本出願は、サイドリンク通信中に使用される通信リソースをデバイスが決定するときに発生する遅延が比較的大きく、それによってサイドリンク通信中のデバイスの通信効率を改善するという従来技術の技術的問題を解決するための通信方法および装置を提供する。
本出願の第1の態様は通信方法を提供する。サイドリンク通信における第1のデバイスおよび第3のデバイスの場合、第3のデバイスにサイドリンク通信データを送信する前に、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信し、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供できることを示す。したがって、サイドリンク通信を実行する前に、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断し、その結果、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信されたリソース支援情報を参照として使用して、第1のデバイスが第3のデバイスとサイドリンク通信を実行するときに使用される通信リソースを最終的に決定することができ、それにより、サイドリンク通信中の第1のデバイスの通信効率が改善される。通信リソースは、時間リソース、周波数リソース、時間周波数リソースなどを含む。この実施形態の特定の実施態様では、リソース支援情報を提供することができる第2のデバイスは、第2の情報を介して第1のデバイスに、第2のデバイスがリソース支援情報を提供することができることを示すために第2の情報を第1のデバイスに能動的に送信することができ、それによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の情報交換が低減され、第1のデバイスの通信効率がさらに改善される。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信する前、およびサイドリンク通信データを第3のデバイスに送信する前に、第1のデバイスは、第2のデバイスに第1の情報をさらに能動的に送信して、第2のデバイスからリソース支援情報を取得するように要求し得る。続いて、第1の情報を受信した後で、第2のデバイスは第1のデバイスに第2の情報を送信し得、そのため、第1のデバイスが第1の情報を送信した後で第2の情報を受信した場合、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスが第1の情報を受信したと少なくとも判断することができ、それによって第1のデバイスによって送信された第2の情報の信頼性が保証される。加えて、第1のデバイスは、第2のデバイスがリソース支援情報を提供するかどうかを、第2の情報に基づいて判断することができ、その結果、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信されるリソース支援情報を待ち続けるかどうかを判断するために時間内に第2の情報をフォローアップすることができるか、または第2のデバイスがリソース支援情報を送信するのを待つことをできるだけ早く放棄することができ、その結果、第2のデバイスがリソース支援情報を提供するのを端末デバイスが待ち続けるときに生じる遅延が低減され、それによってデータ伝送における遅延要件が保証され、サイドリンク通信中の第1のデバイスの通信効率および伝送信頼性が改善され、スペクトル利用がさらに改善される。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すために使用され得る。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断した場合、第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができないと判断した場合、第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す。第2の情報を受信した後、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができるかどうか判断し得る。
あるいは、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すためにのみ使用される。第1のデバイスが第2の情報を受信しない場合、それは、第2のデバイスが第2のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断した場合、第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができないと判断した場合、第2のデバイスは、第2の情報を第1のデバイスに送信しなくてもよい。第1のデバイスがある期間内に第2の情報を受信しない場合、第1のデバイスは、少なくとも、第2のデバイスが第1の情報を受信しないこと、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないこと、を決定してもよい。この場合、第1のデバイスは、第1の情報を第2のデバイスに再度送信するか、または第1の情報を別のデバイスに送信するか、または別の方法で、第1のデバイスがサイドリンク通信を実行するときに使用されるリソースを決定してもよい。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第2の情報は、第1のチャネルによって搬送され、第1のチャネルはPSFCHであってもよい。この場合、PSFCHは第2の情報を搬送するので、この実施形態は実施が容易であり、普遍的である。あるいは、第1のチャネルは新たに定義されたチャネルであってもよく、新たに定義されたチャネルは、例えばPSRCHであってもよい。この場合、第2の情報は新しいチャネルによって搬送されるので、本実施形態における新たに追加された第2の情報が交換されるときに別の既存のチャネルの表現は影響を受けない。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2の情報が第1のチャネルによって搬送され、第2の情報を使用して第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すことができる場合、第2の情報は、「はい」または「いいえ」を示すために第1のチャネルの異なるシーケンス巡回シフト値に対応してもよい。例えば、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第1のシーケンス巡回シフト値に対応してもよく、または、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す場合、第2の情報は第1のチャネルの第2のシーケンス巡回シフト値に対応する。
あるいは、第2のデバイスが第1のチャネルによって搬送され、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用される場合、第2の情報は、指示を実行するための第1のチャネルのシーケンス巡回シフト値に対応してもよい。例えば、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第3のシーケンス巡回シフト値に対応してもよい。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2の情報を搬送する第1のチャネルがPSFCHである場合、第2の情報は特に第1のリソースセットで搬送される。第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットが第1のリソースセットと表記され、HARQ-ACKを搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットが第2のリソースセットと表記される。したがって、第1のリソースセットおよび第2のリソースは、PSFCHリソースに関して互いに相補的なセットである。第1のリソースセットは、ビットマップの形態で具体的に示されてもよい。この実施形態では、HARQ-ACKを搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットのリソースの相補的なセットが、スペクトル利用効率を改善するために適切に使用される。加えて、リソースの相補的なセットは、第2の情報を伝送するために使用されることができ、それによって第1のデバイスの伝送信頼性を提供する。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第1のスロットで第1の情報を第2のデバイスに送信し、第2のデバイスが第2のスロットで第2の情報を第1のデバイスに送信することが示される(これは、第1のデバイスが第2のスロットで第2のデバイスから第2の情報を受信することとして理解され得る)。この場合、第1のスロットと第2のスロットとの間の相対関係は、少なくとも以下の条件を満たし得る:第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1の情報の最後のシンボルが位置するスロットの後にある最初のスロットである、または第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットからN時間単位の間隔にある最初のスロットであり得る、または第1のスロットと第2のスロットとの間の時間間隔はN時間単位である。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第2の情報は、第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットで搬送され得る。第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットとPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットとは独立して構成され、任意選択で、周波数分割多重化によって構成されてもよい。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2の情報は、第1のチャネルの1つまたは複数のビットに対応し得、1つまたは複数のビットは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうか、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すと同時に、第2のデバイスが第1のデバイスによって送信されたデータを正常に受信したかどうかを示すために使用され得る。したがって、第2のデバイスは、第2のデバイスによって送信されるHARQ情報と第2の情報とを区別するために異なるリソースを使用する必要はないかもしれないが、1つまたは複数のビットを一緒に使用することによってHRAR情報と第2の情報とを搬送する。加えて、本実施形態で提供される第2の情報は、PSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットで搬送されてもよい。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第1のスロットで第1の情報を第2のデバイスに送信し、第2のデバイスが第2のスロットで第2の情報を第1のデバイスに送信することが示される(第1のデバイスが第2のスロットで第2のデバイスから第2の情報を受信する)。第1のスロットと第2のスロットとの間の相対関係は、少なくとも以下の条件を満たし得る:第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットの時間間隔プラスM時間単位の後の最初のスロットであるか、または第1のスロットと第2のスロットとの間の時間間隔はM時間単位である。時間間隔はリソースプール内に構成され、スロットはリソースプール内の論理スロットであってもよく、またはリソースプール内およびリソースプール外の物理スロットであってもよい。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信した後(第1のデバイスが第2のデバイスから第2の情報を受信することとして理解され得る)、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示し、第2のデバイスは、もはや後続の第2の期間に第2の情報を第1のデバイスに送信しなくてもよいが、第1のデバイスは、第2のデバイスによって周期的に送信されるリソース支援情報を受信することができる。言い換えれば、第1のデバイスが第2のデバイスから第2の情報を受信し、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第1のデバイスは第2のデバイスから周期的リソース支援情報を受信する。本実施形態は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の頻繁なシグナリング対話によって生じる通信オーバーヘッドおよびシグナリングオーバーヘッドを低減するために、第1のデバイスが同じ第2のデバイスからリソース支援情報を短時間で取得するよう頻繁に要求し得るシナリオに適用され得る。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第2のデバイスに第1の情報を送信した後、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信し、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す場合、第1のデバイスは、別の方法でリソース支援情報を決定してもよく、またはリソース支援情報を使用せずに通信リソースを決定してもよい。
あるいは、第1のデバイスが第2のデバイスに第1の情報を送信した後で、第1のデバイスが第1の期間に第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信しない場合、第1のデバイスは別の方法でリソース支援情報を決定してもよく、またはリソース支援情報を使用せずに通信リソースを決定してもよい。
別の方法は、第1のデバイスが第1の情報を第4のデバイスに送信し、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再送信することなどを含む。第4のデバイスは、第1のデバイスおよび第2のデバイス以外のデバイスである。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信した後、第1のデバイスと第2のデバイスとの間に接続関係が確立され得、確立された接続関係は、第2の期間内に第1のデバイスと第2のデバイスとの間で維持される。具体的には、第1のデバイスが、第1のデバイスにリソース支援情報を提供するように第2のデバイスに要求するために第1の情報を第2のデバイスに送信する場合、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを示すために第2の情報を第1のデバイスに送信しないが、リソース支援情報を第1のデバイスに直接送信してもよく、その結果、第2のデバイスは、第1のデバイスにリソース支援情報を継続的に提供することができ、特に、第2の情報を送信することなく第1のデバイスにリソース支援情報を直接提供することができ、それによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の情報交換が低減され、通信効率がさらに改善される。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第2の期間に第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立された接続関係は、シグナリング指示を介して切断され得る。例えば、前述の実施形態に基づいて、通信方法は、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された割り込み情報を受信するステップであって、割り込み情報は、第2のデバイスが第2の期間に第1の情報に基づいて第1のデバイスへのリソース支援情報の送信を停止することを示すために使用される、ステップをさらに含む。
第1のデバイスと第2のデバイスとの間で接続関係が確立された後で、第2のデバイスは第1のデバイスに割り込み情報を送信してもよく、その結果、割り込み情報を受信した後で、第1のデバイスは第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する。言い換えれば、端末情報は、接続関係が失敗したことを示すために使用される。この後、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再度送信する場合、第2のデバイスは、リソース支援情報を第1のデバイスに再度送信する前に、第2の情報を第1のデバイスにさらに送信する必要がある。言い換えれば、この場合、第1の情報を送信した後、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると判断するために第2の情報を待つ必要がある。
あるいは、別の実施態様では、前述の実施形態に基づいて、本方法は、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された割り込み情報を受信するステップであって、割り込み情報は、第2のデバイスが第2の期間に第1のデバイスへのリソース支援情報の送信を停止することを示すために使用される、ステップ、または、第1のデバイスが第2のデバイスに割り込み情報を送信するステップ、をさらに含む。
第1のデバイスと第2のデバイスとの間で接続関係が確立された後で、第2のデバイスは第1のデバイスに割り込み情報を送信してもよく、その結果、割り込み情報を受信した後で、第1のデバイスは第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する。あるいは、第1のデバイスは、割り込み情報を第2のデバイスへ送信してもよく、その結果、第2のデバイスは、割り込み情報を受信した後で、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する。この後、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再度送信する場合、第2のデバイスは、リソース支援情報を第1のデバイスに再度送信する前に、第2の情報を第1のデバイスにさらに送信する必要がある。
