この出願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、無損失データ送信通信方法、装置、及びシステムに関する。
第5世代(5G)モバイル通信は、様々なネットワーク性能インジケータに対して、より厳しい要件を包括的に提起している。例えば、5Gモバイル通信では、1000倍の容量インジケータ、より広いカバレッジ、超高信頼性と超低遅延が必要である。高周波キャリアの豊富な周波数リソースを考慮して、5Gの超大容量要件を満たすために、高周波スモールセルを利用するネットワーキングがホットスポットエリアでますます普及している。高周波キャリアは伝搬特性が悪く、ブロッキングによる減衰が深刻であり、カバレッジが小さい。そのため、大量のスモールセルが高密度に配置される必要がある。それに対応して、高密度に配置される大量のスモールセルにファイバーバックホールを提供するには、非常にコストがかかり、構築が困難である。従って、経済的で便利なバックホール解決策が必要とされる。さらに、広いカバレッジ要件の観点から、一部の遠隔地でネットワークカバレッジを提供するために光ファイバーを配置することは困難であり、コストがかかる。従って、柔軟で便利なアクセス及びバックホール解決策も設計される必要がある。
統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul、IAB)技術は、前述の2つの問題を解決する解決策を提供する。IAB技術では、アクセスリンク(access link)とバックホールリンク(backhaul link)の両方に無線送信解決策が利用され、光ファイバーの配置を回避する。IABネットワークでは、リレーノードRN(relay node、RN)又はIABノード(IAB node)が、ユーザ機器(user equipment、UE)に無線アクセスサービスを提供しうる。UEのサービスデータは、接続されたドナーノード(IABドナー)又はドナー基地局(ドナーgNodeB、DgNB)に無線バックホールリンクを介してIABノードによって送信される。基地局のアンテナ数量を削減するために、アクセスとバックホールにIABノードを用いてアンテナを共用することができる。
現在のIABネットワークでは、異なるシナリオでの通信要件を満たすために、IABノードはトポロジ更新を実行しうる。トポロジ更新は、通常、ハンドオーバが原因で、又は無線リンク障害からの回復プロセスで発生する。しかし、IABノードがIAB間のドナートポロジ更新を実行した後、データパケット損失の問題が発生しうる。従って、IABノードが、異なるIABドナーサービス範囲でトポロジ更新プロセスを実行する場合のデータパケット損失をどのように減らすかは、早急に解決される必要がある問題になる。同様の問題が別のネットワークアーキテクチャにおいても存在しうることが理解されうる。
この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法、装置、及びシステムを提供し、トポロジ更新に起因するデータパケット損失を削減し、例えば、異なるIABドナーサービス範囲内のIABノードによって実行されるトポロジ更新プロセスでのデータパケット損失を削減する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(プロセッサ、チップ、又はチップシステムなど)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノード分散ユニットDUである。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノード中央ユニットCUである。第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
前述の方法によれば、IABノードによるドナーDU間データパケットの再ルーティング及び転送をサポートすることができる。これは、第1のネットワークノードのトポロジ更新プロセスにおけるデータパケット損失を回避し、第1のネットワークノードによってサービスされる端末のアップリンクサービス継続性への影響を低減する。
可能な方式では、第2のネットワークノードは、インターネットプロトコルIPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
この方式では、第1のデータパケットが、第2のネットワークノードによって破棄されない。
可能な方式では、第2のネットワークノードがIPアドレスフィルタリングルールを更新することは、以下を含む:
第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスを取得する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新する。
任意選択で、第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードがソースドナーDUに接続されるときに取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
任意選択で、第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加する、即ち、第1のIPアドレスを、転送されることが許されるデータパケットのソースIPアドレスリストに追加する。
前述の方式では、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを転送することが許されるので、第1のデータパケットは、第2のネットワークノードによって破棄されない。
可能な方式では、第2のネットワークノードが第1のIPアドレスを取得することは、以下を含む:第2のネットワークノードが、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。
任意選択で、第2のネットワークノードが第1のIPアドレスを取得することは、以下を含む:第2のネットワークノードが、第4のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナー中央ユニットCUである。
前述の方式では、第2のネットワークノードが、第1のデータの第1のIPアドレスを取得しうるので、第1のデータパケットは破棄されない。
可能な方式では、第2のネットワークノードがIPアドレスフィルタリングルールを更新することは、以下を含む:第2のネットワークノードが、第4のネットワークノードから第1の一時停止インジケーション情報を受信する。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードにIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーCUである。
前述の方式では、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを転送することが許されるので、第1のデータパケットは、第2のネットワークノードによって、IPアドレスフィルタリングルールに起因して破棄されることがない。
可能な方式では、第1のデータパケットは、第2のデータパケットにカプセル化される。第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含む。第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードのIPアドレス又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイのIPアドレスである。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。第2のネットワークノードが、第2のIPヘッダに基づいて第2のデータパケットを第4のネットワークノードに送信するので、第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
前述の方式では、第2のネットワークノードは、第4のネットワークノードを介して第3のネットワークノードに第1のデータパケットを送信しうる。これは、第1のデータパケットをソースドナーCUに送信することができることを保証するので、第3のネットワークノードによって第1のデータパケットを正しく処理することができる。処理は、例えば、完全性検証又は復号である。
可能な方式では、第2のデータパケットは、第4のネットワークノードに第2のIPヘッダを除去するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、そのような特別な処理を必要とする特定のデータパケット、具体的には、外部IPヘッダが除去された後に内部IPヘッダに基づいて転送される特定のデータパケットを識別しうる。
可能な方式では、第2のIPヘッダが第2のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加されるか、又は第2のIPヘッダが第1のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加される。
任意選択で、第2のIPヘッダが第1のIPヘッダの外側に追加されるか、又は第2のIPヘッダが第1のIPヘッダの外側にある。
前述の方式では、第1のデータパケットを第4のネットワークノードに転送することができる。
可能な方式では、第2のネットワークノードが第1のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する前に、第1のネットワークノードがトポロジ更新を完了する。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は以下を含む:第1のネットワークノードが第1のデータパケットを決定する。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードDUである。
前述の方式では、第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードを利用して、第3のネットワークノードに送信される第1のデータパケットを再ルーティングするので、第1のデータパケットを第3のネットワークノードによって正しく処理することができる。これは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行するときのデータパケットの損失を回避する。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信するために、第1のデータパケットのバックホール適応プロトコルレイヤ構成を更新する。
任意選択で、第1のネットワークノードは、第4のネットワークノードによって送信された設定情報に基づいて、第1のデータパケット内のルーティング識別子を更新する。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーCUである。
前述の方式では、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを転送する前に、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を修正するので、第1のデータパケットを第2のネットワークノードへと成功裏に送信することができる。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加する。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナー中央ユニットCUである。
前述の方式では、第1のデータパケットを第4のネットワークノードに転送することができる。
可能な方式では、第1のデータパケットは、第4のネットワークノードに第2のIPヘッダを除去するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、そのような特別な処理を必要とする特定のデータパケット、具体的には、外部IPヘッダが除去された後に内部IPヘッダに基づいて転送される特定のデータパケットを識別しうる。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第4のネットワークノードに第1のIPアドレスを送信する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
前述の方式では、それは、第4のネットワークノードが第1のIPアドレスを取得し、さらに、第4のネットワークノードが第1のIPアドレスを第2のネットワークノードに送信するのを助ける。
可能な方式では、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを決定する前に、第1のネットワークノードはトポロジ更新を実行する。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:
第4のネットワークノードは、第1のメッセージを決定する、ここで、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードCUである。
第4のネットワークノードは、第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信する。第1のメッセージは、IPアドレスフィルタリングルールを更新するために、第2のネットワークノードによって利用される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードDUである。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新するために必要な情報を第2のネットワークノードに提供する。
可能な方式では、第4のネットワークノードが第1のメッセージを決定することは、以下を含む:
第4のネットワークノードは、第1のIPアドレスを取得する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第4のネットワークノードが第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信することは、以下を含む:第1のメッセージは、第1のIPアドレスを含む。
任意選択で、第4のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。
代替として、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。
代替として、第4のネットワークノードは、アクセス及びモビリティ管理機能AMFから第1のIPアドレスを受信する。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードに第1のIPアドレスを提供するので、第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新する。これは、第1のデータの転送成功を保証することをさらに助ける。
可能な方式では、第4のネットワークノードが第1のメッセージを決定することは、以下を含む:第4のネットワークノードは、第1の一時停止インジケーション情報を決定する。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードにIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。
第4のネットワークノードが第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信することは、以下を含む:第1のメッセージは、第1の一時停止インジケーション情報を含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードによって第1のデータパケットが廃棄されないように、IPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように第2のネットワークノードに示す。
可能な方式では、第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードから第2のデータパケットを受信する。第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含む。第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードである。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。
第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。第1のデータパケットは、第4のネットワークノードによって、第2のデータパケットを処理することによって取得されるデータパケットである。第1のデータパケットは、第2のIPヘッダを含まない。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。これは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードによって正しく処理することができることを保証し、第1のデータパケットの損失を回避する。
可能な方式では、第1のデータパケットは、第2のIPヘッダを除去した後に第1のIPヘッダに基づいて第4のネットワークノードに、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、IPヘッダ除去処理が実行される必要がある特定のデータパケットを決定できる。
可能な方式では、第4のネットワークノードは、第3のネットワークノードから、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連し、かつ第1のデータパケット内にあるデータを受信する。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、端末に関連し、かつ第1のデータパケット内にあるデータを取得しうるし、データをさらに処理し、例えば、端末サービスのデータを端末に送信しうる。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第3のネットワークノードが第1のデータパケットを取得する。第1のデータパケットは、第1のネットワークノードが第2のネットワークノードに接続された後に第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである。第3のネットワークノードは、第1のデータパケットを処理する。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードDUである。
前述の方式では、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信される第1のデータパケットを取得し、第1のデータパケットを正しく処理できる。これは、第1のデータパケットの損失と、端末のサービス継続性への影響を回避することを助ける。
可能な方式では、第3のネットワークノードが第1のデータパケットを取得することは、以下を含む:第3のネットワークノードは、第4のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する。第1のデータパケットは、第4のネットワークノードによって第2のネットワークノードからの第2のデータパケットを処理することによって取得されるデータパケットである。第1のデータパケットは、第2のデータパケットにカプセル化される。
代替として、第3のネットワークノードは、第2のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する。
前述の方式では、第3のネットワークノードは、異なる経路を介して第1のデータパケットを取得できる。
可能な方式では、第3のネットワークノードが第1のデータパケットを処理することは、以下を含む:第3のネットワークノードは、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータを決定する。
第3のネットワークノードは、端末デバイスに関連するデータを第4のネットワークノードに送信する。
任意選択で、端末デバイスに関連するデータは、端末デバイスのパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPサービスデータユニットSDUである。
前述の方式では、第3のネットワークノードは、第1のデータパケットを正しく処理することができ、端末デバイスのサービス継続性が保証される。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第1のネットワークノードが、第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信する。第1のハンドオーバコマンドは、第1のネットワークノードにハンドオーバを実行するように指示する。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を送信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。
任意選択で、この方法はさらに以下を含む:第1のネットワークノードがハンドオーバを実行する。
任意選択で、別の可能な方式では、第1のネットワークノードは、トポロジ更新を実行することを決定する。第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を送信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。任意選択で、この方法はさらに以下を含む:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。
任意選択で、第1のネットワークノードが第1の送信完了インジケーション情報を送信することは、以下を含む:
第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。
任意選択で、第1のネットワークノードが第1の送信完了インジケーション情報を送信することは、以下を含む:
第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
前述の方式では、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードによってバッファリングされた全ての送信中アップリンクデータパケットが、第1のネットワークノードのソース親ノードに送信され、かつ第1の送信完了インジケーション情報がソース親ノード又はソースドナーノードに送信されることが保証されるまで、第1のネットワークノードはトポロジ更新を実行しない。これは、トポロジ更新プロセスでデータパケットが失われないことを保証する。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
前述の方式では、トポロジ更新を実行することを決定した後、第1のネットワークノードは、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信し、全ての第3のデータパケットが送信されていると決定した後にのみトポロジ更新を実行する。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。第6のネットワークノードは、第1のネットワークノードの子孫ネットワークノードである。
任意選択で、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することは、以下を含む:第1のネットワークノードは、第6のネットワークノードから、第4のデータパケットの送信が完了していることを示す第2の送信完了インジケーション情報を受信することであって、第4のデータパケットは、第6のネットワークノード及び第6のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む、ことを行い、第1のネットワークノードは、第2の送信インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
任意選択で、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することは、以下を含む:第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のスケジューリング停止インジケーション情報を受信し、第1のネットワークノードは、第1のスケジューリング停止インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
前述の方式では、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行することを決定し、第6のネットワークノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了された後、第1のネットワークノードは、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
可能な方式では、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信した後、この方法はさらに、以下を含む:第1のネットワークノードが端末デバイスのアップリンクスケジューリングを停止し、第1のネットワークノードが端末デバイスにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
任意選択で、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行することを決定した後、第1のネットワークノードは、端末デバイスのアップリンクスケジューリングを停止し、第1のネットワークノードは、端末デバイスにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
前述の方式では、ハンドオーバコマンドを受信した後、又はトポロジ更新を実行することを決定した後、第1のネットワークノードは、端末デバイスのアップリンクスケジューリングを停止する。可能な方式では、第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットで搬送されるか、又は、第1の送信完了インジケーション情報は、バックホール適応プロトコルBAPレイヤの制御プロトコルデータユニットPDUで搬送される。
前述の方式では、第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットのうちの最後のデータパケットと共に送信されてよく、又は単独で送信されてよい。
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを示す送信インジケーション情報を受信する。第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードにアクセス及びバックホールサービスを提供する。第5のネットワークノードは、送信インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定する。
任意選択で、第5のネットワークノードが送信インジケーション情報を受信することは、以下を含む:第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。第5のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定する。
任意選択で、第5のネットワークノードが送信インジケーション情報を受信することは、以下を含む:第5のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第2のスケジューリング停止インジケーション情報を受信する。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。
前述の方式では、第5のネットワークノードは、複数の方法で、異なるネットワーク要素によって送信された送信完了インジケーション情報を受信してよく、第5のネットワークノードは、送信完了インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定する。
可能な方式では、第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第2のハンドオーバコマンドに含まれ、第2のハンドオーバコマンドは、第5のネットワークノードにハンドオーバを実行するように指示する。
前述の方式では、第5のネットワークノードが、ハンドオーバを実行するように指示されるとき、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングも停止されるように示される。
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。
第3のネットワークノードは、第2のスケジューリング停止インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを第5のネットワークノードに示す。第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
任意選択で、第1の送信完了インジケーション情報は、アップリンクデータで搬送されるか、又は、第1の送信完了インジケーション情報は、RRCメッセージ又はF1APメッセージで搬送される。
任意選択で、第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第2のハンドオーバコマンドに含まれ、第2のハンドオーバコマンドは、第5のネットワークノードに、ハンドオーバを実行するように指示する。
前述の方式では、第3のネットワークノードが、トポロジ更新を実行する第1のネットワークノードでの全てのアップリンクデータの送信が完了されたと決定した後、第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止するように指示される。これは、第1のネットワークノードのトポロジ更新プロセスでのデータパケットの損失を回避する。
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信装置を提供する。装置は、ネットワークノードであってよく、又はネットワークノードで利用されるチップであってよい。この装置は、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装のいずれか1つを実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてよく、又はハードウェアが、対応するソフトウェアを実行することによって実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサ及びメモリを含む無損失データ送信通信装置を提供する。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。装置が動作するとき、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、それにより、装置は、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行する。
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法のステップを実行するように構成されたユニット又は手段(means)を含む、無損失データ送信通信装置を提供する。
第11の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサ及びインターフェース回路を含む無損失データ送信通信装置を提供する。プロセッサは、インターフェース回路を介して別の装置と通信し、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行するように構成される。1つ又は複数のプロセッサがある。
第12の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含む無損失データ送信通信装置を提供する。プロセッサは、メモリに接続され、メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行するように構成される。メモリは、装置の内部又は外部に配置されてよい。1つ又は複数のプロセッサがある。
第13の態様によれば、この出願の実施形態は、命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、プロセッサは、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行することが可能になる。
第14の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータ製品は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが実行されるとき、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行することが可能になる。
第15の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含むチップシステムをさらに提供する。プロセッサは、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行するように構成される。
この出願の実施形態が適用可能な通信システムの概略図である。
この出願の実施形態によるIABネットワークシステムのアーキテクチャの概略図である。
この出願の実施形態による非スタンドアロンネットワーキングIABシナリオの概略図である。
この出願の実施形態による、IABネットワーク内のユーザプレーンプロトコルスタックの概略図である。
この出願の実施形態による、IABネットワーク内の制御プレーンプロトコルスタックの概略図である。
この出願の実施形態によるIABドナー間トポロジ更新の概略図である。
この出願の実施形態によるIABドナー内トポロジ更新の概略図である。
この出願の実施形態による無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による無損失データ送信通信装置の概略図である。
この出願の実施形態による無損失データ送信通信装置の構造の概略図である。
この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法及び装置を提供する。その方法及び装置は同じ概念に基づいている。方法及び装置を利用して問題を解決する原理は類似しているため、装置及び方法の実装間で相互参照が行われうるし、繰り返しの説明は省略される。
この出願の実施形態の説明において、用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクト間の関連関係を記述し、3つの関係が存在しうることを示す。例えば、A及び/又はBは、次の3つのケースを示しうる。即ち、Aのみが存在するケース、AとBの両方が存在するケース、及びBのみが存在するケースである。記号「/」は、一般に、関連付けられたオブジェクト間の「又は」関係を示す。この出願において、「少なくとも1つ」は1つ又は複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。さらに、この出願の説明において、「第1の」及び「第2の」などの用語は単に区別及び説明のために利用されていると理解することができるが、相対的な重要性を示したり又は暗示したりするものとして理解されるべきではなく、順序を示したり又は暗示したりするものとして理解されるべきではない。
この出願の実施形態で提供される無損失データ送信通信方法は、第4世代(4th generation、4G)通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムに適用されうるし、第5世代(5th generation、5G)通信システム、例えば、5G新無線(new radio、NR)システムに適用されうるし、又は、様々な将来の通信システム、例えば、第6世代(6th generation、6G)通信システム、及び別の例として、第7世代(7th generation、7G)通信システムに適用されうる。この出願の実施形態は、統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul、IAB)シナリオにも適用されうる。
以下では、添付の図面を参照しながら、この出願の実施形態について説明する。添付の図面において破線でマークされた特徴又は内容は、この出願の実施形態における選択肢の動作又は選択肢の構造として理解されうる。
図1Aは、この出願の実施形態が適用可能な通信システムの概略図である。通信システム100は、少なくとも1つのIABノード(IABノード110からIABノード150までが図示されている)及び少なくとも1つのIABドナー160を含む。任意選択で、通信システムは、IABノードに接続された少なくとも1つの端末(端末170及び端末180が図示されている)をさらに含む。任意選択で、通信システムは、IABドナー160に接続されたコアネットワークデバイス190をさらに含む。IABノード140は、アクセスリンク(access link、AL)を介して端末170に無線アクセスサービスを提供しうる。端末170のサービスデータは、無線バックホールリンク(backhaul link、BL)を介して、IABノード140によって、接続されたIABドナー160に送信されうる。
図1Aの端末は、ユーザ機器、モバイル端末(mobile termination、MT)、アクセス端末デバイス、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、遠隔局、遠隔端末デバイス、モバイルデバイス、ユーザ端末デバイス、無線端末デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置などでありうる。代替として、端末は、セルラフォン、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ又はスマートバンドなど)、スマートファニチャー又は家電製品、5Gネットワーク内の端末デバイス、将来的に進化するパブリックランドモバイル通信ネットワーク(public land mobile network、PLMN)の端末デバイス、ビークルトゥエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)の車両デバイス、顧客宅内機器(customer premises equipment、CPE)などでありうる。ユーザ機器の具体的な実装形態は、この出願では限定されない。
図1AのIABノードは、モバイル端末と分散ユニットDU(distributed unit、DU)とを含みうる。IABノードの親ノードに面するとき、IABノードは、端末デバイス、即ち、MTの役割とみなされうる。IABノードの子孫デバイス(子孫デバイスは、別の子IABノード又は共通UEでありうる)に面するとき、IABノードは、ネットワークデバイス、即ち、DUの役割とみなされうる。説明を簡単にするために、この出願の実施形態では、IABノード130を介してIABドナー160に接続されるIABノード(例えば、IABノード140)又は端末(例えば、端末170)は、IABノード130の子孫IABノード(descendent IAB node)、子孫ノード、子孫ネットワークノード、又は子孫端末と呼ばれる。
図1AのIABドナー(IAB donor)は、ドナー基地局であってよく、IABドナーは、5Gネットワークにおいて、略してDgNB(ドナーgNodeB)と呼ばれることがある。IABドナーは、完全なエンティティでありうるし、又は中央ユニット(central unit、CU)(この出願では説明を簡単にするために、略して、ドナー-CU、CU、又はgNB-CUと呼ばれることがある)及び分散ユニット(distributed unit、DU)(この出願では、略して、ドナー-DU、DU、又はgNB-DUと呼ばれる)が分離される形態で存在しうる。図1Bに示すように、IABドナーは、5G無線アクセスネットワーク(5G radio access network、5G RAN)におけるgNBでありうる。IABドナーは、gNB-CU及びgNB-DUを含みうる。gNB-CUとgNB-DUとはF1インターフェースを介して接続され、F1インターフェースは、制御プレーンインターフェース(F1-C)及びユーザプレーンインターフェース(F1-U)をさらに含みうる。CUとコアネットワークとは、次世代(next generation、NG)インターフェースを介して接続される。gNB-CU又はドナー-CUは、代替として、ユーザプレーン(user plane、UP)(この出願では、略してCU-UPと呼ばれる)及び制御プレーン(control plane、CP)(この出願では略してCU-CPと呼ばれる)が分離される形態で存在しうる。言い換えると、gNB-CU又はドナー-CUは、CU-CP及びCU-UPを含む。gNB-CUは、1つのgNB-CU-CP及び少なくとも1つのgNB-CU-UPを含みうる。代替として、ドナー-CUは、1つのドナー-CU-CPと少なくとも1つのドナー-CU-UPとを含みうる。
