JP2023551525A - 非接触製品分配システム及び方法 - Google Patents

Abstract

自動販売機は、製品を保管するための製品保管コンパートメントを画定するハウジングを含む。自動販売機のハウジングは、搬出口と、消費者が製品保管コンパートメント内の製品を見ることができるように構成されている透明パネルを有する前面部分とを含む。製品の列は、製品保管コンパートメント内に配置される。近接センサは、製品保管コンパートメント内に配置され、製品の列に対応する。近接センサは、近接センサから所定の検出距離内で消費者の手を検出するように構成され、消費者の手が近接センサの所定の検出距離内で検出されたとき、製品の列内の製品が選択される。自動販売機は、選択された製品を搬出口に搬送するように構成された分配機構を含む。

Description

本明細書に記載される実施形態は、非接触製品分配システム及び方法に関する。具体的には、本明細書に記載の実施形態は、自動販売機及び飲料ディスペンサに関し、それらの自動販売機及び飲料ディスペンサは、消費者がそれらの自動販売機又は飲料ディスペンサに物理的に接触することを必要とせずに、例えば飲料又はスナックなどの製品の、選択及び分配を可能にするものである。

製品を消費者に分配するために、様々な装置が使用され得る。消費者は、自動販売機から製品を購入することができ、ファウンテン型の飲料ディスペンサから飲料を分配することができ、又は製品保管キャビネット若しくは冷却器から製品を取り出すことができる。製品を選択するこれらの様々な方法のそれぞれにおいて、消費者は装置に物理的に触れる。消費者は、自動販売機のタッチスクリーン又はキーパッドを手動で操作することを要求される場合があり得る。消費者は、ファウンテン飲料を分配するために物理的なボタン又はタッチスクリーンを手動で押さなければならない場合があり得る。更に、消費者は、ドアを開けて製品を取り出すために保管キャビネットのドアを握らなければならないという場合があり得る。消費者は、所望の製品を選択して購入するために装置に物理的に触れる必要がないように、非接触方式で製品を分配することを好む場合があり得る。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、自動販売機に関し、その自動販売機は、製品を保管するための製品保管コンパートメントを画定するハウジングを含み、そのハウジングは、消費者が製品保管コンパートメント内の製品を見ることを可能にするように構成されている透明パネルを備える前面部分、及び搬出口を備える。自動販売機は、製品保管コンパートメント内の製品の列と、製品保管コンパートメントの、製品の列に対応する近接センサを更に含み、近接センサは、近接センサから所定の検出距離内で消費者の手を検出するように構成され、消費者の手が近接センサから所定の検出距離内で検出されたとき、製品の列内の製品が選択される。自動販売機は、選択された製品を搬出口に搬送するように構成されている分配機構を更に含む。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、近接センサは、製品の列の前側に配置されてもよい。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、製品の列は、製品保管コンパートメント内の棚上に配置されてもよい。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、自動販売機は、選択された製品を表示するように構成されているデジタルディスプレイを更に含み得る。いくつかの実施形態では、デジタルディスプレイは、抗菌コーティングを含み得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、自動販売機は、近接センサに対応するインジケータライトを更に含み得るが、インジケータライトは、消費者の手が所定の検出距離内にあるときに点灯し、製品の列が選択されたことを消費者に示すように構成されている。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、搬出口は、搬出口内の製品を消毒するために、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成されている紫外線光源を含み得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、搬出口は、閉鎖構成から開放構成に移動可能であるドアを含み得るが、ドアは、紫外線光源が動作している間、閉鎖構成のままであるように構成されている。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、自動販売機に関し、その自動販売機は、製品を保管するための製品保管コンパートメントを画定するハウジングを含み、そのハウジングは、消費者が製品保管コンパートメント内の製品を見ることを可能にするように構成されている透明パネルを備える。自動販売機は、製品保管コンパートメント内に配置された棚であって、その上に製品が列をなして配置される棚と、棚の前面に配置された複数のインジケータライトであって、複数のインジケータライトの各々が製品の列のうちの１つに対応する、複数のインジケータライトとを更に含み得る。自動販売機は、方向制御部を備える制御パッドを更に含み得るが、その方向制御部は、近接センサを含み、その近接センサは、自らから所定の検出距離内にある消費者の手を検出するように構成されている。方向制御部の近接センサが起動されると、複数のインジケータライトのうちの第１のインジケータライトが点灯し、複数のインジケータライトのうちの第２のインジケータライトが暗くなる。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、複数のインジケータライトは、方向制御部が起動されたときに、順々に点灯し得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、制御パッドは、第２の方向制御部、第３の方向制御部、及び第４の方向制御部を更に含む。方向制御部、第２の方向制御部、第３の方向制御部、及び第４の方向制御部は、異なる方向への点灯したインジケータライトの移動に対応する。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、自動販売機から製品を分配する方法に関するが、その方法は、複数の近接センサのうちの１つの近接センサから所定の検出距離内にある消費者の手を検出し、複数の近接センサのうちの各近接センサが、自動販売機内の製品に対応している、ステップと、手が近接センサから所定の検出距離内で検出されると、選択された製品を示す表示を提供するステップと、選択された製品を、自動販売機の製品保管コンパートメントから自動販売機の搬出口に、分配機構を介して分配するステップとを含む。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、選択された製品を示す表示を提供するステップは、消費者の手が、所定の検出距離内に検出されるとインジケータライトを点灯させるステップを含み得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、選択された製品を示す表示を提供するステップは、自動販売機のデジタルディスプレイ上に、選択された製品を表示するステップを含み得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、方法は、複数の近接センサのうちの第２の近接センサから所定の検出距離内で、手を検出するステップと、第２の選択された製品を表す表示を提供するステップとを更に含み得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、方法は、近接センサから所定の検出距離内で、手を２回目に検出するステップと、近接センサに対応する製品が選択解除されているということを示す表示を提供するステップとを更に含み得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、方法は、紫外線を介して、搬出口内の製品を消毒するステップを更に含み得る。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、搬出口は、閉鎖構成と開放構成との間で移動可能なドアを含み得るが、製品の消毒中は、ドアが閉鎖構成にあり、製品の消毒が完了すると、ドアが開放位置に移動する。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、方法は、選択された製品を分配する前に入力を受信して、選択された製品を確認するステップを更に含み得る。いくつかの実施形態では、入力を受信するステップが、支払いを、自動販売機の支払い処理ユニットを介して受け付けるステップを含む。

本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示を例解するものであり、説明と合わせて、本開示の原理を更に説明し、当業者が本開示を作製及び使用することを可能にする役割を果たす。
一実施形態による、非接触方式で製品を分配するための自動販売機を示す斜視図である。 図１の自動販売機を示す正面図である。 図１の自動販売機の搬出口を示す斜視図である。 一実施形態による、非接触方式で製品を分配するための自動販売機のコンポーネントを示す概略図である。 一実施形態による、自動販売機から非接触方式で製品を分配する例示的な方法を示す図である。 一実施形態による、非接触方式で製品を分配するための自動販売機を示す図である。 一実施形態による、図６の自動販売機から製品を選択するためのグラフィカルユーザインターフェースを示す図である。 図６の自動販売機のバッグ分配を示す拡大図である。 一実施形態による、図６の自動販売機のコンポーネントを示す概略図である。 図６の自動販売機から製品を分配する例示的な方法を示す図である。 一実施形態による、非接触方式で製品を分配するための自動販売機の斜視図である。 一実施形態による、開放構成にあるドアを有する、図１１の自動販売機を示す斜視図である。 図１１の自動販売機のユーザインターフェースを示す拡大図である。 一実施形態による、自動販売機で使用するための返却モジュールを示す斜視図である。 一実施形態による、返却モジュールを示す断面図である。 一実施形態による、返却モジュールのコンポーネントを示す概略図である。 一実施形態による、返却モジュールを用いて製品を返却する例示的な方法を示す図である。 一実施形態による、非接触方式で飲料を分配するための、デジタル式飲料ディスペンサを示す斜視図である。 図１８のデジタル式飲料ディスペンサの分配ノズルを示す図である。 一実施形態による、図１８のデジタル式飲料ディスペンサの、ストローディスペンサを示す線図である。 一実施形態による、図１８のデジタル式飲料ディスペンサとともに使用するための先端を備える、ラッパーを有するストローを示す斜視図である。 一実施形態による、図１８のデジタル式飲料ディスペンサのコンポーネントを示す概略図である。 一実施形態による、カップを分配するために使用される、カップディスペンサを示す図である。 一実施形態による、カップを分配するために使用される、カップディスペンサを示す図である。 一実施形態による、カップディスペンサからカップを分配する例示的な方法である。 一実施形態による、デジタル式飲料ディスペンサを示す斜視図である。 一実施形態による、図２５のデジタル式飲料ディスペンサ用のグラフィカルユーザインターフェースを示す図である。 一実施形態による、飲料を分配するためのデジタル式飲料ディスペンサを示す斜視図である。 図２７のデジタル式飲料ディスペンサの回転式ディスプレイを示す側方斜視図である。 一実施形態による、デジタル式飲料ディスペンサから飲料を分配する例示的な方法を示す図である。 一実施形態による、非接触方式で飲料を分配するための、ファウンテン型の飲料ディスペンサを示す斜視図である。 カップを消毒するために使用されている、図２９のファウンテン型飲料ディスペンサを示す斜視図である。 一実施形態による、非接触方式で飲料を分配するための、ファウンテン型の飲料ディスペンサを示す斜視図である。 図３２のファウンテン型飲料ディスペンサのノズルを示す斜視図である。 一実施形態による、消費者が非接触方式で製品を取り出すことを可能にするように構成された冷却器を示す斜視図である。 図３４の冷却器の製品コンパートメントを示す拡大斜視図である。 一実施形態による、図３４の冷却器の、製品の列を示す線図である。 一実施形態による、消費者が非接触方式で製品を取り出すことを可能にするように構成された冷却器を示す斜視図である。 一実施形態による、冷却ユニットのコンポーネントを示す概略図である。 一実施形態による、移動式自動販売機を示す斜視図である。 一実施形態による、図３９の移動式自動販売機のコンポーネントを示す概略図である。 一実施形態による、移動式自動販売機から製品を分配する例示的な方法を示す図である。 一実施形態による、図３９の移動式自動販売機用のドッキングステーションを示す斜視図である。 図３９の移動式自動販売機の製品コンパートメントを補充するための補充ステーションと共に使用されている、移動式自動販売機を示す線図である。 独立型自動販売機を含む、図３９の移動式自動販売機のための補充ステーションを示す線図である。 一実施形態による、図３９の移動式自動販売機のための補充ステーションを示す斜視図である。 実施形態が実装され得る例示的なコンピュータシステムを示す、概略ブロック図である。

以下、添付図面に例示される代表的な実施形態を詳細に参照する。以下の説明は、複数の実施形態を１つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。それに対して、本発明は、特許請求の範囲によって定義される実施形態の趣旨及び範囲の範囲内に含まれ得る代替物、変形物、及び均等物を包含することを意図している。

消費者は、様々な装置を介して製品を選択し購入し得る。そのような装置としては、とりわけ、自動販売機、ファウンテン型飲料ディスペンサ、及び冷却器が挙げられる。これらの装置を操作するために、消費者は、一般に、装置に物理的に接触して製品を選択又は取り出さなければならない。しかしながら、これらの装置は、複数の消費者が装置に接触する結果として、細菌を運ぶ可能性があり得る。消費者は、装置が清潔で衛生的であると感じない場合、及び細菌に遭遇して病気になるかもしれないと感じる場合、そのような装置を使用しないことを選択し得る。したがって、消費者が細菌の拡散をもたらし得る装置に物理的に接触する必要がないような、消費者に製品を提供するための非接触システム及び方法が望まれている。

例えば、自動販売機は、消費者が製品を選択し、アテンドする人なしで、選択された製品を分配することを可能にし得る。自動販売機を操作するために、消費者は、一般に、キーパッド又はタッチスクリーンを操作して製品選択を行い、選択を確認しなければならない。また、消費者は、例えば、クレジットカードをスワイプするときや紙幣を挿入するときなど、支払いを入力するために自動販売機に接触しなければならない場合もある。

飲料ディスペンサも同様に、消費者が飲料ディスペンサに物理的に触れて、分配ボタンを操作するか、又はタッチスクリーンなどで飲料を選択することを必要とする。飲料分配ステーションは、飲料ディスペンサを使用するすべての消費者に対して開放されている、カップ及びストローを含み得る。その結果、飲料ディスペンサは、飲料ディスペンサに接触する様々な消費者からの細菌を、蓄積し得る。更に、消費者は、どの消費者もストロー及びカップを取り扱うことができるために、ストロー及びカップが清潔かつ衛生的でないことを心配する場合があり得る。

保管キャビネット及び冷却器は、ドアを開くことによってアクセス可能な保管コンパートメントを含み得る。製品にアクセスするために、消費者は、ドアを握って、手動でドアを開けなければならない場合があり得る。更に、消費者が製品にアクセスするとき、消費者は冷却器内の製品に触れて取り扱う場合があり得るので、結果として、各製品が細菌を運ぶこともあり得る。

したがって、非接触方式で消費者に製品を提供するシステム及び方法が望まれている。

本明細書において使用される際、「非接触（接触なし）」という用語は、例えば消費者の手又は指で、キーパッド、タッチスクリーン、ドア、又はハンドルに触れることによってなど消費者がシステムに物理的に接触するということなしで、製品を選択し、取り出し、支払いを行い、分配を開始する能力を指し得る。しかしながら、消費者は製品を取り出すためであれば、製品自体に触れてもよいことが理解される。更に、本明細書に記載されるようないくつかの実施形態では、消費者は、必要に応じてシステムに物理的に接触又は触れることによって、製品の選択、取り出し、支払い、及び分配の開始のうちの１つ以上を実行することを選び得るということが理解される。

本明細書で使用される場合、「製品」という用語は、様々な食料品及び飲料品のいずれか、特に包装された食料品及び飲料品、例えばチップス、クッキー、クラッカーなどのバッグ又はスリーブ、グラノーラバー、パワーバー、エネルギーバー、及び包装された飲料品、例えばボトル入り飲料品、缶入り飲料品、パウチ入り飲料品（炭酸水、ソーダ水、及びエナジードリンクなどの炭酸飲料を含む）、飲料水、牛乳又は乳製品ベースの飲料品、コーヒー又は茶ベースの飲料品などを指し得る。

本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、非接触方式で製品を選択及び分配するための自動販売機に関する。一実施形態による、自動販売機１００を、図１及び図２に示す。自動販売機１００は、消費者が非接触方式で製品選択を行うことができるように、製品に対応する近接センサ１５０を作動させることによって、消費者が製品を選択することを可能にするように構成されている。自動販売機１００は、非接触方式で支払いを受け付けるための支払い処理ユニット１６２を含み得る。自動販売機１００は、搬出口１８０及びその中に分配された製品を消毒するように構成された消毒器１９０を更に含み得るが、それによって細菌の拡散を最小限に抑え、消費者の健康及び安全を促進し得る。

自動販売機１００は、製品保管コンパートメント１２０を画定するハウジング１１０を含み得る。ハウジング１１０は、自動販売機１００のコンポーネントを囲って、自動販売機１００が動作できるようにしていてもよい。ハウジング１１０は、透明パネル１１４を含む前面部分１１２を含み得る。透明パネル１１４は、ガラス又は透明プラスチックから形成され得る。透明パネル１１４は、消費者に、製品保管コンパートメント１２０内に保管された製品が見えるようにし得る。製品保管コンパートメント１２０内の製品は、消費者によって直接アクセス可能ではなく、したがって、消費者は、製品を購入及び分配しない限り、製品を取り扱うことができない。

製品は、１つ以上の列１２２をなして製品保管コンパートメント１２０内に配置され得る。製品の列１２２は、製品保管コンパートメント１２０内でハウジング１１０の前方部分１１２から、その反対の後方部分１１６に向かって延びていてよい。いくつかの実施形態では、製品保管コンパートメント１２０は、製品が列１２２をなして配列される棚１２４を含んでいてもよい。しかしながら、製品は、棚１２４上に配置される必要はなく、いくつかの実施形態では、製品は、その代わりに、スクリュー状の駆動装置に配置されてもよく、又は製品は、レール上に若しくはレールによって懸架されてもよい。例えば、ボトル入り飲料は、ボトル入り飲料のネックなどボトル入り飲料の上端部で、レールによって懸架されていてもよい。

近接センサ１５０は、製品の各列１２２の前側に配置されてもよい。近接センサ１５０は、消費者に対面していてもよい。近接センサ１５０は、近接センサ１５０から所定の検出距離内に存在する消費者の手を検出するように構成されていてもよい。近接センサ１５０は、透明パネル１１４の背後の製品保管コンパートメント１２０内に配置されてもよく、そうであれば、透明パネル１１４の配置により、消費者が近接センサ１５０に物理的に接触することができなくなる。このようにして、消費者は、所望の製品を有する列１２２の近接センサ１５０から所定の検出距離内に自分の手を保持することによって、その近接センサ１５０を作動させて、自動販売機１００又は近接センサ１５０に物理的に触れることなく、製品を選択し得る。

本出願は、消費者が製品を選択するために近接センサ１５０を作動させるための主要な方法として消費者の手に言及するが、消費者は、肘又は足などの他の身体部分を使用しても、又は財布又はバッグなどの物体を使用してもよく、ただし、その物体が、近接センサ１５０から所定の検出距離内に位置していなければならないということが理解される。

上記の所定の検出距離は、消費者が、透明パネル１１４又は近接センサ１５０に接触することなく、製品選択を行うことを可能にする。上記の検出距離は、隣接する近接センサ１５０の偶発的又は誤った起動を回避するのに十分小さい距離である。いくつかの実施形態では、検出距離は、例えば、０．５インチ～２インチであり得る。更に、近接センサ１５０は、検出距離よりも大きい分離距離Ｄだけ、互いに離間されていてもよい（例えば、図２を参照のこと）。いくつかの実施形態では、分離距離Ｄは、少なくとも約３．５インチであり得る。これは、消費者の手が、隣接する近接センサを偶発的にトリガすることを防止することによって、製品選択の精度を向上させるのに役立ち得る。

いくつかの実施形態では、近接センサ１５０が、所定の検出時間、例えば３秒間にわたって、消費者の手の存在を検出しない限り、近接センサ１５０が作動しないようになっていてもよい。したがって、消費者は、近接センサ１５０を作動させるためには、所定の検出時間にわたって、近接センサ１５０から検出距離内に、自分の手を保持するようになっていてもよい。これは、消費者の手が近接センサ１５０のそばを短時間通過したという場合に、近接センサ１５０が偶発的に作動してしまうのを防止するのに役立ち得る。

ひとたび消費者が近接センサ１５０を作動させることによって製品を選択すると、自動販売機１００は、製品が選択されたということを示す表示を、消費者に提供してもよい。これは、正しい製品が選択されたということを、消費者が確認する助けとなり得る。いくつかの実施形態では、製品の各列１２２は、インジケータライト１５２を更に含み得る。インジケータライト１５２は、近接センサ１５０の一部として形成されてもよく、又は別個のコンポーネントであってもよい。近接センサ１５０が、近接センサ１５０から検出距離内にある消費者の手を検出するまでは、インジケータライト１５２は、暗い状態又は非点灯状態のままであってもよく、消費者の手が検出されると、インジケータライト１５２が点灯して、近接センサ１５０が作動して、その列の製品が選択されたということを示してもよい。

いくつかの実施形態では、ひとたび近接センサ１５０が作動しても、消費者が、近接センサ１５０から所定の検出距離内に自分の手を再び配置することによって、近接センサ１５０の作動を解除して、製品の選択を解除してもよい。近接センサ１５０が消費者の手を２度目に検出すると、インジケータライト１５２が暗くなって、製品の選択が解除されたということを示してもよい。説明したように、偶発的な選択解除を回避するために、消費者が近接センサ１５０を選択解除するには、所定の検出時間にわたって所定の検出距離内に、自分の手を保持することを要求されるようになっていてもよい。あるいは、インジケータライト１５２は、対応する近接センサが選択されたときに第１の色で点灯して、そのインジケータライト及び近接センサに対応する製品が選択されたということを示してもよく、またインジケータライト１５２は、別の異なる色で点灯して、製品の選択が解除されたということを示してもよい。あるいは、製品が選択されると、デジタルディスプレイが選択された製品を、ショッピングカート内に表示してもよく、製品の選択が解除されると、選択されていた製品を、ショッピングカートから削除するようになっていてもよい。

いくつかの実施形態では、消費者は、異なる製品の列１２２に対応する別の近接センサ１５０から所定の検出距離内に自分の手を置くことによって追加の製品を選択し、単一の取引において複数の製品を選択し得る。各々の行１２２のインジケータライト１５２は、各々の行の近接センサ１５０が作動されると点灯するようになっていてよい。

インジケータライト１５２に加えて、又はその代替として、自動販売機１００のデジタルディスプレイ１６０が、選択された製品を表示してもよい。この場合には、消費者がある製品に対応する近接センサ１５０を作動させると、デジタルディスプレイ１６０は、選択された製品の画像又はビデオを表示してもよい。更に、デジタルディスプレイ１６０は、選択された製品についての製品情報を表示して、消費者がその製品を購入するかどうかを決定する助けとなってもよい。なお、製品情報は、製品の名称、製品の画像、価格、及び、例えば成分及びカロリー数などの、栄養情報などである。いくつかの実施形態では、デジタルディスプレイ１６０は、とりわけ、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、エレクトロルミネセンスディスプレイ（ＥＬＤ）、プラズマディスプレイ（ＰＤＰ）、発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）ディスプレイ、量子ドット発光ダイオード（ＱＬＥＤ）ディスプレイ、又は電子インクディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態では、デジタルディスプレイ１６０は、ユーザ入力を受信することが可能なタッチスクリーンディスプレイであり得る。デジタルディスプレイ１６０は、デジタルディスプレイ１６０上の細菌及び他の病原菌の蓄積を抑制又は最小化するために、抗菌コーティングなどのコーティングを含み得る。

いくつかの実施形態では、自動販売機１００は、支払い処理ユニット１６２を更に含み得る。支払い処理ユニット１６２は、非接触方式で支払いを受け付けるように構成され得る。支払い処理ユニット１６２は、消費者によって提示されるクイックレスポンス（ＱＲ）コード(登録商標)又は他の可読コードを読み取るための、カメラなどのリーダを含み得るが、このＱＲコード(登録商標)は、モバイル支払いなどの支払い元に対応するものである。支払い処理ユニット１６２は、タッチアンドゴー式の支払いのために、非接触式支払いカードと通信するように構成された近距離無線通信（ＮＦＣ）アンテナを含み得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、支払い処理ユニット１６２は、紙又は硬貨である通貨又はトークンを受け付けるためのマネースロットを更に含んでいてよく、あるいは例えば、クレジットカード、デビットカード、ギフトカードなどの支払いカードを、そのカードをスワイプするか、カードをリーダに挿入するか、又はその両方によって読み取らせるための支払いカードリーダを、更に含んでいてもよい。

