JP2023554062A - 新規アリール-ピリド-ピリミジン-オン誘導体 - Google Patents

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コジモ ドレンテ,
デーヴィッド スティーブン ヘウィングス,
ダニエル フンツィカー,
エリク ユング,
ピエルジョルジョ フランチェスコ トンマゾ ペッタッツォーニ,
ファビエンヌ リックリン,
クラウス リーメル,
ユルゲン ヴィヒマン,
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エフ・ホフマン-ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

本発明は、式(I):TIFF2023554062000092.tif52170(式中、n、R1、R2、R3、R4及びR5は、本明細書及び特許請求の範囲で記載されるとおりである)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩に関する。式(I)の化合物は、医薬として使用され得る【選択図】なし

Description

本発明は、哺乳動物における治療及び/又は予防に有用な有機化合物、特にBRAF活性を調節する化合物に関する。
本発明は、特に、式(I)
Figure 2023554062000002
(式中、
は、ジアルキルアミノ、シクロアルキル(アルキルアミノ)、ハロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル又はシクロアルキルであり、
及びRは、独立して、水素、シアノ及びハロゲンから選択され、
は、アルキル、アルコキシカルボニルヘテロシクロアルキル、アミノアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニルアミノアルコキシアルコキシアルキル、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニルアミノシクロアルキル又はフェニルアルコキシアルキルであり、
n=0、1、2、3、4又は5、かつ
は、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルフェニル、アルコキシカルボニルアルキルヘテロシクロアルキル、アルコキシカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)アルキルフェニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノアルコキシ、アルキルカルボニルアミノアルコキシアルコキシ、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノアルキルフェニル、アルキルカルボニル(ヒドロキシヘテロシクロアルキル)、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニルアミノシクロアルキル、アミノアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアミノカルボニル、フェニルオキシ、ヒドロキシアルコキシアルコキシ、フェニル又は水素である)
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
急速進行性線維肉腫(RAF)クラスのセリン-トレオニンキナーゼは、MAPキナーゼシグナル伝達経路の最初のノードを構成する3つのメンバー(ARAF、BRAF、RAF1)を含む。MEK1及び2のリン酸化によるシグナル伝達における3つのRAFアイソフォームの明らかな冗長性にもかかわらず、頻繁な発がん性活性化変異は、BRAFについてのみ一般に見出される。特に、V600をグルタミン酸又はリジンで置換すると、キナーゼが高度に活性化され、その結果、外部刺激とは独立してMAPK経路が過剰刺激される(Cell.2015 Jun 18;161(7):1681-1696)。
変異型BRAFは標的化可能な発癌性ドライバーであり、3つのBRAF阻害剤(ベムラフェニブ、ダブラフェニブ及びエンコラフェニブ)が現在まで市場に出回っており、BRAFV600E陽性黒色腫において有効性を示している。しかしながら、薬物耐性の迅速な獲得がほぼ普遍的に観察されており、標的療法に関する治療上の利益の持続期間は依然として限られている。
更に、開発されたBRAF阻害剤は、BRAFV600E駆動性腫瘍においてMAPKシグナル伝達を抑制する予想外の「逆説的」能力を明らかにしたが、同じ阻害剤がBRAF野生型(WT)モデルにおいてMAPK刺激活性を示した(N Engl J Med 2012;366:271-273;及びBritish Journal of Cancer volume 111,pages640-645(2014))。
次いで、RAFパラドックスに関する機構的研究により、発癌性BRAFV600Eがその単量体サイトゾル形態でMEK1/2をリン酸化する一方で、WT BRAF及びRAF1の活性化は、細胞膜移行、並びに活性化RASによって促進されるホモ及び/又はヘテロ二量体化を含む事象の複雑な工程を必要とすることが明らかになった(KRAS、NRAS、HRAS)(Nature Reviews Cancer volume 14,pages455-467(2014))。
ベムラフェニブ、ダブラフェニブ又はエンコラフェニブのような阻害剤のWT BRAF又はRAF1プロトマーへの結合は、RAFホモ及び/又はヘテロ二量体化、並びに新たに形成されたRAF二量体の膜会合を迅速に誘導する。二量体型の立体配座では、1つのRAFプロトマーが第2のRAFプロトマーの立体配座変化をアロステリックに誘導してキナーゼ活性状態をもたらし、重要なことに、阻害剤の結合にとって好ましくない立体配座をもたらす。薬物治療によって誘導された二量体は、結果として、経路の過活性化による未結合プロトマーによって動作される触媒作用によりMEKリン酸化を促進する。
RAFパラドックスは、2つの臨床的に関連する結果をもたらす:1)BRAFi単剤療法時の二次腫瘍(主に角化細胞腫及び扁平上皮がん)の増殖の促進(N Engl J Med 2012;366:271-273)、及び2)BRAFi単剤療法の状況と並んでBRAFi+MEKiの組合せにおける薬物耐性の獲得は、RAS変異、BRAF増幅、二量体作用性BRAFスプライスバリアントの発現を含む遺伝的に駆動される事象による二量体媒介性RAFシグナル伝達の活性化を示す(Nature Reviews Cancer volume 14,pages455-467(2014))。
本発明は、式(I)のBRAF阻害剤が、高い効力を保持しつつも、かなり少ないMAPKシグナル伝達経路のパラドックス活性化を示すという驚くべき知見に関する。また、この化合物は、RAFパラドックスを誘導する化合物(パラドックス誘導剤又はRAFパラドックス誘導剤と呼ぶことができる)とは対照的に、パラドックス遮断剤又はRAFパラドックス遮断剤と呼ぶことができる。
本明細書において、用語「アルキル」は、単独で又は組み合わせて、1~8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基、特に1~6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基、より具体的には1~4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。直鎖及び分岐鎖C1-C8アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、異性体ペンチル、異性体ヘキシル、異性体ヘプチル、及び異性体オクチル、特に、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルである。メチル、エチル、プロピル及びペンチルは、式(I)の化合物における「アルキル」の特定の例である。
「シクロアルキル」という用語は、単独で又は組み合わせて、3~8個の炭素原子を有するシクロアルキル環、特に3~6個の炭素原子を有するシクロアルキル環を意味する。「シクロアルキル」の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクタニルである。「シクロアルキル」の特定の例は、シクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルである。
「アルコキシ」又は「アルキルオキシ」という用語は、単独又は組合せで、式アルキル-O-の基を意味し、「アルキル」という用語は、前に付与した意味、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ及びtert-ブトキシを意味する。「アルコキシ」の具体的な例は、メトキシ及びエトキシである。
「オキシ」という用語は、単独で又は組み合わせて、-O-基を意味する。
用語「オキソ」は、単独で又は組み合わせて、=O基を意味する。
用語「ハロゲン」又は「ハロ」は、単独で又は組み合わせて、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を意味し、特に、フッ素、塩素、又は臭素、より具体的にはフッ素を意味する。別の基と組み合わせた「ハロ」という用語は、特に1~5個のハロゲン、特に1~4個のハロゲン、すなわち1、2、3又は4個のハロゲンで置換された少なくとも1個のハロゲンによる当該基の置換を示す。
「アルキルアミノ」という用語は、単独で又は組み合わせて、-NH-基に結合したアルキル基を意味する。「ジアルキルアミノ」という用語は、単独で又は組み合わせて、-N-原子に結合した2つのアルキル基を意味する。
「ヒドロキシル」及び「ヒドロキシ」という用語は、単独で又は組み合わせて、-OH基を意味する。
「カルボニル」という用語は、単独で又は組み合わせて、-C(O)-基を意味する。
「アミノ」という用語は、単独で又は組み合わせて、第一級アミノ基(-NH)、第二級アミノ基(-NH-)、又は第三級アミノ基(-N-)を意味する。
「スルホニル」という用語は、単独で又は組み合わせて、-SO-基を意味する。
用語「シアノ」は、単独又は組合せで、-CN基を意味する。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、N、O及びSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、4~9個の環原子の一価飽和又は部分的に不飽和の一環式又は二環式環系を示す。二環式とは、1個又は2個の環原子を共通に有する2個の環からなるものを意味する。「ヘテロシクロアルキル」の例は、ピロリジニル、ピペリジニル、1,3-ジヒドロイソインドリル、1H-イソキノリニル、アゼチジニル及びピペラジニルである。「ヘテロシクロアルキル」の特定の例は、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルである。
「薬学的に許容され得る塩」という用語は、生物学的に又は別様に望ましくないものではない、遊離塩基又は遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持する塩を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、特に塩酸、並びに、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステイン等の有機酸と共に形成される。加えて、これらの塩は、無機塩基又は有機塩基を遊離酸に添加することによって調製することができる。無機塩基から誘導される塩には、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウムの塩が含まれるがこれらに限定されない。有機塩基から誘導される塩には、第一級、第二級、及び第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N-エチルピペリジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂の塩が含まれるが、これらに限定されない。式(I)の化合物は、双性イオンの形態で存在することもできる。特に好ましくは、式(I)の化合物の薬学的に許容され得る塩は、トリフルオロ酢酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、及びメタンスルホン酸の塩である。
出発物質又は式(I)の化合物の1つが、1つ又は複数の反応工程の反応条件下で安定でないか、又は反応性である1つ又は複数の官能基を含む場合、適切な保護基(例えば、T.W.Greene及びP.G.M.Wutsによる「Protective Groups in Organic Chemistry」第3、1999、Wiley、New Yorkに記載されているもの)を、当技術分野で周知の方法を適用する重要な工程の前に導入することができる。このような保護基は、文献に記載されている標準的な方法を用いて、合成の後の段階において除去することができる。保護基の例は、tert-ブトキシカルボニル(Boc)、9-フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、2-トリメチルシリルエチルカルバメート(Teoc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、及びp-メトキシベンジルオキシカルボニル(Moz)である。
式(I)の化合物は、数個の不斉中心を含むことができ、光学的に純粋なエナンチオマー、例えばラセミ体などのエナンチオマーの混合物、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ体又はジアステレオ異性体ラセミ体の混合物として存在することができる。
用語「不斉炭素原子」は、4つの異なる置換基を有する炭素原子を意味する。カーン・インゴルド・プレローグ順位則によれば、不斉炭素原子は、「R」又は「S」立体配置のものであり得る。
したがって、本発明は、
が、ジアルキルアミノ、(シクロアルキル)(アルキル)アミノ、ハロピロリジニル、ピロリジニル又はシクロアルキルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、ジアルキルアミノ、(シクロアルキル)(アルキル)アミノ、ハロピロリジニル又はピロリジニルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、シクロアルキルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、ジアルキルアミノ、(シクロアルキル)(アルキル)アミノ、フルオロピロリジニル、ピロリジニル又はシクロアルキルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、(エチル)(メチル)アミノ、(シクロプロピル)(メチル)アミノ、フルオロピロリジニル、ピロリジニル又はシクロペンチルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、(エチル)(メチル)アミノ、シクロプロピル(メチルアミノ)、フルオロピロリジニル又はピロリジニルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、シクロペンチルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、ジアルキルアミノ又はハロヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、(エチル)(メチル)アミノ又はフルオロピロリジニルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
及びRが、独立して、水素、シアノ及びフッ素から選択される、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
及びRが、両方とも同時にフッ素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、メチル、tert-ブチルオキシカルボニルピロリジニル、アミノエトキシエトキシエチル、ピロリジニル、メチルカルボニルアミノエトキシエトキシエチル、メチルカルボニルピロリジニル、メチルカルボニルアミノシクロブチル又はフェニルメトキシエチルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、アルキルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、メチルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
