現在、2つの端末は、基地局による中継をともなわずにサイドリンク上で互いにデータ送信を直接行うことができる。例えば、2つの端末は、端末Aと端末Bである。端末Aは、サイドリンク上で端末Bへデータを送信する前に、複数のサイドリンクリソースを感知し、次いで、感知した複数のサイドリンクリソースから1つのサイドリンクリソースを選択することができる。次いで、端末Aは、サイドリンクを通じて、選択したサイドリンクリソース上で端末Bへデータを送信する。現在は、端末Bの電力消費を減らすため、端末BのためにDRXメカニズムが構成され得る。具体的に述べると、端末Bは、或る期間においてアクティブ化された状態にあってデータを受信でき、別の期間においてはDRXオフ状態にある。端末Bは、DRXオフ状態にあるときに、別の端末によって端末Bへ送信されるデータを受信しない可能性がある。したがって、端末Aによって選択されるサイドリンクリソースによって指示される時間範囲が、端末BがDRXオフ状態にある期間内である場合は、端末Aが選択したサイドリンクリソース上で端末Bへデータを送信するときに、端末Bがデータを正しく受信しない可能性があり、その結果、端末Aによって端末Bへ送信されるデータは送信されるのに失敗し、端末Aがデータを送信するときに発生する電力消費が無駄にされる。
これを踏まえ、本出願の実施形態は通信方法を提供する。本方法では、第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースをまず決定する。次いで、第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースのうちの第1のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信する。第1のサイドリンクリソースは、第2の端末の不連続受信-アクティブ時間内に位置され、第2の端末は、第2の端末の不連続受信-アクティブ時間にアクティブ化された状態にある。したがって、第1の端末が第1のサイドリンクリソース上でデータを送信するときに、第2の端末が、データが受信され得る状態にあることが保証され得る。これは、データ送信の失敗を回避できるだけでなく、第1の端末がデータを送信するときに発生する電力消費の浪費も回避できる。
本出願の実施形態の技術的解決策を明確に説明するため、本出願の実施形態では、「第1」および「第2」などの用語が使用されて、基本的に同じ機能または目的を提供する同じ項目または類似する項目を区別する。例えば、第1の端末と第2の端末は、異なる端末を区別するために意図されるにすぎず、第1の端末と第2の端末の順序は限定されない。当業者は、「第1」および「第2」などの用語が数量や実行順序を限定せず、「第1」および「第2」などの用語が明確な違いを示さないことを理解できる。
本出願で「例」または「例えば」という単語が、例、例示、または説明を与えることを表すために使用されることに注意されたい。本出願で「例」または「例えば」として説明されている実施形態または設計方式はどれも、別の実施形態または設計方式より好ましいものとして、または別の実施形態または設計方式よりより多くの利点を有するものとして、説明されるべきではない。厳密には、「例」や「例えば」などの単語の使用は、関連する概念を特定の方式で提示することが意図されている。
本出願において、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「および/または」は、関連する対象間の関連関係を記述するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合と、AとBの両方が存在する場合と、Bのみが存在する場合とを表すことができ、AおよびBは単数であっても複数であってもよい。文字「/」は、関連する対象間の「または」関係を通常示す。「以下の項目(個)うちの少なくとも1つ」またはこれに類似する表現は、単一の項目(個)または複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを示す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示すことができ、a、b、およびcは単数であっても複数であってもよい。
本出願の技術的解決策は、様々な通信システムに、例えば、ロングタイムエボリューション(long time evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、公共陸上移動ネットワーク(public land mobile network、PLMN)システム、デバイス対デバイス(device to device、D2D)ネットワークシステムまたはマシン対マシン(machine to machine、M2M)ネットワークシステム、および第5世代移動通信技術(the 5th generation、5G)システムに、適用され得る。
本出願の実施形態で説明されるシステムアーキテクチャとサービスシナリオは、本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明することが意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策を制限するものではない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化と新しいサービスシナリオの出現にともない、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知ることができる。
本出願の実施形態が説明される前に、本出願の実施形態に関わる名詞がまず説明される。
(1)サイドリンク(sidelink、SL)は、端末間の直接通信のために規定されたものであり、基地局による転送をともなわない端末間の直接通信のためのリンクである。
(2)sidelinkリソースは、端末1がサイドリンク上で端末2とsidelink情報を送信するために使用されるリソースである。
(3)sidelink情報は、サイドリンク上でいずれか2つの端末によって送信されるサイドリンクデータまたは制御情報であり、データパケットまたはV2Xサービスと呼ばれることもある。
(4)不連続受信(discontinuous reception、DRX)は、端末の受信器が必要なときのみにオンにされてアクティブ化された状態(アクティブ状態と呼ばれることもある)に入ることで、データとシグナリングを受信することを意味する。別のときには、受信器はオフにされてDRXオフ状態(非アクティブ状態と呼ばれることもある)に入る。端末は、DRXオフ状態にあるときに、データとシグナリングの受信を止める。DRXは、端末の消費電力が低減される端末の動作モードである。DRXは、アイドルモードDRXと接続モードDRXとに分類される。アイドルモードDRXは、RRC接続または端末固有ベアラがないため、ページングチャネル感知によって実現される。例えば、DRXメカニズムは、Uu上のDRXメカニズムである。接続モードDRXは、端末がRRC接続モードにあるときのDRX特性を指し、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)をリッスンすることによって実現される。
DRXは、以下の数種類の代表的な適用シナリオを含む:ウェブブラウジング、email、およびFTPなど、ほとんどの時間にデータが受信および送信される必要がない遅延に敏感ではないサービス、プレゼンス(Presence)サービスなど、少数のスモールパケットが生成されるサービス、VoIP(Voice over IP)サービスや自動近隣関係(Automatic Neighbour Relation、ANR)測定など、周期的かつ継続的なスモールパケットサービス。
例えば、DRXメカニズムは、Uu上のDRXメカニズムである。端末は、規格で規定されているDRX cycleの開始時に作動するdrx-onDurationTimerの作動時間を含むアクティブ時間にPDCCHをリッスンし、端末はアクティブ時間にアクティブ化された状態(覚醒状態またはアクティブ状態と呼ばれることもある)にある。
例えば、DRXメカニズムは、Uu上のDRXメカニズムである。端末は、非アクティブ時間(休眠期間と呼ばれることもある)にPDCCHをリッスンせず、端末は、非アクティブ時間にアクティブ化されていない状態(DRXオフ状態または非アクティブ状態と呼ばれることもある)になり得る。
(5)アクティブ化された状態:DRXメカニズムがUu上のDRXメカニズムであることを一例にとると、アクティブ化された状態は、端末がサービスデータ/PDCCHを監視できる状態、すなわち、端末がデータ/PDCCHを受信する状態であり、変わり得る概念である。アクティブ化された状態では、端末はPDCCHを検出する必要がある。
(6)DRXオフ状態:DRXメカニズムがUu上のDRXメカニズムであることを一例にとると、DRXオフ状態は、端末がサービスデータ/PDCCHを監視できないことを示す。端末は、電力を節約するために、DRXオフ状態でPDCCH検出を行わない。
セルラーネットワークベースのデバイス対デバイス(Device-to-Device、D2D)通信は、3GPPで近接サービス(Proximity Service、ProSe)と呼ばれることもあり、端末がネットワークの制御下で互いに直接通信する技術であり、セルラー通信システムのスペクトル効率を高め、端末の送信電力を減らし、無線通信システムのスペクトルリソースが不十分であるという問題をある程度解決できる。
ProSe直接通信(Direct Communication):2つ以上の隣接するProSe UEが、ネットワークノードなしで互いに直接通信する。
ProSe Direct Communicationは、サイドリンク通信(sidelink communication)アクセス層機能によって実現される。sidelink communicationは、ネットワークノードがない2つ以上の隣接する端末間の直接通信を指す。ProSe Direct Communicationは、PC5インターフェイスを通じて2つの端末間にダイレクトリンク(direct link)を確立することによって実現される。
sidelink communicationは、E-UTRA技術またはNR技術を使用する。NR sidelink communicationは、NR技術を使用するsidelink communicationを指し、V2X communicationアクセス層機能を可能にする。NR sidelink communicationは、5G ProSe Direct Communicationを含むProSe Direct Communicationをさらに可能にできる。
V2X communicationは、Uuおよび/またはPC5リファレンスポイント/インターフェイスを通じてV2Xサービスをサポートする通信である。V2Xサービスは、車両対車両Vehicle-to-Vehicle(V2V)、車両対歩行者Vehicle-to-Pedestrian(V2P)、車両対インフラVehicle-to-Infrastructure(V2I)、and車両対ネットワークVehicle-to-Network(V2N)など、様々なタイプのV2Xアプリケーションを通じて実現される。V2X communicationは、sidelink communicationアクセス層機能を通じて実現される。
交通システムのセキュリティとインテリジェンスを向上させるため、インテリジェント交通システムの概念が徐々に出現している。最近の段階では、インテリジェント交通システムの開発は、インテリジェント道路交通システムの分野に、すなわち車両対万物(vehicle to everything、V2X)に、主に焦点を当てている。V2X通信は、車両対車両(Vehicle to Vehicle、V2V)通信、車両対沿道インフラ(Vehicle to Infrastructure、V2I)通信、および車両対歩行者(Vehicle to People、V2P)通信を含む。V2Xの応用は、運転の安全性を高め、渋滞と車両エネルギー消費を減らし、交通効率を、例えば、信号機、キャンパス、および踏切との通信を、向上させることができる。車両対万物システムは、ロングタームエボリューション(Long Term Evaluation、LTE)V2VまたはニューレディオV2Vに基づくサイドリンク伝送技術である。従来のLTEシステムまたはNRでネットワークデバイスを通じて通信データが受信および送信される方式とは異なり、車両対万物システムは、端末対端末直接通信方式を使用する。
図1は、本出願の一実施形態による通信方法が適用可能な通信システムを示す。このシステムは、端末100と端末200とを含む。端末100と端末200は、サイドリンクリソースを使用して、端末100と端末200との間のサイドリンク上でデータ送信を行うことができる。
任意に選べることとして、システムは、ネットワークデバイス300をさらに含んでよい。端末100は、Uuインターフェイスを通じてネットワークデバイス300と通信する。ネットワークデバイス300は、サイドリンク送信のためのサイドリンクリソースを端末100に割り当てることができる。
端末200は、端末100とサイドリンク通信を行う端末である。端末200は、受信側端末(Rx UE)と見なされることができ、端末100は、送信側端末(Tx UE)と見なされることができる。
端末100と端末200との直接通信のために第1のインターフェイスがある。第1のインターフェイスは、PC5インターフェイスと呼ばれることがある。PC5インターフェイス上の、端末100と端末200との通信のための伝送リンクは、サイドリンクと呼ばれることがある。
例えば、PC5インターフェイスは、専用の周波数帯域(例えば、5.9GHz)を使用できる。
端末100は、PC5インターフェイスを通じて端末200と直接通信できる。端末200と端末100との間ではsidelink communicationおよび/またはsidelinkディスカバリ(discovery)が行われる。端末200はまた、ネットワークデバイスと接続/通信することがあり、またはネットワークデバイスと接続/通信しないことがある。端末100は、端末200以外の別の端末とSL通信をさらに行うこともできる。別の端末がRx UEであり、端末100がTx UEであるシナリオが検討される。端末100は、PC5インターフェイスを通じて別の端末と直接通信できる。端末100は、別の端末とのsidelink communicationおよび/またはsidelink discoveryを行う。別の端末は、ネットワークデバイス300のカバレッジエリア外の端末である。端末100と端末200との間でサイドリンクを確立する方式については、従来技術の説明を参照されたい。本明細書では詳細は再度説明されない。
sidelink伝送は、1ペアのデバイス間で、すなわち送信元(source)と送信先(destination)との間で、行われる。sourceは、source層(layer)-2 IDによって識別され得る。destinationは、destination layer-2 IDによって識別され得る。source layer-2 IDは、sidelink通信におけるデータの送信側(sender)を識別する。destination layer-2 IDは、sidelink通信における目標(target)またはデータの受信側を識別する。
例えば、端末100は送信側端末であり、端末200は受信側端末である。すなわち、端末100は、sidelink通信(またはMAC PDU)のsourceであり、受信側端末は、sidelink通信(またはMAC PDU)のdestinationである。
PC5-無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続は、sourceとdestinationとのペアに対応する2つの端末間の論理接続である。PC5ユニキャストリンク(PC5 unicast link)が確立された後には、対応するPC5 RRC接続が確立される。PC5-RRC接続とPC5ユニキャストリンクは1対1の対応関係にある。PC5-RRC接続は、PC5-RRCプロセスにおいて、送信側端末の能力および/またはsidelink設定を、例えば、SLデータ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)設定を、受信側端末へ送信するために、送信側端末によって使用され得る。
端末10または端末20は、無線通信機能を有するデバイスであり、屋内または屋外シナリオおよびハンドヘルドまたはインビークルシナリオを含む陸上に配備されてよく、または水上(例えば、蒸気船上)に配備されてもよく、または空中(例えば、飛行機上、気球上、または衛星上)に配備されてもよい。端末は、ユーザ機器(user equipment、UE)、モバイルステーション(mobile station、MS)、モバイル端末(mobile terminal、MT)、または端末デバイスなどと呼ばれることもあり、ユーザに音声および/またはデータ接続を提供するデバイスである。例えば、端末は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはインビークルデバイスなどを含む。現在、端末は、携帯電話機(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートバンド、または歩数計)、インビークルデバイス(例えば、自動車、自転車、電気自動車、飛行機、船舶、列車、または高速列車)、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業制御(industrial control)の無線端末、スマートホームデバイス(例えば、冷蔵庫、テレビ、エアコン、電力計)、インテリジェントロボット、ワークショップデバイス、自動運転(self driving)の無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、輸送安全(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、スマートホーム(smart home)の無線端末、または飛行デバイス(例えば、インテリジェントロボット、熱気球、無人航空機、または飛行機)であり得る。本出願の可能な適用シナリオでは、端末は、地上で動作することが多い端末、例えばインビークルデバイスである。本出願では、説明を容易にするために、前述のデバイスに配備されたチップも、例えば、システムオンチップ(System-On-a-Chip、SOC)もしくはベースバンドチップ、または通信機能を有する別のチップも、端末と呼ばれることがある。
端末は、対応する通信機能を有する車両、またはインビークル通信装置、または別の組み込み通信装置であってよく、または携帯電話機やタブレットコンピュータなどを含むユーザのハンドヘルド通信デバイスであってもよい。
一例において、本出願の実施形態では、端末は、代わりに、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスと呼ばれることもあり、日常的な着用品のインテリジェント設計にウェアラブル技術を応用することによって開発される、眼鏡、手袋、時計、衣服、靴などのウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか、またはユーザの衣服もしくはアクセサリに組み込まれるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアデバイスではなく、ソフトウェアの支援とデータインタラクションとクラウドインタラクションを通じてパワフルな機能を実現するために使用される。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォンに依存することなく機能の全部または一部を実施できるフル機能で大型のデバイスを、例えばスマートウォッチやスマートグラスを、含み、1種類のアプリケーション機能のみに特化され、スマートフォンなどの他のデバイスと協働する必要があるデバイスを、例えば、物理的な徴候を監視する様々なスマートバンド、スマートヘルメット、またはスマートジュエリーなどを、含む。
V2Xシナリオに適用される場合、本出願の実施形態で説明される解決策は、以下の分野に、すなわち、無人運転(unmanned driving)、自動運転(automated driving/ADS)、支援運転(driver assistance/ADAS)、インテリジェント運転(intelligent driving)、コネクティッド運転(connected driving)、インテリジェントコネクティッド運転(Intelligent network driving)、およびカーシェアリング(car sharing)に、適用され得る。勿論、本出願の実施形態で説明される解決策は、バンドと携帯電話機との間、およびVRグラスと携帯電話機との間のインタラクションにも適用され得る。
端末100は、リソースによって端末200と端末100との間のサイドリンク上で端末200と通信できる。本出願の本実施形態において、端末100がサイドリンク上で端末200と通信するシナリオは、Sidelink通信シナリオと呼ばれることがある。一例として、本出願の本実施形態において、サイドリンク上で端末100と端末200との通信に使用されるリソースは、サイドリンクリソースと呼ばれることがある。リソースの具体的な名称は、本出願の本実施形態で限定されず、要件に基づいて設定されてよい。
サイドリンクリソースは、端末同士がサイドリンク上で通信する際に必要とされる。例えば、端末100は、サイドリンクリソースを使用して端末200へデータを送信する。この場合、端末100は、以下の方式でサイドリンクリソースを現在取得できる。
方式1(mode1)は、基地局のスケジューリングに基づくリソース割り当てモードであり、すなわち、基地局から端末100によって端末100のサイドリンクリソースが受信される。例えば、基地局は、端末100へサイドリンクグラント(SL grant)を送信する。このSL grantは、サイドリンクリソースの割り当てなどの情報を含む。端末100は、SL grantによって指示される/割り当てられるサイドリンクリソースを使用してSL上で送信を行うことができる。SL grantは、物理サイドリンク制御チャネル(Physical sidelink control channel、PSCCH)および/または物理サイドリンク共有チャネル(Physical sidelink shared channel、PSSCH)を送信するための時間周波数リソースを含む/指示する/スケジュールする。例えば、1つのSL grantは、少なくとも1つのサイドリンクリソースに関する情報を含み得る。
mode 1:端末100は、無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続モードでネットワークデバイスとのデータ送信を行う。この場合、端末100と通信するネットワークデバイスは、端末100のために、サイドリンクサービスデータを送信するために使用されるサイドリンクリソースをスケジュールできる。例えば、端末100は、スケジューリング要求(scheduling request、SR)とsidelinkバッファ状態報告(buffer status reporting、BSR)をネットワークデバイスへ送信する。sidelink BSRは、端末100のsidelink通信データ量を決定するために使用される。ネットワークデバイスは、sidelink BSRに基づいて、端末100のsidelink通信データ量を決定し、端末100のために、サイドリンクサービスデータを送信するために必要なサイドリンクリソースをスケジュールできる。ネットワークデバイスは、構成されたサイドリンク無線ネットワーク一時識別子(SL-radio network temporary identity、SL-RNTI)を使用して、sidelink通信のためのサイドリンクリソースをスケジュールする。
mode 1では、SL上での端末の送信をスケジュールするために、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)が使用され得る。PDCCH上のダウンリンク制御情報(down control information、DCI)は、SL grantを含む。mode 1では、ダイナミックグラント(dynamic grant)がサポートされ、コンフィグアドグラントタイプ(configured grant type)1とconfigured grant type 2がサポートされる。dynamic grantは、SL grantがPDCCH上で端末によって動的に受信されることを意味する。configured grant type 1とconfigured grant type 2は、基地局がRRCシグナリングを通じて端末のためにconfigured grant設定を準静的に設定することを指す。基地局は、端末のために複数のSL configured grant設定(SL-ConfiguredGrantConfig)を設定できる。例えば、基地局は、端末のためにSL configured grant設定リストを設定する。SL configured grant設定リストは、解放可能、追加可能、または変更可能なSL configured grant設定を含む。それぞれのSL configured grant設定はインデックスに対応し、インデックスはSL configured grant設定に含まれ得る。SL configured grant設定は、SL configured grant期間指示情報を含む。configured grant type 1の場合、configured grant設定は、SL grantの時間領域リソース位置情報や周波数領域リソース位置情報などを含む。したがって、端末は、SL grantの時間領域位置と周波数領域位置を決定できる。SL configured grant期間指示情報は、SL grantの期間を指示するために使用される。
configured grant type 2の場合、configured SL grantは、PDCCH上で送信されるDCIを通じてアクティブ化/非アクティブ化される。DCIは、configured grant設定インデックス情報、ならびにSL grantの時間領域リソース位置情報、および周波数領域リソース位置情報などを含む。
configured grant type 2の場合は、端末がconfigured SL grantを使用する必要があると基地局が決定したときに、DCIを通じてconfigured SL grantがアクティブ化され、アクティブ化後に、端末が、アクティブ化されたconfigured SL grantを使用できることに注意されたい。