いくつかの実施形態では、自動販売機１００は、非接触方式で製品を選択するために消費者によって操作されるように構成された、制御パッド１７０を含み得る。制御パッド１７０は、製品の最上列又はそれを含む複数の列に手が届かない子供又は障害者である消費者が、近接センサ１５０を作動させることによって自動販売機１００を操作する助けとなることができる。更に、制御パッド１７０は、自動販売機１００の動作の代替モードを提供して、消費者の利便性を図ることができる。

制御パッド１７０は、１つ以上の方向制御部１７２を含んでもよく、その方向制御部１７２は、作動されると、第１のインジケータライトを暗くし、第２のインジケータライトを点灯させるように構成されている。点灯するインジケータライト１５２は、作動された方向制御部１７２に対応する方向に点灯する第１のインジケータライト１５２に、直接隣接するインジケータライト１５２であってもよい。例えば、第１のインジケータライト１５２Ａが点灯され、左方向制御部１７２が作動される場合、第１のインジケータライト１５２Ａは暗くなってもよく、点灯する第２のインジケータライト１５２Ｂは、第１のインジケータライト１５２Ａのすぐ左の列のインジケータライト１５２Ｂであってよい。各方向制御部１７２は、近接センサ１５０の所定の検出距離内に存在する消費者の手を検出するように構成された近接センサ１５０を含み得る。このようにして、消費者は、方向制御部１７２を作動させて、点灯されるライトを、方向制御部１７２によって示された方向に、第１のインジケータライト１５２から第２のインジケータライト１５２へと移動させることができる。

取引を開始する前に、自動販売機１００の複数のインジケータライト１５２のうちの１つのインジケータライト１５２を、デフォルトの製品選択として点灯させてもよい。製品を選択するために、消費者は、方向制御部１７２を作動させて、点灯しているインジケータライト１５２を、Ｘ又はＹ方向に間隔を置いて配置されたインジケータライトなどの、隣接するインジケータライト１５２に、「移動」させてもよい。

いくつかの実施形態では、単一の方向制御部１７２が設けられてもよく、方向制御部１７２は、点灯されるライトを、同じ棚上又は同じ高さにあるすぐ隣のインジケータライト１５２に移動させてもよい。例えば、点灯されるインジケータライトは、第１の棚の左側から右側に、インジケータライト１５２に沿って１つずつ移動してもよく、第１の棚の右側に到達すると、点灯されるインジケータライトは、第２の棚に移動し、ラスタスキャン又は蛇行パターンなどで、第２の棚のインジケータライト１５２全体にわたって１つずつ進んでもよい。しかしながら、点灯される光を所望の製品に移動させる速度を改善するために、追加の方向制御部１７２が含まれてもよい。

いくつかの実施形態では、図２に示されるように、制御パッド１７０が、Ｘ及びＹ方向における点灯されるライトの移動を可能にするように構成されてもよい。なお、Ｘ方向及びＹ方向は、互いに垂直である。第１の方向制御部１７２Ａは、Ｘ軸に沿った第１の方向（左）への移動に対応してもよく、第２の方向制御部１７２Ｂは、Ｘ軸に沿った反対の第２の方向（右）への移動に対応してもよく、第３の方向制御部１７２Ｃは、Ｙ軸に沿った第１の方向（上）への移動に対応してもよく、第４の方向制御部１７２Ｄは、Ｙ軸に沿った反対の第２の方向（下）への移動に対応してもよい。方向制御部１７２は、特定の方向制御部１７２が作動されたときに点灯する光が移動する方向を示すように、ラベル付けされてもよく、又は他の方法でアレンジされていてもよい。４つの方向制御部１７２の使用は、消費者が、単一の方向制御部１７２を有する実施形態よりも少ないステップで所望の製品に到達することを可能にするのに役立ち得る。

ひとたび消費者が、例えば、製品の列の前側にある近接センサ１５０を作動させることによって、又は制御パッド１７０の操作によって、所望の製品を選択すると、消費者は、次に選択された製品を確認し、分配させることができる。いくつかの実施形態では、消費者は、選択された製品を確認するのに、何かの入力をしてもよい。入力は、支払いの形態であってもよい。例えば、ひとたび製品が選択されると、消費者は、支払い処理ユニット１６２において支払いを行って、製品の選択を確認してもよい。

支払いを受け付けると、自動販売機１００は、選択された製品をハウジング１１０の搬出口１８０に分配して、消費者が製品にアクセスできるようにしてもよい。自動販売機１００は、図２に示されるように、選択された製品を搬出口１８０に搬送するための分配機構１３０を含み得る。分配機構１３０は、例えば、バスケット１３２を有するＸ－Ｙ機構であってもよい。Ｘ－Ｙ機構は、選択された製品の場所にバスケット１３２を移動させ、製品の列から選択された製品をバスケット１３２内に受け取って、バスケット１３２を搬出口１８０に移動させるように構成され得る。当業者に知られているように、製品を搬出口１８０に搬送するために、他の分配機構１３０が使用されてもよい。例えば、製品の列は、製品を前方に押すプッシャタブを列の後方の領域に含むことができ、それにより最前部の製品が重力の下で搬出口１８０に落下するようにしたり、製品をスクリュー状駆動装置内に配置して、製品が回転しながら最前部の製品を重力の下で搬出口１８０に落下させるようにしたり、又は関節運動するアームが、選択された製品を取り出して、その選択された製品を搬出口１８０に移動させるようにしたりし得る。

いくつかの実施形態では、搬出口１８０は、分配された製品が載る下端部１８１を含み得る。下端部１８１は、傾斜した角度で配置されてもよい。このようにして、分配された製品は、図３に示されるように、消費者が製品を握って持つのを容易にするために、外側に傾けられてもよい。これは、消費者が連絡搬出口１８０内の製品を容易に取り出すことを可能にするのに役立ち得る。

いくつかの実施形態では、搬出口１８０は、分配された製品を消毒するための消毒器１９０を含み得る。消毒器１９０は、製品を消毒するように構成された紫外線光源１９２を含み得る。消毒器１９０は、製品を消毒するのに十分な期間、例えば１秒～２０秒などの第１の所定の期間にわたって、紫外光のバーストを生成し得る。いくつかの実施形態では、紫外線光源１９２は、ＵＶ－Ｃ光を生成するように構成されてもよい。

搬出口１８０は、閉鎖構成（例えば、図２参照）から開放構成（例えば、図１参照）に移動可能なドア１８２を含み得る。ドア１８２は、モータを介して自動的に移動可能とされて、消費者が、ドア１８２を開いて製品を取り出すために、ドア１８２に接触する必要がないようにしてもよい。ドア１８２は、搬出口１８０へのアクセスを防止するために閉鎖位置のままであり得る。これは、搬出口１８０内の細菌の蓄積を最小限に抑えるのに役立つことができ、消費者が自動販売機１００に不正な細工をしようとするのを防ぐのに役立つことができる。ドア１８２は、製品が搬出口１８０内に分配されるときに開放構成に移動するように構成され得る。搬出口１８０は、搬出口１８０内の製品の存在を検出するために、図３に最もよく示されるような製品センサ１８６を含み得る。消毒器１９０を有する実施形態では、ドア１８２は、消毒器１９０が分配された製品を消毒するまで閉じたままであってもよい。

分配された製品を取り出すと、搬出口１８０のドア１８２は、自動的に閉鎖構成に戻り得る。そのような実施形態では、製品センサ１８６は、搬出口１８０内の製品の有無を検出し得る。いくつかの実施形態では、製品センサ１８６は、とりわけ、重量センサ又は光学センサなどであり得る。分配された製品が搬出口１８０から取り出されたと製品センサ１８６が判定すると、ドア１８２は、閉鎖構成に戻り得る。ドア１８２が閉鎖構成に戻った後、消毒器１９０は、搬出口１８０を消毒するように作動し得る。消毒器１９０は、第２の所定の期間にわたって作動してもよい。第２の所定期間は、製品を取り出した消費者によって残されたあらゆる細菌を除去するように、第１の所定期間より長くてもよい。例えば、第２の所定時間は、３０秒～６０秒であり得る。

自動販売機１００は、図４に示すように、自動販売機１００の動作を制御するように構成された制御ユニット１４０を含み得る。制御ユニット１４０は、近接センサ１５０及び制御パッド１７０と通信して、製品が選択されたことを判定してもよく、制御ユニット１４０は、インジケータライト１５２又はデジタルディスプレイ１６０を介して選択された製品を示し、分配機構１３０を作動させて、選択された製品を搬出口１８０に搬送させてもよい。制御ユニット１４０は、製品センサ１８６による搬出口１８０内の製品の検出に応じて、消毒器１９０を起動してもよく、消毒の完了に応じて、モータ１８４を動作させて、搬出口１８０のドア１８２を開放構成に開放移動させてもよい。制御ユニット１４０は、製品センサ１８６によって判定される、搬出口１８０からの製品の除去に応じて、ドア１８２を閉鎖構成に移動させてもよい。

自動販売機を非接触方式で動作させる例示的な方法２００が、図５に示されている。自動販売機は、製品２１０の列の前側にある近接センサから所定の検出距離内に、消費者の手が存在することを検出し得る。自動販売機は、製品の列内の製品が選択されたという表示を提供し得る（ステップ２２０）。例えば、自動販売機は、製品の列の前側にあるインジケータライトを点灯させてもよく、選択された製品を自動販売機のデジタルディスプレイに表示してもよく、又はその両方であってもよい。自動販売機は、消費者から入力を受信して、製品の選択を確認し得る（ステップ２３０）。いくつかの実施形態において、消費者は、支払いを行って製品選択を確認してもよい。製品選択が確認された後、自動販売機は、選択された製品を搬出口に分配し得る（ステップ２４０）。いくつかの実施形態では、消毒器は、搬出口内の製品を消毒し得る（ステップ２５０）。ひとたび殺菌されると、自動販売機は、殺菌された製品へのアクセスを消費者に提供するために、搬出口のドアを自動的に開いてもよい（ステップ２６０）。

いくつかの実施形態は、図６に示すように、製品を非接触式に分配するための自動販売機３００に関する。自動販売機３００は、製品を保管するための製品保管領域３２０を画定するハウジング３１０を含み得る。ハウジング３１０は、透明パネル３１４を有する前面部分３１２を含み得る。透明パネル３１４は、消費者に、製品保管領域３２０及びその中の製品が見えるようにし得る。

製品保管領域３２０は、複数の製品コンパートメント３２２を含み得る。製品保管領域３２０は、複数の正方形又は長方形の製品コンパートメント３２２を含み得る。製品コンパートメント３２２は、格子状パターンを形成する、複数の棚３２４及び複数の垂直仕切り３２６によって形成されてもよい。各製品コンパートメント３２２は、特定の製品に対応する。例えば、第１の製品コンパートメントは、炭酸飲料のボトルを保管してもよく、第２の製品コンパートメントは、チップの袋を保管してもよい。

いくつかの実施形態では、複数のインジケータライト３２８が製品保管領域３２０内に配置され得る。インジケータライト３２８は、製品コンパートメント３２２の周囲の棚３２４及び垂直仕切り３２６上に配置され得る。製品が選択されると、製品コンパートメント３２２の周囲のインジケータライト３２８が点灯し、選択された製品を示し得る。

自動販売機３００は、デジタルディスプレイ３６０を含み得る。デジタルディスプレイ３６０は、ハウジング３１０上に配置され得る。デジタルディスプレイ３６０は、他の情報の中でも特に、自動販売機３００を動作させるための命令、製品情報、並びに広告及び他の映像を表示するように構成され得る。デジタルディスプレイ３６０は、消費者の製品選択を確認させるために、選択された製品を表示し得る。デジタルディスプレイ３６０は、デジタルディスプレイ１６０に関して上述した特徴及び機能を有するディスプレイであり得る。

自動販売機３００は、消費者のモバイル電子デバイス４００と無線で通信して（例えば、図９参照）、消費者の製品選択及び識別情報、並びに任意選択的に、選択された製品の支払いを受信し得る。このように、消費者は、自動販売機３００に接触して製品を選択したり支払いを行ったりする必要がなく、自分の個人用モバイル電子デバイス４００を利用して、製品を選択したり支払いを行ったりし得る。モバイル電子デバイス４００としては、他の装置の中でも特に、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末、又はスマートウォッチが挙げられ得る。自動販売機３００は、モバイル電子デバイス４００と通信するための通信アセンブリ３４２を含み得る。通信アセンブリ３４２は、とりわけ、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）を介して、モバイル電子デバイス４００と通信し得る。

モバイル電子デバイス４００は、自動販売機３００によって分配される製品を選択し購入するための、ソフトウェアアプリケーションを実行し得る。ソフトウェアアプリケーションは、例えば図７に示すように、製品を選択して支払いを行うためのグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）４１０を含み得る。ＧＵＩ４１０は、自動販売機３００で入手可能な製品４１２のリストを表示し得る。製品在庫及び価格は、時間とともに変化する可能性があるので、自動販売機３００はモバイル電子デバイス４００と通信して、製品及び価格の更新されたリストなどの更新された情報を提供してもよい。ＧＵＩ４１０は、他の情報の中でも特に、栄養情報、価格、重量、又は体積などの各製品４１２の製品情報４１４を表示し得る。ＧＵＩ４１０は、取引を完了して支払いを提供するための「支払い」アイコン４１６などの、選択可能なオプションを含み得る。いくつかの実施形態では、消費者は、ユーザ情報を記憶するためにユーザアカウントを作成してもよい。ＧＵＩ４１０は、ユーザの名前を含む識別情報、ユーザ又はユーザの顔の画像、ユーザの声の記録、及び、例えば支払いカード情報、銀行情報などの、支払い情報などのユーザ情報を受信し、ユーザアカウントに記憶し得る。ＧＵＩ４１０は、ユーザの識別情報を確認させるためにユーザ情報を表示することもできる。ソフトウェアアプリケーションは、消費者の購入履歴及び好みを追跡し、消費者の情報に基づいて、製品の推奨を提供し得る。ＧＵＩ４１０はまた、他の情報の中でも特に、天気、地方のアトラクション、及びイベントに関する情報を表示してもよい。

いくつかの実施形態では、ＧＵＩ４１０は、購入履歴４１８又はお気に入り製品のリストを含み得る。これは、消費者が、頻繁に購入する製品を迅速に選択する助けとなり得る。いくつかの実施形態では、ＧＵＩ４１０は、製品の推奨を提供するように構成されてもよい。この推奨は、消費者の購入履歴又はお気に入りの製品などの消費者の情報に基づくことができる。例えば、消費者がペプシ製品を頻繁に購入する場合、推奨は新しいペプシ製品を含み得る。製品の推奨は、消費者に新しい又は季節的な製品を試すように促してもよい。製品の推奨はまた、他の消費者によって一般的に選択される製品に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、製品の推奨は更に、例えば、現地時間、温度、天候、又は季節などの環境情報と、ユーザのアカウントから読み出され得る又は消費者による手動入力によって入手される、消費者の年齢、ジェンダー、健康に関する情報（例えば、血糖値、水分補給レベル、及び睡眠情報）などの消費者のバイオメトリック又は人口統計情報とに基づいてもよい。ソフトウェアアプリケーションは、人工知能及びディープラーニングを使用して、本明細書に記載の情報のいずれかに基づく製品の推奨を提供し得る。

ひとたび消費者が製品を選択して支払いをすると、自動販売機３００は、選択された製品を分配する前に、消費者の識別情報を確認し得る。いくつかの実施形態では、自動販売機３００は、図６に示すように、顔認識により消費者を識別するように構成されたカメラ３３０を含み得る。いくつかの実施形態では、自動販売機３００は、音声認識によって消費者の識別情報を確認し得る。自動販売機３００は、スピーカ３３２及びマイクロフォン３３４を含み得る。自動販売機３００のカメラ３３０によってなど、自動販売機３００によって消費者が検出されると、自動販売機３００は、録音されたメッセージをスピーカ３３２を介して再生して、音声認識によって消費者の識別情報を確認するよう消費者に促してもよい。マイクロフォン３３４は、消費者の識別情報を確認するために、消費者の発話を検出してもよい。いくつかの実施形態では、自動販売機３００は、消費者が正確に識別されることを確実にするために、顔認識及び音声認識の両方によって消費者の識別情報を確認してもよい。

ひとたび消費者の識別情報が確認されると、自動販売機３００は、製品保管領域３２０内のインジケータライト３２８を使用して、選択された製品を強調表示し得る。追加的又は代替的に、デジタルディスプレイ３６０は、選択された製品の画像又はビデオを表示してもよい。

いくつかの実施形態では、消費者は、音声コマンドを介して製品選択を行い得る。そのような実施形態では、消費者は、製品保管領域３２０にある、購入可能な製品を見ることができる。自動販売機３００のマイクロフォン３３４は、消費者から音声情報を受信し得る。自動販売機３００は、音声認識を行って、消費者の音声を判定してもよい。自動販売機３００は、購入可能な製品に関する消費者からの問い合わせに応答するように構成されてもよい。消費者は、とりわけ、炭酸飲料、非炭酸飲料、飲料の特定の風味、コーヒーベースの飲料などの特定の特性を有する製品を求める場合があり得る。例えば、消費者は炭酸飲料を要求してもよく、自動販売機３００は、利用可能な炭酸飲料のリストを表示すること、炭酸飲料のリストを読み挙げること、若しくはその両方によって応答してもよく、又は炭酸飲料が利用可能でないことを示してもよい。

自動販売機３００はまた、消費者のショッピングカートに特定の製品を追加する、又は消費者のショッピングカートから特定の製品を取り出すなどの、消費者からのコマンドを検出し得る。消費者は、製品に関する情報を示すためなど、製品に関する追加情報を求めてもよい。デジタルディスプレイ３６０は、消費者が、選択された製品を購入したいかどうかを決定するのを助けるために、製品情報を表示し得る。自動販売機３００は、スピーカ３３２を介して可聴応答を再生し得る。スピーカ３３２は、消費者の要求を確認するために、応答を再生し得る。例えば、製品をカートに追加する消費者の要求に応答して、スピーカ３３２は、製品がカートに追加されたことを示す応答を再生してもよい。自動販売機３００は、消費者の発話に基づいて再生され得る、事前に記録された応答を記憶し得る。

音声コマンドによって所望の製品を選択した後、消費者は、非接触方式で選択された製品の代金を支払い得る。カメラ３３０は、モバイル電子デバイス４００上のＱＲコード(登録商標)ディスプレイなど、消費者によって提示されるＱＲコード(登録商標)を読み取るように構成され得る。いくつかの実施形態では、自動販売機３００は、ＮＦＣアンテナを有する支払いカードから非接触式支払いを受け付けるための、ＮＦＣアンテナを有する支払い処理ユニットを含み得る。

分配機構３７０は、選択された製品をハウジング３１０の製品分配領域３１８に搬送し得る。いくつかの実施形態では、製品分配領域３１８は、デジタルディスプレイ３６０の下に、製品保管領域３２０に隣接して配置されてもよい。分配機構３７０は、ピックアンドプレース式の分配器であってもよく、関節運動アームを含み得る。関節運動アームは、消費者が選択された製品を取り出すことができるように、選択された製品を取り出し、選択された製品を製品分配領域３１８に運ぶことができる。いくつかの実施形態では、関節運動アームは、ハウジング３１０内に後退するように入れ子式であってもよく、又はハウジング３１０の外側及び製品分配領域３１８内に到達するように伸縮式であってもよい。いくつかの実施形態では、関節運動アームは、製品保管領域３２０内の製品を把持し、製品を製品分配領域３１８に移動させるための、真空を生成する真空ベースのピッカを含み得る。製品分配領域３１８では。いくつかの実施形態では、関節運動アームは、製品を把持するために閉じ、製品を解放するために開くことができる、作動可能な爪を含み得る。

いくつかの実施形態では、製品分配領域３１８は、図８に示すようなカメラ３１９を含み得る。カメラ３１９は、自動販売機３００が画像認識を実行して、消費者の手の位置を識別することを可能にし得る。分配機構３７０は、消費者の手の位置に製品を、直接運ぶように構成されてもよい。

いくつかの実施形態では、製品分配領域３１８は、バッグ３８０を受容するように構成されてもよい。カメラ３１９は、バッグ３８０の位置及びバッグ３８０の開口部の位置を決定し得る。カメラ３１９からの情報に基づいて、分配機構３７０は、選択された製品を、バッグ３８０に直接入れてもよい。このように、分配された製品は外部の物体に接触せず、消費者は分配された製品に直接接触する必要がない。

いくつかの実施形態では、図８に示すように、バッグディスペンサ３９０が、製品分配領域３１８に配置され得る。バッグディスペンサ３９０は、複数のバッグ３８０を折り畳まれた構成で保管するように構成された、バッグ保管領域３９２を含み得る。各バッグ３８０は、本体３８２と、本体３８２の上端にある持ち手３８４とを含み得る。いくつかの実施形態では、バッグ３８０は、紙製のバッグであり得る。バッグ伸長アーム３９４は、バッグ３８０の第１の持ち手３８４に係合することができ、分配機構３７０が品物をバッグ３８０に入れることができるように、バッグ３８０を伸長構成に移動させるように伸長し得る。バッグ伸長アーム３９４は、バッグ３８０の持ち手３８４を把持するためのフック３９６を含み得る。バッグ伸長アーム３９４は、バッグ３８０を伸長構成に移動させるために直線的に移動してもよい。

自動販売機３００は、図９に示すように、自動販売機３００の動作を制御するための制御ユニット３４０を含み得る。自動販売機３００は、消費者のモバイル電子デバイス４００から製品選択及び支払いを受け付けるための、通信アセンブリ３４２を含み得る。制御ユニット３４０は、顔認識を介して消費者を識別するためのカメラ３３０、並びに音声認識を介して消費者の識別情報を確認するためのマイクロフォン３３４及びスピーカ３３２と通信し得る。制御ユニット３４０は、インジケータライト３２８を点灯させて、選択された製品を強調表示してもよく、デジタルディスプレイ３６０に選択された製品を示させてもよい。制御ユニット３４０は、分配機構３７０を制御して、選択された製品を分配してもよく、カメラ３１９からの情報を使用して、選択された製品をバッグに入れるか、又は消費者の手に入れてもよい。いくつかの実施形態では、制御ユニット３４０は、バッグディスペンサ３９０を動作させて、バッグを開き、選択された製品をバッグ内に入れてもよい。

製品を非接触方式で提供する例示的な方法５００が、例えば図１０に示されている。自動販売機は、消費者のモバイル電子デバイスから、製品選択及び消費者の識別情報を受信し得る（ステップ５１０）。自動販売機はまた、モバイル電子デバイスから支払いを受け付けてもよい。自動販売機は、自動販売機のところにいる消費者の識別情報を確認し得る（ステップ５２０）。自動販売機は、例えば、顔認識、音声認識、又はその両方などの方法によって、識別情報を確認し得る。自動販売機は、製品保管コンパートメント内の１つ以上のインジケータライトを点灯させることによって、選択された製品をデジタルディスプレイ上に表示することによって、又はその両方によってなどの方法で、選択された製品を指し示し得る（ステップ５３０）。自動販売機は、関節運動アームなどを介して、選択された製品を製品分配領域に搬送し得る（ステップ５４０）。いくつかの実施形態では、自動販売機は更に、バッグディスペンサを作動させて、製品がバッグ内に分配されるように、製品分配領域内にバッグを配置して開いてもよい（ステップ５５０）。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、図１１に示すような自動販売機６００に関する。自動販売機６００は、ハウジング６１０と、製品を保管するための保管コンパートメント６４０を画定する１つ以上のドア６２０とを含み得る。自動販売機６００は、消費者の識別情報を認証するための、又は支払いを受け付けるための、ユーザインターフェース６５０を含み得る。消費者の識別情報を認証するか、又は支払いを受け付けると、ユーザインターフェース６５０は、ドア６２０をロック解除し、自動的に開いて、保管コンパートメント６４０へのアクセスを提供し得る。ドア６２０が開くと、ドア６２０は、ハウジング６１０の消毒コンパートメント６３０内に自動的に移動して、消費者が製品を選択している間にドア６２０を消毒してもよい。消費者は、購入のために製品を手動で選択してもよく、製品センサ６７０は、取り出された製品の識別情報を判定し、取り出された製品に対して消費者に自動的に課金してもよい。ユーザインターフェース６５０は、製品情報及び選択された製品のリストを表示してもよく、ひとたびドア６２０が閉鎖位置に戻ると取引を完了してもよい。

