JP2024001454A - 気化器 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、気化器に関する。
例えば、基板処理装置等において、基板上に成膜する際に用いる成膜原料として、常温で液体の成膜原料が用いられる場合がある。この様な成膜原料は、気化器で気化させて基板処理装置のチャンバに供給される。気化器は、メンテナンス等のために、例えば、容器の上部を開放可能な構造として、Oリングを用いてシールすることがある。また、Oリングを用いてシールする場合、Oリングを二重に配置し、Oリング間に形成された隙間にガス流入口とガス流出口とを設け、当該隙間に不活性ガスを充満させることが提案されている。
本開示は、1つのガス配管で気化用のガスとガス透過抑制用のガスとを供給できる気化器を提供する。
本開示の一態様による気化器は、液体原料を気化する気化器であって、液体原料を不活性ガスとともに噴霧するノズルと、不活性ガスの流路とを備える天板部と、天板部によって上部の開口部が閉じられ、ノズルから噴霧された液体原料が気化される容器と、天板部と容器との接触面の気密性を保持する第1のシール材、および、第1のシール材よりも直径が大きい第2のシール材と、を有し、天板部の流路が、ノズル、および、第1のシール材と第2のシール材との間に形成される空間に接続され、不活性ガスがノズルと、空間とに供給される。
本開示によれば、1つのガス配管で気化用のガスとガス透過抑制用のガスとを供給できる。
以下に、開示する気化器の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により開示技術が限定されるものではない。
上述のように、例えば、容器の上部を開放可能な構造として、樹脂製のOリングを用いてシールした気化器では、当該Oリングが酸素や水分等のガスを透過するので、真空度の悪化や原料と反応することがある。このため、この様な気化器では、パーティクルやメタルコンタミが発生する場合がある。一方、Oリングを用いない方法としては、メタルシールや溶接が挙げられる。メタルシールは、酸素や水分等のガスの透過性は低いが、シールの円周が大きくなると、均等に締め込むことの困難性や熱ひずみによるリークが発生する場合がある。また、メタルシールは、メタル接触であるから、シール面への食い込み等により、繰り返し回数も少なくなる。また、溶接で密閉した場合、組立時のノズルの中心調整や、内部洗浄、オーバーホール等の分解が伴う保守作業を行うことが困難である。これらのことから、Oリングを二重に設け、Oリング間の隙間に不活性ガスを流入することで、ガス透過を抑制することが考えられる。この場合、気化用のガス配管と、ガス透過抑制用のOリング間の隙間へのガス配管とを設けることになる。そこで、1つのガス配管で気化用のガスとガス透過抑制用のガスとを供給するとともに、シール材におけるガス透過を抑制することが期待されている。
[気化器10の構成]
図1は、本開示の一実施形態における気化器の一例を示す図である。図1に示す気化器10は、例えば、基板処理装置1に組み込まれる。基板処理装置1は、例えば、バッチ式の減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)装置や、減圧ALD(Atomic Layer Deposition)装置である。なお、図1では、気化器10について縦方向の断面を示している。
図1は、本開示の一実施形態における気化器の一例を示す図である。図1に示す気化器10は、例えば、基板処理装置1に組み込まれる。基板処理装置1は、例えば、バッチ式の減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)装置や、減圧ALD(Atomic Layer Deposition)装置である。なお、図1では、気化器10について縦方向の断面を示している。
基板処理装置1は、気化器10と、液体原料供給源30と、ガス供給源32と、処理容器40と、排気装置41,42と、制御部50とを有する。
気化器10は、液体原料供給源30から供給される液体原料を気化して、気化した原料ガスを基板を処理する処理容器40に供給する。気化器10は、DLI(Direct Liquid Injection)気化器の一例である。気化器10は、容器11と、天板部12と、Oリング13と、Oリング13より直径が大きいOリング14とを有する。気化器10は、容器11の上部の開口部が天板部12によって閉じられており、容器11の内部空間15を形成している。
容器11は、内部空間15において液体原料が気化されるものであり、例えば、円筒状である。容器11は、天板部12と接する上面16に、Oリング13,14が配置される。容器11は、上面16のうち、Oリング13と接する部分と、Oリング14と接する部分との間に、凹部17を有する。なお、凹部17は設けなくてもよい。また、容器11は、内部空間15において気化された原料ガスを処理容器40に供給するための原料ガス排出口18を有する。さらに、容器11には、図示はしないが、例えば円筒状の側面にヒータが設けられ、内部空間15の原料ガスが加熱される。