n=0、1、2、3又は5である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
n=1、2、3又は5である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルフェニル、アルコキシカルボニルアルキルヘテロシクロアルキル、アルコキシカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)アルキルフェニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノアルコキシ、アルキルカルボニルアミノアルコキシアルコキシ、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノアルキルフェニル、アルキルカルボニル(ヒドロキシヘテロシクロアルキル)、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニルアミノシクロアルキル、アミノアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアミノカルボニル、フェニルオキシ、ヒドロキシアルコキシアルコキシ、フェニル又は水素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、tert-ブチルオキシカルボニル、tert-ブチルオキシカルボニルメチルフェニル、メトキシカルボニルメチルフェニル、tert-ブチルオキシカルボニルピペリジニル、tert-ブチルオキシカルボニルピペラジニル、メチルアミノ、メチルカルボニル(メチルアミノ)、メチルカルボニル(メチルアミノ)メチルフェニル、メチルカルボニルアミノ、メチルカルボニルアミノエトキシエトキシ、メチルカルボニルピペリジニルアミノカルボニル、メチルカルボニルアミノメチルフェニル、メチルカルボニル(ヒドロキシピペリジニル)、メチルカルボニルピペリジニル、メチルカルボニルピペラジニル、メチルカルボニルピペリジニル、メチルカルボニル-1,3-ジヒドロイソインドリル、メチルカルボニル-1H-イソキノリニル、アミノエトキシ、シクロプロピル、シクロペンチル、ピペリジニル、ピペリジニルアミノカルボニル、フェニルオキシ、ヒドロキシエトキシエトキシ、フェニル又は水素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;
が、フェニル、アルコキシカルボニル、シクロアルキル、アルキルカルボニルピペリジニル、アルキルカルボニルピペラジニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)、アルキルカルボニルアミノアルキルフェニル又はアルキルカルボニル(アルキルアミノ)アルキルフェニルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る;及び
が、フェニル、tert-ブチルオキシカルボニル、シクロプロピル、メチルカルボニルピペリジニル、メチルカルボニルピペラジニル、メチルカルボニルアミノ、メチルカルボニル(メチルアミノ)、メチルカルボニルアミノメチルフェニル又はメチルカルボニル(メチルアミノ)メチルフェニルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る
に関する。
本発明は更に、
tert-ブチル4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート;
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-フェニルエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
tert-ブチル4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタノエート;
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(3-フェニルプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-フェノキシエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
(3R)-N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
tert-ブチル4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-(ピロリジン-1-イルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート;
6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
(3R)-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[シクロプロピル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
tert-ブチル4-[2-[[6-[3-(シクロペンチルスルホニルアミノ)-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート;
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-ピペリジン-4-イルエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
(3R)-N-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-2-[3-(メチルアミノ)プロピルアミノ]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-2-[3-(メチルアミノ)プロピルアミノ]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン塩酸塩;
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(3-ピペリジン-4-イルプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-N-ピペリジン-4-イルブタンアミド塩酸塩;
(3R)-N-[3-[2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
(3R)-N-[3-[2-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
(3R)-N-[3-[2-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)アミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
N-[(1R,3R)-3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンチル]アセトアミド;
N-[(1S,3S)-3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンチル]アセトアミド;
N-[5-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ペンチル]アセトアミド;
(3R)-N-[3-[2-[2-(1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
N-[3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]プロピル]-N-メチルアセトアミド;
(3R)-N-[3-[2-[3-(1-アセチルピペリジン-4-イル)プロピルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
N-[2-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エトキシ]エチル]アセトアミド;
N-[3-[[6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]プロピル]-N-メチルアセトアミド;
(3R)-N-[3-[2-[2-(4-アセチルピペラジン-1-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
N-[2-[2-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]アセトアミド;
N-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタンアミド;
N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
N-[[4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]-N-メチルアセトアミド;
2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-6-[2-シアノ-3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
tert-ブチル(3RS)-3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]ピロリジン-1-カルボキシレート;
(3R)-N-[3-[8-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
(3R)-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソ-8-[(3RS)-ピロリジン-3-イル]ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
N-[2-[2-[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]アセトアミド;
(3R)-N-[3-[8-((3RS)-1-アセチルピロリジン-3-イル)-2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
trans-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]シクロブチル]アセトアミド;
2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-7-オキソ-8-(2-フェニルメトキシエチル)ピリド[2,3-d]ピリミジン;
tert-ブチル4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペラジン-1-カルボキシレート;
tert-ブチル2-[4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]アセテート;
メチル2-[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]アセテート;
tert-ブチル2-[5-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピリミジン-2-イル]アセテート;
(3R)-N-[3-[2-[2-(2-アセチル-1,3-ジヒドロイソインドール-5-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;及び
(3R)-N-[3-[2-[2-(2-アセチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
から選択される化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明は更に、
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-フェニルエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
tert-ブチル4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタノエート;
(3R)-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
(3R)-N-[3-[2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
N-[5-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ペンチル]アセトアミド;
N-[3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]プロピル]-N-メチルアセトアミド;
(3R)-N-[3-[2-[3-(1-アセチルピペリジン-4-イル)プロピルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
(3R)-N-[3-[2-[2-(4-アセチルピペラジン-1-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
N-[[4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]-N-メチルアセトアミド;及び
2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-6-[2-シアノ-3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
から選択される化合物又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の式(I)の化合物の製造は、逐次的又は収束的な合成経路で行うことができる。本発明の合成を以下の一般的なスキームに示す。得られた生成物の反応及び精製を実施するために必要な技能は、当業者に知られている。反応中にエナンチオマー又はジアステレオ異性体の混合物が生成される場合、これらのエナンチオマー又はジアステレオ異性体は、本明細書に記載の方法又は当業者に公知の方法、例えば(キラル)クロマトグラフィー又は結晶化によって分離することができる。方法の以下の記載で使用する置換基及び指数は、本明細書に記載される意味を有する。
本発明の一般的な説明は、以下のセクションで与えられる。一般的なアプローチのいくつかは、文献[Ren et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.22(2012),3387]に記載されている。式(I)の化合物を得るために、XaがCl、Br又はIなどのハロゲンである式Aの適切に置換されたピリミジン誘導体を、スキーム1に示すように、DMF、CHCNなどの適切な溶媒中、NEt、DIPEA、ピリジン、NaCO、KCO、CsCOなどの塩基の存在下でHN-L-Rで処理して、アミノピリミジンBを得ることができる。式Dのアルデヒド中間体を得るために、いくつかの方法が可能である。スキーム1で以下に概説するように、エステルBは、THF、エーテル、DCMなどの溶媒又は同様の溶媒中、-78~溶媒の沸点の範囲の温度で、LiAlH、DIBAL、SMEAH(Red-Al)などの様々な還元剤でアルコールCに還元することができる。次いで、アルデヒドDへの酸化は、様々な温度で、DCM、CHCl、THF、エーテルなどの適切な溶媒中で、MnO、Dess-Martinペルヨージナン、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)などの様々な酸化剤での処理によって達成することができる。あるいは、アルデヒドDは、-78℃~0℃の範囲の低温で、THF、DCMなどの適切な溶媒中、DIBALなどの適切な還元剤でエステルBを直接還元することによって入手可能であり得る。
