JP2023546548A - 乱視矯正コンタクトレンズ - Google Patents

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Abstract

本開示は、ヒトまたは動物対象等のある対象の眼において、改良された視力を提供するために使用され得る、コンタクトレンズ等の被覆物を提供する。本被覆物は、柱と、複数の穿孔とを備えてもよい。ある場合には、水晶体体積等の環状領域が、対象の眼上に形成されてもよく、これは、被覆物が使用中である間、快適性の向上を提供し得る。本明細書中に提供される被覆物は、眼の乱視をマスクすること、眼の屈折異常を矯正すること、上皮欠損を有する眼の治療、収差矯正、多焦点矯正、老眼矯正、および他の用途等の使途および用途を有してもよい。本開示のいくつかの実施形態は、長期装着コンタクトレンズを備える。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、参照することによって全体として本明細書に取り込まれる、2020年10月19日に出願された、米国仮特許出願第63/093,517号の利益を主張する。
先行するコンタクトレンズおよび療法用被覆物は、少なくともいくつかの事例では、準理想的であり得る。多くのコンタクトレンズおよび療法用被覆物は、装着者が、コンタクトレンズまたは療法用被覆物を取り外すこと、およびそれを交換することが、幾分、煩雑であり得るため、理想的な持続時間よりも短い時間にわたって、眼内に残され得る。いくつかの事例では、装着者は、コンタクトレンズまたは療法用被覆物を、理想的であろうよりも長くあり得る時間量にわたって、眼内に残し得る。長期装着レンズは、幾分、より長い持続時間にわたって、眼内に残されることができるが、そのようなレンズが眼内に残され得る時間量は、準理想的であり得る。先行するコンタクトレンズの涙液流は、準理想的であり得、その準理想的涙液流は、潜在的な合併症に関連し得、そのようなレンズが、眼内に残され得る持続時間を限定し得る。
上記に照らして、視力矯正のための改良されたコンタクトレンズ、および乱視等の対象の眼の種々の疾患に関連する治療のための被覆物を提供することが、望ましいであろう。ここに説明されるコンタクトレンズおよび被覆物は、改良された患者の快適性および/または視力を提供しながら、公知のコンタクトレンズおよび/または技法の欠陥のうちの少なくともいくつかを回避することに役立ち得る、涙液流を改良し得る、治療を提供し得る。
本開示は、概して、改良された視力を提供するために、眼の視力および治療を対象とする。具体的な言及が、乱視マスキング等の視力矯正のためのコンタクトレンズに対してなされるが、本開示の実施形態は、眼の屈折異常の矯正、上皮欠損を有する眼の治療、収差矯正、多焦点矯正、老眼矯正等の付加的な使途および用途を備えてもよい。本開示のいくつかの実施形態は、長期装着コンタクトレンズを備える。
本開示は、コンタクトレンズ等の被覆物を提供する。被覆物は、長期の期間にわたって、改良された視力を提供し得、正常な眼、または乱視、LASIKまたはPRK等の屈折矯正手術後の上皮欠損等の上皮欠損等の欠陥を有する眼を治療するために使用されることができる。ある場合には、被覆物(例えば、コンタクトレンズ)は、手術を伴わずに、対象の眼における乱視をマスクし得る。本明細書に提供されるものは、対象の眼上に位置付けられるために好適である、コンタクトレンズを備える、またはそのような1つまたはそれを上回るコンタクトレンズであり得る、被覆物である。
ある側面では、本開示は、乱視マスキングコンタクトレンズを提供する。本コンタクトレンズは、前部表面を備える、内側部分を備える。内側部分は、柱と、柱の周囲に配置される、環状領域とを備える。本コンタクトレンズはさらに、内側部分から半径方向に外方向に配置される、周辺部分を備える。周辺部分は、眼の上に配置されるとき、眼の表面に接触するように構成される、後部表面を有する。柱の後部表面は、眼の上に配置されるとき、眼の角膜に接触するように構成される、湾曲部を有する。環状領域の後部表面は、角膜の屈折形状から逸れる湾曲部を有し、したがって、角膜の上に配置されるとき、それらの間に水晶体体積を形成するようにアーチ型に撓み得る。柱は、内側部分の中心場所内に配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、本コンタクトレンズはさらに、内側部分、外側部分、または内側部分および外側部分の両方内に配置される、複数の穿孔を備えてもよい。ある場合には、複数の穿孔は、眼が瞬目するとき、水晶体体積の中へ、およびそれから外への涙液流体の流動を誘発するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、周辺部分の前部表面から周辺部分の後部表面まで延在してもよい。いくつかの実施形態では、周辺部分の後部表面は、その上に、少なくとも1つの穿孔と水晶体体積との間に流体流経路を提供するように構成され得る、1つまたはそれを上回る溝を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、内側部分の前部表面から環状領域の後部表面まで延在してもよい。
いくつかの実施形態では、内側部分はさらに、環状領域と周辺部分との間に配置される、外側領域を備えてもよく、眼の上に配置されるとき、眼に接触するように構成されてもよい。ある場合には、複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、内側部分の前部表面から外側領域の後部表面まで延在してもよい。いくつかの実施形態では、外側領域の後部表面は、その上に、少なくとも1つの穿孔と水晶体体積との間に流体流経路を提供するように構成され得る、1つまたはそれを上回る溝を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、内側部分の光学ゾーンの外側に配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、内側部分は、角膜の中心光軸を中心として、コンタクトレンズの配向から独立して、乱視をマスクするように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、内側部分は、最大約2.5Dまで、乱視をマスクするように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、内側部分の前部表面は、略球状外形によって、特徴付けられてもよい。
いくつかの実施形態では、環状領域の後部表面は、略球状外形によって、特徴付けられてもよい。
いくつかの実施形態では、内側部分および周辺部分は、シリコーンヒドロゲルを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、柱は、約2mm以下の幅を備えてもよい。いくつかの実施形態では、柱は、約1mmの幅を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、柱は、約10マイクロメートル~約30マイクロメートルの範囲内の厚さを備えてもよい。いくつかの実施形態では、柱は、約30マイクロメートルの厚さを備えてもよい。
いくつかの実施形態では、環状領域は、約5mmの外径を有してもよい。いくつかの実施形態では、水晶体体積は、約5マイクロメートルの範囲内の球欠高を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、環状領域は、成型および/またはエッチングによって形成されてもよい。
いくつかの実施形態では、眼における乱視を矯正する方法が提供される。本方法は、本明細書に説明されるコンタクトレンズのうちのいずれかを提供することを含んでもよい。
本開示の付加的な側面および利点は、以下の詳細な説明から、当業者に容易に明白になり、本開示の例証的実施形態のみが、示され、説明される。認識されるであろうように、本開示は、他のおよび異なる実施形態であることが可能であり、そのいくつかの詳細は、全て、本開示から逸脱することなく、種々の明確な点における修正が可能である。故に、図面および説明は、事実上、例証的であると見なされ、制限的であると見なされないものとする。
