、設定処理部112は、旋回経路r13に対して、旋回経路r13の直前の直進経路r12に対応する非作業領域の直進車速「75%」(図5参照)と同じ速度「75%」を設定する。
これにより、走行処理部111は、旋回経路r13において、コンバイン1を予め設定された車速(「50%」)よりも速い速度で走行させる。例えば、走行処理部111は、旋回経路r13において、コンバイン1を直進経路r12の旋回車速(「75%」)で走行させる。
設定処理部112が旋回経路r13の車速を直進車速に設定した場合、走行処理部111は、直進経路r12、旋回経路r13、及び直進経路r14において、コンバイン1を同じ速度(旋回車速「75%」)で走行させる。これにより、コンバイン1の加減速が抑制される。
これに対して、設定処理部112は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ以上の場合には、予め設定された旋回車速を維持する。例えば、コンバイン1が直進経路r12に続く旋回経路r13を走行する際に、設定処理部112は、旋回経路r13の長さが所定長さ以上の場合に、予め設定された旋回車速「50%」を維持する。
これにより、走行処理部111は、旋回経路r13において、コンバイン1を予め設定された車速(「50%」)で走行させる。旋回経路r13の長さが長い場合には、コンバイン1を予め設定された車速に基づいて走行させることにより、安定して旋回走行させることができる。
図10には、実施形態2に係る自動走行システム10が実行する前記自動走行処理の一例を示している。図10に示す自動走行処理において、実施形態1に対応する図8に示した自動走行処理と同一の処理については同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
コンバイン1が現在走行中の走行経路が直進経路である場合(S1:No)、ステップS11において、制御装置11は、直進経路に続く次の経路が旋回経路であるか否かを判定する。制御装置11は、直進経路に続く次の経路が旋回経路であると判定すると(S11:Yes)、処理をステップS111に移行させる。一方、制御装置11は、直進経路に続く次の経路が直進経路であると判定すると(S11:No)、処理をステップS12に移行させて、コンバイン1の車速を直進車速に設定(維持)する。
ステップS111において、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満であるか否かを判定する。制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満であると判定すると(S111:Yes)、処理をステップS12に移行させる。例えば図9に示すように、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13の長さが所定長さ未満であると判定すると(S111:Yes)、処理をステップS12に移行させる。
一方、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ以上であると判定すると(S111:No)、処理をステップS4に移行させる。例えば図9に示すように、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13の長さが所定長さ以上であると判定すると(S111:No)、処理をステップS4に移行させる。
ステップS12において、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路に対応するコンバイン1の車速を直進車速に設定する。例えば図9に示す例では、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13が所定長さ未満の場合に(S111:Yes)、旋回経路r13におけるコンバイン1の車速を直進経路r12に対応する旋回車速「75%」に設定する。
これに対して、ステップS4では、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路に対応するコンバイン1の車速を旋回車速に設定する。例えば図9に示す例では、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13が所定長さ以上の場合に(S111:No)、旋回経路r13におけるコンバイン1の車速を旋回車速「50%」に設定(維持)する。
上述の説明では、旋回経路r13の車速を制御する例を示したが、制御装置11は、後進走行する旋回経路r16についても同様に車速を制御してもよい。例えば、直進経路r15及び旋回経路r16のそれぞれに対応する設定車速(後進直進車速、後進旋回車速)が異なる場合において、旋回経路r16の長さが所定長さ未満の場合に、制御装置11は、旋回経路r16におけるコンバイン1の車速を直進経路r15の直進車速(後進直進車速)で走行させる。
このように、実施形態2では、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ未満の場合に当該直進経路においてコンバイン1を旋回車速で走行させるとともに(図6参照)、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満の場合に当該旋回経路においてコンバイン1を直進車速で走行させる(図9参照)。
なお、旋回経路に続く直進経路の長さに対応する前記所定長さ(第1閾値)と、直進経路に続く旋回経路の長さに対応する前記所定長さ(第2閾値)とを異なる値に設定してもよい。例えば、制御装置11は、旋回走行の安定性を確保するために、前記第2閾値を前記第1閾値よりも小さい値に設定してもよい。
以上説明したように、実施形態2に係る自動走行システム10は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満の場合に、旋回経路に対して予め設定された車速(旋回車速)を当該旋回車速よりも速い速度に変更する。例えば、自動走行システム10は、前記旋回経路におけるコンバイン1の車速を、前記直進経路に対して予め設定された車速(直進車速)に変更する。すなわち、自動走行システム10は、前記旋回経路の車速を、前記直進車速を上限とする速度に制限する。
