JP2023544097A - ポリマー/疎水性エステル油ブレンド - Google Patents
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Abstract
(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油と、(b)増粘ポリマー粉末、増粘ポリマーと、を含み、増粘ポリマーが、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1が、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択され、セルロースポリマーが、50,000~1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドが提供される。ポリマー/疎水性エステル油ブレンドを含有するサンケア製剤及びサンケア製剤を使用する方法も提供される。
Description
本発明は、パーソナルケア用途において使用するためのポリマー/疎水性エステル油ブレンドに関する。特に、本発明は、(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油と、(b)増粘ポリマーとを含む、パーソナルケア用途において使用するためのポリマー/疎水性エステル油ブレンドであって、増粘ポリマーが、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1が、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択され、セルロースポリマーが、50,000~1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有するブレンドに関する。
世界中のパーソナルケア及び化粧品業界で現在必要とされているのは、持続可能性及び高性能の2つである。増粘剤は、パーソナルケア及び化粧品製剤の重要な部分である。油ベースのスキンケア、サンケア、カラー化粧品、及びヘアケア用途には、高効率かつバイオベース油増粘剤が強く求められている。油増粘剤は、所与のパーソナルケア又は化粧品製剤の稠度、体積、及び粘度を向上させ、それによって、より高い安定性及びより良好な性能を提供することができる。特に、油増粘剤は、製剤中の他の成分の懸濁を改善し、使用中の製品の液だれを回避し、より高い効率及びより良好なユーザエクスペリエンスをもたらし、審美性を向上させることができる。製剤の流れやすさ及び展延性を促進するために、ほとんどの用途においては高いずり減粘効率もまた、望ましい。
長期にわたって持続する性能を有する持続可能な皮膜形成剤も、パーソナルケア及び化粧品製剤において広く求められている。皮膜形成剤の利点は多様である。皮膜形成剤は、衣服及び手への望ましくない物質の移動を回避し、他の成分と皮膚/毛髪との接触時間を増加させて、製品の有効性を最大化し、製品を適用及び着用するのに審美的に美しいものにする。
特に日焼け止めオイル、ファンデーション、皮膚保湿剤、口紅/リップグロス、ヘアコンディショナー等で使用するための、油増粘特性及び皮膜形成特性の両方を有効に併せ持つバイオベースの製品が引き続き必要とされている。
本発明は、(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油と、(b)増粘ポリマーと、を含むポリマー/疎水性エステル油ブレンドであって、増粘ポリマーが、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1が、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択され、セルロースポリマーが、50,000~1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有するブレンドを提供する。
本発明は、(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油と、(b)増粘ポリマーと、を含むポリマー/疎水性エステル油ブレンドであって、増粘ポリマーが、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1が、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択され、セルロースポリマーが、50,000~1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有し、増粘ポリマーが、式I
(式中、nは、平均308~9,252であり、各R2は、独立して、水素、C1~8アルキル基、及び-Si(R1)3基からなる群から選択され、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択される)のシリル化セルロースポリマーである、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドを提供する。
(式中、nは、平均308~9,252であり、各R2は、独立して、水素、C1~8アルキル基、及び-Si(R1)3基からなる群から選択され、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択される)のシリル化セルロースポリマーである、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドを提供する。
本発明は、サンケア活性物質と、(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油及び(b)増粘粉末を含むポリマー/疎水性エステル油ブレンドと、を含むサンケア製剤であって、増粘ポリマーが、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1が、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択されるサンケア製剤を提供する。
本発明は、サンケア活性物質と、(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油及び(b)増粘ポリマーを含むポリマー/疎水性エステル油ブレンドと、を含むサンケア製剤であって、増粘ポリマーが、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1が、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択され、セルロースポリマーが、50,000~1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有し、増粘ポリマーが、式I
(式中、nは、平均308~9,252であり、各R2は、独立して、水素、C1~8アルキル基、及び-Si(R1)3基からなる群から選択され、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択される)のシリル化セルロースポリマーである、サンケア製剤を提供する。
(式中、nは、平均308~9,252であり、各R2は、独立して、水素、C1~8アルキル基、及び-Si(R1)3基からなる群から選択され、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択される)のシリル化セルロースポリマーである、サンケア製剤を提供する。
