JP2023539002A - 温水器 - Google Patents

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Abstract

温水器10は水タンク壁14を具備する水タンク12を備える。温水器10は、真空空間Vを取り囲む真空容器20を更に備える。水タンク12は全体が真空空間Vに含まれ、全体的な水タンク壁14は真空によって境界付けられる。真空容器20は、溶接または半田付けによって互いにガス密に接続されたいくつかの真空容器壁部分から成る真空容器壁22を具備する。更に、温水器10は、水タンク壁14を貫通して延在し、水タンク壁接続部18の場所において水タンク壁14とガス密に接続された少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400、500を備える。機能パイプ100、200、300、400、500は真空容器壁22も貫通して延在し、真空容器壁接続部24の場所において真空容器壁22とガス密に接続される。【選択図】図5

Description

本発明は、温水を加熱し、所望の温度に保持するための温水器であって、公共水道および台所水栓に接続可能な温水器に関する。
EP1173715は、温水タンクと真空断熱部とを備える温水器を記載している。そこに記載されている温水器の構造は、100℃を超える温度の加圧水を蓄えるのに特に適しており、例えば水抜き栓を介して蓄えられた水を放出する際に、瞬時に沸騰された水が放出される。温水タンク内には、水を加熱し、所望の温度に保持する電気的加熱要素が存在する。温度センサと、公共水道システムに接続可能な水供給パイプと、例えば水抜き栓に接続可能な水排出パイプと、も具備される。EP1173715において、水タンクの上側に、フランジが具備され、フランジの上に着脱可能なカバーがボルトで装着される。温水器は、着脱可能なカバーの上部に、カバーを介した熱損失を最小化する断熱材料を具備する。熱いタンクと冷たい外側ジャケットとの間の上部における熱損失を更に制限するために、リザーバとジャケットとの間の接続部は、肉薄のリング形状のカラーとして実現され、カラーによって、タンクは垂下されるようにジャケットに接続される。このカラーの熱抵抗によって、熱いタンクと冷たいジャケットとの間の直接的な熱伝導損失が制限される。
欧州特許第1173715号明細書
本発明は、従来技術から知られている温水器よりもなおも良好な効率を有する温水器の提供を企図する。すなわち、温水器の水タンクの温水を貯蔵温度に保つときに失われる熱がよりいっそう少ない温水器が企図される。
この目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載の温水器を提供する。より具体的には、本発明は、温水器であって、
水タンク壁を備える水タンクと;
水タンクに含まれる加熱要素と;
真空空間を取り囲む真空容器であって、水タンクは全体的に真空空間に含まれ、全体的な水タンク壁は真空によって境界付けられ、真空容器は、溶接または半田付けによって互いにガス密に接続されたいくつかの真空容器壁部分から成る真空容器壁を備える、真空容器と;
水タンク壁を貫通して延在し、水タンク壁接続部の場所において水タンク壁とガス密に接続された少なくとも1つの機能パイプであって、機能パイプは真空容器壁も貫通して延在し、真空容器壁接続部の場所において真空容器壁とガス密に接続される、少なくとも1つの機能パイプと
を備える、温水器を提供する。
本発明による温水器において、水タンクは全体的に真空ジャケットによって囲まれている。これは、背景技術セクションにおいて記載された、水タンクのカバーの上に断熱材料が置かれ、真空ジャケットが存在しない温水器とは対照的である。本発明による構成によって、なおも良好な断熱が得られ、その結果として、熱損失はより少なくなる。また、タンクは全体的に真空空間によって囲まれているので、背景技術セクションにおいて記載されたような温水器のタンクと真空ジャケットとの間のカラー形状の接続部の熱伝導損失は存在しない。
更に、本発明による温水器は、カバー、タンクと真空ジャケットとの間のカラー形状の接続部、および背景技術セクションにおいて記載されたような温水器のカバーの上方の関連して必要となる断熱材料の重複性のおかげで、よりコンパクトで、単純化された、より軽量な構造を有する。
加えて、その単純化された構造の恩恵によって、本発明による温水器は、ほぼ全体が金属部品から成り、その結果として、これは適切におよび持続的にリサイクル可能であり、低コストで生産され得る。
本発明による温水器は、いわゆる沸騰温水器が使用されるときに特に有利である。このとき、体積は、典型的には、最大で20リットルになり、より具体的には、体積は、好ましくは、3から8リットルの範囲になる。タンクにおける水の保持温度は最低で90℃であり、好ましくは、105℃~108℃の範囲になる。真空空間における圧力は、好ましくは、10-4mbarであり、好ましくは、少なくとも10-5mbarである。
水タンク体積が、例えば、3リットルであり、保持温度が108℃であるとすると、本発明による温水器は、およそ2Wの温水タンクの熱損失の実現を可能とし、このうちの0.5Wが伝導損失であり、1.5Wが放射損失である。
実施形態において、水タンクは、少なくとも1つの機能パイプによってもっぱら支えられ得る。
