JP2024001946A - 光学装置、車載システム、および移動装置 - Google Patents

光学装置、車載システム、および移動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】近距離から遠距離まで対象物の距離を高精度に計測することが可能な光学装置を提供する。【解決手段】光源装置(1)は、光源からの照明光を偏向して物体を走査すると共に、物体からの反射光を偏向する偏向部(30、31)と、反射光を受光する受光部(40)と、光源からの照明光を偏向部に導光すると共に、偏向部からの反射光を受光部に導光する導光部(20)とを備え、受光部は、結像光学系(42)、光路分割部(43)、第1の受光素子(44a)、および第2の受光素子(44b)を有し、光路分割部は、反射光を互いに同じ波長の第1の光と第2の光とに分割し、第1の受光素子は第1の光を受光し、第2の受光素子は第2の光を受光し、第1の受光素子と第2の受光素子は、結像光学系に関して共役となる物体までの距離が互いに異なる位置に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置、車載システム、および移動装置に関する。
従来、対象物までの距離を計測する方法として、光源からの光を対象物に照射してから反射光を受光するまでの時間や位相から距離を算出するLIDAR(Light Detection and Ranging)が知られている。特許文献1には、LIDARとして、対象物からの反射光を駆動ミラーで反射させ、ビームスプリッタにより反射光の一部を偏向させて受光素子で受光する光学装置が開示されている。
特開2020-204593号公報
特許文献1に開示された光学装置では、同じ波長の反射光を一つの受光素子で受光するため、近距離から遠距離の対象物の距離を高精度に計測することができない。
そこで本発明は、近距離から遠距離までの各対象物の距離を高精度に計測することが可能な光学装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光学装置は、光源からの照明光を偏向して物体を走査すると共に、前記物体からの反射光を偏向する偏向部と、前記反射光を受光する受光部と、前記光源からの前記照明光を前記偏向部に導光すると共に、前記偏向部からの前記反射光を前記受光部に導光する導光部とを備え、前記受光部は、結像光学系、光路分割部、第1の受光素子、および第2の受光素子を有し、前記光路分割部は、前記反射光を互いに同じ波長の第1の光と第2の光とに分割し、前記第1の受光素子は前記第1の光を受光し、前記第2の受光素子は前記第2の光を受光し、前記第1の受光素子と前記第2の受光素子は、前記結像光学系に関して共役となる前記物体までの距離が互いに異なる位置に配置されている。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、近距離から遠距離までの各対象物の距離を高精度に計測することが可能な光学装置を提供することができる。
実施例1における光学装置の概要図である。 各実施例における導光部の概要図である。 実施例1における光学装置の照明光路の説明図である。 実施例1における光学装置の受光光路の説明図である。 実施例1における受光部の光路の概要図である。 実施例1における受光領域と反射光との関係を示す図である。 各実施例における対象物からの距離と受光素子の受光光量との関係を示す図である。 実施例1における対象物からの信号と不要光信号との関係を示す図である。 実施例2における光学装置の概要図である。 実施例3における光学装置の概要図である。 実施例3における光路分割部の概要図である。 実施例3における光学装置の受光光路の説明図である。 実施例3における受光部の光路の概要図である。 実施例3における光路分割部および受光領域と反射光との関係を示す図である。 実施例3における光学装置を用いた測距状況の説明図である。 実施例3における受光素子の説明図である。 実施例3における受光素子の受光領域と保持部開口と光路分割部の第1の通過領域の説明図である。 各実施例における光学装置を備えた車載システムの構成図である。 各実施例における光学装置を備えた車両(移動装置)の模式図である。 各実施例における光学装置を備えた車載システムの動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の実施例1における光学装置(計測装置)1の概要を説明する。図1は、光学装置1の概要図である。光学装置1は、照明部10、導光部(分岐部)20、偏向部30、受光部40、および制御部50を有する。
照明部10は、光源11およびコリメータ12を有する。光源11は、マルチスタックLDまたはファイバー光源など、高出力の所定の波長域の光を出射する光源である。図2は、導光部20の概要図である。図2に示されるように、導光部20は、反射部21および透過部22を有する。導光部20は、照明部10からの光を偏向部30に導光するとともに、対象物(物体)100からの反射光を受光部40に導光する。偏向部30は、X軸を中心に回転する反射ミラー31を有し、YZ平面上を走査する。
次に、図3を参照して、光学装置1の照明光路について説明する。図3は、光学装置1の照明光路の説明図であり、照明部10から照明光ILを導光する様子を示す。偏向部30は、反射ミラー31および走査部32を有し、光源11からの照明光ILを偏向して対象物100を走査すると共に、対象物100からの反射光を偏向する。反射ミラー31は、導光部20から導光された照明光ILを反射し、対象物100を照明する。受光部40は、対象物100からの反射光を受光する。光学装置1は、Z軸に対して図示しない回転機構を有し、偏向部30とともに走査することで全周囲を計測する。
