JP2023097568A - 自動走行方法、作業車両及び自動走行システム - Google Patents

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昌章 村山
Masaaki Murayama
雄司 山口
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Abstract

Figure 2023097568000001
【課題】圃場の状況に合わせて柔軟に復帰経路を設定することができる自動走行方法、作業車両及び自動走行システムを提供する。
【解決手段】
コンバイン1は、制御装置30及び携帯端末40を備えている。制御装置30は、復帰経路76に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行制御部37として機能する。携帯端末40は、制御装置41を備え、制御装置41は、所定の目的位置である排出位置71から作業走行に復帰する所定の復帰位置75まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路76を作成する復帰経路作成部53として機能する。
【選択図】図2

Description

本発明は、圃場において作業車両の自動走行を行う自動走行方法、作業車両及び自動走行システムに関する。
従来、コンバイン等の作業車両は、圃場において自動走行経路に沿って自動走行を行いながら刈取作業を行う自動刈取走行を実行し、収穫した穀粒を貯留している。また、作業車両は、貯留した穀粒を排出位置で回収部へと排出するために、自動走行経路上の所定の移行位置から排出位置までの排出経路を作成し、移行位置で自動刈取走行を中断して、排出経路に沿って排出位置まで自動排出走行を行うものがある。更に、作業車両は、排出位置から自動走行経路上の所定の復帰位置までの復帰経路を作成し、穀粒の排出作業を終了した後、復帰経路に沿って復帰位置まで自動復帰走行を行うものがある。
例えば、特許文献1に開示される自動走行制御システムでは、自動走行を行う走行経路を設定する経路設定部と、機体の位置と走行経路とに基づいて機体の自動走行制御を行う自動走行制御部とを備えている。経路設定部は、自動走行が中断して圃場内において予め設定された途中作業位置(例えば、収穫した穀粒を排出する排出位置)で作業が行われた後、途中作業位置と圃場の収穫状況とに基づいて走行経路における復帰位置を算定すると共に、復帰位置と圃場の収穫状況とに基づいて復帰位置へ移動する復帰経路を生成する。
特開2020-22429号公報
特許文献1等の従来技術では、前進方向又は後進方向の一方向のみに走行する復帰経路を設定して排出位置から復帰位置まで走行する。しかしながら、復帰経路は、圃場の未刈領域を避けて既刈領域のみを走行するように作成されるので、一方向のみの走行を行うように作成する場合には、パターンが限定的となる。また、コンバイン等の作業車両は、排出位置以外にも、様々な処理を行う目的位置を設定することがある。そのため、円滑かつ効率良く排出位置等の目的位置から復帰位置まで移動するような復帰経路や、作業者の意向に沿った復帰経路を作成できないおそれがある。
本発明は、圃場の状況に合わせて柔軟に復帰経路を設定することができる自動走行方法、作業車両及び自動走行システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の自動走行方法は、圃場において作業車両の自動走行を行う自動走行方法であって、所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路を作成する復帰経路作成工程と、前記復帰経路に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行工程と、を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の作業車両は、圃場において自動走行を行う作業車両であって、所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路を作成する復帰経路作成部と、前記復帰経路に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行制御部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の自動走行システムは、圃場において作業車両の自動走行を行う自動走行システムであって、所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路を作成する復帰経路作成部と、前記復帰経路に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、圃場の状況に合わせて柔軟に復帰経路を設定することができる自動走行方法、作業車両及び自動走行システムを提供する。
本発明の実施形態に係るコンバインの側面図である。 本発明の実施形態に係るコンバインのブロック図である。 本発明の実施形態に係るコンバインにおいて、後進の直進走行で自動復帰走行を開始する復帰経路を設定した圃場の例を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るコンバインにおいて、後進の直進走行で自動復帰走行を開始するための排出経路を設定した圃場の例を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るコンバインにおいて、後進の直進走行で自動復帰走行を開始するための排出経路を設定した圃場の例を示す平面図である。 本発明の更なる実施形態に係るコンバインにおいて、後進の直進走行で自動復帰走行を開始する復帰経路を設定した圃場の例を示す平面図である。
