JP2023548422A - 伸展運動を促進する、人々のための手および手首の付属品デバイス - Google Patents

Abstract

開示されるものは、伸縮性手袋によって形成される、手および手首の付属品デバイスであり、四指の端部および手首の端部は、皮膚に固定するための機械的固定要素として作用する、内部伸縮性シリコーン層を備え、これらの固定要素は、弾性要素に接続される剛性構造に接続され、弾性エネルギーを手首から背側手根骨上の中心浮動部品に伝達し、それは、各四指末端に分散され、弾性要素は、中心部品から四指末端まで延在する、経路内に配置される、剛性部品によって誘導され、その正確な整合性を確実にする。これらの外部要素は、手首末端から四指または五指末端への連続性を発生させるために、相反固定要素を有する。クッション性要素が、手首面積内に圧力を再分散するために、掌上に配置される。

Description

（発明の分野）
本願は、タイピングにおける四指および手首の伸展運動を促進する、（動的）矯正用手袋に関し、本付属品は、具体的には、手の手根管、小指球、母指球等の解剖学的点において、圧力を再分散させることによって、四指、手、および手首の伸筋に対する疲労および損傷を低減させる機能を伴う、パッド入り弾性構造を用いて、手および手首の痛みの症状を予防する機能を果たす。

（背景）
現在のところ、反復的運動に起因する傷害は、タイピングおよび製造職において一般的である。技術の大衆化に伴って、これらの病変および症状は、年齢および性別を横断して、増加を示しており、加えて、手根管、腱炎、ばね指、腱滑膜炎等の病変を発生させる可能性を増加させる、余暇時間における反復的運動の可変使用が存在する。

これらの合併症に関する従来の療法は、矯正器具による固定化、神経筋テーピング、薬物療法、および急性または慢性病理学的現象が診断されたときの運動学的または理学療法的リハビリテーションであり、ある場合には、外科的解決策に至る。これらの傷害の予防は、手および手首の筋肉の定期的なストレッチならびに人間工学的姿勢および付属品を用いて達成される。

神経筋テーピングの療法的原理のうちの１つは、それらによって生産される作用運動に関連する、筋肉または筋肉のセットの経路上に位置付けられる、弾性バンドを用いた、筋肉の機械的促進である。

これらの構造を、温度から極端な機械的力までの異なる変数から保護するために、いくつかの手および上肢の付属品が、存在する。装飾性および快適性の目的を果たすものもまた存在するが、他方、そのような病変の療法のために設計され、診断に応答して、それらの再発を予防する、手、手首、および前腕の病変の療法のための矯正器具であって、これらが、さらなる複雑性を伴うことなく、治癒プロセスに準拠するように、解剖学的構造の段階的な制限付き可動化および／または固定化の原理を維持する、矯正器具も存在する。

タイピング作業環境における最も代表的な解決策の１つは、本タイプの健康上の合併症を回避するように設計される、人間工学的規格に追従することであり、仕事場は、概して、反復的運動および姿勢不良に起因する、手、手首、および前腕の傷害に対して、予防および保護する目的のための付属品を有する。たとえそうであっても、これらの介入が、受動的であり、日常的な使用のための単一のデバイスの中に統合されず、ユーザの関与に依存するため、完全に有効ではない。

述べられた、かつ現在使用されている方法は、主に、診断または悪化の進行段階に応答した解決策であるという、付加的な欠点を有し、予防のためにあるものは、受動的要素を用い、専門家による誘導および監視を要求し、療法目的の有効性および予防のための技法の購入能力を低減させる。

したがって、現場での専門家の設置、誘導、および監視から独立して、手の運動に対して動的であり、圧点において受動的である、構造を伴って、反復的なタイピング作業における痛みの症状の予防を実施し、腱の病変および神経圧迫に関連する、解剖学的構造を保護する要素に対する必要性が存在することは、明白である。

調査された特許の中でもとりわけ、最も類似するものは、特許ＵＳ２００５／２２３４６９Ａ１であり、また、反復的運動に対する予防に関するものであるが、本発明との差異は、本特許が、屈曲運動およびコンソールタイプのビデオゲーム制御装置に焦点を当てていることであり、その原理は、筋肉の保護および機械的促進のための末端手段の使用である。