受光部40は、バンドパスフィルタ41、結像レンズ(結像光学系)42、光路分割部43、受光素子(第1の受光素子)44a、および受光素子(第2の受光素子)44bを有する。バンドパスフィルタ41は、光源11の発光波長を透過し、他の波長の光を遮断する。受光素子44aと受光素子44bは、結像レンズ42からの距離(光路長)が互いに異なる(結像レンズ42から受光素子44aまでの第1の光路長と結像レンズ42から受光素子44bまでの第2の光路長が互いに異なる)ように配置されている。本実施例において、例えば、受光素子44bは受光素子44aよりも結像レンズ42からの光路長が長い(第2の光路長は第1の光路長よりも長い)。光路分割部43は、結像レンズ42で集光される対象物からの反射光(受光光)を二つの光(第1の光、第2の光)に分割する。光路分割部43は、例えば、図1に示されるように、集光する光の光軸OAに対して45度傾けて配置され、透過光が反射光よりも十分大きくなるビームスプリッタである。なお本実施例において、結像レンズ42に代えて、プリズムまたはミラーなどの他の光学素子(結像光学系)を用いてもよい。
次に、図4(a)、(b)を参照して、光学装置1の受光光路について説明する。図4(a)、(b)は、光学装置1の受光光路の説明図であり、図4(a)は計測対象物が遠距離にある場合の受光光路、図4(b)は計測対象物が近距離にある場合の受光光路をそれぞれ示す。
図4(a)に示されるように計測対象物が遠距離にある場合、対象物からの反射光RLは偏向部30と導光部20とを通り、反射光RLの大部分は光路分割部43を透過して受光素子44aに結像される。一方、反射光RLのうち光路分割部43を反射する一部の光は、受光素子44bの手前の位置で集光し、受光素子44bの受光面において結像光は光軸近辺には照度がない輪帯となる。すなわち、受光素子44bは反射光RLを受光しないか、または、受光したとしても微小である。
図4(b)に示されるように計測対象物が近距離にある場合、対象物からの反射光RLの大部分は光路分割部43で透過される。しかし、受光素子44aの受光面ではまだ集光せず光軸近辺には照度がない輪帯となる。すなわち、受光素子44aは反射光RLを受光しないか、または、受光したとしても微小である。一方、反射光RLのうち光路分割部43を反射する一部の光は、受光素子44bの受光面で集光する。
次に、図5(a)、(b)を参照して、受光部40の光学配置の関係を説明する。図5(a)、(b)は、受光部40の光路の概要図である。図5(a)、(b)では、受光部40の各部に対応する面にSの接頭辞を加えて示す。
受光素子S44aは、結像レンズS42の焦点位置に配置されている。一方、受光素子S44bは、結像レンズS42の焦点距離よりも遠い位置に配置されている。すなわち受光素子S44bは、受光素子S44aよりも、結像レンズS42からの距離が遠い位置に配置されている。
遠距離対象物からの反射光RLは、光軸の中心部においては照明部10および導光部20により遮光され、光軸の周辺部からの光が受光素子S44aに導光されて受光される。対象物が近距離になるにつれて、結像位置が後方にずれる。結像レンズS42の焦点距離をf、結像レンズS42から対象物までの距離をA、結像レンズS42から結像位置までの距離をBとするとき、一般的に、以下の式(1)で表される位置関係が成り立つ。
1/A+1/B=1/f …(1)
例えば、結像レンズS42の焦点距離fが100mmで、対象物までの距離Aが100mの場合、結像レンズS42から結像位置までの距離Bは、100.1mmである。一方、対象物の距離が近くなり、距離Bが1mとなった場合、結像レンズS42から結像位置までの距離Bは111.1mmとなり、前述より11mm後方となる。対象物からの距離が近いと、結像レンズS42を通過する対象物からの反射光RLは増えるが、前述のように光軸の中心部が遮光され、受光素子の受光領域が遮蔽領域と重なるため、ある距離から受光光量が減少する。
次に、図6(a)~(d)を参照して、受光素子44aの受光領域R44aまたは受光素子44bの受光領域R44bと反射光との関係を説明する。図6(a)~(d)は、受光領域と反射光との関係を示す図である。
図6(a)は遠距離対象物からの反射光RLaと受光素子44aの受光領域R44aとの関係、図6(b)は近距離対象物からの反射光RLaと受光領域R44aとの関係をそれぞれ示す。対象物が遠距離にある場合、図6(a)に示されるように、反射光RLaは受光領域R44a内に結像する。一方、対象物が近距離にある場合、図6(b)に示されるように、受光素子44aの受光領域R44aでは結像位置が後方にずれて結像光がぼけ、かつ遮蔽領域が輪帯となって現れ、遮蔽領域が受光領域R44aと重なる。
図6(c)は、遠距離対象物からの反射光RLbと受光素子44bの受光領域R44bとの関係、図6(d)は近距離対象物からの反射光RLbと受光領域R44bとの関係をそれぞれ示す。対象物が近距離にある場合、図6(d)に示されるように、反射光RLbは受光領域R44b内に結像する。一方、対象物が遠距離にある場合、図6(c)に示されるように、受光素子44bの受光領域R44bでは結像位置が前方にずれて結像光がぼけ、かつ遮蔽領域が輪帯となって現れ、遮蔽領域が受光領域R44bと重なる。
次に、図7(a)、(b)を参照して、対象物から光学装置1(反射ミラー31または結像レンズ42)までの距離と受光素子44aの受光光量との関係を示す。図7(a)、(b)は、対象物からの距離と受光素子の受光光量との関係を示す図である。図7(a)、(b)において、横軸は距離(m)、縦軸は受光光量をそれぞれ示す。なお図7(a)、(b)において、受光光量は、最も高い値を規格化して(最も高い値を1として)示している。図7(a)は近距離から遠距離にかけての関係を示し、図7(b)は近距離での関係を拡大して示している。
受光素子44aで受光する光量L44aは、距離P2で最大となり、距離100mでその約3%となる。距離P2よりも近距離になると受光光量が減少していく、距離P1よりも近距離になると、受光光量がピークの3%以下になる。