(参照による組み込み)
本明細書内に述べられる、全ての刊行物、特許、および特許出願は、各個々の刊行物、特許、または特許出願が、参照することによって組み込まれることが、具体的かつ個々に示された場合と同様に、同じ範囲まで、参照することによって本明細書に組み込まれる。参照することによって組み込まれる、刊行物および特許または特許出願が、本明細書内に含有される本開示と矛盾する範囲において、本明細書は、任意のそのような矛盾する材料に関して、取って代わる、および/または優先することが意図される。
本開示の新規の特徴は、添付の請求項内に具体的に述べられる。本開示の特徴および利点のより深い理解が、本開示の原理が利用される例証的実施形態を述べる以下の詳細な説明、および付随の図面(また、本明細書の「図(Figure)」および「図(FIG.)」)を参照することによって取得されるであろう。
図1は、本開示の実施形態による、対象の眼上の被覆物の側断面図を示す。
図2Aおよび2Bは、本開示の実施形態による、被覆物の斜視図を示す。
図3は、本開示の実施形態による、側断面図における、被覆物の寸法を示す。
図4は、本開示の実施形態による、対象の眼上の被覆物の前部区画の光干渉断層撮影(OCT)画像を示す。
図5は、本開示の実施形態による、非矯正乱視を伴う対象の眼のベースライン断層撮影を示す。
図6は、本開示の実施形態による、眼被覆物を装着する対象の眼の断層撮影を示す。
詳細な説明
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する、付随の図が、参照される。図では、文脈が別様に決定づけない限り、同様の記号は、典型的には、同様の構成要素を識別する。詳細な説明、図、および請求項内で説明される例証的実施形態は、限定的であることを意味しない。他の実施形態が、本明細書に提示される主題の範囲から逸脱することなく、利用されてもよく、他の変更が、行われてもよい。概して、本明細書に説明され、図に図示されるような本開示の側面が、多種多様な異なる構成において配列され、代用され、組み合わせられ、分離され、設計され得、その全てが、本明細書に明示的に想定されることが容易に理解されるであろう。
ある実施形態および実施例が、下記に開示されるが、発明的主題は、具体的に開示される実施形態以外にも、他の代替実施形態および/または使用例、およびその修正例および均等物に及ぶ。したがって、本明細書に添付される請求項の範囲は、下記に説明される特定の実施形態のうちのいずれかによって限定されない。例えば、本明細書に開示される任意の方法またはプロセスでは、本方法またはプロセスの行為または動作は、任意の好適なシーケンスで実施されてもよく、必ずしも任意の特定の開示されるシーケンスに限定されない。種々の動作が、ある実施形態を理解する際に役立ち得る様式で、複数の離散的動作として順に説明され得るが、しかしながら、説明の順序は、これらの動作が順序依存であることを含意するように解釈されるべきではない。加えて、本明細書に説明される構造、システム、および/またはデバイスは、統合された構成要素として、または別個の構成要素として具現化されてもよい。
種々の実施形態を比較する目的のために、これらの実施形態のある側面および利点が、説明される。必ずしも全てのそのような側面または利点が、任意の特定の実施形態によって達成されるわけではない。したがって、例えば、種々の実施形態は、必ずしも本明細書に教示または示唆され得るような他の側面または利点を達成することなく、本明細書に教示されるような1つの利点または利点の群を達成または最適化する様式で遂行されてもよい。
別様に定義されない限り、本明細書に使用される、全ての技術的用語は、本開示が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。
本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別様に明確に示さない限り、複数形の言及を含む。本明細書における「または(or)」の言及は、別様に記述されない限り、「および/または(and/or)」を含有することが意図される。さらに、用語「~を備える(comprises)」および/または「~を備える(comprising)」は、本明細書に使用されるとき、記述される特徴、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を規定するが、1つまたはそれを上回る他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはその群の存在または追加を除外しないことが理解されるであろう。本明細書で使用されるように、用語「および/または(and/or)」は、関連付けられる列挙される項目のうちの1つまたはそれを上回るもののあらゆる組み合わせを含み、「/」として省略され得る。
「~の下(under)」、「~の下方(below)」、「下側(lower)」、「~の上(over)」、「上側(upper)」、および同等語等の空間的相対語は、図に図示されるように、1つの要素または特徴の関係を別の要素または特徴に対して説明するために、説明の容易性のために本明細書で使用され得る。空間的相対語は、図に描写される配向に加えて、使用または動作時のデバイスの異なる配向を含有することが意図されることが理解されるであろう。例えば、図におけるデバイスが、反転される場合、他の要素または機能の「~の下(under)」または「~の真下(beneath)」として説明される要素は、他の要素または機能「~の上(over)」配向されるであろう。したがって、例示的用語「~の下(under)」は、~の上および~の下の配向の両方を含有することができる。本デバイスは、別様に(90度回転される、または他の配向において)配向されてもよく、本明細書で使用される空間的相対記述子は、それに応じて解釈されてもよい。同様に、用語「上向きに(upwardly)」、「下向きに(downwardly)」、「垂直に(vertical)」、「水平に(horizontal)」、および同等語は、具体的に別様に示されない限り、解説のみの目的のために、本明細書で使用される。
用語「第1(first)」および「第2(second)」が、種々の特徴/要素(ステップを含む)を説明するために本明細書に使用され得るが、これらの特徴/要素は、文脈が別様に示さない限り、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの特徴/要素を別の特徴/要素と区別するために使用され得る。したがって、本開示の教示から逸脱することなく、下記に議論される第1の特徴/要素は、第2の特徴/要素と称され得、同様に、下記に議論される第2の特徴/要素は、第1の特徴/要素と称され得る。
本明細書およびそれに続く請求項全体を通して、文脈が別様に要求しない限り、単語「~を備える(comprise)」、および「~を備える(comprises)」および「~を備える(comprising)」等の変形形態は、種々の構成要素が、方法および物品(例えば、デバイスおよび方法を含む組成物および装置)において共同で採用され得ることを意味する。さらに、用語「~を備える(comprising)」は、任意の記述される要素またはステップの包含を含意するが、任意の他の要素またはステップの除外を含意しないことを理解されたい。
用語「少なくとも(at least)」、「~を上回る(greater than)」、または「~を上回る、またはそれに等しい(greater than or equal to)」が、一連の2つまたはそれを上回る数値内の第1の数値の前に置かれるときは常に、用語「少なくとも(at least)」、「~を上回る(greater than)」、または「~を上回る、またはそれに等しい(greater than or equal to)」が、その一連の数値内の数値のそれぞれに適用される。例えば、1、2、または3を上回る、またはそれに等しいは、1を上回る、またはそれに等しい、2を上回る、またはそれに等しい、または3を上回る、またはそれに等しいと同等である。
