JP2023545154A - 燃料電池加湿装置 - Google Patents

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Abstract

実施例は、燃料電池加湿装置を提供する。実施例の燃料電池加湿装置は、単位セルの積層体を有する。各単位セルは、外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の主面を有するセパレータ、セパレータの第1の主面で、外周フレームに接合される第1の膜シート、並びに、セパレータの第2の主面で、外周フレームに接合される第2の膜シート、を有する。外周フレーム、並びに、前記第1、及び、第2の膜シートは、外周フレームの内部に、空洞を規定する。外周フレームの対向する第1、及び、第2のフレーム端部は、第1の流れが、空洞を通って、第1の方向に流れることができるように開口される。セパレータは、第1、及び、第2のフレーム端部を渡って、それぞれに、延在する第1、及び、第2のリッジを有する。単位セルの積層体において、第1、及び、第2のリッジは、隣接する単位セルのセパレータと接することによって、お互いから、単位セルを離間し、第1の方向と交差する第2の方向に、単位セルの積層体を通って延在する通路を提供する。いくつかの実施形態では、単位セルは、全て、同じ向きに積み重ねられることができる。【選択図】 図1B

Description

この出願は、すべての目的を参照して本明細書に組み込まれる米国特許出願第63090028号、出願日2020年10月9日、発明の名称、燃料電池加湿装置の優先権を主張する。米国のために、この出願は、米国特許出願第63090028号、出願日2020年10月9日、発明の名称燃料電池加湿装置の米国特許法第119条の利益を主張する。
本発明は、膜系ガス交換システムに関する。特定の実施形態は、加湿装置を提供する。本発明を、例えば、燃料電池用加湿装置に具体化できる。
2つの流れを分離する膜を介して気体を交換できる。例えば、加湿装置は、より湿度が高い空気、又は、他の気体の流れを、より湿度の低い空気、又は、他の気体の第2の流れに分離できる膜を有することができる。水蒸気を、より高い湿度の流れから、より低い湿度の流れに、膜を介して、輸送し、それによって、より低い湿度の流れを加湿できる。
多くの用途では、ガス交換システムを比較的コンパクトにしながら、十分な膜表面積を提供し、所望のガス移動を達成することが望ましい。これを、膜によって分離される複数のガス分配層を有する平膜加湿装置によって、達成できる。各層は、1つの流れを搬送してもよい。流れを、(例えば、「対向流(counter-flow)」配置で)互いに平行に、又は、(例えば、「直交流(cross-flow)」配置で)互いに交差するように、してもよい。
膜加湿装置は、平膜、又は、中空繊維膜型の加湿装置を含む。中空繊維加湿装置では、膜を、中空繊維の形態で提供する。中空繊維は、管状であり、また、それらに沿って延在する内部流路を有している。中空繊維の壁は、機能膜として機能する。複数の中空繊維は、典型的には、繊維束に集められ、ハウジング内に封入される。孔、及び、隔壁を、提供し、気流を、繊維束内に向ける。中空繊維加湿装置では、一方の気流が、繊維の内部を通って流れ、他方の空気流が、繊維の外面に向けられる。
平膜加湿装置では、連続ロール・ツー・ロール・プロセスで成膜されることが多い。次いで、平膜層を、フロー・フィールド・プレートと組み合わせて、膜コアを生成する。次いで、コアを、ハウジング内に取り付けて、コアを通る気流を方向付ける。コアを通る空気流は、加湿装置コアの設計に応じて、直交流、又は、対向流、又は、様々な他の幾何学的配置であってもよい。
気流分布は、膜加湿装置において重要である。気流が、全膜表面に渡って均一に分布しない場合、加湿装置の効率が、低下する。中空繊維束では、束の繊維の外側に均一な気流分布を得ることは、難しい。平膜設計では、流れ場は、典型的には、一貫した膜間隔、及び、全ての膜面に渡って良好に規定され、より均一な気流分布を提供する。このため、平膜加湿装置は、膜面積当たりの蒸気輸送性能が良好となる傾向があり、加湿装置の膜面積をより効率的に利用できる。また、中空繊維膜は、単位面積当たりで、平膜よりも高価になる傾向がある。全体として、平膜加湿装置は、より少ない膜、及び、より低いコストの膜を用いて、中空繊維加湿装置と同様の性能を達成できる。また、平膜設計は、中空繊維膜が、典型的には、高い膜充填密度を有する場合であっても、より小さい幾何学的体積で、同等の中空繊維加湿装置と同じ性能を達成できる。
平膜設計における流れ分布を、良好に規定でき、また、典型的な平膜加湿装置の流路から液体水を容易に排出できるので、平膜加湿装置は、中空繊維設計と比較して、流路内の気流による圧力損失も低くでき、これは、圧縮機、送風機、又は、加湿装置を通して空気を移動させるために使用されるその他の装置によるエネルギー消費を低減できる。
中空繊維設計と比較して平膜設計の1つのマイナス面は、フロー・フィールド・プレートが加湿装置の余分な構成要素であり、コストを追加することである。中空繊維設計に対する平膜設計の別の問題は、平膜設計では、一般に、厳しい製造公差を満たす必要があり、及び、加湿装置の寿命に渡って堅牢でなければならない、より多くのシール面が存在することである。
コスト的に有効であり、また、信頼背の高いシールを提供し、膜を通して種(例えば、水蒸気)を移動させることによって、気流が混合しない方法で、平膜加湿装置を製造することは、重要な問題になり得る。
加湿装置の1つの重要な用途は、燃料電池の分野にある。燃料電池を用いて、多種多様な用途のために、電力を提供できる。燃料電池が特に有望な1つの分野は、電気自動車の分野である。
燃料電池は、典型的には、膜電極接合体を有し、そこでは、膜電解質が、選択的に、イオンを透過する。燃料は、膜電極接合体の第1の側に供給され、また、酸化剤は、膜電極接合体の第2の側に供給される。燃料は、第1の電極で電気化学的半反応を起こし、また、酸化剤は、第2の電極で電気化学的半反応を起こす。少なくとも1つのこれらの半反応は、膜電解質を通過し、他の半反応に関与するイオンを放出する。組み合わされた電気化学的反応は、第1の電極と第2の電極との間に電位差を生じさせ、そして、負荷に、電流を供給できる。
例えば、燃料電池は、燃料として、水素ガス(H)を、また、酸化剤として、酸素(空気中の酸素であってもよい)を用いることができる。水素は、以下の反応を起こすことができる。
→2H++2e
電子を用いて、負荷に電流を供給できる。膜電解質は、電子に対して導電性ではない。プロトン(H+イオン)は、膜電解質を通過するが、膜電解質では、プロトンは、以下の反応において、酸素分子に関与する。
O+4e+4H→2H
異なる燃料電池は、他の適切な燃料、及び/又は、酸化剤を用いてもよい。
燃料電池で用いられる多くの最良の膜は、水和を必要とする。そのような膜は、例えば、水を吸収し、及び/又は、電気化学反応に関与するイオン(一般的にプロトン)と共に水分子を輸送するアイオノマーポリマーを有してもよい。燃料電池におけるこのような膜の性能は、膜がドライアウトされた場合に、著しく低下する可能性がある。膜は、動作温度が高くなるにつれて、乾燥する(脱水される)可能性が高い。しかしながら、燃料電池をより高温で運転させることによって、燃料電池の全体効率を、改善でき、その温度で、燃料電池膜電解質は、脱水される可能性がある。燃料電池内の電解質として用いられる可能性がある膜の例は、Nafion(商標)膜である。高分子電解質膜型燃料電池(PEMFC)は、このような膜を用いた燃料電池の一例である。
燃料電池が脱水されることを回避するために、水を、燃料電池に供給される燃料、及び/又は、酸化剤とともに送達してもよい。例えば、酸素(又は、空気)の流れを、流れに水を導入する加湿装置に通過させてもよい。水は、酸素、又は、空気とともに、燃料電池膜電解質に搬送される。
水は、燃料電池反応の一部として、燃料電池で生成されるため、PEMFCのカソード排ガスは、比較的高温であり、また、水分量が多く、また、相対湿度が高いことが多い。この排気流は、典型的には、燃料電池反応における反応物として消費された酸素が枯渇している。燃料電池加湿装置を用いて、燃料電池カソード排気流から水分を捕捉し、そして、水分を燃料電池カソード供給流に戻すことができる。
膜式燃料電池加湿装置では、水分が追加され、及び、酸素が枯渇する燃料電池カソード排気流は、膜の一方の表面に向けられ、また、乾燥し、酸素に富む燃料電池カソード空気供給は、膜の対向する表面に向けられる。膜は、選択的に、水蒸気が膜を通って移動できるにするが、供給、及び、排気ガス流との間で、窒素、及び、酸素とを混合しないようする。したがって、膜加湿装置は、受動デバイスとして機能し、燃料電池排気流からの水分を燃料電池カソード供給流に戻させることができる。
耐久性があり、及び、コスト的に有効な燃料電池加湿装置が必要とされている。
本発明は、いくつかの態様を有している。これらは、限定されるものではないが、
A.加湿装置、及び、加湿装置コア、例えば、燃料電池反応物流を加湿するための装置、
B.加湿装置のための交換可能なコア(又は、カートリッジ)、
C.燃料電池加湿装置、又は、他の膜式ガス交換装置のためのセパレータ、
D.燃料電池加湿装置、又は、他の膜式ガス交換装置を製造するための方法、
を有している。
本発明の一態様は、単位セルの積層体を有する加湿装置を提供する。各単位セルのそれぞれは、外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の主面を有するセパレータを有している。第1の膜シートは、セパレータの第1の主面で、外周フレームに接合され、及び、第2の膜シートは、セパレータの第2の主面で、外周フレームに接合される。外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の膜シートは、外周フレームの内部に空洞を規定する。外周フレームの対向する第1、及び、第2のフレーム端部は、第1の流れが、空洞を通って、第1の方向に流れることができるように開口され、並びに、セパレータは、第1、及び、第2のフレーム端部を渡って、それぞれに、延在する第1、及び、第2のリッジを有している。単位セルの積層体において、第1、及び、第2のリッジは、隣接する前記単位セルのセパレータと接することによって、お互いから、単位セルを離間し、第1の方向と交差する第2の方向に、単位セルの積層体を通って延在する横方向通路を提供する。いくつかの実施形態では、単位セルの積層体の高さは、第1、及び、第2のリッジの高さ、並びに、セパレータの厚さによって、全体的に、決定される。
