JP2024002110A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Shota Suzuki
佑治 田中
Yuji Tanaka
昇吾 西山
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【課題】摩耗を抑制できるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス10は、筒状部材50と、筒状部材50に貫通する第1電線部材30と、筒状部材50に貫通するとともに、第1電線部材30と外形寸法が異なる第2電線部材40とを備える。第1電線部材30の外形寸法は、Z軸方向において、第2電線部材40の外形寸法よりも小さい。筒状部材50には、筒状部材50の内周面からZ軸方向に突出するとともに第1電線部材30の外周面に接触可能である突条体70が設けられている。【選択図】図2

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に用いられるワイヤハーネスは、高電圧のバッテリやインバータ等の電気機器同士を電気的に接続する電線を備えている。この種のワイヤハーネスにおいては、電線の保護を目的として、電線の外周が筒状の外装部材によって覆われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-175879号公報
ところで、上記外装部材としては、外装部材の内部に収容される電線の外径よりも大きな内径を有するものが使用される。このため、外装部材の内周面と電線の外周面との間に隙間が形成される。したがって、車両走行時の振動等に起因して、外装部材の内部において電線が揺れるという問題がある。特に、外径の異なる複数の電線が1つの外装部材に収容される場合には、外装部材の内周面と電線の外周面との間の隙間が大きくなるため、上述した問題が顕著になる。外装部材の内部において電線が揺れると、外装部材の内周面と電線の外周面との擦れに起因して外装部材及び電線が摩耗するという問題がある。
本開示の目的は、摩耗を抑制できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、筒状部材と、前記筒状部材に貫通する第1電線部材と、前記筒状部材に貫通するとともに、前記第1電線部材と外形寸法が異なる第2電線部材と、を備え、前記第1電線部材の外形寸法は、第1方向において、前記第2電線部材の外形寸法よりも小さく、前記筒状部材には、前記筒状部材の内周面から前記第1方向に突出するとともに前記第1電線部材の外周面に接触可能である突条体が設けられている。
本開示のワイヤハーネスによれば、摩耗を抑制できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略横断面図である。 図4は、一実施形態の筒状部材を示す概略断面斜視図である。 図5は、変更例のワイヤハーネスを示す概略横断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、筒状部材と、前記筒状部材に貫通する第1電線部材と、前記筒状部材に貫通するとともに、前記第1電線部材と外形寸法が異なる第2電線部材と、を備え、前記第1電線部材の外形寸法は、第1方向において、前記第2電線部材の外形寸法よりも小さく、前記筒状部材には、前記筒状部材の内周面から前記第1方向に突出するとともに前記第1電線部材の外周面に接触可能である突条体が設けられている。
この構成によれば、筒状部材の内周面から第1方向に突出する突条体が、第1方向における外形寸法が第2電線部材よりも小さい第1電線部材に接触可能に設けられる。この突条体により、筒状部材の内部における第1電線部材の移動を規制できるため、筒状部材の内部における第1電線部材の揺れを抑制できる。さらに、筒状部材の内部における第1電線部材の揺れが抑制されることにより、筒状部材の内部における第2電線部材の揺れを抑制できる。この結果、筒状部材の内周面と第1電線部材の外周面及び第2電線部材の外周面とが擦れることを抑制できるため、筒状部材、第1電線部材及び第2電線部材の摩耗を抑制できる。
また、突条体が第1電線部材の外周面に接触可能に形成されるため、突条体が第2電線部材の外周面に接触可能に形成される構成に比べて、突条体を設けたことに起因して筒状部材が第1方向に大型化することを抑制できる。
なお、本明細書における「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものも含まれる。本明細書における「筒状」は、外縁形状が円形のもの、外縁形状が扁平形のもの、外縁形状が多角形のものを含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。
[2]上記[1]において、前記突条体は、前記筒状部材の内部空間において前記第1電線部材の近傍に存在する空間に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、筒状部材の内部空間において第1電線部材の近傍に突条体が設けられる。このため、突条体を第1電線部材に好適に接触させることができ、筒状部材の内部における第1電線部材の移動を好適に抑制できる。これにより、筒状部材の内部における第1電線部材の揺れを好適に抑制できる。