方式2(mode2)は、端末の自発的な選択に基づくリソース選択モードであり、これは、SL grantが端末によって自発的に選択されることを意味する。このSL grantは、リソース割り当てなどの情報を含む。端末は、SL grantによって指示される/割り当てられるサイドリンクリソースを使用してSL上で送信を行うことができる。SL grantは、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)および/または物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)を送信するための時間周波数リソースを含む/指示する/スケジュールする。
mode2:端末100は、リソースプールに通常含まれる1つ以上のsidelinkリソースからsidelinkリソースを選択する。具体的に述べると、端末100は、1つ以上のSL grantからSL grantを選択し、選択したSL grantに基づいてsidelinkリソースを決定する。
例えば、端末100がネットワークカバレッジエリア内にある場合は、リソースプールは、ネットワークデバイスによってシステム情報にてブロードキャストされるリソースである。端末100がネットワークカバレッジエリア外にある場合は、リソースプールは、端末100のために予め構成されるリソースである。リソースプールは、端末100のための専用のリソースプールであってよい。すなわち、端末100のみがリソースプールからサイドリンクリソースを選択できる。あるいは、リソースプールは、端末100を含む複数の端末で共有されるリソースプールであってもよい。すなわち、端末100以外の別の端末も、リソースプールからリソースを選択できる。後者の場合、端末100がリソースプール内のリソースを自発的に選択するときに、端末10は、リソースプールに対してリスニングを行ってsidelinkリソースを選択することができる。
sidelink送信は、リソースプールに基づく。リソースプールは論理的な概念である。リソースプールは複数の物理的なリソースを含み、物理的なリソースのうちのいずれか1つがデータを送信するために使用される。端末は、データ送信を行うときに、リソースプール内の1つのリソースを使用して送信を行うことができる。
具体的に述べると、端末100によって送信されるsidelinkサービスデータのためのsidelinkリソースの品質を保証し、端末100がサイドリンクリソースを自発的に選択するときにリソースプールからの複数の端末によるsidelinkリソースのランダムな選択によって生じるリソース衝突を回避するために、すなわち、端末100によって選択されるリソースが複数の他の端末によって占有されることによって生じる通信品質の低下を回避するために、端末100は、リスニングによって将来の期間1におけるサイドリンクリソースの使用状況を予測し、リスニング結果として期間1におけるサイドリンクリソースの使用状況を使用できる。サイドリンクリソースの使用状況は、別の端末が将来の期間1にサイドリンクリソースを占有するかどうかを指示する情報、および/または将来の期間1にサイドリンクリソースを占有する別の端末によって送信される信号の受信電力または受信強度を含み得る。したがって、端末100は、リスニング結果に基づいて、自身の通信品質を確保するために、期間1にsidelinkリソースを選択または予約できる。加えて、リスニングによって端末100によって予約されるサイドリンクリソースは、時間的な有効性を有する。例えば、5G NRでは、周期的サービスのリスニング結果の時間的有効性は、非周期的サービスのリスニング結果のそれとは異なり、両方とも特定のミリ秒時間内にある。
LTEまたはNRベースのV2X通信では、端末100は、LTEリリース(Release)14標準プロトコルで規定されているリスニングプロセスを使用することによって、またはこれに基づいて、リスニング結果を取得することができる。例えば、サイドリンクリソースのリスニング結果は、リソースプールにおける特定のサイドリンクリソースの識別子または位置、サイドリンクリソース上の信号強度、サイドリンクリソース上の信号電力、またはサイドリンクリソースのチャネルビジー率(channel busy ratio、CBR)のうちのいずれか1つ以上を指示するために使用され得る。
mode 2の場合は、それぞれのsidelinkプロセス(process)ごとに、論理チャネル上にデータが存在した後に、リソース選択/再選択チェックがトリガされる。チェック結果がリソース選択/再選択をトリガすることである場合は、端末のMACエンティティが、サイドリンクリソースのグループを提供するように端末のPHY層に通知する。そして、MACエンティティは、PHY層によって提供されるサイドリンクリソースのグループから、1つのサイドリンクリソースをランダムに選択する。MACエンティティは、少なくとも1つの再選択を選択する場合に、PHY層によって提供されるサイドリンクリソースのグループの中で選択されたサイドリンクリソース以外の別のリソースからサイドリンクリソースをランダムに選択し続ける。MACエンティティによって選択される複数のサイドリンクリソースのうち、時間領域において最も早いサイドリンクリソースは初回送信リソースであり、初回送信リソースの後ろに位置されるサイドリンクリソースは再送信リソースと見なされることができる。MACエンティティによって選択される複数のサイドリンクリソースに対応する送信機会は、selected SL grantである。MACエンティティは、複数のMAC PDUの送信のためにselected SL grantを作成することを選択する場合に、PHY層によって提供されるサイドリンクリソースのグループからサイドリンクリソースAを選択する。MACエンティティは、サイドリンクリソースAに基づいて周期的なサイドリンクリソースのグループを決定する。サイドリンクリソースAに対応する送信機会と、リソースAに基づいて選択される周期的なリソースのグループは、selected SL grantとして使用される。それぞれの送信機会は1つのSL grantに対応する。各SL grantにつき、MACエンティティは、各SL grant、変調・符号化方式(modulation and coding scheme、MCS)、および各SL grantに関連付けられたハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)情報を、sidelink HARQエンティティに提出する。
各SL grantにつき、SL grantが初回送信に使用される場合は、sidelink HARQエンティティは、多重化・アセンブリ(Multiplexing and assembly)エンティティから送信されるべきMAC PDUを取得する。sidelink HARQエンティティは、MACプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)を取得した場合に、MAC PDU、SL grant、およびsidelink伝送情報を、関連するサイドリンクプロセス(sidelink process)に送信する。sidelink HARQエンティティは、新規の送信をトリガするようにsidelink processに通知する(新規の送信はデータパケットの送信をトリガすることを指し、このデータパケットは最初に/初回に送信されるデータパケットである)。sidelink HARQエンティティがMAC PDUを取得しない場合は、sidelink processのHARQバッファ(buffer)が上書きされる。SL grantが再送信に使用される場合は、sidelink HARQエンティティは、SL grantに関連付けられたsidelink processにSL grantを提出して、再送信をトリガするようにsidelink processに通知する(再送信はデータパケットの送信をトリガすることを指し、このデータパケットはc回目に送信されるデータパケットであり、cは2以上の整数であり、かつcは端末の最大再送信回数以下であり、またはcはデータパケットのサイドリンクHARQプロセスの最大再送信回数以下である)。
sidelink processは、HARQバッファに関連付けられる。sidelink HARQエンティティが新規の送信を要求する場合は、sidelink processが、関連するHARQ bufferにMAC PDUを保管し、SL grantを保管し、送信を生成する。sidelink HARQエンティティが再送信を要求する場合は、sidelink processがSL grantを保管し、送信を生成する。sidelink processが送信を生成することは、保管されたSL grantに基づいてサイドリンク制御情報(sidelink control information、SCI)を送信するように物理層に通知し、送信を生成することを含む。
sidelink HARQエンティティが多重化・アセンブリエンティティから送信されるべきMAC PDUを取得することは、新規の送信に対応するSCIの各々について、多重化・アセンブリエンティティが、ルールに従って、SCIに関連付けられたSL grantのdestinationを選択することを、具体的には含む。次いで、多重化・アセンブリエンティティは、destinationに属する論理チャネルを選択する。多重化・アセンブリエンティティは、選択した論理チャネルにリソースを割り当てる。destinationを選択するためのルールは、destinationの論理チャネル(logical channel、LCH)および媒体アクセス制御(medium access control、MAC)制御要素(control elements、CE)のうちの少なくとも1つの優先度が、条件を満たす全ての論理チャネルおよびMAC CEの中で最も高いことである。destinationごとに1つ以上のLCHが存在し得、それぞれのLCHは対応する優先度(priority)を有する。MAC CEも対応するpriorityを有する。
図2は、本出願の一実施形態による通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。本出願の実施形態における第1の端末および第2の端末のハードウェア構造については、図2に示されている構造を参照されたい。通信デバイスは、プロセッサ21と、通信線24と、少なくとも1つのトランシーバとを含む(図2は、トランシーバ23が含まれる一例を用いて単に説明されている)。
プロセッサ21は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策でプログラム実行を制御するように構成された1つ以上の集積回路であってよい。
通信線24は、前述のコンポーネント間で情報を送信するための伝導路を含み得る。
トランシーバ23は、トランシーバのような装置を使用して、別のデバイスと、またはイーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、もしくは無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などの通信ネットワークと、通信するように構成される。
任意に選べることとして、通信デバイスはメモリ22をさらに含んでよい。
メモリ22は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を保管できる別種の静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、または情報および命令を保管できる別種の動的記憶デバイスであってよく、または電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)もしくはコンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは他の光ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(圧縮された光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途光ディスク、およびブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラムコードを携帯もしくは保管でき、かつコンピュータによってアクセスできる他の何らかの媒体であってよいが、これらに限定されない。メモリは独立して存在してよく、通信線24を通じてプロセッサに接続される。あるいは、メモリ22は、プロセッサ21と一体化されてもよい。
メモリ22は、本出願の解決策を実行するコンピュータ実行可能命令を保管するように構成され、プロセッサ21は実行を制御する。プロセッサ21は、本出願の以下の実施形態で提供される通信方法を実施するために、メモリ22に保管されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成される。
任意に選べることとして、本出願の本実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションプログラムコードと呼ばれることもある。これは、本出願の本実施形態で具体的に限定されない。
具体的な実装において、一実施形態では、プロセッサ21は、1つ以上のCPUを、例えば図2のCPU 0およびCPU 1を、含んでもよい。
具体的な実装において、一実施形態では、通信デバイスは、図2のプロセッサ21およびプロセッサ25など、複数のプロセッサを含んでもよい。それぞれのプロセッサは、シングルコア(single-CPU)プロセッサであってよく、またはマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、データ(コンピュータプログラム命令など)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであってよい。
以下では、本出願で端末がサイドリンクリソースを感知して選択するプロセスについて説明する。
端末のPHY層は、n個の時間単位(例えば、スロット)に、サイドリンクリソースのグループを決定することを要求するMACエンティティの通知を受信する。物理層は、感知されたサイドリンクリソースのうちの[n+T1,n+T2]内に位置されるサイドリンクリソースを、サイドリンクリソース候補として使用する。[n+T1,n+T2]内に位置されるサイドリンクリソース候補は、リソース候補セットを構成する。
[n+T1,n+T2]が端末のリソース選択ウィンドウであることは理解されよう。
T1は
を満たし、T1の値は端末の実装に左右される。
の単位は、以下の表1に明記されているようにスロットであり、μSLはSCS設定である。T2の最小値が(スロット単位の)残り(remaining)パケット遅延バジェット(packet delay budget、PDB)未満である場合、T2の値は端末の実装に左右される。T2min≦T2≦Pが満たされる場合、Pは残りPDBを表す。そうでない場合、T2はremaining PDBに等しい。remaining PDBは、MACエンティティによってPHY層に提供される。
物理層は、特定のルールに従ってリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定し、1つ以上のサイドリンクリソースをMACエンティティに報告する。
一例では、1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースmが一例として使用される。端末は、サイドリンクリソースm上で受信されるPSCCH/PSSCHの復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)の基準信号受信電力(reference signal receiving power、RSRP)に基づいて、リソース候補セット内のサイドリンクリソースkが除外されるかどうかを決定し、kはmによって決定される。
例えば、サイドリンクリソースm上で受信されるPSCCH/PSSCHのDMRSのRSRPが閾値1より大きく、別の条件が満たされる。この場合、端末の物理層は、サイドリンクリソースkが除外されるべきであると決定する。最後に、物理層は、1つ以上のサイドリンクリソースがサイドリンクリソースkを含まないと決定する。物理層によって最終的に決定される1つ以上のサイドリンクリソースの数が、リソース候補セット内のサイドリンクリソースの総数掛けるM未満である場合、端末は、閾値2に基づいて、サイドリンクリソースkが除外されるべきかどうかを決定する。閾値2は閾値1より大きい。例えば、閾値2は、閾値1に既定値を加えたものである。例えば、既定値は3dBである。
現在、端末がネットワークデバイスと通信するときには、端末の不要な電力消費量を減らし、かつ端末のリスニング時間を短縮するために、端末は、Uuインターフェイス(端末とネットワークデバイスとの間のインターフェイス)で不連続受信メカニズムを適用して、無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続モードの端末が電力を節約するのを助けることができる。DRXの基本原理は以下の通りである:端末がネットワークデバイスと通信するときに、ネットワークデバイスは或る期間内にデータを送信することがあるが、ネットワークデバイスはその後の長い期間内に端末へ送信するべきデータを持たないことがある。ネットワークデバイスが端末へデータを送信しないときに、端末がリスニング状態のままであると、端末は大量の電力を消費する。したがって、端末に受信するべきデータがない場合は、端末の電力消費量を減らし、端末のバッテリ使用時間をさらに増大させるために、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)の監視を止めるように端末が制御されることができる。
NRでは、端末がRRC接続モードにあるときの不要な電力消費を減らすために、Discontinuous Reception(DRX)機能が規定されている。DRXメカニズムを使用する端末は、或る期間内はPDCCHを監視し、他の期間内はPDCCHを監視しない。したがって、DRXは、或る期間内にPDCCHを監視しないように端末を制御することによって端末の電力消費量を減らす。
NRでは、端末のためにネットワークデバイスによって構成されるDRXメカニズムは、対応するDRXパラメータをさらに含む。例えば、5G NRバージョンでは、DRXメカニズムに主に含まれるパラメータとパラメータの機能は以下の通りである。
DRXオン持続時間タイマー(drx-onDurationTimer)は、DRX cycleの開始時の持続時間(the duration at the beginning of a DRX cycle)を指示する。DRX周期の開始時のon durationでは、端末は、DRXオン持続時間タイマーの作動過程でアクティブ化された状態にあると見なされることができる。
DRXスロットオフセット(drx-SlotOffset)は、drx-onDurationTimerがイネーブルされる前の遅延である。
DRX無活動タイマー(drx-InactivityTimer)は、Uuインターフェイス上で、新しいデータの初回送信をスケジュールするために、PDCCHを正常に復号した後に、端末がアクティブ化された状態を保つ時間の長さを指示する。すなわち、端末がスケジュールされた後に、端末がアクティブ化された状態にある時間を延長するためには、drx-InactivityTimerがイネーブルされるべきである。対応するシナリオは、端末が、現在スケジュールされているときに、次の期間にスケジュールされ続ける見込みが非常に高いこととして理解され得る。したがって、端末は、データを受信するのを待つためにアクティブ化された状態を保つ必要がある。
DRX長周期開始オフセット(drx-LongCycleStartOffset)は、長いDRX周期(Long DRX Cycle)とdrx開始オフセット(drx-StartOffset)を表す。Long DRX cycleは、長い周期によって占められるサブフレームの数/ミリ秒を指定し、drx-StartOffsetは、長いDRX周期および短いDRX周期の開始サブフレームを指定する。
(ブロードキャストプロセスを除く各HARQプロセスの)DRXダウンリンク再送信タイマー(drx-RetransmissionTimerDL)は、端末がUuインターフェイス上でダウンリンク再送信データを受信するまでの最大持続時間を指示する。drx-RetransmissionTimerDLの作動中に、端末は、ネットワークデバイスからダウンリンク再送信データを受信するのを待つ。
(各アップリンクHARQプロセスの)DRXアップリンク再送信タイマー(drx-RetransmissionTimerUL)は、端末がUuインターフェイス上でアップリンク再送信リソースを受信するまでの最大持続時間(the maximum duration until a grant for UL retransmission is received)を指示する。drx-RetransmissionTimerULの作動中に、端末はアップリンクデータを再送信する。
DRX短周期(drx-ShortCycle)(任意)は、サブフレーム/ミリ秒単位による短いDRX周期(Short DRX cycle)の時間の長さである。
(ブロードキャスト手順を除く各ダウンリンクHARQ手順の)DRXダウンリンクHARQ往復タイマー(drx-HARQ-RoundTripTime-TimerDL、drx-HARQ-RTT-TimerDL)は、端末がUuインターフェイス上でダウンリンクHARQ再送信データを受信することを期待するまでの持続時間を示し、これは時間ウィンドウとして理解され得る。この時間ウィンドウでは、基地局は、現在送信に失敗したデータパケットに対してダウンリンク再送信を実行せず、端末は、drx-HARQ-RTT-TimerDLが満了した後にのみデータパケットのダウンリンク再送信データを受信し続けることができる。端末のdrx-HARQ-RTT-TimerDLが満了すると、端末はダウンリンク再送信データの受信を開始できる。この場合は、drx-RetransmissionTimerDLがイネーブルされる。すなわち、DRXダウンリンクHARQ往復タイマーは、HARQ再送信のためのダウンリンク割り当てが発生するまでの最小持続時間を指示する。
(各アップリンクHARQプロセスの)DRXアップリンクHARQ往復タイマー(drx-HARQ-RTT-TimerUL)は、端末がUuインターフェイス上でアップリンクHARQ再送信リソースを受信することを期待するまでの持続時間を示し、これは時間ウィンドウとして理解され得る。この時間ウィンドウでは、端末は、現在送信に失敗したデータパケットに対してアップリンク再送信を実行できず、端末は、drx-HARQ-RTT-TimerULが満了した後にのみデータパケットのデータをアップロードし続けることができる。端末のdrx-HARQ-RTT-TimerULが満了すると、端末はアップリンク再送信を開始できる。この場合は、drx-RetransmissionTimerULがイネーブルされる。すなわち、DRXアップリンクHARQ往復タイマーは、アップリンクHARQ再送信grantが発生するまでの最小持続時間を指示する。
したがって、端末のためにDRXメカニズムが構成された後に、端末がDRX-アクティブ時間(active time)にあることは、以下のケースを主に含む。
ケース1:drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-RetransmissionTimerDL、drx-RetransmissionTimerUL、またはランダムアクセス競合解決タイマー(ra-ContentionResolutionTimer)のうちのいずれかのタイマー(timer)が作動中である。ra-ContentionResolutionTimerは、ランダムアクセスプロセスで端末によって使用されるタイマーであり、基地局のアクセスリソースを取得するのを待つために端末によって使用される。
ケース2:端末が物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)でスケジューリング要求(scheduling request、SR)を送信しており、SRが現在pending状態にある。pending中は、端末がSRを準備しているが、ネットワークデバイスへ送信していないこととして理解され得る。
ケース3:ra-ContentionResolutionTimerと同様、端末は、端末によって選択されていない競合ベースランダムアクセスのプリアンブルシーケンス(preamble)に応答するために使用されるランダムアクセス応答(random access response、RAR)を正常に受信するが、初回送信を指示するPDCCHは受信しない(セル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier、C-RNTI)を使用)。
したがって、前述の3つのケースのいずれか1つ以上では、端末がPDCCHを検出する必要がある。PDCCHを検出することは、以下の無線ネットワーク一時識別子(radio network temporaryidentifier、RNTI)に対応するPDCCHを検出することを含む:セルRNTI(cell-RNTI、C-RNTI)、設定スケジューリングRNTI(configuredscheduling-RNTI,CS-RNTI)、中断RNTI(interruption-RNTI,INT-RNTI)、スロット形式識別子RNTI(slot format indicator-RNTI,SFI-RNTI)、半永久的チャネル状態情報RNTI(semi-persistent channel state information,SP-CSI-RNTI)、PUCCH送信電力制御RNTI(transmit power control-PUCCH-RNTI,TPC-PUCCH-RNTI)、PUSCH送信電力制御RNTI(transmit power control-PUSCH-RNTI,TPC-PUSCH-RNTI)、およびサウンディング基準信号送信電力制御RNTI(transmit power control-sounding reference signal-RNTI,TPC-SRS-RNTI)。
上記の説明では、RNTIに対応するPDCCHは、PDCCHによって搬送されるDCIの巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)ビットがRNTIを使用してスクランブルされることを指すことができる。
前述の数通りのケースに加えて、アクティブ時間が、将来の通信プロトコルで指定される別のケースをさらに含み得ることにさらに注意されたい。これは、本出願の実施形態で具体的に限定されない。