本発明の実施形態によるコンバイン1について図1等を参照して説明する。コンバイン1は、所定の作業経路に沿って手動走行又は自動走行しながら作業を行う作業走行を行う作業車両の一例である。コンバイン1は、自動運転又は手動操作によって、作業対象の圃場を走行すると共に、圃場に植えられた穀稈から作物の収穫作業を行うために刈取等の作業を行うものである。コンバイン1は、例えば、自動運転によって操向を制御する一方、手動操作に応じて走行速度を制御するオート作業や、自動運転によって操向及び走行速度を制御する無人作業を行うように構成され、圃場内で自律して走行、旋回及び作業することができる。
コンバイン1は、穀稈の複数の条列に対して、刈取可能条数以内の所定条数を刈取幅とする直線状の条列を走行しながらそれらの条列の刈取作業を行う。コンバイン1は、手動走行モード及び自動走行モードの何れかの走行モードが設定される。コンバイン1は、手動走行モードが設定されている場合、作業者による操縦部9の操縦に応じて手動走行を行うように構成される。
一方、コンバイン1は、自動走行モードが設定されている場合、圃場に設定された自動走行経路に従って自動走行しながら刈取を行う自動刈取走行を行うように構成される。例えば、コンバイン1は、圃場の未刈穀稈を有する領域(以下、未刈領域と称する)において複数の直進経路を往復する往復刈りや、未刈領域の内周に沿った直進経路の周回を中央側にずらしながら繰り返す回り刈り等の走行パターンの自動刈取走行を行う。
なお、コンバイン1は、自動刈取走行を行う前に、圃場の外周形状に沿って周回して刈取しながら走行する外周刈取走行を行うことで、圃場に枕地を形成し、枕地の内側を自動刈取走行の作業領域とする。
コンバイン1は、作業状態で手動走行又は自動走行する刈取走行等の作業走行を所定の移行位置で中断して、所定の処理を行う所定の目的位置まで非作業状態で所定の移動経路に沿って自動走行する自動移動走行を行う。コンバイン1は、刈取走行を行いながら圃場から収穫した穀粒を貯留しているところ、圃場外側には、コンバイン1が収穫した穀粒を回収するトラックやコンテナ等の回収部が設けられている。本実施形態では、コンバイン1は、回収部に隣接した圃場の外周に沿う位置に、コンバイン1から回収部へと穀粒を排出する排出位置を目的位置として設定する。コンバイン1は、自動刈取走行の途中で穀粒を排出するとき、自動走行経路上の所定の移行位置で自動刈取走行を中断して、移動経路として所定の排出経路に沿って自動走行で排出位置へと移動する自動排出走行を移動走行として行う。なお、コンバイン1は、例えば、穀粒の貯留量が満量となるタイミングに基づいて移行位置を設定してもよく、作業者の操作に応じて任意に移行位置を設定可能にしてもよい。本実施形態では、コンバイン1は、排出経路に沿った自動排出走行を行って移行位置から排出位置まで移動する例を説明するが、他の例では、作業者の操作に応じた手動走行を行って移行位置から排出位置まで移動してもよい。コンバイン1は、移行位置を、自動刈取走行における自動走行経路上の位置に限らず、手動走行を中断した位置に設定してもよい。
また、コンバイン1は、目的位置で所定の処理を終了すると、目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置までの所定の復帰経路に沿って、自動走行で復帰位置へと移動する自動復帰走行を行う。例えば、コンバイン1は、目的位置である排出位置で回収部への穀粒の排出作業を終了すると、排出位置から自動走行経路上の所定の復帰位置までの復帰経路に沿って自動復帰走行を行う。なお、コンバイン1は、例えば、排出位置や障害物との位置関係に応じて復帰位置を設定してもよく、作業者の操作に応じて任意に復帰位置を設定可能にしてもよい。
図1に示すように、コンバイン1は、走行部2と、刈取部3と、脱穀部4と、選別部5と、貯留部6と、排藁処理部7と、動力部8と、操縦部9とを備え、いわゆる自脱型コンバインで構成される。コンバイン1は、走行部2によって走行しつつ、刈取部3によって刈り取った穀稈を脱穀部4で脱穀し、選別部5で穀粒を選別して貯留部6に貯える。コンバイン1は、脱穀後の排藁を排藁処理部7によって処理する。コンバイン1は、動力部8が供給する動力によって、走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6及び排藁処理部7を駆動する。
走行部2は、機体フレーム10の下方に設けられていて、左右一対のクローラ式走行装置11と、トランスミッション(図示せず)とを備える。走行部2は、動力部8のエンジン27から伝達される動力(例えば、回転動力)によって、クローラ式走行装置11のクローラを回転することで、コンバイン1を前後方向に走行させたり、左右方向に旋回させたりする。トランスミッションは、動力部8の動力(回転動力)をクローラ式走行装置11へ伝達するものであり、回転動力を変速することもできる。
刈取部3は、走行部2の前方に設けられ、刈取可能条数以内の条列の刈取作業を行う。刈取部3は、デバイダ13と、引起装置14と、切断装置15と、搬送装置16とを備える。デバイダ13は、圃場の穀稈を一条毎に分草して、刈取可能条数以内の所定条数分の穀稈を引起装置14へ案内する。引起装置14は、デバイダ13によって案内された穀稈を引き起こす。切断装置15は、引起装置14によって引き起こされた穀稈を切断する。搬送装置16は、切断装置15によって切断された穀稈を脱穀部4へ搬送する。