天板部12は、液体原料を不活性ガスとともに噴霧するノズル19と、不活性ガスの流路20と、液体原料の流路26とを有する。また、天板部12は、容器11と接する下面21のうち、Oリング13と接する部分と、Oリング14と接する部分との間に、凹部22を有する。なお、凹部22は設けなくてもよい。また、容器11の上面16と、天板部12の下面21と、Oリング13,14とによって形成される隙間23は、凹部17,22が設けられている場合には、当該凹部17,22を含むものとする。
ノズル19は、中心部24と円環部25とを有する。中心部24は、流路26から供給される液体原料を噴出させる。円環部25は、流路20から分岐した流路27に接続され、不活性ガスを噴出させる。すなわち、ノズル19は、中心部24から噴出させた液体原料を、円環部25から噴出させた不活性ガスによって容器11の内部空間15に噴霧させてミストを生成するスプレーノズルの一例である。
流路20は、ガス供給源32から供給される不活性ガス、例えば窒素(N2)ガスを、隙間23に供給するとともに、流路27を介して円環部25に供給するための流路である。すなわち、流路20によって供給される不活性ガスは、隙間23のパージガスであるとともに、ノズル19における液体原料のキャリアガスでもある。
液体原料供給源30は、配管31を介して気化器10の流路26に接続される。液体原料供給源30は、液体原料(プリカーサ)として、例えば有機金属化合物原料を供給する。また、配管31には、バルブV1が設けられ、液体原料の気化器10への供給が制御される。
ガス供給源32は、配管33を介して気化器10の流路20に接続される。ガス供給源32は、不活性ガスとして、例えば窒素ガスを供給する。なお、ガス供給源32は、他の不活性ガス、例えば、ヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガス、ネオン(Ne)ガス等の希ガスを供給するようにしてもよい。また、配管33には、バルブV2が設けられ、不活性ガスの気化器10への供給が制御される。
処理容器40は、例えば、内部に収容した基板に対してCVD等の処理を行うための容器である。処理容器40の内部は、排気装置41で真空引きされ、減圧下で基板に対する処理が行われる。処理容器40は、気化器10の原料ガス排出口18と配管43で接続される。処理容器40には、配管43を介して気化器10で気化された原料ガスが供給される。また、配管43には、バルブV3が設けられるとともに、バルブV4が設けられた配管44が接続される。配管44は、排気装置42に接続される。なお、配管44は、バルブV4の先において、排気装置41に接続されるようにしてもよい。
バルブV3は、処理容器40に対して気化器10から原料ガスが供給される場合に開となり、原料ガスの供給が停止される場合に閉となる。一方、バルブV4は、処理容器40に対して気化器10から原料ガスが供給される場合に閉となり、原料ガスの供給が停止される場合に開となる。すなわち、気化器10の内部空間15は、原料ガスの供給時には、処理容器40を介して排気装置41で減圧され、原料ガスの供給停止時には、排気装置42で減圧される。なお、排気装置41,42は、真空ポンプおよび圧力制御バルブ等を有する。また、排気装置41,42は、第1の真空ポンプおよび第2の真空ポンプの一例である。なお、バルブV3,V4は、窒素ガスによる内部空間15や配管43,44のパージを行う場合、パージ箇所に合わせてそれぞれ開閉が制御される。
制御部50は、メモリ、プロセッサ、および入出力インターフェイスを有する。メモリには、プロセッサによって実行されるプログラム、および、各処理の条件等を含むレシピが格納されている。プロセッサは、メモリから読み出したプログラムを実行し、メモリ内に記憶されたレシピに基づいて、入出力インターフェイスを介して、基板処理装置1の各部を制御する。
次に、図2および図3を用いて、ノズル19近傍の横方向の断面について説明する。図2は、図1のA-A線における気化器の断面の一例を示す図である。図2は、天板部12のノズル19上部と、凹部22と、流路27とを含む箇所の横方向の断面である。図2に示すように、流路20から凹部22を含む隙間23に供給された不活性ガスは、流路27を経由してノズル19の円環部25にも供給される。一方、ノズル19の中心部24は、円環部25と接していない。
図3は、図1のB-B線における気化器の断面の一例を示す図である。図3は、容器11と天板部12とがOリング13,14を介して接する箇所の横方向の断面である。図3に示すように、Oリング13とOリング14との隙間23には、流路20から供給された不活性ガスが充填される。また、ノズル19の中心部24は、その外周に円環部25が接しており、図1に示すように、中心部24から噴出される液体原料が、円環部25から噴出する不活性ガスによって容器11の内部空間15に噴霧される。このとき、隙間23と円環部25との間は、Oリング13によって密閉されている。また、隙間23と外部空間との間は、Oリング14によって密閉されている。従って、円環部25が面する内部空間15と外部空間との間は、Oリング13と、隙間23に充填された不活性ガスと、Oリング14とによって密閉されている。つまり、隙間23に充填された不活性ガスは、外部空間から内部空間15への酸素や水分等のガスの透過抑制用のガスである。