この出願の実施形態におけるIABノード及びIABドナーは、ネットワークノード又はネットワークデバイスと呼ばれることがあることを理解するのは容易である。
図1Aのコアネットワークデバイスは、ネットワーク管理デバイス、例えば、オペレーションとアドミニストレーションとメンテナンス(operation, administration and maintenance、OAM)のネットワーク要素であってよい。ネットワーク管理デバイスは、要素管理システム(element management system、EMS)及びネットワーク管理システム(network management system、NMS)を含みうる。図1Bに示されるように、ネットワーク管理デバイスは、次世代コア(Next Generation Core、NGC)又は5Gコア(5G core、5GC)における機能ネットワーク要素でありうる。代替として、ネットワーク管理デバイスは、5GCの背後にあるバックボーンネットワークに配置された機能ネットワーク要素でありうるか、又は、ネットワーク管理デバイスは、別の場所に配置されうる。ネットワーク管理デバイスの特定の配置場所は、この出願では限定されない。
図1Bに示すように、IABノードは、IABドナーを介してコアネットワークに接続される。例えば、スタンドアロン(standalone、SA)5Gアーキテクチャでは、IABノードはIABドナーを介して5GCに接続される。IAB-ドナー-CU-CPは、NG制御プレーンインターフェースを介して、5GC内の制御プレーンネットワーク要素(例えば、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF))に接続される。IAB-ドナー-CU-UPは、NGユーザプレーンインターフェースを介して5GC内のユーザプレーンネットワーク要素(例えば、ユーザプレーン機能(user plane function、UPF))に接続される。デュアル接続(dual connectivity、DC)又はマルチ接続(multi-connectivity、MC)の5Gアーキテクチャ(例えば、非スタンドアロン(non-standalone、NSA)ネットワーキングシナリオ又はNR-NR DCシナリオ)では、プライマリ経路上で、IABノードは、進化型基地局(evolved NodeB、eNB)を介して進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)(例えば、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)に接続される)に接続されうる。MeNBとIABノードのMTの間には、LTE Uuエアインターフェース接続がある。MeNBとIAB-ドナー-CU-CPとの間にはX2-Cインターフェースがある。MeNBは、S1インターフェース(S1インターフェースユーザプレーン及びS1インターフェース制御プレーンを含む)を介してEPCに接続される。5Gコアネットワークは、認証、モビリティ管理、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション管理などを端末デバイス上で実行するように構成されてよく、AMF及びUPFなどの機能エンティティ又はネットワーク要素を含む。4Gコアネットワークは、認証、モビリティ管理、パケットデータネットワーク接続管理などを端末デバイス上で実行するように構成されてよく、モビリティ管理エンティティ及びパケットデータゲートウェイなどのネットワーク要素を含む。
サービス送信の信頼性を保証するために、IABネットワークでは、マルチホップIABノードネットワーキング及びマルチ接続IABノードネットワーキングがサポートされる。従って、端末とIABドナーとの間に複数の伝送経路が存在することがある。1つの経路では、IABノード間、及びIABノードと、IABノードに接続されたIABドナーとの間に、決定された階レイヤ関係がある。各IABノードは、IABノードにバックホールサービスを提供するノードを親ノードと見なす。それに対応して、各IABノードは、IABノードの親ノードの子ノードとみなされうる。
例えば、図1Aを参照されたい。IABノード110の親ノードはIABドナー160であり、IABノード110はIABノード120及びIABノード130の親ノードであり、IABノード120及びIABノード130の両方は、IABノード140の親ノードであり、IABノード150の親ノードはIABノード120である。端末のアップリンクデータパケットは、1つ又は複数のIABノードを介してIABドナーに送信されうるし、次に、IABドナーによってコアネットワークデバイス190(例えば、5Gネットワークにおけるユーザプレーン機能(user plane function、UPF)ネットワーク要素)に送信される。IABドナー160がコアネットワークデバイス(例えば、モバイルゲートウェイデバイス)からダウンリンクデータパケットを受信した後、IABドナーは、ダウンリンクデータパケットを1つ又は複数のIABノードを介して端末に送信する。端末170とIABドナー160との間のデータパケット送信のために2つの利用可能な経路がある。1つの経路は、以下のようになる:端末170→IABノード140→IABノード130→IABノード110→IABドナー160。もう1つの経路は、以下のようになる:端末170→IABノード140→IABノード120→IABノード110→IABドナー160。端末180とIABドナー160との間のデータパケット送信のために3つの利用可能な経路がある。3つの経路は、以下のようになる:端末180→IABノード140→IABノード130→IABノード110→IABドナー160;端末180→IABノード140→IABノード120→IABノード110→IABドナー160;端末180→IABノード150→IABノード120→IABノード110→IABドナー160。IABノードからIABドナーへのアップリンク経路上の各中間IABノードは、IABノードのアップストリームと呼ばれることがある。例えば、図1AのIABノード110とIABノード120の両方は、IABノード150のアップストリームIABノードと呼ばれることがある。例えば、IABノードの子孫デバイス又は子孫ノードは、IABノードに直接アクセスするデバイス、例えば、IABノードの子ノード又はIABノードにアクセスするUEを含みうる。例えば、図1AのIABノード120及びIABノード130は、IABノード110の子孫デバイスと呼ばれ、端末170及び端末180は、IABノード140の子孫デバイスと呼ばれることがある。
IABネットワークでは、端末とIABドナーとの間の伝送経路上に1つ又は複数のIABノードが存在しうることが理解されうる。各IABノードは、親ノードに対する無線バックホールリンクを維持する必要があり、さらに子ノードに対する無線リンクを維持する必要がある。IABノードが端末によってアクセスされるノードである場合、IABノードと子ノード(即ち、端末)との間に無線アクセスリンクALが存在する。IABノードが別のIABノードにバックホールサービスを提供するノードである場合、IABノードと子ノード(即ち、別のIABノード)との間に無線バックホールリンクBLが存在する。例えば、図1Aを参照されたい。「端末170→IABノード140→IABノード130→IABノード110→IABドナー160」の経路上で、端末170は無線アクセスリンクを介してIABノード140にアクセスし、IABノード140は無線バックホールリンクを介してIABノード130にアクセスし、IABノード130は、無線バックホールリンクを介してIABノード110にアクセスし、IABノード110は、無線バックホールリンクを介してIABドナーにアクセスする。
前述のIABネットワーキングシナリオは、単なる例である。マルチホップとマルチ接続とを組み合わせたIABシナリオでは、さらに別の可能なIABネットワーキングシナリオがある。例えば、IABドナーと、別のIABドナーに接続されたIABノードは、デュアル接続を形成して端末にサービスを提供する。可能なIABネットワーキングシナリオは、ここでは1つずつ列挙されていない。
IABネットワークは、EN-DC(E-UTRAN NRデュアル接続)ネットワーキングシナリオとも呼ばれる非スタンドアロン(non-standalone、NSA)ネットワーキングもサポートする。図1Cは、この出願の実施形態による非スタンドアロンネットワーキングIABシナリオの概略図である。IABノードは、4G及び5Gネットワークのデュアル接続をサポートする。LTE基地局eNBは、マスター基地局(Master eNB、MeNB)であり、IABノードにLTEエアインターフェース(LTE Uu)接続を提供し、ユーザプレーン及び制御プレーン送信のために4Gコアネットワークの進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)とのS1インターフェースを確立する。IABドナーgNBはセカンダリ基地局であり、IABノードにNRエアインターフェース(NR Uu)接続を提供し、ユーザプレーン送信のためにコアネットワークEPCとのS1インターフェースを確立する。同様に、UEはEN-DCもサポートする。UEは、LTE Uuインターフェースを介してマスター基地局eNBに接続され、NR Uuインターフェースを介してセカンダリ基地局IABノードに接続される。代替として、UEのセカンダリ基地局は、IABドナーgNBでありうる。
図1Cは単なるネットワーキングの例であることを理解するのは容易である。IABネットワークのNSAシナリオは、マルチホップIABネットワーキングもサポートしている。例えば、図1CのUEは、別のIABノードでありうる、言い換えると、IABノードは、マルチホップ無線バックホールリンクを介してIABドナーgNBに接続されうる。
図1Dは、この出願の実施形態による、IABネットワークにおけるユーザプレーンプロトコルスタックの概略図であり、図1Eは、この出願の実施形態による、IABネットワークにおける制御プレーンプロトコルスタックの概略図である。以下では、図1D及び図1Eを参照しながら説明を提供する。
IABネットワークに関する現在の議論の中で、新しいプロトコルレイヤ、即ちバックホール適応プロトコル(backhaul adaptation protocol、BAP)レイヤが無線バックホールリンクに導入されることが決定されている。プロトコルレイヤは、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤの上に配置され、無線バックホールリンク上のデータパケットのルーティング及びベアラマッピングなどの機能を実装する。
F1インターフェース(又はF1*インターフェースと呼ばれ、この出願の実施形態では、まとめてF1インターフェースと呼ばれることがあるが、名前は限定されない)は、IABノード(IABのDU部分)とドナーノード(又はIAB-ドナー-CU)との間で確立される必要がある。インターフェースは、ユーザプレーンプロトコル(F1-U/F1*-U)と制御プレーンプロトコル(F1-C/F1*-C)とをサポートする。ユーザプレーンプロトコルは、次のプロトコルレイヤのうちの1つ又は複数を含む:一般的なパケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)トンネリングプロトコルユーザプレーン(GPRS tunneling protocol user plane、GTP-U)プロトコルレイヤ、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)レイヤ、インターネットプロトコル(internet protocol、IP)レイヤなど。インターフェースの制御プレーンプロトコルは、以下のプロトコルレイヤのうちの1つ又は複数を含む:F1アプリケーションプロトコル(F1AP)レイヤ、ストリーム制御トランスポートプロトコル(stream control transport protocol、SCTP)レイヤ、IPレイヤなど。
ユーザプレーンについては、図1Dに示されるように、ユーザプレーンデータ送信及びダウンリンク送信ステータスフィードバックなどの機能は、F1/F1*インターフェースのユーザプレーンを介してIABノードとIABドナーとの間で実行されうる。
制御プレーンについては、図1Dに示すように、インターフェース管理、IAB-DUでの管理、UEコンテキスト関連構成などは、F1/F1*インターフェースの制御プレーンを介してIABノードとIABドナーとの間で実行されうる。
図1D及び図1Eは、例として図1Aに示すIABシナリオのプロトコルスタックを用いて記述される。特に、1つのIABノードが1つ又は複数の役割を果たしうる。IABノードは、1つ又は複数の役割の1つ又は複数のプロトコルスタックを有しうる。代替として、IABノードはプロトコルスタックを有しうるし、IABノードの異なる役割について、プロトコルスタック内の異なる役割に対応するプロトコルレイヤが処理のために利用されうる。以下では、IABノードが1つ又は複数の役割の1つ又は複数のプロトコルスタックを有する例を用いて説明を提供する。
(1)共通端末のプロトコルスタック
IABネットワークにアクセスするとき、IABノードは共通端末として機能できる。この場合、IABノードのMTは共通端末のプロトコルスタックを有する。IABノードがIABネットワークにアクセスした後、IABノードは依然として共通端末の役割を果たしうる。例えば、IABノードは、IABドナーと共にIABノードについてのアップリンク及び/又はダウンリンクのデータパケット(例えば、OAMデータパケット)を送信し、RRCレイヤを利用して測定を実行する。
(2)アクセスIABノードのプロトコルスタック
IABノードがIABネットワークにアクセスした後、IABノードは、端末にアクセスサービスを提供して、アクセスIABノードの役割を果たしうる。この場合、IABノードは、アクセスIABノードのプロトコルスタック、例えば、図1D及び図1EのIABノード2のプロトコルスタックを有する。
この場合、IABノードのものであり、かつIABノードの親ノードに面するインターフェース上に2つのプロトコルスタックが存在しうる。1つは共通端末のプロトコルスタックであり、もう1つは端末にバックホールサービスを提供するプロトコルスタック(即ち、アクセスIABノードのプロトコルスタック)である。
(3)中間IABノードのプロトコルスタック
IABノードがIABネットワークにアクセスした後、IABノードは中間IABノードの役割を果たしうる。この場合、IABノードは、中間IABノードのプロトコルスタック、例えば、図1D及び図1EのIABノード1のプロトコルスタックを有する。
この場合、IABノードのものであり、IABノードの親ノードに面するインターフェース上に2つのプロトコルスタックが存在しうる:共通端末のプロトコルスタック、及びIAB子ノードにバックホールサービスを提供するプロトコルスタック(即ち、中間IABノードのプロトコルスタック)。
さらに、IABノードは、アクセスIABノード及び中間IABノードの両方の役割を果たしうる。例えば、IABノードは、一部の端末に対してはアクセスIABノードであり、他の端末に対しては中間IABノードでありうる。この場合、IABノードは、3つのプロトコルスタックを有しうる:共通端末のプロトコルスタック、アクセスIABノードのプロトコルスタック、中間IABノードのプロトコルスタック。
特に、図1D及び図1Eは、IABネットワークを例として利用して説明される。図1D及び図1Eの内容は、IABネットワークとは異なる別のタイプのリレーネットワークにも適用可能である。リレーネットワークの制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャについては、図1Dを参照されたい。リレーネットワークのユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャについては、図1Eを参照されたい。図1D及び図1EのIABノードは、リレー(relay)に置き換えられうる。例えば、IABノード1は、リレーノード1に置き換えられうるし、IABノード2は、リレーノード2に置き換えられうるし、IABドナーはドナーノードに置き換えられうるし、ドナーノードはCUプロトコルスタックとDUプロトコルスタックとを有する。その他の内容は、図1D及び図1Eで説明した内容と同じである。詳細については、図1D及び図1Eの説明を参照されたく、また、詳細については、ここでは再度説明されない。
IABネットワーク内のIABノードは、トポロジ更新、例えば、ハンドオーバプロセス又は無線リンク障害回復プロセスで発生するトポロジ更新を実行しうる。この出願の実施形態では、ハンドオーバプロセスが説明のための例として利用されるが、トポロジ更新は、ハンドオーバのみに起因して生じるトポロジ更新に限定されない。
トポロジ更新の異なるタイプに基づいて、以下は、添付の図面を利用することによってIABノードがトポロジ更新を実行するいくつかの可能なシナリオについて説明する。
シナリオ1:図1Fに示されるようなIABドナー間トポロジ更新、例えば、IABノードのハンドオーバに起因して生じるIABドナー間トポロジ更新
IABノード3(第1のネットワークノードと表記される)は、ソース親ノード(例えば、図1FのIABノード1)からターゲット親ノード(例えば、図1FのIABノード2であり、第5のネットワークノードとして示されている)にハンドオーバし、接続されたIABドナーを変更し、具体的には、ソースIABドナー(例えば、図1FのIABドナー1であり、第1のドナーノードと表記される)からターゲットIABドナー(例えば、図1FのIABドナー2であり、第2のドナーノードとして示されている)にハンドオーバする。第1のネットワークノードはまた、ソースIABドナーDU(例えば、図1FのIABドナーDU1)からターゲットIABドナーDU(例えば、図1FのIABドナーDU2であり、第2のネットワークノードとして示されている)にハンドオーバする。簡潔にするために、ソースIABドナーCUは、第3のネットワークノードと表記されることがあり、ターゲットIABドナーCUは、第4のネットワークノードと表記されることがある。このタイプのハンドオーバは、IABドナー間ハンドオーバ、IABドナー間トポロジ更新、IABドナーCU間トポロジ更新、又はドナーCU間ハンドオーバ(ドナーCU間移行)と呼ばれることがある。
代替として、シナリオ1において、ターゲットIABドナーDU及びターゲットIABドナーCUが分離されないことを理解するのは容易である。同様に、代替として、ソースドナーDUとソースドナーCUは、分離されない。
シナリオ2:図1Gに示されるようなIABドナー内トポロジ更新、例えば、IABノードハンドオーバに起因して生じるIABドナー内トポロジ更新
IABノード3(第1のネットワークノードと表記される)は、ソース親ノード(例えば、図1GのIABノード1)からターゲット親ノード(例えば、図1GのIABノード2)にハンドオーバするが、IABドナーを変更しない、言い換えると、IABドナーCU(第3のネットワークノードと表記される)の下のソースドナーDU(例えば、図1GのIABドナーDU1であり、オリジナルのドナーDUと呼ばれることもある)からターゲットドナーDU(例えば、図1GのIABドナーDU2であり、第2のネットワークノードとして示され、新しいドナーDUと呼ばれることもある)にハンドオーバする。このタイプのハンドオーバは、IABドナー内ハンドオーバ、IABドナーDU間ハンドオーバ、DU間ハンドオーバ、又はドナー内CUハンドオーバ(ドナー内CU移行)と呼ばれることがある。前述のシナリオ1及び2がIABノードハンドオーバのシナリオについて説明していることを理解するのは容易である。同様に、IABノードの親ノード(例えば、図1FのIABノード1)はハンドオーバを実行してもよく、例えば、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにハンドオーバしうる。同様に、IABノードの子ノード(例えば、図1FのIABノード4)は、IABノードと共にハンドオーバを実行してよく、即ち、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにハンドオーバしてもよい。この出願の実施形態で提供される方法は、IABノードのハンドオーバに適用可能であり、IABノードの子ノードがIABノードと共にハンドオーバを実行するシナリオにも適用可能であり、IAB親ノード又はIABノードに接続されたドナーノードが変更する別のシナリオ、例えば、IABノードが新しい親ノードを変更し、無線リンク障害が発生した後のリンク回復を実行した後、接続されているIABドナーノードをさらに変更するシナリオにも適用可能である。言い換えると、この出願において、IABネットワークにおけるトポロジ更新は、IABノードがハンドオーバを実行することに起因して生じるトポロジ更新として理解されうる。例えば、IABノードは、ハンドオーバコマンドに従ってハンドオーバを実行する。代替として、IABノードで無線リンク障害(Radio Link Failure、RLF)が発生した後、又はIABノードが親ノードによって通知されたBH RLF通知を受信した後に、RLF回復プロセスを実行することによって引き起こされるトポロジ更新として理解されうる。
この出願では、IABノードのMTは、略してIAB-MTと呼ばれることがあり、IABノードのDUは、略してIAB-DUと呼ばれることがあり、IABドナーのCUは、略してドナー-CUと呼ばれることがあり、IABドナーのDUは略してドナー-DUと呼ばれることがある。
この出願では、IABノードに接続されたIABドナーは、IABノードのIABドナー又はIABノードのドナーノードと呼ばれることがあり、又は、略してIABドナーと呼ばれる。IABノードは、IABドナーによってサービスされるセルに直接アクセスしうるし(例えば、IABドナーのDUによってサービスされるセルに直接アクセスするか、又はCUとDUとが分離されていないIABドナーによってサービスされるセルに直接アクセスする)、又はIABノードは、別のIABノードを利用することによってIABドナー(例えば、IABドナーによってサービスされるセルにアクセスするIABノードであるIABノードの親ノード)に接続されうる。
IABノードがトポロジ更新を実行した後、IABノード上の一部のデータパケット(例えば、BAPレイヤでのサービスデータユニット(service data unit、SDU)又はBAPレイヤでのPDU)が、ソース親ノードに成功裏に送信されていない。IABノードが、トポロジ更新(例えば、IABノードは、トポロジ更新の前後で同じIABドナーの異なるドナーDUに個別に接続されるか、又は異なるIABドナーの異なるドナーDUに個別に接続される)の後に、接続されるドナーDUを変更する場合、データパケットの損失をどのように減らすかが早急に解決される必要がある問題である。
これらのデータパケットの損失を回避するために、IABノードは、最初にこれらのデータパケットをバッファリングし(例えば、BAPレイヤで、それらをバッファリングし)、トポロジ更新が完了された後に、これらのバッファリングされたデータパケットを新しい親ノードに送信してよい。しかし、これらのバッファリングされたデータパケットの損失を回避するには、前述のデータパケット送信プロセスに依然として存在する、少なくとも次の2つの問題が解決される必要がある。
問題1:トポロジ更新後、接続されるIABドナーDUが変更されるケースについては、例えば、前述のシナリオ1及び2では、トポロジ更新後、IABノードがバッファリングされたアップリンクデータパケットを新しい親ノードに送信し、新しい親ノードをオリジナルのIABドナーDU(又はソースIABドナーDUと呼ばれる)に接続せず、新しいIABドナーDU(又はターゲットIABドナーDUと呼ばれる)にのみ接続することができる。しかし、従来の技術では、異なるIABドナーDU(例えば、同じIABドナーの異なるIABドナーDU、又は異なるIABドナーの異なるIABドナーDU)間のアップリンクデータパケットの再ルーティング及び転送はサポートされない。
問題2:問題1が解決され、これらのバッファリングされたデータパケットがターゲットIABドナーDUに転送されるとしても、ターゲットIABドナーDUがデータパケットをどのように正しく転送するかという問題は、さらに解決される必要がある。
IABノードがIABドナー間トポロジ更新を実行した後、ソースIABドナーノードに元々送信されるべき一部のアップリンクデータパケットを、無線バックホールリンク上のターゲットIABドナーDUに送信することができるとしても、これらのアップリンクデータパケットのソースIPアドレスは、IABノードがソースIABドナーノードに接続されるときに、IABノードによって取得されるオリジナルのIPアドレスでありうる。ターゲットIABドナーDUがソースIPアドレスフィルタリングメカニズムを構成する場合、IABノードのオリジナルのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないため、ターゲットIABドナーDUはこれらのデータパケットを転送しなくてよいか、又はこれらのデータパケットを破棄することさえする。これらのアップリンクデータパケットがIABノード又はターゲットIABドナーDUでソースIABドナーCUに送信されることができない場合、従来の端末については、端末は、これらのデータパケット内の対応するパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)SDUをターゲットIABドナーCUに送信することもできない。従って、一部のデータパケットは、トポロジ更新プロセスで失われうる。
さらに、データパケットがターゲットIABドナーDUによってターゲットIABドナーCUに転送された後でも、ソースIABドナーCUと取り決められたセキュリティメカニズムに基づいて、セキュリティ保護(例えば、PDCPレイヤでのUEの完全性保護又は暗号化、又はIPsecレイヤでのIABノードの暗号化)がデータパケットに対して実行される場合、データパケットがターゲットIABドナーCUによって正しく解析されないこともあり、又は完全性保護チェックが失敗することもある。従って、これらのデータパケットは、依然として、処理のためにソースIABドナーCUに送信される必要がある。
図2Aに示されるように、前述のシナリオ1においてターゲットドナーノードDUとターゲットドナーノードCUとが分離されるときに発生する前述の問題を解決するために、この出願の実施形態は、以下のステップを含む無損失データ送信通信方法200Aを提供する。
S210A:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は、第1のネットワークノードが、接続されたIABドナーDUを変更することを含む。例えば、第1のネットワークノードに接続されたIABドナーDUは、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーDUである。
S230A:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードである。第1のネットワークノードのソースIABドナーのCU及びDUが分離されるとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーCUであるか、又は、第1のネットワークノードのソースIABドナーのCUとDUとが分離されていないとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーである、言い換えると、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである、ことを理解するのは容易である。例えば、第1のデータパケットは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する前にBAPレイヤで、第1のネットワークノードによってバッファリングされ、かつ第3のネットワークノードに送信されるデータパケットでありうる。第1のデータパケットの宛先ノードは、代替として、第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイ(security gateway、SeGW)デバイスでありうることが理解されうる。
任意選択で、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する前に、方法S230Aは、S231Aをさらに含む:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットに対して第1の処理動作を実行する。例えば、第1の処理動作は、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新することである。例えば、第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCUからBAPレイヤ設定情報を受信し、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。具体的には、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティング識別子を、構成された新しいルーティング識別子で置き換える。新しいルーティング識別子は、第2のネットワークノードへの伝送経路を指す。この方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに成功裏に送信することができる。可能な実装では、S230Aの前に、方法はS220Aをさらに含む。第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。
第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。例えば、IPアドレスフィルタリングルールを更新することは、第1のデータパケットのソースIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加すること、又は第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にすることであってよい。これにより、第1のデータパケットのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないために、第2のネットワークノードが第1のデータパケットを転送しないか又は第1のデータパケットを破棄するケースを回避できる。
S240A:第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
いくつかの可能なシナリオでそれを考慮すると、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットの外部IPヘッダのみを見ることができ、第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードでありうるし、又は、第3のネットワークノード側に配置されたセキュリティゲートウェイデバイスでありうるし、対応するIPルーティングが第2のネットワークノードに構成され、IPレイヤを転送するための宛先ノードが、第3のネットワークノード(具体的には、第3のネットワークノードCU-CP又は第3のネットワークノードCU-UPでありうる)又は第3のネットワークノード側に配置されたセキュリティゲートウェイ(略してソースSeGWと呼ばれる)の適切なネクストホップノードであることを見出すことができる場合、第1のデータパケットは、ネクストホップノードを利用して、ソースIABドナーCU又はソースSeGWに送信されうる。しかし、ターゲットの第2のネットワークノードのIPレイヤが、宛先ノードが第3のネットワークノードであるIPルーティングで構成されていない場合、第2のネットワークノードは、IPレイヤでのルーティング及び転送を介して、第3のネットワークノードに第1のデータパケットを直接送信できない。
第2のネットワークノードが第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信できることをどのように保証するかという問題について、任意選択で、方法240Aは以下をさらに含む:
S241A:第2のネットワークノードは、第2のデータパケットを取得する。第1のデータパケットは、第2のデータパケットにカプセル化され、第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含み、第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードのIPアドレス、又は第3のネットワークノードに接続された第1のセキュリティゲートウェイデバイスのIPアドレスであり、第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。任意選択で、第1のセキュリティゲートウェイデバイスは、第3のネットワークノード側に配置されたセキュリティゲートウェイデバイスでありうる。
任意選択で、第2のIPヘッダは、第2のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加されてよく、又は第1のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加されてよい。言い換えると、第2のネットワークノードが第2のデータパケットを取得する方式では、第2のネットワークノードが第1のネットワークノードによって送信された第1のデータパケットを受信した後、第2のネットワークノードは、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加して第2のデータパケットを取得する。第2のネットワークノードが第2のデータパケットを取得する別の方式では、S220Aにおいて、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信するとき、第1のネットワークノードは、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加する、言い換えると、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードから、第1のデータパケットでカプセル化された第2のデータパケットを受信する。
S242A:第2のネットワークノードは、第2のデータパケットを第4のネットワークノードに送信する。第2のネットワークノードが、第2のIPヘッダに基づいて第2のデータパケットを第4のネットワークノードに送信するものと理解されうる。
任意選択で、第2のデータパケットは、第4のネットワークノードに、第2のIPヘッダを除去するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。任意選択で、第1の除去インジケーション情報は、ビット又は特別なフィールドを利用して示されうる。第2のIPヘッダを除去するように第4のネットワークノードに示すことができる別の実装については、この出願において限定されない。
S243A:第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
任意選択で、第1の除去インジケーション情報に基づいて第2のデータパケットの第2のIPヘッダを除去した後、第4のネットワークノードは、第2のデータパケットの第1のIPヘッダに基づいて、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信することを決定する。第1のIPヘッダは、第1のデータパケットに含まれ、第2のIPヘッダが第2のデータパケットから除去された後に第1のデータパケットが取得されうることが理解されうる。
言い換えると、第2のネットワークノード又は第1のネットワークノードは、ターゲットIPアドレスが第3のネットワークノード(又はソースSeGW)のIPアドレスである第1のデータパケットの外側に新しい外部IPヘッダ(第2のIPヘッダ)をカプセル化して、第2のデータパケットを取得する。新しいIPヘッダのターゲットアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。第2のネットワークノードが、新しい外部IPヘッダ内の宛先ノードのIPアドレスに基づいて、第2のデータパケットをIPルーティングを介して第4のネットワークノードに転送した後、第4のネットワークノードが新しい外部IPヘッダを除去し、次に、IPルーティングを介して、データパケットのIPレイヤで、第1のデータパケットを宛先ノード(即ち、第3のネットワークノード又はソースSeGW)に転送する。そのような特別な受信処理(具体的には、その処理は、外部IPヘッダが除去された後、内部IPヘッダに基づいてパケットが転送されることである)が実行される必要がある特定の受信されたIPデータパケットを第4のネットワークノードが識別できるようにするために、外部IPヘッダを追加するノードは、外部IPヘッダに第1の除去インジケーション情報を含みうる。
方法200Aによれば、第2のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間(例えば、IABドナー間又はIABドナーDU間)のアップリンクデータパケットの転送又は再ルーティングが許されうる。これは、アップリンクデータパケットが再ルーティングプロセスで第2のネットワークノードによって廃棄されることを回避し、異なるドナーノード間のデータパケットの再ルーティング及び転送が完了し、データパケットの損失が減少する。
前述のS210Aにおいて、トポロジ更新は、ハンドオーバに起因して又は無線リンク回復プロセスにおいて生じるトポロジ更新を含みうる。
S231Aにおいて、この出願のこの実施形態では、第1のネットワークノードが第1のデータパケットに対して第1の処理を実行する例として2つのケースを列挙する。
ケース1:第1のデータパケットは、上位レイヤプロトコルレイヤから受信されるBAPレイヤでのSDUであり、第1の処理は、第1のネットワークノードが、受信される新しいBAPレイヤ構成に基づいて、BAPレイヤのヘッダ情報を第1のデータパケットのSDUに追加することである。任意選択で、新しいBAP構成は、第4のネットワークノードによって第1のネットワークノードに送信される。
具体的には、第1のネットワークノード(例えば、図1Fに示されるIABノード3)によってバッファリングされた第1のデータパケットが、上位レイヤプロトコルレイヤから受信されるBAPレイヤのSDUである場合、トポロジ更新後、例えば、S210Aが実行された後、第1のネットワークノードは、受信される新しいBAPレイヤ構成に基づいて、BAPレイヤのヘッダ情報をこれらのバッファリングされたSDUに追加する(ここで、BAPレイヤのヘッダ情報は、ターゲット経路に対応するルーティング識別子(BAPルーティングID)を含み、ターゲット経路は、ターゲット親ノード(例えば、図1Fに示されるIABノード1)を含み、BAPルーティングIDは、BAPアドレス(BAP address)及びBAP経路識別子(BAP Path ID)を含み、ターゲット経路に対応するBAPルーティングID内のBAPアドレスは、BAPレイヤの宛先ノードを示し、即ち、ターゲットIABドナー(例えば、図1Fに示される第2のドナーノード)又はターゲットIABドナーDU(例えば、図1Fに示されるIABドナーDU2)、及び、BAP経路IDは、第1のネットワークノードとターゲットIABドナー又はターゲットIABドナーDUとの間の伝送経路を示す。)第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCUによって提供される新しいルーティング識別子及び新しいルーティング構成に基づいて、第1のデータパケットをターゲットIABドナーDUに送信する。第1のデータパケットが第1のネットワークノードのF1インターフェースプロトコルレイヤのPDUである場合、例えば、第1のデータパケットは、F1インターフェースのユーザプレーン又は制御プレーンのプロトコルスタックに含まれるIPレイヤのIPパケットであり、F1インターフェースのプロトコルレイヤは、BAPレイヤの上位レイヤプロトコルレイヤ(例えば、第1のネットワークノードのDU側のIPレイヤ)に追加されるIPレイヤヘッダにおいて、BAPレイヤの上位レイヤとみなされてよい場合、ソースIPアドレスフィールドに入れられているIPアドレスは、第1のネットワークノードが、ソースIABドナー(例えば、図1Fに示される第1のドナーノード)に接続されるときに、依然として第1のネットワークノードによって取得されるIPアドレス(簡潔にするために、第1のIPアドレスと表記される)であり、ターゲットIPアドレスフィールドに入れられているIPアドレスは、ソースIABドナー(具体的には、ソースIABドナーCU、ソースIABドナーCU CP、又はソースIABドナーCU UPでありうる)のIPアドレスである。
