JP2023542553A - トレーニング装置 - Google Patents

Abstract

人の脊椎に関連する背筋を刺激するためのトレーニング装置（１）は、長手方向（Ｌ）に互いの隣りに延び、特に互いに対してオフセットされていない２列の成形体（２）を有し、前記成形体は、接続部分（３）を介して互いに接続され、接続部分（３）を通って延びる基準面（４）から離れるように突出する。成形体（２）の各々は、支持点又は支持面の形態であり、背筋を刺激することを意図した少なくとも１つの支持領域（１０）を有し、一方の列の成形体（２）は、他方の列の隣接する関連した成形体（２）と共に成形体対（Ｐ）を形成し、成形体対（Ｐ）の成形体（２）は間隙を形成し、脊椎の部分は列の長手方向（Ｌ）において該間隙内に収容されることができる。成形体（２）は、接続部分（３）と共にモノリシックに形成されている。【選択図】図１

Description

本発明は、長手方向に互いに隣接して延び、特に互いにオフセットされていない２列の成形体を有する、人の脊椎に関連する背筋を刺激するためのトレーニング装置に関し、成形体は、接続部分を介して互いに接続され、接続部分を通って延びる基準面から離れるように突出し、成形体の各々は、背筋を刺激するための支持点又は支持面として設計された少なくとも１つの支持領域を有し、その上に背筋を取り囲む身体部分が載置されることができ、一方の列の成形体は、長手方向に垂直な他方の列の隣接する割り当てられた成形体と共に、各々、成形体対を形成し、成形体対の成形体は隙間を形成し、脊椎の部分は、互いに割り当てられた２つの列の成形体の間において、列の長手方向において該隙間内に収容されることができる。

背筋を刺激又はトレーニングするためのトレーニング器具は、特許文献１及び特許文献２から既に知られている。

このようなトレーニング装置は、一般に、空気で満たされたボールの２つの平行な列からなり、該ボールは、ほぼテニスボールの大きさであり、例えば、織物材料で形成されたホース状バッグのようなキャリア要素を介して互いに接続されている。

トレーニング中、トレーニング装置は、横臥者の背中の下に配置され、その結果、ボールの列は、脊椎の両側に配置される。理想的な場合には、トレーニング装置は、トレーニングされている人の頭部の後部から仙骨まで延びる。特定の運動が行われているとき、ボールは、脊椎の両側を延びる筋肉、靭帯、及び腱を圧迫し、それにより脊椎が刺激又は伸張される。

このようなトレーニング器具を用いたトレーニング中、脊椎構造と背筋をより良く区別することができる。加えて、特定の運動が行われているときに、トレーニング装置は椎間関節の動員を支援する。このようなトレーニング装置はまた、背筋の軟組織に対してマッサージ機能を行う。

従来技術から知られているトレーニング器具の欠点は、その複雑な設計であり、それは、このトレーニング器具がキャリア要素を介して互いに接続された個々のボールからなるからである。例えば、キャリア要素は、ボールが収容されて縫合されるホース状の織物パウチからなる。このようなトレーニング器具は、製造において多数の操作工程を必要とする。加えて、キャリア要素を介して互いに接続されたボールの位置は、トレーニング中に又は長時間にわたって互いに対して変化する可能性があるため、高い寸法安定性を有さず、それによりトレーニングの質が低下し、さらには負のトレーニング効果が生じる可能性がある。

加えて、従来のトレーニング器具を洗浄することは、アクセスしにくい亀裂、間隙、及び内側縁部がトレーニング装置の個々の要素の間に、例えば、組立継ぎ目の領域に形成されるため困難である。

独国実用新案第ＤＥ２０２０１７００００７７Ｕ１号 国際公開第ＷＯ２０１９／０２８５３３Ａ１号

本発明の目的は、従来技術の不都合を有さない、上述のタイプのトレーニング装置を利用可能にすることである。特に、複雑でない方法で製造することができ、容易かつ完全に洗浄することができ、長期間にわたって高い寸法安定性を有するトレーニング装置が提供される。

この目的は、請求項１の特徴を有するトレーニング装置を用いて、本発明に従って達成される。

本発明の好ましい有利な態様は、従属請求項の主題である。

本発明によれば、成形体が接続部分と共に、モノリシックに、即ち一体に形成されることが提供される。成形体及び接続部分は、本質的に単一の操作工程で製造され、時間のかかる再加工において互いに接続される必要はない。