本出願の第1の態様の一実施形態では、第1の情報は、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるシグナリングで搬送され、シグナリングは、サイドリンク制御情報SCIまたはMAC CEである。SCIは、第1レベルのSCIおよび/または第2レベルのSCIを含む。任意選択で、シグナリングは、PSCCH(physical sidelink control channel)、PSSCH(physical sidelink shared channel)、PC5 RRC、MAC、RRC、SIB、およびMIBのうちの1つをさらに含む。
本出願の第2の態様は通信方法を提供する。リソース支援情報を提供することができる第2のデバイスは、第2の情報を介して第1のデバイスに、第2のデバイスがリソース支援情報を提供することができることを示すために第2の情報を第1のデバイスに能動的に送信することができ、それによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の情報交換が低減され、第1のデバイスの通信効率がさらに改善される。第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを示す。したがって、サイドリンク通信を実行する前に、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断し、その結果、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信されたリソース支援情報を参照として使用して、第1のデバイスが第3のデバイスとサイドリンク通信を実行するときに使用される通信リソースを最終的に決定することができ、それにより、サイドリンク通信中の第1のデバイスの通信効率が改善される。通信リソースは、時間リソース、周波数リソース、時間周波数リソースなどを含む。
本出願の第2の態様の一実施形態では、サイドリンク通信中の第1のデバイスおよび第3のデバイスについて、第3のデバイスにサイドリンク通信データを送信する前に、第1のデバイスは、第2のデバイスに第1の情報をさらに能動的に送信して、第2のデバイスからリソース支援情報を取得するように要求し得る。第1の情報を受信する前に、第2のデバイスは第1のデバイスに第2の情報を送信し得、そのため、第1のデバイスが第1の情報を送信した後で第2の情報を受信した場合、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスが第1の情報を受信したと少なくとも判断することができ、それによって第1のデバイスによって送信された第2の情報の信頼性が保証される。加えて、第1のデバイスは、第2のデバイスがリソース支援情報を提供するかどうかを、第2の情報に基づいて判断することができ、その結果、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信されるリソース支援情報を待ち続けるかどうかを判断するために時間内に第2の情報をフォローアップすることができるか、または第2のデバイスがリソース支援情報を送信するのを待つことをできるだけ早く放棄することができ、その結果、第2のデバイスがリソース支援情報を提供するのを端末デバイスが待ち続けるときに生じる遅延が低減され、それによってデータ伝送における遅延要件が保証され、サイドリンク通信中の第1のデバイスの通信効率および伝送信頼性が改善され、スペクトル利用がさらに改善される。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すために使用され得る。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断した場合、第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができないと判断した場合、第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す。第2の情報を受信した後、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができるかどうか判断し得る。
あるいは、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すためにのみ使用される。第1のデバイスが第2の情報を受信しない場合、それは、第2のデバイスが第2のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断した場合、第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができないと判断した場合、第2のデバイスは、第2の情報を第1のデバイスに送信しなくてもよい。第1のデバイスがある期間内に第2の情報を受信しない場合、第1のデバイスは、少なくとも、第2のデバイスが第1の情報を受信しないこと、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないこと、を決定してもよい。この場合、第1のデバイスは、第1の情報を第2のデバイスに再度送信するか、または第1の情報を別のデバイスに送信するか、または別の方法で、第1のデバイスがサイドリンク通信を実行するときに使用されるリソースを決定してもよい。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第2の情報は、第1のチャネルによって搬送され、第1のチャネルはPSFCHであってもよい。この場合、PSFCHは第2の情報を搬送するので、この実施形態は実施が容易であり、普遍的である。あるいは、第1のチャネルは新たに定義されたチャネルであってもよく、新たに定義されたチャネルは、例えばPSRCHであってもよい。この場合、第2の情報は新しいチャネルによって搬送されるので、本実施形態における新たに追加された第2の情報が交換されるときに別の既存のチャネルの表現は影響を受けない。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第2の情報が第1のチャネルによって搬送され、第2の情報を使用して第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すことができる場合、第2の情報は、「はい」または「いいえ」を示すために第1のチャネルの異なるシーケンス巡回シフト値に対応してもよい。例えば、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第1のシーケンス巡回シフト値に対応してもよく、または、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す場合、第2の情報は第1のチャネルの第2のシーケンス巡回シフト値に対応する。
あるいは、第2のデバイスが第1のチャネルによって搬送され、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用される場合、第2の情報は、指示を実行するための第1のチャネルのシーケンス巡回シフト値に対応してもよい。例えば、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第3のシーケンス巡回シフト値に対応してもよい。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第2の情報を搬送する第1のチャネルがPSFCHである場合、第2の情報は特に第1のリソースセットで搬送される。第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットが第1のリソースセットと表記され、HARQ-ACKを搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットが第2のリソースセットと表記される。したがって、第1のリソースセットおよび第2のリソースは、PSFCHリソースに関して互いに相補的なセットである。第1のリソースセットは、ビットマップの形態で具体的に示されてもよい。この実施形態では、HARQ-ACKを搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットのリソースの相補的なセットが、スペクトル利用効率を改善するために適切に使用される。加えて、リソースの相補的なセットは、第2の情報を伝送するために使用されることができ、それによって第1のデバイスの伝送信頼性を提供する。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第1のスロットで第1の情報を第2のデバイスに送信し、第2のデバイスが第2のスロットで第2の情報を第1のデバイスに送信することが示される(これは、第1のデバイスが第2のスロットで第2のデバイスから第2の情報を受信することとして理解され得る)。この場合、第1のスロットと第2のスロットとの間の相対関係は、少なくとも以下の条件を満たし得る:第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1の情報の最後のシンボルが位置するスロットの後にある最初のスロットである、または第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットからN時間単位の間隔にある最初のスロットであり得る、または第1のスロットと第2のスロットとの間の時間間隔はN時間単位である。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第2の情報は、第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットで搬送され得る。第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットとPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットとは独立して構成され、任意選択で、周波数分割多重化によって構成されてもよい。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第2の情報は、第1のチャネルの1つまたは複数のビットに対応し得、1つまたは複数のビットは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうか、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すと同時に、第2のデバイスが第1のデバイスによって送信されたデータを正常に受信したかどうかを示すために使用され得る。したがって、第2のデバイスは、第2のデバイスによって送信されるHARQ情報と第2の情報とを区別するために異なるリソースを使用する必要はないかもしれないが、1つまたは複数のビットを一緒に使用することによってHRAR情報と第2の情報とを搬送する。加えて、本実施形態で提供される第2の情報は、PSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットで搬送されてもよい。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第1のスロットで第1の情報を第2のデバイスに送信し、第2のデバイスが第2のスロットで第2の情報を第1のデバイスに送信することが示される(第1のデバイスが第2のスロットで第2のデバイスから第2の情報を受信する)。第1のスロットと第2のスロットとの間の相対関係は、少なくとも以下の条件を満たし得る:第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットの時間間隔プラスM時間単位の後の最初のスロットであるか、または第1のスロットと第2のスロットとの間の時間間隔はM時間単位である。時間間隔はリソースプール内に構成され、スロットはリソースプール内の論理スロットであってもよく、またはリソースプール内およびリソースプール外の物理スロットであってもよい。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信した後(第1のデバイスが第2のデバイスから第2の情報を受信することとして理解され得る)、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示し、第2のデバイスは、もはや後続の第2の期間に第2の情報を第1のデバイスに送信しなくてもよいが、第1のデバイスは、第2のデバイスによって周期的に送信されるリソース支援情報を受信することができる。言い換えれば、第1のデバイスが第2のデバイスから第2の情報を受信し、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第1のデバイスは第2のデバイスから周期的リソース支援情報を受信する。本実施形態は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の頻繁なシグナリング対話によって生じる通信オーバーヘッドおよびシグナリングオーバーヘッドを低減するために、第1のデバイスが同じ第2のデバイスからリソース支援情報を短時間で取得するよう頻繁に要求し得るシナリオに適用され得る。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信した後、第1のデバイスと第2のデバイスとの間に接続関係が確立され得、確立された接続関係は、第2の期間内に第1のデバイスと第2のデバイスとの間で維持される。具体的には、第1のデバイスが、第1のデバイスにリソース支援情報を提供するように第2のデバイスに要求するために第1の情報を第2のデバイスに送信する場合、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを示すために第2の情報を第1のデバイスに送信しないが、リソース支援情報を第1のデバイスに直接送信してもよく、その結果、第2のデバイスは、第1のデバイスにリソース支援情報を継続的に提供することができ、特に、第2の情報を送信することなく第1のデバイスにリソース支援情報を直接提供することができ、それによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の情報交換が低減され、通信効率がさらに改善される。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第2の期間に第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立された接続関係は、シグナリング指示を介して切断され得る。例えば、前述の実施形態に基づいて、通信方法は、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された割り込み情報を受信するステップであって、割り込み情報は、第2のデバイスが第2の期間に第1の情報に基づいて第1のデバイスへのリソース支援情報の送信を停止することを示すために使用される、ステップをさらに含む。
第1のデバイスと第2のデバイスとの間で接続関係が確立された後で、第2のデバイスは第1のデバイスに割り込み情報を送信してもよく、その結果、割り込み情報を受信した後で、第1のデバイスは第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する。言い換えれば、端末情報は、接続関係が失敗したことを示すために使用される。この後、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再度送信する場合、第2のデバイスは、リソース支援情報を第1のデバイスに再度送信する前に、第2の情報を第1のデバイスにさらに送信する必要がある。言い換えれば、この場合、第1の情報を送信した後、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると判断するために第2の情報を待つ必要がある。
あるいは、別の実施態様では、前述の実施形態に基づいて、本方法は、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された割り込み情報を受信するステップであって、割り込み情報は、第2のデバイスが第2の期間に第1のデバイスへのリソース支援情報の送信を停止することを示すために使用される、ステップ、または、第1のデバイスが第2のデバイスに割り込み情報を送信するステップ、をさらに含む。
第1のデバイスと第2のデバイスとの間で接続関係が確立された後で、第2のデバイスは第1のデバイスに割り込み情報を送信してもよく、その結果、割り込み情報を受信した後で、第1のデバイスは第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する。あるいは、第1のデバイスは、割り込み情報を第2のデバイスへ送信してもよく、その結果、第2のデバイスは、割り込み情報を受信した後で、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する。この後、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再度送信する場合、第2のデバイスは、リソース支援情報を第1のデバイスに再度送信する前に、第2の情報を第1のデバイスにさらに送信する必要がある。
本出願の第2の態様の一実施形態では、第1の情報は、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるシグナリングで搬送され、シグナリングは、サイドリンク制御情報SCIまたはMAC CEである。SCIは、第1レベルのSCIおよび/または第2レベルのSCIを含む。任意選択で、シグナリングは、PSCCH(physical sidelink control channel)、PSSCH(physical sidelink shared channel)、PC5 RRC、MAC、RRC、SIB、およびMIBのうちの1つをさらに含む。
本出願の第3の態様は、以下を含む通信方法を提供する。
第1のデバイスは第2のデバイスに第1の情報を送信し、第1の情報はリソース支援情報を取得するように要求するために使用される。
第1のデバイスが第1の期間に第2の情報を受信しない場合、第1のデバイスは第4のデバイスに第1の情報を送信し、または第1のデバイスは第2のデバイスに第1の情報を送信し、または第1のデバイスはリソース支援情報を使用せずに通信リソースを決定し、または第1のデバイスはもはや第2の情報を受信するのを待機せず、または第1のデバイスは第1の情報を再送する。第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示し、または第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうか、または第2の情報がリソース支援情報であるかどうかを示すために特に使用される。
