JP2023553742A - 基板保持装置のカップ型チャックおよび基板保持装置 - Google Patents

基板保持装置のカップ型チャックおよび基板保持装置 Download PDF

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Abstract

基板保持装置のカップ型チャックを開示する。カップ型チャックは、内側圧力リングと、ミドルフレームと、シール部と、外側圧力リングと、接触リングとを有する。内側圧力リングは、ミドルフレームの内周面に固定されている。シール部は、外端部と、底部と、内端部とを有する。シール部の外端部は、ミドルフレームの少なくとも一部の外周面を覆う。シール部の底部は、ミドルフレームの底部を覆い、カップ型チャックの外側に露出している。シール部の内端部は、ミドルフレームの少なくとも一部の内周面を覆い、内側圧力リングによって内側圧力リングとミドルフレームとの間に押圧されている。外側圧力リングは、絶縁材料によって形成され、ミドルフレームの外周面に固定され、シール部の外端部が外側圧力リングにより外側圧力リングとミドルフレームとの間に押圧されている。接触リングは、シール部の上方に位置し、内側圧力リングとミドルフレームとの間に押圧され、シールリングが内側圧力リングと接触リングとの間に配置されている。

Description

本発明は、半導体電解メッキの技術分野、より詳細には、電解メッキ中に基板を保持するためのカップ型チャックおよび基板保持装置に関する。
基板を保持する電解メッキチャックは、半導体電解メッキ設備の重要な部分である。電解メッキチャックは、通常、接触リングとシール部とを有する。接触リングとシード層との接触不良によって電解メッキ膜が不均一にならないようにするために、シール部が、電解メッキ溶液を接触リングから隔離するために用いられる。したがって、シール部の性能は電解メッキ処理の正常な動作を確保するために重要な要素である。
現在、電解メッキチャックのシール部の長期間の使用には依然として多くの問題が存在する。例えば:1)図18に示すように、電解メッキチャックは、全巻タイプのシール部23を採用しており、シール部23の露出領域が大きすぎる。そのため、シール部23の外側面231と底面233とが損傷しやすく、特に底の曲がった部分232が損傷しやすい。シール部23が損傷すると、電解メッキ溶液が、シール部23を通して浸透して、内部の金属基材22の接触し、電流の部分的な損失が生じる。その結果、基板上の電解メッキ層の厚みが目標値よりも小さくなり、製品の歩留まりに影響を及ぼす。2)シール部23は比較的硬い金属基材22を覆う。金属基材22の底部は上方に曲げられて支持部221を形成しており、支持部221の厚みはわずか1mmと非常に鋭利である。シール部23は、支持部221を覆ってシールリップ部234を形成している。電解メッキ処理中、基板の縁部および裏面におけるシールを行うために、シールリップ234は圧力によって基板と密着される。しかしながら、シールリップ部234は、長期間応力が加わると、容易に劣化して亀裂が生じる。3)電解メッキチャックがメンテナンスされるときに、接触リング25とシール部23とを洗浄する必要がある。しかしながら、既存の電解メッキチャックの内側圧力リング24と接触リング25とは直接導通しており、外側金属基材22との間にシールがない。オンラインスプレー洗浄または浸漬洗浄を用いる場合、洗浄液または電解メッキ溶液が、図18の矢印に沿って電解メッキチャックの内部層に浸透し、高速での洗浄およびメンテナンスを達成することができない。メンテナンスのために、分解する必要がある。
本発明の目的は、シール部の露出領域を減らすことによってシール部の損傷の危険性を効果的に低減し、接触リングの取り付けシール性能を改善することによって接触リングおよびシール部のオンライン洗浄が可能となった基板保持装置のカップ型チャックを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によって提供される基板支持装置のカップ型チャックは、基板を保持するためのカップ型チャックを含み、前記カップ型チャックは、
内側圧力リングと、
内周面に前記内側圧力リングが固定されたミドルフレームと、
前記ミドルフレームの少なくとも一部の外周面を覆う外端部、前記ミドルフレームの底部を覆い前記カップ型チャックの外側に露出する底部、および、前記ミドルフレームの少なくとも一部の内周面を覆い前記内側圧力リングによって前記内側圧力リングと前記ミドルフレームとの間で押圧される内端部、を有するシール部と、
絶縁材料により形成され、前記ミドルフレームの外周面に固定された外側圧力リングであって、前記シール部の前記外端部が、前記外側圧力リングを介して前記外側圧力リングと前記ミドルフレームとの間に押圧される前記外側圧力リングと、
前記シール部の上方に位置し、前記内側圧力リングと前記ミドルフレームとの間で押圧され、内側圧力リングとの間にシールリングが配置された接触リングと、を含む。
絶縁性を有しシール部に固定された外側圧力リング、および、シール部の底部のみが露出する構成を採用することにより、シール部の露出する領域および損傷の危険性を減らすことができる。シールリングを内側圧力リングとミドルフレームとの間に設置することにより、カップ型チャックの全体のシール性を向上させ、電解メッキ溶液または洗浄液がカップ型チャックの内部層に浸透するのを防止することができる。
好ましくは、前記基板保持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記ミドルフレームの底部が径方向および水平方向の内側に向けて水平支持部を形成し、前記シール部の前記底部が前記水平支持部を覆う。前記水平支持部の端部が上方に突出してシールリップ部を形成し、前記シールリップ部の数が1つまたは2つ以上であり、前記シールリップ部が前記基板の縁部と接触してシールするように構成される。
