JP2023551006A - 窒素含有複素環誘導体の塩、結晶、並びにその調製方法、及び使用 - Google Patents

窒素含有複素環誘導体の塩、結晶、並びにその調製方法、及び使用 Download PDF

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江▲蘇▼豪森▲薬▼▲業▼集▲団▼有限公司
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Abstract

窒素含有複素環誘導体の塩、結晶、並びにその調製方法、及び使用を開示する。特に、一般式(I)の化合物の塩及び結晶、調製方法、及び治療有効量の前記結晶を含む医薬組成物、並びに白血病、神経芽細胞腫、黒色腫、乳癌、肺癌、及び結腸癌などの疾患又は病症の治療における、KRAS G12C突然変異阻害剤としてのその使用に関し、ここで、一般式(I)における各置換基は、明細書に定義された通りである。【化1】TIFF2023551006000145.tif76169【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
本出願は出願日が2020年11月26日である中国特許出願2020113542899及び出願日が2021年11月22日である中国特許出願2021113892168の優先権を主張する。本出願は上記の中国特許出願の全文を引用する。
[技術分野]
本発明は、生物医学の技術分野に属し、具体的には、窒素含有複素環誘導体の塩及び結晶、並びにその調製方法、及びその使用に関する。
[背景技術]
癌原遺伝子HRAS、NRAS、及びKRASによってコードされるラット肉腫(rat sarcoma、RAS)は、HRAS、NRAS、KRAS4A、及びKRAS4Bの4つのタンパク質に分類される、GTP(グアノシン三リン酸)結合タンパク質である。RASは細胞膜の内表面に位置し、上流は受容体チロシンキナーゼ(RTK)であり、活性化後、下流のPI3K、RAF等のシグナル伝達経路を調節し、それによって細胞の増殖、生存、移動及び分化などの機能を調節する。
RASには体内で主にGDP(グアノシン二リン酸)と結合した不活性化状態と、GTPと結合した活性化状態の2つの状態がある。その活性は2つのタンパク質によって調節され、グアニンヌクレオチド交換因子(guanine nucleotide exchange factor、GEF)はRASタンパク質からのGDPの放出を促進して、GTPが結合してRASを活性化させ;GTPase活性化タンパク質(GTPase
activating protein、GAP)はRASタンパク質のGTPase活性を活性化し、RASタンパク質に結合したGTPをGDPに加水分解して、RASを不活性化する。通常、RASタンパク質は非活性化状態にあるが、突然変異後は立体構造が変化して、RASは持続的に活性化された状態にあり、下流のシグナル伝達経路も持続的に活性化され、さまざまながんの発生につながる。
最初に同定された癌遺伝子としてのRASは、突然変異率が最も高い癌遺伝子であり、平均ヒト癌の25%を占めている。RASファミリーで最も一般的な発癌性突然変異はKRAS(85%)であるが、NRAS(12%)とHRAS(3%)は比較的まれである。KRAS突然変異は、主に膵臓がん(95%)、結腸直腸がん(52%)、及び肺がん(31%)などの一連のがんで発生する。KRASの最も一般的な突然変異モードは点突然変異であり、p-loop(aa10~17)におけるG12、G13、及びSwitch II領域(aa59~76)のQ61で発生し、その中で、G12突然変異が最も一般的(83%)である。KRAS G12Cは、非小細胞肺がん(NSCLC)、及び結腸直腸がんにおいて最も一般的な突然変異の1つである。
臨床的な需要は大きいものの、これまでにKRASを直接的に標的とする薬剤は市販されておらず、現在、臨床治療でKRAS突然変異を有する患者は化学療法のみで治療される。KRAS阻害剤の開発の難しさは、主に2つの要因があり、1つ目は、RASタンパク質の構造が滑らかであるため、低分子がタンパク質表面に結合しにくいことであり;2つ目はGTPに対するRAS GTPaseの親和性がピコモル(pM)レベルと同じくらい高く、内因性GTPのレベルが高いため、低分子薬が両者の結合をブロックするのが困難なことである。最近の研究では、KRASの12位のグリシン(Glycine、Gly)がシステイン(Cysteine、Cys)に突然変異した後、コンフォメーションが変化し、小分子の共有結合のために新しいポケットが形成され、KRAS G12C
のGDPへの結合を非活性化状態に不可逆的にロックすることを見つけた。従って、KRAS G12C阻害剤は、KRASを直接に標的とする最初の薬剤になると期待されている。
現在、Amgen社が開発したAMG510、Wellspring Biosciences社が開発したARS-3248、及びMirati社が開発したMTRX849など、多くのKRAS G12C阻害剤が臨床研究段階に入り、いずれも臨床第I相研究段階にあるが、KRAS G12C阻害剤として開発及び販売されたものはまだない。
KRAS G12Cには特定の標的薬はなく、臨床上に大きな需要があり、より高い選択性、より優れた活性、より優れた安全性を備えたKRAS G12C阻害剤は、さまざまながんを治療する可能性があり、幅広い市場の見通しがある。
Jiangsu Hansoh Pharmaceutical Group Co.,Ltd.のPCT国際出願(出願番号:PCT/CN2020/093285)には、一連のピリダジン誘導体阻害剤の構造が開示されており、その後の研究開発において、製品を加工しやすく、濾過し、乾燥させ、保管に便利にし、製品の長期安定性を高め、バイオアベイラビリティを高くするために、本発明は上記物質の遊離塩基について総合的な研究を行い、最適な結晶形を得ることに取り組んでいる。
[発明の概要]
特許PCT/CN2020/093285に関するすべての内容は、参照により本発明に組み込まれる。
本発明の目的は、一般式(I)で表される化合物の酸塩を提供することである。
Figure 2023551006000002
ここで:
はそれぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、メルカプト、シアノ、ニトロ、アルキル、重水素化アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb、ハロアルコキシ又はヒドロキシアルキルから選択され;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アルキル、重水素化アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NR
aabb、ハロアルコキシ又はヒドロキシアルキルから選択され;
はアルキルから選択され;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アルキル、重水素化アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はヒドロキシアルキルから選択され;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アルキル、重水素化アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はヒドロキシアルキルから選択され;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、アルキル、重水素化アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はヒドロキシアルキルから選択され;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、アルキル、重水素化アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はヒドロキシアルキルから選択され;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、アルキル、重水素化アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はヒドロキシアルキルから選択され;
aaは重水素、ハロゲン、アルキル、重水素化アルキル又はハロアルキルから選択され;
bbは重水素、ハロゲン、アルキル、重水素化アルキル又はハロアルキルから選択され;且つ
Xは0、1、2又は3から選択される。
本発明の好ましい実施の態様において、前記一般式(I)で表される化合物の酸塩において、Rはそれぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb、C1-6ハロアルコキシ又はC1-6ヒドロキシアルキルから選択され;
好ましくは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb、C1-3ハロアルコキシ又はC1-3ヒドロキシアルキルであり;
より好ましきは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、重水素化メチル、重水素化エチル、重水素化プロピル、重水素化イソプロピル、ハロメチル、ハロエチル、ハロプロピル、ハロイソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ハロメトキシ、ハロエトキシ、ハロプロポキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシイソプロピルであり;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb、C1-6ハロアルコキシ又はC1-6ヒドロキシアルキルから選択され;
好ましくは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb、C1-3ハロアルコキシ又はC1-3ヒドロキシアルキルであり;
より好ましくは、水素、メチル、フッ素、塩素、アミノ、ヒドロキシル又はシアノであり;
は水素又はC1-6アルキルから選択され;
好ましくは、水素又はC1-3アルキルであり;
より好ましくは、水素、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はC1-6ヒドロキシアルキルから選択され;
好ましくは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、-SRaa又はC1-3ヒドロキシアルキルであり;
より好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、重水素化メチル、重水素化エチル、重水素化プロピル、重水素化イソプロピル、ハロメチル、ハロエチル、ハロプロピル、ハロイソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロピル、-S(CH)、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシイソプロピルであり;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb、又はC1-6ヒドロキシアルキルから選択され;
好ましくは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、-NRaabb、又はC1-3ヒドロキシアルキルであり;
より好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、重水素化メチル、重水素化エチル、重水素化プロピル、重水素化イソプロピル、ハロメチル、ハロエチル、ハロプロピル、ハロイソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、-NH(CH)、-N(CH、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシイソプロピルであり;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はC1-6ヒドロキシアルキルから選択され;
好ましくは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ又はC1-3ヒドロキシアルキルであり;
より好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、重水素化メチル、重水素化エチル、重水素化プロピル、重水素化イソプロピル、ハロメチル、ハロエチル、ハロプロピル、ハロイソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシイソプロピルであり;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はC1-6ヒドロキシアルキルから選択され;
好ましくは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ又はC1-3ヒドロキシアルキルであり;
より好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、重水素
化メチル、重水素化エチル、重水素化プロピル、重水素化イソプロピル、ハロメチル、ハロエチル、ハロプロピル、ハロイソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシイソプロピルであり;
は水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、-SRaa、-C(O)Raa、-NRaabb又はC1-6ヒドロキシアルキルから選択され;
好ましくは、水素、重水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ又はC1-3ヒドロキシアルキルであり;
より好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、重水素化メチル、重水素化エチル、重水素化プロピル、重水素化イソプロピル、ハロメチル、ハロエチル、ハロプロピル、ハロイソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシイソプロピルであり;
aaは重水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル又はC1-6ハロアルキルから選択され;
好ましくは、重水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり;
bbは重水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6重水素化アルキル又はC1-6ハロアルキルから選択され;
好ましくは、重水素、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3重水素化アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり;
xは0、1、2又は3から選択され;好ましくは、0、1又は2であり;より好ましくは、0又は1である。
本発明の好ましい実施の態様において、前記化合物の酸塩において、化合物は一般式(II)で表される通りであり:
Figure 2023551006000003
ただし:
は水素又はメチルから選択され;
は水素、フッ素、塩素、臭素又はメチルから選択され;
は水素、アミノ、ヒドロキシル、フッ素、塩素、メチル、-S(CH)又はトリフルオロメチルから選択され;
は水素、アミノ、ヒドロキシル、フッ素、塩素、-N(CH、-NH(CH)又はフッ素から選択され;
は水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルから選択され;
は水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルから選択され;
は水素、フッ素、塩素、臭素又はメチルから選択される。
本発明の好ましい実施の態様において、前記化合物の酸塩において、化合物は一般式(II-A)又は(II-B)で表される通りである。
Figure 2023551006000004
本発明の好ましい実施の態様において、前記化合物の酸塩における化合物は下記の式から選択される。

Figure 2023551006000005
Figure 2023551006000006
Figure 2023551006000007
本発明の更なる好ましい実施の態様において、前記化合物の酸塩における化合物は下記の式から選択される。
Figure 2023551006000008
酸塩の酸は、ヒドロキシエチルスルホン酸、硫酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、メタンスルホン酸、臭化水素酸、リン酸、ベンゼンスルホン酸、シュウ酸、マレイン酸、アジピン酸、塩酸、クエン酸、マロン酸、L-リンゴ酸、パモ酸、p-トルエンスルホン酸又はフマル酸から選択され、好ましくは、ヒドロキシエチルスルホン酸又は硫酸である
本発明の更に好ましい実施の態様において、酸の数は0.2~3であり;好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり;より好ましくは、0.5、1、2又は3である。
本発明の更に好ましい実施の態様において、酸塩は水和物又は無水物であり、酸塩が水和物である場合、水の数は0.2~3であり;好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり;より好ましくは、0.5、1、2又は3である。
本発明の最も好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩を提供し、ここで、酸塩における酸は、ヒドロキシエチルスルホン酸、硫酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、メチルスルホン酸、臭化水素酸、リン酸、ベンゼンスルホン酸、シュウ酸、マレイン酸、アジピン酸、塩酸、クエン酸、マロン酸、L-リンゴ酸、パモ酸、p-トルエンスルホン酸又はフマル酸から選択され、ここで、化合物の酸塩の構造は下記の通りである。

Figure 2023551006000009
Figure 2023551006000010
本発明の好ましい実施形態では、酸塩は結晶であり、好ましくは、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶であり;
より好ましくは、ヒドロキシエチルスルホン酸塩の結晶、硫酸塩の結晶、1,5-ナフタレンジスルホン酸塩の結晶、メタンスルホン酸塩の結晶、臭化水素酸塩の結晶、リン酸塩の結晶、ベンゼンスルホン酸塩の結晶、シュウ酸塩の結晶、マレイン酸塩の結晶、アジピン酸塩の結晶、塩酸塩の結晶、クエン酸塩の結晶、マロン酸塩の結晶、L-リンゴ酸塩の結晶、パモ酸塩の結晶、p-トルエンスルホン酸塩の結晶又はフマル酸塩の結晶である。
本発明の好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶を提供する。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩は結晶であり、好ましくは、ヒドロキシエチルスルホン酸塩の結晶、硫酸塩の結晶、1,5-ナフタレンジスルホン酸塩の結晶、メタンスルホン酸塩の結晶、臭化水素酸塩の結晶、リン酸塩の結晶、ベンゼンスルホン酸塩の結晶、シュウ酸塩の結晶、マレイン酸塩の結晶、アジピン酸塩の結晶、塩酸塩の結晶、クエン酸塩の結晶、マロン酸塩の結晶、L-リンゴ酸塩の結晶、パモ酸塩の結晶、p-トルエンスルホン酸塩の結晶又はフマル酸塩の結晶である。
本発明の好ましい実施の態様において、酸塩は結晶であり、ここで、酸の数は0.2~3であり;好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり;より好ましくは、0.5、1、2又は3である。
本発明の好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI~III型結晶と硫酸塩のI~IV型結晶を提供し:
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルの2θが21.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.5±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.2±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.8±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含み;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルの2θが21.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.2±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含み;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルの2θが19.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは26.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.6±0.2°に
回折ピークを有するか;或いは28.0±0.2°に回折ピークを有するか;或いは25.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは20.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは12.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.2±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含み;
硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルの2θが19.2±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは12.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは26.2±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは25.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは21.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.5±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含み;
硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルの2θが15.5±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは22.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.0±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.9±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含み;
硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルの2θが19.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.0±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは25.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.5±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含み;
硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルの2θが19.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.5±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは24.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは12.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは26.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.5±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI~III型結晶と硫酸塩のI~IV型結晶を提供し:
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2
θが21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、更に2θが27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
21.7±0.2°、8.8±0.2°;
8.8±0.2°、27.6±0.2°;
21.7±0.2°、8.8±0.2°、10.9±0.2°;
8.8±0.2°、19.3±0.2°、15.4±0.2°;
21.7±0.2°、8.8±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°;
8.8±0.2°、19.3±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°;
15.8±0.2°、8.8±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°;
11.7±0.2°、8.8±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°;
16.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、16.7±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°;
21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、15.8±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°;
10.9±0.2°、8.8±0.2°、10.2±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.8±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
21.7±0.2°、10.0±0.2°;
10.0±0.2°、8.8±0.2°;
21.7±0.2°、10.0±0.2°、19.3±0.2°;
10.0±0.2°、8.8±0.2°、27.6±0.2°;
21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°;
10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°;
27.6±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、16.7±0.2°、10.9±0.2°;
21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、16.7±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、12.8±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°であり;
硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピー
クを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、更に2θが26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°;
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、25.3±0.2°であり;
硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、更に2θが19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
15.5±0.2°、11.1±0.2°;
15.5±0.2°、8.9±0.2°;
15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°;
11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°;
15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°;
15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、27.3±0.2°;
8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°であり;
硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、更に2θが16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、14.9±0.2°であり;
硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、更に2θが8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、12.3±0.2°、24.9±0.2°である。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI~III型結晶と硫酸塩のI~IV型結晶を提供し:
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で更
に、2θが21.7±0.2°、8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.3±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;更に好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°;
27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、17.5±0.2°、15.8±0.2°、16.7±0.2°、17.5±0.2°、23.8±0.2°;
21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、17.5±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で更に、2θが10.0±0.2°、21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9+±0.2°、23.8±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;更に好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9+±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°;
8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9+±0.2°、23.8±0.2°、15.4±0.2°、15.8±0.2°、10.0±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で更に、2θが19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;更に好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、27.2±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、27.2±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°であり;
硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で更に、2θが19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;更に好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°であり;
硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で更に、2θが15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回
折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;更に好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
15.5±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°;
11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°、27.9±0.2°であり;
硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で更に、2θが19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;更に好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、15.4±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、23.5±0.2°であり;
硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で更に、2θが19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;更に好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、26.1±0.2°である。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI~III型結晶と硫酸塩のI~IV型結晶を提供し:
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが21.7±0.2°、8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.1±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、13.3±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°、23.8±0.2°、14.7±0.2°、24.3±0.2°、27.3±0.2°、23.4±0.2°、20.6±0.2°、21.2±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、20.6±0.2°;
19.3±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°;
8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、20.6±0.2°;
19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、16.7±0.2°、23.4±0.2°、20.6±0.2°;
8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°、24.3±0.2°、14.7±0.2°、27.3±0.2°、23.4±0.2°;
21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、24.3±0.2°、23.8±0.2°;
8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.1±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、13.3±0.2°、21.2±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°、14.7±0.2°、24.4±0.2°、27.3±0.2°、29.2±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、29.2±0.2°;
8.8±0.2°、27.6±0.2°、27.3±0.2°、29.2±0.2°;
21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、29.2±0.2°;
10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、27.3±0.2°、14.7±0.2°;
21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、27.3±0.2°、17.5±0.2°;
19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、15.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°、17.5±0.2°;
10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°;
8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°、17.5±0.2°、27.3±0.2°、29.2±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°、19.1±0.2°、27.2±0.2°、24.4±0.2°、15.3±0.2°、26.2±0.2°、30.2±0.2°、27.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、28.0±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、27.4±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、30.2±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、27.4±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、30.2±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°、19.1±0.2°、27.2±0.2°;
19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°、19.1±0.2°、24.4±0.2°であり;
硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°、21.9±0.2°、11.5±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°;
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、17.6±0.2°;
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、11.5±0.2°;
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、21.9±0.2°;
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°;
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、21.9±0.2°;
19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°、21.9±0.2°、11.5±0.2°であり;
硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°、27.9±0.2°、15.8±0.2°、24.2±0.2°、21.8±0.2°、10.3±0.2°、20.6±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、21.8±0.2°;
15.5±0.2°、8.9±0.2°、22.3±0.2°、10.3±0.2°;
11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、20.6±0.2°、27.9±0.2°;
15.5±0.2°、11.1±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、21.8±0.2°、10.3±0.2°;
15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、20.6±0.2°、27.9±0.2°;
15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、
23.6±0.2°、17.4±0.2°、10.3±0.2°、20.6±0.2°;
11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°、27.9±0.2°、20.6±0.2°;
15.5±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°、15.8±0.2°、10.3±0.2°であり;
硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°、15.4±0.2°、23.5±0.2°、18.8±0.2°、24.7±0.2°、9.5±0.2°、8.8±0.2°、11.1±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、14.3±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.1±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、8.8±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、11.1±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、8.8±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°、15.4±0.2°、23.5±0.2°;
19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°、15.4±0.2°、18.8±0.2°であり;
硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°、26.1±0.2°、14.5±0.2°、22.2±0.2°、24.3±0.2°、21.7±0.2°、23.6±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、18.1±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、23.6±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、21.7±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、23.6±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、
18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°、26.1±0.2°、14.5±0.2°;
19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°、26.1±0.2°、24.3±0.2°である。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の、Cu-Kα線を使用し、2θ角及び結晶面間隔d値で表されるX線特徴的な回折ピークは表1に示された通りである。
Figure 2023551006000011
本発明の実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶は、その粉末X線回折スペクトルが、基本的に図1に示された通りであり;そのDSCスペクトルが、基本的に図2に示された通りであり;そのTGAスペクトルが、基本的に図3に示された通りである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、実施例13-1で表される化合物P-4-
((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の、Cu-Kα線を使用し、2θ角及び結晶面間隔d値で表されるX線特徴的な回折ピークは表2に示された通りである。
Figure 2023551006000012
本発明の実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロ
イル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の、粉末X線回折スペクトルは、基本的に図4に示された通りであり;そのDSCスペクトルは、基本的に図5に示された通りであり;そのTGAスペクトルは、基本的に図6に示された通りである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の、Cu-Kα線を使用し、2θ角及び結晶面間隔d値で表されるX線特徴的な回折ピークは表3に示された通りである。
Figure 2023551006000013
本発明の実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶は、その粉末X線回折スペクトルが、基本的に図7に示された通りであり;そのDSCスペクトルが、基本的に図8に示された通りであり;そのTGAスペクトルが、基本的に図9に示された通りである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-
(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のI型結晶の、Cu-Kα線を使用し、2θ角及び結晶面間隔d値で表されるX線特徴的な回折ピークは表4に示された通りである。
Figure 2023551006000014
本発明の実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のI型結晶は、その粉末X線回折スペクトルが、基本的に図10に示された通りである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のII型結晶の、Cu-Kα線を使用し、2θ角及び結晶面間隔d値で表されるX線特徴的な回折ピークは表5に示された通りである。
Figure 2023551006000015
本発明の実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のII型結晶は、その粉末X線回折スペクトルが、基本的に図11に示された通りである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(
1H)-オンの硫酸塩のIII型結晶の、Cu-Kα線を使用し、2θ角及び結晶面間隔d値で表されるX線特徴的な回折ピークは表6に示された通りである。
Figure 2023551006000016
本発明の実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のIII型結晶は、その粉末X線回折スペクトルが、基本的に図12に示された通りである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のIV型結晶の、Cu-Kα線を使用し、2θ角及び結晶面間隔d値で表されるX線特徴的な回折ピークは表7に示された通りである。
Figure 2023551006000017
本発明の実施例13-1で表される化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のIV型結晶は、その粉末X線回折スペクトルが、基本的に図13に示された通りである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルにおける相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図1の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおける相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図4の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおける相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図7の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルにおける相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図10の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±
0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおける相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図11の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおける相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図12の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルにおける相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図13の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°である。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物の酸塩は、酸塩の結晶が水和物又は無水物であり、前記酸塩の結晶が水和物である場合、水の数は0.2~3であり、好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり、より好ましくは、0.5、1、2又は3であり;さらに水和物における水がパイプライン水、又は結晶水、又はそれらの組み合わせであることを特徴とする。
本発明の更に好ましい実施の態様において、酸塩の調製方法は、
1)適切な量の遊離塩基を秤量し、溶媒を加えて溶解させるステップ;
2)適量の酸を加えて攪拌し;酸の量は、好ましくは、1.2当量であるステップ;
3)遠心分離又は静置させて化合物の塩を得るステップ;
を含み、
溶媒は有機溶媒であり、好ましくは、エタノール、2-メチルテトラヒドロフラン、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサン中の少なくとも1つであり;
酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセチルアミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、オクタン酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、1,2-エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチシン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸又はL-リンゴ酸から選択され、好ましくは、塩酸、リン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、フマル酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、シュウ酸又は臭化水素酸から選択される。
本発明の更に好ましい実施の態様において、前記化合物の酸塩、及び結晶の調製方法は

1)適切な量の遊離塩基を秤量し、反応溶媒を加えて溶解させるステップ;
2)適量の酸を加えて攪拌し;酸の量は、好ましくは、1.2当量であるステップ;
3)遠心分離及び乾燥させて後、化合物の酸塩の結晶を得るステップ;
を含み、
反応溶媒は有機溶媒であり、好ましくは、エタノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサン中の少なくとも1つであり;
酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセチルアミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、オクタン酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、1,2-エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチシン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸又はL-リンゴ酸から選択され、好ましくは、塩酸、リン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、フマル酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、シュウ酸又は臭化水素酸から選択される。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物の酸塩の調製方法は、
1)適切な量の化合物の塩を秤量し、有機溶媒を加えて懸濁させるステップ;
2)攪拌し、遠心分離及び乾燥させて後、化合物の酸塩の結晶を得るステップ;
を含み、
有機溶媒は、エタノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル、又は1,4-ジオキサンから選択される少なくとも一つである。
本発明の更に好ましい実施の態様において、化合物の酸塩、又はその結晶の調製方法は、
1)適量の遊離塩基を秤量し、反応溶媒を加えて溶解させるステップ;
2)適量の酸と有機溶媒を加え、攪拌して全部溶解させるステップ;
3)任意選択で種結晶を加えるステップ;
4)冷却させ、濾過して固体を析出させ、溶媒で洗浄し、乾燥させるステップ;
を含み、
ステップ1)で使用される反応溶媒は、有機溶媒であり、好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサン中の少なくとも1つであり;
ステップ2)における酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水
素酸、リン酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセチルアミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、オクタン酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、1,2-エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチシン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸又はL-リンゴ酸から選択され;好ましくは、塩酸、リン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、フマル酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、シュウ酸又は臭化水素酸から選択され;
ステップ2)における有機溶媒は、アルコール系、エーテル系、ケトン系又はエステル系溶媒から選択され、好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサンから選択される少なくとも1つであり;
ステップ3)における溶媒は、アルコール系、エーテル系、ケトン系又はエステル系溶媒の1つ又は複数から選択され、好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、イソプロピル、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサンから選択される少なくとも1つである。
本発明は、更に、好ましい実施の態様を提供し、治療有効量の前記一般式(I)で表される化合物の酸塩又はその結晶、及び1つ又は複数の薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物に関する。
本発明は、更に、KRAS阻害剤の医薬の調製における、前記一般式(I)で表される化合物の酸塩又はその結晶、或いは前記医薬組成物の使用に関し;好ましくは、KRAS
G12C突然変異阻害剤の医薬の調製における使用である。
幾つかの実施の態様において、ヌーナン症候群、レパード症候群、白血病、神経芽細胞腫、黒色腫、乳癌、食道癌、頭頸部腫瘍、胃癌、肺癌及び結腸癌などを治療するための医薬の調製における、本発明の化合物の薬学的に許容される塩、及びその結晶、又は組成物の使用であって;好ましくは、非小細胞肺癌、結腸癌、食道癌、及び頭頸部腫瘍である。
[発明の詳細な説明]
反対の記載がない限り、本発明の明細書及び請求の範囲に記載の用語は、以下の意味を有する。
用語「アルキル」とは、1~20個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基を指し、好ましくは、1~8個の炭素原子を含有するアルキルであり、より好ましくは、1~6個の炭素原子を含有するアルキルであり、最も好ましくは、1~3個の炭素
原子を含有するアルキルである。非限定的な例はメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2,3-ジメチルブチル、n-ヘプチル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシル、2,3-ジメチルペンチル、2,4-ジメチルペンチル、2,2-ジメチルペンチル、3,3-ジメチルペンチル、2-エチルペンチル、3-エチルペンチル、n-オクチル、2,3-ジメチルヘキシル、2,4-ジメチルヘキシル、2,5-ジメチルヘキシル、2,2-ジメチルヘキシル、3,3-ジメチルヘキシル、4,4-ジメチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチルヘキシル、4-エチルヘキシル、2-メチル-2-エチルペンチル、2-メチル-3-エチルペンチル、n-ノニル、2-メチル-2-エチルヘキシル、2-メチル-3-エチルヘキシル、2,2-ジエチルペンチル、n-デシル、3,3-ジエチルヘキシル、2,2-ジエチルヘキシル、及びそれらの様々な分岐鎖異性体等を含む。より好ましくは、1~6個の炭素原子を含有する低級アルキルであり、非限定的な例はメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2,3-ジメチルブチル等を含む。アルキルは置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は利用可能な任意の接続点で置換されてもよく、前記置換基は好ましくは、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、オキソ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される一つ又は複数であり、本発明では好ましくは、メチル、エチル、イソプロピル、tert-ブチル、ハロアルキル、重水素化アルキル、アルコキシ置換のアルキル及びヒドロキシ置換のアルキルである。
用語「アルキレン」とは、アルキルの水素原子が更に置換されたものを指し、例えば:「メチレン」とは-CH-を指し、「エチレン」とは-(CH-を指し、「プロピレン」とは-(CH-を指し、「ブチレン」とは-(CH-を指す。用語「アルケニル」とは、少なくとも2つの炭素原子と少なくとも1つの炭素-炭素二重結合からなる前記に定義されたアルキルを指し、例えば、ビニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-,2-又は3-ブテニル等である。アルケニルは置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、以下の基の1つ又は複数であり、それは独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオから選択される。
用語「シクロアルキル」とは、飽和又は部分不飽和の単環式又は多環式環状炭化水素置換基を指し、シクロアルキル環は3~20個の炭素原子を含み、好ましくは、3~12個の炭素原子を含み、より好ましくは、3~6個の炭素原子を含む。単環式シクロアルキルの非限定的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル
、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクチルを含み;多環式シクロアルキルは、スピロ、縮合及び架橋シクロアルキルを含み、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル及びシクロヘプチルである。
用語「スピロシクロアルキル」とは、5~20員の単環の間に一つの炭素原子(スピロ原子と呼ばれる)を共用する多環基を指し、それは一つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役したπ電子系を持つ環はない。好ましくは、6~14員であり、より好ましくは、7~10員である。環と環の間の共用スピロ原子の数に基づき、スピロシクロアルキルはモノスピロシクロアルキル、ビススピロシクロアルキル又はポリスピロシクロアルキルに分類でき、好ましくは、モノスピロシクロアルキル及びビススピロシクロアルキルである。より好ましくは、3員/6員、3員/5員、4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員モノスピロシクロアルキルである。スピロシクロアルキルの非限定的な例は:
Figure 2023551006000018
を含み;
また、モノスピロシクロアルキルとヘテロシクロアルキルがスピロ原子を共用するスピロシクロアルキルをさらに含み、非限定的な例は:
Figure 2023551006000019
を含む。
用語「縮合シクロアルキル」とは5~20員の、系内の各環が系内のその他の環と隣接する炭素原子対を共有する全炭素多環式基を指し、ここで、一つ又は複数の環は一つ又は複数の二重結合を含み得るが、完全に共役したπ電子系を持つ環はない。好ましくは、6~14員であり、より好ましくは、7~10員である。環を構成する数に応じて、二環式、三環式、四環式又は多環式縮合シクロアルキルに分類でき、好ましくは、二環式又は三環式であり、より好ましくは、5員/5員又は5員/6員ビシクロアルキルである。縮合シクロアルキルの非限定的な例は:
Figure 2023551006000020
を含む。
用語「架橋シクロアルキル」とは5~20員の、任意の二つの環が直接的に連結されていない二つの炭素原子を共用する全炭素多環式基を指し、それは一つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役したπ電子系を持つ環はない。好ましくは、6~14員であり、より好ましくは、7~10員である。構成した環の数に応じて、二環式、三環式、四環式又は多環式架橋シクロアルキルに分類でき、好ましくは、二環式、三環式、又は四環式であり、より好ましくは二環式又は三環式である。架橋シクロアルキルの非限定的な例は:
Figure 2023551006000021
を含む。