いくつかの実施形態では、第1、及び、第2のリッジは、それぞれ、前記第1、及び、第2のフレーム端部の外縁から内側に配置される。このような実施形態では、第1のフレーム端部の第1のリッジと、第1のフレーム端部の外縁と、の間の部分は、第1のギャップによって、単位セルの前記積層体において、互いから離間されてもよく、及び、第1のギャップは、隣接する単位セル同士を接着する材料(例えば、接着剤、及び/又は、シーラント)を有している。材料は、例えば、UV硬化性接着剤を有してもよい。いくつかの実施形態では、フレームは、一緒に結合されるか、又は、一緒に結合され、レーザ、又は、熱溶接のような溶接プロセスによって封止される。
いくつかの実施形態では、第2のフレーム端部の第2のリッジと、前記第2のフレーム端部の前記外縁と、の間の部分は、第2のギャップによって、単位セルの積層体において、互いから離間されており、及び、第2のギャップは、隣接する単位セル同士を接着する材料(例えば、接着剤、及び/又は、シーラント)を有している。
いくつかの実施形態では、第1、及び、第2のリッジは、セパレータの第1、及び、第2の対向面に、それぞれ、存在する。セパレータは、それぞれ、選択的に、セパレータにおいて中心に置かれる横軸を中心とする180度の回転に関して対称である。セパレータは、選択的に、セパレータの第2の面の第1のフレーム端部に、第3のリッジ、を有し、第3のリッジの外縁は、第1のリッジの内縁と整列している。第3のリッジは、存在する場合、例えば、外周フレームの側面から測定される第2のリッジの高さよりも小さい、外周フレームの側面から測定される高さを有している。
いくつかの実施形態では、第1、及び、第2の膜シートは、それぞれ、多孔質基材、及び、前記多孔質基材の一方の面の水蒸気透過性被膜を有している。第1、及び、第2の膜シートは、水蒸気透過性被膜が、第1、及び、第2の膜シートが取り付けられるセパレータから離れて面するように、位置確定されてもよい。いくつかの実施形態では、多孔質基材は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、又は、その他の好適なプラスチックを有している。
いくつかの実施形態では、セパレータは、PPS、PET、PP、又は、その他のプラスチックを有している。いくつかの実施形態では、プラスチック・セパレータは、別の材料(例えば、別のプラスチック)にオーバーモールドされる。例えば、第1、及び、第2の膜シート、並びに、基板の多孔質基材は、PPSプラスチックを有してもよい。
いくつかの実施形態では、膜、及び、スペーサの多孔質基材は、同じプラスチック材料、又は、同じポリマー・ファミリーの同じプラスチック材料(例えば、PPS、PET、PP、又は、その他のプラスチック)を有する。膜シートのセパレータへの接合は、膜シートのプラスチック材料をセパレータの同じプラスチック材料に接着することを有してもよい。
いくつかの実施形態では、第1、及び、第2の膜シートは、空洞の周囲において前記セパレータに接合されている(例えば、セパレータの外周フレームの周りをぐるりと、セパレータに接着される)。いくつかの実施形態では、接合は、キャビティの周りのセパレータに、膜シートを封止する。
異なる例示的な実施形態では、膜シートは、様々な構造のいずれかを有する膜材料から作られてもよい。いくつかの実施形態では、膜シートは、多層膜材料を有する。例えば、膜材料は、(例えば、不織繊維ポリマー材料の層のような)支持層、微多孔層、及び、水蒸気選択的空気不透過性被膜層を有してもよい。膜シートが支持層を有するいくつかの実施形態では、セパレータは、膜シートの支持層に接着されてもよい。
いくつかの実施形態は、微多孔層、お寄り、微多孔層の水蒸気選択的被膜層を有する、又は、それからなる膜材料の膜シートを有する。膜シートが微多孔層を有するいくつかの実施形態では、セパレータは、膜シートの微多孔層に接着されてもよい。
いくつかの実施形態は、1つ以上の追加の層を有する膜材料の膜シートを有する。例えば、表面処理を、膜材料の選択層に施してもよい。
いくつかの実施形態では、膜シートは、膜材料を有し、そこでは、選択層が、2つの微多孔層の間に配置されるように、2つの微多孔層が、選択層の対向する面に取り付けられる。支持層は、任意選択的に、膜材料の片面、又は、両面に提供される。
いくつかの実施形態では、膜シートは、膜材料を有し、そこでは、支持層が、2つの微多孔層の間に結合され、及び、選択的被膜は、微多孔層表面のいずれかに適用される。いくつかの実施形態では、膜シートの選択層の表面は、セパレータに接着される。
いくつかの実施形態では、加湿装置は、第1、及び、第2のフレーム端部の間の前記空洞を横切って延在する複数の流れ場要素を有している。流れ場要素は、空洞を横切って延びる通路を規定するように離間されている。流れ場要素の対向する面は、セパレータの第1、及び、第2の主面と同一平面上にあってもよい。いくつかの実施形態では、隣接する流れ場要素は、1から5mmの範囲の距離で、互いから離間されている。 セパレータの一部、又は、全部は、任意選択的に、流れ場要素の隣接するものの間に延在され、及び、通路をふさがないように、寸法決めされる複数の横方向支持部を有する。いくつかの実施形態では、第1、及び、第2のフレーム端部は、それぞれ、第1、及び、第2のフレーム端部を通って延在し、及び、それぞれ、通路の対応するものに開口する複数の開口を提供するように形成される。開口は、任意選択的に、ドラフトされた壁を有するように形成される。
いくつかの実施形態では、空洞は、1:1.2から1.2:1の範囲の幅:長さのアスペクト比を有する。
いくつかの実施形態では、横方向通路は、外周フレームの第1の膜シートが接着される部分の厚さよりも大きい高さを有する。
くつかの実施形態では、加湿装置は、単位セルの積層体を取り囲むフレームを有し、フレームは、単位セルの積層体に圧縮を加えるように張られている。
本発明の別の態様は、加湿装置用の単位セルを提供する。単位セルは、外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の主面を有するセパレータを有する。第1の膜シートは、セパレータの第1の主面で、外周フレームに接着され、及び、第2の膜シートは、セパレータの第2の主面で、外周フレームに接着される。外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の膜シートは、外周フレームの内部に空洞を規定する。外周フレームの対向する第1、及び、第2のフレーム端部は、第1の流れが空洞を通って第1の方向に流れることができるように開口されている。セパレータは、第1、及び、第2のフレーム端部に渡って、それぞれ、延在する第1、及び、第2のリッジを有している。
本発明の別の態様は、加湿装置、又は、加湿装置コアを組み立てる方法であって、方法は、複数の単位セルを作り、複数の単位セルを、一緒に、積層して積層体を形成することを有している。単位セルを作ることは、外周フレーム、並びに、第1、及び、第2のフレームであって、外周フレームは、第1、及び、第2のフレームの外縁から、外周フレームに取り囲まれる流れ場領域に、延在する開口部によって貫通されるもの、並びに、第1、及び、第2のリッジであって、それぞれ、第1、及び、第2のフレーム端部に渡って延在するもの、を有するセパレータの第1の主面に、第1の膜シートを取り付けること、並びに、第1の主面に対向する外周フレームの第2の主面に、第2の膜シートを取り付けることを有してもよい。単位セルは、単位セルの積層体において、第1、及び、第2のリッジが、隣接する単位セルのセパレータと接することによって、互いから、離間され、単位セルの積層体を通って延在する横方向通路を提供するように、積層されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の膜シートをセパレータの第1の主面に取り付けることは、第1の膜シートを第1のリッジの縁に位置合わせすることを有する。いくつかの実施形態では、第2の膜シートをセパレータの第2の主面に取り付けることは、第2の膜シートを第2のリッジの縁に位置合わせすることを有する。
いくつかの実施形態では、セパレータは、第1、及び、第2のフレーム端部に、それぞれ、延在し、及び、第1、及び、第2のリッジから、外周フレームの対向する主面に、それぞれ、存在する第3、及び、第4のリッジを有し、並びに、複数の単位セルを積層することは、積層体の隣接する単位セルの第1のリッジを用いる積層体の1つの単位セルの第3のリッジの橋台によって、積層体において単位セルを整列させることを有する。
本発明の別の態様は、加湿装置で使用するためのセパレータを有する。セパレータは、外周フレーム、並びに、第1、及び、第2のフレームであって、外周フレームは、第1、及び、第2のフレームの外縁から、外周フレームに取り囲まれる流れ場領域に、延在する開口部によって貫通されるもの、並びに、第1、及び、第2のリッジであって、それぞれ、第1、及び、第2のフレーム端部に渡って延在するもの、を有する。
いくつかの実施形態では、セパレータは、第1のフレーム端部と第2のフレーム端部との間の空洞を横切って延在する複数の流れ場要素を有する。流れ場要素は、空洞を横切って延在する通路を規定するために、離間されている。いくつかの実施形態では、流れ場要素の対向する面は、セパレータの第1、及び、第2の主面と同一平面上にある。いくつかの実施形態では、隣接する流れ場要素は、1mm~5mmの範囲の距離で、互いから、離間されている。いくつかの実施形態では、セパレータは、隣接する流れ場要素の間に延在し、及び、通路を閉塞しないように寸法決めされる複数の横方向支持部を有する。いくつかの実施形態では、開口は、ドラフトされた壁を有するように形成されている。
いくつかの実施形態では、空洞は、1:1.2から1.2:1の範囲の幅:長さのアスペクト比を有する。