シールリップ部の内側に硬い材料の支持体がないため、シールシップ部が押圧されたときに、内側の硬い材料の支持体がシールリップ部を損傷させることを防止することができ、シール部の耐用年数を長くすることができる。同時に、この後のより狭いエッジ除去処理の要件を満たすために、シールリップ部の半径方向の幅を1mm未満とすることができる。2つ以上のシールリップ部が設けられる場合には、シール部と基板の縁部との間に、より高いシール効果を得るための、多段シールを形成することができる。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シールリップ部の数が2つ以上の場合に、これら2つ以上の前記シールリップ部の高さが同じである。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シールリップ部の数が2つ以上の場合に、少なくとも2つの前記シールリップ部の高さが異なる。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シールリップ部の高さは、径方向の内側に向かって徐々に高くなる。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シールリップ部の高さは、径方向の内側に向かって徐々に低くなる。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シールリップ部の高さは、径方向において高低が交互に並ぶ。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シールリップ部が1つの場合に、前記1つのシールリップ部の径方向の幅が1mm以下であり、前記シールリップ部が2つ以上の場合に、前記2つ以上のシールリップ部の径方向の幅の合計が1mm以下である。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シールリップ部が1つの場合に、前記1つのシールリップ部の径方向の幅が0.4mm~0.8mmであり、前記シールリップ部が2つ以上の場合に、前記2つ以上のシールリップ部の径方向の幅の合計が0.4mm~0.8mmである。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、別部品としての前記シール部が前記ミドルフレームから取り外し可能である。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シール部が、接着剤によって前記ミドルフレームに接着されている。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シール部と前記ミドルフレームとの接触面に複数の内側シール突起が形成され、これに対応して、前記ミドルフレームの表面に、複数の内側シール突起と適合する複数のシール溝が形成されている。
内側シール突起は、シール部とミドルフレームとの間の多段シールを形成することができる。シール部のある部分が損傷しても、多段シールが電解メッキ溶液のカップ型チャックの内部層への拡散を低減することができ、電解メッキ溶液のデバイスの腐食への影響が低減される。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シール部と前記外側圧力リングとの接触面に複数の外側シール突起が形成されている。
外側シール突起は、外側圧力リングと、ミドルフレームと、シール部との間のシールを向上させることができる。さらに、内側シール突起および外側シール突起は、組み付け時のシール部とミドルフレームとの位置決めにも貢献し、これら2つの部品の組み付けがより正確になる。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記シール部は疎水性を有する。
シール部の疎水処理により、シール部の表面への液体の付着を低減することができる。シール部の疎水処理には、疎水性材料、ドープされた疎水性材料、または、疎水膜の表面コーティングまたはスパッタリング、または、表面粗さの低減を用いることができる。好ましくは、シール部の表面粗さRaが10nm未満である。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記外側圧力リングの外側表面がブロック部を有する。
外側圧力リングの外側表面にブロック部を形成することにより、外側圧力リングの外側の表面に沿って上昇してくる液体に対する抵抗を増加させ、液体をその流れ方向が変わるように誘導して、液体を電解メッキチャンパー内に配置された液体収集部に斜め下向きに投入させることができる。これにより、電解メッキチャンバーの外側に液体が飛び出して、処理環境が汚染されてしまうことが防止される。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記ブロック部は、少なくとも上ブロック部および/または下ブロック部を備える。前記上ブロック部の数は1つ以上で、前記下ブロック部の数は1つ以上である。前記上ブロック部は、前記外側圧力リングの上部に形成された下方に吐出した環状の突起であり、前記下ブロック部は、外側圧力リングの中間部と下部に形成された外向きに突出した環状の突起である。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記外側圧力リングの表面は疎水性を有する。
外側圧力リングの疎水処理により、外側圧力リングの表面への液体の付着を低減することができる。具体的には、外側圧力リングが、疎水性材料またはドープされた疎水性材料で形成される。または、外側圧力リングの表面疎水膜が形成される。または、外圧リングの表面粗さRaが10nm未満である。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記外側圧力リングと前記シール部との接触面に複数のバンプが形成され、前記内側圧力リングと前記シール部との接触面に複数のバンプが形成される。
外側圧力リングおよび内側圧力リングとシール部との接触面にバンプを設けることにより、互いに接触する部材間のシール性能を向上させることができる。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記外側圧力リングの底部に複数のバンプが設けられている。
外側リングの底部に設けられた複数のバンプは、装置のメンテナンス中にサポートする役割を果たし、シール部と作業台とをある一定の距離に保ち、シール部の損傷または汚染を低減する。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記内側圧力リングの材料が導電性と耐食性とを有する金属であり、前記接触リングが前記内側圧力リングを介して電解メッキ電源に電気的に接続されている。
好ましくは、前記基板支持装置の前記カップ型チャックにおいて、前記内側圧力リングが絶縁材料によって形成され、前記ミドルフレームが導電性を有する金属によって形成され、前記接触リングが前記ミドルフレームを介して電解メッキ電源と電気的に接続されている。