本発明は、太陽への曝露から皮膚を保護する方法であって、本発明のサンケア製剤を提供することと、サンケア製剤を皮膚に適用することと、を含む方法を提供する。
本発明者らは、驚くべきことに、本明細書に記載の独特のポリマー/疎水性エステル油ブレンドが、有効な増粘(好ましくは、0.01秒-1において≧50Pa・s(より好ましくは、0.01秒-1において≧100Pa・s))、有効なずり減粘(好ましくは、100秒-1において≦30Pa・s(より好ましくは、100秒-1において≦20Pa・s))、良好な撥水性及び撥皮脂性、良好な摩擦落ち耐性及び皮膜の完全性(例えば、1時間後の染料拡散が少ない)を提供することを見出し、これらの特性は、日焼け止めオイル、ファンデーション、口紅、リップグロス、マスカラ、ヘアオイル、及び制汗剤/防臭剤製剤を含む数々のパーソナルケア組成物に有益であり得る。
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
本明細書で使用される場合、別段示されない限り、「重量平均分子量」及び「MW」という用語は互換的に使用され、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)及びポリスチレン標準物などの従来の標準物を用いた従来の方式で測定された重量平均分子量を指す。GPC技術は、Modern Size Exclusion Liquid Chromatography:Practice of Gel Permeation and Gel Filtration Chromatography,Second Edition,Striegel et al.,John Wiley&Sons,2009に詳細に論じられている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
本明細書及び添付で使用するとき、用語「化粧品として許容し得る」とは、パーソナルケア組成物において典型的に使用される成分を指し、パーソナルケア組成物において典型的にみられる量で存在する場合に毒性のある材料は、本発明の一部として企図されないことを強調することを意図する。
酸性水性クレンジング製剤に関連して本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、用語「審美的特徴」は、視覚的及び触覚的感覚特性(例えば、滑らかさ、粘着性、潤滑性、質感、色、透明性、濁度、均一性)を指す。
好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油(ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、好ましくは、75~99.9重量%(より好ましくは、80~99.7重量%、更により好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油)と、(b)増粘ポリマー(ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、好ましくは、0.10~25重量%(より好ましくは、0.3~20重量%、更により好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマー)と、を含み、増粘ポリマーは、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、セルロースポリマーは、50,000~1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有し、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基(好ましくは、水素及びC1~8アルキル基、より好ましくは、C1~4アルキル基、更により好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基からなる群から選択される)からなる群から選択される。
好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含む。より好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、脂肪族C6~30アルキルトリグリセリドを含む。更により好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、脂肪族C8~28アルキルトリグリセリドエステルを含む。なお更により好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、脂肪族C10~25アルキルトリグリセリドエステルを含む。最も好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドエステル油を含む。
好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、脂肪族C6~30アルキルトリグリセリドを含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、アーモンド油、アンディローバ油、杏仁油、アルガン油、アボカド油、ババス油、ボラージ油、キャノーラ油、ヒマシ油、コカバター、ココナッツ油、コーン油、綿実油、クランベ油、クプアスバター、月見草、グレープシード油、ヘーゼルナッツ油、ハイブリッドサフラワー油、イリッペ脂、木ろう、ジャトロファ油、ホホバ油、コクムバター、亜麻仁油、マンゴーバター、メドウフォーム油、乳脂、オリーブ油、オンゴケア油、パーム核油、パーム油、ピーナッツ油、ポピーシード油、菜種油、米ぬか油、サフラワー油、ゴマ油、シアバター、大豆油、ヒマワリ油、スイートアーモンド油、タロー、キリ油、クルミ油、小麦胚芽油、ベロニア油、及びこれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドエステル油を含む。最も好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、75~99.9重量%(好ましくは、80~99.7重量%、より好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油を含み、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドエステル油である。
好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、0.10~25重量%(好ましくは、0.3~20重量%、より好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマーを含み、増粘ポリマーは、シリル化セルロースポリマーであり、シリル化セルロースポリマーは、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含み、セルロースポリマーは、50,000~1,500,000ダルトン(好ましくは、90,000~1,400,000ダルトン、より好ましくは、95,000~1,300,000ダルトン、最も好ましくは、100,000~1,000,000ダルトン)の重量平均分子量を有し、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択される。