成形体は接続部分と一体的に形成されるので、成形体は接続部分に継ぎ目なく接続される。従って、トレーニング装置は、汚れを集め得る亀裂、継ぎ目、又は接続点を有さず、従来のトレーニング装置よりも容易にかつ完全に洗浄することができる。

トレーニング中、及び耐用年数全体にわたって、本発明によるトレーニング装置は、高い寸法安定性を有し、これは、成形体の互いに対する位置が、接続部分の任意的に提供される弾性のために本質的に変化し得ないか、又はほとんど変化し得ないためである。これにより、非常に正確でエラーのないトレーニングが永続的に可能になる。

接続部分は、好ましくはウェブ状の形状を有し、本発明の枠組み内では、接続ウェブと称することもできる。

本発明によるトレーニング装置の接続部分は、好ましくは、本質的に平坦であり、即ち、成形体に対して平坦である。しかしながら、接続部分と成形体との間の境界領域では、接続部分は湾曲した縁部のために、ある場所で強度が増加することがあり、これは、成形技術において有利である。

本発明の枠組み内では、基本的に接続部分を通って中心を延びる仮想平面が基準面であると考えられ、基準面は、例えば接続部分が可撓性であるときに、曲率を有することもできる。成形体は、好ましくは、基準面から開始して支持領域へと先細になり、その結果、それらは、接続部分に隣接する領域内で、接続部分から分離され及び突出する周辺支持領域内よりも広く又は大きい。成形体は、例えば、成形体が球形又はピラミッド状の形状を有する場合、基準面から最も突出する点まで先細にすることができ、この場合、支持領域が存在する。本発明の枠組み内では、成形体はいくつかの支持領域、即ち、基本的に同じ幅を有する基準面から分離されたいくつかの支持領域を有することも可能である。

本発明の枠組み内では、トレーニング装置が２列の成形体を有することが提供される。しかしながら、２列を超える成形体を有する態様、即ち、２列に加えて、追加の列の成形体を有する態様も、本発明の保護範囲に含まれる。そのような態様では、本発明によるトレーニング装置は、特に、特定の数の列、例えば４、６、８個、又は８個を超える列を有する。

好ましい態様では、列の各々は、少なくとも２個、好ましくは少なくとも８個の成形体を有する。トレーニング装置は、例えば、１列につき１０、１２、１４、１６個、又は１６個を超える成形体を有することができる。成形体の数は、好ましくは、人間の頸椎又は背椎の数に適合され、その結果、トレーニング装置は横臥者の頸部領域から仙骨領域まで延びる。

本発明の枠組み内では、成形体は、基準面から離れるように両側又は片側で突出することができる。成形体が基準面から離れるように両側で突出する態様では、基準面は、好ましくは、成形体の中心を通って延び、その結果、成形体は、基準面に対して対称に形成され、基準面から離れるように対称に突出する。これらの両側態様は、マッサージ装置をいずれの側でも使用できることを確実にし、両側支持点のために、トレーニング装置を使用する人は、もはや、どちらの側が背面に面しているかに注意を払う必要がない。さらに、成形体は、支持体上の特定の点で支持される。結果として、実際的な、特に有利な可撓性及び変形性が提供され、それ故、成形体が互いに対してより柔軟に移動することができることを確実にする。従って、トレーニング装置を人の脊椎及び筋肉組織の個々の構造に成形することも確実になる。支持点と支持体上及び基準面上との間のレバー作用は、これを可能にする。このレバー作用のために、トレーニング装置は一体でなければならない。平坦な支持面、又はテニスボールを使用することさえも、これを可能にしない。

特に、本発明の枠組み内では、成形体が球体であり、本質的にボール形状であり、基準面から両側で突出するように設計される態様が好ましい。このように形成されたトレーニング器具は、両側で使用することができるので、特に多用途に使用することができる。

しかしながら、本発明の枠組み内では、成形体は本質的に半球状であり、基準面から片側で突出するように設計することもできる。そのような態様では、平坦な接続部分は、成形体が突出しない側で、成形体の実質的に平坦な底部と共に、実質的に平坦な支持面を形成し、その結果、トレーニング装置は、平坦な基部上で特に安定した様式で配置され得る。