本発明に関する他の実施形態は、単位セルの積層体を有する加湿装置、又は、加湿装置コアを提供する。各単位セルは、外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の主面を有するセパレータ、セパレータの第1の主面で外周フレームに接合される第1の膜シート、並びに、セパレータの第2の主面で外周フレームに接合される第2の膜シートを有してもよい。外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の膜シートは、外周フレームの内部に空洞を規定してもよい。外周フレームの対向するフレーム端部は、第1の流れが、空洞を通って、第1の方向に流れることができるように開口されてもよい。セパレータは、第1、及び、第2のフレーム端部に渡って延在する第1、及び、第2のリッジを有してもよい。単位セルの積層体において、第1、及び、第2のリッジが、隣接する単位セルのセパレータと接することによって、互いから、離間され、単位セルの積層体を通って、第1の方向と交差する第2の方向に、延在する通路を提供してもよい。いくつかの実施形態では、単位セルは、全て、同じ向きに積み重ねられることができる。
さらなる態様、及び、例示的な実施形態を、添付の図面に示し、及び/又は、以下の説明で記述する。
本発明は、これらが異なる特許請求の範囲に記載されている場合であっても、上記特徴の全ての組合せ、及び、サブコンビネーションに関するものであることが強調される。
添付の図面は、本発明の非限定的な例示的な実施形態を示す
図1は、例示的な実施形態に係る加湿装置コアの斜視図である。
図1Aは、例示的な実施形態に係る加湿装置コア単位セルの分解斜視図である。
図1Bは、図1の加湿装置コアの部分拡大図である。
図2は、例示的なセパレータの斜視図である。
図2Aは、図2のセパレータの1つの端部の部分拡大図である。
図2Bは、図2のセパレータの半分を示す拡大斜視図である。
図3は、単位セルの一例を示す部分断面図である。
図3Cは、例示的なセパレータの部分断面図である。
図4は、例示的な加湿装置コアの側面図である。
図5は、加湿装置コアの部分側面図である。
図6は、加湿装置コアを組み立てるための例示的な方法を示すフローチャートである。
図7は、別の構造を有する2つの積層されたセパレータの側面の立面図である。
図8は、リブがセパレータの端部に沿って配置される加湿装置コアの部分側面図である。
図9は、長さとは異なる幅を有する例示的なセパレータの斜視図である。
図10は、ガス流のためのマニホールドを形成するためのポート開口を有する例示的な対向流セパレータの斜視図である。
図10Aは、隠れ線が見える図10のセパレータの斜視図である。
図11は、加湿装置コアを受容するハウジングを有する例示的な加湿装置システムの分解斜視図である。
詳細な説明
以下の説明において、本発明のより完全な理解を提供するために、具体的な詳細を明らかにする。しかしながら、本発明は、これらの特徴なしに実施されてもよい。他の例では、本発明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の要素を、図示、及び、記述していない。したがって、本明細書、及び、図面は、限定的な意味ではなく、例示であるとみなされるべきである。図面において、同じ参照番号は、実施形態の異なるビューにおいて、及び、異なる図示の実施形態において、同様の、又は、同一の構成要素、部品、又は、特徴を示すために用いられる。
本技術は、膜式ガス交換システムを提供する。以下の記述は、本技術に係る燃料電池加湿装置の製造するための構造、及び、方法について説明する。当業者は、本技術を、他の膜式ガス交換システムと同様に、他の目的のために加湿装置に適用できることを、理解するだろう。
本技術を実施する燃料電池加湿装置では、水蒸気透過膜は、第1の(より乾燥した)流れ、又は、燃料電池に供給される流体の流れを、第2の(より湿度が高い)流体の流れ、又は、湿潤な(すなわち、水蒸気を含む)流れから分離する。第1の流れは、例えば、燃料電池に供給される酸化剤(例えば、空気)の供給であってもよい。第2の流れは、例えば、燃料電池からの排気の流れであってもよい。第2の流れは、第1の流れよりも湿度が高いため、加湿装置の水蒸気透過膜を通って、第2の流れから第1の流れへの水の正味輸送がある。
典型的な燃料電池用途では、第1の流れは、第2の流れよりも高い圧力にある。例えば、第1の流れを、送風機、又は、圧縮機によって加圧し、また、第2の流れは、より低い静圧で燃料電池から下流に発生してもよい。
水蒸気透過膜は、水蒸気に関して「選択的」であるタイプ(水蒸気に対する透過性よりも、酸素、及び、窒素のような他の種に対する透過性がとても低いこと、を意味する)であることが有利である。本発明のいくつかの実施形態は、実質的に、空気に対して不透過性であるが、水蒸気に対して高い透過性を有する膜を有している。いくつかの実施形態では、膜は、少なくとも10,000ガス・パーミアンス・ユニット(GPU)である水蒸気に対するパーミアンスを有している。
いくつかの実施形態では、膜は、少なくとも100である(水蒸気を除く)空気に対する水蒸気に関する選択性を有している。いくつかの実施形態では、膜は、少なくとも100である窒素に関する水蒸気の選択性を有している。
膜は、本明細書に記載の加湿装置に用いられたときに、少なくとも110℃までの温度で、少なくとも100kPaの第1の流れと第2の流れとの間の差圧での撓みに抵抗するために、十分な機械的強度を有していることが好ましい。
膜は、高温、及び、高圧での酸化、及び、加水分解に対して耐性を有していることが好ましい。膜は、酸性水、硫酸、及び、フッ化水素酸に耐性を有してもよい。膜は、乾燥、湿度サイクル、熱サイクル、凍結融解サイクル、及び、圧力サイクルのうちの1つ以上、又は、全てに対して耐性を有していることが好ましい。
図1は、実施例に係る加湿装置コア10(時には、加湿装置カートリッジとしても参照される)を示す。燃料電池加湿装置は、加湿装置コア10を受容し、第1、及び、第2の流れを、加湿装置コア10の対応する通路に誘導し、及び、加湿装置コア10を通過した後に第1、及び、第2の流れを収集するハウジング(例えば、図11のハウジング60参照)を有してもよい。加湿装置コア10の膜を通って生ずる水分交換とは別に、加湿装置は、第1、及び、第2の流れの分離を維持する。
加湿装置コア10は、図2に示すセパレータ20のような流れ場(flow field)セパレータの積層体を有している。水蒸気透過性膜材料の膜シート22-1、及び、22-2(概して、及び、集合的に、膜シート22)は、図1Aに示されるように、各セパレータ20の第1の面24-1(例えば、上面)、及び、第2の面24-2(例えば、下面、図1に図示せず)に、それぞれ、配置されている。加湿装置コアは、加湿装置コア10の対向する端部に、エンドプレート33(例えば、図5参照)を有してもよい。エンドプレート33を、積層体のトップのセパレータ20、及び、ボトムのセパレータ20に当接する形状としてもよい。例えば、図5のエンドプレート33は、隣接するセパレータ20に当接するリッジ28Cを有している。
加湿装置コア10の膜シート22は、非対称である膜材料のタイプであってもよい。例えば、膜材料の1つの面は、第1の(より乾燥した)流れに接するように設計されてもよく、また、膜材料の第2の対向する面は、第2の(より湿潤な)流れに接するように設計されてもよい。例えば、膜材料は、その1つの面に透水性被膜層を有する基材を有してもよい。このような膜材料の膜シート22は、被膜層が、乾燥、又は、高圧の流れとインターフェースし、また、より湿度の高い、典型的には、より低い圧力の流れから離れて面するように、配向されてもよい。
加湿装置コア10は、様々な構造のいずれかを有する膜材料からなる膜シート22を有することができる。いくつかの実施形態では、膜シート22は、多層膜材料を有している。例えば、膜材料は、(不織繊維ポリマー材料の層のような)支持層、微孔層、及び、水蒸気選択的空気不透過性被膜層を有してもよい。膜シート22が支持層を有する場合、セパレータは、膜シート22の支持層に接着されてもよい。
膜シート22に適用できる膜材料の別の例示的な構成は、微孔層、及び、水蒸気選択的被膜層を有するか、又は、それからなる。膜シート22が微孔層を有する場合、セパレータは、膜シート22の微孔層に接着されてもよい。
膜シート22に適用できる膜材料は、追加の層を有してもよい。例えば、表面処理を、膜材料の選択層に施してもよい。
いくつかの膜材料では、選択層が2つの微孔層の間に位置するように、任意選択的に膜材料の片面、又は、両面の支持層で、追加の微孔層を、選択層に付着する。いくつかの膜材料では、支持層を、2つの微孔層の間に結合し、及び、選択的被膜を、いずれかの微孔層の表面に適用する。いくつかの実施形態では、膜シート22の選択層の表面を、セパレータに接着する。
加湿装置は、流れをあまり制限することなく、第1の流れと第2の流れとの間で所望のレベルの水分交換を提供することが望ましい。特に、加湿装置は、第1の(より乾燥した)流れに、大きな圧力降下を生じさせないことが望ましい。
加湿器コア10は、単位セル 30からなると見なすことができる(例えば、図1A参照)。単位セル30は、1つのセパレータ20、及び、セパレータ20の対向する面に取り付けられる対応する膜シート22-1、22-2を有している(例えば、図1A参照)。任意の適切な数の単位セル30を一緒に積み重ねて、以下に説明するように、加湿装置コアを形成できる。いくつかの実施形態では、加湿装置コア10は、約50から200の単位セル30を有している。
加湿装置コア10は、交差流構造を有している。加湿装置コア10は、図1に矢印で示されるように、第1の流れF1を、加湿器コアを通って、第1の方向に搬送し、また、第2の流れF2を、加湿装置コアを通って、第1の方向に交差する第2の方向に搬送するように配置される通路を提供する。図1に示される実施形態では、第2の方向は、第1の方向に、実質的に直交する。
本技術は、対向流配置に限定されない。本技術を具体化する対向流式加湿装置の一例を、図11、及び、図11Aに関連して、以下で説明する。
第2の流れF22は、入口開口25A(図1Bに示し、また、図2、及び、2Aを参照してさらに詳細に論じられる)を介して加湿装置コア10に入る。第1の流れF1は、単位セルの間の通路32を通過する。