この出願のこの実施形態におけるBAPレイヤの上位レイヤプロトコルレイヤは、第1のネットワークノードのDU側のIPレイヤでありうることが理解されうる。
ケース2:第1のデータパケットは、BAPレイヤでのPDUであり、言い換えると、第1のデータパケットは、BAPレイヤのヘッダ情報を既に搬送している。この場合、第1の処理は、以下である:第1のネットワークノードは、受信した新しいBAPレイヤ構成に基づいて、第1のデータパケットのPDUについてのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。任意選択で、新しいBAP構成は、第4のネットワークノードによって第1のネットワークノードに送信される。
具体的には、第1のネットワークノードによってバッファリングされたアップリンクデータパケットがBAPレイヤのPDUである場合、即ち、既にBAPレイヤのヘッダ情報を搬送している場合、ここで、ルーティング識別子BAPルーティングIDで搬送されるBAPアドレスによって示されるBAPレイヤの宛先ノードは、ソースIABドナーDU(例えば、図1Fに示されるIABドナーDU1)であり、BAPルーティングIDで搬送されるBAP経路IDによって示される経路は、依然としてソースIABドナーDUへの伝送経路であり、IABネットワークでのルーティング選択は、適応レイヤヘッダのルーティング識別子に基づいて実行され、言い換えると、ルーティング選択を実行するノードについては、BAPルーティングIDを搬送するデータパケットに対してルーティングが選択されたときに、構成されたルーティングテーブルにBAPルーティングIDに対応するエントリが存在し、エントリで指定されたネクストホップノードが利用可能なネクストホップノードである場合、データパケットはエントリで指定されたネクストホップノードに送信される。BAPルーティングIDに対応するエントリがルーティングテーブルで見つけられることができないか、又はBAPルーティングIDに対応するエントリで指定されたネクストホップノードが利用できない場合、データパケットで搬送されるBAPアドレス部分と同じいずれかのエントリで指定された利用可能なネクストホップノードは、ルーティングテーブル内の1つ又は複数のエントリから、データパケットを送信するためのネクストホップノードとして選択されうる。第1のネットワークノードがS210Aでのトポロジ更新を実行するとき、ターゲット親ノードを介して接続されたターゲットIABドナーDUがソース親ノードを介して接続されたソースIABドナーDUと異なる場合、伝送経路に加えて、BAPレイヤのアップリンク宛先ノード(アップリンク)が変更すると理解されうる。従って、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを転送する前に、データパケットのBAPレイヤのヘッダ情報が修正される必要がある。例えば、第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCU(例えば、図1Fに示される第4のネットワークノード)によって提供される設定情報を受信し、設定情報は、RRCメッセージ又はF1APメッセージを利用することによって第1のネットワークノードに送信されうる。特定のコンテンツは、ターゲットIABドナーDUに対する1つ又は複数の新しいルーティング識別子(例えば、バッファリングされた全てのデータパケットを転送するために利用されうる、デフォルト/デフォルトのBAPルーティングID)を含み、任意選択で、各ルーティング識別子に対応するネクストホップノードと、各新しいルーティング識別子にマッピングするオリジナルのルーティング識別子(ソースIABドナーDUへのオリジナルの伝送経路を指す)をさらに含む。第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCUによって提供された設定情報に基づいて、第1のネットワークノードによってバッファリングされているBAP PDUで搬送されるBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティングIDを、構成された新しいルーティング識別子に置き換え、新しいルーティング識別子に基づいてルーティング選択を実行し、データパケットをネクストホップノード(即ち、ターゲットの親ノード)に送信し、ハンドオーバの前にバッファリングされたデータパケットが、ハンドオーバが完了された後にターゲットIABドナーDUに転送されるように保証する。任意選択で、第1のネットワークノードによってバッファリングされたBAPレイヤのPDUがルーティング識別子を含まない(例えば、PDUがBAP制御PDUである)場合、第1のネットワークノードは、BAP制御PDU(例えば、バックホールRLCチャネル(BH RLCチャネル)粒度を含むフロー制御フィードバック制御PDU)をターゲット親ノードに直接送信するか、又はBAP制御PDU(例えば、BAPルーティングID粒度を含むフロー制御フィードバック制御PDU)を除去しうる。
S220Aにおいて、第1のネットワークノードが第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加しない場合、この出願のこの実施形態は、第2のネットワークノードがIPアドレスフィルタリングルールを更新するいくつかの可能な方式を提供する。
方式1:ソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに第1のデータパケットのソースIPアドレスを追加する
任意選択で、方法S220Aは、以下をさらに含む:
S221A:第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードに第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、第1のIPアドレスを搬送する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
第1のメッセージを受信した後、第2のネットワークノードは、第1のメッセージに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新する。例えば、第2のネットワークノードは、ソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに第1のIPアドレスを追加する。
この出願のこの実施形態では、第4のネットワークノードが複数の可能な方式で第1のIPアドレスを取得することを理解することができる。
任意選択で、S222A:第4のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信された第2のメッセージを受信する。第2のメッセージは、第1のIPアドレスを含む。
任意選択で、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信された第3のメッセージ(図2Aには図示せず)を受信する。第3のメッセージは、第1のIPアドレスを含み、第3のメッセージは、RRCメッセージでありうる。
具体的には、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレス(説明を簡単にするために、略して第1のIPアドレスと呼ばれる)を第2のネットワークノードに送信しうる。第1のIPアドレスを受信した後、第2のネットワークノードは、第2のネットワークノードのソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリスト(即ち、転送されることが許されるデータパケットのソースIPアドレスのリスト)に第1のIPアドレスを追加しうる。第1のIPアドレスは、第3のネットワークノードによって第4のネットワークノードに送信されうる。例えば、第1のネットワークノードは、Xnインターフェースベースのハンドオーバを実行し、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードの第1のIPアドレスをXnインターフェースメッセージ(例えば、Xnインターフェースハンドオーバ要求(Handover Request)メッセージ)に含め、Xnインターフェースメッセージを第4のネットワークノードに送信する。代替として、AMFが第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信する。例えば、第1のネットワークノードがNGインターフェースベースのハンドオーバを実行し、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードの第1のIPアドレスをNGインターフェースメッセージ(例えば、NGインターフェースハンドオーバ要求(Handover required)メッセージ)に含め、NGインターフェースメッセージをターゲットAMFに送信し、AMFはNGインターフェースメッセージ(例えば、NGインターフェースハンドオーバ要求メッセージ)で第1のネットワークノードの第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信する。代替として、第1のネットワークノードは、第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信しうる。例えば、第1のネットワークノードは、トポロジ更新が完了された後、RRCメッセージ(具体的にはRRC再構成完了メッセージでありうる)を利用して第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信する。
方式2:ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする
任意選択で、方法S220Aは、以下をさらに含む:
S221A:第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードに第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、第1の一時停止インジケーション情報を搬送し、第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にするように指示する。
第2のネットワークノードは、第1の一時停止インジケーション情報に基づいてソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする。
第1の一時停止インジケーション情報は、ビットインジケーション又はタイマ設定情報でありうることが理解されうる。これは、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にするように第2のネットワークノードに示すことができる限り、この出願のこの実施形態に限定されない。
この出願のこの実施形態では、第2のネットワークノードは、ソースIPアドレスフィルタリングルールを複数の方式で一時的に無効にしうる。例えば、タイマを利用するか、又はフィルタリングルールを再び有効にする(又は再開する)ことを示す情報を待つことによって、実装が実行される。具体的には、例えば、第1の一時停止インジケーション情報が受信された後、ソースIPアドレスルールを無効にしてよく、タイマが開始され、予め設定された条件が満たされた後にソースIPアドレスフィルタリングルールが再開される。予め設定された条件は、タイマが満了すること、又は別のネットワークノードのインジケーションが受信されることでありうる。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
S240Aにおいて、第3のネットワークノードは、以下の2つの方式で第1のデータパケットを取得する:第2のネットワークノードによって直接送信された第1のデータパケットを受信すること、又は、第4のネットワークノードによって転送された第1のデータパケットを受信することであって、第4のネットワークノードは、ネットワークの第2のノードから、第1のデータパケットがカプセル化された第2のデータパケットを受信し、第2のデータパケットは、第2のネットワークノードによって第1のデータパケットをカプセル化することによって取得され、かつ第2のIPヘッダを含む、こと。第2のデータパケットの第2のIPヘッダを除去した後、第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
この出願のこの実施形態では、第3のネットワークノードが第1のデータパケットを取得した後、いくつかのデータパケット処理方式がありうる。
データパケット処理方式1:第3のネットワークノードは、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータを決定する。データは、端末のサービス継続性に関連するデータ、例えば、PDCP SDUでありうる。
第3のネットワークノードは、端末デバイスに関連するデータを第4のネットワークノードに送信する。
具体的には、第3のネットワークノードによって第1のデータパケットに対して受信処理が実行された後(例えば、第3のネットワークノードによってユーザプレーンデータパケットに対して受信処理が実行された後にPDCP SDUが取得される)、必要な場合(例えば、コアネットワークへのユーザプレーン送信チャネルが第4のネットワークノードに切り替わった後、アップリンクデータパケットが依然として完全に送信されていない場合)、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードによって、Xnユーザプレーン(Xn-U)インターフェースを介して第4のネットワークノードにさらに転送され、第1のネットワークノードがハンドオーバを実行した後、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスのサービス継続性を保証しうる。
データパケット処理方式2:第3のネットワークノードは、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータ、例えばPDCP SDUを決定する。
第3のネットワークノードは、端末デバイスに関連するデータをUPFに送信する。
具体的には、第3のネットワークノードがNGインターフェースを介してUPFにPDCP SDUを送信したい場合、UPFは、第1のネットワークノードによってサービスされるUE(第1のネットワークノードのサービングセルにアクセスするUE、又は第1のネットワークノードの子孫IABノードのサービングセルにアクセスするUEを含む)のPDUセッションのために、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新中に、UPFと第3のネットワークノードとの間、及びUPFと第4のネットワークノードとの間にある、N3インターフェースの2つの一般的なパケット無線サービストンネリングプロトコルトンネル(general packet radio service tunneling protocol tunnels,GPRS tunneling protocol tunnels、GTP tunnels)を別々に維持しうる。UPFは、ある期間に2つのGTPトンネルからUEのデータパケットを受信しうる。第3のネットワークノードが、全てのアップリンクPDCP SDUの送信が完了されていると決定した後、UPFは、第3のネットワークノードについてのアップリンクエンドマーカー(UL end-marker)に基づいて、UPFと第3のネットワークノードとの間にある、N3インターフェースのGTPユーザプレーントンネル(GTP-User tunnel、GTP-U tunnel)を解放しうる。
図2Bに示されるように、前述のシナリオ1においてターゲットドナーノードDUとターゲットドナーノードCUが分離されるときに発生する前述の問題を解決するために、この出願の実施形態は、以下のステップを含む無損失データ送信通信方法200Bを提供する。
S210B:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は、第1のネットワークノードが、接続されたIABドナーを変更することを含む。例えば、第1のネットワークノードに接続されたIABドナーは、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーノードと呼ばれることがあり、第2のネットワークノードのDU及びCUは分離されない。
S230B:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。
第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードである。第1のネットワークノードのソースIABドナーのCU及びDUが分離されるとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーCUであり、又は、第1のネットワークノードのソースIABドナーのCUとDUとが分離されていないとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーであり、言い換えると、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである、ことを理解するのは容易である。例えば、第1のデータパケットは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する前にBAPレイヤで、第1のネットワークノードによってバッファリングされ、かつ第3のネットワークノードに送信されるデータパケットでありうる。第1のデータパケットの宛先ノードは、代替として、第3のネットワークノード側のSeGWデバイスでありうることが理解されうる。任意選択で、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する前に、方法S230Bは、S231Bをさらに含む:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットに対して第1の処理動作を実行する。例えば、第1の処理動作は、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新することである。例えば、第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーからBAPレイヤ設定情報を受信し、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。具体的には、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティング識別子を、構成された新しいルーティング識別子で置き換える。新しいルーティング識別子は、第2のネットワークノードへの伝送経路を指す。この方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに成功裏に送信することができる。
可能な実装では、S230Bの前に、方法はS220Bをさらに含む。第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。
第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。例えば、IPアドレスフィルタリングルールを更新することは、第1のデータパケットのソースIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加すること、又は第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にすることであってよい。これにより、第1のデータパケットのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないために、第2のネットワークノードが第1のデータパケットを転送しない又は第1のデータパケットをさらに破棄するケースを回避できる。
方法200Bでは、第2のネットワークノードは、複数の可能な方式で第1のデータパケットのソースIPアドレスを取得する。第1のデータパケットのソースIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されているときの1つ又は複数のIPアドレスである。具体的には、第3のネットワークノードがCUとDUとが分離されているIABドナーノードであるとき、第1のデータパケットのソースIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードのDUに接続されているときの1つ又は複数のIPアドレスである。
可能な方式では、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。
別の可能な方式では、第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。この場合、方法200Bは、S221Bをさらに含む。第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信される第1のデータパケットのソースIPアドレス又は一時停止インジケーション情報を受信する。一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする実装については、方法200AのステップS221Aの説明を参照すべきであることについて理解するのは容易である。
さらに別の可能な方式では、第2のネットワークノードは、AMFによって送信されたソースIPアドレスを受信する。
S240B:第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
方法200Bによれば、第2のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間(例えば、IABドナー間又はIABドナーDU間)のアップリンクデータパケットの転送又は再ルーティングが許されうる。これは、アップリンクデータパケットが再ルーティングプロセスで第2のネットワークノードによって廃棄されることを回避し、異なるドナーノード間のデータパケットの再ルーティング及び転送が完了し、データパケットの損失が減少する。
図2Cに示されるように、前述のシナリオ2におけるドナーノード内トポロジ更新中に発生する前述の問題を解決するために、この出願の実施形態は、以下のステップを含む無損失データ送信通信方法200Cを提供する。
S210C:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は以下を含む。第1のネットワークノードが、接続されているIABドナーDUを同じドナーノードの下で変更する、即ち、第1のネットワークノードに接続されているIABドナーDUが、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーDUと呼ばれることがあり、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノードの下のDUである。
S230C:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。
第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードである。第3のネットワークノードが第1のネットワークノードのソースIABドナーCUであることは理解するのは容易である。言い換えると、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである。例えば、第1のデータパケットは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する前にBAPレイヤで、第1のネットワークノードによってバッファリングされ、かつ第3のネットワークノードに送信されるデータパケットでありうる。第1のデータパケットの宛先ノードは、代替として、第3のネットワークノード側のSeGWデバイスでありうることが理解されうる。任意選択で、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する前に、方法S230CはS231Cをさらに含む:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットに対して第1の処理動作を実行する。例えば、第1の処理動作は、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新することである。例えば、第1ネットワークノードは、第3ネットワークノードからBAPレイヤ設定情報を受信し、第1ネットワークノードはBAPレイヤ設定情報に基づいて第1データパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。具体的には、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティング識別子を、構成された新しいルーティング識別子で置き換える。新しいルーティング識別子は、第2のネットワークノードへの伝送経路を指す。この方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに成功裏に送信することができる。
可能な実装では、S230Cの前に、方法はS220Cをさらに含む:第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。
第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。例えば、IPアドレスフィルタリングルールを更新することは、第1のデータパケットのソースIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加すること、又は第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にすることでありうる。これにより、第1のデータパケットのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないために、第2のネットワークノードが第1のデータパケットを転送しない、又はさらに第1のデータパケットを破棄するケースを回避できる。
方法200Cでは、第2のネットワークノードは、複数の可能な方式で第1のデータパケットのソースIPアドレスを取得する。第1のネットワークノードがソースドナーDUに接続されているとき、第1のデータパケットのソースIPアドレスは、1つ又は複数のIPアドレスである。
可能な方式では、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。
別の可能な方式では、第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。任意選択で、方法200CはS221Cをさらに含む:第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信される第1のデータパケットのソースIPアドレス又は一時停止インジケーション情報を受信する。一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする実装については、方法200AのステップS221Aの説明を参照すべきであることについて理解するのは容易である。
S240C:第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
方法200Cによれば、第2のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間のアップリンクデータパケットの転送又は再ルーティングが許されうる。これは、アップリンクデータパケットが再ルーティングプロセスで第2のネットワークノードによって廃棄されることを回避し、異なるドナーノード間のデータパケットの再ルーティング及び転送が完了し、データパケットの損失が減少する。
図3に示されるように、この出願のさらに別の実施形態は、無損失データ通信方法を提供する。同様に、IABドナー間トポロジ更新プロセスにおいてデータパケットが失われないことをどのように保証するかという問題については、図2Aから図2Cに示した実施形態と比較して、図3に示される方法の設計解決策の主なアイデアは、ハンドオーバを実行するIABノード(例えば、図1FのIABノード3)及びIABノード3の子孫ノード(例えば、図1FのIABノード4)によってバッファリングされた全ての送信中アップリンクデータパケットがIABノード3のソース親ノードに送信されるときのみ、IABノード3がIABドナー間トポロジ更新を実行することを保証することである。この実施形態では、IABノード3がハンドオーバを実行するタイプのトポロジ更新を例として利用して説明する。図3に示される実施形態における方法300は、以下のステップを含む。
S310:第3のネットワークノードは、第1のハンドオーバコマンドを第1のネットワークノードに送信する。
それに対応して、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信する。第1のハンドオーバコマンドは、第1のネットワークノードが第2のネットワークノードにハンドオーバすることを示し、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードであり、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノードCUである。例えば、第1のハンドオーバコマンドは、RRC再構成メッセージで搬送されうる。
S320:第1のネットワークノードは、子孫ノードについてのスケジューリングを停止する。子孫ノードは、子孫ネットワークノード(第6のネットワークノードと表記される)及び/又は第1のノードの子孫端末を含む。この出願のこの実施形態では、第1のハンドオーバコマンドを受信した後、第1のネットワークノードは、サービスにアクセスするセル内の端末及び第6のネットワークノードのスケジューリングを直ちに停止してもよいし、又は、サービスにアクセスするセル内の端末のスケジューリングを直ちに停止するが、第6のネットワークノードについてのスケジューリングを直ちに停止しないようにしてもよい。
この出願のこの実施形態では、第1のネットワークノードが第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する2つの方式が例として提供される。
アップリンクスケジューリングを停止する方式1:S321:第6のネットワークノードは、第2の送信完了インジケーション情報を第1のネットワークノードに送信する。第2の送信完了インジケーション情報は、第4のデータパケットの送信が完了していることを示し、第4のデータパケットは、第6のネットワークノード、第6のネットワークノードの子孫ノード、及び第6のネットワークノードに対応する子孫端末からのアップリンクデータを含む。第2送信完了インジケーション情報は、第6ネットワークノード、第6ネットワークノードの子孫ノード、及び子孫端末によってバッファリングされている全てのアップリンクデータが送信されたことを示すと理解されうる。この出願のこの実施形態における第4のデータパケットが1つ又は複数のデータパケットを含みうることを理解するのは容易である。第4のデータパケットは、1回送信されてよく、又は複数回送信されてよい。
任意選択で、第2の送信完了インジケーション情報は、第4のデータパケットで搬送される、例えば、第4のデータパケットの最後のアップリンクBAPレイヤデータPDUで搬送されるか、又はBAPレイヤ制御PDUで搬送されうる。例えば、第2の送信完了インジケーション情報を示すための特別なBAP制御PDUが定義されうる。第2の送信完了インジケーション情報は、第4のデータパケット内の最後のデータパケットと共に送信されうるか、又は、第4のデータパケットの最後のデータパケットが送信された後に、第2の送信完了インジケーション情報が独立して送信されると理解されうる。例えば、第2の送信完了インジケーション情報は、第6のネットワークノードによって第1のネットワークノードに別個に送信されるBAPレイヤ制御PDUで搬送される。第2の送信完了インジケーション情報は、ビットを用いて示されてよく、又は特別なフィールドを用いて示されてよい。これは、この出願では限定されない。第4のデータパケットの1つ又は複数のデータパケットが複数回送信されるとき、第6のネットワークノードが第2の送信完了インジケーション情報を送信する前に、第6のネットワークノードは、第1のネットワークノードを利用して、第4のデータパケット内の1つ又は複数のデータパケットを第1のネットワークノード又は第3のネットワークノードに送信する。
それに対応して、第2の送信完了インジケーション情報を受信した後、第1のネットワークノードは、第2の送信インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
アップリンクスケジューリングを停止する方式2:S322:第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のスケジューリング停止インジケーション情報を受信する。第1のスケジューリング停止インジケーション情報は、第1のネットワークノードに、第6のネットワークノードについてのスケジューリングを停止するように指示する。
それに対応して、第1のスケジューリング停止インジケーション情報を受信した後、第1のネットワークノードは、第1のスケジューリング停止インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
S330:第1のネットワークノードは、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。任意選択で、第1のネットワークノードは、第5のネットワークノードを利用することによって第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信し、第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードの親ノードであることが理解されうる。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び/又は第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。第3のネットワークノードは、ソースIABドナーCUである。
S340:第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を送信する。第1送信完了インジケーション情報は、第3データパケットの送信が完了していることを示す。言い換えると、第1の送信完了インジケーション情報は、ハンドオーバを実行する第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードによってバッファリングされた全ての送信中のアップリンクデータパケットが、第1のネットワークノードの親ノード又はドナーノードに送信されることを示す。
任意選択で、第2の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケット内の最後のデータパケットと共に送信されてよく、又は全ての第3のデータパケットが送信されていると決定された後に独立して送信されてよい。これは、第2の送信完了インジケーション情報の送信機会及び搬送方式と同様である。詳細については、前述の関連する説明を参照されたい。
この出願のこの実施形態は、例として、第1のネットワークノードによって第1の送信完了インジケーション情報を送信する2つの方式を提供する。
方式1:
S341:第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。それに対応して、第3のネットワークノードが第1の送信完了インジケーション情報を受信した後、方法300はさらに以下を含みうる:S350:第3のネットワークノードは、第2のスケジューリング停止インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第5のネットワークノードに、第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止するように指示する。
方式2:
S342:第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。それに対応して、第5のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を受信する。
方法300は、以下をさらに含みうる:S360:第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止する。第5のネットワークノードが第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止する方式は、S342で第1の送信完了インジケーション情報を受信した後、第5のネットワークノードが、第1の送信完了インジケーション情報に基づいて第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止することでありうる、と理解することは容易である。代替として、S350で第2のスケジューリング停止インジケーション情報を受信した後、第2のネットワークノードは、第2のスケジューリング停止インジケーション情報に基づいて第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止する。
任意選択で、S370:第1のネットワークノードがハンドオーバを実行する。例えば、ハンドオーバは、第1ネットワークノードのドナーノードが、第3ネットワークノードから第2ネットワークノードに変更されることである。
前述の方法300によれば、第1のハンドオーバコマンドを受信し、バッファリングされている全てのアップリンクデータパケットを親ノードに送信した後、第1のネットワークノードは、アップリンクデータの送信が完了していることを示す情報を送信するので、第1のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードについてのアップリンクデータパケットが成功裏に送信されていると決定した後でのみハンドオーバを実行する。これにより、ハンドオーバプロセスでのアップリンクデータパケットの無損失送信を保証することができる。
ハンドオーバを実行するIABノード(例えば、図1FのIABノード3)が、ハンドオーバ前に接続されたIABドナー及びハンドオーバ後に接続されたIABドナーの両方との通信を維持できる場合、例えば、IABノードが、ハンドオーバプロセスでデュアル接続(dual connectivity、DC)又はデュアルアクティブプロトコルスタック(dual active protocol stack、DAPS)をサポートする場合、IABノードを移行することにより、両方のIABドナーとのデータ送信を維持しうる。IABノードが、BAPレイヤのルーティング識別子に基づいて無線バックホールリンク上でルーティングを実行し、BAPアドレスに基づいて無線バックホールリンク上でのターゲットノードを識別することを考慮すると、IABドナーDUのBAPアドレスは、IABドナーCUによって割り当てられ、CU範囲内で一意であることのみを保証することができるが、IABノードが、複数の異なるIABドナーのIABドナーDUに同時に接続されることを許されているとき、2つのドナー間のIABノードの混乱を回避する必要があり、さらに、IABトポロジ更新プロセスでのデータパケット損失によって引き起こされる端末サービスの不連続が回避する必要がある。
図4に示されるように、IABノードが複数のドナーと同時に通信できるときに発生しうる問題を解決するために、この出願の実施形態は、無損失データ送信方法400を提供する。方法400は、以下のステップを含む。
S410:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は、第1のネットワークノードが、接続されたIABドナーDUを変更することを含む。例えば、第1のネットワークノードに接続されたIABドナーDUは、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーノードDUと呼ばれることがある。
任意選択で、S410の前に、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信されたハンドオーバコマンドを受信する。
S420:第1のネットワークノードは、複数のドナーノードと通信できる。言い換えると、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノード(ソースIABドナーCU)と通信するためのものであり、かつオリジナルの経路又は第1の経路と表記される経路と、第2のネットワークノード(ターゲットIABドナーDU)と通信するためのものであり、かつ新しい経路又は第2の経路と表記される経路との両方を有する。第1のネットワークノードが第2の経路を介してターゲットIABドナーCUと通信してもよいことを理解するのは容易である。