本実施形態で提供される通信方法によれば、サイドリンク通信中の第1のデバイスおよび第3のデバイスに対して、第3のデバイスにサイドリンク通信データを送信する前に、第1のデバイスは、第2のデバイスに第1の情報を送信して、第2のデバイスからリソース支援情報を取得するように要求する。しかしながら、第1のデバイスが第1の期間に第2の情報を受信しない場合、第1のデバイスは、第2のデバイスの応答またはリソース支援情報を待ち続ける代わりに別の方法で通信リソースを決定し、それによって遅延を低減する。さらに、場合によっては、第2のデバイスは、比較的長い時間間隔の後に第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると仮定される。この場合、リソース支援情報は、第1のデバイスが通信リソースを決定するための利得を提供することができず、第1のデバイスは、第1の期間の直後に別の方法でリソース支援情報を決定する必要がある。したがって、この実施形態はまた、データ伝送の遅延要件および信頼性を保証し、リソース支援情報の時間的有効性を改善することができる。
一実施態様では、第1の期間は、ネットワークデバイスによって構成されてもよく、具体的には、RRCメッセージ、MACメッセージ、MAC CEメッセージ、MIBメッセージ、およびSIBメッセージのうちの1つであってもよい。第1の期間は、リソースプールに関連付けられてもよく、第1のデバイスのタイマによって維持されてもよい。具体的には、第1のデバイスは、第1のメッセージを送信した後にタイマを起動し、タイマの長さは第1の期間であり、第1のデバイスは、第1の期間内に第2の情報を受信するのを待つ。タイマの長さは、ネットワークデバイスによって構成される。
第1の情報および第2の情報の具体的な実施態様については、本出願の第2の態様の任意の実施態様による説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
本出願の第4の態様は、本出願の第1の態様の任意の実施態様による通信方法を実行するように構成され得る通信装置を提供する。装置は、処理モジュールおよび通信モジュールを含み得る。通信モジュールは、通信装置と別の装置との間の通信を実施するように構成されてもよく、処理モジュールは、第1の態様の任意の実施態様による通信方法を実行するように構成されてもよい。
本出願の第4の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第2のデバイスから第2の情報を受信するように構成され得る。
本出願の第4の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第1の情報を第2のデバイスに送信するようにさらに構成され得る。
第1の情報および第2の情報の具体的な説明については、本出願の第1の態様による説明を参照されたい。
本出願の第4の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第1の情報を第4のデバイスに送信するようにさらに構成される。
本出願の第4の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第2の期間に第1の情報を第2のデバイスに送信し、第1の情報に基づいて第2のデバイスによって送信されたリソース支援情報を受信するようにさらに特に構成され得る。
本出願の第4の態様に記載された通信装置によって達成される技術的効果については、第1の態様に対応する通信方法を参照されたい。詳細は再度説明されない。
本出願の第5の態様は、本出願の第2の態様の任意の実施態様による通信方法を実行するように構成され得る通信装置を提供する。装置は、処理モジュールおよび通信モジュールを含み得る。通信モジュールは、通信装置と別の装置との間の通信を実施するように構成されてもよく、処理モジュールは、第2の態様の任意の実施態様による通信方法を実行するように構成されてもよい。
本出願の第5の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第2の情報を第1のデバイスに送信するように構成され得る。
本出願の第5の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第1のデバイスによって送信された第1の情報を受信するように構成され得る。
第1の情報および第2の情報の具体的な説明については、本出願の第2の態様による説明を参照されたい。
本出願の第5の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第2の期間に少なくとも1回、リソース支援情報を第1のデバイスに送信するようにさらに構成され得る。
本出願の第5の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第2の期間に第1のデバイスから第1の情報を受信するようにさらに特に構成され得る。プロセッサは、第1の情報に基づいてリソース支援情報を第2のデバイスに送信するように構成され得る。
本出願の第5の態様に記載された通信装置によって達成される技術的効果については、第2の態様に対応する通信方法を参照されたい。詳細は再度説明されない。
本出願の第6の態様は、本出願の第3の態様の任意の実施態様による通信方法を実行するように構成され得る通信装置を提供する。装置は、処理モジュールおよび通信モジュールを含み得る。通信モジュールは、通信装置と別の装置との間の通信を実施するように構成されてもよく、処理モジュールは、第1の態様の任意の実施態様による通信方法を実行するように構成されてもよい。
本出願の第6の態様の一実施形態では、通信モジュールは、第1の情報を第2のデバイスに送信するように構成され得る。続いて、通信モジュールが第1の期間に第2の情報を受信しない場合、通信モジュールは、第1の情報を第4のデバイスに送信するようにさらに構成されるか、または通信モジュールは、第1の情報を第2のデバイスに送信するようにさらに構成されるか、または通信装置は、リソース支援情報を使用せずに通信リソースを決定する。
本出願の第6の態様に記載された通信装置によって達成される技術的効果については、第3の態様に対応する通信方法を参照されたい。詳細は再度説明されない。
第7の態様によれば、本出願の一実施形態は、プロセッサおよび通信インターフェースを含む通信装置を提供する。
通信インターフェースは、通信装置と外部接続との間の通信を実施するように構成される。
プロセッサは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様、第5の態様、または第6の態様による方法を実施するように構成される。
可能な設計では、通信装置はメモリをさらに含む。
メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行し、その結果、装置は、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様、第5の態様、または第6の態様による方法を実行する。
可能な設計では、通信装置はトランシーバをさらに含む。
トランシーバは、メッセージを受信および伝送するように構成される。
第8の態様によれば、本出願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されると、第1の態様、第2の態様、または第3の態様による方法が実施される。
第9の態様によれば、本出願の一実施形態は、プロセッサおよび通信インターフェースを含むチップを提供する。
通信インターフェースは、別のデバイスとの通信を実施するように構成される。
プロセッサは、第1の態様、第2の態様、または第3の態様による方法を実施するための命令を読み出すように構成される。
第10の態様によれば、本出願の一実施形態はコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータによって実行されると、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、または第3の態様による方法を実行することが可能になる。
第11の態様によれば、本出願の一実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、第1のデバイスとして機能するための本出願の第4の態様のいずれかの実施態様による通信装置と、第2のデバイスとして機能するための本出願の第5の態様のいずれかの実施態様による通信装置とを含む;または、第1のデバイスとして機能するための本出願の第6の態様のいずれかの実施態様による通信装置と、第2のデバイスとして機能するための本出願の第5の態様のいずれかの実施態様による通信装置とを含む。
本出願の実施形態が紹介される前に、本出願の適用シナリオおよび適用シナリオに存在する技術的問題が、添付の図面を参照して以下に説明される。
図1は、本出願の一実施形態が適用され得る通信システムのアーキテクチャの概略図である。図1に示す通信システムは、ネットワークデバイスおよび少なくとも1つの端末デバイス(例えば、図1の端末デバイス1および端末デバイス2)を含み、端末デバイスは、無線または有線でネットワークデバイスに接続されてもよい。図1は概略図に過ぎず、通信システムは他のネットワークデバイスをさらに含んでもよく、例えば、図1に示されていない無線リレーデバイスや無線バックホールデバイスをさらに含んでもよい。移動通信システムに含まれるネットワークデバイスの数および端末デバイスの数は、本出願の実施形態では特に限定されない。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、移動通信システムに無線でアクセスするアクセスデバイスであってもよく、基地局(base station、BS)、例えば、第3世代(third generation、3G)通信システムのノードB(NodeB)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)通信システムの進化型ノードB(evolved NodeB、eNodeB)、5G移動通信システムのgNodeBもしくはgNB、将来の移動通信システムの基地局、またはワイヤレスフィデリティ(wireless-fidelity、WiFi)システムのアクセスノードであってもよい。アクセスされたネットワークデバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態では、端末デバイスは端末(terminal)と呼ばれることもある。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、モバイルステーション(mobile station、MS)、モバイル端末デバイス(mobile terminal、MT)などであってもよい。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線受信/伝送機能を伴うコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、工業制御(industrial control)における無線端末デバイス、自動運転(self driving)における無線端末デバイス、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末デバイス、スマートグリッド(smart grid)における無線端末デバイス、交通安全(transportation safety)における無線端末デバイス、スマートシティ(smart city)における無線端末デバイス、スマートホーム(smart home)における無線端末デバイス、V2X(vehicle to everything)システムにおけるデバイスなどであってもよい。
通信システムの通信効率を向上させ、ネットワーク負荷を低減するために、図1に示す通信システムは、LTE通信システムおよびNR通信システムを含むいくつかの通信システムを含み、端末デバイス間でサイドリンク(sidelink、SL)通信が実行されてもよい。本明細書のサイドリンク通信は、サイドリンク通信またはサイドリンク通信と呼ばれることもある。サイドリンク通信は、端末デバイス間の直接通信を可能にする。例えば、図1に示すシステムでは、端末デバイス1は、端末デバイス2にデータを送信するためのサイドリンク通信における伝送端として機能することができ、端末デバイス2は、端末デバイス1によって送信されたデータを受信するためのサイドリンク通信における受信端として機能することができると仮定する。しかしながら、上記のサイドリンク通信プロセスでは、ネットワークデバイスは、端末デバイス1によって端末デバイス2にデータを送信するステップに直接参加しない、すなわち、端末デバイス1のデータは、ネットワークデバイスを介さずに端末デバイス1から端末デバイス2に直接到達し、それにより、データの直接エンドツーエンド伝送が実現される。1対1の通信を提供することに加えて、サイドリンク通信は、1対多のサイドリンク通信方式をさらに提供してもよく、1対1のサイドリンク通信および1対多のサイドリンク通信は、リレーノードを含む通信とリレーノードを含まない通信とにさらに分割されてもよいことに留意されたい。本出願の図1の例は、サイドリンク通信における1対1の通信のみを例に説明されており、端末デバイスの数およびリレーノードがサイドリンク通信に含まれるかどうかは限定されない。
特別な適用シナリオでは、図2は、本出願が適用される車車間・路車間通信(vehicle to everything、V2X)シナリオの概略図である。具体的には、図2に示すV2Xシナリオでは、V2X通信装置を車両に配置して、車両が通信を実行することを可能にすることができる。この場合、各車両に配置されたV2X通信装置が図1に示す端末デバイスとして機能してもよい。このようにして、配置されたV2X通信装置を介して、図中の車両は、別の車両との車車間(vehicle to vehicle、V2V)通信を実行し、別の歩行者との歩車間(vehicle to pedestrian、V2P)通信を実行し、別の路側インフラストラクチャとの路車間(vehicle to infrastructure、V2I)通信を実行し、または通信ネットワークとの車ネットワーク間(vehicle to network、V2N)通信を実行してもよい。V2X通信は、情報サービス、交通安全、および交通効率などの機能を実施するために、車両と歩行者、別の車両、路側デバイス、およびネットワークのそれぞれとの間の全方向接続および効率的な情報交換を実施することができる。加えて、ネットワーク技術およびインテリジェント車両技術の発展に伴い、車両は、V2X通信装置を介してますます豊富な機能を実装することができる。例えば、V2X通信装置は、信号機情報、周辺地域の車両に関する情報、車両ナビゲーション情報、緊急救助情報、娯楽サービス情報などを含む様々な情報サービスを、V2IおよびV2Nを介して取得することができる。V2VおよびV2P通信を介して、V2X通信装置は、周囲の車両の車速、位置、車両運転状況、歩行者の活動などの情報をリアルタイムで取得し、車両が交通事故に遭遇するのを防ぐためにインテリジェントアルゴリズムを使用して衝突警告機能を実装することができる。V2X通信装置は、V2I通信による車速誘導などの機能を実装し、交通効率を向上させることができる。
本出願の様々な実施形態では、図2に示すV2X通信装置は、図1に示す端末デバイスとして機能し得、V2X通信装置間で実行されるサイドリンク通信は、限定ではなく例として使用される。例えば、図3は、通信システムにおけるV2X通信装置がサイドリンク通信を実行する際に使用されるスロット構造の概略図である。通信システムは、例えば、新しい無線(new radio、NR)通信システムであってもよい。
具体的には、通常のサイクリックプレフィックス(normal cyclic prefix、NCP)、1時間単位(スロット、slot)の場合、V2Xスロット構造は、14個のシンボルを含み得る。サイドリンク通信に使用される物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)を搬送するために使用される1つのスロット内のシンボルの数は、各リソースプール内に構成されてもよく、具体的には2または3であってもよい。例えば、図3に示すスロットでは、シンボル2およびシンボル3が、PSCCHを搬送するために使用されてもよい。加えて、PSCCHの候補物理リソースブロック(physical resource block)PRBの数もまた、各リソースプールにおいて構成されてもよい。PSCCHはサブチャネルで搬送され、PSCCHは第1レベルのサイドリンク制御情報(sidelink control information、SCI)を搬送する。さらに、図3に示す各スロットでは、第1のシンボルは自動利得制御(automatic gain control、AGC)に使用され、最後のシンボルはガードインターバルであり、残りのシンボルはデータおよび第2レベルのSCIを送信するために使用されてもよい。
一部の通信システムでは、V2X通信装置はまた、ユニキャスト方式またはマルチキャスト方式などで実行されるサイドリンク通信をサポートし得る。通信システムは、例えば、NR通信システムであってもよい。V2X通信装置がユニキャストおよびマルチキャストを実行する場合、ユニキャストおよびマルチキャストを介して伝送されるデータの正確性を確保するために、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)技術も必要となる。
HARQ技術は、データブロック(またはトランスポートブロック(transport block、TB)と呼ばれる)を符号化するためにFECをARQと組み合わせ、次いで、伝送端は、最初の伝送時に情報ビットおよび冗長ビットの一部を送信する。受信端が正しく復号を実行することができる場合、受信端はACK信号を伝送端にフィードバックする。受信端が対応する情報ビットを正常に受信したことを確認した後、伝送端は、送信されたTBが正常に伝送されたと見なすことができる。しかしながら、受信端が情報ビットを正しく復号できない場合、受信端はNACKを伝送端にフィードバックし、次いで伝送端は情報ビットの一部および/または冗長ビットを受信端にさらに伝送する。このプロセスは、データ再伝送と呼ばれる場合がある。再伝送されたデータを受信した後、受信端は、再伝送されたデータを以前に受信されたデータと結合した後に復号を実行し、受信が再伝送された冗長ビットと結合して復号を正常に実行できない場合、伝送端は再伝送を実行する。再伝送の量が増えると、冗長ビットが連続的に蓄積され、チャネル符号化レートが連続的に低下するため、より良いデコード効果を得ることができる。