機能パイプとは、水タンクを支えることとは異なる機能を果たすためにいずれにせよ存在しなければならないパイプを意味する。機能パイプは、例えば、水供給パイプまたは水排出パイプであり得る。また、これは、電気ケーブル、電気的加熱要素および/または温度センサなどの特定のコンポーネントをその中に含むためのパイプであり得る。このようなパイプは、水タンクの内部に延在しなければならず、従って、真空容器壁も貫通しなければならない。その結果として、これらのパイプは、水タンクから真空容器壁への熱伝導路を形成する。しかしながら、いくつかのこれらの機能パイプの存在は必要であり、現在これらに更に別の第2の機能、すなわち、真空容器内で水タンクを支えまたは支持する機能を具備させることによって、この第2の機能のために、水タンク壁と真空容器壁との間に生まれる余分の熱伝導ブリッジはない。
実施形態において、水タンクの重量は、少なくとも1つの機能パイプを介して真空容器壁に伝達され得る。更に、この実施形態において、真空容器壁は、平坦な面/表面での全体的な温水器の支持体としての役割を果たし得る。代替的な実施形態において、外界の固定的な物体に機能パイプを接続することも可能であり、温水器の重量は少なくとも1つの機能パイプを介して外界の固定的な物体に直接的に伝達される。
水タンク壁接続部と真空容器壁接続部との間に延在する少なくとも1つの機能パイプの一部は、水タンク壁接続部から真空容器壁接続部への熱伝導のための熱輸送長さlを決定し、壁断面積Aを有する。リブ付きのまたは蛇腹形状の機能パイプが使用されるとき、熱輸送長さlはパイプ長よりも長くなり得る。実施形態において、mm単位での熱輸送長さlとmm単位での壁断面積Aとの間の比率は、式l>4mm-1を満たし得る。熱輸送距離/壁断面積の比がこの範囲内にあるとすると、少なくとも1つの機能パイプを介した熱伝導は、少なくとも1つの機能パイプを介した熱伝導による熱損失が事実上無視できるように制限され得る。
水タンク壁接続部と真空容器壁接続部との間に延在する少なくとも1つの機能パイプの一部が60mmよりも長い熱輸送長さlを有する実施形態によっても、同様のわずかな熱損失が実現され得る。加えて、少なくとも1つの機能パイプの材料は、好ましくは、比較的低い熱伝導係数を有するステンレス鋼または類似の金属である。確かに、ステンレス鋼の機能パイプの肉厚が0.4から1.0mmの範囲であり、直径が8mm未満であるときも、水タンクから真空容器壁への少なくとも1つの機能パイプを介した熱伝導は無視可能になり得る。
水タンクは筒状水タンク側壁を備え得、真空容器は筒状真空容器側壁を備え得る。温水器の効率性をなおも更に増大させるために、実施形態において、少なくとも筒状水タンク側壁と筒状真空容器側壁との間に、反射フォイルおよびガラス繊維布の積層体が含まれ得る。
本発明の更なる詳細は、従属請求項に記載され、以下において、図面における1つまたは複数の実施例を参照して更に明確にされよう。
温水器の第1の実施例の断面図を概略的に図示する。 温水器の第2の実施例の断面図を概略的に図示する。 温水器の第3の実施例の断面図を概略的に図示する。 図3において概略的に表された実施形態の実施例を図示する。 図4からの実施例の透視断面図を図示する。
以下の詳細な説明において、異なる実施形態の対応する部分は、同一の参照番号によって示される。詳細な説明は、図面において表された実施例に排他的に関連するものではない。詳細な説明および特許請求の範囲において指定された参照番号は、限定の効果を有するものではなく、詳細な説明において論じられる様々な実施形態の図面において表された実施例を参照することによる単なる明確化のためのものである。
最も一般的な用語において、本発明は、水タンク壁14を具備する水タンク12を備える温水器10に関する。水タンク12には加熱要素28が含まれる。温水器10は、真空空間Vを取り囲む真空容器20を更に備える。水タンク12は全体的に真空空間に含まれ、全体的な水タンク壁14は真空によって境界付けられる。真空容器20は、溶接または半田付けによって互いにガス密に接続されたいくつかの真空容器部分から成る真空容器壁22を具備する。更に、温水器10は、水タンク壁14を貫通して延在し、水タンク壁接続部18の場所において水タンク壁14とガス密に接続された少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400、500を備える。機能パイプ100、200、300、400、500は真空容器壁22も貫通して延在し、真空容器壁接続部24の場所において真空容器壁22とガス密に接続される。
最も一般的な用語において上に示された温水器の利点は、発明の概要において既に記載されており、そこに記載された利点は参照によってここに挿入されることが理解される。
図1においてその実施例が概略的に表される実施形態において、水タンク12は、いくつかの支持体16によって支持され得る。好ましくは、これらの支持体16は、熱の伝導が少なく、真空空間Vにおける真空が乱されないように気体の放出もできるだけ少ない材料において実現される。更に、支持体16を介した熱伝導を最小限まで制限するために支持体16と水タンク12との間の接触面積ができるだけ小さいことが好ましい。
