JP2023548880A - 格納コンテナを有する家庭用器具 - Google Patents

Abstract

本発明は、家庭用器具(1)に関し、前面パネル(31)によって閉塞可能な開口部を有する本体(2)と、開口部を介して本体(2)の外に移動して上昇可能な格納コンテナ(41)とを備える。家庭用器具(1)は、少なくとも1つの旋回アーム(44)が本体(2)上に配置され、少なくとも１つのスロット付きガイド(34)が前面パネル(31)に接続されるか、または前面パネル上に形成され、格納コンテナ(41)は、旋回アーム(44)の自由端部に結合され、スロット付きガイド(34)内に案内される。【選択図】図１f

Description

本発明は、家庭用器具、特に冷蔵庫または冷凍庫に関し、前面パネルによって閉鎖可能な開口部を有する本体を備える。さらに、家庭用器具は、開口部を通って本体の外に移動可能であり、かつ、持ち上げ可能である格納コンテナを備える。

コンパートメントに加えて、冷蔵庫や冷凍庫などの家庭用器具は、しばしば、本体から外へ移動することができるコンテナを有し、例えば、ガイドレール上に格納され、格納すべき製品を置いたり、取り出したりすることができる。フロアに延びる家庭用器具の下部にコンテナが配置されていれば、ユーザにとっては面倒である。

ヨーロッパ特許1 630 506号には、引出し内にバスケットが変位可能に配置された冷蔵庫が記載されており、このバスケットには、持ち上げ装置が割り当てられ、引出しを取り出した後、駆動ユニットによって駆動されてバスケットを持ち上げることができるため、製品を格納したり取り出したりすることがより容易にできる。持ち上げ装置は、垂直に並べられたガイドレール上に直線移動するように取り付けられたフレームを備え、その上にバスケットを格納コンテナとして配置する。持ち上げフレームを昇降させるために、電動駆動される旋回アームが設けられ、この旋回アームは、その自由端部でローラを回転可能に支持し、このローラは、持ち上げフレームの下側で転がる。フレーム持ち上げ用のガイドおよび旋回アームを備えた駆動ユニットは、前面パネルの内側に取り付けられており、前面パネルは、前述の引出しガイドに取り付けられて、本体の外側へ移動させることができる。

このような装置の欠点は、引出しが手動で引き出されることであり、そのためには、ユーザが引出しまで腰を曲げる必要がある。さらに、引き出し可能な前面パネル上の持ち上げフレームの取り付けは、引出し装置が引き出されたときに、格納コンテナの全重量が前面パネルを介して引出しガイド上に載ることを意味し、これは、引出しが完全に引き出されたときに、それに応じて大きなトルクを受ける。

本発明の目的は、格納コンテナを人手による介入を必要とせずに、本体外に移動させて持ち上げることができる、上述したタイプの家庭用器具を作製することである。
更なる目的は、機械的に簡単で可能な限り堅牢な方法で格納コンテナに結合され、本体内に支持されて前面パネルを解放する駆動ユニットでこれを達成することである。

この目的は、独立請求項の特徴を持つ家庭用器具によって解決される。有利な構成及び更なる展開例は、従属請求権の主題事項である。

本発明による家庭用器具は、少なくとも１つの旋回アームが本体上に配置され、少なくとも１つのスロット付きガイドが前面パネルに接続されるか、または前面パネルの上に形成され、格納コンテナは、一方で旋回アームの自由端部に結合され、他方でスロット付きガイド内を案内されることを特徴とする。

旋回アームを介して、格納コンテナは、本体の外に移動し、旋回アームの旋回による１回の動きによって持ち上げられる。スロット付きガイドは、格納コンテナを前面パネルに連結するが、前面パネルは格納コンテナとともに動くので、別々に駆動する必要はない。また、スロット付きガイドは、格納コンテナのガイド機能も果たすため、適切に位置合わせすることができる。特に、ガイドの少なくとも一部は、格納コンテナがその積み下ろし開口部で上向きになるように使用することができる。