異なるIABドナーDU、IABドナーCU、例えば、第3のネットワークノードの間のIABノードの混乱を避けるために、IABドナーDUに割り当てられたBAPアドレスは、ドナーCUを区別するための識別情報を搬送する。例えば、識別情報は、ドナーCUに関連付けられた識別子である。
IABトポロジ更新プロセスにおけるデータパケット損失の問題を回避するために、方法400は、2つの可能な実装を提供する:
実装1:
S430:第1のネットワークノードは、第2の経路を介して第1のデータパケットを送信する。
第1のネットワークノードが、第2のネットワークノードに、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイデバイスに送信される第1のデータパケットを送信した後、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
ステップS430の特定の実装については、方法200Aの説明を参照すべきことについて理解するのは容易である。
実装2:
S440:第1のネットワークノードは、第1の経路を介して第1のデータパケットを送信する。
第1のネットワークノードは、トポロジ更新の完了後に第3のネットワークノードと通信する能力を有するため、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第1の経路を介して第3のネットワークノードに送信しうる。
方法400は、第1のネットワークノードが第1の経路を切断する実装をさらに提案する。言い換えると、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノード(又はソースドナーノード又はソース親ノード)から切断しうる。IABノードがIABノードの子孫IABノード上のアップリンクデータパケット、及びIABノードによってバッファリングされたアップリンクデータパケットをソース親ノードに成功裏に送信した後でのみ、IABノードがIABノードのソース親ノードから切断することが許され、ここで、アップリンクデータパケットは、BAPレイヤのものであり、アップリンクデータパケットのターゲットアドレスは、第3のネットワークノード、ソースドナーノード、ソース親ノード、又はソースIABドナーDUである、ことについて理解するのは容易である。
方法400は、以下のステップをさらに含む:
可能な方式では、アップリンクデータの送信を完了した後、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードの各IABノードは、第1のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信し、IABノードについてのアップリンクデータの送信が完了していることを示す。第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって送信された第1のインジケーション情報を受信した後、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了されたと決定する。具体的には、この方法は以下のステップを含む。
S450A:第1のネットワークノードは、第1のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。第1のインジケーション情報は、第1のネットワークノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。任意選択で、第1のインジケーション情報は、RRCメッセージを利用して送信されるか、又はF1APメッセージを利用して送信される。
説明を簡単にするために、この出願のこの実施形態では、第1のネットワークノードがN個の子孫IABノードを有し、アップリンクデータの送信が完了した後、N個の子孫IABノードのそれぞれが第1のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信すると仮定される。第1インジケーション情報は、子孫IABノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示し、Nは正の整数である。
それに対応して、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードのN個の子孫IABノードから第1のインジケーション情報を受信する。N+1個の第1のインジケーション情報を受信した後、第3のネットワークノードは、N+1個の第1のインジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了していると決定する。言い換えると、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって、第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していると決定する。
S460:第3のネットワークノードは、第1の経路を切断することを決定する。
別の可能な方式では、アップリンクデータの送信を完了した後、第1のネットワークノードのN個の子孫IABノードのそれぞれが、第2のインジケーション情報を第1のネットワークノードに送信し、子孫IABノードでのアップリンデータの送信が完了していることを示す。N個の子孫IABノードによって送信されたN個の第2のインジケーション情報を受信した後、第1のネットワークノードは、第1の経路を介して子孫IABノードによって送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了されたと決定する。さらに、第1のネットワークノードが第1のネットワークノードについてのアップリンクデータの送信が完了されたと決定した後、第1のネットワークノードは、第3のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。第3のインジケーション情報は、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって、第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。具体的には、この方式では、方法400は以下のステップを含む。
S450B:第1のネットワークノードは、N個の子孫IABノードによって送信されたN個の第2のインジケーション情報を受信する。第2のインジケーション情報は、子孫IABノードとの対応関係を有し、第1のインジケーション情報は、子孫IABノードでのアップリンクデータの送信が完了していることを示す。
第1のネットワークノードが第1のネットワークノードについてのアップリンクデータの送信が完了されたと決定した後、第1のネットワークノードは、第3のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。第3のインジケーション情報は、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。
それに対応して、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第3のインジケーション情報を受信する。第3のインジケーション情報は、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって、第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。
S460:第3のネットワークノードは、第1の経路を切断することを決定する。
この出願のこの実施形態では、S460で第3のネットワークノードが第1の経路を切断すること決定する複数の可能な実装があることを理解するのは容易である。
方式1:
S470:第3のネットワークノードは、第4のインジケーション情報を第5のネットワークノード(第1のネットワークノードのソース親ノード)に送信する。第4のインジケーション情報は、第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止し、第1のネットワークノードのコンテキストを解放することを示す。言い換えると、第5のインジケーション情報は、第5のネットワークノードに、第1のネットワークノードに対する接続を解放するように指示する。
方式2:
S480:第3のネットワークノードは、第5のインジケーション情報を第1のネットワークノードに送信する。第5のインジケーション情報は、第1のネットワークノードがソース親ノードに対する接続を解放することを示す。例えば、第1のネットワークノードは、第5のインジケーション情報に基づいて、ソース親ノードによってサービスされるセルを解放する。言い換えると、第5のインジケーション情報は、第5のネットワークノードに対する接続を解放することを示す。
方法400におけるステップの実行順序が厳密に限定されず、異なる問題を解決するために、ステップの実行順序が適切に調整されうると理解するのは容易である。さらに、方法400は、複数の任意選択の方式を提供し、その方式に対応するステップも、それに対応して任意選択である。
方法400によれば、IABノードが複数のドナーノードに対する複数の接続を維持することをサポートするとき、CU間ハンドオーバシナリオにおけるIABノードの無損失データ送信を保証することができる。
この出願の前述の方法実施形態では、これらのステップ又は動作は単なる例に過ぎないことが理解されうる。この出願の実施形態では、他の動作又は様々な動作の変形がさらに実行されうる。さらに、ステップは、この出願の実施形態で提示された順序とは異なる順序で実行されうるし、この出願の実施形態における全ての動作が必ずしも実行されなくてよい。
前述は、ネットワーク要素間のインタラクションの観点から、この出願の実施形態において提供される解決策を主に説明している。それに対応して、この出願の実施形態は、通信装置をさらに提供し、通信装置は、前述の方法を実装するように構成される。通信装置は、前述の方法実施形態におけるネットワークノード、前述のネットワークノードを含む装置、又はネットワークノードで利用できる構成要素(チップ又は回路)でありうる。代替として、通信装置は、前述の方法実施形態における端末デバイス、前述の端末デバイスを含む装置、又は端末デバイスで利用できる構成要素でありうる。代替として、通信装置は、前述の方法実施形態におけるゲートウェイデバイスでありうるし、又はゲートウェイデバイスで利用できる構成要素でありうる。前述の機能を実装するために、通信装置は、対応する各機能を実行するためのハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解されうる。当業者は、この明細書で開示された実施形態で説明された例のユニット及びアルゴリズムステップを参照することで、この出願がハードウェアの形態で、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実装できることを容易に認識すべきである。当業者は、異なる方法を利用して、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装しうるが、その実装がこの出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
この出願の実施形態では、通信装置は、前述の方法実施形態に基づいて機能モジュールに分割されうる。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割を介して取得されてよく、又は2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。
図5は、この出願の実施形態による通信装置500の概略ブロック図である。以下では、通信装置500の構造及び機能について、図5を参照しながら具体的に説明する。通信装置500は、処理モジュール510(又は処理ユニットと呼ばれる)を含みうる。任意選択で、通信装置500は、トランシーバモジュール520(又はトランシーバユニット又は通信インターフェースと呼ばれる)及びストレージモジュール530(又はストレージユニットと呼ばれる)をさらに含みうる。
可能な設計では、図5の1つ又は複数のモジュールが、1つ又は複数のプロセッサによって実装されうるし、1つ又は複数のプロセッサ及び1つ又は複数のメモリによって実装されうるし、1つ又は複数のプロセッサ及び1つ又は複数のトランシーバによって実装されうるし、又は1つ又は複数のプロセッサ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のトランシーバによって実装されうる。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。プロセッサ、メモリ、及びトランシーバは、別々に配置されてよく、又は一体化されてよい。
任意選択で、この出願のこの実施形態における装置500内のモジュールは、この出願の実施形態における図2Aから図2C、図3又は図4にて説明された方法を実行するように構成されうる。
可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1のデータパケットを受信するように構成される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノード分散ユニットDUである。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノード中央ユニットCUである。トランシーバモジュール520は、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。
装置によれば、IABノードによるドナーDU間データパケットの再ルーティング及び転送をサポートすることができる。これは、第1のネットワークノードのトポロジ更新プロセスにおけるデータパケット損失を回避し、第1のネットワークノードによってサービスされる端末のアップリンクサービス継続性への影響が低減する。
任意選択で、処理モジュール510は、インターネットプロトコルIPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するように構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のIPアドレスを取得するようにさらに構成される。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。任意選択で、処理モジュール510は、第1のIPアドレスに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、ソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに第1のIPアドレスを追加するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードから第1の一時停止インジケーション情報を受信するようにさらに構成される。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、IPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットをカプセル化するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。処理モジュール510は、第1のデータパケットを決定するように構成される。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信するために、第1のデータパケットのバックホール適応プロトコルレイヤ構成を更新するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加するようにさらに構成される。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードに第1のIPアドレスを送信するようにさらに構成される。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
任意選択で、処理モジュール510は、トポロジ更新を実行するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。処理モジュール510は、第1のメッセージを決定するように構成される。トランシーバモジュール520は、第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信するように構成される。第1のメッセージは、IPアドレスフィルタリングルールを更新するために、第2のネットワークノードによって利用される。任意選択で、処理モジュール510は、第1のIPアドレスを取得するようにさらに構成される。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、AMFから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、第1の一時停止インジケーション情報を決定するようにさらに構成される。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、IPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第2のネットワークノードから第2のデータパケットを受信するようにさらに構成される。第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含む。第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードである。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連し、かつ第1のデータパケット内にあるデータを受信するようにさらに構成される。別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のデータパケットを取得するように構成される。第1のデータパケットは、第1のネットワークノードが第2のネットワークノードに接続された後に第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットを処理するように構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードから第1のデータパケットを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータを決定するようにさらに構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、端末デバイスに関連するデータを第4のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信するように構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1の送信完了インジケーション情報を送信するようにさらに構成される。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。
任意選択で、処理モジュール510は、トポロジ更新を実行することを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1の送信完了インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。任意選択で、処理モジュール510は、第6のネットワークノードで実行されるアップリンクスケジューリングを停止するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを示す送信インジケーション情報を受信するように構成される。処理モジュール510は、送信インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定するように構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第2のスケジューリング停止インジケーション情報を受信するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信するように構成される。トランシーバモジュール520は、第2のスケジューリング停止インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。
図6は装置の構造の概略図である。装置600は、ネットワークデバイス、端末デバイス、サーバ、又は集中型コントローラでありうるし、又は、前述の方法を実装する際にネットワークデバイス、端末デバイス、サーバ、又は集中型コントローラをサポートするチップ、チップシステム、プロセッサなどでありうる。装置は、前述の方法実施形態で説明した方法を実装するように構成されうる。詳細については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。
装置600は、1つ又は複数のプロセッサ610を含みうる。プロセッサ610は、処理ユニットと呼ばれてもよく、特定の制御機能を実装しうる。プロセッサ610は、汎用プロセッサ、専用プロセッサなどでありうる。例えば、プロセッサ610は、ベースバンドプロセッサ又は中央処理装置でありうる。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成されうる。中央処理装置は、通信装置(例えば、基地局、ベースバンドチップ、端末、端末チップ、DU、又はCU)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されうる。
任意選択の設計では、プロセッサ610は、代替として、命令及び/又はデータ630を記憶しうるし、命令及び/又はデータ630はプロセッサによって実行され、装置600が前述の方法実施形態の方法を実行できるようにしうる。
別の任意選択の設計では、プロセッサ610は、受信及び送信機能を実装するように構成されたトランシーバユニットを含みうる。例えば、トランシーバユニットは、トランシーバ回路、インターフェース、インターフェース回路、又は通信インターフェースでありうる。受信及び送信機能を実装するように構成されたトランシーバ回路、インターフェース、又はインターフェース回路は、分離されてよく、共に一体化されてよい。トランシーバ回路、インターフェース、又はインターフェース回路は、コード/データを読み書きするように構成されうる。代替として、トランシーバ回路、インターフェース、又はインターフェース回路は、信号を送信又は転送するように構成されうる。
さらに別の可能な設計では、装置600は回路を含みうる。回路は、前述の方法実施形態における送信、受信、又は通信機能を実装しうる。
任意選択で、装置600は、1つ又は複数のメモリ620を含みうる。メモリは、命令640を記憶しうる。命令は、プロセッサ上で実行されて、装置600が前述の方法実施形態における方法を実行できるようにしうる。任意選択で、メモリは、データをさらに記憶しうる。任意選択で、プロセッサは命令及び/又はデータを記憶してもよい。プロセッサとメモリとは、別々に配置されてよく、又は共に一体化されてよい。例えば、前述の方法実施形態で説明した対応関係は、メモリに記憶されるか、プロセッサに記憶されうる。
任意選択で、装置600は、トランシーバ650及び/又はアンテナ660をさらに含みうる。プロセッサ610は、処理ユニットと呼ばれ、装置600を制御しうる。トランシーバ650は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバ装置、トランシーバモジュールなどと呼ばれることがあり、受信及び送信機能を実装するように構成される。
任意選択で、この出願のこの実施形態における装置600は、この出願の実施形態における図2Aから図2C、図3又は図4にて説明した方法を実行するように構成されうる。
この出願で説明されているプロセッサ及びトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどで実装されうる。プロセッサ及びトランシーバは、様々なIC技術、例えば、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(Bipolar Junction Transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、及びガリウム砒素(GaAs)を利用して製造されてもよい。
前述の実施形態で説明した装置は、ネットワークデバイス又は端末デバイスでありうる。しかし、この出願に記載された装置の範囲はこれに限定されず、装置の構造は図6に限定されなくてよい。装置は、独立したデバイスでありうるし、又はより大きなデバイスの一部でありうる。例えば、装置は以下のものでありうる:
(1)独立した集積回路IC、チップ又はチップシステム、又は、サブシステム、
(2)1つ又は複数のICのセットであり、ここで、任意選択で、ICセットは、データ及び/又は命令を記憶するように構成された記憶構成要素を含むこともある、
(3)ASIC、例えば、モデム(MSM)、
(4)別のデバイスに組み込まれることができるモジュール、
(5)受信機、端末、インテリジェント端末、セルラフォン、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイス、機械デバイス、家庭用デバイス、医療用デバイス、産業用デバイスなど、又は
(6)その他。
当業者は、便利で簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照すべきであることについて理解しうる。詳細については、ここでは再度説明しない。
この出願に記載されたシステム、装置、及び方法は、代替として別の方式で実装されうることが理解されうる。例えば、説明した装置実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は単なる論理的な機能分割であり、実際の実装では別の分割であってよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が別のシステムに結合又は統合されうるし、又はいくつかの機能が無視されるか又は実行されないことがある。さらに、表示又は論述された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されうる。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は別の形態で実装されうる。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてよく、又は分離されなくてよく、ユニットとして表示されている部品は、物理的なユニットであってよく、又は物理的なユニットでなくてよく、1つの位置に配置されてよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてよい。実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて、ユニットの一部又は全てが選択されうる。
さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットのそれぞれは物理的に単独で存在してよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は利用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決策は本質的に、又は従来の技術に貢献する部分、又は技術的解決策の一部がソフトウェア製品の形態で実装されうる。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、この出願の実施形態で説明される方法のステップの全て又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどでありうる)に命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの任意の媒体を含む。
いくつかのシナリオでは、この出願の実施形態におけるいくつかの任意選択特徴は、対応する技術的問題を解決し、対応する効果を達成するために、別の特徴、例えば、任意選択の特徴が現在基づいている解決策に依存することなく、独立して実装されうることが理解されうる。代替として、いくつかのシナリオでは、任意選択の特徴が要件に基づいて他の特徴と組み合わされる。それに対応して、この出願の実施形態で提供される装置は、これらの特徴又は機能をそれに対応して実装してもよい。詳細については、ここでは説明しない。
当業者は、この出願の実施形態に列挙されている様々な例示的な論理ブロック(例示的な論理ブロック)及びステップ(steps)が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせを利用することによって実装されうることをさらに理解しうる。機能がハードウェアを利用して実装されるかソフトウェアを利用して実装されるかは、特定のアプリケーションとシステム全体の設計要件とに依存する。当業者は、対応するアプリケーションの機能を実装するために様々な方法を利用しうるが、実装がこの出願の実施形態の範囲を超えるとみなされるべきではない。
この出願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップでありうるし、信号処理能力を有することが理解されうる。実装プロセスでは、前述の方法実施形態のステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路又はソフトウェア形態の命令を利用して実装されうる。前述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は別のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェア構成要素でありうる。
この出願に記載された解決策は、様々な方式で実装されうる。例えば、技術は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを利用することによって実装されうる。ハードウェアの実装については、通信装置(例えば、基地局、端末、ネットワークエンティティ、又はチップ)でこれらの技術を実行するように構成された処理ユニットは、1つ又は複数の汎用プロセッサ、DSP、デジタル信号プロセッサ、ASIC、プログラム可能な論理デバイス、FPGA又は別のプログラム可能な論理装置、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組み合わせで実装されうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよい。任意選択で、汎用プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、デジタル信号プロセッサ及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアを持つ1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他の同様の構成などのコンピューティング装置の組み合わせによって実装されてもよい。
この出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリでありうるか、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含みうることが理解されうる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(ellectrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリでありうる。揮発性メモリは、外部キャッシュとして利用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)でありうる。限定ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、静止ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(synchrounous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張同期動的ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク動的ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DRRAM)が利用されうる。特に、この明細書で説明されるシステム及び方法におけるメモリは、これらに限定されないが、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むことが意図されている。
この出願は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、前述の方法実施形態のいずれか1つの機能が実装される。
この出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるとき、前述の方法実施形態のいずれか1つの機能が実装される。
前述の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを利用して実装されうる。実施形態を実装するためにソフトウェアが利用されるとき、実施形態の全て又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されうる。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上でロードされて実行されるとき、この出願の実施形態による手順又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置でありうる。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、又はデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波など)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターに送信されうる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は1つ又は複数の利用可能な媒体を統合するサーバ又はデータセンターなどのデータ記憶デバイスでありうる。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープなど)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))などでありうる。
明細書全体で言及される「実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造、又は特性がこの出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することが理解されうる。従って、明細書全体の実施形態は、必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造、又は特性は、任意の適切な方式を利用することによって、1つ又は複数の実施形態が組み合わされうる。前述のプロセスの順序番号は、この出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことが理解されうる。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
この出願において、「のとき」及び「の場合」は、装置が客観的な状況で対応する処理を実行することを意味し、時間を限定することが意図されていないことが理解されることができうる。これらの用語は、装置が実装中に決定動作を有する必要があることを意味するものではなく、任意の他の限定を意味するものではない。
この出願における「同時に」は、同じ時点にあると理解されてよく、ある期間内にあると理解されてよく、又は同じ周期内にあると理解されてよい。
当業者は、この出願において第1及び第2などの様々な数字が、説明を容易にするために単に区別のために利用され、この出願の実施形態の範囲を限定するために利用されないことを理解しうる。数の特定の値(インデックスと呼ばれることもある)、数量の特定の値、及びこの出願における位置は、単に例として利用されうるが、一意の表現形式ではなく、この出願の実施形態の範囲を限定するために利用されるものではない。この出願において第1及び第2などの様々な数字は、説明を容易にするため、単に区別するために利用されており、この出願の実施形態の範囲を限定するために利用されるものではない。
この出願において、単数形態で表される要素は、特に明記されない限り、「1つ又は複数」を表すことを意図されるが、「1つ及び1つだけ」を表すものではない。この出願では、特に明記されない限り、「少なくとも1つ」は「1つ又は複数」を表すことを意図され、「複数」は「2つ以上」を表すことを意図される。
さらに、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、この明細書では交換可能に利用されうる。この明細書において「少なくとも1つ」という用語は、列挙された項目の全ての組み合わせ又は任意の組み合わせを示す。例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つ」は、以下の6つの場合、即ち、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、Cのみが存在すること、AとBが共に存在すること、BとCが共に存在すること、そして、A、B、及びCが共に存在すること、を示しうる。Aは単数でも複数でもよく、Bは単数でも複数でもよく、Cは単数でも複数でもよい。
この出願の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられていることを表し、BはAに基づいて決定されうることを理解することができる。しかし、Aに基づいてBを決定することは、Bは、Aのみに基づいて決定されることを意味するものではないことがさらに理解されるべきである。代替として、Bは、A及び/又は他の情報に基づいて決定されてよい。
当業者は、この明細書で開示される実施形態を参照しながら説明されている例におけるユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装できることを理解しうる。機能がハードウェア方式で実行されるか、ソフトウェア方式で実行されるかは、特定のアプリケーションと技術解決策の設計上の制約条件に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装するために、異なる方法を利用してよいが、その実装がこの出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
この出願の実施形態における同一又は同様の部分については、互いに参照されたい。この出願の実施形態及び実施形態における実装/実装方法では、別途明記されない限り、又は論理的な矛盾が生じない限り、用語及び/又は記述は一貫しており、異なる実施形態間及び実施形態における実装/実装方法間で相互に参照されうる。異なる実施形態における技術的特徴及び実施形態における実装/実装方法が組み合わされて、その内部論理関係に基づいて新しい実施形態、実装、又は実装方法を形成しうる。この出願の前述の実装は、この出願の保護範囲を限定することを意図されていない。
前述の説明は、この出願の単なる具体的な実装に過ぎず、この出願の保護範囲を限定することを意図されるものではない。この出願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるあらゆる変形又は置換は、この出願の保護範囲内に収まるべきである。
この出願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、無損失データ送信通信方法、装置、及びシステムに関する。
第5世代(5G)モバイル通信は、様々なネットワーク性能インジケータに対して、より厳しい要件を包括的に提起している。例えば、5Gモバイル通信では、1000倍の容量インジケータ、より広いカバレッジ、超高信頼性と超低遅延が必要である。高周波キャリアの豊富な周波数リソースを考慮して、5Gの超大容量要件を満たすために、高周波スモールセルを利用するネットワーキングがホットスポットエリアでますます普及している。高周波キャリアは伝搬特性が悪く、ブロッキングによる減衰が深刻であり、カバレッジが小さい。そのため、大量のスモールセルが高密度に配置される必要がある。それに対応して、高密度に配置される大量のスモールセルにファイバーバックホールを提供するには、非常にコストがかかり、構築が困難である。従って、経済的で便利なバックホール解決策が必要とされる。さらに、広いカバレッジ要件の観点から、一部の遠隔地でネットワークカバレッジを提供するために光ファイバーを配置することは困難であり、コストがかかる。従って、柔軟で便利なアクセス及びバックホール解決策も設計される必要がある。