アリール部分がアミノ基を有し、反応物が異なる置換基R、R及びRを有するアリール-ピリド-ピリミジノンコアFを有する化合物を得るために、式EのアルデヒドD及びアリール-酢酸エステルは、室温~溶媒の沸点に及ぶ温度で、DMF、THF、CHCNなどの溶媒中、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの塩基で処理することができる。式Gのスルホニル誘導体を得るために、中間体Fを、DCM、THF、CHCl DMF、CHCNなどの溶媒中又は任意にDMAPを含む又は含まないピリジン中の塩基、例えばNEt、DIPEA、KCO、CsCOなどの存在下で、Rが(分枝)低級アルキル又は低級アルキル/シクロアルキルで置換された第2級アミンのいずれかである式Lのスルホニルクロリド又はスルファモイルクロリドで処理することができる。
あるいは、アリール部分がCl、Br、I又はOTfなどのPd触媒反応に適した置換基Xbを有する式Iの中間体を得るために、式Hのエステルを出発物質として使用することができ、EからFへの変換について記載したのと同様の反応条件を適用することができる。
スキーム1
Figure 2023554062000003
スキーム1:アリール-ピリド-ピリミジン-オンコアの合成。Xa、Xb R、R、R及びRは、上に定義されるとおりである。
アミン側鎖R-L-NHの導入は、中間体G及びIの両方について同じ方法で達成することができる(スキーム2参照)。第1の工程では、中間体G又はIを、DCM、CHCl、水、MeOH、THFなどの適切な溶媒中、種々の温度で、mCPBA、H、オキソンなどの酸化剤で処理して、式L又はNのメチルスルホニル誘導体を得る。第2の工程において、メチルスルホニル基は、-20℃~溶媒の沸点の範囲の様々な温度で、エーテル、ジオキサン、THF、DCM、DMF CHCNなどの溶媒中、L又はNのいずれかを適切なアミンR-L-NHでの処理によって置換することができる。任意に、NEt、DIPEA、KCO、CsCOなどの塩基が、この反応に存在してもよく、これにより式M又はOの化合物が得られる。
中間体Oの場合、式Qの中間体又は例を提供するための所望のスルホニルアミノ-又はスルファモイルアミノ基の導入は、例えば、マイクロ波照射の有無にかかわらず室温から溶媒の沸点までの範囲の温度で、ジオキサン、DMF、トルエンなどの適切な溶媒中、任意にNaOtertBu、CsCO、KCO、NaCOなどの塩基の存在下、スルホンアミド又はスルファモイルアミドP及び適切な触媒、例えばPd(dba)及び配位子、例えば2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニルの存在下で、Buchwald型プロトコルを適用することによって達成することができる。他の変換について文献に報告されている類似の手順に基づいて、触媒、配位子、塩基及び溶媒の他の多くの組み合わせが可能である。
スキーム2
Figure 2023554062000004
スキーム2:アミン側鎖の導入。Xb、R、R、R、R及びRは、上に定義されるとおりである。Lは、(CH)nであり、n=0、1、2、3、4又は5である。
中間体のR及びRの両方並びに式M又はQの例に存在する置換基の性質に応じて、本出願で報告される後続の中間体又は例を得るために更なる官能基交換が必要とされる。
例えば、中間体又は例が、保護された第一級アミンを有するスキーム3に示される構造タイプRの側鎖R又はRを有する場合、水、ジオキサン、DCM、CHClなどの溶媒中のHCl、HBr、TFAなどの酸HXcでの処理は、遊離アミン側鎖を有する式Sの中間体又は例を提供する。反応の後処理及び物質の単離に応じて、側鎖は、スキーム3、構造Sに示されるような塩の形態であってもよく、あるいは遊離アミン(図示せず)としてであってもよい。任意に、構造Sによって表される側鎖R又はRを有する中間体又は例を、活性化カルボン酸T(式中、Raは、例えば低級アルキルであり、LGは脱離基であり、カルボン酸ハロゲン化物、無水物、イミダゾリドなどの活性化カルボン酸、又は例えばHATUなどのペプチドカップリング試薬によるカルボン酸の活性化から生じる中間体を表し、任意にNEt、DIPEA、NaHCO、NaCOなどの塩基の存在下で、使用される試薬に応じて水、DCM、THF、DMFなどの溶媒中)で処理して、アシルアミノ基を有するR又はRを有する式Uの例を提供することができる。
あるいは、中間体又は例が、例えば環の一部として保護された第二級アミンを有するスキーム3に示される構造タイプVの側鎖R又はRを有する場合、R、S及びUについて上述した類似の配列を適用して、それぞれ式W及びXの中間体及び例を提供することができる。
スキーム3
Figure 2023554062000005
スキーム3:構造R及びVに示される置換基R及び/又はRの可能な官能化;Raは上で定義したとおりであり、スペーサーは、例えば上で定義した結合、アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルコキシアルキル又はLであり得る。
例えば、中間体又は例がエステル基COORcを有するスキーム4に示される構造タイプYの側鎖Rを有する場合、例えばRbがtertBuである場合、ジオキサン、DCM、CHClなどの溶媒中のHCl、HBr、TFAなどの酸HXdでの処理は、遊離カルボン酸側鎖を有する式Zの中間体又は例を提供するだろう。あるいは、Rbが例えばメチル又はエチル又は同様のものである場合、0℃~溶媒の沸点の範囲の温度で水、MeOH、EtOH又はTHF又はそれらの混合物などの溶媒中でNaOH、KOH又はLiOH又は同様のものを使用するけん化プロトコルを適用して、式Zの遊離カルボン酸中間体を得ることができる。中間体Zを、例えば、DCM、THF、DMFなどの溶媒中、任意にNEt、DIPEA、NaHCO、NaCOなどの塩基の存在下で、HATUなどのカップリング試薬を使用して、式AAの第一級(Rc=H)又は第二級(Rc=例えばアルキル)アミンで更に修飾して、式ABのアミド中間体を得ることができる。ABが、例えば環の一部としてBOC保護アミンを有する場合、R、S及びUについてスキーム3で上述したのと類似の脱保護-アシル化シーケンスを適用して、中間体及び式AC及びADの例を提供することができる。
スキーム4
Figure 2023554062000006
スキーム4:構造Yに示される置換基Rの可能な官能化;L、Ra、Rb及びRcは上に定義されるとおりである。
場合によっては、Rがスキーム5に示すようにシアノで置換されたフェニル基を組み込んでいる場合、構造AEを還元して式AFのアミノメチル誘導体を提供することができる。この工程の条件は、例えば、NaBH又はLiBHなどの還元剤、任意にCoClなどの存在下、又はDIBAHなどの他の還元剤による処理である。LiAlH、BH-MeSなど、又は水素化によって、MeOH、EtOH、THF、エーテルなどの適切な溶媒(使用される還元剤に応じて)中、-20℃~溶媒の沸点の範囲の温度で。例えばSをUに変換するためのスキーム3で前述したように、アミン中間体AFを任意に式Tの試薬でアシル化して式AGのアシル誘導体を得ることができる。
スキーム5
Figure 2023554062000007
スキーム5:構造AEに示される置換基Rの可能な官能化;L及びRaは、上に定義したとおりである。
場合によっては、アミンR-L-NHの形態の所望の側鎖Rを導入するための出発物質を合成する必要があった。そのような出発物質の合成は、以下のスキーム6に概説される。式AKのアリールエチルアミン(式中、アリール部分は、Rdが例えば低級アルキルを表すアルキルカルボキシメチル基で置換されている)にアクセスするために、適切に置換されたフェニル酢酸エステルAHを、適切に保護されたアミノエチルトリフルオロボレート試薬AI(式中、PGは、例えば、適合性ベンジルオキシカルボニル基などを表す)で処理して、中間体AJを得ることができる。マイクロ波照射の有無にかかわらず、室温~溶媒の沸点の範囲の温度で、水/トルエン、水/ジオキサン、DMFなどの溶媒中、KCO、CsCO又はKOtertBuなどの塩基の存在下、1.1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドDCM錯体などの適切なPd触媒の存在下で、変換を行う。AJを脱保護してアミンAKを得ることは、PGがベンジルオキシカルボニル保護基である場合、MeOH、EtOH又はEtOAcなどの適切な溶媒中、Pd/C又はPd(OH)などの適切な触媒を用いた接触水素化によって達成され得る。
同様に、PG*がPGと比較して直交保護基であり、nが例えば1又は2である適切に保護された環状アミン前駆体ANも、同様の方法で作製することができる。例えばメタンスルホナト(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’-6’-ジ-i-プロポキシ-1,1’-ビフェニル)(2-アミノ-1-1’ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)などの他の触媒の使用が、この変換により適切であり得る。AMからANへの変換は、AJからAKについて上述したように実行することができる。
スキーム6
Figure 2023554062000008
スキーム6:Ra-NH側鎖の合成。PGは保護基であり、PG*は直交保護基であり、Rdは上で定義したとおりである。
場合によっては、RがCNなどの電子吸引基である、適切なアリール酢酸エステル中間体Hを調製する必要があった。可能なアプローチは、スキーム7に概説されている。市販の適切に置換されたオルト-F-ベンゾニトリルAOは、例えば、THF、エーテル又はジオキサンなどの溶媒中のNaH、KOtertBu、LDAなどの塩基の存在下で、又は同様のもので、-20℃~溶媒の沸点の温度で処理して、中間体APを得ることができる。APは、例えば、40-190℃からの高温でDMSO中のLiClでの処理によって脱カルボキシル化して、アリール酢酸エステルAQを得ることができる。
スキーム7
Figure 2023554062000009
スキーム7:アリール酢酸エステル中間体AQの調製。Xbは、上で定義したとおりである。
したがって、本発明はまた、以下の工程:
(a)式(A1)
Figure 2023554062000010
の化合物の、式(A2)
Figure 2023554062000011
の化合物との、塩基の存在下での反応、又は
(b)式(B1)
Figure 2023554062000012
の化合物の、式(B2)
Figure 2023554062000013
の化合物との、塩基の存在下での反応
(式中、n、R、R、R、R及びRは本明細書に定義されるとおりである)
の1つを含む、本発明による化合物の製造方法にも関する。
工程(a)の反応は、溶媒中で好都合に行うことができる。溶媒は、例えば、DMF、THF又はそれらの混合物であり得る。
工程(a)の反応において、塩基は、例えば、トリエチルアミン又は炭酸カリウムであり得る。好都合には、塩基は、トリエチルアミンである。
工程(a)の反応のための好都合な条件は、約0℃~約50℃、特に約5℃~約30℃、より具体的には約10℃~約30℃であり得る。
工程(a)の反応のための好ましい条件は、約1~24時間、特に約5~15時間、室温付近でのDMF中でのトリエチルアミンの使用である。
工程(b)の反応は、溶媒中で好都合に行うことができる。溶媒は、例えば、ジオキサン、THF又はそれらの混合物であり得る。
工程(b)の反応において、塩基は、例えば、炭酸セシウム又は炭酸カリウムであり得る。好都合には、塩基は、炭酸セシウムである。
工程(b)の反応のための好都合な条件は、約50℃~約100℃、特に約60℃~約100℃、より具体的には約70℃~約80℃であり得る。
工程(b)の反応のための好ましい条件は、約10~24時間、特に約15~18時間、約80℃のジオキサン中の炭酸セシウムの使用である。
本発明はまた、本発明の方法に従って製造される場合の本発明による化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、本発明の化合物と、治療不活性担体、希釈剤又は賦形剤とを含有する医薬組成物又は医薬、並びにこのような組成物及び医薬品を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物は、生理学的に許容され得る担体、すなわち、生薬の投与形態に使用される用量及び濃度でレシピエントに対して毒性でない担体と、適切なpHと所望の純度で、周囲温度で混合することによって製剤化されてもよい。製剤のpHは、特定の用途及び化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8の範囲である。一例では、式(I)の化合物は、pH5の酢酸緩衝液中で製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体若しくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保管され得る。
組成物は、良好な医療行為と一致した様式で製剤化、投薬、及び投与される。これに関連して考慮すべき要因としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医療従事者に既知である他の要因が挙げられる。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内及び硬膜外並びに鼻腔内、並びに局所治療のために所望される場合、病巣内投与を含む任意の適切な手段によって投与され得る。非経口輸液には、筋肉内投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、又は皮下投与が含まれる。
本発明の化合物は、任意の便利な投与形態、例えば錠剤、粉末、カプセル剤、溶液、分散液、懸濁液、シロップ剤、スプレー、座薬、ゲル、エマルション、貼付剤などで、投与されることができる。このような組成物は、薬学的調製物において従来的である構成成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、充填剤、及び更なる活性剤を含有することができる。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systemsに詳細に記載されている。Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy。Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000;及びRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago、Pharmaceutical Press、2005。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその薬学的組成物)の的確な提示を提供する、又は医薬組成物(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、乳白剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤及び他の既知の添加剤も含み得る。
本発明はまた、特に、
治療活性物質として使用するための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩;
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩と、治療不活性担体と、を含む医薬組成物;
がん、特に黒色腫又は非小細胞肺がん(NSCLC)の、治療又は予防のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩の使用;
がん、特に黒色腫又はNSCLCの、治療又は予防のための医薬の調製のための式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩の使用;
がん、特に黒色腫又はNSCLCの、治療又は予防における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩;及び
がん、特に黒色腫又はNSCLCの治療のための方法であって、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩を、それを必要とする患者に投与することを含む方法
に関する。
