JP2023539637A - シリンジキャップ用カートリッジ装填システム - Google Patents

Abstract

タンパーエビデントシリンジキャップをロボット薬剤調合装置に装填するためのカートリッジおよび装填システム。調合装置はシリンジ仕上げステーションを有するとともに、タンパーエビデントキャップをカートリッジからシリンジ仕上げステーションに移すことができる。カートリッジは、水平に対してある角度で配置されたフロアを有する。装置は、タンパーエビデントキャップが重力によってカートリッジのアウトレットに供給されるように、カートリッジを振動させるための振動要素を含み得る。

Description

この発明は、シリンジキャップ用カートリッジ装填システムに関する。

薬剤調合は、成分の処理または組み合わせによる患者個別の薬剤の調製である。多くの薬剤、特に錠剤の形で経口投与される薬剤は、現在、様々な形態および投与量で製造されているため、特定の患者に対する医師の処方箋を満たすために適切な数の錠剤をボトルに入れる以外は、薬局で準備をする必要はほとんどない。しかしながら、注射による投与のための薬剤は、例えば病院の薬局において、特に高価な又は危険な薬物のために日常的に調合されている。

典型的には、医師は、注射による投与のために、特定の薬剤を特定の患者に対して特定の用量で処方する。薬局は処方箋を受け取り、シリンジに適切な量の薬剤を充填する。次いで、充填されたシリンジは、患者への投与のために病院のフロアに送られる。

調合作業の多くは、ロボット調合機によって実施され得る。ロボットマシンによって取り扱われなければならない様々な材料は課題を提示し得る。例えば、マシンは、充填されたシリンジを引き渡す前に、バイアルからシリンジ内に薬剤を自動的に引き込み、シリンジから針を取り外してもよい。調合が汚染物質の導入なしに行われることが非常に重要である。例えば、完成したシリンジは、調合機から引き渡される前に、無菌のタンパーエビデントキャップで蓋をされるべきである。

注射による投与のための薬剤を調製するための改善されたシステムおよび方法が必要とされている。

一態様によれば、ロボット調合システムは、インプット位置を有するとともにタンパーエビデントシリンジキャップを個別に受け入れ、タンパーエビデントシリンジキャップをシリンジ上に個別に配置するように構成されたシリンジ仕上げステーションと、タンパーエビデントシリンジキャップの供給品を保持するように構成されたカートリッジとを備える。カートリッジは、シリンジ仕上げステーションのインプット位置に隣接して配置されるアウトレットを有する。カートリッジは、タンパーエビデントシリンジキャップがアウトレットに向かって移動するのを容易にするためにアウトレットに向かって角度が付けられたフロアを備える。いくつかの実施形態では、シリンジ仕上げステーションは、タンパーエビデントキャップをシリンジ上に配置するために、タンパーエビデントキャップを水平軸の周りに回転させるように構成されている。いくつかの実施形態では、ロボット調合システムは、タンパーエビデントキャップを重力によってカートリッジのアウトレットに向かって移動させるためにカートリッジを振動させるように構成された振動要素をさらに備える。いくつかの実施形態では、タンパーエビデントキャップの各々は、開放端及び閉鎖端を有し、タンパーエビデントキャップは、それらの閉鎖端がカートリッジのフロア上にある状態でカートリッジ内に保持される。いくつかの実施形態では、カートリッジは、カートリッジがロボット調合システムから取り外されたときに自動的に閉じるドアをさらに備える。いくつかの実施形態では、シリンジ仕上げステーションは、カートリッジがロボット調合システムに挿入されるときにドアを開くフィーチャを備える。いくつかの実施形態では、ロボット調合システムは、カートリッジのアウトレットをシリンジ仕上げステーションのインプット位置に移動させるためにカートリッジがスライドする一組のレールをさらに備える。いくつかの実施形態では、シリンジ仕上げステーションは、インプット位置のゲートと、タンパーエビデントキャップをカートリッジのアウトレットからシリンジ仕上げステーションのインプット位置に選択的に入れるためにゲートを開くように構成されたアクチュエータとをさらに備える。いくつかの実施形態では、ゲートは、カートリッジからタンパーエビデントキャップを分配するたびに閉じられる。