統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul、IAB)技術は、前述の2つの問題を解決する解決策を提供する。IAB技術では、アクセスリンク(access link)とバックホールリンク(backhaul link)の両方に無線送信解決策が利用され、光ファイバーの配置を回避する。IABネットワークでは、リレーノードRN(relay node、RN)又はIABノード(IAB node)が、ユーザ機器(user equipment、UE)に無線アクセスサービスを提供しうる。UEのサービスデータは、接続されたドナーノード(IABドナー)又はドナー基地局(ドナーgNodeB、DgNB)に無線バックホールリンクを介してIABノードによって送信される。基地局のアンテナ数量を削減するために、アクセスとバックホールにIABノードを用いてアンテナを共用することができる。
現在のIABネットワークでは、異なるシナリオでの通信要件を満たすために、IABノードはトポロジ更新を実行しうる。トポロジ更新は、通常、ハンドオーバが原因で、又は無線リンク障害からの回復プロセスで発生する。しかし、IABノードがIAB間のドナートポロジ更新を実行した後、データパケット損失の問題が発生しうる。従って、IABノードが、異なるIABドナーサービス範囲でトポロジ更新プロセスを実行する場合のデータパケット損失をどのように減らすかは、早急に解決される必要がある問題になる。同様の問題が別のネットワークアーキテクチャにおいても存在しうることが理解されうる。
この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法、装置、及びシステムを提供し、トポロジ更新に起因するデータパケット損失を削減し、例えば、異なるIABドナーサービス範囲内のIABノードによって実行されるトポロジ更新プロセスでのデータパケット損失を削減する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(プロセッサ、チップ、又はチップシステムなど)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノード分散ユニットDUである。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノード中央ユニットCUである。第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
前述の方法によれば、IABノードによるドナーDU間データパケットの再ルーティング及び転送をサポートすることができる。これは、第1のネットワークノードのトポロジ更新プロセスにおけるデータパケット損失を回避し、第1のネットワークノードによってサービスされる端末のアップリンクサービス継続性への影響を低減する。
可能な方式では、第2のネットワークノードは、インターネットプロトコルIPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
この方式では、第1のデータパケットが、第2のネットワークノードによって破棄されない。
可能な方式では、第2のネットワークノードがIPアドレスフィルタリングルールを更新することは、以下を含む:
第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスを取得する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新する。
任意選択で、第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードがソースドナーDUに接続されるときに取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
任意選択で、第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加する、即ち、第1のIPアドレスを、転送されることが許されるデータパケットのソースIPアドレスリストに追加する。
前述の方式では、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを転送することが許されるので、第1のデータパケットは、第2のネットワークノードによって破棄されない。
可能な方式では、第2のネットワークノードが第1のIPアドレスを取得することは、以下を含む:第2のネットワークノードが、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。
任意選択で、第2のネットワークノードが第1のIPアドレスを取得することは、以下を含む:第2のネットワークノードが、第4のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナー中央ユニットCUである。
前述の方式では、第2のネットワークノードが、第1のデータの第1のIPアドレスを取得しうるので、第1のデータパケットは破棄されない。
可能な方式では、第2のネットワークノードがIPアドレスフィルタリングルールを更新することは、以下を含む:第2のネットワークノードが、第4のネットワークノードから第1の一時停止インジケーション情報を受信する。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードにIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーCUである。
前述の方式では、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを転送することが許されるので、第1のデータパケットは、第2のネットワークノードによって、IPアドレスフィルタリングルールに起因して破棄されることがない。
可能な方式では、第1のデータパケットは、第2のデータパケットにカプセル化される。第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含む。第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードのIPアドレス又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイのIPアドレスである。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。第2のネットワークノードが、第2のIPヘッダに基づいて第2のデータパケットを第4のネットワークノードに送信するので、第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
前述の方式では、第2のネットワークノードは、第4のネットワークノードを介して第3のネットワークノードに第1のデータパケットを送信しうる。これは、第1のデータパケットをソースドナーCUに送信することができることを保証するので、第3のネットワークノードによって第1のデータパケットを正しく処理することができる。処理は、例えば、完全性検証又は復号である。
可能な方式では、第2のデータパケットは、第4のネットワークノードに第2のIPヘッダを除去するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、そのような特別な処理を必要とする特定のデータパケット、具体的には、外部IPヘッダが除去された後に内部IPヘッダに基づいて転送される特定のデータパケットを識別しうる。
可能な方式では、第2のIPヘッダが第2のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加されるか、又は第2のIPヘッダが第1のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加される。
任意選択で、第2のIPヘッダが第1のIPヘッダの外側に追加されるか、又は第2のIPヘッダが第1のIPヘッダの外側にある。
前述の方式では、第1のデータパケットを第4のネットワークノードに転送することができる。
可能な方式では、第2のネットワークノードが第1のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する前に、第1のネットワークノードがトポロジ更新を完了する。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は以下を含む:第1のネットワークノードが第1のデータパケットを決定する。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードDUである。
前述の方式では、第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードを利用して、第3のネットワークノードに送信される第1のデータパケットを再ルーティングするので、第1のデータパケットを第3のネットワークノードによって正しく処理することができる。これは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行するときのデータパケットの損失を回避する。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信するために、第1のデータパケットのバックホール適応プロトコルレイヤ構成を更新する。
任意選択で、第1のネットワークノードは、第4のネットワークノードによって送信された設定情報に基づいて、第1のデータパケット内のルーティング識別子を更新する。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーCUである。
前述の方式では、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを転送する前に、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を修正するので、第1のデータパケットを第2のネットワークノードへと成功裏に送信することができる。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加する。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナー中央ユニットCUである。
前述の方式では、第1のデータパケットを第4のネットワークノードに転送することができる。
可能な方式では、第1のデータパケットは、第4のネットワークノードに第2のIPヘッダを除去するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、そのような特別な処理を必要とする特定のデータパケット、具体的には、外部IPヘッダが除去された後に内部IPヘッダに基づいて転送される特定のデータパケットを識別しうる。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第4のネットワークノードに第1のIPアドレスを送信する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
前述の方式では、それは、第4のネットワークノードが第1のIPアドレスを取得し、さらに、第4のネットワークノードが第1のIPアドレスを第2のネットワークノードに送信するのを助ける。
可能な方式では、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを決定する前に、第1のネットワークノードはトポロジ更新を実行する。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:
第4のネットワークノードは、第1のメッセージを決定する、ここで、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードCUである。
第4のネットワークノードは、第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信する。第1のメッセージは、IPアドレスフィルタリングルールを更新するために、第2のネットワークノードによって利用される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードDUである。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新するために必要な情報を第2のネットワークノードに提供する。
可能な方式では、第4のネットワークノードが第1のメッセージを決定することは、以下を含む:
第4のネットワークノードは、第1のIPアドレスを取得する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第4のネットワークノードが第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信することは、以下を含む:第1のメッセージは、第1のIPアドレスを含む。
任意選択で、第4のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。
代替として、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信する。
代替として、第4のネットワークノードは、アクセス及びモビリティ管理機能AMFから第1のIPアドレスを受信する。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードに第1のIPアドレスを提供するので、第2のネットワークノードは、第1のIPアドレスに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新する。これは、第1のデータの転送成功を保証することをさらに助ける。
可能な方式では、第4のネットワークノードが第1のメッセージを決定することは、以下を含む:第4のネットワークノードは、第1の一時停止インジケーション情報を決定する。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードにIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。
第4のネットワークノードが第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信することは、以下を含む:第1のメッセージは、第1の一時停止インジケーション情報を含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードによって第1のデータパケットが廃棄されないように、IPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように第2のネットワークノードに示す。
可能な方式では、第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードから第2のデータパケットを受信する。第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含む。第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードである。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。
第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。第1のデータパケットは、第4のネットワークノードによって、第2のデータパケットを処理することによって取得されるデータパケットである。第1のデータパケットは、第2のIPヘッダを含まない。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。これは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードによって正しく処理することができることを保証し、第1のデータパケットの損失を回避する。
可能な方式では、第1のデータパケットは、第2のIPヘッダを除去した後に第1のIPヘッダに基づいて第4のネットワークノードに、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、IPヘッダ除去処理が実行される必要がある特定のデータパケットを決定できる。
可能な方式では、第4のネットワークノードは、第3のネットワークノードから、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連し、かつ第1のデータパケット内にあるデータを受信する。
前述の方式では、第4のネットワークノードは、端末に関連し、かつ第1のデータパケット内にあるデータを取得しうるし、データをさらに処理し、例えば、端末サービスのデータを端末に送信しうる。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第3のネットワークノードが第1のデータパケットを取得する。第1のデータパケットは、第1のネットワークノードが第2のネットワークノードに接続された後に第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである。第3のネットワークノードは、第1のデータパケットを処理する。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードDUである。
前述の方式では、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信される第1のデータパケットを取得し、第1のデータパケットを正しく処理できる。これは、第1のデータパケットの損失と、端末のサービス継続性への影響を回避することを助ける。
可能な方式では、第3のネットワークノードが第1のデータパケットを取得することは、以下を含む:第3のネットワークノードは、第4のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する。第1のデータパケットは、第4のネットワークノードによって第2のネットワークノードからの第2のデータパケットを処理することによって取得されるデータパケットである。第1のデータパケットは、第2のデータパケットにカプセル化される。
代替として、第3のネットワークノードは、第2のネットワークノードから第1のデータパケットを受信する。
前述の方式では、第3のネットワークノードは、異なる経路を介して第1のデータパケットを取得できる。
可能な方式では、第3のネットワークノードが第1のデータパケットを処理することは、以下を含む:第3のネットワークノードは、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータを決定する。
第3のネットワークノードは、端末デバイスに関連するデータを第4のネットワークノードに送信する。
任意選択で、端末デバイスに関連するデータは、端末デバイスのパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPサービスデータユニットSDUである。
前述の方式では、第3のネットワークノードは、第1のデータパケットを正しく処理することができ、端末デバイスのサービス継続性が保証される。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第1のネットワークノードが、第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信する。第1のハンドオーバコマンドは、第1のネットワークノードにハンドオーバを実行するように指示する。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を送信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。
任意選択で、この方法はさらに以下を含む:第1のネットワークノードがハンドオーバを実行する。
任意選択で、別の可能な方式では、第1のネットワークノードは、トポロジ更新を実行することを決定する。第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を送信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。任意選択で、この方法はさらに以下を含む:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。
任意選択で、第1のネットワークノードが第1の送信完了インジケーション情報を送信することは、以下を含む:
第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。
任意選択で、第1のネットワークノードが第1の送信完了インジケーション情報を送信することは、以下を含む:
第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
前述の方式では、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードによってバッファリングされた全ての送信中アップリンクデータパケットが、第1のネットワークノードのソース親ノードに送信され、かつ第1の送信完了インジケーション情報がソース親ノード又はソースドナーノードに送信されることが保証されるまで、第1のネットワークノードはトポロジ更新を実行しない。これは、トポロジ更新プロセスでデータパケットが失われないことを保証する。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
前述の方式では、トポロジ更新を実行することを決定した後、第1のネットワークノードは、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信し、全ての第3のデータパケットが送信されていると決定した後にのみトポロジ更新を実行する。
可能な方式では、第1のネットワークノードは、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。第6のネットワークノードは、第1のネットワークノードの子孫ネットワークノードである。
任意選択で、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することは、以下を含む:第1のネットワークノードは、第6のネットワークノードから、第4のデータパケットの送信が完了していることを示す第2の送信完了インジケーション情報を受信することであって、第4のデータパケットは、第6のネットワークノード及び第6のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む、ことを行い、第1のネットワークノードは、第2の送信完了インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
任意選択で、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することは、以下を含む:第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のスケジューリング停止インジケーション情報を受信し、第1のネットワークノードは、第1のスケジューリング停止インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
前述の方式では、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行することを決定し、第6のネットワークノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了された後、第1のネットワークノードは、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
可能な方式では、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信した後、この方法はさらに、以下を含む:第1のネットワークノードが端末デバイスのアップリンクスケジューリングを停止し、第1のネットワークノードが端末デバイスにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
任意選択で、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行することを決定した後、第1のネットワークノードは、端末デバイスのアップリンクスケジューリングを停止し、第1のネットワークノードは、端末デバイスにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
前述の方式では、ハンドオーバコマンドを受信した後、又はトポロジ更新を実行することを決定した後、第1のネットワークノードは、端末デバイスのアップリンクスケジューリングを停止する。可能な方式では、第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットで搬送されるか、又は、第1の送信完了インジケーション情報は、バックホール適応プロトコルBAPレイヤの制御プロトコルデータユニットPDUで搬送される。
前述の方式では、第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットのうちの最後のデータパケットと共に送信されてよく、又は単独で送信されてよい。
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを示す送信インジケーション情報を受信する。第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードにアクセス及びバックホールサービスを提供する。第5のネットワークノードは、送信インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定する。
任意選択で、第5のネットワークノードが送信インジケーション情報を受信することは、以下を含む:第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。第5のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定する。
任意選択で、第5のネットワークノードが送信インジケーション情報を受信することは、以下を含む:第5のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第2のスケジューリング停止インジケーション情報を受信する。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノードCUである。
前述の方式では、第5のネットワークノードは、複数の方法で、異なるネットワーク要素によって送信された送信完了インジケーション情報を受信してよく、第5のネットワークノードは、送信完了インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定する。
可能な方式では、第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第2のハンドオーバコマンドに含まれ、第2のハンドオーバコマンドは、第5のネットワークノードにハンドオーバを実行するように指示する。
前述の方式では、第5のネットワークノードが、ハンドオーバを実行するように指示されるとき、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングも停止されるように示される。
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法を提供する。この方法は、ネットワークノードによって実行されてよく、又はネットワークノードの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行されてよい。この方法は、以下を含む:第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信する。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。子孫ノードは、子孫ネットワークノード及び/又は子孫端末を含む。
第3のネットワークノードは、第2のスケジューリング停止インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを第5のネットワークノードに示す。第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードにアクセス及びバックホールサービスを提供する。
任意選択で、第1の送信完了インジケーション情報は、アップリンクデータで搬送されるか、又は、第1の送信完了インジケーション情報は、RRCメッセージ又はF1APメッセージで搬送される。
任意選択で、第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第2のハンドオーバコマンドに含まれ、第2のハンドオーバコマンドは、第5のネットワークノードに、ハンドオーバを実行するように指示する。
前述の方式では、第3のネットワークノードが、トポロジ更新を実行する第1のネットワークノードでの全てのアップリンクデータの送信が完了されたと決定した後、第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止するように指示される。これは、第1のネットワークノードのトポロジ更新プロセスでのデータパケットの損失を回避する。
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、無損失データ送信通信装置を提供する。装置は、ネットワークノードであってよく、又はネットワークノードで利用されるチップであってよい。この装置は、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装のいずれか1つを実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてよく、又はハードウェアが、対応するソフトウェアを実行することによって実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサ及びメモリを含む無損失データ送信通信装置を提供する。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。装置が動作するとき、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、それにより、装置は、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行する。
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法のステップを実行するように構成されたユニット又は手段(means)を含む、無損失データ送信通信装置を提供する。
第11の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサ及びインターフェース回路を含む無損失データ送信通信装置を提供する。プロセッサは、インターフェース回路を介して別の装置と通信し、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行するように構成される。1つ又は複数のプロセッサがある。
第12の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含む無損失データ送信通信装置を提供する。プロセッサは、メモリに接続され、メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行するように構成される。メモリは、装置の内部又は外部に配置されてよい。1つ又は複数のプロセッサがある。
第13の態様によれば、この出願の実施形態は、命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、プロセッサは、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行することが可能になる。
第14の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータ製品は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが実行されるとき、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行することが可能になる。
第15の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含むチップシステムをさらに提供する。プロセッサは、第1の態様から第7の態様又は第1の態様から第7の態様の可能な実装におけるいずれかの方法を実行するように構成される。
この出願の実施形態が適用可能な通信システムの概略図である。
この出願の実施形態によるIABネットワークシステムのアーキテクチャの概略図である。
この出願の実施形態による非スタンドアロンネットワーキングIABシナリオの概略図である。
この出願の実施形態による、IABネットワーク内のユーザプレーンプロトコルスタックの概略図である。
この出願の実施形態による、IABネットワーク内の制御プレーンプロトコルスタックの概略図である。
この出願の実施形態によるIABドナー間トポロジ更新の概略図である。
この出願の実施形態によるIABドナー内トポロジ更新の概略図である。
この出願の実施形態による無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による別の無損失データ送信通信方法の概略図である。
この出願の実施形態による無損失データ送信通信装置の概略図である。
この出願の実施形態による無損失データ送信通信装置の構造の概略図である。
この出願の実施形態は、無損失データ送信通信方法及び装置を提供する。その方法及び装置は同じ概念に基づいている。方法及び装置を利用して問題を解決する原理は類似しているため、装置及び方法の実装間で相互参照が行われうるし、繰り返しの説明は省略される。
この出願の実施形態の説明において、用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクト間の関連関係を記述し、3つの関係が存在しうることを示す。例えば、A及び/又はBは、次の3つのケースを示しうる。即ち、Aのみが存在するケース、AとBの両方が存在するケース、及びBのみが存在するケースである。記号「/」は、一般に、関連付けられたオブジェクト間の「又は」関係を示す。この出願において、「少なくとも1つ」は1つ又は複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。さらに、この出願の説明において、「第1の」及び「第2の」などの用語は単に区別及び説明のために利用されていると理解することができるが、相対的な重要性を示したり又は暗示したりするものとして理解されるべきではなく、順序を示したり又は暗示したりするものとして理解されるべきではない。
この出願の実施形態で提供される無損失データ送信通信方法は、第4世代(4th generation、4G)通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムに適用されうるし、第5世代(5th generation、5G)通信システム、例えば、5G新無線(new radio、NR)システムに適用されうるし、又は、様々な将来の通信システム、例えば、第6世代(6th generation、6G)通信システム、及び別の例として、第7世代(7th generation、7G)通信システムに適用されうる。この出願の実施形態は、統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul、IAB)シナリオにも適用されうる。
以下では、添付の図面を参照しながら、この出願の実施形態について説明する。添付の図面において破線でマークされた特徴又は内容は、この出願の実施形態における選択肢の動作又は選択肢の構造として理解されうる。
図1Aは、この出願の実施形態が適用可能な通信システムの概略図である。通信システム100は、少なくとも1つのIABノード(IABノード110からIABノード150までが図示されている)及び少なくとも1つのIABドナー160を含む。任意選択で、通信システムは、IABノードに接続された少なくとも1つの端末(端末170及び端末180が図示されている)をさらに含む。任意選択で、通信システムは、IABドナー160に接続されたコアネットワークデバイス190をさらに含む。IABノード140は、アクセスリンク(access link、AL)を介して端末170に無線アクセスサービスを提供しうる。端末170のサービスデータは、無線バックホールリンク(backhaul link、BL)を介して、IABノード140によって、接続されたIABドナー160に送信されうる。
図1Aの端末は、ユーザ機器、モバイル端末(mobile termination、MT)、アクセス端末デバイス、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、遠隔局、遠隔端末デバイス、モバイルデバイス、ユーザ端末デバイス、無線端末デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置などでありうる。代替として、端末は、セルラフォン、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ又はスマートバンドなど)、スマートファニチャー又は家電製品、5Gネットワーク内の端末デバイス、将来的に進化するパブリックランドモバイル通信ネットワーク(public land mobile network、PLMN)の端末デバイス、ビークルトゥエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)の車両デバイス、顧客宅内機器(customer premises equipment、CPE)などでありうる。ユーザ機器の具体的な実装形態は、この出願では限定されない。
図1AのIABノードは、モバイル端末と分散ユニットDU(distributed unit、DU)とを含みうる。IABノードの親ノードに面するとき、IABノードは、端末デバイス、即ち、MTの役割とみなされうる。IABノードの子孫デバイス(子孫デバイスは、別の子IABノード又は共通UEでありうる)に面するとき、IABノードは、ネットワークデバイス、即ち、DUの役割とみなされうる。説明を簡単にするために、この出願の実施形態では、IABノード130を介してIABドナー160に接続されるIABノード(例えば、IABノード140)又は端末(例えば、端末170)は、IABノード130の子孫IABノード(descendent IAB node)、子孫ノード、子孫ネットワークノード、又は子孫端末と呼ばれる。
図1AのIABドナー(IAB donor)は、ドナー基地局であってよく、IABドナーは、5Gネットワークにおいて、略してDgNB(ドナーgNodeB)と呼ばれることがある。IABドナーは、完全なエンティティでありうるし、又は中央ユニット(central unit、CU)(この出願では説明を簡単にするために、略して、ドナー-CU、CU、又はgNB-CUと呼ばれることがある)及び分散ユニット(distributed unit、DU)(この出願では、略して、ドナー-DU、DU、又はgNB-DUと呼ばれる)が分離される形態で存在しうる。図1Bに示すように、IABドナーは、5G無線アクセスネットワーク(5G radio access network、5G RAN)におけるgNBでありうる。IABドナーは、gNB-CU及びgNB-DUを含みうる。gNB-CUとgNB-DUとはF1インターフェースを介して接続され、F1インターフェースは、制御プレーンインターフェース(F1-C)及びユーザプレーンインターフェース(F1-U)をさらに含みうる。CUとコアネットワークとは、次世代(next generation、NG)インターフェースを介して接続される。gNB-CU又はドナー-CUは、代替として、ユーザプレーン(user plane、UP)(この出願では、略してCU-UPと呼ばれる)及び制御プレーン(control plane、CP)(この出願では略してCU-CPと呼ばれる)が分離される形態で存在しうる。言い換えると、gNB-CU又はドナー-CUは、CU-CP及びCU-UPを含む。gNB-CUは、1つのgNB-CU-CP及び少なくとも1つのgNB-CU-UPを含みうる。代替として、ドナー-CUは、1つのドナー-CU-CPと少なくとも1つのドナー-CU-UPとを含みうる。