ミドルフレームが接触リングと電解メッキ電源とを電気的に接続する構成を採用することにより、内側圧力リングは、導電性と耐食性の両方を満たす必要がなく、耐食性のみを満たせばよい、すなわち、内側圧力リングを(PVC、PTFE、PVDF等のような)絶縁性材料からなるものとすることができる。これにより、内側圧力リングの材料の選択の幅が広がり、カップ型チャックのオンライン洗浄のコストの低減と実現性に有利である。
本発明において、基板保持装置は、また、
基板を保持するための前記カップ型チャックと、
前記基板が前記カップ型チャックの前記シール部に押し付けられるように前記基板の裏側を押圧するチャックプレートと、
前記チャックプレートを前記基板の裏面に接触させるまたは基板から離すように駆動させるチャックプレート駆動装置と、
前記カップ型チャックと前記チャックプレートとによって挟持された前記基板の角度を調整するための角度駆動装置と、
前記カップ型チャックと前記チャックプレートとに挟持された前記基板を回転駆動させるための回転駆動装置と、
前記カップ型チャックと前記チャックプレートとによって挟持された前記基板を上昇または降下させる垂直駆動装置と、を含む。
好ましくは、前記基板保持装置において、前記チャックプレートが基材を有する。前記基材は、前記基板の裏面と接触する下面を有する。前記基材の下面に複数の排気溝が形成され、前記基材の表面に排気溝と連通する複数の排気孔が形成されている。
チャックプレート上の排気溝と排気孔により、基板が取り外されるときに、チャックプレートと基板との分離が容易になる。
好ましくは、前記基板保持装置において、前記基材の下面に、前記チャックプレートと前記基板との接触領域を小さくするように前記基板に対して突出した接触部が形成されている。
本発明の基板保持装置のカップ型チャックは、絶縁性の外側圧力リングを採用しており、外側圧力リングは、シール部に覆われたミドルフレームにきつく固定されており、シール部材の底部のみが露出する。これにより、シール部の電解メッキ溶液に露出する領域を大きく低減することができ、シール部の損傷の危険性を低減し、装置の動作の信頼性が向上する。さらに、内側圧力リングと接触リングとの間にシールリングが配置され、接触リングの上下が確実にシールされる。装置のメンテナンス中、特に接触リングとシール部の洗浄中に、処理液がカップ型チャックの内部層に浸透するのを効果的に防止することができ、各部品を1つずつ分解してメンテナンスを行う必要がない。これにより、オンライン洗浄を実現でき、装置のメンテナンスの利便性と効率性とを向上させ、メンテナンスのコストを低減することができる。
本発明の特徴および性能は、以下の実施形態および添付の図面によってさらに説明される。
図1は、本発明の基板保持装置の斜視図を示す。 図2は、本発明の基板保持装置の別の斜視図を示す。 図3は、本発明の基板保持装置の断面図を示す。 図4は、本発明の基板保持装置の別の断面図を示す。 図5は、図4のA部の拡大図を示す。 図6は、図5の構成要素の拡大図を示す。 図7は、本発明のカップ型チャックの斜視図を示す。 図8は、本発明のカップ型チャックの分解図を示す。 図9は、本発明のミドルフレームの部分断面図を示す。 図10は、本発明のシール部の部分断面図を示す。 図11は、本発明の外側圧力リングの斜視図を示す。 図12は、本発明のチャックプレートの斜視図を示す。 図13は、本発明のチャックプレートの別の斜視図を示す。 図14は、本発明のチャックプレートの断面図を示す。 図15は、図14のB部の拡大図を示す。 図16aは、外側圧力リングのある形態の概略図を示す。 図16bは、外側圧力リングの別の形態の概略図を示す。 図16cは、外側圧力リングのさらに別の形態の概略図を示す。 図16dは、外側圧力リングのさらに別の形態の概略図を示す。 図17aは、シール部のある形態の部分概略図を示す。 図17bは、シール部の別の形態の部分概略図を示す。 図17cは、シール部のさらに別の形態の部分概略図を示す。 図18は、既存の電解メッキチャックの構成要素の拡大図を示す。
本発明の技術的内容、構造的特徴、目的および効果を詳細に説明するために、以下、実施形態および図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の実施形態における基板保持装置を示している。基板保持装置は、カップ型チャック11、チャックプレート12、チャックプレート駆動装置13、角度駆動装置14、回転駆動装置16、垂直駆動装置などを備えている。カップ型チャック11の中央部に、基板10を収容するために使用される収容空間110が設けられている。チャックプレート駆動装置13はユニバーサルシャフト15を介してチャックプレート12に接続されており、チャックプレート12を昇降駆動する。具体的には、図3に示すように、チャックプレート12は、チャックプレート駆動装置13によって、カップ型チャック11から離れた基板取付/取外位置に上昇される。搬送ロボットにより基板10が収容空間110が搬入された後、図4および図5に示すように、チャックプレート12はチャックプレート駆動装置13によって降下されて基板10の裏面に隣接し、カップ型チャック11とチャックプレート12との間に基板10を挟持する。一般に、基板保持装置は、垂直駆動装置(図示しない)にサポートプレート17を介して接続され、垂直駆動装置は、カップ型チャック11とチャックプレート12とに挟持された基板10を昇降駆動させる。角度駆動装置14は、電解メッキ処理における気泡の影響を低減するために、電解メッキ溶液を導入する処理中の、カップ型チャック11とチャックプレート12とに挟持された基板10の角度を調整するために用いられる。回転駆動装置16は、電解メッキ処理中に、カップ型チャック11とチャックプレート12とに挟持された基板10を回転駆動させるために用いられる。カップ型チャック11を洗浄するためにチャックプレート12がチャックプレート駆動装置13によってカップ型チャック11から離れるときに、回転駆動装置16がカップ型チャック11を回転駆動させることが理解できる。
図5および図6を参照すると、カップ型チャック11は、内側圧力リング111と、ミドルフレーム112と、外側圧力リング113とを含む。内側圧力リング111は、ミドルフレーム112の内周面に固定されている。外側圧力リング113は、ミドルフレーム112の外周面に固定されている。外側圧力リング113は、絶縁材料により形成されており、電解メッキ処理中に、電解メッキ溶液に直接接触でき、リークの問題がない。さらに、外側圧力リング113は他の構成要素を支持できるようなある程度の硬度を有する。具体的には、外側圧力リング113は、PEEK、PVC、PVDF、PFA、CPVC、PE、PC、その他の材料によって形成することができる。