出願の文脈において、「格納コンテナ」という用語は、格納可能な物体を収容することを可能にする任意の構成を意味する。特に、格納コンテナは多数の部品の構成とすることもでき、例えば、図示のように旋回アームまたはスロット付きガイドに結合され、少なくとも１つの取り外し可能なコンテナを収容するフレーム状の容器を備えることができる。

家庭用器具の好ましい構成では、旋回アームは、スライド及び旋回するガイドで格納コンテナ上に取り付けられている。スライドガイドにより、旋回アームの旋回動作中、例えば格納コンテナが本体に入ったまま、本体の中間底部を越えて移動する間に、少なくとも部分的に格納コンテナを水平方向に移動させることができる。

さらに好ましい構成では、スライド及び旋回ガイドは、格納コンテナの後部および下部領域に配置される。このようにして、格納コンテナは、所与の旋回アームの長さに対して、本体の外側に特に遠く離れ、本体内での位置より特に高い位置に持ち上げることができる。

さらに好ましい構成では、スライド及び旋回ガイドの旋回範囲が、少なくとも１つの旋回方向に制限される。これは、例えば、旋回アームの停止面をストッパに抗して停止させることによって行うことができる。格納コンテナの配置もまた、このような形で影響を受ける。スロット付きガイドによる案内は、格納コンテナのストローク全体にわたって行うことができるが、必ずしもそうする必要はない。
また、格納コンテナをその移動の下側部分のみにてスロット付きガイドを通して案内し、このストッパによって上側部分における格納コンテナの配置を決定することも可能である。

家庭用器具の別の好ましい構成では、スロット付きガイドは、格納コンテナの少なくとも１つのガイド手段を収容する溝状のガイド軌道を備える。
少なくとも１つのガイド手段は、例えば、ローラまたはスライディングブロックであってもよい。好ましくは、格納コンテナの２つのガイド手段は、互いに離れた距離にあるスロット付きガイドと関連付けられ、その結果、両方のガイド手段がガイド軌道内に位置するときに、格納コンテナの平行案内が行われる。

更なる展開例では、スロット付きガイドのガイド軌道は、上部が開口して、上端部に向かって漏斗状に広がっている。このようにして、格納コンテナと前面パネルとの部分的な結合のみが達成される。このようにして、スロット付きガイドは、前面パネルを共に動かすのに十分であるが、格納コンテナのさらなる上方への移動を制限するものではない。ガイド軌道の拡大された開口により、格納コンテナが引き込まれたときに、連結が確実に再開される。

格納コンテナの良好かつ堅調な案内を達成するためには、２つの旋回アームがあり、各アームが格納コンテナの一方の側に係合することが好ましい。同様に、格納コンテナの両側に１つずつ、２つのスロット付きガイドを設けることもできる。

また、少なくとも１つの旋回アームを用いて格納コンテナを中央部のみ案内し、前面パネルの両側で接続部を介して安定性を達成するために、例えば同期手段と組み合わせて提供することもできる。

前面パネルは、少なくとも１つの引出しガイドによって、本体上で直線的に変位可能に案内されることができる。引き出された位置では、引出しガイドの内部または上に配置された、ラッチ手段や爪などの引込みロックによって、戻り動作が阻止されることができる。この引込みロックは、非積極的及び/又は積極的に作用し、旋回アーム又は格納コンテナによって作動または解除されるため、格納コンテナを持ち上げることで既にロック効果が発揮される。ロック機能を確実にするために、引込みロックは力蓄積器によって、付随的に支持される。

あるいは、前面パネルを、本体上でヒンジまたは旋回可能なフラップとして構成することも考えられる。

さらに好ましい構成では、格納コンテナは少なくとも１つの旋回アームに作用する駆動装置を含み、少なくとも２つの旋回位置の間で少なくとも１つの旋回アームを旋回する。駆動装置は、例えば、駆動モータおよびギアボックスを備えた駆動ユニットを備える。好ましくは、ギアボックスは、例えばウォームギアとしてセルフロック式である。その後、格納コンテナはそれ以上の動作をすることなく、上昇位置に留まる。あるいは、格納コンテナの沈下を防止するために、ブロック装置やブレーキ装置を設けることもできる。