V2X通信装置がサイドリンク通信を実行する場合、受信端によって伝送されたHARQ情報は、フィードバックチャネルによって搬送される。フィードバックチャネルは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel、PSFCH)であってもよい。具体的には、図4は、V2X通信装置がサイドリンク通信を実行する際に使用される別のスロット構造の概略図である。通信システムがNR V2Xスロット構造を有する図4に示す例では、1つのシンボルをサポートするシーケンスベースのPSFCHフォーマットが、1ビットACKもしくは1ビットNACKを搬送するか、またはNACKのみを搬送するために使用されてもよい。例えば、PSFCHリソースはリソースプール内で周期性的に構成されてもよく、PSFCHリソースの構成周期性はNスロットであってもよく、Nは0、1、2、または4であってもよい。「N=0」は、HARQフィードバックリソースがないこと、すなわち、HARQフィードバックが無効にされていることを示す。Nが1、2、または4である場合、1、2、または4スロットごとに1つのPSFCHリソースがあることを示す。図4に示すスロットでは、一例として「N=1」が使用される。加えて、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)とPSFCHとの間の時間間隔(フィードバックタイミング)は、以下のように定義され得る:PSSCH伝送のために占有される最後のシンボルがスロットn内にあると仮定すると、PSSCHによって搬送されるデータに対応するHARQ情報はスロット(n+a)内にあってもよく、aはK以上の最小の正の整数であり、KはPSSCHとPSFCHとの間の最小の時間間隔であり、2または3であってもよい。
さらに、図1に示すシステムでは、サイドリンク通信を介して端末デバイス間でデータが伝送されるときにネットワークデバイスの直接参加がない場合があるが、いくつかのシナリオでは、データを送信し、データを受信するために端末デバイスが互いにサイドリンク通信を実行するときに使用される通信リソースは、依然としてネットワークデバイスによって構成される必要がある。したがって、端末デバイスは、合法的かつ適切な通信リソースまたは通信方式を使用してサイドリンク通信を実行することができ、端末デバイスのサイドリンク通信効率を改善し、サイドリンク通信で端末デバイスによって使用されるリソースが別の端末デバイスまたは別の通信方式と干渉することを防止する。
サイドリンクでリソースを取得するには、モード1とモード2の2つの方法がある。モード1では、端末デバイスは、リソースを取得するために、基地局などのネットワークデバイスに要求情報を送信する。モード2では、端末デバイスがリソースを自律的に決定し、リソース選択方式は、感知(sensing)、部分感知、またはランダム選択を含む。
場合によっては、伝送端として機能する端末デバイスが、サイドリンク通信に使用される通信リソースを決定する際に、何らかの理由で比較的大きな干渉量に遭遇した場合、データ伝送の信頼性を確保することができない。例えば、隠れノードのために、感知を実行するとき、端末デバイスは隠れノードによって占有されたリソースを検出しないが、受信端として機能する端末デバイスは隠れノードによって占有されたリソースを検出することができる。その結果、データ伝送の信頼性が低下し、伝送衝突の確率が高まる。あるいは、端末デバイスは、省電力のために通信リソースを決定することができず、例えば、端末デバイスは、送信によって通信リソースを決定することができない。したがって、端末デバイスが依然としてサイドリンク通信を実行できるようにし、データ伝送の信頼性を保証するために、いくつかの技術では、端末デバイスは、別の端末デバイスにリソース支援情報を提供するように別の端末デバイスに要求するために、アシスタントリソース要求情報を別の端末デバイスに送信することができ、その結果、端末デバイスは、別の端末デバイスによって提供されたリソース支援情報に基づいて、実行されるサイドリンク通信を実行するために端末デバイスによって使用される通信リソースを決定することができ、最後にサイドリンク通信を実行することができる。
例えば、図5は、端末デバイスによって実行されるサイドリンク通信の概略図である。サイドリンク通信中にデータを送信する端末デバイスはUE1と表記され、UE1のデータを受信する端末デバイスはUE2と表記される。UE2とサイドリンク通信を実行するために、S10において、UE1は、リソース支援情報要求をUE3に送信する。UE3は、UE2の周囲の最も近いデバイスであってもよく、UE1と同じタイプおよびパラメータを有するUEであってもよく、UE2であってもよい。UE3の具体的な実施態様は本出願では限定されず、UEがUE1にリソース支援情報を提供することができれば、任意のUEがUE3として使用されることができる。続いて、S20において、UE1は、UE3によって送信されたリソース支援情報を受信し、S30において、サイドリンク通信中にUE1によって使用される通信リソースを決定するための参照として、受信したリソース支援情報を使用する(実際には、UE3によって送信されたリソース支援情報は、使用されてもされなくてもよい)。最後に、S40において、UE1は、決定された通信リソースを使用してUE2にデータを送信し、サイドリンク通信を実行してもよい。
しかしながら、図5に示す技術では、UE1がS10を介してUE3にリソース支援情報要求を送信した後、UE3が要求を受信しないか、またはUE3がUE1にリソース支援情報を提供することができないか、またはUE3がUE1にリソース支援情報を提供することを拒否する場合、UE1はS20を介してリソース支援情報を受信することができない。この場合、UE1は、UE3に要求を複数回繰り返し送信するか、またはUE3からのリソース支援情報の取得を放棄する前に比較的長い時間待機し続け、次いで別の方法で通信リソースを決定し続ける。このプロセスでは、UE1によってUE3に送信される要求は無意味であり、UE1がサイドリンク通信時に使用される通信リソースを決定する際に生じる遅延がさらに大きくなる。これにより、サイドリンク通信時におけるUE1の通信効率が低下する。
したがって、本出願は通信方法および装置を提供する。サイドリンク通信を実行する端末デバイスがリソース支援情報要求を送信した後、サイドリンク通信を実行する端末デバイスは、リソース支援情報を受信する端末デバイスのフィードバックに基づいて、端末デバイスがリソース支援情報を提供できるかどうかを判断することができるため、伝送対象データの信頼性を確保できるだけでなく、サイドリンク通信を実行する端末デバイスの、リソース支援情報を受信する端末デバイスがリソース支援情報を提供できないときに生じる遅延を低減することができ、サイドリンク通信中の端末デバイスの通信効率が改善される。
以下では、本出願の技術的解決策を詳細に説明するために、特定の実施形態が使用される。以下のいくつかの具体的な実施形態は、互いに組み合わされてもよく、いくつかの実施形態では、同じまたは類似の概念またはプロセスについて繰り返し説明されない場合もある。
実施形態1
図6は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートである。図6に示された方法は、端末デバイス間でサイドリンク通信が実行される図1に示されたシナリオに適用され得る。また、サイドリンク通信中にデータを送信する端末デバイスは第1のデバイスと表記され、サイドリンク通信中にデータを受信する端末デバイスは第3のデバイスと表記される。具体的には、本実施形態で提供される方法は、以下のステップを含む。
S101:第1のデバイスは第1の情報を第2のデバイスに送信し、第1のデバイスは第2のデバイスからリソース支援情報を要求するために使用される。これに対応して、第2のデバイスは、第1のデバイスから第1の情報を受信する。
具体的には、サイドリンク通信を実行する前に、すなわち、サイドリンク通信データを第3のデバイスに送信する前に、第1のデバイスは、時間領域リソース、周波数領域リソース、時間周波数リソースなどを含む利用可能な通信リソースを決定する必要がある。通信リソースを決定するために、第1のデバイスは、第2のデバイスからリソース支援情報を要求し得る。第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を送信した後で、第1のデバイスは、受信したリソース支援情報を参照して通信リソースを決定し得る。第2のデバイスは、第1のデバイス、例えば第3のデバイスの近くに位置する別の端末デバイスにリソース支援情報を提供することができる任意のデバイスであってもよい。リソース支援情報を要求することは、リソース情報を要求すること、時間周波数リソース情報を要求すること、時間領域リソース情報を要求すること、または周波数領域リソース情報を要求することとして理解されてもよい。要求することは、取得することと理解されてもよく、これについては本出願では限定されない。リソース支援情報は、時間周波数リソース情報、リソース情報、時間領域リソース情報、または周波数領域リソース情報として理解されてもよい。
任意選択で、第1のデバイスは、サイドリンク通信中に、リソース支援情報を要求するために第1の情報を第2のデバイスに送信してもよい。この場合、第1の情報は、毎回同じ第2のデバイスまたは異なる第2のデバイスに送信されてもよい。あるいは、いくつかの特定の実施態様では、第1のデバイスが隠れノードであり、信頼できる通信リソースを取得することができないとき、または第1のデバイスが省電力のためのリソースを取得するためにリソース支援情報要求を送信することを選択したとき、第1のデバイスは通信リソースを直接決定することができず、または第1のデバイスが通信リソースを直接決定する場合、データ伝送の信頼性を保証することができない。この場合、端末デバイスは、第1の情報を第2のデバイスに送信し得る。
特定の実施態様では、第1の情報は、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される制御シグナリングで搬送されてもよく、制御シグナリングは、サイドリンク制御情報(sidelink control information、SCI)またはMAC CEであってもよい。SCIは、第1レベルのSCIであってもよいし、第2レベルのSCIであってもよい。第1の情報はSCI内のビットであってもよく、すなわち、SCI内のビットは、第1のデバイスが第2のデバイスからリソース支援情報を要求するかどうかを示すために使用される。例えば、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるSCI内のビットの値が「1」である場合、それは、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに送信することを示す。この場合、第1のデバイスは、リソース支援情報を提供するように第2のデバイスに要求する。第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるSCI内のビットの値が「0」であるとき、それは、第1のデバイスが第2のデバイスにリソース支援情報を提供するよう要求しないことを示す。さらに、SCIによってスケジュールされたPSSCHはまた、優先度、使用されたリソースプール、残りのデータ遅延(packet delay budget、PDB)、サブチャネルの数、予約周期性などのパラメータのうちの1つまたは複数を搬送してもよい。優先度は、第1のデバイスによって第3のデバイスに送信されるデータの優先度であり得る。使用されたリソースプールは、サイドリンク通信を実行するために第1のデバイスおよび第3のデバイスによって使用される共通リソースプールであってもよい。残りのPDBは時間ウィンドウであってもよく、第1のデバイスは時間ウィンドウ内でリソース支援情報を受信することを期待する。サブチャネルの数は、感知(sensing)に使用される選択されたリソースの周波数領域粒度である。予約周期性は、非周期的サービス、周期的サービス、周期的長さなどを含む、第1のデバイスによって送信されるサービスのタイプである。
あるいは、別の具体的な実施態様では、第1の情報は、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されるSCIであってもよい。SCIは、新たなSCIフォーマットである。SCIフォーマットは、支援リソース情報の要求専用である。例えば、SCIフォーマットによって搬送されるフィールドは、以下のパラメータ、すなわち、優先度、使用されるリソースプール、残りのPDB、サブチャネルの数、および予約周期性のうちの1つまたは複数を含む。任意選択で、SCIは、第1レベルのSCIであってもよいし、第2レベルのSCIであってもよい。
S102:第2のデバイスは第1のデバイスに第2の情報を送信し、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用され、または第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すために使用される。これに対応して、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信し、その結果、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを判断することができる。
具体的には、本実施形態で提供される通信方法では、第1のデバイスによって送信された第1の情報を受信した後、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができるかどうかにかかわらず、S102で第2の情報を第1のデバイスに送信することができる。例えば、第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断した場合、S102において第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す。第2のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができないと判断した場合、S102において第2のデバイスによって送信された第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す。第2の情報を受信した後、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができるかどうか判断し得る。
より具体的には、本実施形態で提供される第2の情報はPSFCHによって搬送されてもよく、第2の情報とPSFCHのシーケンス巡回シフト値との対応関係が以下の表1に示される。
具体的には、この実施形態では、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかについて第2の情報によって示される2つの結果は「はい」および「いいえ」であり、これはそれぞれPSFCHのシーケンス巡回シフト値の2つの値に対応し得る。例えば、表1に示す例では、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスのリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報はPSFCHの第1のシーケンス巡回シフト値「6」に対応する。第1のデバイスは、PSFCHのシーケンス巡回シフト値6を受信すると、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると判断する。第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスのリソース支援情報を提供しないことを示す場合、第2の情報は、PSFCHの第2のシーケンス巡回シフト値「0」に対応する。PSFCHのシーケンス巡回シフト値0を受信すると、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないと判断する。
あるいは、表2に示す例では、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報はPSFCHの第1のシーケンス巡回シフト値「0」に対応するか、または、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを指示する場合、第2の情報はPSFCHの第2のシーケンス巡回シフト値「6」に対応する。
さらに、この実施形態では、第2の情報を搬送するリソースは、第1のリソースセット内のPSFCHリソースであってもよい。第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットが第1のリソースセットと表記され、HARQ-ACKを搬送するPSFCHリソースを送信するために使用されるリソースセットが第2のリソースセットと表記される。
一実施態様では、第1のリソースセットおよび第2のリソースセットは互いに相補的なセットである。PSFCHを使用して第2の情報を第1のデバイスに送信することに加えて、第2のデバイスは、PSFCHを使用してHARQ情報を第1のデバイスにさらに送信してもよい。したがって、この実施形態では、第2のデバイスは、第2の情報を搬送するPSFCHとHARQ-ACKを搬送するPSFCHとを区別するために、PSFCHリソースを異なるリソースセットに分割し、それによって、第2のデバイスによって送信されるHARQ情報と第2の情報とを区別する。HARQ-ACKを搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットのリソースの相補的なセットが、スペクトル利用効率を改善するために適切に使用される。加えて、リソースの相補的なセットは、リソース支援情報を伝送するために使用されることができ、それによって第1のデバイスの伝送信頼性を提供する。