これにより、例えば直進経路の間に距離の短い旋回経路が生成される場合に、設定車速の違いによるコンバイン1の不要な加減速の発生を抑制することができる。このため、コンバイン1の挙動が不安定になったり、コンバイン1に搭乗する作業者の乗り心地が悪くなったりすることを防ぐことができる。また、直進経路の間に生成される旋回経路の長さが長い場合には、旋回経路におけるコンバイン1の車速は設定車速(旋回車速)が適用されるため、不要に加速して旋回走行の安定性が低下することを防ぐことができる。
[実施形態3]
一般的に、コンバイン1は、旋回半径が小さいほど走行安定性が低下し、旋回半径が大きいほど走行安定性が向上する。この点、上述の実施形態2において、旋回半径が小さい旋回経路におけるコンバイン1の車速が直進車速に設定された場合、旋回走行の安定性が低下する可能性がある。
一般的に、コンバイン1は、旋回半径が小さいほど走行安定性が低下し、旋回半径が大きいほど走行安定性が向上する。この点、上述の実施形態2において、旋回半径が小さい旋回経路におけるコンバイン1の車速が直進車速に設定された場合、旋回走行の安定性が低下する可能性がある。
そこで、実施形態3として、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満であって、かつ、旋回経路の旋回半径が閾値(所定半径)以上の場合に、旋回経路においてコンバイン1を旋回車速よりも速い速度で走行させ、旋回経路の長さが所定長さ未満であって、かつ、旋回経路の旋回半径が閾値未満の場合には、旋回経路においてコンバイン1を旋回車速で走行させる構成としてもよい。
図11には、実施形態3に係る自動走行システム10が実行する前記自動走行処理の一例を示している。図11に示す自動走行処理において、実施形態1及び2に対応する図8及び図10に示した自動走行処理と同一の処理については同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
コンバイン1が現在走行中の走行経路が直進経路である場合(S1:No)、ステップS11において、制御装置11は、直進経路に続く次の経路が旋回経路であるか否かを判定する。制御装置11は、直進経路に続く次の経路が旋回経路であると判定すると(S11:Yes)、処理をステップS111に移行させる。一方、制御装置11は、直進経路に続く次の経路が直進経路であると判定すると(S11:No)、処理をステップS12に移行させて、コンバイン1の車速を直進車速に設定(維持)する。
ステップS111において、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満であるか否かを判定する。制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満であると判定すると(S111:Yes)、処理をステップS112に移行させる。例えば図9に示すように、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13の長さが所定長さ未満であると判定すると(S111:Yes)、処理をステップS112に移行させる。
一方、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ以上であると判定すると(S111:No)、処理をステップS4に移行させる。例えば図9に示すように、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13の長さが所定長さ以上であると判定すると(S111:No)、処理をステップS4に移行させる。
ステップS112において、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の旋回半径が所定半径以上であるか否かを判定する。制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の旋回半径が所定半径以上であると判定すると(S112:Yes)、処理をステップS12に移行させる。例えば図9に示すように、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13の旋回半径が所定半径以上であると判定すると(S112:Yes)、処理をステップS12に移行させる。
一方、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の旋回半径が所定半径未満であると判定すると(S112:No)、処理をステップS4に移行させる。例えば図9に示すように、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13の旋回半径が所定半径未満であると判定すると(S112:No)、処理をステップS4に移行させる。
ステップS12において、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路に対応するコンバイン1の車速を直進車速に設定する。例えば図9に示す例では、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13が所定長さ未満であって(S111:Yes)、かつ旋回経路r13の旋回半径が所定半径以上の場合に(S112:Yes)、旋回経路r13におけるコンバイン1の車速を直進経路r12に対応する旋回車速「75%」に設定する。
これに対して、ステップS4では、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路に対応するコンバイン1の車速を旋回車速に設定する。例えば図9に示す例では、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13が所定長さ以上の場合(S111:No)、旋回経路r13におけるコンバイン1の車速を旋回車速「50%」に設定(維持)する。また例えば図9に示す例では、制御装置11は、直進経路r12に続く旋回経路r13が所定長さ未満であって(S111:Yes)、かつ旋回経路r13の旋回半径が所定半径未満の場合に(S112:No)、旋回経路r13におけるコンバイン1の車速を旋回車速「50%」に設定(維持)する。