図2は、例示的なセパレータ20を示す。図2Aは、セパレータ20の一端の部分の拡大図であり、また、図2Bは、セパレータ20の半分を示す拡大斜視図である。いくつかの実施形態では、セパレータ20は、好適なプラスチック、又は、金属のような材料で形成される単一構造である。例えば、セパレータ20は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)プラスチックで形成されていてもよい。PPSは、セパレータ20に関して、望ましい特性を有する材料の一例である。
同一の材料、又は、同一のポリマー・ファミリーにある材料を使って、セパレータ20、及び、メンブレンシートの互いに接着される部分を作ることにより、膜シート22とセパレータ20との接合を、容易にできる。例えば、セパレータ20が、膜シート22の微孔層、又は、支持層に接着される場合、セパレータ20、微孔層、又は、支持層を、同じポリマー・ファミリーのポリマーから形成してもよい(例えば、両方、PPSプラスチック、又は、両方、PETプラスチック、又は、両方、PPプラスチック等)。
支持体20に接する膜シート22-1、22-2の部分を、支持体20と同じ材料を使って作る構造では、広い範囲の接着工程を、適用して、膜を、支持体に、確実に接着できる。いくつかの実施形態では、膜シート22の支持層(例えば、不織バッキング層)を、PPSを使って作る。
PPSは、セパレータ20用の、及び/又は、膜シート22の取り込み用の材料のよい選択の一例である。PPSが有するいくつかの特徴は、PPSは、燃料電池加湿装置が作動中にさらされるであろう温度、及び、湿度レベルで、寸法的に安定であり、PPSは、化学的に安定であり、及び、加湿装置において予期される条件下では、ダウンストリーム型燃料電池の動作を損傷し、又は、悪くする可能性がある化学物質を放出する傾向がなく、並びに、良好で、また、費用効果の高い方法であるPPSを成形し、セパレータ20を大量に製造できること、である。
セパレータ20を、例えば、射出成形、付加製造プロセス(例えば、3D印刷)、又は、サブトラクティブ加工プロセスによって、製造できる。
いくつかの実施形態では、セパレータ20は、1つ以上の第2の材料でオーバーモールドされる第1の材料の成形部分を有している。例えば、オーバーモールドされた1つの材料、又は、複数の材料を、提供し、膜シート22-1、及び、22-2のセパレータ20への接合を、容易にし、又は、最適化できる。オーバーモールドされた材料、又は、材料を提供することができる(例えば、PPSよりも安価であるか、又は、いくつかの方法でPPSよりも良好な特性を有する材料を、PPSで、若しくは、超音波溶接、又は、セパレータ20を膜シート22-1、及び、22-2に接着する別のプロセスを容易にするように選択される別の材料で、オーバーモールドできる。別の例として、オーバーモールドされる材料を用いて、(セパレータに横方向の支持を提供できるように、)非常に薄い領域を提供できる。)ポリプロピレン(PP)は、非常に薄い形状、又は、特徴を形成するために使用され得る材料の例である。
セパレータ20は、図2に示す例では、平面視、ほぼ正方形状のフレーム24を有している。いくつかの実施形態では、フレーム24は、長方形(例えば、図9参照)、若しくは、六角形、又は、台形のような別の幾何学的形状である。フレーム24は、第1、及び、第2のフレーム側部24C、及び、24Dによって接続される第1、及び、第2のフレーム端部24A、及び、24Bを有している。フレーム24は、フレーム側部24C、及び、24Dとの間の1つ以上の位置に、フレーム端部24A、及び、24Bとの間に延在する1つ以上の縦方向支持部24Eを、任意選択的に、有している。
フレーム端部24A、及び、24Bは、それぞれ、フレーム24の内部領域26の中に向かって、フレーム端部24A、及び、24Bを通過する入口開口25A、及び、出口開口25Bを、それぞれ、有している。開口25A、及び、25Bは、ドラフトされる(drafted)(傾斜する)壁を有し、開口25A、及び、25Bを通過する流れの圧力損失を低減できる。開口25A、及び、25Bにドラフトされる壁によって、(例えば、セパレータ20を成形した後、金型の部分をスライドし、後退させることによって、)セパレータ20の成形も容易にできる。
フレーム24の内部領域26は、開口25Aと開口25Bとの間の内部領域26を通過する流体の流れを案内するのを助ける流れ場要素26Aを有している。(図2、及び、2Aには示されていない)膜シートが、セパレータ20の上面24-1、及び下面24-2に積層される場合、膜シートと隣接する一対の流れ場要素26Aとの間に、また、膜シート、並びに、フレーム側部24C、及び、24D、並びに、それらの隣接する流れ場要素26Aの間に、複数の平行な通路27が規定される。
流れ場要素26Aは、例えば、フレーム端部24A、及び、24Bの間に延在するリブの形状を有してもよい。(セパレータ20の平面に垂直な方向における)流れ場要素26Aの高さ、又は、厚さは、(その長さに垂直で、及び、セパレータ20の平面に平行な方向における)その幅よりも大きくてもよい。流れ場要素26Aの幅を、小さくし、第1、及び、第2の流れの間の水蒸気交換のための領域を増加、又は、最大にし、及び/又は、セパレータ20の所与のフットプリントのための通路27の断面積を、増加、又は、最大化できる。流れ場要素26Aの幅は、任意選択的に、それらの長さに沿って変化させることができ、及び/又は、流れ場要素の幅、及び/又は、それらの間の間隔は、互いに異なってもよい。
流れ場要素26Aの厚さは、フレーム側部24C、及び、24Dの厚さと実質的に等しいことが好ましく、その結果、フレーム側部24C、及び、24Dの、並びに、セパレータ20の面24-1、及び、24-2の流れ場要素26Aの、上面、及び、下面は、実質的に同一平面になる。
隣接する流れ場要素26Aの間の間隔を、選択し、膜シート22-1、及び、22-2に所望の支持角度を提供できる一方、第1、及び、第2の流れの間の水蒸気交換を提供するために利用できる膜シート22-1、及び、22-2の活性領域を増加、又は、最大化できる。その間隔を、例えば、予想される動作温度の範囲内の温度での膜シート22-1、及び、22-2の機械的特性、膜シート22-1、及び、22-2にわたる最大予想圧力差、動作中の圧力差の予想される変化、設計寿命、並びに、もしあるならば、膜シート22-1、及び、22-2に適用されるプリテンションのレベル、に基づいて、選択できる。いくつかの実施形態では、隣接する流れ場要素26Aを、1~5mmの範囲の距離(例えば、いくつかの実施形態では2~3mm)で、互いに離して配置している。
縦方向支持部24Eは、フレーム側部24C、及び、24D、並びに、流れ場要素26Aと実質的に同じ厚さを有している。縦方向支持部24Eは、一般的に、図2、及び、図2Aに示されるように、流れ場要素26Aよりも幅広い。
横方向支持部26Bを提供し、流れ場要素26Aを補強し、及び、横方向に強化できる。(セパレータ20の平面に垂直な方向における)横方向支持部26Bの厚さは、フレーム側部24C、及び、24D、並びに、流れ場要素26Aの厚さよりも薄く、その結果、横方向支持部26Bは、通路27をブロックし、又は、不当に妨害しない。横方向支持部26Bは、薄いことが好ましい。横方向支持部26Bの前縁、及び、後縁を、任意選択的に成形し(例えば、傾斜させる) 、通路27を通る円滑な流れを容易にする。横方向支持部26Bを、隣接する膜シート22-1、及び、22-2と接触しないように配置することが好ましく、また、流体は、通路27において、それらの上部、又は、下部を通過でき、例えば、横方向支持体26Bを、セパレータ20の中心面に配置できる。
図2、2A、及び、2Bに示すように、フレーム端部24Aは、セパレータ20の上面24-1にリッジ28Aを、及び、セパレータ20の下面24-2にリッジ29Aを有している。フレーム端部24Bは、セパレータ20の上面24-1にリッジ29Bを、及び、セパレータ20の下面24-2にリッジ28Bを有している。リッジ28A、29Aは、フレーム端部24Aの長さに沿って延在し、及び、リッジ28B、29Bは、フレーム端部24Bの長さに沿って延在する。
図3A、及び、3Bは、単位セル30の一部の断面図である。図3Aは、フレーム側部24C通って延在する単位セルの平面に垂直な切断面における部分断面である。図3Bは、フレーム端部24Aを通って延在する単位セルの平面に垂直な切断面における部分断面図である。図 3Cは、フレーム側部24Cの長さに垂直な方向におけるフレーム側部24Cを通って、及び、流れ場要素26Aの長さに垂直な方向における横方向支持部26B、及び、流れ場要素26Aを通って、延在するセパレータ20の平面に垂直な切断面における部分断面図である。
図3Aは、膜シート22-1、及び、22-2が、フレーム側部24C、及び、流れ場要素26Aによって支持されていることを示している。また、膜シート22-1、及び、22-2は、フレーム側部24D(図3Aでは図示せず)によって、対向する縁に沿って支持されている。膜シート22-1、及び、22-2を、セパレータ20に取り付けてもよい。膜シートとセパレータ20との間の取り付けを、例えば、超音波溶接、レーザ溶接、熱接着、接着接合、インサート成形、又は、他の好適な取付手段によって、提供してもよい。
いくつかの実施形態では、膜シート22-1、及び、22-2を、両方とも、フレーム24の内部領域26の周辺のまわりに沿って、セパレータ20に取り付けてもよい。いくつかの実施形態では、取り付けは、実質的に連続である。例えば、セパレータ20の上面24-1と膜シート22-1との間の取り付け線は、フレーム側部24C、及び、24D、並びに、フレーム端部24A、及び、24Bの上面に沿って、セパレータ20の周囲に延在してもよく、また、膜シート22-2とセパレータ20の下面24-2との取り付け線は、フレーム側部24C、及び、24D、並びに、フレーム端部24A、及び、24Bの下面に沿って、セパレータ20の周囲に延在していてもよい。取り付け線を、例えば、接着剤によって、溶接によって、又は、インサート成形によって提供してもよい。
膜シート22-1、及び、22-2を、対応するフレーム側部24C、及び、24Dに、それらの上面、及び、下面に沿って、それぞれ、封止する。封止を、取り付け手段によって提供してもよい。