図9は、ミドルフレームの部分断面図を示す。ミドルフレーム112は、側壁1121を有し、側壁1121の上端部が径方向の外側に延びて第1取付台1122を形成する。側壁1121の下端部は径方向内側に延びて第2取付台1123を形成する。第2取付台1123の端は斜め内側に延びてミドルフレーム112の底部を形成し、ミドルフレーム112の底部の端は、径方向および水平方向の内側に延び、水平支持部1124を形成している。第2取付台1123、ミドルフレーム112の底部および水平支持部1124は、ミドルフレーム112の頭部として機能し、以下に詳細に説明するように、ミドルフレーム12の頭部の表面はシール部114で覆われている。図5および図6を参照すると、外側圧力リング113の内側壁の上端部に第1段部1131が形成され、外側圧力リング113の内側壁の下端部に第2段部1132が形成されている。ミドルフレーム112が外側圧力リング113に取り付けられるときに、ミドルフレーム112の第1取付台1122が外側圧力リング113の第1段部1131に押し付けられ、ミドルフレーム112の第2取付台1123が外側圧力リング113の第2段部1132に押し付けられる。図9に示すように、複数の第1位置決め溝1125がミドルフレーム112の第1取付台1122の上面に間隔をあけて形成されている。内側圧力リング11の上部は(図8に示すように)複数の第1位置決めブロック1111を有する。内側圧力リング111がミドルフレーム112に取り付けられるときに、内側圧力リング111の複数の第1位置決めブロック1111がミドルフレーム112の複数の第1位置決め溝1125に圧入され、内側圧力リング111の下端部がミドルフレーム112の第2取付台1123に押し付けられる。
外側圧力リング113の外面には、カップ型チャックの回転中に電解メッキ溶液のような処理液が外側圧力リング113の外面に沿って上方に飛散するのを防ぐためのブロック部が設けられている。ブロック部は、少なくとも上ブロック部および/または下ブロック部を有する。上ブロック部の数は1つ以上であり、下ブロック部の数は1つ以上である。上ブロック部は外側圧力リング113の上部に形成された下向きの環状の突起であり、下ブロック部は、外側圧力リング113の中部および下部に形成された外向きの環状の突起である。
図16aに示すように、外側圧力リング113は、下ブロック部1133を有する。下ブロック部1133は、外側圧力リング113の中部および下部に形成された外向きの環状の突起である。下ブロック部1133の断面の形状は、液体が外側圧力リング113の外表面に沿って上昇してくるまたは流れ落ちるように案内されるのを防ぐことができるような、円弧、楕円弧、放物線、長方形等任意の形状とすることができる。図16aにおいて、下ブロック部1133は、外側圧力リング113の最下部、すなわち、外側圧力リング113の底面と同一面上に位置する。もちろん、他の実施形態では、図16bに示すように、下ブロック部1133は外側圧力リング113の底面よりも高い位置にあり、下ブロック部1133が外側圧力リング113の中部および下部に位置していると理解される。カップ型チャック11が回転するときに、下ブロック部1133は、外側圧力リング113の外側壁に沿って上昇する液体に対する抵抗を増大させる。具体的には、液体がカップ型チャック11とともに回転するときに、液体は、外側圧力リング113の外側壁に沿って上昇し、図16aに破線で示すように電解メッキ室外に向けて斜め上に飛ばされて処理環境を汚染させる代わりに、図16aに実線の矢印で示すように、電解メッキ室に設けられた液体回収部に向けて斜め下に飛ばされる。
別の実施形態において、カップ型チャックが回転するときに、液体が、外側圧力リングの外側壁に沿って斜め上に飛ばされるのをより効果的に防止することができるように、外側圧力リングは2つ以上の下ブロック部を有することができる。図16cは、外側圧力リング113の下部が2つの下ブロック部1133を有し、2つの下ブロック部1133が外側圧力リング113の外表面に沿って上下に並んでいることを示している。もちろん、別の実施形態においては、下ブロック部1133の数は、特定の処理条件に基づいて決定することができ、下ブロック部1133は3つまたは4つ以上とすることもできることが理解できる。2つ以上の下ブロック部の1133の外側への突出幅は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、2つ以上の下ブロック部1133の外側への突出幅は、下から上に向かって徐々に増加してもよいし、下から上に向かって徐々に減少してもよい。
図16dは、別の外側圧力リングの概略図を示す。外側圧力リング113は、外側圧力リング113の上部に形成された下向きの環状の突起である上ブロック部1134を有する。上ブロック部1134は、外側圧力リング113の外側壁に沿って斜め上に流れる液体が上ブロック部1134を通るときに、液体が下向きに突出した上ブロック部1134に沿って斜め下に流れるように液体の流れ方向を変えるために用いられる。カップ型チャック11が回転するときに、液体の一部が下ブロック部1133を越えて上昇して外側圧力リング113の上部に到達しても、外側圧力リング113の上部に形成された上ブロック部1134により遮断される。そして、図16dに実線の矢印で示すように、液体は、遠心力の作用により、電解メッキ室に設けられた液体回収部に向けて斜め下に飛ばされ、液体が電解メッキ室の外に飛び散って処理環境を汚染してしまうのを防止することができる。本実施形態において、上ブロック部1134と外側圧力リング113の外周面との間の角度θは、80°と120°との間、好ましくは90°である。
別の実施形態において、上ブロック部1134の数は、2つ、3つ、4つなど2つ以上(図示しない)であってもよい。そして、2つ以上の上ブロック部1134は内側から外側に径方向に並んでいる。2つ以上の上ブロック部1134下方への突出高さは同じであってもよいし異なっていてもよい。例えば、2つ以上の上ブロック部1134の下方への突出高さは、内側から外側に向かって徐々に増大してもよいし、内側から外側に向かって徐々に減少してもよい。