上に発明の概要において既に記載されているように、図2~図4においてその実施例が図示される実施形態において、水タンク12は、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400および/または500によってもっぱら支えられ得る。加えて、この実施形態の更なる詳細において、水タンク12の重量は、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400および/または500を介して真空容器壁22に伝達され得る。
水タンク壁接続部18と真空容器壁接続部24との間に延在する少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400および/または500の一部は、熱輸送長さlおよび壁断面積Aを有する。実施形態において、mm単位での熱輸送長さlとmm単位での壁断面積Aとの間の比率は、式l>4mm-1を満たし得る。
実施形態において、水タンク壁接続部18と真空容器壁接続部24との間に延在する少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400および/または500の一部は、60mmよりも長い熱輸送長さlを有し得る。加えて、少なくとも1つの機能パイプの材料は、好ましくは、それぞれ、ステンレス鋼、チタニウムまたはインコロイのうちの1つである。
図1~図5においてその実施例が図示される例示的な実施形態において、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400および/または500は、8mm未満の外径を有し得る。
加えて、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400および/または500は、0.4から1.0mmの間の肉厚を有することが好ましい。
実施形態において、前述された、少なくとも1つの機能パイプと水タンク壁との間の水タンク壁接続部18、および少なくとも1つの機能パイプと真空容器壁との間の真空容器壁接続部24は、溶接接合であり得る。
代替的な実施形態において、少なくとも1つの機能パイプと水タンク壁との間の水タンク壁接続部18、および少なくとも1つの機能パイプと真空容器壁との間の真空容器壁接続部24は、半田付け接合であり得る。
図1~図5においてその実施例が図示される実施形態において、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400および/または500は、水供給パイプ100、水排出パイプ200、電気的加熱要素収容パイプ300、400、および温度センサ収容パイプ500のうちの少なくとも1つを備え得る。
図1~図5においてその実施例が図示される実施形態において、水タンク12は筒状水タンク側壁を備え得、真空容器20は筒状真空容器側壁を含み得る。加えて、少なくとも筒状水タンク側壁と筒状真空容器側壁との間に、放射損失の低減のために、反射フォイルおよびガラス繊維布の積層体が含まれ得る。
放射損失の良好な低減は、例えば、積層体が、少なくとも3層の反射フォイルと少なくとも3層のガラス繊維布とを備えたときに得られる。
図3、図4および図5においてその実施例が図示される実施形態において、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400、500は、第1のパイプ部分102、202、302、402、502と、第1のパイプ部分102、202、302、402、502を第2のパイプ部分106、206、306、406、506に接続する第1の屈曲104、204、304、404、504と、第2のパイプ部分106、206、306、406、506を第3のパイプ部分110、210、310、410、510に接続する第2の屈曲108、208、308、408、508とを具備し得る。次いで、第1のパイプ部分102、202、302、402、502は真空容器20の上側を貫通して延在する。第3のパイプ部分110、210、310、410、510は水タンク12の下側を貫通して延在する。更に、第1のパイプ部分102、202、302、402、502は水タンク壁14と真空容器壁22との間で略垂直に延在する。
このような実施形態は、第1のパイプ部分が特に長く、これらの第1のパイプ部分を介した真空容器壁22への熱伝達が広範な範囲にわたって制限されるという利点を有する。
図3、図4および図5においてその実施例が図示される実施形態において、少なくとも1つの機能パイプは、
第1の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第1の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される水供給パイプである第1の機能パイプ100と;
第2の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第2の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される水排出パイプである第2の機能パイプ200と;
第3の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第3の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される第1の加熱要素パイプ部分である第3の機能パイプ300と;