特定の実施態様では、第1のリソースセットおよび第2のリソースセットは、異なるビットマップ(bitmap)を使用して表され得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、異なるビットマップを使用して第1のリソースセットおよび第2のリソースセットを独立して構成する。異なるビットマップは、同じ長さであってもよい。例えば、以下の表3は、第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットを示す対応するビットマップを示し、表4は、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットを示す対応するビットマップを示す。表3および表4は簡略図である。周波数領域には10個のリソースブロック(resource block、RB)があり、RBは物理リソースブロック(physical resource block、PRB)であり得る。時間領域には6つのスロットがあり、PSFCHリソース周期性は2であり、具体的には、2スロットごとの1スロットにPSFCHリソースがある。図示のパラメータは、本出願では限定されない。
第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは、表3のビットマップ内の「000011」を使用することによって示されてもよく、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは、表4のビットマップ内の「111100」を使用することによって示されてもよい。スロットn+1、n+3、およびn+5の各々において、第2の情報を搬送するPSFCHリソースとHARQ情報を搬送するPSFCHリソースとは互いに相補的なセットであることが分かる。
別の特定の実施態様では、第1のリソースセットおよび第2のリソースセットは、2つのリソースセットを示すビットマップ(bitmap)を使用して示されてもよい。言い換えれば、ネットワークデバイスは、ビットマップを使用して第1のリソースセットおよび第2のリソースセットを一緒に構成する。例えば、以下の表5は、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットを示す対応するビットマップを示す。表5は簡略図である。周波数領域には10個のRBがあり、時間領域には6つのスロットがあり、PSFCHリソースの周期性は2であり、具体的には、2スロットごとの1スロットにPSFCHリソースがある。図示のパラメータは、本出願では限定されない。
HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは、表5のビットマップ内の「111100」を使用して示されている。第1のリソースセットおよび第2のリソースセットは互いに相補的なセットであるため、第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは、表5のビットマップ内の「0」によって示される位置に対応するリソースセットである。スロットn+1、n+3、およびn+5の各々において、第2の情報を搬送するPSFCHリソースとHARQ情報を搬送するPSFCHリソースとは互いに相補的なセットであることが分かる。
別の実施態様では、第1のリソースセットおよび第2のリソースセットは、異なるビットマップ(bitmap)を使用して示されてもよい。言い換えれば、ネットワークデバイスは、異なるビットマップを使用して第1のリソースセットおよび第2のリソースセットを独立して構成する。異なるビットマップは異なる長さである。第1のリソースセットに対応するビットマップは第1のビットマップと表記され、第2のリソースセットに対応するビットマップは第2のビットマップと表記される。第1のビットマップの長さは、第2のビットマップにおいて0によって示されるリソースブロックRB以下である。例えば、以下の表6は、第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットを示す対応するビットマップを示し、表7は、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットを示す対応するビットマップを示す。表6および表7は簡略図である。周波数領域には10個のRBがあり、時間領域には6つのスロットがあり、PSFCHリソースの周期性は2であり、具体的には、2スロットごとの1スロットにPSFCHリソースがある。図示のパラメータは、本出願では限定されない。
第2の情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは、表6のビットマップ内の「11」を使用することによって示されてもよく、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは、表7のビットマップ内の「111100」を使用することによって示されてもよい。スロットn+1、n+3、およびn+5の各々において、第2の情報を搬送するPSFCHリソースとHARQ情報を搬送するPSFCHリソースとは互いに相補的なセットであることが分かる。
任意選択で、第1のデバイスはS101の第1のスロットで第2のデバイスに第1の情報を送信し、第2のデバイスはS102の第2のスロットで第1のデバイスに第2の情報を送信することが示される。この場合、いくつかのシナリオでは、第1のスロットと第2のスロットとの間の相対関係は、少なくとも以下の条件を満たし得る:第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1の情報の最後のシンボルが位置するスロットの後にある最初のスロットである、または第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットからN時間単位の間隔にある最初のスロットであってもよく、Nは正の整数である。例えば、図3に示すスロットは、PSFCHを含まないスロットであってもよく、図4に示すスロットは、PSFCHを含むスロットであってもよい。
結論として、本実施形態で提供される通信方法によれば、第1のデバイスが第2のデバイスに第1の情報を送信した後、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すために第2の情報を第1のデバイスに送信する。ここで、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかは、以下のように理解され得る:第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用され得、または第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すために使用される。したがって、第1のデバイスは、第2のデバイスによってフィードバックされた第2の情報の指示に基づいて、第2のデバイスがリソース支援情報を提供できるかどうか判断することができる。したがって、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて少なくとも以下を決定することができる:(1)第2のデバイスは第1の情報を受信すること。それによって第1のデバイスによって送信される第2の情報の信頼性が保証される。(2)第2のデバイスがリソース支援情報を提供するかどうか。その結果、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信されるリソース支援情報を待ち続けるかどうかを判断するために時間内に第2の情報をフォローアップすることができるか、または第2のデバイスがリソース支援情報を送信するのを待つことをできるだけ早く放棄することができ、その結果、第2のデバイスがリソース支援情報を提供するのを端末デバイスが待ち続けるときに生じる遅延が低減され、それによってデータ伝送における遅延が低減され、サイドリンク通信中の第1のデバイスの通信効率および伝送信頼性が改善され、スペクトル利用がさらに改善される。
実施形態2
さらに、前述の実施形態のS102では、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第2の情報の一例が特定の実施態様で与えられ、具体的には、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示してもよく、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示してもよい。この実施態様は、第1の実施態様として示される。しかしながら、第2の実施態様では、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すためにのみ使用されてもよいが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すためには使用されない。
図7は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートである。図7に示す方法では、第2の情報とPSFCHのシーケンス巡回シフト値との間の、以下の表8に示す対応関係を除いて、他の実施態様は図6に示すものと同じである。この実施形態は、図6に示す実施形態の等価な置き換えとして理解され得る。
具体的には、本実施形態における第2の情報はPSFCHによって搬送されてもよく、第2の情報とPSFCHのシーケンス巡回シフト値との間の対応関係は以下の表8に示される。
具体的には、この実施形態では、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示し、PSFCHのシーケンス巡回シフト値の値に対応する。表8に示す例では、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報はPSFCHの第3のシーケンス巡回シフト値「6」に対応する。第1のデバイスは、PSFCHのシーケンス巡回シフト値6を受信すると、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると判断する。第1のデバイスが第2の情報を搬送するPSFCHを受信しない場合、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないと判断する。したがって、実施形態1の表1および表2の実施態様と比較して、表8に示す実施態様では、第2の情報の定義が変更され、これは表1および表2よりも効率的であり、第2のデバイスによって送信される情報量を低減し、それによってシステム通信効率を改善する。
実施形態3
図6に示す実施形態では、第2の情報を搬送するリソースが具体的には第1のリソース内のPSFCHリソースであり得ることが一例として使用される。別の可能な実施態様では、図6に示すS102において、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第2の情報は、代替として、新しいPSFCHフォーマットを使用して伝送されてもよい。新しいPSFCHフォーマットは、複数のビットを搬送してもよい。複数のビットは、第2の情報およびHARQ情報を示すために使用されてもよい。具体的には、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうか、および第2のデバイスが第1のデバイスによって送信されたデータの受信に成功したかどうかを示すために使用されてもよい。言い換えれば、この実施形態では、複数のビットは、第2の情報とHARQ情報の両方を示すことができるので、第2のデバイスは、異なるリソースを使用せずに、第2のデバイスによって送信されるHARQ情報と第2の情報とを区別することができる。
具体的には、この実施形態では、例えば、第2の情報は、PSFCHフォーマットの対応する2ビットに対応する。複数のビットと第2の情報およびHARQ情報の各々との対応関係は、以下の表9に示され得る。
ビット値と、HARQ情報プラス第2の情報との対応関係は、本出願では限定されない。あるいは、表9の対応関係は別の対応関係であってもよい。表9に示すように、PSFCHの2ビットの値が00である場合、これは、リソース支援情報が提供されないこと、すなわち、第2のデバイスがPSCCHによってスケジュールされたPSSCHを正常に受信せず、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すNACK+(プラスまたは合計)に対応する。PSFCHの2ビットの値が01である場合、これは、リソース支援情報が提供されること、すなわち、第2のデバイスがPSCCHによってスケジュールされたPSSCHを正常に受信せず、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すNACK+(プラスまたは合計)に対応する。PSFCHの2ビットの値が11である場合、これは、リソース支援情報が提供されること、すなわち、第2のデバイスがPSCCHによってスケジュールされたPSSCHを正常に受信し、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すACK+(プラスまたは合計)に対応する。PSFCHの2ビットの値が10である場合、これは、リソース支援情報が提供されないこと、すなわち、第2のデバイスがPSCCHによってスケジュールされたPSSCHを正常に受信し、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すACK+(プラスまたは合計)に対応する。
別の可能な実施態様では、図6に示すS102において、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第2の情報は、代替として、PSFCHを使用して伝送されてもよい。PSFCHは1ビットを搬送してもよく、PSFCHの異なるシーケンス巡回オフセット値を使用して第2の情報およびHARQ情報を示す。具体的には、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すること、および第2のデバイスが第1のデバイスによって送信されたデータを正常に受信したかどうかを示すために、PSFCHの1ビットおよびシーケンス巡回シフトが使用される。言い換えれば、この実施形態では、PSFCHは、第2の情報とHARQ情報の両方を示すことができるので、第2のデバイスは、異なるリソースを使用せずに、第2のデバイスによって送信されるHARQ情報と第2の情報とを区別することができる。
具体的には、この実施形態では、例えば、第2の情報はPSFCH内の1ビットに対応する。PSFCHの1ビットおよびシーケンス巡回オフセットの各々と、第2の情報およびHARQ情報の各々との対応関係は、以下の表10に示され得る。
表10は、「mcs=3」の値とHARQ-ACK情報との対応関係を示す。1ビットの値が0であり、シーケンス巡回シフトが3である場合、これは、リソース支援情報が提供されること、すなわち、第2のデバイスがPSCCHによってスケジュールされたPSSCHを正常に受信しないことを示すNACK+に対応し、第2のデバイスは、第1のデバイスにリソース支援情報を提供する。1ビットの値が1である場合、これは、リソース支援情報が提供されること、すなわち、第2のデバイスがPSCCHによってスケジュールされたPSSCHを正常に受信し、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すACK+に対応する。言い換えれば、シーケンス巡回シフト値は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すること、および第2のデバイスが第1のデバイスからのデータの受信に成功したかどうかを示すために使用される。
任意選択で、この実施形態では、第1のデバイスは第1のスロットで第2のデバイスに第1の情報を送信し、第2のデバイスは第2のスロットで第1のデバイスに第2の情報を送信することが示される。第1のスロットと第2のスロットとの間の相対関係は、少なくとも以下の条件を満たし得る:第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットプラスM時間単位の後の最初のスロットであり、Mは正の整数である。Mは2または3であってもよく、スロットはリソースプール内の論理スロットであってもよい。
任意選択で、この実施形態における第2の情報は、PSFCHリソースを伝送するために使用されるリソースセット、すなわち、第2の情報を搬送するPSFCHで搬送されてもよく、PSFCHの周波数領域リソースおよび/またはコード領域リソースは、PSSCHの時間領域位置と周波数領域位置との間の暗黙的な関連付けを使用して決定されてもよい。暗黙的な関連付けの規則が以下に簡単に説明される。
デバイス(または端末デバイスと呼ばれる、UE)は、リソースプール内の
個のPRBのセットを提供され、UEは、セット内の1つのPRBでPSFCH伝送を実行する。リソースプール内のサブチャネルの数はΝsubchと表記され、このPSFCHスロットに関連付けられたPSSCHスロットの数は
と表記される。UEは、スロットiおよびサブチャネルjに対して、
個のPRBから
個のPRBを割り当て、ここで、
および0≦j<Νsubchである。加えて、この割り当てはiの昇順から始まり、iのトラバースが終了した後、jの昇順がトラバースのために使用され続ける。UEは、
が
の倍数であることを期待する。UEは、式
に従って、PSFCHを伝送するために利用可能なリソースの数を決定し、
はリソースプール内の巡回対の数である。
の場合、
個のPRBは、PSSCHの対応する初期サブチャネルと関連付けられる。
の場合、
個のPRBは、PSSCHの対応する1つまたは複数の
サブチャネルと関連付けられる。リソースプールには、
が構成されている。PSFCHリソースは、まずPRBのインデックスに基づいて、
個のPRB内で昇順にソートされ、次いで、巡回オフセット対から
個の巡回オフセット対のインデックスの昇順にソートされる。UEは、
に基づいてPSFCHリソースのインデックスを決定し、ここでΡIDは第2レベルのSCIで提供される物理層ソースIDであり、ΜIDは0であるか、またはPSSCHを受信するUEのものであり、かつ上位層によって示される識別情報(identity)である。
結論として、本実施形態で提供される通信方法によれば、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すために第2の情報を第1のデバイスに送信してもよく、または第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用される。したがって、第1のデバイスは、第2のデバイスによってフィードバックされた第2の情報に基づいて、第2のデバイスがリソース支援情報を提供することができるかどうかを判断して、端末デバイスが、第2のデバイスがリソース支援情報を提供するのを待ち続けるときに生じる遅延を低減することができ、それにより、サイドリンク通信中の第1のデバイスの通信効率が改善される。加えて、この実施形態では、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信されるPSFCHは、第2の情報とHARQ情報の両方を示すので、既存のPSFCHフォーマットを最大限に使用してリソース利用率を改善することができ、既存のPSFCHは比較的わずかに変更され、これは実装および促進により役立つ。