すなわち、気化器10では、天板部12の流路20が、流路27を介してノズル19の円環部25に接続されるとともに、Oリング13とOリング14との間に形成される隙間23に接続され、不活性ガスがノズル19の円環部25と、隙間23とに供給される。このとき、隙間23は、供給される不活性ガスにより陽圧(例えば200kPa。)となる。また、円環部25が面する内部空間15は、排気装置41または排気装置42で減圧されているので陰圧(例えば、20kPa~27kPa。)となる。このように、気化器10では、1つのガス配管(配管33)で気化用のガスとガス透過抑制用のガスとを供給するとともに、シール材(Oリング13,14)におけるガス透過を抑制することができる。
[参考例との比較]
続いて、図4および図5を用いて参考例との比較について説明する。図4は、参考例における気化器の一例を示す図である。図5は、図4のC-C線における気化器の断面の一例を示す図である。図4に示す気化器100は、参考例の気化器である。なお、気化器100以外の構成は図1に示す基板処理装置1と同様であるので、その説明を省略する。
続いて、図4および図5を用いて参考例との比較について説明する。図4は、参考例における気化器の一例を示す図である。図5は、図4のC-C線における気化器の断面の一例を示す図である。図4に示す気化器100は、参考例の気化器である。なお、気化器100以外の構成は図1に示す基板処理装置1と同様であるので、その説明を省略する。
気化器100は、容器111と、天板部112と、Oリング113とを有する。気化器100は、容器111の上部の開口部が天板部112によって閉じられており、容器111の内部空間115を形成している。
容器111は、内部空間115において液体原料が気化されるものであり、例えば、円筒状である。容器111は、天板部112と接する上面に、Oリング113が配置される。なお、Oリング113は、その一部が内部空間115に露出している場合がある。また、容器111は、内部空間115において気化された原料ガスを処理容器40に供給するための原料ガス排出口118を有する。さらに、容器111には、円筒状の側面にヒータ128が設けられ、内部空間115の原料ガスが加熱される。ヒータ128は、例えば、図5に示すように、容器111の壁内に4本設けられる。
天板部112は、液体原料を不活性ガスとともに噴霧するノズル119と、不活性ガスの流路120と、液体原料の流路126とを有する。また、図4および図5に示すように、天板部112の下面は、気化器100が組み立てられる際に、容器111の上面との間にOリング113を挟み込む。
ノズル119は、上述の実施形態のノズル19と同様に、流路126から供給される液体原料を、流路120から供給される不活性ガスによって容器111の内部空間115に噴霧させてミストを生成する。
上述のように、気化器100は、容器111と天板部112との接触面にOリング113を用いて密閉しているため、オーバーホール等の分解が伴う保守作業は容易である。しかしながら、気化器100では、Oリング113が一重であるので、外部空間から酸素や水分等のガスが内部空間115に透過する恐れがある。
これに対し、図1に示す本実施形態の気化器10では、Oリング13,14を二重に設け、Oリング13,14間の隙間23に不活性ガスを充填することで、ガス透過を抑制することができる。また、本実施形態の気化器10は、参考例の気化器100と比較して、不活性ガスの配管は同様に1本であり、Oリングが1つ増加するだけなので、メンテナンス性を損なうこともない。
以上、本実施形態によれば、気化器10は、液体原料を気化する気化器であって、液体原料を不活性ガスとともに噴霧するノズル19と、不活性ガスの流路20とを備える天板部12と、天板部12によって上部の開口部が閉じられ、ノズル19から噴霧された液体原料が気化される容器11と、天板部12と容器11との接触面の気密性を保持する、第1のシール材(Oリング13)、および、第1のシール材よりも直径が大きい第2のシール材(Oリング14)と、を有し、天板部12の流路20が、ノズル19、および、第1のシール材と第2のシール材との間に形成される空間(隙間23)に接続され、不活性ガスがノズル19と、空間とに供給される。その結果、1つのガス配管(配管33)で気化用のガスとガス透過抑制用のガスとを供給できるとともに、シール材におけるガス透過を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、流路20は、陽圧に保たれる。その結果、隙間23も陽圧に保たれ、Oリング13,14におけるガス透過を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、容器11の内部空間15は、陰圧に保たれる。その結果、噴霧された原料ガスを処理容器40に供給することができる。