このように、実施形態3では、制御装置11は、旋回経路に続く直進経路の長さが所定長さ未満の場合にコンバイン1を旋回車速で走行させるとともに(図6参照)、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満であって、かつ旋回経路の旋回半径が所定半径以上の場合にコンバイン1を直進車速で走行させる(図9参照)。また、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の長さが所定長さ未満であっても、旋回経路の旋回半径が所定半径未満の場合にはコンバイン1を旋回車速で走行させる(図9参照)。なお、制御装置11は、直進経路に続く旋回経路の旋回半径が大きいほど、当該旋回経路におけるコンバイン1の車速を上限車速(直進車速)以内で速くし、直進経路に続く旋回経路の旋回半径が小さいほど、当該旋回経路におけるコンバイン1の車速を遅くしてもよい。
実施形態3の構成によれば、例えば直進経路の間に距離が短く、かつ旋回半径が小さい旋回経路が生成される場合に、設定車速の違いによるコンバイン1の不要な加減速の発生を抑制することができる。このため、コンバイン1の挙動が不安定になったり、コンバイン1に搭乗する作業者の乗り心地が悪くなったりすることを防ぐことができる。また、直進経路の間に生成される旋回経路の長さが長い場合、又は、当該旋回経路の旋回半径が小さい場合には、旋回経路におけるコンバイン1の車速は設定車速(旋回車速)が適用されるため、不要に加速して旋回走行の安定性が低下することを防ぐことができる。
実施形態3において、前記所定半径は、予め設定された旋回車速に応じて設定されてもよい。例えば、制御装置11は、予め設定された旋回車速が遅いほど、前記所定半径を小さい値に設定し、予め設定された旋回車速が速いほど、前記所定半径を大きい値に設定する。これにより、旋回経路における旋回走行の安定性を確保することができる。
以上の各実施形態に示したように、本発明に係る自動走行システム10は、第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、コンバイン1を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させる構成を備える。
具体的には、前記第1経路が旋回経路であり、前記第2経路が直進経路であり、前記第1車速(旋回車速)が前記第2車速(直進車速)よりも遅い速度に設定されている場合に、自動走行システム10は、旋回経路及び直進経路において、コンバイン1を前記第1車速(旋回車速)で走行させる(実施形態1に対応)。
また、前記第1経路が直進経路であり、前記第2経路が旋回経路であり、前記第1車速(直進車速)が前記第2車速(旋回車速)よりも速い速度に設定されている場合に、自動走行システム10は、旋回経路及び直進経路において、コンバイン1を前記第1車速(直進車速)で走行させる(実施形態2,3に対応)。
また、旋回経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、旋回経路の旋回半径が閾値(所定半径)以上の場合に、自動走行システム10は、旋回経路においてコンバイン1を前記第1車速(直進車速)で走行させ、旋回経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、旋回経路の旋回半径が閾値未満の場合に、旋回経路においてコンバイン1を前記第2車速(旋回車速)で走行させる(実施形態3に対応)。
また、各実施形態において、自動走行システム10は、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2車速を前記第2経路の長さに応じた速度に変更して走行させてもよい。例えば図6に示す例において、制御装置11は、直進経路r4の長さL1が前記所定長さ未満の場合において、長さL1が長いほど車速を速い速度(直進速度「75%」側)に設定し、長さL1が短いほど車速を遅い速度(旋回速度「50%」側)に設定する。また例えば図9に示す例において、制御装置11は、旋回経路r13の長さが前記所定長さ未満の場合において、当該長さが長いほど車速を遅い速度(旋回速度「50%」側)に設定し、当該長さが短いほど車速を速い速度(直進速度「75%」側)に設定する。
各実施形態の構成によれば、コンバイン1が予め異なる車速に設定された複数の経路を走行する際の加減速の発生を抑制することが可能となる。
他の実施形態として、操作端末3の操作制御部31は、作業画面(不図示)において、予め設定された設定車速を変更する場合に、その旨のメッセージを表示させてもよい。また、操作制御部31は、前記メッセージを音声出力してもよい。例えば、操作制御部31は、図6に示す例において、直進経路r4におけるコンバイン1の車速を旋回車速に変更することを示すメッセージを表示又は音声出力してもよい。
また、他の実施形態として、操作端末3の操作制御部31は、作業画面(不図示)において、予め設定された設定車速を変更する経路を、他の経路とは異なる表示態様(色、線種など)で表示させてもよい。例えば、操作制御部31は、図6に示す例において、直進経路r4を他の経路とは異なる色で表示させてもよい。
また、他の実施形態として、図6に示す例において、旋回経路r3に対して予め設定された車速と旋回経路r3に対して予め設定された車速とが異なる場合に、制御装置11は、直進経路r4におけるコンバイン1の車速を、旋回経路r3に対して予め設定された車速に設定してもよいし、旋回経路r5に対して予め設定された車速に設定してもよいし、旋回経路r3に対して予め設定された車速と旋回経路r5に対して予め設定された車速との間の車速に設定してもよい。また、制御装置11は、直進経路r4におけるコンバイン1の車速を、旋回経路r5に対して予め設定された車速に段階的に近付くように設定してもよい。