用語「~以下(no more than)」、「~を下回る(less than)」、「~を下回る、またはそれに等しい(less than or equal to)」、または「最大で(at most)」が、一連の2つまたはそれを上回る数値内の第1の数値の前に置かれるときは常に、用語「~以下(no more than)」、「~を下回る(less than)」、「~を下回る、またはそれに等しい(less than or equal to)」、または「最大で(at most)」が、その一連の数値内の数値のそれぞれに適用される。例えば、3、2、または1を下回る、またはそれに等しいは、3を下回る、またはそれに等しい、2を下回る、またはそれに等しい、または1を下回る、またはそれに等しいと同等である。
値が、範囲として説明される場合、そのような開示は、具体的な数値または具体的な部分的範囲が、明示的に記述されるかどうかに関係なく、そのような範囲内にある、具体的な数値、およびそのような範囲内の全ての可能性として考えられる部分的範囲の開示を含むことが理解されるであろう。
ここで本明細書および請求項において使用されるように、実施例において使用されるものを含め、別様に明確に規定されない限り、全ての数字は、その用語が明確に現れない場合であっても、単語「約(about)」または「おおよそ(approximately)」によって前置きされる場合と同様に、読まれてもよい。語句「約(about)」または「おおよそ(approximately)」は、説明される値および/または位置が、値および/または位置の合理的な予期される範囲内であることを示すために、大きさおよび/または位置を説明するときに使用され得る。例えば、数値は、記述される値(または値の範囲)の±0.1%、記述される値(または値の範囲)の±1%、記述される値(または値の範囲)の±2%、記述される値(または値の範囲)の±5%、記述される値(または値の範囲)の±10%等である値を有し得る。本明細書に与えられるいずれの数値もまた、文脈が別様に示さない限り、約またはおおよそのその値を含むように理解されるべきである。例えば、値「10」が、開示される場合、「約10」もまた、開示される。本明細書に列挙されるいずれの数値範囲も、その中に含まれる全ての部分的範囲を含むことが意図される。また、値が、開示されるとき、当業者によって適切に理解されるように、「その値を下回る、またはそれに等しいもの」、「その値を上回る、またはそれに等しいもの」、および値の間の可能性として考えられる範囲もまた、開示されることを理解されたい。例えば、値「X」が、開示される場合、「Xを下回る、またはそれに等しいもの」および「Xを上回る、またはそれに等しいもの」(例えば、Xが数値である場合)もまた、開示される。また、本願全体を通して、データが、いくつかの異なるフォーマットにおいて提供され、本データが、終点および始点、およびデータ点の任意の組み合わせに関する範囲を表すことを理解されたい。例えば、特定のデータ点「10」および特定のデータ点「15」が、開示される場合、10~15だけではなく、10および15を上回るもの、それを上回る、またはそれに等しいもの、それを下回るもの、それを下回る、またはそれに等しいもの、およびそれに等しいものが、開示されると見なされることを理解されたい。また、2つの特定の単数の間の各単数もまた、開示されることを理解されたい。例えば、10および15が、開示される場合、11、12、13、および14もまた、開示される。
本開示の特徴の多くは、対象の眼の生体構造と関連して説明される。眼は、対象が見ることを可能にする、いくつかの組織を含む。対象は、動物であってもよい。対象は、患者等のヒトであってもよい。眼の角膜は、健康な眼では、透明であり、光を屈折し、網膜上に像を形成する、眼の前部領域である。網膜は、その上に形成される像からの光を感知し、像からの信号を脳に伝達する、眼の後部領域である。角膜は、組織の外層、すなわち、上皮を含み、これは、ボーマン膜、間質、および間質およびボーマン膜の中に延在する神経線維等の角膜の下層組織を保護する。健康な眼は、上皮の上に配置される、涙液膜を含む。涙液膜は、上皮の小さな凹凸を平滑化し、光学的に平滑な表面を提供することができる。涙液膜は、下層上皮、間質、およびボーマン膜(存在する場合)の形状によって実質的に成型される。涙液膜は、大抵の場合、水である液体を含むが、ムコイドおよび脂質等の付加的成分もまた含む。角膜の多くの神経線維は、涙液膜を用いて角膜を被覆し得る、瞬目を助長するための感覚を提供する。神経線維はまた、苦痛を感知し、したがって、対象は、通常、角膜に対する外傷を回避し、また、角膜に対する物体の直接接触を回避するであろう。
本明細書に説明される実施形態は、1つまたはそれを上回る被覆物を使用して、多くの方法で、眼を治療するために使用されることができる。被覆物は、コンタクトレンズを備えてもよい。被覆物および/またはコンタクトレンズは、乱視をマスクすることが可能であり得、それを治療するために使用され得る。そのようなコンタクトレンズは、1つまたはそれを上回る乱視マスキングコンタクトレンズを備えてもよい。コンタクトレンズには、種々のバージョンで供給される。被覆物は、通常、適合し得る、1つまたはそれを上回るソフトレンズを備えてもよい。ある場合には、コンタクトレンズは、長期装着を伴って、長期間の視力矯正のために使用されてもよい。コンタクトレンズは、乱視を治療するために使用されてもよい。他の実施例では、被覆物および/またはコンタクトレンズは、改良された結果および/または回復のために、手術と組み合わせて、または手術後に使用されてもよい。
いくつかの実施例では、コンタクトレンズは、少なくとも約20%、30%、40%、50%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを上回って、乱視をマスクしてもよい。ある場合には、コンタクトレンズは、最大約99%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、50%、40%、30%、20%、またはそれを下回って、乱視をマスクしてもよい。例えば、被覆物は、最大2Dまで、乱視をマスクしてもよい。コンタクトレンズは、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある量だけ、乱視をマスクしてもよい。
ある場合には、コンタクトレンズは、ソフトトーリックコンタクトレンズまたは他の従来のコンタクトレンズと比較して、少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、またはそれを上回って、最小在庫管理単位(SKU)要件を低減させ得る。ある場合には、コンタクトレンズは、ソフトトーリックコンタクトレンズまたは他の従来のコンタクトレンズと比較して、最大で約99%、95%、90%、80%、70%、60%、50%、またはそれを下回って、SKU要件を低減させ得る。例えば、本明細書に提供される被覆物は、最大約95%にわたって、SKU要件を低減させ得る。コンタクトレンズは、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、量だけ、SKU要件を低減させ得る。
本明細書に提供されるものは、対象の眼における乱視を矯正するために使用され得る、被覆物である。対象の眼100上に位置付けられる、または配置される、例示的被覆物120の側断面図が、図1に図式的に図示される。被覆物120の3次元(3D)図が、図2Aおよび2Bに示される。その寸法を提供する、被覆物120の3次元(3D)側断面図が、図3に示される。