一方、受光素子44bは、結像レンズ42の焦点距離よりも遠い位置に配置されており、遠距離対象物からの反射光は受光素子44bの手前で結像する。受光素子44bの位置において、反射光は前述のように輪帯状に拡がり、受光素子44bの受光領域が遮蔽領域と重なるため、対象物の距離がある距離以上になると、受光素子44bは対象物の反射光を受光しなくなる。本実施例において、受光素子44bは、距離P3よりも遠距離では受光せず、距離P1では受光素子44aの受光光量ピークの3%となり、距離P1以下では受光光量が増える。すなわち、対象物からの距離が近いと、結像レンズ42を通過する対象物からの反射光は増えるが、受光素子44bが存在する光路は光路分割部43からの反射率が低いため、受光素子44bにとって適切な光量になる。
距離P1にあたる距離では両方の受光素子で対象物からの反射光が受光可能であるが、受光素子44aと受光素子44bでは対象物からの光路長に差がある。この差は、距離P1にあたる位置に調整用対象物を置いて両受光素子の受光信号を確認し、両者が一致するように制御部によって補正されている。
このように本実施例の光学装置1は、対象物が近距離にある場合には対象物の反射光を受光素子44bで検出し、対象物が遠距離にある場合には反射光を受光素子44aで検出する。これにより、対象物の距離の遠近に関係なく対象物からの反射光を適切に受光することができるため、測距範囲を拡大することが可能となる。また、光路分割部43で光路分割する光量の大部分を、遠距離対象物を検出する光路に割り当て、受光光量の低下を最小限にすることで、計測可能な距離をほとんど落とすことなく近距離まで好適に計測することができる。さらに、受光素子間の光路差ずれや組立ずれなどを制御部50によって補正することで、近距離から遠距離まで継ぎ目なくかつ精度よく受光しつつ、高精度に計測できる。
また、本実施例の構成では、照明部10で発生した照明光の一部が光学装置1内で迷光となる場合、受光素子44bに到達する光は、光路分割部43で十分減光される。
ここで、図8(a)~(d)を参照して、受光素子44aまたは受光素子44bで対象物からの反射光を検出する際の信号について説明する。図8(a)~(d)は、対象物からの信号と不要光信号との関係を示す図である。図8(a)~(d)において、簡便に説明するため光源11がパルス光を発するものとし、横軸は時間、縦軸は受信信号をそれぞれ示す。
図8(a)は、受光素子44aで遠距離対象物(第1の位置にある対象物)からの反射光を受光する信号を示す。図8(a)において、時間Tdよりも前に光学装置1内で発生する不要光による信号101aが検出され、次に、時間T2で遠距離対象物からの反射光による信号102aがピーク値として検出される。光学装置1内で発生する不要光は多様な光路をもつため、受光素子に到達する各光路光では時間差が発生する。また、信号の周波数特性などの影響で、信号の立ち上がりや立下りがだれる。これらの影響により、不要光による信号101aは、出射光のパルス幅よりも幅をもった信号となる。
図8(b)は、受光素子44aで近距離対象物からの反射光を検出する際の信号を示す。図8(b)において、近距離対象物からの信号102aは、不要光による信号101aと重なっている。信号102aは、時間T1でピーク値となる信号であるが、実際には信号101aと信号102aとは分離できないため、図8(c)に示されるように両者が重なったような信号103aとなる。受光素子44aによる近距離対象物からの信号検出では、信号103aは、信号の歪みや受光光量の飽和などで、信号処理で対象物からの距離の算出する際に誤差として影響する。
一方、図8(d)は、受光素子44bで近距離物体からの反射光を検出する際の信号を示す。光学装置1内で発生する不要光は、光路分割部43で減光されて小さくなる。このため、不要光による信号101bは、近距離対象物からの反射光の信号102bよりも十分小さい。また受光素子44bは、受光素子44aよりも近距離対象物からの光量を多く受光するため、信号102bは図8(b)に示される信号102aよりも大きい。このため、近距離対象物の受信信号のSN比を向上させることができる。これにより、光学装置1内で発生する迷光は、対象物からの反射光検出に実質的に影響しないため、近距離対象物の測距精度を向上させることができる。
または、照明部10で発生する不要光が受光素子44aに到達する時間帯で受光信号を受信しないように構成することにより、対象物からの反射光のみを検出することができる。例えば、図8(a)~(d)中の時間Td以前では不要光信号が検出されるため、制御部50は、時間Td以降に受光素子44aが受光を開始する(受光素子44aからの信号を取得する)ように制御すればよい。すなわち制御部50は、光源11が照明光を発してからの受光素子44aの信号(第1の信号)を取得する時間と受光素子44bの信号(第2の信号)を取得する時間とを異ならせる。これは、LiDARの測距方式がパルス発光方式でも、変調光方式でも効果がある。これにより、光学装置1内で発生する不要光の影響を低減することにより、近距離物体があたかもあるかのような受光素子44aによる誤検出を低減するとともに、信号の歪みによる測距精度の低下を抑制することができる。
次に、図9を参照して、本発明の実施例2における光学装置(計測装置)2の概要を説明する。図9は、光学装置2の概要図である。本実施例の光学装置2は、受光部40に代えて受光部40aを有する点で、実施例1の光学装置1と異なる。なお光学装置2の他の基本的構成は、光学装置1と同様である。このため本実施例では、実施例1と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例の受光部40aにおいて、結像レンズ42よりも前段に光路分割部43が配置され、光路分割部43により分割された二つの光路のそれぞれに結像レンズ(結像光学系)42a、42bが配置されている。すなわち、透過光路に結像レンズ42a、反射光路に結像レンズ42bが配置されている。この構成によれば、光束が軸上の光も軸上から離れた光も、光路分割部43に入射する角度が略同じである。このため、有効領域内全域で略均一な透過率および反射率で分割することができ、受光光路を分割する光量をより正確に設計しやすい。
また、反射光路では遠距離対象物からの光を多く受光するように結像レンズ42aの焦点距離と同じ位置に受光素子44aを配置し、透過光路では近距離対象物からの光を多く受光するように結像レンズ42bの焦点位置より離れた位置に受光素子44bを配置する。この構成でも、対象物の距離の遠近に関係なく対象物からの反射光を適切に受光できるため、測距範囲を拡大することができる。