[3]上記[1]又は[2]において、前記突条体は、前記筒状部材の軸方向に沿って前記筒状部材の軸方向の全長にわたって延びていることが好ましい。
この構成によれば、筒状部材の軸方向の全長にわたって、第1電線部材の外周面に突条体を接触させることができる。このため、筒状部材の軸方向の全長にわたって、筒状部材の内部における第1電線部材の揺れを好適に抑制できる。
[4]上記[1]から[3]のいずれか1つにおいて、前記筒状部材は、前記第1電線部材の外周及び前記第2電線部材の外周を囲う筒状の周壁を有し、前記突条体は、前記周壁の内周面に設けられるとともに、前記周壁と一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、突条体が周壁と一体に形成される。このため、突条体と周壁とが別部品により構成される場合に比べて、筒状部材の部品点数を減らすことができる。
[5]上記[4]において、前記突条体は、前記周壁の内周面から前記筒状部材の径方向内側に突出する突出部と、前記突出部の突出先端に設けられるとともに前記第1電線部材の外周面に接触可能である接触部とを有し、前記接触部は、前記突出部が延びる前記第1方向と直交する第2方向に延びていることが好ましい。
この構成によれば、突条体が、周壁の内周面から突出する突出部と、突出部の突出先端に設けられた接触部とを有する。この突条体が設けられた部分の筒状部材の内部空間は、突出部の突出量と接触部の厚みとに応じて、突条体が設けられていない部分の内部空間よりも狭くなる。このため、突条体が設けられた部分の内部空間では、筒状部材の内周面と第1電線部材の外周面との間の隙間を小さくできる。これにより、筒状部材の内部における第1電線部材の移動を好適に規制でき、筒状部材の内部における第1電線部材の揺れを好適に抑制できる。
[6]上記[5]において、前記接触部は、前記突出部の突出先端の両側から前記第2方向に延びており、前記突条体の横断面形状はT字状又は逆T字状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、突条体と第1電線部材とが互いに接触可能な面積を増大させることができる。これにより、筒状部材の内部における第1電線部材の揺れをより好適に抑制できる。
[7]上記[5]又は[6]において、前記突出部の厚みは、前記周壁の厚みと等しく、前記接触部の厚みは、前記周壁の厚みと等しいことが好ましい。
この構成によれば、周壁の厚みと突出部の厚みと接触部の厚みとが互いに等しい厚みになる。このため、筒状部材の各部分の厚みをできる限り一様な厚みとすることが可能となる。この結果、筒状部材において、厚みのばらつきによって生じうるひけなどの変形を抑制できる。
[8]上記[1]から[7]のいずれか1つにおいて、前記第1電線部材と前記第2電線部材とは、前記第1方向と直交する第2方向に沿って並んで設けられており、前記筒状部材は、前記第1電線部材の外周及び前記第2電線部材の外周を囲う筒状の周壁を有し、前記周壁の横断面形状は、前記第1方向よりも前記第2方向に長い扁平形状に形成されており、前記突条体は、前記周壁の内周面から前記第1方向に突出していることが好ましい。
この構成によれば、筒状部材の周壁の横断面形状が、第1電線部材と第2電線部材とが並ぶ第2方向に長い扁平形状に形成される。このような周壁の第2方向に沿う寸法は、第1電線部材と第2電線部材との外形寸法に合わせて設定することができる。ここで、第1電線部材と第2電線部材との外形寸法が互いに異なる場合には、第1電線部材と第2電線部材とが並ぶ第2方向と直交する第1方向において、周壁の内周面と第1電線部材の外周面との間に隙間が生じやすい。これに対し、上記構成では、突条体が周壁の内周面から第1方向に突出して形成される。この突条体により、第1方向における筒状部材と第1電線部材との間の隙間を小さくできる。これにより、筒状部材の内部における第1電線部材の移動を好適に規制でき、筒状部材の内部における第1電線部材の揺れを好適に抑制できる。
[9]上記[8]において、前記周壁の横断面形状は、前記第2方向に互いに平行に延びる2つの平坦部と、前記2つの平坦部を繋ぐとともに前記第2方向において互いに対向する2つの半円弧部とを有する長円形状に形成されており、前記突条体は、前記平坦部の内周面から前記第1方向に突出していることが好ましい。
この構成によれば、突条体が、平坦部の内周面から突出して形成される。このため、突条体の基端が、平面状に形成される平坦部の内周面に接続される。これにより、突条体の基端を、平坦部の内周面によって安定して支持することができる。
[10]上記[8]又は[9]において、前記第1電線部材は、複数の第1電線と、前記複数の第1電線の外周を包囲する筒状の電磁シールド部材とを有し、前記第2電線部材は、前記複数の第1電線の各々よりも外径が大きい第2電線を有し、前記電磁シールド部材の外形寸法は、前記第1方向において、前記第2電線の外形寸法よりも小さく、前記突条体は、前記電磁シールド部材の外周面に接触可能に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第1電線部材が、第2電線よりも外径の小さい第1電線と、その第1電線の外周を包囲する電磁シールド部材とを有する。このような構成を有する場合であっても、突条体が電磁シールド部材の外周面に接触可能に設けられることにより、筒状部材の内部空間における第1電線部材全体の移動を規制できる。これにより、筒状部材の内部空間における第1電線部材全体の揺れを抑制できる。