電解メッキ溶液の外側圧力リング113の表面への付着を低減するために、外側圧力リング113の表面は、外側圧力リング113の表面粗さを小さくする等、疎水処理されている。本実施形態において、外側圧力リング113の表面粗さRaは10nm未満である。好ましくは、外側圧力リング113の表面粗さRaは2nm未満である、あるいは、外側圧力リング113の表面が(PTFEコーティングのような)疎水性膜のコーティングまたスパッタリングがされている、あるいは、外側圧力リング113が疎水性材料によって形成されているか、外側圧力リング113に疎水性材料が混ぜられている。
基板保持装置は、さらにシール部114と接触リング115とを含む。接触リング115は、一般に、取付部と、指部とを有する。取付部は、内側圧力リング111とミドルフレーム112との間で押圧される。接触リング115は、カップ型チャック11に取り付けられて固定されている。指部の先端は、電解メッキ処理中、基板に電気を導くために基板10のエッジシード層に接触している。図5および図6に示すように、シール部114は、ミドルフレーム112の内周面、底部および外周面を覆っており、接触リング115およびシールリング116がシール部114に順に取り付けられ、内側圧力リング111によってミドルフレーム112に押し付けられている。カップ型チャック11の内側の空間はシールリング116によってシールされ、同時に、シール部114とシールリング116とによって接触リング115の上部及び下部にもシールが形成される。これにより、オンライン洗浄中または電解メッキ後のカップ型チャック11の浸漬中に、洗浄溶液または浸漬溶液がカップ型チャック11の内部に浸透するのを防止することができる、すなわち、洗浄溶液または浸漬溶液が内側圧力リング111とミドルフレーム112との間に入り込むのを防止することができる。ここで、シールリング116は、Oリングシールリングであってもよい。
本実施形態において、独立した部品として、シール部114は、型開きまたは射出成型によって一体成型することができ、ミドルフレーム112に取り外し可能に取り付けることができる。具体的には、シール部114は、ミドルフレーム112の頭部を一体的に覆っている。そして、シール部114の2つの端が内側圧力リング111と外側圧力リング113とによってミドルフレーム112に固定されてる。シール部114が、複数回の使用により、摩耗してシール性能が低下したときに、損傷したシール部は、単にカップ型チャック11を分解するだけで、取り外すことができる。それから、新しいシール部に交換することによって装置を再利用することができる。これにより、シール部の交換の困難性とコストを減らすことができる。別の実施形態において、シール部114とミドルフレーム112とのより強固な取付を確実にするために、シール部114は接着剤によってミドルフレーム112に接着されてもよい。
シール部114は、(過フッ素ゴムまたはフッ素含有ゴム等の)フッ素ゴム、シリコンゴム等によって形成することができ、硬度範囲を、デュロメーターで測定して50~90とすることができる。具体的には、シール部114は、処理装置に応じて異なる材料で形成することができる。例えば、銅を電解メッキするときには、シール性能がよく硬度が低い(バイトン(登録商標)フッ素ゴムのような)半フッ化ゴムを使用することができる。一方、ニッケル、金等の高温電解メッキ処理においては、過フッ化ゴムを使用することができる。別の実施形態において、シール部114に疎水性を持たせる処理を行うことによって、シール部114の表面への電解メッキ溶液の付着を低減することができる。シール部114の疎水処理のために以下のような様々な方法を採用可能である。1)シール部114を形成する材料に疎水性材料(例えばテフロン(登録商標))を用いる、2)シール部114の表面を疎水性コーティング(例えばテフロン(登録商標)コーティング)する、3)シール部114に疎水性材料をドーピングする(例えば、テフロン(登録商標)ドーピング)、4)シール部114の表面粗さを低減させる、例えば、シール部の表面粗さを10nm未満、好ましくは2nm未満にする。
図10は、シール部の部分断面図を示している。シール部114は、内端部1141と、外端部1142と、底部1143とを有する。図6を参照すると、内端部1141は、ミドルフレーム112の内周面を覆っており、内側圧力リング111によって、ミドルフレーム112の第2取付台1123の上面に押し付けられている。外端部1142はミドルフレーム112の外周面を覆っており、外側圧力リング113の第2段部1132によりミドルフレーム112の第2取付台1123の下面に固定されている。シール部114の底部1143は、ミドルフレーム112の底部を覆っており、上方に曲げられてミドルフレーム112の水平支持部1124を覆っている。図10を参照すると、シール部114は水平支持部1124の端部において上方に突出し、シールリップ部1144を形成している。シールリップ部1144の厚みはシール部114の他の部分の厚みよりも大きい。基板10がカップ型チャック11に取り付けられた後、基板10の縁をシールリップ部1144にしっかりと取り付けて、基板10の縁と裏面とをシールするために、チャックプレート12が基板10の裏面を押圧する。本実施形態において、シールリップ部1144内に金属の支持体がなく、シールリップ部1144の厚みが大きくされていることにより、シール部114の耐用年数を効果的に長くすることができる。さらに、シールリップ部1144内に金属の支持体がないため、シールリップ部の径方向の幅は、シールリップ部1144自身の幅によってのみ決まり、1mm以下とすることができる。好ましくは、シールリップ部1144の径方向の厚みは、0.4mm~0.8mmである、より好ましくは、シールリップ部1144の径方向の幅は0.8mmである。シールリップ部1144は、1mm以下の径方向の幅を有し、これにより、シール部114が基板10と接触してシールするときにエッジプレス幅を低減することができ、次のより狭くなるエッジ除去処理の要求にこたえることができる。
別の実施形態において、シール部は2つ以上のシールリップ部を有する。シールリップ部は一定の弾性を有し、チャックプレートの圧力下でわずかに変形可能である。そのため、シール部の2つ以上のシールリップ部は基板に同時に接触してシールし、カップ型チャックと基板との間に多段シールを実現して、より高いエッジシール効果を実現する。2つ以上のシールリップ部は径方向の内外に分布し、シールリップ部は同じ高さを有する、あるいは、少なくとも2つのシールリップ部が高さの差を有する。具体的には、複数のシールリップ部の高さは、径方向に内側に向かって徐々に高くなる、あるいは、径方向に内側に向かって徐々に低くなる、あるいは、径方向において高低が交互に並ぶ。さらに、2つ以上のシールリップ部の径方向の幅の合計は1mm以下である。好ましくは、2つ以上のシールリップ部の径方向の幅の合計は0.4mm~0.8mmである。