自動販売機６００は、図１３に示されるようなユーザインターフェース６５０を含み得る。ユーザインターフェース６５０は、ドア６２０上に配置されてもよく、ヒンジ６２６を有するドア６２０の第１の端部６２２の反対側にある、ドア６２０の第２の端部６２４上に配置されてもよい。ユーザインターフェース６５０は、自動販売機６００を操作するための命令を表示し、支払いを受け付け、他の情報の中でも特に製品情報及び広告を表示するように構成された、デジタルディスプレイ６５２を含み得る。いくつかの実施形態では、紫外線光源６５４が、デジタルディスプレイ６５２の外周６５６に配置されてもよい。紫外線光源６５４は、自動販売機６００が使用されていないときにデジタルディスプレイ６５２を消毒するためにＵＶ－Ｃ光を生成するように構成され得る。

ユーザインターフェース６５０は、支払い処理ユニット６６０を更に含み得る。支払い処理ユニット６６０は、非接触式支払いを受け付けるように構成され得る。支払い処理ユニット６６０は、モバイル支払いを受け付けることができ、例えばモバイル電子デバイス上などの、ＱＲコード(登録商標)を読み取るためのリーダ６６４を含み得る。支払い処理ユニット６６０は、非接触式支払い処理ユニット６６０を含んでもよく、モバイル決済（例えば、Ａｐｐｌｅ Ｐａｙ、Ｇｏｏｇｌｅ Ｐａｙ）などの非接触式支払いを受け付けるための無線アンテナ又はＲＦＩＤチップを有する支払いカード又はスマートフォンと通信するように構成された、近距離無線通信（ＮＦＣ）アンテナ又はＲＦＩＤリーダを含み得る。いくつかの実施形態では、支払い処理ユニット６６０は、他のタイプの支払いを受信するように構成されてもよく、クレジットカード、デビットカード、ギフトカードなどの支払いカードを、スワイプ又は挿入することによって、支払いを受け付けるためのカードリーダを含み得る。

いくつかの実施形態では、自動販売機６００は、図１１に示されるように、光学センサ６８０を更に含み得る。光学センサ６８０は、赤外線カメラであってもよく、深度検出を有してもよい。光学センサ６８０は、例えば、ハウジング６１０の上端６１７など、ハウジング６１０の外装部分上に配置され得る。光学センサ６８０は、消費者を検出し、自動販売機６００に対するその消費者の位置を検出するように構成され得る。自動販売機６００が消費者を認証するか、又は支払いを受け付けると、自動販売機６００は、ドア６２０が開くことを可能にするために後ろに下がるように消費者に指示してもよい。ユーザインターフェース６５０のデジタルディスプレイ６５２は、ドア６２０が開くことを可能にするために、後ろに下がるように命じる命令を表示してもよい。いくつかの実施形態では、自動販売機６００のスピーカ６８２は、消費者に後ろに下がるように知らせるメッセージを再生してもよい。いくつかの実施形態では、図１８の飲料ディスペンサ９００に関して本明細書で説明するように、プロジェクタが、自動販売機６００の前の地面に線を投影して、ドア６２０が開いている間にどこに立つべきかを消費者に示してもよい。光学センサ６８０は、消費者の位置を検出し、消費者が後ろに、所望の領域に下がるまで、ドア６２０を開けるのを待機させ得る。

いくつかの実施形態では、光学センサ６８０は、自動販売機６００に近接する複数の消費者どうしの間の距離を判定し得る。複数の消費者が所定の距離内にいる場合、自動販売機６００は、可聴フィードバックを提供して、互いから所定の距離、例えば６フィートを維持するように消費者に指示し得る。いくつかの実施形態では、消費者どうしの間の上述の距離に達するまで、消費者が取引を開始することができない場合があり得る。このようにして、自動販売機６００は、ソーシャルディスタンス及び自動販売機６００の安全な使用を促すことによって、公衆衛生を促進し得る。

自動販売機６００は、消毒コンパートメント６３０を更に画定し得る。ドア６２０は、図１１に示すような、保管コンパートメント６４０が囲まれ、製品にアクセスできない閉鎖位置から、図１２に示すような、消費者が保管コンパートメント６４０にアクセスできる開放位置へ、更にドア６２０が消毒コンパートメント６３０内に配置される洗浄位置へ、移動可能であってもよい。消毒コンパートメント６３０は、ハウジング６１０の前端部６１２からハウジング６１０の後端部６１４に向かって延在し得る。消毒コンパートメント６３０は、ドア６２０を受容するために、前端部６１２に開口部６１３を有し得る。いくつかの実施形態では、消毒コンパートメントのドアは、自動販売機６００が使用されていないときには、消毒コンパートメント６３０の開口部６１３を覆い得る。消毒コンパートメントのドアは、以下に更に詳細に説明されるように、ドア６２０が消毒コンパートメント６３０内に移動することを可能にするように、開放位置に移動し得る。消毒コンパートメントのドアは、ヒンジを介してハウジング６１０に接続されてもよく、又はハウジング上に搭載されたトラック上を摺動してもよい。

自動販売機６００が使用されていないとき、ドア６２０は閉鎖位置にあって、ドア６２０がハウジング６１０の開いた前壁を囲んでいてもよい。閉鎖位置では、ドア６２０はＹ－Ｚ平面内に配置され得る。ドア６２０は、ドア６２０がＹ－Ｚ平面に垂直なＸ－Ｚ平面内にあるように、ドア６２０の第１の側面６２２上の１つ以上のヒンジ６２６を介して、閉鎖位置から開放位置に回転され得る。したがって、ドア６２０は、閉鎖位置から開放位置まで、約９０度回転し得る。ひとたびドア６２０が開放位置に移動されると、ドア６２０は消毒コンパートメント６３０内に移動し得る。ドア６２０は、Ｘ－Ｚ平面内でＸ方向に沿って直線的に移動することによって、消毒コンパートメント６３０内に移動し得る。ドア６２０は、ドア６２０が消毒コンパートメント６３０内に引き込まれ得るように、消毒コンパートメント６３０内のトラック又はレールに沿って摺動し得る。アクチュエータは、開放位置から閉鎖位置へ、更に消毒位置へのドアの移動を制御し得る。このようにして、ドア６２０は、消費者が製品保管コンパートメント６４０から製品を選択する間に消毒される。

消費者が製品の選択を終えると、消費者は自動販売機６００から後ろに下がることができる。光学センサ６８０は、消費者が自動販売機６００から離れたことを検出してもよく、消費者が後ろに下がったときに、ドア６２０を閉鎖位置に自動的に移動させて、消費者がドア６２０を閉じるためにドアに物理的に接触する必要がないようにしてもよい。自動販売機６００は、ドア６２０が閉鎖位置に戻っていることを消費者に通知するメッセージを再生し得る。ユーザインターフェース６５０は、他の情報の中でも特に、選択された製品のタイプ、製品の画像、製品の名前、選択された各製品の数、各製品のコスト、及び製品の総コストなど、選択された製品を表示し得る。

いくつかの実施形態では、自動販売機６００は、２つのドア６２０及び２つの消毒コンパートメント６３０を含み得る。ドア６２０は両方とも、ハウジング６１０の前端部６１２に配置されてもよく、ハウジング６１０の前端部６１２の左側及び右側をそれぞれ覆ってもよい。各ドア６２０は、自動販売機６００の動作中にそれぞれの消毒コンパートメント６３０内に移動し得る。

動作中、自動販売機６００は、消費者の識別情報を認証して、ユーザアカウントにアクセスしてもよく、又はユーザインターフェース６５０において消費者から支払いを受け付けてもよい。消費者を認証するか又は支払いを受け付けると、ドア６２０は、自動的にロック解除されて開放位置更に消毒位置に移動して、消費者が製品コンパートメント６２０から製品を選択する間に、ドア６２０が消毒されるようになっていてもよい。消費者は、保管コンパートメント６４０から製品を取り出し得るが、製品が取り出されると、センサ６７０は、取り出された製品の識別情報を決定し得る。消費者が、製品を保管コンパートメント６４０内に戻すことによって、取り出された製品を戻す場合もあり得る。センサ６７０は、製品の戻りを検出することもできる。ひとたび消費者が製品の取り出しを終えると、消費者は、ドア６２０が自動的に閉鎖位置に戻ることができるように、自動販売機６００から後ろに下がる場合があり得る。ユーザインターフェース６５０の表示は、仮想ショッピングカート内で消費者によって取り出された製品を一覧表示又は表示し得る。ユーザインターフェース６５０は、取引を自動的に完了してもよく、又は取引を完了するために消費者から入力を受信してもよい。いくつかの実施形態では、自動販売機６００は、電子メール、テキストメッセージ、又はユーザアカウント内のメッセージなどによって、消費者のモバイル電子デバイスにレシートを伝達し得る。いくつかの実施形態では、モバイル電子デバイス４００は、グラフィックユーザインターフェースを有するユーザアカウントを表示し得る。モバイル電子デバイス４００は、消費者によって選択された製品を表示し得る。モバイル電子デバイス４００は、取引に関する他の情報の中でも、購入された製品及びその製品の価格を消費者に示すために、取引のレシートを表示してもよい。

自動販売機１００、３００、６００などの自動販売機は、例えば図１４に示すような、返却モジュール７００を更に含み得る。自動販売機には人がアテンドしていないので、消費者は、自分の気が変わったり、誤って間違った製品を選択したり、損傷したり期限切れになった製品が払い出されたりした場合にも、一般に、製品を返却することができない。結果として、消費者は、その購入経験に満足せず、さらなる購入を行わない可能性がある。無人であっても製品を返却できる能力を消費者に提供するために、本明細書で説明される任意の自動販売機は、返却モジュール７００を含み得る。

返却モジュール７００は、ベース７１９の反対側にある上端部７１６を有するハウジング７１０を含み得る。ハウジング７１０は、内部空間７１２を画定し得る。内部空間７１２は、返却モジュール７００に挿入された製品が消費者によって容易に取り出されないように、ハウジング７１０によって囲まれてもよい。ハウジング７１０は、不要な製品を受け入れるための１つ以上の返却スロット７１４を含み得る。返却スロット７１４は、ハウジング７１０の上端部７１６上に配置されてもよく、製品の横断面形状と同様に成形されてもよい。例えば、返却スロット７１４は、ボトル入り飲料を受け入れるための円形形状を有してもよく、返却スロット７１４の直径は、ボトル入り飲料の直径と同様であってもよい。返却スロット７１４は、チップスの袋などの袋詰めされたスナックの返却のために長方形の形状を有してもよく、返却スロット７１４は、袋詰めされたスナックの幅と同様の最大直径を有してもよい。返却スロット７１４は、消費者の手がハウジング７１０の内部空間７１２に入って製品を引き出すことを防止するのに十分に小さい直径を有していてもよい。

いくつかの実施形態では、返却スロット７１４は、スロット７１４を覆うドア７１８を含み得る。ドア７１８は、ドア７１８がスロット７１４を覆う閉鎖構成から開放構成に、移動可能であり得る。ドア７１８は、返却モジュール７００が使用されていないときにリターンスロット７１４がドア７１８によって覆われるように、閉鎖構成に付勢され得る。このようにして、ドア７１８は、他の異物の中でも特に、破片、降水、及び昆虫が返却モジュール７００の内部空間７１２に入るのを防止するのに役立ち得る。更に、ドア７１８は、消費者が、返却モジュール７００から製品を引き出すのを防止することもできる。

返却モジュール７００は、図１５に示されるように、ハウジング７１０の内部空間７１２内にバーコードリーダ７２０を含み得る。バーコードリーダ７２０は、返却スロット７１４を介して返却モジュール７００内に配置された製品のバーコードを読み取り、返却された製品を識別するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、製品は、製品の下端部又は底部上にバーコードを含んでいてもよく、バーコードリーダ７２０は、製品が返却スロット７１４を通って返却モジュール７００の内部空間の中へ移動する際に、バーコードを読み取るように構成されてもよい。

返却モジュール７００は、返却モジュール７００に関連付けられた自動販売機のオペレータが、定期的に空にすることを必要とし得る。いくつかの実施形態では、返却モジュール７００は、返却モジュール７００が満杯であるとき、ドア７１８を閉鎖構成にロックし得る。返却モジュール７００は、返却モジュール７００が満杯であるということを消費者に警告するメッセージを、再生するように構成された音声ユニットを含み得る。いくつかの実施形態では、重量センサ７３０が、返却モジュール７００内の製品の総重量を検出してもよく、所定の最大重量に達すると、返却モジュール７００は、ドア７１８をロックして、オペレータが返却モジュール７００を空にするまで、さらなる返却が行われることを防止してもよい。更に、最大重量に達すると、返却モジュール７００の通信アセンブリ７４４は、信号又はメッセージを遠隔コンピュータ又はサーバに送信して、返却モジュール７００が満杯であり、空にする必要があることをオペレータに通知してもよい。

いくつかの実施形態では、返却モジュール７００は、代替的又は追加的に容量センサ７５０を含み得る。容量センサ７５０は、ハウジング７１０の上端部７１６に向かって内部空間７１２内に配置されてもよい。製品が返却されるにつれて、製品は、内部空間７１２内に蓄積し得、容量センサ７５０は、返却モジュール７００が満杯であることを示す、内部空間７１２内の製品が返却モジュール７００内のある高さ又はレベルに到達したことを検出してもよい。

いくつかの実施形態では、返却モジュール７００の内部空間７１２は、複数のコンパートメントに分割されてもよく、各コンパートメントは、単一のリターンスロット７１４に対応してもよい。ひとたびコンパートメントが満杯になると、対応する返却スロット７１４のドアは閉鎖されて、その返却スロット７１４を介して更なる製品が返却され得ないようにしてもよい。例えば、返却モジュール７００の第１のコンパートメントは、１つの製品を受容するように構成されてもよく、ひとたび製品が第１の返却スロットを通して第１のコンパートメントの中に挿入されると、第１の返却スロットのドアは、他の製品が第１の返却スロットを介して返却され得ないように閉鎖されてもよい。

返却モジュール７００は、図１５に示されるように、重量センサ７３０を更に含み得る。重量センサ７３０は、ハウジング７１０のベース７１９上に配置されるか、又はその中に組み込まれ得る。このようにして、製品が返却モジュール７００内に入れられると、重量センサ７３０は、返却された製品の重量を決定し得る。返却された製品の重量は、返却された製品の識別情報を確認するために使用され得る。更に、重量センサ７３０は、製品に対する不正な工作を検出するのを助けることができる。例えば、バーコードリーダ７２０が、返却された製品がペプシのボトルであると判定した場合、重量センサ７３０は、ペプシのボトルの重量を検出してもよく、返却モジュール７００は、重量センサ７３０によって判定された、返却された製品の重量をペプシのボトルの既知の重量と比較して、消費者がペプシのボトルを消費しなかったこと、又は製品を返却する前に製品に不正な工作をしなかったことを確認してもよい。

返却モジュール７００は、図１６に示すように、バーコードリーダ７２０及び重量センサ７３０と通信する制御ユニット７４０を含み得る。制御ユニット７４０はまた、製品情報のデータベースを記憶するためのメモリを含み得る。返却モジュール７００は、遠隔コンピュータ又はサーバと通信する通信アセンブリ７４４を含み得る。バーコードリーダ７２０が返却された製品のバーコードを読み取ると、バーコードからの情報は、通信アセンブリ７４４を介して遠隔コンピュータ又はサーバに通信されて、バーコードからの情報に基づいて、返却された製品の識別情報を決定し得る。製品の識別情報は、製品の重量及び製品の価格などの他の製品情報とともに、返却モジュール７００に返信されてもよい。このようにして、製品識別を遠隔で行うことができ、製品の識別情報を返却モジュール７００に通信し得る。

返却モジュール７００は、返却された製品に対する返金を、非接触方式で消費者に対して行うように構成された返金ユニット７６０を含み得る。返却モジュール７００は、本明細書で説明するように、返却された製品の識別情報及び返却された製品の費用を決定する。消費者は、返却モジュール７００によって識別された返却された製品に対する返金を受けることができる。返金ユニット７６０は、例えば、支払いカード又はモバイル電子デバイスなどの、消費者の支払い元と通信するように構成された、近距離無線通信（ＮＦＣ）アンテナ又はＲＦＩＤリーダを含み得る。返金ユニット７６０は、モバイル決済を、消費者のモバイル電子デバイスに提供してもよい。返金ユニット７６０は、返却された製品の費用を、消費者の支払元に転送してもよい。

一実施形態による、返却モジュール８００を使用して製品を返却するための例示的な方法が、例えば図１７に示されている。返却モジュールは、返却スロット８１０を介して製品を受け取ることができる。返却モジュール内のバーコードリーダは、返却された製品８２０の識別情報を決定し得る。バーコードリーダは、製品のバーコードを読み取り、バーコードからの情報を使用して、製品の識別情報を決定し得る。製品の識別は、現場で、すなわち返却モジュールで行われてもよく、又は返却モジュールからは遠隔で行われてもよい。重量センサは、返却された製品８３０の重量を検出し得る。これは、返却された製品が消費されていないか又は不正に工作されていないことを確実にするのに役立ち得る。製品８３０の重量を検出することはまた、製品の識別情報を確認するのに役立ち得る。ひとたび製品が識別され、不正な工作が検出されないと、返却モジュールは、消費者８４０の支払い元に返金を行い得る。返金は、ＮＦＣアンテナ、ＲＦＩＤアンテナ、モバイル決済、又は他の無線決済方法などの非接触式支払い方法を介して、実行され得る。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、図１８に示すような、非接触方式で飲料を分配するための飲料ディスペンサ９００に関する。飲料ディスペンサ９００は、飲料容器受容領域９２０を画定するハウジング９１０を含み得る。飲料容器受容領域９２０は、飲料が充填されるカップ又はボトルなどの飲料容器を受容するように構成され得る。飲料ディスペンサ９００は、飲料容器内に飲料を分配するためにハウジング９１０上に配置された、１つ以上の分配ノズル９３０を更に含み得る。分配ノズル９３０は、飲料容器受容領域９２０内に配置された飲料容器に飲料を分配するために、飲料容器受容領域９２０の上端９２２など、ハウジング９１０上に配置され得る。分配ノズル９３０は、事前混合ノズル又は事後混合ノズルであり得る。いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ９００は、底部充填分配ノズルと係合するように構成された飲料容器の下端に飲料を分配するように構成された底部充填分配ノズルを含み得る。液ダレトレイ９２６が、ノズル９３０から、液ダレ又は余分な液体を収集するために、飲料容器受容領域９２０の下端部９２４に配置されてもよい。

いくつかの実施形態では、分配ノズル９３０は、図１９に示すように、飲料容器受容領域９２０の上端部９２２の凹部９２８内に配置されてもよい。このようにして、分配ノズル９３０は消費者から隠され、消費者によって容易に接触されることはない。いくつかの実施形態では、分配ノズル９３０の下端部９３２は、飲料容器受容領域９２０の上端部９２２に、又はその上方に配置され得る。

飲料ディスペンサ９００は、図１８に示すように、デジタルディスプレイ９４０を含み得る。デジタルディスプレイ９４０は、消費者からの入力を受信するために、容量性タッチスクリーン又は抵抗性タッチスクリーンなどのタッチスクリーンディスプレイを含み得る。いくつかの実施形態では、消費者はスタイラスを使用して、デジタルディスプレイ９４０を操作し得る。このように、消費者は、自分の手又は指などで、デジタルディスプレイ９４０に物理的に触れる必要がない。これは、消費者がデジタルディスプレイ９４０に接触することから生じ得る、細菌の拡散を防止するのに役立ち得る。

デジタルディスプレイ９４０は、消費者が選択する、飲料選択オプションを表示し得る。いくつかの実施形態では、デジタルディスプレイ９４０は、異なるタイプの飲料を表示してもよく、香味料などの飲料成分を表示してもよい。いくつかの実施形態では、デジタルディスプレイ９４０は、栄養情報などの製品情報を表示し得る。デジタルディスプレイ９４０は、分配される飲料のユーザによる選択を受け付けてもよい。デジタルディスプレイ９４０は更に、選択された飲料の分配を開始するために使用されてもよい。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ９００は、ストローディスペンサ９５０を更に含み得る。ストローディスペンサ９５０は、図２０に最もよく示されるように、複数のストローを保管するための保管コンパートメント９５２と、消費者にストローへのアクセスを提供するための分配出口９５４とを含み得る。ストローは、水平方向に配置されてもよく、互いの上に積み重ねられてもよい。ストローは、重力によって、分配出口９５４に向かって移動し得る。保管コンパートメント９５２は、飲料ディスペンサ９００のハウジング９１０内に配置され得る。ストローディスペンサ９５０は、消費者によるアクセスのために、保管コンパートメント９５２内のストローを、分配出口９５４に移動させるように構成された分配機構９５６を更に含むことができる。分配機構９５６は、ストローを保管コンパートメント９５２内に保持し、一本のストローを分配出口９５４に放出するように移動するように構成された可動ゲートを含み得る。しかしながら、当業者であれば、回転可能な機構などの様々な分配機構のいずれかを使用して、保管コンパートメントからストローを放出し得ることを理解するであろう。

ストローディスペンサ９５０は、消費者を検出するように構成された、飲料ディスペンサ９００のハウジング９１０上に配置された近接センサ９５８を含み得る。いくつかの実施形態では、近接センサ９５８は、飲料分配器９００から所定の検出距離内にいる消費者を検出するように構成され得る。このように、消費者が飲料ディスペンサ９００に近づくと、消費者の存在が近接センサ９５８を作動させて、ストローを分配させる。次いで、消費者は、ストローを使用してデジタルディスプレイ９４０を操作し得る。