別の態様によれば、タンパーエビデントシリンジキャップを保持するためのカートリッジは、平坦なフロアと、フロアから立ち上がる対向する複数の側壁と、を備える。フロアおよび複数の側壁は保管ボリュームを画定し、複数の側壁は保管ボリュームがカートリッジのアウトレットに向かって狭くなるように互いに接近する複数の湾曲部分を含む。カートリッジは、カートリッジのアウトレットの反対側の端壁と、複数の側壁にスナップ留めされて保管ボリュームを囲むカバーと、デフォルトでカートリッジのアウトレットを閉鎖するバネ仕掛けのドアと、をさらに備える。いくつかの実施形態では、カートリッジは、カートリッジ内に収容されたタンパーエビデントシリンジキャップの供給品をさらに備える。いくつかの実施形態では、カートリッジは、カートリッジを調合システム内で取り外し可能に保持するための、アウトレットに隣接するフックをさらに備える。いくつかの実施形態では、カバーは、工具を使用することなく、カートリッジの残りの部分から取り外すことができる。

別の態様によれば、タンパーエビデントシリンジキャップをロボット調合装置に装填する方法は、タンパーエビデントシリンジキャップを収容するための保管ボリュームを有するカートリッジを提供することと、タンパーエビデントシリンジキャップの供給品をカートリッジ内に配置することと、カートリッジをロボット調合装置に挿入することと、を備える。いくつかの実施形態では、カートリッジは、平坦なフロアと、フロアから立ち上がる対向する複数の側壁であって、フロアおよび複数の側壁は保管ボリュームを画定し、複数の側壁は保管ボリュームがカートリッジのアウトレットに向かって狭くなるように互いに接近する複数の湾曲部分を含む、複数の側壁と、カートリッジのアウトレットの反対側の端壁と、複数の側壁にスナップ留めされて保管ボリュームを囲むカバーと、デフォルトでカートリッジのアウトレットを閉鎖するバネ仕掛けのドアと、を備える。いくつかの実施形態では、方法は、タンパーエビデントキャップを重力の影響下でカートリッジのアウトレットに向かって移動させるためにカートリッジを振動させることをさらに含む。

別の態様によれば、タンパーエビデントシリンジキャップをカートリッジ内にバルク装填するためのツールは、ヒンジによって接合された２つの部分を有する本体と、本体から下降する２列の把持フィーチャであって、ヒンジの各側に１列の把持フィーチャがある、２列の把持フィーチャと、を備える。ツールは、２つの交差したレバーであって、レバーの各々は近位端および遠位端を有し、２つのレバーの近位端が本体における互いに反対側の縁部にそれぞれ接合される、２つの交差したレバーをさらに備える。本体及び２つのレバーは、２つのレバーの遠位端を互いに近づけることにより、ヒンジにおいて本体を屈曲させ、２列の把持フィーチャを互いに近づけるように構成されている。いくつかの実施形態では、本体がモノリシックであり、ヒンジがリビングヒンジである。いくつかの実施形態では、本体が、本体を貫通する２列の開口を画定し、各把持フィーチャに１つの開口がそれぞれ対応する。