図1は、対象の眼100上に位置付けられる、または配置される、被覆物120の側断面図を示す。被覆物120は、コンタクトレンズを備える、またはコンタクトレンズであってもよい。眼100は、角膜150と、網膜上に像を形成するように構成される、眼水晶体110(図示せず)とを備える。被覆物120は、例えば、眼100の乱視を矯正またはマスクするように構成されてもよい。被覆物120は、内側部分210を備えてもよく、これは、前部表面170を備え得る。内側部分210は、柱130と、柱130の周囲に配置される、環状領域180とを備えてもよい。柱130は、内側部分210の中心場所内に配置されてもよい(例えば、柱は、中心柱であってもよい)。代替として、柱130は、内側部分210の中心に存在しない場合もある。例えば、柱130は、オフセットされてもよい。柱130は、被覆物120の内側部分210内の任意の場所に位置してもよい。被覆物120はさらに、内側部分210から半径方向に外方向に配置される、周辺部分160を備えてもよい。周辺部分160は、眼の上に配置されるとき、眼100の表面に接触するように構成される、後部表面190を有してもよい。柱130の後部表面1300は、眼の上に配置されるとき、眼100の角膜150に接触するように構成される、湾曲部を有してもよい。環状領域180の後部表面140は、角膜150の屈折形状から逸れ得る湾曲部を有してもよく、したがって、角膜の上に配置されるとき、それらの間に水晶体体積185を形成するようにアーチ型に撓み得る。水晶体体積185は、環状領域180内に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、環状領域180全体は、眼100の上に配置されるとき、水晶体体積185を形成してもよい。環状領域180は、水晶体体積185を備えてもよく、これは、チャンバ(例えば、環状チャンバ)として作用し得る。チャンバは、涙液等の液体を貯蔵するように構成されてもよく、これは、眼100またはその表面を湿潤に保ち、眼が脱水しないように防止し得る。これは、使用している間、被覆物の快適性を追加し得る。水晶体体積185はまた、涙液レンズと称され得る。いくつかの実施形態では、水晶体体積185は、眼100上に設置されるとき、対象に屈折力を提供してもよい。いくつかの実施形態では、水晶体体積は、眼100上に設置されるとき、屈折力を提供しない場合もある。
図2Aおよび2Bは、被覆物120の斜視図を示す。被覆物120は、本明細書に説明される、被覆物のいずれかに実質的に類似してもよい。被覆物120は、複数の穿孔220を備えてもよい。複数の穿孔220は、例えば、眼100が、瞬目するとき、環状領域180の中へ(例えば、水晶体体積185の中へ)およびそれから外への涙液流体の流動を誘発するように構成されてもよい。これは、被覆物120(例えば、レンズ)上、および/または眼100上に、涙液膜を作成し得、これは、被覆物120を装着している間、対象をより快適にさせ得る。ある場合には、複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔220は、周辺部分160の前部表面190から周辺部分160の後部表面1600まで延在してもよい。被覆物120は、光学ゾーンを備えてもよい。光学ゾーンは、内側部分210を備える、または内側部分210であってもよい。穿孔220は、内側部分210(例えば、光学ゾーンおよび/またはその中の光学部品)から離れて位置してもよい。
穿孔220は、被覆物の光学ゾーンの中心等の光学部品の中心から、少なくとも約3ミリメートル(mm)、3.1mm、3.2mm、3.3mm、3.4mm、3.5mm、3.6mm、3.6mm、3.7mm、3.8mm、3.9mm、4mm、4.1mm、4.2mm、4.3mm、4.4mm、4.5mm、4.6mm、4.7mm、4.8mm、4.9mm、5mm、またはそれを上回って離れてもよい。いくつかの実施例では、穿孔220は、内側部分210の中心または被覆物の光学ゾーンの中心から、最大で約5mm、4.9mm、4.8mm、4.7mm、4.6mm、4.5mm、4.4mm、4.3mm、4.2mm、4.1mm、4mm、3.9mm、3.8mm、3.7mm、3.6mm、3.5mm、3.4mm、3.3mm、3.2mm、3.1mm、3mm、またはそれを下回って離れてもよい。穿孔220は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にあり得る、内側部分210の中心(例えば、被覆物の光学ゾーンの中心)から離れた距離に位置してもよい。例えば、穿孔220は、被覆物の光学ゾーンを備える、または被覆物の光学ゾーンであり得る、被覆物120の内側部分210の中心から、約2mm~約5mm離れて位置してもよい。ある実施例では、穿孔220は、内側部分の中心から約3.5mm離れる。図1に示される実施例では、内側部分210の中心は、柱130と併置されるが、しかしながら、柱130は、内側部分210内の任意の場所に存在することができる。したがって、図1に示される実施例では、複数の穿孔のうちの穿孔220は、柱130の中心(本実施例では、中心柱)から約2mm~5mm離れてもよい。例えば、穿孔220は、柱130の中心から約3.5mm離れてもよい。
穿孔220を内側部分210(例えば、光学ゾーン)から離して位置させることは、ある場合には、穿孔220によって引き起こされ得る、潜在的な光学的アーチファクトを減少させることに役立ち得る。他の実施例では、穿孔220は、内側部分210(例えば、光学ゾーン)の内側に存在してもよい。いくつかの実施例では、穿孔220は、内側部分210(例えば、光学ゾーン)の部分的に内側、および/または部分的に外側に存在してもよい。例えば、穿孔(例えば、穿孔220または他の穿孔)が、知覚可能な視覚的アーチファクトを生産しないように、直径において十分に小さく、数も十分に少ないとき、穿孔は、光学ゾーン(例えば、内側部分210)により近接し、光学ゾーンの部分的に内側に、および/または全体的に内側に存在してもよい。
いくつかの実施例では、穿孔(例えば、穿孔220)の特性的寸法(長さ、幅、または直径等)は、少なくとも約0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1mm、またはそれを上回るものであってもよい。いくつかの実施例では、穿孔の特性的寸法は、最大で約1mm、0.9mm、0.8mm、0.7mm、0.6mm、0.5mm、0.4mm、0.3mm、0.2mm、0.1mm、またはそれを下回るものであってもよい。穿孔の特性的寸法は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にあってもよい。例えば、穿孔の特性的寸法は、約0.1mm~約1mm、約0.2mm~約0.5mm、または約0.3mm~約0.4mmの範囲内にあってもよい。ある実施例では、穿孔の直径は、約0.4mmである。
ある場合には、周辺部分160の後部表面1600は、その上に、少なくとも1つの穿孔220と環状領域180(例えば、水晶体体積)との間の流体流経路を提供するように構成され得る、1つまたはそれを上回る溝230を備えてもよい。ある場合には、被覆物120の後部表面(例えば、被覆物120の周辺部分160の後部表面1600)は、複数の溝230を備えてもよい。例えば、被覆物120(例えば、後部表面1600)は、少なくとも約1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、20個、30個、40個、50個、60個、70個、80個、90個、100個、200個、300個、400個、500個、600個、700個、800個、900個、1,000個、またはそれを上回る溝を備えてもよい。後部表面(例えば、後部表面1600)は、最大で約1,000個、900個、800個、700個、600個、500個、400個、300個、200個、100個、90個、80個、70個、60個、50個、40個、30個、20個、10個、9つ、8つ、7つ、6つ、5つ、4つ、3つ、2つ、または1つの溝を備えてもよい。後部表面は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、いくつかの溝を備えてもよい。例えば、後部表面は、1~約1,000個の溝を備えてもよい。
ある場合には、複数の穿孔220のうちの少なくとも1つの穿孔は、内側部分210の前部表面170から環状領域180の後部表面140まで延在してもよい。内側部分210はさらに、環状領域と周辺部分との間に配置される、外側領域を備えてもよく、眼の上に配置されるとき、眼に接触するように構成されてもよい。ある場合には、複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔220は、内側部分の前部表面170から外側領域の後部表面まで延在してもよい。