なお、本明細書における「A部材の外径」とは、A部材の軸方向に垂直な断面、つまりA部材の横断面における外径を意味する。ここで、A部材の横断面形状は、真円形に限らず、楕円形、長円形や多角形などの非円形であってもよい。A部材の横断面形状が非円形の場合における「A部材の外径」は、A部材の非円形の横断面に外接する1又は2以上の円のうち、最大の直径を有する外接円の直径を指す。すなわち、本明細書における「A部材の外径」とは、A部材の横断面における外面上の2点間の最長距離を指す。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」、「直交」や「全長」は、厳密に平行、直交や全長の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行、直交や全長の場合も含まれる。本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。本明細書において「等しい」とは、正確に等しい場合の他、寸法公差等の影響により比較対象同士に多少の相違がある場合も含む。本明細書において、「半円」とは、真円を二等分した半円のみではなく、例えば、半円よりも円弧が長いものや短いものも含む。一部の図面には、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸を図示している。以下の説明では、便宜上、X軸に沿って延びる方向をX軸方向と称し、Y軸に沿って延びる方向をY軸方向と称し、Z軸に沿って延びる方向をZ軸方向と称する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両Vに搭載されるものである。ワイヤハーネス10は、2個以上の電気機器M1,M2,M3,M4を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。ワイヤハーネス10は、例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部分が車両Vの床下などの車室外を通るように車両Vに配索される。
ワイヤハーネス10は、電線部材20と、電線部材20が貫通する筒状部材50とを有している。電線部材20は、例えば、電気機器M1と電気機器M2とを電気的に接続する第1電線部材30と、電気機器M3と電気機器M4とを電気的に接続する第2電線部材40とを有している。
第1電線部材30の長さ方向の一端部は電気機器M1と電気的に接続されるとともに、第1電線部材30の長さ方向の他端部は電気機器M2と電気的に接続されている。電気機器M1は、例えば、車両Vの前方寄りに設けられるインバータである。電気機器M2は、例えば、電気機器M1よりも車両Vの後方に設けられる高圧バッテリである。インバータとしての電気機器M1は、車両走行の動力源となる図示しない車輪駆動用のモータと接続される。インバータとしての電気機器M1は、高圧バッテリの直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリとしての電気機器M2は、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
第2電線部材40の長さ方向の一端部は電気機器M3と電気的に接続されるとともに、第2電線部材40の長さ方向の他端部は電気機器M4と電気的に接続されている。電気機器M3は、例えば、車両Vの前方寄りに設けられる電気接続箱である。電気機器M4は、例えば、電気機器M3よりも車両Vの後方に設けられる低圧バッテリである。電気接続箱としては、例えば、リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックスなどが挙げられる。電気接続箱としての電気機器M3は、低圧バッテリから供給された電圧を、車両Vに搭載された各種機器に分配する。低圧バッテリとしての電気機器M4は、高圧バッテリよりも低い電圧(例えば、12ボルトの電圧)を供給可能なバッテリである。
図2及び図3に示すように、第1電線部材30と第2電線部材40とは、互いに外形寸法が異なる。図3に示すように、本実施形態の第1電線部材30の外形寸法は、Z軸方向において、第2電線部材40の外形寸法よりも小さい。例えば、第1電線部材30のZ軸方向に沿う最大寸法D1は、第2電線部材40のZ軸方向に沿う最大寸法D2よりも小さい。なお、本実施形態の第1電線部材30の外形寸法は、Y軸方向において、第2電線部材40の外形寸法よりも大きい。
第1電線部材30と第2電線部材40とは、例えば、筒状部材50の内部においてY軸方向に沿って並んで設けられている。図2に示すように、第1電線部材30と第2電線部材40とは、例えば、筒状部材50の内部において、互いに並列に配置されるとともにX軸方向に延びるように設けられている。
(第1電線部材30の構成)
図3に示すように、第1電線部材30は、1本又は複数本の電線31を有している。本実施形態の第1電線部材30は、2本の電線31を有している。第1電線部材30は、例えば、複数本の電線31の外周を一括して包囲する筒状の編組部材35を有している。