いくつかの実施形態では、近接センサ９５８は、近接センサ９５８から所定の検出距離内にある消費者の手を検出するように構成され得る。手が検出されると、ストローディスペンサ９５０は、分配機構９５６を作動させて、ストローを保管コンパートメント９５２から分配出口９５４に分配させ得る。このようにして、消費者は、ストローを分配するかどうかを選択することができ、非接触方式でストローを分配するために、近接センサ９５８から所定の検出距離内に自分の手を置くことができる。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ９００から分配されるストロー１０００は、飲料ディスペンサ９００のデジタルディスプレイ９４０を操作するためのスタイラスとして機能してもよい。そのような実施形態では、ストロー１０００は、図２１に示すように、ラッパー１０２０内に封入された管状本体１０１０を含み得る。ラッパー１０２０は、管状本体１０１０を露出させるために容易に引き裂かれ得る。いくつかの実施形態では、ラッパー１０２０は、紙製であり得る。ラッパー１０２０は、デジタルディスプレイ９４０に接触させて使用されるように構成された先端１０２２を含み得る。いくつかの実施形態では、先端１０２２は、ラッパー１０２０の一端又は両端に配置され得る。先端１０２２は、ストロー１０００を使用して静電容量式タッチスクリーンを動作させることができるように、例えばゴムなどの、導電性材料を含み得る。先端１０２２は、抵抗性タッチスクリーンを動作させるために、硬質プラスチックなどの剛性材料を含み得る。ひとたび消費者がデジタルディスプレイ９４０を動作させるためにストロー１０００を使用すると、消費者はラッパー１０２０及びチップ１０２２を廃棄してもよく、ストローを使用して分配された飲料を消費してもよい。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ９００は、図１８に示すように、飲料ディスペンサ９００に隣接する表面上に画像９６２を投影するように構成されたプロジェクタ９６０を含み得る。プロジェクタ９６０は、飲料ディスペンサ９００の前のフロア又は地面の上に、画像９６２を投影し得る。プロジェクタ９６０は、飲料ディスペンサ９００のハウジング９１０の上端部９１８上で、ハウジング９１０の前部９１４に配置され得る。いくつかの実施形態において、プロジェクタ９６０は、ライト又はレーザーを含み得る。いくつかの実施形態では、プロジェクタ９６０は、飲料ディスペンサ９００の前に、１本以上の線の画像９６２を投影してもよい。それらの線は、例えば６フィートなどの固定距離Ｌだけ分離されていてもよい。このようにして、飲料ディスペンサ９００は、飲料ディスペンサ９００の使用を待っている消費者どうしのソーシャルディスタンス確保を促進し得る。

飲料ディスペンサ９００は、図２２に示すように、飲料ディスペンサ９００の作動を制御するための制御ユニット９８０を含み得る。制御ユニット９８０は、近接センサ９５８が消費者を検出すると、制御ユニット９８０が分配機構９５６を作動させてストローを分配するように、ストロー分配装置９５０と通信していてもよい。制御ユニット９８０は、消費者の飲料選択を受け付けるためにデジタルディスプレイ９４０と通信していてもよく、分配ノズル９３０を介して飲料を分配させてもよい。制御ユニット９８０は更に、ディスペンサの前方の地面に所望の画像を投影するための、プロジェクタ９６０と通信していてもよい。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ９００は、消毒器９７０を含み得る。そのような実施形態では、ハウジング９１０は、消毒領域９７２を画定し得る。消毒領域９７２は、飲料容器受容領域９２０の下方に配置されてもよい。分配ノズル９７４が消毒領域９７２内に配置されてもよい。分配ノズル９７４は、手指消毒液などの消毒液を分配するように構成され得る。消毒器９７０は、ハウジング９１０内に配置された貯蔵容器であって、分配ノズル９７４と連通する貯蔵容器を含み得る。消毒器９７０は、消毒領域９７２内の消費者の手を検出するためのセンサを含み得る。センサは、とりわけ、近接センサ又はモーションセンサであってもよい。消費者の手を検出すると、消毒器９７０は、ある量の消毒液を自動的に分配し得る。

いくつかの実施形態では、図２５に示すように、飲料ディスペンサ１３００は、ジェスチャ制御によって操作され得る。飲料ディスペンサ１３００は、飲料ディスペンサ９００と同じ特徴を含み得る。飲料ディスペンサ１３００は、飲料容器を受容するように構成された飲料容器受容領域１３２０を画定するハウジング１３１０を含み得る。デジタルディスプレイ１３４０がハウジング１３１０上に配置されてもよい。スタイラスでタッチすることによってデジタルディスプレイ１３４０を操作するのではなく、消費者は、手のジェスチャを使用して選択を行うことができる。

飲料ディスペンサ１３００は、１つ以上のカメラ１３５２を有するカメラモジュール１３５０を含み得る。カメラモジュール１３５０は、ハウジング１３１０の上端部１３１６に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、カメラモジュール１３５２は、消費者の顔、手、及び他の物体を検出するためのＲＧＢカメラである第１のカメラ１３５２と、特定の動きの検出を容易にするための深度センサとして機能する第２のカメラとを含み得る。いくつかの実施形態において、カメラモジュール１３５０は、消費者の顔認識を実行するために使用されてもよい。飲料ディスペンサ１３００は、カメラモジュール１３５０からの情報を使用して、消費者の識別情報を決定し得る。ひとたび識別情報が決定されると、記憶された支払い情報を有するユーザアカウントに、取引に対する課金がされ得る。ユーザアカウントは、プリペイドアカウントであってもよく、又はユーザアカウントは、例えば支払いカード又は銀行情報などの支払い元にリンクされてもよい。いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１３００は、消費者のモバイル電子デバイスと通信するように構成されてもよい。ひとたび飲料ディスペンサ１３００が顔認識を介して消費者を認識すると、消費者は、モバイル電子デバイスを介してアラートを受信し得る。ユーザは、モバイル電子デバイスを使用して支払いを確認し得る。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１３００は、消費者によって提示されたＱＲコード(登録商標)を読み取るカメラモジュール１３５０によって支払いを受け付け得る。消費者は、モバイル決済などの決済に対応するＱＲコード(登録商標)を提示し得る。いくつかの実施形態では、飲料容器はＱＲコード(登録商標)を含み得る。消費者は、ＱＲコード(登録商標)を有する飲料容器を購入することができ、ＱＲコード(登録商標)は、消費者が支払いを提供したことを示す。いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１３００は、本明細書に記載される支払い処理ユニットを含み得る。

デジタルディスプレイ１３４０は、例えば、図２６に示されるような、飲料を選択及び分配するためのグラフィックユーザインターフェース（ＧＵＩ）１４００を表示し得る。ＧＵＩ１４００は、飲料選択１４２０、及び香味添加物などの飲料修正を表示し得る。消費者は、自分の手をデジタルディスプレイ１３４０上の所望の飲料オプションの近くに保持することによって、飲料選択を行うことができ、カメラモジュールは、消費者の手の動き及び位置を検出し得る。消費者が自分の手を、上、下、左、又は右などの特定の方向に動かすと、ＧＵＩ１４００上の選択されたアイコンは、同じ方向に動き得る。例えば、第１のアイコンを選択し、消費者が自分の手を左に動かすと、消費者の手の動きに応答して、第１のアイコンの左の第２のアイコンが選択され得る。いくつかの実施形態において、ＧＵＩ１４００は、消費者の手の動きに基づいて動くインジケータ１４２２を表示し得る。消費者は、一連の選択をナビゲートするために、特定の方向にスワイプ動作を行うことができる。ひとたび所望の項目が選択されると、消費者は、選択を確認するために、自分の手をデジタルディスプレイ１３４０に近づけることによって押圧動作を行うことができる。消費者は、分配又は注ぎアイコン１４３０を選択して、選択された飲料の分配を開始し得る。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１３００は、飲料を選択するための第１のジェスチャを検出し得る。第１のジェスチャは、利用可能な飲料オプションをナビゲートするためのスワイプ動作であり得る。ＧＵＩ１４００は、特定の飲料オプションが選択されたことを消費者に示すために、選択された飲料オプションを点灯させてもよい。選択された飲料を分配するための第２のジェスチャが検出されてもよい。例えば、第２のジェスチャは、消費者の手がデジタルディスプレイ１３４０に向かう方向に移動する押圧動作を含み得る。デジタルディスプレイ１３４０は、飲料を選択し分配するためにどのジェスチャを使用するかに関する指示を提供してもよい。

本明細書に記載のいくつかの実施形態は、図２３Ａ及び図２３Ｂに示すような、非接触方式でカップを消費者に分配するためのカップディスペンサ１１００に関する。カップディスペンサ１１００は、例えば飲料ディスペンサ９００又は飲料ディスペンサ１３００などの、飲料ディスペンサと一体的に形成されてもよい。他の実施形態では、カップディスペンサ１１００は、飲料ディスペンサとは別個に配置されてもよく、飲料ディスペンサに隣接して配置されてもよく、又はセルフサービスエリア内に配置されてもよい。

カップディスペンサ１１００は、複数のカップ１１５０を保管するための内部空間を有するハウジング１１１０を含み得る。カップ１１５０は、ハウジング１１１０の内部空間内に積み重ねられた向きで保管され得る。ハウジング１１１０は、管状の形状を有してもよく、下端部１１１４の反対側にある上端部１１１２を有し得る。いくつかの実施形態では、ハウジング１１１０は円筒状の構成を有し得る。カップディスペンサ１１００は、上端部１１１２が下端部１１１４の上方に位置するように垂直方向に配置されてもよい。カップ１１５０がハウジング１１１０の下端部１１１４から分配され得るように、上端部１１１２は閉鎖されていてよく、下端部１１１４は開放されていてよい。上端部１１１２は、取り外し可能なカバー１１４０を含むことができ、それにより、オペレータは、カップが使い尽くされたときに、ハウジング１１１０の上端部１１１２を介してハウジング１１１０内にカップを挿入することによって、カップディスペンサ１１００にカップ１１５０を充填し得る。

カップ１１５０は、各カップ１１５０の下端部がハウジング１１１０の下端部１１１４に向かって下方に突出した状態でハウジング１１１０の内部空間内に保管されてもよく、それにより、カップは、上下が正しい向きで分配される。カップディスペンサ１１００は、ハウジング１１１０に対して移動可能な可動シェル１１２０を含み得る。可動シェル１１２０は、カップ分配領域１１２２を取り囲むように管状構成を有してもよい。可動シェル１１２０は、カップ分配領域１１２２内のカップ１１５０を覆うように、ハウジング１１０の下端部１１１４から外向きに延出してもよい。このようにして、可動シェル１１２０は、カップ１１５０が清潔で衛生的であることを保証するのに役立つ。可動シェル１１２０は、伸長構成から後退構成に移動して、カップ１１５０を露出させてもよい。可動シェル１１２０は、カップディスペンサ１１００の長手方向軸線Ｚに平行な方向に、直線的に移動し得る。いくつかの実施形態では、可動シェル１１２０は、消費者にカップへのアクセスを提供するためにカップを分配したいときに、可動シェル１１２０がハウジング１１１０の内部空間内に入れ子式に移動し得るように、ハウジング１１１０の直径よりも小さい直径を有し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、可動シェル１１２０は、可動シェル１１２０がハウジング１１１０の外面に沿って移動するように、ハウジング１１１０の直径よりも大きい直径を有してもよい。

カップディスペンサ１１００は、消費者がカップ分配領域１１２２内のカップ１１５０にアクセスすることができるよう、可動シェル１１２０を伸長構成から後退構成に移動させるように構成されたセンサ１１３０を更に含み得る。センサ１１３０は、カップディスペンサ１１００のハウジング１１１０上に配置され得る。いくつかの実施形態では、センサ１１３０は、近接センサであり得る。そのような実施形態では、センサ１１３０は、センサ１１３０から所定の検出距離内の消費者の手又は他の物体を検出するように構成され得る。このようにして、消費者は、非接触方式でカップを分配するために、センサ１１３０から所定の検出距離内に自分の手を配置し得る。

いくつかの実施形態において、カップディスペンサ１１１０は、消毒器１１６０を含み得る。消毒器１１６０は、カップ分配領域１１２２内のカップ１１５０を消毒するために、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成された紫外線光源１１６２を含み得る。光源１１６２は、ハウジング１１１０の下端部１１１４に配置されてもよく、ハウジング１１１０の下端部１１１４の周囲に延在してもよい。このようにして、カップ１１５０は、飲料を保持し消費するために消費者によって使用される前に、消毒される。

非接触方式でカップを分配する例示的な方法１２００が、例えば図２４に示されている。カップディスペンサの近接センサは、消費者の手を検出する（ステップ１２１０）。消費者の手を検出すると、消毒器が、カップ分配領域内のカップを消毒する（ステップ１２２０）。例えば、紫外線光源が、カップを消毒するためのＵＶ－Ｃ放射線を生成してもよい。カップディスペンサの可動シェルは、伸長位置から後退位置に移動して、消毒済みカップを露出させ得る（ステップ１２３０）。そこで消費者は、消毒されたカップを取り出し得る。可動シェルは、殺菌されたカップが取り出された後で、カップ分配領域を覆うために伸長構成に戻り得る（ステップ１２４０）。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１５００は、消費者から飲料選択を受け付けるための、図２７に示されるような回転可能ディスプレイ１５４０を含む。回転可能ディスプレイ１５４０は、各消費者による使用のために、ディスプレイ１５４０の消毒された部分を見せるように回転し得る。したがって、ひとたび第１の消費者が回転可能ディスプレイ１５４０の第１の部分を使用して取引を実行すると、第１の部分は、消毒のためにハウジング内に回転され、回転可能ディスプレイ１５４０の第２の消毒された部分が第２の消費者に提示される。このようにして、ディスプレイが各使用後に自動的に消毒されるので、消費者は、自分の手及び指を使用して回転可能ディスプレイ１５４０を操作し得る。

飲料ディスペンサ１５００は、飲料ディスペンサ１５００のコンポーネントを囲むハウジング１５１０であって、飲料容器受容領域１５２０を画定するハウジング１５１０を含み得る。飲料ディスペンサ１５００は、飲料を飲料容器に分配するために、飲料容器受容領域１５２０の上端部に１つ以上の分配ノズル１５３０を含み得る。

飲料ディスペンサ１５００の回転可能ディスプレイ１５４０は、飲料選択又は選択された飲料を注ぐためのコマンドの選択などのユーザ入力を受け付けるように構成された可撓性スクリーン１５４２を含む、タッチスクリーンディスプレイであってもよい。回転可能ディスプレイ１５４０は、飲料及び香味料のタイプなどの飲料選択オプション、並びに選択された飲料を分配するオプションを含むグラフィカルユーザインターフェースを表示してもよい。ディスプレイ１５４０は、飲料を分配するための指示、及び他の情報の中でも特に、栄養情報を更に提供し得る。このように、消費者の視点からは、回転可能ディスプレイ１５４０は、他の非回転式タッチスクリーンディスプレイと同じように機能する。

可撓性スクリーン１５４２は、図２８に示されるように、例えば上部ローラ１５４６及び下部ローラ１５４８などの２つ以上のローラの周囲を回転する、連続ループを形成してもよい。ローラ１５４６、１５４８の間に延在する可撓性スクリーン１５４２の第１の部分１５４３は、第１の部分１５４３がユーザ入力を受け付けるために消費者によって使用され得るように、ハウジング１５１０の前部に配置されてもよく、可撓性スクリーン１５４２の第２の部分１５４５は、消毒のためにハウジング１５１０内に配置されてもよい。第１の消費者との取引が完了すると、飲料ディスペンサ１５００は、モータを作動させてローラ１５４６、１５４８を回転させ、可撓性スクリーン１５４２を所定の距離だけ回転させて、第２の消費者による使用のためにハウジング１５１０の前面にスクリーン１５４２の第２の部分１５４５を露出させることができる。第１の部分１５４３は、消毒のためにハウジング１５１０内に回転される。

飲料ディスペンサ１５００は、可撓性スクリーン１５４２の使用済み部分を消毒するために、ハウジング１５１０内に消毒器１５７０を含み得る。いくつかの実施形態では、消毒器１５７０は、本明細書に説明されるように、ＵＶ－Ｃ放射線を提供するように構成される紫外線光源を含み得る。いくつかの実施形態では、消毒器１５７０は、１つ以上の噴霧器１５７２を含み得る。各噴霧器１５７２は、ハウジング１５１０内に配置されたスクリーン１５４２の部分上に、ある量の、消毒スプレーなどの殺菌液を噴霧するように構成される。各噴霧器１５７２は、殺菌液を含有するリザーバと連通してもよく、１つ以上のポンプが、殺菌液を噴霧器１５７２に連通させるために使用されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、各噴霧器１５７２は、それ自体のリザーバを有してもよい。

いくつかの実施形態では、図２８に示されるように、飲料ディスペンサ１５００は、統合されたカップディスペンサ１５６０を含み得る。カップディスペンサ１５６０は、カップを飲料容器受容領域１５２０内、及び分配ノズル１５３０の下の位置内に分配するように構成されてもよい。このようにして、カップは、飲料を充填するために分配ノズル１５３０の下に自動的に配置され得る。カップディスペンサ１５６０は、複数のカップを積み重ねた構成で保管するための保管コンパートメント１５６２を含み得る。保管コンパートメント１５６２は、飲料ディスペンサ１５００のハウジング１５１０内に配置されてもよい。保管コンパートメント１５６２は、表示画面１５４２の後方であって、飲料容器受容領域１５２０の上方の、ある高さに配置されてもよい。カップディスペンサ１５６０は、カップが保管コンパートメント１５６２から飲料容器受容領域１５２０に移動することを可能にするように構成された、分配機構１５６４を含み得る。分配機構１５６２は、当業者によって理解されるように、とりわけ可動ゲートを含み得る。カップディスペンサ１５６０は、分配されたカップを分配ノズル１５３０の下の位置に導くように構成された斜面又は滑降斜面路１５６６を含み得る。カップディスペンサ１５６０が分配ノズル１５３０の後方に配置されているので、カップディスペンサ１５６０は分配ノズル１５３０の動作に干渉せず、滑降斜面路１５６６はカップを分配ノズル１５３０の下の位置に向かわせて、分配ノズル１５３０による充填を行う。

飲料ディスペンサ１５００は、芳香を放出するように構成された、芳香放出器１５８０を含み得る。芳香放出器１５８０は、消費者が飲料ディスペンサ１５００を操作しているときに、消費者の顔に近接して配置されるように、ハウジング１５１０の上端部１５１６など、ハウジング１５１０上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、香りは、消費者によって選択された飲料に対応し得る。例えば、消費者がチェリー風味の飲料を選択した場合、芳香放出器１５８０はチェリーの香りを放出し得る。いくつかの実施形態では、芳香放出器１８５０は、飲料ディスペンサ１５００が清潔で衛生的であるという消費者の確信を高めるために、柑橘類の香りなどの清潔な香りを放出してもよい。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１５００は、可聴メッセージを再生するように構成されたオーディオユニット１５９０を含み得る。可聴メッセージは、飲料ディスペンサ１５００の動作に関する指示及び情報、販売促進情報若しくは広告、又は例えば手洗い、ソーシャルディスタンス確保、及びマスク着用に関する情報などの公衆安全情報を含み得る。可聴メッセージは、消費者が飲料ディスペンサ１５００を使用するのを待つ間、又は飲料を選択して分配する間、消費者を楽しませることができる。

回転可能なディスプレイを有する飲料ディスペンサを動作させるための例示的な方法１６００が、図２９に示されている。回転可能ディスプレイの消費者に対する第１部分は、消費者から飲料選択を受け付けてもよい（ステップ１６１０）。飲料ディスペンサは、消費者によって選択された飲料を分配し得る（ステップ１６２０）。飲料の分配が完了すると、飲料ディスペンサは、回転可能ディスプレイを自動的に回転させて、回転可能ディスプレイのきれいな第２の部分を露出させることができる（ステップ１６３０）。ディスプレイの使用済みの第１の部分は、消毒のためにハウジング内に回転される（ステップ１６４０）。

いくつかの実施形態では、本明細書に記載の飲料ディスペンサは、例えば図２７に示すような、飲料ディスペンサ１５００などの飲料ディスペンサと共に使用するためのパッド１５５０を含み得る。パッド１５５０は、パッド１５５０上に立っている消費者の存在を検出するように構成し得る。パッド１５５０は、消費者が立つことができる平面基板１５５２を含み得る。平面基板１５５２は、１つ以上のライト１５５４を含み得る。ライト１５５４は、平面基板１５５２の外周１５５６の周りに配置され得る。ライト１５５４は、色を変えるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ライト１５５４は、消費者が検出されないときに第１の色で発光してもよく、消費者がパッド１５５０上に立っているときには第２の異なる色で発光してもよい。第２の消費者がパッド１５５０上で検出された場合、パッド１５５０は、第２の消費者にパッド１５５０から離れるように指示するために、色を変えてもよく、又は点滅してもよい。これは、飲料ディスペンサ１５００を使用するのを待つ間、消費者が互いに距離を保つことを促すのに役立ち得る。パッド１５５０は、パッド１５５０上の消費者の存在を検出するセンサ１５５８を含み得る。センサ１５５８は、平面基板１５５２内に埋め込まれてもよい。いくつかの実施形態では、センサ１５５８は、パッド１５５０上の重量又はパッド１５５０上の重量の変化を検出するように構成された重量センサであってもよい。センサ１１５８は、パッド１５５０上にある破片などによる誤った読み取りを回避するために、最小重量変化以上の重量変化を検出し得る。

いくつかの実施形態は、図３０に示されるような、飲料を分配するためのファウンテン型飲料ディスペンサ１７００に関する。飲料ディスペンサ１７００は、飲料容器受容領域１７３０及び飲料容器消毒領域１７４０を画定するハウジング１７１０を含み得る。飲料容器受容領域１７３０は、仕切り１７１５によって、飲料容器消毒領域１７４０から分離されてもよい。

飲料ディスペンサ１７００は、本明細書で説明される非接触式支払いなどの支払いを消費者から受け付けるように構成された、支払い処理ユニット１７１４を含み得る。

飲料ディスペンサ１７００は、ハウジング１７１０に移動可能に接続され、開放位置から閉鎖位置に移動するように構成された可動カバー１７２０を含み得る。可動カバー１７２０は、飲料ディスペンサ１７００が使用されていないときに閉鎖位置にあってもよく、支払い処理ユニット１７１４による支払いを受け付けると、飲料ディスペンサ１７００は、消費者が飲料容器を消毒する、飲料を分配する、又はその両方を行うことができるように、カバー１７２０を開放位置に自動的に移動させてもよい。飲料ディスペンサ１７００は、支払い処理ユニット１７１４が、支払いを受け付けると可動カバー１７２０を自動的に移動させるなど、飲料ディスペンサ１７００の動作を制御するように構成された制御ユニットを含み得る。

可動カバー１７２０は、可動カバー１７２０が開放位置から閉鎖位置までＺ軸を中心に回転し得るように、ヒンジを介してハウジング１７１０に接続されてもよい。モータが、カバー１７２０を、開放位置と閉鎖位置との間で自動的に移動させてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、可動カバー１７２０は、消費者によって手動で移動可能であってもよい。可動カバー１７２０は、ハウジング１７１０の対向する側面上のヒンジ１７１８などによってハウジング１７１０に接続されてもよい。可動カバー１７２０は、可動カバー１７２０が閉鎖位置にあるときに領域１７３０、１７４０内の飲料容器が見えるように、透明又は半透明の材料を含み得る。いくつかの実施形態では、ファウンテン型飲料ディスペンサ１７００は、飲料容器受容領域１７３０及び飲料容器消毒領域１７４０のための、それぞれ別個のカバーを含み得る。