図3Bに示すように、膜シート22-1、及び、22-2は、部分的に、フレーム端部24Aに重なっている。それらは、同様に、フレーム端部24Bに重なっている。膜シート22-1、及び、22-2を、フレーム端部24A、及び、24Bの上面、及び、下面に、それぞれ、フレーム端部24A、及び、24Bの長さに沿って、封止する。
図3Aは、セパレータ20の流れ場要素26Aと膜シート22-1、及び、22-2との間に、流体流れ通路27が、どのように規定されるのかを示している。図3Cは、通路27の幅を横切って、横方向支持部26Bが、どのように延在するのかを示している。流体は、(図3Bに示されるように、)フレーム端部24Aを通過する開口部25Aを通って通路27に入り、及び、開口部25Bを通って通路27から出ることができる。
図2、3B、及び、5に示すように、セパレータ20は、リッジ28A、及び、28B(集合的に、リッジ28)、及び、任意のリッジ29A、及び、29B(集合的に、リッジ29)を有している。リッジ28、及び、29は、個別に、又は、組み合わせて、以下11つ以上のようないくつかの機能を果たす。
A.隣接する単位セル30の膜の間の分離を維持する、
B.隣接する単位セル30の間の流体流れ通路、又は、チャンバを封止する、
C.単位セル30の組み立てる間、セパレータ20の各面における膜シート22-1、及び、22-2の位置決めをガイドする、
D.加湿装置コアを形成するために積層されるときに、単位セル30の位置合わせを容易にする。
図示される実施形態では、リッジ28は、隣接するセパレータ20の間の分離を維持するスペーサとして、及び、隣接する単位セル30の間に画定される通路32の両側を封止するように、機能する。
図示の実施形態では、リッジ29は、加湿装置コア10の組み立ての間、隣接するセパレータ20の整列を容易にし、及び、リッジ28と組み合わせて、膜シート22-1、及び、22-2の位置決めを容易にするアライメント機構として機能する。
リッジ28、及び、29によって提供される上述の機能を、リッジ28、及び、29の異なる配置で、達成できる。例えば、
・リッジ28は、任意のリッジ29が存在することなく、隣接する単位セル30の間の分離を、維持するように機能できる、
・リッジ28A、及び、28Bは、セパレータ20の同一面、又は、(図2、及び、5に示すような)セパレータ20の対向面にあってもよい、
・リッジ29は、一連の柱、又は、他のアライメント機構によって、中断され、又は、置き換えられてもよい。
図2、2A、及び、5に示される実施形態では、フレーム端部24Aは、面24-1にリッジ28Aを、及び、面24-2にリッジ29Aを有している。この実施形態では、リッジ28A、及び、29Aは、フレーム端部24Aの長さに沿って延在している。
図2、2A、及び、5のセパレータ20は、また、面24-2にフレーム端部24Bの長さに沿って延在するリッジ28Bを、及び、面24-1にフレーム端部24Bの長さに沿って延在するリッジ29Bを有している。
図4は、加湿装置コア10の部分側面図である。例えば、図4、及び、5に示すように、単位セル30を、一緒に、積層する際に、第1の単位セル30のリッジ28Aの面31は、第1の単位セル30に隣接する第2の単位セル30のセパレータ20に当接し、及び、第2の単位セル30のリッジ28Bの面31が、第1の単位セル30のセパレータ20に当接してもよい。これにより、第1の単位セル30と第2の単位セル30との間隔が、明確に設定され、及び、第1の単位セル30と第2の単位セル30との間の通路32の高さが、規定される。
図5に示すように、単位セル30を、一対のエンドプレート33の間に置いてもよい。エンドプレート33を、成形し、積層体内のトップのセパレータ20、及び、ボトムのセパレータ20に当接させてもよい。図5に示す例では、エンドプレート33は、隣接するセパレータ20に当接するリッジ28Cを有している。
図4に示すように、(セパレータ20の上面24-1の)リッジ28A、及び、29Bは、距離D 1だけ離れている。(セパレータ20の下面24-2の)リッジ29A、及び、28Bは、距離D 2だけ離れている。膜シート22-1を、カットし、又は、サイズ調整し、リッジ28A,及び、29Bの間に取り付けてもよい。膜シート22-2を、カットし、又は、サイズ調整し、リッジ29A,及び、28Bの間に取り付けてもよい。これらの特徴は、単セル30の組み立て中に、膜シート22-1、及び、22-2のセパレータ20への位置合わせを助けることができる。D1、及び、D2が、等しいか、又は、ほぼ等しい場合、膜シート22-1、及び、22-2は、有利に同じ寸法を有することができる。図4に示される例では、膜シート22-1、及び、22-2は、リッジ29A、及び、29Bの幅に等しい距離だけ、セパレータ20に沿った方向に、互いに、ずれている。
いくつかの実施形態では、リッジ28A、及び、28Bは、高さが等しく(及び、図3Bに示すように、高さH 1を有している)、また、リッジ29B、及び、29Aよりも高い。リッジ29B、及び、29Aは、(図3Bに示されるような)H2を有してもよく、ここで、H2≦H1、また、好ましくは、H2<H1である。いくつかの実施形態では、リッジ29の一方、又は、両方は、リッジ28よりも幅広である。
図1-図5に示される実施形態では、単位セル30を、積層体に整列すると、1つのセパレータ20の1つのリッジ29が、隣接するセパレータ20のリッジ28に接する。この接触、又は、係合は、単位セル30を整列させ、加湿装置コア10を形成することに役立つ。
図4、及び、5に示される例示の加湿装置コア10では、セパレータ20は、フレーム側部24C、及び、24Dの中心を通る(セパレータの中間面における)横軸のまわりでの180度の回転に対して回転対称である。このことは、単位セル30を、いずれの方向にも向けることができるので、加湿装置の組み立てを簡単する。加湿装置コア10の全てのセパレータ20、及び、単セル30は、同じ向きにできる。これは、同様の構成要素を、いくつかの特定の方法で、互いに対して回転させなければならないことを必要とする設計と比較して、組み立てを大幅に簡略化する。
図4、及び、5では、加湿装置コア10の隣接する単位セル30の間に、広いクロス通路32が画定されていることが、分かる。クロス通路32は、加湿装置コア10を横切って(フレーム側部24Cからフレーム側部24Dまで)延在している。クロス通路32を通る流体の流れは、各クロス通路32の両側の単位セル30の通路27を通る流体の流れと、水分交換できる。膜シート22-1、及び、22-2は、セパレータ20によって支持され、及び、平坦、又は、ほぼ平坦にできる。単セル30の設計は、膜シート22-1、又は、22-2に、鋭い屈曲を必要としない。鋭い屈曲部は、膜に故障点を生成する可能性がある。
有利には、加湿装置コア10の設計は、通路32、及び、27の寸法を、独立に設定できる。通路32の高さは、リッジ28の高さによって設定される。通路27の寸法は、セパレータ20の設計によって設定される。流れのジオメトリーを、流れ領域(flow domain)ごとに、選択し、又は、最適化できる。例えば、
A.通路27、及び、32の相対的な長さは、フレーム24のアスペクト比(長さ対幅の比)を変更することによって、調整できる、
B.通路32の高さは、リッジ28の高さを変更することによって、調整できる、
C.通路27の高さは、フレーム24の厚さを変更することによって、調整できる。
各流れ領域の設計を、例えば、以下の1つ以上に対して選択し、又は、最適化してもよい。
・高さ(すなわち、所与の積層体の高さにおける膜の活性領域を、増加、又は、最大化するための低い、又は、最小の高さ)、
・より滑らか、又は、均一な流れ分布または均一な流れ分布を達成すること、及び、
・圧力降下を低減し、又は、最小化すること。
多くの燃料電池加湿装置の用途では、加湿される(水を受ける)ガスのより乾燥した流れと、水を供給するガスのより湿潤な流れと、の間に大きな圧力差が存在する。例えば、ガスのより乾燥した流れが、ガスのより湿潤な流れよりも高い圧力であることは、一般的である。圧力差は、典型的には、50kPaから100kPaの範囲である。加湿装置コア10では、ガスのより高い圧力の流れを、クロス通路32を通って方向付けできる一方、ガスのより低い圧力の流れを、通路27を通って方向付けできる。この配置で、膜シート22-1、及び、22-2を横切る圧力差は、膜シート22-1、及び、22-2を、流れ場要素26A、及び、セパレータ20の両側の膜シート22-1、及び、22-2のための機械的支持を提供する縦方向支持部24Eに、押し付ける。
通路27の幅、及び、膜シート22の材料の選択を、選択し、所望の圧力差で、及び、所望の温度で、加湿装置が動作できるようにする一方、膜シート22の撓みを閾値撓み未満に維持するようにしてもよい。
図5に示すように、第1の単位セル30Aのフレーム24は、第1の単位セル30Aのリッジ28Bの面31が、第2の単位セル30Bのセパレータ20に接触し、及び、第2の単位セル30Bのリッジ28Aの面31が、第1の単位セル30Aのセパレータ20に接触しながら、第1の単位セル30Aのリッジ28B、及び、第2の単位セル30Bのリッジ28Aによって、隣接する第2の単位セル30Bのフレーム24から離間する。第1、及び、第2の単位セルのセパレータ20の間の直接的な接触は、単位セル30の積層体を一緒に組み立てたときに、「ハードストップ」を提供する。単位セル30の積層体の高さを、セパレータ20の寸法D3によって決定する。
例えば、膜の膨潤に起因して変化する可能性がある膜シート22-1、及び、22-2の厚さは、単位セル30の積層体の高さに影響を与えない。
リッジ29は、存在する場合、リッジ20よりも低い高さであってもよい(図3Bに示すようにH2<H1)。いくつかの実施形態では、隣接する単位セル30の(膜シート22-1、及び、膜シート22-2のような)膜は、リッジ29と隣接するセパレータ20との間の空間に延在する。リッジ29は、膜に接する必要はない。
単位セル30が積層されるときに、リッジ28によって提供される「ハードストップ」は、隣接する単位セル30間のシールの不具合を低減、又は、回避に役立つ。これによって、加湿装置コアの高さが、膜によって、部分的に決定されるタイプの加湿装置を悩ます可能性がある故障モードが、緩和される。膜厚によって積層体の高さが決定される加湿装置コアでは、加湿装置の運転中に、膜が、膨張、し、及び、収縮することに起因して、積層体の高さのばらつきが、生ずる可能性があり、及び、加湿装置コアのシールに早期故障を引き起こす可能性がある。層間の効果的なシールを確実にするために積層体を過圧縮することによって、例えば、膜を穿刺する、他の故障モードが、持ち込まれる可能性がある。