本出願の実施形態で説明されている様々なタイマーが起動されると、タイマーは、タイマーが停止または満了するまで作動し、そうでない場合、タイマーは作動していない。タイマーが作動していない場合は、タイマーは起動されることができる。タイマーが停止または満了した後には、タイマーが起動されるまで、タイマーは作動しない。タイマーが作動している場合は、タイマーを再起動されることができる。タイマーの時間の長さは、タイマーが起動または再起動から満了まで作動し続ける時間の長さとして理解されることができる。タイマーの値は、タイマーが起動または再起動されるときのタイマーの初期値である。タイマーの初期値は、タイマーの時間の長さであってよい。タイマーの値は、タイマーが起動または再起動されるときのタイマーの時間の長さである。
様々な実施形態におけるタイマーの名称は、例にすぎない。以下のDRXパラメータ/タイマーは、SL上のDRXパラメータ/タイマーである。
DRX cycleが構成される、またはDRXが構成される場合、アクティブ時間は、drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-RetransmissionTimerDL、またはdrx-RetransmissionTimerULの作動時間を含む。active Time内では、端末はPDCCHを監視する必要がある。active Time外では、端末はPDCCHを監視する必要がないため、端末はPDCCHを監視しなくてよい。
図3は、DRX cycleを示す。オン持続時間(On Duration)は、周期的に繰り返される。DRX cycleは、オン持続時間反復周期である。オン持続時間の開始時点にはdrx-onDurationTimerが起動され、drx-onDurationTimerの持続時間は、オン持続時間の長さである。すなわち、オン持続時間は、drx-onDurationTimerの作動期間である。DRX機会(Opportunity for DRX)は非アクティブ期間である。DRX-アクティブ時間を引き起こす他のタイマーが作動しない場合、その期間は休眠期間である。
Drx-onDurationTimerの開始時間は、drx-StartOffsetとdrx-SlotOffsetとに基づいて決定される。具体的に述べると、drx-onDurationTimerが起動されるサブフレームはdrx-StartOffsetに基づいて決定され、drx-onDurationTimerはそのサブフレームの先頭からdrx-SlotOffset後に起動される。
図4に示されているように、端末が、オン持続時間内に、新規の送信を示すPDCCHを受信する場合は、PDCCHの受信が終了した後の最初のシンボルでdrx-InactivityTimerが起動または再起動される。図4に示されているように、端末のアクティブ時間は、オン持続時間の開始時点とdrx-InactivityTimerの終了時点によって決定される。具体的に述べると、端末のアクティブ時間の開始時点はオン持続時間の開始時点であり、端末のアクティブ時間の終了時点はdrx-InactivityTimerの終了時点である。
端末が構成されたダウンリンク割り当てでMAC PDUを受信する場合は、ダウンリンクHARQフィードバックを搬送する送信が終了した後の最初のシンボルで対応するHARQ processのdrx-HARQ-RTT-TimerDLが起動され、対応するHARQ processのdrx-RetransmissionTimerDLは停止される。ダウンリンク送信を示すPDCCHが受信される場合は、ダウンリンクHARQフィードバックを搬送する送信が終了した後の最初のシンボルで対応するHARQ processのdrx-HARQ-RTT-TimerDLが起動され、対応するHARQ processのdrx-RetransmissionTimerDLは停止される。drx-HARQ-RTT-TimerDLが満了し、対応するHARQ processのデータが復号されるのに失敗する場合は、drx-HARQ-RTT-TimerDLが満了した後の最初のシンボルで対応するHARQ processのdrx-RetransmissionTimerDLが起動される。
送信側端末(Tx UE)と受信側端末(Rx UE)との間でサイドリンク通信が現在行われている場合に、特に考慮され得るシナリオは、sidelink関連の通信シナリオを、例えば、V2X通信、デバイス対デバイス(device to device、D2D)、公共安全(public safety)、および商業通信(commercial)を、含むが、これらに限定されない。Rx UEがDRXメカニズムを使用しない場合、Rx UEは、Tx UEによって送信されるPSCCHを全期間にわたって監視し続け、Rx UEはアクティブ化された状態を保ち、Tx UEによって送信されるスケジューリングデータを受信できる。しかしながら、Tx UEは、受信側端末へデータを常に送信するとは限らない。したがって、Rx UEが、Tx UEによって送信されるPSCCHを全期間にわたって監視し続けると、Rx UEの電力消費は必然的に浪費される。
上記の説明に基づいて、3GPP Release 17ではsidelinkにおけるDRXの導入が論じられている。SL DRX timerについては、Uu上のDRX timerを参照されたい。例えば、drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-HARQ-RTT-TimerSL、およびdrx-RetransmissionTimerSLは、SL上でも使用される。前述したUuインターフェイス上の様々なタイマーとの区別を容易にするため、本出願の実施形態では、区別するために、SL上で使用される様々なタイマーの名称にSLが加えられる場合がある。例えば、SL上で使用されるdrx-onDurationTimerは、drx-onDurationTimer-SLと名付けられることがある。SL上で使用されるdrx-InactivityTimerは、drx-InactivityTimer-SLと名付けられることがある。
SL DRX-active timeは、drx-onDurationTimer-SL(DRXオン持続時間タイマー-SL)、drx-InactivityTimer-SL(DRX無活動タイマー-SL)、またはdrx-RetransmissionTimer-SL(DRX再送信タイマー-SL)の作動時間を含む。受信側端末(Rx UE)は、SL DRX-active timeに、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUを監視/受信する。可能な一方式では、各source and destinationペアは、SL DRX-active timeの一部分に対応する。各source and destinationペアは、1セットのSL DRX timerに対応する。
drx-onDudrationTimer-SLは、サイドリンクDRX cycleの開始時における持続時間、すなわちDRX cycleの「On Duration」を指示するために使用される。すなわち、「On Duration」は期間を表し、drx-onDurationTimerPC5によって決定され、drx-onDudrationTimer-SLの値に等しい長さを有する。サイドリンクDRX cycleの開始時点に、端末はdrx-onDudrationTimer-SLを起動する、すなわち「On Duration」に入る。drx-onDudrationTimer-SLは作動し始める、すなわちサイドリンクDRX-アクティブ時間に入る。
drx-InactivityTimer-SL(drx-InactivityTimerPC5と呼ばれることもある)は、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUの送信後の持続時間を指示するために使用される。SCIは、第1レベルSCI、第2レベルSCI、または第1レベルSCIおよび第2レベルSCIを含む。第1レベルSCIはPSCCH上で搬送されることができ、第2レベルSCIはPSSCH上で搬送されることができる。PSSCHの送信は、新規の送信であり得る。相応に、PSCCHまたはSCIは、新規の送信をスケジュールするために使用される。あるいは、PSSCHの送信は、新規の送信または再送信であり得、PSCCHまたはSCIは、新規の送信または再送信をスケジュールするために使用される。例えば、端末デバイスが新規のサイドリンクデータ送信を指示するためにサイドリンクDRX-アクティブ時間にPSCCHまたはSCIを受信する場合、端末デバイスはdrx-InactivityTimerPC5を起動または再起動し、その結果、端末は常にサイドリンクDRX-アクティブ時間にある。これは、端末デバイスが最初にサイドリンクDRXアクティブ化状態にある時間の長さが「On Duration」の時間の長さであり、drx-InactivityTimerPC5を作動させると、端末デバイスがサイドリンクDRXアクティブ化状態にある時間を延長できるものとして理解され得る。drx-InactivityTimerPC5が満了するか、または端末デバイスがdrx-onDurationTimerPC5およびdrx-InactivityTimerPC5を停止させるための関連MAC CEシグナリングを、例えばDRX Command PC5MAC CEを、受信すると、端末は、サイドリンクDRX-アクティブ時間を終了させ、サイドリンクDRX非アクティブ時間に入る、すなわち、端末は、サイドリンクDRXアクティブ化状態からサイドリンクDRX非アクティブ化状態に入る。
drx-RetransmissionTimer-SL(drx-RetransmissionTimerPC5と呼ばれることもある)は、サイドリンクHARQ再送信またはサイドリンクHARQ再送信をスケジュールするためのSCIが受信されるまでの最大持続時間を指示するために使用される。別々のサイドリンクプロセスが別々のdrx-RetransmissionTimerPC5に対応し得る。
drx-HARQ-RTT-Timer-SLは、drx-HARQ-RTT-TimerPC5と呼ばれることもあり、サイドリンクHARQ再送信が実行されると予想される前の、またはサイドリンクHARQ再送信をスケジュールすると予想されるSCIの前の、最小持続時間を指示するために使用される。別々のサイドリンクプロセスが別々のdrx-HARQ-RTT-TimerPC5に対応し得る。
SLで使用される各タイマーの名称は、本出願の実施形態では限定されない。前述の名称は一例にすぎない。
従来技術におけるmode 2に基づくリソース選択メカニズムはSL DRXを考慮しないので、送信側端末は、前述のルールに従ってSL grantに対して選択されるdestinationである。しかしながら、SL grantに対応する/SL grantによって指示される/SL grantによって割り当てられるサイドリンクリソースの時間領域位置は、destinationのSL DRX-active time内にない場合がある。端末が、SL grantに対応する/SL grantによって指示される/SL grantによって割り当てられるサイドリンクリソース上でPSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをdestinationへ送信する場合、destinationは、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをリッスン/受信しない。この場合は、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUが送信されるのに失敗し、Tx UEの電力消費が浪費される。これを踏まえ、本出願の実施形態では、データパケットの送信障害をいかにして回避し、かつTx UEの電力浪費をいかにして回避するかを解決するために、図5に記載されている解決策が使用される。
本出願の実施形態の通信方法の実行主体の具体的な構造は、本出願の実施形態の通信方法のためのコードを記録するプログラムが、本出願の実施形態の通信方法に従って通信を実施するために実行され得る限りは、本出願の実施形態で特に限定されない。例えば、本出願の実施形態で提供される通信方法の実行主体は、第1の端末においてプログラムを呼び出して実行できる機能モジュールであってよく、または第1の端末に適用される通信装置、例えば、チップ、チップシステム、もしくは集積回路であってもよい。チップ、チップシステム、または集積回路は、第1の端末の内部に配置されてよく、または第1の端末から独立していてもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
図5は、本出願の一実施形態による通信方法を示す。本方法は、以下のステップを含む。
ステップ501:第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。
第1の端末によって送信されるデータを第2の端末へ送信するために、1つ以上のサイドリンクリソースが使用され得る。換言すると、第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースのうちの一リソース上で第2の端末へデータを送信できる。1つ以上のサイドリンクリソースには、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースがある。第2の端末は、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間においてアクティブ化された状態にある。
上述したように、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、第2の端末のdrx-onDurationTimer-SL、drx-InactivityTimer-SL、またはdrx-RetransmissionTimer-SLのうちのいずれか1つ以上のタイマーの作動期間内の時間を含む。例えば、第2の端末のdrx-InactivityTimer-SLまたはdrx-RetransmissionTimer-SLのうちのいずれか1つ以上のタイマーが作動しない場合は、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、少なくともdrx-onDurationTimer-SLの作動期間を含む。第2の端末のdrx-InactivityTimer-SLまたはdrx-RetransmissionTimer-SLのうちのいずれか1つ以上のタイマーが作動する場合は、第2の端末はアクティブ化された状態を保つ。この場合、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、drx-onDurationTimer-SLの作動持続時間と、drx-InactivityTimer-SLまたはdrx-RetransmissionTimer-SLのうちの1つ以上のタイマーとによって決定される。
本出願の本実施形態において、第1の端末と第2の端末は、サイドリンクリソースを使用して、第1の端末と第2の端末との間のサイドリンク上でデータ送信を行うことができる。
本出願の一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、特定のデータを送信するために特別に使用されるリソースであってよく、または1つ以上のサイドリンクリソースは、いずれかのデータを送信するためのリソースであってよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
本出願の一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、感知(これは、リスニング、すなわち、英語のsensingと呼ばれることもある)によってリソースプールから第1の端末によって取得され得る。例えば、第1の端末は、データを送信する必要がある場合に、リソースプールにて感知技術を実行して1つ以上のサイドリンクリソースを決定することができる。
本出願の一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、アイドルリソースであり得る、すなわち、第2の端末以外の別の端末によって使用または予約されていないリソースであり得る。あるいは、1つ以上のサイドリンクリソースは、非アイドルリソースであり得る、すなわち、第2の端末以外の別の端末によって使用または予約されているリソースであり得る。あるいは、第2の端末は、感知によって、1つ以上のサイドリンクリソース上の信号受信電力または信号強度が比較的低いと予測し、第2の端末以外の別の端末が1つ以上のサイドリンクリソース上でデータを送信する場合でも、第2の端末によって測定される信号受信電力または信号強度は比較的低い。
本出願の一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、第2の端末以外の別の端末によって第1の端末に対して推奨またはスケジュールされ、データを送信するために利用可能な、サイドリンクリソースであり得る。第2の端末以外の別の端末は、第2の端末がアクティブ化された状態にあって、かつDRXオフ状態にある時間を知らない可能性があるので、推奨またはスケジュールされ得るサイドリンクリソースは、時間範囲が第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にあるサイドリンクリソースを含む。
本出願の一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、第1の端末によってアクセスされる基地局によって第1の端末に割り当てられ、データを送信するために利用可能な、サイドリンクリソースであり得る。具体的に述べると、1つ以上のサイドリンクリソースは、方式1で第1の端末によって取得されるサイドリンクリソースであり得る。
本出願の本実施形態において、第2の端末はDRXメカニズムを使用する。第2の端末は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間にアクティブ化された状態にある。第2の端末がアクティブ化された状態にあるときに、すなわち、第2の端末がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間にあるときに、第2の端末は、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをリッスン/受信する、すなわち、別の端末からデータを受信できる。
サイドリンク不連続受信-アクティブ時間以外の第2の端末の時間は、不連続受信-非アクティブ時間であり、サイドリンク不連続受信休眠期間と呼ばれることもある。
サイドリンク不連続受信-非アクティブ時間では、第2の端末はアクティブ化されていない状態にあり、これはDRXオフ状態と呼ばれることもある。第2の端末がDRXオフ状態にあるときに、すなわち、第2の端末がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間にないときに、第2の端末は、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをリッスン/受信しなくてよい。第2の端末がサイドリンク不連続受信-非アクティブ時間にあるときにも、第2の端末は、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをリッスン/受信できる。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
例えば、第1の端末によって第2の端末へ送信されるデータは、サイドリンク上で第1の端末によって第2の端末へ送信されるPSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUのうちの1つ以上であり得る。SCIは第1レベルSCIを含み、またはSCIは第1レベルSCIおよび第2レベルSCIを含む。PSCCHは、PSSCH送信の時間周波数領域リソース位置、変調および符号化方式、およびサイドリンクデータチャネル(PhysicalSidelinkSharedCHannel、PSSCH)上で搬送されるデータの優先度などを指示するために使用される。PSSCHは、データを搬送するために使用される。
本出願の本実施形態において、第2の端末がPC5インターフェイス上でサイドリンク通信を行うときに、使用される不連続受信メカニズムは、サイドリンク無接続受信メカニズム(SL DRX)と呼ばれることがある。
本出願の本実施形態において、端末のSL DRXは、端末が受信側端末として使用される場合のSL DRXとして理解され得、または端末が送信側端末として使用される場合の当該端末と受信側端末との間のSL DRXとして、またはsourceとdestinationとの間のSL DRXとして、理解され得る。sourceは、source layer-2 IDによって識別される送信側端末であり、destinationは、destination layer-2 IDによって識別される受信側端末である。あるいは、sourceはsource layer-1 IDによって識別される送信側端末であり、destinationはdestination layer-1 IDによって識別される受信側端末である。
SL DRXアクティブ化状態にあるときに、受信側の端末デバイスは、SL DRXアクティブ期間にPSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをリッスンまたは受信する。
第2の端末は、destination、destination layer-2 IDまたはdestination layer-1 IDによって識別される端末として理解されてもよい。第1の端末は、source、source layer-2 IDまたはsource layer-1 IDによって識別される端末として理解されてもよい。
ステップ502:第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースのうちの第1のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信する。相応に、第2の端末は、第1のサイドリンクリソース上で第1の端末からデータを受信する。第1のサイドリンクリソースは、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される。
本出願の本実施形態において、第1のサイドリンクリソースが第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されることは、第1のサイドリンクリソースの時間領域位置がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されること、すなわち、第1のサイドリンクリソースの開始位置から終了位置までが全てサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されることを意味し得る。あるいは、第1のサイドリンクリソースのいくつかの時間領域位置が、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される。例えば、第1のサイドリンクリソースの開始位置からある特定の中間位置まではサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置され、残りの時間領域位置はサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にない。
例えば、図6に示されているように、第2の端末のdrx-onDurationTimer-SLの作動期間がスロット1とスロット2とを含むことが一例として使用される。1つ以上のサイドリンクリソースは、サイドリンクリソース1と、サイドリンクリソース2と、サイドリンクリソース3とを含む。サイドリンクリソース1は、スロット1に位置される。サイドリンクリソース2およびサイドリンクリソース3は、スロット4およびスロット5にそれぞれ位置される。サイドリンクリソース1はサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるため、第1の端末は、サイドリンクリソース1を第1のサイドリンクリソースとして決定できる。
一例において、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースが複数ある場合は、第1の端末は、複数のサイドリンクリソースの優先度に基づいて第1のサイドリンクリソースを決定できる。例えば、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される複数のサイドリンクリソースのうち、優先度が最も高いサイドリンクリソースが、第1のサイドリンクリソースとして決定される。勿論、第1の端末は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される複数のサイドリンクリソースから1つのサイドリンクリソースを、代わりにランダムに選択し、そのサイドリンクリソースを第1のサイドリンクリソースとして決定することができる。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
本出願の本実施形態は通信方法を提供する。本方法では、第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースをまず決定する。次いで、第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースのうちの第1のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信する。第1のサイドリンクリソースは、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置され、第2の端末は、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にアクティブ化された状態にある。したがって、第1の端末が第1のサイドリンクリソース上でデータを送信するときに、第2の端末が、データが受信され得る状態にあることが保証され得る。これは、データ送信の失敗を回避できるだけでなく、第1の端末がデータを送信するときに発生する電力消費の浪費も回避できる。
本出願の一実施形態において、本出願の本実施形態で提供される方法は、ステップ502の前に、第1の端末が、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を決定するステップをさらに含んでよい。
第1の端末が第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を決定することは、以下の方式で実施されてよい。
方式1:第1の端末は、第2の端末から第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を取得する。