実施形態1、実施形態2、および実施形態3では、第2のデバイスによって第1のデバイスに伝送される第2の情報は、PSFCHによって搬送されてもよく、別の可能な実施態様では、第2の情報は、代替的に、(第1のチャネルとして示される)新たに定義されたチャネルによって搬送されてもよい。例えば、新たに定義された第1のチャネルは、(a new sidelink respond channel、PSRCH)などと名付けられてもよい。新たに定義された第1のチャネルの名前は、新たに定義された第1のチャネルが第2の情報を搬送するために機能的に使用され得る限り、この実施形態では限定されない。
実施形態4
図6に示す実施形態では、第2の情報がPSRCHによって搬送される場合、第2の情報とPSRCHのシーケンス巡回シフト値との対応関係は以下の表11に示される。
第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかについて第2の情報によって示される2つの結果は「はい」および「いいえ」であり、これはそれぞれ第2の情報の2つの値1および0に対応し得、それぞれPSRCHのシーケンス巡回シフト値の2つの値に対応し得る。第2の情報と第2の情報の値との間のマッピング、および第2の情報とシーケンス巡回シフト値との間のマッピング関係は、本出願では限定されない。例えば、表1に示す例では、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスのリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報はPSRCHの第1のシーケンス巡回シフト値「6」に対応する。第1のデバイスは、PSRCHのシーケンス巡回シフト値6を受信すると、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると判断する。第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスのリソース支援情報を提供しないことを示す場合、第2の情報は、PSRCHの第2のシーケンス巡回シフト値「0」に対応する。PSRCHのシーケンス巡回シフト値0を受信すると、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないと判断する。
任意選択で、第1のデバイスは第1のスロットで第2のデバイスに第1の情報を送信し、第2のデバイスは第2のスロットで第1のデバイスに第2の情報を送信することが示される。この場合、場合によっては、第1のスロットと第2のスロットとの間の相対関係は、少なくとも以下の条件を満たし得るが、本出願では限定されない:第2のスロットは、PSRCHを含み、かつ第1の情報の最後のシンボルが位置するスロットの後にある最初のスロットであるか、または第2のスロットは、PSRCHを含み、かつ第1のスロットからP時間単位の間隔にある最初のスロットであってもよく、Pは正の整数であり、時間単位は、スロットであってもよく、または時間を測定するために使用される別の時間単位であってもよい。例えば、Pは2または3であってもよく、スロットはリソースプール内の論理スロットであってもよい。
さらに、この実施形態では、リソースプール内にPSFCHリソースが存在するとき、第2の情報を搬送するリソースは、具体的には、第3のリソースセット内のPSRCHリソースであってもよい。第2の情報を搬送するPSRCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは第3のリソースセットと表記され、HARQ-ACKを搬送するPSRCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは第4のリソースセットと表記される。第3のリソースセットおよび第4のリソースセットは、互いに相補的なセットである。PSRCHを使用して第2の情報を第1のデバイスに送信することに加えて、第2のデバイスは、PSFCHを使用してHARQ情報を第1のデバイスにさらに送信してもよい。したがって、この実施形態では、第2のデバイスは、第2のデバイスによって送信されるHARQ情報を搬送するPSRCHと第2の情報を搬送するPSRCHとを区別するために、分割によって異なるリソースセットを取得する。
例えば、第3のリソースセットおよび第4のリソースセットは、ビットマップを使用して表されてもよい。第1の具体的な実施態様では、第3のリソースセットおよび第4のリソースセットは、2つの独立したビットマップを使用してそれぞれ構成されてもよく、例えば、ビットマップ内の「000011」は、第2の情報を搬送するPSRCHリソースを示すために使用され、ビットマップ内の「111100」は、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを示すために使用される。シングルスロットでは、第2の情報を搬送するPSRCHリソースとHARQ情報を搬送するPSFCHリソースとは互いに相補的なセットであることが分かる。あるいは、第2の具体的な実施態様では、第3のリソースセットおよび第4のリソースセットは、ビットマップを使用することによって一緒に構成されてもよく、例えば、ビットマップ内の「111100」は、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを示すために使用され、第2の情報を搬送するPSRCHリソースを伝送するために使用されるリソースセットは、ビットマップ内の「111100」の「0」によって示される位置に対応するリソースセットである。シングルスロットでは、第2の情報を搬送するPSRCHリソースとHARQ情報を搬送するPSFCHリソースとは互いに相補的なセットであることが分かる。あるいは、第3の具体的な実施態様では、第3のリソースセットおよび第4のリソースセットは、異なる長さの2つの独立したビットマップを使用してそれぞれ構成されてもよい。例えば、ビットマップ内の「111100」は、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースを示すために使用され、ビットマップ内の「11」は、第2の情報を搬送するPSRCHリソースを示すために使用され、ビットマップ内の「11」は、具体的には、HARQ情報を搬送するPSFCHリソースの相補的なセット内にあり、第2の情報を搬送するPSRCHリソースを示すために使用される。
リソースプールにPSFCHリソースが存在しない場合、リソースプールは、第2の情報を搬送するようにPSRCHを構成するために使用されることができない。あるいは、図8は、スロット構造の概略図である。図8に示すスロットでは、構成されたPSRCHは、GP以外のリソースプールの最後のシンボル、すなわち、図中の2番目から最後までのPSFCHを占有してもよく、1つのシンボルが繰り返される。PSRCHを伝送するために使用されるリソースセットとPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットとは独立して構成され、周波数分割多重化方式で構成される。したがって、図8に示すスロットでは、PSFCHの構成周期性が1、2、または4である場合、PSRCHの構成周期性はPSFCHの構成周期性と等しい。PSFCHの構成周期性が0である場合、PSRCHの構成周期性は、0、1、2、もしくは4、または別の値である。これは、本出願において限定されない。
実施形態5
図7に示す例では、第2の情報がPSRCHによって搬送される場合、第2の情報とPSRCHのシーケンス巡回シフト値との対応関係は以下の表12に示される。
具体的には、この実施形態では、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示し、PSRCHのシーケンス巡回シフト値の値に別々に対応し得る。例えば、表4に示す例では、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスのリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報はPSRCHの第3のシーケンス巡回シフト値「6」に対応する。第1のデバイスは、PSRCHのシーケンス巡回シフト値6を受信すると、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると判断する。第1のデバイスがPSRCHを受信しない場合、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないと判断する。
実施形態1から実施形態5は、第2の情報を搬送する第1のチャネルがPSFCHまたはPSRCHなどであってもよいことを示す。加えて、別の可能な実施態様では、第1のチャネルは代替的にPSCCHであってもよい。この場合、第2の情報はPSCCHによって搬送されてもよく、すなわち、第2の情報は第1レベルのSCI内の1ビットであり、1ビットは、第2のデバイスがデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用されるフィールドであるか、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すために使用されるフィールドである。1ビットは、第1レベルのSCIの予約ビット内のLSBが最小の1ビットであってもよいし、第1レベルのSCIの予約ビット内のMSBが最大の1ビットであってもよい。
別の可能な実施態様では、第1のチャネルは、代替的にPSSCHであってもよい。この場合、第2の情報はPSSCHによって搬送されてもよく、すなわち、第2の情報は第2レベルのSCIで1ビットであり、1ビットは、第2のデバイスがデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用されるフィールドであるか、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すために使用されるフィールドである。1ビットは、第2レベルのSCIの予約ビット内のLSBが最小の1ビットであってもよいし、1ビットは、第2レベルのSCIの予約ビット内のMSBが最大の1ビットであってもよい。
別の可能な実施態様では、第2の情報は、第1のシーケンスによって示されてもよく、第2の情報は、以下のシーケンスパラメータ、すなわち、シーケンスの巡回シフト値、シーケンスのルートシーケンス番号、およびシーケンスの直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC)のうちの1つまたは複数によって示されてもよい。第1のシーケンスは、参照信号のシーケンスを含んでもよく、参照信号は、PSSCHのDMRS(demodulation reference signal)、PSCCHのDMRS、PTRS(phase tracking reference signal)、およびCSI-RS(channel state information reference signal)のうちの1つまたは複数を含む。第1のシーケンスはまた、第1のチャネルを伝送するために使用されるシーケンスを含んでもよく、すなわち、第1のシーケンスはPSFCHを伝送するために使用されるシーケンスであってもよく、または第1のシーケンスはPSRCHを伝送するために使用されるシーケンスであってもよい。
別の可能な実施態様では、第2の情報は、MAC CE(medium access control control element)によって示されてもよい。MAC CEは、リソース支援情報を搬送するために使用されてもよい。第2の情報は、MAC CE内の1ビットであってもよい。あるいは、MAC CEがリソース支援情報を搬送することは、MAC CEがリソース支援情報を提供することに同意することを意味する。あるいは、MAC CEは、リソース支援情報と、感知によってリソース支援を決定するために使用される優先度、サブチャネルの数、使用されるリソースプール、予約周期性、およびリソースを予約する回数のうちの1つまたは複数のパラメータとを搬送する。
任意選択で、実施形態1から実施形態5において、第1のデバイスがリソース支援情報を取得しようとするときに、第1のデバイスは、第2のデバイスにリソース支援情報を送信するよう要求するために第1の情報を第2のデバイスへ能動的に送信してもよい。しかしながら、1つの可能な実施態様において、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために、第1のデバイスが第1の情報を送信しないときに、S102で第2の情報を第1のデバイスに直接送信してもよい。例えば、図6Aは、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートである。図6Aは、図6に示す実施形態の等価の置き換えとして使用され得る。具体的には、図6Aに示す実施形態では、第1のデバイスがS101を実行しない場合、第2のデバイスは第2の情報を第1のデバイスに送信し得る。S102の具体的な実施態様は、図6に示す実施態様と同じであり、詳細は再度説明されない。別の例では、図7Aは、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートである。図7Aは、図7に示す実施形態の等価の置き換えとして使用され得る。具体的には、図7Aに示す実施形態では、第1のデバイスがS101を実行しない場合、第2のデバイスは第2の情報を第1のデバイスに送信し得る。S102の具体的な実施態様は、図7に示す実施態様と同じであり、詳細は再度説明されない。
さらに、実施形態1から実施形態5は、第1のデバイスが第2のデバイスに第1の情報を送信してリソース支援情報を取得するように要求し、第2のデバイスが第1のデバイスに第2の情報をフィードバックして、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すプロセス、または第2のデバイスが第1のデバイスに第2の情報をフィードバックして、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すプロセスに特有である。この後、第1のデバイスによって実行される後続の動作もまた、第2の情報の特定の指示に関連する。第1のデバイスが第2の情報を受信した後に実行されるステップは、実施形態6から実施形態8を参照して以下に説明される。
実施形態6
図9は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートであり、実施形態1から実施形態5に基づいて、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを示すために、第2のデバイスがS102で第2の情報を第1のデバイスに送信した後、以下のステップがさらに含まれることを示す。
S103:第2のデバイスは、リソース支援情報を第1のデバイスに送信する。
S104:第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信されたリソース支援情報を参照して、第1のデバイスが第3のデバイスとサイドリンク通信を実行するときに使用される通信リソースを決定する。
S105:第1のデバイスは、S104で決定された通信リソースを使用してサイドリンク通信を実行し、具体的には、サイドリンク通信データを第3のデバイスに送信し得る。
実施形態7
図10は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートであり、実施形態1、実施形態3、および実施形態4に基づいて、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示すために、第2のデバイスがS102で第2の情報を第1のデバイスに送信した後、以下のステップがさらに含まれることを示す。
S203:第1のデバイスが第2のデバイスによって送信されたリソース支援情報を受信できないとき、第1のデバイスは、別の方法で、サイドリンク通信中に使用される通信リソースを決定する。
具体的には、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないと判断するので、第1のデバイスは別の方法で通信リソースを決定し得る。例えば、第1のデバイスは、第1のデバイスにリソース支援情報を提供するように第4のデバイスに要求するために、第1の情報を第4のデバイスに送信してもよく、または、第1のデバイスは、sensing、partial sensing、またはランダム選択によって通信リソースを決定してもよい。本明細書では、通信リソースは、リソースまたは時間周波数リソースとして理解され得る。
S204:第1のデバイスは、S203で決定された通信リソースを使用してサイドリンク通信を実行し、サイドリンク通信データを第3のデバイスに送信し得る。
結論として、本実施形態で提供される通信方法によれば、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第2のデバイスがリソース支援情報を提供することができないと判断した後に別の方法で通信リソースを決定し得るので、図5の従来の技術に示すように、第1のデバイスは、リソース支援情報を受信するのを待ち続ける必要がなく、端末デバイスが、第2のデバイスがリソース支援情報を提供するのを待ち続けるときに生じる遅延を低減し、それによってサイドリンク通信中の第1のデバイスの通信効率を改善する。
実施形態8
図11は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートであり、実施形態1から実施形態5に基づいて、S101で第1のデバイスが第2のデバイスに第1の情報を送信した後、第2のデバイスが第1の情報を受信しないシナリオでは、S101の後に以下のステップがさらに含まれることを示す。
S301:第1の情報を送信した後、第1のデバイスは、第1の期間内に、第2のデバイスによって送信された情報を受信しない、すなわち、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信された、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができると判断するのに使用される情報、または第2のデバイスによって送信された、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうか判断するのに使用される情報を受信しない。これは、第1のデバイスが、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを判断することができないことと等価である。あるいは、S301は、第1の情報を送信した後、第1のデバイスが、第1の期間に、第2のデバイスからリソース支援情報または時間周波数リソース情報を受信しないことであってもよい。