図1-5に示す実施形態では、リッジ28、及び、29は、セパレータ20のフレーム端部24A、及び、24Bに対して、全て、挿入されている。セパレータ20の端部に対してリッジ28、及び、29を挿入させることは、有益であるが、必須ではない。単位セル30を、積層するとき、横溝34(図5参照)が、隣接する単位セル30のセパレータ20の間に形成される。溝34は、単位セル30の積層体を保持する接着剤や封止剤のような、適切な材料35を受容してもよい。好ましくは、材料35を選択し、加湿装置コアの組み立て中に、開口部25A、及び、25Bに流れない十分な動作条件、及び、粘性に関して、材料35は、堅牢である。いくつかの実施形態では、材料35は、硬化性のシール剤であり、及び、UV硬化性であってもよい。有利な材料35は、単位セル30の積層体の高さに影響を与えない。
いくつかの実施形態では、追加の構造を、加湿装置コア10に単位セル30を一緒に保持するために、提供する。追加の構造を、例えば、加湿装置コア10の周りに延在するワイヤ、バンド、又は、ストラップ、加湿装置コア10の単位セル30、及び、エンドプレート33を、一緒に、受容し、及び、保持するフレーム、又は、ケージなどによって提供してもよい。
例示的な実施形態では、加湿装置コア10は、ステンレス鋼フレーム内に収容される単位セル30の積層体を有している。フレームは、例えば、4つのコーナーポストによって接続される一対のエンドプレートを有してもよい。フレームの異なる部分は、曲げることができる、又は、ねじることができるタブのような変形可能な要素によって、溶接され、接合され、又は、取り付けられてもよい。フレームは、単位セル30を整列させて保持し、及び、単位セル30の積層体における圧縮を維持できる。いくつかの実施形態では、加湿装置コア10は、筐体に、取り外しできるように、取り付けてもよく、その結果、エアフィルタ、又は、カートリッジの取り付けまたは取り外しと同様の態様で、積層体を、筐体から着脱できる。
加湿装置コア10は、ハウジング60に収容されていてもよい(例えば、図11参照)。図示の実施形態では、ハウジング60は、基部61A、加湿装置コア10を受容するように寸法決めされた中空本体61B、及び、キャップ61Cを有している。ボルト62、及び、他の締結具は、キャップ61C、及び、基部61Aを取り付け、加湿装置コア10を収容する。本体61Bのエッジシール61Dは、加湿装置コア10の角部に対してシールする。流体ポート63A、及び、63Bは、それぞれ、ガスの第1の流れを搬送し、加湿装置コア10の通路27&(図11に図示せず)を介して、ハウジング60の出入りを流す。ポート64A、及び、64Bは、それぞれ、ガスの第2の流れを搬送し、加湿装置コア10の通路32(図示せず)を介して、ハウジング60の出入りを流す。
流路32の開放端を含む(積層されたフレーム側部24C、及び、24Dによって形成される)加湿装置コア10の対向面は、加湿装置コア10と、加湿装置コア10に、及び、から流体を搬送するように配置される導管との間のシールを容易にするように、少なくとも、ほぼ平面であってもよい。そのようなシールを容易にするために、(存在する場合、)全てのリッジ28、及び、29の端部は、平坦であり、及び、フレーム側部24C、及び、24Dの外縁と同一平面であってもよい。
それぞれ、リッジ28の外側にあるフレーム端部24A、及び、24Bの部分を、フレーム側部24C、及び、24Dとは、及び、それぞれ、リッジ28、及び、29から内側にあるフレーム端部24A、及び、24Bとは、異なる厚さにすることによって、溝34の高さを、通路32の高さとは異なるようにしてもよい。図1~5に示す実施形態では、リッジ28A、及び、29Aの外側にあるフレーム端部24Aの部分、並びに、リッジ28B、及び、29Bの外側にあるフレーム端部24Bの部分は、溝34が、通路32の高さよりも小さい高さを有するように、リッジ28、及び、29から内側にあるフレーム端部24A、及び、24Bの部分よりも厚い。フレーム端部24A、及び、24Bのこれらの部分の余分な厚さは、本明細書の他の部分に記述されるように、開口25A、及び、25Bの立案を容易にできる。
有利には、いくつかの実施形態では、リッジ28、及び、29は、膜シート22-1、及び、22-2を拘束し、また、膜シート22-1、及び、22-1と、開口25A、及び、25Bを有する加湿コア10の面との間の障壁として機能する。この構成は、ガスが進入する開口25Aが高湿度に曝される結果として、膜シート22-1、及び、22-2が膨張すること関連する潜在的な故障モードを緩和できる。
図6は、加湿装置コアを組み立てるための例示的な方法50を示すフローチャートである。ブロック52Aでは、膜シート22-1を、セパレータ20の面24-1に正しい位置で配置する。ブロック52Aは、セパレータ20のリッジ28A、及び、29Bとの間に、事前にカットした(pre-cut)膜シート22-1を取り付けることを有してもよい。
ブロック52Bでは、膜シート22-1を、セパレータ20に接着する。ブロック52Bは、例えば、膜シート22-1をセパレータ20に接合し、膜シート22-1の周囲に連続したシールを形成することを有してもよい。
ブロック53Aでは、膜シート22-2を、セパレータ20の面24-2の正しい位置に配置する。ブロック53Aは、セパレータ20のリッジ29A、及び、28Bとの間に、事前にカットした膜シート22-2を取り付けることを有してもよい。
ブロック53Bでは、膜シート22-2を、セパレータ20に接着する。ブロック53Bは、例えば、膜シート22-2をセパレータ20に接合し、膜シート22-2の周囲に連続したシールを形成することを有してもよい。
ブロック52B、及び、53Bは、例えば、それぞれの膜をセパレータ20に取り付けるための超音波溶接、レーザ溶接、熱接着、接着剤接合などを有してもよい。
ブロック52A、及び、52Bを、ブロック53A、及び、53Bに対して、任意の順序で、又は、同時に実行してもよい。ブロック52B、及び、53Bの両方が完成すると、単位セル30が生成されている。任意のブロック54では、(例えば、各単位セル30において膜シート、及び、セパレータによって形成されるチャンバが気密であることを保証するために、)単位セル30を、テストする。
ブロック55では、複数の単位セル30を、組み立て、加湿装置コア10を形成する。ブロック55Aでは、所望の数の単位セル30が、一緒に、積層される。ブロック55Aは、隣接する単位セル30のリッジ同士を当接関係で係合させることにより単位セル30を整列させることを有してもよい(例えば、1つの単セル30のリッジ28Aを隣接する単位セル30のリッジ29Aに当接させてもよい)。有利には、積層される全ての単位セルを、同じ配向で積層しもよい。ブロック55Aは、対向する積層体の端部に、エンドプレート33を提供することを有してもよい。
ブロック55Bでは、硬化性接着封止剤であってもよい、材料35を、単位セル30に適用する。ブロック55Bを、ブロック55Aの間、又は、その後に、実行してもよい。例示的な実施形態では、単位セル30を、単位セルの積層体に、順次、追加する。各単セルを、積層体に追加する前に、溝34の壁となる面に、材料35(例えば、接着封止剤のビーズ)を、適用する。各単位セルを積層体に追加する場合、追加する単位セルを、リッジ28の面31の係合によって、前の単位セルから正確な距離だけ離すことができる。材料35は、積層される単位セル30を、一緒に、保持する。
ブロック55Cでは、完成した単位セルの積層体を、材料35が硬化するまで、一緒に、クランプしてもよい。方法50は、単位セルの積層体を圧縮するために、フレーム、バンディング、ワイヤなどを追加し、及び/又は、単位セルを積層体内で一緒に保持することを、任意選択的に、有している。
以上のことから、本技術は、異なる圧力にある流れの間で水分を伝達するように動作できる加湿装置の設計の範囲を提供することが理解できる。それぞれが、より低い圧力の流れのための流路を規定できるセパレータ20を有し、及び、セパレータの両側に接着される水蒸気輸送(WVT)膜を有する単位セルを、一緒に、積層することによって、加湿装置を、組み立てることができる。直交流、対向流の両方、又は、共流(co-flow)配置が可能である。
好ましい実施形態では、単位セルは、同一であり、及び、対称である。このような実施形態では、単位セルを、積層体に対向するいずれかの面で、単位セルの積層体に追加できるので、組み立てが、簡略化される。より高い圧力の流れは、隣接する単位セル間の通路を通って、流れることができる。
流れの幾何学的配置をフローごとに、選択し、又は、最適化できる。
本明細書に記載の装置を、様々な方法で、変更できる。例えば、異なる実施形態は、以下の段落に記載される特徴のうちの1つ以上を有してもよい。
いくつかの実施形態では、流れ場要素26Aは、通路27が真っ直ぐでない流れ場を画定する。例えば、通路27は、直線状、波状、角度付きであってもよく、又は、セパレータ20の内部領域26内の他の構成であってもよい。
本明細書に記載の加湿装置のいくつかの実施形態では、セパレータは、フレーム側部24C、24Dの中点と交差し、及び、セパレータ20の平面に対して垂直である平面で対称である。いくつかのそのような実施形態では、例えば、隣接するセパレータ20の間のハードストップ分離を維持するリッジを、(図1-5に示す実施形態におけるように対向する面ではなく)セパレータの同一面に提供してもよい。例えば、セパレータ20を積み重ねたときに、ハードストップを提供するより高いリッジ28A、及び、28Bを、両方とも、セパレータ20の同一面にあってもよい。リッジ29A、及び、29Bは、それぞれ、セパレータ20の対向する面にあってもよく、及び、リッジ28A、及び、28Bに対して、オフセットしていてもよい。図7は、この代替構造を有する2つの積層されるセパレータ20Aの側面図である。各セパレータ20Aは、その上面、及び、下面に取り付けられ、単位セルを形成する膜シート(図7に図示せず)を有している。単位セルを、積層し、加湿装置コアを形成できる。本実施形態では、セパレータ20Aの上面に取り付けられる膜シートの寸法は、セパレータ20Aの下面に取り付けられる膜シートの寸法と、異なっていてもよい。