本発明の特定の実施形態は、V600E及びV600Kから選択されるBRAF変異を特徴とする、がん、特に黒色腫又はNSCLCの、治療又は予防における使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の一定の実施形態は、がん、特に黒色腫又はNSCLCの、治療又は予防のための方法であって、V600E及びV600Kから選択されるBRAF変異ががんに存在し、有効量の本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩を、それを必要とする患者に投与することを含む方法に関する。
更に、本発明は、適用可能な場合は、式(I)の化合物の対応する重水素化形態の全ての置換基を含む。
更に、本発明は、適用可能な場合はどこでも、式(I)の化合物のエステル形態の対応するカルボン酸を含む。
更に、本発明は、適用可能な場合、式(I)の化合物の全ての光学異性体、すなわち、ジアステレオマー、ジアステレオ異性体混合物、ラセミ混合物、それらの全ての対応するエナンチオマー、及び/又は互変異性体、並びにそれらの溶媒和化合物を含む。
これより、本発明を、限定的な特徴を有しない以下の実施例によって説明する。
略称
BOC=tert-ブチルオキシカルボニル;CAS=化学情報検索サービス機関;dba=ジベンジリデンアセトン;DCM=ジクロロメタン;DIBAL=水素化ジイソブチルアルミニウム;DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン;DMF=ジメチルホルムアミド;DMA:=ジメチルアセトアミド;DMAP=ジメチルアミノピリジン;DMSO=ジメチルスルホキシド;EA=酢酸エチル;ESI=エレクトロスプレーオン化;EtOAc=酢酸エチル;例;HATU=ヘキサフルオロホスフェートアザベンゾトリアゾールテトラメチルウロニウム;Int=中間体;LC-MS=質量分析と組み合わせた液体クロマトグラフィー;LG=脱離基;mCPBA=メタクロロ過安息香酸;MeOH=メタノール;MS=質量分析;NMR=核磁気共鳴;PG=保護基;rt=室温;SM=出発物質;SMEAH=水素化ナトリウムビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウム;TBME=tert-ブチルメチルエーテル;THF=テトラヒドロフラン;UV=紫外線。
中間体IA1
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-2-メチルスルホニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
工程1:(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-2-メチルスルファニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
Figure 2023554062000014
DCM(19.1ml)を、6-(3-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)-8-メチル-2-(メチルチオ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(1.4g、4.19mmol;Ren et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.22(2012),3387に従って作製されたCAS登録番号1377455-14-5)に添加した。室温で、ピリジン(15.5ml、193mmol)、DMAP(26.1mg、209μmol)及び(R)-3-フルオロピロリジン-1-スルホニルクロリド(CAS登録番号番号1411774-27-0;1.57g、8.37mmol)を、添加した。次いで、反応混合物を60℃で一晩還流した。混合物を40mlのメチル-THFで希釈し、飽和NaHCO溶液(40ml)を添加し、層を分離した。水層を、3×40mlのメチル-THFで抽出した。合わせた有機層をブライン(40ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して、2.96gの褐色油を得た。粗物質を、最小量のDCMに溶解しそれを80gカラムに適用し、引き続いてヘプタン中0~55%酢酸エチルの勾配での溶離によって、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な生成物を含有する画分を合わせ、真空中で濃縮して、1.33g(66%)の所望の物質を淡黄色泡として得た。MS(ESI):486.0[MH]。
工程2:(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-2-メチルスルホニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
Figure 2023554062000015
(3R)-N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-2-(メチルチオ)-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド(1.33g、2.74mmol)を、DCM(21.7ml)に溶解し、m-CPBA(1.18g、6.85mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。分析は、いくらかの一酸化生成物が依然として存在することを示したため、より多くのm-CPBA(473mg、2.74mmol)を添加し、反応混合物を更に1時間撹拌した。反応混合物を、40mlのDCM及び40mlの飽和NaHCOで希釈し、層を分離した。水層を3×40mlのDCMで抽出した。有機抽出物を40mlの水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して1.52gの粗生成物を得た。この物質を、DCM/MeOHに溶解し、シリカゲルに吸着させた。乾燥したシリカゲルを、80gのシリカゲルカラムの前に取り付けたプレカラムに適用した。カラムをヘプタン中0~70%酢酸エチルの勾配で溶離した。純粋な生成物を含有する画分を、合わせ、濃縮して、1.15g(81%)の所望の物質を淡黄色泡として得た。MS(ESI):518.2[MH]。
中間体IA2~IA5
以下の中間体を、反応工程1の適切な試薬を使用することによって、中間体IA1、工程1及び2と同様に作製した。
Figure 2023554062000016
中間体IA6
tert-ブチル3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート
Figure 2023554062000017
(3R)-N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-2-(メチルスルホニル)-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド(中間体IA1、30mg、58μmol)を、ジオキサン(386μl)に溶解し、tert-ブチル3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート(49.9mg、45.5μl、290μmol)を添加した。次いで、混合物を室温で1時間撹拌した。LC-MSは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物を、真空中で濃縮し、次いで、最小量のDCMに溶解し、12gのシリカゲルカラムに適用した。カラムをヘプタン中0~75%酢酸エチルの勾配で溶離した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮すると、28.2mg(80%)の所望の物質が淡黄色結晶性固体として得られた。MS(ESI):610.3[MH]。
中間体IA7~IA17
以下の中間体を、反応において適切な出発物質及び試薬を使用することによって、中間体IA6と同様に作製した。
Figure 2023554062000018
Figure 2023554062000019
Figure 2023554062000020
Figure 2023554062000021
中間体IA18
(3R)-N-[3-[2-(アゼチジン-3-イルアミノ)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩
Figure 2023554062000022
tert-ブチル(R)-3-((6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート(中間体IA6、26.2mg、43μmol)を、ジオキサン(172μl)に溶解し、ジオキサン中4M HCl(161μl、645μmol)に添加し、室温で1.5時間撹拌し、その後、ジオキサン中4M HCl(161μl、645μmol)を更に添加し、撹拌を更に2時間続けた。反応混合物を真空中で濃縮して、23.4mgのオフホワイト色固体を得た。LCMSは、この物質が約60~70%の純度を有することを示した。MS(ESI):510.3[(M-HCl+H)]。
中間体IA19~IA25、IA38、IA41
以下の中間体を、反応において適切な出発物質及び試薬を使用することによって、中間体IA18と同様に作製した。
Figure 2023554062000023
Figure 2023554062000024
Figure 2023554062000025
中間体IA26
tert-ブチル4-[4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタノイルアミノ]ピペリジン-1-カルボキシレート
工程1:4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタン酸
Figure 2023554062000026
tert-ブチル(R)-4-((6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ブタノエート(実施例3、12.3mg、20.6μmol、当量:1)をDCM(665μL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(47.6μl、618μmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。LC-MSによって判断したところ、その後反応は不完全であった。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、更なるDCM(500μL)及びトリフルオロ酢酸(47.6μl、618μmol)を添加した。7時間後、反応はまだ完了していなかったので、更なるトリフルオロ酢酸(47.6μl、618μmol)を添加し、撹拌を一晩続けた。LCMSは、反応が今や完了したことを示した。混合物を真空中で濃縮すると、表題化合物が橙色固体(量及び純度に基づいて14.6mg、収率98%)として得られ、これを更に精製することなく使用した。MS(ESI):541.2[MH]。
工程2:tert-ブチル4-[4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタノイルアミノ]ピペリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023554062000027
前の反応工程からの(R)-4-((6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)ブタン酸(14.6mg、20.3μmol)及びHATU(11.6mg、30.4μmol)を、DMF(101μl)に溶解し、20分間撹拌した。DIPEA(10.6μl、60.8μmol)及びtert-ブチル4-アミノピペリジン-1-カルボキシレート(4.46mg、22.3μmol)を添加し、反応物を室温で10分間撹拌した。LC-MSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を酢酸エチル(15ml)及び水(10ml)及び重炭酸ナトリウム溶液(5ml)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×10ml)で抽出した。合わせた有機層を水(10ml)及びブライン(10ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、19.6mgの粗生成物を得た。粗物質を、最小量のDCMに溶解し、それを4gのシリカゲルカラムに適用し、引き続いてDCM中0~5%MeOHの勾配での溶離によって、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物画分を合わせ、濃縮すると、9.9mg(68%)の表題化合物がワックス状固体として得られた。MS(ESI):723.3[MH+]。
中間体IA27
(3R)-N-[3-[2-[2-(3-シアノフェニル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
Figure 2023554062000028
(3R)-N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-2-(メチルスルホニル)-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド(中間体IA1、50mg、96.6μmol)を、DMF(623μl)に溶解した。混合物に3-(2-アミノエチル)ベンゾニトリル塩酸塩(88.2mg、483μmol)及びNEt(67.3μl、483μmol)を添加し、反応物を室温で90分間撹拌した。LC-MSにより、反応が完了したことが確認された。混合物を酢酸エチル20ml及び水20mlで希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル2×20mlで抽出し、合わせた有機層を20mlのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して105.8mgの粗生成物を得た。この物質をシリカゲルに吸着させ、12gのカラムに適用し、DCM中0~5%MeOHの勾配で溶離した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮すると、46.1mg(82%)の表題化合物が淡黄色粉末として得られた。MS(ESI):584.4[MH]。
適切な出発物質及び試薬を使用することによって、以下の中間体を中間体IA27と同様に作製した。

Figure 2023554062000029
中間体IA29
tert-ブチルN-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]-N-メチルカルバミン酸
工程1:tert-ブチルN-メチル-N-[[3-[2-(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エチル]フェニル]メチル]カルバメート
Figure 2023554062000030
tert-ブチル(3-ブロモベンジル)(メチル)カルバメート(316mg、1.05mmol)、カリウム(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル)トリフルオロボレート(303mg、1.06mmol)、炭酸セシウム(1.03g、3.16mmol)、トルエン(4.93ml)及び水(1.64ml)を、バイアルに添加し、アルゴンを懸濁液に5分間吹き込んだ。次いで、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(43mg、52.6μmol)を添加し、アルゴンを懸濁液に1分間吹き込んだ。バイアルを密封し、反応混合物を80℃で4時間撹拌した。出発物質及び生成物は、同じ保持時間を有するので、4時間後に約50%の変換のみを観察することができた。反応混合物を、DCM(20ml)と飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)との間で分配した。有機層を分離し、水層をDCM(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、ヘプタン中のEtOAcの勾配0~50%)を使用して精製して、表題化合物を無色油として得た。H NMR(CDCl,300MHz);7.3-7.4(m,5H),7.1-7.3(m,1H),7.0-7.1(m,3H),5.09(s,2H),4.39(br s,2H),3.46(q,2H,J=6.7Hz),2.81(br t,5H,J=6.7Hz),1.47(s,9H).