任意選択で、第1の情報はSCIまたはMAC CEまたはPC5 RRCであってもよく、すなわち、第1の情報はPSCCHおよびPSSCHで搬送されてもよい。SCIは、第1レベルのSCIであってもよいし、第2レベルのSCIであってもよい。
S302:第1の期間の後、第1のデバイスは、別の方法で、サイドリンク通信を実行するために使用される通信リソースを決定する。
具体的には、第1のデバイスは、第2のデバイスが第1の情報の受信に失敗するのを防止するために、第2のデバイスに第1の情報を送信し続けてもよく、または、第1のデバイスは、第1の情報を第4のデバイスへ送信して、第1のデバイスにリソース支援情報を提供するように第4のデバイスに要求してもよく、または、第1のデバイスは、sensing、partial sensing、またはランダム選択によって通信リソースを決定してもよい。
任意選択で、第1の期間は、事前構成されてもよく、構成されてもよく、事前定義されてもよく、指定されてもよく、または第1のデバイスもしくは第2のデバイスのユーザによって指定されてもよい。第1の期間は、RRCレイヤまたはMAC CEを介してネットワークデバイスによって構成されてもよいし、PC5 RRCを介して第1のデバイスによって構成されてもよい。第1の期間は、リソース支援情報を長時間待つことによって生じる遅延を回避するために、第1のデバイスのサイドリンク通信の遅延を保証することができる。
任意選択で、第1の情報は第1の期間を含む。第1の期間は、リソース支援情報を長時間待つことによって生じる遅延を回避するために、第1のデバイスのサイドリンク通信の遅延を保証することができる。
S303:第1のデバイスは、S302で決定された通信リソースを使用してサイドリンク通信を実行し、具体的には、サイドリンク通信データを第3のデバイスに送信し得る。
結論として、本実施形態で提供される通信方法によれば、第1のデバイスが第1の期間に第2の情報またはリソース支援情報を受信しない場合、第1のデバイスは、第2のデバイスの応答を待ち続ける代わりに別の方法で通信リソースを決定することができ、それによって遅延が低減される。さらに、場合によっては、第2のデバイスは、比較的長い時間間隔の後に第1のデバイスにリソース支援情報を提供すると仮定される。この場合、リソース支援情報は、第1のデバイスが通信リソースを決定するための利得を提供することができず、第1のデバイスは、第1の期間の直後に別の方法でリソース支援情報を決定する必要がある。したがって、この実施形態はまた、データ伝送の遅延要件および信頼性を保証し、リソース支援情報の時間的有効性を改善することができる。
いくつかの特定の実施態様では、サイドリンク通信を実行するときに第1のデバイスが送信対象データを有する場合、第1のデバイスは、サイドリンク通信を実行するための通信リソースを決定する必要がある。この場合、第1のデバイスは第2のデバイスに第2の情報を送信してリソース支援情報を取得するように要求し、次いで通信リソースを決定する。第1のデバイスは、リソース支援情報を同じ第2のデバイスから短時間で取得するように頻繁に要求し得る。頻繁なシグナリング対話によって引き起こされる通信オーバーヘッドおよびシグナリングオーバーヘッドを低減するために、本実施形態の特定の実装形態では、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに最初に送信した後、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信された第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用される場合、第2のデバイスは、もはや後続の第2の期間に第2の情報を第1のデバイスに送信しなくてもよい。具体的な実施態様は、以下の実施形態9および実施形態10を含む。
実施形態9
図12は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートである。図12に示す方法は、実施形態1から実施形態5に基づいて、S102で第2のデバイスによって第1のデバイスに送信された第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用される場合、S102の後に以下のステップがさらに含まれることを示す。
S401:第1のデバイスと第2のデバイスとの間の接続関係を確立し、接続関係は、第1のデバイスが第2の情報を受信した後で確立される「仮想」関係であり、確立された接続関係は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を継続的に提供することができるように、第2の期間内に第1のデバイスと第2のデバイスとの間で維持される。
S402:第1のデバイスが、第1のデバイスにリソース支援情報を提供するように第2のデバイスに要求するために第2の期間に第1の情報を第2のデバイスに送信する場合、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを示すために第2の情報を第1のデバイスに送信せず、S403を介してリソース支援情報を第1のデバイスに直接送信し得る。S402およびS403は、第2の期間に複数回繰り返し実行されてもよいことが理解され得る。
任意選択で、第2の期間は、事前構成されてもよく、構成されてもよく、事前定義されてもよく、指定されてもよく、または第1のデバイスもしくは第2のデバイスのユーザによって指定されてもよい。第2の期間は、RRCレイヤまたはMAC CEを介してネットワークデバイスによって構成されてもよいし、PC5 RRCを介して第1のデバイスによって構成されてもよい。第2の期間は、頻繁なシグナリング対話によって引き起こされるシグナリングオーバーヘッドを回避し、システムオーバーヘッドを低減する。
S404:続いて、第2の時間が終了した後、S401において第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立された接続関係を切断する。接続関係は「仮想」であるため、接続関係を切断することは、以下のように理解され得る:第2の期間の後、第1のデバイスにリソース支援情報を提供するように第2のデバイスに要求するために第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再度送信する場合、第2のデバイスは、本出願の実施形態1または実施形態2の方法で第2の情報を第1のデバイスに送信する必要がある。
結論として、本実施形態で提供される通信方法によれば、第1のデバイスが第2のデバイスからリソース支援情報を連続的に要求するシナリオでは、第2のデバイスが第1のデバイスに第2の情報を送信した後で、確立された接続関係を通じて、第1のデバイスが第2のデバイスに第1の情報を再度送信するときに、第2のデバイスは、第2の情報を送信することなく第1のデバイスにリソース支援情報を直接提供することができ、それによって第1のデバイスと第2のデバイスとの間の情報交換が減少し、通信効率がさらに改善される。
実施形態10
図13は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートである。図12に示された方法は、図12に示された方法におけるS402およびS403の等価な置き換えとして理解され得る。具体的には、S401で第1のデバイスと第2のデバイスとの間に接続関係が確立された後、以下のステップがさらに含まれる。
S501:第2のデバイスは、リソース支援情報を第1のデバイスに周期的に送信する。
第2の期間において、第2のデバイスは、第1のデバイスがリソース支援情報を取得するように要求するために第1の情報を送信しない場合、第1のデバイスにリソース支援情報を能動的に送信し得る。
リソース支援情報を周期的に送信するための周期性は、事前構成されてもよく、構成されてもよく、事前定義されてもよく、指定されてもよく、第1のデバイスまたは第2のデバイスのユーザによって指定されてもよい。第1の期間は、RRCレイヤまたはMAC CEを介してネットワークデバイスによって構成されてもよいし、PC5 RRCを介して第1のデバイスによって構成されてもよい。第1の期間は、リソース支援情報を長時間待つことによって生じる遅延を回避するために、第1のデバイスのサイドリンク通信の遅延を保証することができる。
一実施態様では、第1の情報は、リソース支援情報を周期的に提供するための周期性、および周期性においてトランスポートブロックのために予約されるリソースの数の上限などの1つまたは複数の情報を含む。
結論として、本実施形態で提供される通信方法によれば、第1のデバイスが第2のデバイスからリソース支援情報を連続的に要求するシナリオでは、第2のデバイスは、第1のデバイスに第2の情報を1回だけ送信する必要があり、確立された接続関係を介して、第2のデバイスは、第1のデバイスにリソース支援情報を能動的に周期的に送信し、それによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の情報交換がさらに低減され、第1のデバイスによって第2のデバイスからリソース支援情報を要求するインテリジェンスの程度がさらに改善され、通信効率がさらに改善される。
実施形態11
実施形態9および実施形態10に基づいて、第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立される接続関係は、「リソースを要求すること-リソースを提供すること」の「仮想」接続関係として理解され得る。接続関係の持続時間は、時間ウィンドウまたはタイマ(timer)であってもよく、時間ウィンドウまたはタイマの総持続時間は第2の期間である。
例えば、第1のデバイスが第2のデバイスから第2の情報を受信した後、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを示すために使用され、第1のデバイスは、接続を制御するためにtimerを開始または起動してもよい。別の例では、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信された第2の情報を受信した後、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを示すために使用され、第1のデバイスは、時間ウィンドウ内で接続を維持してもよい。したがって、第2のデバイスは、timerのアクティブ時間または時間ウィンドウの維持時間において第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに送信した後に第2の情報を第1のデバイスに送信する必要はない。
任意選択で、時間ウィンドウは、pre-configuredされてもよいし、RRC層を介してネットワークデバイスによって構成されてもよいし、PC5-RRCを介して第1のデバイスによって構成されてもよい。
一実施態様では、時間ウィンドウは第1の情報で搬送されてもよく、すなわち、第2のデバイスからの第2の情報は、第2のデバイスが時間ウィンドウ内で第2の情報を送信することができることを保証するために、第2のデバイスからの第2の情報の受信を待つ時間を第2のデバイスに示すための時間ウィンドウ情報を搬送し、それにより、第1のデバイスの送信予定データの遅延要件が保証される。
一実施態様では、時間ウィンドウの複数の時間長値が1つのリソースプール内で構成されてもよい。この場合、第1のデバイスは、第1レベルのSCIまたは第2レベルのSCIの1ビットを使用して、時間ウィンドウの複数の時間長値のうちの1つを示してもよい。
あるいは、第1のデバイスは、第1の情報内の優先度を時間ウィンドウの複数の時間長値のうちの1つと関連付ける。例えば、第1の情報における優先度は8段階あり、それぞれ1、2、3、4、5、6、7、および8で示される。優先度の値が低いほど、優先度が高いことを示す。時間ウィンドウの時間長値がA、B、C、およびDである場合、A、B、C、およびDはすべて整数であり、スロット、シンボル、または絶対時間「ミリ秒」単位であり、A<B<C<Dである。この場合、優先度と時間ウィンドウとの間のマッピング関係は以下の通りであり得る:優先度値が1および2である場合、時間ウィンドウはDである;優先度値が3および4である場合、時間ウィンドウはCである;優先度値が5および6である場合、時間ウィンドウはBである;優先度値が7および8である場合、時間ウィンドウはAである。
あるいは、第1のデバイスの第1の情報内のPDBまたは残りのPDBは、時間ウィンドウの1つの時間長値に対応し得る。さらに、時間ウィンドウのものであり、PDB/残りのPDBに対応する時間長値は、PDB/残りのPDBの時間長値以下であるべきである。この場合、第1の機器によってデータを送信するための遅延要件が保証されることができる。
一実施態様では、時間ウィンドウのものであり、PDB/残りのPDBに対応する時間長値は、PDB/残りのPDBの時間長値以下であるべきである。さらに、時間ウィンドウの時間長値は、PDB/残りのPDBの時間長値以下の時間長値の最大値であるか、または時間ウィンドウの時間長値は、PDB/残りのPDBの時間長値以下の時間長値の最小値であるか、または時間ウィンドウの時間長値は、PDB/残りのPDBの時間長値以下の時間長値の平均値であり、平均値はアルゴリズム平均値である。
実施形態9から実施形態11では、第2の期間に第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立された接続関係は、シグナリング指示を介して切断されてもよい。
実施形態12
図14は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートであり、第1のデバイスと第2のデバイスとの間に接続関係が確立されているS401の後、図12に示す実施形態では、第2のデバイスは、S601で割り込み情報を第1のデバイスに送信し得ることを示す。この場合、第1のデバイスは、割り込み情報を受信した後、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する(S602)。S602の後、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再度送信する場合、第2のデバイスは、本出願の実施形態1から実施形態5のいずれかの方法で、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができるかどうか、または第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができることを第1のデバイスにフィードバックすることが理解され得る。
実施形態13
図15は、本出願による通信方法の一実施形態の概略フローチャートであり、第1のデバイスと第2のデバイスとの間に接続関係が確立されているS401の後、図13に示す実施形態では、第2のデバイスは、S701で割り込み情報を第1のデバイスに送信してもよく、または第1のデバイスは、S702で割り込み情報を第2のデバイスに送信してもよいことを示す。実施態様のためにS701またはS702のいずれかが選択されてもよい。したがって、S703において、第1のデバイスまたは第2のデバイスは、割り込み情報を受信した後、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で確立された接続関係を切断する。S703の後、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに再度送信した場合、第2のデバイスは、本出願の実施形態1から実施形態5のいずれかの方法で、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することができるかどうかを第1のデバイスにフィードバックする。
任意選択で、実施形態12および実施形態13の割り込み情報は、第1レベルのSCIまたは第2レベルのSCI内の1ビットによって具体的に示されてもよく、例えば、SCI内のフィールド、または予約ビット(予約ビット内のMSBが最大の位置またはLSBが最小の位置)であってもよく、MAC CE(control element)シグナリング、RRCシグナリング、MACシグナリング、MIBシグナリング、SIBシグナリング、またはPC5 RRCシグナリングであってもよい。
前述の実施形態では、本出願の実施形態で提供される通信方法が説明されている。本出願の実施形態で提供される通信方法における機能を実施するために、実行体として機能する第1のデバイスおよび第2のデバイスは、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造プラスソフトウェアモジュールの形態で機能を実施するために、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含んでもよい。前述の機能のうちの1つがハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造およびソフトウェアモジュールの方式で実行されるかどうかは、技術的解決策の具体的な用途および設計制約に依存する。
例えば、図16は、本出願による通信装置の一実施形態の構造の概略図である。通信装置1600は、処理モジュール1601および通信モジュール1602を含む。
図16に示す通信装置は、本出願の前述の実施形態のいずれかにおいて第1のデバイスによって実行されるステップを実行する第1のデバイスとして機能し得る。
例えば、通信モジュール1602は、第2のデバイスから第2の情報を受信するように構成されてもよく、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスのためのリソース支援情報を提供することを示す。
任意選択で、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用され、または第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すために使用される。
任意選択で、通信モジュール1602は、第1の情報を第2のデバイスに送信するようにさらに構成されており、第1の情報はリソース支援情報を取得するように要求するために使用される。