成形体が基準面から離れるように両側で突出するが、操作位置において身体に面していない側では丸みを帯びず、真っ直ぐな支持面を有する場合、同様に、より良好な効果が達成される。この場合、成形体は、部分的に球状、又はほぼピラミッド状であってもよい。

成形体が隣接する列の成形体の隣に本質的にオフセットされないいずれかの列に配置される態様が好ましい。これは、隣接する成形体が、側面から見て、互いに直ぐ後ろにあり、互いに対してオフセットしない２列に配置されることを意味する。従って、各成形体は、隣接する列の個々の成形体の近くにのみ配置されるが、隣接する列の他の成形体からは離れて配置される。列はまた、本質的に対称的又は平行に配置されていると称することもできる。成形体のそのような配置は、筋肉、靭帯、及び腱も、一般に、脊椎の両側に対称的に配置されているので、特に有利である。

成形体の各々が、１つの接続部分を介して同じ列の隣接する成形体若しくは隣接する複数の成形体に各々接続され、及び／又は各成形体対の成形体が１つの接続部分を介して各々接続され、及び／又は各成形体対の成形体の各々が、１つの接続部分を介して隣接する成形体対の他方の列の１つの成形体若しくは隣接する成形体対の他方の列の複数の成形体に各々接続される態様が好ましい。接続部分を配置するこれらの方法は、排他的ではなく、同時に実施することができ、接続部分は、互いに継ぎ目なく合流することができ、又は互いに接続することができる。

接続部分として、接続面又は接続点などの２次元又は１次元の接続箇所もまた、本発明
の枠組み内に入ると考えられる。例えば、成形体は互いに直接接続することができ、その結果、成形体間を延びる接続面上の接続部分が低減される。成形体が点でのみ互いに接続される場合、成形体間の接続点又は点状の接続面は、本発明の枠組み内の接続部分であると考えられる。

本発明の枠組み内では、個々の共通接続要素がこのように形成されるように、接続部分が互いに継ぎ目なく移行する、さらなる発展形態も考えられる。そのような共通接続要素は、例えば、１列の２つの連続する成形体と、これらの成形体に隣接して配置された隣接する列の成形体との間の領域内に、各々、貫通開口を有することができる。結果として、成形体の特に安定した接続を確実にすることができ、同時に、材料を節約することができ、その結果、トレーニング装置は、より軽量であり、取り扱いがより容易となる。接続部分が本発明のこの説明において言及される場合、これらの公表は、個々の共通接続要素にも適用される。特に、個々の共通接続要素は、本発明の枠組み内に記載された接続部分の全ての特徴を有することができる。

特に有利な態様では、このように一体的に形成された接続部分及び成形体は閉細孔外側層を有することが提供される。このようなトレーニング装置は、洗浄がより容易であり、より丈夫である。

本発明の枠組み内では、成形体及び接続部分がプラスチックから形成される場合が好ましい。特に、少なくともより小さい厚さが使用される領域において、弾性的又は高度に弾性的に変形可能なプラスチックが使用される場合が好ましい。その結果、接続部分の領域である程度曲げることができるにもかかわらず、トレーニング中に高い寸法安定性を保持するトレーニング装置を製造することができる。

成形体及び接続部分は、好ましくは、熱可塑性ポリマー、シリコーン、又は天然若しくは合成ゴムからなる。成形体及び接続部分は、特に好ましくは、ＰＵＲ（ポリウレタン）一体型発泡体からなる。

特に、本発明の枠組み内では、成形体及び接続部分が発泡され、射出成形され、又は一体に成型されていることが提供される。成形体及び接続部分は、ＲＩＭ（反応射出成形）又はＲＲＩＭ（強化反応射出成形）方法を用いて製造することが特に好ましい。これらの製造方法は、多数のユニットを有する本発明による質的に高グレードのトレーニング装置の簡単な製造を可能にする。

本発明の枠組み内では、成形体が内部に１つの中空空間又はいくつかの中空空間を有することが提供され得る。中空空間の存在は、材料を節約し、従ってコスト及び重量を節約する。本発明の枠組み内では、成形体の中空空間が接続部分内に形成された中空空間を介して接続されること、又は接続部分が個々の共通接続要素を形成する場合には、接続要素内に形成された中空空間を介して接続されることも考えられる。