本願に提案される解決策は、運動を促進し、四指伸展の機械的負荷を低減させる目的に基づいており、神経筋テーピングの広範に使用される療法原理（ＵＳＰＴＯ第３５２３８５９号）に類似し、受動的クッション要素を用いて、圧力面積を選択的に保護し、腱および神経の病変に関連する、解剖学的構造の保護を確実にする。

本文脈において、医療専門家の設置、誘導、および矯正から独立した予防の療法目的に準拠し得る、本付属品の組み込みは、タイピング作業における予防のための要素の購入能力を増加させ、反復的な手の運動を使用する、異なる作業分野に関する新しい概念を切り開き、作業者の健康を保護し、作業者の日常生活の活動への制限を防止するために極めて重要である。

米国特許出願公開第２００５／２２３４６９号明細書 米国特許第３，５２３，８５９号明細書

（発明の説明）
本付属品は、切り離された四指を伴う手袋から成り、これは、上側部分に、キー上でタイピングするとき、撓曲された四指の位置からの四指の伸展を促進する目的のために、四指の共通伸筋の腱の経路上で、機械的支持を付与する、弾性外部構造と、加えて、四指および手首の末端面積内に、母指球面積、小指球面積、パッド、橈骨、および尺骨面積上のクッション構造とを有し、伸展運動を促進するために要求される、機械的固定要素を外部構造に提供する目的のために、手袋の内側上のシリコーン繊維を用いて、皮膚に固定される。

本手袋は、四指および手首の遠位面積内で、通気性がある、低刺激性である、エラスタン（スパンデックス）である、毒性のない、洗浄可能である、かつ抗真菌性であるシリコーンマイクロファイバによって形成され、単一のカラーであり、種々のカラーまたは触感、形状、およびモチーフであり、夏用または冬用繊維もまた、同様に使用される。

本付属品の利点は、設置および専門家の誘導に対する必要性を伴うことなく、予防のためのツールのアクセス可能性および使用の容易性にあり、快適性を増加させながら、同時に、解剖学的構造から負荷を解放し、神経筋テーピングのものよりも長い使用寿命を伴い、弾性負荷に対して適合可能であり、交換が容易である部品を有し、腱の病変の予防のための再利用可能な矯正器具であり、それによって、職業上の離脱を防止する。

上記に述べられた内容を考慮し、長期に及ぶ時間周期にわたって、タイピング位置における手の伸筋および腱の機械的負荷と関連付けられる、痛みの症状を緩和または低減させ、筋肉および腱の病変を予防する機能を実施するための付属品を開発することは有益であろう。

要約すると、本発明は、四指、手、および手首の伸筋腱（手の背側部分）の経路に沿った弾性構造と、母指球、小指球、手根管、および中手骨面積上の圧力拡散構造とを伴う、手袋を実装する。

図１は、上面図において、本発明の手袋を伴う手を示すイラストである。

図２は、底部、または掌の図において、本発明の手袋を伴う手を示すイラストである。

図３は、手袋の支持および手首固定要素の上方斜視図を描写する。

図４は、本発明の手根骨または中心固定部品の上方斜視図を描写する。

図５は、四指および手根骨腱支持系の弾性要素および固定機構の上方斜視図を描写する。

図６は、遠位四指腱支持系の固定機構の上方斜視図を描写する。

図７は、伸展経路に沿って弾性要素を誘導するためのガイド要素の上方斜視図を描写する。

（発明の詳細な説明）
タイピング作業における四指の伸展を促進する、（動的）矯正用手袋は、親指の近位指骨および四指の内側指骨から手首関節機構までを被覆する、形状適合型伸縮性手袋（１）から成り、他の機能的要素が収容される、デバイスの本体を構成する。

伸縮性手袋（１）は、接着および圧縮によって、手および手首の皮膚に固定する目的のために、四指および手首の遠位面積内で、通気性がある、低刺激性である、スパンデックスである、毒性のない、洗浄可能である、かつ抗真菌性であるシリコーンマイクロファイバによって形成され、これらの面積内、すなわち、手首固定面積（５）および四指固定面積（２）内に、剛性四指末端（４）と、手首末端（１５）とが位置付けられる。