前記シクロアルキル環はアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル環に縮合でき、ここで、母核構造と連結された環はシクロアルキルであり、非限定的な例はインダニル、テトラヒドロナフチル、ベンゾシクロヘプタニル等を含む。シクロアルキルは任意に置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、一つ又は複数の以下の基:独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、オキソ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される。
用語「複素環基」とは飽和又は部分不飽和単環式又は多環式環状炭化水素置換基を指し、それは3~20個の環原子を含み、その中で一つ又は複数の環原子は窒素、酸素、又はS(O)(ここで、mは0~2の整数)のヘテロ原子から選択されるが、-O-O-、-O-S-又は-S-S-の環部分を含まなく、残りの環原子は炭素である。好ましくは、3~12個の環原子を含み、ここで、1~4個はヘテロ原子であり;より好ましくは、3~8個の環原子を含み;最も好ましくは、3~8個の環原子を含み;更に好ましくは、1~3個の窒素原子を含む3~8個の複素環基を含み、任意選択で、1~2個の酸素原子、硫黄原子又はオキソで置換され、窒素含有単環式ヘテロシクリル、窒素含有スピロヘテロシクリル又は窒素含有縮合ヘテロシクリルを含む。
単環式複素環基の非限定的な例はピロリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロフラニル、ジヒドロピラ
ゾリル、ジヒドロピロリル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、アゼピル、1,4-ジアゼパニル、ピラニル等を含み、好ましくは、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、アゼパニル、1,4-ジアゼパニル、ピペラジニル等を含む。多環式複素環基はスピロ環、縮合環及び架橋環の複素環基を含み;ここで、関連するスピロ環、縮合環及び架橋環の複素環基は任意に単結合を通じてその他の基と連結されるか、又は環上の任意の二つ以上の原子を通じてその他のシクロアルキル、複素環基、アリール及びヘテロアリールと更に、並環連結される。
用語「スピロ複素環基」とは5~20員の、単環の間に一つの原子(スピロ原子と呼ばれる)を共用する多環式複素環基を指し、ここで、一つ又は複数の環原子は窒素、酸素、又はS(O)(ここで、mは0~2の整数である)であるヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素である。それは一つの又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役したπ電子系を持つ環はない。好ましくは、6~14員であり、より好ましくは、7~10員である。環と環の間に共用するスピロ原子の数に基づいてスピロ複素環基をモノスピロ複素環基、ビススピロ複素環基又はポリスピロ複素環基に分類でき、好ましくは、モノスピロ環基及びビススピロ複素環基である。より好ましくは、3員/5員、3員/6員、4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員モノスピロ複素環基である。スピロシクロアルキルの非限定的な例は:
Figure 2023551006000022
等を含む。
用語「縮合複素環基」とは5~20員の、系内の各環が系内のその他の環と隣接する一対の原子を共有する多環式複素環基を指し、一つ又は複数の環は一つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役したπ電子系を持つ環はなく、ここで、一つ又は複数の環原子は窒素、酸素、又はS(O)(ここで、mは0~2の整数である)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素である。好ましくは、6~14員であり、より好ましくは、7~10員である。環を構成する数に応じて、二環式、三環式、四環式又は多環式縮合複素環基に分類でき、好ましくは、二環式又は三環式であり、より好ましくは、5員/5員又は5員/6員ビシクロ縮合複素環基である。縮合複素環基の非限定的な例は:
Figure 2023551006000023
を含む。
用語「架橋シクロアルキル」とは5~14員の、任意の二つの環が直接的に連結されていない二つの原子を共用する多環式複素環基を指し、それは一つ又は複数の二重結合を含み得るが、完全に共役したπ電子系を持つ環はなく、ここで、一つ又は複数の環原子は窒素、酸素又はS(O)(ここで、mは0~2の整数である)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素である。好ましくは、6~14員であり、より好ましくは、7~10員である。環を構成する数に応じて、二環式、三環式、四環式又は多環式架橋シクロアルキルに分類でき、好ましくは、二環式、三環式又は四環式であり、より好ましくは、二環式又は環三式である。架橋シクロアルキルの非限定的な例は:
Figure 2023551006000024
を含む。
前記複素環基環はアリール、ヘテロアリール又はシクロアルキル環に縮合でき、その母核構造と連結された環は複素環基であり、その非限定的な例は:
Figure 2023551006000025
を含む。
複素環基は任意に置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、一つ又は複数の以下の基であり、それは独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、オキソ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される。
用語「アリール」とは共役π電子系を持つ6~14員の全炭素単環式及び縮合多環式環(即ち、隣接する炭素原子対を共有する環)を指し、好ましくは、6~12員であり、例えば、フェニル及びナフチルである。より好ましくは、フェニルである。前記アリール環はヘテロアリール、複素環基又はシクロアルキル基の環に縮合でき、ベンゾ5~10員ヘテロアリール、ベンゾ3~8員シクロアルキル、及びベンゾ3~8員ヘテロアルキルを含み、好ましくは、ベンゾ5~6員ヘテロアリール、ベンゾ3~6員シクロアルキル、及びベンゾ3~6員ヘテロアルキルであり、ここで、複素環基は、1~3個の窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含む複素環基であり;或いは、ベンゾ環を含む3員窒素含有縮合環をさらに含む。
その母核構造と連結された環はアリール環であり、その非限定的な例は:
Figure 2023551006000026
等を含む。
アリールは置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、一つ又は複数の以下の基であり、それは独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される。
用語「ヘテロアリール」とは1~4個のヘテロ原子、5~14個の環原子を含むヘテロ芳香族系を指し、ここで、ヘテロ原子は酸素、硫黄及び窒素から選択される。ヘテロアリールは好ましくは、5~12員であり、より好ましくは、5員又は6員であり、例えば、イミダゾール、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、チアジアゾール、ピラジニルなど等であり、好ましくは、トリアゾリル、チオフェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、ピリミジニル、又はチアゾリルであり;より好ましくは、ピラゾリル、ピロリル、オキサゾリルである。前記ヘテロアリール環はアリール、複素環又はシクロアルキル基の環に縮合でき、ここで、母核構造と連結された環はヘテロアリール環であり
、その非限定的な例は:
Figure 2023551006000027
を含む。
ヘテロアリールは任意に置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、一つ又は複数の以下の基であり、それは独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される。
用語「アルコキシ」とは-O-(アルキル)及び-O-(無置換のシクロアルキル)を指し、ここで、アルキルの定義は前述の通りであり、好ましくは、1~8個の炭素原子を含むアルキルであり、より好ましくは、1~6個の炭素を含むアルキルであり、最も好ましくは、1~3個の炭素原子を含むアルキルである。アルコキシの非限定的な例は:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシを含む。アルコキシは任意に置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、一つ又は複数の以下の基であり、それは独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される。
「アルキルチオ」という用語は、-S-(アルキル)及び-S-(非置換のシクロアルキル)を指し、ここで、アルキルの定義は上記の通りである。好ましくは、1~8個の炭素原子を含むアルキルであり、より好ましくは、1~6個の炭素を含むアルキルであり、最も好ましくは、1~3個の炭素原子を含むアルキルである。アルキルチオの非限定的な例は:メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオを含む。アルキルチオは任意に置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、一つ又は複数の以下の基であり、それは独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される。
「アルキルチオ-アルキル」は、アルキルチオとアルキルの結合を指し、ここで、アルキル及びアルキルチオは上記に定義された通りである。
「アルキルアミノカルボニル」は、(アルキル)-N-C(O)-を指し、ここで、ア
ルキルは上記に定義された通りである。
「ハロアルキル」は一つ又は複数のハロゲンに置換されたアルキルを指し、ここで、アルキルは前記に定義された通りである。
「ハロアルコキシ」は一つ又は複数のハロゲンに置換されたアルコキシを指し、ここで、アルコキシは前記に定義された通りである。
「ハロアルコキシ」は一つ又は複数のハロゲンに置換されたアルキルチオを指し、ここで、アルキルチオは前記に定義された通りである。
「ヒドロキシアルキル」とはヒドロキシルに置換されたアルキルを指し、ここで、前記アルキルは前記に定義された通りである。
「アルケニル」とは鎖状アルケニルを指し、アルキレンとしても呼ばれ、好ましくは、2~8個の炭素原子を含むアルキルであり、より好ましくは、2~6個の炭素原子を含むアルキルであり、最も好ましくは、2~3個の炭素原子を含むアルキルである。ここで、前記アルケニルは更に、その他の関連基に置換され得、例えば:アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基である。
「アルキニル」とは(CH≡C-)を指し、好ましくは、2~8個の炭素原子を含むアルキルであり、より好ましくは、2~6個の炭素原子を含むアルキルであり、最も好ましくは、2~3個の炭素原子を含むアルキルである。ここで、前記アルキニルは更に、その他の関連基に置換され得、例えば:アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基である。
「アルケニルカルボニル」という用語は、-C(O)-(アルケニル)を指し、ここで、アルケニルは上記に定義された通りである。アルケニルカルボニルの非限定的な例は、ビニルカルボニル、プロペニルカルボニル、ブテニルカルボニルを含む。アルケニルカルボニルは置換又は非置換であり得、置換される場合、置換基は好ましくは、一つ又は複数の以下の基であり、それは独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ハロゲン、スルフヒドリル、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、カルボキシル又はカルボン酸エステル基から選択される。
「ヒドロキシ」は-OH基を指す。
「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指す。
「アミノ」は-NHを指す。
「シアノ」は-CNを指す。
「ニトロ」は-NOを指す。
「カルボニル」は、-C(O)-を指す。
「カルボキシル」は-C(O)OHを指す。
「THF」はテトラヒドロフランを指す。
「EtOAc」は酢酸エチルを指す。
「MeOH」はメタノールを指す。
「DMF」はN,N-ジメチルホルムアミドを指す。
「DIPEA」はジイソプロピルエチルアミンを指す。
「TFA」はトリフルオロ酢酸を指す。
「MeCN」はアセトニトリルを指す。
「DMA」はN,N-ジメチルアセトアミドを指す。
「EtO」はジエチルエーテルを指す。
「DCE」は1,2-ジクロロエチタンを指す。
「DIPEA」はN,Nジイソプロピルエチルアミンを指す。
「NBS」はN-ブロモスクシンイミドを指す。
「NIS」はN-ヨードブロモスクシンイミドを指す。
「Cbz-Cl」はクロロギ酸ベンジルを指す。
「Pd(dba)」はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムを指す。
「Dppf」は1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを指す。
「HATU」は2-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェートを指す。
「KHMDS」はカリウムヘキサメチルジシラジドを指す。
「LiHMDS」はリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを指す。
「MeLi」はメチルリチウムを指す。
「n-BuLi」はn-ブチルリチウムを指す。
「NaBH(OAc)」は水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムを指す。
「XはA、B又はCから選択され」、「XはA、B及びCから選択され」、「XはA、B又はCであり」、「XはA、B及びCであり」等の異なる用語はいずれも同じ意味を表し、即ち、XはA、B、Cの中の任意の一つ又は複数であり得る。
本発明に記載の水素原子はいずれもその同位元素である重水素で取り替えることができ、本発明に関する実施例化合物の任意の水素原子もまた、重水素原子で置換できる。
「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は環境が現れる可能性があるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合及びその事項又は状況が生じない場合を含む。例えば、「任意にアルキルに置換された複素環基」はアルキルが存在してもよいが必ずしも存在する必要がないことを意味し、当該説明は複素環基がアルキルで置換される状況及び複素環基がアルキルに置換されない状況を含む。
「置換される」とは基の一つ又は複数の水素原子、好ましくは、最大5個であり、より好ましくは、1~3個の水素原子が独立して対応する数の置換基に置換されることを指す。言うまでもなく、置換基はそれらの可能な化学的位置のみにあり、当業者は、あまり労力をかけずに(実験及び理論を通じて)可能な又は不可能な置換を判断することができる。例えば、遊離水素を含むアミノ又はヒドロキシと不飽和(例えば、オレフィン)結合を有する炭素原子とが結合する場合、不安定である可能性がある。
「医薬組成物」は、一つ又は複数の本明細書に記載の化合物又はその生理学的/薬理学的に許容される塩又はプロドラッグとその他の化学成分の混合物、並びに生理学的/薬学的に許容される担体及び賦形剤のようなその他の成分を指す。「医薬組成物」の目的は、生物体への投与を促進し、有効成分の吸収を促進し、それにより生物活性を発揮することである。
「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩を指し、そのような塩は、哺乳動物に使用される場合に安全性及び有効性を有し、且つ、あるべき生物学的活性を有する。
P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶のXRPDスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶のDSCスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶のTGAスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶のXRPDスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶のDSCスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶のTGAスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶のXRPDスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶のDSCスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶のTGAスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のI型結晶のXRPDスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のII型結晶のXRPDスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のIII型結晶のXRPDスペクトルである。 P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの硫酸塩のIV型結晶のXRPDスペクトルである。
以下は、実施例に基づいて本発明を更に説明するが、本発明をこれらの実施例の範囲に制限するものではない。
1.化合物の調製
実施例
本発明の化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)又は/及び液体クロマトグラフィー質量分析法(LC-MS)によって同定することができる。NMR化学シフト(δ)は百万分の一(ppm)の単位で記録される。NMRの測定ではBruker AVANCE-400核磁気共鳴装置を使用し、測定溶媒は、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d)、重水素化メタノール(CDOD)及び重水素化クロロホルム(CDCl)であり、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)である。
液体クロマトグラフ質量分析LC-MSの測定には、Agilent 1200 infinity Series質量分析計を使用する。HPLCの測定にはAgilent
1200DAD高速液体クロマトグラフィー(カラム:Sunfire C18 150×4.6mm)及びWaters 2695-2996高速液体クロマトグラフィー(カラム:Gimini C18 150×4.6mm)を使用する。
薄層クロマトグラフィーシリカゲルプレートは、煙台黄海HSGF254又は青島GF254シリカゲルプレートを使用し、TLCは0.15mm~0.20mmの仕様を採用し、製品を分離・精製する薄層クロマトグラフィーは0.4mm~0.5mmの仕様を採用する。カラムクロマトグラフィーは通常、煙台黄海シリカゲル200~300メッシュシリカゲルを担体として使用する。
本発明の実施例における出発物質は既知のもので、且つ、市場で購入できるものであり、又は当技術分野で既知の方法に従って合成できる。
特に説明しない限り、本発明のすべての反応は、連続的なマグネチックスターラー下で、乾燥の窒素ガス又はアルゴンガスの雰囲気下で実施され、溶媒は乾燥溶媒であり、反応
温度の単位は℃である。
実施例1
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン
Figure 2023551006000028
ステップ1:4-クロロ-2-(プロプ-1-エン-2-イル)ピリジン-3-アミンの調製
Figure 2023551006000029
2,4-ジクロロピリジン-3-アミン(4.5g、27.78mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(5.13g、30.56mmo)、炭酸カリウム(11.5g、83.34mmol)、Pd(PPh3)4をジオキサン(120mL)に加え、反応溶液を均一に混合した後、オイルバスで100℃に加熱する条件で一晩撹拌した。減圧濃縮し、得られた粗
生成物を高速シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離・精製して、無色の油状液体である標的化合物4-クロロ-2-(プロプ-1-エン-2-イル)ピリジン-3-アミン(4.5g、収率:96%)を得た。
MS m/z (ESI): 169.1 [M+H]
ステップ2:4-(メチルチオ)-2-(プロプ-1-エン-2-イル)ピリジン-3-アミンの調製
Figure 2023551006000030
4-クロロ-2-(プロプ-1-エン-2-イル)ピリジン-3-アミン(2g、11.9mmol)、ナトリウムチオメトキシド(10mL、20%水溶液)をジオキサン(3mL)に加え、反応溶液を均一に混合した後、100℃の条件下で2日間反応させ、室温まで冷却させ、減圧濃縮し、得られた粗生成物を高速シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離・精製して、淡黄色の液体である化合物4-(メチルチオ)-2-(プロプ-1-エン-2-イル)ピリジン-3-アミン(1.7g、収率:79%)を得た。
MS m/z (ESI):181.2 [M+H]
ステップ3:2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-アミンの調製
Figure 2023551006000031
4-(メチルチオ)-2-(プロプ-1-エン-2-イル)ピリジン-3-アミン(2g、11.11mmol)、Pd/C(4g)をメタノール(50mL)に加え、反応溶液を均一に混合した後、室温の条件下で一晩反応させ、減圧濃縮した。得られた粗生成物をメタノール(5mL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL)、アクリロニトリル(1mL)の混合溶液に加え、室温で2時間反応させた。減圧濃縮し、得られた粗生成物を高速シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離・精製して、無色の液体である化合物2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-アミン(500mg、収率:25%)を得た。
MS m/z (ESI):183.2 [M+H]
ステップ4:2,6-ジクロロ-5-フルオロ-N-((2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)カルバモイル)ニコチンアミドの調製
Figure 2023551006000032
2,6-ジクロロ-5-フルオロニコチンアミド(500mg、2.44mmol)、塩化オキサリル(1.32mL、2.54mmol)にTHF(10mL)を加え、反応溶液を均一に混合した後、60℃の条件下で3時間反応させ、反応温度を室温まで下げ、トリエチルアミン(680mg、6.6mmol)、2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-アミン(400mg、2.2mmol)を加え、室温で1時間反応させた後、減圧濃縮し、得られた粗生成物を高速シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離・精製して、白色固体である化合物2,6-ジクロロ-5-フルオロ-N-((2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)カルバモイル)ニコチンアミド(800mg、収率:87%)を得た。
MS m/z (ESI):417.1 [M+H]
ステップ5:7-クロロ-6-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000033
2,6-ジクロロ-5-フルオロ-N-((2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)カルバモイル)ニコチンアミド(800mg、1.92mmol)をTHF(20mL)に加え、反応溶液を均一に混合した後、0℃の条件下でゆっくりとKHMDS(4.8mL、4.8mmol)を加え、室温で1時間反応させ、減圧濃縮し、得られた粗生成物を高速シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離・精製して、白色固体である7-クロロ-6-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(600mg、収率:82%)を得た。
MS m/z (ESI):381.1 [M+H]
ステップ6:tert-ブチル(S)-4-(7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2023551006000034
7-クロロ-6-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(300mg、0.79mmol)、オキシ塩化リン(600mg、3.95mmol)、DIPEA(1g、7.9mmol)をTHF(40mL)に加え、反応溶液を均一に混合した後、80℃の条件下で1時間反応させ、反応温度を室温まで下げ、反応溶液にゆっくりとtert-ブチル(S)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレート(240mg、1.19mmol)を加え、室温で1時間反応させ、減圧濃縮し、得られた粗生成物を高速シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離・精製して、白色固体である化合物tert-ブチル(S)-4-(7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレート(400mg、収率:90%)を得た。
MS m/z (ESI):563.1 [M+H]
ステップ7:(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000035
tert-ブチル(S)-4-(7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレート(400mg、0.71mmol)、TFA(2mL)をCHCl(30mL)に加え、反応溶液を均一に混合した後、室温の条件下で1時間反応させ、減圧濃縮し、得られた粗生成物にCHCl(20mL)とDIPEA(0.3mL)を加え、反応温度を0℃に下げ、反応溶液にゆっくりと塩化アクリロイル(0.1mL)を加え、室温で1時間反応させた後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を高速シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離・精製して、黄色固体である(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチル
ピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(200mg、収率:55%)を得た。
MS m/z (ESI):517.1 [M+H]
ステップ8:4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000036
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(50mg、0.1mmol)、(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)ホウ酸(30mg、0.2mmol)、Pd(dppf)Cl(16mg、0.02mmol)、炭酸セシウム(100mg、0.3mmol)をジキサン(1.5mL)に加え、反応溶液を均一に混合した後、マイクロ波で100℃に加熱する条件下で1時間反応させ、減圧濃縮し、得られた粗生成物にCHCl(20mL)とDIPEA(0.3mL)を加え、反応温度を0℃に下げ、反応溶液にゆっくりと塩化アクリロイル(0.1mL)を加え、室温で1時間反応させた後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をPre-HPLCで分離・精製して、白色固体である化合物4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(14mg、収率:24%)を得た。
MS m/z (ESI):593.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.40 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.22-8.27 (m, 1 H),7.21-7.27
(m, 2H), 6.79-6.88(m, 1H), 6.58-6.66(m,
2H), 6.28-6.34 (m, 1H), 5.84(d, J=12.0 Hz, 1H), 5.06 (s, 1 H), 4.43-4.59 (m, 2H), 4.07-4.23 (s, 1H), 3.57-3.85 (m, 2 H), 3.20-3.48(m, 1H), 2.79-2.85(m, 1H), 2.41(s, 3H), 1.47(d, J=4.8 Hz, 3H), 1.20 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.06 (d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例1-1、及び実施例1-2
(P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)
-オン)、及び(M-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)
Figure 2023551006000037
実施例1はキラル分離して、2つの軸性キラル異性体である実施例1-1及び実施例1-2を得、SFC:キラル調製条件は下記の通りである:
Figure 2023551006000038
実施例1-1:
=1.92 min
MS m/z (ESI):593.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.40 (d, J=5
.6 Hz, 1H), 8.22-8.27 (m, 1 H),7.21-7.27
(m, 2H), 6.79-6.88(m, 1H), 6.58-6.66(m,
2H), 6.28-6.34 (m, 1H), 5.84(d, J=12.0 Hz, 1H), 5.06 (s, 1 H), 4.43-4.59 (m, 2H), 4.07-4.23 (s, 1H), 3.57-3.85 (m, 2 H), 3.20-3.48(m, 1H), 2.79-2.85(m, 1H), 2.41(s, 3H), 1.47(d, J=4.8 Hz, 3H), 1.20 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.06 (d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例1-2:
=2.43 min
MS m/z (ESI):593.1 [M+H]
HNMR(400MHz, MeOD-d) δ 8.40(d, J=5.6Hz, 1H), 8.25(t, J=10.8Hz, 1H), 7.21-7.27(m, 2H), 6.79-6.90(m, 1H), 6.58-6.66(m, 2H), 6.28-6.34(m, 1H), 5.83(dd, J=10.8Hz,
2.0Hz, 1H), 5.05-5.10(m, 1H), 4.41-4.57(m, 2H), 4.07-4.21(m, 1H), 3.61-3.87(m, 2H), 3.24-3.36(m, 1H), 2.77-2.83(m, 1 H), 2.41(s, 3H), 1.46-1.49 (m, 3H), 1.19(d, J=6.8Hz, 3H), 1.06(d, J=6.8Hz, 3H).