より好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、0.10~25重量%(好ましくは、0.3~20重量%、より好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマーを含み、増粘ポリマーは、シリル化セルロースポリマーであり、シリル化セルロースポリマーは、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含み、セルロースポリマーは、50,000~1,500,000ダルトン(好ましくは、90,000~1,400,000ダルトン、より好ましくは、95,000~1,300,000ダルトン、最も好ましくは、100,000~1,000,000ダルトン)の重量平均分子量を有し、各R1は、独立して、水素及びC1~8アルキル基からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、0.10~25重量%(好ましくは、0.3~20重量%、より好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマーを含み、増粘ポリマーは、シリル化セルロースポリマーであり、シリル化セルロースポリマーは、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含み、セルロースポリマーは、50,000~1,500,000ダルトン(好ましくは、90,000~1,400,000ダルトン、より好ましくは、95,000~1,300,000ダルトン、最も好ましくは、100,000~1,000,000ダルトン)の重量平均分子量を有し、各R1は、独立して、C1~4アルキル基からなる群から選択される。なお更により好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、0.10~25重量%(好ましくは、0.3~20重量%、より好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマーを含み、増粘ポリマーは、シリル化セルロースポリマーであり、シリル化セルロースポリマーは、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含み、セルロースポリマーは、50,000~1,500,000ダルトン(好ましくは、90,000~1,400,000ダルトン、より好ましくは、95,000~1,300,000ダルトン、最も好ましくは、100,000~1,000,000ダルトン)の重量平均分子量を有し、各R1は、独立して、C1~2アルキル基からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、0.10~25重量%(好ましくは、0.3~20重量%、より好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマーを含み、増粘ポリマーは、シリル化セルロースポリマーであり、シリル化セルロースポリマーは、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含み、セルロースポリマーは、50,000~1,500,000ダルトン(好ましくは、90,000~1,400,000ダルトン、より好ましくは、95,000~1,300,000ダルトン、最も好ましくは、100,000~1,000,000ダルトン)の重量平均分子量を有し、各R1は、メチル基である。
好ましくは、本発明のポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、0.10~25重量%(より好ましくは、0.3~20重量%、更により好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマーを含み、増粘ポリマーは、式I
(式中、nは、平均308~9,252(好ましくは、555~6,167、より好ましくは、3083~4,317)であり、各R2は、独立して、水素、C1~8アルキル基、及び-Si(R1)3基(好ましくは、水素、C1~4アルキル基、及び-Si(R1)3基、より好ましくは、水素、C1~2アルキル基、及び-Si(R2)3基、最も好ましくは、水素及び-Si(R1)3基)からなる群から選択され、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基(好ましくは、水素及びC1~8アルキル基、より好ましくは、C1~4アルキル基、更により好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)からなる群から選択される)のシリル化セルロースポリマーである。
(式中、nは、平均308~9,252(好ましくは、555~6,167、より好ましくは、3083~4,317)であり、各R2は、独立して、水素、C1~8アルキル基、及び-Si(R1)3基(好ましくは、水素、C1~4アルキル基、及び-Si(R1)3基、より好ましくは、水素、C1~2アルキル基、及び-Si(R2)3基、最も好ましくは、水素及び-Si(R1)3基)からなる群から選択され、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基(好ましくは、水素及びC1~8アルキル基、より好ましくは、C1~4アルキル基、更により好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)からなる群から選択される)のシリル化セルロースポリマーである。
好ましくは、増粘ポリマーは、シリル化セルロースポリマーであり、シリル化セルロースポリマーは、減衰全反射-フーリエ変換赤外(ATR-FTIR、Attenuated Total Reflection-Fourier Transform Infrared)分光法によって求めたとき、-Si(R1)3基の置換度DSが1.4~3.0(好ましくは、1.5~3.0、より好ましくは、1.5~2.9、最も好ましくは、1.7~2.7)である-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含む。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア活性物質(サンケア製剤の重量に基づいて、好ましくは0.1~60重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~45重量%、更により好ましくは、10~40重量%、最も好ましくは、20~30重量%)のサンケア活性物質)と、ポリマー/疎水性エステル油ブレンド(サンケア製剤の重量に基づいて、好ましくは20~99.9重量%(より好ましくは25~90重量%、更により好ましくは、30~75重量%、最も好ましくは35~55重量%)のポリマー/疎水性エステル油ブレンド)と、を含み、ポリマー/疎水性エステル油ブレンドは、(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油(ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、好ましくは75~99.9重量%(より好ましくは80~99.7重量%、更により好ましくは、85~99.6重量%、最も好ましくは、90~99.5重量%)の化粧品として許容し得る疎水性エステル油)(好ましくは、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、脂肪族C6~30アルキルトリグリセリドエステルを含み、より好ましくは、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、脂肪族C8~28アルキルトリグリセリドエステルを含み、更により好ましくは、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、脂肪族C10~25アルキルトリグリセリドエステルを含み、最も好ましくは、化粧品として許容し得る疎水性エステル油は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドエステル油を含む)、(b)増粘ポリマー(ポリマー/疎水性エステル油ブレンドの重量に基づいて、好ましくは0.10~25重量%(より好ましくは0.3~20重量%、更により好ましくは、0.4~15重量%、最も好ましくは、0.5~10重量%)の増粘ポリマー)を含み、増粘ポリマーは、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基(好ましくは、水素及びC1~8アルキル基、より好ましくは、C1~4アルキル基、更により好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基からなる群から選択される)からなる群から選択される。