上述の実施形態では、作業車両の一例としてコンバイン1を挙げたが、本発明の作業車両は、コンバイン1に限定されず、トラクタ、田植機、建設機械など様々な作業車両であってもよい。
[発明の付記]
以下、上述の実施形態1から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
以下、上述の実施形態1から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
<付記1>
第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させること、を実行する自動走行方法。
第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させること、を実行する自動走行方法。
<付記2>
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも遅い速度で走行させる、
付記1に記載の自動走行方法。
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも遅い速度で走行させる、
付記1に記載の自動走行方法。
<付記3>
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも遅い前記第1車速で走行させる、
付記1又は2に記載の自動走行方法。
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも遅い前記第1車速で走行させる、
付記1又は2に記載の自動走行方法。
<付記4>
前記第1経路は旋回経路であり、前記第2経路は直進経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも遅い速度に設定されており、
前記第1経路及び前記第2経路において、前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
付記1~3のいずれかに記載の自動走行方法。
前記第1経路は旋回経路であり、前記第2経路は直進経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも遅い速度に設定されており、
前記第1経路及び前記第2経路において、前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
付記1~3のいずれかに記載の自動走行方法。
<付記5>
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い速度で走行させる、
付記1に記載の自動走行方法。
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い速度で走行させる、
付記1に記載の自動走行方法。
<付記6>
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い前記第1車速で走行させる、
付記1又は5に記載の自動走行方法。
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い前記第1車速で走行させる、
付記1又は5に記載の自動走行方法。
<付記7>
前記第1経路は直進経路であり、前記第2経路は旋回経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも速い速度に設定されており、
前記第1経路及び前記第2経路において、前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
付記5又は6に記載の自動走行方法。
前記第1経路は直進経路であり、前記第2経路は旋回経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも速い速度に設定されており、
前記第1経路及び前記第2経路において、前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
付記5又は6に記載の自動走行方法。
<付記8>
前記第1経路は直進経路であり、前記第2経路は旋回経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも速い速度に設定されており、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、前記第2経路の旋回半径が閾値以上の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い速度で走行させ、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、前記第2経路の旋回半径が閾値未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速で走行させる、
付記5~7のいずれかに記載の自動走行方法。
前記第1経路は直進経路であり、前記第2経路は旋回経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも速い速度に設定されており、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、前記第2経路の旋回半径が閾値以上の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い速度で走行させ、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、前記第2経路の旋回半径が閾値未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速で走行させる、
付記5~7のいずれかに記載の自動走行方法。
<付記9>
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2車速を前記第2経路の長さに応じた速度に変更して走行させる、