なお本実施例では、光路分割部43において透過側の光路を遠距離用に、反射側の光路を近距離用にしているが、光路分割部43の反射率が透過率より十分大きいビームスプリッタとして、近距離用光路と遠距離用光路を逆にしてもよい。
次に、図10および図11を参照して、本発明の実施例3における光学装置(計測装置)3の概要を説明する。図10は、光学装置3の概要図である。本実施例の光学装置3は、受光部40に代えて受光部40bを有する点で、実施例1の光学装置1と異なる。なお光学装置3の他の基本的構成は、光学装置1と同様である。このため本実施例では、実施例1と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例の受光部40bは、バンドパスフィルタ41、結像レンズ42、光路分割部43、コリメータ45、集光レンズ46、受光素子(第1の受光素子)44a、および受光素子(第2の受光素子)44bを有する。図11は、光路分割部43の概要図である。図11に示されるように、光路分割部43は、第1の通過領域431および第2の通過領域432を有する。本実施例において、第1の通過領域431は透過面であり、第2の通過領域432は反射面である。光路分割部43の第1の通過領域431は、受光素子44aと光学的に共役な位置に配置されている。すなわち第1の通過領域431は、遠距離対象物と光学的に共役な位置に配置されている。
次に、図12(a)、(b)を参照して、光学装置3の受光光路について説明する。図12(a)、(b)は、光学装置3の受光光路の説明図であり、図12(a)は計測対象物が遠距離にある場合の受光光路、図12(b)は計測対象物が近距離にある場合の受光光路をそれぞれ示す。
図12(a)に示されるように対象物が遠距離にある場合、対象物からの反射光RLは、反射ミラー31と導光部20を通り、その大部分は光路分割部43の第1の通過領域431を透過し、コリメータ45と集光レンズ46を通り受光素子44aに結像する。一方、図12(b)に示されるように対象物が近距離にある場合、対象物からの反射光RLの大部分は、結像レンズ42で集光され、光路分割部43の第2の通過領域432で反射し、受光素子44bに結像する。
次に、図13(a)、(b)を参照して、受光部40bの光学配置の関係を説明する。図13(a)、(b)は、受光部40bの光路の概要図である。図13(a)、(b)では、受光部40bの各部に対応する面にSの接頭辞を加えて示す。光路分割部S43は、結像レンズS42の焦点位置に配置される。遠距離対象物からの反射光は、光軸の中心部においては照明部10により遮光され、光軸の周辺部からの光が受光素子S44aに導光され、光路分割部43の第1の通過領域431を通過し、受光素子S44aで受光される。
また、対象物の距離が変化すると、光路分割部43で反射光が通過する領域が変化する。図14(a)~(d)を参照して、光路分割部43、および受光素子44aの受光領域R44aまたは受光素子44bの受光領域R44bと反射光との関係を説明する。図14(a)~(d)は、光路分割部43および受光領域と反射光との関係を示す図である。図14(a)は、遠距離対象物からの反射光RLaの光分布と光路分割部43の第1の通過領域431および第2の通過領域432との関係を示す。図14(b)は、遠距離対象物からの反射光RLaと受光素子44aの受光領域R44aとの関係を示す。図14(c)は、近距離対象物からの反射光RLbの光分布と光路分割部43の第1の通過領域431および第2の通過領域432との関係を示す。図14(d)は、近距離対象物からの反射光RLbと受光領域R44bとの関係をそれぞれ示す。
図14(b)に示されるように対象物が遠距離にある場合、反射光RLaは、光路分割部43の第1の通過領域431を通過し、受光素子44a内に結像する。このとき反射光RLaは、受光素子44bで受光されない。一方、図14(d)に示されるように対象物が近距離にある場合、反射光RLbは、光路分割部43では第2の通過領域432において輪帯となり、受光素子44b内に結像する。このとき反射光RLbは、受光素子44aで受光されない。
対象物が上記2パターンの中間にある場合、反射光RLaは、光路分割部43では第1の通過領域431および第2の通過領域432の両方をまたぐ光分布となる。このように、光路分割部43でも対象物からの距離に応じて結像光の光分布が変化し、光分布内で第1の通過領域431と第2の通過領域432が占める割合が変化するため、受光素子44a、44bで受光する光量が変化する。また、対象物からの距離が近いほど、光学装置3で受ける反射光は強くなるため、第2の通過領域432は反射率を低く設定することが好ましい。
本実施例において、遠距離の対象物からの反射光LRaは、第1の通過領域431よりも小さくしつつ、受光領域R44aの範囲に入るよう結像レンズ42を設計することが好ましい。このとき、遠距離の対象物から反射光LRaが返ってくるまでの時間で反射ミラー31が回転するため、光路分割部43での反射光LRaの位置が変化する。このため、第1の通過領域431は反射光RLaよりも大きくすることが好ましいが、第1の通過領域431を大きくすると、光学装置3の内部で発生する散乱光や太陽光などの外光が不要光として受光領域R44aに到達する可能性がある。図15は、光学装置3を用いた測距状況の説明図である。例えば図15に示されるように、光学装置3を用いて測距する画角IFV1が、太陽1001のある画角IFV2の近傍にある状況では、対象物100からの反射光とともに、太陽1001からの光(不要光)も受光素子の近傍に到達する場合がある。以下、不要光を低減するための構成について説明する。
図16(a)、(b)は受光素子44aの説明図であり、図16(a)は平面図、図16(b)は側面図をそれぞれ示す。受光素子44aは、受光領域R44aを含むパッケージを有する。受光素子44aのパッケージが例えばCANパッケージの場合、図16(a)に示されるように、受光領域R44aは保持部(金属保護部)44CVで覆われている。保持部44CVは、受光素子44aの受光領域R44aが外気にさらされるのを防ぎ、基板からの熱を放熱するなどの役割がある。