第1の端末が第2の端末から第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を取得することは、能動的取得と受動的取得とに分類される。能動的取得は、第1の端末が第2の端末へ第1の要求メッセージを最初に送信することを意味する。第1の要求メッセージは、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を要求するために使用される。次いで、第2の端末が第2の端末のDRX設定情報を第1の端末へ送信する。DRX設定情報は、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を決定するために使用される情報を含む。例えば、第2の端末のサイドリンクの不連続受信-アクティブ時間を決定するために使用される情報は、第2の端末の不連続受信関連パラメータであり、例えば、DRX周期、drx-onDurationTimer-SLの持続時間、drx-Inactivity Timer-SLの持続時間、drx-RetransmissionTimer-SLの持続時間、およびDRX開始オフセットである。したがって、第1の端末は、不連続受信関連パラメータに基づいて、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を決定できる。
受動的取得は、第1の端末が第2の端末へ第1の要求メッセージを送信しなくてよく、代わりに、第2の端末が第2の端末のDRX設定情報を第1の端末へ能動的に送信することを意味する。例えば、第2の端末が第1の端末のデータを受信する必要があると決定する前に、第2の端末は、第2の端末のDRX設定情報を第1の端末へ最初に送信できる。
方式2:第1の端末は、第2の端末のためにDRXメカニズムを設定する通信デバイスから、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を取得する。
例えば、通信デバイスは、基地局であってよく、またはDRXメカニズムで構成された端末であってもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
第1の端末が方式2で通信デバイスから第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を取得することも、能動的取得と受動的取得に分類され得る。具体的な実装については、第1の端末が第2の端末から第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を取得する前述の方法を参照されたい。本明細書では詳細は再度説明されない。
第1の端末が、1つ以上のサイドリンクリソースから、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースを選択できることを保証し、かつ第1の端末によって第2の端末へデータを送信する信頼性を保証するため、本出願の本実施形態では、1つ以上のサイドリンクリソースのうち、第1の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数は、第1の閾値以上である。第1の期間の開始時点は、リソース候補セットに対応する開始時点であり、または第1の期間の開始時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時点であり、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時点より遅い。第1の期間の終了時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間である。
本出願の一実施形態において、第1の閾値は、プロトコルで予め規定された値であってよい。例えば、第1の閾値は、2、3、4、または5などの一定値である。
本出願の一実施形態において、第1の閾値は、第1の期間内のサイドリンクリソース候補の総数に基づいて決定される。例えば、第1の閾値は、第1の期間内のサイドリンクリソース候補の総数掛けるMである。Mは0より大きく1以下である。Mは、第1の端末によって決定されてよく、プロトコルで予め規定されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよく、または予め構成されてもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。例えば、第1の期間は[T1+n、T3]であり、第1の閾値は、リソース候補セットの中の[T1+n、T3]内に位置されるサイドリンクリソース候補の総数掛けるMによって決定される。Mは、第1の端末によって決定されてよく、プロトコルで予め規定されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよく、または予め構成されてもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。ここで、nは、第1の端末のMACエンティティがサイドリンクリソースを感知するように物理層に通知する時点を表す。すなわち、第1の端末のPHY層は、スロットnで、1つ以上のサイドリンクリソースを決定する要求をMACエンティティから受信する。T3は、不連続受信-アクティブ時間の終了時間を表す。T1+nは、リソース候補セットに対応する開始時点を表す。
本出願の本実施形態において、リソース候補セットはs個のサイドリンクリソース候補を含み、sは1以上の整数である。以下では、第1の端末がリソース候補セットをどのように決定するかについて説明する。
例えば、第1の端末は、第1の端末のリソース選択ウィンドウに基づいて、サイドリンクリソースからs個のサイドリンクリソース候補をリソース候補セットとして決定する。この場合、リソース候補セットに対応する開始時点は、第1の端末のリソース選択ウィンドウの開始時点である。相応に、リソース候補セットの中で時間領域位置が最も早いサイドリンクリソースの開始時点は、リソース選択ウィンドウの開始時点以後である。リソース候補セットに対応する終了時点は、第1の端末のリソース選択ウィンドウの終了時間(例えば、T2+n)である。すなわち、リソース候補セットの中で時間領域位置が最も遅いサイドリンクリソースの終了時点は、T2+n以前になるはずである。
例えば、第1の端末のリソース選択ウィンドウとして[T1+n、T2+n]が使用される場合、第1の端末は、[T1+n、T2+n]内に位置されるs個のサイドリンクリソースをサイドリンクリソース候補として決定できる。T2+nは、リソース選択ウィンドウの終了時間を表す。すなわち、リソース候補セットの中で時間領域位置が最も遅いサイドリンクリソースの終了時点は、T2+n以前になるはずである。s個のサイドリンクリソースは、[T1+n、T2+n]内の全てのサイドリンクリソースを含み、1つのサイドリンクリソースは、1つのスロット内の1つの周波数単位のリソースである。あるいは、s個のサイドリンクリソースは、[T1+n、T2+n]内のいくつかのサイドリンクリソースを、例えば、いくつかのスロット内のいくつかの周波数単位のリソースを、含む。周波数単位は、L個の連続するサブチャネルであってよく、Lは1以上の整数である。
T1およびT2によって満たされる条件については、表1の説明を参照するべきであり、または以下で説明される条件であってもよい。本明細書では詳細は再度説明されない。
具体的な一実装において、本出願の本実施形態のステップ501は、以下の方式で実施されてよい、すなわち、第1の端末は、リソース選択ウィンドウ(例えば、[T1+n、T2+n])内の全てのサイドリンクリソースをリソース候補セットとして使用する。次いで、第1の端末は、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。具体的に述べると、第1の端末の物理層がリソース候補セットを決定し、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。
本出願の一実施形態において、T2+nがT3以上である場合は、すなわち、リソース候補セットに対応する終了時点がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間以後である場合は、1つ以上のサイドリンクリソースのうち、第1の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数は、第1の閾値以上である。
例えば、リソース候補セットは10個のサイドリンクリソースを含み、10個のサイドリンクリソースのうち、[T1+n、T3]内に位置されるサイドリンクリソースの総数は6であり、M=0.5である。この場合、1つ以上のサイドリンクリソースのうち、[T1+n、T3]内に位置されるサイドリンクリソースの数は、3以上になるはずである。
本出願の可能な一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、リソース候補セットから決定されるサイドリンクリソースであり、リソース候補セットに対応する開始時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間以後であり、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間は、リソース候補セットに対応する開始時点以前であると表現される。この解決策では、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースがリソース候補セットにあることを保証し、後ほどリソース候補セットから決定される1つ以上のサイドリンクリソースにサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースがあることを保証するために、第1の端末は、リソース候補セットに対応する開始時点を更新できる。
例えば、第1の端末は、リソース候補セットに対応する開始時点を不連続受信-アクティブ時間の開始時間以後に設定する。リソース候補セットに対応する開始時点はT1+nによって決定されるので、第1の端末は、T1によって満たされる条件を
から
に調整でき、T4は
未満である。T4が
以上である場合は、T1=T4-nである。T4は、不連続受信-アクティブ時間の開始時間を表す。
本出願の可能な一実施形態において、リソース候補セットに対応する終了時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間以前である。これは、リソース候補セット内のサイドリンクリソースが、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間以前であることを保証できる。
リソース候補セットが以下の条件のうちの1つ以上を満たすことに注意されたい:開始時点がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間以後である、または終了時点がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間以前である。
リソース候補セットに対応する開始時点がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間以後であり、リソース候補セットに対応する終了時点がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間以前である場合は、リソース候補セット内の全てのサイドリンクリソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されることが保証され得る。
一例において、第1の端末は、第1の端末の不連続受信-アクティブ時間の開始時間に基づいてリソース選択ウィンドウの開始時点を決定する。次いで、第1の端末は、リソース選択ウィンドウの開始時点と終了時間とに基づいて、サイドリンクリソースから、リソース選択ウィンドウ内のs個のサイドリンクリソース候補をリソース候補セットとして決定する。リソース選択ウィンドウの終了時間は、T2+nによって決定される。
本出願の一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、リソース候補セットから決定されるサイドリンクリソースである。
リソース候補セットに対応する終了時点は、データの再送信終了時間以前である。したがって、データを再送信するために使用されるサイドリンクリソースがリソース候補セット内にあることが保証され得る。例えば、可能な再送信終了時間は、再送信回数、RTTタイマー(timer)の持続時間、再送信timerの持続時間、および不連続受信-アクティブ時間の終了時間のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。RTT timerは、drx-HARQ-RTT-Timer-SLであってよい。再送信timerは、drx-RetransmissionTimer-SLであってよい。
例えば、第1の端末は、リソース候補セットに対応する終了時点をデータの再送信終了時間以前に設定する。リソース候補セットに対応する終了時点はT2+nによって決定されるので、第1の端末は、T2によって満たされる条件をT2min≦T2≦PからT2min≦T2≦再送信終了時間-nに、またはT2min≦T2≦min(再送信終了時間-n,P)に、調整でき、T2minは再送信終了時間-n未満である。T2minが再送信終了時間-n以上である場合は、T2=再送信終了時間-nであり、またはT2=(再送信終了時間-n,P)の最小値である。
上記では、1つ以上のサイドリンクリソースによって満たされる条件、ならびにリソース候補セットに対応する開始時点および終了時点によって満たされる条件について説明している。以下では、第1の端末の物理(physical、PHY)層と媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)層が相互に作用して1つ以上のサイドリンクリソースを決定するプロセスについて説明する。
本出願の一実施形態において、第1の端末は、物理層とMACエンティティとを有する。相応に、図7に示されているように、本出願の本実施形態のステップ501は、以下の方式で実施されてよい。
ステップ701:第1の端末の物理層は、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。
本出願の可能な一実施形態において、本出願の本実施形態で提供される方法は、ステップ701の前に、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティが物理層へ感知通知を送信するステップであって、感知通知が、サイドリンクリソースを感知するように物理層に通知するために使用される、ステップをさらに含んでよい。第1の端末の媒体アクセス制御エンティティが物理層へ感知通知を送信することは、MACエンティティが1つ以上のサイドリンクリソースを決定することを物理層に要求することとしても理解され得る。物理層は、感知通知に基づいてサイドリンクリソースを感知する。物理層は、サイドリンクリソースからサイドリンクリソース候補を決定できる。本出願の本実施形態において、物理層は、感知通知を受信した直後に、または感知通知を受信してから既定の時間後に、サイドリンクリソースを感知してよく、または感知通知を受信する前にサイドリンクリソースを既に感知してもよい。既定の時間は、第1の端末によって決定されてよく、またはプロトコルで予め規定されてもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
例えば、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティは、時間単位1に第1の端末の物理層に感知通知を送信する。例えば、時間単位1はnである。
本出願の可能な一実施形態において、物理層は、サイドリンクリソースを能動的に感知できる。例えば、データが送信される必要があると決定した場合に、物理層は、サイドリンクリソースを感知すると決定できる。
以下では、媒体アクセス制御エンティティが、サイドリンクリソースを感知することを物理層に通知するときに、物理層に第1の情報を提供する例、または提供しない例を用いて、本出願を個別に説明する。
例(1):媒体アクセス制御エンティティは、物理層に第1の情報を提供する。
例(1)では、本出願の可能な一実施形態において、本出願の本実施形態で提供される方法は、ステップ701の前に、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティが第1の端末の物理層へ第1の情報を送信するステップをさらに含んでよい。相応に、第1の端末の物理層は、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティから第1の情報を受信する。
第1の情報は、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を決定するために使用される。
一例において、第1の情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示するために使用される情報、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示するために使用される情報のうちの1つ以上である。
一例において、第1の情報と感知通知は、同じメッセージに携えられて、PHY層へ送信されてよい。例えば、第1の情報と感知通知の両方がメッセージ1に携えられるので、第1の情報と感知通知は同時にPHY層へ送信される。
別の一例において、第1の情報と感知通知は、別々のメッセージに代わりに携えられて、PHY層へ送信されてもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。例えば、MACエンティティは、サイドリンクリソースを感知することをPHY層に最初に通知し、次いでPHY層に第1の情報を提供する。勿論、MACエンティティは、PHY層に第1の情報を最初に提供し、次いでサイドリンクリソースを感知するようにPHYに通知してもよい。
例えば、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示するために使用される情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間であってよく、または時間の長さLであってもよい。時間の長さLが提供されることにより、物理層は、現在の時点(例えば、時間単位1)と時間の長さLとに基づいて、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を決定する。現在の時点は、物理層が時間の長さLを受信する時点として理解され得る。媒体アクセス制御エンティティが時間の長さLを物理層へ送信する時点は、物理層が時間の長さLを受信する時点であると考えられることができ、受信と送信との誤差は無視されることができる。
例えば、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示するために使用される情報は、残り時間であってよく、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間であってもよい。サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間が提供されることにより、PHY層は、リソース候補セットから、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間より前に位置されるサイドリンクリソースを選択する。
例えば、MACエンティティは、スロットnで、サイドリンクリソースのグループを決定することを物理層に要求する。例えば、MACエンティティは、物理層に時間Qを提供する。Qはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間であり、n+Qはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間である。サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間が、現時点で決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間として理解され得ることに注意されたい。さらに、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、一連の不連続受信-アクティブ時間である。
例えば、第1の端末は、第2の端末のDRX周期(cycle)、DRX開始オフセット、およびdrx-onDurationTimer-SLの持続時間に基づいて、drx-onDurationTimer-SLの周期的な作動時間を取得することができる。
図8に示されているように、スロットnで第2の端末は休眠期間にあるが、すなわち、第2の端末はサイドリンク不連続受信-アクティブ時間にないが、第2の端末のdrx-onDurationTimer-SLは、期間T4~T3と期間T5~T6に作動する。したがって、第2の端末は、期間T4~T3と期間T5~T6にサイドリンク不連続受信-アクティブ時間にある。具体的に述べると、第2の端末は、不連続受信-アクティブ期間にアクティブ化された状態にある。スロットnでは、MACエンティティが物理層にT3またはT3-nを提供する。T3とT6は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を表し、T3-nは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を表す。図8に示されている実施形態では、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、不連続受信-アクティブ期間である。
図9に示されているように、スロットnでは、第2の端末のdrx-onDurationTimer-SLが作動している、すなわち、MACエンティティが物理層にT3またはT3-nを提供する時点は、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置され、第1の端末のMACエンティティは、スロットnで物理層に時間T3またはT3-nを提供する。
図10に示されているように、スロットnでは、第2の端末のdrx-onDurationTimer-SL(DRXオン持続時間タイマー-SL)が作動しており、drx-InactivityTimer-SL(DRX無活動タイマー-SL)も作動している。期間1は、drx-InactivityTimer-SLがスロットnにあるときに決定される作動時間である。スロットnの後にdrx-InactivityTimer-SLが再起動されない場合は、スロットT3の後にdrx-InactivityTimer-SLが満了する。第2の端末の不連続受信-アクティブ時間はT3で終了する。スロットnでは、MACエンティティが物理層に時間T3またはT3-nを提供する。
図11に示されているように、スロットnでは、drx-onDurationTimer-SLが作動しており、drx-InactivityTimer-SLも作動している。期間2は、drx-InactivityTimer-SLがスロットnにあるときに決定される作動時間である。drx-RetransmissionTimer-SLはスロットnの破線の枠内で作動すると決定されることができる。この場合、第1の端末がスロットnにあるときには、第2の端末がT3後の不連続受信-アクティブ時間にないと決定されることができる。スロットnでは、MACエンティティが物理層に時間T3またはT3-nを提供する。
本出願の一実施形態において、物理層がサイドリンクリソースを感知する必要があるとMACエンティティが決定する場合は、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示するために使用される情報、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示するために使用される情報のうちの1つ以上を、第1の端末に提供する。
本出願の別の一実施形態では、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間と残りPDBとの関係に基づいて、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示するために使用される情報、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示するために使用される情報のうちの1つ以上を、物理層に提供するかどうかを決定できる。
例えば、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間(T3-n)が残り(remaining)PDB以上である場合、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示するために使用される情報、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示するために使用される情報のうちの1つ以上を、物理層に提供しない。T2が残りPDB以下であり、リソース選択ウィンドウの終了がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了より早いため、情報は提供されない。したがって、情報が提供される必要はない。本出願の本実施形態における残りPDBは、サイドリンク上で第1の端末によって第2の端末へ送信されるデータであってよい。
例えば、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間(T3-n)が残り(remaining)PDB以下である場合、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示するための情報、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示するための情報の1つ以上を、物理層に提供する。
媒体アクセス制御エンティティがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間に関係する情報を物理層に提供する場合は、リソース候補セットから、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースを選択することが物理層にとって好都合である。これは、物理層によって媒体アクセス制御エンティティに報告される1つ以上のサイドリンクリソースが、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースを含まないために、媒体アクセス制御エンティティがデータ送信のための第1のサイドリンクリソースを決定できず、その結果、データ送信を実行できない状況を回避する。