第4の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第4の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される第2の加熱要素パイプ部分である第4の機能パイプ400であって、第3のパイプ300と第4のパイプ400とは螺旋状パイプ部分28を介して互いに接続され、第3のパイプ300、第4のパイプ400、および螺旋状パイプ部分28は、加熱要素とこの加熱要素へのケーブルとが含まれる一体的単一部品を形成する、第4の機能パイプ400と
を備える。
最後に、少なくとも1つの機能パイプは、第5の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第5の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるセンサ・パイプである第5の機能パイプ500を更に備え得る。センサ・パイプには、少なくとも温度センサとこの温度センサへのケーブルとが含まれ得る。
実施形態において、水タンクおよび真空容器は、各々、筒状構成を有し得る。加えて、第1、第2、第3、第4および第5の真空上部壁開口は、各々、その直径が筒状水タンクの外径よりも大きく、筒状真空容器20の内径よりも小さく、その中心が筒状真空容器の垂直軸上に位置する共通のピッチ円上に位置する中心を有し得る。
第1、第2、第3、第4および第5の水タンク底壁開口は、もしも存在するならば、実施形態によると、各々、共通の垂直平面上に位置し得る中心を有する。
図5においてその実施例が図示される実施形態において、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400、500の第1のパイプ部分102、202、302、402、502と真空容器壁22との間に、例えばセラミック・リングなどの5W/(m.K)未満の熱伝導係数を有する材料から製造されたスペーサ30が含まれ得る。スペーサ30は、好ましくは、水タンク底側と水タンク側壁との間の遷移部分に隣接して置かれ得る。
図4および図5においてその実施例が図示される実施形態において、少なくとも1つの第1のパイプ部分102、202、302、402、502は、水タンク底側と水タンク側壁との間の遷移部分において水タンク壁14にもっぱら当接し得る。
図4および図5においてその実施例が図示される実施形態において、水タンク上側と水タンク側壁と少なくとも第1のパイプ部分102、202、302、402、502の上側部分との遷移部分は、互いから距離を空けて位置し得る。
図4および図5においてその実施例が図示される実施形態において、少なくとも第1のパイプ部分102、202、302、402、502の上側部分と水タンク上側とは、固定要素の支援によって互いに対して固定され得る。
固定要素は、図4および図5においてその実施例が図示される第2のスペーサ32であり得る。このような第2のスペーサ32は、一方で、水タンク12を水タンク上側と水タンク側壁との遷移部分の隣に保ち得、他方で、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400、500の第1のパイプ部分102、202、302、402、502の上側部分を互いから距離が空くように保ち得る。次いで、第2のスペーサ32は、一方で、水タンクに係合し、他方で、少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400、500の第1のパイプ部分102、202、302、402、502の上側部分に係合する。
この実施形態の更なる詳細において、水タンクとの第2のスペーサ32の係合は、水タンク12の軸の場所において水タンク12の上部で実現され得る。少なくとも1つの機能パイプ100、200、300、400、500の第1のパイプ部分102、202、302、402、502の上側部分との第2のスペーサ32の係合は、1つの上側部分または2つの上側部分102、402で実現され得る。
第2のスペーサ32は、水タンク12から第1のパイプ部分102、402への第2のスペーサ32による熱伝導をできるだけ小さく保つように小さな断面積を有する肉薄の要素として図示される実施例において実現される。第2のスペーサ32は、圧力および張力の両方を吸収し得、これは、特に温水器の搬送中に、損傷を防止するための真空容器20内の水タンク12の安定性に関連する。
本発明は、記載された実施形態および図面において図示された実施例に限定されるものではない。図面および参照番号は、単に明確化のためのものであり、限定の効果を有するものではない。本発明は添付の特許請求の範囲によって定められる。

Claims (22)

  1. 温水器であって、
    水タンク壁(14)を備える水タンク(12)と;
    前記水タンク(12)に含まれる加熱要素(28)と;
    真空空間(V)を取り囲む真空容器(20)であって、前記水タンク(12)は全体的に前記真空空間(V)に含まれ、全体的な前記水タンク壁(14)は真空によって境界付けられ、前記真空容器(20)は、溶接または半田付けによって互いにガス密に接続されたいくつかの真空容器壁部分から成る真空容器壁(22)を備える、真空容器(20)と;