飲料ディスペンサ１７００は、異なる飲料を分配するための１つ以上の分配ノズル１７５０を更に含み得る。分配ノズル１７５０は、可動カバー１７２０が閉鎖位置にあるときに分配ノズル１７５０が可動カバー１７２０によって飲料容器受容領域１７３０内に囲まれるように、飲料容器受容領域１７３０内のハウジング１７１０上に配置されてもよい。各分配ノズル１７５０は、分配ノズル１７５０が分配するように構成されている飲料のタイプを示す、ラベル１７１９又は印を含み得る。消費者は、近接センサ１７３６を操作することによって、又は可動カバー１７２０が開放位置にあるときにレバー１７３４を作動させることによって、分配ノズル１７５０を作動させることができる。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１７００は、各分配ノズル１７５０に対応する近接センサ１７３６を含み得る。本明細書で説明するように、消費者は、近接センサ１７３６を作動させてもよく、又はその近接センサ１７３６を作動させるために近接センサ１７３６から所定の検出距離内に自分の手を配置してもよい。いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１７００は、近接センサ１７３６が作動されたときに、飲料を自動的に分配し得る。飲料は、消費者が自分の手を近接センサ１７３６の検出距離内に保持する限り、分配され続けることができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、近接センサ１７３６の作動により、所定量の飲料が分配されてもよい。いくつかの実施形態では、分配ノズル１７５０は、レバー１７３４によって作動され得る。消費者は、レバー１７３４が押し下げられている限り飲料が分配されるように、レバー１７３４を作動させるために飲料容器を使用し得る。

飲料容器受容領域１７３０は、飲料容器受容領域１７３０及び分配ノズル１７５０を消毒するための消毒器１７７０を含み得る。いくつかの実施形態では、消毒器１７７０は、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成された紫外線光源１７７２を含み得る。いくつかの実施形態では、消毒器１７７０は、代替的又は追加的に、飲料容器受容領域１７３０内に消毒液を分配するように構成された１つ以上の噴霧器を含み得る。そのような実施形態では、可動カバー１７２０は、自動的に閉鎖位置に移動されてもよく、噴霧器は、飲料分配動作の完了時などに、飲料容器受容領域１７３０を消毒するように消毒液を分散させてもよい。このようにして、飲料容器受容領域１７３０は、消費が飲料を分配した後、その次の消費者による飲料ディスペンサ１７００の使用前に消毒され得る。

飲料ディスペンサ１７００の飲料容器消毒領域１７４０は、例えば図３１に示すように、再利用可能な飲料容器などの飲料容器を消毒するためのＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成された、紫外線光源１７４２を含み得る。飲料容器消毒領域１７４０は、飲料容器消毒領域１７４０内の飲料容器の存在を検出するように構成されたセンサ１７４４を、更に含み得る。飲料容器を検出すると、可動カバー１７２０は、開放位置から閉鎖位置に自動的に移動してもよく、紫外線光源１７４２は、飲料容器消毒領域１７４０内の飲料容器を消毒するために紫外光を生成してもよい。紫外線光源１７４２は、３０秒などの所定の期間にわたって、紫外光を生成するように構成され得る。次に、可動カバー１７２０は、消費者が飲料ディスペンサ１７００によって分配される飲料を受け取る際に使用するために、消毒された飲料容器を取り出すことができるように、開放位置に戻ることができる。

いくつかの実施形態では、制御ユニットが飲料ディスペンサ１７００の動作を制御し得る。制御ユニットは、支払い処理ユニット１７１４と通信し、支払いを受け付けると可動カバー１７２０を作動させることができる。制御ユニットはまた、飲料容器を検出するためのセンサ１７４４、及び消毒器１７４２、１７７２と通信してもよい。制御ユニットはまた、近接センサの作動時に、分配ノズルも作動させてよい。

飲料ディスペンサ１７００の動作において、消費者は、飲料ディスペンサ１７００の支払い処理ユニット１７１４において支払いを実行し得る。消費者から支払いを受け付けると、飲料ディスペンサ１７００は、カバー１７２０を閉鎖位置から開放位置に移動させることができる。次いで、消費者は、近接センサ１７３６を起動させることによって、又は分配ノズル１７５０に対応するレバー１７３８を作動させることによって、飲料を選択し、分配し得る。ひとたび消費者が飲料の分配を完了すると、可動カバー１７２０は自動的に閉鎖構成に戻り得る。次に、消毒器１７７０は、噴霧器を介して消毒液を分配することなどによって、飲料容器受容領域１７３０を消毒し得る。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、図３２に示すようなファウンテン型飲料ディスペンサ１８００に関する。飲料ディスペンサ１８００は、消費者が非接触方式で飲料を選択して分配し得るように、ジェスチャ制御によって操作されてもよい。飲料ディスペンサ１８００は、複数の分配ノズルに対応する複数のインジケータを含み得る。消費者は、カメラモジュール１８３０を介して飲料ディスペンサ１８００が検出するジェスチャを使用して、所望の飲料に対応するインジケータを起動させることができる。

飲料ディスペンサ１８００は、飲料容器を受容するための飲料容器受容領域１８２０を画定するハウジング１８１０を含み得る。ハウジング１８１０は、とりわけ、ポンプ、バルブ、熱交換器、流体導管、又はシロップ若しくは香味料容器など、飲料ディスペンサ１８００の様々なコンポーネントを取り囲み得る。飲料ディスペンサ１８００は、カウンタートップ又はテーブルトップ上に配置されるように構成され得る。

複数の分配ノズル１８６０は、飲料容器受容領域１８２０の上端部に配置され得る。液ダレトレイは、飲料容器受容領域１８２０の、反対側の下端部に配置され得る。各分配ノズル１８６０は、分配される異なる飲料に対応していてもよい。いくつかの実施形態では、図３３に示すように、各分配ノズル１８６０は、可動パネル１８２４によって覆われ得る。分配ノズル１８６０は、分配ノズル１８６０の開口部のみが露出されるように、ハウジング１８１０内に配置されてもよい。可動パネル１８２４は、使用されていないときには分配ノズル１８６０を覆うことができ、また、飲料が分配されることを可能にするためには、可動パネル１８２４は、分配ノズル１８６０を露出させるように移動し得る。可動パネル１８２４は、継ぎ目のない外観を提供するように、飲料容器受容領域１８２０の上端部１８２２に平行に配置されてもよい。可動パネル１８２４は、分配ノズル１８６０を露出させるように摺動してもよく、ハウジング１８１０の内部へと後方に摺動してもよい。このように、分配ノズル１８６０は、消費者によってアクセス可能ではないが、このことは、分配ノズル１８６０が清潔で衛生的なままであることを保証するのに役立ち得る。

各分配ノズル１８６０は、図３２に示すように、ある分配ノズル１８６０が選択されたことを示すために点灯し得る、対応するインジケータライト１８５４を含む。いくつかの実施形態では、一度に単一のインジケータライト１８５４が点灯され得る。例えば、第１のインジケータライトの点灯が第２のインジケータライトの暗化をもたらし得る。インジケータライト１８５４は、消費者に容易に見えるように、例えば飲料容器受容領域１８２０のすぐ上の領域など、飲料ディスペンサ１８００の前面に配置され得る。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１８００は、カメラモジュール１８３０を含み得る。カメラモジュール１８３０は、消費者の手を検出するように構成された１つ以上のカメラ１８３２を含み得る。カメラモジュール１８３０は、飲料ディスペンサ１８００がジェスチャ制御を介して制御されることを可能にし得る。カメラモジュール１８３０は、飲料ディスペンサ１３００のカメラモジュール１３５０と同様であってもよい。消費者は、分配される飲料に対応するインジケータライト１８５４に隣接して自分の手を置くことができ、カメラ１８３２は、消費者の手の位置を検出し得る。飲料ディスペンサ１８００は、消費者の手の位置及び動きに基づいて、インジケータライト１８５４を点灯させることができる。飲料を分配するために、消費者は、自分の手を、飲料ディスペンサ１８００のインジケータライト１８５４に向かう方向に、例えば、押す又は押圧する動作で動かしてもよい。カメラモジュール１８３０は、飲料ディスペンサ１８００の特定のインジケータライト１８５４に向かう消費者の手の動きを検出することができ、飲料の分配を起動し得る。飲料の分配を停止するために、消費者は、自分の手を飲料ディスペンサ１８００から離れるように動かすことができる。あるいは、所定量の飲料が、飲料の選択時に分配されてもよい。

いくつかの実施形態では、飲料ディスペンサ１８００は、所望の飲料に対応する近接センサ１８５２の起動を介して、飲料の消費者選択を受け付けるように構成されてもよい。飲料ディスペンサ１８００は、複数の近接センサ１８５２を含んでもよく、各分配ノズル１８６０は、１つの近接センサ１８５２に対応するようになっている。本明細書で説明するように、近接センサ１８５２は、消費者の手を近接センサ１８５２から所定の検出距離内に置くことによって起動され得る。近接センサ１８５２が起動すると、対応するインジケータライト１８５４が点灯して、近接センサ１８５２及びインジケータライト１８５４に対応する飲料が選択されたことを示すことができる。

飲料ディスペンサ１５００と同様に、飲料ディスペンサ１８００は、芳香放出器１８８０を含み得る。芳香放出器１８８０は、芳香を放出するように構成され得る。芳香は、消費者によって選択された飲料に対応し得る。例えば、使用者がレモネードを分配することを選択した場合、レモンの香りが放出され得る。いくつかの実施形態では、芳香放出器１８８０は、飲料ディスペンサ１８００が清潔で衛生的であるという消費者の確信を高めるために、柑橘類の香りなどの清潔な香りを放出してもよい。

本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、図３４に示されるように、非接触方式で飲料へのアクセスを消費者に提供するための冷却器１９００に関する。冷却器１９００は、製品保管領域１９３０を画定するハウジング１９１０を含み得る。冷却器１９００は、ハウジング１９１０に移動可能に接続され、製品保管領域１９３０が囲まれて消費者がアクセスできない閉鎖位置から、製品保管領域１９３０が開いて消費者がアクセスできる開放位置まで移動可能なドア１９２０を更に含むことができる。ドア１９２０は、ドア１９２０を開放位置に移動させる必要なく、消費者が製品保管領域１９３０内の製品を見ることができるように構成された透明パネル１９２２を含み得る。ドア１９２０は、その周囲にフレームを有する透明パネル１９２２を含み得る。ドア１９２０は、ヒンジによってハウジング１９１０に移動可能に接続されてもよく、又はドア１９２０は、ハウジング１９１０上のトラック上を摺動し得る。

いくつかの実施形態では、冷却器１９００のドア１９２０は、消費者がドア１９２０に物理的に接触する必要がないよう、自動的に開くように構成されてもよい。そのような実施形態では、冷却器１９００は、近接センサ１９４２を含んでいてよく、その近接センサ１９４２は、自身から所定の検出距離内の消費者又は消費者の手の存在を検出するように構成され得る。このようにして、消費者は、自分の手を近接センサ１９４２から所定の検出距離内に置くことによって、非接触方式で、冷却器１９００のドア１９２０を開くことができる。ひとたび近接センサ１９４２が消費者の手を検出すると、ドア１９２０は、自動的に開き、消費者が所望の製品を取り出すことができるようになる。

いくつかの実施形態では、近接センサ１９４２は、ドア１９２０のハンドルユニット１９４０上に配置され得る。ハンドルユニット１９４０は、近接センサ１９４２を消毒するための消毒器１９５０を含み得る。消毒器１９５０は、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成された紫外線光源１９５２を含み得る。消毒器１９５０は、近接センサ１９４２を定期的に消毒してもよく、ドア１９２０が閉鎖位置に戻ったときに起動してもよい。

いくつかの実施形態では、冷却器１９００は、代替的又は追加的に、フットペダル１９６０を含み得る。フットペダル１９６０は、ドア１９２０に取り付けられ得る。フットペダル１９６０は、消費者の足をその上に受け入れるように構成されてもよく、消費者がフットペダル１９６０上に足を置き、フットペダル１９６０を消費者に向かって移動させることによってドア１９２０を開くことができるようになっていてよい。フットペダル１９６０は、ドア１９２０に接続されるベース１９６２と、ベース１９６２に接続され、消費者の足をその上に受容するようにドア１９２０から外向きに延在するプラットフォーム１９６４とを含み得る。いくつかの実施形態では、プラットフォーム１９６４は、フットペダル１９６０がＬ字構成を有するように、ベース１９６２に対して垂直であってもよい。フットペダル１９６０は、ドア１９２０の下端部に配置されてもよく、ドア１９２０のフレーム１９２４に固定されてもよい。フットペダル１９６０は、ドア１９２０の前面に配置されてもよく、ドア１９２０の、ヒンジを有する側とは反対の、ドア１９２０の自由側に配置されてもよい。

いくつかの実施形態では、冷却器１９００は、ドア１９２０を開くためにフットペダル１９６０を介して消費者によって加えられる必要がある力の量を下げることによって、ドア１９２０の開放を容易にするためのパワーアシストモジュール１９７０を含み得る。パワーアシストモジュール１９７０は、ハウジング１９１０に接続されたモータなどのアクチュエータと、ドア１９２０に接続された可動アームとを含んでもよく、それにより、パワーアシストモジュール１９７０は、消費者がフットペダル１９６０を介してドア１９２０を開き始めるときにドア１９２０を開くのを助けるように作動されてもよい。

いくつかの実施形態では、冷却器１９００の製品保管領域１９３０は、図３５に示されるように、製品を支持するための複数のレールアセンブリ１９８０を含み得る。各レールアセンブリ１９８０は、冷却器１９００の後端部から冷却器１９００の前端部まで下向きに傾斜していてもよい。このようにして、レールアセンブリ１９８０上に支持された製品は、冷却器１９００の前端部に向かって重力によって供給され、製品への容易なアクセスを促進し得る。レールアセンブリ１９８０は、ボトル飲料又は缶飲料の上端部など、レールアセンブリ１９８０によって支持される製品の上端部を覆うように構成された上部カバー１９８２を含み得る。このようにして、製品保管領域１９３０にアクセスする消費者は、製品がレールアセンブリ１９８０から取り外されない限り、冷却器１９００内に配置された製品の上端に接触することができないので、カバー１９８２は、製品が清潔かつ衛生的であることを確実にするのに役立ち得る。消費者は飲料の上端部に口で触れることがあるので、包装された飲料の上端部が清潔で衛生的なままであることが重要である。

各レールアセンブリ１９８０は、図３６に最もよく示されるように、一対の離間した平行なレール１９８４を更に含み得る。レール１９８４は、製品の上端部又はキャップの下の領域など、製品のネック又はリップによって製品を支持するように構成されてもよい。したがって、製品はレール１９８４上に支持され、製品保管領域１９３０内に懸架される。レールアセンブリ１９８０の前端部１９８３は、１つ以上のゲート１９８６を含み得る。ゲート１９８６は、各レール１９８４上に位置付けられてもよく、ゲート１９８６は、レールアセンブリ１９８０の正面に製品を保持するように、内向きに、かつ互いに向かって付勢されてもよい。消費者は、製品を握って、ゲート１９８６の付勢力に打ち勝つように製品を引っ張ることによって、レールアセンブリ１９８０の前側で製品を取り出すことができる。消費者によって十分な力が加えられると、ゲート１９８６は、製品が引き出されることを可能にするように、外向きにかつ互いから離れるように曲がるか又は撓むことができる。ひとたび製品が引き出されると、ゲート１９８６は、内側に付勢された位置に自動的に戻り、次の製品をレールアセンブリ１９８０の前側に保持する。

本明細書に記載のいくつかの実施形態は、例えば、図３７に図示されるような、冷却器２０００に関する。冷却器２０００は、消費者が製品にアクセスするために冷却器２０００のドアに接触する必要がないように、非接触方式で製品の取り出しを可能にし得る。冷却器２０００は、製品保管領域２０２０を画定するハウジング２０１０を含み得る。製品保管領域２０２０は、製品が配置される１つ以上の棚２０２４を含み得る。棚２０２４は、製品保管領域２０２０内で、製品保管領域２０２０の下端部２０２１から上端部２０２３に向かって垂直方向に間隔を空けて配置され得る。

いくつかの実施形態では、冷却器２０００は、デジタルディスプレイ２０６０を含み得る。デジタルディスプレイ２０６０は、ハウジング２０１０の上端部２０１３に配置されてもよく、製品保管領域２０２０の上方のハウジング２０１０上に配置されてもよい。デジタルディスプレイ２０６０は、冷却器２０００を動作させるための命令を表示し得る。デジタルディスプレイ２０６０はまた、製品情報などの消費者のための情報、又はソーシャルディスタンスの確保、マスクの装着、及び手洗いのためのガイドラインなどの、公衆衛生ガイドラインに関する情報を表示してもよい。

冷却器２０００は、ハウジング２０１０に移動可能に接続された複数のドア２０３０を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、冷却器２０００は、３つのドア２０３０を含み得る。各ドア２０３０は、製品保管領域２０２０の下端部２０２１から上端部２０２３まで延びる透明パネル２０３２を含み得る。ドア２０３０は、左ドア、中央ドア、及び右ドアが存在するように、横に並んで配置されてもよい。各ドア２０３０は、図３７に示されるような閉鎖位置から、ドア２０３０が製品保管領域２０２０の一部へのアクセスを提供する開放位置まで、個別に移動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、各ドア２０３０は、ドア２０３０が開放位置と閉鎖位置との間で回転し得るように、ヒンジを含み得る。いくつかの実施形態において、ドア２０３０は、製品保管領域１９３０の下端部２０２１及び上端部２０２３に配置されたトラック上に取り付けられてもよい。

各ドア２０３０は、近接センサ２０４０から所定の検出距離内にある消費者の手を検出するように構成された１つ以上の近接センサ２０４０を含み得る。本明細書で説明するように、消費者は、自分の手を近接センサ２０４０から検出距離内に配置することによって、近接センサ２０４０を起動させることができる。消費者によって起動された近接センサ２０４０を有するドア２０３０は、トラック上を摺動すること、又はヒンジを中心に回転することなどによって、自動的に開くことができる。このようにして、消費者は、ドア２０３０の近接センサ２０４０を起動させることによって、冷却器２０００のドア２０３０を非接触方式で開くことができる。

いくつかの実施形態では、各ドア２０３０は、複数の近接センサ２０４０を含み得る。ドア２０３０上の各近接センサ２０４０は、特定の棚に対応し得る。例えば、製品保管領域２０２０が３つの棚２０２４を有する場合、各ドア２０３０は３つの近接センサ２０４０を有してもよい。近接センサ２０４０は、各棚２０４２に隣接してドア２０３０上に配置されてもよい。消費者は、消費者が購入したい製品保管領域２０２０内の製品を識別することができ、消費者は、その製品に最も近い近接センサ２０４０を起動させることができる。ドア２０３０は、消費者が製品を取り出すことができるように自動的に開くことができ、一方、冷却器２０００の他のドア２０３０は閉じたままである。このようにして、消費者は、製品保管領域２０２０のうち、所望の製品を有する一部にのみアクセスすることに制限される。

いくつかの実施形態では、各ドア２０３０は、製品保管領域２０２０内の前部製品を消毒するために、ドア２０３０の内面上に紫外線光源２０５０を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、紫外線光源２０５０は、ハウジング２０１０の前端部の周囲の製品保管領域２０２０上に配置されてもよい。このようにして、前側の製品は、消費者によって取り出される前に消毒される。

本明細書に記載の様々な実施形態のうちの任意のものにおいて、自動販売機、製品保管キャビネット、又は冷却器は、図３８に示すような冷却ユニット２１００を含み得る。冷却ユニット２１００は、蒸気圧縮冷凍ユニットであってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、冷却板又は熱電冷却ユニットなどの他の冷却ユニットが使用されてもよい。冷却ユニット２１００は、冷媒を循環させるための圧縮機２１１０、凝縮器２１２０、膨張弁２１３０、及び蒸発器コイル２１４０を含み得る。蒸発器２１４０は、製品保管領域２１５０内の製品を冷却するために製品保管領域２１５０に冷却された空気を提供するために製品保管領域２１５０と連通していてもよい。冷却された空気を循環させるために、１つ以上のファンを設けることもできる。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、例えば図３９に示されるような移動式自動販売機２２００に関する。移動式自動販売機２２００は、他の場所の中でも特に、学校、オフィスビル、病院、療養所、リハビリテーションセンター、ホテル、又はスポーツ会場などの様々な環境のいずれかで使用するのに適し得る。移動式自動販売機２２００は、消費者が自動販売機を見つけることなく製品を購入して受け取ることができるように、消費者の場所に移動し得る。これは、オフィスビルなどの労働者が、製品を購入するためにビル全体を移動するのではなく、自分のオフィス又はキュービクルに留まることを好む場合があり得るので、有益であり得る。同様に、移動が困難な消費者は、購入するために自動販売機まで移動することが困難である場合があり、自動販売機を消費者の場所まで移動させる能力から利益を得るであろう。

移動式自動販売機２２００はまた、消費者が移動式自動販売機２２００に物理的に接触することなく製品を選択し受け取ることができるように、非接触方式で動作可能であってもよい。いくつかの実施形態では、消費者は、モバイル電子デバイスを介して製品を選択して支払い、移動式自動販売機２２００を消費者の場所に呼び出し得る。いくつかの実施形態では、自動販売機２２００は、ジェスチャ制御によって動作可能であり得る。

移動式自動販売機２２００は、上端部２２１２及び下端部２２１４を有する本体２２１０を含み得るが、推進システム２２２０が下端部２２１４にある。推進システム２２２０は、自動販売機２２００を表面上で移動させるための１つ以上の車輪２２２２を含み得る。いくつかの実施形態では、推進システム２２２０は、移動式自動販売機２２００が平坦でない表面をより良好に横断することを可能にするために、連続軌道を含み得る。推進システム２２２０は、自動販売機２２００が物体の周りをナビゲートするのを助けるために物体を検出するように構成された、１つ以上のナビゲーションセンサ２２２４を更に含むことができる。自動販売機２２００は、消費者との取引を実行するために所望の場所に移動するように構成され得る。

移動式自動販売機２２００の本体２２１０は、製品保管コンパートメント２２５０を画定し得る。製品保管コンパートメント２２５０は、製品を保管するための１つ以上のトレイ２２５４を含み得る。いくつかの実施形態では、各トレイ２２５４は、製品が保管される複数のポケット２２５６を含み得る。各ポケット２２５６は、本明細書で更に詳細に論じるように、ポケット２２５６内の製品の有無を判定するように構成されたセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、製品保管コンパートメント２２５０の各トレイ２２５４は、回転可能であってもよい。トレイ２２５４は、移動式自動販売機２２００の長手方向軸線を中心に反時計回り又は時計回りの方向に回転し得る。このようにして、トレイ２２５４を回転させて、選択された製品を有するポケット２２５６を、製品の取り出しを容易にするために消費者に近い位置などの、所望の位置に移動することができる。

製品保管コンパートメント２２５０は、閉鎖位置から開放位置に移動可能な１つ以上のドア２２５２によって囲まれていてもよい。ドア２２５２は、ヒンジによって、又は本体２２１０上に取り付けられたトラック上を摺動することなどによって、本体２２１０に移動可能に接続され得る。ドア２２５２は、消費者が製品保管コンパートメント２２５０内の製品を見ることができるように、少なくとも部分的に透明であってもよい。

いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、オーディオユニット２２３２及びデジタルディスプレイ２２３４を含むことができるエンターテインメントシステム２２３０を含み得る。デジタルディスプレイ２２３４は、画像又はビデオを表示することができ、とりわけ、広告、販売促進資料、音楽ビデオ、及びアニメーションを表示し得る。オーディオユニット２２３２は、音楽、音響効果、又は挨拶などの記録されたメッセージを再生し得る。いくつかの実施形態では、デジタルディスプレイ２２３４は、ニュース及びヘッドライン、スポーツイベントに関する情報、現在の天気及び予報、並びにローカルな関心地点などの情報を表示し得る。このようにして、エンターテインメントシステム２２３０は、消費者が取引を実行している間に消費者を楽しませることができる。これは、消費者が移動式自動販売機２２００と対話するのにより多くの時間を費やすことを促すことができ、消費者が追加の製品を購入すること、又はその移動式自動販売機２２００を将来に使用することを誘うことができる。

ユーザインターフェース２２３２は、移動式自動販売機２２００の本体２２１０上に配置され得る。ユーザインターフェース２２３２は、移動式自動販売機２２００の本体２２１０の上端部２２１２に配置されてもよい。ユーザインターフェース２２３２は、製品情報を表示するためのディスプレイ２２３６を含み得る。ユーザインターフェース２２３２は、消費者の手によって行われるジェスチャを検出するように構成された、カメラモジュール２２４２を含み得る。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース２２３２は、購入可能な製品を示す一連の画面を表示してもよい。消費者は、自分の手でスワイプ動作を行うことができ、カメラモジュール２２４２は、ジェスチャを検出し、ディスプレイ２２３６に、消費者のジェスチャに基づいて次の画面又は前の画面を表示させることができる。消費者はまた、購入する製品を選択するために押圧ジェスチャを行ってもよい。ひとたび消費者が購入のために製品を選択すると、消費者は、製品に対する支払いを実行し得る。

移動式自動販売機２２００は、非接触式支払い方法などによって支払いを受け付けるように構成された支払い処理ユニット２２３８を含み得る。支払い処理ユニット２２３８は、ユーザインターフェース２２３２の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、支払い処理ユニットは、モバイル電子デバイス又はＮＦＣアンテナを有する支払いカードと通信するためのＮＦＣアンテナを含み得る。いくつかの実施形態では、支払い処理ユニットは、消費者からのＱＲコード(登録商標)支払いを受け付けるように構成されたＱＲコード(登録商標)リーダを含み得る。いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、とりわけ近赤外線静脈走査などを介して、バイオメトリック特性に基づいて消費者の識別情報を認証するように構成されたバイオメトリックユニットを含み得る。いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００のカメラモジュール２２４２は、消費者を識別するために顔認識を実行するために使用されてもよい。

いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、モバイル電子デバイスと通信し得る。消費者は、モバイル電子デバイスを使用して、自動販売機２２００を消費者の場所に呼ぶことができる。モバイル電子デバイスは、移動式自動販売機２２００に信号を送信するために使用されてもよく、移動式自動販売機２２００と通信するためのソフトウェアを含み得る。モバイル電子デバイスは、ＧＰＳ情報などの消費者の位置に関する情報を移動式自動販売機２２００に伝達することができ、自動販売機２２００は、モバイル電子デバイスから受信した位置情報に基づいて、消費者の位置に自動的にナビゲートし得る。あるいは、消費者は、移動式自動販売機２２００が移動する場所を選択し得る。

いくつかの実施形態では、消費者は、モバイル電子デバイスを介して製品を選択し購入し得る。次に、移動式自動販売機２２００は、消費者の場所又は選択された場所にナビゲートし得る。移動式自動販売機２２００は、バイオメトリック認識又は顔認識などによって、その場所にいる消費者の識別情報を認証し得る。あるいは、消費者は、消費者の識別情報を確認するために支払い元を提供してもよい。ひとたび消費者の識別情報が確認されると、ドア２２５２は、自動的にロック解除されて、消費者が、選択された製品を取り出すことを可能にし得る。製品保管領域内のセンサは、製品の取り出しを検出し得る。

いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、消費者の声を検出し、それに応答するように構成され得る。消費者が移動式自動販売機２２００の近くにいる場合、消費者は、コマンドフレーズを話すことによって移動式自動販売機２２００を消費者の場所に呼び寄せることができる。いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は名前を有してもよく、その名前を認識するようにプログラムされてもよい。消費者は、移動式自動販売機２２００の名前を含むフレーズを話すことができ、移動式自動販売機２２００は、その名前が話されたことを検出することができかつその消費者の位置に移動し得る。

自動販売機２２００は、オーディオユニット２２３５を含み得るが、そのオーディオユニット２２３５は、コマンドフレーズが話された方向を検出するために本体２２１０の周りに配置された指向性マイクロフォン又は一連のマイクロフォンを含む。自動販売機２２００は、消費者がいると認識された場所に移動し得る。いくつかの実施形態では、カメラ又は他のセンサを使用して、消費者を検出し、消費者の位置へのナビゲーションを支援し得る。例えば、移動式自動販売機２２００は、コマンドフレーズが検出された方向に移動することができ、カメラを介して消費者を検出し、消費者の位置に関するカメラからの情報を使用してナビゲーションを調整し得る。

消費者が支払いを実行するか、又は消費者の識別情報を認証すると、製品保管コンパートメント２２５０のドア２２５２が自動的に開いて、消費者に製品保管コンパートメント２２５０へのアクセスを提供し得る。製品保管コンパートメント２２５０は、製品保管コンパートメント２２５０から取り出された製品を検出するように構成された１つ以上のセンサ２２５８を含み得る。いくつかの実施形態では、各ポケット２２５６は、ポケット２２５６内の製品を検出するように構成された重量センサを含み得る。各ポケット内の製品は既知であってもよく、したがって製品は、特定のポケットからの製品の取り出しの検出に基づいて識別されてもよい。いくつかの実施形態では、センサ２２５８は、取り出された製品の識別情報を決定するために画像認識で使用するための画像又はビデオをキャプチャするように構成された１つ以上のカメラを含み得る。更に、センサ２２５８は、製品保管コンパートメント２２５０から取り出された製品のバーコード又はＲＦＩＤタグをスキャンするように構成されたＲＦＩＤスキャナ又はバーコードスキャナを含み得る。ユーザインターフェース２２３２は、製品の名前及びタイプ、栄養情報、並びに製品の価格など、取り出された製品に関する製品情報を表示し得る。これは、消費者が、その製品を購入するかどうかを決定するのを助けることができる。

消費者は、取り出した製品を製品保管コンパートメント２２５０に、具体的には製品保管コンパートメント２２５０のポケット２２５６に返却することができる。返却された製品は、消費者のショッピングカートから削除され、取り出された後に返却される製品に対して消費者が課金されないようにする。いくつかの実施形態において、製品センサ２２５８は、製品の不正な工作を検出するように構成されてもよい。例えば、センサ２２５８が重量センサである場合、センサ２２５８は、消費者が製品の一部を消費したか、又は他の方法で製品に不正な工作したかどうかを判定するために、返却された製品の重量が取り出された製品の重量と同じであるかどうかを判定し得る。返却された製品の重量が取り出された製品の重量に対応しない場合、消費者は取り出された製品に対して課金されてもよく、返却は受け入れられない。

消費者が製品の取り出しを完了すると、ドア２２５２を閉じることができ、取引を自動的に完了し得る。ユーザインターフェース２２３２は、取引が完了したという確認を表示することができ、取り出された製品の名前、取り出された製品の数、及び消費者に請求された総費用などのレシートを表示し得る。消費者がモバイル電子デバイスを使用して移動式自動販売機２２００を呼び出すか、又は製品を選択若しくは支払いする実施形態では、レシートをモバイル電子デバイスに伝達し得る。

更に、ひとたび移動式自動販売機２２００のドア２２５２が閉じられ、取引が完了すると、本体２２１０上に配置された消毒器２２５３が、製品保管コンパートメント２２５０を消毒するように起動し得る。消毒器２２５３は、製品保管コンパートメント２２５０及びその中の製品を消毒するために、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成された紫外線光源を含み得る。

移動式自動販売機２２００は、図４０に示すように、移動式自動販売機２２００の動作を制御するための制御ユニット２２８０を含み得る。制御ユニット２２８０は、製品選択を受け付けるために通信アセンブリ２２８２及びユーザインターフェース２２３２と通信し、支払いを受け付けるために支払い処理ユニット２２３８と通信し得る。制御ユニット２２８０は、推進システム２２２０を制御することができ、受信された位置情報に基づいて、及びナビゲーションセンサ２２２４からの情報に基づいて、消費者の位置にナビゲートし得る。制御ユニット２２８０は、カメラモジュール２２４２及びユーザインターフェースから情報を受信して消費者を認証してもよく、製品保管コンパートメント２２５０のドア２２５２を自動的に開いてもよく、製品センサ２２５８を介して取り出された製品に関する情報を受信してもよい。制御ユニット２２８０は、取り出された製品に関する情報を表示するようにユーザインターフェース２２３２を制御し得る。

移動式自動販売機で取引を行う例示的な方法２３００が、図４１に示されている。移動式自動販売機は、消費者から製品の選択を受け付けることができる（ステップ２３１０）。製品選択は、消費者のモバイル電子デバイスから受信されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、製品選択は、移動式自動販売機のユーザインターフェースによって受け付けられ得る。移動式自動販売機は、消費者の位置まで自律的に移動し得る（ステップ２３２０）。その場所で、移動式自動販売機は消費者の識別情報を認証し得る（ステップ２３３０）。ひとたび消費者が識別されると、移動式自動販売機は、製品保管コンパートメントのドアを自動的に開くことができる（ステップ２３４０）。消費者は製品を取り出すことができ、移動式自動販売機は製品保管コンパートメントからの製品の取り出しを検出し得る（ステップ２３５０）。次いで、移動式自動販売機は、取り出された製品に対して、支払元又はユーザアカウントに課金し得る（ステップ２３６０）。

いくつかの実施形態において、ベースステーション２４００が、移動式自動販売機２２００などの移動式自動販売機を受け入れるように構成されてもよい。ベースステーション２４００は、内部に移動式自動販売機２２００を受け入れるための内部空間を画定し、下端部２４１２の反対側に上端部２４１４を有するハウジング２４１０を含み得る。ベースステーション２４００は、ハウジング２４１０に移動可能に接続された１つ以上のドア２４１８を含み得る。ドア２４１８は、移動式自動販売機２２００を受け入れるために閉鎖位置から開放位置に移動し得る。ドア２４１８は、ヒンジを介して、又はハウジング２４１０上に取り付けられたトラック上を摺動することによって、ハウジング２４１０に接続されてもよい。

ベースステーション２４００は、移動式自動販売機２２００のバッテリを充電するように構成された充電器２４２０を含み得る。充電器２４２０は、自動販売機２２００のバッテリを充電するように構成された誘導充電器であってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、充電器２４２０は、自動販売機２２００のソケットと係合するように構成されたプラグを含み得る。移動式自動販売機２２００がベースステーション２４００内に受け入れられると、ドア２４１８は自動的に閉じて、移動式自動販売機２２００をベースステーション２４００内に閉じ込めることができる。このようにして、ベースステーション２４００は、移動式自動販売機２２００が使用されていないときに、移動式自動販売機２２００を不正な工作又は無許可の使用から保護することもできる。

いくつかの実施形態では、ベースステーション２４００は、消毒器２４４０を含み得る。消毒器２４４０は、移動式自動販売機２２００を取り囲み、上端部２４１４から下端部２４１２までベースステーション２４００の長手方向軸線に沿って移動するように構成された連続ループ又はリング２４４２を含み得る。いくつかの実施形態では、リング２４４２は、移動式自動販売機２２００を消毒するためにＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成された紫外線光源を含み得る。いくつかの実施形態では、リング２４４２は、消毒剤の噴霧を分配するように構成された複数の噴霧器を含み得る。このようにして、リング２４４２がベースステーション２４００の長手方向軸線に沿って移動すると、リング２４４２は、移動式自動販売機２２００の外部を消毒し得る。

リング２４４２は、移動式自動販売機２２００の本体２２１０の横断面形状に対応する形状を有し得る。リング２４４２は、リング２４４２が自動販売機２２００の外部の周囲に嵌合し得るように、自動販売機２２００の最大直径より大きい直径を有してもよい。リング２４４２は、１本以上のレール２４４８に沿って移動可能であってもよく、モータによって駆動されてもよい。

移動式自動販売機２２００の補充ステーション２５００が図４１に示されている。補充ステーション２５００は、移動式自動販売機２２００を受け入れるように構成された内部空間を画定するハウジング２５１０を含み得る。補充ステーション２５００は、製品を保管する棚２５２０と、製品を棚２５２０から移動式自動販売機２２００の製品保管コンパートメント２２５０に移動させるための移送機構２５３０とを含み得る。移送機構２５３０は、ピックアンドプレース機構と呼ぶことができる爪２５３４を有する関節運動アーム２５３２を含み得る。

移送機構２５３０は、棚２５２０から製品保管コンパートメント２２５０へ、又は製品保管コンパートメント２２５０から棚２５２０へ製品を移動させるために使用され得る。移動式自動販売機２２００が補充ステーション２５００に入ると、自動販売機２２００は、製品保管コンパートメント２２５０が開くようにドア２２５２を自動的に開くことができる。いくつかの実施形態において、移動式自動販売機２２００及び補充ステーション２５００は、中央サーバと通信し得るが、この中央サーバは、移動式自動販売機２２００及び補充ステーション２５００の在庫を管理し、移動式自動販売機２２００に製品を在庫するための命令を提供するものである。しかしながら、いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、製品保管コンパートメント２２５０内に配置される製品を伝達してもよく、又は逆に、補充ステーション２５００は、移動式自動販売機２２００の製品保管コンパートメント２２５０内に提供する製品を決定してもよい。

いくつかの実施形態では、移送機構２５３０は、個々の製品を、移動式自動販売機２２００の製品保管コンパートメント２２５０の内外に移動させるように構成されてもよい。例えば、移送機構２５３０は、補充ステーション２５００の棚２５２０から製品を取り出し、その製品を製品保管コンパートメント２２５０内に移動させることができる。別の一例では、移送機構２５３０は、製品保管コンパートメント２２５０から製品を取り出し、補充ステーション２５００の棚２５２０上に製品を配置し得る。このような実施形態では、補充ステーション２５００は、製品保管コンパートメント２２５０内の空のポケット２２５６を検出するように構成されたセンサ２５５０を含み得る。いくつかの実施形態では、ポケットは、移送機構２５３０が所定の製品プラノグラムに従って、トレイ２２５４のポケットを充填し得るようにアドレス指定されてもよい。いくつかの実施形態では、トレイ２２５４は、ポケット内への製品の配置を容易にするために、補充中に回転してもよい。

いくつかの実施形態では、移送機構２５３０は、移動式自動販売機２２００の製品保管コンパートメント２２５０からトレイ２２５４を取り出し、トレイ２２５４全体を、別のトレイ２２５４と交換するように構成されてもよい。例えば、移送機構２５３０は、空又は部分的に空のトレイを、製品が充填された別のトレイと交換してもよい。これは、効率を向上させ、移動式自動販売機２２００を補充するのに必要な時間を短縮するのに役立ち得る。しかし、トレイ２２５４は、トレイ２２５４が空又は部分的に空であるときだけでなく、いつでも交換し得る。例えば、第１のタイプの製品を有するトレイ２２５４を第２のタイプの製品を有するトレイ２２５４と交換して、１日のうちの異なる時間などに異なる食品及び飲料提供物を消費者に提供することが望ましいという場合があり得る。

いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、製品の在庫が所定の製品数又は製品タイプ数を下回ったとき、補充ステーション２５００に自動的に戻ってもよい。移動式自動販売機２２００は、１日の異なる時間に補充ステーション２５００に戻るようにプログラムすることができ、自動販売機２２００は、１日の中での時間に適した食品及び飲料を補充し得る。例えば、朝には、移動式自動販売機２２００は、補充ステーション２５００において、マフィン及び果物などの朝食用食品、並びにジュース又はコーヒー若しくは茶系飲料などの飲料を在庫し得る。

いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、図４４に示されるように、補充モジュール２６５０を有する固定式自動販売機２６００で補充されてもよい。固定式自動販売機２６００は、製品を保管するように構成された製品保管領域２６２０を含み得る。固定式自動販売機２６００は、消費者から製品選択及び支払いを受け付けるためのユーザインターフェース２６３０を含み得る。固定式自動販売機２６００は、選択された製品を搬出口に搬送するように構成された、分配機構を含み得る。したがって、自動販売機２６００は、消費者が製品を購入して分配することを可能にするために、移動式自動販売機２２００とは独立して動作し得る。

固定式自動販売機２６００は、移動式自動販売機２２００を補充するための補充モジュール２６５０を更に含むことができる。補充モジュール２６５０は、移動式自動販売機２２００に係合するための自動販売機受容領域２６５４を含み得る。補充モジュール２６５０は、移動式自動販売機２２００上のＱＲコード(登録商標)又は他のバーコードを読み取って移動式自動販売機２２００を識別するように構成されたカメラ又はリーダ２６５２を含み得る。移動式自動販売機２２００のＱＲコード(登録商標)は、移動式自動販売機２２００についての情報を示すことができ、その情報としては、他の情報の中でも特に、製品在庫、バッテリ状態、及び移動マップ又は経路などが挙げられる。固定式自動販売機２６００は、受け取った情報に基づいて、移動式自動販売機２２００を補充し得る。例えば、異なるルートを有し、したがって異なる場所で使用される移動式自動販売機２２００は、提供される場所に基づいて製品を在庫していてもよい。別の一例では、第１の移動式自動販売機は、第１の組の製品を運ぶことができ、第２の移動式自動販売機は、第２の、異なる組の製品を運ぶことができる。

いくつかの実施形態では、中央サーブが、固定式自動販売機２６００及び移動式自動販売機２２００と通信していてもよく、固定式自動販売機２６００から移動式自動販売機２２００にストックされる製品を伝達してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００は、補充されるべき製品を伝達してもよく、又は固定式自動販売機２６００が、補充される製品を決定してもよい。補充モジュール２６５０は、固定式自動販売機２６００の製品保管領域２６２０から、移動式自動販売機２２００の製品保管コンパートメントに、製品を移動させるように構成された移送機構２６５６を含み得る。移送機構２６５６は、上述したように、爪を有する関節運動アームを含み得る。補充モジュール２６５０は、移動式自動販売機２２００の、製品を配置するべき空のポケットを検出するセンサを含み得る。移送機構２６５６は、移動式自動販売機２２００のトレイのポケット内に製品を配置し得る。

本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、図４５に示すような、補充ステーション２７００に関する。補充ステーション２７００は、製品保管領域２７２０を画定するハウジング２７１０を含み得る。製品保管領域２７２０は、第２の側２７２３に対向する第１の側２７２１（例えば、右側及び左側）を含み得る。一方又は両方の側２７２１、２７２３が、移動式自動販売機２２００を補充するために移動式自動販売機２２００を受け入れるように構成され得る。第１の側２７２１又は第２の側２７２３は、移動式自動販売機２２００が補充ステーション２７００に密にフィットすることを可能にするために、移動式自動販売機２２００の外部の形状に合わせて輪郭形成されてもよい。

１つ以上の棚２７２２は、補充ステーション２７００の製品保管領域２７２０内に配置されてもよく、製品保管領域２７２０の第１の側２７２１と第２の側２７２３との間に延在してもよい。各棚２７２２の一方又は両方の側２７２１、２７２３は、製品を、移動式自動販売機２２００の製品保管コンパートメント内に、重力によって搬送するための傾斜ランプ２７２４を含み得る。

補充ステーション２７００は、製品保管領域２７２０から傾斜ランプ２７２４上に、製品を移動させるための移送機構２７３２を含む。いくつかの実施形態では、移送機構２７３０は、Ｘ－Ｙ機構２７３２を含み得る。Ｘ－Ｙ機構２７３２は、例えば、長手方向レール及び横断方向レールなどの１本以上のレール２７３４に沿って移動可能な、取り出しモジュール２７３６を含み得る。Ｘ－Ｙ機構２７３２は、製品保管領域２７２０内の任意の場所から製品を取り出し、製品を棚２７２２の端部にあるランプ２７２４に移動させて、製品がランプ２７２４に沿って移動式自動販売機２２００の製品保管コンパートメント内に摺動するように構成されてもよい。しかし、いくつかの実施形態では、他の移送機構が使用されてもよい。

いくつかの実施形態では、移動式自動販売機２２００の各トレイ２２５４は、製品で充填されるべきポケット２２５６を、補充ステーション２７００のランプ２７２４に隣接して位置決めするように回転することができ、その結果、製品はランプ２７２４を滑り落ちてポケット２２５６に入ることができる。

様々な実施形態のいずれにおいても、中央サーバは、移動式自動販売機２２００及び補充ステーション又は固定式自動販売機と通信し得る。中央サーバは、どの製品が移動式自動販売機２２００に補充されるか、又はそこから取り出されるかを決定し得る。どの製品を移動式自動販売機２２００に在庫するかの決定は、特定のタイプの製品の残りの数、移動式自動販売機による製品の売上高（例えば製品の人気）、時間、日付、又は季節、及び補充ステーション又は固定式自動販売機２６００で入手可能な製品の量を含む、様々な要因の組み合わせに基づいてもよい。

図４６は、実施形態又はその一部がコンピュータ可読コードとして実装され得る例示的なコンピュータシステム２８００を示す。本明細書に記述する制御ユニットは、本明細書に記述するプロセスを実施するためのコンピュータシステム２８００のコンポーネントの全て又はいくつかを有するコンピュータシステム（複数可）であり得る。

プログラマブルロジックが使用される場合、このようなロジックは、市販の処理プラットフォーム又は特定目的の装置上で実行し得る。当業者であれば、開示された主題の実施形態が、マルチコアマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、及びメインフレームコンピュータ、分散された機能とリンク又はクラスタ化されたコンピュータ、並びに、仮想的に任意の装置に埋め込まれ得る普及型又は小型コンピュータを含む、様々なコンピュータシステム構成により実践され得ることを理解し得る。

例えば、少なくとも１つのプロセッサ装置及びメモリは、上記の実施形態を実装するために使用されてもよい。プロセッサ装置は、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、又はこれらの組み合わせであってもよい。プロセッサ装置は、１つ以上のプロセッサ「コア」を有してもよい。

本発明（複数可）の様々な実施形態は、この例示的なコンピュータシステム２８００によって実装されてもよい。本明細書を読めば、他のコンピュータシステム及び／又はコンピュータアーキテクチャを使用して、本発明の１つ以上を実施する方法が当業者には明らかになるであろう。動作は連続的なプロセスとして記載され得るが、動作の一部は、実際に、平行して、同時に、かつ／又は分散環境において実施されてもよく、シングル又はマルチプロセッサマシンによるアクセスに対してローカルに又はリモートに記憶されたプログラムコードにより実施されてもよい。いくつかの実施形態では、エッジコンピューティング、クラウドコンピューティング、又はそれらの組み合わせが使用され得る。加えて、いくつかの実施形態では、動作順序は、開示された主題の趣旨を逸脱することなく、再調整されてもよい。