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア活性物質を含む。最も好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0.1~60重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~45重量%、更により好ましくは、10~40重量%、最も好ましくは、20~30重量%)のサンケア活性物質を含む。更により好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0.1~60重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~45重量%、更により好ましくは、10~40重量%、最も好ましくは、20~30重量%)のサンケア活性物質を含み、サンケア活性物質は、UV遮断剤(例えば、赤色ワセリン、二酸化チタン、酸化亜鉛)及びUV吸収剤(例えば、1-(4-メトキシフェノール)-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン-1,3-ジオン(INCI:アボベンゾン)、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(INCI:オキシベンゾン)、ジオキシベンゾン、スリソベンゾン、メンチルアントラニレート、パラ-アミノ安息香酸、アミルパラジメチルアミノ安息香酸、オクチルパラジメチルアミノベンゾエート、エチル4-ビス(ヒドロキシプロピル)パラ-アミノベンゾエート、ポリエチレングリコール(PEG-25)パラ-アミノベンゾエート、エチル4-ビス(ヒドロキシプロピル)アミノベンゾエート、ジエタノールアミンパラ-メチオキシシンナメート、2-エトキシエチルパラ-メトキシシンナメート、エチルヘキシルパラ-メトキシシンナメート、オクチルパラ-メトキシシンナメート、イソアミルパラ-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-アクリレート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート(INCI:オクトクリレン)、2-エチルヘキシルサリチレート(INCI:オクチサレート)、ホモメチルサリチレート、グリセリルアミノベンゾエート、トリエタノールアミンサリチレート、ジグアロイルトリオレート、ジヒドロキシアセトンを有するローソン、2-フェニルベンゾイミダゾール-5-スルホン酸、4-メチルベンジリジンカンファー、アボベンゾン、トリアジン、ベンゾトリアゾール、ビニル基含有アミド、ケイ皮酸アミド、スルホン化ベンズイミダゾール、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエート(INCI:ホモサラート))を含む群から選択される。なおより好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0.1~60重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~45重量%、更により好ましくは、10~40重量%、最も好ましくは、20~30重量%)のサンケア活性物質を含み、サンケア活性物質は、UV吸収剤の混合物を含む。なお更により好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0.1~60重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~45重量%、更により好ましくは、10~40重量%、最も好ましくは、20~30重量%)のサンケア活性物質を含み、サンケア活性物質は、1-(4-メトキシフェノール)-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン-1,3-ジオン(INCI:アボベンゾン)、2-エチルヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート(INCI:オクチサレート)、2-エチルヘキシル(ethyhexyl)-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート(INCI:オクトクリレン)、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエート(INCI:ホモサラート)、及び2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(INCI:オキシベンゾン)のうちの少なくとも1つを含むUV吸収剤の混合物である。最も好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0.1~60重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~45重量%、更により好ましくは、10~40重量%、最も好ましくは、20~30重量%)のサンケア活性物質を含み、サンケア活性物質は、1-(4-メトキシフェノール)-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン-1,3-ジオン(INCI:アボベンゾン)、2-エチルヘキシル(ethyhexyl)-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート(INCI:オクトクリレン)、2-エチルヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート(INCI:オクチサレート)、及び3,3,5-トリメチルシクロヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエート(INCI:ホモサラート)を含むUV吸収剤の混合物である。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、任意選択で、審美調節剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカルバメート)、酸化防止剤、結合剤、緩衝剤、色成分、稠度因子、皮膚軟化剤、乳化剤、精油、脂肪、脂肪族アルコール、皮膜形成剤、発泡剤、香料、保湿剤、レクチン、油、乳白剤、真珠光沢剤、pH調整剤、リン脂質、ポリマー、防腐剤、噴射剤、防水剤、レオロジー変性剤、シリコーン、皮膚保護剤、皮膚感覚剤、皮膚鎮静剤(例えば、パンテノール、アロエベラ、パントテン酸、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム)、SPFブースター、安定剤、過脂肪剤、界面活性剤、増粘剤、局所鎮痛剤、ビタミン(例えば、ビタミンC)、ワックス、及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのパーソナルケア添加剤を更に含む。