図１は、典型的なシリンジの簡略化されたスケッチを示す。 図２は、タンパーエビデントキャップと共に図１のシリンジを示す。 図３は、本発明の実施形態による、ロボット調合装置のシリンジ仕上げステーションの一部を示す。 図４は、グリッパの回転後の図３のシリンジ仕上げステーションを示す。 図５は、本発明の実施形態によるロボット調合装置の一部の上方斜視図を示す。 図６は、本発明の実施形態による、複数のタンパーエビデントキャップにより部分的に占められたカートリッジの部分分解図を示す。 図７は、図６のカートリッジのドアを示す。 図８は、本発明の実施形態による、図３の仕上げステーションのレールに挿入された後の図６のカートリッジの部分断面図を示す。 図９は、図８の一部をより詳細に示す。 図１０は、ゲートが開いた状態の、図９と同様の図を示す。 図１１は、本発明の実施形態による振動クレードルの下方斜視図を示す。 図１２は、本発明の実施形態による、カートリッジにタンパーエビデントキャップを効率的に詰めるためのツールを示す。 図１３は、タンパーエビデントキャップのパッケージと係合するように準備された図１２のツールを示す。 図１４は、係合後の、図１２のツールおよび図１３のパッケージの断面図である。 図１５は、本発明の実施形態による、図１２のツールの動作における段階を示す。 図１６は、本発明の実施形態による、図１２のツールの動作における別の段階を示す。 図１７は、本発明の実施形態による、図１２のツールの動作における別の段階を示す。

以前のロボット調合装置では、タンパーエビデントキャップは、オペレータによって一度に１つずつロボット調合装置に手動で挿入されていた。この方法は、時間がかかり、オペレータ集約的であり、汚染防止のための課題を提示する。例えば、キャップは、ロボット調合装置の無菌内部の外側の開放空気中で取り扱われ得る。

本発明の実施形態では、いくつかのタンパーエビデントキャップがカートリッジに装填され、その後、カートリッジがロボット調合装置に挿入される。キャップは、充填されたシリンジに取り付けるために、シリンジ仕上げステーションに自動的に供給される。カートリッジは、無菌環境で、例えば、濾過された空気をカートリッジ上に流すフードの下でされてもよく、それによりキャップの無菌性の維持が容易になる。カートリッジの種々の部品は、装填前に洗浄または滅菌されてもよく、カートリッジは、装填後に再び拭き取られてもよい。

キャップはカートリッジ内に大量に装填されるので、オペレータ時間がはるかに効率的に使用される。また、キャップはカートリッジ内に収められているため、従来のシステムよりも汚染の影響を受けにくい。

図１は、典型的なシリンジ１００の簡略化されたスケッチを示す。シリンジ１００は、液体を保持するためのバレル１０１と、バレル１０１内に液体を引き込み、バレル１０１から液体を注入するためのプランジャ１０２と、針、注入チューブ、または他のアイテムを取り付けるための標準ルアーコネクタ１０３とを含む。ルアーコネクタ１０３は、そのような接続を容易にするための雌ねじ１０４を含む。

図２は、タンパーエビデントキャップ２００と共にシリンジ１００を示す。本実施例では、タンパーエビデントキャップ２００の内側部分２０１は、シリンジ１００のルアーコネクタ１０３のねじ山１０４に係合するように構成される。外側部分２０２は、外側部分２０２が「右手」方向に回転されると内側部分２０１がルアーコネクタ１０３と接続されるように、内側部分２０１と係合している。しかしながら、外側部分２０２が「左手」方向に回転されるとき、それは自由に回転し、ルアーコネクタ１０３から内側部分２０１を引き抜くために使用されることができない。タンパーエビデントキャップ２００をシリンジ１００から取り外すためには、外側部分２０２を内側部分から軸方向に引っ張り、次いでルアーコネクタ１０３からねじ込みを解除することによって内側部分を取り外す必要がある。外側部分２０２を軸方向に除去する行為は、タンパーエビデントキャップ２００のインジケータコンポーネントを破壊するので、充填済みシリンジ１００の不正開封が検出され得る。本実施例では、タンパーエビデントキャップ２００は、Ｂ．Ｂｒａｕｎ Ｍｅｄｉｃａｌ Ｉｎｃ．（Ｂｅｔｈｌｅｈｅｍ，Ｐｅｎｎｓｙｌｖａｎｉａ，ＵＳＡ）から入手可能なモデルＴＥＣ－１０００キャップである。しかしながら、本発明の他の実施形態は、起こり得る不正開封を示すための異なる機構を有する他の種類のタンパーエビデントキャップを使用してもよい。