実施例2
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000039
ステップ1:4,7-ジクロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000040
室温で7-クロロ-6-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(200mg、0.526mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(407mg、3.16mmol)を加え、更にオキシ塩化リン(242mg、1.58mmol)を加え、80℃で1時間攪拌した。室温まで冷却させ、次のステップの反応に直接使用した。
ステップ2:tert-ブチル(2R,5S)-4-(7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2023551006000041
前ステップの反応溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(678mg、5.26mmol)及びtert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(224mg、1.005mmol)を加え、添加完了後1時間撹拌した。水(60mL)を加え、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を塩化アンモニウム水溶液(40mL)で洗浄し、塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、濃縮した後、カラムクロマトグラフィー[溶離液:ジクロロメタン~メタノール/ジクロロメタンは0%~2.2%]で精製して、黄色固体であるtert-ブチル(2R,5S)-4-(7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(200mg、2段階収率:66%)を得た。
MS m/z (ESI): 577.2 [M+H],579.2 [M+H+2]
ステップ3:7-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イ
ル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのトリフルオロ酢酸塩の調製
Figure 2023551006000042
tert-ブチル(2R,5S)-4-(7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(200mg、0.347mmol)のジクロロメタン(6mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1.2mL)を加え、添加完了後、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液を低温で濃縮して、赤色油状物である7-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのトリフルオロ酢酸塩(200mg)を得、次の反応で迅速に使用した。
MS m/z (ESI): 477.2 [M+H], 479.2 [M+H+2]
ステップ4:4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000043
7-クロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのトリフルオロ酢酸塩(200mg、0.347mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(447mg、3.47mmol)を加え、0℃で塩化アクリロイル(63mg、0.694mmol)を滴下し、滴下完了後1時間攪拌した。反応溶液を塩化アンモニウム水溶液(30mL)でクエンチングさせ、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出し、ジクロロメタン層を飽和NaCl水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濃縮した後、カラムクロマトグラフィー[溶離液:ジクロロメタン~メタノール/ジクロロメタンは0%~2.5%]で精製して、黄色固体である4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(130mg、2段階収率:71%)を得た。
MS m/z (ESI): 530.2 [M+H], 532.2 [M+H+2]
ステップ5:4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000044
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(130mg、0.246mmol)、(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)ホウ酸(77mg、0.491mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド・ジクロロメタン錯体(40mg、0.0491mmol)と炭酸セシウム(240mg、0.738mmol)をジオキサン(4mL)と水(1mL)に加え、窒素ガスで置換し、100℃のマイクロ波で1時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー[溶離液:ジクロロメタン~メタノール/ジクロロメタンは0%~2.5%]で精製して、黄色固体である4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(90mg、収率:60%)を得た。
MS m/z (ESI): 606.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.40 (d, J =
8 Hz, 1H), 8.29-8.18 (m, 1H), 7.30- 7.18 (m, 2H), 6.93-6.73 (m, 1H), 6.70-6.56 (m, 2H), 6.36-6.20 (m, 1H), 5.89-5.75 (m, 1H), 5.15-4.98 (m, 1H), 4.63-4.22 (m, 2H), 4.11-3.82 (m, 2H), 3.68-3.40 (m, 1H), 2.88-2.65 (m, 1H), 2.40 (d, J = 4 Hz, 3H), 1.53 - 1.43 (m, 3H), 1.36 (t, J = 8 Hz, 1H), 1.28 (t, J = 8 Hz, 2H), 1.23 - 1.16 (m, 3H), 1.10 - 1.01 (m, 3H).
実施例2-1、及び実施例2-2
(P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-
イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)、及び(M-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)
Figure 2023551006000045
実施例2はキラル分離して、2つの軸性キラル異性体である実施例2-1及び実施例2-2を得、SFC:キラル調製条件は下記の通りである:
Figure 2023551006000046
実施例2-1:
=1.99 min
MS m/z (ESI): 606.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.40 (d, J = 8 Hz, 1H), 8.29-8.18 (m, 1H), 7.30- 7.18 (m, 2H), 6.93-6.73 (m, 1H), 6.70-6.56 (m, 2H), 6.36-6.20 (m, 1H), 5.89-5.75 (m,
1H), 5.15-4.98 (m, 1H), 4.63-4.22 (m, 2H), 4.11-3.82 (m, 2H), 3.68-3.40 (m, 1H), 2.88-2.65 (m, 1H), 2.40 (d, J = 4 Hz, 3H), 1.53 - 1.43 (m, 3H), 1.36 (t, J = 8 Hz, 1H), 1.28 (t, J = 8 Hz, 2H), 1.23 - 1.16 (m, 3H), 1.10 - 1.01 (m, 3H).
実施例2-2:
=2.87 min
MS m/z (ESI): 606.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.40 (d, J = 8 Hz, 1H), 8.27-8.18 (m, 1H), 7.30 - 7.19 (m, 2H), 6.94 - 6.74 (m, 1H), 6.70 - 6.56 (m, 2H), 6.36 - 6.20 (d, J = 16 Hz,
1H), 5.90 - 5.75 (m, 1H), 5.14 - 4.98 (m, 1H), 4.63 - 4.22 (m, 2H), 4.12 - 3.82 (m, 2H), 3.68 - 3.41 (m, 1H), 2.87 - 2.65 (m, 1H), 2.40 (d, J = 4 Hz, 3H), 1.53 - 1.42 (m, 3H), 1.36 (t, J = 8 Hz, 1H), 1.28 (t, J = 8 Hz, 2H), 1.23 - 1.16 (d, J = 4 Hz, 3H), 1.10 - 1.01 (d, J = 4 Hz, 3H).
実施例3
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン
Figure 2023551006000047
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例1を参照して調製した。
MS m/z (ESI):609.1 [M+H]
実施例4
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-(メチルチオ)フェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン
Figure 2023551006000048
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-(メチルチオ)フェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例1を参照して調製した。
MS m/z (ESI):622.8 [M+H]
実施例5
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000049
ステップ1:N-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミドの調製
Figure 2023551006000050
4-クロロ-3-フルオロアニリン(1.45g、0.01mol)をTHF(150mL)に溶解させ、NaCO(3.18g、0.03mol)を加え、窒素ガスの保護下で0℃に冷却させ、無水トリフルオロ酢酸(4.2mL、0.03mol)を滴下し、滴下完了後、室温で10時間攪拌した。反応溶液を水(150mL)に加えた。酢酸エチル(100mL)で3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=5:1)で精製して白色固体である標的生成物N-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(2.3g、収率:95%)を得た。
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 7.70 (dd, J
= 11.1, 2.0 Hz, 1H), 7.49 - 7.40 (m, 2H);
19F NMR (376 MHz, MeOD-d) δ -77.17 (s);
MS m/z (ESI): 242.1 [M+H]
ステップ2:(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸の調製
Figure 2023551006000051
N-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(2.3g、9.5mmol)をTHF(40mL)に溶解させ、窒素ガス保護下で-78℃に冷却させ、n-BuLi(7.9mL、19.0mmol、2.4M)を滴下し、滴下完了後-50℃の条件で50分間攪拌した。反応溶液を-78℃に冷却させ、ホウ酸トリイソプロピル(2.3g、9.5mmol)(4.8mL、20.9mmol)を滴下し、滴下完了後、同じ温度で20分間撹拌し、ドライアイスバスを取り外し、室温で2時間攪拌した。その後、反応溶液を0℃に冷却させ、希塩酸(19mL、1M)を滴下し、40℃に昇温させて1時間攪拌した。酢酸エチル(100mL)で3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=4:1)で精製して灰色固体である標的生成物(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸(1.1g、収率:56%)を得た。
MS m/z (ESI): 190.0 [M+H]
ステップ3:(2-アミノ-6-フルオロフェニル)ホウ酸の調製
Figure 2023551006000052
(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸(100mg、0.53mmol)をMeOH(20mL)に溶解させ、Pd/C(20mg)を加え、水素ガスで3回置換し、15psiで2時間攪拌して反応させ、TLC(PE/EA 1:1)で完全に反応したことを検出した。濾過し、濾液を濃縮して、黄色固体である標的生成物(2-アミノ-6-フルオロフェニル)ホウ酸(80mg、収率:97%)を得、精製せずに次の反応に直接使用した。
MS m/z (ESI): 156.0 [M+H]
ステップ4:4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000053
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(26mg、0.05mmol)、(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸(23.2mg、0.15mmol)及び炭酸セシウム(48.87mg、0.15mmol)をジオキサン/HO(1.5mL/0.3mL)に溶解させた。窒素ガスで1分間置換し、マイクロで100℃の条件下で1時間反応させた。反応終了後、反応溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=20:1)で精製して粗生成物を得、その後、分取HPLCで精製して、黄色固体である標的生成物4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(7.0mg、収率:24%)を得た。
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.46 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.25 (dd, J = 21.2, 12.0 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.11
(dd, J = 14.7, 8.2 Hz, 1H), 6.84 (d, J =
14.2 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 8.3 Hz, 1H),
6.41 - 6.27 (m, 2H), 5.83 (dd, J = 10.6, 1.6 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 52.4, 11.6 Hz, 2H), 4.30 - 3.83 (m, 2H), 3.74 (d, J
= 9.7 Hz, 2H), 3.22 (s, 1H), 2.98 - 2.80 (m, 1H), 2.43 (d, J = 0.7 Hz, 3H), 1.56 - 1.40 (m, 3H), 1.22 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3H).
19F NMR (376 MHz, MeOD-d) δ -114.58 - -114.95 (m), -114.95 - -115.34 (m), -125.12 - -126.48 (m).
MS m/z (ESI): 592.2 [M+H]
実施例6
2-(4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-フルオロベンズアミド
Figure 2023551006000054
2-(4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-フルオロベンズアミドは、実施例1を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 619.7 [M+H]
実施例7
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-(ジメチルアミノ)-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン
Figure 2023551006000055
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-(ジメチルアミノ)-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例1を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 619.7 [M+H]
実施例8
Figure 2023551006000056
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-(メチルアミノ)フェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリジニル[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例1を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 605.7 [M+H]
実施例9
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000057
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(26.7mg、0.05mmol)、(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸(28.4mg、0.15mmol)及び酢酸カリウム(15.0mg、0.15mmol)をジオキサン/HO(1.5mL/0.3mL)に溶解させた。窒素ガスで1分間置換し、マイクロ波で100℃の条件下1時間反応させた。反応終了後、反応溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=20:1)で精製して粗生成物を得、その後、分取HPLCで精製して黄色固体である標的生成物4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(3.7mg、収量:14%)を得た。
MS m/z (ESI): 642.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.56 - 8.39
(m, 2H), 7.24 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 7.15
(dd, J = 15.4, 6.9 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.53 - 6.46 (m, 1H), 6.32
(d, J = 15.9 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 12.2
Hz, 1H), 4.68 - 4.36 (m, 3H), 4.10 (dd,
J = 45.7, 31.6 Hz, 2H), 3.76 (s, 1H), 2.94 (s, 2H), 2.42 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.57 - 1.43 (m, 3H), 1.22 (d, J = 6.7 Hz,
3H), 1.06 (dd, J = 42.4, 6.7 Hz, 3H). 19F NMR (376 MHz, MeOD) δ -117.04 - -117.24 (m), -117.24 - -117.51 (m).
実施例9-1、及び実施例9-2
(P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)、及び(M-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)
Figure 2023551006000058
実施例9はキラル分離して、2つの軸性キラル異性体である実施例9-1及び実施例9-2を得、SFC:キラル調製条件は下記の通りである:
Figure 2023551006000059
実施例9-1:
=1.74 min
MS m/z (ESI): 642.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.56 - 8.39
(m, 2H), 7.24 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 7.15
(dd, J = 15.4, 6.9 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.53 - 6.46 (m, 1H), 6.32
(d, J = 15.9 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 12.2
Hz, 1H), 4.68 - 4.36 (m, 3H), 4.10 (dd,
J = 45.7, 31.6 Hz, 2H), 3.76 (s, 1H), 2.94 (s, 2H), 2.42 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.57 - 1.43 (m, 3H), 1.22 (d, J = 6.7 Hz,
3H), 1.06 (dd, J = 42.4, 6.7 Hz, 3H).
19F NMR (376 MHz, MeOD-d) δ -117.04 - -117.24 (m), -117.24 - -117.51 (m).
実施例9-2:
=2.49 min
MS m/z (ESI): 642.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.56 - 8.39
(m, 2H), 7.27 - 7.10 (m, 2H), 6.84 (dd,
J = 28.3, 17.7 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 5.83 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.63 - 4.41 (m,
2H), 4.23 - 4.02 (m, 1H), 3.79 - 3.57 (m, 2H), 3.36 (s, 2H), 2.99 - 2.86 (m, 1H), 2.41 (d, J = 7.6 Hz, 3H),1.51 (d, J = 25.9 Hz, 3H), 1.21 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.05 (dd, J = 44.8, 6.7 Hz, 3H).
実施例10
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000060
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(26mg、0.05mmol)、(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸(28.4mg、0.15mmol)及び炭酸セシウム(48.8mg、0.15mmol)をジオキサン/HO(1.5mL/0.3mL)に溶解させた。窒素ガスで1分間置換し、マイクロ波で100℃の条件下で1時間反応させた。反応完了後、反応溶液をスピン乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=20:1)で精製して粗生成物を得た後、分取HPLCで精製して、黄色固体である標的生成物4-((S)-4-アクリロイル-2-メチ
ルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(4.4mg、収率:14%)を得た。
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.47 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.38 - 8.24 (m, 1H), 7.27
(d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 23.5 Hz, 2H), 4.42 (s, 1H), 4.24
- 3.89 (m, 2H), 3.73 (dd, J = 14.4, 7.9
Hz, 1H), 2.92 (s, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.54 - 1.40 (m, 3H), 1.22 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3H).
19F NMR (376 MHz, MeOD-d) δ -116.46 - -116.73 (m), -116.87 (dd, J = 39.0, 8.4 Hz), -126.18 (dd, J = 24.9, 15.2 Hz).
MS m/z (ESI): 626.1 [M+H]
実施例11
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2,3-ジフルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000061
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2,3-ジフルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例2を参照して調製した。
MS m/z (ESI):611.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.41 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.32 - 8.25 (m, 1H), 7.25
(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.20 - 7.13 (m, 1H), 6.92 - 6.82 (m, 1H), 6.62 - 6.58 (m, 1H), 6.34 - 6.28 (m, 1H), 5.83 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 5.14 - 5.04 (m, 1H), 4.64 -
4.42 (m, 2H), 4.25 - 4.07 (m, 1H), 3.89
- 3.61 (m, 3H), 2.88 - 2.77 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.52 - 1.46 (m, 3H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.05 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
実施例12
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000062
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例2を参照して調製した。
MS m/z (ESI):611.1 [M+H]
実施例13
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000063
ステップ1:2,5,6-トリクロロ-N-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)カルバモイル)ニコチンアミドの調製
Figure 2023551006000064
の保護下で、2,5,6-トリクロロニコチンアミド(6.2g、27.7mmol)をTHF(60mL)に溶解させ、-78℃で塩化オキサリル(15.2mL、31.5mmol)(2M/Lのジクロロメタン溶液)を滴下し、-78℃で10分間攪拌した後、60℃で3時間攪拌し、反応溶液を0℃に冷却させ、トリエチルアミン(18mL、111mmol)を滴下し、2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-アミン(5g、27.7mmol)のTHF溶液を滴下し、室温で2時間攪拌した。食塩水を加えてクエンチングさせ、水及び酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100:1~70:1)で精製して、標的生成物2,5,6-トリクロロ-N-((2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)カルバモイル)ニコチンアミド(8.6g、収率:72%)を得た。
MS m/z (ESI):433.1 [M+H], 435.1 [M+H+2]
ステップ2:6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの調製
Figure 2023551006000065
2,5,6-トリクロロ-N-((2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)カルバモイル)ニコチンアミド(10.4g、24.1mmol)を無水THF(80mL)に溶解させ、窒素ガス保護下で0℃に冷却させ、KHMDS(48mL、48.2mmol)を滴下し、0.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてクエンチングさせ、水及び酢酸エチル(3×100mL)を加えて抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、酢酸エチルでスラリー化させ、精製して標的生成物6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(8g、収率:84%)を得た。
MS m/z (ESI): 397.1 [M+H], 399.1 [M+H+2]
ステップ3:4,6,7-トリクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン
Figure 2023551006000066
6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(5.2g、13.1mmol)をACN(50mL)に溶解させ、DIEA(23mL、66mmol)、POCl(3mL、19.7mmol)を加え、80℃で0.5時間撹拌した。直接次の反応に使用した。
MS m/z (ESI): 415.1 [M+H], 417.1 [M+H+2]
ステップ4:tert-ブチル(2R,5S)-4-(6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2023551006000067
4,6,7-トリクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンのアセトニトリル(50mL)溶液にDIEA(23mL、66mmol)を加え、tert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(6.2g、26.2mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。水を加えてクエンチングさせ、水及び酢酸エチル(3×100mL)を加えて抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=30:1)で精製して、標的生成物tert-ブチル(2R,5S)-4-(6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボ
ニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(6.1g、収率:77%)を得た。
MS m/z (ESI): 593.1 [M+H], 595.1 [M+H+2]
ステップ5:6,7-ジクロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000068
tert-ブチル(2R,5S)-4-(6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-2-カルボニル-1,2-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(6.1g,10.3mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、TFA(20mL)を加え、室温で1時間撹拌した。濃縮して、標的粗生成物6,7-ジクロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(6.1g、収率:100%)を得た。
MS m/z (ESI): 493.1 [M+H], 495.1 [M+H+2]
ステップ6:4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000069
6,7-ジクロロ-4-((2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(6g、12.2mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、DIEA(30mL、131mmol)を加え、塩化アクリロイル(1.08mL,13.13mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。水を加えてクエンチングさせ、水及び酢酸エチル(3×100mL)を加えて抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=20:1)で精製して標的生成物4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(1.6g、収率:22%)を得た。
MS m/z (ESI): 547.1 [M+H], 549.1 [M+H+2]
ステップ7:4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000070
の保護下で、4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6,7-ジクロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピ
リジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(700mg、1.3mmol)、(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸(380mg、2.6mmol)を1,4-ジオキサンと水の混合液(6mL:0.3mL)に溶解させ、Pd(dppf)Cl.DCM(100mg、0.1mmol)、KOAc(400mg、4mmol)を加え、100℃のマイクロ波で1時間反応させた。水を加えてクエンチングさせ、水及び酢酸エチル(3×50mL)を加えて抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=200:1~80:1)で精製して標的生成物4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(400mg、収率:48%)を得た。
MS m/z (ESI): 656.1 [M+H], 658.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.47 - 8.34 (m, 2H), 7.24-7.20 (m, 1H), 7.10-7.14 (m, 1H), 6.79-6.68 (m, 1H), 6.42 - 6.40 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.24 - 6.17 (m, 1H), 5.75-5.71 (m, 1H), 5.01 -4.94 (m, 2H), 4.46-4.40 (m, 1H), 4.26-4.17 (m, 1H), 4.03-3.99 (m, 1H), 3.84-3.79 (m, 1H), 2.86-2.77 (m, 1H), 2.36 (s, 3H), 1.26-1.19 (m, 9H), 1.14-1.11 (m, 3H).