本発明の枠組み内では、成形体がいずれの中空空間も有さず、それらの全体積にわたって中実で具現化される態様も、特に容易に製造することができるため、もちろん可能である。

中空空間を有する態様では、中空空間は、充填材、好ましくは、気体、例えば空気、液体、粒状材料、又は固体で充填することができる。結果として、適切なサイズ、許容可能な重量、及び高い寸法安定性を有し、その外側層が可能な限り滑らかで弾力的である軽い又は弾性的に弾力性のあるトレーニング器具を製造することができる。中空空間は、特に好ましくは、発泡プラスチック、好ましくはポリウレタンで充填される。充填材は、トレ
ーニング装置の所望の「硬度」に応じて、例えば、より高い又は低い程度に発泡させることができ、従って、より大きい又はより小さい細孔又はガス含有物を有することができる。充填材として使用されるそのようなプラスチックは、細孔サイズ又はその材料特性に応じて、様々なレベルの強度で圧縮することができ、その結果、本発明の枠組み内では、様々な「硬度」又は弾性のトレーニング器具を製造することができる。

本発明の枠組み内では、特に、充填材の材料が成形体の材料よりも小さい密度を有すること、特に、成形体の材料が閉細孔であり、充填材の材料がガス含有物を有するか、又は成形体の材料よりも開細孔であることが提供され得る。

本発明の枠組み内では、成形体が中空空間を有し、成形体のうちの少なくとも２つの中空空間が他の中空空間とは異なる材料で充填されたトレーニング装置の態様も可能である。このようなトレーニング器具では、成形体は、使用中に配置される脊椎の領域に応じて、その強度、弾性、及びばね作用に関して異なる特性を有する。

各成形体対の成形体間の距離が３０ｍｍ～１００ｍｍ、特に４０～８０ｍｍ、好ましくは４５～６５ｍｍである場合が特に好ましい。これは、トレーニング装置でトレーニングされている人の脊椎の椎骨を収容するのに十分な空間を確保する。成形体間の距離がより小さい場合、椎骨は、患者の脊椎突起がトレーニング装置に向かって後方に向いているため、成形体間に十分な空間を有さない。成形体間の距離がより大きい場合、脊椎は十分に支持されず、脊椎に係合する筋肉は、脊椎上のその接触点の領域内で刺激されることができない。どちらの場合も、トレーニング装置でトレーニングされている人にとってトレーニングは不快であり、トレーニング効果は著しく低減される。

列の各々における隣接する成形体間の距離は、好ましくは３０ｍｍ～１００ｍｍ、特に４０～８０ｍｍ、好ましくは４５～６５ｍｍである。その結果、椎骨の垂直な延長部を収容するための十分な空間が成形体の間に形成され、その結果、トレーニングを可能な限り快適かつ効果的に実施することができる。

本発明の枠組み内では、成形体は、各々、少なくとも１つの支持領域を有することができ、即ち、成形体は、接続部分の両側（「上方及び下方」）に、又は接続部分の片側（「上方のみ」）に、接続部分から離れるように突出する少なくとも１つの支持領域を有することができる。本発明の枠組み内では、成形体は、１つ又は２つ又は２つを超える突出部を有することができ、これらは各々、支持領域を形成する。

本発明の枠組み内では、「少なくとも１つの部分」という表現は、１つの部分又は２つの部分又は２つを超える部分が存在し得ることとして定義される。

本発明のさらなる詳細、特徴、及び利点は、好ましい態様が示される添付の図面を参照して、以下の説明において与えられる。

本発明によるトレーニング装置の概略上面図を示し、第１の態様に従って配置された成形体及び接続部分は、別個の部分的に重なり合う本体として示されている。 図１によるトレーニング装置の概略上面図を示し、成形体及び接続部分が互いに接続されて示されているが、露出された縁部はない。 異なって配置された接続部分を各々有する、本発明によるトレーニング装置の別の３つの態様における、図１及び２のさらなる概略上面図を示し、各々の場合、成形体及び接続部分は、分離及び接続されて示されている。 本発明によるトレーニング装置の態様の上面図を示し、接続部分は、互いに継ぎ目なく合流し、個々の共通接続要素を形成している。 図９による本発明によるトレーニング装置の側面図を示し、トレーニング装置の成形体は、角度のある断面Ｘ－Ｘに沿って部分切欠図として示されている。 共通接続要素を有する、別の態様による本発明によるトレーニング装置の上面図を示す。 別の可能な態様による、本発明によるトレーニング装置の側面図を示す。