図1-5に示す実施形態では、リッジ28A、及び、29Aは、セパレータ20の端部24Aに対してはめ込まれ、及び、リッジ29A、及び、29Bは、セパレータ20の端部24Bに対してはめ込まれている。上述したように、セパレータ20の端部に対してはめ込まれるリッジ28、及び、29を有することは有益であるが、必須ではない。図8は、加湿装置コアの部分側面図を示している。本実施形態では、各セパレータ20のフレーム端部24A、及び、24Bと面一に、隣接する単位セルの間にハードストップ分離を提供する、リッジ28A、及び、28Bが、配置される。隣接する単位セルの位置合わせ、及び、位置決めを容易にできる、リッジ部29A、及び、29Bは、それぞれ、フレーム端部24A、及び、24Bのそれぞれに対して、並びに、リッジ28A、及び、28Bのそれぞれに対して、はめ込まれている。
図9は、長さとは異なる幅を有する矩形状のセパレータの一例の斜視図である。その他の点では、図9に示すセパレータは、図2に示すセパレータと同様であり、及び、同一の参照番号を用いて、同一の、又は、同様の構成要素、部品、又は、特徴を示す。
いくつかの実施形態では、セパレータは、加湿装置コアの単位セルの中に、及び、その間に流れを分配するポートを規定する。いくつかのこのようなセパレータは、積層されると、対向流加湿装置を提供できる。例えば、図10、及び、10Aは、図9に示される長方形のセパレータと同様に配置される流れ場を有し、対向流湿度交換を提供するセパレータ20Cを示す。本明細書に記載の他の実施形態のように、膜(図10、又は、10Aに図示せず)を、セパレータ20Cに固定し、流れ場の対向面を覆い、単位セルを形成してもよい。
セパレータ20Cは、隣接するセパレータ20Cに隣接して積み重ねられたときにハードストップを提供する周辺リッジ28Dを有している。セパレータ20Cは、周縁リッジ28Dに対向する面に、位置合わせ機構を有していてもよい。位置合わせ機構は、例えば、周辺リッジ28Dの内側、及び/又は、外側面に係合することによって、2つの積層されるセパレータ28Dを整列させることができる。
(それぞれ、両面に膜シートを有する)いくつかのセパレータ20Dを積層すると、積層されるセパレータのポート開口41A、41B、42A、及び、42Bを整列し、セパレータの積層体を通って延在する対応するマニホールドが、提供される。
ポート開口41A、及び、41Bを、マニホールドを形成するように整列し、隣接する単位セルの間の空間を通過する第1の流れを搬送し、各単位セルは、一対の膜シートの間に挟み込まれるセパレータ20Cを有している。ポート開口41A、及び、41Bを、マニホールドを形成するように整列し、セパレータ20Cの内部領域26に流れ場を通過する第2の流れを搬送する。例えば、第2の流れは、整列したポート開口42Aに送出され、セパレータ20Cに規定されるヘッダ領域44Aを介して内部領域26に流入し、流れを集め、及び、ポート42Bに流れを送出する収集領域44Bまで、内部領域26を通過できる。好適なシール、又は、ガスケットを用いて、第1、及び、第2の流れの分離を維持できる。
用語の解釈
文脈が、明らかに、他のものを要求しなければ、明細書、及び、特許請求の範囲を通して、
・「有する」、「有している」等は、排他的、又は、網羅的な意味とは反対に、包括的な意味に、すなわち、「含んでいるが、これに限定されない」という意味に、解釈されるべきである。
・「接続される」又は、「結合される」、及び、その変形型は、2つ以上の要素の間の、直接的、又は、間接的のいずれかの接続、又は、結合を意味する;要素間の結合、又は、接続は、物理的、論理的、又は、それらの組み合わせにできる。
・「本明細書中」、「上記の」、「以下の」、及び、同様の持ち込みに関する用語は、本明細書の記述に用いられる場合、全体として本明細書を参照するものとし、また、本明細書の特定の部分を参照するものではない。
・「又は」は、2つ以上の項目のリストの参照では、以下の用語解釈の全てを包含する:リストのいずれかの項目、リストの全ての項目、及び、リストの項目の任意の組み合わせ。
・「a」、「an」、及び、「the」を形成する単数形は、また、任意の適切な複数の形態の意味も含む。
本明細書、及び、(存在する)添付の特許請求の範囲で使用される、「縦の」、「横の」、「水平の」、「上の」、「下の」、「前方に」、「後方に」、「内側の」、「外側の」、「右」、「左」、「前」、「後ろ」、「上面」、「下面」、「より下に」、「より上に」、「下に」等のような方向を示す用語は、記述され、及び、図示される装置の特定の配向に依存する。本明細書に記述される主題は、様々な代替の方向を仮定できる。したがって、これらの方向の用語は、厳密に定義されず、また、狭く解釈されるべきではない.
構成要素(例えば、膜、封止剤、接着剤、アセンブリ、デバイスなど)を上で参照する場合、別段の指示がない限り、(「手段」の参照を含む)その構成要素の参照は、記載された構成要素の機能を実行する任意の構成要素を、その構成要素の等価物として、含み、本発明の例示的な実施形態において機能を実行する開示された構造と、構造的に等価ではない構成要素を含む、ように、解釈されるべきである
システム、方法、及び、装置の具体的な例は、例示のために、本明細書に、記載されている。これらは一例である。本明細書で提供される技術は、上述した例示的なシステム以外のシステムに適用できる。本発明の実施形態では、多くの変更、修正、追加、省略、及び、並べ替えが可能である。本発明は、当業者には明らかであろう記載された実施形態の変形を含み、特徴、要素、及び/又は、作用を、同等な特徴、要素、及び/又は、作用で置き換え、異なる実施形態から特徴、要素、及び/又は、作用を混合し、及び、整合させ、本明細書で記載されるような実施形態から特徴、要素、及び/又は、作用を、他の技術の特徴要素、及び/又は、作用と結合し、及び/又は、記載される実施形態からの特徴、要素、及び/又は、作用の結合を除外することによって得られる変化を含む。
本明細書には、「いくつかの実施形態」に存在するように、様々な特徴が記載されている。このような特徴は必須ではなく、及び、すべての実施形態では存在しなくてもよい。本発明の実施形態は、そのような特徴のゼロ、任意の1つ、又は、2つ以上の任意の組み合わせを有してもよい。このことは、そのような特徴のある1つが、そのような互換性のない特徴を組み合わせる実用的な実施形態を構築することが、当業者にとって不可能であろうという意味で、そのような特徴の他のものと、互換性がない、という範囲でのみ、限定される。したがって、特徴Aを有する「いくつかの実施形態」、及び、特徴Bを有する「いくつかの実施形態」は、異なる図に関して説明され、及び/又は、異なる段落、又は、異なる文に記載されていても、(明細書が他のものに言及し、又は、特徴A、及び、Bが、根本的に、互換性がないということでなければ、)本発明は、特徴A、及び、Bを組み合わせる実施形態も、検討するという、表現表示として、解釈されるべきである。
したがって、以下の添付の特許請求の範囲、及び、今後に導入される特許請求の範囲は、合理的に推論される可能性があるような変更、並べ換え、追加、省略、及び、サブコンビネーションの全てを含むものと解釈されることが、意図されている。特許請求の範囲は、実施例に記載された好ましい実施形態によって限定されるべきではない一方、明細書全体としての説明と一致する最も広い解釈を与えるものとする。


Claims (38)

  1. 加湿装置であって、
    単位セルの積層体であって、
    前記単位セルのそれぞれは、
    外周フレーム、並びに、第1、及び、第2の主面を有するセパレータ、
    前記セパレータの前記第1の主面で、前記外周フレームに接合される第1の膜シート、並びに、
    前記セパレータの前記第2の主面で、前記外周フレームに接合される第2の膜シート、
    を有し、
    前記外周フレーム、並びに、前記第1、及び、第2の膜シートは、
    前記外周フレームの内部に、空洞を規定し、
    前記外周フレームの対向する第1、及び、第2のフレーム端部は、
    第1の流れが、前記空洞を通って、第1の方向に流れることができるように開口され、
    前記セパレータは、
    前記第1、及び、第2のフレーム端部を渡って、それぞれに、延在する第1、及び、第2のリッジを有し、並びに、
    前記単位セルの積層体において、前記第1、及び、第2のリッジは、
    隣接する前記単位セルの前記セパレータと接することによって、お互いから、前記単位セルを離間し、前記第1の方向と交差する第2の方向に、前記単位セルの前記積層体を通って延在する横方向通路を提供する、
    加湿装置。
  2. 請求項1に係る加湿装置において、
    前記第1、及び、第2のリッジは、
    それぞれ、前記第1、及び、第2のフレーム端部の外縁から内側に配置される、
    加湿装置。
  3. 請求項2に係る加湿装置において、
    前記第1のフレーム端部の前記第1のリッジと、前記第1のフレーム端部の前記外縁と、の間の部分は、
    第1のギャップによって、前記単位セルの前記積層体において、互いから離間されており、及び、前記第1のギャップは、前記隣接する単位セル同士を接着する接着剤を有している、
    加湿装置。
  4. 請求項2、又は、請求項3に係る加湿装置において、
    前記第2のフレーム端部の前記第2のリッジと、前記第2のフレーム端部の前記外縁と、の間の部分は、
    第2のギャップによって、前記単位セルの前記積層体において、互いから離間されており、及び、前記第2のギャップは、前記隣接する単位セル同士を接着する接着剤を有している、
    加湿装置。
  5. 請求項1~4に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記第1、及び、第2のリッジは、
    前記セパレータの第1、及び、第2の対向面に、それぞれ、存在する、
    加湿装置。
  6. 請求項5に係る加湿装置において、
    前記セパレータは、
    前記セパレータにおいて中心に置かれる横軸を中心とする180度の回転に関して対称である、
    加湿装置。
  7. 請求項5、又は、請求項6に係る加湿装置において、
    前記セパレータの前記第2の面の前記第1のフレーム端部に、第3のリッジ、