保持部44CVは、一般的に金属であり、光の反射率が高い。このため、光学装置3の内部で発生する散乱光や、光学装置3の外部で計測していない画角からの外光は、保持部44CVに当たると高い反射率で反射および散乱し、受光領域R44aに到達する場合がある。その結果、対象物からの反射光を適切に計測することができず、計測に誤りが生じる可能性がある。一方、本実施例の光学装置3は、光路分割部43の第1の通過領域431を適切な大きさ(サイズ)にすることで、保持部44CVに光学装置3の内部で発生する散乱光や想定外の画角からの光が当たらないようにできる。
図17(a)は、受光素子44aを光学系の上流側から見た場合の、受光領域R44aと、受光素子面上における光路分割部43の第1の通過領域431の像431iと、保持部44CVの開口44wとの関係を示す図である。第1の通過領域431と像431iとの関係は、コリメータ45および結像レンズ42で決定される光学倍率で決定され、結像倍率βに対して、(像431iの大きさ)=|β|×(第1の通過領域431の大きさ)となる。
第1の通過領域431の像431iは、保持部44CVの開口44wよりも小さい。第1の通過領域431よりも外側に到達する光は第2の通過領域432で反射されるため、保持部44CVの開口44wに当たらなくなる。例えば、図15に示される状況において、太陽光は光路分割部43で第1の通過領域431から外れるため、受光素子44aが配置されている光路に向かうことはない。または、太陽光は、第1の通過領域431を通過しても、保持部44CVの開口44wに当たることはないため、受光領域R44aで受光されることはない。
このように、第1の通過領域431の大きさを、受光領域R44a面での像431iの大きさが受光素子44aの保持部44CVの開口44wよりも小さくする。すなわち受光素子44aの保持部44CVの開口44wにおいて光軸方向から見た第1の通過領域431の光学共役像は、開口44wよりも小さい。これにより、外光による不要光を抑制することができる。その結果、対象物からの反射光のみを受光することができるため、測距精度を向上させることが可能である。
対象物からの反射光を受光する場合、照明範囲が受光素子44aの受光画角よりも大きい場合がある。例えば、光源11の発光面が一方向に長い光源の場合、図10に示される光学装置3の構成では照明領域が一方向に長くなる。その結果、図17(b)に示されるように、受光領域R44aで受光する画角よりも大きな照明となる場合がある。このため、第1の通過領域431の像431iは、少なくとも受光領域R44aまたは照明領域の像ILiよりも大きくすることが好ましい。すなわち、受光素子44aの受光面(受光領域R44a)において、第1の通過領域431の像431iは受光面または照明画角よりも大きいことが好ましい。その結果、対象物からの反射光を多く取り込むことができる。
なお本実施例において、光路分割部43の第1の通過領域431を透過面、第2の通過領域432を反射面としているが、この関係が逆であってもよい。また、第2の通過領域432で反射される光路にはコリメータ45および集光レンズ46が配置されていないが、これらを配置してもよい。また、バンドパスフィルタ41は結像レンズ42よりも偏向部30側に配置されているが、コリメータ45と集光レンズ46との間に配置してもよい。
本実施例によれば、光路分割部の通過領域を適切に設定する、すなわち受光領域面での通過領域の像を受光素子の保持部開口よりも小さくすることにより、遠距離対象物からの反射光を有効に受光しつつ太陽などの外光を抑制することができる。
各実施例において、バンドパスフィルタ41は、光源11の波長の光を透過しつつ他の波長の光を遮断できればよく、各実施例の位置に限定するものではない。バンドパスフィルタ41を、受光素子44a、44bの前段、または光路分割部43の前段もしくは後段に配置してもよい。
各実施例において、遠距離対象物からの反射光を多く受光できるように、結像レンズ42の主点から焦点距離と同等となる位置に受光素子44aが配置される。すなわち各実施例では、測距したい距離に応じて、適切な対象物距離と共役となる位置に二つの受光素子44a、44bが配置され、二つの受光素子44a、44bは、共役となる対象物との距離が互いに異なる。例えば図7は、受光素子44aは距離P2よりも遠距離にある対象物と共役な位置に配置されており、受光素子44bは距離P1よりも近距離にある対象物と共役な位置に配置されていることを示している。受光素子44aは、実質的に無限遠に焦点が合っている状態であり、結像レンズ42の主点位置から焦点距離だけ離れた位置に配置されているのと同等である。なお、求める仕様によっては、それより近い距離と共役であってもよく、各受光素子で反射光を受光しやすい距離が異なるように配置されることが好ましい。そして、近距離対象物からの反射光を十分受光しつつ光学装置内で発生する不要光を抑えるため、近距離対象物と共役関係となるように受光素子を追加で配置しつつ、光路分割部で不要光を減光する。
また各実施例の光学装置は、二つの受光素子を有することで、光学装置を構成する際の精度補償またはキャリブレーションなどにも応用可能である。例えば、図1の導光部20および他の部分と偏向部30とは空間的に分離しているが、それらは物理的に完全に分離しているわけではなく、全体を保持する筐体でつながっている。その筐体の一部に反射マークを施すと、偏向部30が特定の回転角度にて常に反射マークを照明し、そこからの反射光を受光部が受光することになる。偏向部30がそのような回転角度となる場合に上記の制御を行うと、理想的にはその特定の回転角度において常に同じ信号が計測されることになる。しかし、現実には制御部50のずれや偏向部30の走査ばらつきなどにより、回転角度のずれが発生する。そこで、一定の時間間隔で光学装置内の一部を近距離対象物に適した受光素子で計測し、そこで得られる結果が常に一定となるよう計測結果を補正することで、計測精度を向上させることができる。特に、近距離にある対象物と共役な位置に配置された受光素子は、近距離の計測精度が高い。このため、予め光学装置が有する距離値と比較して、計測精度の再確認や、計測結果の補正に適している。