駆動ユニットは、例えば、旋回軸上でベルトを介して作用し、旋回軸上に少なくとも１つの旋回アームが回転可能に固定されて配置される。他の伝達手段、例えばレバーを介したり、噛み合い歯車や線形ドライブを介して直接伝達することも可能である。

さらに好ましい構成では、家庭用器具は保護カバーを有し、該保護カバーは、格納コンテナに取り付けられ、格納コンテナの少なくとも一方の側部で前面パネルに向かって下方に延びる。保護カバーは、例えば、伸縮性の構成であってもよく、格納コンテナとともに上昇することも、引き出されることもできる。保護カバーは、物体または本体の部品が、格納コンテナと前面パネルとの間のギャップ、又は少なくとも１つが移動する装置の他の構成要素との間のギャップに入り込むのを防止する。保護カバーは、移動する構成要素による巻き込みのリスクを低減する。

特に有利には、持ち上げ可能な格納コンテナを備えた上述の構成は、家庭用器具として冷蔵庫及び/又は冷凍庫に実装されることができる。

本発明は、図面の補助と共に例示的な実施形態によって以下に示される。
第１の例示的実施形態における家庭用器具の斜視図であり、格納コンテナの動作手順の種々の段階を示す。 第１の例示的実施形態における家庭用器具の斜視図であり、格納コンテナの動作手順の種々の段階を示す。 第１の例示的実施形態における家庭用器具の斜視図であり、格納コンテナの動作手順の種々の段階を示す。 第１の例示的実施形態における家庭用器具の斜視図であり、格納コンテナの動作手順の種々の段階を示す。 第１の例示的実施形態における家庭用器具の斜視図であり、格納コンテナの動作手順の種々の段階を示す。 第１の例示的実施形態における家庭用器具の斜視図であり、格納コンテナの動作手順の種々の段階を示す。 図１aの家庭用器具の各断面図を示す。 図１bの家庭用器具の各断面図を示す。 図１cの家庭用器具の各断面図を示す。 図１dの家庭用器具の各断面図を示す。 図１eの家庭用器具の各断面図を示す。 図１fの家庭用器具の各断面図を示す。 図１aの家庭用器具の別の断面図を示す。 図１bの家庭用器具の別の断面図を示す。 図１cの家庭用器具の別の断面図を示す。 図１dの家庭用器具の別の断面図を示す。 図１eの家庭用器具の別の断面図を示す。 図１fの家庭用器具の別の断面図を示す。 第１の実施形態の家庭用器具の構成要素の分解斜視図を示す。 第２の例示的実施形態における家庭用器具の各断面図を示す。 第２の例示的実施形態における家庭用器具の各断面図を示す。 家庭用器具の第３の例示的な実施形態の斜視図であり、格納コンテナが外に動かされ持ち上げられている。 家庭用器具の更なる例示的な実施形態を詳細に拡大した断面図であり、引出しガイドが引き込まれてロックされている。 家庭用器具の更なる例示的な実施形態を詳細に拡大した断面図であり、引出しガイドが引き込まれてロックされている。

全ての図において、同一の符号は、同一または同様に作用する要素を示す。明確さのために、全ての図面の全ての要素に符号が付されているわけではない。

記載において、「上」、「下」、「左」、「右」のような用語は、当初は、夫々の図面で選択された例示的表現を意味する。「上」及び「下」の用語については、図中の表示は、通常、空間において採用される方向と一致する。「前」および「後」という用語は、家庭用器具について理解されるべきであり、家庭用器具の前面には、ユーザに対向する前面があり、その上に家庭用器具のドア、フラップまたは類似の要素が存在する。

図１a－図１fは、家庭用器具の第１の例示的な実施形態を示し、夫々において格納コンテナ41の種々の動作状態を斜視図で表す。図２a－図２f及び図３a－図３fは、家庭用器具1を様々な垂直断面で示し、夫々の場合にて格納コンテナ41の動作状態を同じ状態にしている。最後に、図４は、家庭用器具1の構成要素を分解斜視図で示す。