脱穀部4は、刈取部3の後方に設けられる。脱穀部4は、フィードチェーン18と、扱胴19とを備える。フィードチェーン18は、刈取部3の搬送装置16から搬送された穀稈を脱穀のために搬送し、更に脱穀後の穀稈、すなわち排藁を排藁処理部7へと搬送する。扱胴19は、フィードチェーン18によって搬送されている穀稈を脱穀する。
選別部5は、脱穀部4の下方に設けられる。選別部5は、揺動選別装置21と、送風選別装置22と、穀粒搬送装置(図示せず)と、藁屑排出装置(図示せず)とを備える。揺動選別装置21は、脱穀部4から落下した脱穀物をふるいにかけて穀粒と藁屑等に選別する。送風選別装置22は、揺動選別装置21によって選別された脱穀物を送風によって更に穀粒と藁屑等に選別する。穀粒搬送装置は、揺動選別装置21及び送風選別装置22によって選別された穀粒を貯留部6へ搬送する。藁屑排出装置は、揺動選別装置21及び送風選別装置22によって選別された藁屑等を機外へ排出する。
貯留部6は、脱穀部4の右側方に設けられる。貯留部6は、グレンタンク24と、排出装置25とを備える。グレンタンク24は、選別部5から搬送されてきた穀粒を貯留する。貯留部6には、グレンタンク24が穀粒を貯留可能な最大量(最大貯留量)が設定される。排出装置25は、オーガ等で構成され、グレンタンク24に貯留されている穀粒を任意の場所に排出する。排出装置25は、コンバイン1の機体の前後左右の何れの方向にも穀粒を排出可能に構成されるが、オーガ等の配置の都合上、左右方向の一方側(例えば、右側)を推奨排出側として設定してよい。
排藁処理部7は、脱穀部4の後方に設けられる。排藁処理部7は、排藁搬送装置(図示せず)と、排藁切断装置(図示せず)とを備える。排藁搬送装置は、脱穀部4のフィードチェーン18から搬送された排藁を排藁切断装置へ搬送する。排藁切断装置は、排藁搬送装置によって搬送された排藁を切断して機外へ排出する。
動力部8は、走行部2の上方、且つ、貯留部6の前方に設けられる。動力部8は、回転動力を発生させるエンジン27を備える。動力部8は、エンジン27が発生させた回転動力を、走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6及び排藁処理部7に伝達する。
操縦部9は、動力部8の上方に設けられる。操縦部9は、作業者が座る座席である運転席の周囲に、コンバイン1の走行を操縦するための操作具として、コンバイン1の機体の旋回を指示するためのハンドルや、コンバイン1の前後進の速度変更を指示するための主変速レバー及び副変速レバー等を備える。コンバイン1の手動走行は、操縦部9のハンドルや主変速レバー及び副変速レバーの操作を受け付けた走行部2によって実行される。また、操縦部9は、刈取部3による刈取作業、脱穀部4による脱穀作業、貯留部6の排出装置25による排出作業等を操作するための機構を備える。
コンバイン1は、GPS等の衛星測位システムを利用してコンバイン1の自車位置を取得する測位ユニット28を備えている。測位ユニット28は、測位アンテナを介して測位衛星から測位信号を受信し、測位信号に基づいて測位ユニット28の位置情報、すなわち、コンバイン1の自車位置を取得する。
次に、コンバイン1の制御装置30について図2を参照して説明する。制御装置30は、CPU等のコンピュータで構成され、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶部31や、外部機器と通信を行う通信部32に接続されている。
記憶部31は、コンバイン1の各種構成要素及び各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶し、制御装置30が、記憶部31に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、各種構成要素及び各種機能を制御する。制御装置30は、例えば、測位ユニット28からコンバイン1の自車位置を取得する。
通信部32は、無線通信アンテナを介して、作業者の保有する携帯端末40等の外部機器と無線通信可能となる。制御装置30は、通信部32を制御して携帯端末40と無線通信を行い、携帯端末40との間で各種情報を送受信する。
また、制御装置30は、記憶部31に記憶されたプログラムを実行することにより、刈取走行制御部35(作業走行制御部)、排出走行制御部36(移動走行制御部)及び復帰走行制御部37として動作する。なお、刈取走行制御部35、排出走行制御部36及び復帰走行制御部37は、本発明に係る自動走行方法の刈取走行工程(作業走行工程)、排出走行工程(移動走行工程)及び復帰走行工程を実現する。
刈取走行制御部35は、コンバイン1の作業走行を制御する作業走行制御部の一例であって、本実施形態では、自動走行モードが設定されている場合、コンバイン1の自動刈取走行を制御するものである。例えば、刈取走行制御部35は、図3~図5に示すように、圃場60に対して設定されている圃場情報や自動走行経路64(破線参照)を携帯端末40から取得する。なお、圃場60は、未だ作業を行っていない未刈領域61や、既に刈取を終了した既刈領域62を有し、自動走行経路64は、未刈領域61内に設定されている。刈取走行制御部35は、自動刈取走行を開始すると、測位ユニット28からコンバイン1の自車位置を取得し、自車位置と圃場情報及び自動走行経路64とに基づいて、コンバイン1が自動走行経路64に沿って自動刈取走行を行うように動力部8並びに走行部2及び刈取部3を制御する。