図３は、本発明の実施形態による、ロボット調合装置のシリンジ仕上げステーション３００の一部を示す。ロボット調合装置の大部分は、シリンジ仕上げステーション３００の大部分と同様に、最も適切な特徴を明確に示すために、図３から省略されている。例えば、この図および他の図において、電気配線、空気圧ホース等は、明確にするために省略されている。

図３において、シリンジ１００は、規定量の液体で充填されており、「仕上げ」られる準備ができている。仕上げステーション３００は、シリンジ１００を充填する際に使用された可能性がある任意の針を除去してもよく、ラベルをシリンジ１００に貼付してもよく、特に、タンパーエビデントキャップ２００をシリンジ１００に追加してもよい。シリンジ１００は、ロボット調合装置の別の部分、例えばロボットアームまたは他の機構（図示せず）によって所定の位置に保持される。タンパーエビデントキャップ２００がキャッピング機構３０１内に配置されている。キャッピング機構３０１は、タンパーエビデントキャップ２００をシリンジ１００と係合させるために軸線３０３を中心に回転するように構成されたグリッパ３０２を含む。グリッパ３０２の回転は、任意の好適な方法で、例えば、空気圧アクチュエータ３０４または好適なモータを使用して作動されてもよい。

図４は、グリッパ３０２の回転後のシリンジ仕上げステーション３００を示す。タンパーエビデントキャップ２００はシリンジ１００と位置合わせされ、図示されるようにシリンジ１００を回転させタンパーエビデントキャップ２００をシリンジ１００にねじ込むことによってシリンジ１００に固定されてもよい。他の実施形態では、タンパーエビデントキャップ２００を回転させて接続を行うことができる。

充填および仕上げを含むシリンジ１００の取り扱い中、シリンジ１００は、ルアーコネクタ１０３を上向きにして、垂直配向で保持され得る。この配向は、シリンジ１００の清潔さを容易にし得る。ルアーコネクタ１０３は、清潔さが特に重要である「重要部位」と考えられ得る。シリンジ１００を図３および図４に示される垂直配向に保持することは、可能な限り多くの時間、ルアーコネクタ１０３に「第１の空気」を提供し得る。「第１の空気」という用語は、フィルタから流れ、シリンジ１００上を洗浄する前にいかなる他のアイテムにも遭遇しない空気を指す。したがって、第１の空気は、ルアーコネクタ１０３上を洗浄する前に、ロボット調合装置内の他のアイテムから粒子または他の汚染物質を取り込む機会を有していない。

図５は、本発明の実施形態によるロボット調合装置の一部の上方斜視図を示す。カートリッジ５０１は、タンパーエビデントキャップ２００の供給品を保持するように構成され、その１つはカートリッジ５０１のアウトレット５０２で見ることができる。振動クレードル５０３は、カートリッジ５０１を受け入れるための２つのチャネル５０４ａおよび５０４ｂを含む。（タンパーエビデントキャップ２００は、カートリッジ５０１が振動クレードル５０３から係合解除されたとき、通常は見えなくてもよい。図５において、カートリッジ５０１は、以下により詳細に説明するように、振動クレードル５０３に完全に挿入されるように構成されている。）振動クレードル５０３は、水平から角度Θでカートリッジを保持するように構成される。本実施例では、角度Θは１０度であるが、カートリッジ５０１内に格納されたタンパーエビデントキャップが、カートリッジ５０１が振動していないときには静止したままである一方、カートリッジ５０１が振動しているときにはアウトレット５０２に向かって送られる限り、他の角度が使用されてもよい。