技術的実現の詳細を以下で説明する前に、動作手順の概要が示される。図１a－図１f、図２a－図２f、図３a－図３fの３つの図系列の夫々の場合において、同一の添え字(a、b、c等)を有する部分的な画像は、各場合における動作手順において同一の状態を示している。なお、以下の説明において、図のうち１つのみが例として明示的に言及されている場合であっても、対応する説明は、３つの一連のうち対応する図、すなわち図１a－図１f、図２a－図２f、図３a－図３fを参照する。

家庭用器具1は、側壁21を備えた本体2と、２つ以上のフロア22とを有する。明瞭性のため、後壁は示さない。家庭用器具1は、例えば、冷蔵庫または冷凍庫であってもよい。そのように、それは、通常、多数のシェルの絶縁体及び技術的な冷却装置を有する。明瞭性のため、これらは本出願の図には示されていない。本体2の表現は、その意味で、純粋に模式的な表現とみなされるべきである。

本体2は、前向きの開口部を有し、その開口部の１つは、前面パネル31(図１a)によって閉じられる。前面パネル31は、前面パネル装置3の一部であり、前面パネル装置3は引出しガイド32も備え、該引出しガイド32上で前面パネル31が案内され、引出しガイド32を通って前面パネル31は本体2の外に引き出される。前面パネル31の引出しガイドとの接続は、横方向フレーム要素33によって実現される。このように、前面パネル装置3は、引出し要素を表しているが、引出し装置とは異なり、ベースを必要としない。

解除装置が作動されると、図１bに見られるように、動作手順は、このスラスト要素の引出しで開始する。動作手順の全体、即ちスラスト要素の引き出しも、例えば図２a－図２f及び図３a－図３fの一連において断面図で見える駆動装置5によって駆動される。駆動装置5は、駆動ユニット51を備え、該駆動ユニット51は下流の歯車装置を備えた電動モータを備える。駆動ユニット51は、ここでは見えない制御装置によって制御され、解除装置によって制御される。

この解除装置は、例えば、家庭用器具1上の便利な到達高さに配置された手動操作可能な押しボタンとすることができる。あるいは又は更に、遠隔トリガを、例えば、制御装置に結合された無線スイッチを介して無線で実行することもでき、この無線スイッチは、例えば、ユーザの携帯電話などの携帯端末であることもできる。また、タッチセンサや近接センサ、音声やジェスチャで制御されるスイッチも使用することができる。

前面パネル31とともに、格納コンテナ41は、まず、本体2から本質的に前方に向かって外側に移動する。動作手順のさらなる段階(図１c－図１d参照)では、格納コンテナ41は、その向きを維持しながら上方に持ち上げられる。次の動作段階では、格納コンテナは、旋回と持ち上げを組み合わせた動きを行い、それによって、格納コンテナはさらに上昇され、その開口部を前方に向けて傾けられる(図１e参照)。

格納コンテナ41は既に持ち上げられ、便利にアクセス可能であるので、この時点で動作手順を終了することができる。代替の構成では、動作手順を継続し、それによって、格納コンテナ41を一方では回動運動させてさらに上昇させ、他方では元の向きに戻すことが可能である(図１f参照)。

また、図１a-図１fまたは図２a-図２fおよび図３a-図３fに示した開き順序を逆に実行して、格納コンテナ41を再び下降させて本体2内に移動させることも可能である。これは、ユーザによる再度の要求の後に実施することが望ましい。或いは又は更に、格納コンテナ41が図１eまたは図１fに示す位置に引き出される一定時間を超えた後、格納コンテナ41が再び自動的に収納されることが考えられる。

このようにして、家庭用器具1の不用意な閉め忘れを防止できる。家庭用器具1の近くに人がいることを検出するためにセンサが使用されることができ、そのため、家庭用器具1の近くに人がいないときにのみ引き込みが行われる。
これにより、引き出された位置に意図的に残されている格納コンテナ41が望ましくない形で引き込められるのを防止し、不意に引き込められた場合に怪我をする危険を防止する。

特に図４及び図３a－図３fを参照して、上述した動作手順を技術的に実現することの詳細を以下に説明する。

既に述べたように、本体2内の後方領域に配置された駆動装置5及び駆動ユニット51によって、全体の動きが駆動される。
駆動ユニット51は、回転運動を提供し、回転運動は図示の例では、出力ギア52及びベルト53、特に歯付きベルトを介して、旋回軸45に回転可能に固定接続された駆動ギア54に伝達される。