各実施例の光学装置は、広範囲を遠距離計測できる光学装置として、地上レーザー測量装置、定点監視センサ、人流計測、小型のモビリティの自動制御用のセンサ、および自動車等の自動運転用のセンサなどに応用できる。
各実施例は、受光光路を、近距離対象物もしくは遠距離対象物からの反射光を受光する光路に分割し、各光路で受光素子が反射光を検出するタイミングを異ならせて装置内部の不要光の影響を最小限にすることができる。このため各実施例によれば、近距離から遠距離まで対象物の距離を高精度に計測することが可能な光学装置、車載システム、および移動装置を提供することができる。
[車載システム]
図18は、各実施例の光学装置1(または光学装置2)及びそれを備える車載システム(運転支援装置)1000の構成図である。車載システム1000は、自動車(車両)等の移動可能な移動体(移動装置)により保持され、光学装置1により取得した車両の周囲の障害物や歩行者などの対象物の距離情報に基づいて、車両の運転(操縦)を支援するためのシステムである。図19は、車載システム1000を含む移動装置としての車両500の模式図である。図19においては、光学装置1の測距範囲(検出範囲)を車両500の前方に設定した場合を示しているが、測距範囲を車両500の後方や側方などに設定してもよい。
図18に示すように、車載システム1000は、光学装置1と、車両情報取得装置200と、制御装置(制御部、ECU:エレクトロニックコントロールユニット)300と、警告装置(警告部)400とを備える。車載システム1000において、光学装置1が備える制御部60は、距離取得部(取得部)及び衝突判定部(判定部)としての機能を有する。ただし、必要に応じて、車載システム1000において制御部60とは別体の距離取得部や衝突判定部を設けてもよく、夫々を光学装置1の外部(例えば車両500の内部)に設けてもよい。あるいは、制御装置300を制御部60として用いてもよい。
図20は、各実施例における光学装置1(または光学装置2)を備えた車載システム1000の動作例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って車載システム1000の動作を説明する。
まず、ステップS1では、光学装置1の光源部10により車両の周囲の対象物を照明し、対象物からの反射光を受光することで受光部40が出力する信号に基づいて、制御部60により対象物の距離情報を取得する。また、ステップS2では、車両情報取得装置200により車両の車速、ヨーレート、舵角などを含む車両情報の取得を行う。そして、ステップS3では、制御部60によって、ステップS1で取得された距離情報やステップS2で取得された車両情報を用いて、対象物までの距離が予め設定された設定距離の範囲内に含まれるか否かの判定を行う。
これにより、車両の周囲の設定距離内に対象物が存在するか否かを判定し、車両と対象物との衝突可能性を判定することができる。なお、ステップS1及びS2は、上記の順番とは逆の順番で行われてもよいし、互いに並列して処理を行われてもよい。制御部60は、設定距離内に対象物が存在する場合は「衝突可能性あり」と判定し(ステップS4)、設定距離内に対象物が存在しない場合は「衝突可能性なし」と判定する(ステップS5)。
次に、制御部60は、「衝突可能性あり」と判定した場合、その判定結果を制御装置300や警告装置400に対して通知(送信)する。このとき、制御装置300は制御部60での判定結果に基づいて車両を制御し(ステップS6)、警告装置400は制御部60での判定結果に基づいて車両のユーザ(運転者、搭乗者)への警告を行う(ステップS7)。なお、判定結果の通知は、制御装置300及び警告装置400の少なくとも一方に対して行えばよい。
制御装置300は、車両の駆動部(エンジンやモータなど)に対して制御信号を出力することで、車両の移動を制御することができる。例えば、車両においてブレーキをかける、アクセルを戻す、ハンドルを切る、各輪に制動力を発生させる制御信号を生成してエンジンやモータの出力を抑制するなどの制御を行う。また、警告装置400は、ユーザに対して、例えば警告音を発する、カーナビゲーションシステムなどの画面に警告情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどの警告を行う。
以上、各実施例の車載システム1000によれば、上記の処理により対象物の検出及び測距を行うことができ、車両と対象物との衝突を回避することが可能になる。特に、上述した各実施例に係る光学装置1を車載システム1000に適用することで、高い測距精度を実現することができるため、対象物の検出及び衝突判定を高精度に行うことが可能になる。
なお、各実施例では、車載システム1000を運転支援(衝突被害軽減)に適用したが、これに限らず、車載システム1000をクルーズコントロール(全車速追従機能付を含む)や自動運転などに適用してもよい。また、車載システム1000は、自動車等の車両に限らず、例えば船舶や航空機、産業用ロボットなどの移動体に適用することができる。また、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)や監視システム等の物体認識を利用する種々の機器に適用することができる。
また、車載システム1000や移動装置500は、万が一移動装置500が障害物に衝突した場合に、その旨を車載システムの製造元(メーカ)や移動装置の販売元(ディーラ)などに通知するための通知装置(通知部)を備えていてもよい。例えば、通知装置としては、移動装置500と障害物との衝突に関する情報(衝突情報)を予め設定された外部の通知先に対して電子メールなどによって送信するもの採用することができる。