排出走行制御部36は、コンバイン1の移行位置から目的位置までの移動走行を制御する移動走行制御部の一例であって、本実施形態では、自動走行モードが設定されている場合、コンバイン1の自動排出走行を制御するものである。例えば、排出走行制御部36は、図3~図5に示すように、圃場60において自動走行経路64の終端に設定された移行位置65に到達したコンバイン1が排出位置71へと移動する自動排出走行を制御する。具体的には、排出走行制御部36は、自動刈取走行を行うコンバイン1が移行位置65に到達すると、自動刈取走行を中断して刈取部3の稼働を停止し、移行位置65で停止することなく、移行位置65から排出位置71までの排出経路72に沿って、自動排出走行を行うように、動力部8並びに走行部2を制御する。
復帰走行制御部37は、自動走行モードが設定されている場合、コンバイン1の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで非作業状態で自動走行によって復帰位置へと移動する自動復帰走行を制御するものであり、目的位置で所定の処理を終了すると、目的位置から復帰位置までの所定の復帰経路に沿って自動復帰走行を行う。例えば、復帰走行制御部37は、図3~図5に示すように、圃場60において排出位置71で穀粒の排出作業を終了したコンバイン1が、自動走行経路64に設定された復帰位置75へと移動する自動復帰走行を制御する。具体的には、復帰走行制御部37は、コンバイン1が排出作業を終了すると、排出位置71から復帰位置75までの復帰経路76に沿って、自動復帰走行を行うように、動力部8並びに走行部2を制御する。なお、復帰走行制御部37は、排出作業の終了に応じて自動復帰走行を自動的に開始してもよく、あるいは、排出作業を終了した後、操縦部9や携帯端末40の操作に応じて自動復帰走行を開始してもよい。図3~図5では、復帰位置75のコンバイン1を実線で図示し、排出位置71のコンバイン1を点線で図示する。
携帯端末40は、コンバイン1の構成要素の一つであって、コンバイン1を遠隔操作可能な端末であり、例えば、タッチパネルを備えるタブレット端末やノート型のパーソナルコンピュータ等で構成される。なお、携帯端末40と同様の操作装置が操縦部9に備えられてもよい。本発明では、コンバイン1や携帯端末40によって自動走行システムが構成される。
携帯端末40は、図2に示すように、CPU等のコンピュータで構成される制御装置41を備えていて、制御装置41は、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶部42や、外部機器と通信を行う通信部43に接続されている。また、携帯端末40は、様々な情報を表示して作業者に出力するためのタッチパネルやモニタ等の表示部44を備え、また、作業者からの様々な情報の入力操作を受け付けるためのタッチパネルや操作キー等の入力部45を備える。
記憶部42は、携帯端末40の各種構成要素及び各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶し、制御装置41が、記憶部42に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、携帯端末40の各種構成要素及び各種機能を制御する。記憶部42は、コンバイン1の作業対象である圃場60の圃場情報を記憶する。圃場情報は、例えば、圃場60の外周に沿った圃場領域の形状、大きさ及び位置情報(座標等)、圃場60の外側の回収部70に圃場60内で隣接する排出位置71等を含む。また、圃場情報は、圃場60における未刈領域61や既刈領域62の形状、大きさ及び位置情報(座標等)等の情報を含む。
通信部43は、無線通信アンテナを介して、コンバイン1の通信部32と通信可能に接続される。制御装置41は、通信部43を制御してコンバイン1と無線通信を行い、コンバイン1との間で各種情報を送受信する。
携帯端末40の制御装置41は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することにより、圃場選択部50、自動走行経路作成部51(作業経路作成部)、排出経路作成部52(移動経路作成部)、復帰経路作成部53として動作する。なお、圃場選択部50、自動走行経路作成部51、排出経路作成部52、復帰経路作成部53は、本発明に係る自動走行方法の圃場選択工程、自動走行経路作成工程(作業経路作成工程)、排出経路作成工程(移動経路作成工程)、復帰経路作成工程を実現するものである。
圃場選択部50は、自動走行の作業対象となる圃場60を手動又は自動で選択するものである。例えば、圃場選択部50は、記憶部42に記憶されている圃場情報に対応する圃場60を選択可能に表示する圃場選択画面(図示せず)を表示部44に表示する。圃場選択部50は、圃場選択画面で何れかの圃場60が手動操作に応じて選択されると、選択操作された圃場60を作業対象として選択して圃場情報を記憶部42から読み出す。
また、圃場選択部50は、圃場選択画面において新規圃場の作成が操作された場合には、コンバイン1の自車位置の新規圃場を作業対象として選択する。圃場選択部50は、コンバイン1が新規圃場の外周形状に沿って周回して刈取走行を行うときに、コンバイン1の測位ユニット28が測位したコンバイン1の自車位置をコンバイン1から受信し、外周形状の位置情報や刈取走行の経路の位置情報を記録することで新規圃場の圃場情報を作成して記憶部42に記憶する。