図１～８は、互いに隣接して配置された２列の成形体２を有する、本発明によるトレーニング装置１の非常に概略的な上面図を示し、この成形体は、図示した態様では球状である。列は、長手方向Ｌに延びる。

各々の場合、一方の列の成形体２は、他方の列の、オフセットされていない隣接する成形体２に割り当てられ、その結果、これらの２つの成形体２は、成形体対Ｐを形成する。

成形体２は、平坦な接続部分３を介して互いに接続されており、接続部分３とモノリシックに、又は一体的に形成されている。

図１～８では、４つの成形体２のみが、列の各々に各々示されている。しかしながら、これは、この数の成形体２が一例として意図されているに過ぎないことを意味する。本発明によるトレーニング装置１は、好ましくは、１列当たり４個より多い、例えば６～１４個の成形体２を有する。

図１、３、５、及び７では、成形体２と接続部分３は、より深い理解を確実にするために、特定の領域内で重なり合う別個の本体として各々示され、図２、４、６、及び８では、それらは、互いに接続されて示されている。

図１及び２では、成形体２が互いに分離され、それにより間隙を形成している第１の態様が示されており、各成形体２は、同じ列の隣接する成形体２（単一）（トレーニング装置１の一端に配置された成形体２の場合）又は隣接する成形体２（複数）、及び同じ成形体対Ｐの各々割り当てられた成形体２に、各々、１つの接続部分３を介して接続されている。

図３及び４では、本発明によるトレーニング装置１の追加の可能な態様が示されており、成形体２は互いに分離されており、各成形体２は、隣接する成形体対Ｐの他方の列の成形体２（単一）（トレーニング装置１の一端に配置された成形体２の場合）又は隣接する成形体対Ｐの隣接する他方の列の成形体２（複数）に接続されている。

図５及び６では、本発明によるトレーニング装置１の別の可能な態様が示されており、成形体２が直接隣接しており、その結果、図式的に示された接続部分３は、成形体２又は成形体２の間を延びる接続面とほとんど区別できない接続領域に縮小されている。

図７及び８では、本発明によるトレーニング装置１のさらに別の態様が示されており、この態様でも、成形体２が直接隣接している。この態様では、互いに交差するように図式的に示されている接続部分３は、互いに継ぎ目なく延びており、その結果、各々の場合、２つの隣接する成形体対Ｐによって囲まれている領域は、接続部分３によって完全に架橋されている。

図９は、本発明によるトレーニング装置１の別の可能な態様を示しており、成形体２は互いに分離されており、接続部分３は、互いに継ぎ目なく合流するので、個々の共通接続
要素Ｖを形成している。

図１０は、図９によるトレーニング装置を側面図で示しており、図示した態様では、成形体２の列が本質的に平行に延びており、その結果、成形体対Ｐを形成する異なる列の、互いに割り当てられた２つの隣接する成形体２が、側面から見て、互いに直ぐ後ろに配置されていることが分かる。

基準面４（そこから球形成形体２が対称的に突出する）は、本質的に平坦な接続部分３を通って、又は個々の共通接続要素Ｖを通って中心を延びる。

２つの隣接する成形体対Ｐの間では各々、共通接続要素Ｖは貫通開口５を有し、又は互いに対して延びる接続部分３は、ある場所で貫通開口５を囲んでいる。これらの貫通開口５は、図１では円形として示されているが、楕円形、正方形、星形、又は他の形状であってもよい。

図示した態様では、共通接続要素Ｖと成形体２との間の移行部を形成する多くの移行領域において、平坦な共通接続要素Ｖ、又は接続部分３は、外側縁部上で丸みを帯びており、その結果、これらの領域において、共通接続要素Ｖの内部に面するように湾曲縁部６が形成される。従って、トレーニング装置１は、汚れが集まる可能性があるか、又はその存在がトレーニング装置１の製造（例えば、成型による）に悪影響を及ぼす可能性がある、いかなる鋭い角部も有さない。しかしながら、本発明の枠組み内では、より少ない、より多い、より小さい、より大きい縁部６を有する、又はさらには湾曲した縁部６を有さない態様も考えられる。