各電線31は、導電性を有する芯線32と、芯線32の外周を囲うとともに絶縁性を有する絶縁被覆33とを有する被覆電線である。各電線31は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線31は、例えば、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよい。本実施形態の各電線31は、ノンシールド電線である。
芯線32としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚線や単一の導体からなる単芯線などを用いることができる。単芯線としては、例えば、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。芯線32の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
絶縁被覆33は、例えば、芯線32の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆33は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料により構成されている。
各電線31の長さ方向と直交する平面によって電線31を切断した断面形状、つまり各電線31の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。各電線31の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状、扁平形状等に形成することができる。本実施形態の各電線31の横断面形状は、円形状に形成されている。なお、本明細書において、「扁平形状」には、長方形、長円形や楕円形などが含まれる。本明細書における「長方形」は、長辺と短辺とを有するものであり、正方形を除いたものである。本明細書における「長円形」は、2つの略等しい長さの平行線と2つの半円形からなる角丸長方形状である。本明細書における「長円形」は、平行線が延びる長辺と、2つの平行線が並ぶ方向に延びる短辺とを有している。
2本の電線31は、例えば、Y軸方向に沿って並んで設けられている。2本の電線31は、Y軸方向において、互いに接触していてもよいし、互いに離れていてもよい。本実施形態の2本の電線31は、Y軸方向において、互いに外周面の一部同士が接触するように並んで設けられている。
編組部材35は、全体として長尺の筒状をなしている。編組部材35は、例えば、可撓性を有している。編組部材35としては、例えば、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。図示は省略するが、編組部材35の長さ方向の両端部は、例えば、電気機器M1,M2(図1参照)などにおいてアース接続されている。このような編組部材35は、電磁シールド部材として機能する。
編組部材35の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。編組部材35の横断面形状は、例えば、Z軸方向よりもY軸方向に長い扁平形状に形成されている。本実施形態の編組部材35の横断面形状は、長辺がY軸方向に延びるとともに短辺がZ軸方向に延びる長円形状に形成されている。すなわち、本実施形態の編組部材35の横断面形状は、2本の電線31が並ぶY軸方向に長辺を有する長円形状に形成されている。
編組部材35の内周面は、電線31の外周面に直接接触していてもよいし、電線31の外周面に直接接触していなくてもよい。本実施形態の編組部材35の内周面は、2本の電線31の外周面と部分的に接触している。本実施形態の編組部材35は、編組部材35の内周面のうち各半円形をなす部分が各電線31の外周面に密着するように形成されている。
本実施形態の第1電線部材30では、編組部材35のZ軸方向に沿う最大寸法が第1電線部材30の最大寸法D1になる。
(第2電線部材40の構成)
第2電線部材40は、1本又は複数本の電線41を有している。本実施形態の第2電線部材40は、1本の電線41を有している。
電線41は、導電性を有する芯線42と、芯線42の外周を囲うとともに絶縁性を有する絶縁被覆43とを有する被覆電線である。電線41は、例えば、低圧電線である。電線41は、例えば、ノンシールド電線であってもよいし、シールド電線であってもよい。本実施形態の電線41は、ノンシールド電線である。
芯線42としては、例えば、撚線や単芯線を用いることができる。芯線42の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
絶縁被覆43は、例えば、芯線42の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆43は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料により構成されている。
電線41の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。本実施形態の電線41の横断面形状は、円形状に形成されている。