旋回軸45は、本体2の全幅にわたって横方向に延び、旋回軸受46内でその上に回転可能に取付けられる。例として、旋回軸受46は、図示の本体2の外側に取り付けられており、これは、図示の本体2がここでは図示しない外側カバーを有している場合に特に可能である。他の場合では、旋回軸受46は、本体2の壁またはその内側に配置することもできる。

旋回軸45には、２本の旋回アーム44が回転自在に固定結合されており、各々の旋回アーム44は、その下部領域にて、格納コンテナ41の外側にヒンジ結合されている。図示の例では、駆動ギア54は、旋回軸45のほぼ中央に配置されている。これは、格納コンテナ41、旋回軸45、旋回軸受46及び旋回アーム44を割り当てることができる旋回装置4の代替の構成において異なるように実施することができる。

同様に、駆動装置5の旋回軸45への結合も代替的に実施することができる。ベルト53によって出力ギア52の回転運動を旋回アーム44の旋回運動に変換する駆動ユニット51の代わりに、旋回アーム44に押圧ロッドを直接取付けるか、旋回軸45上に配置された別の旋回レバーを用いる伝動も行われる。回転運動を提供する駆動ユニット51の代わりに、その出力部材で直線運動を提供する駆動ユニットを使用することもできる。

旋回軸45は、格納コンテナ41が本体2内に位置する領域に対して、本体2の前面及び上方の領域に位置している。格納コンテナ41上には、旋回アーム44の自由端部が、スライドと旋回を組み合わせたガイド42に支持されている。この軸受装置により、旋回アーム44の旋回運動は、格納コンテナ41の旋回と持ち上げを組み合わせた運動に移され、当初、格納コンテナ41におけるこれらの運動の組み合わせに対して一定の自由度がある。格納コンテナ41の規定された移動を達成するために、本体2に対する格納コンテナ41の少なくとも1つの更なるガイドが設けられる。

これらの別のガイドの第１のガイドは、格納コンテナ41と前面パネル装置3との結合によって設けられる。第１の実施形態では、スロット付きガイド34が前面パネル装置3の一部としての目的で形成され、格納コンテナ41のガイド手段43が案内されて移動する。スロット付きガイド34は、図３e及び図３fに明確に示されており、図３e及び図３fでは格納コンテナ41がスロット付きガイド34の視野を露出する。

スロット付きガイド34は、その下部にガイド手段43のための真っ直ぐなガイド軌道を提供し、前面パネル31の面に対して垂直に格納コンテナ41の直線的な上方移動のみを可能にする。特に図３fに示されるように、スロット付きガイド34における格納コンテナ41の案内は、格納コンテナ41の下部部分に対してのみ存在する。格納コンテナ41のある高さ位置から、ガイド手段43は、スロット付きガイド34を離れる。動きが逆になったときにガイド手段43をスロット付きガイド34に安全に戻すように案内するために、スロット付きガイド34のガイド軌道は、挿入開口部35まで漏斗状に上向きに広がる。

例えば図３aにおける動作手順の始まりから開始して、旋回アーム44の旋回運動は、格納コンテナ41の運動につながり、スロット付きガイド34とガイド手段43の結合により、引出しガイド32と前面パネル31のスライド運動につながる。格納コンテナ41が本体2の領域に位置する限り、格納コンテナ41がその下側で本体2の下側のフロア22上に置かれ、したがって水平にも案内されるという事実において、更なる案内を構成することができる。

これにより、旋回アーム44の回転運動を格納コンテナ41の直線的なスライド運動に変換することが、スライド及び旋回軸受42の対応するストローク自由度によって可能になる。
旋回装置4の代替の構成において、フロア22が対応した湾曲した形状を有するか、またはフロア22に対して十分なクリアランスが存在して、フロア22が格納コンテナ41の動作を決定しない場合、格納コンテナ41の純粋な回転運動も実施することができる。