この出願の実施形態におけるIABノード及びIABドナーは、ネットワークノード又はネットワークデバイスと呼ばれることがあることを理解するのは容易である。
図1Aのコアネットワークデバイスは、ネットワーク管理デバイス、例えば、オペレーションとアドミニストレーションとメンテナンス(operation, administration and maintenance、OAM)のネットワーク要素であってよい。ネットワーク管理デバイスは、要素管理システム(element management system、EMS)及びネットワーク管理システム(network management system、NMS)を含みうる。図1Bに示されるように、ネットワーク管理デバイスは、次世代コア(Next Generation Core、NGC)又は5Gコア(5G core、5GC)における機能ネットワーク要素でありうる。代替として、ネットワーク管理デバイスは、5GCの背後にあるバックボーンネットワークに配置された機能ネットワーク要素でありうるか、又は、ネットワーク管理デバイスは、別の場所に配置されうる。ネットワーク管理デバイスの特定の配置場所は、この出願では限定されない。
図1Bに示すように、IABノードは、IABドナーを介してコアネットワークに接続される。例えば、スタンドアロン(standalone、SA)5Gアーキテクチャでは、IABノードはIABドナーを介して5GCに接続される。IAB-ドナー-CU-CPは、NG制御プレーンインターフェースを介して、5GC内の制御プレーンネットワーク要素(例えば、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF))に接続される。IAB-ドナー-CU-UPは、NGユーザプレーンインターフェースを介して5GC内のユーザプレーンネットワーク要素(例えば、ユーザプレーン機能(user plane function、UPF))に接続される。デュアル接続(dual connectivity、DC)又はマルチ接続(multi-connectivity、MC)の5Gアーキテクチャ(例えば、非スタンドアロン(non-standalone、NSA)ネットワーキングシナリオ又はNR-NR DCシナリオ)では、プライマリ経路上で、IABノードは、進化型基地局(evolved NodeB、eNB)を介して進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)(例えば、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)に接続される)に接続されうる。MeNBとIABノードのMTの間には、LTE Uuエアインターフェース接続がある。MeNBとIAB-ドナー-CU-CPとの間にはX2-Cインターフェースがある。MeNBは、S1インターフェース(S1インターフェースユーザプレーン及びS1インターフェース制御プレーンを含む)を介してEPCに接続される。5Gコアネットワークは、認証、モビリティ管理、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション管理などを端末デバイス上で実行するように構成されてよく、AMF及びUPFなどの機能エンティティ又はネットワーク要素を含む。4Gコアネットワークは、認証、モビリティ管理、パケットデータネットワーク接続管理などを端末デバイス上で実行するように構成されてよく、モビリティ管理エンティティ及びパケットデータゲートウェイなどのネットワーク要素を含む。
サービス送信の信頼性を保証するために、IABネットワークでは、マルチホップIABノードネットワーキング及びマルチ接続IABノードネットワーキングがサポートされる。従って、端末とIABドナーとの間に複数の伝送経路が存在することがある。1つの経路では、IABノード間、及びIABノードと、IABノードに接続されたIABドナーとの間に、決定された階レイヤ関係がある。各IABノードは、IABノードにバックホールサービスを提供するノードを親ノードと見なす。それに対応して、各IABノードは、IABノードの親ノードの子ノードとみなされうる。
例えば、図1Aを参照されたい。IABノード110の親ノードはIABドナー160であり、IABノード110はIABノード120及びIABノード130の親ノードであり、IABノード120及びIABノード130の両方は、IABノード140の親ノードであり、IABノード150の親ノードはIABノード120である。端末のアップリンクデータパケットは、1つ又は複数のIABノードを介してIABドナーに送信されうるし、次に、IABドナーによってコアネットワークデバイス190(例えば、5Gネットワークにおけるユーザプレーン機能(user plane function、UPF)ネットワーク要素)に送信される。IABドナー160がコアネットワークデバイス(例えば、モバイルゲートウェイデバイス)からダウンリンクデータパケットを受信した後、IABドナーは、ダウンリンクデータパケットを1つ又は複数のIABノードを介して端末に送信する。端末170とIABドナー160との間のデータパケット送信のために2つの利用可能な経路がある。1つの経路は、以下のようになる:端末170→IABノード140→IABノード130→IABノード110→IABドナー160。もう1つの経路は、以下のようになる:端末170→IABノード140→IABノード120→IABノード110→IABドナー160。端末180とIABドナー160との間のデータパケット送信のために3つの利用可能な経路がある。3つの経路は、以下のようになる:端末180→IABノード140→IABノード130→IABノード110→IABドナー160;端末180→IABノード140→IABノード120→IABノード110→IABドナー160;端末180→IABノード150→IABノード120→IABノード110→IABドナー160。IABノードからIABドナーへのアップリンク経路上の各中間IABノードは、IABノードのアップストリームと呼ばれることがある。例えば、図1AのIABノード110とIABノード120の両方は、IABノード150のアップストリームIABノードと呼ばれることがある。例えば、IABノードの子孫デバイス又は子孫ノードは、IABノードに直接アクセスするデバイス、例えば、IABノードの子ノード又はIABノードにアクセスするUEを含みうる。例えば、図1AのIABノード120及びIABノード130は、IABノード110の子孫デバイスと呼ばれ、端末170及び端末180は、IABノード140の子孫デバイスと呼ばれることがある。
IABネットワークでは、端末とIABドナーとの間の伝送経路上に1つ又は複数のIABノードが存在しうることが理解されうる。各IABノードは、親ノードに対する無線バックホールリンクを維持する必要があり、さらに子ノードに対する無線リンクを維持する必要がある。IABノードが端末によってアクセスされるノードである場合、IABノードと子ノード(即ち、端末)との間に無線アクセスリンクALが存在する。IABノードが別のIABノードにバックホールサービスを提供するノードである場合、IABノードと子ノード(即ち、別のIABノード)との間に無線バックホールリンクBLが存在する。例えば、図1Aを参照されたい。「端末170→IABノード140→IABノード130→IABノード110→IABドナー160」の経路上で、端末170は無線アクセスリンクを介してIABノード140にアクセスし、IABノード140は無線バックホールリンクを介してIABノード130にアクセスし、IABノード130は、無線バックホールリンクを介してIABノード110にアクセスし、IABノード110は、無線バックホールリンクを介してIABドナーにアクセスする。
前述のIABネットワーキングシナリオは、単なる例である。マルチホップとマルチ接続とを組み合わせたIABシナリオでは、さらに別の可能なIABネットワーキングシナリオがある。例えば、IABドナーと、別のIABドナーに接続されたIABノードは、デュアル接続を形成して端末にサービスを提供する。可能なIABネットワーキングシナリオは、ここでは1つずつ列挙されていない。
IABネットワークは、EN-DC(E-UTRAN NRデュアル接続)ネットワーキングシナリオとも呼ばれる非スタンドアロン(non-standalone、NSA)ネットワーキングもサポートする。図1Cは、この出願の実施形態による非スタンドアロンネットワーキングIABシナリオの概略図である。IABノードは、4G及び5Gネットワークのデュアル接続をサポートする。LTE基地局eNBは、マスター基地局(Master eNB、MeNB)であり、IABノードにLTEエアインターフェース(LTE Uu)接続を提供し、ユーザプレーン及び制御プレーン送信のために4Gコアネットワークの進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)とのS1インターフェースを確立する。IABドナーgNBはセカンダリ基地局であり、IABノードにNRエアインターフェース(NR Uu)接続を提供し、ユーザプレーン送信のためにコアネットワークEPCとのS1インターフェースを確立する。同様に、UEはEN-DCもサポートする。UEは、LTE Uuインターフェースを介してマスター基地局eNBに接続され、NR Uuインターフェースを介してセカンダリ基地局IABノードに接続される。代替として、UEのセカンダリ基地局は、IABドナーgNBでありうる。
図1Cは単なるネットワーキングの例であることを理解するのは容易である。IABネットワークのNSAシナリオは、マルチホップIABネットワーキングもサポートしている。例えば、図1CのUEは、別のIABノードでありうる、言い換えると、IABノードは、マルチホップ無線バックホールリンクを介してIABドナーgNBに接続されうる。
図1Dは、この出願の実施形態による、IABネットワークにおけるユーザプレーンプロトコルスタックの概略図であり、図1Eは、この出願の実施形態による、IABネットワークにおける制御プレーンプロトコルスタックの概略図である。以下では、図1D及び図1Eを参照しながら説明を提供する。
IABネットワークに関する現在の議論の中で、新しいプロトコルレイヤ、即ちバックホール適応プロトコル(backhaul adaptation protocol、BAP)レイヤが無線バックホールリンクに導入されることが決定されている。プロトコルレイヤは、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤの上に配置され、無線バックホールリンク上のデータパケットのルーティング及びベアラマッピングなどの機能を実装する。
F1インターフェース(又はF1*インターフェースと呼ばれ、この出願の実施形態では、まとめてF1インターフェースと呼ばれることがあるが、名前は限定されない)は、IABノード(IABのDU部分)とドナーノード(又はIAB-ドナー-CU)との間で確立される必要がある。インターフェースは、ユーザプレーンプロトコル(F1-U/F1*-U)と制御プレーンプロトコル(F1-C/F1*-C)とをサポートする。ユーザプレーンプロトコルは、次のプロトコルレイヤのうちの1つ又は複数を含む:一般的なパケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)トンネリングプロトコルユーザプレーン(GPRS tunneling protocol user plane、GTP-U)プロトコルレイヤ、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)レイヤ、インターネットプロトコル(internet protocol、IP)レイヤなど。インターフェースの制御プレーンプロトコルは、以下のプロトコルレイヤのうちの1つ又は複数を含む:F1アプリケーションプロトコル(F1AP)レイヤ、ストリーム制御トランスポートプロトコル(stream control transport protocol、SCTP)レイヤ、IPレイヤなど。
ユーザプレーンについては、図1Dに示されるように、ユーザプレーンデータ送信及びダウンリンク送信ステータスフィードバックなどの機能は、F1/F1*インターフェースのユーザプレーンを介してIABノードとIABドナーとの間で実行されうる。
制御プレーンについては、図1Dに示すように、インターフェース管理、IAB-DUでの管理、UEコンテキスト関連構成などは、F1/F1*インターフェースの制御プレーンを介してIABノードとIABドナーとの間で実行されうる。
図1D及び図1Eは、例として図1Aに示すIABシナリオのプロトコルスタックを用いて記述される。特に、1つのIABノードが1つ又は複数の役割を果たしうる。IABノードは、1つ又は複数の役割の1つ又は複数のプロトコルスタックを有しうる。代替として、IABノードはプロトコルスタックを有しうるし、IABノードの異なる役割について、プロトコルスタック内の異なる役割に対応するプロトコルレイヤが処理のために利用されうる。以下では、IABノードが1つ又は複数の役割の1つ又は複数のプロトコルスタックを有する例を用いて説明を提供する。
(1)共通端末のプロトコルスタック
IABネットワークにアクセスするとき、IABノードは共通端末として機能できる。この場合、IABノードのMTは共通端末のプロトコルスタックを有する。IABノードがIABネットワークにアクセスした後、IABノードは依然として共通端末の役割を果たしうる。例えば、IABノードは、IABドナーと共にIABノードについてのアップリンク及び/又はダウンリンクのデータパケット(例えば、OAMデータパケット)を送信し、RRCレイヤを利用して測定を実行する。
(2)アクセスIABノードのプロトコルスタック
IABノードがIABネットワークにアクセスした後、IABノードは、端末にアクセスサービスを提供して、アクセスIABノードの役割を果たしうる。この場合、IABノードは、アクセスIABノードのプロトコルスタック、例えば、図1D及び図1EのIABノード2のプロトコルスタックを有する。
この場合、IABノードのものであり、かつIABノードの親ノードに面するインターフェース上に2つのプロトコルスタックが存在しうる。1つは共通端末のプロトコルスタックであり、もう1つは端末にバックホールサービスを提供するプロトコルスタック(即ち、アクセスIABノードのプロトコルスタック)である。
(3)中間IABノードのプロトコルスタック
IABノードがIABネットワークにアクセスした後、IABノードは中間IABノードの役割を果たしうる。この場合、IABノードは、中間IABノードのプロトコルスタック、例えば、図1D及び図1EのIABノード1のプロトコルスタックを有する。
この場合、IABノードのものであり、IABノードの親ノードに面するインターフェース上に2つのプロトコルスタックが存在しうる:共通端末のプロトコルスタック、及びIAB子ノードにバックホールサービスを提供するプロトコルスタック(即ち、中間IABノードのプロトコルスタック)。
さらに、IABノードは、アクセスIABノード及び中間IABノードの両方の役割を果たしうる。例えば、IABノードは、一部の端末に対してはアクセスIABノードであり、他の端末に対しては中間IABノードでありうる。この場合、IABノードは、3つのプロトコルスタックを有しうる:共通端末のプロトコルスタック、アクセスIABノードのプロトコルスタック、中間IABノードのプロトコルスタック。
特に、図1D及び図1Eは、IABネットワークを例として利用して説明される。図1D及び図1Eの内容は、IABネットワークとは異なる別のタイプのリレーネットワークにも適用可能である。リレーネットワークの制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャについては、図1Dを参照されたい。リレーネットワークのユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャについては、図1Eを参照されたい。図1D及び図1EのIABノードは、リレー(relay)に置き換えられうる。例えば、IABノード1は、リレーノード1に置き換えられうるし、IABノード2は、リレーノード2に置き換えられうるし、IABドナーはドナーノードに置き換えられうるし、ドナーノードはCUプロトコルスタックとDUプロトコルスタックとを有する。その他の内容は、図1D及び図1Eで説明した内容と同じである。詳細については、図1D及び図1Eの説明を参照されたく、また、詳細については、ここでは再度説明されない。
IABネットワーク内のIABノードは、トポロジ更新、例えば、ハンドオーバプロセス又は無線リンク障害回復プロセスで発生するトポロジ更新を実行しうる。この出願の実施形態では、ハンドオーバプロセスが説明のための例として利用されるが、トポロジ更新は、ハンドオーバのみに起因して生じるトポロジ更新に限定されない。
トポロジ更新の異なるタイプに基づいて、以下は、添付の図面を利用することによってIABノードがトポロジ更新を実行するいくつかの可能なシナリオについて説明する。
シナリオ1:図1Fに示されるようなIABドナー間トポロジ更新、例えば、IABノードのハンドオーバに起因して生じるIABドナー間トポロジ更新
IABノード3(第1のネットワークノードと表記される)は、ソース親ノード(例えば、図1FのIABノード1)からターゲット親ノード(例えば、図1FのIABノード2であり、第5のネットワークノードとして示されている)にハンドオーバし、接続されたIABドナーを変更し、具体的には、ソースIABドナー(例えば、図1FのIABドナー1であり、第1のドナーノードと表記される)からターゲットIABドナー(例えば、図1FのIABドナー2であり、第2のドナーノードとして示されている)にハンドオーバする。第1のネットワークノードはまた、ソースIABドナーDU(例えば、図1FのIABドナーDU1)からターゲットIABドナーDU(例えば、図1FのIABドナーDU2であり、第2のネットワークノードとして示されている)にハンドオーバする。簡潔にするために、ソースIABドナーCUは、第3のネットワークノードと表記されることがあり、ターゲットIABドナーCUは、第4のネットワークノードと表記されることがある。このタイプのハンドオーバは、IABドナー間ハンドオーバ、IABドナー間トポロジ更新、IABドナーCU間トポロジ更新、又はドナーCU間ハンドオーバ(ドナーCU間移行)と呼ばれることがある。
代替として、シナリオ1において、ターゲットIABドナーDU及びターゲットIABドナーCUが分離されないことを理解するのは容易である。同様に、代替として、ソースドナーDUとソースドナーCUは、分離されない。
シナリオ2:図1Gに示されるようなIABドナー内トポロジ更新、例えば、IABノードハンドオーバに起因して生じるIABドナー内トポロジ更新
IABノード3(第1のネットワークノードと表記される)は、ソース親ノード(例えば、図1GのIABノード1)からターゲット親ノード(例えば、図1GのIABノード2)にハンドオーバするが、IABドナーを変更しない、言い換えると、IABドナーCU(第3のネットワークノードと表記される)の下のソースドナーDU(例えば、図1GのIABドナーDU1であり、オリジナルのドナーDUと呼ばれることもある)からターゲットドナーDU(例えば、図1GのIABドナーDU2であり、第2のネットワークノードとして示され、新しいドナーDUと呼ばれることもある)にハンドオーバする。このタイプのハンドオーバは、IABドナー内ハンドオーバ、IABドナーDU間ハンドオーバ、DU間ハンドオーバ、又はドナー内CUハンドオーバ(ドナー内CU移行)と呼ばれることがある。前述のシナリオ1及び2がIABノードハンドオーバのシナリオについて説明していることを理解するのは容易である。同様に、IABノードの親ノード(例えば、図1FのIABノード1)はハンドオーバを実行してもよく、例えば、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにハンドオーバしうる。同様に、IABノードの子ノード(例えば、図1FのIABノード4)は、IABノードと共にハンドオーバを実行してよく、即ち、ソースIABドナーからターゲットIABドナーにハンドオーバしてもよい。この出願の実施形態で提供される方法は、IABノードのハンドオーバに適用可能であり、IABノードの子ノードがIABノードと共にハンドオーバを実行するシナリオにも適用可能であり、IAB親ノード又はIABノードに接続されたドナーノードが変更する別のシナリオ、例えば、IABノードが新しい親ノードを変更し、無線リンク障害が発生した後のリンク回復を実行した後、接続されているIABドナーノードをさらに変更するシナリオにも適用可能である。言い換えると、この出願において、IABネットワークにおけるトポロジ更新は、IABノードがハンドオーバを実行することに起因して生じるトポロジ更新として理解されうる。例えば、IABノードは、ハンドオーバコマンドに従ってハンドオーバを実行する。代替として、IABノードで無線リンク障害(Radio Link Failure、RLF)が発生した後、又はIABノードが親ノードによって通知されたBH RLF通知を受信した後に、RLF回復プロセスを実行することによって引き起こされるトポロジ更新として理解されうる。
この出願では、IABノードのMTは、略してIAB-MTと呼ばれることがあり、IABノードのDUは、略してIAB-DUと呼ばれることがあり、IABドナーのCUは、略してドナー-CUと呼ばれることがあり、IABドナーのDUは略してドナー-DUと呼ばれることがある。
この出願では、IABノードに接続されたIABドナーは、IABノードのIABドナー又はIABノードのドナーノードと呼ばれることがあり、又は、略してIABドナーと呼ばれる。IABノードは、IABドナーによってサービスされるセルに直接アクセスしうるし(例えば、IABドナーのDUによってサービスされるセルに直接アクセスするか、又はCUとDUとが分離されていないIABドナーによってサービスされるセルに直接アクセスする)、又はIABノードは、別のIABノードを利用することによってIABドナー(例えば、IABドナーによってサービスされるセルにアクセスするIABノードであるIABノードの親ノード)に接続されうる。
IABノードがトポロジ更新を実行した後、IABノード上の一部のデータパケット(例えば、BAPレイヤでのサービスデータユニット(service data unit、SDU)又はBAPレイヤでのPDU)が、ソース親ノードに成功裏に送信されていない。IABノードが、トポロジ更新(例えば、IABノードは、トポロジ更新の前後で同じIABドナーの異なるドナーDUに個別に接続されるか、又は異なるIABドナーの異なるドナーDUに個別に接続される)の後に、接続されるドナーDUを変更する場合、データパケットの損失をどのように減らすかが早急に解決される必要がある問題である。
これらのデータパケットの損失を回避するために、IABノードは、最初にこれらのデータパケットをバッファリングし(例えば、BAPレイヤで、それらをバッファリングし)、トポロジ更新が完了された後に、これらのバッファリングされたデータパケットを新しい親ノードに送信してよい。しかし、これらのバッファリングされたデータパケットの損失を回避するには、前述のデータパケット送信プロセスに依然として存在する、少なくとも次の2つの問題が解決される必要がある。
問題1:トポロジ更新後、接続されるIABドナーDUが変更されるケースについては、例えば、前述のシナリオ1及び2では、トポロジ更新後、IABノードがバッファリングされたアップリンクデータパケットを新しい親ノードに送信し、新しい親ノードをオリジナルのIABドナーDU(又はソースIABドナーDUと呼ばれる)に接続せず、新しいIABドナーDU(又はターゲットIABドナーDUと呼ばれる)にのみ接続することができる。しかし、従来の技術では、異なるIABドナーDU(例えば、同じIABドナーの異なるIABドナーDU、又は異なるIABドナーの異なるIABドナーDU)間のアップリンクデータパケットの再ルーティング及び転送はサポートされない。
問題2:問題1が解決され、これらのバッファリングされたデータパケットがターゲットIABドナーDUに転送されるとしても、ターゲットIABドナーDUがデータパケットをどのように正しく転送するかという問題は、さらに解決される必要がある。
IABノードがIABドナー間トポロジ更新を実行した後、ソースIABドナーノードに元々送信されるべき一部のアップリンクデータパケットを、無線バックホールリンク上のターゲットIABドナーDUに送信することができるとしても、これらのアップリンクデータパケットのソースIPアドレスは、IABノードがソースIABドナーノードに接続されるときに、IABノードによって取得されるオリジナルのIPアドレスでありうる。ターゲットIABドナーDUがソースIPアドレスフィルタリングメカニズムを構成する場合、IABノードのオリジナルのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないため、ターゲットIABドナーDUはこれらのデータパケットを転送しなくてよいか、又はこれらのデータパケットを破棄することさえする。これらのアップリンクデータパケットがIABノード又はターゲットIABドナーDUでソースIABドナーCUに送信されることができない場合、従来の端末については、端末は、これらのデータパケット内の対応するパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)SDUをターゲットIABドナーCUに送信することもできない。従って、一部のデータパケットは、トポロジ更新プロセスで失われうる。
さらに、データパケットがターゲットIABドナーDUによってターゲットIABドナーCUに転送された後でも、ソースIABドナーCUと取り決められたセキュリティメカニズムに基づいて、セキュリティ保護(例えば、PDCPレイヤでのUEの完全性保護又は暗号化、又はIPsecレイヤでのIABノードの暗号化)がデータパケットに対して実行される場合、データパケットがターゲットIABドナーCUによって正しく解析されないこともあり、又は完全性保護チェックが失敗することもある。従って、これらのデータパケットは、依然として、処理のためにソースIABドナーCUに送信される必要がある。
図2Aに示されるように、前述のシナリオ1においてターゲットドナーノードDUとターゲットドナーノードCUとが分離されるときに発生する前述の問題を解決するために、この出願の実施形態は、以下のステップを含む無損失データ送信通信方法200Aを提供する。
S210A:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は、第1のネットワークノードが、接続されたIABドナーDUを変更することを含む。例えば、第1のネットワークノードに接続されたIABドナーDUは、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーDUである。
S230A:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードである。第1のネットワークノードのソースIABドナーのCU及びDUが分離されるとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーCUであるか、又は、第1のネットワークノードのソースIABドナーのCUとDUとが分離されていないとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーである、言い換えると、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである、ことを理解するのは容易である。例えば、第1のデータパケットは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する前にBAPレイヤで、第1のネットワークノードによってバッファリングされ、かつ第3のネットワークノードに送信されるデータパケットでありうる。第1のデータパケットの宛先ノードは、代替として、第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイ(security gateway、SeGW)デバイスでありうることが理解されうる。
任意選択で、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する前に、S230Aは、S231Aをさらに含む:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットに対して第1の処理動作を実行する。例えば、第1の処理動作は、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新することである。例えば、第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCUからBAPレイヤ設定情報を受信し、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。具体的には、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティング識別子を、構成された新しいルーティング識別子で置き換える。新しいルーティング識別子は、第2のネットワークノードへの伝送経路を指す。この方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに成功裏に送信することができる。可能な実装では、S230Aの前に、方法はS220Aをさらに含む。第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。
第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。例えば、IPアドレスフィルタリングルールを更新することは、第1のデータパケットのソースIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加すること、又は第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にすることであってよい。これにより、第1のデータパケットのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないために、第2のネットワークノードが第1のデータパケットを転送しないか又は第1のデータパケットを破棄するケースを回避できる。
S240A:第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
いくつかの可能なシナリオでそれを考慮すると、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットの外部IPヘッダのみを見ることができ、第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードでありうるし、又は、第3のネットワークノード側に配置されたセキュリティゲートウェイデバイスでありうるし、対応するIPルーティングが第2のネットワークノードに構成され、IPレイヤを転送するための宛先ノードが、第3のネットワークノード(具体的には、第3のネットワークノードCU-CP又は第3のネットワークノードCU-UPでありうる)又は第3のネットワークノード側に配置されたセキュリティゲートウェイ(略してソースSeGWと呼ばれる)の適切なネクストホップノードであることを見出すことができる場合、第1のデータパケットは、ネクストホップノードを利用して、ソースIABドナーCU又はソースSeGWに送信されうる。しかし、ターゲットの第2のネットワークノードのIPレイヤが、宛先ノードが第3のネットワークノードであるIPルーティングで構成されていない場合、第2のネットワークノードは、IPレイヤでのルーティング及び転送を介して、第3のネットワークノードに第1のデータパケットを直接送信できない。
第2のネットワークノードが第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信できることをどのように保証するかという問題について、任意選択で、方法240Aは以下をさらに含む:
S241A:第2のネットワークノードは、第2のデータパケットを取得する。第1のデータパケットは、第2のデータパケットにカプセル化され、第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含み、第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードのIPアドレス、又は第3のネットワークノードに接続された第1のセキュリティゲートウェイデバイスのIPアドレスであり、第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。任意選択で、第1のセキュリティゲートウェイデバイスは、第3のネットワークノード側に配置されたセキュリティゲートウェイデバイスでありうる。
任意選択で、第2のIPヘッダは、第2のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加されてよく、又は第1のネットワークノードによって第1のデータパケットに追加されてよい。言い換えると、第2のネットワークノードが第2のデータパケットを取得する方式では、第2のネットワークノードが第1のネットワークノードによって送信された第1のデータパケットを受信した後、第2のネットワークノードは、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加して第2のデータパケットを取得する。第2のネットワークノードが第2のデータパケットを取得する別の方式では、S220Aにおいて、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信するとき、第1のネットワークノードは、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加する、言い換えると、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードから、第1のデータパケットでカプセル化された第2のデータパケットを受信する。
S242A:第2のネットワークノードは、第2のデータパケットを第4のネットワークノードに送信する。第2のネットワークノードが、第2のIPヘッダに基づいて第2のデータパケットを第4のネットワークノードに送信するものと理解されうる。
任意選択で、第2のデータパケットは、第4のネットワークノードに、第2のIPヘッダを除去するように指示する第1の除去インジケーション情報をさらに含む。任意選択で、第1の除去インジケーション情報は、ビット又は特別なフィールドを利用して示されうる。第2のIPヘッダを除去するように第4のネットワークノードに示すことができる別の実装については、この出願において限定されない。
S243A:第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
任意選択で、第1の除去インジケーション情報に基づいて第2のデータパケットの第2のIPヘッダを除去した後、第4のネットワークノードは、第2のデータパケットの第1のIPヘッダに基づいて、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信することを決定する。第1のIPヘッダは、第1のデータパケットに含まれ、第2のIPヘッダが第2のデータパケットから除去された後に第1のデータパケットが取得されうることが理解されうる。
言い換えると、第2のネットワークノード又は第1のネットワークノードは、ターゲットIPアドレスが第3のネットワークノード(又はソースSeGW)のIPアドレスである第1のデータパケットの外側に新しい外部IPヘッダ(第2のIPヘッダ)をカプセル化して、第2のデータパケットを取得する。新しいIPヘッダのターゲットアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。第2のネットワークノードが、新しい外部IPヘッダ内の宛先ノードのIPアドレスに基づいて、第2のデータパケットをIPルーティングを介して第4のネットワークノードに転送した後、第4のネットワークノードが新しい外部IPヘッダを除去し、次に、IPルーティングを介して、データパケットのIPレイヤで、第1のデータパケットを宛先ノード(即ち、第3のネットワークノード又はソースSeGW)に転送する。そのような特別な受信処理(具体的には、その処理は、外部IPヘッダが除去された後、内部IPヘッダに基づいてパケットが転送されることである)が実行される必要がある特定の受信されたIPデータパケットを第4のネットワークノードが識別できるようにするために、外部IPヘッダを追加するノードは、外部IPヘッダに第1の除去インジケーション情報を含みうる。
方法200Aによれば、第2のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間(例えば、IABドナー間又はIABドナーDU間)のアップリンクデータパケットの転送又は再ルーティングが許されうる。これは、アップリンクデータパケットが再ルーティングプロセスで第2のネットワークノードによって廃棄されることを回避し、異なるドナーノード間のデータパケットの再ルーティング及び転送が完了し、データパケットの損失が減少する。
前述のS210Aにおいて、トポロジ更新は、ハンドオーバに起因して又は無線リンク回復プロセスにおいて生じるトポロジ更新を含みうる。
S231Aにおいて、この出願のこの実施形態では、第1のネットワークノードが第1のデータパケットに対して第1の処理を実行する例として2つのケースを列挙する。
ケース1:第1のデータパケットは、上位レイヤプロトコルレイヤから受信されるBAPレイヤでのSDUであり、第1の処理は、第1のネットワークノードが、受信される新しいBAPレイヤ構成に基づいて、BAPレイヤのヘッダ情報を第1のデータパケットのSDUに追加することである。任意選択で、新しいBAPレイヤ構成は、第4のネットワークノードによって第1のネットワークノードに送信される。
具体的には、第1のネットワークノード(例えば、図1Fに示されるIABノード3)によってバッファリングされた第1のデータパケットが、上位レイヤプロトコルレイヤから受信されるBAPレイヤのSDUである場合、トポロジ更新後、例えば、S210Aが実行された後、第1のネットワークノードは、受信される新しいBAPレイヤ構成に基づいて、BAPレイヤのヘッダ情報をこれらのバッファリングされたSDUに追加する(ここで、BAPレイヤのヘッダ情報は、ターゲット経路に対応するルーティング識別子(BAPルーティングID)を含み、ターゲット経路は、ターゲット親ノード(例えば、図1Fに示されるIABノード1)を含み、BAPルーティングIDは、BAPアドレス(BAP address)及びBAP経路識別子(BAP Path ID)を含み、ターゲット経路に対応するBAPルーティングID内のBAPアドレスは、BAPレイヤの宛先ノードを示し、即ち、ターゲットIABドナー(例えば、図1Fに示される第2のドナーノード)又はターゲットIABドナーDU(例えば、図1Fに示されるIABドナーDU2)、及び、BAP経路IDは、第1のネットワークノードとターゲットIABドナー又はターゲットIABドナーDUとの間の伝送経路を示す。)第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCUによって提供される新しいルーティング識別子及び新しいルーティング構成に基づいて、第1のデータパケットをターゲットIABドナーDUに送信する。第1のデータパケットが第1のネットワークノードのF1インターフェースプロトコルレイヤのPDUである場合、例えば、第1のデータパケットは、F1インターフェースのユーザプレーン又は制御プレーンのプロトコルスタックに含まれるIPレイヤのIPパケットであり、F1インターフェースのプロトコルレイヤは、BAPレイヤの上位レイヤプロトコルレイヤ(例えば、第1のネットワークノードのDU側のIPレイヤ)に追加されるIPレイヤヘッダにおいて、BAPレイヤの上位レイヤとみなされてよい場合、ソースIPアドレスフィールドに入れられているIPアドレスは、第1のネットワークノードが、ソースIABドナー(例えば、図1Fに示される第1のドナーノード)に接続されるときに、依然として第1のネットワークノードによって取得されるIPアドレス(簡潔にするために、第1のIPアドレスと表記される)であり、ターゲットIPアドレスフィールドに入れられているIPアドレスは、ソースIABドナー(具体的には、ソースIABドナーCU、ソースIABドナーCU CP、又はソースIABドナーCU UPでありうる)のIPアドレスである。
この出願のこの実施形態におけるBAPレイヤの上位レイヤプロトコルレイヤは、第1のネットワークノードのDU側のIPレイヤでありうることが理解されうる。