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、任意選択で、皮膚軟化剤を更に含む。より好ましくは、本発明のサンケア製剤は、任意選択で、サンケア製剤の重量に基づいて、0~60重量%(好ましくは、5~50重量%、より好ましくは、10~45重量%、最も好ましくは、20~40重量%)の皮膚軟化剤を更に含む。更により好ましくは、本発明のサンケア製剤は、任意選択で、サンケア製剤の重量に基づいて、0~60重量%(好ましくは、5~50重量%、より好ましくは、10~45重量%、最も好ましくは、20~40重量%)の皮膚軟化剤を更に含み、皮膚軟化剤は、ワセリン、鉱油、ポリデセン、イソヘキサデカン、C12~15アルキルベンゾエート、アジピン酸ジオクチル、ステアリン酸オクチル、オクチルドデカノール、ラウリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、シクロメチコーン、ジカプリルエーテル、ジメチコーン、フェニルトリメチコーン、ミリスチン酸イソプロピル、シクロメチコーン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明のサンケア製剤は、任意選択で、サンケア製剤の重量に基づいて、0~60重量%(好ましくは、5~50重量%、より好ましくは、10~45重量%、最も好ましくは、20~40重量%)の皮膚軟化剤を更に含み、皮膚軟化剤は、C12~15アルキルベンゾエート、ミリスチン酸イソプロピル、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、皮膜形成剤をさらに含む。より好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0~7重量%(好ましくは、0.5~5重量%、より好ましくは、0.75~4重量%)の皮膜形成剤を更に含み、皮膜形成剤は、それ自体で、又は補助の存在下で、支持体上、特に、ケラチン材料上に巨視的に連続した皮膜を形成することができる(好ましくは、皮膜は、凝集性皮膜であり、より好ましくは、皮膜は、皮膜が支持体から単離され得るように、十分な機械的特性と結合された凝集特性を呈する)。最も好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0.5~7重量%(好ましくは、0.6~5重量%、より好ましくは、0.75~4重量%)の皮膜形成剤を更に含み、皮膜形成剤は、本発明の水性サンケア製剤を皮膚に適用する際に皮膜バリアを提供するように選択される。皮膜バリアの目的は、水に浸した後の皮膚上のUV線吸収剤の維持を助けることである。
好ましい皮膜形成剤としては、ペトロラタム、皮膚軟化剤エステル、ラノリン誘導体(例えば、アセチル化ラノリン)、過脂肪油、シリコーンガム、シリコーンエラストマー、シリコーン樹脂、フェニル官能化シリコーン、シリコーンアクリレート、ジメチコーン誘導体、天然及び合成油、脂肪酸、脂肪アルコール、ワックス、アクリルコポリマー、ポリアミド、ポリエステル、多糖類、アクリレートポリマー、並びにそれらの混合物が挙げられる。
アクリルコポリマーとしては、アクリルアミド/アクリルコポリマー(例えば、National Starch and Chemicalから入手可能なDermacryl(登録商標)79(INCI:アクリレート/オクチアクリルアミドコポリマー))、アクリレートコポリマー(例えば、The Dow Chemical Companyから入手可能なEPITAX(商標)66粉末耐水性ポリマー(INCI:アクリレートコポリマー))が挙げられる。
また、ある特定の皮膚軟化剤は、皮膚に耐水性バリアを提供することにより皮膜形成機能を呈する。皮膜形成挙動を有する皮膚軟化剤としては、ブチルオクチルサリチレート(例えば、HallStarから入手可能なHallBrite(登録商標)BHB)、脂肪酸(例えば、オレイン、ステアリン)、脂肪アルコール(例えば、セチル、ヘキサデシル)、エステル(例えば、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジイルジヘプタノエート(INCI:ネオペンチルグリコールジヘプタノエート))、アルカン(例えば、鉱油)、エーテル(例えば、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル)、天然油及び合成油(シリコーン油を含む)が挙げられる。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、色成分を更に含む。より好ましくは、本発明のサンケア製剤は、色成分を更に含み、色成分は、無機顔料、染料、有機顔料、水性顔料分散体、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明のサンケア製剤は、色成分を更に含み、色成分は、Ext.D&C Yellow No.2、Ext.D&C Violet No.2、FD&C Red No.4、FD&C Red No.40、FD&C Yellow No.5、FD&C Yellow No.6、FD&C Green No.3、FD&C Blue No.1、D&C Yellow No.7、D&C Yellow No.8、D&C Yellow No.10、D&C Yellow No.11、D&C Violet No.2、D&C Red No.6、D&C Red No.7、D&C Red No.17、D&C Red No.21、D&C Red No.22、D&C Red No.27、D&C Red No.28、D&C Red No.30、D&C Red No.31、D&C Red No.34、D&C Red No.33、D&C Red No.36、D&C Green No.5、D&C Green No.6、D&C Green No.8、D&C Blue No.4、D&C Orange No.4、D&C Orange No.5、D&C Orange No.10、D&C Orange No.11、D&C Brown No.1、アルミニウム粉末、アンナットー、クエン酸ビスマス、オキシ塩化ビスマス、ブロンズ粉、カラメル、カルミン、β-カロテン、水酸化クロム、酸化クロム、銅クロロフィリン、銅粉末、ジヒドロキシアセトン、フェロシアン化鉄(Ferric Ammonium ferrocyanide、Ferric ferrocyanide)、グアニン、酸化鉄、マンガンバイオレット、雲母、銀、二酸化チタン、群青、酸化亜鉛、及びこれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明のサンケア製剤は、色成分を更に含み、色成分は、少なくとも1つの酸化鉄及び二酸化チタンを含む。最も好ましくは、本発明のサンケア製剤は、色成分を更に含み、色成分は、二酸化チタン、及び酸化鉄の混合物を含む。