また、本実施形態によれば、容器11の内部空間15は、処理チャンバ(処理容器40)に接続され、処理チャンバを介して、第1の真空ポンプ(排気装置41)に接続される。その結果、液体原料の供給時において、内部空間15を陰圧に保つとともに、隙間23を陽圧に保つことができる。
また、本実施形態によれば、液体原料の噴霧が停止された場合、処理チャンバを介さずに第2の真空ポンプ(排気装置42)に接続されるように切り替えられる。その結果、液体原料の供給停止時において、内部空間15を陰圧に保つとともに、隙間23を陽圧に保つことができる。
また、本実施形態によれば、不活性ガスは、液体原料の噴霧が停止された場合であっても、流路20に供給される。その結果、隙間23を陽圧に保つことができる。
また、本実施形態によれば、ノズル19は、中心部24から液体原料を噴出し、中心部24を囲む円環部25から不活性ガスを噴出する。その結果、容器11の内部空間15に液体原料を噴霧することができる。
また、本実施形態によれば、流路20は、円環部25に接続される。その結果、1つのガス配管で気化用のガスとガス透過抑制用のガスとを供給できる。
また、本実施形態によれば、容器11は、上面のうち、第1のシール材と接する部分と、第2のシール材と接する部分との間に、凹部17を備える。その結果、隙間23により多くの不活性ガスを充填することができる。
また、本実施形態によれば、天板部12は、下面のうち、第1のシール材と接する部分と、第2のシール材と接する部分との間に、凹部22を備える。その結果、隙間23により多くの不活性ガスを充填することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形体で省略、置換、変更されてもよい。
また、上記した実施形態では、流路20および隙間23と、円環部25とを接続する流路27を一箇所設けたが、これに限定されない。例えば、ノズル19を挟んだ反対側にも流路27を設けるようにしてもよい。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
液体原料を気化する気化器であって、
前記液体原料を不活性ガスとともに噴霧するノズルと、前記不活性ガスの流路とを備える天板部と、
前記天板部によって上部の開口部が閉じられ、前記ノズルから噴霧された前記液体原料が気化される容器と、
前記天板部と前記容器との接触面の気密性を保持する、第1のシール材、および、前記第1のシール材よりも直径が大きい第2のシール材と、
を有し、
前記天板部の前記流路が、前記ノズル、および、前記第1のシール材と前記第2のシール材との間に形成される空間に接続され、前記不活性ガスが前記ノズルと、前記空間とに供給される、
気化器。
(2)
前記流路は、陽圧に保たれる、
前記(1)に記載の気化器。
(3)
前記容器の内部空間は、陰圧に保たれる、
前記(1)または(2)に記載の気化器。
(4)
前記容器の内部空間は、処理チャンバに接続され、前記処理チャンバを介して、第1の真空ポンプに接続される、
前記(3)に記載の気化器。
(5)
前記液体原料の噴霧が停止された場合、前記処理チャンバを介さずに第2の真空ポンプに接続されるように切り替えられる、
前記(4)に記載の気化器。
(6)
前記不活性ガスは、前記液体原料の噴霧が停止された場合であっても、前記流路に供給される、
前記(1)~(5)のいずれか1つに記載の気化器。
(7)
前記ノズルは、中心部から前記液体原料を噴出し、前記中心部を囲む円環部から前記不活性ガスを噴出する、
前記(1)~(6)のいずれか1つに記載の気化器。
(8)
前記流路は、前記円環部に接続される、
前記(7)に記載の気化器。
(9)
前記容器は、上面のうち、前記第1のシール材と接する部分と、前記第2のシール材と接する部分との間に、凹部を備える、
前記(1)~(8)のいずれか1つに記載の気化器。
(10)
前記天板部は、下面のうち、前記第1のシール材と接する部分と前記第2のシール材と接する部分との間に、凹部を備える、
前記(1)~(9)のいずれか1つに記載の気化器。
(1)
液体原料を気化する気化器であって、
前記液体原料を不活性ガスとともに噴霧するノズルと、前記不活性ガスの流路とを備える天板部と、
前記天板部によって上部の開口部が閉じられ、前記ノズルから噴霧された前記液体原料が気化される容器と、
前記天板部と前記容器との接触面の気密性を保持する、第1のシール材、および、前記第1のシール材よりも直径が大きい第2のシール材と、
を有し、
前記天板部の前記流路が、前記ノズル、および、前記第1のシール材と前記第2のシール材との間に形成される空間に接続され、前記不活性ガスが前記ノズルと、前記空間とに供給される、
気化器。
(2)
前記流路は、陽圧に保たれる、
前記(1)に記載の気化器。
(3)
前記容器の内部空間は、陰圧に保たれる、
前記(1)または(2)に記載の気化器。