図３ｂに示す状態のとき、スライド及び旋回軸受42は、スライド動作に対して停止位置にあり、その結果、格納コンテナ41は、この位置のとき、旋回アーム44の回転運動に追従するだけである。しかしながら、その方向、即ち、水平を中心とした回転に対するその角度位置は、スロット付きガイド34におけるガイド手段43の垂直方向の案内によって決定される。したがって、旋回アーム44がさらに回転すると、空間内の格納コンテナ41の向きを図３dに示される位置まで維持しながら、回転運動が行われる。

旋回アーム44がさらに回転すると、ガイド手段43のまず上側が、次に下側が、スロット付きガイド34またはその挿入開口部35から抜け出し、その結果、格納コンテナ41は図3eに示す位置まで傾くことになる。それ以上の傾きは、旋回アーム44の停止面441が、スライド及び旋回軸受42の停止角部421に突き当たることによって阻止される。
そして、停止面441と停止角部421とによって規定される旋回アーム44に対する格納コンテナ41の相対姿勢は、図３fに示す格納コンテナ41の最大端位置まで維持される。停止面441及び停止角部421は、とりわけ、図４の分解図で見ることができる。

図５a及び図５bはそれぞれ、家庭用器具1のさらなる例示的な実施形態の断面図を示す。本体2、旋回装置4及び駆動装置5を有する家庭用器具1の基本構造に関して、第２の例示的な実施形態は、その説明をここに明示的に参照する第１の例示的な実施形態に本質的に対応する。第２の例示的な実施形態において異なるのは、特に、前面パネル装置3の構成である。

また、第２の実施形態では、本体2の開口部を露出させる前面パネル31が設けられ、開口部を通って格納コンテナ41が出て行く。第１の実施形態とは対照的に、前面パネル31は、引出しガイド（第１の例示的な実施形態における引出しガイド32を参照）によって直線的に案内されるのではなく、下方に開いて旋回可能なフラップとして構成されており、該フラップはここでは図示しないヒンジまたは旋回装置によって本体2に旋回可能に固定される。

第１の例示的な実施形態のように、スロット状のガイド34が格納コンテナ41の各側面の前面パネル31または共通の支持体に形成され、ここで格納コンテナ41が動作手順の区間でガイド手段43によって案内される。
スロット付きガイド34のガイド軌道を適当に寸法決め、特にガイド軌道の長さ及び任意に形状を決めることにより、格納コンテナ41の案内は、前面パネル31の旋回動作中にも行われ、旋回アーム44の旋回動作によって、格納コンテナ41は本体2の外側に移動し、それによって前面パネル31が開かれる。
更なる動作により、格納コンテナ41は、前面パネル31に沿ってガイドから離れ、第１の実施形態の図３e又は図３fに示されたものに実質的に対応する好都合な取り出し位置へと、旋回動作するように案内される。

旋回アーム44が旋回して戻されると、格納コンテナ41は、まず、ガイド手段43がスロット付きガイド34の挿入開口部35に入った状態で、旋回アーム44に対する相対的な旋回位置を維持したまま下降される。更に旋回すると、格納コンテナ41が本体2内に移動し、前面パネル31が閉じられる。

図示された、スロット付きガイド34のガイド軌道の直線的な構成の代わりに、第１の例示的な実施形態のように、この例示的な実施形態では、ガイド軌道の曲線的な構成を提供することができ、格納コンテナ41と前面パネル31の両方の特に滑らかで調和のとれた動作手順を達成する。

図６は、家庭用器具1のさらなる例示的な実施形態を、図１fに類似する斜視表現の形で示す。これは、第１の例示的な実施形態のさらなる展開例を表し、本質的に前面パネル31がスライド装置の一部として直線的な引き出し運動を行っている。ここでも、基本構造及び相違点に関して、第１の例示的な実施形態を参照する。

この例示的な実施形態では、保護カバー47が、格納コンテナ41の少なくとも３辺、具体的にはユーザに面する前面と２つの側部の周囲に設けられており、伸縮自在に構成され、格納コンテナ41とともに起立され展開される。
保護カバー47は、格納コンテナ41または旋回装置4の他の構成要素と、前面パネル31またはフレーム要素33または前面パネル装置3の他の構成要素との間の隙間に物体または本体の一部が入るのを防止する。このようにして、移動する構成要素間に取り込まれるリスクが低減される。