剛性四指末端（４）は、弾性要素（１０）の経路を中心に置く目的のために、２つのサイドタブ（９）を有し、弾性要素（１０）内の弾性穿孔（８）と相反的に働く、２つの四指接続ボス（７）を有し、外腱弾性要素（１０）の弾性穿孔（８）は、手が、マウスまたはアナログコンピュータキーボードにわたって、撓曲された位置にあるとき、四指の伸長力を発生させる機能を果たし、本要素の近位部分は、機械的に固定され、結合点の選択に応じて、張力目盛りシステムを発生させる目的のために、中心部品（１３）の２つの中心部品穿孔（１４）と相反的に接続する、２つの押出弾性ボス（１２）を有する、接続末端（１１）を有し、手首固定要素（５）から剛性四指末端（４）に配置される、弾性構造との接続性を発生させ、手の背側部分の中心部品（１３）内に取り付けられ、前記中心部品（１３）は、それぞれ少なくとも２つの中心部品穿孔（１４）を伴う、５つのスロット（２０）を画定する。

手首固定要素（５）は、前述の弾性部品と手袋の布地材料との間の摩擦を防止する目的のために、弾性要素（１０）および継合部品（１５）のための末端を伴って、その固定点からある高さを有する。

内部にシリコーンを含む、手首（３）の表面上に接着される、手首固定要素（５）の目的は、継合部品（１５）を取外可能な関節機構から手の手袋の手根骨の面積内の中心部品（１３）に突出させることであり、相反的に結合され、それによって、外部部品間の連続性を発生させるように設計される、メス型関節機構部品（１７）の上に延在する、ある形状のオス型関節機構部品（１６）を備える、関節機構を用いて、それに固定される。

四指の外腱弾性構造または弾性要素（１０）の目的は、四指の伸展に向かって弾性力を発生させ、タイピング位置において、かつ作業が、パーソナルコンピュータ、またはＰＣ上で行われる位置において、手および四指の撓曲を制限することであり、四指の外腱弾性構造は、手および親指の中手骨および近位指骨にわたる弾性要素（１０）の経路を誘導する、２つの剛性ガイドサイドタブ（１９）を有する剛性ガイド（１８）を用いて、四指の共通伸筋の各腱の具体的な経路に沿って誘導され、モジュール設計は、それらをカスタム化する、張力を調節する、または保守を実施するように、これらの弾性要素（１０）の交換を可能する。

掌は、腱、筋肉、および神経が位置する面積から、負荷を解放する目的のために、解剖学的位置に配置される、外部クッション要素またはパッドを備える。橈骨面積（２１）のパッドおよび尺骨面積（２２）のパッドは、母指球面積（２４）、小指球面積（２５）内、および掌の五指隆起部（２５）の面積上に、パッドとともに、橈骨および尺骨の経路の面積への負荷に好都合であるように、それらの間に分離して配置され、主屈筋腱が位置する、掌の手根管および中空中心の経路上の圧力負荷を解放し、換気に好都合であるように配置される。

パーツ一覧
１ 伸縮性手袋
２ 四指固定面積
３ 手首
４ 剛性四指末端
５ 手首固定面積
６ 四指接続ボス
７ 弾性穿孔
８ サイドタブ
９ 弾性要素
１０ 接続末端
１１ 押出弾性ボス
１２ 中心部品
１３ 中心部品穿孔
１４ 継合部品
１５ オス型関節機構部品
１６ メス型関節機構部品
１７ 剛性ガイド
１８ 剛性ガイドサイドタブ
１９ スロット
２０ 手の橈骨面積内のクッション要素
２１ 尺骨面積内のクッション要素
２２ 小指球面積内のクッション要素
２３ 母指球面積内のクッション要素
２４ 掌の五指隆起部面積内のクッション要素

Claims (6)