    を有し、
    前記第3のリッジの外縁は、
    前記第1のリッジの内縁と整列している、
    加湿装置。
  8. 請求項7係る加湿装置において、
    前記第3のリッジは、
    前記外周フレームの側面から測定される前記第2のリッジの高さよりも小さい、前記外周フレームの側面から測定される高さを有する、
    加湿装置。
  9. 請求項1~8に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記第1、及び、第2の膜シートは、それぞれ、
    多孔質基材、及び、前記多孔質基材の一方の面の水蒸気透過性被膜を有する、
    加湿装置。
  10. 請求項9係る加湿装置において、
    前記第1、及び、第2の膜シートは、
    前記水蒸気透過性被膜が、前記第1、及び、第2の膜シートが取り付けられる前記セパレータから離れて面するように、位置確定されている、
    加湿装置。
  11. 請求項8、又は、請求項9に係る加湿装置において、
    前記第1、及び、第2の膜シートの前記多孔質基材は、
    PPSプラスチックを有し、及び、
    前記基材は、PPSプラスチックを有する、
    加湿装置。
  12. 請求項1~11に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記第1、及び、第2の膜シートは、
    前記空洞の周囲において前記セパレータに接合されている、
    加湿装置
  13. 請求項1~12に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記第1、及び、第2のフレーム端部の間の前記空洞を横切って延在する複数の流れ場要素、
    を有し、
    前記流れ場要素は、
    前記空洞を横切って延びる通路を規定するように離間されている、
    加湿装置。
  14. 請求項13に係る加湿装置において、
    前記流れ場要素の対向する面は、
    前記セパレータの第1、及び、第2の主面と同一平面上にある、
    加湿装置。
  15. 請求項14に係る加湿装置において、
    隣接する前記流れ場要素は、1から5mmの範囲の距離で、互いから離間されている、
    加湿装置。
  16. 請求項14、又は、請求項15に係る加湿装置において、
    前記セパレータのそれぞれは、
    前記流れ場要素の隣接するものの間に延在され、及び、前記通路をふさがないように、寸法決めされる複数の横方向支持部を有する、
    加湿装置。
  17. 請求項13~15に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記第1、及び、第2のフレーム端部は、
    それぞれ、前記第1、及び、第2のフレーム端部を通って延在し、及び、それぞれ、前記通路の対応するものに開口する複数の開口を提供するように形成される、
    加湿装置。
  18. 請求項17に係る加湿装置において、
    前記開口は、
    ドラフトされた壁を有するように形成される、
    加湿装置。
  19. 請求項1~18に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記空洞は、
    1:1.2から1.2:1の範囲の幅:長さのアスペクト比を有する、
    加湿装置。
  20. 請求項1~19に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記横方向通路は、
    前記外周フレームの前記第1の膜シートが接着される部分の厚さよりも大きい高さを有する、
    加湿装置。
  21. 請求項1~20に係る加湿装置のいずれかにおいて、
    前記単位セルの積層体を取り囲むフレーム、
    を有し、
    前記フレームは、
    前記単位セルの積層体に圧縮を加えるように張られている、
    加湿装置。
  22. 第1、及び、第2の主面を有するセパレータを有する加湿装置用の単位セルであって、
    前記セパレータは、
    外周フレームを有し、
    前記単位セルは、
    前記セパレータの前記第1の主面で前記外周フレームに接合される第1の膜シート、及び、前記セパレータの前記第2の主面で前記外周フレームに接合される第2の幕シートを有し、
    前記外周フレーム、及び、前記第1、及び、第2の膜シートは、
    前記外周フレームの内部に空洞を規定し、
    前記外周フレームの対向する第1、及び、第2のフレーム端部は、
    第1の流れが、前記空洞を通って第1の方向に流れることができるように開口され、
    前記セパレータは、
    前記第1のフレーム端部と前記第2のフレーム端部との間に、それぞれ、延在する第1、及び、第2のリッジを有する、
    加湿装置用の単位セル。
  23. 加湿装置を組み立てる方法であって:
    第1、及び、第2の主面を有するセパレータであって、前記第1、及び、第2のフレーム端部の外縁から、それぞれ、前記第1、及び、第2のフレーム端部に渡って延在する第1、及び、第2のリッジによって取り囲まれる流れ場領域に、延在する開口によって貫通される第1、及び、第2のフレーム端部を有する外周フレームを有するセパレータ、の第1の主面に、第1の膜シートを取り付け、及び、
    前記外周フレームの前記第1の主面に対向する第2の主面に第2の膜シートを取り付けて、
    複数の単位セルを生成し、
    複数の単位セルを積層して積層体を形成し、前記単位セルの積層体において、前記第1、及び、第2のリッジが、隣接する前記単位セルの前記セパレータと接することによって、互いから、離間され、前記単位セルの前記積層体を通って延在する横方向通路を提供し、
    前記単位セルの積層体を、一緒に、接合する、
    加湿装置を組み立てる方法。
  24. 請求項23に係る方法において、
    前記第1の膜シートをセパレータの前記第1の主面に取り付ける工程は、前記第1の膜シートを前記第1のリッジの縁に位置合わせする工程を有する、
    方法。
  25. 請求項23、又は、請求項24に係る方法において、
    前記第2の膜シートをセパレータの前記第2の主面に取り付ける工程は、前記第2の膜シートを前記第2のリッジの縁に位置合わせする工程を有する、
    方法。
  26. 請求項23~25に係る方法のいずれかにおいて、
    前記セパレータは、前記第1、及び、第2のフレーム端部に、それぞれ、延在し、及び、前記第1、及び、第2のリッジから、前記外周フレームの対向する主面に、それぞれ、存在する第3、及び、第4のリッジを有し、及び、前記複数の単位セルを積層する工程は、前記積層体の隣接する単位セルの前記第1のリッジを用いる前記積層体の1つの単位セルの前記第3のリッジの橋台によって、前記積層体において前記単位セルを整列させる工程を有する、
    方法
  27. 加湿装置で使用するためのセパレータであって、
    第1、及び、第2の主面を有し、並びに、
    第1、及び、第2のフレーム端部を接合する第1、及び、第2のフレーム側部を有する外周フレームであって、前記外周フレームは、前記第1、及び、第2のフレーム端部の外側の縁から、前記外周フレームによって囲まれる流れ場領域の中に延在する開口によって貫通され、並びに、
    前記第1、及び、第2のフレーム端部に渡って、それぞれ、延在する第1、及び、第2のリッジを有する、
    セパレータ。
  28. 請求項27に係るセパレータにおいて、
    前記第1のフレーム端部と前記第2のフレーム端部との間の前記空洞を横切って延在する複数の流れ場要素、
    を有し、
    前記流れ場要素は、
    前記空洞を横切って延在する通路を規定するために、離間されている、
    セパレータ。
  29. 請求項28に係るセパレータにおいて、
    前記流れ場要素の対向する面は、
    前記セパレータの前記第1、及び、第2の主面と同一平面上にある、
    セパレータ。
  30. 請求項27~29に係るセパレータのいずれかにおいて、
    隣接する前記流れ場要素は、
    1mm~5mmの範囲の距離で、互いから、離間されている、
    セパレータ。
  31. 請求項27~30に係るセパレータのいずれかにおいて、
    隣接する前記流れ場要素の間に延在し、及び、前記通路を閉塞しないように寸法決めされる複数の横方向支持部、
    を有するセパレータ。
  32. 請求項26~31に係るセパレータのいずれかにおいて、
    前記開口は、
    ドラフトされた壁を有するように形成されている、
    セパレータ。
  33. 請求項26~32に係るセパレータのいずれかにおいて、
    前記セパレータは、前記セパレータの中心に位置する横軸を中心とする180度の回転に関して対称である、
    セパレータ。
  34. 請求項26~33に係るセパレータのいずれかにおいて、
    前記セパレータの前記第2の面の前記第1のフレーム端部に第3のリッジ、
    を有し、
    前記第3のリッジの外側の縁は、
    前記第1のリッジの内側の縁に、位置合わせされている、
    セパレータ。
  35. 請求項34に係るセパレータにおいて、
    前記第3のリッジは、
    前記外周フレームの側面から測定される前記第2のリッジの高さよりも小さい、前記外周フレームの側面から測定される高さを有する、
    セパレータ。
  36. 請求項34~35に係るセパレータのいずれかにおいて、
    前記第2のフレーム端部に第4のリッジ、
    を有し、
    前記第4のリッジの外縁は、
    前記第2のリッジの内側の縁に、位置合わせされている、
    セパレータ。
  37. 本明細書に記載の特徴の新規性、及び、進歩性を有する特徴、特徴の組み合わせ、又は、特徴のサブコンビネーションを有する装置。
  38. 本明細書に記載の特徴の新規性、及び、進歩性を有する工程、動作、工程、及び/又は、動作の組み合わせ、又は、工程、及び/又は、動作のサブコンビネーションを有する方法。


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