この場合、保護カバー47は、エプロンの形で持ち上げることができ、前面パネル装置3と格納コンテナ41との間に存在する線形ガイドに加えて設けることができる。この場合、線形ガイドは、第１の例に示すように格納コンテナ41の垂直移動の一部のみに亘って延在することができ、あるいは前面パネル装置3に対して格納コンテナ41の垂直移動の全範囲に亘って形成することができる。

この場合、保護カバー47は、格納コンテナ41または前面パネル装置3に、ボルトまたはロープなどの弾性要素によって接続することができる。あるいは、保護カバー47は、格納コンテナ41が上昇すると直ちにそれを上方に押し上げるばね要素を有してもよい。格納コンテナ41が下降すると、保護カバー47をバネ力に抗して押し下げる。

更なる展開例において、保護カバー47は、それ自体、前面パネル装置3に対する格納コンテナ41の垂直移動を案内する直線ガイドとして構成されてもよい。

図７a及び図７bは、それぞれ、別の家庭用器具1の断面図を示す。なお、基本構造については、ここに示す実施形態は、先に説明したものに相当し、ここでは、その説明を明示的に参照する。

また、この例示的な実施形態では、格納コンテナ41が、本体2から引き出されて持ち上げることができるように案内され、前面パネル装置３も同様に引き出される。この例示的な実施形態では（第１の例のように）、引出しガイド32は、全伸長型の引き出しガイドとして形成され、本体2に取り付けられた本体レール321と、本体レール321に対してスライド可能に取り付けられた中央レール322と、中央レール322に対してスライド可能に取り付けられた走行レール323とを備えている。

図７a及び図７bに示された例示的な実施形態において、ロックレバー324が軌道上に枢着される。
ロックレバー324は、２面レバーとして形成されており、ロックレバー324の前側レバーアームが前面パネル31に向かって前方へ移動自在に突出している。反対側の後側レバーアームは、その端部に、下方に突出する爪325を備えている。

図７aは、格納コンテナ41が引き出され下降した位置を示す。この位置では、格納コンテナ41の側方に配置された突出アクチュエータ411がロックレバー324の前側レバーアームを押し下げる。アクチュエータ411は図示の例ではボルト形状である。ロックレバーはやや斜めに形成されており、爪325を持つ後側レバーアームを上昇させる。この位置では、爪325は、引出しガイド32と干渉せず、支障なく引き込みができる。

図７bは、格納コンテナ41が引き出され且つ(僅かに)上昇した位置を示す。格納コンテナ41では、アクチュエータ411が上昇し、もはやロックレバー324の前側レバーアームに作用しない。重力により、ロックレバー324の後側レバーアームが爪325と共に下降する。
図示される引出しガイド32が完全に引き出された位置では、爪が中央レール322を過ぎて本体レール321の前端部の前まで延び、引出しガイド32の再挿入を阻止する。

格納コンテナ41が、図７aに示すように、実質的に完全に下降して初めて、爪325が再び上昇し、本体レール321に対する走行レールまたは中央レールの移動が再び可能になる。機能的な安全性を向上させるために、爪325の重力による下降に加えて、ロックレバー324は、力蓄積器、例えば、ばねによってロック方向に予め張力を掛けられる。

ロックレバー324は、アクチュエータ411と共に、格納コンテナ41が上昇したときに前面パネル装置3が引き込まれないことを確実にする引込みロックを形成し、そうしなければ、格納コンテナ41が再び下降したときに前面パネル装置3に衝突する虞れがある。

1 家庭用器具
2 本体
21 側壁
22 フロア
3 前面パネル装置
31 前面パネル
32 引出しガイド
321 本体レール
322 中央レール
323 走行レール
324 ロックレバー
325 爪
33 フレーム要素
34 スロット付きガイド
35 挿入開口部
4 旋回装置
41 格納コンテナ
411 アクチュエータ
42 スライド及び旋回ガイド
421 停止角部
43 ガイド手段
44 旋回アーム
441 停止面
45 旋回軸
46 旋回軸受
47 保護カバー
5 駆動装置
51 駆動ユニット
52 出力ギア
53 ベルト
54 駆動歯車