1. 人々のための手および手首の付属品デバイスであって、前記付属品デバイスは、伸展運動を促進し、長期に及ぶ時間周期にわたって、タイピング位置における、前記手の伸筋および腱の機械的負荷と関連付けられる、痛みの症状の緩和または低減を可能にし、筋肉および腱の病変を防止する機能を実施し、前記付属品デバイスは、
   －伸縮性手袋（１）であって、その四指および手首の遠位端は、伸縮性シリコーン層を画定し、これは、前記手袋の内側上のシリコーン繊維を用いて皮膚に固定され、これらの面積内において、手首固定面積（５）および四指固定面積（２）内に、いくつかの剛性四指末端（４）と、手首末端（１５）とが位置付けられる、伸縮性手袋（１）と、
   －中心部品（１３）であって、前記中心部品（１３）は、前記手袋内の前記手の背側手根骨の面積内で、関節機構を用いて、前記手首末端（１５）と継合する、前記手の前記背側手根骨の面積内に含まれ、前記中心部品（１３）は、それぞれ少なくとも２つの中心部品穿孔（１４）を伴う、５つのスロット（２０）を画定する、中心部品（１３）と、
   －前記背側部分の前記四指の内側指骨内の前記手袋の各四指上で、四指固定要素（２）上に画定される、剛性四指末端（４）であって、それぞれ１つは、２つの四指接続ボス（７）を有する、剛性四指末端（４）と、
   －前記手の前記背側手根骨の面積と前記手の指関節機構面積との間の４つの剛性ガイド（１８）、および、前記手の前記指関節機構面積内の４つの剛性ガイド部品（１８）であって、各剛性ガイド部品（１８）は、前記四指の方向に追従する、４つの剛性ガイド（１８）および４つの剛性ガイド部品（１８）と、
   －５つの弾性要素（１０）であって、四指毎に１つは、一端において、前記中心部品（１３）の前記中心部品穿孔（１４）と相反に接続する、２つの押出弾性ボス（１２）と、他端において、前記剛性四指末端（４）の前記四指接続ボス（７）を補完する、弾性穿孔（８）とを備え、これらの接続は、それらが結合される位置に従って、異なる張力目盛りレベルを画定することを意味し、
   －前記弾性要素は、前記ボスおよび穿孔を用いて、前記中心部品（１３）と剛性四指末端（９）との間に配設され、さらに、前記剛性ガイド（１８）によって誘導され、前記四指の共通伸筋腱の生体力学と同様の経路に沿って延在し、前記中心部品から前記四指末端まで延在する前記経路内に配置され、その正確な整合性を確実にし、前記手袋の親指に対応する、前記弾性要素は、前記中心部品（１３）と前記剛性四指末端（９）との間にのみ接続される、５つの弾性要素（１０）と、
   －前記手首面積内に圧力を再分配するように、前記手の橈骨面積（２１）、尺骨面積（２２）、小指球面積（２３）、母指球面積（２４）、および掌の五指の隆起部の面積（２５）内の前記手袋の前記手の前記掌上に配置される、パッドまたはクッション要素と
   を備えることを特徴とする、手および手首の付属品デバイス。
2. 前記手袋（１）は、前記四指および手首の遠位面積内で、通気性がある、低刺激性である、エラスタン（スパンデックス）である、毒性のない、洗浄可能である、かつ抗真菌性であるシリコーンマイクロファイバによって形成され、前記手袋（１）は、単一のカラーであり、種々のカラーまたは触感、形状、およびモチーフであり、夏用または冬用繊維もまた、同様に使用されることを特徴とする、請求項１に記載の手および手首の伸展運動を促進するデバイス。
3. 前記中心部品（１３）、継合部品（１５）、ガイド部品（１８）、および剛性四指末端（４）は、熱可塑性材料から製造されることを特徴とする、請求項１に記載の手および手首の伸展運動を促進するデバイス。
4. 前記剛性四指末端（４）は、前記弾性要素（１０）の前記経路を中心に置く目的のために、２つのサイドタブ（９）を有することを特徴とする、請求項１に記載の手および手首の伸展運動を促進するデバイス。
5. 前記手首固定要素（５）は、前記手袋の前記弾性部品と布地材料との間の摩擦を防止する目的のために、前記弾性要素（１０）および継合部品（１５）のための前記末端を伴って、その固定点からある高さを有することを特徴とする、請求項２に記載の手および手首の伸展動作を促進するデバイス。
6. 前記関節機構は、相反結合されるように設計される、メス型関節機構部品（１７）の上に延在する、ある形状を伴うオス型関節機構部品（１６）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の手および手首の伸展運動を促進するデバイス。

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