実施例13-1、及び実施例13-2
(P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)、及び(M-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)
Figure 2023551006000071
実施例13はキラル分離して、2つの軸性キラル異性体である実施例13-1及び実施例13-2を得、SFC:キラル調製条件は下記の通りである:
Figure 2023551006000072
実施例13-1:
=1.74 min
MS m/z (ESI): 656.1 [M+H], 658.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, MeOD-d) δ 8.47 - 8.34
(m, 2H), 7.24-7.20 (m, 1H), 7.10-7.14 (m, 1H), 6.79-6.68 (m, 1H), 6.42 - 6.40 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.24 - 6.17 (m, 1H),
5.75-5.71 (m, 1H), 5.01 -4.94 (m, 2H),
4.46-4.40 (m, 1H), 4.26-4.17 (m, 1H), 4.03-3.99 (m, 1H), 3.84-3.79 (m, 1H), 2.86-2.77 (m, 1H), 2.36 (s, 3H), 1.26-1.19 (m, 9H), 1.14-1.11 (m, 3H).
実施例13-2:
=2.49 min
MS m/z (ESI): 656.1 [M+H], 658.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.55 - 8.38
(m, 2H), 7.25-7.20 (m, 1H), 7.18-7.11 (m, 1H), 6.88-6.76 (m, 1H), 6.51- 6.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.33 - 6.27 (m, 1H), 5.84-5.80 (m, 1H), 5.12 -5.10 (m, 2H), 4.46-4.23 (m, 2H), 4.15-3.89 (m, 2H), 3.64-3.50 (m, 1H), 2.89-2.82 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.51-0.99 (m, 12H).
実施例14
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000073
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 623.1 [M+H], 625.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.47 - 8.34 (m, 2H), 7.21-7.20 (m, 2H), 6.89-6.77 (m, 1H), 6.64 - 6.55 (m, 2H), 6.32 - 6.26 (m, 1H), 5.84-5.80 (m, 1H), 5.08 -5.03 (m, 2H), 4.56-4.49 (m, 1H), 4.34-4.26
(m, 1H), 4.13-4.04 (m, 1H), 3.92-3.88 (m, 1H), 2.79-2.72 (m, 1H), 2.40 (s, 3H),
1.55 - 1.43 (m, 3H), 1.35-1.27 (m, 3H),
1.20-1.17 (m, 3H), 1.08-1.05 (t, J = 8.
0 Hz, 3H).
実施例14-1、及び実施例14-2
(P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)、及び(M-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン)
Figure 2023551006000074
実施例14はキラル分離して、2つの軸性キラル異性体である実施例14-1及び実施例14-2を得、SFC:キラル調製条件は下記の通りである:
Figure 2023551006000075
実施例14-1:
=2.46 min
MS m/z (ESI): 623.1 [M+H], 625.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.47 - 8.34 (m, 2H), 7.21-7.20 (m, 2H), 6.89-6.77 (m, 1H), 6.64 - 6.55 (m, 2H), 6.32 - 6.26 (m, 1H), 5.84-5.80 (m, 1H), 5.08 -5.03 (m, 2H), 4.56-4.49 (m, 1H), 4.34-4.26
(m, 1H), 4.13-4.04 (m, 1H), 3.92-3.88 (m, 1H), 2.79-2.72 (m, 1H), 2.40 (s, 3H),
1.55 - 1.43 (m, 3H), 1.35-1.27 (m, 3H),
1.20-1.17 (m, 3H), 1.08-1.05 (t, J = 8.0 Hz, 3H).
実施例14-2:
=3.08 min
MS m/z (ESI): 623.1 [M+H], 625.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.48 - 8.34 (m, 2H), 7.23-7.21 (m, 2H), 6.90-6.78 (m, 1H), 6.66 - 6.58 (m, 2H), 6.33 - 6.28 (m, 1H), 5.85-5.82 (m, 1H), 5.10 -5.06 (m, 2H), 4.58-4.50 (m, 1H), 4.34-4.27
(m, 1H), 4.13-4.06 (m, 1H), 3.93-3.88 (m, 1H), 2.79-2.71 (m, 1H), 2.41 (s, 3H),
1.56 - 1.46 (m, 3H), 1.37-1.29 (m, 3H),
1.21-1.18 (m, 3H), 1.07-1.05 (t, J = 8.0 Hz, 3H).
実施例15
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000076
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例2
を参照して調製した。
MS m/z (ESI):595.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.40 - 8.32 (m, 2H), 7.51 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 6.86 - 6.79 (m, 1H), 6.37 - 6.26 (m, 1H), 5.84 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 5.08 (m, 2H), 4.56-4.46 (m, 2H), 4.21-4.08 (m, 1H), 3.85-3.62 (m, 2H), 2.86-2.82
(m, 1H), 2.40 (s, 3H), 1.47 (d, J = 6.6
Hz, 3H), 1.21 - 1.19 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.04 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例16
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000077
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例2を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 576.7 [M+H]
実施例17
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000078
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 690.1 [M+H], 692.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.46 - 8.34 (m, 2H), 7.25-7.21 (m, 1H), 7.11-7.14 (m, 1H), 6.44 - 6.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.23 - 6.16 (m, 1H), 5.73-5.70 (m, 1H), 5.03 -4.97 (m, 2H), 4.47-4.42 (m, 1H), 4.25-4.16 (m, 1H), 4.06-4.02 (m, 1H), 3.86-3.83 (m, 1H), 2.84-2.79 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 1.27-1.19 (m, 9H), 1.16-1.14 (m, 3H).
実施例18
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5-クロロ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000079
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5-クロロ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 660.1 [M+H], 662.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.58 - 8.38 (m, 2H), 7.53 - 7.36 (m, 1H), 7.23 -
7.15 (m, 1H), 6.97 - 6.79 (m, 1H), 6.22
(d, J = 16 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 8 Hz, 1H), 5.45 - 5.40 (m, 2H), 5.07 - 4.82 (m,
1H), 4.50 - 3.98 (m, 3H), 3.92 - 3.49 (m, 2H), 3.17 - 3.02 (m, 1H), 2.93 - 2.63 (m, 1H), 2.44 - 2.26 (m, 3H), 1.43 - 1.27 (m, 3H), 1.08 (d, J = 4 Hz, 3H), 1.04 - 0.86 (m, 3H).
実施例19
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5,6-ジフルオロ-3-メチルフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000080
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5,6-ジフルオロ-3-メチルフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 640.1 [M+H], 642.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.57 - 8.35 (m, 3H), 7.25 - 7.04 (m, 2H), 6.96 -
6.79 (m, 1H), 6.29 - 6.14 (m, 1H), 5.77
(d, J = 12 Hz, 1H), 5.09 - 4.82 (m, 1H), 4.76 - 4.58 (m, 2H), 4.48 - 3.98 (m, 3H), 3.94 - 3.59 (m, 2H), 2.93 - 2.69 (m, 1
H), 2.44 - 2.29 (m, 3H), 2.10 - 1.95 (m, 3H), 1.42 - 1.26 (m, 3H), 1.08 (d, J = 4
Hz, 3H), 1.05 - 0.87 (m, 3H).
実施例20
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5-クロロ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000081
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5-クロロ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 674.1 [M+H], 676.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.61 - 8.39 (m, 2H), 7.56 - 7.35 (m, 1H), 7.27 -
7.14 (m, 1H), 6.96 - 6.75 (m, 1H), 6.20
(d, J = 16 Hz, 1H), 5.82 - 5.71 (m, 1H), 5.53 - 5.38 (m, 2H), 4.95 - 4.69 (m, 1H), 4.57 - 4.30 (m, 1H), 4.24 - 4.00 (m, 2H), 3.98 - 3.79 (m, 2H), 2.95 - 2.60 (m, 1H), 2.44 - 2.25 (m, 3H), 1.40 - 1.13 (m,
6H), 1.10 - 0.87 (m, 6H).
実施例21
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000082
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 674.1 [M+H]
実施例22
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000083
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,6-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 626.1 [M+H], 628.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.58 - 8.34 (m, 2H), 7.26 - 6.99 (m, 2H), 6.95 -
6.77 (m, 1H), 6.47 - 6.27 (m, 1H), 6.26
- 6.13 (m, 1H), 5.77 (d, J = 16 Hz, 1H), 5.22 (s, 2H), 5.09 - 4.80 (m, 1H), 4.50 - 3.99 (m, 3H), 3.95 - 3.53 (m, 2H), 3.
20 - 2.98 (m, 1H), 2.94 - 2.65 (m, 1H), 2.42 - 2.24 (m, 3H), 1.43 - 1.25 (m, 3H), 1.09 (d, J = 4 Hz, 3H), 1.04 - 0.82 (m, 3H).
実施例23
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5,6-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000084
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5,6-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 644.1 [M+H]+。
実施例24
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5,6-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000085
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5,6-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 658.1 [M+H]+。
実施例25
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5,6-ジフルオロ-3-メチルフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000086
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-5,6-ジフルオロ-3-メチルフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 654.1 [M+H], 656.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.58 - 8.31 (m, 2H), 7.25 - 7.03 (m, 2H), 6.94 -
6.73 (m, 1H), 6.19 (d, J = 16 Hz, 1H), 5.81 - 5.69 (m, 1H), 4.96 - 4.59 (m, 3H),
4.55 - 4.38 (m, 1H), 4.29 - 3.96 (m, 2H), 3.93 - 3.72 (m, 2H), 3.00 - 2.60 (m, 1H), 2.45 - 2.25 (m, 3H), 2.07 - 1.94 (m, 3H), 1.43 - 1.13 (m, 6H), 1.12 - 0.82 (m, 6H).
実施例26
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3,4-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000087
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3,4-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 658.1 [M+H]+,
実施例27
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3,4-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000088
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3,4-トリフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 644.1 [M+H]+,
実施例28
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000089
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 640.2 [M+H]+,
実施例29
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000090
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 626.1 [M+H]+,
実施例30
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-メチルフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000091
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-メチルフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 607.1 [M+H], 609.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.57 - 8.34 (m, 2H), 7.43 - 7.31 (m, 1H), 7.18 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.15 - 7.01 (m, 2H), 6.95 - 6.78 (m, 1H), 6.28 - 6.14 (m, 1H),
5.77 (d, J = 12 Hz, 1H), 5.07 - 4.86 (m, 1H), 4.45 - 4.25 (m, 2H), 4.22 - 3.98 (m, 1H), 3.93 - 3.58 (m, 2H), 3.21 - 3.02 (m, 1H), 2.87 - 2.69 (m, 1H), 2.40 - 2.27
(m, 3H), 1.98 - 1.85 (m, 3H), 1.41 - 1.28 (m, 3H), 1.08 (d, J = 8 Hz, 3H), 1.02 - 0.79 (m, 3H).
実施例31
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-メチルフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000092
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-メチルフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 621.2 [M+H]+,
実施例32
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000093
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 627.1 [M+H], 629.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.56- 8.30 (m, 2H), 7.58-7.36 (m, 3H), 7.19 (s,
1H), 6.87 (s, 1H), 6.24-6.19 (d, J = 20.0 Hz, 1H), 5.79-5.76 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.97 (s, 1H), 4.32-4.04 (m, 3H), 3.80-3.49 (m, 3H), 2.72 (s, 1H), 2.35 (s, 3H), 1.34-0.91 (m, 9H).
実施例33
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000094
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 641.6 [M+H]+,
実施例34
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-7-(o-ベンジル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000095
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-7-(o-ベンジル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 589.1 [M+H], 591.1 [M+H+2]
実施例35
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000096
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 609.6 [M+H]+,
実施例36
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)フェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000097
(S)-4-(4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)フェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ))ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 661.1 [M+H]+,
実施例37
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-7-(o-ベンジル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000098
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)-7-(o-ベンジル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 603.1 [M+H], 605.1 [M+H+2]
実施例38
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000099
4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-クロロフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 623.6 [M+H]+,
実施例39
4-((2S,5R)-(4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)フェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000100
4-((2S,5R)-(4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)フェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 675.1 [M+H]+,
実施例40
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2023551006000101
4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンは、実施例13を参照して調製した。
MS m/z (ESI): 676.1 [M+H], 678.1 [M+H+2]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.40 - 8.32 (m, 2H), 7.51 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 6.86 - 6.79 (m, 1H), 6.37 - 6
.26 (m, 1H), 5.84 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 5.08 (m, 2H), 4.56-4.46 (m, 2H), 4.21-4.08 (m, 1H), 3.85-3.62 (m, 2H), 2.86-2.82
(m, 1H), 2.40 (s, 3H), 1.47 (d, J = 6.6
Hz, 3H), 1.21 - 1.19 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.04 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
2.化合物の生物学的試験評価
以下では、試験例に基づいて本発明を更に説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を制限するものではない。
試験例1、NCI-H358/Mia PaCa-2細胞増殖活性に対する阻害効果の検出
1.1 実験目的:
KRAS G12C突然変異細胞株であるNCI-H358及びMia PaCa-2細胞の増殖活性に対する実施例化合物の阻害効果を検出することである。
1.2. 実験機器と試薬:
1.2.1 機器:
マイクロプレートリーダー(BioTek Synergy H1)
ピペット(Eppendorf & Rainin)
1.2.2 試薬:
NCI-H358、Nanjing Cobioer Biotechnology Co., Ltd.から購入;
Mia PaCa-2、ATCCから購入;
Cell Titer-Glo細胞、Promega社から購入、商品番号:G7573;
RPMI 1640、Gibcoから購入、商品番号:22400089;
DMEM、Gibcoから購入、商品番号:11995065;
FBS、Gibcoから購入、商品番号:10091148;
PBS、Gibcoから購入、商品番号:10010023;
トリプシン、Gibcoから購入、商品番号:25200056;
細胞培養プレート、Corning社から購入、商品番号:3610。