自動走行経路作成部51は、コンバイン1の作業走行を行う作業経路を作成する作業経路作成部の一例であって、本実施形態では、圃場選択部50で選択された圃場60を自動刈取走行する自動走行経路64(図3~図5の破線参照)を作成して記憶部42に記憶し、通信部32を介してコンバイン1へ送信する。自動走行経路64は、自動走行に関する走行情報及び自動刈取等の作業に関する作業情報を含む。走行情報は、圃場60における走行位置に加えて、各走行位置での進行方向や設定車速を含む。作業情報は、各走行位置での刈取の稼働又は停止、刈取速度及び刈取高さ等の作業に関する情報を含む。自動走行経路作成部51は、圃場60に対して、携帯端末40の操作により選択された走行パターン(往復刈り又は回り刈り)に応じて、前進方向に走行しながら刈取を行う複数の直進経路を作成し、複数の直進経路と各直進経路を接続する複数の旋回経路とを組み合わせて自動走行経路64を作成する。
例えば、図3~図5に示すように、圃場60の外周に沿った枕地となる既刈領域62の内側に形成された未刈領域61をコンバイン1の自動刈取走行の対象として、自動走行経路作成部51は、未刈領域61において複数の直進経路を往復する往復刈りの自動走行経路64を作成する。なお、この圃場60の外側に回収部70が設けられ、圃場60の外周に沿う位置であって当該回収部70に隣接した位置に排出位置71(目的位置)が設定される。また、目的位置が設定されている枕地を目的枕地とし、例えば、排出位置71が設定されている枕地を排出枕地66とし、更に、圃場60の外形を構成する辺のうち、当該目的枕地に対応する辺、例えば、当該排出枕地66に対応する辺を枕地辺67とする。本実施形態では、自動走行経路作成部51は、枕地辺67に平行な直進経路を有するように自動走行経路64を作成し、所定の直進経路の終端に移行位置65を設定する。なお、コンバイン1は、自動走行経路作成部51によって自動走行経路64上に移行位置65を設定するだけでなく、手動走行を中断した位置に移行位置65を設定してもよい。
排出経路作成部52は、コンバイン1の目的位置までの移動走行を行う移動経路を作成する移動経路作成部の一例であって、本実施形態では、コンバイン1が自動走行経路64上に設定された移行位置65まで到達する前に、移行位置65から排出位置71(目的位置)へと自動走行で排出走行を行うための排出経路72(移動経路)を作成して記憶部42に記憶し、通信部32を介してコンバイン1へ送信する。排出経路72は、自動走行に関する走行情報を含み、走行情報は、圃場60における走行位置に加えて、各走行位置での進行方向や設定車速を含む。排出経路作成部52は、例えば、未刈領域61を回避しながら、移行位置65から排出位置71へと移動するように、直進経路と旋回経路とを組み合わせて排出経路72を作成する。
復帰経路作成部53は、自動走行経路64の所定の直進経路の始端に復帰位置75を設定し、排出位置71から復帰位置75へと自動走行で復帰走行を行うための復帰経路76を作成して記憶部42に記憶し、通信部32を介してコンバイン1へ送信する。復帰経路作成部53は、コンバイン1が排出作業を終了する前に、復帰位置75を設定すると共に復帰経路76を作成するとよい。復帰経路76は、自動走行に関する走行情報を含み、走行情報は、圃場60における走行位置に加えて、各走行位置での進行方向や設定車速を含む。復帰経路作成部53は、例えば、未刈領域61を回避しながら、排出位置71から復帰位置75へと移動するように、直進経路と旋回経路とを組み合わせて復帰経路76を作成する。
なお、復帰経路作成部53は、所定の作成条件が満たされる場合にのみ、後述するような本発明に係る構成の復帰経路76を作成することとし、所定の作成条件が満たされない場合には、通常の復帰経路76、例えば、未刈領域61を回避しつつ排出位置71(目的位置)から復帰位置75まで最短距離又は最短時間で移動する復帰経路76を作成することとしてもよい。例えば、復帰経路作成部53は、コンバイン1が排出位置71から復帰位置75に移動する通常の復帰経路76において、コンバイン1に設定された旋回半径によって旋回する旋回経路が圃場60外に位置してしまう場合や、旋回経路が未走行領域(未刈領域)に位置してしまう場合を、作成条件としてよい。なお、コンバイン1では、既走行領域(既刈領域)が旋回可能な領域となるが、田植機等の他の作業車両では、未走行領域(未移植領域)が旋回可能な領域となるので、通常の復帰経路76において、旋回経路が既走行領域(既移植領域)に位置してしまう場合を、作成条件としてよい。また、復帰経路作成部53は、コンバイン1が前進方向又は後進方向の一方向のみに走行する通常の排出経路72に比べて、移動時間又は経路長が短くなる排出経路72を作成できる場合を、作成条件としてもよい。
復帰経路作成部53は、自動走行経路64の各直進経路の始端と排出位置71との位置関係や排出位置71と障害物69等との位置関係に応じて復帰位置75を設定してもよく、作業者の操作に応じて任意に復帰位置75を設定可能にしてもよい。復帰経路作成部53は、排出枕地66の延在方向と交差する方向に延在する枕地を復帰枕地79とし、復帰枕地79側に位置する自動走行経路64の直進経路の始端に、復帰位置75を設定するとよい。例えば、復帰経路作成部53は、自動走行経路64の複数の直進経路のうち、排出位置71に最も近い直進経路の始端に復帰位置75を設定するとよい。また、復帰経路作成部53は、コンバイン1が推奨排出側を回収部70側(外側)に向けて排出位置71に位置する状態で、コンバイン1の後方側に位置する直進経路の始端に復帰位置75を設定するとよい。