図17a~図17cは、径方向の内側および外側に分布するシール部であって、それぞれが、内側シールリップ部1144aおよび外側シールリップ部1144bである2つのシールリップ部を有するシール部の、部分概略図を示す。図17aを参照すると、内側シールリップ部1144aの高さと、外側シールリップ部1144bの高さとは同じであり、高さhが0.3mm~0.5mmである。図17bを参照すると、内側シールリップ部1144aの高さh2が外側シールリップ部1144bの高さh1よりも高い。例えば、内側シールリップ部1144aの高さh2が0.4mmであり、外側シールリップ部1144bの高さh1が0.35mmである。図17cを参照すると、内側シールリップ部1144aの高さh2が外側シールリップ部1144bの高さh1よりも低い。例えば、内側シールリップ部1144aの高さh2が0.35mmであり、外側シールリップ部1144bの高さh1が0.4mmである。
図17a~図17cにおける、内側シールリップ部1144aと外側シールリップ部1144bの径方向の幅の合計は1mm以下である。すなわち、a+b≦1mmである。内側シールリップ部1144aの径方向の幅aと外側リールリップ部1144bの径方向の幅bとは同じであっても異なっていてもよい。好ましくは、内側シールリップ部1144aの径方向の幅aは、外側リールリップ部1144bの径方向の幅bよりも小さい。具体的には、図17cに示すように、外側シールリップ部1144bの径方向の幅bが0.6mmであり、内側リールリップ部1144aの径方向の幅aが0.2mmである。
本実施形態において、外側圧力リング113は絶縁材料により形成されており、具体的には、外側圧力リング113の側壁および底部全体が絶縁材料により形成されている。シール部114の露出する領域が十分に低減されるように、外側圧力リング113は外側からシール部114に固定されシールされている。したがって、処理中に、底部1143のみが電解メッキ溶液に露出し、シール部114の損傷の危険性が効果的に低減される。
図10を再度参照すると、シール部114の外側圧力リング113と接触する接触面が、シール部114と外側シールリング113との間のシールを強化するための複数の外側シール突起1146を形成する。シール部114のミドルフレーム112と接触する接触面は、複数のシール突起1145を形成する。シール部114がミドルフレーム112を覆い、内側圧力リング111と外側圧力リング113とによって固定されるときに、内側シール突起1145が、ミドルフレーム112の表面に配置されたシール溝1128にはめ込まれる。一方で、シール部114とミドルフレーム112とを強固に組み付けることができ、他方で、シール部114の内側にシール部114とミドルフレーム112との間のシール効果を強化するための多段シールを形成することができる。シール部114の底部1143が損傷したときに、複数の円形の内側シール突起1145により、浸透した電解メッキ溶液がカップ型チャック11の内側に拡散するのを防止することができ、電解メッキ溶液のカップ型チャック11の内部への浸食が低減される。したがって、基板保持装置は、単にシール部114を交換するだけで通常の動作を再開することができ、これは、装置のメンテナンスの時間および費用を低減することに役に立つ。
2つの平面を押圧することによって完全なシールを達成することは難しいため、内側圧力リング111、外側圧力リング113およびシール部114の押圧面には複数のバンプ(図示しない)が設けられている。これらのバンプにより、内側圧力リング111と側圧力リング113とを、固定時に、シール部114の接触面に完全に取り付けることができる。これにより、これらの部品間のシール性能が向上する。
図11を参照すると、外側圧力リング113の底部は複数のバンプ1137を有する。カップ型チャック11を修理する必要があるときに、外側圧力リング113の底部のバンプ1137が、シール部114が浮かされた状態に維持されメンテナンス作業台と接触しないように支持する役割を果たすことができる。これにより、シール部114が損傷すること、または、シール部114の表面が汚染されることを防止することができる。本実施形態において、外側圧力リング113の底部のバンプ1137の高さは1mm程度である。
本実施形態において、内側圧力リング111は導電性材料、通常は導電性金属によって形成されている。そして、接触リング115は、内側圧力リング111を介して電解メッキ電源と電気的に接続されている。別の実施形態において、内側圧力リング111およびミドルフレーム112の両方が導電性材料、通常は導電性金属によって形成されており、電解メッキ電源が直接ミドルフレーム112に接続されている。そして、ミドルフレーム112は内側圧力リング111を介して接触リング115と電気的に接続されている。複数の処理サイクルの後、カップ型チャック11をメンテナンスする必要があるため、硫酸、硝酸、錫銀メッキ溶液、様々な界面活性剤等の処理液がよく使用される。このとき、内側圧力リング111が必然的に処理液と接触する。そのため、内側圧力リング111は導電性が要求されるだけでなく、耐食性も要求される。内側圧力リング111の材料選択に対する要求が高く、チタン、チタン合金、ステンレスおよびその他貴金属材料のような導電性と耐食性を有する金属を使用する必要がある。これにより、製造およびメンテナンスのコストが増大する。
別の実施形態において、好ましくは、ミドルフレーム112が導電性材料、一般に導電性金属により形成されており、接触リング115がミドルフレーム112を介して電解メッキ電源と電気的に接続されている。ミドルフレーム112がシール部114とシールリング116とによりシールされているため、電解メッキ処理または装置の洗浄処理に関係なく、ミドルフレーム112が処理液に接触せず、処理液による浸食の危険性がない。ミドルフレーム112の材料は、導電性のみが要求される。電気的接続部分としての内側圧力リング111と比較すると、ミドルフレーム112の材料の選択に対する要求は低減され、通常の導電性金属を使用することができ、これにより、製造およびメンテナンスのコストを効果的に低減することができる。そして、内側圧力リング111は耐食性を有していればよく、耐食性を有する導電性材料に限定する代わりに、耐食性を有する絶縁性材料を使用することができる。これにより、内側圧力リング111材料の選択の幅を広げ、コストを低減し、カップ型チャック11のオンライン洗浄を実現することに役立つ。本実施形態において、内側圧力リング111はPVC、PEEK、PTFE、PVDF、PP等によって形成することができる。