本発明のサンケア製剤に使用において使用するのに好ましい噴射剤としては、メタン、エタン、プロパン、イソブタン、n-ブタン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、フルオロ含有材料(例えば、1,1-ジフルオロエタン、エチルパーフルオロイソブチルエーテル、エチルパーフルオロブチルエーテル、メチルパーフルオロイソブチルエーテル、メチルパーフルオロブチルエーテル)、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましいフッ素含有噴射剤としては、Cosmetic Fluid CF-76(INCI名称:エチルパーフルオロブチルエーテル/エチルパーフルオロイソブチルエーテル)、及びCosmetic Fluid CF-61(INCI名称:メチルパーフルオロブチルエーテル/メチルパーフルオロイソブチルエーテル)が挙げられる。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤の重量に基づいて、0~20重量%(好ましくは、0.5~15重量%、より好ましくは、1~10重量%、最も好ましくは、2~5重量%)のSPFブースターを更に含む。好ましくは、SPFブースターは活性成分ではないが、製剤中に存在するサンケア活性成分(複数可)の有効性を強化するように設計されている。好適なSPFブースターとしては、スチレン/アクリレートコポリマー、ナトリウムベントナイト、高度に精製された白色ナトリウムベントナイト、モンモリロナイト、ヒドロゲル、結晶性セルロース、シリカ、ワックス粒子、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、クリーム、水溶液、油、軟膏、ペースト、ゲル、ローション、ミルク、フォーム、スティック、及び懸濁液からなる群から選択される製品形態で提供される。
任意選択で、本発明のサンケア製剤は、スプレーを形成するために機械的デバイス(例えば、手動ポンプスプレー容器、スクイズボトル)又は加圧エアロゾル容器(例えば、バッグオンノズル容器、加圧缶)を使用して皮膚に適用するために製剤化される。
好ましくは、本発明のサンケア製剤は、皮膚の保護に有用である。好ましくは、本発明のサンケア製剤は、日光への曝露によるUVダメージから皮膚を保護するのに有用である。本発明のサンケア製剤はまた、好ましくは、乾燥肌の予防及び治療、敏感肌の保護、肌の色調及び質感の改善、疵のマスキング、ならびに表皮外水分損失の抑制を提供する。本発明のサンケア製剤は、サンケア製剤を皮膚に局所的に投与することを含む、UVダメージから皮膚を保護する方法において使用され得る。
好ましくは、太陽への曝露によるUVダメージから皮膚を保護する方法は、本発明のサンケア製剤を提供することと、サンケア製剤を皮膚(好ましくは、哺乳動物の皮膚、より好ましくは、ヒトの皮膚)に適用することと、を含む。
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
実施例S1~S26:増粘ポリマーの合成
窒素導入口及び温度コントローラを備えた2リットルの3つ口フラスコに、表1に記載の種類及び量のセルロースを秤量した。次いで、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)溶媒を表1に記載の量でフラスコに添加した。次いで、フラスコの内容物を窒素雰囲気下に置いた。次いで、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)を表1に記載の量でフラスコの内容物に全て一度に添加した。次いで、フラスコの内容物を撹拌しながら表1に記載の設定温度T1までゆっくりと加熱し、表1に記載の時間t1(時)撹拌した。次いで、熱源を取り外し、フラスコの内容物を放冷した。次いで、キシレン(Xyl)を表1に記載の量でフラスコの内容物に添加し、次いで、フラスコの内容物を表1に記載の設定温度T2に加熱し、表1に記載の時間t2(時)撹拌した。次いで、生成物溶液を分液漏斗に移し、2リットルの激しく撹拌しているメタノール中に滴下することによって非溶媒沈殿に供した。生成物は、糸又はフレークの形態で沈殿した。生成物を濾過により単離し、生成物を50℃の真空オーブン内で一晩乾燥させた。次いで、生成物を500mLのメタノールに懸濁させ、一晩放置し、次いで、再濾過し、50℃の真空オーブンで一晩乾燥させた。
窒素導入口及び温度コントローラを備えた2リットルの3つ口フラスコに、表1に記載の種類及び量のセルロースを秤量した。次いで、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)溶媒を表1に記載の量でフラスコに添加した。次いで、フラスコの内容物を窒素雰囲気下に置いた。次いで、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)を表1に記載の量でフラスコの内容物に全て一度に添加した。次いで、フラスコの内容物を撹拌しながら表1に記載の設定温度T1までゆっくりと加熱し、表1に記載の時間t1(時)撹拌した。次いで、熱源を取り外し、フラスコの内容物を放冷した。次いで、キシレン(Xyl)を表1に記載の量でフラスコの内容物に添加し、次いで、フラスコの内容物を表1に記載の設定温度T2に加熱し、表1に記載の時間t2(時)撹拌した。次いで、生成物溶液を分液漏斗に移し、2リットルの激しく撹拌しているメタノール中に滴下することによって非溶媒沈殿に供した。生成物は、糸又はフレークの形態で沈殿した。生成物を濾過により単離し、生成物を50℃の真空オーブン内で一晩乾燥させた。次いで、生成物を500mLのメタノールに懸濁させ、一晩放置し、次いで、再濾過し、50℃の真空オーブンで一晩乾燥させた。
DSの決定
表3に報告する通り求めたDS値と共に表2に提供されるスペクトルパラメータを使用して、MATLABで算出されたスペクトルピーク面積を分析する減衰全反射-フーリエ変換赤外分光法に基づく周知の技術を使用して、実施例S1~S25に従って調製された増粘ポリマー中の-Si(CH3)3の置換度DSを求めた。
表3に報告する通り求めたDS値と共に表2に提供されるスペクトルパラメータを使用して、MATLABで算出されたスペクトルピーク面積を分析する減衰全反射-フーリエ変換赤外分光法に基づく周知の技術を使用して、実施例S1~S25に従って調製された増粘ポリマー中の-Si(CH3)3の置換度DSを求めた。
比較例C1~C3及び実施例1~14:日焼け止めオイル製剤
表4に記載の組成を有する比較例C1~C3及び実施例1~14の日焼け止めオイル製剤を以下のように調製した。比較例C1の日焼け止めオイル製剤は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを70℃に加熱し、次いで、製剤設定点温度を70℃で維持しつつ残りの成分を混合しながら添加することによって調製した。実施例1~14の日焼け止めオイル製剤は、最初にカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及び増粘ポリマーを合わせ、70℃で3時間加熱しながら混合し、その後、70℃の設定点製剤温度を維持しつつ混合しながら他の製剤成分を添加することによって調製した。比較例C2~C3の日焼け止めオイル製剤は、最初に増粘剤を80℃で溶融し、次いで、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを添加し、混合物が均一になったら、70℃の製剤設定点温度で混合しながら残りの製剤成分を添加することによって調製した。製剤は全て、更なる試験の前に室温まで冷却した。