工程2:tert-ブチルN-[[3-(2-アミノエチル)フェニル]メチル]-N-メチルカルバメート
Figure 2023554062000031
アルゴン下、酢酸エチル(10ml)中の、前の反応工程で得られたtert-ブチル(3-(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル)ベンジル)(メチル)カルバメート(170mg、427μmol)の溶液に、パラジウム炭素(22.7mg、21.3μmol)を添加した。バルーンを用いて雰囲気を水素に交換し、撹拌を続けた。出発物質は、すべて18時間後に消費された。反応混合物を、セライトパッドでフィルタにかけ、ろ過ケークをEtOAc(5×10mL)で洗浄した。ろ液を濃縮して、生成物を無色油として得た。H NMR(CDCl,300MHz);7.2-7.3(m,2H),7.0-7.1(m,3H),4.40(s,2H),2.9-3.0(m,2H),2.82(br d,3H,J=6.4Hz),2.7-2.8(m,2H),1.48(s,9H),1.2-1.3(m,2H).
工程3:tert-ブチルN-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]-N-メチルカルバミン酸
Figure 2023554062000032
この材料は、中間体IA1(124mg、192μmol)及びtert-ブチルN-[[3-(2-アミノエチル)フェニル]メチル]-N-メチルカルバメート(110mg、416μmol)を出発物質として使用することによって、中間体IA6と同様に作製された。表題化合物が褐色固体として得られた:42.4mg(32%)。MS(ESI):702.7[MH]。
中間体IA30
tert-ブチル4-[2-[[6-[2-シアノ-3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート
工程1:エチル2-(3-ブロモ-2-シアノフェニル)アセテート
Figure 2023554062000033
水素化ナトリウム(660mg、16.5mmol)(鉱油を除去するためにヘプタンで予備洗浄した)のTHF(7.5ml)懸濁液に、マロン酸ジエチル(2.5ml、16.5mmol)のTHF(7.5ml)溶液を、0℃で滴下した。次いで、2-ブロモ-6-フルオロベンゾニトリル(3.0g、15mmol)を添加し、反応物を撹拌しながら室温に加温した。1.5時間後、実質的な変換の兆候はなかった。次いで、反応物を加熱還流し、約1.5時間後、SMとジエステル生成物の2:1の比が観察され、反応物を更に20時間加熱還流した。その際、反応混合物中にいくらかの固体物質が存在していた。反応物を室温に冷却し、THFの大部分を真空中で除去した。残渣を1M HCl水溶液(150mL)水溶液で希釈し、TBME(3×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、水(300mL)及びブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、ジエステル中間体を含有する5.12gの黄色油を得た。
この粗中間体のDMSO(15mL)及び水(351μl)中溶液に、塩化リチウム(668mg、15.7mmol)を添加し、反応物を120℃で1.5時間撹拌し、次いで、室温に冷却した。その時点で、LC-MSは、ジエステルが少量のみ残っていることを示唆した。溶液を水(150mL)で希釈し、TBME(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、4.3gの黄色油を得た。この物質を、10~20%EtOAc/ヘプタンの勾配での溶離によってシリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム)によって精製し、所望の物質を含む画分を合わせ、蒸発させると、1.71g(32%)の表題化合物が75%純度(UV)の無色結晶として得られた。LC-MSは、ジエステルが存在することを示唆した(12%)。MS(ESI):268.0[MH]。
工程2:2-ブロモ-6-(8-メチル-2-メチルスルファニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)ベンゾニトリル
Figure 2023554062000034
この物質は、Ren et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.22(2012),3387に記載されている。エチル2-(3-ブロモ-2-シアノフェニル)アセテート(前の工程で得られたもの、1g、2.8mmol)及び4-(メチルアミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド(513mg、2.8mmol)を、DMA(14ml)に溶解した。フッ化カリウム(アルミナ上に40%)(2.84g、19.6mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。この時間の後、LC-MSは主に生成物を示唆し、SMの痕跡のみを示唆した。2時間後、反応物をフィルタにかけ、固体をDMAで洗浄した。次いで、ろ液を真空中で濃縮した。暗赤色残渣を沸騰EtOHで粉末にし、フィルタにかけ、更なるEtOH及びヘプタンで洗浄した。これにより、537mg(50%)の表題化合物が、純度100%の淡桃色固体として得られた。MS(ESI):387.0[MH]。
工程3:2-ブロモ-6-(8-メチル-2-メチルスルホニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)ベンゾニトリル
Figure 2023554062000035
この物質を、中間体IA1、工程2と同様に、DMF(10ml)中の合計894mg(3.94mmol)のm-CPBAを用いて、前の工程で得られた2-ブロモ-6-(8-メチル-2-メチルスルファニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)ベンゾニトリル(535mg、1.38mmol)の処理によって、作製した。表題化合物を淡黄色固体として得た(521mg、68%)。MS(ESI):419.1[MH]。
工程4:tert-ブチル4-[2-[[6-(3-ブロモ-2-シアノフェニル)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023554062000036
前の工程で得られた2-ブロモ-6-(8-メチル-2-(メチルスルホニル)-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)ベンゾニトリル(515mg、921μmol)を、ジオキサン(4.61ml)に懸濁した。DIPEA(322μl、1.84mmol)及びtert-ブチル4-(2-アミノエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(421mg、1.84mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。30分後、LC-MSは出発物質の完全な消費を示唆する。反応混合物を、EtOAc(30mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液(2×30mL)、水(30mL)、飽和NaHCO水溶液(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を真空中で約10mLの体積まで濃縮すると、沈殿物が形成された。この固体をろ過によって回収し、水、トルエン及びヘプタンで洗浄した。物質を真空中で乾燥させると、504mg(96%)の表題化合物が、淡黄色固体として得られた。MS(ESI):511.1[(M+H-tertBu)]。
工程5:tert-ブチル4-[2-[[6-[2-シアノ-3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023554062000037
前の工程で得られたtert-ブチル4-(2-((6-(3-ブロモ-2-シアノフェニル)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(100mg、176μmol)、[エチル(メチル)アミノ]スルファミド(24.4mg、176μmol)及び炭酸セシウム(74.6mg、229μmol)を、乾燥0.5~2mLマイクロ波バイアルに添加した。乾燥ジオキサン(881μl)を添加し、反応物にアルゴンを流した。Pd(dba)(8.07mg、8.81μmol)及び2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(10.4mg、26.4μmol)を、添加し、反応物を再びアルゴンでパージした。バイアルを密封し、反応物を80℃で一晩加熱した。16時間後、LC-MSは、出発物質、脱ハロゲン化出発物質及び所望の生成物の存在を示唆した。したがって、次いで、反応物を100℃に加熱した。6時間後、出発物質は依然として見えた。更なる[エチル(メチル)アミノ]スルファミド(24.4mg、176μmol、当量:1)、Pd(dba)(8.07mg、8.81μmol、当量:0.05)及び2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(10.4mg、26.4μmol、当量:0.15)を、添加し、反応物を100℃まで加熱した。更に16時間後、生成物及び脱ハロゲン化出発物質のみが見えた。反応混合物を、室温に冷却し、数滴のAcOHを含有するEtOAcで溶離しながら、脱脂綿でフィルタにかけた。ろ液をIsolute上で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20g、0~3%MeOH/DCMの勾配)によって精製した。所望の物質を含有する画分を合わせ、蒸発させると、表題化合物が褐色固体(36mg、純度92%(UV)、収率30%)として得られた。MS(ESI):[(M+H-tertBu)]。
中間体IA31
tert-ブチルN-[2-[2-[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[rac-(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート
Figure 2023554062000038
工程1:エチル4-[2-[2-[2-[(2-メチルプロパン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-メチルスルファニルピリミジン-5-カルボキシレート
Figure 2023554062000039
エチル4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボキシレート(650mg、2.79mmol)を、THF(10.4ml)に溶解した。次いで、トリエチルアミン(1.44ml、10.3mmol)及びtert-ブチル(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(995μl、4.19mmol)を、0℃で溶液に添加し、反応物を50分間撹拌した。LC-MSは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物を水(30ml)及び酢酸エチル(30ml)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル2×30mlで抽出し、有機層を30mlのブラインで洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して、1.33gの粗黄色油を得た。この物質を、最小量のDCMに溶解し、これを80gカラムに適用し、引き続いてヘプタン中0~50%酢酸エチルの勾配での溶離によって、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空中で蒸発させると、800.6mg(65%表題化合物)が透明油として得られた。MS(ESI):445.3[MH]。
工程2:tert-ブチルN-[2-[2-[2-[[5-(ヒドロキシメチル)-2-メチルスルファニルピリミジン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート
Figure 2023554062000040
エチル4-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボキシレート(798.4mg、1.8mmol)を、THF(5ml)に溶解し、0Cに冷却した。THF中LiAlH 1M溶液(1.98ml、1.98mmol)を45分間にわたってゆっくり添加し、反応混合物を0℃で更に2.5時間撹拌した。次いで、混合物を80μLの水でゆっくりクエンチし、続いて80μLの15% NaOH水溶液を添加した。懸濁液をフィルタにかけ、THFで洗浄し、ろ液を濃縮して、632.6mgの濁った黄色油を得た。この物質を、40gカラムに適用し、引き続いてDCM中0~5%MeOHの勾配での溶離によって、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物画分を合わせ、蒸発させると、468.5mg(65%)の表題化合物が淡黄色油として得られた。MS(ESI):403.3[MH]。
工程3:tert-ブチルN-[2-[2-[2-[(5-ホルミル-2-メチルスルファニルピリミジン-4-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート
Figure 2023554062000041
tert-ブチル(2-(2-(2-((5-(ヒドロキシメチル)-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(468.5mg、1.16mmol)を、DCM(14ml)に溶解した。二酸化マンガン(1.01g、11.6mmol)を添加し、懸濁液を室温で4.5時間撹拌した。LC-MSは、出発物質の完全な消費を示した。混合物をセライトパッドでフィルタにかけ、ろ過ケークをDCMですすいだ。ろ液を真空中で濃縮して、465.4mgの濁った油を得た。この粗物質を、最小量のDCMに溶解し、25gカラムに適用し、続いてヘプタン中0~50%酢酸エチルの勾配で溶離した。純粋な生成物画分を含む画分を合わせ、蒸発させると、表題化合物(426.2mg、91%)が淡黄色の濁った油として得られた。MS(ESI):401.2[MH]。
工程4:tert-ブチルN-[2-[2-[2-[6-(3-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)-2-メチルスルファニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート
Figure 2023554062000042
tert-ブチル(2-(2-(2-((5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(424.2mg、1.06mmol)及びメチル2-(3-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)アセテート(320mg、1.59mmol)を、DMF(13ml)に溶解し、KCO(732mg、5.3mmol)を添加し、混合物を80℃で5時間撹拌した。反応はゆっくり進行していたが、エステルはほとんど残っていなかったので、更にメチル2-(3-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)アセテート(213mg、1.06mmol)を添加し、温度を90℃に上昇させた。撹拌を一晩続けたが、反応はまだ完了していなかったので、更なるメチル2-(3-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)アセテート(107mg、530μmol)を添加した。更に2時間後、別の量のメチル2-(3-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)アセテート(107mg、530μmol)を添加し、温度を100℃に上昇させ、反応物を再び一晩撹拌した。次いで、反応混合物を、真空中で濃縮してDMFの大部分を除去し、次いで、40mlの酢酸エチル及び40mlの2M NaCOで希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル2×30mlで抽出し、合わせた有機層を30mlのブラインで洗浄した。有機抽出物を、無水NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮し、DMFの残りを2×50mlのトルエンとの共蒸発によって除去した。これにより、1.16gの褐色油を得た。この物質を、最小量のDCMに溶解し、40gのシリカゲルカラムに適用し、続いてヘプタン中0~70%酢酸エチルの勾配で溶離した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮すると、335mg(57%)の表題化合物が淡褐色泡として得られた。MS(ESI):552.3[MH]。
工程5:tert-ブチルN-[2-[2-[2-[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-2-メチルスルファニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート
Figure 2023554062000043