任意選択で、第2の情報は第1のチャネルによって搬送される。
任意選択で、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第1のシーケンス巡回シフト値に対応し、または、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す場合、第2の情報は第1のチャネルの第2のシーケンス巡回シフト値に対応する。あるいは、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第3のシーケンス巡回シフト値に対応する。
任意選択で、第1のチャネルは物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCHであり、第2の情報は第1のリソースセットで搬送される。第1のリソースセットは、ハイブリッド自動再送要求HARQ情報を搬送するために使用されるリソースセットのものであり、かつPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットに含まれる相補的なセットである。
任意選択で、第1のデバイスは第1のスロットで第1の情報を送信し、第1のデバイスは第2のスロットで第2の情報を受信する。第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1の情報の最後のシンボルが位置するスロットの後にある最初のスロットである、または第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットからN時間単位の間隔にある最初のスロットであり、Nは正の整数である。
任意選択で、第2の情報は、第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットで搬送される。第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットおよびPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットは周波数分割多重化にあるか、または第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットおよびPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットは独立して構成される。
任意選択で、第2の情報は第1のチャネルの複数のビットに対応し、複数のビットは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すため、および第2のデバイスが第1のデバイスによって送信されたデータを正常に受信したかどうかを示すために使用される。
任意選択で、第2の情報は、PSFCHを伝送するために使用されるリソースセットで搬送され、PSFCHを伝送するために使用されるリソースセットは、第1のデバイスにHARQ情報を送信するために第2のデバイスによってさらに使用される。
任意選択で、第1のデバイスは第1のスロットで第1の情報を送信し、第1のデバイスは第2のスロットで第2の情報を受信する。第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットからM時間単位の間隔にある最初のスロットであり、Mは正の整数である。
任意選択で、通信モジュール1602は、第1の情報を第4のデバイスに送信するようにさらに構成されており、または通信モジュール1602は、第1の情報を第2のデバイスに送信するようにさらに構成されており、または通信装置1600は、リソース支援情報を使用せずに通信リソースを決定する。
任意選択で、通信モジュール1602は、第2の期間に少なくとも一回、第2のデバイスによって送信されたリソース支援情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、通信モジュール1602は、第2期間に第1の情報を第2のデバイスに送信し、第1の情報に基づいて第2のデバイスによって送信されたリソース支援情報を受信するようにさらに構成される。
図16に示された通信装置は、代替として、本出願の前述の実施形態のいずれかにおいて第2のデバイスによって実行されるステップを実行するための第2のデバイスとして機能してもよい。
例えば、通信モジュール1602は、第2の情報を第1のデバイスに送信するように構成されており、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す。
任意選択で、第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示すために使用され、または第2の情報は、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すために使用される。
任意選択で、通信モジュール1602は、第1の情報を第2のデバイスから受信するようにさらに構成されており、第1の情報はリソース支援情報を取得するように要求するために使用される。
任意選択で、第2の情報は第1のチャネルによって搬送される。
任意選択で、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第1のシーケンス巡回シフト値に対応し、または、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供しないことを示す場合、第2の情報は第1のチャネルの第2のシーケンス巡回シフト値に対応する。あるいは、第2の情報が、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供することを示す場合、第2の情報は、第1のチャネルの第3のシーケンス巡回シフト値に対応する。
任意選択で、第1のチャネルは物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCHであり、第2の情報は第1のリソースセットで搬送される。第1のリソースセットは、ハイブリッド自動再送要求HARQ情報を搬送するために使用されるリソースセットのものであり、かつPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットに含まれる相補的なセットである。
任意選択で、第2のデバイスは第2のスロットで第2の情報を送信し、第2のデバイスは第1のスロットで第1の情報を受信する。第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1の情報の最後のシンボルが位置するスロットの後にある最初のスロットである、または第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットからN時間単位の間隔にある最初のスロットであり、Nは正の整数である。
任意選択で、第2の情報は、第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットで搬送される。第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットおよびPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットは周波数分割多重化にあるか、または第1のチャネルを伝送するために使用されるリソースセットおよびPSFCHを伝送するために使用されるリソースセットは独立して構成される。
任意選択で、第2の情報は第1のチャネルの複数のビットに対応し、複数のビットは、第2のデバイスが第1のデバイスにリソース支援情報を提供するかどうかを示すため、および第2のデバイスが第1のデバイスによって送信されたデータを正常に受信したかどうかを示すために使用される。
任意選択で、第2の情報は、PSFCHを伝送するために使用されるリソースセットで搬送され、PSFCHを伝送するために使用されるリソースセットは、第1のデバイスにHARQ情報を送信するために第2のデバイスによってさらに使用される。
任意選択で、第2のデバイスは第2のスロットで第2の情報を送信し、第2のデバイスは第1のスロットで第1の情報を受信する。
第2のスロットは、PSFCHを含み、かつ第1のスロットからM時間単位の間隔にある最初のスロットであり、Mは正の整数である。
任意選択で、通信モジュール1602は、第2の期間に少なくとも一度、リソース支援情報を第1のデバイスに送信するようにさらに構成される。
任意選択で、通信モジュール1602は、第2の期間に、第1のデバイスによって送信された第1の情報を受信し、第1の情報に基づいて第2のデバイスにリソース支援情報を送信するようにさらに構成される。
装置のモジュールの分割は単に論理機能の分割であり、実際の実施態様では、モジュールのすべてまたは一部は物理エンティティに統合されてもよく、または物理的に分離されてもよいことを理解されたい。加えて、モジュールはすべて、処理要素によってソフトウェアを呼び出す形態で実装されてもよく、またはすべてハードウェアの形態で実装されてもよい。あるいは、モジュールのいくつかは、処理要素によってソフトウェアを呼び出す形態で実装されてもよく、モジュールのいくつかは、ハードウェアの形態で実装されてもよい。例えば、処理モジュールは、別個に配置された処理要素であってもよく、または装置のチップに統合されてもよい。加えて、処理モジュールは、プログラムコードの形態で装置のメモリに記憶されてもよく、決定モジュールの機能は、装置の処理要素によって呼び出され実行される。他のモジュールの実施態様はこれと同様である。加えて、モジュールのすべてまたは一部は、一緒に統合されてもよいし、独立して実装されてもよい。処理要素は、集積回路であってもよく、信号処理能力を有する。実装プロセスでは、前述の方法のステップまたは前述のモジュールは、処理要素内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装されることができる。
例えば、上述のモジュールは、上述の方法を実施するための1つまたは複数の集積回路、例えば1つまたは複数の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)などとして構成されてもよい。別の例として、上述のモジュールのうちの1つが処理要素によってスケジューリングプログラムコードの形態で実装される場合、処理要素は、汎用プロセッサ、例えば中央処理装置(central processing unit、CPU)またはプログラムコードを呼び出すことができる別のプロセッサであってもよい。別の例として、モジュールは、一緒に統合されるか、またはシステムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形態で実装されてもよい。
上記の実施形態のすべてまたは一部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせを用いて実施されてもよい。実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされ実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能が全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(DSL))またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよいし、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合したデータ記憶デバイス、例えばサーバやデータセンタであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))などであってもよい。
図17は、本出願による通信装置の一実施形態の構造の概略図である。通信装置は、本出願の前述の実施形態のいずれかにおいて第1のデバイスまたは第2のデバイスとして機能し得る。図17に示すように、通信装置1100は、プロセッサ111(CPUなど)およびトランシーバ113を含み得る。トランシーバ113はプロセッサ111に結合され、プロセッサ111はトランシーバ113の受信/伝送動作を制御する。任意選択で、通信装置1100はメモリ112をさらに含む。メモリ112は、様々な処理機能を完了し、本出願の実施形態において第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実行される方法ステップを実施するための様々な命令を記憶し得る。
任意選択で、本出願のこの実施形態における通信装置は、電源114、システムバス115、および通信インターフェース116をさらに含んでもよい。トランシーバ113は、通信装置1100のトランシーバに統合されてもよく、または通信装置上の別個の伝送/受信アンテナであってもよい。システムバス115は、要素間の通信接続を実施するように構成される。通信インターフェース116は、通信装置と他の外部装置との接続および通信を実施するように構成される。
本出願のこの実施形態では、プロセッサ111は、前述の方法の実施形態においてネットワークデバイス、端末デバイス、またはコアネットワークデバイスによって実行される方法ステップを実施するために、メモリ112内の命令を読み出して実行するためにメモリ112に結合されるように構成される。トランシーバ113は、プロセッサ111に結合され、プロセッサ111は、メッセージを送受信するようにトランシーバ113を制御する。プロセッサ111およびトランシーバ113の実装原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細は説明しない。
前述の図17で言及されるシステムバスは、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(peripheral component interconnect、PCI)バスまたは拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、および制御バスなどに分類され得る。表示を容易にするために、バスは、図では1本の太線のみを使用して示されている。しかしながら、これは、1つのバスしかないことまたは1つのタイプのバスしかないことを示していない。通信インターフェースは、データベースアクセス装置と別のデバイス(クライアント、読み出し/書き込みデータベース、または読み出し専用データベースなど)との間の通信を実施するように構成される。メモリは、RAMを含んでもよく、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、少なくとも1つのディスクメモリを含んでもよい。
図17で言及されるプロセッサは、中央処理装置CPU、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)などを含む汎用プロセッサであってもよいし、または、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイFPGAもしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であってもよい。
任意選択で、本出願の一実施形態は、可読記憶媒体をさらに提供する。記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、本出願の前述の実施形態における第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実行される方法を実行することが可能になる。
任意選択で、本出願の一実施形態は、命令を実行するチップをさらに提供する。チップは、本出願の前述の実施形態における第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実行される方法を実行するように構成される。
本出願の一実施形態は、プログラムプロダクトをさらに提供する。プログラム製品はコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは記憶媒体に記憶される。少なくとも1つのプロセッサは、記憶媒体からコンピュータプログラムを読み出してもよく、少なくとも1つのプロセッサがコンピュータプログラムを実行すると、本出願の前述の実施形態における第1のデバイスまたは第2のデバイスによって実行される方法が実施されてもよい。
本出願の実施形態では、「少なくとも1つの」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「および/または」は、関連付けられる対象間の関連関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBとの両方が存在する場合、ならびにBのみが存在する場合を表し得、AおよびBは単数または複数であり得る。文字「/」は、通常、関連付けられる対象が「または」関係にあることを示す。式中では、文字「/」は、関連付けられる対象が「除算」の関係にあることを示す。「以下の項目(部分)のうちの少なくとも1つ」またはその類似表現は、単一の項目(部分)または複数の項目(部分)の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを示す。例えば、a、b、またはcの少なくとも1つは、a、b、c、a-b、a-c、b-c、またはa-b-cを示してもよく、a、b、およびcは単数形または複数形であってもよい。
本出願の実施形態における様々な番号は、説明を容易にするための区別のために単に使用されているに過ぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するために使用されているものではない、ということが理解されよう。
前述のプロセスのシーケンス番号が本出願の実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能と内部ロジックとに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスを制限するものとして解釈されるべきでない。
最後に、前述の実施形態は、本出願の技術的解決策を説明するためのものに過ぎず、本出願を限定するものではないことに留意すべきである。本出願は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、本出願の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態に記載される技術的解決策にさらに修正を加え得るか、またはその一部の技術的特徴の同等の置き換えを行い得ることを理解するはずである。