表4に記載の組成を有する比較例C1~C3及び実施例1~14の日焼け止めオイル製剤を以下のように調製した。比較例C1の日焼け止めオイル製剤は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを70℃に加熱し、次いで、製剤設定点温度を70℃で維持しつつ残りの成分を混合しながら添加することによって調製した。実施例1~14の日焼け止めオイル製剤は、最初にカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及び増粘ポリマーを合わせ、70℃で3時間加熱しながら混合し、その後、70℃の設定点製剤温度を維持しつつ混合しながら他の製剤成分を添加することによって調製した。比較例C2~C3の日焼け止めオイル製剤は、最初に増粘剤を80℃で溶融し、次いで、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを添加し、混合物が均一になったら、70℃の製剤設定点温度で混合しながら残りの製剤成分を添加することによって調製した。製剤は全て、更なる試験の前に室温まで冷却した。
日焼け止め製剤における増粘剤の溶解度
比較例C2~C3及び実施例1~14で使用した増粘剤の溶解度を観察し、表5に報告する。増粘剤は日焼け止め製剤に完全に可溶であることが観察された、又は増粘剤は製剤中で膨潤し、特定のレベルの不溶性若しくは相分離を示した。
比較例C2~C3及び実施例1~14で使用した増粘剤の溶解度を観察し、表5に報告する。増粘剤は日焼け止め製剤に完全に可溶であることが観察された、又は増粘剤は製剤中で膨潤し、特定のレベルの不溶性若しくは相分離を示した。
増粘及びずり減粘
完全に可溶性の系の粘度を、ステンレス鋼製60mm、0.5°コーン及びプレートセンサーを備えたTA Instruments DHR-3レオメーターを25℃で用い、ギャップを17マイクロメートルに設定し、剪断速度6.31s-1で求めた。0.01s-1~100s-1の範囲の剪断速度で剪断掃引(shear sweep)方法を使用した。低剪断(0.1s-1)及び高剪断(100s-1)で測定された粘度を表6に報告する。
完全に可溶性の系の粘度を、ステンレス鋼製60mm、0.5°コーン及びプレートセンサーを備えたTA Instruments DHR-3レオメーターを25℃で用い、ギャップを17マイクロメートルに設定し、剪断速度6.31s-1で求めた。0.01s-1~100s-1の範囲の剪断速度で剪断掃引(shear sweep)方法を使用した。低剪断(0.1s-1)及び高剪断(100s-1)で測定された粘度を表6に報告する。
粘度データをべき乗則流体方程式に当てはめることによって、増粘剤のずり減粘効率を評価した。
η=K・γn-1
(式中、ηは粘度であり、γは剪断速度であり、Kは流動稠度指数であり、nは流動挙動指数である)。ずり減粘流体の場合、n<1である。n値が小さいほど、ずり減粘の程度が高いことを示す。増粘剤について算出されたずり減粘効率を表6に報告する。
η=K・γn-1
(式中、ηは粘度であり、γは剪断速度であり、Kは流動稠度指数であり、nは流動挙動指数である)。ずり減粘流体の場合、n<1である。n値が小さいほど、ずり減粘の程度が高いことを示す。増粘剤について算出されたずり減粘効率を表6に報告する。
表6に示すように、全ての増粘剤についてのデータは、べき乗則流体方程式によく当てはまり、r2値は1に近かった。本発明の増粘剤についての流動挙動指数(n)は、市販の材料(EstoGel及びOleoCraft LP-20)よりもはるかに低く、これは、製剤のより良好な噴霧性及び展延性のためにパーソナルケア製剤において非常に好ましいはるかに高度のずり減粘を示す。本発明の増粘剤はまた、市販の材料(EstoGel及びOleoCraft LP-20)よりもはるかに高い製剤粘度の増加をもたらし、パーソナルケア用途のためのレオロジー変性剤としてはるかに高い増粘効率を示した。
撥水性及び撥皮脂性
所与のフィルムの撥水性及び撥皮脂性は、表面エネルギーによって支配される。様々なパーソナルケア用途では、長期間にわたる高い撥水性及び撥皮脂性が望ましい(例えば、特に、カラー化粧品、日焼け止め、及び汚染防止生成物における、長期にわたる活性物質の沈着及び摩擦落ち耐性の効果の提供)。撥水性及び撥皮脂性は、フィルム表面からの水接触角及び皮脂接触角を測定することによって評価され得る。具体的には、黒色プラスチックチャート(LENETA P121-16から入手可能)上で3ミルのギャップのドクターブレードを用いてドローダウンすることによって、表8に記載の増粘剤から皮膜を調製した。延伸された皮膜を、環境制御された室内(72°F及び50%RH)で少なくとも72時間風乾した。次いで、乾燥したフィルムを、少なくとも48時間フォグボックス内に配置して、フィルム表面から残留界面活性剤を除去した。フォグボックス内で処理した後、皮膜を、環境制御された室内(72°F及び50%RH)で少なくとも24時間風乾した後に測定を行った。表8に記載の通り、皮膜について撥水性及び撥皮脂性の両方を観察した。撥皮脂性のために、表7に記載の組成を有する人工皮脂溶液を調製した。
所与のフィルムの撥水性及び撥皮脂性は、表面エネルギーによって支配される。様々なパーソナルケア用途では、長期間にわたる高い撥水性及び撥皮脂性が望ましい(例えば、特に、カラー化粧品、日焼け止め、及び汚染防止生成物における、長期にわたる活性物質の沈着及び摩擦落ち耐性の効果の提供)。撥水性及び撥皮脂性は、フィルム表面からの水接触角及び皮脂接触角を測定することによって評価され得る。具体的には、黒色プラスチックチャート(LENETA P121-16から入手可能)上で3ミルのギャップのドクターブレードを用いてドローダウンすることによって、表8に記載の増粘剤から皮膜を調製した。延伸された皮膜を、環境制御された室内(72°F及び50%RH)で少なくとも72時間風乾した。次いで、乾燥したフィルムを、少なくとも48時間フォグボックス内に配置して、フィルム表面から残留界面活性剤を除去した。フォグボックス内で処理した後、皮膜を、環境制御された室内(72°F及び50%RH)で少なくとも24時間風乾した後に測定を行った。表8に記載の通り、皮膜について撥水性及び撥皮脂性の両方を観察した。撥皮脂性のために、表7に記載の組成を有する人工皮脂溶液を調製した。
摩擦落ち耐性
自動コーター及び矩形アプリケーターを使用してコラーゲン上に50μmコーティングすることによって、表9に記載の増粘剤/皮膜形成剤から皮膜を調製した。堆積した皮膜を環境制御された室内(72°F及び50%RH)で一晩風乾した。コラーゲンを打ち抜き、両面テープを使用してXRF円筒形ホルダーに接着した。BYK-Gardner(Germany)製の色分光光度計を使用して、初期L、a、b値を測定した。測定されたL、a、及びb値から皮膜のΔE値を算出した。次いで、XRFシリンダーをフェルトバンド(バンドに接触する増粘剤/皮膜コーティング)上に置き、洗浄性試験機(Braive Instruments S.A.(Belgium))を使用して通過させた。各摩擦落ちサイクル間にフェルトバンドを交換した。摩擦落ち試験の結果を以下の表9に提供する。摩擦落ち耐性(別名、耐摩耗性)は、摩擦落ちサイクル間でのΔEに直接関連する。ΔEが低いほど、耐摩耗性が良好である。
自動コーター及び矩形アプリケーターを使用してコラーゲン上に50μmコーティングすることによって、表9に記載の増粘剤/皮膜形成剤から皮膜を調製した。堆積した皮膜を環境制御された室内(72°F及び50%RH)で一晩風乾した。コラーゲンを打ち抜き、両面テープを使用してXRF円筒形ホルダーに接着した。BYK-Gardner(Germany)製の色分光光度計を使用して、初期L、a、b値を測定した。測定されたL、a、及びb値から皮膜のΔE値を算出した。次いで、XRFシリンダーをフェルトバンド(バンドに接触する増粘剤/皮膜コーティング)上に置き、洗浄性試験機(Braive Instruments S.A.(Belgium))を使用して通過させた。各摩擦落ちサイクル間にフェルトバンドを交換した。摩擦落ち試験の結果を以下の表9に提供する。摩擦落ち耐性(別名、耐摩耗性)は、摩擦落ちサイクル間でのΔEに直接関連する。ΔEが低いほど、耐摩耗性が良好である。