    前記水タンク壁(14)を貫通して延在し、水タンク壁接続部(18)の場所において前記水タンク壁(14)とガス密に接続された少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)であって、前記機能パイプ(100、200、300、400および/または500)は前記真空容器壁(22)も貫通して延在し、真空容器壁接続部(24)の場所において前記真空容器壁(22)とガス密に接続される、少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)と
    を備える、温水器。
  2. 前記水タンク(12)は、前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)によってもっぱら支えられる、請求項1に記載の温水器。
  3. 前記水タンク(12)の重量は、前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)を介して前記真空容器壁(22)に伝達される、請求項2に記載の温水器。
  4. 前記水タンク壁接続部(18)と前記真空容器壁接続部(24)との間に延在する前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)の一部は、前記水タンク壁接続部(18)から前記真空容器壁接続部(24)への熱伝導のための熱輸送長さlを決定し、壁断面積Aを有し、mm単位での熱輸送長さlとmm単位での壁断面積Aとの間の比率は、式l>4mm-1を満たす、請求項1から3のいずれか一項に記載の温水器。
  5. 前記水タンク壁接続部(18)と前記真空容器壁接続部(24)との間に延在する前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)の前記一部は、60mmよりも長い熱輸送長さlを有し、前記少なくとも1つの機能パイプの材料は、それぞれ、ステンレス鋼、チタニウムまたはインコロイのうちの1つである、請求項1から4のいずれか一項に記載の温水器。
  6. 前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)は、8mm未満の外径を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の温水器。
  7. 前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)は、0.4から1.0mmの間の肉厚を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の温水器。
  8. 前記水タンク壁接続部(18)および前記真空容器壁接続部(24)は溶接接合である、請求項1から7のいずれか一項に記載の温水器。
  9. 前記水タンク壁接続部(18)および前記真空容器壁接続部(24)は半田付け接合である、請求項1から8のいずれか一項に記載の温水器。
  10. 前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400および/または500)は、水供給パイプ(100)、水排出パイプ(200)、電気的加熱要素収容パイプ(300、400)、および温度センサ収容パイプ(500)のうちの少なくとも1つを備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の温水器。
  11. 前記水タンク(12)は筒状水タンク側壁を備え、前記真空容器(20)は筒状真空容器側壁を備え、少なくとも前記筒状水タンク側壁と前記筒状真空容器側壁との間に、反射フォイルおよびガラス繊維布の積層体が含まれる、請求項1から10のいずれか一項に記載の温水器。
  12. 前記積層体は、少なくとも3層の反射フォイルと少なくとも3層のガラス繊維布とを備える、請求項11に記載の温水器。
  13. 前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400、500)は、第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)と、前記第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)を第2のパイプ部分(106、206、306、406、506)に接続する第1の屈曲(104、204、304、404、504)と、前記第2のパイプ部分(106、206、306、406、506)を第3のパイプ部分(110、210、310、410、510)に接続する第2の屈曲(108、208、308、408、508)とを備え;
    前記第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)は前記真空容器(20)の上側を貫通して延在し;
    前記第3のパイプ部分(110、210、310、410、510)は前記水タンク(12)の底側を貫通して延在し;
    前記第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)は前記水タンク壁(14)と前記真空容器壁(22)との間で略垂直に延在する、請求項1から12のいずれか一項に記載の温水器。
  14. 前記少なくとも1つの機能パイプは、
    第1の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第1の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される水供給パイプである第1の機能パイプ(100)と;