例示的被覆物の寸法が、図3に示される。被覆物120の柱(例えば、図1、2A、2B、および3における柱130)は、柱幅420を備えてもよい。柱幅420は、約2mmを下回ってもよい。いくつかの実施例では、柱幅420は、最大で約2.5mm、2.4mm、2.3mm、2.2mm、2.1mm、2.0mm、1.9mm、1.8mm、1.7mm、1.6mm、1.5mm、1.4mm、1.3mm、1.2mm、1.1mm、1mm、0.9mm、0.8mm、0.7mm、0.6mm、0.5mm、またはそれを下回るものであってもよい。いくつかの実施例では、柱の幅は、少なくとも約0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2mm、2.1mm、2.2mm、2.3mm、2.4mm、2.5mm、またはそれを上回るものであってもよい。柱幅420は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にあってもよい。ある場合には、柱幅420は、約1mmであってもよい。いくつかの実施例では、柱幅420は、少なくとも約0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.38mm、0.4mm、0.5mm、0.53mm、0.55mm、0.56mm、0.6mm、0.65mm、0.68mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1mm、またはそれを上回るものであってもよい。柱は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、幅420を備えてもよい。例えば、柱は、約0.3~約0.7の幅を備えてもよい。
柱は、約10マイクロメートル(μm)~約30μmの範囲内の厚さ430を備えてもよい。いくつかの実施例では、柱の厚さは、少なくとも約5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μm、11μm、12μm、13μm、14μm、15μm、16μm、17μm、18μm、19μm、20μm、21μm、22μm、23μm、24μm、25μm、26μm、27μm、28μm、29μm、30μm、31μm、32μm、33μm、34μm、35μm、36μm、37μm、38μm、39μm、40μm、またはそれを上回るものであってもよい。いくつかの実施例では、柱の厚さは、最大で約40μm、39μm、38μm、37μm、36μm、35μm、34μm、33μm、32μm、31μm、30μm、29μm、28μm、27μm、26μm、25μm、24μm、23μm、22μm、21μm、20μm、19μm、18μm、17μm、16μm、15μm、14μm、13μm、12μm、11μm、10μm、9μm、8μm、7μm、6μm、5μm、またはそれを下回るものであってもよい。柱は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、厚さを備えてもよい。例えば、柱は、約30μmの厚さを備えてもよい。
(図1に示される)環状領域180は、約5ミリメートル(mm)の外径440を有してもよい。いくつかの実施例では、環状領域は、少なくとも約2.5mm、2.75mm、3mm、3.25mm、3.5mm、3.75mm、4mm、4.1mm、4.2mm、4.3mm、4.4mm、4.5mm、4.6mm、4.7mm、4.8mm、4.9mm、5mm、5.1mm、5.2mm、5.3mm、5.4mm、5.5mm、5.6mm、5.7mm、5.8mm、5.9mm、6.0mm、6.1mm、6.2mm、6.3mm、6.4mm、6.5mm、6.6mm、6.7mm、6.8mm、6.9mm、7mm、またはそれを上回る外径440を備えてもよい。いくつかの実施例では、環状領域は、最大で約7mm、6.9mm、6.8mm、6.7mm、6.6mm、6.5mm、6.4mm、6.3mm、6.2mm、6.1mm、6mm、5.9mm、5.8mm、5.7mm、5.6mm、5.5mm、5.4mm、5.3mm、5.2mm、5.1mm、5mm、4.9mm、4.8mm、4.7mm、4.6mm、4.5mm、4.4mm、4.3mm、4.2mm、4.1mm、4mm、3.75mm、3.5mm、3.25mm、3mm、2.75mm、2.5mm、またはそれを下回る外径240を備えてもよい。環状領域は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、外径440を備えてもよい。
環状領域(例えば、水晶体体積)は、球欠高を備えてもよい。いくつかの実施例では、球欠高は、角膜の球欠高の約5マイクロメートルの範囲内にあってもよい。水晶体体積の球欠高は、角膜の球欠高から、少なくとも約3μm、3.25μm、3.5μm、3.75μm、4μm、4.25μm、4.5μm、4.6μm、4.7μm、4.8μm、4.9μm、5μm、5.1μm、5.2μm、5.3μm、5.4μm、5.5μm、5.6μm、5.7μm、5.8μm、5.9μm、6μm、6.1μm、6.2μm、6.3μm、6.4μm、6.5μm、7μm、7.5μm、8μm、8.5μm、9μm、またはそれを上回るものであってもよい。いくつかの実施例では、水晶体体積の球欠高470は、角膜の球欠高から、最大で約9μm、8.5μm、8μm、7.5μm、7μm、6.5μm、6.4μm、6.3μm、6.2μm、6.1μm、6μm、5.9μm、5.8μm、5.7μm、5.6μm、5.5μm、5.4μm、5.3μm、5.2μm、5.1μm、5μm、4.9μm、4.8μm、4.7μm、4.6μm、4.5μm、4.25μm、4μm、3.75μm、3.5μm、3.25μm、3μm、またはそれを下回るものであってもよい。水晶体体積の球欠高は、角膜の球欠高から、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にあってもよい。
(例えば、図1に示される)被覆物120は、被覆物直径410を備えてもよい。ある実施例では、被覆物直径410は、約14.5mmであってもよい。いくつかの実施例では、被覆物の直径410は、少なくとも約12mm、12.5mm、13mm、13.1mm、13.2mm、13.3mm、13.4mm、13.5mm、13.6mm、13.7mm、13.8mm、13.9mm、14mm、14.1mm、14.2mm、14.3mm、14.4mm、14.5mm、14.6mm、14.7mm、14.8mm、14.9mm、15mm、15.1mm、15.2mm、15.3mm、15.4mm、15.5mm、15.6mm、15.7mm、15.8mm、15.9mm、16mm、16.1mm、16.2mm、16.3mm、16.4mm、16.5mm、16.6mm、16.7mm、16.8mm、16.9mm、17mm、またはそれを上回るものであってもよい。いくつかの実施例では、被覆物は、最大で約17mm、16.9mm、16.8mm、16.7mm、16.6mm、16.5mm、16.4mm、16.3mm、16.2mm、16.1mm、16mm、15.6mm、15.5mm、15.4mm、15.3mm、15.2mm、15.1mm、15mm、14.9mm、14.8mm、14.7mm、14.6mm、14.5mm、14.4mm、14.3mm、14.2mm、14.1mm、14mm、13.9mm、13.8mm、13.7mm、13.6mm、13.5mm、13.4mm、13.3mm、13.2mm、13.1mm、13mm、12.5mm、12mm、またはそれを下回る直径210を備えてもよい。被覆物は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、直径210を備えてもよい。