このように、通知装置によって衝突情報を自動通知する構成を採ることにより、衝突が生じた後に点検や修理などの対応を速やかに行うことができる。なお、衝突情報の通知先は、保険会社、医療機関、警察などや、ユーザが設定した任意のものであってもよい。また、衝突情報に限らず、各部の故障情報や消耗品の消耗情報を通知先に通知するように通知装置を構成してもよい。衝突の有無の検知については、上述した受光部40からの出力に基づいて取得された距離情報を用いて行ってもよいし、他の検知部(センサ)によって行ってもよい。
各実施例の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
光源からの照明光を偏向して物体を走査すると共に、前記物体からの反射光を偏向する偏向部と、
前記反射光を受光する受光部と、
前記光源からの前記照明光を前記偏向部に導光すると共に、前記偏向部からの前記反射光を前記受光部に導光する導光部とを備え、
前記受光部は、結像光学系、光路分割部、第1の受光素子、および第2の受光素子を有し、
前記光路分割部は、前記反射光を互いに同じ波長の第1の光と第2の光とに分割し、
前記第1の受光素子は前記第1の光を受光し、前記第2の受光素子は前記第2の光を受光し、
前記第1の受光素子と前記第2の受光素子は、前記結像光学系に関して共役となる前記物体までの距離が互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする光学装置。
(構成2)
前記結像レンズから前記第1の受光素子までの第1の光路長と前記結像レンズから前記第2の受光素子までの第2の光路長は、互いに異なることを特徴とする構成1に記載の光学装置。
(構成3)
前記第1の受光素子からの第1の信号と前記受光素子からの第2の信号とを取得する制御部を更に有し、
前記制御部は、前記光源が前記照明光を発してからの前記第1の信号を取得する時間と前記第2の信号を取得する時間とを異ならせることを特徴とする構成1または2に記載の光学装置。
(構成4)
前記第1の受光素子は、第1の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
前記第2の受光素子は、前記第1の距離よりも短い第2の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
前記第1の受光素子は、前記結像レンズの焦点位置に配置されていることを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載の光学装置。
(構成5)
前記光路分割部は、前記反射光の前記光路を、第1の光量の前記第1の光路と第1の光量とは異なる第2の光量の前記第2の光路とに分割することを特徴とする構成1乃至4のいずれかに記載の光学装置。
(構成6)
前記第1の受光素子は、第1の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
前記第2の受光素子は、前記第1の距離よりも短い第2の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
前記第2の光量は、前記第1の光量よりも小さいことを特徴とする構成5に記載の光学装置。
(構成7)
前記制御部は、特定の画角で光学装置の一部を計測して得られた計測結果と所定の距離値とを比較して、該計測結果を補正することを特徴とする構成3に記載の光学装置。
(構成8)
前記第1の受光素子は、第1の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
前記第2の受光素子は、前記第1の距離よりも短い第2の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
前記制御部は、前記第1の受光素子を用いて前記計測結果を得ること特徴とする構成7に記載の光学装置。
(構成9)
前記光路分割部は、第1の通過領域および第2の通過領域を有し、
前記第1の受光素子の保持部の開口において光軸方向から見た前記第1の通過領域の光学共役像は、前記開口よりも小さいことを特徴とする構成1乃至8のいずれかに記載の光学装置。
(構成10)
前記第1の通過領域は透過面であり、前記第2の通過領域は反射面であることを特徴とする構成9に記載の光学装置。
(構成11)
前記第1の受光素子の受光面において、前記第1の通過領域の像は、前記受光面よりも大きいことを特徴とする構成9または10に記載の光学装置。
(構成12)
前記第1の受光素子の受光面において、前記第1の通過領域の像は、照明画角よりも大きいことを特徴とする構成9乃至11のいずれかに記載の光学装置。
(構成13)
前記物体から前記第1の受光素子までの光路長と前記物体から第2の受光素子までの光路長との差を補正する制御部を更に有することを特徴とする構成1乃至12のいずれかに記載の光学装置。
(構成14)
構成1乃至13のいずれかに記載の光学装置を備え、該光学装置によって得られた前記物体の距離情報に基づいて車両と前記物体との衝突可能性を判定することを特徴とする車載システム。
(構成15)
前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両に制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置を備えることを特徴とする構成14に記載の車載システム。
(構成16)
前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両の運転者に対して警告を行う警告装置を備えることを特徴とする構成14または15に記載の車載システム。
(構成17)
前記車両と前記対象物との衝突に関する情報を外部に通知する通知装置を備えることを特徴とする構成14乃至16のいずれかに記載の車載システム。
(構成18)
構成1乃至13のいずれかに記載の光学装置を備え、該光学装置を保持して移動可能であることを特徴とする移動装置。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1、2、3 光学装置
11 光源
20 導光部
30 偏向部
40 受光部
42、42a、42b 結像レンズ(結像光学系)
43 光路分割部