カートリッジ５０１はまた、カートリッジを仕上げステーション３００に取り外し可能に保持するためのフックフィーチャ５０５を備えてもよい。例えば、仕上げステーション３００は、Ｓｏｕｔｈｃｏ，Ｉｎｃ．（Ｃｏｎｃｏｒｄｖｉｌｌｅ，Ｐｅｎｎｓｙｌｖａｎｉａ，ＵＳＡ）から入手可能なタイプの「プッシュプッシュ」機構を含んでもよい。「プッシュプッシュ」機構は、カートリッジ５０１が単に仕上げステーション３００に押し込まれたときにカートリッジ５０１を仕上げステーション３００にラッチし、次にカートリッジ５０１が仕上げステーション３００に向かって押されるのに応じてカートリッジ５０１を解放する機構である。他の実施形態では、カートリッジ５０１は、任意の他の動作可能な種類の機構、例えば、モータ駆動ラッチを使用して、仕上げステーション３００に取り外し可能に保持されてもよい。

図６は、本発明の実施形態による、複数のタンパーエビデントキャップ２００により部分的に占められたカートリッジ５０１の部分分解図を示す。カートリッジ５０１は、下側部分６０１およびリッド６０２を含むクラムシェルデザインを有し得る。リッド６０２は、好ましくは、スナップフィーチャ６０３を使用して下側部分６０１上にスナップ留めすることができ、好ましくは、工具を使用せずに下側部分６０１から取り外すことができる。

カートリッジ５０１は、フロア６０４と、フロアにおける互いに反対側の縁部から立ち上がる複数の側壁６０５とを含む。フロアおよび側壁は、タンパーエビデントキャップ２００を保持するための保管ボリューム６０６を画定する。複数の側壁６０５は、保管ボリューム６０６がカートリッジ５０１のアウトレット５０２に向かって狭くなるように互いに接近する複数の湾曲部分６０７を含む。カートリッジ５０１は、アウトレット５０２の反対側に端壁６０８をさらに含む。

カートリッジ５０１は、アウトレット５０２にバネ仕掛けのドア６０９を含む。図７は、ドア６０９をより詳細に示す。ドア６０９は、軸線７０１を中心に回転するように構成されているが、デフォルトでは、カートリッジ５０１がロボット調合装置に挿入されていないとき、ドア６０９は、ねじりばね７０２によって図示の「閉」配置に保持される。ねじりばね７０２は、タンパーエビデントキャップ２００の供給品をカートリッジ５０１内に保持するのに十分な強度を有する。以下により詳細に説明するように、カートリッジ５０１がロボット調合装置に挿入されたときにドア６０９を開くために、レバー７０３がドア６０９に設けられている。

図８は、チャネル５０４ａおよび５０４ｂに挿入された後のカートリッジ５０１の部分断面図を示す。図９は、図８の一部をより詳細に示す。図９に見られるように、カートリッジ５０１のドア６０９は、レバー７０３がシリンジ仕上げステーション３００のフィンガ９０１にぶつかると、軸線７０１を中心に旋回して開く。ドア６０９が開いた状態で、振動が始まると、タンパーエビデントキャップ２００はアウトレット５０２から流出することができる。

カートリッジ５０１がタンパーエビデントキャップを依然として保持している間にシリンジ仕上げステーション３００から取り外される場合、ばね７０２は、ドア６０９を閉じて、部分的に分配されたタンパーエビデントキャップ２００をカートリッジ５０１内に押し戻すように、十分強いことが好ましい。カートリッジ５０１は、したがって、「ホットスワップ可能」であってもよく、これは、いつでも、取り外し、再挿入、または別のカートリッジと交換することができることを意味する。

ゲート９０２は、アウトレット５０２のすぐ先に存在してもよい。図９では、ゲート９０２は閉鎖位置で示されているので、タンパーエビデントキャップ２００はカートリッジ５０１から離れることができるが、ゲート９０２が閉鎖されている限り、依然としてグリッパ３０２に到達しない。