図7および図8を参照すると、カップ型チャック11の組み付けは以下の通りである。
ステップ1:シール部114でミドルフレーム112の頭部を覆う。すなわち、シール部114で、ミドルフレーム112の第2取付台1123、底部および水平支持部1124を覆う。
ステップ2:シール部114に覆われたミドルフレーム112を外側圧力リング113に組み付ける。外側圧力リング113とミドルフレーム112との接触面には、複数の位置決め部を配置することができる。図8に示すように、外側圧力リング113の内側壁は第2位置決め溝1135を有し、ミドルフレーム112の外側壁は第2位置決め溝1135と適合する第2位置決めブロック1120を有する。
ステップ3:接触リング115をミドルフレーム112に組み付け、接触リングの115の指部がシード層を基板の縁部に接触させて電気的に接続するために用いられる。組み立てを簡単にするために、図9に示すように、ミドルフレーム112の第2取付台1123に複数の位置決め円柱1129が設けられており、接触リング115が位置決め円柱1129に沿ってミドルフレーム112の第2取付台1123に取り付けられ、シール部114上に位置するようになっている。
ステップ4:接触リング115が取り付けられた後、内側圧力リング111をミドルフレーム112に取り付け、接触リング115を押圧する。内側圧力リング111の表面に形成された第1位置決めブロック1111が、ミドルフレーム112の上部の第1位置決め溝1125内に配置され、シールリング116が内側圧力リング111の下面に取り付けられる。内側圧力リング111とミドルフレーム112が固定されるときに、シールリング116が内側圧力リング111と接触リング115との間に固定される。
ステップ5:複数のネジ117を、内側圧力リング111の第1ネジ孔1112とミドルフレーム112の第2ネジ孔1126とに通して、内側圧力リング111をミドルフレーム112の内周面に固定し、内側圧力リング111の底部に、シールリング116、接触リング115および、ミドルフレーム112の第2取付台1123上のシール部114の内端部1141を上から下に順に押圧させる。複数のネジ118をミドルフレーム112の第3ネジ孔1127と外側圧力リング113の第4ネジ孔1136とに挿通させて、外側圧力リング113をミドルフレーム112の外周面に固定し、シール部114の外端部1142を、外側圧力リング113とミドルフレーム112との間に押圧する。
図12および図13は、本実施形態のチャックプレートの斜視図を示す。チャックプレート12は基材121を含み、基材121は基板10と接触する下面を有する。基材121の下面に複数の排気溝122が形成され、排気溝122と連通する複数の排気孔125が、基材121の表面に開口している。チャックプレート12が基板10の裏面に押圧されるときに、基板の裏面の圧力は、チャックプレート12の表面に形成された排気孔125を通じて周囲の圧力と等しくなる。これにより、チャックプレート12と基板10との間にわずかな負圧が生じて基板10がチャックプレート12に吸着されることにより基板10の取り外し操作に影響を与えてしまうことが防止され、電解メッキ処理が完了した後の基板10とチャックプレート12との分離が容易になる。
再度図13を参照すると、基材121の下面には、さらに、基板10に向かって突出した複数の接触部が設けられている。具体的には、複数の接触部は、基材121の下面から突出した複数のコンタクトバンプ123、および、基材121の下面に形成されたコンタクト環状突起124であってもよい。図14および図15に示すように、コンタクトバンプ123とコンタクト環状突起124とは突出高さが同じである。チャックプレート12が基板10に接触するときに、コンタクトバンプ123とコンタクト環状突起124のみが基板10の裏面に接触し、基材121の下面の残りの部分は基板10と接触しない。一方で、チャックプレート12と基板10との接触領域を低減することができ、基板10の裏面の傷および汚染を低減させることができる。他方で、基板10の裏面の圧力を周囲の圧力を同じにして、取り外し時に、基板10をチャックプレート12から取り外しやすくすることができる。
上述したように、本発明は上述の実施形態および関連する図面を通じて詳細に説明されており、当業者であればこれに応じて実施することができる。上述の実施形態は本発明を説明するためだけに用いられ、本発明を限定するものではなく、本発明の権利範囲は、本発明の請求項によって定められる。ここに記載されている構成要素の数を変更したもの、あるいは、ここに記載されている構成要素を同等の要素へ置換したものも、本発明の範囲に含まれる。

Claims (24)

  1. 基板を保持する基板保持装置のカップ型チャックであって、
    内側圧力リングと、
    内周面に前記内側圧力リングが固定されたミドルフレームと、
    前記ミドルフレームの少なくとも一部の外周面を覆う外端部、前記ミドルフレームの底部を覆い前記カップ型チャックの外側に露出した底部、および、前記ミドルフレームの少なくとも一部の内周面を覆い前記内側圧力リングによって前記内側圧力リングと前記ミドルフレームとの間で押圧される内端部、を有するシール部と、
    絶縁材料により形成され、前記ミドルフレームの外周面に固定された外側圧力リングであって、前記シール部の前記外端部が、前記外側圧力リングを介して前記外側圧力リングと前記ミドルフレームとの間に押圧される前記外側圧力リングと、
    前記シール部の上方に位置し、前記内側圧力リングと前記ミドルフレームとの間に押圧され、前記内側圧力リングとの間にシールリングが配置された接触リングと、を備えていることを特徴とする基板保持装置のカップ型チャック。