1.3. 実験方法:
NCI-H358又はMia PaCa-2細胞が適切なコンフルエントまで培養された時、NCI-H358又はMia PaCa-2細胞を収集し、細胞を完全培地を使用して適切な細胞濃度に調節し、細胞懸濁液を90μL/ウェルで96ウェルプレートに広げ、37℃、5%COインキュベーターに置いて一晩付着させ、DMSOと培地を使用して濃度の異なる化合物溶液を調製し、溶媒対照を設定し、化合物溶液を96ウェルプレートに10μL/ウェルで加え、37℃、5%COのインキュベーターに置き、続いて72時間培養した後、CellTiter-Glo溶液を加え、振とうして均一に混合した後、暗所で10分間培養し、BioTek Synergy H1マイクロプレートリーダーでデータを読み取った。
1.4. 実験データの処理方法:
発光シグナル値を使用して阻害率を計算し、Graphpad Prismソフトウェアを使用して濃度と阻害率の非線形回帰カーブフィッティングを実行し、IC50値を得た。
1.5. 実験結果:
実験結果は表8に示された通りであり、NCI-H358及びMia PaCa-2細胞の増殖に対する実施例化合物の阻害活性のIC50値を示している。
Figure 2023551006000102
Figure 2023551006000103
1.6. 実験結論:
データは、本発明の実施例化合物が、NCI-H358及びMia PaCa-2細胞の増殖に対して良好な阻害効果を有していることを示す。
試験例2、KRAS G12Cタンパク質に結合してその安定性(融解温度)を向上させる本発明の化合物の能力の測定
2.1. 実験目的:
KRAS G12Cタンパク質の安定性を向上する化合物の能力を測定することである(タンパク質融解温度の上昇程度は、KRAS G12Cタンパク質に対する化合物の結合能力を特徴付けることができる)。
2.2. 実験機器と試薬:
2.2.1 実験機器:
定量的PCR装置(Quantstudio6 Flex)、Life社から購入;
ピペット、Eppendorf又はRainin Companyから購入。
2.2 実験試薬:
Protein Thermal ShiftTM Dye Kit、Thermofisher社から購入、商品番号:4461146;
KRAS G12Cタンパク質、Beijing SinoBiological Co., Ltd.から購入、商品番号:12259-H07E2;
HEPES、1MのBuffer Solution、Thermofisher社から購入、商品番号:15630080;
DTT、Sigma社から購入、商品番号:43816-50mL;
NaCl、Sinopharm Chemical Reagent Co., Ltd. から購入、商品番号:10019318。
2.3 実験方法:
本実験では、thermal shift法を使用して、化合物の結合前後のKRAS
G12Cタンパク質の融解温度(Tm)変化の程度を測定し、KRAS G12Cタンパク質安定性を改善する化合物の能力を特徴付けた。
具体的な実験操作は下記の通りである:
20μMのHEPES(pH7.5)、1mMのDTT、5X SYPRO Orange及び150mMのNaClを含む溶液を調製して実験緩衝液とし、同時に最終濃度が5.37μMであるヒトKRAS G12Cタンパク質を加えた。前記反応混合物を19.5μLずつ8列のPCRチューブに分注し、試験化合物又はDMSOをそれぞれ0.5μL加えて、総反応系が20μLとし、化合物の最終濃度が10μMであり、2.5%のDMSOを溶媒対照群として設定した。暗所で室温で1時間培養した後、PCRチューブをPCR装置に入れ、QuantStudioソフトウェア v1.3を開き、異なる処理群におけるKRAS G12Cタンパク質の融解温度は、融解曲線関数によって検出さ
れた(25℃から95℃に加熱、0.03℃/s)。
2.4. 実験データの処理方法:
PCR装置の実験データファイルをthermal shiftソフトウェアにインポートして、各処理群の融解温度(Tm)を得、融解温度の変化値(ΔTm)はDMSO溶媒対照群のTmを差し引くことによって得られた。
2.5. 実験結果:
上記のスキームによれば、本発明の化合物が結合してKRAS G12Cタンパク質の安定性を向上する実験において、表9に示されるようなタンパク質の融解温度を上昇させる能力を示した。
Figure 2023551006000104
2.6 実験結論:
上記のデータは、本発明の実施例化合物が、KRAS G12Cタンパク質と良好な結合能力を有することを示している。
試験例3、Miapaca-2細胞p-ERKに対する本発明の化合物の阻害活性
3.1. 実験目的:
KRAS G12C突然変異細胞Mia PaCa-2におけるリン酸化ERKのレベルに対する実施例化合物の阻害活性を測定することである。
3.2. 実験機器:
3.2.1 機器:
マイクロプレートリーダー(BioTek Synergy H1);
ピペット(Eppendorf & Rainin)。
3.2.2 試薬:
Phosphorylated ERK1/2(T202-Y204) LANCE Ultra Cellular Detection Kit、PerkinElmer社から購入、商品番号:TRF4000M;
細胞培養プレート、Corning社から購入、商品番号:3610;
White opaque OptiPlateTM-384プレート、PerkinElmer社から購入、商品番号:6007290。
3.3. 実験方法:
Mia PaCa-2細胞が適切なコンフルエントまで培養された時、Mia PaCa-2細胞を収集し、完全培地を使用して細胞密度を1×10/mLに調節し、細胞懸濁液を50μL/ウェルで96ウェルプレートに広げ、37℃、5%COのインキュベーターに置いて一晩付着させ、DMSOと培基を使用して異なる濃度の化合物溶液を調製し、溶媒対照を設定し、化合物溶液を25μL/ウェルで96ウェルプレートに加え、37℃、5%COのインキュベーターに置き、続いて2時間培養した後、細胞培養プレートの上清を捨て、溶解液50μLを各ウェルに加え、室温で30分間振とうして溶解させた後、遠心分離機に置き、1000rpmで1分間遠心分離し、上清15μLを384ウェルプレートに移し、5μLの検出混合溶液(最終濃度が0.5nMのEu-labeled anti-ERK1/2(T202-Y204)Antibodyを検出し、最終濃度が5nMのULight labeled anti-ERK1/2 Antibodyを検出)を各ウェルに加え、1000rpmで1分間遠心分離して均一に混合し、室温で一晩反応させ、プレートをBioTek Synergy H1で読み取り、信号値は、時間分解蛍光プログラムによって620nm及び665nmの発光波長で検出された。
3.4. 実験データの処理方法:
665nmと620nmの発光波長でのシグナル値の比率を計算し、当該比率を使用して阻害率を計算し、Graphpad Prismソフトウェアを使用して濃度と阻害率の非線形回帰カーブフィッティングを実行し、IC50値を得た。
3.5. 実験結果:
Figure 2023551006000105
3.6. 実験結論:
上記のデータは、本発明の実施例化合物が、Mia PaCa-2細胞におけるpERKに対して良好な阻害効果を有することを示している。
試験例4、マウスにおける薬物動態の測定
4.1. 研究目的:
Balb/cマウスを試験動物として使用して、経口投与後のマウス(血漿)における化合物の薬物動態学的挙動を研究することである。
4.2. 試験スキーム:
4.2.1 試験試薬:
本発明の実施例の化合物であり、自分で調製した化合物である。
4.2.2 試験動物:
Balb/cマウス、オス、Shanghai Jiesijie Laboratory Animal Co., Ltdから購入、動物生産ライセンス番号(SCXK(上海)2013-0006、N0.311620400001794)。
4.2.3 薬剤の調製:
ヒドロキシエチルセルロース(HEC、CMC-Na、粘度:800~1200Cps)5gを秤量し、精製水1000mLに溶解させ、10gのTween80を加えた。混合物をよく混合して、透明な溶液に調製した。
実施例化合物を秤量し、それぞれ4mLのガラスバイアルに入れ、2.4mLの当該溶液を加え、超音波を10分間実行して、濃度1mg/mLの無色透明溶液を得た。
4.2.4 投与:
Balb/Cマウス、オス;一晩絶食後、それぞれ10mg/kgの用量でPO投与し、投与体積は10mL/kgであった。
4.2.5 試料の収集:
投与前及び投与後の0.083h、0.25h、0.5h、1h、2h、4h、6h、8hに採血し、血液をEDTA-2Kチューブに入れ、4℃で6000rpmで6分間遠心分離して血漿を分離し、-80℃で保存し;薬物投与の4時間後に食物を摂取させた。4.3 実験結果:
LCMS/MS法を使用して得られた最終測定結果は表11に示される通りである。
Figure 2023551006000106
4.4 実験結論:
上記のデータは、本発明の実施例化合物がマウスにおいて良好な薬物動態パラメータを有することを示している。
試験例5、MiaPaca 2移植腫瘍モデルにおける腫瘍抑制実験
5.1 実験目的:
BALB/cヌードマウスを試験動物として使用し、ヒト膵臓癌細胞MiaPaca 2異種移植片(CDX)モデルを使用して体内薬力学実験を実行し、試験化合物の抗腫瘍効果を評価することである。
5.2 実験機器と試薬:
5.2.1機器:
超クリーンベンチ(BSC-1300II A2、Shanghai Boxun Industrial Co., Ltd. Medical Equipment Factory);
COインキュベーター(Thermo-311、Thermo);
遠心分離機(Centrifuge 5720R、Eppendorf);
全自動セルカウンター(Countess II、Life Technologies);
ピペット(10~20μL、Eppendorf);
顕微鏡(Ts2、Nikon);
バーニアキャリパー(CD-6’’AX、ミツトヨ、日本);
細胞培養フラスコ(T25/T75/T225、Corning);
恒温水槽(HWS12、Shanghai Yiheng Science)。
5.2.2試薬:
DMEM(11995-065、Gibco);
ウシ胎児血清(FBS)(10091-148、Gibco);
0.25%のトリプシン(25200-056、Gibco);
ペニシリン二重抗体(P/S)(SV30010、GE);
リン酸塩緩衝液(PBS)(10010-023、Gibco);
Matrigel(356234、Corning);
Gln(25030-081、Gibco)。
5.3 実験操作:
MiaPaca 2細胞をセルバンクから取り出し、蘇生させ、DMEM培地(10%のFBS、1%のGlu、1%のP/Sを含む)を加え、COインキュベーターで培養した(インキュベーター温度は37℃であり、CO濃度は5%である)。培養フラスコの底の80~90%まで細胞がまき散らされた後、継代培養し、継代培養した細胞をCOインキュベーター内で培養し続けた。細胞数が体内薬理学的接種要件を満たすまでこのプロセスを繰り返し、対数増殖期の細胞を収集して全自動セルカウンターでカウントし、カウント結果に応じてPBSとマトリゲル(体積比1:1)で細胞を再懸濁させ、細胞懸濁液(密度8×10/mL)を調製し、使用するまでにアイスボックスに入れた。
BALB/cヌードマウス、メス、6~8週齢、体重約18~22gのマウスを使用した。マウスは、特別な病原体のない環境で、各ケージに5匹のマウスで、単一の換気ケージで飼育された。すべてのケージ、パット、及び水は使用前に滅菌され、すべての動物は標準的な認定された商業実験室の食事に自由にアクセスできた。ヌードマウスには実験開始前に使い捨てのマウスラット共用のイヤータグを付け、接種前に75%の医療用アルコールを使用して接種部位の皮膚を消毒し、各マウスの右後背に0.1mL(2×10個の細胞を含む)のMiaPaca 2腫瘍細胞を皮下接種した。平均腫瘍体積が100~200mmに達した時、群分け投与を開始した。試験化合物は、投与量/頻度(6mg/kg、QD×3w)によって毎日経口胃内投与され、実験終了時の各グループの医薬有効性は表5に示された通りである。
5.4 データ処理:
腫瘍体積(mm)は、週に2回、ノギスで測定させ、計算式は:V=V=0.5×D×d×dであり、ここで、Dとdはそれぞれ腫瘍の長径と短径を表す。抗腫瘍効果は、化合物処理動物の平均腫瘍体積増加を未処理動物の平均腫瘍増加容積で割ることによって決
定された。腫瘍抑制率の計算式は、TGI(%)=1-[(Vt-V0)投与群/(Vt-V0)溶媒対照群]×100%である。実験終了後、全ての動物を安楽死させた。
5.5 実験結果:
Figure 2023551006000107
5.6 実験結論:
上記のデータは、21日間の連続経口投与後、本発明の実施例化合物が、1日あたり6mg/kgの経口投与の条件下で、MiaPaca 2ヌードマウスにおける移植腫瘍の増殖を有意に阻害できることを示している。
試験例6、ヒト肺癌NCI-H358細胞異種移植腫瘍モデルにおける体内薬力学研究
6.1 実験目的:
ヒト肺癌NCI-H358細胞の異種移植腫瘍モデルにおける化合物の体内有効性を評価することである。
6.2 実験機器と試薬:
6.2.1 機器:
1)生物学的安全キャビネット(BSC-1300II A2、Shanghai Boxun Industrial Co., Ltd., Medical Equipment Factory);
2)超クリーンベンチ(CJ-2F、Suzhou Fengshi Laboratory Animal Equipment Co., Ltd.);
3)COインキュベーター(Thermo-311、Thermo);
4)遠心分離機(Centrifuge 5720R、Eppendorf);
5)全自動セルカウンター(Countess II、Life Technologies);
6)バーニアキャリパー(CD-6’’AX、ミツトヨ、日本);
7)細胞培養フラスコ(T75/T225、Corning);
8)電子天秤(CPA2202S、Sartorius);
9)電子天秤(BSA2202S-CW、Sartorius);
10)電子天秤(BS124S、Sartorius)。
6.2.2試薬:
1)RPMI-1640培地(22400-089、Gibco);
2)DMEM培地(11995-065、Gibco);
3)ウシ胎児血清(FBS)(10099-141C、Gibco);
4)リン酸塩緩衝液(PBS)(10010-023、Gibco);
5)Tween 80(30189828、Sinopharm reagent);
6)カルボキシメチルセルロースナトリウム(30036365、Sinopharm
reagent)。
6.3 実験操作及びデータ処理:
6.3.1 動物:
BALB/cヌードマウス、6~8週齢、メス、Shanghai Xipuer-Bikai Experimental Animal Co., Ltd.から購入。
6.3.2 細胞培養及び細胞懸濁液の調製
1)MiaPaca-2細胞をセルバンクから取り出し、DMEM培地(DMEM+10%FBS)で蘇生させ、蘇生した細胞を細胞培養フラスコ(細胞の種類、日付、培養者名などをラベル付け)に入れ、COインキュベーターで培養した(インキュベーター温度は37℃であり、CO濃度は5%である)(NCI-H358細胞の蘇生方法は試験例5のMiaPaca-2細胞と同様であり、培地はRPMI-1640培地に変更する)。
2)継代は3日~5日おきに実行し、継代後、細胞を続いてCOインキュベーターで培養した。細胞数が体内薬力学的要件を満たすまでに当該プロセスを繰り返した。
3)培養したMiaPaca-2細胞を収集し、全自動セルカウンターで計数し、計数結果に従って、細胞をPBSとマトリゲル(比率は1:1)で再懸濁させて、細胞懸濁液(細胞密度:5×10/mL)を調製し、使用するまでにアイスボックスに入れた(NCI-H358細胞は、マトリゲルを加えずに直接にPBSで再懸濁させ、細胞密度は1×10/mLである)。
6.3.3 試料の調製:
1)溶媒:溶媒(0.5%のCMC-Na+1%のTween 80)、保存条件:4℃。
0.5gのCMC-Naを秤量し、所定体積のddHOを加えて溶解させ、1.0mLのTween 80を加え、均一に攪拌し、最終的に100mLとした。
2)試験化合物(10mg/kg)の調製:
8.42mgのAMG510化合物を秤量し、8.260mLの溶媒を加え、超音波、ボルテックス、撹拌によって均一な溶液を得た。
7.81mgの実施例化合物13-1を秤量し、7.654mLの溶媒を加え、超音波、ボルテックス及び撹拌によって均一な溶液を得た。
6.3.3 細胞の接種:
1)接種前に、ヌードマウスに使い捨てのマウスラット共用イヤータグを付け;
2)接種時に、細胞懸濁液を均一に混合し、0.1~1mLの細胞懸濁液を1mLの注射器で抽出し、気泡を取り除き、後で使用するまでに注射器をアイスバッグに入れ;
3)ヌードマウスを左手で持ち、ヌードマウスの右肩付近の右背中(接種部位)を75%アルコールで消毒し、30秒後に接種を開始し;
4)順次に実験用ヌードマウスに接種した(各マウスに0.1mLの細胞懸濁液を接種)。
6.3.4 担癌マウスの測定、群分け、投与:
1)腫瘍増殖状況に応じて、接種後18日目に腫瘍を測定し、腫瘍サイズを計算した。
腫瘍体積の計算:腫瘍体積(mm)=長さ(mm)×幅(mm)×幅(mm)/2。
2)担癌マウスの体重と腫瘍サイズに従って、無作為に群分ける方法で群を分けた。
3)群分けの結果に従って、試験薬の投与を開始した(投与方法:経口投与、投与量:10mg/kg、投与体積:10mL/kg、投与頻度:1日1回、投与期間:21日、溶媒:0.5%のCMC/1%のTween 80)。
4)試験薬物投与開始後、週に2回、腫瘍の量と腫瘍の重量を測定した。
5)実験終了後、動物を安楽死させた。
6)データはExcelなどのソフトウェアで処理した。
6.4 データ処理:
化合物の腫瘍抑制率TGI(%)の計算:腫瘍の退縮がない場合、TGI(%)=[(1-(特定の処理群の投与終了時の平均腫瘍体積-当該処理群の投与開始時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積-溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。腫瘍退行がある場合、TGI(%)=[1-(特定の処理群の投与終了時の平均腫瘍体積-当該処理群の投与開始時の平均腫瘍体積)/当該処理群の投与開始時の平均腫瘍体積]×100%。
6.5 実験結果:
Figure 2023551006000108
6.6 実験結論:
上記のデータは、15日間の連続経口投与後、本発明の実施例化合物が、1日あたり10mg/kgの経口投与の条件下で、ヒト肺癌NCI-H358細胞を移植したヌードマウスの腫瘍の増殖を有意に阻害し、これは参照データよりも有意に良好であることを示している。
試験例7、hERGカリウムイオンチャネル阻害活性試験
7.1 細胞の調製:
7.1.1 CHO-hERG細胞を175cmの培養フラスコで培養し、細胞密度
が60~80%に達したら培地を除去し、7mLのPBSで洗浄し、3mLのDetachinで消化させた。
7.1.2 完全に消化した後、7mLの培地を加えて中和し、その後、遠心分離し、上清を吸引し、5mLの培地を加えて再懸濁させて、2~5×10/mLの細胞密度を確保した。
7.2 溶液の調製:
Figure 2023551006000109
7.3 電気生理学的記録プロセス:
単一細胞の高インピーダンスシーリングと全細胞モードの形成過程はすべてQpatch装置によって自動的に完了させ、全細胞記録モードを取得した後、細胞を-80mVでクランプし、その後5秒間+40mVの脱分極刺激を与える前に、50msの-50mV前電圧を最初に与え、その後5秒間-50mVに再分極させ、-80mVに戻した。この電圧刺激を15秒ごとに印加し、2分間記録した後、細胞外液を与え、5分間記録し、投与プロセスを開始し、化合物濃度は試験濃度が低い方から与え、各試験濃度を2.5分間与え、全濃度を連続的に与えた後、3μMの陽性対照化合物Cisaprideを与えた。各濃度で少なくとも3個のセル(n≧3)を試験した。
7.4 化合物の調製:
7.4.1 20mM化合物母液を細胞外液で希釈し、2495μLの細胞外液に5μLの20mM化合物母液を加え、500倍希釈して40μMとし、0.2%のDMSOを含む細胞外液で3倍連続希釈することによって試験最終濃度を得た。
7.4.2 最高試験濃度は40μMであり、それぞれ40、13.33、4.44、1.48、0.49、0.16μMの合計6つの濃度であった。
7.4.3 最終試験濃度におけるDMSOの含有量は0.2%未満であり、この濃度のDMSOはhERGカリウムチャネルに影響を与えなかった。
7.5 データ分析
実験データはXLFitソフトウェアによって分析された。
7.6 品質管理
環境:湿度:20~50%、温度:22~25℃
試薬:使用した実験用試薬はSigma社から購入し、純度は98%より高かった。
報告の実験データは、次の基準を満たす必要がある:
全細胞シーリングインピーダンス>100MΩ
テール電流振幅>400pA
薬理学的パラメーター:
hERGチャネルに対する複数の濃度のCisaprideの阻害効果を陽性対照群として設定した。
7.7 実験結果:
Figure 2023551006000110
7.8 実験結論:
心臓のhERGカリウムイオンチャネルに対する薬物の阻害は、薬物によって引き起こされるQT延長症候群の主な原因である。実験結果から、本発明の実施例化合物は、心臓のhERGカリウムイオンチャネルに対して明らかな阻害効果を示さず、高用量の場合の心臓への毒性及び副作用を回避できることが分かる。
試験例8、血漿安定性試験スキーム
8.1実験目的
本実験の目的は、マウス、ラット、イヌ及びヒトの血漿における実施例化合物の安定性を検出することである。
8.2実験手順
8.2.1溶液の調製
1)、血漿の調製
動物又はヒトの全血を採取した後、血液を抗凝固剤を含むチューブに入れ、3500rpmで10分間遠心分離し、上層の淡黄色血漿を収集した。
2)、10μMの試験化合物(m/M/V=C)
化合物を秤量し、ストック溶液をDMSOで調製し、作業溶液を100mMのリン酸緩衝液で調製した。
3)、10μMの陽性対照
(1)Propantheline(プロパンテリン、Mr=449.4Da)
2.36mgのプロパンテリンを秤量し、1mLのDMSOで10mMのストック溶液に希釈し;10mMのストック溶液10μLを1mLの100mMリン酸緩衝液にピペットで入れ、最終濃度を100μMにした。
(2)Mevinolin(ロバスタチン、Mr=404.5Da)
4.05mgのロバスタチンを秤量し、1mLのDMSOで10mMストック溶液に希釈し、10μLの10mMストック溶液を1mLの100mMリン酸緩衝液にピペットで入れ、最終濃度を100μMにした。
8.2.2実験プロセス:
1)、順次に285μLの血漿、15μLの10μM化合物(試験化合物)を96ウェルプレートに加え、37℃で培養した。
2)、0、15、30、60、90、120分(時間ポイントは微調整できる)にそれぞれ40μLを取り出し、内部標準を含むアセトニトリル停止溶液160μLを加えた。
3)、遠心分離(3500rpm、10分)した後、上清50μLを取り出し、50μLのDDHOで希釈した後、LC-MS/MSに注入した。
8.3クロマトグラフィー条件
機器:島津LC-20AD
クロマトグラフィーカラム:phenomenex gemiu(登録商標)C18(50×4.6mm、粒子サイズ:5μm);
移動相:A:アセトニトリル、B:0.1%のギ酸溶液、0~8分:5%A→95%A、2.0~2.1min:90%A→5%A;流速:0.8mL/min;実行時間:5.0分;注入量:5μL。
8.4マススペクトル条件:
機器:API4000液体クロマトグラフィー質量分析器、米国AB社;
イオン源:エレクトロスプレーイオン化源(ESI);
乾燥ガス(N)温度:500℃;
エレクトロスプレー電圧:5500V;
検出方法:陽イオン検出;
スキャンモード:選択的応答モニタリング(MRM)方式;
スキャン時間:0.1s。
8.5実験結果:

Figure 2023551006000111
Figure 2023551006000112
8.6実験結論:
上記のデータは、本発明の実施例化合物の血漿安定性が高く、種の違いがほとんどないことを示している。
試験例9、CYP酵素シングルポイント阻害試験
9.1実験目的
ヒト肝ミクロソーム培養系を使用して、シングルポイント法によってCYP450酵素サブタイプに対する化合物の阻害を迅速的に予測することである。
9.2実験手順
9.2.1溶液の調製
2.5mMのNADPH:4.165mgのNADPH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)を秤量し、100mMリン酸緩衝液を加えて2mLとした。0.25mg/mLのミクロソーム:50μLの20mg/mLミクロソームを4mLの100mMリン酸緩衝液に加え、均一に混合した。
試験化合物の反応溶液の調製:
被験実施例化合物を秤量し、DMSOで10mMに希釈した後、100mMのリン酸緩衝液で100μMに希釈した。
9.2.2実験手順:
1. 96ウェルプレートに40μLの肝ミクロソーム、10μLの基質、10μLの試験化合物を加え、3分間プレインキュベートした。
2. 40μLのNADPHを加えた。
3. 20分の時、内部標準を含むアセトニトリル停止溶液300μLを加えた。
4. 遠心分離し、試料を注入した。
9.3実験結果:
Figure 2023551006000113
9.4実験結論:
以上のデータは、本発明の実施例化合物が各CYP酵素サブタイプに対して強い阻害を示さず、DDIのリスクが小さいことを示している。
試験例10、血漿タンパク質結合率試験
10.1実験目的:
本実験方法の目的は、血漿における実施例化合物の血漿タンパク質結合状況を検出することである。
10.2実験機器及び材料:
液相質量分析計、遠心分離機、ボルテクサー、ピペット、連続液体ディスペンサー、96ウェルプレート、組織ホモジナイザー(組織試料分析の時使用)、50%のメタノール水溶液、内部標準含有アセトニトリル溶液、ブランクマトリックス(血漿、尿液、組織ホモジネートなど)。
10.3実験手順:
10.3.1 被験物質ストック溶液Aの調製
実施例化合物をDMSOで1mMの溶液Aに調製した。
10.3.2 血漿溶液Bの調製
溶液Aを血漿溶液に加え、5μMの溶液Bに調製した。
10.3.3 処理プロセス
1)200μLの溶液Bを膜内に加えた。
2)350μLのPBSを膜外に加えた。
3)37℃のウォーターバスで6時間培養した。
4)試料を処理し、希釈し、質量分析検出を実行した。
10.4クロマトグラフィー条件:
機器:島津LC-20 AD;
クロマトグラフィーカラム:phenomenex gemiu(登録商標)C18(50×4.6mm、粒子サイズ5μM);
移動相:A:アセトニトリル、B:0.1%のギ酸溶液、0~0.5min:5%A→90%A、2.0~2.1min:90%A→5%A;流速:0.8mL/min;実行時間:5.0分;注入量:5μL。
10.5マススペクトル条件:
機器:API4000液体クロマトグラフィー質量分析、米国AB社;
イオン源:エレクトロスプレーイオン化源(ESI);
乾燥ガス(N)温度:500℃;
エレクトロスプレー電圧:5500V;
検出方法:陽イオン検出;
スキャンモード:選択的応答モニタリング(MRM)方式;
スキャン時間:0.1s。
10.6 実験結果:
Figure 2023551006000114
10.7実験結論:
上記のデータは、本発明の実施例化合物が、高い血漿タンパク質結合率を示し、種差がほとんどないことを示している。
試験例11、担癌マウスにおける薬物動態の検出
11.1. 研究目的:
MiaPaca 2担癌マウスを試験動物として、マウス体内(血漿、腫瘍組織及び腸)における、6mg/kgの用量で経口投与された、実施例13-1の化合物及びAMG-510化合物の薬物動態学的挙動を研究することである。
11.2. 試験スキーム
11.2.1 試験医薬:
本発明の実施例13-1、AMG-510化合物であり、自分で調製した化合物である。
11.2.2 試験動物:
24匹のMiaPaca 2担癌マウス、メス。各時点で3匹(0h、1h、2h、4h、6h、8h、16h、24h)。Shanghai xipuer-bikai Laboratory Animal Co.,Ltd、動物生産ライセンス番号:SCXK(上海)2018-0006。
11.2.3 医薬の調製:
ヒドロキシメチルセルロース5gを秤量し、精製水1000mLに溶解させ、10gのTween 80を加えた。均一に混合して、透明な溶液にした。
実施例化合物13-1、AMG-510を秤量して当該溶液に溶解させ、よく振とうし、超音波で15分間処理して均一な懸濁液を得、濃度は0.6mg/mLであった。
11.2.4 投与:
MiaPaca 2担癌マウスは絶食後、それぞれ体重に従ってp.o.投与され(動物は0hでは投与されない)、投与量は6mg/kgであり、投与体積は10mL/kgであった。
11.2.5 試料の収集:
投与の前後に、マウスをCOで安楽死させ、0.5mLの血液を心臓から採取してEDTA-2Kチューブに入れ、4℃で、6000rpmで6分間遠心分離して血漿を分離し、-80℃で保存し;腫瘍組織の重量を測定した後、2mLの遠心チューブに入れ、-80℃で保存した。適切な長さの十二指腸、回腸、結腸の組織をハサミで切り取り、内容物を取り出してPBSで2回洗浄し、吸水紙で吸水後、秤量し、2mLの遠心チューブに入れて-80℃で保存した。