図１０は、ゲート９０２が開いた状態の、図９と同様の図を示す。ゲート９０２は、任意の好適なアクチュエータ、例えば、空気圧アクチュエータ１００１によって作動され得る。ドア６０９及びゲート９０２の両方が開いた状態で、タンパーエビデントキャップ２００は、（重力及び振動により）グリッパ３０２内に滑り入ることができる。次に、グリッパ３０２は、上述したように、タンパーエビデントキャップ２００をシリンジ上に配置し得る。好ましくは、ゲート９０２は、タンパーエビデントキャップ２００をグリッパ３０２内に分配することが望ましいときにのみ開かれる。キャップ２００が分配されると、ゲート９０２を閉じてもよい。さらに、カートリッジ５０１はまた、タンパーエビデントキャップ２００をグリッパ３０２内に分配することが望ましい場合にのみ振動されることが好ましい。

カートリッジ５０１の振動は、任意の実行可能な方法で達成され得る。図１１は、チャネル５０４ａ及び５０４ｂ間にカートリッジ５０１を保持する振動クレードル５０３の下方斜視図を示す。振動機構１１０１は、振動クレードル５０３の底部に取り付けられ、振動クレードル５０３およびカートリッジ５０１に振動を与えることができる。振動機構１１０１は、例えば、偏心錘が取り付けられたモータ、ボイスコイル、圧電素子、または別の種類の振動機構であり得る。ロボット調合装置のコントローラは、所望のときに、例えばカートリッジ５０１からグリッパ３０２へのタンパーエビデントキャップ２００の分配中に振動させるように振動機構１１０１を制御することができる。

振動クレードル５０３は、シリンジ仕上げステーション３００およびロボット調合装置の他の部品に伝達される振動の量を減衰させるために、可撓性グロメットまたはマウント１１０２に取り付けられ得る。

図１２は、本発明の実施形態による、タンパーエビデントキャップ２００をカートリッジ５０１に効率的に詰めるためのツール１２００を示す。ツール１２００は、ヒンジ１２０４によって接合された２つの側部１２０２及び１２０３を有する本体１２０１を含む。好都合なことに、本体１２０１は単一のモノリシック本体であり、ヒンジ１２０４はリビングヒンジである。例えば、本体１２０１は、ポリマーから成形されてもよく、ヒンジ１２０４は、本体１２０１の薄い領域によって形成されてもよい。他の実施形態では、別個の部品が別個のヒンジの部分に取り付けられてもよい。

２列の把持フィーチャ１２０５が本体１２０１から下降し、ヒンジ１２０４の各側に１列の把持フィーチャ１２０５がある。把持フィーチャ１２０５に対応して、２列の開口１２０６が設けられている。開口１２０６は、使用中にツール１２００に保持されたタンパーエビデントキャップへの第１の空気の流れを容易にし得る。

２つのレバー１２０７ａ及び１２０７ｂが、本体１２０１の外縁にそれぞれ取り付けられる。各レバーは、本体１２０１に取り付けられた近位端１２０８と、遠位端１２０９とを有する。遠位端１２０９は、手による容易な操作のために、示されるようなループを都合よく有し得る。レバー１２０７ａ及び１２０７ｂは、本体１２０１にスナップ留めされる同一の部品であることが好都合であるが、他の構成も可能である。例えば、レバー１２０７ａ及び１２０７ｂは、同一である必要はなく、締結具を用いて本体１２０１に取り付けられてもよく、本体１２０１と一体的に形成されてもよく、または任意の他の作業可能な様式で形成もしくは取り付けられてもよい。レバー１２０７ａ及び１２０７ｂは交差しているが、軸またはピボットによって互いに接続される必要はない。