44a 受光素子(第1の受光素子)
44b 受光素子(第2の受光素子)
100 対象物(物体)

Claims (18)

  1. 光源からの照明光を偏向して物体を走査すると共に、前記物体からの反射光を偏向する偏向部と、
    前記反射光を受光する受光部と、
    前記光源からの前記照明光を前記偏向部に導光すると共に、前記偏向部からの前記反射光を前記受光部に導光する導光部とを備え、
    前記受光部は、結像光学系、光路分割部、第1の受光素子、および第2の受光素子を有し、
    前記光路分割部は、前記反射光を互いに同じ波長の第1の光と第2の光とに分割し、
    前記第1の受光素子は前記第1の光を受光し、前記第2の受光素子は前記第2の光を受光し、
    前記第1の受光素子と前記第2の受光素子は、前記結像光学系に関して共役となる前記物体までの距離が互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする光学装置。
  2. 前記結像光学系から前記第1の受光素子までの第1の光路長と前記結像光学系から前記第2の受光素子までの第2の光路長は、互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記第1の受光素子からの第1の信号と前記受光素子からの第2の信号とを取得する制御部を更に有し、
    前記制御部は、前記光源が前記照明光を発してからの前記第1の信号を取得する時間と前記第2の信号を取得する時間とを異ならせることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  4. 前記第1の受光素子は、第1の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
    前記第2の受光素子は、前記第1の距離よりも短い第2の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
    前記第1の受光素子は、前記結像光学系の焦点位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  5. 前記光路分割部は、前記反射光の前記光路を、第1の光量の前記第1の光路と第1の光量とは異なる第2の光量の前記第2の光路とに分割することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  6. 前記第1の受光素子は、第1の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
    前記第2の受光素子は、前記第1の距離よりも短い第2の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
    前記第2の光量は、前記第1の光量よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  7. 前記制御部は、特定の画角で光学装置の一部を計測して得られた計測結果と所定の距離値とを比較して、該計測結果を補正することを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  8. 前記第1の受光素子は、第1の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
    前記第2の受光素子は、前記第1の距離よりも短い第2の距離に位置する前記物体と共役な位置に配置され、
    前記制御部は、前記第1の受光素子を用いて前記計測結果を得ること特徴とする請求項7に記載の光学装置。
  9. 前記光路分割部は、第1の通過領域および第2の通過領域を有し、
    前記第1の受光素子の保持部の開口において光軸方向から見た前記第1の通過領域の光学共役像は、前記開口よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  10. 前記第1の通過領域は透過面であり、前記第2の通過領域は反射面であることを特徴とする請求項9に記載の光学装置。
  11. 前記第1の受光素子の受光面において、前記第1の通過領域の像は、前記受光面よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の光学装置。
  12. 前記第1の受光素子の受光面において、前記第1の通過領域の像は、照明画角よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の光学装置。
  13. 前記物体から前記第1の受光素子までの光路長と前記物体から第2の受光素子までの光路長との差を補正する制御部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光学装置を備え、該光学装置によって得られた前記物体の距離情報に基づいて車両と前記物体との衝突可能性を判定することを特徴とする車載システム。
  15. 前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両に制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置を備えることを特徴とする請求項14に記載の車載システム。
  16. 前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両の運転者に対して警告を行う警告装置を備えることを特徴とする請求項14に記載の車載システム。
  17. 前記車両と前記物体との衝突に関する情報を外部に通知する通知装置を備えることを特徴とする請求項14に記載の車載システム。
  18. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光学装置を備え、該光学装置を保持して移動可能であることを特徴とする移動装置。
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