プロセッサ装置２８０４は、専用プロセッサ装置であっても汎用プロセッサ装置であってもよい。当業者に理解されるように、プロセッサ装置２８０４はまた、マルチコア／マルチプロセッサシステムにおける単一のプロセッサであってもよく、かかるシステムは、単独で動作するか、又はクラスタ若しくはサーバファームにおいて動作する計算装置のクラスタで動作する。プロセッサ装置２８０４は、通信インフラストラクチャ２８０６、例えば、バス、メッセージキュー、ネットワーク、又はマルチコアメッセージパッシング方式に接続される。

コンピュータシステム２８００はまた、メインメモリ２８０８、例えば、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）を含み、また補助メモリ２８１０を含み得る。補助メモリ２８１０としては、例えば、ハードディスクドライブ２８１２又は取り外し可能な記憶ドライブ２８１４を挙げることができる。取り外し可能な記憶ドライブ２８１４としては、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュメモリなどを挙げることができる。取り外し可能な記憶ドライブ２８１４は、周知の様式で、取り外し可能な記憶ユニット２８１８に対する読み出し及び／又は書き込みを行う。取り外し可能な記憶ユニット２８１８としては、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスク、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）ドライブなどが挙げられ得るが、これらに対しては、取り外し可能な記憶ドライブ２８１４によって読み出し及び書き込みがなされる。当業者に理解されるように、取り外し可能な記憶ユニット２８１８としては、コンピュータソフトウェア及び／又はデータを記憶したコンピュータによって使用可能な記憶媒体が挙げられる。

コンピュータシステム２８００は、（任意選択的に）表示インターフェース２８０２（キーボード、マウスなどのような入出力装置を含むことができる）を含み、表示インターフェースは、グラフィック、テキスト、及びその他のデータを、通信インフラストラクチャ２８０６から（又は、図示されていないフレームバッファから）転送させて、表示ユニット２８３０に表示させる。

代替的な実装形態では、補助メモリ２８１０は、コンピュータプログラム又は他の命令がコンピュータシステム２８００にロードされることを可能にするための、他の類似の手段を含み得る。かかる手段は、例えば、取り外し可能な記憶ユニット２８２２及びインターフェース２８２０を含み得る。かかる手段の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース（ビデオゲーム装置に見られるようなものなど）、取り外し可能なメモリチップ（ＥＰＲＯＭ又はＰＲＯＭなど）及び関連するソケット、並びに、ソフトウェア及びデータを取り外し可能な記憶ユニット２８２２からコンピュータシステム２８００に伝送し得る他の取り外し可能な記憶ユニット２８２２及びインターフェース２８２０を含み得る。

コンピュータシステム２８００はまた、通信インターフェース２８２４を含み得る。通信インターフェース２８２４により、ソフトウェア及びデータをコンピュータシステム２８００と外部装置との間で伝送し得るようになる。通信インターフェース２８２４は、モデム、ネットワークインターフェース（イーサネットカードなど）、通信ポート、ＰＣＭＣＩＡスロット及びカードなどを含み得る。通信インターフェース２８２４を介して伝送されるソフトウェア及びデータは、信号の形態であってもよく、これは、電子的信号、電磁気的信号、光学的信号、又は通信インターフェース２８２４により受信され得る他の信号であってもよい。これらの信号は、通信経路２８２６を介して通信インターフェース２８２４に提供されてもよい。通信経路２８２６は、信号を搬送し、ワイヤ若しくはケーブル、光ファイバー、電話回線、携帯電話リンク、ＲＦリンク、又は他の通信チャネルを使用して実装されてもよい。

本明細書では、「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、概して、取り外し可能な記憶ユニット２８１８、取り外し可能な記憶ユニット２８２２、及びハードディスクドライブ２８１２内にインストールされたハードディスクなどの媒体を指すために使用される。コンピュータプログラム媒体及びコンピュータ使用可能媒体はまた、メインメモリ２８０８及び補助メモリ２８１０などのメモリを指すこともあり、これは、メモリ半導体（例えば、ＤＲＡＭなど）であってもよい。

コンピュータプログラム（コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる）は、メインメモリ２８０８及び／又は補助メモリ２８１０内に記憶される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェース２８２４を介して受信されてもよい。かかるコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム２８００が、本明細書に記述する実施形態を実施することを可能にする。具体的には、このコンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ装置２８０４が、本明細書において記述される実施形態のプロセスを実施することを可能にする。したがって、かかるコンピュータプログラムは、コンピュータシステム２８００の制御装置を表す。実施形態がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品内に記憶され、取り外し可能な記憶ドライブ２８１４、インターフェース２８２０、及びハードディスクドライブ２８１２、又は通信インターフェース２８２４を使用してコンピュータシステム２８００にロードされてもよい。

本発明の実施形態はまた、任意のコンピュータ使用可能媒体上に記憶されたソフトウェアを含むコンピュータプログラム製品を対象とするものであり得る。このようなソフトウェアは、１つ以上のデータ処理装置において実行されると、データ処理装置に、本明細書で記載されたように動作させる。本発明の実施形態は、コンピュータ使用可能又は読み取り可能媒体を採用してもよい。コンピュータ使用可能媒体の例としては、一次記憶装置（例えば、任意の種類のランダムアクセスメモリ）、二次記憶装置（例えば、ハードドライブ、フロッピーディスク、ＣＤ ＲＯＭ、ＺＩＰディスク、テープ、磁気記憶装置、及び光学記憶装置、ＭＥＭＳ、ナノ技術記憶装置など）が挙げられるが、これらに限定されない。

「発明の概要」及び「要約書」の項ではなく、「発明を実施するための形態」の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。「発明の概要」及び「要約書」の項は、本発明者らによって想到されるような、本発明の１つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得、ひいては、本発明及び添付の特許請求の範囲をいかようにも限定することを意図するものではない。

特定の機能の実装形態及びそれらの関係を例解する機能的ビルディングブロックの助けにより、本発明を上で説明してきた。これらの機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義し得る。

特定実施形態の前述の説明により、本発明の全般的な性質が完全に明らかになり、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明の全般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び／又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、それ故、本明細書の用語法又は表現法は、本明細書の教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。

本発明の広がり及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、下記特許請求の範囲及びこれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。

Claims (175)