例(1)では、本出願の本実施形態で提供されるステップ701が、以下の方式で実施されてよい、すなわち、物理層は、第1の情報に基づいてリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。
一例において、物理層が第1の情報に基づいてリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定することは、物理層が、リソース候補セットから、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間の前に位置されるサイドリンクリソースを選択し、そのサイドリンクリソースを1つ以上のサイドリンクリソースとして決定することを含む。
本出願の本実施形態において、媒体アクセス制御エンティティが物理層に第1の情報を提供する場合に、物理層が、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを選択するときに第1の情報を参照することに注意されたい。したがって、1つ以上のサイドリンクリソースは、T3の前に位置されるサイドリンクリソースと、T3の後ろに位置されるサイドリンクリソースとを含む。あるいは、1つ以上のサイドリンクリソースの全てがT3の前に位置される。
さらに、任意に選べることとして、1つ以上のサイドリンクリソースに含まれるサイドリンクリソースは、時間単位1の後ろに位置される必要がさらにある。これは、物理層が、時間単位1に、サイドリンクリソースが感知される必要があると決定し、時間単位1の前に位置されるサイドリンクリソースがMACエンティティに提供される場合に、基準値が存在しない可能性があるためである。したがって、物理層は、時間単位1の前に位置されるサイドリンクリソースを第1の端末のMACエンティティに提供しなくてよい。例えば、時間単位1はスロットnであってよい。
本出願の一実施形態において、1つ以上のサイドリンクリソースは、リソース候補セット内の全てのサイドリンクリソース、または一部のサイドリンクリソースであり得る。これは、本出願の本実施形態で限定されない。1つ以上のサイドリンクリソースは、PHY層によってMACエンティティに1つずつ報告されてよい。あるいは、1つ以上のサイドリンクリソースは、PHY層によってMACエンティティにまとめて報告されてもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
これは、第1の端末のPHY層が第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時点を決定するのに役立ち、MACエンティティのためにPHY層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースにサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースがあることを保証する。本出願の可能な一実施形態において、第1の情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報をさらに含む。
一例において、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間であってよく、またはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報は、現在の時点+L1であってよい。L1は、現在の時点からサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間までの時間の長さを表す。
本出願の可能な一実施形態において、第1の情報がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報をさらに含む場合、ステップ701は、以下のステップ、すなわち、物理層が第1の情報に基づいてサイドリンク不連続受信-アクティブ時間を決定するステップによって実施されてよい。次いで、物理層は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間に基づいて、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。
本出願の可能な一実施形態において、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報、およびサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示するために使用される情報のうちの1つ以上をPHY層に提供できる。
本出願の可能な一実施形態において、物理層がサイドリンクリソースを感知する必要があると決定した場合、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報をPHY層に提供する。
本出願の可能な一実施形態において、MACエンティティは、時間単位1とサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間との関係に基づいて、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報を第1の端末の物理層へ送信するかどうかを決定する。時間単位1は、第1の端末の物理層がサイドリンクリソースを感知することを決定する時点である。
例えば、時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間より早い場合、または時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間である場合、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報を第1の端末の物理層へ送信する。これは、時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間より早い場合は、MACエンティティがサイドリンクを感知するようにPHYに通知するときに、第2の端末がまだDRXオフ状態にあり、DRXオフ状態からアクティブ化された状態になっていないことを意味し、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間が第1の端末のPHY層に提供されない場合は、PHY層によってMACエンティティに後ほど提供される1つ以上のサイドリンクリソースは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間の前に位置されるサイドリンクリソースを含み得るが、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間の前に位置されるサイドリンクリソースは、第2の端末へ送信されるデータを搬送できないためである。
図8を参照すると、例えば、第1の端末は、DRX cycle、DRX開始オフセット、およびdrx-onDurationTimer-SLの持続時間に基づいて、drx-onDurationTimer-SLの周期的な作動時間を取得することができる。スロットnで第2の端末はSL active time(すなわち、前述のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間)にないが、第2の端末のdrx-onDurationTimer-SLが期間T4~T3および期間T5~T6に作動することは知られている。したがって、第2の端末は、期間T4~T3と期間T5~T6にサイドリンク不連続受信-アクティブ時間にある。この場合、スロットnではMACエンティティが物理層にT4またはT4-nを提供する。T4-nは、スロットnからサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間までの時間の長さを表す。
例えば、時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間より遅い場合、または時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間である場合、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報を第1の端末の物理層へ送信しない。これは、時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間より遅い場合は、MACエンティティがサイドリンクを感知するようにPHY層に通知するときに、第2の端末が既にアクティブ化された状態にあることを意味し、したがって、後ほどPHY層によってMACエンティティに提供される1つ以上のサイドリンクリソースが、時間単位1の前に位置されるサイドリンクリソースを含む可能性が比較的低いためである。
図9に示されているように、drx-onDurationTimer-SLはスロットnで作動している、すなわち、第2の端末はスロットnでサイドリンク不連続受信-アクティブ時間にある。この場合、スロットnにおいて、MACエンティティが物理層に提供する時間はT4、T4-n、または0であり、または、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を物理層に提供しない。
例(2):媒体アクセス制御エンティティは、物理層に第1の情報を提供しない。
媒体アクセス制御エンティティが物理層に第1の情報を提供しない場合、物理層は、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを選択するときに第1の情報を考慮しない。したがって、物理層によってMACエンティティに報告される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースは存在する場合がある。あるいは、物理層によってMACエンティティに報告される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースは存在しない場合もある。
物理層によってMACエンティティに報告される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースが存在しない場合、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるリソースを選択しなくてよい。この場合、MACエンティティは、初回送信リソースまたは再送信リソースを選択しない。あるいは、MACエンティティは、感知されたサイドリンクリソースを再度報告するように物理層に通知してもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
本出願の一実施形態において、MACエンティティがサイドリンクリソースのグループを決定することを物理層に要求する時間単位1が、n+T1をサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間以後にする場合、MACエンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間に関する情報を物理層に提供する必要がない。詳細は以下の通りである。
図12に示されているように、例えば、時間単位1はスロットnであり、スロットnは不連続受信-アクティブ時間にある。リソース候補セットの開始時点(n+T1)が不連続受信-アクティブ時間の開始時間より遅いことは図12から知見され得る。
図13に示されているように、スロットnは、不連続受信-アクティブ時間の開始よりT1早いスロット以後である。例えば、図13において、スロットnは、active timeの開始よりT1早いスロットと等しい。
本出願の可能な一実施形態では、上述したように、第1の端末のPHY層は、サイドリンクリソース候補から、MACエンティティに報告されるべき1つ以上のサイドリンクリソースを決定できる。この場合、s個のサイドリンクリソース候補から、MACエンティティに報告されるべき1つ以上のサイドリンクリソースを決定するときに、PHY層は、以下のルールを参照でき、その結果、1つ以上のサイドリンクリソースのうち、第1の期間内に位置されるサイドリンクリソースの最終的な数は、第1の閾値以上になる。
例えば、n+T2がT3以上である場合(すなわち、リソース候補セットの終了時点が不連続受信-アクティブ時間の終了時間より遅い)、物理層によってMACエンティティに報告される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、[n+T1,T3]内に位置されるサイドリンクリソースの数は、特定の値(第1の閾値)に達する必要がある。例えば、第1の閾値は、リソース候補セットの中の[n+T1,T3]内に位置されるサイドリンクリソース候補の総数をMに乗算することによって取得されることができる。1つ以上のサイドリンクリソースのうち、[n+T1,T3]内に位置されるサイドリンクリソースの数が第1の閾値未満であると物理層が決定する場合、PHY層は、サイドリンクリソース候補が除外されるかどうかを決定するためのRSRP閾値を増加させる。PHY層は、増加したRSRP閾値に基づいて、MACエンティティに報告されるべき1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。PHY層は、物理層によって決定される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、[n+T1,T3]内に位置されるリソースの数がこの値に達するまで、RSRP閾値を継続的に増加させることができる。
任意に選べることとして、物理層によってMACエンティティに報告される1つ以上のサイドリンクリソースは、[T3+1,n+T2]内に位置されるリソースの数が[T3+1,n+T2]内のリソース候補の総数掛けるM以上であることを満たす必要がさらにある。満たされない場合は、RSRP閾値を継続的に増加させることによってこの条件が満たされ得る。したがって、MACエンティティがデータを初回に送信するためのサイドリンクリソースを選択するにあたって、不連続受信-アクティブ時間内に一定数のリソースが利用可能であること、そしてMACエンティティがデータを再送信するためのサイドリンクリソースを選択するにあたって、リソース選択ウィンドウ内に一定数のリソースが利用可能であることが保証され得る。
ステップ702:物理層は、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティに1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を報告する。
図7に示されているように、本出願の本実施形態のステップ501は、以下のステップ703によって実施されてよい。
ステップ703:媒体アクセス制御エンティティは、1つ以上のサイドリンクリソースから、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される第1のサイドリンクリソースを選択する。
本出願の一実施形態では、データを再送信するために使用されるサイドリンクリソースをリソース候補セットが含むことを保証するために、本出願の本実施形態で提供される方法は、第1の端末が、データの再送信終了時間またはデータの残り再送信時間を決定することをさらに含む。第1の端末は、再送信終了時間または残り再送信時間に基づいて、リソース候補セットに対応する終了時点を決定する。リソース候補セットに対応する終了時点は、再送信終了時間以前である。リソース候補セットに対応する終了時点が再送信終了時間以前であることは、次のように理解され得る、すなわち、リソース候補セットに対応する終了時点は、再送信終了時間より早い、または再送信終了時間である。勿論、リソース候補セットに対応する終了時点は、代わりに、再送信終了時間より遅くてもよい。したがって、リソース候補セットが、再送信終了時間の前にデータを再送信するために使用されることができるサイドリンクリソースを含むことが完全に保証され得る。このプロセスでは、第1の端末が、リソース候補セットに対応する終了時点を再度決定すると考えられることができる。
本出願の本実施形態において、再送信終了時間と残り再送信時間の両方が、第1の端末によって予め推定される時間であることに注意されたい。この場合、第1の端末は、第2の端末へ最初にデータをまだ送信していない可能性がある。再送信終了時間は、可能な再送信終了時間または最後の再送信終了時間と呼ばれることもある。再送信終了時間は、最後の再送信時間と呼ばれることもあり、または可能な最後の再送信時間と呼ばれることもある。残り再送信時間は、可能な残り再送信時間または最大の残り再送信時間と呼ばれることもある。可能な残り再送信時間は、可能な再送信終了時間-nである。
例えば、MACエンティティは、スロットnにおいて、サイドリンクリソースのグループを決定することを物理層に要求し、物理層は、[T1+n、T2+n]内のリソースをs個のサイドリンクリソース候補として使用する。s個のサイドリンクリソース候補は、リソース候補セットを形成する。物理層は、リソース候補セットから、MACエンティティに報告されるべき1つ以上のサイドリンクリソースを決定する。T2min<再送信終了時間-nである場合は、T2min≦T2≦再送信終了時間-nである。そうでない場合は、T2=再送信終了時間-nである。
あるいは、T2min<再送信終了時間-nである場合は、T2min≦T2≦min(再送信終了時間-n,残りPDB)である。T2minが再送信終了時間-n以上であり、T2minが残りPDB以上である場合は、T2=min(再送信終了時間-n,残りPDB)である。T2minが再送信終了時間-n以上であり、T2minが残りPDB未満である場合は、T2=再送信終了時間-n、またはT2=min(再送信終了時間-n,残りPDB)である。T2min<再送信終了時間-nであり、T2minが残りPDB以上である場合は、T2=残りPDB、またはT2=min(再送信終了時間-n,残りPDB)である。
あるいは、T2min<min(再送信終了時間-n,残りPDB)である場合は、T2min≦T2≦min(再送信終了時間-n,残りPDB)である。T2minがmin(再送信終了時間-n,残りPDB)以上である場合は、T2=min(再送信終了時間-n,残りPDB)である。
以下では、第1の端末のMACエンティティと物理層との相互作用を一例として用いて、第1の端末がデータの再送信終了時間またはデータの残り再送信時間を決定するプロセスを説明する。例えば、媒体アクセス制御エンティティは、物理層へ第2の情報を送信し、第2の情報は、データの再送信終了時間を指示するために使用され、またはデータの残り再送信時間を指示するために使用される。第1の端末がデータの再送信終了時間またはデータの残り再送信時間を決定することは、第1の端末の物理層が、第2の情報に基づいて、再送信終了時間または残り再送信時間を決定することを含む。
第2の情報が、時間単位1に第1の端末のMACエンティティによってPHY層へ送信されてよく、または時間単位1の後に第1の端末のMACエンティティによってPHY層へ送信されてもよいことに注意されたい。第2の情報と第1の情報は、一緒に、または別々に、PHY層へ送信されてよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
一例において、第2の情報は、データの再送信終了時間または残り再送信時間を含む。これは、PHYが自らデータの再送信終了時間または残り再送信時間を計算することを防ぐ。この場合、MACエンティティは、再送信回数、RTT timerの持続時間、再送信timerの持続時間、および不連続受信-アクティブ時間の終了時間のうちの少なくとも1つに基づいて、可能な再送信終了時間を決定できる。
別の一例において、第2の情報は、データの再送信回数、RTT timerの持続時間、および再送信タイマーの持続時間のうちの少なくとも1つである。PHY層が第2の情報に基づいて再送信終了時間または残り再送信時間を決定することは、第1の端末のPHY層が、データの再送信回数、RTT timerの持続時間、および再送信タイマーの持続時間のうちの少なくとも1つに基づいて、データの再送信終了時間または残り再送信時間を決定することを含んでよい。この解決策では、物理層は、再送信終了時間または残り再送信時間を計算する。
本出願の可能な一実装において、再送信終了時間は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間+(RTT timerの持続時間+再送信timerの持続時間)×再送信回数に等しい。あるいは、再送信終了時間は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間+再送信timerの持続時間+再送信回数に等しい。あるいは、再送信終了時間は、最初のデータ送信の終了時間+(RTT timerの持続時間+再送信timerの持続時間)×再送信回数に等しい。あるいは、再送信終了時間は、最初のデータ送信の終了時間+再送信timerの持続時間+再送信回数に等しい。
例えば、図14に示されているように、再送信回数は2回であり、T3はサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間であり、T5は再送信終了時間(または最後の再送信終了時間)である。この場合、リソース候補セットの終了時間はT5より遅くない可能性がある。
本出願の可能な一実施形態において、残りパケット遅延バジェットが第1の値未満であるかどうかにかかわらず、すなわち、MACエンティティは、残りパケット遅延バジェットと第1の値との関係を考慮する必要がなく、媒体アクセス制御エンティティは、残りパケット遅延バジェットおよび再送信終了時間の最小値を物理層に提供する。
本出願の可能な一実施形態において、MACエンティティは、残りパケット遅延バジェットと第1の値との関係を考慮することによって、残りパケット遅延バジェットおよび再送信終了時間の最小値を物理層に提供するかどうかを決定する。
例えば、残りパケット遅延バジェットが第1の値未満であるか、または残りパケット遅延バジェットが残り再送信時間未満である場合、MACエンティティは、可能な再送信終了時間または残り再送信時間を物理層に提供しない。第1の値は、再送信終了時間-nである。
例えば、残りパケット遅延バジェットが第1の値未満であるか、または残りパケット遅延バジェットが残り再送信時間未満である場合、MACエンティティは、残りPDBおよび再送信終了時間の最小値を物理層に提供する。
ステップ703は、以下の方式で実施されてよい。
MACエンティティは、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースから第1のサイドリンクリソースを選択し、その結果、選択された第1のサイドリンクリソースはサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される。本出願の本実施形態におけるサイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間と可能なサイドリンク不連続受信-アクティブ時間とを含むものとして理解され得る。可能なサイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、選択される第1のサイドリンクリソースに基づいて決定される。数通りの具体的な方式がある。
(1)選択される初回送信リソース(例えば、第1のサイドリンクリソース)は、現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にあり、再送信リソース(例えば、第2のサイドリンクリソース)が選択される必要がある場合は、選択される再送信リソースは、現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内、または再送信timerの可能な作動期間内にある。再送信timerの可能な作動期間は、このリソースの前のリソースに基づいて決定される。例えば、1つの初回送信リソースと2つの再送信リソースが選択される。この場合、再送信timerの第1の作動期間は、初回送信リソースに基づいて決定され、再送信timerの第1の作動期間は、第1の再送信リソースに基づいて決定される。例えば、1つの初回送信リソースと2つの再送信リソースが選択される。この場合、第1の再送信リソースは、初回送信のSCIによって指示されてよく、第2の再送信リソースは、第1の再送信リソースのSCIによって指示されてよい。
現在、端末は、SCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドおよび周波数領域リソース割り当てフィールドと、PSCCH上で送信されるリソースとに基づいて、PSSCH送信のための時間領域リソースおよび周波数領域リソースを決定できる。時間領域リソース割り当てフィールドは、N個のリソースと、第1のリソース以外のN個のリソースにおけるリソースのスロットオフセットとを指示する。Nは、1、2、または3であってよい。第1のリソースが位置されるスロットは、SCIが位置されるスロットである。第1のリソース以外のリソースのスロットオフセットは、第1のリソースに対するスロットオフセットである。周波数領域リソース割り当てフィールドは、N個のリソースの各々の連続するサブチャネルの数と、第1のリソース以外のリソースの開始サブチャネルインデックスとを指示する。N個のリソースは、N回のデータ送信に使用される。
具体的に述べると、MACエンティティは、選択される初回送信リソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内になるように、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースからサイドリンクリソースを選択する。再送信リソースが選択される必要がある場合、再送信リソースは前のSCIによって指示されてよく、または現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内、もしくは再送信timerの可能な作動期間内にある。より具体的に述べると、MACエンティティは、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースから、1つのリソースを第1のサイドリンクリソースとしてランダムに選択する。少なくとも1つの再送信リソースが選択される必要がある場合は、物理層によって提供される1つ以上の残りのサイドリンクリソースから再送信リソースが選択され続け、その結果、選択される初回送信リソースは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にあり、再送信リソースは、前のSCIによって指示されてよく、または現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内、もしくは再送信timerの可能な作動期間内にある。時間的に最も早いリソースが初回送信リソースである。本明細書におけるリソース選択は、送信機会のリソースを選択することとして理解され得る。初回送信リソースは、初回送信機会のリソースとして理解され得、再送信リソースは、再送信機会のリソースとして理解され得る。リソースが再送信timerの可能な作動期間内にあることは、リソースに対応する送信機会が再送信timerの可能な作動期間内にあることとして理解され得る。