ケース2:第1のデータパケットは、BAPレイヤでのPDUであり、言い換えると、第1のデータパケットは、BAPレイヤのヘッダ情報を既に搬送している。この場合、第1の処理は、以下である:第1のネットワークノードは、受信した新しいBAPレイヤ構成に基づいて、第1のデータパケットのPDUについてのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。任意選択で、新しいBAPレイヤ構成は、第4のネットワークノードによって第1のネットワークノードに送信される。
具体的には、第1のネットワークノードによってバッファリングされたアップリンクデータパケットがBAPレイヤのPDUである場合、即ち、既にBAPレイヤのヘッダ情報を搬送している場合、ここで、ルーティング識別子BAPルーティングIDで搬送されるBAPアドレスによって示されるBAPレイヤの宛先ノードは、ソースIABドナーDU(例えば、図1Fに示されるIABドナーDU1)であり、BAPルーティングIDで搬送されるBAP経路IDによって示される経路は、依然としてソースIABドナーDUへの伝送経路であり、IABネットワークでのルーティング選択は、適応レイヤヘッダのルーティング識別子に基づいて実行され、言い換えると、ルーティング選択を実行するノードについては、BAPルーティングIDを搬送するデータパケットに対してルーティングが選択されたときに、構成されたルーティングテーブルにBAPルーティングIDに対応するエントリが存在し、エントリで指定されたネクストホップノードが利用可能なネクストホップノードである場合、データパケットはエントリで指定されたネクストホップノードに送信される。BAPルーティングIDに対応するエントリがルーティングテーブルで見つけられることができないか、又はBAPルーティングIDに対応するエントリで指定されたネクストホップノードが利用できない場合、データパケットで搬送されるBAPアドレス部分と同じいずれかのエントリで指定された利用可能なネクストホップノードは、ルーティングテーブル内の1つ又は複数のエントリから、データパケットを送信するためのネクストホップノードとして選択されうる。第1のネットワークノードがS210Aでのトポロジ更新を実行するとき、ターゲット親ノードを介して接続されたターゲットIABドナーDUがソース親ノードを介して接続されたソースIABドナーDUと異なる場合、伝送経路に加えて、BAPレイヤのアップリンク宛先ノード(アップリンク)が変更すると理解されうる。従って、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを転送する前に、データパケットのBAPレイヤのヘッダ情報が修正される必要がある。例えば、第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCU(例えば、図1Fに示される第4のネットワークノード)によって提供される設定情報を受信し、設定情報は、RRCメッセージ又はF1APメッセージを利用することによって第1のネットワークノードに送信されうる。特定のコンテンツは、ターゲットIABドナーDUに対する1つ又は複数の新しいルーティング識別子(例えば、バッファリングされた全てのデータパケットを転送するために利用されうる、デフォルト/デフォルトのBAPルーティングID)を含み、任意選択で、各ルーティング識別子に対応するネクストホップノードと、各新しいルーティング識別子にマッピングするオリジナルのルーティング識別子(ソースIABドナーDUへのオリジナルの伝送経路を指す)をさらに含む。第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーCUによって提供された設定情報に基づいて、第1のネットワークノードによってバッファリングされているBAP PDUで搬送されるBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティングIDを、構成された新しいルーティング識別子に置き換え、新しいルーティング識別子に基づいてルーティング選択を実行し、データパケットをネクストホップノード(即ち、ターゲットの親ノード)に送信し、ハンドオーバの前にバッファリングされたデータパケットが、ハンドオーバが完了された後にターゲットIABドナーDUに転送されるように保証する。任意選択で、第1のネットワークノードによってバッファリングされたBAPレイヤのPDUがルーティング識別子を含まない(例えば、PDUがBAP制御PDUである)場合、第1のネットワークノードは、BAP制御PDU(例えば、バックホールRLCチャネル(BH RLCチャネル)粒度を含むフロー制御フィードバック制御PDU)をターゲット親ノードに直接送信するか、又はBAP制御PDU(例えば、BAPルーティングID粒度を含むフロー制御フィードバック制御PDU)を除去しうる。
S220Aにおいて、第1のネットワークノードが第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加しない場合、この出願のこの実施形態は、第2のネットワークノードがIPアドレスフィルタリングルールを更新するいくつかの可能な方式を提供する。
方式1:ソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに第1のデータパケットのソースIPアドレスを追加する
任意選択で、S220Aは、以下をさらに含む:
S221A:第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードに第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、第1のIPアドレスを搬送する。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
第1のメッセージを受信した後、第2のネットワークノードは、第1のメッセージに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新する。例えば、第2のネットワークノードは、ソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに第1のIPアドレスを追加する。
この出願のこの実施形態では、第4のネットワークノードが複数の可能な方式で第1のIPアドレスを取得することを理解することができる。
任意選択で、S222A:第4のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信された第2のメッセージを受信する。第2のメッセージは、第1のIPアドレスを含む。
任意選択で、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信された第3のメッセージ(図2Aには図示せず)を受信する。第3のメッセージは、第1のIPアドレスを含み、第3のメッセージは、RRCメッセージでありうる。
具体的には、第4のネットワークノードは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレス(説明を簡単にするために、略して第1のIPアドレスと呼ばれる)を第2のネットワークノードに送信しうる。第1のIPアドレスを受信した後、第2のネットワークノードは、第2のネットワークノードのソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリスト(即ち、転送されることが許されるデータパケットのソースIPアドレスのリスト)に第1のIPアドレスを追加しうる。第1のIPアドレスは、第3のネットワークノードによって第4のネットワークノードに送信されうる。例えば、第1のネットワークノードは、Xnインターフェースベースのハンドオーバを実行し、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードの第1のIPアドレスをXnインターフェースメッセージ(例えば、Xnインターフェースハンドオーバ要求(Handover Request)メッセージ)に含め、Xnインターフェースメッセージを第4のネットワークノードに送信する。代替として、AMFが第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信する。例えば、第1のネットワークノードがNGインターフェースベースのハンドオーバを実行し、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードの第1のIPアドレスをNGインターフェースメッセージ(例えば、NGインターフェースハンドオーバ要求(Handover required)メッセージ)に含め、NGインターフェースメッセージをターゲットAMFに送信し、AMFはNGインターフェースメッセージ(例えば、NGインターフェースハンドオーバ要求メッセージ)で第1のネットワークノードの第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信する。代替として、第1のネットワークノードは、第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信しうる。例えば、第1のネットワークノードは、トポロジ更新が完了された後、RRCメッセージ(具体的にはRRC再構成完了メッセージでありうる)を利用して第1のIPアドレスを第4のネットワークノードに送信する。
方式2:ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする
任意選択で、S220Aは、以下をさらに含む:
S221A:第4のネットワークノードは、第2のネットワークノードに第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、第1の一時停止インジケーション情報を搬送し、第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にするように指示する。
第2のネットワークノードは、第1の一時停止インジケーション情報に基づいてソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする。
第1の一時停止インジケーション情報は、ビットインジケーション又はタイマ設定情報でありうることが理解されうる。これは、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にするように第2のネットワークノードに示すことができる限り、この出願のこの実施形態に限定されない。
この出願のこの実施形態では、第2のネットワークノードは、ソースIPアドレスフィルタリングルールを複数の方式で一時的に無効にしうる。例えば、タイマを利用するか、又はフィルタリングルールを再び有効にする(又は再開する)ことを示す情報を待つことによって、実装が実行される。具体的には、例えば、第1の一時停止インジケーション情報が受信された後、ソースIPアドレスフィルタリングルールを無効にしてよく、タイマが開始され、予め設定された条件が満たされた後にソースIPアドレスフィルタリングルールが再開される。予め設定された条件は、タイマが満了すること、又は別のネットワークノードのインジケーションが受信されることでありうる。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
S240Aにおいて、第3のネットワークノードは、以下の2つの方式で第1のデータパケットを取得する:第2のネットワークノードによって直接送信された第1のデータパケットを受信すること、又は、第4のネットワークノードによって転送された第1のデータパケットを受信することであって、第4のネットワークノードは、ネットワークの第2のノードから、第1のデータパケットがカプセル化された第2のデータパケットを受信し、第2のデータパケットは、第2のネットワークノードによって第1のデータパケットをカプセル化することによって取得され、かつ第2のIPヘッダを含む、こと。第2のデータパケットの第2のIPヘッダを除去した後、第4のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
この出願のこの実施形態では、第3のネットワークノードが第1のデータパケットを取得した後、いくつかのデータパケット処理方式がありうる。
データパケット処理方式1:第3のネットワークノードは、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータを決定する。データは、端末のサービス継続性に関連するデータ、例えば、PDCP SDUでありうる。
第3のネットワークノードは、端末デバイスに関連するデータを第4のネットワークノードに送信する。
具体的には、第3のネットワークノードによって第1のデータパケットに対して受信処理が実行された後(例えば、第3のネットワークノードによってユーザプレーンデータパケットに対して受信処理が実行された後にPDCP SDUが取得される)、必要な場合(例えば、コアネットワークへのユーザプレーン送信チャネルが第4のネットワークノードに切り替わった後、アップリンクデータパケットが依然として完全に送信されていない場合)、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードによって、Xnユーザプレーン(Xn-U)インターフェースを介して第4のネットワークノードにさらに転送され、第1のネットワークノードがハンドオーバを実行した後、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスのサービス継続性を保証しうる。
データパケット処理方式2:第3のネットワークノードは、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータ、例えばPDCP SDUを決定する。
第3のネットワークノードは、端末デバイスに関連するデータをUPFに送信する。
具体的には、第3のネットワークノードがNGインターフェースを介してUPFにPDCP SDUを送信したい場合、UPFは、第1のネットワークノードによってサービスされるUE(第1のネットワークノードのサービングセルにアクセスするUE、又は第1のネットワークノードの子孫IABノードのサービングセルにアクセスするUEを含む)のPDUセッションのために、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新中に、UPFと第3のネットワークノードとの間、及びUPFと第4のネットワークノードとの間にある、N3インターフェースの2つの一般的なパケット無線サービストンネリングプロトコルトンネル(general packet radio service tunneling protocol tunnels,GPRS tunneling protocol tunnels、GTP tunnels)を別々に維持しうる。UPFは、ある期間に2つのGTPトンネルからUEのデータパケットを受信しうる。第3のネットワークノードが、全てのアップリンクPDCP SDUの送信が完了されていると決定した後、UPFは、第3のネットワークノードについてのアップリンクエンドマーカー(UL end-marker)に基づいて、UPFと第3のネットワークノードとの間にある、N3インターフェースのGTPユーザプレーントンネル(GTP-User tunnel、GTP-U tunnel)を解放しうる。
図2Bに示されるように、前述のシナリオ1においてターゲットドナーノードDUとターゲットドナーノードCUが分離されるときに発生する前述の問題を解決するために、この出願の実施形態は、以下のステップを含む無損失データ送信通信方法200Bを提供する。
S210B:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は、第1のネットワークノードが、接続されたIABドナーを変更することを含む。例えば、第1のネットワークノードに接続されたIABドナーは、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーノードと呼ばれることがあり、第2のネットワークノードのDU及びCUは分離されない。
S230B:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。
第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードである。第1のネットワークノードのソースIABドナーのCU及びDUが分離されるとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーCUであり、又は、第1のネットワークノードのソースIABドナーのCUとDUとが分離されていないとき、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースIABドナーであり、言い換えると、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである、ことを理解するのは容易である。例えば、第1のデータパケットは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する前にBAPレイヤで、第1のネットワークノードによってバッファリングされ、かつ第3のネットワークノードに送信されるデータパケットでありうる。第1のデータパケットの宛先ノードは、代替として、第3のネットワークノード側のSeGWデバイスでありうることが理解されうる。任意選択で、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する前に、S230Bは、S231Bをさらに含む:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットに対して第1の処理動作を実行する。例えば、第1の処理動作は、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新することである。例えば、第1のネットワークノードは、ターゲットIABドナーからBAPレイヤ設定情報を受信し、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。具体的には、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティング識別子を、構成された新しいルーティング識別子で置き換える。新しいルーティング識別子は、第2のネットワークノードへの伝送経路を指す。この方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに成功裏に送信することができる。
可能な実装では、S230Bの前に、方法はS220Bをさらに含む。第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。
第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。例えば、IPアドレスフィルタリングルールを更新することは、第1のデータパケットのソースIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加すること、又は第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にすることであってよい。これにより、第1のデータパケットのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないために、第2のネットワークノードが第1のデータパケットを転送しない又は第1のデータパケットをさらに破棄するケースを回避できる。
方法200Bでは、第2のネットワークノードは、複数の可能な方式で第1のデータパケットのソースIPアドレスを取得する。第1のデータパケットのソースIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されているときの1つ又は複数のIPアドレスである。具体的には、第3のネットワークノードがCUとDUとが分離されているIABドナーノードであるとき、第1のデータパケットのソースIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードのDUに接続されているときの1つ又は複数のIPアドレスである。
可能な方式では、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。
別の可能な方式では、第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。この場合、方法200Bは、S221Bをさらに含む。第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信される第1のデータパケットのソースIPアドレス又は一時停止インジケーション情報を受信する。一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする実装については、方法200AのステップS221Aの説明を参照すべきであることについて理解するのは容易である。
さらに別の可能な方式では、第2のネットワークノードは、AMFによって送信されたソースIPアドレスを受信する。
S240B:第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
方法200Bによれば、第2のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間(例えば、IABドナー間又はIABドナーDU間)のアップリンクデータパケットの転送又は再ルーティングが許されうる。これは、アップリンクデータパケットが再ルーティングプロセスで第2のネットワークノードによって廃棄されることを回避し、異なるドナーノード間のデータパケットの再ルーティング及び転送が完了し、データパケットの損失が減少する。
図2Cに示されるように、前述のシナリオ2におけるドナーノード内トポロジ更新中に発生する前述の問題を解決するために、この出願の実施形態は、以下のステップを含む無損失データ送信通信方法200Cを提供する。
S210C:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は以下を含む。第1のネットワークノードが、接続されているIABドナーDUを同じドナーノードの下で変更する、即ち、第1のネットワークノードに接続されているIABドナーDUが、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーDUと呼ばれることがあり、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノードの下のDUである。
S230C:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する。
第1のデータパケットのIPレイヤの宛先ノードは、第3のネットワークノードである。第3のネットワークノードが第1のネットワークノードのソースIABドナーCUであることは理解するのは容易である。言い換えると、第1のデータパケットは、第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである。例えば、第1のデータパケットは、第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する前にBAPレイヤで、第1のネットワークノードによってバッファリングされ、かつ第3のネットワークノードに送信されるデータパケットでありうる。第1のデータパケットの宛先ノードは、代替として、第3のネットワークノード側のSeGWデバイスでありうることが理解されうる。任意選択で、第1のネットワークノードが第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信する前に、S230CはS231Cをさらに含む:第1のネットワークノードは、第1のデータパケットに対して第1の処理動作を実行する。例えば、第1の処理動作は、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新することである。例えば、第1ネットワークノードは、第3ネットワークノードからBAPレイヤ設定情報を受信し、第1ネットワークノードはBAPレイヤ設定情報に基づいて第1データパケットのBAPレイヤのヘッダ情報を更新する。具体的には、第1のネットワークノードは、BAPレイヤ設定情報に基づいて、第1のデータパケットのBAPレイヤのヘッダ情報内のBAPルーティング識別子を、構成された新しいルーティング識別子で置き換える。新しいルーティング識別子は、第2のネットワークノードへの伝送経路を指す。この方式では、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに成功裏に送信することができる。
可能な実装では、S230Cの前に、方法はS220Cをさらに含む:第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに転送する。
第2のネットワークノードは、IPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。例えば、IPアドレスフィルタリングルールを更新することは、第1のデータパケットのソースIPアドレスをソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに追加すること、又は第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にすることでありうる。これにより、第1のデータパケットのIPアドレスが、転送されることが許されているソースIPアドレスの範囲に属していないために、第2のネットワークノードが第1のデータパケットを転送しない、又はさらに第1のデータパケットを破棄するケースを回避できる。
方法200Cでは、第2のネットワークノードは、複数の可能な方式で第1のデータパケットのソースIPアドレスを取得する。第1のネットワークノードがソースドナーDUに接続されているとき、第1のデータパケットのソースIPアドレスは、1つ又は複数のIPアドレスである。
可能な方式では、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。
別の可能な方式では、第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信されたソースIPアドレスを受信する。任意選択で、方法200CはS221Cをさらに含む:第2のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信される第1のデータパケットのソースIPアドレス又は一時停止インジケーション情報を受信する。一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、ソースIPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。第2のネットワークノードがソースIPアドレスフィルタリングルールを一時的に無効にする実装については、方法200AのステップS221Aの説明を参照すべきであることについて理解するのは容易である。
S240C:第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
方法200Cによれば、第2のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間のアップリンクデータパケットの転送又は再ルーティングが許されうる。これは、アップリンクデータパケットが再ルーティングプロセスで第2のネットワークノードによって廃棄されることを回避し、異なるドナーノード間のデータパケットの再ルーティング及び転送が完了し、データパケットの損失が減少する。
図3に示されるように、この出願のさらに別の実施形態は、無損失データ通信方法を提供する。同様に、IABドナー間トポロジ更新プロセスにおいてデータパケットが失われないことをどのように保証するかという問題については、図2Aから図2Cに示した実施形態と比較して、図3に示される方法の設計解決策の主なアイデアは、ハンドオーバを実行するIABノード(例えば、図1FのIABノード3)及びIABノード3の子孫ノード(例えば、図1FのIABノード4)によってバッファリングされた全ての送信中アップリンクデータパケットがIABノード3のソース親ノードに送信されるときのみ、IABノード3がIABドナー間トポロジ更新を実行することを保証することである。この実施形態では、IABノード3がハンドオーバを実行するタイプのトポロジ更新を例として利用して説明する。図3に示される実施形態における方法300は、以下のステップを含む。
S310:第3のネットワークノードは、第1のハンドオーバコマンドを第1のネットワークノードに送信する。
それに対応して、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信する。第1のハンドオーバコマンドは、第1のネットワークノードが第2のネットワークノードにハンドオーバすることを示し、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノードであり、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノードCUである。例えば、第1のハンドオーバコマンドは、RRC再構成メッセージで搬送されうる。
S320:第1のネットワークノードは、子孫ノードについてのスケジューリングを停止する。子孫ノードは、子孫ネットワークノード(第6のネットワークノードと表記される)及び/又は第1のネットワークノードの子孫端末を含む。この出願のこの実施形態では、第1のハンドオーバコマンドを受信した後、第1のネットワークノードは、サービスにアクセスするセル内の端末及び第6のネットワークノードのスケジューリングを直ちに停止してもよいし、又は、サービスにアクセスするセル内の端末のスケジューリングを直ちに停止するが、第6のネットワークノードについてのスケジューリングを直ちに停止しないようにしてもよい。
この出願のこの実施形態では、第1のネットワークノードが第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する2つの方式が例として提供される。
アップリンクスケジューリングを停止する方式1:S321:第6のネットワークノードは、第2の送信完了インジケーション情報を第1のネットワークノードに送信する。第2の送信完了インジケーション情報は、第4のデータパケットの送信が完了していることを示し、第4のデータパケットは、第6のネットワークノード、第6のネットワークノードの子孫ノード、及び第6のネットワークノードに対応する子孫端末からのアップリンクデータを含む。第2送信完了インジケーション情報は、第6ネットワークノード、第6ネットワークノードの子孫ノード、及び子孫端末によってバッファリングされている全てのアップリンクデータが送信されたことを示すと理解されうる。この出願のこの実施形態における第4のデータパケットが1つ又は複数のデータパケットを含みうることを理解するのは容易である。第4のデータパケットは、1回送信されてよく、又は複数回送信されてよい。
任意選択で、第2の送信完了インジケーション情報は、第4のデータパケットで搬送される、例えば、第4のデータパケットの最後のアップリンクBAPレイヤデータPDUで搬送されるか、又はBAPレイヤ制御PDUで搬送されうる。例えば、第2の送信完了インジケーション情報を示すための特別なBAP制御PDUが定義されうる。第2の送信完了インジケーション情報は、第4のデータパケット内の最後のデータパケットと共に送信されうるか、又は、第4のデータパケットの最後のデータパケットが送信された後に、第2の送信完了インジケーション情報が独立して送信されると理解されうる。例えば、第2の送信完了インジケーション情報は、第6のネットワークノードによって第1のネットワークノードに別個に送信されるBAPレイヤ制御PDUで搬送される。第2の送信完了インジケーション情報は、ビットを用いて示されてよく、又は特別なフィールドを用いて示されてよい。これは、この出願では限定されない。第4のデータパケットの1つ又は複数のデータパケットが複数回送信されるとき、第6のネットワークノードが第2の送信完了インジケーション情報を送信する前に、第6のネットワークノードは、第1のネットワークノードを利用して、第4のデータパケット内の1つ又は複数のデータパケットを第1のネットワークノード又は第3のネットワークノードに送信する。
それに対応して、第2の送信完了インジケーション情報を受信した後、第1のネットワークノードは、第2の送信完了インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
アップリンクスケジューリングを停止する方式2:S322:第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードから第1のスケジューリング停止インジケーション情報を受信する。第1のスケジューリング停止インジケーション情報は、第1のネットワークノードに、第6のネットワークノードについてのスケジューリングを停止するように指示する。
それに対応して、第1のスケジューリング停止インジケーション情報を受信した後、第1のネットワークノードは、第1のスケジューリング停止インジケーション情報に基づいて、第6のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止する。
S330:第1のネットワークノードは、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。任意選択で、第1のネットワークノードは、第5のネットワークノードを利用することによって第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信し、第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードの親ノードであることが理解されうる。第3のデータパケットは、第1のネットワークノード及び/又は第1のネットワークノードの子孫ノードからのアップリンクデータを含む。第3のネットワークノードは、ソースIABドナーCUである。
S340:第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を送信する。第1送信完了インジケーション情報は、第3データパケットの送信が完了していることを示す。言い換えると、第1の送信完了インジケーション情報は、ハンドオーバを実行する第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードによってバッファリングされた全ての送信中のアップリンクデータパケットが、第1のネットワークノードの親ノード又はドナーノードに送信されることを示す。
任意選択で、第2の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケット内の最後のデータパケットと共に送信されてよく、又は全ての第3のデータパケットが送信されていると決定された後に独立して送信されてよい。これは、第2の送信完了インジケーション情報の送信機会及び搬送方式と同様である。詳細については、前述の関連する説明を参照されたい。
この出願のこの実施形態は、例として、第1のネットワークノードによって第1の送信完了インジケーション情報を送信する2つの方式を提供する。
方式1:
S341:第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。それに対応して、第3のネットワークノードが第1の送信完了インジケーション情報を受信した後、方法300はさらに以下を含みうる:S350:第3のネットワークノードは、第2のスケジューリング停止インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。第2のスケジューリング停止インジケーション情報は、第5のネットワークノードに、第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止するように指示する。
方式2:
S342:第1のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信する。それに対応して、第5のネットワークノードは、第1の送信完了インジケーション情報を受信する。
方法300は、以下をさらに含みうる:S360:第5のネットワークノードは、第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止する。第5のネットワークノードが第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止する方式は、S342で第1の送信完了インジケーション情報を受信した後、第5のネットワークノードが、第1の送信完了インジケーション情報に基づいて第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止することでありうる、と理解することは容易である。代替として、S350で第2のスケジューリング停止インジケーション情報を受信した後、第2のネットワークノードは、第2のスケジューリング停止インジケーション情報に基づいて第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止する。
任意選択で、S370:第1のネットワークノードがハンドオーバを実行する。例えば、ハンドオーバは、第1ネットワークノードのドナーノードが、第3ネットワークノードから第2ネットワークノードに変更されることである。
前述の方法300によれば、第1のハンドオーバコマンドを受信し、バッファリングされている全てのアップリンクデータパケットを親ノードに送信した後、第1のネットワークノードは、アップリンクデータの送信が完了していることを示す情報を送信するので、第1のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードについてのアップリンクデータパケットが成功裏に送信されていると決定した後でのみハンドオーバを実行する。これにより、ハンドオーバプロセスでのアップリンクデータパケットの無損失送信を保証することができる。
ハンドオーバを実行するIABノード(例えば、図1FのIABノード3)が、ハンドオーバ前に接続されたIABドナー及びハンドオーバ後に接続されたIABドナーの両方との通信を維持できる場合、例えば、IABノードが、ハンドオーバプロセスでデュアル接続(dual connectivity、DC)又はデュアルアクティブプロトコルスタック(dual active protocol stack、DAPS)をサポートする場合、IABノードを移行することにより、両方のIABドナーとのデータ送信を維持しうる。IABノードが、BAPレイヤのルーティング識別子に基づいて無線バックホールリンク上でルーティングを実行し、BAPアドレスに基づいて無線バックホールリンク上でのターゲットノードを識別することを考慮すると、IABドナーDUのBAPアドレスは、IABドナーCUによって割り当てられ、CU範囲内で一意であることのみを保証することができるが、IABノードが、複数の異なるIABドナーのIABドナーDUに同時に接続されることを許されているとき、2つのドナー間のIABノードの混乱を回避する必要があり、さらに、IABトポロジ更新プロセスでのデータパケット損失によって引き起こされる端末サービスの不連続が回避する必要がある。
図4に示されるように、IABノードが複数のドナーと同時に通信できるときに発生しうる問題を解決するために、この出願の実施形態は、無損失データ送信方法400を提供する。方法400は、以下のステップを含む。
S410:第1のネットワークノードがトポロジ更新を実行する。トポロジ更新は、第1のネットワークノードが、接続されたIABドナーDUを変更することを含む。例えば、第1のネットワークノードに接続されたIABドナーDUは、第2のネットワークノードに変更される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって実行されるトポロジ更新のターゲットIABドナーノードDUと呼ばれることがある。
任意選択で、S410の前に、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信されたハンドオーバコマンドを受信する。
S420:第1のネットワークノードは、複数のドナーノードと通信できる。言い換えると、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノード(ソースIABドナーCU)と通信するためのものであり、かつオリジナルの経路又は第1の経路と表記される経路と、第2のネットワークノード(ターゲットIABドナーDU)と通信するためのものであり、かつ新しい経路又は第2の経路と表記される経路との両方を有する。第1のネットワークノードが第2の経路を介してターゲットIABドナーCUと通信してもよいことを理解するのは容易である。