電線41の外径は、例えば、複数の電線31の各々の外径よりも大きい。本実施形態の第2電線部材40では、電線41のZ軸方向に沿う最大寸法、つまり電線41の外径が第2電線部材40の最大寸法D2となる。すなわち、本実施形態の電線41の外径は、第1電線部材30の最大寸法D1よりも大きい。換言すると、編組部材35の外形寸法は、Z軸方向において、電線41の外形寸法よりも小さい。
電線41と複数の電線31とは、例えば、Y軸方向に沿って並んで設けられている。すなわち、電線部材20が有する複数の電線31,41は、Y軸方向に沿って一列に並んで設けられている。
(筒状部材50の構成)
図1及び図2に示すように、筒状部材50は、全体として長尺の筒状をなしている。筒状部材50は、例えば、電線部材20を部分的に収容している。筒状部材50は、例えば、電線部材20の長さ方向の中間部分を内部に収容している。筒状部材50は、内部に収容した電線部材20を飛翔物や水滴から保護する。筒状部材50としては、例えば、金属製又は樹脂製のパイプや、樹脂製のプロテクタ、樹脂等からなり可撓性を有するコルゲートチューブやゴム製の防水カバー又はこれらを組み合わせて用いることができる。本実施形態の筒状部材50は、樹脂製のパイプである。筒状部材50の材料としては、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルなどの合成樹脂を用いることができる。
図3に示すように、筒状部材50は、第1電線部材30の外周及び第2電線部材40の外周を囲う筒状の周壁60と、周壁60の内周面から突出する突条体70とを有している。筒状部材50は、例えば、周壁60と突条体70とが連続して一体に形成された単一部品である。
周壁60は、例えば、第1電線部材30の外周と第2電線部材40の外周とを一括して包囲する筒状をなしている。周壁60は、筒状部材50の周方向全周にわたって連続して形成されている。
周壁60の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。周壁60の横断面形状は、例えば、円形状、多角形状、扁平形状等に形成することができる。周壁60の横断面形状は、例えば、Z軸方向よりもY軸方向に長い扁平形状に形成されている。本実施形態の周壁60の横断面形状は、長辺がY軸方向に延びるとともに短辺がZ軸方向に延びる長円形状に形成されている。具体的には、周壁60の横断面形状は、Y軸方向に互いに平行に延びる2つの平坦部61,62と、2つの平坦部61,62を繋ぐとともにY軸方向において互いに対向する2つの半円弧部63,64とを有する。周壁60は、平坦部61と半円弧部63と平坦部62と半円弧部64とが連続して一体に形成されている。
2つの平坦部61,62は、Z軸方向において互いに離れて設けられている。2つの平坦部61,62は、Z軸方向において互いに対向している。各平坦部61,62の内周面及び外周面は、例えば、平面状に形成されている。各平坦部61,62の内周面及び外周面は、例えば、XY平面と平行に広がるように形成されている。
各半円弧部63,64は、2つの平坦部61,62におけるY軸方向の端部同士を接続している。各半円弧部63,64は、平坦部61におけるY軸方向の端部から平坦部62におけるY軸方向の端部に向かって円弧に沿って延びている。2つの半円弧部63,64は、Y軸方向において、互いに離れる方向に膨らむように湾曲している。各半円弧部63,64は、例えば、電線41の外周面に沿って形成されている。半円弧部63の内周面は、例えば、電線41の外周面に接触可能に設けられている。半円弧部64の内周面は、例えば、第1電線部材30の編組部材35の外周面に接触可能に設けられている。
周壁60の径方向の厚みT1は、例えば、周壁60の周方向において一様である。すなわち、各平坦部61,62の厚みと各半円弧部63,64の厚みとは互いに等しい。
周壁60の内部空間は、第1電線部材30及び第2電線部材40を収容可能な大きさに形成されている。周壁60の内部空間の大きさは、例えば、第2電線部材40の電線41の外径に応じて設定されている。例えば、周壁60の内部空間のZ軸方向に沿う寸法は、電線41の外径、つまり第2電線部材40の最大寸法D2に応じて設定されている。例えば、一方の平坦部61の内周面と他方の平坦部62の内周面との間の最短距離は、最大寸法D2よりも僅かに大きく設定されている。
突条体70は、第1電線部材30の外周面に接触可能に設けられている。突条体70は、例えば、筒状部材50の内部空間において第1電線部材30近傍に存在する空間に設けられている。本実施形態の突条体70は、筒状部材50の内部に収容された第1電線部材30と対向するように設けられている。
突条体70は、例えば、平坦部61の内周面から周壁60の内部空間に突出している。突条体70の横断面形状は、例えば、逆T字状に形成されている。突条体70は、例えば、平坦部61の内周面から筒状部材50の径方向内側に突出する突出部71と、突出部71の突出先端に設けられるとともに第1電線部材30の外周面に接触可能である接触部72とを有している。
突出部71は、例えば、平坦部61の内周面からZ軸方向に突出している。突出部71は、例えば、平坦部61のY軸方向の端部、具体的には半円弧部64と接続された平坦部61の端部の内周面に設けられている。突出部71は、例えば、Z軸方向と平行に延びている。突出部71は、例えば、Y軸方向に所定の厚みT2を有している。突出部71の厚みT2は、例えば、周壁60の厚みT1と等しい。