1. 自動販売機であって、
   製品を保管するための製品保管コンパートメントを画定するハウジングであって、消費者が前記製品保管コンパートメント内の前記製品を見ることを可能にするように構成されている透明パネルを備える前面部分、及び搬出口を備える、ハウジングと、
   前記製品保管コンパートメント内の製品の列と、
   前記製品保管コンパートメント内の、前記製品の列に対応する近接センサであって、前記近接センサは、前記近接センサから所定の検出距離内で消費者の手を検出するように構成され、前記消費者の手が前記近接センサから前記所定の検出距離内で検出されたとき、前記製品の列内の製品が選択される、近接センサと、
   前記選択された製品を、前記搬出口に搬送するように構成されている分配機構と、
   を備える自動販売機。
2. 前記近接センサは、前記製品の列の前側に配置される、請求項１に記載の自動販売機。
3. 前記製品の列は、前記製品保管コンパートメント内の棚上に配置される、請求項１に記載の自動販売機。
4. 前記選択された製品を表示するように構成されているデジタルディスプレイを更に備える、請求項１に記載の自動販売機。
5. 前記デジタルディスプレイが、抗菌コーティングを備える、請求項４に記載の自動販売機。
6. 前記近接センサに対応するインジケータライトを更に備え、前記消費者の手が前記所定の検出距離内にあるときに点灯し、前記製品の列が選択されたことを前記消費者に示すように構成される、請求項１に記載の自動販売機。
7. 前記搬出口は、前記搬出口内の製品を消毒するために、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成されている紫外線光源を備える、請求項１に記載の自動販売機。
8. 前記搬出口は、閉鎖構成から開放構成に移動可能なドアを備え、前記ドアは、前記紫外線光源が動作している間、前記閉鎖構成のままであるように構成されている、請求項７に記載の自動販売機。
9. 自動販売機であって：
   製品を保管するための製品保管コンパートメントを画定するハウジングであって、消費者が前記製品保管コンパートメント内の前記製品を見ることを可能にするように構成された透明パネルを備える前面部分を含むハウジングと、
   前記製品保管コンパートメント内に配置された棚であって、その上に、前記製品が列をなして配置される棚と、
   前記棚の前側に配置された複数のインジケータライトであって、前記複数のインジケータライトのそれぞれが前記製品の列の１つに対応する、複数のインジケータライトと、
   方向制御部を備える制御パッドであって、前記方向制御部は、近接センサであって、前記近接センサから所定の検出距離内にある消費者の手を検出するように構成されている近接センサを備え、前記方向制御部の前記近接センサが起動されると、前記複数のインジケータライトのうちの第１のインジケータライトが点灯し、前記複数のインジケータライトのうちの第２のインジケータライトが暗くなる、制御パッドと、
   を備える自動販売機。
10. 前記複数のインジケータライトは、前記方向制御部が起動されたときに、順々に点灯する、請求項９に記載の自動販売機。
11. 前記制御パッドは、第２の方向制御部、第３の方向制御部、及び第４の方向制御部を更に備え、前記方向制御部、前記第２の方向制御部、前記第３の方向制御部、及び前記第４の方向制御部は、異なる方向への前記点灯したインジケータライトの移動に対応する、請求項９に記載の自動販売機。
12. 自動販売機から製品を分配するための方法であって、
    複数の近接センサのうちの１つの近接センサから所定の検出距離内にある消費者の手を検出し、前記複数の近接センサのうちの各近接センサが、前記自動販売機内の製品に対応している、ステップと、
    前記手が前記近接センサから前記所定の検出距離内で検出されると、前記選択された製品を示す表示を提供するステップと、
    前記選択された製品を、前記自動販売機の製品保管コンパートメントから前記自動販売機の搬出口に、分配機構を介して分配するステップと、
    を含む方法。
13. 前記選択された製品を示す前記表示を提供するステップは、前記消費者の前記手が、前記所定の検出距離内に検出されるとインジケータライトを点灯させるステップを含む、請求項１２に記載の方法。
14. 前記選択された製品を示す前記表示を提供するステップは、前記自動販売機のデジタルディスプレイ上に、前記選択された製品を表示するステップを含む、請求項１２に記載の方法。
15. 前記複数の近接センサのうちの第２の近接センサから所定の検出距離内で、前記手を検出するステップと、第２の選択された製品を表す表示を提供するステップとを更に含む、請求項１２に記載の方法。
16. 前記近接センサから前記所定の検出距離内で、前記手を２回目に検出するステップと、前記近接センサに対応する前記製品が選択解除されているということを示す表示を提供するステップとを更に含む、請求項１２に記載の方法。
17. 紫外光を介して前記搬出口内の前記製品を消毒するステップを更に含む、請求項１２に記載の方法。
18. 前記搬出口は、閉鎖構成と開放構成との間で移動可能なドアを備え、前記製品の消毒中は、前記ドアが前記閉鎖構成にあり、前記製品の消毒が完了すると、前記ドアが前記開放位置に移動する、請求項１２に記載の方法。
19. 前記選択された製品を分配する前に入力を受信して、前記選択された製品を確認するステップを更に含む、請求項１２に記載の方法。
20. 前記入力を受信するステップが、支払いを、前記自動販売機の支払い処理ユニットを介して受け付けるステップを含む、請求項１９に記載の方法。
21. 自動販売機であって、
    製品保管領域を画定するハウジングと、
    消費者のモバイル電子デバイスを介して、前記消費者の製品選択及び識別情報を受信するように構成されている制御ユニットと、
    前記ハウジング上に配置され、前記消費者の前記識別情報を確認するように構成されているカメラと、
    前記製品保管領域内に配置され、前記選択された製品を示すために点灯するように構成されているインジケータライトと、
    前記選択された製品を製品分配領域に搬送するように構成されている分配機構と、
    を備える自動販売機。
22. 前記製品保管領域は、複数の製品コンパートメントを含み、前記複数の製品コンパートメントの各々が、製品を収容する、請求項２１に記載の自動販売機。
23. 前記インジケータライトは、前記複数の製品コンパートメントのうちの１つの製品コンパートメントの外周に沿って配置されている、請求項２２に記載の自動販売機。
24. 前記消費者からの可聴情報を検出するように構成されているマイクロフォンを更に備え、前記消費者の前記識別情報が、前記可聴情報に基づいて確認される、請求項２１に記載の自動販売機。
25. 前記制御ユニットは、前記モバイル電子デバイスを介して前記消費者から支払いを受け付けるように更に構成されている、請求項２１に記載の自動販売機。
26. 前記分配機構が、関節運動アームを備える、請求項２１に記載の自動販売機。
27. 前記選択された製品を表示するように構成されているデジタルディスプレイを更に備える、請求項２１に記載の自動販売機。
28. 自動販売機であって、
    製品保管領域を画定するハウジングと、
    消費者のモバイル電子デバイスを介して、前記消費者の製品選択及び識別情報を受信するように構成されている制御ユニットと、
    前記ハウジング上に配置され、前記消費者の前記識別情報を確認するように構成されているカメラと、
    前記製品保管領域内に配置され、前記選択された製品を示すように構成されているインジケータライトと、
    前記選択された製品を製品分配領域に搬送するように構成されている分配機構と、
    前記製品分配領域に、前記選択された製品がその中に分配されるバッグを分配するように構成されているバッグディスペンサと、
    を備える自動販売機。
29. 前記製品分配領域内の前記バッグの存在を検出するように構成されているカメラを更に備え、前記カメラからの情報が、前記製品を前記バッグに分配するように前記分配機構を誘導する、請求項２８に記載の自動販売機。
30. 前記バッグディスペンサは、複数のバッグを折り畳まれた構成で保管するように構成されているバッグ保管領域と、バッグの上端部に係合し、前記バッグを拡張された構成に及び前記製品分配領域に移動させるように構成されているバッグ拡張アームと、を備える、請求項２８に記載の自動販売機。
31. 前記分配機構は、前記製品保管領域から前記選択された製品を取り出し、前記選択された製品を前記バッグ内に配置するように構成されている関節運動アームを備える、請求項２８に記載の自動販売機。
32. 非接触式支払いを受け付けるように構成されている支払い処理ユニットを更に備える、請求項２８に記載の自動販売機。
33. 前記ハウジング上に配置されたデジタルディスプレイを備え、前記デジタルディスプレイは、製品情報を表示するように構成されている、請求項２８に記載の自動販売機。
34. 製品を販売する方法であって、
    消費者のモバイル電子デバイス上に、入手可能な製品のリストを表示するステップと、
    前記モバイル電子デバイスから、消費者の製品選択及び識別情報を受信するステップと、
    前記自動販売機によって前記消費者の前記識別情報を確認するステップと、
    前記製品保管コンパートメント内の選択された製品を示すステップと、
    前記選択された製品を、前記消費者による取り出しのために、製品分配領域に搬送するステップと、
    を含む方法。
35. 前記消費者の前記識別情報を確認するステップは、前記自動販売機のカメラモジュールによって、顔認識を実行するステップを含む、請求項３４に記載の方法。
36. 前記消費者の前記識別情報を確認するステップは、前記自動販売機のオーディオユニットによって音声認識を実行するステップを含む、請求項３４に記載の方法。
37. 前記消費者の前記モバイル電子デバイスから支払いを受け付けるステップを更に含む、請求項３４に記載の方法。
38. 前記選択された製品を示すステップは、前記選択された製品を収容する製品コンパートメントを取り囲むインジケータライトを点灯するステップを含む、請求項３４に記載の方法。
39. 前記製品分配領域内にバッグを分配して、前記選択された製品が前記バッグ内に搬送されるようにするステップを更に含む、請求項３４に記載の方法。
40. 前記製品分配領域において前記消費者の手を検出するステップと、前記選択された製品を、前記消費者の前記手に搬送するステップとを更に含む、請求項３４に記載の方法。
41. 自動販売機であって、
    製品を保管するための製品保管コンパートメントを画定し、消毒器を含む消毒コンパートメントを画定するハウジングと、
    前記ハウジングに移動可能に接続されたドアであって、閉鎖位置から、前記ドアが前記消毒コンパートメント内に配置される消毒位置に移動するように構成され、前記ドアが前記消毒コンパートメント内に配置されると、前記消毒器が前記ドアを消毒するように構成されている、ドアと、
    支払元を受け付けるように、又は消費者の識別情報を認証するように構成されているユーザインターフェースであって、前記消費者の支払い又は認証を受け付けると、前記ドアが前記閉鎖位置から前記消毒位置に自動的に移動される、ユーザインターフェースと、
    を備える自動販売機。
42. 前記消毒器が、消毒剤噴霧ノズルを備える、請求項４１に記載の自動販売機。
43. 前記消毒器が、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成されている紫外線光源を含む、請求項４１に記載の自動販売機。
44. 前記ドアが、透明パネルを備える、請求項４１に記載の自動販売機。
45. 前記ユーザインターフェースは、デジタルディスプレイと、支払い処理ユニットとを備える、請求項４１に記載の自動販売機。
46. 前記支払い処理ユニットは、ＱＲコード(登録商標)リーダを備える、請求項４５に記載の自動販売機。
47. 前記支払い処理ユニットは、近距離通信アンテナを備える、請求項４５に記載の自動販売機。
48. 前記自動販売機が、モバイル電子デバイスと通信するように構成されている通信アセンブリを備える、請求項４１に記載の自動販売機。
49. 前記製品保管コンパートメントからの製品の取り出しを検出するように構成されている製品センサを更に備え、前記取り出された製品に対して、前記支払元に課金がされる、請求項４１に記載の自動販売機。
50. 前記自動販売機は、前記通信アセンブリを介して、前記モバイル電子デバイスにレシートを送信するように構成されている、請求項４９に記載の自動販売機。
51. 前記自動販売機からの消費者の距離を検出するように構成されているカメラを更に備える、請求項５０に記載の自動販売機。
52. 消費者が、前記ハウジングから、前記カメラによって決定される所定の距離内にいるときに、前記自動販売機から離れるように前記消費者に指示するメッセージを再生するように構成されたオーディオユニットを更に備える、請求項５１に記載の自動販売機。
53. 自動販売機を操作するための方法であって、
    前記自動販売機のユーザインターフェースで、消費者の認証又は支払いを受け付けるステップと、
    前記自動販売機のドアを閉鎖位置から開放位置に移動させて、消費者に製品を選択するための製品保管コンパートメントへのアクセスを提供するステップと、
    前記ドアを、前記開放位置から、前記ドアが前記自動販売機の消毒コンパートメント内に配置される消毒位置に移動させるステップと、
    前記消毒コンパートメント内の前記ドアを消毒するステップと、
    前記自動販売機の製品センサによって、前記製品保管コンパートメントからの製品の取り出しを検出するステップと、
    前記ドアを前記閉鎖位置に戻すステップと、
    前記製品保管コンパートメントから取り出された前記製品に対して、前記消費者に課金するステップと、
    を含む方法。
54. 前記ドアを消毒するステップは、前記消毒コンパートメント内に配置された紫外線光源を介して、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するステップを含む、請求項５３に記載の方法。
55. 前記ドアを消毒するステップは、前記消毒コンパートメント内に配置された消毒剤スプレーで、前記ドアに噴霧するステップを含む、請求項５３に記載の方法。
56. 前記取り出された製品に関する情報を、前記ユーザインターフェースのデジタルディスプレイ上に表示するステップを更に含む、請求項５３に記載の方法。
57. 前記自動販売機の前記製品センサによって前記製品保管コンパートメントへの製品の返却を検出するステップを更に含む、請求項５３に記載の方法。
58. 前記自動販売機に対する前記消費者の位置を、カメラによって検出するステップと、前記消費者が前記自動販売機から離れるように移動していると前記カメラによって判定されたときに、前記ドアを前記閉鎖位置に戻すステップとを更に含む、請求項５３に記載の方法。
59. 前記消費者の前記位置が、前記自動販売機から所定の距離内にあるときに、メッセージを再生するステップを更に含む、請求項５８に記載の方法。
60. 前記取引に対するレシートを提供するステップを更に含む、請求項５３に記載の方法。
61. レシートを提供するステップは、前記レシートをモバイル電子デバイスに伝達することを含む、請求項６０に記載の方法。
62. 飲料ディスペンサであって、
    飲料容器受容領域を画定するハウジングと、
    前記ハウジング上に配置され、飲料を分配するように構成されている分配ノズルと、
    飲料選択を受け付けるためのタッチスクリーンディスプレイと、
    分配出口を有するストローディスペンサであって、前記タッチスクリーンディスプレイを操作するための先端部を含むラッパー内のストローを分配するように構成されているストローディスペンサと、
    前記飲料ディスペンサから所定の距離内の消費者の存在を検出するように構成されている近接センサであって、前記消費者が検出されると、前記分配機構が前記ストローを前記分配出口に自動的に分配する、近接センサと、
    を備える、飲料ディスペンサ。
63. 前記タッチスクリーンディスプレイが、抗菌コーティングを含む、請求項６２に記載の飲料ディスペンサ。
64. 前記飲料ディスペンサの前の地面に画像を投影するように構成されているプロジェクタを更に備える、請求項６２に記載の飲料ディスペンサ。
65. 前記画像は、消費者が立つべき場所を示すように構成されている１本以上の線である、請求項６４に記載の飲料ディスペンサ。
66. 前記分配ノズルは、前記飲料容器受容領域内の凹部内に配置される、請求項６２に記載の飲料ディスペンサ。
67. 前記分配ノズルは、飲料容器の底部に係合するように構成されている底部充填分配ノズルである、請求項６２に記載の飲料ディスペンサ。
68. 前記ストローディスペンサは、前記ストローを保管するための保管コンパートメントと、前記保管コンパートメントから前記分配出口へ前記ストローを搬送するように構成されている分配機構とを備える、請求項６２に記載の飲料ディスペンサ。
69. 前記ストローの前記ラッパーの前記先端が、ゴムを含む、請求項６２に記載の飲料ディスペンサ。
70. 前記ストローの前記ラッパーの前記先端が、剛性材料を含む、請求項６２に記載の飲料ディスペンサ。
71. 飲料ディスペンサを操作するための方法であって、
    飲料ディスペンサから所定の距離内の消費者の存在を、前記飲料ディスペンサの近接センサによって検出するステップと、
    前記近接センサによって前記消費者の前記存在を検出した後に、前記飲料ディスペンサのストローディスペンサからストローを分配するステップであって、前記ストローは、前記飲料ディスペンサのタッチスクリーンディスプレイを操作するように構成されている先端を有するラッパーを備える、ステップと、
    前記タッチスクリーンディスプレイ上で飲料の選択を受け付けるステップと、
    前記飲料ディスペンサの分配ノズルによって、前記選択された飲料を分配するステップと、
    を含む方法。
72. 前記ストローの前記ラッパーの前記先端がゴムを含み、前記タッチスクリーンディスプレイが静電容量ディスプレイである、請求項７１に記載の方法。
73. 前記飲料ディスペンサの前の地面に、画像を投影するステップを更に含む、請求項７１に記載の方法。
74. 前記飲料ディスペンサの操作のための命令を表示するステップを更に含む、請求項７１に記載の方法。
75. 前記ストローディスペンサから前記ストローを分配するステップは、保管コンパートメントから分配出口までストローを搬送するように構成されている分配機構を作動させるステップを含む、請求項７１に記載の方法。
76. 非接触方式でカップを分配するためのカップディスペンサであって、
    第２の端部の反対側の第１の端部を備える管状保管コンパートメントであって、複数のカップを保管するように構成されている管状保管コンパートメントと、
    前記管状保管コンパートメントの前記第２の端部に移動可能に接続された可動カバーであって、前記可動カバーがカップ分配領域を囲む伸長構成から、後退構成に移動するように構成されている可動カバーと、
    所定の検出距離内の消費者の手を検出するように構成されている近接センサであって、前記近接センサが前記消費者の前記手を検出すると、前記可動カバーが前記伸長構成から前記後退構成に移動して、前記カップ分配領域内のカップを露出させる、近接センサと、
    を備える、カップディスペンサ。
77. 前記可動カバーを前記後退構成に移動させる前に、前記カップ分配領域内の前記カップを消毒するように構成されている消毒器を更に備える、請求項７６に記載のカップディスペンサ。
78. 前記消毒器が紫外線光源を含む、請求項７６に記載のカップディスペンサ。
79. 前記可動カバーは、前記管状保管コンパートメントに対して入れ子式に配置される、請求項７６に記載のカップディスペンサ。
80. 前記可動カバーは、前記伸長構成から前記後退構成に、直線的に移動する、請求項７６に記載のカップディスペンサ。
81. 前記管状保管コンパートメントの前記第１の端部は、取り外し可能なパネルを備える、請求項７６に記載のカップディスペンサ。
82. カップディスペンサからカップを分配する方法であって、
    前記カップディスペンサの近接センサから所定の検出距離内で、消費者の手を検出するステップと、
    前記カップディスペンサの分配領域内のカップを消毒するステップと、
    前記消毒されたカップが覆われる伸長位置から後退位置へ可動カバーを移動させ、前記消毒されたカップを露出させるステップと、
    前記消毒済みカップが前記分配領域から取り出された後に、前記可動カバーを前記伸長位置に移動させるステップと、
    を含む、方法。
83. 前記カップを消毒するステップが、紫外線光源からのＵＶ－Ｃ放射線を適用するステップを含む、請求項８２に記載の方法。
84. 前記消毒されたカップが、取り出されたとき、第２のカップが、前記分配領域内に移動する、請求項８２に記載の方法。
85. 飲料ディスペンサであって、
    飲料容器受容領域を画定するハウジングと、
    前記ハウジング上に配置されたディスプレイと、
    飲料の選択に対応する消費者の第１のジェスチャ、及び前記選択された飲料を注ぐ命令に対応する前記消費者の第２のジェスチャを検出するように構成されているカメラモジュールと、
    前記飲料容器受容領域内の前記ハウジング上に配置された分配ノズルであって、前記第２のジェスチャの検出時に、前記選択された飲料を分配するように構成されている分配ノズルと、
    を備える飲料ディスペンサ。
86. 前記第１のジェスチャは、スワイプ動作を含む、請求項７７に記載の飲料ディスペンサ。
87. 前記第２のジェスチャは、前記飲料ディスペンサに向かう方向への押し動作を含む、請求項７７に記載の飲料ディスペンサ。
88. 飲料の前記選択は、飲料のタイプの選択と、香味料の選択とを含む、請求項７７に記載の飲料ディスペンサ。
89. 前記分配ノズルは、第３のジェスチャが前記カメラモジュールによって検出されるまで、前記選択された飲料を分配するように構成されている、請求項７７に記載の飲料ディスペンサ。
90. 前記ディスプレイは、グラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成されている、請求項７７に記載の飲料ディスペンサ。
91. 飲料ディスペンサによって飲料を分配する方法であって、
    前記飲料ディスペンサのカメラモジュールによって、飲料の選択に対応する第１のジェスチャを検出するステップと、
    前記飲料ディスペンサの前記カメラモジュールによって、前記飲料を注ぐ方向に対応する第２のジェスチャを検出するステップと、
    前記第２のジェスチャが検出されると、前記選択された飲料を分配するステップと、
    を含む方法。
92. 前記第１のジェスチャは、スワイプ動作を含む、請求項８３に記載の方法。
93. 前記第２のジェスチャは、前記飲料ディスペンサの方向への押圧動作を含む、請求項８３に記載の方法。
94. 飲料ディスペンサであって、
    飲料容器受容領域を画定するハウジングと、
    飲料を分配するために、前記ハウジング上に配置された分配ノズルと、
    飲料オプションを表示するように構成されているデジタルディスプレイと、
    前記ハウジング上に配置され、前記消費者の手によって実行されるジェスチャを検出するように構成されているカメラモジュールであって、飲料オプションの選択に対応する第１のジェスチャと、前記選択された飲料の分配を開始する第２のジェスチャとを検出するように構成されているカメラモジュールと、
    を備える飲料ディスペンサ。
95. 前記カメラモジュールは、複数のカメラを備える、請求項９４に記載の飲料ディスペンサ。
96. 前記複数のカメラのうちの少なくとも１つは、深度感知カメラである、請求項９５に記載の飲料ディスペンサ。
97. 前記第１のジェスチャは、前記消費者の前記手によって実行されるスワイプ動作を含む、請求項９４に記載の飲料ディスペンサ。
98. 前記第２のジェスチャは、前記デジタルディスプレイに向かう方向への前記消費者の前記手の動きを含む、請求項９７に記載の飲料ディスペンサ。
99. 前記カメラモジュールは、前記消費者の前記手の位置を決定するように構成され、前記消費者の前記手の位置に最も近い、前記デジタルディスプレイ上に示される飲料オプションが選択される、請求項９４に記載の飲料ディスペンサ。
100. 前記デジタルディスプレイは、前記飲料オプションを含むグラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成されている、請求項９４に記載の飲料ディスペンサ。
101. 飲料ディスペンサであって、
     飲料容器受容領域を画定するハウジングと、
     飲料を分配するために、前記ハウジング上に配置された分配ノズルと、
     連続ループ状に配置され、第１のローラ及び第２のローラの周りを回転可能なフレキシブルタッチスクリーンを備えるディスプレイであって、前記第１のローラと前記第２のローラとの間に延在する前記ディスプレイの第１の部分は、前記ハウジングの外部に配置され、飲料選択を受け付けるように構成され、前記ディスプレイの第２の部分は、前記ハウジングの内部に配置される、ディスプレイと、
     前記ハウジング内に配置され、前記ディスプレイの前記第２の部分を消毒するように構成されている消毒器と、
     を備える飲料ディスペンサ。
102. 前記消毒器が、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成されている紫外線光源を含む、請求項１０１に記載の飲料ディスペンサ。
103. 前記消毒器が、消毒剤の噴霧を分配するように構成されている複数の噴霧器を備える、請求項１０１に記載の飲料ディスペンサ。
104. 前記複数のローラの少なくとも１つは、前記ディスプレイが自動的に回転するようにモータによって駆動される、請求項１０１に記載の飲料ディスペンサ。
105. 前記ハウジング内に配置され、前記飲料容器受容領域内にカップを分配するように構成されているカップディスペンサを更に備える、請求項１０１に記載の飲料ディスペンサ。
106. 芳香を放出するように構成されている芳香放出器を更に備える、請求項１０１に記載の飲料ディスペンサ。
107. 非接触式支払いを受け付けるように構成されている支払い処理ユニットを更に備える、請求項１０１に記載の飲料ディスペンサ。
108. 録音されたメッセージを再生するように構成されているオーディオユニットを更に備える、請求項１０１に記載の飲料ディスペンサ。
109. 飲料ディスペンサを用いて飲料を分配する方法であって、
     タッチスクリーンディスプレイの第１の部分を介して飲料選択を受け付けるステップであって、前記タッチスクリーンディスプレイが、第１のローラ及び第２のローラの周りに配設された連続ループを備える、ステップと、
     前記飲料ディスペンサの分配ノズルによって前記選択された飲料を分配するステップと、
     前記第１の部分が前記ハウジング内に配置され、前記タッチスクリーンディスプレイの第２の部分が露出されるように、前記タッチスクリーンディスプレイを回転させるステップと、
     前記飲料ディスペンサの消毒器を介して、前記タッチスクリーンディスプレイの前記第１の部分を消毒するステップと、
     を含む方法。
110. 前記タッチスクリーンディスプレイの前記第１の部分を消毒するステップは、紫外線光源によってＵＶ－Ｃ放射線を生成するステップを含む、請求項１０９に記載の方法。
111. 前記タッチスクリーンディスプレイの前記第１の部分を消毒するステップは、１つ以上の噴霧器を介して消毒液を噴霧するステップを含む、請求項１０９に記載の方法。
112. 前記飲料を分配する際に、前記飲料ディスペンサの芳香放出器を介して芳香を放出するステップを更に含む、請求項１０９に記載の方法。
113. 前記飲料選択を受け付ける前に、支払い処理ユニットを介して支払いを受け付けることを更に含む、請求項１０９に記載の方法。
114. 販売された製品を返却するための返却モジュールであって、
     製品を受け入れるための１つ以上の返却スロット、及び前記製品を保管するための内部空間を含むハウジングと、
     前記ハウジングの前記内部空間内に受け入れられた前記製品のバーコードを読み取るように構成されているバーコードリーダと、
     前記バーコードリーダからの情報に基づいて前記製品の識別情報を決定するように構成されている制御ユニットと、
     前記制御ユニットによって決定された前記製品の前記識別情報に基づいて、消費者の支払元に、払い戻しを提供するように構成されている返金ユニットと、
     を備える、返却モジュール。
115. 前記１つ以上の返却スロットは、前記ハウジングの上端部に配置される、請求項１１４に記載の返却モジュール。
116. 前記１つ以上の返却スロットは、円形であり、ボトル入り飲料又は缶入り飲料を受容するように構成されている、請求項１１４に記載の返却モジュール。
117. 前記１つ以上の返却スロットのうちの１つの返却スロットを、移動可能に覆うドアを更に備える、請求項１１４に記載の返却モジュール。
118. 前記ハウジングの前記内部空間内に配置され、返却された製品の重量を決定するように構成されている重量センサを更に備える、請求項１１４に記載の返却モジュール。
119. 前記制御ユニットは、前記重量センサによって決定された前記製品の重量を、前記製品の既知の重量と比較するように構成され、前記重量センサによって決定された前記重量が、前記既知の重量に等しい場合、前記返金ユニットによって払い戻しが実行される、請求項１１８に記載の返却モジュール。
120. 前記返金ユニットは、支払カードと通信するための近距離通信アンテナを備える、請求項１１４に記載の返却モジュール。
121. 前記バーコードリーダからの情報を外部のコンピュータに伝達するように構成されている通信アセンブリを更に備え、前記外部のコンピュータは、前記バーコードリーダからの前記情報に基づいて、前記製品の前記識別情報を決定する、請求項１１４に記載の返却モジュール。
122. 前記ハウジング内の製品のレベルを検出するように構成されている充填レベルセンサを更に備える、請求項１１４に記載の返却モジュール。
123. 自動販売機からの製品を返却するための方法であって、
     返却モジュールの内部空間内に製品を受容するステップと、
     前記返却モジュールの前記内部空間内のバーコードリーダによって前記製品のバーコードを読み取るステップと、
     前記バーコードリーダからの情報に基づいて前記製品の識別情報を決定するステップと、
     決定された前記製品の前記識別情報に基づいた金額で、消費者に払い戻しを行うステップと、
     を含む方法。
124. 前記製品を受容するステップが、前記返却モジュールの返却スロットを通して前記製品を受容するステップを含む、請求項１２３に記載の方法。
125. 前記バーコードリーダからの情報を外部のコンピュータに伝達するステップを更に含み、前記外部のコンピュータは、前記バーコードリーダからの前記情報に基づいて、前記製品の前記識別情報を決定する、請求項１２３に記載の方法。
126. 払い戻しを実行するステップは、消費者のモバイル電子デバイスに支払いを伝達するステップを含む、請求項１２３に記載の方法。
127. 払い戻しを実行するステップは、前記返却モジュールの近距離通信アンテナを介して、前記消費者の支払いカードに払い戻しを行うステップを含む、請求項１２３に記載の方法。
128. 重量センサによって前記返却モジュール内の前記製品の重量を決定するステップと、前記重量センサによって決定された前記製品の前記重量を、前記製品の前記識別情報に基づいた、前記製品の既知の重量と比較するステップとを更に含む、請求項１２３に記載の方法。
129. ファウンテン型飲料ディスペンサであって、
     飲料容器受容領域及び飲料容器消毒領域を画定するハウジングと、
     前記ハウジングに接続され、前記飲料容器受容領域及び前記飲料容器消毒領域を囲むように構成されている可動カバーと、
     前記飲料容器受容領域内の前記ハウジング上に配置された分配ノズルと、
     前記分配ノズルに対応する近接センサであって、前記近接センサは、前記近接センサから所定の検出距離内で手を検出するように構成され、前記近接センサから前記所定の検出距離内で前記手を検出すると、前記飲料が、前記分配ノズルによって分配される、近接センサと、
     を備えるファウンテン型飲料ディスペンサ。
130. 前記飲料容器消毒領域は、飲料容器センサと、前記飲料容器センサが前記飲料容器消毒領域内の飲料容器を検出したときにＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成されている紫外線光源と、を備える、請求項１２９に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
131. 前記飲料容器センサが前記飲料容器消毒領域内の前記飲料容器を検出したときに、前記可動カバーが閉鎖位置に移動して、前記飲料容器消毒領域内の前記飲料容器を囲むように構成されている、請求項１３０に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
132. 前記分配ノズルに動作可能に接続されたレバーを更に備え、前記レバーが操作されると、前記分配ノズルが飲料を分配する、請求項１２９に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
133. 非接触式支払いを受け付けるように構成されている支払い処理ユニットを更に備える、請求項１２９に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
134. 前記可動カバーは、前記支払い処理ユニットによる支払いを受け付けると、閉鎖位置から開放位置に移動するように構成されている、請求項１３３に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
135. 前記飲料容器受容領域内に配置された消毒器を更に備え、前記消毒器は、前記飲料容器受容領域を消毒するように構成されている、請求項１２９に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
136. 前記消毒器が、消毒液を分配するように構成されている、請求項１３５に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
137. ファウンテン型飲料ディスペンサであって、
     飲料容器受容領域を画定するハウジングと、
     前記ハウジング上に配置され、飲料を分配するように構成されている複数の分配ノズルと、
     前記ハウジング上に配置された複数のインジケータライトであって、前記複数のインジケータライトの各々が前記複数の分配ノズルのうちの１つに対応する、複数のインジケータライトと、
     前記ハウジング上に配置され、手の位置を検出するように構成されたカメラモジュールであって、前記手の位置に最も近い前記インジケータライトが点灯し、点灯された前記インジケータライトに対応する前記分配ノズルの選択を示す、カメラモジュールと、
     を備えるファウンテン型飲料ディスペンサ。
138. 前記分配ノズルは、前記カメラモジュールによるジェスチャの検出時に、飲料を分配するように構成されている、請求項１３７に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
139. 前記ジェスチャが、点灯されている前記インジケータライトに向かう方向への前記手の動きを含む、請求項１３８に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
140. 前記複数の分配ノズルは、可動パネルによって取り外し可能に覆われている、請求項１３７に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
141. 芳香を放出するように構成された芳香放出器を更に備える、請求項１３７に記載のファウンテン型飲料ディスペンサ。
142. 冷却器であって、
     製品保管領域を画定するハウジングと、
     前記製品保管領域内に配置された複数のレールアセンブリであって、製品が前記複数のレールアセンブリによって前記製品保管領域内に懸架される、複数のレールアセンブリと、
     前記ハウジングに移動可能に接続されたドアと、
     前記ドア上に配置された近接センサであって、前記近接センサから所定の検出距離内で消費者の手を検出するように構成され、前記消費者の前記手が前記所定の検出距離内で検出されると、前記冷却器は、前記ドアを閉鎖位置から開放位置に自動的に移動させる、近接センサと、
     を備える冷却器。
143. 前記ドア上に配置され、前記消費者の足によって操作されて、前記ドアをハンズフリーで開くように構成されているフットペダルを更に備える、請求項１４２に記載の冷却器。
144. 前記フットペダルが使用されているときに、前記ドアを、前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるように構成されているパワーアシストモジュールを更に備える、請求項１４３に記載の冷却器。
145. 前記複数のレールアセンブリの各々が、一対の離間した平行なレールであって、前記一対のレール間で製品のネックを支持するように構成されている、一対のレールを備える、請求項１４２に記載の冷却器。
146. 前記複数のレールアセンブリの各々は、前記レールアセンブリによって懸架された前記製品の上端部を覆うためのカバーを更に備える、請求項１４５に記載の冷却器。
147. 前記複数のレールアセンブリの各々は、前記レールアセンブリの前端部で製品を保持するように構成されたゲートを前記レールアセンブリの前記前端部に更に備える、請求項１４５に記載の冷却器。
148. 冷却器であって、
     製品保管領域を画定するハウジングと、
     前記製品保管領域内に配置された複数の棚であって、複数の製品をその上に保管するように構成されている複数の棚と、
     前記ハウジング上に配置された複数のドアであって、前記複数のドアの各々は、閉鎖位置から開放位置へ独立して移動可能である、複数のドアと、
     前記複数のドアの各々に配置された複数の近接センサであって、各ドア上の前記複数の近接センサは、前記複数の棚の各々に対応し、前記複数のドアのうちの第１のドアは、前記第１のドアの前記複数の近接センサのうちの１つの近接センサが起動されると、前記閉鎖位置から前記開放位置に移動される、複数の近接センサと、
     を備える冷却器。
149. 前記複数のドアが、ハウジングに摺動可能に取り付けられている、請求項１４８に記載の冷却器。
150. 前記複数のドアの各々が、透明パネルを備える、請求項１４８に記載の冷却器。
151. 前記製品保管領域の周囲に配置された紫外線光源を更に備える、請求項１４８に記載の冷却器。
152. 前記製品保管領域の上方の前記ハウジングの上端に配置されたデジタルディスプレイを更に備える、請求項１４８に記載の冷却器。
153. 前記製品保管領域を所定の温度に維持するように構成されている冷却ユニットを更に備える、請求項１４８に記載の冷却器。
154. 移動式自動販売機であって、
     製品保管コンパートメントを画定するハウジングと、
     製品を保管するためのポケットを備えるトレイであって、前記製品保管領域内に配置されるトレイと、
     前記複数のポケットの各々内に配置され、前記複数のポケットの各々内の製品を検出するための製品センサと、
     前記製品保管コンパートメントを移動可能に覆うドアと、
     消費者のモバイル電子デバイスから製品選択を受け付けるように構成されている通信アセンブリと、
     前記移動式自動販売機を前記消費者の場所に移動させるように構成されている推進システムと、
     を備える移動式自動販売機。
155. 前記製品保管領域内に配置された消毒器を更に備える、請求項１５４に記載の移動式自動販売機。
156. 前記消毒器が、ＵＶ－Ｃ放射線を生成するように構成されている紫外線光源を含む、請求項１５５に記載の移動式自動販売機。
157. 前記トレイが、前記移動式自動販売機の長手方向軸線を中心に回転可能である、請求項１５４に記載の移動式自動販売機。
158. 前記製品センサは、重量センサを含む、請求項１５４に記載の移動式自動販売機。
159. 前記推進システムは、複数の車輪を備える、請求項１５４に記載の移動式自動販売機。
160. 前記推進システムは、前記消費者の位置への前記移動式自動販売機のナビゲーションを支援するために、前記移動式自動販売機の外部の物体を検出するように構成されているナビゲーションセンサを備える、請求項１５９に記載の移動式自動販売機。
161. 前記ハウジング上に配置されたユーザインターフェースを更に備え、前記ユーザインターフェースは、デジタルディスプレイと、前記消費者によって実行されるジェスチャを検出するように構成されているカメラモジュールとを備える、請求項１５４に記載の移動式自動販売機。
162. 前記消費者から非接触支払いを受け付けるように構成されている支払い処理ユニットを更に備え、前記非接触支払いを受け付けると、前記移動式自動販売機が前記ドアを開くように構成されている、請求項１５４に記載の移動式自動販売機。
163. 移動式自動販売機から製品を販売するための方法であって、
     推進システムを介して前記移動式自動販売機を消費者の場所に移動させるステップと、
     前記移動式自動販売機によって消費者の識別情報を認証するステップと、
     前記消費者の前記識別情報の認証時に、前記製品保管コンパートメント内の製品へのアクセスを前記消費者に提供するために、前記移動式自動販売機の製品保管コンパートメントのドアを開くステップと、
     製品センサを介して前記製品保管コンパートメントから取り出された製品を検出するステップと、
     前記１つ以上のセンサによって識別された、前記製品保管コンパートメントから取り出された前記製品の支払元に課金するステップと、
     を含む方法。
164. 前記消費者の前記識別情報を認証するステップが、前記移動式自動販売機のカメラモジュールによって消費者の顔を検出するステップを含む、請求項１６３に記載の方法。
165. 前記移動式自動販売機を前記消費者の前記場所に移動させる前に、前記消費者のモバイル電子デバイスから製品選択を受け付けるステップを更に含む、請求項１６３に記載の方法。
166. 前記取り出された製品に対して前記支払元に課金した後に、前記ドアを閉じるステップと、前記移動式自動販売機の消毒器を介して前記製品保管コンパートメントを消毒するステップとを更に含む、請求項１６３に記載の方法。
167. 移動式自動販売機のためのドッキングステーションであって、
     移動式自動販売機を受容するための内部空間を画定するハウジングと、
     前記移動式自動販売機のバッテリを充電するために前記ドッキングステーション内に配置された充電器と、
     前記移動式自動販売機の外部を消毒するために前記ドッキングステーション内に配置された消毒アセンブリであって、前記ハウジングの長手方向に移動するように構成されているリングを備える、消毒アセンブリと、
     を備えるドッキングステーション。
168. 前記消毒アセンブリは、前記リング上に配置された紫外線光源を備える、請求項１６７に記載のドッキングステーション。
169. 前記消毒アセンブリが、前記リング上に配置され、消毒液を噴霧するように構成されている複数の噴霧器を備える、請求項１６７に記載のドッキングステーション。
170. 前記充電器が誘導充電器を含む、請求項１６７に記載のドッキングステーション。
171. 移動式自動販売機のための補充ステーションであって、
     前記移動式自動販売機を受容するように構成されているハウジングと、
     製品を収容する棚と、
     前記移動式自動販売機と通信するように構成されている通信アセンブリと、
     前記製品を前記移動式自動販売機の製品保管コンパートメントに移送するように構成されている移送機構と、
     を備える補充ステーション。
172. 前記移送機構が、関節運動アームを備える、請求項１７１に記載の補充ステーション。
173. 前記移送機構が、個々の製品を前記製品保管コンパートメントに移送するように構成されている、請求項１７１に記載の補充ステーション。
174. 前記移送機構は、製品のトレイを前記移動式自動販売機の前記製品保管コンパートメントに移送するように構成されている、請求項１７１に記載の補充ステーション。
175. 前記通信アセンブリは、前記移動式自動販売機に移送する製品に関する情報を前記移動式自動販売機から受信する、請求項１７１に記載の補充ステーション。

Images