被覆物120は、角膜の内側部分の湾曲部(底面湾曲部)に対応する、底面半径(R1)460を備えてもよい。被覆物はさらに、被覆物/レンズの周辺部分(周辺湾曲部)に対応する、第2の半径(R2)480を備えてもよい。底面半径(R1)460は、少なくとも約4ミリメートル(mm)、4.5mm、4.6mm、4.7mm、4.8mm、4.9mm、5mm、5.1mm、5.2mm、5.3mm、5.4mm、5.5mm、5.6mm、5.7mm、5.8mm、5.9mm、6mm、6.1mm、6.2mm、6.3mm、6.4mm、6.5mm、6.6mm、6.7mm、6.8mm、6.9mm、7mm、7.1mm、7.2mm、7.3mm、7.4mm、7.5mm、7.6mm、7.7mm、7.8mm、7.86mm、7.9mm、8mm、8.1mm、8.2mm、8.3mm、8.4mm、8.5mm、8.6mm、8.7mm、8.8mm、8.9mm、9mm、またはそれを上回るものであってもよい。いくつかの実施例では、底面半径は、最大で約9mm、8.9mm、8.8mm、8.7mm、8.6mm、8.5mm、8.4mm、8.3mm、8.2mm、8.1mm、8mm、7.9mm、7.8mm、7.7mm、7.6mm、7.5mm、7.4mm、7.3mm、7.2mm、7.1mm、7mm、6.9mm、6.8mm、6.7mm、6.6mm、6.5mm、6.4mm、6.3mm、6.2mm、6.1mm、6mm、5.9mm、5.8mm、5.7mm、5.6mm、5.5mm、5.4mm、5.3mm、5.2mm、5.1mm、5mm、4.9mm、4.8mm、4.7mm、4.6mm、4.5mm、4mm、またはそれを下回るものであってもよい。底面半径(R1)は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にあってもよい。いくつかの実施例では、底面半径(R1)460は、約4.5mm~8.8mm範囲内にあってもよい。
第2の半径(R2)480は、少なくとも約6ミリメートル(mm)、6.1mm、6.2mm、6.3mm、6.4mm、6.5mm、6.6mm、6.7mm、6.8mm、6.9mm、7mm、7.1mm、7.2mm、7.3mm、7.4mm、7.5mm、7.6mm、7.7mm、7.8mm、7.9mm、8mm、8.1mm、8.2mm、8.3mm、8.4mm、8.5mm、8.6mm、8.7mm、8.8mm、8.9mm、9mm、9.1mm、9.2mm、9.3mm、9.4mm、9.5mm、9.6mm、9.7mm、9.8mm、9.9mm、10mm、10.1mm、10.2mm、10.3mm、10.4mm、10.5mm、10.6mm、10.7mm、10.8mm、10.9mm、11mm、11.1mm、11.2mm、11.3mm、11.4mm、11.5mm、11.6mm、11.7mm、11.8mm、11.9mm、12mm、12.5mm、13mm、14mm、14.5mm、15mm、またはそれを上回る、湾曲部を有してもよい。第2の半径(R2)480は、最大で約15mm、14.5mm、14mm、13mm、12.5mm、12mm、11.9mm、11.8mm、11.7mm、11.6mm、11.5mm、11.4mm、11.3mm、11.2mm、11.1mm、11mm、10.9mm、10.8mm、10.7mm、10.6mm、10.5mm、10.4mm、10.3mm、10.2mm、10.1mm、10mm、9.9mm、9.8mm、9.7mm、9.6mm、9.5mm、9.4mm、9.3mm、9.2mm、9.1mm、9mm、8.9mm、8.8mm、8.7mm、8.6mm、8.5mm、8.4mm、8.3mm、8.2mm、8.1mm、8mm、7.9mm、7.8mm、7.7mm、7.6mm、7.5mm、7.4mm、7.3mm、7.2mm、7.1mm、7mm、6.9mm、6.8mm、6.7mm、6.6mm、6.5mm、6.4mm、6.3mm、6.2mm、6.1mm、6mm、またはそれを下回る、湾曲部を有してもよい。第2の半径(R2)480は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、湾曲部を有してもよい。ある実施例として、周梢湾曲部は、約9.324mmの半径(R2)480を備えてもよい。いくつかの実施例では、周辺曲線は、約6.5mm~約14.5mmの範囲内の半径(R2)480を備えてもよい。
本明細書に提供されるものは、被覆物を作製するための方法である。被覆物120の環状領域180は、成型および/またはエッチングによって形成されてもよい。いくつかの実施例では、環状領域は、本明細書の教示に基づいて、当業者によって理解されるであろうように、成型またはエッチング以外の方法によって形成されてもよい。内側部分の前部表面は、略球状外形によって特徴付けられてもよい。例えば、略球状外形は、成型またはエッチングされてもよい。環状領域180の後部表面140は、略球状外形によって特徴付けられてもよい。
被覆物は、高分子材料を含んでもよい。例えば、内側部分210および周辺部分160は、ヒドロゲル(例えば、シリコーンヒドロゲル)を含んでもよい。内側部分210および周辺部分160(例えば、周辺部分160の前部表面190)は、高分子材料を含んでもよい。ある場合には、周辺部分160は、部分的にまたは全体的に、高分子材料から作製されてもよい。内側部分および周辺部分は、軟質材料を含んでもよい。内側部分および周辺部分において使用される材料は、対象の眼に対して、生体適合性がある、不活性である、非有毒性である、および/または非侵襲性であってもよい。本材料は、被覆物を眼上に適合させることを促進し得る。軟質材料は、対象の眼上で、被覆物を快適にさせ得る。ある場合には、柱は、高分子材料を含んでもよい。柱内で使用される材料は、固形物質であってもよい。代替として、柱内で使用される材料は、ゲルであってもよい。ある場合には、柱内で使用される材料は、その周囲と比較して、柱をより硬質にさせ得る。より硬質な柱は、被覆物に対する構造を与え得る。
被覆物は、合成材料または天然材料等の多くの光学的に透明な材料のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。被覆物は、コラーゲンベースの材料を含んでもよい。そのようなコラーゲンベースの材料およびその組み合わせは、あらゆる目的のために、参照することによって全体として本明細書に組み込まれる、2009年4月6日に出願され、「Therapeutic Device for Pain Management and Vision」と題された、米国特許出願第12/384号,659号、2010年2月11日に公開された、米国公開第2010-0036488A1号に説明されている。代替として、または組み合わせて、被覆物は、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)ヒドロゲル、ヒドロゲル、シリコーン、水和シリコーン、およびその誘導体等の公知の合成材料を含んでもよい。例えば、光学的に透明な材料は、シリコーン、シリコーンヒドロゲル、樹脂を含むシリコーン、ケイ酸塩を含むシリコーン、アクリレート、およびコラーゲンのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。シリコーンは、2液加熱硬化および室温加硫処理される、硬化シリコーンを含んでもよい。例えば、(NuSilまたはポリ(ジメチル)(ジフェニル)シロキサン等の)ポリジメチルシロキサンが、被覆物を通した酸素拡散を増加させるように、例えば、10%を下回る含水量を伴って、被覆物を成型するために使用されてもよい。被覆物120は、ペルフルオロポリエーテルまたはフルオロフォーカルを含んでもよい。被覆物は、シリコーン等の弾性材料を含んでもよい。本材料は、被覆物が、角膜を封着することを可能にし得る。