接触部72は、例えば、突出部71の延びる方向と交差する方向に延びている。接触部72は、例えば、突出部71の延びるZ軸方向と直交するY軸方向に延びている。接触部72は、例えば、突出部71の突出先端の両側からY軸方向に延びている。なお、突出部71は、例えば、Y軸方向において、接触部72の中心部に設けられている。接触部72は、例えば、Z軸方向に所定の厚みT3を有している。接触部72の厚みT3は、例えば、周壁60の厚みT1と等しい。
接触部72は、例えば、第1電線部材30の外周面に接触可能である接触面73を有している。接触面73は、例えば、第1電線部材30の編組部材35の外周面に接触可能である。接触面73は、例えば、長円形状をなす編組部材35の平坦部分の外周面に接触可能である。接触面73は、編組部材35の外周面に直接接触していてもよいし、編組部材35の外周面に直接接触していなくてもよい。
突条体70は、例えば、接触面73と平坦部62の内周面との間の最短距離L1が第1電線部材30の最大寸法D1よりも大きくなるように形成されている。例えば、最短距離L1が最大寸法D1よりも大きくなるように、突出部71の突出量と接触部72の厚みT3とが設定されている。このように最短距離L1が第1電線部材30の最大寸法D1よりも大きく設定されることにより、第1電線部材30を筒状部材50の内部に挿入する際に、突条体70が第1電線部材30の挿入を阻害することを抑制できる。
図4に示すように、突条体70は、筒状部材50の軸方向に沿って延びている。突条体70は、例えば、筒状部材50の軸方向の全長にわたって延びている。突条体70の横断面形状は、例えば、筒状部材50の長さ方向の全長にわたって一様である。また、筒状部材50の横断面形状は、例えば、筒状部材50の長さ方向の全長にわたって一様である。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)ワイヤハーネス10は、筒状部材50と、筒状部材50に貫通する第1電線部材30と、筒状部材50に貫通するとともに、第1電線部材30と外形寸法が異なる第2電線部材40とを備える。第1電線部材30の外形寸法は、Z軸方向(第1方向)において、第2電線部材40の外形寸法よりも小さい。筒状部材50には、筒状部材50の内周面からZ軸方向に突出するとともに第1電線部材30の外周面に接触可能である突条体70が設けられている。
この構成によれば、筒状部材50の内周面からZ軸方向に突出する突条体70が、Z軸方向における外形寸法が第2電線部材40よりも小さい第1電線部材30に接触可能に設けられる。この突条体70により、筒状部材50の内部における第1電線部材30の移動を規制できるため、筒状部材50の内部における第1電線部材30の揺れを抑制できる。さらに、筒状部材50の内部における第1電線部材30の揺れが抑制されることにより、筒状部材50の内部における第2電線部材40の揺れを抑制できる。この結果、筒状部材50の内周面と第1電線部材30の外周面及び第2電線部材40の外周面とが擦れることを抑制できるため、筒状部材50、第1電線部材30及び第2電線部材40の摩耗を抑制できる。
(2)また、突条体70が第1電線部材30の外周面に接触可能に形成されるため、突条体70が第2電線部材40の外周面に接触可能に形成される構成に比べて、突条体70を設けたことに起因して筒状部材50がZ軸方向に大型化することを抑制できる。例えば、筒状部材50のZ軸方向に沿う寸法を第2電線部材40の最大寸法D2に合わせて設定し、第1電線部材30に対して突条体70を設けることにより、筒状部材50のZ軸方向への大型化を抑制しつつ、車両振動による電線部材20の揺れを抑制できる。
(3)筒状部材50の内部空間において第1電線部材30の近傍に突条体70が設けられる。このため、突条体70を第1電線部材30に好適に接触させることができ、筒状部材50の内部における第1電線部材30の移動を好適に抑制できる。これにより、筒状部材50の内部における第1電線部材30の揺れを好適に抑制できる。
(4)突条体70は、筒状部材50の軸方向に沿って筒状部材50の軸方向の全長にわたって延びている。この構成によれば、筒状部材50の軸方向の全長にわたって、第1電線部材30の外周面に突条体70を接触させることができる。このため、筒状部材50の軸方向の全長にわたって、筒状部材50の内部における第1電線部材30の揺れを好適に抑制できる。
(5)筒状部材50の横断面形状は、筒状部材50の軸方向の全長にわたって一様である。この構成によれば、筒状部材50の原料を長さ方向に押し出す押出成形機を用いることにより、筒状部材50を容易に製造することができる。また、単一の押出成形機を用いて、軸方向の寸法が異なる複数種類の筒状部材50を製造することができる。例えば、単一の押出成形機により形成された筒状部材50の母材を、切断機を用いて任意の長さで切断することによって、軸方向の寸法が異なる複数種類の筒状部材50を製造することができる。
(6)突条体70は、周壁60と一体に形成されている。このため、突条体70と周壁60とが別部品により構成される場合に比べて、筒状部材50の部品点数を減らすことができる。