11.3 実験結果:LCMS/MS法で得られた最終測定結果は表11に示される通りである:
Figure 2023551006000115
11.4実験結論:
6mg/kgの投与量で、マウスの腫瘍における本発明の実施例化合物の曝露量と血液における曝露量の比率は、AMG-510より高く、T1/2及びMRTはより長い。
三、化合物の塩、及びその結晶に関する研究
上記実施例化合物がNCI-H358及びMia PaCa-2細胞の増殖に対して良好な阻害効果を有することが示された場合、その薬学的に許容される塩も同じ薬理学的効果を有し得ることは当業者に周知である。これに基づいて、本発明者らは、対応する化合物の塩形態及び結晶の物理的及び化学的性質をさらに研究するが、下記の具体的な塩形態又は結晶の調製及び特徴付けは、本発明の保護の範囲を限定するものではなく、本発明の化合物のより多くの塩形態及び結晶は、当業者によって、本発明に基づく従来の塩形成又は結晶化方法によって得ることができ、これらの塩形態及び結晶は、本発明によって保護される実施態様である。具体的には下記の通りである。
1.実験装置
1.1物理化学検出機器のパラメーター

Figure 2023551006000116
Figure 2023551006000117
1.2機器及び液相分析条件
1.2.1機器及び装置
Figure 2023551006000118
1.2.2クロマトグラフィー条件
Figure 2023551006000119
2.化合物の塩形態の研究
2.1実施例13-1化合物の塩形態のスクリーニング
2.1.1実験目的:
化合物の塩形態をスクリーニングすることである。
2.1.2実験手順:
1)機器及び装置
Figure 2023551006000120
2)操作手順
(1)溶解析出又は懸濁して塩を形成させる。
化合物10mgを秤量し、溶媒200μLを加え、室温で攪拌し、それぞれ異なる酸を加えて一晩撹拌し、遠心分離又は揮発により乾燥させて化合物の塩を得た。
Figure 2023551006000121
(2)貧溶媒法による塩形成
良溶媒を選択し、酸を秤量し、良溶媒を加えて、化合物を100mg/mLの濃度で含むストック溶液に調製し、貧溶媒を加え、化合物100mgをそれぞれ秤量し、良溶媒1mLを加えて完全に溶解させた後、濾過し、濾液0.2mLを取り、貧溶媒をそれぞれ滴下し(沈殿物があれば添加を止め、最大1.8mLの貧溶媒を加える)、所定の時間撹拌した後、濾液を迅速に遠心分離して除去して、化合物の塩を得た。
Figure 2023551006000122
2.1.3実験結果:
塩形態スクリーニング実験により、化合物の遊離塩基と塩を形成できるのは硫酸、ヒドロキシルエチルスルホン酸、及び1,5-ナフタレンジスルホン酸である。
上述のように、当業者は、本発明に基づき、従来の方法を使用して、より多くの薬学的に許容される塩を得ることができる。
2.2実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩の定量分析
2.2.1 HPLCによるヒドロキシエチルスルホン酸の定量
2.2.1.1実験目的:
実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩におけるヒドロキシエチルスルホン酸の数を決定することである。
2.2.1.2実験手順:
1)クロマトグラフィー条件
Figure 2023551006000123
2)操作
適量の実施例13-1の化合物の遊離塩基を秤量し、メタノールを加えて濃度0.05
~0.30mg/mLの一連の線形溶液を調製した。
適量の実施例13-1の化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩を秤量し、メタノールを加えて実施例13-1の化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩を0.25mg/mLの濃度で含む溶液を調製した。上記線形溶液及び試料溶液をそれぞれ取って注入した。
2.2.1.3実験結果:
Figure 2023551006000124
外部標準法の結果は、ヒドロキシエチルスルホン酸と遊離塩基が1:1のモル比で塩を形成することを示している。
2.2.2 ELSDによる実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩の定量
2.2.2.1実験目的:
実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩におけるヒドロキシエチルスルホン酸の数を決定することである。
2.2.2.2実験手順:
1)クロマトグラフィー条件
Figure 2023551006000125
2)操作
適量のヒドロキシエチルスルホン酸を秤量し、メタノールを加えて、ヒドロキシエチルスルホン酸を0.5~1mg/mLの濃度で含む一連の線形溶液を調製した。
適量の実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩を秤量し、メタノールを加えて実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩を含む溶液を5.0mg/mLの濃度で調製した。上記線形溶液及び試料溶液をそれぞれ取って注入した。
2.2.2.3実験結果:
Figure 2023551006000126
計算の結果、実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩におけるヒドロキシエチルスルホン酸の数は、1個である。
3. 化合物塩の結晶に関する研究
3.1実施例13-1化合物の結晶の研究
3.1.1実験目的:
化合物の結晶になれる塩をスクリーニングすることである。
3.1.2実験手順:
1)機器及び装置
Figure 2023551006000127
2)操作手順
(1)様々な溶媒又は懸濁液に溶解させて塩の結晶を形成させる。
実施例13-1の化合物10mgを秤量し、それぞれに異なる反応溶媒を加えた後、最終体積は200μLになり、撹拌し、酸を加え、12時間撹拌し、遠心分離及び乾燥させた後、そのXRPDを測定した。

Figure 2023551006000128
Figure 2023551006000129
(2)貧溶媒法による塩形成と結晶化
良溶媒を選択し、酸を秤量し、良溶媒を加えて、化合物を100mg/mLの濃度で含むストック溶液に調製し、貧溶媒を加え、化合物100mgをそれぞれ秤量し、良溶媒1mLを加えて完全に溶解させた後、濾過し、濾液0.2mLを取り、貧溶媒をそれぞれ滴下し(沈殿物があれば添加を止め、最大1.8mLの貧溶媒を加える)、所定の時間撹拌した後、濾液を迅速に遠心分離して除去して、固体を乾燥させた後、そのXRPDを測定した。
Figure 2023551006000130
3.1.3実験結果
当該化合物の塩の結晶の研究実験を通じて、得られた結晶を有する塩形態は、ヒドロキシエチルスルホン酸塩、硫酸塩、1,5-ナフタレンジスルホン酸塩である。
3.2実施例13-1化合物の結晶の調製
3.2.1実験目的:
実施例13-1化合物の塩の結晶を調製することである。
3.2.2実験手順:
1)機器及び装置
Figure 2023551006000131
2)操作手順
I、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の調製
実施例13-1化合物500mgを秤量し、イソプロパノール9.08mLを加え、50℃に加熱して攪拌し、ヒドロキシエチルスルホン酸(MeOHに1.0M)0.914mLを加え、均一に溶解させた後沈殿させ、室温で2時間攪拌し、濾過した後、固体を50℃で真空乾燥させて、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶を得、検出と分析によると、図1に示されるXRPDスペクトル、図2に示されるDSCスペクトル、及び図3に示されるTGAスペクトルを有していた。
或いは、実施例13-1化合物(100g)、イソプロパノール(1200mL)を3Lの三口フラスコに加え、40~45℃に加熱し、攪拌して全部溶解させ;次に、2-ヒドロキシエチルスルホン酸(28.84g)をエタノール800mLに分散させ、反応系の温度を39~42℃に制御しながら約10分間かけて滴下した。上記反応溶液に500mgの種晶を加え、快速に固体がを析出させ、加熱を止め、25℃に冷却させ、12時間撹拌した。濾過し、ケーキを400mLのイソプロパノールで洗浄し、吸引して乾燥させ、45℃で16時間真空乾燥させて純度が97.9%であり、キラル純度が99.8%であり、質量収率が92%である淡黄色固体92.57gを得た。検出及び分析により、図1に示されるXRPDスペクトル、図2に示されるDSCスペクトル、及び図3に示されるTGAスペクトルを有していた。
II、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の調製
実施例13-1化合物10mgを秤量し、テトラヒドロフラン0.2mLを加え、50℃に加熱して攪拌し、ヒドロキシエチルスルホン酸(MeOHに1.0M)18.3μLを加え、均一に溶解させた後沈殿させ、室温で2時間攪拌し、濾過した後、固体を50℃で真空乾燥させて、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶を得、検出及び分析により、図4に示されるXRPDスペクトル、図5に示されるDSCスペクトル、及び図6に示されるTGAスペクトルを有していた。
III、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の調製
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶20mgを秤量し、メタノール0.2mL、メチルtert-ブチルエーテル0.45mLを加え、50℃に加熱して一晩攪拌し、濾過した後、固体を50℃の条件で真空乾燥させてヒドロキシエチルスルホン酸塩の結晶形態IIIを得、検出及び分析により、図7に示されるXRPDスペクトル、図8に示されるDSCスペクトル、及び図9に示されるTGAスペクトルを有していた。
IV、硫酸塩のI型結晶の調製
実施例13-1化合物10mgを秤量し、エタノール0.2mLを加え、50℃に加熱して攪拌し、硫酸(MeOHに1.0M)18.3μLを加え、均一に溶解させた後沈殿させ、室温で1晩攪拌し、濾過した後、固体を50℃で真空乾燥させて、硫酸塩のI型結晶を得、検出及び分析により、図10に示されるXRPDスペクトルを有していた。
V、硫酸塩のII型結晶の調製
実施例13-1化合物100mgを秤量し、イソプロパノール1.82mLを加え、50℃に加熱して攪拌し、硫酸(MeOHに1.0M)183μLを加え、全部溶解させた後沈殿させ、室温で1晩攪拌し、濾過した後、固体を50℃で真空乾燥させて、硫酸塩のII型結晶を得、検出及び分析により、図11に示されるXRPDスペクトルを有していた。
VI、硫酸塩のIII型結晶の調製
硫酸塩のI型結晶10mgを秤量し、イソプロパノール0.2mLを加え、50℃に加熱して5日間攪拌し、濾過した後、固体を50℃の条件で真空乾燥させて、硫酸塩のIII型結晶を得、検出及び分析により、図12に示されるXRPDスペクトルを有していた。
VII、硫酸塩のIV型結晶の調製
硫酸塩のI型結晶10mgを秤量し、酢酸エチル0.2mLを加え、50℃に加熱して5日間攪拌し、濾過した後、固体を50℃の条件で真空乾燥させて、硫酸塩のIV型結晶得、検出及び分析により、図13に示されるXRPDスペクトルを有していた。
4. 固体安定性実験
4.1実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型晶形の固体安定性実験
4.1.1実験目的:
高温、高湿度、高温高湿度、及び光照射条件下での化合物の結晶の物理的及び化学的安定性を調査して、結晶のスクリーニングと保存の基礎を提供することである。
4.1.2機器及び液体クロマトグラフィー分析条件
Figure 2023551006000132
4.1.3 実験スキーム
4.1.3.1適量の実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶を秤量し、それぞれ光照射(≧1.2×106 lux・h、10日間)、高湿度(25℃、75%、10日間)、高湿度(25℃、90%、10日間)、高温(40℃、30日間)、高温(60℃、30日間)及びマイクロパウダー条件下で所定期間処理した後、そのXRPDを検出した。
4.1.4.1実験結果:
Figure 2023551006000133
4.1.3.2実験スキーム:
適量の実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶を秤量し、それぞれ光照射(5000±500lux)、高温(60℃)、高湿度(92.5%RH)、及び高温高湿度(50℃&75%RH)の条件下で10日間置いた後、希釈剤であるメタノールを加えて、実施例13-1の遊離塩基を0.25mg/mLの濃度で含む溶液を調製し、HPLCで分析し、ピーク面積正規化法に従って関連物質の変化を計算した。
4.1.4.2実験結果:
Figure 2023551006000134
上記の実験結果は、実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶が、光照射、高湿度、高温、及びマイクロパウダー条件下で比較的安定であることを示している。
4.2実施例13-1化合物の硫酸塩のII型結晶の固体安定性実験
4.2.1実験目的:
高温、高湿度、高温高湿、及び光照射条件下での化合物の結晶の物理的及び化学的安定性を調査して、結晶のスクリーニングと保存の基礎を提供することである。
4.2.2機器及び液体クロマトグラフィー分析条件
Figure 2023551006000135
4.2.3実験スキーム:
適量の実施例13-1化合物の硫酸塩のII型結晶を秤量し、それぞれ光照射(5000±500lux)、高温(60℃)、高湿度(92.5%RH)、及び高温高湿度(50℃&75%RH)の条件下で10日間置いた後、希釈剤であるメタノールを加えて、実施例13-1の遊離塩基を0.25mg/mLの濃度で含む溶液を調製し、HPLCで分析し、ピーク面積正規化法に従って関連物質の変化を計算した。
4.2.4実験結果:
Figure 2023551006000136
硫酸塩のII型結晶は、光照射、高湿度、高温高湿度の条件下で比較的安定している。
5. 異なる媒体における溶解度実験
5.1異なる媒体における実施例13-1化合物の溶解度実験
5.1.1実験目的:
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の異なるpHの媒体、水、人工模擬胃液(FaSSGF)、空腹時人工模擬腸液(FaSSIF)、非空腹時人工模擬腸液(FeSSIF)などの媒体における溶解度の大きさを比較して、塩の創薬可能性に根拠を提供するためである。
5.1.2実験スキーム:
約1mgの化合物のさまざまな塩形態を秤量して、それぞれ1mLの人工模擬胃液(FaSSGF)、空腹時人工模擬腸液(FaSSIF)、非空腹時人工模擬腸液(FeSSIF)、及び純水に24時間懸濁させ、37℃での化合物の熱力学的溶解度を、外部標準法を用いてHPLCで測定した。
5.1.3実験結果:下記の表に示される通りである。
Figure 2023551006000137
6. 熱力学的安定性実験
6.1実施例13-1化合物のヒドロキシエチルスルホン酸塩の結晶多形のスクリーニング
6.1.1実験目的:
結晶多形のスクリーニングにより、ヒドロキシエチルスルホン酸塩の熱力学的に安定な結晶を得ることである。
6.1.2実験ンスキーム:
ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶を10mg秤量し、それぞれ有機溶媒200μLに加え、室温及び50℃の条件下で5日間スラリー化させ、遠心分離し、上澄みを捨て、固体を乾燥させた後、そのXRPDを測定した。
6.1.3実験結果:下記の表に示される通りである。
Figure 2023551006000138
上記の結果は、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶がヒドロキシエチルスルホン酸塩の安定的な結晶であることを示している。
6.2実施例13-1化合物の硫酸塩の結晶多形のスクリーニング
6.2.1実験目的:
結晶多形のスクリーニングにより、ヒドロキシエチルスルホン酸塩の熱力学的に安定な結晶を得ることである。
6.2.2実験スキーム:
硫酸塩のII型結晶10mgを秤量し、それぞれ200μLの有機溶媒を加え、50℃で5日間スラリー化させ、遠心分離し、上澄みを捨て、固体を乾燥させた後、そのXRPDを測定した。
6.2.3実験結果:下記の表に示される通りである。
Figure 2023551006000139
上記の結果は、硫酸塩のII型結晶が硫酸塩の安定的な結晶であることを示している。

Claims (20)

  1. 一般式(II)で表される化合物の酸塩。
    Figure 2023551006000140
    (ただし:
    は水素又はメチルから選択され;
    は水素、フッ素、塩素、臭素又はメチルから選択され;
    は水素、アミノ、ヒドロキシル、フッ素、塩素、メチル、-S(CH)、又はトリフルオロメチルから選択され;
    は水素、アミノ、ヒドロキシル、フッ素、塩素、-N(CH、-NH(CH)、又はフッ素から選択され;
    は水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルから選択され;
    は水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルから選択され;
    は水素、フッ素、塩素、臭素、又はメチルから選択され;
    酸塩における酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセチルアミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、オクタン酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、1,2-エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチジン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、又はL-リンゴ酸から選択され;好ましくは、塩酸、リン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、フマル酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、シュウ酸、又は臭化水素酸である。)
  2. 化合物が更に一般式(II-A)又は(II-B)で表される通りであることを特徴と
    する、請求項1に記載の化合物の酸塩。
    Figure 2023551006000141
  3. 化合物が下記から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化合物の酸塩。

    Figure 2023551006000142
    Figure 2023551006000143
    Figure 2023551006000144
  4. 化合物が
    P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン;
    P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン;
    P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン;
    P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン;
    P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン
    であり、
    酸塩における酸がヒドロキシエチルスルホン酸、硫酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、メタンスルホン酸、臭化水素酸、リン酸、ベンゼンスルホン酸、シュウ酸、マレイン酸、アジピン酸、塩酸、クエン酸、マロン酸、L-リンゴ酸、パモ酸、p-トルエンスルホン酸、又はフマル酸から選択され、好ましくは、ヒドロキシエチルスルホン酸又は硫酸であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  5. 酸の数が0.2~3であり;好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり;より好ましくは、0.5、1、2又は3であり、更に好ましくは、1である
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  6. 酸塩が水和物又は無水物であり;酸塩が水和物の場合、水の数は0.2~3であり;好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり、より好ましくは、0.5、1、2又は3であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  7. 前記酸塩が結晶であり;
    好ましくは、化合物P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
    P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
    P-4-((S)-4-アクリロイル-2-メチルピペラジン-1-イル)-7-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
    P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-クロロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶;
    P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶
    であり、
    より好ましくは、ヒドロキシエチルスルホン酸塩の結晶、硫酸塩の結晶、1,5-ナフタレンジスルホン酸塩の結晶、メタンスルホン酸塩の結晶、臭化水素酸塩の結晶、リン酸塩の結晶、ベンゼンスルホン酸塩の結晶、シュウ酸塩の結晶、マレイン酸塩の結晶、アジピン酸塩の結晶、塩酸塩の結晶、クエン酸塩の結晶、マロン酸塩の結晶、L-リンゴ酸塩の結晶、パモ酸塩の結晶、p-トルエンスルホン酸塩、又はフマル酸塩の結晶であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  8. P-4-((2S,5R)-4-アクリロイル-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-7-(6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-6-クロロ-1-(2-イソプロピル-4-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの酸塩の結晶が:
    粉末X線回折スペクトルの2θが21.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.5±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.2±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.8±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む、ヒドロキシエ
    チルスルホン酸塩のI型結晶;
    粉末X線回折スペクトルの2θが21.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは10.0±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶;
    粉末X線回折スペクトルの2θが19.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは26.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは28.0±0.2°に回折ピークを有するか;或いは25.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは20.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは12.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.2±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む、ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶;
    粉末X線回折スペクトルの2θが19.2±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは12.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは26.2±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは25.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは21.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.5±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む、硫酸塩のI型結晶;
    粉末X線回折スペクトルの2θが15.5±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは8.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは19.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは22.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.0±0.2°に回折ピークを有するか;或いは27.9±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む、硫酸塩のII型結晶;
    粉末X線回折スペクトルの2θが19.6±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.0±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは16.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは11.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは25.7±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは23.5±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む、硫酸塩のIII型結晶;
    粉末X線回折スペクトルの2θが19.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは15.5±0.2°に回折ピークを
    有するか;或いは8.8±0.2°に回折ピークを有するか;或いは18.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは24.9±0.2°に回折ピークを有するか;或いは17.4±0.2°に回折ピークを有するか;或いは12.3±0.2°に回折ピークを有するか;或いは26.1±0.2°に回折ピークを有するか;或いは14.5±0.2°に回折ピークを有し;好ましくは、上記回折ピークの任意2~5箇所、又は3~5箇所、又は3~6箇所、又は3~8箇所、又は5~8箇所、又は6~8箇所を含み、より好ましくは、そのうち任意の6箇所、7箇所又は8箇所を含む、硫酸塩のIV型結晶であることを特徴とする、請求項7に記載の化合物の酸塩。
  9. ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
    8.8±0.2°、27.6±0.2°;
    21.7±0.2°、8.8±0.2°、10.9±0.2°;