レンズ材料は、被覆物がある弾性係数を備えるような硬度およびサイズおよび形状を伴って、硬化されることができる。弾性係数は、少なくとも約1メガパスカル(MPa)、2MPa、3MPa、4MPa、5MPa、6MPa、7MPa、8MPa、9MPa、10MPa、15MPa、20MPa、25MPa、30MPa、35MPa、40MPa、またはそれを上回るものであってもよい。弾性係数は、最大で約40MPa、35MPa、30MPa、25MPa、20MPa、15MPa、10MPa、9MPa、8MPa、7MPa、6MPa、5MPa、4MPa、3MPa、2MPa、1Mpa、またはそれを下回るものであってもよい。弾性係数は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にあってもよい。例えば、弾性係数は、約4MPa~約40MPaであってもよい。本材料は、例えば、その中に配置される、光学的に透明なケイ酸塩を有する、シリコーンエラストマを含んでもよい。ある場合には、本材料は、最大で約20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれを下回る含水量を有してもよい。本材料は、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、またはそれを上回る含水量を有してもよい。本材料は、前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内にある、含水量を有してもよい。ある例示的材料は、最大で約5%の含水量を含有してもよい。ある場合には、レンズ被覆物は、高い酸素透過率(Dk)を有してもよく、これは、ある場合には、150を超過し得る。ケイ酸塩を含むシリコーンレンズは、湿潤性表面を提供するために処理されることができる。レンズは、ヒドロゲル、例えば、シリコーンヒドロゲルを含むことができる。いくつかの実施例では、レンズ材料の含水量は、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを上回るものであってもよい。いくつかの実施例では、レンズ材料の含水量は、最大で約50%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれを下回るものであってもよい。レンズ材料の含水量は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にあってもよい。例えば、被覆物/レンズ材料は、約5%~約35%の範囲内の含水量を備えてもよい。
ある場合には、被覆物/レンズ材料は、被覆物が、少なくとも部分的に、アブレートされた間質に共形化するように、約4~約40MPaの範囲内の弾性係数を備えてもよい。いくつかの実施例では、被覆物/レンズ材料は、少なくとも約1MPa、2MPa、3MPa、4MPa、5MPa、6MPa、7MPa、8MPa、9MPa、10MPa、15MPa、20MPa、25MPa、30MPa、35MPa、40MPa、45MPa、50MPa、またはそれを上回る弾性係数を有してもよい。いくつかの実施例では、被覆物/レンズ材料は、最大で約50MPa、45MPa、40MPa、35MPa、30MPa、25MPa、20MPa、15MPa、10MPa、9MPa、8MPa、7MPa、6MPa、5MPa、4MPa、3MPa、2MPa、1MPa、またはそれを下回る弾性係数を有してもよい。被覆物/レンズ材料は、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、弾性係数を有してもよい。
被覆物は、被覆物が、角膜に対して封着するように、低イオン多孔性を有する、シリコーンまたはシリコーンヒドロゲルを含んでもよい。例えば、被覆物は、低イオン透過性を備える、シリコーンヒドロゲルを含んでもよく、水の範囲は、Dkが、100またはそれを上回るように、約5%~約35%であることができる。低イオン透過性は、角膜を封着するように、最大で約0.25×10-3cm/秒のイオノトンイオン透過係数を備えてもよい。例えば、イオノトンイオン透過係数は、最大で約0.08×10-3cm/秒であってもよい。低いイオン透過性は、角膜を封着するために、最大で約2.6×10-6mm/分のイオノトンイオン透過係数を備えてもよい。例えば、イオノトンイオン透過係数は、最大で約1.5×10-6mm/分であってもよい。
被覆物は、患者の涙液膜が、被覆物の上で平滑であり、患者が、見ることができるように、被覆物の少なくとも上側に配置される、湿潤性表面コーティングを備えてもよい。湿潤性表面コーティングは、患者の快適性のための潤滑性コーティングを備えてもよい。例えば、潤滑性コーティングは、患者が瞬目するとき、眼を潤滑させ得る。湿潤性コーティングは、最大で約85度、80度、75度、70度、65度、60度、55度、50度、またはそれを下回る接触角を備えてもよい。湿潤性コーティングは、少なくとも約50度、55度、60度、65度、70度、75度、80度、85度、またはそれを上回る接触角を備えてもよい。湿潤性コーティングは、前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある、接触角を含んでもよい。例えば、接触角は、表面に視力のための平滑な涙液層を提供するために、約55~65度の範囲内にあることができる。例えば、湿潤性コーティングは、被覆物の上側表面および下側表面の両方上に配置されることができる。上側表面は、少なくとも内側部分にわたって延在する、湿潤性コーティングを備えてもよい。
本明細書に提供されるものは、眼における乱視を矯正する方法である。本方法は、本明細書に説明される、被覆物またはコンタクトレンズのうちのいずれか1つを提供することを含んでもよい。被覆物120の内側部分210は、被覆物の光学ゾーンを備える、または被覆物の光学ゾーンであり得、乱視をマスクするように構成され得る。ある場合には、内側部分は、角膜150の中心光軸を中心として、コンタクトレンズの配向から独立して、乱視をマスクしてもよい。いくつかの実施形態では、被覆物の柱130は、角膜150の中心光軸と整合されてもよい。他の場合では、図4に図示されるようなもの等の被覆物の柱は、角膜320の中心光軸と整合されない場合もある。被覆物の内側部分は、いずれの場合でも、乱視をマスクするように構成されてもよい。
いくつかの実施例では、被覆物(例えば、被覆物またはコンタクトレンズの光学ゾーン)は、対象の眼の乱視をマスクするように構成されてもよい。ある場合には、被覆物120の内側部分210は、最大約2.5ジオプタ(D)まで、乱視をマスクするように構成されてもよい。ある場合には、被覆物120の内側部分210は、最大約5D、4.75D、4.5D、4.25D、4D、3.75D、3.5D、3.25D、3D、2.75D、2.5D、2.25D、2.0D、1.75D、1.5D、1D、0.7D、0.5D、またはそれを下回るまで、乱視をマスクするように構成されてもよい。ある場合には、被覆物120の内側部分210は、最大約0.5D、0.7D、1D、1.5D、1.75D、2.0D、2.25D、2.5D、2.75D、3D、3.25D、3.5D、3.75D、4D、4.25D、4.5D、4.75D、5D、またはそれを上回るまで、乱視をマスクするように構成されてもよい。
実施例
(実施例1)
例示的被覆物(例えば、図3に図式的に示される被覆物の実施例)が、約14.5mmの外径(例えば、外径410)を伴って作製された。図3を参照すると、例示的被覆物は、4.5mm~8.5mm(例えば、R1=7.86mm)の範囲内の底面半径(R1)460と、約9.324の第2の半径(R2)480とを備えてもよい。例示的被覆物はさらに、図2Bに示される、穿孔220等の1つまたはそれを上回る穿孔を備えてもよい。穿孔(例えば、穿孔220)は、約0.4mmのサイズを備えてもよい。環状領域の外径(例えば、図3に示される、直径440)は、約5mmであってもよい。被覆物は、溝(例えば、最終的な65材料を用いた、約0.12mmの長さ、および約8.9mmのEBCを伴う、溝230)を備えてもよい。
(実施例2)
3つの例示的被覆物が、実施例1に説明される方法を使用して、生成された。3つの例示的被覆物(06A501、06A502、06A503)の特性的寸法が、表1に提供される。
(実施例3)