  2. 前記ミドルフレームの底部が径方向及び水平方向の内側に向けて水平支持部を形成し、前記シール部の前記底部が、前記水平支持部を覆い、前記水平支持部の端部が上方に突出してシールリップ部を形成し、前記シールリップ部の数が1つまたは2つ以上であり、前記シールリップ部が前記基板の縁と接触してシールするように構成されることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  3. 前記シールリップ部の数が2つ以上の場合に、前記2つ以上のシールリップ部の高さが同じであることを特徴とする請求項2に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  4. 前記シールリップ部の数が2つ以上の場合に、少なくとも2つのシールリップ部において高さに差があることを特徴とする請求項2に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  5. 前記複数のシールリップ部の高さが前記径方向の内側に向かって徐々に高くなることを特徴とする請求項4に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  6. 前記複数のシールリップ部の高さが前記径方向の内側に向かって徐々に低くなることを特徴とする請求項4に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  7. 前記径方向に前記複数のシールリップ部の高さの高低が交互に並ぶことを特徴とする請求項4に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  8. 前記シールリップ部が1つだけある場合に、1つの前記シールリップの径方向の幅が1mm以下であり、前記シールリップ部が2つ以上ある場合に、これら2つ以上の前記シールリップ部の径方向の幅の合計が1mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  9. 前記シールリップ部が1つの場合に、1つの前記シールリップの径方向の幅が0.4mm~0.8mmであり、前記シールリップ部が2つ以上ある場合に、これら2つ以上の前記シールリップ部の径方向の幅の合計が0.4mm~0.8mmであることを特徴とする請求項8に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  10. 別部品としての前記シール部が、前記ミドルフレームから取り外し可能であることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  11. 前記シール部が、接着剤によって前記ミドルフレームに接着されていることを特徴とする請求項10に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  12. 前記シール部と前記ミドルフレームとの接触面に複数の内側シール突起が形成され、これに対応して、前記ミドルフレームの表面に、前記複数の内側シール突起と適合する複数のシール溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  13. 前記シール部と前記外側圧力リングとの接触面に複数の外側シール突起が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  14. 前記シール部が疎水性を有することを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  15. 前記外側圧力リングの外表面がブロック部を有することを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  16. 前記ブロック部は、少なくとも上ブロック部および/または下ブロック部を備え、前記上ブロック部の数が1つ以上で、前記下ブロック部の数が1つ以上で、前記上ブロック部は、前記外側圧力リングの上部に形成され下方に突出した環状の突出部であり、前記下ブロック部は、前記外側圧力リングの中部および下部に形成され外向きに突出した環状の突出部であることを特徴とする請求項15に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  17. 前記外側圧力リングの表面が疎水性を有することを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  18. 前記外側圧力リングと前記シール部との接触面に複数のバンプが形成され、前記内側圧力リングと前記シール部との接触面に複数のバンプが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  19. 前記外側圧力リングの底部に複数のバンプが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  20. 前記内側圧力リングの材料が導電性および耐食性を有する金属であり、前記接触リングが前記内側圧力リングを介して電解メッキ電源と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  21. 前記内側圧力リングが絶縁性材料によって形成され、前記ミドルフレームが導電性金属によって形成され、前記接触リングが前記ミドルフレームを介して前記電解メッキ電源と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置のカップ型チャック。
  22. 請求項1~21のいずれかに記載の基板を保持するためのカップ型チャックと、
    前記基板が前記カップ型チャックの前記シール部に押し付けられるように前記基板の裏面を押圧するチャックプレートと、
    前記チャックプレートを前記基板の裏面に接触させるまたは基板から離すように駆動させるチャックプレート駆動装置と、
    前記カップ型チャックと前記チャックプレートとによって挟持された前記基板の角度を調整するための角度駆動装置と、
    前記カップ型チャックと前記チャックプレートとに挟持された前記基板を回転駆動させるための回転駆動装置と、
    前記カップ型チャックと前記チャックプレートとによって挟持された前記基板を上昇または降下させる垂直駆動装置と、を含む。
  23. 前記チャックプレートが基材を有し、前記基材が前記基板の裏面に接触する下面を有し、前記基材の下面に複数の排気溝が形成され、前記基材の表面に前記複数の排気溝と連通する複数の排気孔が形成されていることを特徴とする請求項22に記載の基板保持装置。
  24. 前記基材の下面に、前記チャックプレートと前記基板との接触領域を小さくするように前記基板に向かって突出した複数の接触部が形成されていることを特徴とする請求項23に記載の基板保持装置。
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