皮膜の一体性
自動コーター及び矩形アプリケーターを使用してコラーゲン上に50μmコーティングすることによって、表9に記載の増粘剤/皮膜形成剤から皮膜を調製した。コラーゲン上に堆積したフィルムを、環境制御された室内(72°F及び50%RH)で一晩風乾し、次いで、4gの既知濃度の青色インクを含有し、10cm2の拡散面積を提供するPayneカップ上に固定した。カップを上下逆さまにして、300gの水を含有する晶析装置に入れた。次いで、水を1,500rpmで6時間撹拌した。フィルムの一体性は、6時間後に結晶皿に含まれる水の青色強度に直接関連していた。水が透明に保たれているほど、皮膜の一体性は良好である。UV分光光度計を用いて、結晶化物中の色素濃度を求めた。各皮膜について、2枚の別々のコーティングされたコラーゲンシート上で一体性を評価した。結果を表9に提供する。フィルムの一体性は、経時的な水の青色強度に直接関連する。水が透明であるほど、皮膜の一体性は良好である。
自動コーター及び矩形アプリケーターを使用してコラーゲン上に50μmコーティングすることによって、表9に記載の増粘剤/皮膜形成剤から皮膜を調製した。コラーゲン上に堆積したフィルムを、環境制御された室内(72°F及び50%RH)で一晩風乾し、次いで、4gの既知濃度の青色インクを含有し、10cm2の拡散面積を提供するPayneカップ上に固定した。カップを上下逆さまにして、300gの水を含有する晶析装置に入れた。次いで、水を1,500rpmで6時間撹拌した。フィルムの一体性は、6時間後に結晶皿に含まれる水の青色強度に直接関連していた。水が透明に保たれているほど、皮膜の一体性は良好である。UV分光光度計を用いて、結晶化物中の色素濃度を求めた。各皮膜について、2枚の別々のコーティングされたコラーゲンシート上で一体性を評価した。結果を表9に提供する。フィルムの一体性は、経時的な水の青色強度に直接関連する。水が透明であるほど、皮膜の一体性は良好である。
Claims (10)
- ポリマー/疎水性エステル油ブレンドであって、
(a)化粧品として許容し得る疎水性エステル油と、
(b)増粘ポリマー粉末、増粘ポリマーと、を含み、前記増粘ポリマーが、-Si(R1)3基で官能化されたセルロースポリマーを含むシリル化セルロースポリマーであり、各R1が、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択され、
前記セルロースポリマーが、50,000~1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ポリマー/疎水性エステル油ブレンド。 - 前記シリル化セルロースポリマーが式I
(式中、nは、平均308~9,252であり、各R2は、独立して、水素、C1~8アルキル基、及び-Si(R1)3基からなる群から選択され、各R1は、独立して、水素、C1~8アルキル基、C1~8ハロアルキル基、アリール基、C1~8アルキルアリール基、及びC1~8ハロアルキルアリール基からなる群から選択される)のものである、請求項1に記載のポリマー/疎水性エステル油ブレンド。 - サンケア活性物質を更に含み、前記ポリマー/疎水性エステル油ブレンドが、サンケア製剤である、請求項1に記載のポリマー/疎水性エステル油ブレンド。
- 前記サンケア活性物質が、物理的遮断剤及び化学吸収剤からなる群から選択されるUV放射吸収剤である、請求項3に記載のサンケア製剤。
- 前記サンケア活性物質が、赤色ワセリン、二酸化チタン、酸化亜鉛、1-(4-メトキシフェニル)-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン-1,3-ジオン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、ジオキシベンゾン、スリソベンゾン、メンチルアントラニレート、パラ-アミノ安息香酸、アミルパラジメチルアミノ安息香酸、オクチルパラジメチルアミノベンゾエート、エチル4-ビス(ヒドロキシプロピル)パラ-アミノベンゾエート、ポリエチレングリコール(PEG-25)パラ-アミノベンゾエート、エチル4-ビス(ヒドロキシプロピル)アミノベンゾエート、ジエタノールアミンパラ-メチオキシシンナメート、2-エトキシエチルパラ-メトキシシンナメート、エチルヘキシルパラ-メトキシシンナメート、オクチルパラ-メトキシシンナメート、イソアミルパラ-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-アクリレート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート、2-エチルヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエート、ホモメチルサリチレート、グリセリルアミノベンゾエート、トリエタノールアミンサリチレート、ジグアロイルトリオレート、ジヒドロキシアセトンを有するローソン、2-フェニルベンゾイミダゾール-5-スルホン酸、4-メチルベンジリジンカンファー、アボベンゾン、トリアジン、ベンゾトリアゾール、ビニル基含有アミド、ケイ皮酸アミド、スルホン化ベンゾイミダゾール)、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエート、及びそれらの混合物からなる群から選択されるUV放射吸収剤である、請求項4に記載のサンケア製剤。
- 前記サンケア活性物質が、1-(4-メトキシフェノール)-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン-1,3-ジオン、2-エチルヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロペノエート、及び3,3,5-トリメチルシクロヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエートを含むUV吸収剤の混合物であるUV放射吸収剤である、請求項5に記載のサンケア製剤。
- 前記化粧品として許容し得る疎水性エステル油が、脂肪族C10~25アルキルトリグリセリドエステルを含む、請求項6に記載のサンケア製剤。
- 各R1が、メチル基である、請求項7に記載のサンケア製剤。
- 研磨剤、吸収剤、香料、顔料、色素/着色剤、精油、皮膚感覚剤、収斂剤、防腐剤、固化防止剤、発泡剤、消泡剤、抗菌剤、抗酸化剤、結合剤、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート剤、化学添加剤、化粧品収斂剤、化粧品殺生物剤、変性剤、薬物収斂剤、外部鎮痛剤、皮膜形成剤、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、封鎖剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤、皮膚処理剤、ビタミン、シリコーン、脂肪族アルコール、及びそれらの混合物からなる群から選択される添加剤を更に含む、請求項8に記載のサンケア製剤。
- 太陽への曝露から皮膚を保護する方法であって、
請求項3に記載のサンケア製剤を提供することと、
前記サンケア製剤を皮膚に適用することと、
を含む、方法。
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