本実施形態では、復帰経路作成部53は、通常の復帰経路76と異なる経路の例として、所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置75まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路76を作成するものであり、例えば、目的位置である排出位置71から自動走行経路64上の復帰位置75までの復帰経路76を作成する。また、復帰経路作成部53は、排出位置71から、復帰位置75が設定されている復帰枕地79まで移動する第1復帰経路77と、第1復帰経路77の終了位置77aから復帰位置75まで移動する第2復帰経路78とを作成し、第1復帰経路77及び第2復帰経路78を連続して自動復帰走行する復帰経路76を作成する。このとき、復帰経路作成部53は、排出枕地66と復帰枕地79とが交差する領域に第1復帰経路77の終了位置77aを設定する。また、復帰経路作成部53は、圃場60の外形辺(排出枕地66に対応する枕地辺67)に平行していて排出位置71を通る目標直線68に沿った直進経路のみからなる第1復帰経路77を作成し、第1復帰経路77の所定の終了位置77aを開始位置として直進経路及び旋回経路の少なくとも一方からなる第2復帰経路78を作成する。本実施形態では、復帰経路作成部53が、枕地辺67に平行して排出位置71を通る直線状の第1復帰経路77を作成する例を説明するが、他の例では、枕地辺67に対して斜めに走行して排出位置71を通る直線状の第1復帰経路77を作成してもよい。
例えば、上記した図3に示す圃場60において、復帰経路作成部53は、後進走行の走行を行って、排出位置71から終了位置77aまで移動するように、第1復帰経路77を作成する。また、復帰経路作成部53は、前進方向の走行又は前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って、第1復帰経路77の終了位置77aから復帰位置75まで移動するように、第2復帰経路78を作成する。なお、図3では、復帰経路作成部53が、前進方向の旋回経路でコンバイン1の進行方向を復帰枕地79の延在方向に向けてから、前進方向の直進経路で復帰枕地79の延在方向に進行した後、前進方向の旋回経路でコンバイン1の進行方向を復帰位置75が設定された直進経路の進行方向に向けるように、第2復帰経路78を作成する例を示す。しかしながら、枕地の状況等に合わせて、前進方向の旋回経路及び直進経路のみでは復帰位置75まで移動できない場合や旋回が必要な場合には、復帰経路作成部53は、前進方向の旋回経路、前進方向の直進経路、後進方向の旋回経路、後進方向の直進経路を適宜組み合わせて、復帰位置75まで移動するように第2復帰経路78を作成するとよい。
上記のように、本実施形態によれば、コンバイン1は、制御装置30及び携帯端末40を備えている。制御装置30は、設定された自動走行経路64に基づいて自動刈取走行(作業走行)を行う刈取走行制御部35(作業走行制御部)と、復帰経路76に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行制御部37として機能する。携帯端末40は、制御装置41を備え、制御装置41は、所定の目的位置である排出位置71から作業走行に復帰する所定の復帰位置75まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路76を作成する復帰経路作成部53として機能する。
換言すれば、本発明において、圃場60においてコンバイン1等の作業車両の自動走行を行う自動走行方法は、設定された自動走行経路64に基づいて自動刈取走行を行う刈取走行工程(作業走行工程)と、所定の目的位置である排出位置71から作業走行に復帰する所定の復帰位置75まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路76を作成する復帰経路作成工程と、復帰経路76に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行工程と、を有する。
これにより、前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行う復帰経路76を作成するため、様々なパターンの復帰経路76を採用することができ、排出位置71と復帰位置75との位置関係に拘わらず、円滑かつ効率良く排出位置71から復帰位置75まで移動するような復帰経路76や、作業者の意向に沿った復帰経路76を設定することができる。従って、圃場60の状況に合わせて柔軟に復帰経路76を設定することができる。
本実施形態によれば、目的位置である排出位置71は、枕地に設定され、復帰経路作成部53は、排出位置71が設定されている枕地を排出枕地66(目的枕地)とし、排出枕地66に交差する枕地を復帰枕地79として、復帰枕地79側に復帰位置75を設定し、後進走行の走行を行って、排出位置71から復帰枕地79まで移動する第1復帰経路77と、前進方向の走行を行って、又は前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って、第1復帰経路77の終了位置77aから復帰位置75まで移動する第2復帰経路78とを作成し、第1復帰経路77及び第2復帰経路78を有する復帰経路76を作成する。
これにより、排出位置71から自動復帰走行を開始するための第1復帰経路77を複雑にすることなく設定することができ、排出位置71に対して復帰位置75側と反対側に、コンバイン1が走行可能な領域がない場合でも、自動復帰走行を円滑に開始することができる。また、復帰位置75に到達するための第2復帰経路78を、第1復帰経路77と異なる走行方向を少なくとも有して作成するので、第1復帰経路77及び第2復帰経路78からなる復帰経路76を柔軟に設定することができる。