(7)突条体70は、周壁60の内周面から突出する突出部71と、突出部71の突出先端に設けられた接触部72とを有する。この突条体70が設けられた部分の筒状部材50の内部空間(つまり、図3の左側の空間)は、突出部71の突出量と接触部72の厚みT3とに応じて、突条体70が設けられていない部分の内部空間(つまり、図3の右側の空間)よりも狭くなる。このため、突条体70が設けられた部分の内部空間では、筒状部材50の内周面と第1電線部材30の外周面との間の隙間を小さくできる。これにより、筒状部材50の内部空間における第1電線部材30の移動を好適に規制でき、筒状部材50の内部空間における第1電線部材30の揺れを好適に抑制できる。
(8)接触部72は、突出部71の突出先端の両側からY軸方向(第2方向)に延びている。この構成によれば、突条体70と第1電線部材30とが互いに接触可能な面積を増大させることができる。これにより、筒状部材50の内部における第1電線部材30の揺れをより好適に抑制できる。
(9)周壁60の厚みT1と突出部71の厚みT2と接触部72の厚みT3とが互いに等しい。このため、筒状部材50の各部分の厚みをできる限り一様な厚みとすることが可能となる。この結果、筒状部材50において、厚みのばらつきによって生じうるひけなどの変形を抑制できる。
(10)筒状部材50の周壁60の横断面形状が、第1電線部材30と第2電線部材40とが並ぶY軸方向に長い扁平形状に形成される。このような周壁60のY軸方向に沿う寸法は、第1電線部材30と第2電線部材40との外形寸法に合わせて設定することができる。ここで、第1電線部材30と第2電線部材40との外形寸法が互いに異なる場合には、第1電線部材30と第2電線部材40とが並ぶY軸方向と直交するZ軸方向において、周壁60の内周面と第1電線部材30の外周面との間に隙間が生じやすい。これに対し、ワイヤハーネス10では、突条体70が周壁60の内周面からZ軸方向に突出して形成される。この突条体70により、Z軸方向における筒状部材50と第1電線部材30との間の隙間を小さくできる。これにより、筒状部材50の内部における第1電線部材30の移動を好適に規制でき、筒状部材50の内部における第1電線部材30の揺れを好適に抑制できる。
(11)突条体70は、平坦部61の内周面から突出して形成されている。このため、突条体70の基端が、平面状に形成される平坦部61の内周面に接続される。これにより、突条体70の基端を、平坦部61の内周面によって安定して支持することができる。
(12)第1電線部材30は、複数の電線31と、複数の電線31の外周を包囲する筒状の編組部材35とを有する。第2電線部材40は、複数の電線31の各々よりも外径が大きい電線41を有する。編組部材35の外形寸法は、Z軸方向において、電線41の外形寸法よりも小さい。そして、突条体70は、編組部材35の外周面に接触可能に設けられている。これにより、筒状部材50の内部における第1電線部材30全体の移動を規制でき、筒状部材50の内部における第1電線部材30全体の揺れを抑制できる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態の突条体70の横断面形状は適宜変更可能である。
例えば図5に示すように、突条体70の横断面形状を、L字状に形成してもよい。この場合の接触部72は、Y軸方向において、突出部71から一方向(ここでは、図中左側)のみに突出するように形成されている。
また、上記実施形態では、図3に示すように、突条体70の横断面形状は、平坦部61の内周面から突出する逆T字状であったが、平坦部62の内周面から突出するT字状であってもよい。この場合、T字状の突条体70は、逆T字状の突条体70が接触する第1電線部材30の外周面とは反対側の外周面と接触する。
・上記実施形態では、突条体70を、筒状部材50の軸方向に沿って連続して延びるように形成したが、これに限定されない。例えば、突条体70を、筒状部材50の軸方向に沿って断続的に延びるように設けてもよい。すなわち、突条体70を、筒状部材50の軸方向において所定の間隔を空けて部分的に設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、筒状部材50の内周面に1つの突条体70を設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、筒状部材50の内周面に複数の突条体70を設けるようにしてもよい。例えば、平坦部61の内周面に突条体70を設けるとともに、平坦部62の内周面に突条体70を設けるようにしてもよい。この場合における2つの突条体70は、互いに対向していてもよいし、互いに対向していなくてもよい。また、2つの突条体70の各々の横断面形状は、互いに等しい形状であってもよいし、互いに異なる形状であってもよい。
・上記実施形態の筒状部材50において、周壁60と突条体70とを別部品で構成してもよい。
・上記実施形態における第1電線部材30の構成は特に限定されない。
・上記実施形態の第1電線部材30では、電磁シールド部材を編組部材35に具体化したが、これに限定されない。例えば、第1電線部材30における電磁シールド部材を金属箔に具体化してもよい。また、第1電線部材30における電磁シールド部材を省略してもよい。
・上記実施形態において、第1電線部材30が有する電線31の本数は、特に限定されるものではなく、車両Vの仕様に応じて電線31の本数は変更することができる。例えば、第1電線部材30が有する電線31の本数は、1本であってもよく、3本以上であってもよい。