    21.7±0.2°、8.8±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°;
    15.8±0.2°、8.8±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°;21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、15.8±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°;
    10.9±0.2°、8.8±0.2°、10.2±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.8±0.2°であり;
    ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
    21.7±0.2°、10.0±0.2°;
    21.7±0.2°、10.0±0.2°、19.3±0.2°;
    21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°;
    21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、16.7±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°であり;
    ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
    19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°であり;
    硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、更に2θが26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2
    箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
    19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°であり;
    硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
    15.5±0.2°、11.1±0.2°;
    15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°;
    15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°;
    15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、27.3±0.2°であり;
    硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
    19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°であり;
    硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルは、少なくとも2θが19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択で、更に2θが8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°の少なくとも1箇所を含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み;例えば、
    19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°であることを特徴とする、請求項8に記載の化合物の酸塩。
  10. 前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で、更に2θが21.7±0.2°、8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.3±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°、23.8±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;より好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
    8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°;
    21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、17.5±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°であり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で、更に2θが10.0±0.2°、21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9+±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°、15.8±0.2°、10.0±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の
    2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;より好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
    21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9+±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°であり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で、更に2θが19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°、19.1±0.2°、27.2±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;より好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
    19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、27.2±0.2°であり;
    前記硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で、更に2θが19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°、21.9±0.2°、11.5±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;より好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
    19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°、21.9±0.2°、11.5±0.2°であり;
    前記硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で、更に2θが15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°、27.9±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;より好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
    15.5±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°であり;
    前記硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で、更に2θが19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°、15.4±0.2°、23.5±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を含み;より好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
    19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、23.5±0.2°であり;
    前記硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルは、任意選択で、更に2θが19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°、26.1±0.2°、14.5±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み;好ましくは、少なくともそのうち任意の2~3箇所、又は4~5箇所、又は6~8箇所を
    含み;より好ましくは、そのうち任意の2箇所、3箇所、4箇所、5箇所、6箇所、7箇所又は8箇所を含み;例えば、
    19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°であることを特徴とする、請求項8又は9記載の化合物の酸塩。
  11. 前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが21.7±0.2°、8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.1±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、13.3±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°、23.8±0.2°、14.7±0.2°、24.3±0.2°、27.3±0.2°、23.4±0.2°、20.6±0.2°、21.2±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
    8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、20.6±0.2°;
    8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、20.6±0.2°;
    21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、20.6±0.2°;
    21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、15.4±0.2°、16.7±0.2°、15.8±0.2°、24.3±0.2°、23.8±0.2°;
    8.8±0.2°、10.2±0.2°、11.8±0.2°、13.1±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、13.3±0.2°、21.2±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°であり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°、14.7±0.2°、24.4±0.2°、27.3±0.2°、29.2±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
    10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、29.2±0.2°;
    21.7±0.2°、10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、29.2±0.2°;
    21.7±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、27.3±0.2°、17.5±0.2°;
    10.0±0.2°、8.8±0.2°、19.3±0.2°、27.6±0.2°、10.9±0.2°、23.8±0.2°、16.7±0.2°、15.4±0.2°、15.8±0.2°、17.5±0.2°であり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°、19.1±0.2°、27.2±0.2°、24.4±0.2°、15.3±0.2°、26.2±0.2°、30.2±0.2°、27.4±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
    19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°;
    19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°
    、28.0±0.2°、27.4±0.2°;
    19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、27.4±0.2°;
    19.4±0.2°、16.9±0.2°、26.6±0.2°、14.6±0.2°、28.0±0.2°、25.6±0.2°、20.7±0.2°、12.8±0.2°、19.1±0.2°、27.2±0.2°であり;
    前記硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°、21.9±0.2°、11.5±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
    19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°;
    19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、11.5±0.2°;
    19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°;
    19.0±0.2°、19.4±0.2°、12.4±0.2°、26.2±0.2°、17.6±0.2°、18.1±0.2°、25.3±0.2°、8.8±0.2°、21.9±0.2°、11.5±0.2°であり;
    前記硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°、27.9±0.2°、15.8±0.2°、24.2±0.2°、21.8±0.2°、10.3±0.2°、20.6±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
    11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、21.8±0.2°;
    11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、20.6±0.2°、27.9±0.2°;
    15.5±0.2°、11.1±0.2°、8.9±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、20.6±0.2°、27.9±0.2°;
    11.1±0.2°、8.9±0.2°、19.3±0.2°、22.3±0.2°、23.6±0.2°、17.4±0.2°、27.3±0.2°、17.0±0.2°、27.9±0.2°、20.6±0.2°であり;
    前記硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルは、19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°、15.4±0.2°、23.5±0.2°、18.8±0.2°、24.7±0.2°、9.5±0.2°、8.8±0.2°、11.1±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
    19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°;
    19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.1±0.2°;
    19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、11.1±0.2°

    19.6±0.2°、18.0±0.2°、18.4±0.2°、16.8±0.2°、14.3±0.2°、11.8±0.2°、14.9±0.2°、25.7±0.2°、15.4±0.2°、23.5±0.2°であり;
    前記硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルは、2θが19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°、26.1±0.2°、14.5±0.2°、22.2±0.2°、24.3±0.2°、21.7±0.2°、23.6±0.2°の1箇所又は複数の箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、任意選択でそのうちの4箇所、5箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に位置する回折ピークを含み、例えば、
    19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°;
    19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、23.6±0.2°;
    19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、23.6±0.2°;
    19.4±0.2°、18.9±0.2°、15.5±0.2°、8.8±0.2°、18.1±0.2°、24.9±0.2°、17.4±0.2°、12.3±0.2°、26.1±0.2°、14.5±0.2°であることを特徴とする、請求項8に記載の化合物の酸塩。
  12. 前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折パターンは図1に示された通りであり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折パターンは図4に示された通りであり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折パターンは図7に示された通りであり;
    前記硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折パターンは図10に示された通りであり;
    前記硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折パターンは図11に示された通りであり;
    前記硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折パターンは図12に示された通りであり;
    前記硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折パターンは図13に示された通りであることを特徴とする、請求項8~11のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  13. 前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルにおいて、相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図1の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおいて、相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図4の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおいて、相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図7の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
    前記硫酸塩のI型結晶の粉末X線回折スペクトルにおいて、相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図10の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
    前記硫酸塩のII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおいて、相対ピーク強度がトップ
    テンの回折ピークの位置と、図11の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
    前記硫酸塩のIII型結晶の粉末X線回折スペクトルにおいて、相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図12の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であり;
    前記硫酸塩のIV型結晶の粉末X線回折スペクトルにおいて、相対ピーク強度がトップテンの回折ピークの位置と、図13の対応する位置の回折ピークとの2θ誤差は、±0.2°~±0.5°であり、好ましくは、±0.2°~±0.3°であり、最も好ましくは、±0.2°であることを特徴とする、請求項8~11のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  14. 前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のI型結晶が、図2に示されたDSCスペクトルを有し;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のII型結晶が、図5に示されたDSCスペクトルを有し;
    前記ヒドロキシエチルスルホン酸塩のIII型結晶が、図8に示されたDSCスペクトルを有することを特徴とする、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  15. 前記酸塩の結晶は水和物又は無水物であり、前記酸塩の結晶が水和物である場合、水の数は0.2~3であり、好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり、より好ましくは、0.5、1、2又は3であり;さらに、水和物における水はパイプライン水、又は結晶水、又はそれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項1~14のいずれか1項に記載の化合物の酸塩。
  16. 1)適切な量の遊離塩基を秤量し、反応溶媒を加えて溶解させるステップ;
    2)適量の酸を加えて攪拌し;酸の量は、好ましくは、1.2当量であるステップ;
    3)遠心分離及び乾燥させた後、化合物の酸塩又はその結晶を得るステップ;
    を含み、
    反応溶媒は有機溶媒であり、好ましくは、エタノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサンの1つ又は複数であり;
    酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセチルアミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、オクタン酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、1,2-エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチジン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、又はL-リンゴ酸から選択され;好ましくは、塩酸、リン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスル
    ホン酸、メタンスルホン酸、フマル酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、シュウ酸、又は臭化水素酸から選択されることを特徴とする、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物の酸塩の調製方法。
  17. 1)適量の遊離塩基を秤量し、反応溶媒を加えて溶解させるステップ;
    2)適量の酸と有機溶媒を加え、攪拌して全部溶解させるステップ;
    3)任意選択で種結晶を加えるステップ;
    4)冷却させ、濾過して固体を析出させ、溶媒で洗浄し、乾燥させるステップ;
    を含み、
    ステップ1)で使用される反応溶媒は、有機溶媒であり、好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサン中の少なくとも1つであり;
    ステップ2)における酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセチルアミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、オクタン酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、1,2-エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチジン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、又はL-リンゴ酸から選択され;好ましくは、塩酸、リン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、フマル酸、ヒドロキシエチルスルホン酸、シュウ酸、又は臭化水素酸から選択され;
    ステップ2)における有機溶媒は、アルコール系、エーテル系、ケトン系又はエステル系溶媒の一つ又は複数により選択され、好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサンから選択される少なくとも1つであり;
    ステップ3)における溶媒は、アルコール系、エーテル系、ケトン系又はエステル系溶媒の1つ又は複数により選択され、好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2-メチルテトラヒドロフラン、n-ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、トルエン、酢酸イソプロピル、tert-ブタノール、n-ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサンから選択される少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物の酸塩の調製方法。
  18. 治療有効量の請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物の酸塩、及び1つ又は複数の薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物。
  19. KRAS阻害剤の医薬の調製における、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物
    の酸塩、又は請求項18に記載の医薬組成物の使用であって;好ましくは、KRAS G12C変異阻害剤の医薬の調製における、使用。
  20. ヌーナン症候群、レオパード症候群、白血病、神経芽細胞腫、黒色腫、食道癌、頭頸部腫瘍、乳癌、肺癌及び結腸癌などの疾患又は病症を治療するための医薬の調製における、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物の酸塩、又は請求項18に記載の医薬組成物の使用であって;好ましくは、非小細胞肺癌、結腸癌、食道癌、及び頭頸部腫瘍である、使用。
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