本実施形態によれば、復帰経路作成部53は、直線走行のみからなる第1復帰経路77を作成し、旋回走行を含む第2復帰経路78を作成する。
これにより、排出位置71から自動復帰走行を開始するための第1復帰経路77を、直進走行のみで作成することで、複雑にすることなく設定することができ、自動復帰走行を円滑に開始することができる。また、復帰位置75に到達するための第2復帰経路78を、旋回走行を含んで作成することで、第1復帰経路77及び第2復帰経路78からなる復帰経路76を柔軟に設定することができる。
本実施形態によれば、復帰経路作成部53は、圃場60の外形を構成する辺のうち、排出枕地66に対応する辺を枕地辺67とし、枕地辺67と平行となるように第1復帰経路77を作成する。
これにより、第1復帰経路77を圃場60の外形に沿って作成することで、複雑にすることなく設定することができ、自動復帰走行を円滑に開始することができる。
また、他の実施形態では、図4~図5に示すように、圃場60の排出枕地66に障害物69が存在することがある。なお、障害物69には、例えば、排出枕地66に置かれた物体や、排出枕地66に張り出した畦地等がある。この場合、コンバイン1は、復帰経路76を作成する前に予め障害物69を検出し、例えば、外周刈取走行の実行時に障害物69を迂回した経路に基づいて障害物69を検出して、障害物69の位置情報を圃場情報に含めて記憶部42に記憶する。あるいは、コンバイン1は、カメラで周囲を撮像した結果や、赤外線センサ等の障害物センサの検知結果等に基づいて障害物69を検出してもよく、あるいは、作業者が検出した障害物69の情報を入力してもよい。
このような他の実施形態でも、復帰経路作成部53は、排出位置71から後進走行で自動復帰走行を開始する第1復帰経路77を含む復帰経路76を作成する。そこで、コンバイン1は、障害物69に影響を受けることなく復帰走行をできるように、排出位置71を挟んで障害物69と反対側に復帰経路76を設定して、障害物69とは反対側に向かって自動復帰走行を行う。このような復帰経路76を設定するために、コンバイン1の前面は、障害物69側を向いた状態で排出位置71に位置して排出作業を行うようにし、その前提として、排出経路作成部52は、コンバイン1の前面が障害物69側を向いた状態で排出位置71に到着するように、排出経路72を作成する。
例えば、図4に示すように、排出経路作成部52は、障害物69を回避しつつ、後進方向の走行を行って排出位置71へ到着するように、排出経路72を作成する。なお、図4では、排出経路作成部52が、移行位置65から前進方向の旋回経路で進行して後進方向を排出枕地66側に向けた後、後進方向の旋回経路で進行して障害物69を回避しつつ排出位置71に接近してから、後進方向の直進経路で排出位置71まで移動するように排出経路72を作成する例を示す。しかしながら、この例に限定されず、排出経路作成部52は、枕地の状況等に合わせて、前進方向の旋回経路、前進方向の直進経路、後進方向の旋回経路、後進方向の直進経路を適宜組み合わせて、障害物69を回避しつつ後進走行で排出位置71まで移動するように排出経路72を作成するとよい。
あるいは、図5に示すように、排出経路作成部52は、障害物69を回避しつつ、前進方向の走行を行って排出位置71へ到着するように、排出経路72を作成する。なお、図5では、排出経路作成部52が、移行位置65から後進方向の旋回経路で進行して障害物69を回避しつつ排出位置71に接近してから、前進方向の直進経路で排出位置71まで移動するように排出経路72を作成する例を示す。しかしながら、この例に限定されず、排出経路作成部52は、枕地の状況等に合わせて、前進方向の旋回経路、前進方向の直進経路、後進方向の旋回経路、後進方向の直進経路を適宜組み合わせて、障害物69を回避しつつ前進走行で排出位置71まで移動するように排出経路72を作成するとよい。
他の実施形態によれば、排出枕地66に障害物69が存在する場合でも、排出走行によって、障害物69側に機体の前面が向いた状態でコンバイン1が排出位置71に配置されるので、復帰経路76の第1復帰経路77が障害物69と重なることを防止でき、障害物69に影響を受けることなく後進走行で自動復帰走行を開始することができるため、障害物69に起因する自動復帰走行の妨害を抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、復帰経路作成部53は、圃場60の枕地辺67に平行して排出位置71を通る目標直線68を仮定して、目標直線68に沿った直線状の第1復帰経路77と、第1復帰経路77の終了位置77aから復帰位置75まで移動する第2復帰経路78とからなる復帰経路76を作成する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。
例えば、更なる実施形態では、図6に示すように、復帰経路作成部53は、圃場60の枕地辺67に平行して排出位置71を通る第1目標直線68aと、枕地辺67に平行していて排出位置71や障害物69から一経路分、未刈領域61側にずれた第2目標直線68bとを設定してもよい。そして、復帰経路作成部53は、第1目標直線68aに沿って排出位置71から第1目標直線68a上の所定位置81aまで後進方向の直進走行で移動する直線状の第1復帰経路81と、第1復帰経路81の終了位置81aから第2目標直線68b上の所定位置82aまで後進方向の旋回走行で移動する第2復帰経路82と、第2目標直線68bに沿って第2復帰経路82の終了位置82aから復帰枕地79にある第2目標直線68b上の所定位置83aまで後進方向の直進走行で移動する直線状の第3復帰経路83と、第3復帰経路83の終了位置83aから復帰位置75まで前進方向の旋回走行で移動する第4復帰経路84とからなる復帰経路76を作成してもよい。