DCM(2.9ml)を、tert-ブチル(2-(2-(2-(6-(3-アミノ-2,6-ジフルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(332mg、602μmol)に添加した。室温で、ピリジン(2.23ml、27.7mmol)、DMAP(3.75mg、30.1μmol)及び(R)-3-フルオロピロリジン-1-スルホニルクロリド(226mg、1.2mmol)を、添加した。次いで、反応混合物を60℃で一晩還流した。反応混合物を冷却し、30mlのメチル-THF及び少量の氷で希釈した。飽和水溶液NaHCO溶液を添加し(30ml)、層を分離した。水層を2×30mlのメチル-THFで抽出した。合わせた有機層を30mlのブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、578.2mgの褐色油を得た。この物質を、残渣を最小量のDCMに溶解し、それを40gカラムに適用し、引き続いてヘプタン中0~70%酢酸エチルの勾配での溶離によってフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮すると、210.3mg(50%)の表題化合物が淡褐色油として得られた。MS(ESI):701.4[(M-H)]。
工程6:tert-ブチルN-[2-[2-[2-[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-2-メチルスルホニル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート
Figure 2023554062000044
tert-ブチル(R)-(2-(2-(2-(6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-2-(メチルチオ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(210.3mg、299μmol)をDCM(3.2ml)に溶解し、m-CPBA(103mg、598μmol)を添加した。次いで、混合物を、室温で1.5時間撹拌した。約50%の一酸化生成物が依然として存在したので、より多くのm-CPBA(51.6mg、299μmol)を添加し、反応混合物を更に1時間撹拌した。ここで、LC-MSは反応の完了を示した。反応混合物を、20mlのDCM及び20mlの飽和NaHCOで希釈し、層を分離した。水層を2×20mlのDCMで抽出した。有機抽出物を水20mlで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、204.6mgの粗黄色油を得た。この物質を、最小量のDCMに溶解し、25gカラムに適用した。カラムをDCM中0~5%MeOHの勾配で溶離した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮すると、125.7mg(57%)の表題化合物が淡黄色泡として得られた。MS(ESI):733.4[(M-H)]。
工程7:tert-ブチルN-[2-[2-[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート
Figure 2023554062000045
tert-ブチル(R)-(2-(2-(2-(6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-2-(メチルスルホニル)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(60mg、81.7μmol)を、ジオキサン(700μl)に溶解し、アミノメチルシクロプロパン(35.4μl、408μmol)を添加した。次いで、反応物を室温で20分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、102.5mgの粗黄色油を得た。この物質を、最小量のDCMに溶解し、12gカラムに適用し、続いてヘプタン中0~70%酢酸エチルの勾配で溶離した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮すると、58mg(98%)の表題化合物が黄色油として得られた。MS(ESI):724.5[(M-H)]。
以下の中間体を、適切な出発物質及び対応する試薬を使用することによって、実施例38と同様に作製した。
Figure 2023554062000046
中間体IA33
(3R)-N-[3-[8-(trans-3-アミノシクロブチル)-2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩
Figure 2023554062000047
表題化合物を、中間体IA32からの中間体IA18と同様に、オフホワイト色固体としてジオキサン中HClでの処理によって作製した:MS(ESI):562.5[(M-HCl-H)]。
中間体IA34
tert-ブチル5-(2-アミノエチル)-1,3-ジヒドロイソインドール-2-カルボキシレート
Figure 2023554062000048
工程1:tert-ブチル5-[2-(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エチル]-1,3-ジヒドロイソインドール-2-カルボキシレート
Figure 2023554062000049
トルエン(6.29ml)及び水(2.1ml)中のtert-ブチル5-ブロモイソインドリン-2-カルボキシレート(400mg、1.34mmol)、カリウム(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル)トリフルオロボレート(402mg、1.41mmol)及び炭酸セシウム(1.31g、4.02mmol)の懸濁液に、アルゴンを10分間流した。次いで、メタンスルホナト(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジ-i-プロポキシ-1,1’-ビフェニル)(2-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(56.1mg、67.1μmol)を添加し、反応混合物にアルゴンを更に3分間流した。バイアルを密封し、一晩かけて80℃まで加熱した。LC-MSは16時間後に完全な変換を示す。反応混合物をセライトパッドでフィルタにかけ、EtOAc(80mL)で洗浄した。ろ液を濃縮し、単離物上に適用し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、ヘプタン中のEtOAcの勾配0~50%)を使用して精製すると、生成物が黄色油(332mg、63%)として得られた。MS(ESI):297.2[(M+H-BOC)]。
工程2:tert-ブチル5-(2-アミノエチル)-1,3-ジヒドロイソインドール-2-カルボキシレート
Figure 2023554062000050
tert-ブチル5-(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル)イソインドリン-2-カルボキシレート(334.2mg、843μmol)を含むEtOAc(28.1ml)の溶液をアルゴン下に置いた。次に、活性炭上パラジウム(10%負荷、44.9mg)を添加し、フラスコを短時間排気し、アルゴンで再充填した。次いで、雰囲気を水素に交換し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドでフィルタにかけ、EtOAc(5×10mL)で洗浄した。ろ液を濃縮して、生成物を無色油として得た(221mg、96%)。MS(ESI):263.4[MH]。
以下の中間体を、適切な出発物質及び対応する試薬を使用することによって、中間体IA34、工程1及び2と同様に作製した。
Figure 2023554062000051
中間体IA35
メチル2-[3-(2-アミノエチル)フェニル]アセテート
工程1:メチル2-[3-[2-(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エチル]フェニル]アセテート
Figure 2023554062000052
バイアルに、メチル2-(3-ブロモフェニル)アセテート(300mg、1.31mmol)、カリウム(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル)トリフルオロボレート(377mg、1.32mmol)及び炭酸セシウム(1.28g、3.93mmol)を、添加した。トルエン(6.14ml)及び水(2.05ml)を添加した後、アルゴンを懸濁液に5分間吹き込んだ。次いで、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体53.5mg、65.5μmol)を添加し、アルゴンを懸濁液に1分間吹き込んだ。バイアルを密封し、反応物を80℃で17時間撹拌した。次いで、反応混合物を塩化アンモニウム溶液(15ml)とDCM(15ml)に分配した。有機層を分離し、水層を更なるDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣を最小量のDCMに溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20g、ヘプタン中のEtOAcの勾配0~50%)を使用して精製すると、表題化合物が無色油(275mg、64%)として得られた。MS(ESI):328.2[MH]。
工程2:メチル2-[3-(2-アミノエチル)フェニル]アセテート
Figure 2023554062000053
この物質を、中間体IA34の工程2と同様に、メチル2-[3-[2-(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エチル]フェニル]アセテート(265mg、0.809mmol)から、活性炭上でのPdによる水素化(10%ロードする)によって作製した。表題化合物を無色油として得た(159mg、97%)。MS(ESI):194.1[MH]。
以下の中間体を、適切な出発物質及び対応する試薬を使用することによって、中間体IA34、工程1及び2と同様に、作製した。
Figure 2023554062000054
実施例1
tert-ブチル4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023554062000055
(R)-N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-2-(メチルスルホニル)-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド(中間体IA1、450mg、870μmol)を、ジオキサン(5.8ml)に溶解し、tert-ブチル4-(2-アミノエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(993mg、4.35mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、LC-MSは反応が完了したことを示した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を最小量のDCMに溶解した。溶液を40gのシリカゲルカラム及びカラムに適用し、DCM中0~5%MeOHの勾配で溶離した。純粋な生成物を含有する画分を合わせ、蒸発させると、508mg(88%)の所望の物質が淡黄色固体として得られた。MS(ESI):664.3[(M-H)]。
実施例2~13、45~48
適切な中間体及び試薬を使用することによって、実施例1と同様に以下の実施例を行った。
Figure 2023554062000056
Figure 2023554062000057
Figure 2023554062000058
Figure 2023554062000059
実施例14
(3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-ピペリジン-4-イルエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩
Figure 2023554062000060
tert-ブチル(R)-4-(2-((6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(実施例1、155mg、233μmol)を、ジオキサン中4M HCl(2.5ml、10mmol)に溶解し、次いで、室温で4時間撹拌した。この時間の後、LC-MSは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物を真空中で濃縮し、高真空中で更に乾燥させた。(R)-N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-7-オキソ-2-((2-(ピペリジン-4-イル)エチル)アミノ)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩(160mg、226μmol、収率97%)を、黄色結晶性固体として得た。MS(ESI):564.4[(M-HCl-H)]。
実施例15~19
適切な中間体及び試薬を使用することによって、実施例13と同様に以下の実施例を行った。
Figure 2023554062000061
Figure 2023554062000062
実施例20
(3R)-N-[3-[2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
Figure 2023554062000063
(R)-N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メチル-7-オキソ-2-((2-(ピペリジン-4-イル)エチル)アミノ)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩(実施例2、10mg、16.6μmol)を、重炭酸ナトリウム水溶液(1M)(83μl)に溶解し、DCM(59μl)を添加した。無水酢酸(2.35μl、24.9μmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。LC-MSにより、無水酢酸の添加後に反応の完了が競合することが確認された。反応混合物を、15mlのDCM及び15mlの水で希釈した。層を分離し、水層を2×15mlのDCMで抽出した。合わせた有機層を15mlのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して、9.2mgの粗物質を得た。この物質を微量のDCMに溶解し、溶液を4gカラムに適用し、DCM中0~5%MeOHの勾配で溶離した。純粋な生成物を含有する画分を合わせ、蒸発乾固すると、6.8mg(67%)の所望の物質が白色ワックス状固体として得られた。MS(ESI-):606.4[(M-H)]。
実施例21~33
適切な中間体及び試薬を使用することによって、実施例13と同様に以下の実施例を行った。
Figure 2023554062000064
Figure 2023554062000065
Figure 2023554062000066
Figure 2023554062000067
実施例34
N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド
工程1:(3R)-N-[3-[2-[2-[3-(アミノメチル)フェニル]エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-[-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
Figure 2023554062000068
(R)-N-(3-(2-((3-シアノフェネチル)アミノ)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド(中間体IA27、44mg、75.4μmol)を、メタノール(440μl)に溶解し、溶液を0Cに冷却した。塩化コバルト(53.8mg、226μmol)を5分間にわたって分割して添加した。次いで、NaBH(28.5mg、754μmol)を、5分間にわたって添加し、反応混合物を室温に加温した。2時間後、反応がそれ以上に進行しなかったので、更なるNaBH(57mg、1.51mmol)を添加した。NaBHの2つの更なる収穫物(57mg、1.51mmol)を、4時間にわたって添加し、次いで、反応物を週末にわたって放置した。この時間後に完全な変換はまだ見られないので、より多くのNaBH(57mg、1.51mmol)を添加した。しかし、ここで副生成物が現れ始めたため、反応を後処理した。反応混合物を、15mlの1M HClに注ぎ入れ、15mlのDCMで洗浄した。水層のpHを、飽和NaHCO溶液の添加によってpH8に調整し、次いで、水溶液を4×15mlのDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を15mlのブラインで洗浄し、乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して、純度約60%の5.5mgの不純物が含まれる生成物を得て、これを更なる精製なしで次の反応工程に使用した。MS(ESI):586.5[(M-H)]。
工程2:N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド
Figure 2023554062000069