Claims (19)

1. 前面パネル(31)により閉鎖可能な開口を有する本体(2)と、開口を介して本体(2)の外への移動が可能で上昇可能な格納コンテナ(41)とを備えた家庭用器具(1)において、
   少なくとも1つの旋回アーム(44)が本体(2)上に配置され、少なくとも１つのスロット付きガイド(34)が前面パネル(31)上に接続又は形成され、前記格納コンテナ(41)が、一方では、旋回アーム(44)の自由端部に連結され、他方では、スロット付きガイド(34)内に案内されることを特徴とする家庭用器具(1)。
2. 前記旋回アーム(44)が、スライド及び旋回ガイド(42)内にて、格納コンテナ(41)に取り付けられる、請求項１に記載の家庭用器具(1)。
3. 前記スライド及び旋回ガイド(42)は、格納コンテナ(41)の後方且つ下方部分に配置される、請求項２に記載の家庭用器具(1)。
4. 前記スライド及び旋回ガイド(42)の旋回範囲が、少なくとも１つの旋回方向に制限されている、請求項２又は３に記載の家庭用器具(1)。
5. 前記スライド及び旋回ガイド(42)の旋回範囲は、旋回アーム(44)の停止面(441)をストッパに対して当接させることによって制限される、請求項４に記載の家庭用器具(1)。
6. 前記スロット付きガイド(34)は、格納コンテナ(41)の少なくとも１つのガイド手段(43)を受け入れる溝状のガイド軌道を備えることを特徴とする、請求項１乃至５の何れかに記載の家庭用器具(1)。
7. 少なくとも１つのガイド手段(43)は、ローラまたはスライドブロックである、請求項６に記載の家庭用器具(1)。
8. 前記格納コンテナ(41)の２つのガイド手段(43)は、互いに距離を置いてスロット付きガイド(34)と関連付けられて、両方のガイド手段(43)がガイド経路に位置するときに格納コンテナ(41)の平行な案内が行われる、請求項６又は７に記載の家庭用器具(1)。
9. 前記スロット付きガイド(34)のガイド軌道は、上部にて開口し、上端部に向かって漏斗状に広がっている、請求項６乃至８の何れかに記載の家庭用器具(1)。
10. ２つの旋回アーム(44)が存在し、夫々の旋回アームが格納コンテナ(41)の側部に係合する、請求項１乃至９の何れかに記載の家庭用器具(1)。
11. 前面パネル(31)は、少なくとも1つの引出しガイド(32)によって前記本体(2)上に直線的に変位可能に案内される、請求項１乃至１０の何れかに記載の家庭用器具(1)。
12. 格納コンテナ(41)が上昇した場合に、引出しガイド(32)を引き出された位置にロックする引込みロックを備える、請求項１１に記載の家庭用器具(1)。
13. 前面パネル(31)は、本体(2)に取り付けられるフラップとして構成されており、折り曲げ又は旋回させることができる、請求項１乃至１０の何れかに記載の家庭用器具(1)。
14. 少なくとも1つの旋回アーム(44)に作用する駆動装置(5)を備え、少なくとも２つの旋回位置の間で旋回アーム(44)旋回させる、請求項１乃至１３の何れかに記載の家庭用器具(1)。
15. 前記駆動装置(5)は、駆動モータ及び歯車ボックスを備えた駆動ユニット(51)を備える、請求項１４に記載の家庭用器具(1)。
16. 歯車ボックスがセルフロックされている、請求項１５に記載の家庭用器具(1)。
17. 駆動ユニット(51)はベルト(53)を介して旋回軸(45)に作用し、該旋回軸(45)の上に少なくとも１つの旋回アーム(44)が回転可能に固定されて配置された、請求項１５又は１６に記載の家庭用器具(1)。
18. 格納コンテナ(41)に取り付けられる保護カバー(47)を備え、該保護カバー(47)は格納コンテナ(41)の少なくとも一方の面上の前面パネル(31)に向けて下方に延びる、請求項１乃至１７の何れかに記載の家庭用器具(1)。
19. 冷蔵庫及び/又は冷凍庫として構成された請求項１乃至１８の何れかに記載の家庭用器具(1)。

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