図4は、対象の眼100上に配置される、例示的被覆物120の前部区画の光干渉断層撮影(OCT)を示す。図3において使用される例示的被覆物は、表1に提供される、被覆物06A502である。被覆物120の内側部分は、柱130を備える。いくつかの実施例では、柱130は、中心柱であってもよい。例えば、柱は、被覆物120の内側部分210または光学ゾーンの中心等の被覆物のほぼ中心に存在してもよい。図3は、環状領域(例えば、環状チャンバ)を形成する、2つのアーチ型天井310を示し、図1、図2A、および2Bにおいて示される、環状領域180と同様である。環状領域180または310(例えば、水晶体体積)は、被覆物120の環状領域180の後部表面と眼100の角膜150との間に位置してもよい。
(実施例4)
被覆物06A502が、乱視を矯正するために、対象の眼上に配置された。対象の眼は、乱視を有する疑いがあった。対象の眼のベースラインメドモント断層撮影が、測定され、その画像が、図5に提供される。対象の眼は、約2.5Dの乱視を有することが決定された。本分析から取得された測定値は、表2の第2の列に提供される。被覆物06A502は、次いで、対象が、直立着座している間、眼上に配置された。本実施例では、レンズは、こめかみ側かつ下方に偏心された。眼の上に配置される、被覆物06A502を伴う、対象の眼の断層撮影画像が、図6に提供される。眼のより平坦な部分は、破線を用いて丸で囲まれている。本分析から取得された測定値が、表2の第3の列に提供される。
検影法は、-2.25Dの球面屈折を伴う対象に提供された、被覆物06A502が、眼の乱視をほぼ完全にマスクすることを決定するために使用された。仰臥位は、患者が、直立着座しているときに生じる、偏心を克服するために使用された。
本発明の好ましい実施形態が、本明細書に示され、説明されたが、そのような実施形態が、実施例としてのみ提供されることが当業者に明白であろう。本発明が、本明細書内に提供される具体的な実施例によって限定されることは意図されない。本発明が、前述の明細書を参照して説明されたが、本明細書における実施形態の説明および例証が、限定的な意味において解釈されることは意味されない。多数の変形例、変更、および代用が、ここで、本発明から逸脱することなく、当業者に想起されるであろう。さらに、本発明の全ての側面は、種々な条件および変数に依存する、本明細書に述べられる、具体的な描写、構成、または相対的な比率に限定されないことを理解されたい。本明細書に説明される本発明の実施形態に対する種々の代替が、本発明を実践する際に採用され得ることを理解されたい。したがって、本発明はまた、任意のそのような代替、修正、変形例、または均等物を網羅するものとすることが、想定される。以下の請求項が、本発明の範囲を定義し、これらの請求項の範囲内の方法および構造およびそれらの均等物が、それによって網羅されることが意図される。

Claims (22)

  1. 乱視マスキングコンタクトレンズであって、前記コンタクトレンズは、
    内側部分であって、前記内側部分は、前部表面を備え、前記内側部分は、柱と、前記柱の周囲に配置される環状領域とを備える、内側部分と、
    周辺部分であって、前記周辺部分は、前記内側部分から半径方向に外方向に配置され、眼の上に配置されるとき、前記眼の表面に接触するように構成される後部表面を有する、周辺部分と
    を備え、
    前記柱の後部表面は、前記眼の上に配置されるとき、前記眼の角膜に接触するように構成される湾曲部を有し、
    前記環状領域の後部表面は、前記角膜の屈折形状から逸れる湾曲部を有し、その結果、前記環状領域の後部表面は、前記角膜の上に配置されるとき、それらの間に水晶体体積を形成するようにアーチ型に撓む、
    乱視マスキングコンタクトレンズ。
  2. 前記柱は、前記内側部分の中心場所内に配置される、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  3. 前記内側部分、外側部分、または前記内側部分および前記外側部分の両方内に配置される複数の穿孔をさらに備え、前記複数の穿孔は、前記眼が瞬目するとき、前記水晶体体積の中へ、およびそれから外への涙液流体の流動を誘発するように構成される、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  4. 前記複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、前記周辺部分の前記前部表面から前記周辺部分の前記後部表面まで延在する、請求項3に記載のコンタクトレンズ。
  5. 前記周辺部分の前記後部表面は、その上に、前記少なくとも1つの穿孔と前記水晶体体積との間に流体流経路を提供するように構成される1つまたはそれを上回る溝を備える、請求項4に記載のコンタクトレンズ。
  6. 前記複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、前記内側部分の前記前部表面から前記環状領域の前記後部表面まで延在する、請求項3に記載のコンタクトレンズ。
  7. 前記内側部分はさらに、前記環状領域と前記周辺部分との間に配置される外側領域を備え、前記眼の上に配置されるとき、前記眼に接触するように構成され、前記複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、前記内側部分の前記前部表面から前記外側領域の前記後部表面まで延在する、請求項3に記載のコンタクトレンズ。
  8. 前記外側領域の前記後部表面は、その上に、前記少なくとも1つの穿孔と前記水晶体体積との間に流体流経路を提供するように構成される1つまたはそれを上回る溝を備える、請求項7に記載のコンタクトレンズ。
  9. 前記複数の穿孔のうちの少なくとも1つの穿孔は、前記内側部分の光学ゾーンの外側に配置される、請求項3に記載のコンタクトレンズ。
  10. 前記内側部分は、前記角膜の中心光軸を中心として、コンタクトレンズの配向から独立して、乱視をマスクするように構成される、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  11. 前記内側部分は、最大約2.5Dまで、乱視をマスクするように構成される、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  12. 前記内側部分の前記前部表面は、略球状外形によって特徴付けられる、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  13. 前記環状領域の前記後部表面は、略球状外形によって特徴付けられる、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  14. 前記内側部分および前記周辺部分は、シリコーンヒドロゲルを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  15. 前記柱は、約2mm以下の幅を備える、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  16. 前記柱は、約1mmの幅を備える、請求項15に記載のコンタクトレンズ。
  17. 前記柱は、約10マイクロメートル~約30マイクロメートルの範囲内の厚さを備える、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  18. 前記柱は、約30マイクロメートルの厚さを備える、請求項17に記載のコンタクトレンズ。
  19. 前記環状領域は、約5mmの外径を有する、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  20. 前記水晶体体積は、約5マイクロメートルの範囲内の球欠高を備える、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  21. 前記環状領域は、成型またはエッチングによって形成される、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  22. 眼における乱視を矯正する方法であって、
    前記請求項のいずれか1項に記載のコンタクトレンズを提供することを含む、方法。
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