前の反応工程で得られた(R)-N-(3-(2-((3-(アミノメチル)フェネチル)アミノ)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド(5.5mg、9.36μmol)を、重炭酸ナトリウム水溶液(1M、46.8μl、46.8μmol)及びDCM(33.4μl)に溶解した。無水酢酸(2.65μl、28.1μmol)を添加し、LC-MSによって15分後に反応が完了したことが示された。反応混合物を10mlのDCM及び10mlの水で希釈した。層を分離し、水層を更に2×10mlのDCMで抽出した。合わせた有機層を10mlのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮すると、4.9mgの粗生成物が得られた。この物質を最小量のDCMに溶解し、4gカラムに適用し、DCM中0~5% MeOHの勾配で溶離した。生成物画分を合わせ、濃縮すると、2.4mg(41%)の表題化合物が白色固体として得られた。MS(ESI):630.4[MH]。
実施例35
以下の実施例は、適切な中間体を出発物質として使用し、反応工程のための対応する試薬を使用することによって、実施例34、工程1及び2と同様にして行われた。
Figure 2023554062000070
実施例36
N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]-N-メチルアセトアミド
Figure 2023554062000071
ジオキサン(300μL)中の(R)-(3-(2-((6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)エチル)ベンジル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体IA29、13.5mg、19.2μmol)の溶液に、ジオキサン中の4M HCl(300μl、1.2mmol)を添加した。反応物を室温で撹拌した。20時間後に完全な変換が観察された。反応混合物を真空中で濃縮した。
粗物質をDCM(300μl)に溶解した。トリエチルアミン(5.4μl、38.5μmol)及び無水酢酸(2μl、21.2μmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。LC-MSは反応の完了を示す。反応混合物を、EtOAc(15mL)と飽和塩化アンモニウム溶液(15mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を更なるEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をクエン酸水溶液(30mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(30mL)、水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。これにより、表題化合物を淡褐色固体として得た(15.7mg)。MS(ESI):644.4[MH]。
実施例37
以下の実施例は、適切な中間体を出発物質として使用し、反応工程に対応する試薬を使用することによって、実施例36と同様にして行われた。
Figure 2023554062000072
実施例38
tert-ブチル(3RS)-3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023554062000073
この化合物を、反応工程1において適切なアミンtert-ブチル3-アミノピロリジン-1-カルボキシレートを出発物質として使用することによって、中間体IA31の合成、工程1~7と同様にして製造した。この反応順序にしたがって、表題化合物をオフホワイト色固体として得た(30mg)。MS(ESI):664.3[MH]。
実施例39
(3R)-N-[3-[8-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;塩酸塩
Figure 2023554062000074
tert-ブチル(R)-(2-(2-(2-(2-((シクロプロピルメチル)アミノ)-6-(2,6-ジフルオロ-3-((3-フルオロピロリジン)-1-スルホンアミド)フェニル)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(中間体IA31、56mg、77.2μmol)を、ジオキサン(340μl)に溶解し、ジオキサン中4M HCl(289μl、1.16mmol)を添加し、混合物を室温で3.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮すると、48.4mg(95%)の表題化合物が淡黄色泡として得られた。MS(ESI):624.4[(M-HCl-H)]。
実施例40
適切な出発物質及び試薬を使用することによって、実施例38と同様に以下の実施例が行われた。
Figure 2023554062000075
実施例41
N-[2-[2-[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]アセトアミド
Figure 2023554062000076
(R)-N-(3-(8-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)-2-((シクロプロピルメチル)アミノ)-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩(実施例39、15mg、22.7μmol)を、1M重炭酸ナトリウム水溶液(113μl、113μmol)及びDCM(81μl)に溶解した。無水酢酸(6.41μl、68μmol)を添加し、添加直後に反応が完了したことが示された。反応混合物を、15mlのDCM及び15mlの水で希釈した。層を分離し、水層を2×15mlのDCMで抽出した。合わせた有機層を15mlのブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、蒸発させて、13mgの粗生成物を得た。この物質を、最小量のDCMに溶解し、4gカラムに適用し、続いてDCM中0~5%MeOHの勾配で溶離した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮すると、10.2mg(67%)の表題化合物が白色固体として得られた。MS(ESI):668.4[MH]。
実施例42及び43
適切な出発物質及び対応する試薬を使用することによって、実施例38と同様に以下の実施例を行った。
Figure 2023554062000077
実施例44
2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-7-オキソ-8-(2-フェニルメトキシエチル)ピリド[2,3-d]ピリミジン
Figure 2023554062000078
この物質を、中間体IA31、工程1-7と同様に、適切な反応工程において対応する試薬及び構成要素を使用することによって作製した:2-ベンジルオキシエチル側鎖を導入するための工程1の2-フェニルメトキシエタンアミン;エチル(メチル)スルファモイル部分を導入するための工程5のN-エチル-N-メチルスルファモイルクロリド。この反応順序により、表題化合物が無色固体として得られた:MS(ESI):599.2[MH]。
実施例49
(3R)-N-[3-[2-[2-(2-アセチル-1,3-ジヒドロイソインドール-5-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
Figure 2023554062000079
(R)-N-(2,4-ジフルオロ-3-(2-((2-(イソインドリン-5-イル)エチル)アミノ)-8-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩(中間体IA38、10mg、15.7μmol)を含むDCM(200μL)の溶液に、NEt(4.4μL、31.4μmol)及び無水酢酸(2μL、21.2μmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を、EtOAc(5ml)とNHCl溶液(飽和水溶液、5mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を更なるEtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をクエン酸溶液(10%水溶液、10mL)、重炭酸ナトリウム溶液(飽和水溶液、10mL)、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。合わせた有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、表題化合物を淡褐色固体として得た(6.8mg、60%、純度約89%(UV))。MS(ESI):642.4[MH]。
実施例50
適切な出発物質及び試薬を使用することによって、実施例49と同様に以下の実施例が行われた。
Figure 2023554062000080
実施例51
物質
細胞株
A375は、V600E変異BRAFを発現する細胞がんモデルであり、HCT116は、WT BRAFを発現する細胞がんモデルである。第1世代のBRAF阻害剤、例えばダブラフェニブは、V600E変異BRAF細胞(例えばA375等)の増殖を阻害する一方、WT BRAF細胞(例えば、HCT116等)の増殖を活性化するという点で、腫瘍細胞に対する逆説的効果を誘導する。ERK1、2リン酸化(MAPK経路のリン酸化カスケードの末端メンバー)は、MAPK経路の活性化状態の主な読み出しとして以後報告されている。L-グルタミンを補充したDMEMフェノールレッド不含培地を(Thermo Fisher Scientific)から購入した。ウシ胎児血清(FBS)をVWRから購入した。高機能ERKホスホ-T202/Y204キット-10,000試験を、Cisbioカタログ番号64AERPEHから購入した。A375(カタログ番号CRL-1619)及びHCT116(カタログ番号CCL-247)細胞は、American type Culture Collection(ATCC)から最初に入手し、Rocheリポジトリによって寄託された。384ウェルマイクロプレートを、Greiner Bio-One(蓋付き、HiBase、小容量カタログ784-080)384から購入した。
A375又はHCT116細胞におけるP-ERK決定のためのHTRFアッセイ
アッセイの前に、A375及びHCT116細胞株を、10%ウシ胎児血清(FBS)を補充したDMEMフェノールレッド無しの培地中で維持する。化合物処理の後、Thr202/Tyr204位でリン酸化された場合、ERKタンパク質に対して、言及されたキット(Cisbioカタログ番号64AERPEH)において提供される2つの抗体の選択的結合によって誘導されるFRET蛍光シグナルを測定することによって、P-ERKレベルを決定する。簡潔に言えば、12μl培地/ウェル中の8000細胞/ウェルを384ウェルプレートに播種し、インキュベータ内に一晩放置し(5%CO加湿雰囲気下、37℃で)、翌日、プレートを以下の最終薬物濃度:10μM、3μM、1μM、0.3μM、0.1μM、0.03μM、0、01μM、0.003μM及び0.001μMで試験化合物、ダブラフェニブ及びPLX8394(後者の2つは対照として)を用いて二連で処置する:すべてのウェルをDMSO正規化に供し、薬物インキュベーションを1時間行う。次いで、キットと共に供給された4×溶解緩衝液4μlをウェルに添加し、次いで、プレートを30秒間(3000rpm)遠心分離し、プレートシェーカー上で室温で1時間インキュベートする。
インキュベーションの最後に、4μl/ウェルの高機能P-ERK抗体溶液(製造業者の指示に従って調製)、続いて4μl/ウェルのクリプテートP-ERK抗体溶液(製造業者の指示に従って調製)(Cisbioカタログ番号64AERPEH)を試験ウェルに添加する。
適切なデータを可能にするために、正規化対照ウェルでは、以下の表に報告されている非薬物処置ウェルが、(製造業者の指示に従って)各プレートに常に含まれる。
Figure 2023554062000081
次いで、プレートを3000rpmで30秒間遠心分離し、蒸発を防ぐために密封し、室温の暗所で一晩インキュベートする。次いで、プレートを分析し、蛍光発光値をPherastast FSX(BMG Labtech)装置によって665及び620nMで収集する。得られた蛍光値を式 比=シグナル(620nm)/シグナル(625nm)*10000に従って処理し、次いでブランクの比の平均をすべての値に対して差し引く。
A375細胞(BRAF阻害)の場合、DMSOのみで処置した細胞によって誘導された比(ブランクを差し引いたもの)の平均を100%とみなし、10μMダブラフェニブで処置した細胞によって誘導された比(ブランクを差し引いたもの)の平均を0%とみなして、データを正規化する。正規化された点の平均をシグモイド曲線でフィッティングし、IC50値を決定する。
HCT116細胞(BRAF活性化)の場合、DMSOのみで処置した細胞によって誘導された比(ブランクを差し引いたもの)の平均を0%とみなし、最も高いシグナルを提供する濃度でダブラフェニブ処置した細胞によって誘導された比(ブランクを差し引いたもの)の平均を100%とみなして、データを正規化する。個々の点にシグモイド曲線又はベル形状曲線を当てはめ、ダブラフェニブ媒介性の最大活性化と比較した活性化のパーセンテージを決定する。アッセイの結果を以下の表1に示す。
Figure 2023554062000082
Figure 2023554062000083
実施例A
以下の成分を含有するフィルムコーティング錠剤を従来の様式で製造することができる。
Figure 2023554062000084
活性成分をふるい分けし、微結晶性セルロースと混合し、混合物をポリビニルピロリドンの水溶液で造粒する。次いで、顆粒物をデンプングリコール酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムと混合し、圧縮してそれぞれ120又は350mgの粒を得る。粒は、上記フィルムコートの水性の溶液/懸濁液でラッカー処理される。
実施例B
以下の成分を含有するカプセルは、従来の方法で製造することができる。
Figure 2023554062000085
成分をふるい分けし、混合し、サイズ2のカプセルに充填する。
実施例C
注射溶液は、以下の組成を有することができる。
Figure 2023554062000086
ポリエチレングリコール400と注射用水との混合物(部)に有効成分を溶解させる。酢酸の添加によってpHを5.0に調整する。残量の水を添加し、体積を1.0mlに調整する。溶液をフィルタにかけ、適切な過量を用いてバイアルに充填し、滅菌する。

Claims (24)

  1. 式(I)
    Figure 2023554062000087
    (式中、
    は、ジアルキルアミノ、(シクロアルキル)(アルキル)アミノ、ハロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル又はシクロアルキルであり、
    及びRは、独立して、水素、シアノ及びハロゲンから選択され、
    は、アルキル、アルコキシカルボニルヘテロシクロアルキル、アミノアルコキシアルコキシアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニルアミノアルコキシアルコキシアルキル、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニルアミノシクロアルキル又はフェニルアルコキシアルキルであり、
    n=0、1、2、3、4又は5、かつ
    は、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルフェニル、アルコキシカルボニルアルキルヘテロシクロアルキル、アルコキシカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)アルキルフェニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノアルコキシ、アルキルカルボニルアミノアルコキシアルコキシ、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノアルキルフェニル、アルキルカルボニル(ヒドロキシヘテロシクロアルキル)、アルキルカルボニルヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニルアミノシクロアルキル、アミノアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアミノカルボニル、フェニルオキシ、ヒドロキシアルコキシアルコキシ、フェニル又は水素である)
    の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩。