図１３及び図１４に示すように、把持フィーチャ１２０５は、タンパーエビデントキャップ２００の製造業者によって供給され得るようなタンパーエビデントキャップ２００のパッケージ１３０１に対応するように離間していてもよい。図１３は、タンパーエビデントキャップ２００のパッケージ１３０１と係合するように構えたツール１２００を示し、図１４は、係合後のツール１２００およびパッケージ１３０１の断面図である。

図１５に示すように、レバー１２０７ａ及び１２０７ｂの遠位端１２０９が互いに近づけられると、本体１２０１の２つの側部１２０２及び１２０３がヒンジ１２０４の周りで曲がる。これにより、把持フィーチャ１２０５の列が互いに向かって移動し、タンパーエビデントキャップ２００がそれらの間にクランプされる。

図１６に示すように、レバー１２０７ａ及び１２０７ｂに圧力が維持されている間に、ツール１２００およびタンパーエビデントキャップ２００をパッケージから持ち上げて、カートリッジ５０１（リッド６０２なしで示す）に都合よく移すことができる。図１７は、移しの後段を示す。複数のタンパーエビデントキャップ２００がカートリッジ５０１内に配置されている。ツール１２００は、タンパーエビデントキャップ２００を解放することができ、カートリッジ５０１から持ち上げられている。

この技術は、カートリッジ５０１内にタンパーエビデントキャップ２００を一度に１つ手動で移動させるよりもはるかに効率的にカートリッジ５０１を充填することを可能にする。

本明細書に開示される特徴の全ての実行可能な組合せも開示されると考えられることを理解されたい。
本発明が明確さ及び理解のために詳細に説明されてきた。しかしながら、添付の特許請求の範囲内で特定の変更および修正が実施され得ることが理解されるであろう。

Claims (19)