付記1~8のいずれかに記載の自動走行方法。
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2車速を前記第2経路の長さに応じた速度に変更して走行させる、
付記1~8のいずれかに記載の自動走行方法。
<付記10>
前記目標経路は、前記第1車速に予め設定された前記第2経路に続く第3経路とをさらに含み、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第1経路、前記第2経路、及び前記第3経路において前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
付記1~9のいずれかに記載の自動走行方法。
前記目標経路は、前記第1車速に予め設定された前記第2経路に続く第3経路とをさらに含み、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第1経路、前記第2経路、及び前記第3経路において前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
付記1~9のいずれかに記載の自動走行方法。
1 :コンバイン
3 :操作端末
10 :自動走行システム
11 :制御装置
111 :走行処理部
112 :設定処理部
113 :受付処理部
31 :操作制御部
311 :設定処理部
312 :出力処理部
A1 :作業領域
F :圃場
r1 :直進経路
r2 :直進経路
r3 :旋回経路(第1経路)
r4 :直進経路(第2経路)
r5 :旋回経路(第3経路)
r6 :直進経路
r7 :直進経路
3 :操作端末
10 :自動走行システム
11 :制御装置
111 :走行処理部
112 :設定処理部
113 :受付処理部
31 :操作制御部
311 :設定処理部
312 :出力処理部
A1 :作業領域
F :圃場
r1 :直進経路
r2 :直進経路
r3 :旋回経路(第1経路)
r4 :直進経路(第2経路)
r5 :旋回経路(第3経路)
r6 :直進経路
r7 :直進経路
Claims (12)
- 第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させること、を実行する自動走行方法。
- 前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも遅い速度で走行させる、
請求項1に記載の自動走行方法。 - 前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも遅い前記第1車速で走行させる、
請求項1に記載の自動走行方法。 - 前記第1経路は旋回経路であり、前記第2経路は直進経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも遅い速度に設定されており、
前記第1経路及び前記第2経路において、前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
請求項2又は3に記載の自動走行方法。 - 前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い速度で走行させる、
請求項1に記載の自動走行方法。 - 前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い前記第1車速で走行させる、
請求項1に記載の自動走行方法。 - 前記第1経路は直進経路であり、前記第2経路は旋回経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも速い速度に設定されており、
前記第1経路及び前記第2経路において、前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
請求項5又は6に記載の自動走行方法。 - 前記第1経路は直進経路であり、前記第2経路は旋回経路であり、
前記第1車速は前記第2車速よりも速い速度に設定されており、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、前記第2経路の旋回半径が閾値以上の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速よりも速い速度で走行させ、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満であって、かつ、前記第2経路の旋回半径が閾値未満の場合に、前記第2経路において前記作業車両を前記第2車速で走行させる、
請求項1に記載の自動走行方法。 - 前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第2車速を前記第2経路の長さに応じた速度に変更して走行させる、
請求項1に記載の自動走行方法。 - 前記目標経路は、前記第1車速に予め設定された前記第2経路に続く第3経路とをさらに含み、
前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に、前記第1経路、前記第2経路、及び前記第3経路において前記作業車両を前記第1車速で走行させる、
請求項1に記載の自動走行方法。 - 第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させる走行処理部を備える自動走行システム。
- 第1車速に予め設定された第1経路と、前記第1車速とは異なる第2車速に予め設定された前記第1経路に続く第2経路とを含む目標経路における前記第2経路において、作業車両を、前記第2経路の長さが所定長さ以上の場合に前記第2車速で走行させ、前記第2経路の長さが前記所定長さ未満の場合に前記第2車速を変更して走行させること、を一又は複数のプロセッサーに実行させるための自動走行プログラム。
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