  2. が、ジアルキルアミノ、(シクロアルキル)(アルキル)アミノ、ハロピロリジニル、ピロリジニル又はシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、(エチル)(メチル)アミノ、(シクロプロピル)(メチル)アミノ、フルオロピロリジニル、ピロリジニル又はシクロペンチルである、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、ジアルキルアミノ又はハロヘテロシクロアルキルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が、(エチル)(メチル)アミノ又はフルオロピロリジニルである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 及びRが、独立して、水素、シアノ及びフッ素から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が、メチル、tert-ブチルオキシカルボニルピロリジニル、アミノエトキシエトキシエチル、ピロリジニル、メチルカルボニルアミノエトキシエトキシエチル、メチルカルボニルピロリジニル、メチルカルボニルアミノシクロブチル又はフェニルメトキシエチルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、アルキルである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. が、メチルである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. n=0、1、2、3又は5である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が、tert-ブチルオキシカルボニル、tert-ブチルオキシカルボニルメチルフェニル、メトキシカルボニルメチルフェニル、tert-ブチルオキシカルボニルピペリジニル、tert-ブチルオキシカルボニルピペラジニル、メチルアミノ、メチルカルボニル(メチルアミノ)、メチルカルボニル(メチルアミノ)メチルフェニル、メチルカルボニルアミノ、メチルカルボニルアミノエトキシエトキシ、メチルカルボニルピペリジニルアミノカルボニル、メチルカルボニルアミノメチルフェニル、メチルカルボニル(ヒドロキシピペリジニル)、メチルカルボニルピペリジニル、メチルカルボニルピペラジニル、メチルカルボニルピペリジニル、メチルカルボニル-1,3-ジヒドロイソインドリル、メチルカルボニル-1H-イソキノリニル、アミノエトキシ、シクロプロピル、シクロペンチル、ピペリジニル、ピペリジニルアミノカルボニル、フェニルオキシ、ヒドロキシエトキシエトキシ、フェニル又は水素である、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. が、フェニル、アルコキシカルボニル、シクロアルキル、アルキルカルボニルピペリジニル、アルキルカルボニルピペラジニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニル(アルキルアミノ)、アルキルカルボニルアミノアルキルフェニル又はアルキルカルボニル(アルキルアミノ)アルキルフェニルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. が、フェニル、tert-ブチルオキシカルボニル、シクロプロピル、メチルカルボニルピペリジニル、メチルカルボニルピペラジニル、メチルカルボニルアミノ、メチルカルボニル(メチルアミノ)、メチルカルボニルアミノメチルフェニル又はメチルカルボニル(メチルアミノ)メチルフェニルである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. tert-ブチル4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート;
    (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-フェニルエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    tert-ブチル4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタノエート;
    (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(3-フェニルプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-フェノキシエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    (3R)-N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    tert-ブチル4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-(ピロリジン-1-イルスルホニルアミノ)フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート;
    6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
    (3R)-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
    2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[シクロプロピル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
    tert-ブチル4-[2-[[6-[3-(シクロペンチルスルホニルアミノ)-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペリジン-1-カルボキシレート;
    (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-ピペリジン-4-イルエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
    (3R)-N-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
    (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-2-[3-(メチルアミノ)プロピルアミノ]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
    6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-2-[3-(メチルアミノ)プロピルアミノ]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン塩酸塩;
    (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(3-ピペリジン-4-イルプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
    4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-N-ピペリジン-4-イルブタンアミド塩酸塩;
    (3R)-N-[3-[2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    (3R)-N-[3-[2-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    (3R)-N-[3-[2-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)アミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    N-[(1R,3R)-3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンチル]アセトアミド;
    N-[(1S,3S)-3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]シクロペンチル]アセトアミド;
    N-[5-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ペンチル]アセトアミド;
    (3R)-N-[3-[2-[2-(1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    N-[3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]プロピル]-N-メチルアセトアミド;
    (3R)-N-[3-[2-[3-(1-アセチルピペリジン-4-イル)プロピルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    N-[2-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エトキシ]エチル]アセトアミド;
    N-[3-[[6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]プロピル]-N-メチルアセトアミド;
    (3R)-N-[3-[2-[2-(4-アセチルピペラジン-1-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    N-[2-[2-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]アセトアミド;
    N-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタンアミド;
    N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
    N-[[4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
    N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]-N-メチルアセトアミド;
    2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-6-[2-シアノ-3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
    tert-ブチル(3RS)-3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]ピロリジン-1-カルボキシレート;
    (3R)-N-[3-[8-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
    (3R)-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソ-8-[(3RS)-ピロリジン-3-イル]ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド塩酸塩;
    N-[2-[2-[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]アセトアミド;
    (3R)-N-[3-[8-((3RS)-1-アセチルピロリジン-3-イル)-2-(シクロプロピルメチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    trans-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8-イル]シクロブチル]アセトアミド;
    2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-7-オキソ-8-(2-フェニルメトキシエチル)ピリド[2,3-d]ピリミジン;
    tert-ブチル4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピペラジン-1-カルボキシレート;
    tert-ブチル2-[4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]アセテート;
    メチル2-[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]アセテート;
    tert-ブチル2-[5-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]ピリミジン-2-イル]アセテート;
    (3R)-N-[3-[2-[2-(2-アセチル-1,3-ジヒドロイソインドール-5-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;及び
    (3R)-N-[3-[2-[2-(2-アセチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド
    から選択される請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
  15. (3R)-N-[2,4-ジフルオロ-3-[8-メチル-7-オキソ-2-(2-フェニルエチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]フェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    tert-ブチル4-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ブタノエート;
    (3R)-N-[3-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    2-(シクロプロピルメチルアミノ)-6-[3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]-2,6-ジフルオロフェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン;
    (3R)-N-[3-[2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    N-[5-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]ペンチル]アセトアミド;
    N-[3-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]プロピル]-N-メチルアセトアミド;
    (3R)-N-[3-[2-[3-(1-アセチルピペリジン-4-イル)プロピルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    (3R)-N-[3-[2-[2-(4-アセチルピペラジン-1-イル)エチルアミノ]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-2,4-ジフルオロフェニル]-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド;
    N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
    N-[[4-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]アセトアミド;
    N-[[3-[2-[[6-[2,6-ジフルオロ-3-[[(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イル]スルホニルアミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]-N-メチルアセトアミド;及び
    2-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)エチルアミノ]-6-[2-シアノ-3-[[エチル(メチル)スルファモイル]アミノ]フェニル]-8-メチル-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン
    から選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
  16. 請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物を調製するための方法であって、以下の工程:
    (a)式(A1)
    Figure 2023554062000088
    の化合物の、式(A2)
    Figure 2023554062000089
    の化合物との、塩基の存在下での反応、又は
    (b)式(B1)
    Figure 2023554062000090
    の化合物の、式(B2)
    Figure 2023554062000091
    の化合物との、塩基の存在下での反応
    (式中、n、R、R、R、R及びRは、請求項1~13のいずれか一項に記載されるとおりである)
    の1つを含む、方法。
  17. 請求項16に記載の方法に従って製造された場合の、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 治療活性物質としての使用のための、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物と、治療不活性担体とを含む、医薬組成物。
  20. がん、特に黒色腫又は非小細胞肺がん(NSCLC)の、治療又は予防のための、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  21. がん、特に黒色腫又はNSCLCの、治療又は予防のための医薬を調製するための請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  22. がん、特に黒色腫又はNSCLCの、治療又は予防に使用するための、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  23. がん、特に黒色腫又はNSCLCの治療のための方法であって、それを必要とする患者に有効量の請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  24. ここに先に記載されるとおりの発明。
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