    第2の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第2の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される水排出パイプである第2の機能パイプ(200)と;
    第3の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第3の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される第1の加熱要素パイプ部分である第3の機能パイプ(300)と;
    第4の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第4の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続される第2の加熱要素パイプ部分である第4の機能パイプ(400)であって、前記第3の機能パイプ(300)と前記第4の機能パイプ(400)とは螺旋状パイプ部分(28)を介して互いに接続され、前記第3の機能パイプ(300)、前記第4の機能パイプ(400)、および前記螺旋状パイプ部分(28)は、加熱要素とこの加熱要素へのケーブルとが含まれる一体的単一部品を形成する、第4の機能パイプ(400)と;
    第5の真空上部壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるとともに、第5の水タンク底壁開口を貫通して延在してこれとガス密に接続されるセンサ・パイプである第5の機能パイプ(500)であって、前記センサ・パイプには、少なくとも温度センサとこの温度センサへのケーブルとが含まれる、第5の機能パイプ(500)と
    を備える、請求項13に記載の温水器。
  15. 前記水タンク(12)および前記真空容器(20)は、各々、筒状構成を有し、前記第1、第2、第3、第4および第5の真空上部壁開口は、各々、その直径が前記筒状の水タンク(12)の外径よりも大きく、前記筒状の真空容器(20)の内径よりも小さく、その中心が前記筒状の真空容器(20)の垂直軸上に位置する共通のピッチ円上に位置する中心を有する、請求項14に記載の温水器。
  16. 前記第1、第2、第3、第4および第5の水タンク底壁開口は、各々、共通の垂直平面上に位置する中心を有する、請求項14または15に記載の温水器。
  17. 前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400、500)の前記第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)と前記真空容器壁(22)との間に、例えばセラミック・リングなどの5W/(m.K)未満の熱伝導係数を有する材料から製造された第1のスペーサ(30)が含まれる、請求項13から16のいずれか一項に記載の温水器。
  18. 前記少なくとも第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)は、水タンク底側と水タンク側壁との間の遷移部分において前記水タンク壁(14)にもっぱら当接する、請求項13から17のいずれか一項に記載の温水器。
  19. 水タンク上側と前記水タンク側壁と前記少なくとも第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)の上側部分との遷移部分は、互いから距離を空けて位置する、請求項17または18に記載の温水器。
  20. 前記少なくとも第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)の前記上側部分と前記水タンク上側とは、固定要素の支援によって互いに対して固定される、請求項19に記載の温水器。
  21. 前記固定要素は、一方で、前記水タンク(12)を水タンク上側と前記水タンク側壁との遷移部分の隣に保ち、他方で、前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400、500)の前記第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)の上側部分を互いから距離が空くように保ち、一方で、前記水タンク(12)に係合し、他方で、前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400、500)の前記第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)の前記上側部分に係合する第2のスペーサ(32)として実現される、請求項20に記載の温水器。
  22. 前記水タンク(12)との前記第2のスペーサ(32)の係合は、前記水タンクの軸の場所において前記水タンク(12)の前記上側で実現され、前記少なくとも1つの機能パイプ(100、200、300、400、500)の前記第1のパイプ部分(102、202、302、402、502)の前記上側部分との前記スペーサの係合は、1つの上側部分または2つの上側部分(102、402)で実現される、請求項21に記載の温水器。
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