本出願の本実施形態における初回送信リソースは、データを最初に送信するために使用されるリソース、すなわち、データが最初に送信されるときに使用されるリソースである。本出願の本実施形態における再送信リソースは、データを2回目に送信するために使用されるリソース、すなわち、データがX回目に送信されるときに使用されるリソースである。Xは2以上である。
本出願の本実施形態において、第1の端末は、複数の第2のサイドリンクリソースを決定でき、第2のサイドリンクリソースの数は、データの再送信回数に基づいて決定されてよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
再送信timerの可能な作動時間は、第1の端末によって選択されるサイドリンクリソースに基づいて決定されてよい。例えば、再送信timerの作動時間の開始時間は、リソースAが終了した後の第1の時間単位であってよい。再送信timerが最初の再送信のためのタイマーである場合は、リソースAは最初の再送信の前の初回送信のためのリソースである。再送信timerがg回目の再送信で使用されるタイマーである場合は、リソースAはg回目の再送信の前の再送信のためのリソースであり、gは2以上の整数である。再送信timerの作動時間の終了時間は、再送信timerの作動時間の開始+再送信timerの持続時間-1である。再送信timerの可能な作動時間は、選択される第1のサイドリンクリソースとRTT timerとに基づいてさらに決定されてよい。例えば、第1の端末は、選択されるサイドリンクリソースに基づいてRTT timerの作動時間を決定し、RTT timerが満了した後の第1の時間単位は、再送信timerの作動時間の開始時間であり、再送信timerの作動時間の終了時間は、再送信timerの作動時間の開始+再送信timerの持続時間-1である。第1の端末が選択されるサイドリンクリソースに基づいてRTT timerの作動時間を決定することは、具体的には次の通りであってよい、すなわち、第1の端末は、選択されるサイドリンクリソースに基づいて、HARQフィードバックを搬送する送信のためのリソースを決定する。HARQフィードバックを搬送する送信が終了した後の第1の時間単位は、RTT timerの作動時間の開始時間である。RTT timerの作動時間の終了時間は、RTTの作動時間の開始+RTT timerの持続時間-1である。時間単位は、シンボル、スロット、サブフレーム、ミリ秒、フレーム、またはミニスロットなどであってよい。
図15に示されているように、サイドリンクリソースA、サイドリンクリソースB、サイドリンクリソースC、およびサイドリンクリソースDは、MACエンティティによって選択されるサイドリンクリソースを表す。サイドリンクリソースAは、4つのサイドリンクリソースの中で時間領域位置が最も早いサイドリンクリソースである。サイドリンクリソースDは、4つのサイドリンクリソースの中で時間領域位置が最も遅いサイドリンクリソースである。サイドリンクリソースAは、初回送信リソースである。サイドリンクリソースB~サイドリンクリソースDは、再送信リソースである。サイドリンクリソースAとサイドリンクリソースBは、現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にある。サイドリンクリソースCは、サイドリンクリソースBに基づいて決定される再送信timerの作動期間内にある。サイドリンクリソースDは、サイドリンクリソースCに基づいて決定される再送信timerの作動期間内にある。
再送信リソースが前のSCIによって指示され得ることは、具体的には、再送信リソースが前のSCIの時間領域リソース割り当てフィールドによって指示され得ることであり得る。リソースが前のSCIによって指示され得る場合は、リソースの時間領域位置と前のSCIの時間領域位置との間の間隔が、閾値以下である必要がある。可能な一方式では、リソースが位置されるスロットと前のSCIが位置されるスロットとの間の差が、31以下である。
(2)選択される初回送信リソースは、現在決定されているSL DRX-active time内にあり、再送信リソースが選択される必要がある場合は、選択される再送信リソースは、現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内、または可能なサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にあり、可能なサイドリンク不連続受信-アクティブ時間は、そのリソースの前のリソースに基づいて決定される。具体的に述べると、MACエンティティは、選択される初回送信リソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内になるように、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースからサイドリンクリソースを選択する。再送信リソースが選択される必要がある場合は、再送信リソースは、前のSCIによって指示されてよく、または現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内、もしくは可能なサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にある。より具体的に述べると、MACエンティティは、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースから、1つのサイドリンクリソースを初回送信リソースとしてランダムに選択する。少なくとも1つの再送信リソースが選択される必要がある場合は、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースのうち、初回送信リソースを除く残りのサイドリンクリソースからリソースが選択され続け、その結果、選択される初回送信リソースは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にあり、再送信リソースは、前のSCIによって指示されてよく、または現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内、もしくは可能なサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にある。時間的に最も早いサイドリンクリソースは、初回送信リソースである。本明細書においてサイドリンクリソースを選択することは、送信機会のサイドリンクリソースを選択することとして理解され得る。初回送信リソースは、初回送信機会のサイドリンクリソースとして理解され得、再送信リソースは、再送信機会のサイドリンクリソースとして理解され得る。サイドリンクリソースがactive timeにあることは、サイドリンクリソースに対応する送信機会がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にあることとして理解され得る。
可能なactive timeは、(1)の再送信timerの可能な作動期間と、別のtimerの可能な作動期間、例えばdrx-InactivityTimerSLの可能な作動期間とを含む。drx-InactivityTimerSLの可能な作動期間は、選択される初回送信リソースに基づいて決定される。例えば、drx-InactivityTimerSLは、初回送信リソースが終了した後に第1の時間単位で起動/再起動され、drx-InactivityTimerSLの持続時間の後に満了する。
図16に示されているように、サイドリンクリソース1~サイドリンクリソース4は、MACエンティティによって選択されるサイドリンクリソースである。サイドリンクリソース1は、初回送信リソースである。サイドリンクリソース~サイドリンクリソース4は、再送信リソースである。サイドリンクリソース1とサイドリンクリソース2は、現在決定されているサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にある。サイドリンクリソース3は、サイドリンクリソース1に基づいて第1の端末によって決定されるdrx-InactivityTimerSLの作動期間内に位置される。サイドリンクリソース4は、サイドリンクリソース3に基づいて第1の端末によって決定される再送信timerの作動期間内に位置される。
任意に選べることとして、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースからMACエンティティによって選択されるサイドリンクリソースは、選択されるいずれか2つのサイドリンクリソース間の時間間隔が最小時間間隔以上であることを満たす必要がさらにある。任意に選べることとして、リソースが位置されるリソースプール内でPSFCHリソースが構成されている場合は、最小時間間隔に関する前述の条件が満たされる必要がある。例えば、第1のサイドリンクリソースと第2のサイドリンクリソースとの間の時間間隔は、最小時間間隔以上である。
可能な状況は、MACエンティティが、物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースから、前述の条件を満たすX個の再送信リソースを選択しない可能性がある場合である。Xは、MACエンティティによって決定される再送信回数であり、Xは1以上である。この場合、MACエンティティは、前述の条件を満たすことができる最大N個の再送信リソースを選択し、Nは0以上である。
本出願の可能な一実施形態において、第1の端末は複数のdestinationにデータを送信する必要がある。destinationは、LCPプロセスに従ってSL grantのために第1の端末によって選択されるdestinationであってよく、具体的に述べると、条件を満たす全ての論理チャネル(logical channel、LCH)およびMAC CEのうち、論理チャネルおよびMAC CEの少なくとも一方が最も高い優先度を有するdestinationであってよい。条件は、destinationのSLデータが送信可能であることを含む。
あるいは、destinationは、データが送信されるべきdestinationであってもよい。destinationのSL DRX-active timeは、データが送信されるべき少なくとも1つのdestinationのactive timeに基づいて決定され、例えば、データが送信されるべきdestinationのactive timeの和集合または交差集合である。
本出願の可能な一実施形態において、第1の端末はdestinationを最初に決定できる。例えば、送信されるべきデータのdestinationが複数ある場合は、第1の端末が、送信されるべきデータの複数のdestinationからターゲットdestinationを選択できる(送信されるべきデータの複数のdestinationは、同じ端末に属する場合があり、または別々の端末に属する場合もあり、これは本出願の本実施形態で限定されない)。例えば、ターゲットdestinationが第2の端末の層-2 IDによって識別される場合、第1の端末は、第2の端末へデータを送信するためにサイドリンクリソースが選択される必要があると決定できる。次いで、第1の端末は、第2の端末のSL DRX-active timeに基づいて、1つ以上のサイドリンクリソースから、SL DRX-active time内に位置されるサイドリンクリソースを第1のサイドリンクリソースとして選択する。次いで、第1の端末は、第1のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信する。第1の端末が送信されるべきデータの複数のdestinationからターゲットdestinationを選択できる方式については、前述の説明を参照されたい。本出願の本実施形態において、本明細書では詳細は再度説明されない。
第2の端末が複数の送信されるべきデータのdestinationを有するときに、第1の端末が、前述のルールを参照してターゲットdestinationを選択することもできることに注意されたい。
MACエンティティが物理層によって提供される1つ以上のサイドリンクリソースから第1のサイドリンクリソースを選択するときに考慮されるDRXパラメータは、LCPプロセスに従ってSL grantのために選択されるdestinationの、具体的に述べると、条件を満たす全ての論理チャネル(logical channel、LCH)およびMAC CEのうち、論理チャネルおよびMAC CEの少なくとも一方が最も高い優先度を有するdestinationの、DRXパラメータであってよい。あるいは、destinationは、データが送信されるべきdestinationであってもよく、物理層によって提供される少なくとも1つのリソースは、destinationのSL DRX-active time内にある。前述の条件を満たす全てのdestinationの論理チャネル(logical channel、LCH)およびMAC CEのうち、論理チャネルおよびMAC CEの少なくとも一方が最も高い優先度を有するdestinationが選択される。
本出願において、destinationのDRX状態/アクティブ時間/timer作動状態などは、destinationのために第1の端末によって維持されるDRX状態/アクティブ時間/timer作動状態として理解され得る。さらに、destinationのDRXパラメータ/状態/アクティブ時間/timer作動状態などは、sourceおよびdestinationのペアのDRXパラメータ/状態/アクティブ時間/timer作動状態であってもよい。
LCPプロセスでSL grantのためにdestinationが選択されるときには、SL grantは、destinationのSL DRX-active time内にある必要がさらにある。すなわち、条件を満たす全ての論理チャネルおよびMAC CEのうち、LCHおよびMAC CEの少なくともいずれか一方が最も高い優先度を有するdestinationが、SL grantがあるDRX-active timeのdestinationから選択される。
図17に示されているように、destinationがDES 1およびDES 2であり、第1の端末によって選択されるdestinationがDES 2である一例が用いられる。その後、第1の端末は、DES 2へ送信されるデータを初回に送信するために、DES 2のDRX-active time内に位置されるサイドリンクリソースを選択できる。
本出願の別の一実施形態では、第1の端末が以下の方式で第2の端末を決定できる。例えば、第1の端末は、最初にSL grantを選択し、次いで、1つ以上のサイドリンクリソースから、SL grantによって指示される第1のサイドリンクリソースを決定できる。第1の端末は、第1のサイドリンクリソースの時間範囲を決定する。次いで、第1の端末は、送信されるべきデータの複数のdestinationから第1のdestinationを決定する。第1のdestinationのactive timeは、第1のサイドリンクリソースの時間範囲を含む。換言すると、第1のサイドリンクリソースの時間範囲は、第1のdestinationのSL DRX-active time内である。
複数のdestinationが第1のサイドリンクリソースの時間範囲を含む場合、第1の端末は、複数のdestinationの優先度に基づいて複数のdestinationから第1のdestinationを決定できる。destinationの優先度が、destination上で送信されるデータの優先度と考えられることもできることに注意されたい。
例えば、図18に示されているように、第1の端末によって選択されるサイドリンクリソース(例えば、初回送信サイドリンクリソース1)の時間範囲は、DES 1およびDES 2のSL DRX-active timeと重複しない。すなわち、DES 1もDES 2も、第1の端末によって選択されるサイドリンクリソースの時間範囲内でSL DRX-active time内にない。この場合、第1の端末はMAC PDUを生成しない。したがって、第1の端末によって選択される初回送信サイドリンクリソース1に対応するSL grantは、使用されない。
既存の規格では、再送信grantの場合、HARQエンティティは、再送信をトリガすることをsidelink processを指示し、sidelink processは、SCIを送信して送信を生成するように物理層に通知する。初回送信中にMAC PDUが生成されないと、再送信grantの場合、sidelink processはSCIとデータを送信できない。図18に示されているように、再送信サイドリンクリソース2がDES 2のSL DRX-active time内にある場合でも、第1の端末は、再送信サイドリンクリソース2上で送信を行わない。換言すると、第2の端末は、再送信サイドリンクリソース2に対応する再送信grantを使用しない。
再送信grantがMAC PDUのdestinationのactive time内にない場合、送信されるSCIおよびデータはdestinationによって受信されない場合がある。したがって、初回送信grantに対してMAC PDUが生成されない場合、対応する再送信grantでは送信が行われない。
本出願の別の可能な一実施形態では、図19に示されているように、初回送信中にMAC PDUが生成されないと、再送信grantの場合は、再送信grantが選択されるdestination(DES 2)のSL DRX-active time内にないと、再送信grantは使用されない。初回送信grantに対応する再送信grantは、初回送信grantと同じMAC PDU/TBを送信するために使用されるgrantである。
初回送信grantに対してMAC PDUが生成されない場合は、再送信grantについて以下の処理方式がある。
(1)初回送信grantのMAC PDUを取得しない場合、MACエンティティは、初回送信grantに関連付けられた再送信grantに対応するPSCCH durationおよびPSSCH durationをクリアする。あるいは、初回送信grantのMAC PDUを取得しない場合、MACエンティティは、初回送信grantに関連付けられた再送信grantをクリアする。あるいは、MACエンティティが初回送信grantでデータを送信しない場合、MACエンティティは、初回送信grantに関連付けられた再送信grantに対応するPSCCH durationおよびPSSCH durationをクリアする。あるいは、MACエンティティが初回送信grantでデータを送信しない場合、MACエンティティは、初回送信grantに関連付けられた再送信grantをクリアする。
(2)SL grantがMAC PDUの再送信を送信するために使用され得、SL grantによって指示される送信リソースが、MAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にない場合、MACエンティティは、grantに対応するPSCCH durationおよびPSSCH durationをクリアするか、またはgrantをクリアする。
(3)再送信grantに関連付けられたsidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空ではなく、SL grantによって指示される送信リソースがMAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にある場合、HARQエンティティは、再送信をトリガすることをsidelink processに指示するために、sidelink processにgrantを配信する。再送信grantに関連付けられたsidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空であるか、またはSL grantによって指示される送信リソースがMAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にない場合、HARQエンティティは、sidelink processにgrantを配信せず、再送信をトリガすることをsidelink processに指示しない。
(4)sidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空ではなく、保管されたSL grantによって指示される送信リソースが、MAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にある場合、sidelink processは、保管されたSL grantに基づいてSCIを送信することを物理層に指示する。sidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空であるか、または保管されたSL grantによって指示される送信リソースがMAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にない場合、sidelink processは、保管されたSL grantに基づいてSCIを送信することを物理層に指示しない。
SL grantがdestinationのSL DRX-active time内にあるかどうかをsidelink processが決定できるようにするために、HARQエンティティは、MAC PDUのDestination情報を、例えば、destination layer-2 ID、Source and Destination pair、Source layer-2 ID and Destination layer-2 ID pair、またはSource layer-1 ID and Destination layer-1 ID pairを、sidelink processに提供/配信する。
前述の解決策で、初回送信grantが使用されない場合は、再送信grantも使用されない。これは、destinationがPSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをリッスンしない場合に、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUが送信されるときの電力消費の浪費を回避できる。
本出願の別の一実施形態では、第1の端末によって選択される初回送信SL grantによって指示される第1のサイドリンクリソースの時間領域位置が第2の端末のSL DRX-active time内にないが、再送信SL grantによって指示されるサイドリンクリソースの時間領域位置が第2の端末のSL DRX-active time内にある場合、第1の端末は、再送信SL grantによって指示されるサイドリンクリソースを使用して第2の端末へデータを送信できる。
LCPプロセスでSL grantのためにdestinationが選択されるときに、初回送信SL grantと対応する再送信SL grantの少なくとも一方は、destinationのSL DRX-active time内にある必要がある。すなわち、初回送信SL grantおよび再送信SL grantのうちの少なくとも一方が入っているSL DRX-active timeのdestinationから、条件を満たす全ての論理チャネル(logical channel、LCH)およびMAC CEのうち、論理チャネルおよびMAC CEの少なくとも一方が最も高い優先度を有するdestinationが選択される。条件を満たすdestinationがない場合、MAC PDUは生成されない。その結果、初回送信SL grantは使用されない。選択されるdestinationのSL DRX-active time内にgrantがない場合、そのgrantは使用されない。
一方、初回送信grantに対してMAC PDUが生成されない場合は、初回送信grantと再送信grantについて以下の処理方式がある。
(1)初回送信SL grantによって指示される送信リソースが、MAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にある場合、HARQエンティティは、新規の送信をトリガすることをsidelink processに指示する。初回送信SL grantによって指示される送信リソースが、MAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にない場合、HARQエンティティは、新規の送信をトリガすることをsidelink processに指示しない。初回送信SL grantによって指示される送信リソースが、MAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にない場合、HARQエンティティは、MAC PDUと初回送信SL grantをsidelink processに配信する。
(2)再送信grantに関連付けられたsidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空ではなく、SL grantによって指示される送信リソースがMAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にある場合、HARQエンティティは、再送信をトリガすることをsidelink processに指示するために、sidelink processにgrantを配信する。再送信grantに関連付けられたsidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空であるか、またはSL grantによって指示される送信リソースがMAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にない場合、HARQエンティティは、sidelink processにgrantを配信せず、再送信をトリガすることをsidelink processに指示しない。