なお、上記した実施形態では、所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路の例として、排出作業を行う排出位置から復帰位置までの復帰経路を記載したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、目的位置は、コンバイン1等の作業車両が燃料を補給する補給位置に設定されてもよい。また、目的位置は、苗を移植しながら走行する移植走行を作業走行として行う田植機や他の移植機等の作業車両が、苗を補給する補給位置に設定されてもよく、薬剤や肥料を散布しながら走行する散布走行を作業走行として行う散布機等の作業車両が、薬剤や肥料を補給する補給位置に設定されてもよい。あるいは、目的位置は、作業車両が、その他の資材を補給する補給位置に設定されてもよい。そして、復帰経路は、上記した様々な目的位置から走行するように作成される。
上記した実施形態では、自脱型コンバインで構成されるコンバイン1の例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、コンバイン1は、普通型コンバインで構成されてもよい。
また、上記した実施形態では、作業車両がコンバイン1で構成される例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、本発明の作業車両は、作物を収穫する他の農作業機械で構成されてもよく、農作業機械以外の他の作業車両で構成されてもよい。
なお、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う自動走行方法、作業車両及び自動走行方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 コンバイン(作業車両)
2 走行部
3 刈取部
30 制御装置
35 刈取走行制御部
36 排出走行制御部(移動走行制御部)
37 復帰走行制御部
40 携帯端末
41 制御装置
52 排出経路作成部(移動経路作成部)
53 復帰経路作成部
64 自動走行経路
65 移行位置
66 排出枕地(目的枕地)
69 障害物
71 排出位置(目的位置)
72 排出経路(移動経路)
75 復帰位置
76 復帰経路
77 第1復帰経路
77a 終了位置
78 第2復帰経路
79 復帰枕地

Claims (7)

  1. 圃場において作業車両の自動走行を行う自動走行方法であって、
    所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路を作成する復帰経路作成工程と、
    前記復帰経路に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行工程と、
    を有することを特徴とする自動走行方法。
  2. 前記目的位置は、枕地に設定され、
    前記復帰経路作成工程は、前記目的位置が設定されている枕地を目的枕地とし、前記目的枕地に交差する枕地を復帰枕地として、前記復帰枕地側に前記復帰位置を設定し、後進走行の走行を行って、前記目的位置から前記復帰枕地まで移動する第1復帰経路と、前進方向の走行を行って、又は前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って、前記第1復帰経路の終了位置から前記復帰位置まで移動する第2復帰経路とを作成し、前記第1復帰経路及び前記第2復帰経路を有する前記復帰経路を作成することを特徴とする請求項1に記載の自動走行方法。
  3. 前記復帰経路作成工程は、直線走行のみからなる前記第1復帰経路を作成し、旋回走行を含む前記第2復帰経路を作成することを特徴とする請求項2に記載の自動走行方法。
  4. 前記復帰経路作成工程は、前記圃場の外形を構成する辺のうち、前記目的枕地に対応する辺を枕地辺とし、前記枕地辺と平行となるように前記第1復帰経路を作成することを特徴とする請求項2又は3に記載の自動走行方法。
  5. 作業走行を中断した所定の移行位置から前記目的位置まで非作業状態で自動走行するための移動経路を作成する移動経路作成工程と、
    前記移動経路に基づいて自動走行を行う移動走行工程と、
    を更に有し、
    前記移動経路作成工程は、前記目的枕地に障害物を検出した場合、前記作業車両が前記障害物側を向いた状態で前記目的位置に到着するように、前記移動経路を作成することを特徴とする請求項2~4の何れか1項に記載の自動走行方法。
  6. 圃場において自動走行を行う作業車両であって、
    所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路を作成する復帰経路作成部と、
    前記復帰経路に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行制御部と、
    を備えることを特徴とする作業車両。
  7. 圃場において作業車両の自動走行を行う自動走行システムであって、
    所定の目的位置から作業走行に復帰する所定の復帰位置まで前進方向の走行と後進方向の走行との両方を行って非作業状態で自動復帰走行するための復帰経路を作成する復帰経路作成部と、
    前記復帰経路に基づいて自動復帰走行を行う復帰走行制御部と、
    を備えることを特徴とする自動走行システム。
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