1. ロボット調合システムであって、
   インプット位置を有するとともに、タンパーエビデントシリンジキャップを個別に受け入れ、かつ前記タンパーエビデントシリンジキャップをシリンジ上に個別に配置するように構成されたシリンジ仕上げステーションと、
   タンパーエビデントシリンジキャップの供給品を保持するように構成されたカートリッジであって、前記シリンジ仕上げステーションの前記インプット位置に隣接して配置されるアウトレットを有し、前記タンパーエビデントシリンジキャップが前記アウトレットに向かって移動するのを容易にするために前記アウトレットに向かって角度が付けられたフロアを備える、前記カートリッジと、
   を備えたロボット調合システム。
2. 前記シリンジ仕上げステーションは、タンパーエビデントキャップをシリンジ上に配置するために、タンパーエビデントキャップを水平軸の周りに回転させるように構成されている、請求項１に記載のロボット調合システム。
3. 前記タンパーエビデントキャップを重力によって前記カートリッジの前記アウトレットに向かって移動させるために前記カートリッジを振動させるように構成された振動要素をさらに備える、請求項１に記載のロボット調合システム。
4. 前記タンパーエビデントキャップの各々は、開放端及び閉鎖端を有し、前記タンパーエビデントキャップは、それらの閉鎖端が前記カートリッジの前記フロア上にある状態で前記カートリッジ内に保持される、請求項１に記載のロボット調合システム。
5. 前記カートリッジは、前記カートリッジが前記ロボット調合システムから取り外されたときに自動的に閉じるドアをさらに備える、請求項１に記載のロボット調合システム。
6. 前記シリンジ仕上げステーションは、前記カートリッジが前記ロボット調合システムに挿入されるときに前記ドアを開くフィーチャを備える、請求項５に記載のロボット調合システム。
7. 前記カートリッジの前記アウトレットを前記シリンジ仕上げステーションの前記インプット位置に移動させるために前記カートリッジがスライドする一組のレールをさらに備える、請求項１に記載のロボット調合システム。
8. 前記シリンジ仕上げステーションは、
   前記インプット位置におけるゲートと、
   タンパーエビデントキャップを前記カートリッジの前記アウトレットから前記シリンジ仕上げステーションの前記インプット位置に選択的に入れるために前記ゲートを開くように構成されたアクチュエータと、
   をさらに備える、請求項１に記載のロボット調合システム。
9. 前記ゲートは、前記カートリッジからタンパーエビデントキャップを分配するたびに閉じられる、請求項８に記載のロボット調合システム。
10. タンパーエビデントシリンジキャップを保持するためのカートリッジであって、
    平坦なフロアと、
    前記フロアから立ち上がる対向する複数の側壁であって、前記フロアおよび前記複数の側壁は保管ボリュームを画定し、前記複数の側壁は前記保管ボリュームが前記カートリッジのアウトレットに向かって狭くなるように互いに接近する複数の湾曲部分を含む、前記複数の側壁と、
    前記カートリッジの前記アウトレットの反対側の端壁と、
    前記複数の側壁にスナップ留めされて前記保管ボリュームを囲むカバーと、
    デフォルトで前記カートリッジの前記アウトレットを閉鎖するバネ仕掛けのドアと、
    を備えるカートリッジ。
11. 前記カートリッジ内に収容されたタンパーエビデントシリンジキャップの供給品をさらに備える、請求項１０に記載のカートリッジ。
12. 前記カートリッジを調合システム内で取り外し可能に保持するための、前記アウトレットに隣接するフックをさらに備える、請求項１０に記載のカートリッジ。
13. 前記カバーは、工具を使用することなく、前記カートリッジの残りの部分から取り外すことができる、請求項１０に記載のカートリッジ。
14. タンパーエビデントシリンジキャップをロボット調合装置に装填する方法であって、
    前記タンパーエビデントシリンジキャップを収容するための保管ボリュームを有するカートリッジを提供することと、
    タンパーエビデントシリンジキャップの供給品を前記カートリッジ内に配置することと、
    前記カートリッジを前記ロボット調合装置に挿入することと、
    を備える方法。
15. 前記カートリッジは、
    平坦なフロアと、
    前記フロアから立ち上がる対向する複数の側壁であって、前記フロアおよび前記複数の側壁は前記保管ボリュームを画定し、前記複数の側壁は前記保管ボリュームが前記カートリッジのアウトレットに向かって狭くなるように互いに接近する複数の湾曲部分を含む、前記複数の側壁と、
    前記カートリッジの前記アウトレットの反対側の端壁と、
    前記複数の側壁にスナップ留めされて前記保管ボリュームを囲むカバーと、
    デフォルトで前記カートリッジの前記アウトレットを閉鎖するバネ仕掛けのドアと、
    を備える、請求項１４に記載の方法。
16. タンパーエビデントキャップを重力の影響下で前記カートリッジのアウトレットに向かって移動させるために前記カートリッジを振動させることをさらに含む、請求項１４に記載の方法。
17. タンパーエビデントシリンジキャップをカートリッジにバルク装填するためのツールであって、
    ヒンジによって接合された２つの部分を有する本体と、
    前記本体から下降する２列の把持フィーチャであって、前記ヒンジの各側に１列の把持フィーチャがある、２列の把持フィーチャと、
    ２つの交差したレバーであって、前記レバーの各々は近位端および遠位端を有し、前記２つのレバーの前記近位端が前記本体における互いに反対側の縁部にそれぞれ接合される、２つの交差したレバーと、
    を備え、
    前記本体及び前記２つのレバーは、前記２つのレバーの前記遠位端を互いに近づけることにより、前記ヒンジにおいて前記本体を屈曲させ、前記２列の把持フィーチャを互いに近づけるように構成されている、ツール。
18. 前記本体がモノリシックであり、前記ヒンジがリビングヒンジである、請求項１７に記載のツール。
19. 前記本体が、前記本体を貫通する２列の開口を画定し、各把持フィーチャに１つの開口がそれぞれ対応する、請求項１７に記載のツール。

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