(4)
前記容器の内部空間は、処理チャンバに接続され、前記処理チャンバを介して、第1の真空ポンプに接続される、
前記(3)に記載の気化器。
(5)
前記液体原料の噴霧が停止された場合、前記処理チャンバを介さずに第2の真空ポンプに接続されるように切り替えられる、
前記(4)に記載の気化器。
(6)
前記不活性ガスは、前記液体原料の噴霧が停止された場合であっても、前記流路に供給される、
前記(1)~(5)のいずれか1つに記載の気化器。
(7)
前記ノズルは、中心部から前記液体原料を噴出し、前記中心部を囲む円環部から前記不活性ガスを噴出する、
前記(1)~(6)のいずれか1つに記載の気化器。
(8)
前記流路は、前記円環部に接続される、
前記(7)に記載の気化器。
(9)
前記容器は、上面のうち、前記第1のシール材と接する部分と、前記第2のシール材と接する部分との間に、凹部を備える、
前記(1)~(8)のいずれか1つに記載の気化器。
(10)
前記天板部は、下面のうち、前記第1のシール材と接する部分と前記第2のシール材と接する部分との間に、凹部を備える、
前記(1)~(9)のいずれか1つに記載の気化器。
10 気化器
11 容器
12 天板部
13,14 Oリング
15 内部空間
17,22 凹部
19 ノズル
20 流路
23 隙間
24 中心部
25 円環部
30 液体原料供給源
32 ガス供給源
33 配管
40 処理容器
41,42 排気装置
11 容器
12 天板部
13,14 Oリング
15 内部空間
17,22 凹部
19 ノズル
20 流路
23 隙間
24 中心部
25 円環部
30 液体原料供給源
32 ガス供給源
33 配管
40 処理容器
41,42 排気装置
Claims (10)
- 液体原料を気化する気化器であって、
前記液体原料を不活性ガスとともに噴霧するノズルと、前記不活性ガスの流路とを備える天板部と、
前記天板部によって上部の開口部が閉じられ、前記ノズルから噴霧された前記液体原料が気化される容器と、
前記天板部と前記容器との接触面の気密性を保持する、第1のシール材、および、前記第1のシール材よりも直径が大きい第2のシール材と、
を有し、
前記天板部の前記流路が、前記ノズル、および、前記第1のシール材と前記第2のシール材との間に形成される空間に接続され、前記不活性ガスが前記ノズルと、前記空間とに供給される、
気化器。 - 前記流路は、陽圧に保たれる、
請求項1に記載の気化器。 - 前記容器の内部空間は、陰圧に保たれる、
請求項1に記載の気化器。 - 前記容器の内部空間は、処理チャンバに接続され、前記処理チャンバを介して、第1の真空ポンプに接続される、
請求項3に記載の気化器。 - 前記液体原料の噴霧が停止された場合、前記処理チャンバを介さずに第2の真空ポンプに接続されるように切り替えられる、
請求項4に記載の気化器。 - 前記不活性ガスは、前記液体原料の噴霧が停止された場合であっても、前記流路に供給される、
請求項1に記載の気化器。 - 前記ノズルは、中心部から前記液体原料を噴出し、前記中心部を囲む円環部から前記不活性ガスを噴出する、
請求項1に記載の気化器。 - 前記流路は、前記円環部に接続される、
請求項7に記載の気化器。 - 前記容器は、上面のうち、前記第1のシール材と接する部分と、前記第2のシール材と接する部分との間に、凹部を備える、
請求項1に記載の気化器。 - 前記天板部は、下面のうち、前記第1のシール材と接する部分と、前記第2のシール材と接する部分との間に、凹部を備える、
請求項1に記載の気化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022100123A JP2024001454A (ja) | 2022-06-22 | 2022-06-22 | 気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022100123A JP2024001454A (ja) | 2022-06-22 | 2022-06-22 | 気化器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024001454A true JP2024001454A (ja) | 2024-01-10 |
Family
ID=89455086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022100123A Pending JP2024001454A (ja) | 2022-06-22 | 2022-06-22 | 気化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024001454A (ja) |
-
2022
- 2022-06-22 JP JP2022100123A patent/JP2024001454A/ja active Pending
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