(3)sidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空ではなく、保管されたSL grantによって指示される送信リソースが、MAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にある場合、sidelink processは、保管されたSL grantに基づいてSCIを送信することを物理層に指示する。sidelink processに関連付けられたHARQ bufferが空であるか、または保管されたSL grantによって指示される送信リソースがMAC PDUに対応するdestinationのSL DRX-active time内にない場合、sidelink processは、保管されたSL grantに基づいてSCIを送信することを物理層に指示しない。
SL grantがdestinationのSL DRX-active time内にあるかどうかをsidelink processが決定できるようにするために、HARQエンティティは、MAC PDUのDestination情報を、例えば、destination layer-2 ID、Source and Destination pair、Source layer-2 ID and Destination layer-2 ID pair、またはSource layer-1 ID and Destination layer-1 ID pairを、sidelink processに提供/配信する。
図20に示されているように、例えば、端末によって選択される初回送信grantによって指示される初回送信サイドリンクリソースは、DES 1のSL DRX-active time内にないが、端末によって選択される再送信grantによって指示される再送信サイドリンクリソースは、DES 1のSL DRX-active time内にある。端末は初回送信grantを使用してデータを送信しないが、端末は再送信grantを使用してデータを送信できる。
これは、destinationがPSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUをリッスンしない場合に、PSCCH、PSSCH、SCI、またはMAC PDUが送信されるときの電力消費の浪費を回避する。
本出願の一実施形態において、本出願の一実施形態は、リソース選択/再選択トリガ方法を提供する。本方法は、以下のステップを含む。
ステップA1:第1の端末は、データを初回に送信するために使用される1つ以上のサイドリンクリソースYを決定する。
データを初回に送信するために使用されるサイドリンクリソースYは、初回送信grantによって指示される。
ステップB1:第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースYのうち、時間領域位置が第2の端末のDRX-active time内に位置されるサイドリンクリソースがないと決定した場合に、リソース選択/再選択をトリガすることを決定する。
ステップA1およびステップB1は、第1の端末のResource(re-)selectionトリガ条件として考えられることができる。Resource(re-)selectionトリガ条件のチェックは、MACエンティティで行われる。別の可能な一方式では、LCPプロセスでチェックが行われ、データが送信されるべきdestination(例えば、第2の端末)のDRX-active timeにデータを初回に送信するために使用されるサイドリンクリソースYがない場合は、リソース選択/再選択がトリガされる。
第2の端末が特定の端末であってよいことに注意されたい。例えば、第2の端末のDRX-active time内に位置されるサイドリンクリソースはないが、別の端末のDRX-active time内に位置されるサイドリンクリソースがある場合は、第1の端末は、リソース再選択をトリガすることを選択してよく、またはリソース選択/再選択をトリガしなくてよい。しかしながら、第2の端末が1つ以上の端末を表し、1つ以上のサイドリンクリソースYが1つ以上の端末のいずれか1つのDRX-active time内に位置されるサイドリンクリソースを含まない場合は、第1の端末は、リソース再選択をトリガすることを選択してよい。
本出願の一実施形態において、本出願の一実施形態は、リソース選択/再選択トリガ方法を提供する。本方法は、以下のステップを含む。
ステップA2:第1の端末は、初回にデータを送信するために使用される1つ以上のサイドリンクリソースYと再送信のためのサイドリンクリソースZとを決定する。
ステップB2:時間領域位置が第2の端末のDRX-active time内に位置される、初回送信に使用される、サイドリンクリソースが、1つ以上のサイドリンクリソースYに存在せず、DRX-active time内に位置される、再送信に使用される、サイドリンクリソースが、再送信のためのサイドリンクリソースZに存在しないと第1の端末が決定した場合、第1の端末は、リソース選択/再選択をトリガすることを決定する。
ステップA2およびステップB2で説明されているリソース選択/再選択(Resource(re-)selection)トリガ条件のcheckは、MACエンティティで行われる。別の可能な一方式では、LCPプロセスでチェックが行われ、初回送信のためのサイドリンクリソース(初回送信SL grant)も再送信のためのサイドリンクリソース(例えば、再送信SL grantによって指示されるサイドリンクリソース)も、第2の端末のSL DRX-active time内にない場合は、リソース選択/再選択がトリガされる。
ステップA1~ステップB2またはステップA2~ステップB2で説明されている解決策が、独立した実施形態として使用されてよいことに注意されたい。勿論、ステップA1~ステップB1で説明されている解決策は、図5で説明されている解決策と組み合わせて代わりに使用されてもよい。ステップA2~ステップB2で説明されている解決策は、図5で説明されている解決策と組み合わせて代わりに使用されてもよい。組み合わせて使用される場合、ステップA1~ステップB2またはステップA2~ステップB2で説明されている解決策は、第1の端末によってリソース選択/再選択をトリガするための条件として考えられることができる。
上記は、ネットワークエレメントの観点から本出願の実施形態の解決策を主に説明している。前述の機能を実現するために、それぞれのネットワークエレメントが、例えば第1の端末が、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことは理解されよう。当業者は、本明細書で開示されている実施形態を参照して説明されている例におけるユニット、アルゴリズム、およびステップが、本出願においてハードウェアの形態で、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで、実装され得ることに、容易く気付くはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途と設計上の制約しだいで決まる。当業者は、具体的な用途ごとに様々な方法を用いて説明されている機能を実装できるが、その実装が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
本出願の実施形態では、前述の方法の例に従って第1の端末で機能ユニットの分割が行われてよい。例えば、機能ユニットは、対応する機能に基づく分割によって取得されることができ、または2つ以上の機能が処理ユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。本出願の実施形態におけるユニットの分割が単なる例であり、論理的な機能の分割にすぎないことに注意されたい。実際の実装では、別の分割方式が利用可能である。
上記では、図5から図20を参照して、本出願の実施形態の方法を説明している。以下では、前述の方法を実行するために本出願の実施形態で提供される通信装置について説明する。当業者は、方法と装置とが相互に組み合わせられ、参照されることができること、また本出願の実施形態で提供される通信装置が、前述の通信方法で第1の端末によって実行されるステップを実行できることを理解できる。
統合ユニットが使用される場合、図21は、前述の実施形態に含まれる通信装置を示す。通信装置は、通信モジュール2113と処理モジュール2112とを含み得る。
任意選択の実装では、通信装置は、通信装置のプログラムコードおよびデータを保管するように構成された保管モジュール2111をさらに含んでよい。
一例において、通信装置は、第1の端末、または第1の端末に適用されるチップである。この場合、通信モジュール2113は、外部のネットワークエレメント(例えば、第2の端末)と通信するにあたって通信装置を支援するように構成される。例えば、通信モジュール2113は、前述の方法の実施形態で第1の端末の受信作業と送信作業を実行するように構成される。処理モジュール2112は、前述の方法の実施形態で第1の端末の処理作業を実行するように構成される。
例えば、通信モジュール2113は、前述の実施形態の図5のステップ501で第1の端末によって実行される送信動作を実行するように構成される。処理モジュール2112は、前述の実施形態で、例えばステップ502で、第1の端末によって実行される処理動作を実行するにあたって通信装置を支援するように構成される。
図21に示されている通信モジュール2113が、通信ユニットに代わりに置き換えられてもよく、処理モジュール2112が、処理ユニットを参照して代わりに置き換えられてもよいことに注意されたい。あるいは、保管モジュール2111が保管ユニットに置き換えられてもよい。処理ユニットは、通信装置の動作を制御および管理するように構成される。例えば、処理ユニットは、通信装置で実行される情報/データ処理ステップを実行するように構成される。通信ユニットは、情報/データ送受信ステップを実行するにあたって通信装置を支援するように構成される。
可能な一実装では、通信ユニットは、受信ユニットと送信ユニットとを含み得る。受信ユニットは、信号を受信するように構成される。送信ユニットは、信号を送信するように構成される。
処理モジュール2112は、プロセッサまたはコントローラであってよく、例えば、中央処理装置、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは他のプログラム可能ロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアデバイス、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。プロセッサは、本出願で開示されている内容を参照して説明されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実施または実行できる。あるいは、プロセッサは、計算機能を実施するプロセッサの組み合わせであってもよく、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはデジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサとの組み合わせであってもよい。通信モジュールは、トランシーバ、トランシーバ回路、または通信インターフェイスなどであってよい。保管モジュールはメモリであってよい。
処理モジュール2112がプロセッサ21またはプロセッサ25であり、通信モジュール2113がトランシーバ23であり、保管モジュール2111がメモリ22である場合、本出願の通信装置は、図2に示されている通信デバイスであってよい。
前述の通信モジュールは、装置の通信インターフェイスであってよく、別の装置から信号を受信するように構成される。例えば、装置がチップとして実装される場合、通信モジュールは、別のチップまたは装置から信号を受信するか、または信号を送信するように構成された、チップの通信インターフェイスである。
図22は、本出願の一実施形態によるチップ220の構造を示す概略図である。チップ220は、1つ以上(2つを含む)のプロセッサ2210と、通信インターフェイス2230とを含む。
任意に選べることとして、チップ220はメモリ2240をさらに含む。メモリ2240は、読み取り専用メモリとランダムアクセスメモリとを含み、プロセッサ2210に作業命令とデータを提供できる。メモリ2240の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non-volatile random access memory、NVRAM)をさらに含んでよい。
いくつかの実装において、メモリ2240は、以下の要素を、すなわち、実行可能モジュールもしくはデータ構造、またはそれらのサブセット、またはそれらの拡張セットを、保管する。
本出願の本実施形態では、メモリ2240に保管された作業命令(作業命令はオペレーティングシステムに保管されてよい)が呼び出されることで、対応する作業を実行する。
プロセッサ2210は、第1の端末の処理作業を制御する。プロセッサ2210は、中央処理装置(central processing unit、CPU)と呼ばれることもある。
メモリ2240は、読み取り専用メモリとランダムアクセスメモリとを含んでよく、プロセッサ2210に命令とデータを提供する。メモリ2240の一部は、NVRAMをさらに含んでもよい。例えば、一用途では、メモリ2240、通信インターフェイス2230、およびメモリ2240が、バスシステム2220を通じて互いに結合される。データバスに加えて、バスシステム2220は、電力バス、制御バス、および状態信号バスなどをさらに含んでよい。しかしながら、説明を明確にするため、図22の様々なバスはバスシステム2220として示されている。
本出願の前述の実施形態で開示されている方法は、プロセッサ2210に適用されてよく、またはプロセッサ2210によって実施されてよい。プロセッサ2210は、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実施中は、本方法の各ステップが、プロセッサ2210内のハードウェア集積論理回路、またはソフトウェア形態の命令によって、完遂されてよい。プロセッサ2210は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)もしくは他のプログラム可能ロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは従来のいずれかのプロセッサなどであってよい。本出願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接的に実行および完遂されてよく、または復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実行および完遂されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、またはレジスタなど、当技術の成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体は、メモリ2240に配置される。プロセッサ2210は、メモリ2240内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと共同して前述の方法のステップを完遂する。
可能な一実装では、通信インターフェイス2230は、図5または図7に示されている実施形態で第1の端末によって実行される受信ステップと送信ステップを実行するように構成される。プロセッサ2210は、図5または図7に示されている実施形態で第1の端末によって実行される処理ステップを実行するように構成される。
一態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。本コンピュータ可読記憶媒体は命令を保管する。命令が実行されると、図5または図7で第1の端末によって実行される機能が実施される。
一態様によると、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。本コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、図5または図7で第1の端末によって実行される機能が実施される。
一態様によると、チップが提供される。本チップは、第1の端末に適用される。本チップは、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェイスとを含む。通信インターフェイスは、少なくとも1つのプロセッサに結合される。プロセッサは、図5または図7で第1の端末によって実行される機能を実行するために、命令を実行するように構成される。
本出願の一実施形態は通信システムを提供する。本通信システムは、第1の端末と第2の端末とを含む。第1の端末は、図5または図7で第1の端末によって実行される機能を実行するように構成される。第2の端末は、第1のサイドリンクリソース上で第1の端末からデータを受信するように構成される。第1のサイドリンクリソースは、第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される。
実施形態1:通信方法であって、本方法は第1の端末に適用され、本方法は、
第1の端末が、1つ以上のサイドリンクリソースを決定するステップであって、1つ以上のサイドリンクリソースが、少なくとも第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースを含む、ステップと、
第1の端末が、1つ以上のサイドリンクリソースのうちの第1のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信するステップであって、第1のサイドリンクリソースが、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される、ステップとを含む、通信方法。
実施形態2:1つ以上のサイドリンクリソースのうち、第1の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数は、第1の閾値以上である、実施形態1に記載の方法。
第1の期間の開始時点は、リソース候補セットに対応する開始時点である。第1の期間の終了時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間である。
実施形態3:1つ以上のサイドリンクリソースは、リソース候補セットから決定されるサイドリンクリソースであり、リソース候補セットに対応する開始時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間以後である、実施形態1または実施形態2に記載の方法。
あるいは、1つ以上のサイドリンクリソースは、リソース候補セットから決定されるサイドリンクリソースであり、リソース候補セットに対応する終了時点は、データの再送信終了時間以前である。
実施形態4:第1の端末が1つ以上のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末の物理層がリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定することを含む、実施形態1から実施形態3のいずれか1つに記載の方法。
物理層は、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティに1つ以上のサイドリンクリソースを報告する。
第1の端末が1つ以上のサイドリンクリソースのうちの第1のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信する前に、本出願の本実施形態で提供される方法は、媒体アクセス制御エンティティが、1つ以上のサイドリンクリソースから、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される第1のサイドリンクリソースを選択するステップをさらに含む。
実施形態5:本出願の本実施形態で提供される方法は、媒体アクセス制御エンティティが物理層へ第1の情報を送信するステップをさらに含む、実施形態4に記載の方法。第1の情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示する情報、または、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示する情報を含む。
第1の端末の物理層がリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定することは、
物理層が、第1の情報に基づいて、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定することを含む。
実施形態6:媒体アクセス制御エンティティが物理層へ第1の情報を送信することは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間が残りパケット遅延バジェット以下である場合に、媒体アクセス制御エンティティが物理層へ第1の情報を送信することを含む、実施形態5に記載の方法。
実施形態7:第1の情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報をさらに含む、実施形態5または実施形態6に記載の方法。
実施形態8:時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間より早い場合に、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報を第1の端末の物理層へ送信する、実施形態7に記載の方法。時間単位1は、第1の端末の物理層がサイドリンクリソースを感知することを決定する時点である。
実施形態9:本出願の本実施形態で提供される方法は、第1の端末が、データの再送信終了時間またはデータの残り再送信時間を決定するステップをさらに含む、実施形態4から実施形態8のいずれか1つに記載の方法。第1の端末は、再送信終了時間または残り再送信時間に基づいて、リソース候補セットに対応する終了時点を決定する。リソース候補セットに対応する終了時点は、再送信終了時間以前である。
実施形態10:本出願の本実施形態で提供される方法は、媒体アクセス制御エンティティが物理層へ第2の情報を送信するステップをさらに含む、実施形態9に記載の方法。第2の情報は、データの再送信終了時間を指示するために使用され、またはデータの残り再送信時間を指示するために使用される。
第1の端末がデータの再送信終了時間またはデータの残り再送信時間を決定することは、
物理層が、第2情報に基づいて、再送信終了時間または残り再送信時間を決定することを含む。
実施形態11:残りパケット遅延バジェットが残り再送信時間以上である場合、媒体アクセス制御エンティティは、再送信終了時間もしくは残り再送信時間のうちのいずれか1つ以上を物理層に提供し、または媒体アクセス制御エンティティは、残りパケット遅延バジェットおよび再送信終了時間の最小値を物理層に提供する、
実施形態10に記載の方法。
実施形態12:本出願の本実施形態で提供される方法は、
第1の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数が第1の閾値以下である場合に、第1の端末が、リソース候補セットが除外されるかどうかを指示する閾値を更新するステップと、
第1の端末が、更新された閾値に基づいて、リソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定するステップとをさらに含む、実施形態2から実施形態11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態13:1つ以上のサイドリンクリソースのうち、第2の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数は、第2の閾値以上である、実施形態1から実施形態12のいずれか1つに記載の方法。
第2の期間は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時点とリソース候補セットに対応する終了時点とに基づいて決定される。
実施形態14:第1のサイドリンクリソースは、データを最初に送信するために使用されるサイドリンクリソースである、実施形態1から実施形態13のいずれか1つに記載の方法。本方法は、
第1の端末が、第2のサイドリンクリソースを決定するステップをさらに含む。第2のサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用されるリソースである。第2のサイドリンクリソースは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内または第3の期間内に位置される。第3の期間は、第1のサイドリンクリソースに基づいて決定される。例えば、第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースから第2のサイドリンクリソースを決定できる。この場合、1つ以上のサイドリンクリソースは、第3の期間内のサイドリンクリソースをさらに含み得る。
実施形態15:第1のサイドリンクリソースと第2のサイドリンクリソースとの間の時間間隔は、最小時間間隔以上である、実施形態14に記載の方法。
実施形態16:第1のサイドリンクリソースと第2のサイドリンクリソースとが位置されるリソースプールが、物理サイドリンクフィードバック制御チャネルリソースで構成される場合、第1のサイドリンクリソースと第2のサイドリンクリソースとの間の時間間隔は、最小時間間隔以上である、実施形態1から14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17:サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にデータを最初に送信するために使用されるサイドリンクリソースがない場合、第1の端末は、サイドリンクリソース選択/再選択プロセスをトリガする、実施形態1から実施形態16のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18:サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にデータを再送信するために使用されるサイドリンクリソースがない場合、第1の端末は、サイドリンクリソース選択/再選択プロセスをトリガする、実施形態17に記載の方法。
実施形態19:データを初回に送信するために使用されるサイドリンクリソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されない場合、第1のサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用されるサイドリンクリソースである、実施形態1から13および実施形態17のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20:本方法は、