・上記実施形態の第1電線部材30に、複数の電線31を束ねる結束部材を設けるようにしてもよい。結束部材としては、例えば、粘着テープや結束バンドを用いることができる。
・上記実施形態における第2電線部材40の構成は特に限定されない。
・上記実施形態において、第2電線部材40が有する電線41の本数は、特に限定されるものではなく、車両Vの仕様に応じて電線41の本数は変更することができる。例えば、第2電線部材40が有する電線41の本数は、2本以上であってもよい。
・上記実施形態における電線部材20の構成は特に限定されない。例えば、電線部材20は、第1電線部材30と、第2電線部材40と、それら第1電線部材30及び第2電線部材40の各々と外形寸法が異なる第3電線部材とを有するようにしてもよい。
・車両Vにおける電気機器M1,M2,M3,M4の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両Vの構成に応じて適宜変更してもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
20 電線部材
30 第1電線部材
31 電線(第1電線)
32 芯線
33 絶縁被覆
35 編組部材(電磁シールド部材)
40 第2電線部材
41 電線(第2電線)
42 芯線
43 絶縁被覆
50 筒状部材
60 周壁
61,62 平坦部
63,64 半円弧部
70 突条体
71 突出部
72 接触部
73 接触面
D1 最大寸法
D2 最大寸法
L1 最短距離
M1,M2,M3,M4 電気機器
T1 厚み
T2 厚み
T3 厚み
V 車両

Claims (10)

  1. 筒状部材と、
    前記筒状部材に貫通する第1電線部材と、
    前記筒状部材に貫通するとともに、前記第1電線部材と外形寸法が異なる第2電線部材と、を備え、
    前記第1電線部材の外形寸法は、第1方向において、前記第2電線部材の外形寸法よりも小さく、
    前記筒状部材には、前記筒状部材の内周面から前記第1方向に突出するとともに前記第1電線部材の外周面に接触可能である突条体が設けられている、ワイヤハーネス。
  2. 前記突条体は、前記筒状部材の内部空間において前記第1電線部材の近傍に存在する空間に設けられている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記突条体は、前記筒状部材の軸方向に沿って前記筒状部材の軸方向の全長にわたって延びている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記筒状部材は、前記第1電線部材の外周及び前記第2電線部材の外周を囲う筒状の周壁を有し、
    前記突条体は、前記周壁の内周面に設けられるとともに、前記周壁と一体に形成されている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記突条体は、前記周壁の内周面から前記筒状部材の径方向内側に突出する突出部と、前記突出部の突出先端に設けられるとともに前記第1電線部材の外周面に接触可能である接触部とを有し、
    前記接触部は、前記突出部が延びる前記第1方向と直交する第2方向に延びている、請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記接触部は、前記突出部の突出先端の両側から前記第2方向に延びており、
    前記突条体の横断面形状はT字状又は逆T字状に形成されている、請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記突出部の厚みは、前記周壁の厚みと等しく、
    前記接触部の厚みは、前記周壁の厚みと等しい、請求項5に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記第1電線部材と前記第2電線部材とは、前記第1方向と直交する第2方向に沿って並んで設けられており、
    前記筒状部材は、前記第1電線部材の外周及び前記第2電線部材の外周を囲う筒状の周壁を有し、
    前記周壁の横断面形状は、前記第1方向よりも前記第2方向に長い扁平形状に形成されており、
    前記突条体は、前記周壁の内周面から前記第1方向に突出している、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記周壁の横断面形状は、前記第2方向に互いに平行に延びる2つの平坦部と、前記2つの平坦部を繋ぐとともに前記第2方向において互いに対向する2つの半円弧部とを有する長円形状に形成されており、
    前記突条体は、前記平坦部の内周面から前記第1方向に突出している、請求項8に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記第1電線部材は、複数の第1電線と、前記複数の第1電線の外周を包囲する筒状の電磁シールド部材とを有し、
    前記第2電線部材は、前記複数の第1電線の各々よりも外径が大きい第2電線を有し、
    前記電磁シールド部材の外形寸法は、前記第1方向において、前記第2電線の外形寸法よりも小さく、
    前記突条体は、前記電磁シールド部材の外周面に接触可能に設けられている、請求項8に記載のワイヤハーネス。
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