異なるIABドナーDU、IABドナーCU、例えば、第3のネットワークノードの間のIABノードの混乱を避けるために、IABドナーDUに割り当てられたBAPアドレスは、ドナーCUを区別するための識別情報を搬送する。例えば、識別情報は、ドナーCUに関連付けられた識別子である。
IABトポロジ更新プロセスにおけるデータパケット損失の問題を回避するために、方法400は、2つの可能な実装を提供する:
実装1:
S430:第1のネットワークノードは、第2の経路を介して第1のデータパケットを送信する。
第1のネットワークノードが、第2のネットワークノードに、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイデバイスに送信される第1のデータパケットを送信した後、第2のネットワークノードは、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信する。
ステップS430の特定の実装については、方法200Aの説明を参照すべきことについて理解するのは容易である。
実装2:
S440:第1のネットワークノードは、第1の経路を介して第1のデータパケットを送信する。
第1のネットワークノードは、トポロジ更新の完了後に第3のネットワークノードと通信する能力を有するため、第1のネットワークノードは、第1のデータパケットを第1の経路を介して第3のネットワークノードに送信しうる。
方法400は、第1のネットワークノードが第1の経路を切断する実装をさらに提案する。言い換えると、第1のネットワークノードは、第3のネットワークノード(又はソースドナーノード又はソース親ノード)から切断しうる。IABノードがIABノードの子孫IABノード上のアップリンクデータパケット、及びIABノードによってバッファリングされたアップリンクデータパケットをソース親ノードに成功裏に送信した後でのみ、IABノードがIABノードのソース親ノードから切断することが許され、ここで、アップリンクデータパケットは、BAPレイヤのものであり、アップリンクデータパケットのターゲットアドレスは、第3のネットワークノード、ソースドナーノード、ソース親ノード、又はソースIABドナーDUである、ことについて理解するのは容易である。
方法400は、以下のステップをさらに含む:
可能な方式では、アップリンクデータの送信を完了した後、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードの各IABノードは、第1のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信し、IABノードについてのアップリンクデータの送信が完了していることを示す。第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって送信された第1のインジケーション情報を受信した後、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了されたと決定する。具体的には、この方法は以下のステップを含む。
S450A:第1のネットワークノードは、第1のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。第1のインジケーション情報は、第1のネットワークノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。任意選択で、第1のインジケーション情報は、RRCメッセージを利用して送信されるか、又はF1APメッセージを利用して送信される。
説明を簡単にするために、この出願のこの実施形態では、第1のネットワークノードがN個の子孫IABノードを有し、アップリンクデータの送信が完了した後、N個の子孫IABノードのそれぞれが第1のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信すると仮定される。第1インジケーション情報は、子孫IABノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示し、Nは正の整数である。
それに対応して、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードのN個の子孫IABノードから第1のインジケーション情報を受信する。N+1個の第1のインジケーション情報を受信した後、第3のネットワークノードは、N+1個の第1のインジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫ノードでのアップリンクデータパケットの送信が完了していると決定する。言い換えると、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって、第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していると決定する。
S460:第3のネットワークノードは、第1の経路を切断することを決定する。
別の可能な方式では、アップリンクデータの送信を完了した後、第1のネットワークノードのN個の子孫IABノードのそれぞれが、第2のインジケーション情報を第1のネットワークノードに送信し、子孫IABノードでのアップリンデータの送信が完了していることを示す。N個の子孫IABノードによって送信されたN個の第2のインジケーション情報を受信した後、第1のネットワークノードは、第1の経路を介して子孫IABノードによって送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了されたと決定する。さらに、第1のネットワークノードが第1のネットワークノードについてのアップリンクデータの送信が完了されたと決定した後、第1のネットワークノードは、第3のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。第3のインジケーション情報は、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって、第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。具体的には、この方式では、方法400は以下のステップを含む。
S450B:第1のネットワークノードは、N個の子孫IABノードによって送信されたN個の第2のインジケーション情報を受信する。第2のインジケーション情報は、子孫IABノードとの対応関係を有し、第1のインジケーション情報は、子孫IABノードでのアップリンクデータの送信が完了していることを示す。
第1のネットワークノードが第1のネットワークノードについてのアップリンクデータの送信が完了されたと決定した後、第1のネットワークノードは、第3のインジケーション情報を第3のネットワークノードに送信する。第3のインジケーション情報は、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。
それに対応して、第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードから第3のインジケーション情報を受信する。第3のインジケーション情報は、第1のネットワークノード及び第1のネットワークノードの子孫IABノードによって、第1の経路を介して送信される必要があるアップリンクデータパケットの送信が完了していることを示す。
S460:第3のネットワークノードは、第1の経路を切断することを決定する。
この出願のこの実施形態では、S460で第3のネットワークノードが第1の経路を切断すること決定する複数の可能な実装があることを理解するのは容易である。
方式1:
S470:第3のネットワークノードは、第4のインジケーション情報を第5のネットワークノード(第1のネットワークノードのソース親ノード)に送信する。第4のインジケーション情報は、第1のネットワークノードについてのスケジューリングを停止し、第1のネットワークノードのコンテキストを解放することを示す。言い換えると、第4のインジケーション情報は、第5のネットワークノードに、第1のネットワークノードに対する接続を解放するように指示する。
方式2:
S480:第3のネットワークノードは、第5のインジケーション情報を第1のネットワークノードに送信する。第5のインジケーション情報は、第1のネットワークノードがソース親ノードに対する接続を解放することを示す。例えば、第1のネットワークノードは、第5のインジケーション情報に基づいて、ソース親ノードによってサービスされるセルを解放する。言い換えると、第5のインジケーション情報は、第5のネットワークノードに対する接続を解放することを示す。
方法400におけるステップの実行順序が厳密に限定されず、異なる問題を解決するために、ステップの実行順序が適切に調整されうると理解するのは容易である。さらに、方法400は、複数の任意選択の方式を提供し、その方式に対応するステップも、それに対応して任意選択である。
方法400によれば、IABノードが複数のドナーノードに対する複数の接続を維持することをサポートするとき、CU間ハンドオーバシナリオにおけるIABノードの無損失データ送信を保証することができる。
この出願の前述の方法実施形態では、これらのステップ又は動作は単なる例に過ぎないことが理解されうる。この出願の実施形態では、他の動作又は様々な動作の変形がさらに実行されうる。さらに、ステップは、この出願の実施形態で提示された順序とは異なる順序で実行されうるし、この出願の実施形態における全ての動作が必ずしも実行されなくてよい。
前述は、ネットワーク要素間のインタラクションの観点から、この出願の実施形態において提供される解決策を主に説明している。それに対応して、この出願の実施形態は、通信装置をさらに提供し、通信装置は、前述の方法を実装するように構成される。通信装置は、前述の方法実施形態におけるネットワークノード、前述のネットワークノードを含む装置、又はネットワークノードで利用できる構成要素(チップ又は回路)でありうる。代替として、通信装置は、前述の方法実施形態における端末デバイス、前述の端末デバイスを含む装置、又は端末デバイスで利用できる構成要素でありうる。代替として、通信装置は、前述の方法実施形態におけるゲートウェイデバイスでありうるし、又はゲートウェイデバイスで利用できる構成要素でありうる。前述の機能を実装するために、通信装置は、対応する各機能を実行するためのハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解されうる。当業者は、この明細書で開示された実施形態で説明された例のユニット及びアルゴリズムステップを参照することで、この出願がハードウェアの形態で、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実装できることを容易に認識すべきである。当業者は、異なる方法を利用して、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装しうるが、その実装がこの出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
この出願の実施形態では、通信装置は、前述の方法実施形態に基づいて機能モジュールに分割されうる。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割を介して取得されてよく、又は2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。
図5は、この出願の実施形態による通信装置500の概略ブロック図である。以下では、通信装置500の構造及び機能について、図5を参照しながら具体的に説明する。通信装置500は、処理モジュール510(又は処理ユニットと呼ばれる)を含みうる。任意選択で、通信装置500は、トランシーバモジュール520(又はトランシーバユニット又は通信インターフェースと呼ばれる)及びストレージモジュール530(又はストレージユニットと呼ばれる)をさらに含みうる。
可能な設計では、図5の1つ又は複数のモジュールが、1つ又は複数のプロセッサによって実装されうるし、1つ又は複数のプロセッサ及び1つ又は複数のメモリによって実装されうるし、1つ又は複数のプロセッサ及び1つ又は複数のトランシーバによって実装されうるし、又は1つ又は複数のプロセッサ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のトランシーバによって実装されうる。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。プロセッサ、メモリ、及びトランシーバは、別々に配置されてよく、又は一体化されてよい。
任意選択で、この出願のこの実施形態における装置500内のモジュールは、この出願の実施形態における図2Aから図2C、図3又は図4にて説明された方法を実行するように構成されうる。
可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1のデータパケットを受信するように構成される。第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードのターゲットドナーノード分散ユニットDUである。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。第3のネットワークノードは、第1のネットワークノードのソースドナーノード又はソースドナーノード中央ユニットCUである。トランシーバモジュール520は、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。
装置によれば、IABノードによるドナーDU間データパケットの再ルーティング及び転送をサポートすることができる。これは、第1のネットワークノードのトポロジ更新プロセスにおけるデータパケット損失を回避し、第1のネットワークノードによってサービスされる端末のアップリンクサービス継続性への影響が低減する。
任意選択で、処理モジュール510は、インターネットプロトコルIPアドレスフィルタリングルールを更新して、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するように構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のIPアドレスを取得するようにさらに構成される。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。任意選択で、処理モジュール510は、第1のIPアドレスに基づいてIPアドレスフィルタリングルールを更新するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、ソースIPアドレスフィルタリングルールのホワイトリストに第1のIPアドレスを追加するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードから第1の一時停止インジケーション情報を受信するようにさらに構成される。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、IPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットをカプセル化するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。処理モジュール510は、第1のデータパケットを決定するように構成される。第1のデータパケットの宛先ノードは、第3のネットワークノード又は第3のネットワークノード側のセキュリティゲートウェイである。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットを第2のネットワークノードに送信するために、第1のデータパケットのバックホール適応プロトコルレイヤ構成を更新するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、第2のIPヘッダを第1のデータパケットに追加するようにさらに構成される。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードに第1のIPアドレスを送信するようにさらに構成される。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
任意選択で、処理モジュール510は、トポロジ更新を実行するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。処理モジュール510は、第1のメッセージを決定するように構成される。トランシーバモジュール520は、第1のメッセージを第2のネットワークノードに送信するように構成される。第1のメッセージは、IPアドレスフィルタリングルールを更新するために、第2のネットワークノードによって利用される。任意選択で、処理モジュール510は、第1のIPアドレスを取得するようにさらに構成される。第1のIPアドレスは、第1のネットワークノードが第3のネットワークノードに接続されるときに第1のネットワークノードによって取得される1つ又は複数のIPアドレスである。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、AMFから第1のIPアドレスを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、第1の一時停止インジケーション情報を決定するようにさらに構成される。第1の一時停止インジケーション情報は、第2のネットワークノードに、IPアドレスフィルタリングルールを一時停止するように指示する。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第2のネットワークノードから第2のデータパケットを受信するようにさらに構成される。第2のデータパケットは、第1のIPヘッダ及び第2のIPヘッダを含む。第1のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第3のネットワークノードである。第2のIPヘッダのターゲットIPアドレスは、第4のネットワークノードのIPアドレスである。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連し、かつ第1のデータパケット内にあるデータを受信するようにさらに構成される。別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のデータパケットを取得するように構成される。第1のデータパケットは、第1のネットワークノードが第2のネットワークノードに接続された後に第3のネットワークノードに送信されるデータパケットである。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットを処理するように構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第4のネットワークノードから第1のデータパケットを受信するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュール510は、第1のデータパケットに基づいて、第1のネットワークノードによってサービスされる端末デバイスに関連するデータを決定するようにさらに構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、端末デバイスに関連するデータを第4のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第1のハンドオーバコマンドを受信するように構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1の送信完了インジケーション情報を送信するようにさらに構成される。第1の送信完了インジケーション情報は、第3のデータパケットの送信が完了していることを示す。
任意選択で、処理モジュール510は、トポロジ更新を実行することを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1の送信完了インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のデータパケットを第3のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。任意選択で、処理モジュール510は、第6のネットワークノードで実行されるアップリンクスケジューリングを停止するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを示す送信インジケーション情報を受信するように構成される。処理モジュール510は、送信インジケーション情報に基づいて、第1のネットワークノードについてのアップリンクスケジューリングを停止することを決定するように構成される。任意選択で、トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバモジュール520は、第3のネットワークノードから第2のスケジューリング停止インジケーション情報を受信するようにさらに構成される。
別の可能な設計では、装置500は、トランシーバモジュール520及び処理モジュール510を含みうる。トランシーバモジュール520は、第1のネットワークノードから第1の送信完了インジケーション情報を受信するように構成される。トランシーバモジュール520は、第2のスケジューリング停止インジケーション情報を第5のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。
図6は装置の構造の概略図である。装置600は、ネットワークデバイス、端末デバイス、サーバ、又は集中型コントローラでありうるし、又は、前述の方法を実装する際にネットワークデバイス、端末デバイス、サーバ、又は集中型コントローラをサポートするチップ、チップシステム、プロセッサなどでありうる。装置は、前述の方法実施形態で説明した方法を実装するように構成されうる。詳細については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。
装置600は、1つ又は複数のプロセッサ610を含みうる。プロセッサ610は、処理ユニットと呼ばれてもよく、特定の制御機能を実装しうる。プロセッサ610は、汎用プロセッサ、専用プロセッサなどでありうる。例えば、プロセッサ610は、ベースバンドプロセッサ又は中央処理装置でありうる。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成されうる。中央処理装置は、通信装置(例えば、基地局、ベースバンドチップ、端末、端末チップ、DU、又はCU)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されうる。
任意選択の設計では、プロセッサ610は、代替として、命令及び/又はデータ630を記憶しうるし、命令及び/又はデータ630はプロセッサによって実行され、装置600が前述の方法実施形態の方法を実行できるようにしうる。
別の任意選択の設計では、プロセッサ610は、受信及び送信機能を実装するように構成されたトランシーバユニットを含みうる。例えば、トランシーバユニットは、トランシーバ回路、インターフェース、インターフェース回路、又は通信インターフェースでありうる。受信及び送信機能を実装するように構成されたトランシーバ回路、インターフェース、又はインターフェース回路は、分離されてよく、共に一体化されてよい。トランシーバ回路、インターフェース、又はインターフェース回路は、コード/データを読み書きするように構成されうる。代替として、トランシーバ回路、インターフェース、又はインターフェース回路は、信号を送信又は転送するように構成されうる。
さらに別の可能な設計では、装置600は回路を含みうる。回路は、前述の方法実施形態における送信、受信、又は通信機能を実装しうる。
任意選択で、装置600は、1つ又は複数のメモリ620を含みうる。メモリは、命令640を記憶しうる。命令は、プロセッサ上で実行されて、装置600が前述の方法実施形態における方法を実行できるようにしうる。任意選択で、メモリは、データをさらに記憶しうる。任意選択で、プロセッサは命令及び/又はデータを記憶してもよい。プロセッサとメモリとは、別々に配置されてよく、又は共に一体化されてよい。例えば、前述の方法実施形態で説明した対応関係は、メモリに記憶されるか、プロセッサに記憶されうる。
任意選択で、装置600は、トランシーバ650及び/又はアンテナ660をさらに含みうる。プロセッサ610は、処理ユニットと呼ばれ、装置600を制御しうる。トランシーバ650は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバ装置、トランシーバモジュールなどと呼ばれることがあり、受信及び送信機能を実装するように構成される。
任意選択で、この出願のこの実施形態における装置600は、この出願の実施形態における図2Aから図2C、図3又は図4にて説明した方法を実行するように構成されうる。
この出願で説明されているプロセッサ及びトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどで実装されうる。プロセッサ及びトランシーバは、様々なIC技術、例えば、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(Bipolar Junction Transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、及びガリウム砒素(GaAs)を利用して製造されてもよい。
前述の実施形態で説明した装置は、ネットワークデバイス又は端末デバイスでありうる。しかし、この出願に記載された装置の範囲はこれに限定されず、装置の構造は図6に限定されなくてよい。装置は、独立したデバイスでありうるし、又はより大きなデバイスの一部でありうる。例えば、装置は以下のものでありうる:
(1)独立した集積回路IC、チップ又はチップシステム、又は、サブシステム、
(2)1つ又は複数のICのセットであり、ここで、任意選択で、ICセットは、データ及び/又は命令を記憶するように構成された記憶構成要素を含むこともある、
(3)ASIC、例えば、モデム(MSM)、
(4)別のデバイスに組み込まれることができるモジュール、
(5)受信機、端末、インテリジェント端末、セルラフォン、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイス、機械デバイス、家庭用デバイス、医療用デバイス、産業用デバイスなど、又は
(6)その他。
当業者は、便利で簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照すべきであることについて理解しうる。詳細については、ここでは再度説明しない。
この出願に記載されたシステム、装置、及び方法は、代替として別の方式で実装されうることが理解されうる。例えば、説明した装置実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は単なる論理的な機能分割であり、実際の実装では別の分割であってよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が別のシステムに結合又は統合されうるし、又はいくつかの機能が無視されるか又は実行されないことがある。さらに、表示又は論述された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されうる。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は別の形態で実装されうる。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてよく、又は分離されなくてよく、ユニットとして表示されている部品は、物理的なユニットであってよく、又は物理的なユニットでなくてよく、1つの位置に配置されてよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてよい。実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて、ユニットの一部又は全てが選択されうる。
さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットのそれぞれは物理的に単独で存在してよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は利用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決策は本質的に、又は従来の技術に貢献する部分、又は技術的解決策の一部がソフトウェア製品の形態で実装されうる。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、この出願の実施形態で説明される方法のステップの全て又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどでありうる)に命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの任意の媒体を含む。
いくつかのシナリオでは、この出願の実施形態におけるいくつかの任意選択特徴は、対応する技術的問題を解決し、対応する効果を達成するために、別の特徴、例えば、任意選択の特徴が現在基づいている解決策に依存することなく、独立して実装されうることが理解されうる。代替として、いくつかのシナリオでは、任意選択の特徴が要件に基づいて他の特徴と組み合わされる。それに対応して、この出願の実施形態で提供される装置は、これらの特徴又は機能をそれに対応して実装してもよい。詳細については、ここでは説明しない。
当業者は、この出願の実施形態に列挙されている様々な例示的な論理ブロック(例示的な論理ブロック)及びステップ(steps)が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせを利用することによって実装されうることをさらに理解しうる。機能がハードウェアを利用して実装されるかソフトウェアを利用して実装されるかは、特定のアプリケーションとシステム全体の設計要件とに依存する。当業者は、対応するアプリケーションの機能を実装するために様々な方法を利用しうるが、実装がこの出願の実施形態の範囲を超えるとみなされるべきではない。
この出願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップでありうるし、信号処理能力を有することが理解されうる。実装プロセスでは、前述の方法実施形態のステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路又はソフトウェア形態の命令を利用して実装されうる。前述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は別のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェア構成要素でありうる。
この出願に記載された解決策は、様々な方式で実装されうる。例えば、技術は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを利用することによって実装されうる。ハードウェアの実装については、通信装置(例えば、基地局、端末、ネットワークエンティティ、又はチップ)でこれらの技術を実行するように構成された処理ユニットは、1つ又は複数の汎用プロセッサ、DSP、デジタル信号プロセッサ、ASIC、プログラム可能な論理デバイス、FPGA又は別のプログラム可能な論理装置、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組み合わせで実装されうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよい。任意選択で、汎用プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、デジタル信号プロセッサ及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアを持つ1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他の同様の構成などのコンピューティング装置の組み合わせによって実装されてもよい。
この出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリでありうるか、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含みうることが理解されうる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(ellectrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリでありうる。揮発性メモリは、外部キャッシュとして利用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)でありうる。限定ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、静止ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(synchrounous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張同期動的ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク動的ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DRRAM)が利用されうる。特に、この明細書で説明されるシステム及び方法におけるメモリは、これらに限定されないが、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むことが意図されている。
この出願は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、前述の方法実施形態のいずれか1つの機能が実装される。
この出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるとき、前述の方法実施形態のいずれか1つの機能が実装される。
前述の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを利用して実装されうる。実施形態を実装するためにソフトウェアが利用されるとき、実施形態の全て又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されうる。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上でロードされて実行されるとき、この出願の実施形態による手順又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置でありうる。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、又はデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波など)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターに送信されうる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は1つ又は複数の利用可能な媒体を統合するサーバ又はデータセンターなどのデータ記憶デバイスでありうる。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープなど)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))などでありうる。
明細書全体で言及される「実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造、又は特性がこの出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することが理解されうる。従って、明細書全体の実施形態は、必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造、又は特性は、任意の適切な方式を利用することによって、1つ又は複数の実施形態が組み合わされうる。前述のプロセスの順序番号は、この出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことが理解されうる。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
この出願において、「のとき」及び「の場合」は、装置が客観的な状況で対応する処理を実行することを意味し、時間を限定することが意図されていないことが理解されることができうる。これらの用語は、装置が実装中に決定動作を有する必要があることを意味するものではなく、任意の他の限定を意味するものではない。
この出願における「同時に」は、同じ時点にあると理解されてよく、ある期間内にあると理解されてよく、又は同じ周期内にあると理解されてよい。
当業者は、この出願において第1及び第2などの様々な数字が、説明を容易にするために単に区別のために利用され、この出願の実施形態の範囲を限定するために利用されないことを理解しうる。数の特定の値(インデックスと呼ばれることもある)、数量の特定の値、及びこの出願における位置は、単に例として利用されうるが、一意の表現形式ではなく、この出願の実施形態の範囲を限定するために利用されるものではない。この出願において第1及び第2などの様々な数字は、説明を容易にするため、単に区別するために利用されており、この出願の実施形態の範囲を限定するために利用されるものではない。
この出願において、単数形態で表される要素は、特に明記されない限り、「1つ又は複数」を表すことを意図されるが、「1つ及び1つだけ」を表すものではない。この出願では、特に明記されない限り、「少なくとも1つ」は「1つ又は複数」を表すことを意図され、「複数」は「2つ以上」を表すことを意図される。
さらに、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、この明細書では交換可能に利用されうる。この明細書において「少なくとも1つ」という用語は、列挙された項目の全ての組み合わせ又は任意の組み合わせを示す。例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つ」は、以下の6つの場合、即ち、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、Cのみが存在すること、AとBが共に存在すること、BとCが共に存在すること、そして、A、B、及びCが共に存在すること、を示しうる。Aは単数でも複数でもよく、Bは単数でも複数でもよく、Cは単数でも複数でもよい。
この出願の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられていることを表し、BはAに基づいて決定されうることを理解することができる。しかし、Aに基づいてBを決定することは、Bは、Aのみに基づいて決定されることを意味するものではないことがさらに理解されるべきである。代替として、Bは、A及び/又は他の情報に基づいて決定されてよい。
当業者は、この明細書で開示される実施形態を参照しながら説明されている例におけるユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装できることを理解しうる。機能がハードウェア方式で実行されるか、ソフトウェア方式で実行されるかは、特定のアプリケーションと技術解決策の設計上の制約条件に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装するために、異なる方法を利用してよいが、その実装がこの出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
この出願の実施形態における同一又は同様の部分については、互いに参照されたい。この出願の実施形態及び実施形態における実装/実装方法では、別途明記されない限り、又は論理的な矛盾が生じない限り、用語及び/又は記述は一貫しており、異なる実施形態間及び実施形態における実装/実装方法間で相互に参照されうる。異なる実施形態における技術的特徴及び実施形態における実装/実装方法が組み合わされて、その内部論理関係に基づいて新しい実施形態、実装、又は実装方法を形成しうる。この出願の前述の実装は、この出願の保護範囲を限定することを意図されていない。
前述の説明は、この出願の単なる具体的な実装に過ぎず、この出願の保護範囲を限定することを意図されるものではない。この出願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるあらゆる変形又は置換は、この出願の保護範囲内に収まるべきである。