データを初回に送信するために使用されるサイドリンクリソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されない場合に、第1の端末が、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上でデータを送信することを止めるステップをさらに含む、実施形態1から13および実施形態17のいずれか1つに記載の方法。
実施形態21:通信装置であって、本装置は第1の端末に適用され、本装置は、
1つ以上のサイドリンクリソースを決定するように構成されたプロセッサであって、1つ以上のサイドリンクリソースが、少なくとも第2の端末のサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されるサイドリンクリソースを含む、プロセッサと、
1つ以上のサイドリンクリソースのうちの第1のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信するように構成されたトランシーバであって、第1のサイドリンクリソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される、トランシーバとを含む、通信装置。
実施形態22:1つ以上のサイドリンクリソースのうち、第1の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数は、第1の閾値以上である、実施形態21に記載の装置。
第1の期間の開始時点は、リソース候補セットに対応する開始時点である。第1の期間の終了時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間である。
実施形態23:1つ以上のサイドリンクリソースは、リソース候補セットから決定されるサイドリンクリソースであり、リソース候補セットに対応する開始時点は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間以後である、実施形態21または実施形態22に記載の装置。
あるいは、1つ以上のサイドリンクリソースは、リソース候補セットから決定されるサイドリンクリソースであり、リソース候補セットに対応する終了時点は、データの再送信終了時間以前である。
実施形態24:プロセッサが、1つ以上のサイドリンクリソースを決定するように構成されることは、プロセッサが、第1の端末の物理層を通じてリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定するように構成されることを含む、実施形態21から実施形態23のいずれか1つに記載の装置。プロセッサは、物理層を通じて第1の端末の媒体アクセス制御エンティティに1つ以上のサイドリンクリソースを報告するように構成される。
本出願の本実施形態で提供される装置は、媒体アクセス制御エンティティを通じて1つ以上のサイドリンクリソースからサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置される第1のサイドリンクリソースを選択するように構成されたプロセッサをさらに含む。
実施形態25:本出願の本実施形態において、プロセッサは、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティを通じて第1の端末の物理層へ第1の情報を送信するように構成される、実施形態24に記載の装置。第1の情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時間を指示する情報、または、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間を指示する情報を含む。
プロセッサが、第1の端末の物理層を通じてリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定するように構成されることは、プロセッサが、第1の情報に基づいて、第1の端末の物理層を通じてリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定するように構成されることを含む。
実施形態26:プロセッサが、媒体アクセス制御エンティティを通じて物理層へ第1の情報を送信するように構成されることは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の残り時間が残りパケット遅延バジェット以下である場合に、プロセッサが、媒体アクセス制御エンティティを通じて物理層へ第1の情報を送信するように構成されることを含む、実施形態25に記載の装置。
実施形態27:第1の情報は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報をさらに含む、実施形態25または実施形態26に記載の装置。
実施形態28:時間単位1がサイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間より早い場合に、第1の端末の媒体アクセス制御エンティティは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の開始時間を指示するために使用される情報を第1の端末の物理層へ送信する、実施形態26に記載の装置。時間単位1は、第1の端末の物理層がサイドリンクリソースを感知することを決定する時点である。
実施形態29:プロセッサは、データの再送信終了時間またはデータの残り再送信時間を決定するように構成される、実施形態24から実施形態28のいずれか1つに記載の装置。プロセッサは、再送信終了時間または残り再送信時間に基づいて、リソース候補セットに対応する終了時点を決定するようにさらに構成される。リソース候補セットに対応する終了時点は、再送信終了時間以前である。
実施形態30:プロセッサは、媒体アクセス制御エンティティを通じて物理層へ第2の情報を送信するようにさらに構成される、実施形態29に記載の装置。第2の情報は、データの再送信終了時間を指示するために使用され、またはデータの残り再送信時間を指示するために使用される。
プロセッサがデータの再送信終了時間またはデータの残り再送信時間を決定するように構成されることは、
プロセッサが、第2の情報に基づいて、物理層を通じて再送信終了時間または残り再送信時間を決定するように構成されることを含む。
実施形態31:残りパケット遅延バジェットが残り再送信時間以上である場合、プロセッサは、媒体アクセス制御エンティティを通じて再送信終了時間もしくは残り再送信時間のうちのいずれか1つ以上を物理層に提供するように構成され、またはプロセッサは、媒体アクセス制御エンティティを通じて残りパケット遅延バジェットおよび再送信終了時間の最小値を物理層に提供するように構成される、
実施形態30に記載の装置。
実施形態32:第1の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数が第1の閾値以下である場合、プロセッサは、リソース候補セットが除外されるかどうかを指示する閾値を更新するようにさらに構成される、
実施形態22から実施形態31のいずれか1つに記載の装置。
プロセッサは、更新された閾値に基づいてリソース候補セットから1つ以上のサイドリンクリソースを決定するようにさらに構成される。
実施形態33:1つ以上のサイドリンクリソースのうち、第2の期間内に位置されるサイドリンクリソースの数は、第2の閾値以上である、実施形態21から実施形態32のいずれか1つに記載の装置。
第2の期間は、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間の終了時点とリソース候補セットに対応する終了時点とに基づいて決定される。
実施形態34:第1のサイドリンクリソースは、データを初回に送信するために使用されるサイドリンクリソースである、実施形態21から実施形態33のいずれか1つに記載の装置。プロセッサは、第2のサイドリンクリソースを決定するようにさらに構成される。第2のサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用されるリソースである。第2のサイドリンクリソースは、サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内または第3の期間内に位置される。第3の期間は、第1のサイドリンクリソースに基づいて決定される。例えば、第1の端末は、1つ以上のサイドリンクリソースから第2のサイドリンクリソースを決定できる。この場合、1つ以上のサイドリンクリソースは、第3の期間内のサイドリンクリソースをさらに含み得る。
実施形態35:第1のサイドリンクリソースと第2のサイドリンクリソースとの間の時間間隔は、最小時間間隔以上である、実施形態34に記載の装置。
実施形態36:第1のサイドリンクリソースと第2のサイドリンクリソースとが位置されるリソースプールが、物理サイドリンクフィードバック制御チャネルリソースで構成される場合、第1のサイドリンクリソースと第2のサイドリンクリソースとの間の時間間隔は、最小時間間隔以上である、実施形態21から実施形態35のいずれか1つに記載の装置。
実施形態37:サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にデータを最初に送信するために使用されるサイドリンクリソースがない場合、トランシーバは、サイドリンクリソース選択/再選択プロセスをトリガする、実施形態21から実施形態36のいずれか1つに記載の装置。
実施形態38:サイドリンク不連続受信-アクティブ時間内にデータを再送信するために使用されるサイドリンクリソースがない場合、プロセッサは、サイドリンクリソース選択/再選択プロセスをトリガする、実施形態37に記載の装置。
実施形態39:データを初回に送信するために使用されるサイドリンクリソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されない場合、第1のサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用されるサイドリンクリソースである、実施形態21から33および実施形態38のいずれか1つに記載の装置。
実施形態40:データを初回に送信するために使用されるサイドリンクリソースがサイドリンク不連続受信-アクティブ時間内に位置されない場合、プロセッサは、トランシーバを通じてデータを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上でデータを送信することを止める、
実施形態21から33および実施形態38のいずれか1つに記載の装置。
実施形態41:通信方法であって、本方法は、
第1の端末が、データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定するステップと、
第1のサイドリンクリソースが第2の端末のSL DRX-アクティブ時間内に位置されないと第1の端末が決定した場合に、第1の端末が、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することを止めるステップとを含む。
第1のグラントは初回送信グラントである。初回送信グラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを初回に送信するために使用される。第2のグラントは再送信グラントである。第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用される。第1のグラントに対応する第2のグラントは、初回送信grantで搬送される同じデータを送信するために使用されるgrantである。
実施形態42:第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のグラントを決定することを含み得る、実施形態41に記載の方法。第1の端末は、第1のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを、データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースとして決定する。
実施形態43:第1の端末は第2のサイドリンクリソースを決定する、実施形態41または実施形態42に記載の方法。
実施形態44:第1の端末が第2のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末が第1のグラントに対応する第2のグラントを決定することを含む、実施形態43に記載の方法。第1の端末は、第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを第2のサイドリンクリソースとして決定する。
実施形態45:第1の端末がデータを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することを止めることは、第2のサイドリンクリソースが第2の端末のDRX-アクティブ時間内に位置されない場合に、第1の端末が、第1のグラントに対応する第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することを止めることを含む、実施形態41から実施形態44のいずれか1つに記載の方法。
実施形態46:本出願の本実施形態で提供される方法は、第2のサイドリンクリソースが第2の端末のDRX-アクティブ時間内に位置されると第1の端末が決定した場合に、第1の端末が、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信するステップをさらに含む、実施形態41から実施形態45のいずれか1つに記載の方法。
実施形態47:第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末のいずれか1つであり、または第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末の中で最も高い優先度を有する端末である、実施形態41から実施形態46のいずれか1つに記載の方法。
実施形態48:通信方法であって、本方法は、第1の端末が、データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定するステップを含む。第1のサイドリンクリソースが第2の端末のサイドリンクDRX-アクティブ時間内に位置されていないと第1の端末が決定した場合、第1の端末は、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信する。
第1のサイドリンクリソースが第2の端末のSL DRX-アクティブ時間内に位置されていないと第1の端末が決定した場合、第1の端末は、第1のグラントに対応する第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信する。
第1のグラントは初回送信グラントである。初回送信グラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを初回に送信するために使用される。第2のグラントは再送信グラントである。第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用される。第1のグラントに対応する第2のグラントは、初回送信grantで搬送される同じデータを送信するために使用されるgrantである。
実施形態49:第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のグラントを決定することを含み得る、実施形態48に記載の方法。第1の端末は、第1のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを、データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースとして決定する。
実施形態50:本出願の本実施形態で提供される方法は、第1の端末が第2のサイドリンクリソースを決定するステップをさらに含み得る、実施形態48または実施形態49に記載の方法。
実施形態51:第1の端末が第2のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末が第1のグラントに対応する第2のグラントを決定することを含む、実施形態50に記載の方法。第1の端末は、第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを第2のサイドリンクリソースとして決定する。
実施形態52:第1の端末がデータを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することは、第2のサイドリンクリソースが第2の端末のDRX-アクティブ時間内に位置される場合に、第1の端末が、第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することを含む、実施形態48から実施形態51に記載の方法。
実施形態53:第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末のいずれか1つであり、または第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末の中で最も高い優先度を有する端末である、実施形態48から実施形態52に記載の方法。
実施形態54:通信装置であって、本装置は第1の端末、または第1の端末に適用されるチップであり、本装置は、
データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定するように構成されたプロセッサと、
第1のサイドリンクリソースが第2の端末のSL DRX-アクティブ時間内に位置されていないと第1の端末が決定した場合に、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することを止めるように構成されたトランシーバとを含む。
第1のグラントは初回送信グラントである。初回送信グラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを初回に送信するために使用される。第2のグラントは再送信グラントである。第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用される。第1のグラントに対応する第2のグラントは、初回送信grantで搬送される同じデータを送信するために使用されるgrantである。
実施形態55:第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のグラントを決定することを含み得る、実施形態54に記載の装置。第1の端末は、第1のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを、データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースとして決定する。
実施形態56:第1の端末は第2のサイドリンクリソースを決定する、実施形態54または実施形態55に記載の装置。
実施形態57:第1の端末が第2のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末が第1のグラントに対応する第2のグラントを決定することを含む、実施形態56に記載の装置。第1の端末は、第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを第2のサイドリンクリソースとして決定する。
実施形態58:トランシーバが、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することを止めるように構成されることは、第2のサイドリンクリソースが第2の端末のDRX-アクティブ時間内に位置されない場合に、トランシーバが、第1のグラントに対応する第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信することを止めることを含む、実施形態54から実施形態47のいずれか1つに記載の装置。
実施形態59:第2のサイドリンクリソースが第2の端末のDRX-アクティブ時間内に位置されるとプロセッサが決定した場合、トランシーバは、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信するように構成される、実施形態54から実施形態58のいずれか1つに記載の装置。
実施形態60:第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末のいずれか1つであり、または第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末の中で最も高い優先度を有する端末である、実施形態54から実施形態59のいずれか1つに記載の方法。
実施形態61:通信装置であって、本装置は、データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定するように構成されたプロセッサと、第1のサイドリンクリソースが第2の端末のサイドリンクDRX-アクティブ時間内に位置されていないとプロセッサが決定した場合に、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信するように構成されたトランシーバとを含む、通信装置。
第1のグラントは初回送信グラントである。初回送信グラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを初回に送信するために使用される。第2のグラントは再送信グラントである。第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースは、データを再送信するために使用される。第1のグラントに対応する第2のグラントは、初回送信grantで搬送される同じデータを送信するために使用されるgrantである。
実施形態62:第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースを決定することは、第1の端末がデータを初回に送信するために使用される第1のグラントを決定することを含み得る、実施形態61に記載の装置。第1の端末は、第1のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを、データを初回に送信するために使用される第1のサイドリンクリソースとして決定する。
実施形態63:プロセッサは、第2のサイドリンクリソースを決定するようにさらに構成される、実施形態61または実施形態62に記載の装置。
実施形態64:プロセッサが、第2のサイドリンクリソースを決定するようにさらに構成されることは、プロセッサが、第1のグラントに対応する第2のグラントを決定するようにさらに構成されることを含む、実施形態63に記載の装置。プロセッサは、第2のグラントによって指示されるサイドリンクリソースを第2のサイドリンクリソースとして決定するようにさらに構成される。
実施形態65:トランシーバが、データを再送信するために使用される第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信するように構成されることは、第2のサイドリンクリソースが第2の端末のDRX-アクティブ時間内に位置されるとプロセッサが決定した場合に、トランシーバが、第2のサイドリンクリソース上で第2の端末へデータを送信するように構成されることを含む、実施形態61から実施形態64に記載の装置。
実施形態66:第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末のいずれか1つであり、または第2の端末は、第1の端末によって送信されるデータを受信する必要がある複数の端末の中で最も高い優先度を有する端末である、実施形態61から実施形態65に記載の装置。
実施形態67:コンピュータ可読記憶媒体であって、本可読記憶媒体は命令を保管し、命令が実行されると、実施形態1から実施形態20のいずれか1つに記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
実施形態68:コンピュータ可読記憶媒体であって、本可読記憶媒体は命令を保管し、命令が実行されると、実施形態41から実施形態47のいずれか1つに記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
実施形態69:コンピュータ可読記憶媒体であって、本可読記憶媒体は命令を保管し、命令が実行されると、実施形態48から実施形態53のいずれか1つに記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
実施形態70:チップであって、本チップはプロセッサを含み、プロセッサは通信インターフェイスに結合され、プロセッサは、実施形態1から実施形態20のいずれか1つに記載の方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、通信インターフェイスは、本チップ以外の別のモジュールと通信するように構成される、チップ。
実施形態71:チップであって、本チップはプロセッサを含み、プロセッサは通信インターフェイスに結合され、プロセッサは、実施形態41から実施形態47のいずれか1つに記載の方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、通信インターフェイスは、本チップ以外の別のモジュールと通信するように構成される、チップ。
実施形態72:チップであって、本チップはプロセッサを含み、プロセッサは通信インターフェイスに結合され、プロセッサは、実施形態48から実施形態53のいずれか1つに記載の方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、通信インターフェイスは、本チップ以外の別のモジュールと通信するように構成される、チップ。
実施形態73:少なくとも1つのプロセッサを含む端末であって、少なくとも1つのプロセッサはメモリに結合され、少なくとも1つのプロセッサは、実施形態1から実施形態20のいずれか1つ記載の方法を実施するために、メモリに保管された命令を実行するように構成される、端末。
実施形態74:少なくとも1つのプロセッサを含む端末であって、少なくとも1つのプロセッサはメモリに結合され、少なくとも1つのプロセッサは、実施形態41から実施形態47のいずれか1つに記載の方法を実施するために、メモリに保管された命令を実行するように構成される、端末。
実施形態75:少なくとも1つのプロセッサを含む端末であって、少なくとも1つのプロセッサはメモリに結合され、少なくとも1つのプロセッサは、実施形態48から実施形態53のいずれか1つに記載の方法を実施するために、メモリに保管された命令を実行するように構成される、端末。