図１０では、成形体２の１つが部分的に切欠図で示されており、断面は、図１に描かれた断面Ｘ－Ｘに沿って延びる。

切欠図は、本発明によるトレーニング装置１の図示した態様において、成形体２中に中空空間７が形成されていることを示している。中空空間７には多孔質材料が充填されており、該材料は、成形体２及び接続部分３又は共通接続要素Ｖが形成されている材料の特性とは異なる特性を有し、閉細孔外側層８を形成している。

図１１では、本発明によるトレーニング装置１の別の可能な態様が上面図で示されており、トレーニング装置１は、共通接続要素Ｖに貫通開口５を有していない。加えて、各列は、図９及び１０における７個の成形体２の代わりに１０個の成形体２からなる。

図１２では、本発明によるトレーニング装置１のさらに別の可能な態様が側面図で示されている。この態様では、成形体２は基本的に半球体であり、その結果、基準面４の片側のみにおいて、それらは、基準面４及び接続部３から、又は存在する場合、共通接続要素Ｖから離れるように突出する。基準面４の他方の側において、成形体２の基本的に平坦な底部は、接続部分３又は任意的に共通接続要素Ｖと共に、平坦な支持面９を形成する。

図１～８、１１及び１２によるトレーニング器具１の成形体２は、内部に充填材料が収容されているか又は収容されていない中空空間７を有することもできることが理解される。同様に、図１～１０による成形体は、図１１及び１２のように半球状に設計することができる。

図１～４に示した接続部分３は、図示したものよりも狭く形成することができる。加えて、接続部分３は、図示したものよりも幅広に形成することもでき、ある場所で互いに対して継ぎ目なく延びることができる。

各成形体２は、成形体２の他の領域よりも基準面４から遠くに位置する少なくとも１つの領域を有する。本発明の枠組み内では、この領域は支持領域１０と称されるが、これは、この目的のために、トレーニングを受け、脊椎を取り囲む人の身体部分のための支持としての役割を果たすのに適しており、また、この場合、トレーニング装置１を用いてトレーニングされている人の脊椎の筋肉組織に圧力を加えるのに適しているためである。成形体２が基準面４の両側に突出する場合、各成形体２は、例えば、２つのそのような支持領域１０を有することができ、その結果、トレーニング装置１は、トレーニングされている人の身体部分のための支持側を両側に有する。

支持領域１０は、例えばボール形状又はピラミッド形状の場合のように、成形体２が基準面４から離れるにつれて次第に先細になるとき、基本的に点の形状をとることができる。このような成形体２の場合、支持領域１０は支持点となる。

成形体対Ｐの２つの成形体２の支持領域１０、又は支持領域１０の支持点若しくは表面重心の間には、距離Ａが形成される。距離Ａは、トレーニング装置１でトレーニングされている人の脊椎の部分を、成形体２の間の長手方向Ｌに収容することができる空間を形成するのに十分な大きさである。好ましくは、この距離Ａは、４０～８０ｍｍのサイズである。

本発明の枠組み内では、例として列挙される以下の特徴は、互いに任意に組み合わせることができる：成形体２の列の数、列中の成形体２の数、成形体２の形状（例えば、球形又はピラミッド形）、成形体２のさらなる構成（例えば、成形体２のサイズ及び／若しくは材料、並びに／又は中空空間の存在、及びそれらの充填）、及び接続部分３の様々な態様（例えば、共通接続要素Ｖとして、並びに貫通開口５及び／又は湾曲縁６の有無）。

参照記号一覧
１ トレーニング装置
２ 成形体
３ 接続部分
４ 基準面
５ 貫通開口
６ 湾曲縁部
７ 中空空間
８ 外側層
９ 支持面
１０ 支持領域
Ｌ 長手方向
Ｐ 成形体対
Ｖ 共通接続要素
Ａ 成形体対の支持領域（支持点）の間の距離

Claims (16)

1. 長手方向（Ｌ）に互いに隣接して延び、特に互いに対してオフセットされていない２列の成形体（２）を有する、人の脊椎に関連する背筋を刺激するためのトレーニング装置（１）であって、前記成形体は、接続部分（３）を介して互いに接続され、接続部分（３）を通って延びる基準面（４）から離れるように突出し、成形体（２）の各々は、背筋を刺激するための支持点又は支持面として設計された少なくとも１つの支持領域（１０）を有し、一方の列の成形体（２）は、長手方向に垂直な他方の列の隣接する割り当てられた成形体（２）と共に、各々、成形体対（Ｐ）を形成し、成形体対（Ｐ）の成形体（２）は間隙を形成し、脊椎の部分は列の長手方向（Ｌ）において収容されることができる、トレーニング装置（１）において、成形体（２）が接続部分（３）と共にモノリシックに形成されていることを特徴とする、トレーニング装置（１）。
2. 接続部分（３）がウェブ状の形状を有することを特徴とする、請求項１に記載のトレーニング装置。
3. 列の各々が、少なくとも２つ、好ましくは少なくとも８つの成形体（２）を有することを特徴とする、請求項１又は２に記載のトレーニング装置。
4. 成形体（２）が基準面（４）から両側に、特に対称的に、突出しているか、又は片側に突出していることを特徴とする、請求項１～３のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
5. 成形体（２）が球体であることを特徴とする、請求項１～３のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
6. 球体として設計された成形体（２）が、本質的に球状又は部分的に球状であるように設計され、基準面（４）から離れるように両側で突出するか、又は半球状であるように設計され、基準面（４）から離れるように片側で突出することを特徴とする、請求項５に記載のトレーニング装置。
7. 成形体（２）の各々が、１つの接続部分（３）を介して同じ列の隣接する１つの成形体（２）若しくは隣接する複数の成形体（２）に各々接続され、及び／又は各成形体対（Ｐ）の成形体（２）が、１つの接続部分（３）を介して各々接続され、及び／又は各成形体対（Ｐ）の成形体（２）の各々が、１つの接続部分（３）を介して、隣接する成形体対（Ｐ）の他方の列の１つの成形体（２）若しくは隣接する成形体対（Ｐ）の他方の列の複数の成形体（２）に各々接続されていることを特徴とする、請求項１～６のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
8. 接続部分（３）が、個々の共通連結要素（Ｖ）が形成されるように、互いに対して継ぎ目なく移行し、共通連結要素（Ｖ）は、好ましくは、２つの連続する成形体対（Ｐ）によって囲まれた領域内に、各々、貫通開口（５）を有することを特徴とする、請求項１～７のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
9. モノリシックに形成された成形体（２）が、接続部分（３）と共に、閉細孔外側層（８）を有することを特徴とする、請求項１～８のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
10. 成形体（２）及び接続部分（３）が、プラスチック、特に弾性変形可能なプラスチック、好ましくは熱可塑性ポリマー、シリコーン、又はゴムから形成されていることを特徴とする、請求項１～９のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
11. 成形体（２）及び接続部分（３）が、発泡され、射出成形され、又は一体に成型されていることを特徴とする、請求項１～１０のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
12. 成形体（２）が、内部に１つの中空空間（７）又はいくつかの中空空間（７）を囲むことを特徴とする、請求項１～１１のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
13. 中空空間（７）が、充填材、特に気体、例えば空気、液体、粒状材料、又は固体、特に発泡プラスチック、好ましくはポリウレタン、で充填されていることを特徴とする、請求項１２に記載のトレーニング装置。
14. 充填材の材料が、成形体（２）の材料よりも低い密度を有し、特に、成形体（２）の材料が閉細孔であり、充填材の材料が、気体含有物を有するか、又は成形体（２）の材料よりも開細孔であることを特徴とする、請求項１３に記載のトレーニング装置。
15. 各成形体対（Ｐ）の成形体（２）の、支持領域（１０）の間の、又は支持領域（１０）の支持点若しくは表面重心の間の、距離（Ａ）が、３０ｍｍ～１００ｍｍ、特に４０～８０ｍｍ、好ましくは４５～６５ｍｍであることを特徴とする、請求項１～１４のいずれか１項に記載のトレーニング装置。
16. 列の内側の隣接する成形体（２）の、支持領域（１０）の間の、又は支持領域（１０）の支持点若しくは表面重心の間の、長手方向距離が、３０ｍｍ～１００ｍｍ、特に４０～８０ｍｍ、好ましくは４５～６５ｍｍであることを特徴とする、請求項１～１５のいずれか１項に記載のトレーニング装置。

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